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技術 マルチキャリア光通信システムにおける非線形補償方法、装置及びシステム

出願人 富士通株式会社
発明者 李磊タオ・ジェヌニン
出願日 2015年12月22日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2015-250602
公開日 2016年7月11日 (3年9ヶ月経過) 公開番号 2016-127599
状態 特許登録済
技術分野 有線伝送方式及び無線の等化,エコーの低減 光通信システム
主要キーワード ステップ長さ システム消費電力 関連係数 論理部品 非線形チャネル 既存部品 分割係数 応答部分
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図面 (15)

課題

本発明はマルチキャリア光通信ステムにおける非線形補償方法、装置及びシステムを提供する。

解決手段

該方法は前記システムのエンドツーエンドチャネル線形応答に基づいて非線形補償中の線形フィルターの係数確定し;前記システムのハードウェア補償能力及び前記線形フィルターの係数に基づいて、要オープンの非線形補償フィルタータップ及び各タップの係数を確定し;及び、選択された非線形補償フィルターの係数を用いて前記システムの非線形損傷に対して補償を行うことを含む。本発明の実施例による方法、装置又はシステムにより、マルチキャリア光通信システムの消費電力範囲内で、極めて少ない非線形補償フィルターのタップオープン及び使用することで、良好な補償パフォーマンスを実現することができる。

概要

背景

マルチキャリア通信システムは、マルチキャリア変調に基づく通信ステムであり、高い伝送レート、良いスペクトル効率、及び耐マルチパスと耐周波数領域減衰などの利点を有するため、今のところ、無線通信有線アクセスネットワーク幅広く用いられている。短距離光通信の応用では、マルチキャリア通信システムは、特に、強度変調及び直接検出に基づくDMT(Discrete Multi-tone)システムは、構造が簡単で、伝送レートが高いため、業界に注目され、次世代データセンターなどの短距離光通信応用シナリオ先導技術の一つと見なされる(文献1参照)。しかし、実験によれば、DMT光通信システムパフォーマンスが、システムにおける部品非線形による制約を受け、所要のパフォーマンス、例えば、100Gb/sに達するために、既存部品の非線形に対して補償を行わなければならない(文献2参照)。従来技術では、非線形の補償は、通常、Volterra基数の展開により実現される。Volterra基数の次数は、表現又は補償し得る非線形の次数を決定し、一つの最も簡単な2次のVolterra基数は、次のように表すことができる。

上式が、デジタル信号処理(DSP、Digital Signal Processing)に基づく非線形補償のために用いられる時に、h2は、補償用の2次フィルタータップ(tap)係数であり、pi及びpjは、デジタル信号の時間フラグであり、pi及びpjの時間範囲nは、補償される非線形のメモリ長(memory length)を表す。

この例から分かるように、従来技術では、非線形補償のフィルターの消費電力が、補償される非線形のメモリ長に伴って上昇する。よって、今のところ、通常、nにとても小さい値を与え、例えば、n=3とすることで、非線形補償の消費電力を制御する。このような方法は、信号のバンド幅が比較的小さい時に、例えば、無線通信における一つのチャネルのバンド幅が10MHzのレベルである時に、良いものである。しかし、高速光通信について言えば、信号のバンド幅が数十GHzのレベルであるため、単一部品の非線形の記憶効果が増強されると同時に、各部品間線形効果及び非線形効果カスケイドによりシステムの非線形のメモリ長もかなり増加される。よって、高速光通信システムの場合、とても短い非線形のメモリ長を想定して非線形補償を行うことは、所望の効果を得ることができない。

文献1:Yutaka Kai など、“Experimental Comparison of Pulse Amplitude Modulation (PAM) and Discrete Multi-tone (DMT) for Short-Reach 400-GbpsData Communication”、論文番号Th.1.F.3、ECOC2013;
文献2:Weizhen Yanなど、“100 Gb/s OpticalIM-DDTransmission with 10G-Class Devices Enabled by 65 GSamples/s CMOS DAC Core”、論文番号OM3H.1、OFC2013。

概要

本発明はマルチキャリア光通信システムにおける非線形補償方法、装置及びシステムを提供する。該方法は前記システムのエンドツーエンドのチャネル線形応答に基づいて非線形補償中の線形フィルターの係数を確定し;前記システムのハードウェア補償能力及び前記線形フィルターの係数に基づいて、要オープンの非線形補償フィルターのタップ及び各タップの係数を確定し;及び、選択された非線形補償フィルターの係数を用いて前記システムの非線形損傷に対して補償を行うことを含む。本発明の実施例による方法、装置又はシステムにより、マルチキャリア光通信システムの消費電力範囲内で、極めて少ない非線形補償フィルターのタップオープン及び使用することで、良好な補償パフォーマンスを実現することができる。

目的

本発明が解決しようとする課題である

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

非線形補償制御器であって、マルチキャリア光通信ステムエンドツーエンドチャネル線形応答に基づいて、非線形補償中の線形フィルターの係数確定する確定ユニット;前記システムのハードウェア補償能力及び前記線形フィルターの係数に基づいて、オープンする必要がある非線形補償フィルタータップ及び各タップの係数を確定する選択ユニット;及び前記確定ユニットが確定した係数を、前記システムの非線形補償中の線形フィルターに送信し、前記選択ユニットが選択した係数及び確定した、オープンする必要があるタップの情報を前記システムの非線形補償フィルターに送信する送信ユニットであって、前記非線形補償フィルターは、対応するタップをオープンし、前記選択ユニットが選択した非線形補償フィルターの係数を用いて、前記システムの非線形損傷に対して補償を行う、送信ユニットを含む、非線形補償制御器。

請求項2

請求項1に記載の非線形補償制御器であって、前記確定ユニットは、受信した信号シーケンス及び既知トレーニングシーケンスに基づいて、前記システムのエンドツーエンドのチャネル線形応答Lを推定する推定モジュール;所定のステップ長さを以て、予め設定された分割係数の値の範囲内の各々の値をスキャンして選択し、選択した分割係数を用いて、前記エンドツーエンドのチャネル線形応答を第一部分及び第二部分に分割する分割モジュール;前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分及び前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆に基づいて、選択された分割係数に対応する補償パフォーマンスを計算する計算モジュール;及び最適な補償パフォーマンスに対応するエンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆を、前記線形フィルターの係数とする第一確定モジュールを含む、非線形補償制御器。

請求項3

請求項2に記載の非線形補償制御器であって、前記計算モジュールは、非線形の次数及び各次のメモリ長に基づいて、非線形応答の逆を計算する第一計算モジュール;及び前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分、前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆、及び前記非線形応答の逆に基づいて、選択された分割係数の値に対応する補償パフォーマンスを推定する第一推定モジュールを含む、非線形補償制御器。

請求項4

請求項2に記載の非線形補償制御器であって、前記選択ユニットは、最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆のタップのうちから第一所定数量のタップを選択する第一選択モジュール;前記システムのハードウェア補償能力に基づいて、前記第一所定数量のタップのうちから第二所定数量のタップを選択する第二選択モジュール;選択された各組の第二所定数量のタップについて、新しい補償パフォーマンスを推定する第二推定モジュール;及び新しい最適な補償パフォーマンスに対応する第二所定数量のタップを、前記非線形補償フィルターのオープン可能なタップとし、新しい最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆を、非線形補償フィルターのオープン可能な第二所定数量のタップの係数とする、非線形補償制御器。

請求項5

請求項4に記載の非線形補償制御器であって、前記第一所定数量のタップは、前記最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆のタップのうち、タップ係数の絶対値が比較的大きい第一所定数量のタップである、非線形補償制御器。

請求項6

請求項4に記載の非線形補償制御器であって、前記第二所定数量は、前記システムの消費電力に基づいて確定されたオープン可能な非線形補償フィルターのタップ個数である、非線形補償制御器。

請求項7

請求項4に記載の非線形補償制御器であって、前記第二推定モジュールは、選択された第二所定数量のタップ及び最適な補償パフォーマンスに対応する分割係数の値に基づいて、非線形応答の逆を計算する第二計算モジュール;及び最適な補償パフォーマンスに対応するエンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分、エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分、及び前記非線形応答の逆に基づいて、選択された第二所定数量のタップに対応する新しい補償パフォーマンスを推定する第三推定モジュールを含む、非線形補償制御器。

請求項8

受信機であって、前記受信機は、非線形補償用の線形フィルター及び非線形補償フィルターを含み、前記受信機は、非線形補償制御器を更に含み、前記非線形補償制御器は、マルチキャリア光通信システムのエンドツーエンドのチャネル線形応答に基づいて、非線形補償用の線形フィルターの係数を確定し;前記システムのハードウェア補償能力及び前記線形フィルターの係数に基づいて、オープンする必要がある非線形補償フィルターのタップ及び各タップの係数を確定し;及び確定された線形フィルターの係数を前記非線形補償用の線形フィルターに送信し、前記非線形補償フィルターの係数及びオープンする必要があるタップの情報を前記非線形補償フィルターに送信し、これにより、前記非線形補償フィルターが、前記タップをオープンし、前記非線形補償フィルターの係数を用いて前記システムの非線形損傷に対して補償を行うように構成される、受信機。

請求項9

請求項8に記載の受信機を含むマルチキャリア光通信システム。

技術分野

0001

本発明は、通信技術分野に関し、特に、マルチキャリア光通信システムにおける非線形補償方法、装置及びシステムに関する。

背景技術

0002

マルチキャリア通信システムは、マルチキャリア変調に基づく通信システムであり、高い伝送レート、良いスペクトル効率、及び耐マルチパスと耐周波数領域減衰などの利点を有するため、今のところ、無線通信有線アクセスネットワーク幅広く用いられている。短距離光通信の応用では、マルチキャリア通信システムは、特に、強度変調及び直接検出に基づくDMT(Discrete Multi-tone)システムは、構造が簡単で、伝送レートが高いため、業界に注目され、次世代データセンターなどの短距離光通信応用シナリオ先導技術の一つと見なされる(文献1参照)。しかし、実験によれば、DMT光通信システムパフォーマンスが、システムにおける部品非線形による制約を受け、所要のパフォーマンス、例えば、100Gb/sに達するために、既存部品の非線形に対して補償を行わなければならない(文献2参照)。従来技術では、非線形の補償は、通常、Volterra基数の展開により実現される。Volterra基数の次数は、表現又は補償し得る非線形の次数を決定し、一つの最も簡単な2次のVolterra基数は、次のように表すことができる。

0003

上式が、デジタル信号処理(DSP、Digital Signal Processing)に基づく非線形補償のために用いられる時に、h2は、補償用の2次フィルタータップ(tap)係数であり、pi及びpjは、デジタル信号の時間フラグであり、pi及びpjの時間範囲nは、補償される非線形のメモリ長(memory length)を表す。

0004

この例から分かるように、従来技術では、非線形補償のフィルターの消費電力が、補償される非線形のメモリ長に伴って上昇する。よって、今のところ、通常、nにとても小さい値を与え、例えば、n=3とすることで、非線形補償の消費電力を制御する。このような方法は、信号のバンド幅が比較的小さい時に、例えば、無線通信における一つのチャネルのバンド幅が10MHzのレベルである時に、良いものである。しかし、高速光通信について言えば、信号のバンド幅が数十GHzのレベルであるため、単一部品の非線形の記憶効果が増強されると同時に、各部品間線形効果及び非線形効果カスケイドによりシステムの非線形のメモリ長もかなり増加される。よって、高速光通信システムの場合、とても短い非線形のメモリ長を想定して非線形補償を行うことは、所望の効果を得ることができない。

0005

文献1:Yutaka Kai など、“Experimental Comparison of Pulse Amplitude Modulation (PAM) and Discrete Multi-tone (DMT) for Short-Reach 400-GbpsData Communication”、論文番号Th.1.F.3、ECOC2013;
文献2:Weizhen Yanなど、“100 Gb/s OpticalIM-DDTransmission with 10G-Class Devices Enabled by 65 GSamples/s CMOS DAC Core”、論文番号OM3H.1、OFC2013。

発明が解決しようとする課題

0006

ハードウェア許す消費電力のバジェット(budget)と補償パフォーマンスとの間で如何に最適な折衷を得るかは、本発明が解決しようとする課題である。この課題を解決するために、本発明は、非線形補償方法、装置及びシステムを提供する。

課題を解決するための手段

0007

本発明の第一側面によれは、非線形補償制御器が提供され、そのうち、前記非線形補償制御器は、
マルチキャリア光通信システムにおけるエンドツーエンド(end-to-end)のチャネル線形応答レスポンス)に基づいて、非線形補償中の線形フィルターの係数を確定するための確定ユニット
前記システムのハードウェア補償能力及び前記線形フィルターの係数に基づいて、要オープン(open)の(即ち、オープンする必要がある)非線形補償フィルターのタップ及び各タップの係数を確定するための選択ユニット;及び
前記確定ユニットが確定した係数を、前記システムの非線形補償中の線形フィルターに送信し、また、前記選択ユニットが選択した係数、及び、確定した要オープンのタップの情報を前記システムの非線形補償フィルターに送信し、これにより、前記非線形補償フィルターが、対応するタップをオープンし、また、前記選択ユニットが選択した非線形補償フィルターの係数を用いて、前記システムの非線形損傷に対して補償を行う送信ユニットを含む。

0008

本発明の第二側面によれば、受信機が提供され、前記受信機は、非線形補償用の線形フィルター及び非線形補償フィルターを含み、そのうち、前記受信機は更に、前述の非線形補償制御器を含む。

0009

本発明の第三方面によれば、マルチキャリア光通信システムが提供され、そのうち、前記マルチキャリア光通信システムは、前述の受信機を含む。

0010

本発明の第四方面によれば、マルチキャリア光通信システムにおける非線形補償方法が提供され、そのうち、前記方法は、
前記システムのエンドツーエンドのチャネル線形応答に基づいて、非線形補償中の線形フィルターの係数を確定し;
前記システムのハードウェア補償能力及び前記線形フィルターの係数に基づいて、要オープンの非線形補償フィルターのタップ及び各タップの係数を確定し;及び
選択された非線形補償フィルターの係数を用いて、前記システムの非線形損傷に対して補償を行うことを含む。

0011

本発明の他の側面によれば、コンピュータ可読プログラムが提供され、そのうち、マルチキャリア光通信システムの受信機中で前記プログラムを実行する時に、前記プログラムは、コンピュータに、前記装置中で前述の第四側面に記載の方法を実行させる。

0012

本発明の他の側面によれば、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、マルチキャリア光通信システムの受信機中で前述の第四側面に記載の方法を実行させる。

0013

本発明の有益な効果は、本発明の実施例による方法、装置又はシステムにより、マルチキャリア光通信システムの消費電力範囲内で、極めて少ない(極少な)非線形補償フィルターのタップをオープン及び使用することで、良好な補償パフォーマンスを実現できる。ハードウェアの許す消費電力のバジェットと補償パフォーマンスとの間で如何に最適な折衷を得るかという問題を解決できる。

図面の簡単な説明

0014

DMT技術に基づく高速光通信システムのトポロジー構造図である。
非線形補償付きDMT受信機の構成図である。
非線形補償フィルターの一例の構造図である。
本発明の実施例における光通信システムのモデル化図である。
本発明の実施例における非線形補償制御器の構成図である。
受信機における本発明の実施例における非線形補償制御器の実現図である。
本発明の実施例における非線形補償制御器の確定ユニットの構成図である。
異なる分割係数に対応する補償パフォーマンス図である。
本発明の実施例における非線形補償制御器の選択ユニットの構成図である。
本発明の実施例における非線形補償方法のフローチャートである。
図10の方法におけるステップ101のフローチャートである。
図10の方法におけるステップ102のフローチャートである。
本発明の実施例における受信機の構成図である。
本発明の実施例におけるマルチキャリア光通信システムの構成図である。

0015

以下、添付した図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。

0016

図1は、DMT技術に基づく高速光通信システムのトポロジー構造図であり、図1に示すように、該光通信システムの送信端は、DMT送信機11、DAC(Digital to analog converter)12、駆動増幅器13、電光電気信号から光信号への)変換器14などの部品を含み、該光通信システムの受信端は、光電(光信号から電気信号への)変換器15、受信増幅器16、ADC(Analog to digital converter)17、DMT受信機18などの部品を含む。

0017

図2は、非線形補償付きDMT受信機の構成図であり、図2に示すように、該DMT受信機は、線形フィルター(FIR、Finite Impulse Response、有限インパルスレスポンス)21、非線形補償フィルター22、及びDMT信号復調器23を含み、そのうち、該線形フィルター21及び該非線形補償フィルター22は、非線形補償部を構成し、該非線形補償フィルター22は、一つの高次のフィルターであり、該線形フィルター21の長さ並びに該非線形補償フィルター22の次数及びメモリ長は、特定のハードウェアについて固定したものであるが、それらの係数は、本発明の実施例における方法及び/又は装置により確定することもできる。再び図2を参照するに、該DMT受信機の構成の他、図2は更に、該光通信システムにおける単一部品の線形チャネル応答及び非線形チャネル応答を示す。図2に示すように、単一部品は、線形チャネル応答及び非線形チャネル応答の両方を有する。図3は、次数が2で、メモリ長が3である非線形補償フィルターの一例の構造図である。

0018

本発明では、基本的な出発点は、次の二つであり、即ち、第一、複数の部品の線形及び非線形のカスケイド効果のせいで、線形フィルター(FIR)の最適な係数は、システムにおける各部品の特性と関連するが、システム全体のエンドツーエンドの線形応答ではないこと;第二、非線形補償フィルターのメモリ長における各時刻の非線形がシステムのパフォーマンスに与える影響の強弱は異なることである。第一の出発点に基づいて、本発明は、モニタリングされたシステムのエンドツーエンドの線形応答に対して分割を行い、分割係数をスキャンすることで、線形フィルター(FIR)の最適な係数を確定することを提案する。第二の出発点に基づいて、本発明は、モニタリングされた非線形係数の特性に基づいて、非線形係数に対して初期選択を行い、その後、システムの許すパワーに基づいて、選択された非線形係数の組み合わせの補償効果に対してシミュレーションを行い、最後に、シミュレーションの結果に基づいて、最終の非線形補償フィルターの組み合わせ(要オープンのタップ)及びその対応する係数(各タップ係数)を確定することを提案する。

0019

本発明の実施例では、図4に示すように、光通信システム全体をモデル化できるとする。そのうち、L1及びL2は、それぞれ、システムのエンドツーエンドの線形チャネル応答の一部を示し、L1及びL2のカスケイドは、完全な線形チャネル応答を構成する。NLは、システムのエンドツーエンドの非線形応答を示し、Txは、送信信号を示し、Rxは、受信信号を示す。

0020

モデル化に当たって、システムの各部品の線形応答及び非線形応答のカスケイド効果を考慮するために、非線形応答NLは、L1とL2との間に位置する。それ相応に、非線形応答の入力は、L1により表される一部の線形チャネルの送信信号であり、即ち、
(外1)


である。同時に、非線形応答を推定しやすいために、非線形応答NLの出力は、本発明の実施例で、L2の部分を経った受信信号の線形応答の逆で表され、即ち、
(外2)


である。非線形応答の入力及び出力に基づいて、システムの非線形応答又は非線形応答の逆を得ることができ、即ち、



である。

0021

上述のモデルから分かるように、送信信号Tx及び受信信号Rxが既知の場合、L1、L2及びNLを推定することで、システムにおける線形及び非線形の相互作用を確定できる。それ相応に、L2-1、NL-1及びL1-1を確定した場合、受信した信号を補償し、システムの線形及び非線形損傷を除去し、正確な送信信号を得ることができる。本発明の実施例は、上述のモデルに基づいて、システムの線形及び非線形応答に対して推定を行い、そして、対応する補償を最適化する。

0022

本発明の実施例を応用するマルチキャリア光通信システムでは、Txは、システムのトレーニングシーケンスであり、該トレーニングシーケンスは、該システムがチャネルの信号対ノイズ比を測定するための(pseudo)ランダムシーケンスであっても良く、システム非線形測定のために再設計されたトレーニングシーケンスであっても良く、Rxは、送信機がTxトレーニングシーケンスを送信する時に、受信機が受信した信号シーケンスである。従来技術では、受信機は、受信したRx及び自分が記憶したTxに基づいて、システムのエンドツーエンドの線形チャネル応答Lを推定し、そして、推定した線形応答Lに基づいて、受信機中のチャネル均衡部の関連係数を設定する。

0023

以下、図面をもとに、本発明の具体的な実施例について詳細に説明する。

0024

本発明の実施例は、非線形補償制御器を提供し、それは、受信機ハードウェアの非線形補償フィルターの構造及びパワーバジェット(power budget)に基づいて、自動的に非線形補償フィルターの係数を最適化する。

0025

図5は、該非線形補償制御器500の構成図であり、図6は、該非線形補償制御器500の受信機600における実現図であり、図5及び図6に示すように、該制御器500は、確定ユニット51、選択ユニット52及び送信ユニット53を含み、そのうち、確定ユニット51は、マルチキャリア光通信システムのエンドツーエンドのチャネル線形応答に基づいて、非線形補償中の線形フィルターの係数を確定し、選択ユニット52は、該システムのハードウェアの補償能力及び上述の線形フィルターの係数に基づいて、要オープンの非線形補償フィルターのタップ及び各タップの係数を確定し、送信ユニット53は、確定ユニット51が確定した係数を該システムの非線形補償中の線形フィルター21に送信し、また、選択ユニット52が選択した係数及び確定した要オープンのタップの情報を該システムの非線形補償フィルター22に送信し、これにより、該非線形補償フィルター22は、対応するタップをオープンし、また、選択ユニット52が選択した非線形補償フィルターの係数を用いて、該システムの非線形損傷に対して補償を行う。

0026

図7は、該制御器500の確定ユニット51の一つの実施方式の構成図であり、図7に示すように、該確定ユニット51は、推定モジュール71、分割モジュール72、計算モジュール73及び第一確定モジュール74を含む。

0027

そのうち、推定モジュール71は、受信した信号シーケンス及び既知のトレーニングシーケンスに基づいて、システム全体のエンドツーエンドのチャネル線形応答Lを推定し、分割モジュール72は、所定のステップ長さを以て、予め設定された分割係数の値の範囲内の各々の値をスキャン(遍歴(traverse))して選択し、そして、選択した分割係数を用いて、推定モジュール71が推定したシステムのエンドツーエンドのチャネル線形応答Lを第一部分L1及び第二部分L2に分割し、計算モジュール73は、該エンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分L1及び該エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆L2-1に基づいて、選択した分割係数に対応する補償パフォーマンスを計算し、第一確定モジュール74は、最適な補償パフォーマンスに対応するエンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆L2-1を前記線形フィルターの係数とする。

0028

そのうち、推定モジュール71がエンドツーエンドのチャネル線形応答Lを推定する方法は、従来方法と同様であるため、ここではその説明を省略する。

0029

そのうち、該エンドツーエンドのチャネル線形応答Lを2つの部分、即ち、L1及びL2に分けるために、予め一つの分割係数alpha(α)を設定しても良く、そのうち、L1=L×alpha、L2=L(1-alpha)である。異なる分割係数に基づいて得られたL1及びL2が異なり、異なるL1及びL2が補償パフォーマンスに差をもたらすことができるので、本実施例では、予め複数のalphaを設置し、そして、計算モジュール73により各alphaに対応する補償パフォーマンスを計算しても良く、これにより、第一確定モジュール74は、そのうちから、最適な補償パフォーマンスに対応するalphaを最適なalphaとして選択し、そして、該最適なalphaに対応するL2-1を前記線形フィルターの係数としても良い。

0030

そのうち、該複数の分割係数は、0〜1のうちから選択しても良く、例えば、予め該分割係数の値の範囲及び選択ステップ長さを設置し、これにより、分割モジュール72は、該分割係数の始値から、該選択ステップ長さを選択の根拠として、該分割係数の値の範囲内の各々の値をスキャンして選択し、そして、選択した分割係数を用いて該エンドツーエンドのチャネル線形応答Lを第一部分L1及び第二部分L2に分割する。そのうち、該分割係数の始値は0と設定されも良く、値の範囲は0〜1と設定されても良く、また、ステップ長さは0.1と設定されても良く、即ち、該分割モジュール71は、まず、alpha=0を選択し、LをL1=0及びL2=Lに分割し、その後、alpha=0.1を選択し、LをL1=0.1L及びL2=0.9Lに分割し、これに基づいて類推する。

0031

本実施例では、分割モジュール72が選択した各alphaにより分割されたL1及びL2に対応して、計算モジュール73は、一つの補償パフォーマンスを計算し、該選択されたalphaに対応する補償パフォーマンスとする。一つの実施方式では、該計算モジュール73は、第一計算モジュール731及び第一推定モジュール732を含み、そのうち、第一計算モジュール731は、非線形の次数及び各次のメモリ長に基づいて、非線形応答の逆NL-1を計算し、そのうち、非線形の次数及び各次のメモリ長は、該非線形補償フィルターのタップ個数を決定し;第一推定モジュール732は、前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分L1、前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆L2-1、及び前記非線形応答の逆NL-1に基づいて、選択された分割係数の値に対応する補償パフォーマンスを推定する。

0032

そのうち、第一計算モジュール731は、分割モジュール72が選択した各分割係数により分割されたL1及びL2に従って、公式1に基づいて該システムの非線形応答の逆NL-1を推定できる。NL-1の推定に当たって、非線形の次数及び各次のメモリ長を設定する必要があり、本発明の実施例では、非線形の次数及びメモリ長の設定は、非線形補償フィルター22のハードウェア構造により決定される。例えば、受信機における非線形補償フィルター22の次数が2であり、サポートし得るメモリ長が5個の信号のサンプリング点周期である場合、NL-1の推定は、次の表に示す15個の係数を推定する必要があり、これらの係数は、非線形補償フィルターの各タップの係数に直接対応する。

0033

そのうち、第一計算モジュール731が非線形応答の逆NL-1を得た後に、該第一推定モジュール732は、L1、L2-1及びNL-1に基づいて、補償パフォーマンスを、選択された該分割係数に対応する補償パフォーマンスとして推定できる。例えば、該第一推定モジュール732は、非線形補償フィルターの構造及び第一計算モジュール731が計算したタップ係数に従って、受信した信号に対してソフトウェアで補償及び復調のシミュレーションを行い、該選択された分割係数に対応する最大補償パフォーマンスを得ることができ、即ち、受信した信号が順にL2-1、NL-1を経って非線形の補償を受け、その後、通常の復調を受けるということであり、そのうち、L1は、通常の復調に合併されても良い。

0034

本実施例では、各分割係数に対応して、計算モジュール71により一つの最大補償パフォーマンスを得ることができ、これにより、分割モジュール72による分割係数へのスキャン及び選択、計算モジュール73による各分割係数に対応する補償パフォーマンスの推定、及び第一確定モジュール74による最適な補償パフォーマンスに対応する分割係数の確定を行うことで、最適な分割係数及びそれに対応する、非線形補償フィルターを完全にオープンする時の最大補償パフォーマンスを得ることができる。

0035

図8は、実験で検証された異なる分割係数に対応する補償パフォーマンス図であり、図8から分かるように、分割係数の最適化によって補償パフォーマンスを大幅に向上させることができる。

0036

本実施例では、第一確定モジュール74が最適な分割係数を確定した後に、該分割係数に基づいて非線形補償フィルター22の先端の線形フィルター21の係数、即ち、L2-1を確定できる。これにより、該非線形補償制御器500は、該線形フィルターの係数L2-1を線形フィルター21に提供できる。

0037

図9は、該制御器500の選択ユニット52の一つの実施方式の構成図であり、図9に示すように、該選択ユニット52は、第一選択モジュール91、第二選択モジュール92、第二推定モジュール93、及び第二確定モジュール94を含む。

0038

そのうち、該第一選択モジュール91は、最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆のタップのうちから第一所定数量のタップを選択し、第二選択モジュール92は、システムのハードウェア補償能力に基づいて、該第一所定数量のタップのうちから第二所定数量のタップを選択し、第二推定モジュール93は、選択された各組の第二所定数量のタップについて、新しい補償パフォーマンスを推定し、第二確定モジュール94は、新しい最適な補償パフォーマンスに対応する第二所定数量のタップを、該非線形補償フィルターのオープンし得るタップとし、また、新しい最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆を、該非線形補償フィルターのオープンし得る第二所定数量のタップの係数とする。

0039

そのうち、該第一所定数量のタップは、最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆のタップのうち、タップ係数の絶対値が比較的大きい第一所定数量のタップであっても良い。該第二所定数量は、システムの消費電力に基づいて確定された、オープンし得る非線形補償フィルターのタップの個数であっても良い。

0040

実際の応用では、非線形補償フィルターのタップ数が比較的多い時に、例えば、タップ数が10より大きい時に、非線形補償フィルターを完全にオープンすると、システムの消費電力の制限を超える可能性があり、伝送システムの放熱及び安定性に影響を与える恐れがある。この問題について、本発明の実施例は、選択ユニット52の選択により、幾つかのタップを合理的にオープン/クローズすることで、所定の消費電力のバジェット内で、最適な補償パフォーマンスを得ることができる。

0041

本実施例では、非線形補償フィルター22の幾つかのタップを合理的にオープン及びクローズするために、第一選択モジュール91は、最適な分割係数に対応する非線形補償フィルターのH個の係数について絶対値に従ってソートし、そして、そのうちから比較的大きいN個を選択しても良く、D≦N≦Hである。そのうち、Hは、該非線形補償フィルターのタップ総数であり、即ち、最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆のタップ総数であり、Dは、システム消費電力に基づいて確定された、オープンし得る非線形補償フィルターのタップ個数であり、Nは、前述の第一所定数量であり、それは、経験値により確定されても良く、あるルール又は所定の策略に従って確定されても良い。

0042

本実施例では、第二選択モジュール92は、第一選択モジュール91が選択したN個のタップのうちから任意にD個のタップを選択しても良く、Dの数量は、システムの消費電力により確定され、例えば、システムの消費電力に基づいてD個のみのタップをオープンできる場合、そうしないと、システムの消費電力の制限を超えてしまう。

0043

本実施例では、第二推定モジュール93は、第二選択モジュール92が選択したD個のタップに基づいて、該選択されたD個のタップに対応する補償パフォーマンスを推定し、そのうち、該第二推定モジュール93が補償パフォーマンスを推定する方式は、前述の計算モジュール73が補償パフォーマンスを推定する方式と同様である。一つの実施方式では、該第二推定モジュール93は、第二計算モジュール931及び第三推定モジュール932を含み、そのうち、第二計算モジュール931は、選択された第二所定数量のタップ及び最適な補償パフォーマンスに対応する分割係数の値に基づいて、非線形応答の逆を計算し;第三推定モジュール932は、最適な補償パフォーマンスに対応するエンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分、エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分、及び前記非線形応答の逆に基づいて、選択された第二所定数量のタップに対応する新しい補償パフォーマンスを推定する。

0044

例えば、選定された一組のD個のタップについて、前に選定された分割係数に従って、対応するL1及びL2を選択し、選択されたD個のタップ以外のタップの係数をゼロにセットし、再び該選択されたD個のタップのうちNL-1に対応する係数に対してトレーニングを行い、そして、前に確定された線形フィルターの係数及びトレーニングにより得られた非線形補償フィルターのD個のタップの係数に基づいて、受信した信号に対して補償及び復調のシミュレーションを行い、これにより、選択されたD個のタップをオープンする時の補償パフォーマンスを推定する。

0045

その後、第二選択モジュール92は、一組の新しいD個のタップの組み合わせを選択しても良く、第二推定モジュール93は、この新しい組み合わせに対して補償パフォーマンスの推定を行い、このような処理は、N個のタップのうち全てのD個のタップの組み合わせをスキャンしたまで行われる。

0046

これにより、第二確定モジュール94は、全てのD個のタップの組み合わせに対応する補償パフォーマンスに基づいて、補償パフォーマンスが最適であるD個のタップの組み合わせを選択できる。該組み合わせにおけるD個のタップは、ハードウェアにおける非線形補償フィルター中で要オープンのタップであり、タップに対応する係数は、最適な補償パフォーマンスに対応する係数である。これにより、補償パフォーマンスの最適化を実現できる。

0047

本実施例の制御器は、受信した信号及び自身の記憶した既知の送信信号に対して計算を行うことで、非線形補償時の最適な線形フィルター係数、並びに、非線形補償フィルターの構造とパワーバジェットとの制限の下での最適的な非線形補償フィルターのタップ選択及びそれ相応の最適な係数を得ることにより、該システムの非線形損傷に対して補償を行うことができる。

0048

本発明の実施例は、伝送システムに対して合理的にモデル化を行うことで、システムにおける複数の部品の線形及び非線形効果のカスケイドを、線形応答部分1(L1)、非線形応答(NL)、及び線形応答部分2(L2)のカスケイドとしてモデル化し、その後、ソフトウェアによるシミュレーションを行うことで、最適なL1及びL2を確定し、L2のレスポンスにより、非線形補償中の先端の線形フィルターの係数を確定する。最後に、比較的大きな値を選択し、組み合わせをスキャンする方式で、非線形補償フィルター中の要オープンのタップ及びそれ相応のタップ係数を確定する。上述の制御プロセスにより、本発明の実施例は、システムの消費電力範囲内で、極めて少ない非線形フィルターのタップをオープン及び使用することで、良好な補償パフォーマンスを実現できる。図8は、本発明の実施例における100Gb/sの伝送実験の測量結果を示す。分かるように、先端の線形フィルターの最適化、合理的なタップの選択、及びタップ係数の最適化を行うことで、本発明の実施例は、6個のみのタップを用いることにより、従来技術における231個のタップによる補償効果を実現でき、これによって、システムの消費電力を大幅に低減し、非線形補償の低消費電力システムへの適用を可能にする。

0049

本発明の実施例は更に非線形補償方法を提供し、該方法が問題を解決する原理は、実施例1の装置と同様であるので、その具体的な実施は、実施例1の装置の実施を参照でき、ここで内容が同じ記載は省略される。

0050

図10は、本実施例の非線形補償方法のフローチャートであり、該方法は、マルチキャリア光通信システムに用いられ、図10に示すように、該方法は、次のステップを含む。

0051

ステップ101:前記システムのエンドツーエンドのチャネル線形応答に基づいて、非線形補償中の線形フィルターの係数を確定し;
ステップ102:前記システムのハードウェア補償能力及び前記線形フィルターの係数に基づいて、要オープンの非線形補償フィルターのタップ及び各タップの係数を確定し;
ステップ103:選択された非線形補償フィルターの係数を用いて、前記システムの非線形損傷に対して補償を行う。

0052

本実施例では、ステップ101は、図11のプロセスで実現でき、図11に示すように、該プロセスは、次のステップを含む。

0053

ステップ111:受信した信号シーケンス及び既知のトレーニングシーケンスに基づいて、前記システムのエンドツーエンドのチャネル線形応答Lを推定し;
ステップ112:所定のステップ長さを以て、予め設定された分割係数の値の範囲内の各々の値をスキャンして選択し、選択した分割係数を用いて、前記エンドツーエンドのチャネル線形応答を第一部分L1及び第二部分L2に分割し;
ステップ113:前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分L1及び前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆L2-1に基づいて、選択された分割係数に対応する補償パフォーマンスを計算し;
ステップ114:最適な補償パフォーマンスに対応するエンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆L2-1を前記線形フィルターの係数とする。

0054

一つの実施方式では、ステップ112で一つの分割係数を選択し、ステップ113で、選択された分割係数について補償パフォーマンスを計算し、その後、ステップ112に戻り、もう一つの分割係数を選択し、そして、ステップ113で、再選択された分割係数について補償パフォーマンスを計算し、全ての分割係数がスキャンされるまで、このような処理を行い、これにより、全ての分割係数の各自が対応する補償パフォーマンスを得て、ステップ114で最適な補償パフォーマンスに対応する分割係数を確定できる。該最適な補償パフォーマンスに対応する分割係数が対応するL2-1は、前記線形フィルターの係数とすることができる。

0055

本実施例では、補償パフォーマンスを計算する時に、先に非線形の次数及び各次のメモリ長を基づいて、非線形応答の逆を計算し;そして、前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分L1、前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆L2-1、及び前記非線形応答の逆に基づいて、選択された分割係数の値に対応する補償パフォーマンスを推定し、具体的には、上述のようであるため、ここではその説明を省略する。

0056

本実施例では、ステップ102は、図12のプロセスで実現でき、図12に示すように、該プロセスは、
ステップ121:最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆のタップのうちから第一所定数量のタップを選択し;
ステップ122:前記第一所定数量のタップのうちから第二所定数量のタップを選択し;
ステップ123:選択された各組の第二所定数量のタップについて、新しい補償パフォーマンスを推定し;
ステップ124:新しい最適な補償パフォーマンスに対応する第二所定数量のタップを、前記非線形補償フィルターのオープンし得るタップとし、新しい最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆を、非線形補償フィルターのオープンし得る第二所定数量のタップの係数とする。

0057

そのうち、第一所定数量のタップは、前記最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆のタップのうち、タップ係数の絶対値が比較的大きい第一所定数量のタップであり、第二所定数量は、システム消費電力に基づいて確定された、オープン可能な非線形補償フィルターのタップ個数である。

0058

一つの実施方式では、ステップ122により、第一所定数量のタップのうちから第二所定数量のタップを任意に選択し、ステップ123により、選択されたタップに対応する新しい補償パフォーマンスを計算し、その後、再びステップ122により、第一所定数量のタップのうちから第二所定数量のタップを再び選択し、そして、同様にステップ123により、再選択された第二所定数量のタップに対応する新しい補償パフォーマンスを計算し、全ての第二所定数量のタップの組み合わせがスキャンされるまで、このような処理を行い、これにより、ステップ124により、新しい最適な補償パフォーマンスに対応する第二所定数量のタップの組み合わせを確定でき、該組み合わせに対応するタップは、オープン可能なものであり、該組み合わせに対応するタップ係数は、最終確定のタップの係数である。

0059

本実施例では、新しい補償パフォーマンスを計算する時に、先に、選択された第二所定数量のタップ及び最適な補償パフォーマンスに対応する分割係数の値に基づいて、非線形応答の逆を計算し;そして、最適な補償パフォーマンスに対応するエンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分L1、エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分L2、及び前記非線形応答の逆に基づいて、選択された第二所定数量のタップに対応する新しい補償パフォーマンスを推定し、具体的には、上述のようであるため、ここではその説明を省略する。

0060

本発明の実施例における方法は、システムの消費電力範囲内で、極めて少ない非線形フィルターのタップをオープン及び使用することで、良好な補償パフォーマンスを実現できる。

0061

本発明の実施例は更に受信機、例えばDMT受信機を提供し、図6に示すように、該受信機は、非線形補償用の線形フィルター21、非線形補償フィルター22、及び信号復調器23を含み、また、該受信機は更に実施例1に記載の非線形補償制御器500を含んでも良く、実施例1では、該非線形補償制御器500について詳細に説明したので、その内容はここに引用されるが、ここでの記載は省略される。

0062

図13は、本実施例の受信機のハードウェア構成図であり、図13に示すように、該受信機1300は、中央処理装置(CPU)1301及び記憶装置1302を含んでも良く;記憶装置1302は、中央処理装置1301に結合される。なお、この図は例示に過ぎず、他の類型の構造を用いて補充することや該構造を代替することで、電気通信機能又は他の機能を実現することもできる。

0063

一つの実施方式では、実施例1に記載の非線形補償制御器500、線形フィルター21、非線形補償フィルター22、及び信号復調器23の機能は、中央処理装置1301に集積することができる。

0064

他の実施方式では、実施例1に記載の非線形補償制御器500、線形フィルター21、非線形補償フィルター22、及び信号復調器23は、中央処理装置1301と離れて配置されても良く、例えば、該非線形補償制御器500、線形フィルター21、非線形補償フィルター22、及び信号復調器23を、中央処理装置1301と接続されるチップとして構成しても良く、中央処理装置1301の制御により上述の装置の機能を実現することができる。

0065

図13に示すように、該受信機1300は更に、通信モジュール1303、入力ユニット1304、音声処理ユニット1305、表示器1306、電源1307を含んでも良い。なお、受信機1300は、図13に示す全ての部品を含む必要がなく、また、受信機1300は、更に、図13に無い部品を含んでも良く、これについては、従来技術を参照できる。

0066

図13に示すように、中央処理装置1301は、制御器又は操作コントローラと呼ばれる場合があり、マイクロプロセッサ又は他の処理器装置及び/又は論理装置を含んでも良く、該中央処理装置1301は、入力を受信し、また、受信機1300の各部品の操作を制御することができる。

0067

そのうち、記憶装置1302は、例えば、バッファフラッシュメモリハードディスクドライブ、移動可能な媒体揮発性記憶装置不揮発性記憶装置、又は、他の適切な装置のうちの1つ又は複数を含んでも良い。予め定義された又は構成された情報を記憶しても良く、また、関連情報を実行し得るプログラムを記憶しても良い。中央処理装置1301は、該記憶装置1302に記憶された該プログラムを実行して、情報の記憶や処理などを実現できる。他の部品の機能は、従来と同様であるため、ここではその説明を省略する。受信機1300の各部品は、専用ハードウェアファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせにより実現しても良く、これらはすべて本発明の範囲に属する。

0068

本発明の実施例における受信機は、システムの消費電力範囲内で、極めて少ない非線形フィルターのタップをオープン及び使用することで、良好な補償パフォーマンスを実現できる。

0069

本発明の実施例における実施例は更にマルチキャリア光通信システムを提供し、図14は該システムの構成図であり、図14に示すように、該システム1400は受信機1401を含み、そのうち、該受信機1401は実施例3の受信機により実現でき、その内容はここに引用されるが、ここでの記載は省略される。また、該システムは更に送信機1402などを含み、具体的には従来技術を参照できる。

0070

本発明の実施例におけるマルチキャリア通信システムは、システムの消費電力範囲内で、極めて少ない非線形フィルターのタップをオープン及び使用することで、良好な補償パフォーマンスを実現できる。

0071

本発明の実施例は更にコンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、受信機中で前記プログラムを実行する時に、前記プログラムはコンピュータに、前記受信機中で実施例2に記載の方法を実行させる。

0072

本発明の実施例は更にコンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムはコンピュータに、受信機中で実施例2に記載の方法を実行させる。

0073

本発明の実施例における以上の装置及び方法はハードウェアによって実現しても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実現しても良い。本発明は、このようなコンピュータ可読プログラムにも関し、該プログラムは、論理部品によって実行される時に、該論理部品に、上述の装置又は構成部品を実現させ、或るいは、論理部品に、上述の各種の方法又はステップを実現させることができる。本発明の実施例は更に、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク磁気ディスク光ディスク、DVD、flash記憶装置などにも関する。

0074

また、上述の各実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。

0075

(付記1)
マルチキャリア光通信システムにおける非線形補償方法であって、
前記システムのエンドツーエンドのチャネル線形応答に基づいて、非線形補償中の線形フィルターの係数を確定し;
前記システムのハードウェア補償能力及び前記線形フィルターの係数に基づいて、要オープンの非線形補償フィルターのタップ及び各タップの係数を確定し;及び
選択された非線形補償フィルターの係数を用いて、前記システムの非線形損傷に対して補償を行うことを含む、方法。

0076

(付記2)
付記1に記載の方法であって、
前記システムのエンドツーエンドのチャネル線形応答に基づいて非線形補償中の線形フィルターの係数を確定することは、
受信した信号シーケンス及び既知のトレーニングシーケンスに基づいて、前記システムのエンドツーエンドのチャネル線形応答Lを推定し;
所定のステップ長さを用いて、予め設定された分割係数の値の範囲内の各々の値をスキャンして選択し、選択した分割係数を用いて、前記エンドツーエンドのチャネル線形応答Lを第一部分L1及び第二部分L2に分割し;
前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分L1及び前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆L2-1に基づいて、選択された分割係数に対応する補償パフォーマンスを計算し;及び
最適な補償パフォーマンスに対応するエンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆L2-1を前記線形フィルターの係数とすることを含む、方法。

0077

(付記3)
付記2に記載の方法であって、
前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分L1及び前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆L2-1に基づいて、選択された分割係数に対応する補償パフォーマンスを計算することは、
S131:非線形の次数及び各次のメモリ長に基づいて、非線形応答の逆を計算し;及び
S132:前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分L1、前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆L2-1、及び前記非線形応答の逆に基づいて、選択された分割係数の値に対応する補償パフォーマンスを推定することを含む、方法。

0078

(付記4)
付記2に記載の方法であって、
前記システムのハードウェア補償能力及び前記線形フィルターの係数に基づいて、要オープンの非線形補償フィルターのタップ及び各タップの係数を確定することは、
最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆のタップのうちから第一所定数量のタップを選択し;
前記第一所定数量のタップのうちから第二所定数量のタップを選択し;
選択された各組の第二所定数量のタップについて、新しい補償パフォーマンスを推定し;及び
新しい最適な補償パフォーマンスに対応する第二所定数量のタップを、前記非線形補償フィルターのオープン可能なタップとし、新しい最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆を、非線形補償フィルターのオープン可能な第二所定数量のタップの係数とすることを含む、方法。

0079

(付記5)
付記4に記載の方法であって、
前記第一所定数量のタップは、前記最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆のタップのうち、タップ係数の絶対値が比較的大きい第一所定数量のタップである、方法。

0080

(付記6)
付記4に記載の方法であって、
前記第二所定数量は、システム消費電力に基づいて確定されたオープン可能な非線形補償フィルターのタップ個数である、方法。

0081

(付記7)
付記4に記載の方法であって、
選択された各組の第二所定数量のタップについて、新しい補償パフォーマンスを推定することは、
選択された第二所定数量のタップ及び最適な補償パフォーマンスに対応する分割係数の値に基づいて、非線形応答の逆を計算し;及び
最適な補償パフォーマンスに対応するエンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分L1、エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分L2、及び前記非線形応答の逆に基づいて、選択された第二所定数量のタップに対応する新しい補償パフォーマンスを推定することを含む、方法。

0082

(付記8)
非線形補償制御器であって、
マルチキャリア光通信システムのエンドツーエンドのチャネル線形応答に基づいて、非線形補償中の線形フィルターの係数を確定するための確定ユニット;
前記システムのハードウェア補償能力及び前記線形フィルターの係数に基づいて、要オープンの非線形補償フィルターのタップ及び各タップの係数を確定するための選択ユニット;及び
前記確定ユニットが確定した係数を、前記システムの非線形補償中の線形フィルターに送信し、また、前記選択ユニットが選択した係数及び確定した要オープンのタップの情報を、前記システムの非線形補償フィルターに送信し、これにより、前記非線形補償フィルターは、対応するタップをオープンし、また、前記選択ユニットが選択した非線形補償フィルターの係数を用いて、前記システムの非線形損傷に対して補償を行う送信ユニットを含む、制御器。

0083

(付記9)
付記8に記載の制御器であって、
前記確定ユニットは、
受信した信号シーケンス及び既知のトレーニングシーケンスに基づいて、前記システムのエンドツーエンドのチャネル線形応答Lを推定する推定モジュール;
所定のステップ長さを用いて、予め設定された分割係数の値の範囲内の各々の値をスキャンして選択し、そして、選択した分割係数を用いて、前記エンドツーエンドのチャネル線形応答を第一部分L1及び第二部分L2に分割する分割モジュール;
前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分L1及び前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆L2-1に基づいて、選択された分割係数に対応する補償パフォーマンスを計算する計算モジュール;及び
最適な補償パフォーマンスに対応するエンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆L2-1を前記線形フィルターの係数とする第一確定モジュールを含む、制御器。

0084

(付記10)
付記9に記載の制御器であって、
計算モジュールは、
非線形の次数及び各次のメモリ長に基づいて、非線形応答の逆を計算する第一計算モジュール;及び
前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分L1、前記エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分の逆L2-1、及び前記非線形応答の逆に基づいて、選択された分割係数の値に対応する補償パフォーマンスを推定する第一推定モジュールを含む、制御器。

0085

(付記11)
付記9に記載の制御器であって、
選択ユニットは、
最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆のタップのうちから第一所定数量のタップを選択する第一選択モジュール;
前記第一所定数量のタップのうちから第二所定数量のタップを選択する第二選択モジュール;
選択された各組の第二所定数量のタップについて、新しい補償パフォーマンスを推定すする第二推定モジュール;及び
新しい最適な補償パフォーマンスに対応する第二所定数量のタップを、前記非線形補償フィルターのオープン可能なタップとし、新しい最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆を、非線形補償フィルターのオープン可能な第二所定数量のタップの係数とする第二確定モジュールを含む、制御器。

0086

(付記12)
付記11に記載の制御器であって、
前記第一所定数量のタップは、前記最適な補償パフォーマンスに対応する非線形応答の逆のタップのうち、タップ係数の絶対値が比較的大きい第一所定数量のタップである、制御器。

0087

(付記13)
付記11に記載の制御器であって、
前記第二所定数量は、システム消費電力に基づいて確定されたオープン可能な非線形補償フィルターのタップ個数である、制御器。

0088

(付記14)
付記11に記載の制御器であって、
第二推定モジュールは、
選択された第二所定数量のタップ及び最適な補償パフォーマンスに対応する分割係数の値に基づいて、非線形応答の逆を計算する第二計算モジュール;及び
最適な補償パフォーマンスに対応するエンドツーエンドのチャネル線形応答の第一部分L1、エンドツーエンドのチャネル線形応答の第二部分L2、及び前記非線形応答の逆に基づいて、選択された第二所定数量のタップに対応する新しい補償パフォーマンスを推定する第三推定モジュールを含む、制御器。

0089

(付記15)
受信機であって、
前記受信機は、非線形補償用の線形フィルター及び非線形補償フィルターを含み、
前記受信機は更に付記8〜14の任意の一項に記載の非線形補償制御器を含み、
前記非線形補償制御器は、
マルチキャリア光通信システムのエンドツーエンドのチャネル線形応答に基づいて、非線形補償用の線形フィルターの係数を確定し;
前記システムのハードウェア補償能力に基づいて、要オープンの非線形補償フィルターのタップ及び各タップの係数を確定し;
確定された線形フィルターの係数を前記非線形補償用の線形フィルターに送信し、また、前記非線形補償フィルターの係数及び要オープンのタップの情報を前記非線形補償フィルターに送信し、これにより、前記非線形補償フィルターは、前記タップをオープンし、また、前記非線形補償フィルターの係数を用いて、前記システムの非線形損傷を補償するように構成される、受信機。

0090

(付記16)
マルチキャリア光通信システムであって、
前記マルチキャリア光通信システムは、付記15に記載の受信機を含む、システム。

実施例

0091

以上、本発明の実施例における好ましい実施形態を説明したが、本発明の実施例はこの実施形態に限定されず、本発明の実施例における趣旨を離脱しない限り、本発明の実施例に対するあらゆる変更は本発明の実施例における技術的範囲に属する。

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