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技術 測定データ処理装置および測定データ処理方法

出願人 日置電機株式会社
発明者 飯島匡史
出願日 2014年12月26日 (5年10ヶ月経過) 出願番号 2014-264857
公開日 2016年7月11日 (4年4ヶ月経過) 公開番号 2016-126060
状態 特許登録済
技術分野 機械的振動・音波の測定 音声の分析・合成
主要キーワード 測定データ処理装置 ピーク値データ データ記憶器 甲高い うるささ 測定対象信号 音圧測定 周波数分析処理
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年7月11日)のものです。
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図面 (7)

課題

成分値が互いに相違するピーク値を好適に特定可能とする。

解決手段

判定対象測定値Xから数えて周波数がL個目に低い測定値Xから周波数がL個目に高い測定値Xまでの周波数順における(2L+1)個の測定値Xのなかで判定対象の測定値Xが最大値か否かをN=23個の測定値Xを順次判定対象として判定し、最大値の測定値Xに値Kの得点(重み)を付与する第1処理を終了条件が満たされるまで繰り返し実行し、その後に得点が大きい順でM個の測定値Xを抽出する第2処理を実行してM個の測定値XをM個のピーク値として特定し、特定したピーク値を対応する成分値に関連付けてピーク値データを生成する際に、第1処理を完了する都度、対象数変更手順に従ってLの値を大きな値に変更し、かつ重み変更手順に従ってKの値を大きな値に変更して第1処理を再び実行し、最大値と判定した測定値Xが1個以下になったときに終了条件が満たされたとする。

概要

背景

例えば、下記の特許文献には、音声音質を評価する音質評価装置の発明が開示されている。この音質評価装置による音質の評価に際しては、まず、マイクロホンによって音声を集音する。この際には、マイクロホンからアナログ電気信号が出力され、この電気信号がA/D変換器によってデジタル信号に変換されてデータ記憶器に保存される。次いで、データ記憶器に保存されているデジタル信号をピーク検出部によって処理することにより、マイクロホンによって集音された音声の音質を評価する。

具体的には、周波数分析部がデータ記憶器に保存されているデジタル信号を対象とする周波数分析処理を実行し、音圧検出部が周波数分析部によって分析された各周波数毎の音圧(測定値)を検出し、かつピーク判定部が音圧検出部によって検出された各周波数毎の測定値(音圧)のなかからピーク値を検出する。これにより、検出されたピーク値が低周波のときには、低周波の重苦しい音質の騒音が生じていると評価され、検出されたピーク値が高周波のときには、高周波の甲高い音質の騒音が生じていると評価される。なお、この音質評価装置では、上記のピーク検出部による各処理と並行して、パワースペクトル平均値算出部によるパワースペクトルの演算処理重み関数重畳処理、およびそれらの処理結果に基づく音質の評価処理や、うるささ評価値演算部による「うるささ」の評価処理などが実行されるが、音質評価装置による評価方法概要に関する理解を容易とするために、それらの処理についての説明を省略する。

概要

成分値が互いに相違するピーク値を好適に特定可能とする。判定対象の測定値Xから数えて周波数がL個目に低い測定値Xから周波数がL個目に高い測定値Xまでの周波数順における(2L+1)個の測定値Xのなかで判定対象の測定値Xが最大値か否かをN=23個の測定値Xを順次判定対象として判定し、最大値の測定値Xに値Kの得点(重み)を付与する第1処理を終了条件が満たされるまで繰り返し実行し、その後に得点が大きい順でM個の測定値Xを抽出する第2処理を実行してM個の測定値XをM個のピーク値として特定し、特定したピーク値を対応する成分値に関連付けてピーク値データを生成する際に、第1処理を完了する都度、対象数変更手順に従ってLの値を大きな値に変更し、かつ重み変更手順に従ってKの値を大きな値に変更して第1処理を再び実行し、最大値と判定した測定値Xが1個以下になったときに終了条件が満たされたとする。

目的

本発明は、かかる解決すべき問題点に鑑みてなされたものであり、複数のピーク値を特定する際に測定対象成分の成分値が互いに相違する各種のピーク値を好適に特定し得る測定データ処理装置および測定データ処理方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

測定対象成分における互いに相違するN種類(Nは、3以上の自然数)の成分値毎の測定値がそれぞれ記録された測定データに基づき、N個の当該測定値のなかから予め規定されたMa個以上Mb個以下の範囲内のM個(Maは、自然数で、Mbは、Maよりも大きい自然数)のピーク値を特定すると共に、特定した前記ピーク値を対応する前記成分値に関連付けてピーク値データを生成する処理部を備えた測定データ処理装置であって、前記処理部は、前記成分値の大きさ順で連続する予め規定された数の前記測定値のなかで判定対象の当該測定値が最も大きな値であるか否かを前記N個の測定値を順次判定対象として判定すると共に当該判定対象の測定値が最も大きな値のときに当該判定対象の測定値に大きい重みを付与する第1処理を予め規定された終了条件が満たされるまで繰り返し実行し、前記終了条件が満たされたときに、重みが大きい順でM個の前記測定値を抽出する第2処理を実行して当該M個の測定値を前記M個のピーク値として特定し、前記第1処理において、前記判定対象の測定値から数えて前記成分値がL個目(Lは、自然数)に小さい前記測定値から、当該判定対象の測定値から数えて当該成分値がL個目に大きい前記測定値までの当該成分値の大きさ順における(2L+1)個の前記測定値を前記予め規定された数の測定値として当該(2L+1)個の測定値のなかで当該判定対象の測定値が最も大きな値であるか否かを判定すると共に当該判定対象の測定値が最も大きな値のときに当該判定対象の測定値に値K(Kは、正の数および負の数のうちの予め規定された一方の数)の重みを付与し、前記第1処理を完了する都度、予め規定された対象数変更手順に従って前記Lの値を大きな値に変更し、かつ予め規定された重み変更手順に従って前記Kの値を大きな値に変更して当該第1処理を再び実行し、前記第1処理において最も大きな値であると判定した前記測定値が1個以下になったときに、前記終了条件が満たされたとして前記第2処理を実行する測定データ処理装置。

請求項2

前記処理部は、前記第1処理を完了する都度、前記対象数変更手順に従って前記Lの値を2倍の値に変更する請求項1記載の測定データ処理装置。

請求項3

測定対象成分における互いに相違するN種類(Nは、3以上の自然数)の成分値毎の測定値がそれぞれ記録された測定データに基づき、N個の当該測定値のなかから予め規定されたMa個以上Mb個以下の範囲内のM個(Maは、自然数で、Mbは、Maよりも大きい自然数)のピーク値を特定すると共に、特定した前記ピーク値を対応する前記成分値に関連付けてピーク値データを生成する測定データ処理方法であって、前記成分値の大きさ順で連続する予め規定された数の前記測定値のなかで判定対象の当該測定値が最も大きな値であるか否かを前記N個の測定値を順次判定対象として判定すると共に当該判定対象の測定値が最も大きな値のときに当該判定対象の測定値に大きい重みを付与する第1処理を予め規定された終了条件が満たされるまで繰り返し実行し、前記終了条件が満たされたときに、重みが大きい順でM個の前記測定値を抽出する第2処理を実行して当該M個の測定値を前記M個のピーク値として特定し、前記第1処理において、前記判定対象の測定値から数えて前記成分値がL個目(Lは、自然数)に小さい前記測定値から、当該判定対象の測定値から数えて当該成分値がL個目に大きい前記測定値までの当該成分値の大きさ順における(2L+1)個の前記測定値を前記予め規定された数の測定値として当該(2L+1)個の測定値のなかで当該判定対象の測定値が最も大きな値であるか否かを判定すると共に当該判定対象の測定値が最も大きな値のときに当該判定対象の測定値に値K(Kは、正の数および負の数のうちの予め規定された一方の数)の重みを付与し、前記第1処理を完了する都度、予め規定された対象数変更手順に従って前記Lの値を大きな値に変更し、かつ予め規定された重み変更手順に従って前記Kの値を大きな値に変更して当該第1処理を再び実行し、前記第1処理において最も大きな値であると判定した前記測定値が1個以下になったときに、前記終了条件が満たされたとして前記第2処理を実行する測定データ処理方法。

請求項4

前記第1処理を完了する都度、前記対象数変更手順に従って前記Lの値を2倍の値に変更する請求項3記載の測定データ処理方法。

技術分野

0001

本発明は、測定データに記録されている各測定値のなかからピーク値を特定してピーク値データを生成する測定データ処理装置および測定データ処理方法に関するものである。

背景技術

0002

例えば、下記の特許文献には、音声音質を評価する音質評価装置の発明が開示されている。この音質評価装置による音質の評価に際しては、まず、マイクロホンによって音声を集音する。この際には、マイクロホンからアナログ電気信号が出力され、この電気信号がA/D変換器によってデジタル信号に変換されてデータ記憶器に保存される。次いで、データ記憶器に保存されているデジタル信号をピーク検出部によって処理することにより、マイクロホンによって集音された音声の音質を評価する。

0003

具体的には、周波数分析部がデータ記憶器に保存されているデジタル信号を対象とする周波数分析処理を実行し、音圧検出部が周波数分析部によって分析された各周波数毎の音圧(測定値)を検出し、かつピーク判定部が音圧検出部によって検出された各周波数毎の測定値(音圧)のなかからピーク値を検出する。これにより、検出されたピーク値が低周波のときには、低周波の重苦しい音質の騒音が生じていると評価され、検出されたピーク値が高周波のときには、高周波の甲高い音質の騒音が生じていると評価される。なお、この音質評価装置では、上記のピーク検出部による各処理と並行して、パワースペクトル平均値算出部によるパワースペクトルの演算処理重み関数重畳処理、およびそれらの処理結果に基づく音質の評価処理や、うるささ評価値演算部による「うるささ」の評価処理などが実行されるが、音質評価装置による評価方法概要に関する理解を容易とするために、それらの処理についての説明を省略する。

先行技術

0004

特開平10−267742号公報(第4−6頁、第1−9図)

発明が解決しようとする課題

0005

ところが、従来の音質評価装置には、以下の解決すべき問題点が存在する。すなわち、従来の音質評価装置では、マイクロホンによって集音した音声に対応するデジタル信号における各周波数毎の測定値のなかからピーク値を検出し、検出したピーク値の周波数がどのような周波数であるかに基づいて、どのような騒音が生じているかを評価する構成が採用されている。

0006

この場合、この種の装置による音質の評価時には、低周波から高周波まで各種周波数の騒音が複数同時に発生していることがある。しかしながら、従来の音質評価装置では、音圧検出部によって検出された各周波数毎の測定値(音圧)のなかから1つのピーク値(最大値)を検出し、検出したピーク値の周波数に基づいて音質を評価する構成が採用されている。このため、従来の音質評価装置では、例えば、低周波の騒音および高周波の騒音の2種類の騒音が発生している状態において低周波の騒音の測定値(音圧)が高周波の騒音の測定値(音圧)よりも低いときには、低周波の騒音に対応するピーク値が検出されず、結果として、高周波の騒音だけが発生している(低周波の騒音が発生していない)と誤って評価されるという問題点がある。

0007

一方、音圧検出部によって検出された各周波数毎の測定値のなかから複数のピーク値を検出し、検出した各ピーク値の周波数に基づいてどのような種類の騒音が生じているかを評価するように音質評価装置を改良することにより、低周波から高周波までの各種周波数の騒音が複数同時に発生している状態において、それらの騒音をそれぞれ検出することができきる可能性がある。しかしながら、騒音の種類によっては、ある程度の周波数帯域に亘って高い音圧(測定値)が測定されることがある。このため、例えば低周波の騒音および高周波の騒音の2種類が発生している状態において周波数のピッチを狭くして音圧測定を行ったときに、周波数が僅かに相違する複数種類の低周波の音、および周波数が僅かに相違する複数種類の高周波の音が検出されることがある。

0008

このような状態において、一例として、2種類の騒音を検出するために2つのピーク値を検出しようとしたときに、低周波の騒音の音圧(測定値)が高周波の騒音の音圧(測定値)よりも低いときには、周波数が僅かに相違する複数種類の高周波の音として検出された音圧(測定値)のなかから2つのピーク値が特定される。かかる場合には、実際には低周波の騒音および高周波の騒音の2種類が発生しているにも拘わらず、2種類の高周波の騒音だけが発生していると誤って評価されることとなる。このため、従来の音質評価装置を改良した装置においても、集音した音声の音質を正しく評価することができないことがある。

0009

なお、発明が解決しようとする課題についての理解を容易とするために、音質を評価する音質評価装置の例について説明したが、この音質評価装置に存在する上記の問題点は、測定データに記録されている複数の測定値のなかから複数のピーク値を特定してピーク値データを生成する各種の測定データ処理装置においても同様に発生する。

0010

本発明は、かかる解決すべき問題点に鑑みてなされたものであり、複数のピーク値を特定する際に測定対象成分成分値が互いに相違する各種のピーク値を好適に特定し得る測定データ処理装置および測定データ処理方法を提供することを主目的とする。

課題を解決するための手段

0011

上記目的を達成すべく請求項1記載の測定データ処理装置は、測定対象成分における互いに相違するN種類(Nは、3以上の自然数)の成分値毎の測定値がそれぞれ記録された測定データに基づき、N個の当該測定値のなかから予め規定されたMa個以上Mb個以下の範囲内のM個(Maは、自然数で、Mbは、Maよりも大きい自然数)のピーク値を特定すると共に、特定した前記ピーク値を対応する前記成分値に関連付けてピーク値データを生成する処理部を備えた測定データ処理装置であって、前記処理部は、前記成分値の大きさ順で連続する予め規定された数の前記測定値のなかで判定対象の当該測定値が最も大きな値であるか否かを前記N個の測定値を順次判定対象として判定すると共に当該判定対象の測定値が最も大きな値のときに当該判定対象の測定値に大きい重みを付与する第1処理を予め規定された終了条件が満たされるまで繰り返し実行し、前記終了条件が満たされたときに、重みが大きい順でM個の前記測定値を抽出する第2処理を実行して当該M個の測定値を前記M個のピーク値として特定し、前記第1処理において、前記判定対象の測定値から数えて前記成分値がL個目(Lは、自然数)に小さい前記測定値から、当該判定対象の測定値から数えて当該成分値がL個目に大きい前記測定値までの当該成分値の大きさ順における(2L+1)個の前記測定値を前記予め規定された数の測定値として当該(2L+1)個の測定値のなかで当該判定対象の測定値が最も大きな値であるか否かを判定すると共に当該判定対象の測定値が最も大きな値のときに当該判定対象の測定値に値K(Kは、正の数および負の数のうちの予め規定された一方の数)の重みを付与し、前記第1処理を完了する都度、予め規定された対象数変更手順に従って前記Lの値を大きな値に変更し、かつ予め規定された重み変更手順に従って前記Kの値を大きな値に変更して当該第1処理を再び実行し、前記第1処理において最も大きな値であると判定した前記測定値が1個以下になったときに、前記終了条件が満たされたとして前記第2処理を実行する。

0012

また、請求項2記載の測定データ処理装置は、請求項1記載の測定データ処理装置において、前記処理部は、前記第1処理を完了する都度、前記対象数変更手順に従って前記Lの値を2倍の値に変更する。

0013

また、請求項3記載の測定データ処理方法は、測定対象成分における互いに相違するN種類(Nは、3以上の自然数)の成分値毎の測定値がそれぞれ記録された測定データに基づき、N個の当該測定値のなかから予め規定されたMa個以上Mb個以下の範囲内のM個(Maは、自然数で、Mbは、Maよりも大きい自然数)のピーク値を特定すると共に、特定した前記ピーク値を対応する前記成分値に関連付けてピーク値データを生成する測定データ処理方法であって、前記成分値の大きさ順で連続する予め規定された数の前記測定値のなかで判定対象の当該測定値が最も大きな値であるか否かを前記N個の測定値を順次判定対象として判定すると共に当該判定対象の測定値が最も大きな値のときに当該判定対象の測定値に大きい重みを付与する第1処理を予め規定された終了条件が満たされるまで繰り返し実行し、前記終了条件が満たされたときに、重みが大きい順でM個の前記測定値を抽出する第2処理を実行して当該M個の測定値を前記M個のピーク値として特定し、前記第1処理において、前記判定対象の測定値から数えて前記成分値がL個目(Lは、自然数)に小さい前記測定値から、当該判定対象の測定値から数えて当該成分値がL個目に大きい前記測定値までの当該成分値の大きさ順における(2L+1)個の前記測定値を前記予め規定された数の測定値として当該(2L+1)個の測定値のなかで当該判定対象の測定値が最も大きな値であるか否かを判定すると共に当該判定対象の測定値が最も大きな値のときに当該判定対象の測定値に値K(Kは、正の数および負の数のうちの予め規定された一方の数)の重みを付与し、前記第1処理を完了する都度、予め規定された対象数変更手順に従って前記Lの値を大きな値に変更し、かつ予め規定された重み変更手順に従って前記Kの値を大きな値に変更して当該第1処理を再び実行し、前記第1処理において最も大きな値であると判定した前記測定値が1個以下になったときに、前記終了条件が満たされたとして前記第2処理を実行する。

0014

また、請求項4記載の測定データ処理方法は、請求項3記載の測定データ処理方法において、前記第1処理を完了する都度、前記対象数変更手順に従って前記Lの値を2倍の値に変更する。

発明の効果

0015

請求項1記載の測定データ処理装置、および請求項3記載の測定データ処理方法では、成分値の大きさ順で連続する予め規定された数の測定値のなかで判定対象の測定値が最も大きな値であるか否かをN個の測定値を順次判定対象として判定し、かつ判定対象の測定値が最も大きな値のときに判定対象の測定値に大きい重みを付与する第1処理を予め規定された終了条件が満たされるまで繰り返し実行し、終了条件が満たされたときに、重みが大きい順でM個の測定値を抽出する第2処理を実行してM個の測定値をM個のピーク値として特定すると共に、特定したピーク値を対応する成分値に関連付けてピーク値データを生成する。

0016

したがって、請求項1記載の測定データ処理装置、および請求項3記載の測定データ処理方法によれば、成分値の大きさ順で連続する予め規定された数としての(2L+1)個の測定値のなかから複数の測定値がピーク値として特定されることがないため、いずれかの測定値がM個のピーク値のうちの1つとして特定されたときに、そのピーク値の成分値とほぼ同じ成分値の測定値がM個のピーク値の他の1つとして特定される事態を確実に回避することができ、これにより、成分値が互いに相違する各種のピーク値を好適に特定することができる。

0017

また、請求項2記載の測定データ処理装置、および請求項4記載の測定データ処理方法によれば、第1処理を完了する都度、Lの値を2倍の値に変更することにより、例えば、周波数を成分値とする測定値に関し、所定の周波数の測定値が大きく、その測定値の周波数の高調波の測定値もある程度高くなっているときに、それらの測定値をピーク値として確実に検出することができる。

図面の簡単な説明

0018

測定装置1の構成を示す構成図である。
測定処理によって取得される測定値X01〜X23に対して得点を付与する手順について説明するための説明図である。
測定処理によって取得される測定値X01〜X23に対して得点を付与する手順について説明するための他の説明図である。
測定処理によって取得される測定値X01〜X23に対して得点を付与する手順について説明するためのさらに他の説明図である。
測定処理によって取得される測定値X01〜X23に対して得点を付与する手順について説明するためのさらに他の説明図である。
測定処理によって取得される測定値X01〜X23に対して得点を付与する手順について説明するためのさらに他の説明図である。

実施例

0019

以下、測定データ処理装置および測定データ処理方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。

0020

図1に示す測定装置1は、「測定データ処理装置」の一例であって、マイクロホンを介して集音した測定データD0に基づき、どのような音がどの程度の音量音圧レベル)で発生しているかを評価するためのピーク値データD1(「ピーク値データ」の一例)を生成する処理を実行可能に構成されている。この測定装置1は、測定部2、操作部3、表示部4、制御部5および記憶部6を備えて構成されている。

0021

測定部2は、マイクロホンを接続可能に構成されると共に、制御部5の制御に従い、マイクロホンを介して集音した音声のアナログ信号をデジタル信号に変換して測定データD0(「測定データ」の一例)を生成する測定処理を実行する。この場合、本例の測定装置1における測定部2は、一例として、周波数:1Hz〜25kHzの範囲内の各周波数毎の音声の音圧レベルを50Hzステップで測定した測定データD0を生成可能に構成されているが、測定装置1によるデータ処理についての理解を容易とするために、1.0kHz〜2.1kHzの範囲内の50Hzステップの各周波数毎の音圧レベル(すなわち、N=23種類の周波数毎の音圧レベル:「測定対象成分における互いに相違するN種類の成分値毎の測定値」の一例)が測定されて測定データD0が生成される例を説明する。

0022

操作部3は、測定装置1の動作条件設定操作や、測定部2による上記の測定処理を開始/停止させる操作などが可能な複数の操作スイッチを備え(図示せず)、スイッチ操作に応じた操作信号を制御部5に出力する。表示部4は、制御部5の制御に従い、動作条件の設定画面や、測定結果を示す測定結果表示画面(いずれも図示せず)などを表示する。

0023

制御部5は、測定装置1を総括的に制御する。具体的には、制御部5は、操作部3からの操作信号に応じて測定部2を制御して上記の測定処理を実行させると共に、測定部2から出力される測定データD0を記憶部6に記憶させる。また、制御部5は、「処理部」に相当し、記憶部6に記憶させた各測定データD0に基づき、一例として、各測定データD0に記録されている各測定値のなかからMa個以上Mb個以下の範囲内のM個のピーク値を特定すると共に、特定したピーク値を対応する周波数に関連付けてピーク値データD1(「ピーク値データ」の一例)を生成して記憶部6に記憶させる。

0024

なお、「Ma個以上Mb個以下のM個の範囲内のピーク値を特定する」との処理は、「ピーク値」として特定し得る測定値(他の測定値よりも十分に大きな値の測定値)がMb個以上存在するときには、M=Mb個のピーク値を特定し、「ピーク値」として特定し得る測定値の数がMb個未満のときには、その数に応じてM=Ma以上(Mb−1)個以下のピーク値を特定することを意味する。この場合、上記したように23種類の周波数毎のN=23個の測定値が記録された測定データD0が測定部2によって生成される本例では、一例として、制御部5が、Ma=1個、Mb=2個、M=1〜2個のピーク値を特定するものとして以下に説明する。

0025

さらに、制御部5は、特定したピーク値、および対応する周波数を図示しない測定結果表示画面に表示させると共に、一例として、評価装置パーソナルコンピュータなど)からの要求に応じてピーク値データD1を評価装置に出力する。記憶部6は、測定データD0およびピーク値データD1や、制御部5の動作プログラムなどを記憶する。

0026

この測定装置1によるピーク値データD1の生成処理に際しては、まず、測定部2にマイクロホンを接続した測定装置1を測定場所に設置した後に、操作部3を操作して測定処理を開始させる。この際に、制御部5は、操作部3からの操作信号に応じて、測定部2を制御して測定処理を開始させる。また、測定部2は、マイクロホンによって集音した音声のデジタル信号に基づき、前述したN=23種類の各周波数毎の音声の音圧レベルを測定して測定データD0を生成すると共に、生成した測定データD0を制御部5に出力する。この際には、一例として、図2に示すような測定値X01〜X23(以下、区別しないときには「測定値X」ともいう)が記録された測定データD0が測定部2から出力される。

0027

一方、制御部5は、測定部2から出力された測定データD0を記憶部6に記憶させると共に、記憶させた測定データD0に基づき、1個以上2個以下の範囲内のピーク値を特定する処理を開始する。具体的には、制御部5は、周波数順(「成分値の大きさ順」の一例)で連続する「予め規定された数」の測定値Xのなかで、判定対象とする測定値Xが最も大きな値であるか否かをN=23個の測定値Xを順次判定対象として判定し、かつ判定対象の測定値Xが最も大きな値のときに、その測定値Xに対応付けた得点を絶対値が大きい得点に変更する「第1処理」を、予め規定された「終了条件」が満たされるまで繰り返し実行する。なお、本例では、上記の「判定対象の測定値Xに対応付けた得点を絶対値が大きい得点に変更する」との処理が「判定対象の測定値に大きい重みを付与する」との処理に相当する。また、制御部5は、「終了条件」が満たされたときに、得点の絶対値が大きい順でM=1〜2個の測定値Xを抽出する「第2処理」を実行し、抽出したM=1〜2個の測定値Xを「M個のピーク値」として特定する。

0028

この際に、制御部5は、上記の「第1処理」において、判定対象の測定値Xから数えて周波数がL個目に低い測定値X(「成分値がL個目に小さい測定値」の一例)から、判定対象の測定値Xから数えて周波数がL個目に高い測定値X(「成分値がL個目に大きい測定値」の一例)までの周波数順における(2L+1)個の測定値Xを、上記の「予め規定された数の測定値X」として、この(2L+1)個の測定値Xのなかで判定対象の測定値Xが最も大きな値であるか否かを判定する。また、制御部5は、上記の「第1処理」において、判定対象の測定値Xが最も大きな値であると判定したときに、その測定値Xに対応付けた得点をK点に変更する(「値Kの重みを付与する」との処理の一例)。さらに、制御部5は、「第1処理」を完了する都度、予め規定された「対象数変更手順」に従って上記のLの値を大きな値に変更し、かつ予め規定された「重み変更手順」に従って上記のKの値を絶対値が大きな値に変更して「第1処理」を再び実行する。また、制御部5は、「第1処理」において最も大きな値であると判定した測定値Xが1個以下になったときに、上記の「終了条件」が満たされたとして「第2処理」を実行する。

0029

なお、本例の測定装置1では、一例として、「[1]を初期値として上記のLの値を2倍の値に順次変更する」との手順を「対象数変更手順」としてピーク値の特定が行われる。また、本例の測定装置1では、一例として、「Kの値を[第1処理の実行回数]と同じ値に変更する」との手順を「重み変更手順」としてピーク値の特定が行われる。具体的には、後述するように、N=23個の測定値Xを対象とする1回目の「第1処理」時にはLの値を「1」とすると共にKの値を「1」とし、2回目の「第1処理」時にはLの値を「2」とすると共にKの値を「2」とし、3回目の「第1処理」時にはLの値を「4」とすると共にKの値を「3」とし、4回目の「第1処理」時にはLの値を「8」とすると共にKの値を「4」とし、5回目の「第1処理」時にはLの値を「16」とすると共にKの値を「5」とする。

0030

より具体的には、図2に示す測定値X01〜X23が記録された測定データD0が測定部2から出力されたときに、制御部5は、まず、測定値X01〜X23に対してそれぞれ対応付ける得点をリセットして「0点」とする。次いで、上記のLの値を「1」に規定して、N=23個の測定値X01〜X23をそれぞれ判定対象とする1回目の「第1処理」を開始する。

0031

この際に、例えば、測定値X03を判定対象とするときには、測定値X03から数えて周波数がL=1個目に低い測定値X02から、測定値X03から数えて周波数がL=1個目に高い測定値X04までの(2L+1)=3個の測定値X02〜X04を「予め規定された数の測定値X」として、この測定値X02〜X04のなかで判定対象の測定値X03が最も大きな値であるか否かを判定する。この際には、判定対象の測定値X03よりも測定値X02,X04の方が大きな値であるため、図2に示すように、制御部5は、この測定値X03に関連付ける特定を「0点」のまま維持する。

0032

また、例えば、測定値X04を判定対象とするときには、測定値X04から数えて周波数がL=1個目に低い測定値X03から、測定値X04から数えて周波数がL=1個目に高い測定値X05までの(2L+1)=3個の測定値X03〜X05を「予め規定された数の測定値X」として、この測定値X03〜X05のなかで判定対象の測定値X04が最も大きな値であるか否かを判定する。この際には、判定対象の測定値X04が測定値X03〜X05のなかで最も大きな値であるため、制御部5は、この測定値X04に関連付ける特定をK=「1点」に変更する。

0033

なお、「第1処理」についての理解を容易とするために、測定値X03,X04を判定対象とする例について説明したが、例えば、測定値X01を判定対象とするときには、測定値X01から数えて周波数がL=1個目に低い測定値X(測定値X01よりも周波数が低い測定値X)が存在しないため、この測定値X01を判定対象とするときには、測定値X01から、測定値X01から数えて周波数がL=1個目に高い測定値X02までの2個の測定値X01,X02を「予め規定された数の測定値X」とする判定処理が行われる。同様にして、例えば、測定値X23を判定対象とするときには、測定値X23から数えて周波数がL=1個目に高い測定値X(測定値X23よりも周波数が高い測定値X)が存在しないため、この測定値X23を判定対象とするときには、測定値X23から数えて周波数がL=1個目に低い測定値X22から測定値X23までの2個の測定値X22,X23を「予め規定された数の測定値X」とする判定処理が行われる。

0034

これにより、図2に示すように、1回目の「第1処理」においては、測定値X02,X04,X06・・X20,X22に対応付けられた得点がK=「1点」に変更され(「第1処理において最も大きな値であると判定した測定値」が11個の状態)、測定値X01,X03,X05・・X21,X23に対応付けられた得点が「0点」のまま維持される。また、1回目の「第1処理」を完了したときに、制御部5は、前述したように、Lの値を「2」に変更し、かつKの値を「2」に変更して、2回目の「第1処理」を開始する。

0035

この際に、測定値X01,X03,X05・・X21,X23については、上記の1回目の「第1処理」において(2L+1)=3個の測定値Xのなかで最も大きな値ではないと判別されている。したがって、この測定値X01,X03,X05・・X21,X23については、ピーク値ではないことが確定しているため、制御部5は、測定値X01,X03,X05・・X21,X23についての判定処理を実行することなく、測定値X02,X04,X06・・X20,X22だけを対象として判定処理をそれぞれ実行する。

0036

例えば、測定値X04を判定対象とするときには、測定値X04から数えて周波数がL=2個目に低い測定値X02から、測定値X04から数えて周波数がL=2個目に高い測定値X06までの(2L+1)=5個の測定値X02〜X06を「予め規定された数の測定値X」として、この測定値X02〜X06のなかで判定対象の測定値X04が最も大きな値であるか否かを判定する。この際には、判定対象の測定値X04が測定値X02〜X06のなかで最も大きな値であるため、図3に示すように、制御部5は、この測定値X04に関連付ける特定をK=「2点」に変更する。なお、図3、および後に参照する図4〜6では、それ以前に実行した「第1処理」においてピーク値ではないことが確定している測定値Xを破線で示している。

0037

また、測定値X06を判定対象とするときには、測定値X06から数えて周波数がL=2個目に低い測定値X04から、測定値X06から数えて周波数がL=2個目に高い測定値X08までの(2L+1)=5個の測定値X04〜X08を「予め規定された数の測定値X」として、この測定値X04〜X08のなかで判定対象の測定値X06が最も大きな値であるか否かを判定する。この際には、判定対象の測定値X06よりも測定値X04の方が大きな値であるため、制御部5は、この測定値X06に関連付ける特定を「1点」のまま維持する。

0038

なお、この2回目の「第1処理」において、例えば、測定値X02を判定対象とするときには、測定値X02から数えて周波数がL=2個目に低い測定値Xが存在しないため、この測定値X02を判定対象とするときには、測定値X02から、測定値X02から数えて周波数がL=2個目に高い測定値X04までの3個の測定値X02〜X04を「予め規定された数の測定値X」とする判定処理が行われる。同様にして、例えば、測定値X22を判定対象とするときには、測定値X22から数えて周波数がL=2個目に高い測定値Xが存在しないため、この測定値X22を判定対象とするときには、測定値X22から数えて周波数がL=2個目に低い測定値X20から、測定値X22までの3個の測定値X20〜X22を「予め規定された数の測定値X」とする判定処理が行われる。

0039

これにより、図3に示すように、2回目の「第1処理」においては、測定値X04,X12,X20に対応付けられた得点がK=「2点」に変更され(「第1処理において最も大きな値であると判定した測定値」が3個の状態)、測定値X02,X06,X08,X10,X14,X16,X18,X22に対応付けられた得点が「1点」のまま維持され、かつ測定値X01,X03,X05・・X21,X23に対応付けられた得点が「0点」のまま維持される。また、2回目の「第1処理」を完了したときに、制御部5は、前述したように、Lの値を「4」に変更し、かつKの値を「3」に変更して、3回目の「第1処理」を開始する。

0040

この際に、測定値X01,X03,X05・・X21,X23については、前述した1回目の「第1処理」において(2L+1)=3個の測定値Xのなかで最も大きな値ではないと判別され、測定値X02,X06,X08,X10,X14,X16,X18,X22については、上記の2回目の「第1処理」において(2L+1)=5個の測定値Xのなかで最も大きな値ではないと判別されている。したがって、これらの測定値Xについては、ピーク値ではないことが確定しているため、制御部5は、測定値X04,X12,X20だけを対象とする判定処理を実行する。

0041

これにより、図4に示すように、3回目の「第1処理」においては、測定値X04,X12,X20に対応付けられた得点がK=「3点」に変更され(「第1処理において最も大きな値であると判定した測定値」が3個の状態)、測定値X02,X06,X08,X10,X14,X16,X18,X22に対応付けられた得点が「1点」のまま維持され、かつ測定値X01,X03,X05・・X21,X23に対応付けられた得点が「0点」のまま維持される。また、3回目の「第1処理」を完了したときに、制御部5は、前述したように、Lの値を「8」に変更し、かつKの値を「4」に変更して、4回目の「第1処理」を開始する。

0042

この際に、制御部5は、それ以前に実行した「第1処理」においてピーク値ではないことが確定している測定値Xを除き、測定値X04,X12,X20だけを対象とする判定処理を実行する。これにより、図5に示すように、4回目の「第1処理」においては、測定値X04,X20に対応付けられた得点がK=「4点」に変更され(「第1処理において最も大きな値であると判定した測定値」が2個の状態)、測定値X12に対応付けられた得点がK=「3点」のまま維持され、測定値X02,X06,X08,X10,X14,X16,X18,X22に対応付けられた得点が「1点」のまま維持され、かつ測定値X01,X03,X05・・X21,X23に対応付けられた得点が「0点」のまま維持される。また、4回目の「第1処理」を完了したときに、制御部5は、前述したように、Lの値を「16」に変更し、かつKの値を「5」に変更して、5回目の「第1処理」を開始する。

0043

この際に、制御部5は、それ以前に実行した「第1処理」においてピーク値ではないことが確定している測定値Xを除き、測定値X04,X20だけを対象とする判定処理を実行する。これにより、図6に示すように、5回目の「第1処理」においては、測定値X04に対応付けられた得点がK=「5点」に変更され(「第1処理において最も大きな値であると判定した測定値」が1個の状態)、測定値X20に対応付けられた得点がK=「4点」のまま維持され、測定値X12に対応付けられた得点がK=「3点」のまま維持され、測定値X02,X06,X08,X10,X14,X16,X18,X22に対応付けられた得点が「1点」のまま維持され、かつ測定値X01,X03,X05・・X21,X23に対応付けられた得点が「0点」のまま維持される。

0044

また、上記の5回目の「第1処理」において「第1処理において最も大きな値である」と判定した測定値Xが測定値X04の1個だけ(「1個以下」の一例)のため、制御部5は、「終了条件」が満たされたと判別し、後述する「第2処理」を開始する。なお、本例とは相違するが、例えば、測定値X04,X20が互いに等しい値であったときには、上記の5回目の「第1処理」において、測定値X04,X20の双方が「(2L+1)=17個の測定値X」のなかで最も大きな値ではない(同じ値の測定値Xが存在する)と判定される。この際には、「第1処理において最も大きな値である」と判定した測定値Xが0個(「1個以下」の他の一例)のため、制御部5は、「終了条件」が満たされたと判別し、「第2処理」を開始する。

0045

一方、5回目の「第1処理」によって測定値X04の1個だけが「最も大きな値の測定値」であると判定されて「終了条件」が満たされた本例では、制御部5は、「第2処理」において、N=23個の測定値X01〜X23から、対応付けた得点の絶対値が大きい順(Kの値を「正の数」としている本例では、得点が大きい順)でM=1〜2個の測定値Xを抽出する。この際には、ピーク値として抽出し得る測定値Xが2個以上存在するため、制御部5は、対応付けた得点が「5点」の測定値X04、および対応付けた得点が「4点」の測定値X20のM=2個の測定値Xを抽出する。これにより、「第2処理」が完了する。

0046

次いで、制御部5は、測定値X04をピーク値P01として特定すると共に、測定値X20をピーク値P2として特定する。続いて、制御部5は、ピーク値P1(測定値X04)を対応する周波数(この例では、1.15kHz)に関連付け、かつピーク値P2(測定値X20)を対応する周波数(この例では、1.95kHz)に関連付けてピーク値データD1を生成し、生成したピーク値データD1を記憶部6に記憶させる。この後、制御部5は、ピーク値データD1に記録したピーク値P1,P2、およびその周波数を測定結果表示画面に表示させる(図示せず)。また、一例として、評価装置からの送信要求があったときに、制御部5は、記憶部6に記憶させているピーク値データD1を評価装置に送信する。これにより、評価装置において、1.15kHzおよび1.95kHzにおいて大きな音が発生していると評価される。

0047

このように、この測定装置1、および測定装置1による測定データ処理方法では、周波数順で連続する「予め規定された数」の測定値Xのなかで判定対象の測定値Xが最も大きな値であるか否かをN個の測定値Xを順次判定対象として判定し、かつ判定対象の測定値Xが最も大きな値のときに判定対象の測定値Xに大きい重みを付与する(本例では、大きい得点に変更する)「第1処理」を予め規定された「終了条件」が満たされるまで繰り返し実行し、「終了条件」が満たされたときに、重みが大きい順(得点の絶対値が大きい順)でM個の測定値Xを抽出する「第2処理」を実行してM個の測定値XをM個のピーク値Pとして特定すると共に、特定したピーク値Pを対応する成分値に関連付けてピーク値データD1を生成する。

0048

したがって、この測定装置1、および測定装置1による測定データ処理方法によれば、周波数順で連続する「予め規定された数」としての(2L+1)個の測定値Xのなかから複数の測定値Xがピーク値Pとして特定されることがないため、いずれかの測定値XがM個のピーク値Pのうちの1つとして特定されたときに、そのピーク値Pの周波数とほぼ同じ周波数の測定値XがM個のピーク値Pの他の1つとして特定される事態を確実に回避することができ、これにより、周波数が互いに相違する各種のピーク値Pを好適に特定することができる。

0049

また、この測定装置1、および測定装置1による測定データ処理方法によれば、「第1処理」を完了する都度、Lの値を2倍の値に変更することにより、所定の周波数の音の音圧レベルが高く、その音の周波数の高調波の音の音圧レベルもある程度高くなっているときに、それらの音の測定値Xをピーク値Pとして確実に検出することができる。

0050

なお、「測定データ処理装置」の構成、および「測定データ処理方法」の具体的な処理手順については、上記の測定装置1の構成およびその処理手順の例に限定されない。例えば、判定対象の測定値Xが最も大きな値のときに、「大きい重みを付与する」との処理の一例として、その測定値Xに対応付けた得点をKの値(「第1処理」の実行回数:「第1処理」を実行する都度大きな値に変化する数)に変更するとの処理を実行する構成・方法を例に挙げて説明したが、このような構成・方法に代えて、判定対象の測定値Xが最も大きな値のときに、「大きい重みを付与する」との処理の他の一例として、その測定値Xに対応付けた得点に対して、予め規定された点数(いずれの「第1処理」においても同じ点数:例えば、「1点」)を加点するとの処理を実行し、各測定値Xに対応付けられた最終的な点数(合計点数)に基づいてピーク値Pを特定する構成・方法を採用することもできる。

0051

また、「大きい重みを付与する」との処理は、上記の例のように、「1点」、「2点」、「3点」・・のように、測定値Xの得点を徐々に大きな値に変化させる処理(Kの値を正の数とする例)だけでなく、「−1点」、「−2点」、「−3点」・・のように、測定値Xの得点自体は徐々に小さな値に変化させるものの、その絶対値を徐々に大きな値に変化させる処理(Kの値を負の数とする例)を行うこともできる。さらに、Kの値(重み:得点)については、上記の例のような整数に限定されず、小数や、整数および小数の組合せからなる数とすることができる。また、「第1処理」が完了する都度、Lの値を2倍の数に変更する例について説明したが、Lの値については、直前に実行した「第1処理」時の規定数よりも大きな値である限り、任意の数に変更することができる。さらに、Lの値の初期値についても「1」に限定されず、「2」以上の任意の自然数とすることができる。

0052

また、「測定データ」の一例である測定データD0を生成する構成要素(本例では、測定部2)を一体的に備えて構成した測定装置1を例に挙げて説明したが、「測定データ処理装置」の構成は、これに限定されず、外部装置としての「測定装置」において生成された「測定データ」に基づいて上記のピーク値データD1を生成する処理を実行可能に構成することもできる。さらに、生成したピーク値データD1を外部装置としての評価装置に送信して評価処理等を実行させる例について説明したが、上記の例における評価装置の構成(ピーク値データD1に基づく各種の評価処理を実行する処理部)を一体的に備えて「測定データ処理装置」を構成することもできる。

0053

加えて、「測定対象成分(成分値)」としての各周波数毎に「測定値」としての音圧レベルを記録した測定データD0を処理することで、測定場所においてどのような音が発生しているかを評価可能なピーク値データD1を生成する構成・方法を例に挙げて説明したが、「測定データ処理装置」および「測定データ処理方法」によって処理する「測定データ」はこれに限定されず、例えば、測定対象信号に含まれるノイズの周波数毎の電流値または電圧値(「測定値」の他の一例)を記録した「測定データ(ノイズ成分を分析するための測定データ)」や、電気回路に対してインパルス状の電気信号を入力したときの信号入力時点からの経過時間(「測定対象成分」の他の一例)毎の電圧値または電流値(「測定値」の一例)の変化を記録した「測定データ(過渡応答分析用の測定データ)」などの各種の「測定データ」を対象として、上記の測定装置1による「第1処理」および「第2の処理」と同様の処理を実行する構成・方法を採用することができる。

0054

1測定装置
2測定部
3 操作部
4 表示部
5 制御部
6 記憶部
D0測定データ
D1ピーク値データ
P1,P2ピーク値
X01〜X23 測定値

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