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技術 防水シート固定具

出願人 アーキヤマデ株式会社
発明者 橋本雅史長谷井智子
出願日 2015年1月7日 (6年1ヶ月経過) 出願番号 2015-001694
公開日 2016年7月11日 (4年7ヶ月経過) 公開番号 2016-125311
状態 特許登録済
技術分野 その他の屋根ふき
主要キーワード 固定ネジ部材 ヒートパス 合成樹脂製シート材 切取り部分 実施形態品 シート固定具 開口側端縁 帯板形状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年7月11日)のものです。
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図面 (14)

課題

騒音振動の発生を抑えながら、効率よく防水シート改修作業を実施できるようにする。

解決手段

防水下地1の上に沿って設けられる防水シート2を、防水下地1に固定する防水シート固定具であって、防水下地1に固定自在な固定具本体P1と、固定具本体P1に交換自在に取り付けられるカバー部材P2とを備え、カバー部材P2に、防水シート2を接着固定自在な固定部9を備えてある。

概要

背景

従来、この種の防水シート固定具としては、固定具本体を金属製の円板で構成してあり、この固定具本体の上面に、防水シート接着固定自在な固定部(ホットメルト接着層)を備えたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
この防水シート固定具は、固定具本体の中央部にネジ挿通孔が形成してあり、このネジ挿通孔に挿通させたネジ部材防水下地に固定するように構成してあった。

防水下地への固定においては、防水下地の種類によって用いるネジ部材が異なることがあり、例えば、防水下地がコンクリートの場合は、ネジ部材設置用の穴をコンクリートに穿孔し、その穴内にプラグアンカー等を設置し、そのプラグアンカーを介してネジ部材を防水下地に固定する方法がとられることが多い。また、防水下地が折板等の金属屋根の場合は、ネジ部材としてタッピングネジを用いて、強制的に防水下地にじ込むことで固定する方法がとられることが多い。

防水シート固定具への防水シートの固定に関しては、例えば、防水下地に設置した防水シート固定具の上から防水シートを被せ、その上方から、電磁誘導加熱装置を用いて固定具本体を加熱することで上述の固定部上の接着層を溶かし、防水シートを固定具本体に固定する方法があった。

上述のように設置された防水シートを改修する場合には、例えば、既に設置されている防水シート固定具の平面位置から側方にずれた箇所において、防水シートの上から改修用の新しい防水シート固定具を設置し、その防水シート固定具の上から改修用の防水シートを接着することで実施する方法(便宜上、第1従来方法という)がある。
しかし、この改修方法によれば、改修用の防水シート固定具を設置する際に、防水下地にネジ部材を設置する必要があり、その作業に伴う騒音振動が防水下地に伝播し、環境上好ましくないという問題点がある。

この騒音振動問題を緩和する改修方法としては、例えば、既に設置されている防水シート固定具の周囲に沿って防水シートに切り込みを入れると共に、防水シート固定具を再加熱して固定部の接着層を溶かし、切り込みを入れた防水シート部分を、防水シート固定具上から除去する方法がある。そして、切取り部分露出した防水シート固定具はそのまま使用して、その上に新たな接着層を設けて、それらの上から改修用の防水シートを敷設して防水シート固定具に接着する方法(便宜上、第2従来方法という)である(例えば、特許文献1参照)。

概要

騒音や振動の発生を抑えながら、効率よく防水シート改修作業を実施できるようにする。防水下地1の上に沿って設けられる防水シート2を、防水下地1に固定する防水シート固定具であって、防水下地1に固定自在な固定具本体P1と、固定具本体P1に交換自在に取り付けられるカバー部材P2とを備え、カバー部材P2に、防水シート2を接着固定自在な固定部9を備えてある。

目的

本発明の目的は、上記問題点を解消し、騒音や振動の発生を抑えながら、効率よく防水シート改修作業を実施できる防水シート固定具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

防水下地の上に沿って設けられる防水シートを、前記防水下地に固定する防水シート固定具であって、前記防水下地に固定自在な固定具本体と、前記固定具本体に交換自在に取り付けられるカバー部材とを備え、前記カバー部材に、前記防水シートを接着固定自在な固定部を備えてある防水シート固定具。

請求項2

前記カバー部材は、前記固定具本体の上に重なる状態に配置自在な板状体で構成してあり、前記固定具本体への前記カバー部材の着脱機構は、前記カバー部材に形成したネジ挿通孔と、前記ネジ挿通孔に挿通自在なネジ部材と、前記固定具本体に形成されて、前記ネジ挿通孔を挿通させた前記ネジ部材を螺着自在なネジ孔とを備えて構成してある請求項1に記載の防水シート固定具。

請求項3

前記ネジ孔の総数は、前記ネジ挿通孔の総数より多く設定してあり、前記ネジ挿通孔を挿通させた前記ネジ部材の螺合先を、複数の前記ネジ孔の中から選択可能に構成してある請求項2に記載の防水シート固定具。

請求項4

前記固定具本体への前記カバー部材の着脱機構は、前記固定具本体と前記カバー部材とに備えた嵌合部によって構成してある請求項1に記載の防水シート固定具。

請求項5

前記カバー部材は、前記固定具本体に取り付けた状態で、前記固定具本体を覆うと共に、外周部が前記防水下地に接地するように構成してある請求項1〜4の何れか一項に記載の防水シート固定具。

技術分野

0001

本発明は、防水下地の上に沿って設けられる防水シートを、前記防水下地に固定する防水シート固定具に関する。

背景技術

0002

従来、この種の防水シート固定具としては、固定具本体を金属製の円板で構成してあり、この固定具本体の上面に、防水シートを接着固定自在な固定部(ホットメルト接着層)を備えたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
この防水シート固定具は、固定具本体の中央部にネジ挿通孔が形成してあり、このネジ挿通孔に挿通させたネジ部材で防水下地に固定するように構成してあった。

0003

防水下地への固定においては、防水下地の種類によって用いるネジ部材が異なることがあり、例えば、防水下地がコンクリートの場合は、ネジ部材設置用の穴をコンクリートに穿孔し、その穴内にプラグアンカー等を設置し、そのプラグアンカーを介してネジ部材を防水下地に固定する方法がとられることが多い。また、防水下地が折板等の金属屋根の場合は、ネジ部材としてタッピングネジを用いて、強制的に防水下地にじ込むことで固定する方法がとられることが多い。

0004

防水シート固定具への防水シートの固定に関しては、例えば、防水下地に設置した防水シート固定具の上から防水シートを被せ、その上方から、電磁誘導加熱装置を用いて固定具本体を加熱することで上述の固定部上の接着層を溶かし、防水シートを固定具本体に固定する方法があった。

0005

上述のように設置された防水シートを改修する場合には、例えば、既に設置されている防水シート固定具の平面位置から側方にずれた箇所において、防水シートの上から改修用の新しい防水シート固定具を設置し、その防水シート固定具の上から改修用の防水シートを接着することで実施する方法(便宜上、第1従来方法という)がある。
しかし、この改修方法によれば、改修用の防水シート固定具を設置する際に、防水下地にネジ部材を設置する必要があり、その作業に伴う騒音振動が防水下地に伝播し、環境上好ましくないという問題点がある。

0006

この騒音振動問題を緩和する改修方法としては、例えば、既に設置されている防水シート固定具の周囲に沿って防水シートに切り込みを入れると共に、防水シート固定具を再加熱して固定部の接着層を溶かし、切り込みを入れた防水シート部分を、防水シート固定具上から除去する方法がある。そして、切取り部分露出した防水シート固定具はそのまま使用して、その上に新たな接着層を設けて、それらの上から改修用の防水シートを敷設して防水シート固定具に接着する方法(便宜上、第2従来方法という)である(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0007

特開2002−88986号公報(図1〜4)

発明が解決しようとする課題

0008

上述した従来の防水シート固定具によれば、前記第1従来方法による防水シートの改修を行えば、上述したようにネジ部材の設置に伴って騒音振動が発生するから、環境上好ましくない問題がある。
また、前記第2従来方法による防水シートの改修を行えば、防水シート固定具の固定部から、古い接着層を確実に除去するのに非常に手間が掛かり、防水シート改修の作業効率が低下する問題点がある。そして、古い接着層の除去作業を怠ると、その上から新しい接着層を被せても接着性能を十分に発揮できない虞がある。

0009

尚、前記第2従来方法において、新しい接着層を被せるのに替えて、ネジ部材を外して防水シート固定具ごと新しいものに交換することが考えられる。しかし、プラグアンカー等に螺合させてあるネジ部材を一度外すと、プラグアンカーが緩み、再度、ネジ部材を螺着させても充分な固定力が得られなくなる虞があり、好ましくない。

0010

従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、騒音や振動の発生を抑えながら、効率よく防水シート改修作業を実施できる防水シート固定具を提供するところにある。

課題を解決するための手段

0011

本発明の特徴は、防水下地の上に沿って設けられる防水シートを、前記防水下地に固定する防水シート固定具であって、前記防水下地に固定自在な固定具本体と、前記固定具本体に交換自在に取り付けられるカバー部材とを備え、前記カバー部材に、前記防水シートを接着固定自在な固定部を備えてあるところにある。

0012

本発明によれば、前記防水下地に固定自在な固定具本体と、前記固定具本体に交換自在に取り付けられるカバー部材とを備え、前記カバー部材に、前記防水シートを接着固定自在な固定部を備えてあるから、カバー部材は、固定具本体に交換自在に取り付けることができると共に、カバー部材の固定部に防水シートを接着することができる。
従って、防水下地上に防水シートを設置するに当たっては、防水下地に固定具本体を固定すると共に、例えば、固定具本体にカバー部材を取り付けて、そのカバー部材に防水シートを接着することで、防水シートを、防水下地上に安定した状態で設置することができる。

0013

尚、固定具本体とカバー部材との着脱機構として、係止機構係合機構や嵌合機構等を採用すれば、予め、カバー部材に防水シートを接着しておき、その状態のカバー部材を固定具本体に取り付ける作業順序を採用することも可能である。

0014

また、上述のように設置した防水シートを、年数の経過に伴って新しい防水シートに改修するに当たっては、設置されているカバー部材の周りで改修前の古い防水シートを切り抜き、カバー部材と共に固定具本体から取り外すことができる。更には、固定具本体は、防水下地に固定した状態のままで、例えば、新しいカバー部材を固定具本体に付け替えて、そのカバー部材に新しい防水シートを接着することで、防水シートの改修を行うことができる。この場合も、上述したように、予め、カバー部材に防水シートを接着しておいた状態で固定具本体に取り付ける順序を採用することも可能である。

0015

即ち、固定具本体を防水下地に固定した状態のまま再使用できるので、固定具本体を防水下地に固定しているネジ部材を取り外す必要がなく、安定した設置状態を維持できる。
更には、固定具本体を取り外す必要がないから、新たに防水下地に固定用の穴を穿孔する必要もなくなり、それらの作業で発生するはずの騒音や振動も防止でき、静かに改修作業を進めることができる。

0016

また、改修後に使用するカバー部材は、元々設置されていた古いカバー部材ではなく、新しいものを使用できるので、従来のように、古い接着層を除去するといった手間が無くなり、効率よく設置することができる。そして、カバー部材と改修用の新しい防水シートとの接着性能も、低下することなく維持できる。
以上の結果、騒音や振動の発生を抑えながら、効率よく防水シート改修作業を実施できる。

0017

本発明においては、前記カバー部材は、前記固定具本体の上に重なる状態に配置自在な板状体で構成してあり、前記固定具本体への前記カバー部材の着脱機構は、前記カバー部材に形成したネジ挿通孔と、前記ネジ挿通孔に挿通自在なネジ部材と、前記固定具本体に形成されて、前記ネジ挿通孔を挿通させた前記ネジ部材を螺着自在なネジ孔とを備えて構成してあると好適である。

0018

本構成によれば、カバー部材を構成する板状体の上面を、固定部として有効に利用でき、板面の広い範囲を使用してより強力に防水シートを固定することができる。
また、前記着脱機構が、カバー部材のネジ挿通孔と、ネジ部材と、固定具本体のネジ孔とで構成してあるから、ネジ孔へのネジ部材の螺合操作によって、固定具本体に対するカバー部材の着脱を簡単に行える。

0019

本発明においては、前記ネジ孔の総数は、前記ネジ挿通孔の総数より多く設定してあり、前記ネジ挿通孔を挿通させた前記ネジ部材の螺合先を、複数の前記ネジ孔の中から選択可能に構成してあると好適である。

0020

本構成によれば、固定具本体に対してカバー部材を着脱する際に、ネジ部材の螺合先を、固定具本体に備えた複数のネジ孔の中から選択して取り付けることができる。
従って、ネジ部材が、対象とするネジ孔に入り難いような場合に、スムーズに入る別のネジ孔に変更して螺着することができ、固定具本体に対するカバー部材の取り付けを効率よく確実に実施できる。
ネジ部材がネジ孔に入り難い例としては、例えば、ネジ孔の変形や、寸法精度が低いことや、防水シートの改修までの間のネジ孔周囲に生じた腐食等が挙げられる。

0021

また、カバー部材のネジ挿通孔は、固定具本体のネジ孔の総数より少ないから、孔によるカバー部材の断面欠損を少なくして、強度低下を緩和することができる。その結果、カバー部材として薄板を用いて、防水シート固定具の全体を薄型に設計することが可能となる。防水シート固定具を薄型にすることで、その上に設置した防水シートの盛り上がりを少なくでき、上部の歩行時につまづく等の障害が起こり難くなる。

0022

本発明においては、前記固定具本体への前記カバー部材の着脱機構は、前記固定具本体と前記カバー部材とに備えた嵌合部によって構成してあると好適である。

0023

本構成によれば、嵌合部によって固定具本体に対するカバー部材の取り付けを、ネジ部材に替えて嵌合部で実施できるようになる。
従って、固定具本体に対するカバー部材の着脱作業に、別途、ネジ部材を用意する必要がないので、部品点数を減らして、部材管理を容易にすることができる。
更には、着脱操作そのものも、嵌合部を嵌合させるだけでいいので、手間をかけずに、簡単に且つ迅速に着脱操作を行うことができる。

0024

本発明においては、前記カバー部材は、前記固定具本体に取り付けた状態で、前記固定具本体を覆うと共に、外周部が前記防水下地に接地するように構成してあると好適である。

0025

本構成によれば、カバー部材によって固定具本体の全体を覆うことで、固定具本体に対する保護効果を発揮することができる。特に、外周部が防水下地に接地するようにカバー部材を構成してあることで、密閉性が向上し、例えば、防水シートと防水下地との隙間に発生する結露水が、固定具本体側に浸入するのを防止しし易くなる。その結果、固定具本体の腐食を抑えることができ、耐久性の向上を図れる。

0026

また、防水下地に対する固定具本体の固定に、ネジ部材を使用するような場合、そのネジ部材は、防水シートから伝わる振動(風による揚力等によって発生する振動)で緩むことがあるが、カバー部材で固定具本体を覆っていることで、ネジ部材の頭部をカバー部材で抑えることができ、突出するネジ部材の頭部で防水シートを下方側から突き破る現象ポップアップ現象)を防止でき、防水性能の維持を図ることができる。

図面の簡単な説明

0027

シート固定具設置状況を示す一部切欠き斜視図である。
シート固定具の分解斜視図である。
シート固定具の設置状況を示す断面図である。
シート固定具の設置状況を示す断面図である。
シート固定具の設置状況を示す断面図である。
防水シートの改修状況を示す断面図である。
防水シートの改修状況を示す断面図である。
防水シートの改修状況を示す断面図である。
防水シートの改修状況を示す断面図である。
防水シートの改修状況を示す断面図である。
別実施形態のシート固定具を示す断面図である。
別実施形態のシート固定具を示す断面図である。
別実施形態のシート固定具を示す断面図である。

実施例

0028

以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。

0029

図1は、本発明の防水シート固定具の一実施形態品(以後、単にシート固定具という)Pを使用して、屋根下地(防水下地の一例)1の上に沿って設けられた防水シート2を固定している状況を示している。

0030

屋根下地1は、当該実施形態においては、鉄筋コンクリート製スラブによって構成してある。
但し、屋根下地1は、ここに示す鉄筋コンクリート構造のスラブの他、例えば、ALC板を敷き並べて形成したスラブや、デッキプレート金属折板とコンクリートを組み合わせて形成したスラブや、それらスラブの上に断熱層を積層させたもの等、様々な実施形態が挙げられる。
そして、屋根下地1は、シート固定具Pを固定するための固定ネジ部材3を抜け止め状態に支持できるように構成してあることが好ましい。

0031

防水シート2は、例えば、塩化ビニル系等の合成樹脂製シートで構成されている。

0032

シート固定具Pは、外形形状が円板状に形成してあり、屋根下地1の上に、横間隔をあけて点在させてあり、それぞれは、固定ネジ部材3で屋根下地1に固定されている。
また、シート固定具Pの上面には、防水シート2の下面が接着してある。

0033

シート固定具Pは、図2に示すように、屋根下地1に固定自在な金属円板製の固定具本体P1を設け、固定具本体P1に対してその上に重なる状態で交換自在に取り付けられる円形形状のカバー部材P2を設け、カバー部材P2の上面に、防水シート2を接着固定自在なホットメルト接着層(固定部の一例)9を備えて構成してある。

0034

固定具本体P1は、円形厚肉金属板によって構成してあり、円形の中央部分に、固定ネジ部材3を挿通させる固定ネジ挿通孔4が形成してある。
従って、固定具本体P1を屋根下地1上にセットした状態で、固定ネジ挿通孔4に固定ネジ部材3を挿通させて屋根下地1に螺着させることで、固定具本体P1を屋根下地1に固定することができる。

0035

また、固定具本体P1には、固定ネジ挿通孔4と外周部との中間に、周方向に等しい間隔をあけて複数のネジ孔5が形成してある。このネジ孔5は、カバー部材P2を固定具本体P1に取り付けるネジ部材6を着脱自在に形成してある。

0036

カバー部材P2は、板金製であり、固定具本体P1より外径寸法が若干大きい円形部7と、円形部7の外周部からその全周にわたって円形部7の厚み方向に沿って延出した筒部8とを一体に備えて構成してある。筒部8の開口側端縁部は、径方向での外方に鍔状に延出させてある。この延出部8aは、固定具本体P1の全域を覆うようにカバー部材P2を被せた状態で、全周にわたって屋根下地1に接地するように形成されている(図4参照)。

0037

円形部7には、固定具本体P1のネジ孔5に対応するように、半径方向での中間に、周方向に等しい間隔をあけて複数のネジ挿通孔7aが形成してある。
ネジ挿通孔7aの総数は、ネジ孔5の総数より少なくなるように設定してある。
具体的には、ネジ孔の総数は、ネジ挿通孔の総数の2以上の整数倍になるように設定してある。

0038

尚、当該実施形態においては、ネジ孔5の数が12孔であるのに対して、ネジ挿通孔7aの数は3孔となっている。従って、ネジ挿通孔7aに挿通させたネジ部材6は、選択的に何れかのネジ孔5に螺着させることができる。ネジ部材6を螺着させることで固定具本体P1とカバー部材P2とを一体に連結することができる。また、ネジ部材6を外せば、固定具本体P1からカバー部材P2を取り外すことができ、例えば、別のカバー部材P2に交換することも可能となる。
固定具本体P1へのカバー部材P2の着脱機構Tは、ネジ挿通孔7aとネジ孔5とネジ部材6とを備えて構成されている。

0039

当該実施形態においては、屋根下地1に設置した固定具本体P1に、カバー部材P2を被せてネジ固定した状態では、固定具本体P1の上面とカバー部材P2の下面との間に、図4に示すように、隙間kが形成されるようにそれぞれの部材寸法を設定してある。この隙間kを設けてあることで、日射熱が、防水シート2側から屋根下地1側に伝わるヒートパスを、緩和することが可能となる。

0040

また、固定具本体P1を屋根下地1に固定している固定ネジ部材3の上方は、カバー部材P2によって覆われているから、例えば、風等によって生じる防水シート2の振動が固定ネジ部材3に伝わって緩めることがあっても、カバー部材P2によって固定ネジ部材3の頭部を受けて、それ以上、上方へ突出するのを防止できる。

0041

また、カバー部材P2の円形部7の上面のほぼ全域には、ホットメルト接着層9が設けてあり、このホットメルト接着層9によって防水シート2を、接着固定することができる。因みに、ホットメルト接着層9は、例えば、ポリエステル系、エチレン酢酸ビニル系、合成ゴム系オレフィン系等の材質のものを採用することができ、融点は70〜160℃のものが広く普及している。

0042

次に、屋根下地1へのシート固定具Pの設置、及び、防水シート2の固定について説明する。
[1−1]屋根下地1の上の所定箇所に、シート固定具Pをそれぞれ固定する。
シート固定具Pの固定は、図3に示すように、固定ネジ挿通孔4に挿通した固定ネジ部材3を、屋根下地1にねじ込むことで行う。

0043

[1−2]図4に示すように、固定具本体P1の上にカバー部材P2を被せてネジ部材6をネジ挿通孔7aに挿通させてネジ孔5に螺着する。

0044

[1−3]図4図5に示すように、各シート固定具Pの上から防水シート2を被せ、防水シート2の上方から、電磁誘導加熱装置等によってシート固定具Pを加熱することでホットメルト接着層9を溶かして接着固定する。

0045

以上のように設置した防水シート2も、年月の経過に伴って劣化するから、その時には改修を実施する必要がある。
次に、防水シート2の改修について説明する。
[2−1]図6図7に示すように、防水シート2を、シート固定具Pで固定されている箇所の外周に沿って切れ目2aを入れて切り抜き、ネジ部材6を外して、カバー部材P2と共に固定具本体P1から取り外す。その際、固定具本体P1は、そのまま残置しておく。

0046

[2−2]図8に示すように、交換対象の新しいカバー部材P2を、固定具本体P1の上に被せて、ネジ挿通孔7aにネジ部材6を挿通させると共に、ネジ孔5に螺着することで、カバー部材P2を新しいものに交換する。

0047

[2−3]図9図10に示すように、各シート固定具Pの上から改修用の新しい防水シート2を被せ、その上方から、電磁誘導加熱装置等によってシート固定具Pを加熱することでホットメルト接着層9を溶かして接着固定する。

0048

以上の工程で、防水シート2を改修することができる。
当該実施形態で説明したシート固定具Pによれば、固定具本体P1を屋根下地1に固定した状態のまま再使用できるから、固定ネジ部材3を不用意に緩ますことが無く、安定した設置状態を維持できる。
更には、新たに屋根下地1に固定用の穴を穿孔する必要もないから、騒音や振動が発生しない状態で静かに改修作業を進めることができる。
そして、穿孔工程の短縮等により、改修作業の効率をも向上させることができる。
以上の結果、騒音や振動の発生を抑えながら、効率よく防水シート改修作業を実施できる。

0049

〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。

0050

〈1〉防水下地1は、先の実施形態で説明した陸屋根の屋根下地に限るものではなく、例えば、一般階のスラブや、バルコニーや、駐車場の床や、遊泳プール床周壁傾斜屋根や、壁等、防水層が設置される各種部分を対象とすることができる。
また、それらの構造は、鉄筋コンクリートに限るものではなく、例えば、木造や、鉄骨、折板、デッキプレート等、特に限定されるものではない。

0051

〈2〉防水シート2は、先の実施形態で説明した塩化ビニル系等の合成樹脂製シート材に限るものではなく、公知の他の材料(例えば、ゴムTPE≪サーモプラスチックエラストマ≫等)を使用したものであってもよい。

0052

〈3〉 固定部9は、先の実施形態で説明したホットメルト接着層で構成することに限るものではなく、公知の他の接着材で構成するものであってもよい。

0053

〈4〉着脱機構Tは、先の実施形態で説明したネジ孔5とネジ部材6とネジ挿通孔7aとによる構成に限るものではなく、例えば、それらの総数や配置等は、適宜、設定することができる。
また、固定具本体P1やカバー部材P2とは別体のネジ部材6を用いる構成に替えて、例えば、図11に示すように、固定具本体P1の外周部に雄ネジ部10aを形成し、カバー部材P2の筒部8の内周面に、雄ネジ部10aと螺合自在な雌ネジ部10bを形成し、これら雄ネジ部10aと雌ネジ部10bとからなる嵌合部10で、固定具本体P1とカバー部材P2との着脱を行えるようにしてあってもよい。

0054

この実施形態の場合、防水下地1に固定した固定具本体P1の雄ネジ部10aに対して、カバー部材P2の雌ネジ部10bが螺合するように螺着させることで、簡単に両者を連結することができる。

0055

〈5〉固定具本体P1、カバー部材P2は、先の実施形態で説明したものに限るものではなく、形状や寸法や素材等は、適宜、変更することが可能である。
例えば、平面形状に関しては、円形以外にも、楕円形多角形形状帯板形状等であってもよい。
また、カバー部材P2は、固定具本体P1の上部と側部とを覆う形状に限るものではなく、例えば、図12に示すように、固定具本体P1の上部のみを覆う形状に形成してあってもよい。

0056

また、固定具本体P1は、先の実施形態で説明した厚板平板で構成するものに限らず、例えば、図13に示すように、薄板をプレス加工等によって凹凸形状に形成してあってもよい。この実施形態の場合、固定具本体P1の外周縁部を、カバー部材P2の筒部8に内嵌する筒部11として形成し、両筒部8,11を貫通する状態にネジ部材6を設けてある。ネジ部材6を、防水シート固定具Pの外周縁部から着脱できるように設けることで、固定具本体P1に対するカバー部材P2の着脱操作を、より簡単に行うことができる。

0057

尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。

0058

当該防水シート固定具は、防水シートの改修の有無に拘らず利用することができる。

0059

1屋根下地(防水下地の一例)
2防水シート
5ネジ孔
6ネジ部材
7aネジ挿通孔
9ホットメルト接着層(固定部の一例)
10 嵌合部
J 嵌合部
P1固定具本体
P2カバー部材
T 着脱機構

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    【課題】組み込まれている押圧パッドを用いて、押し付け作業が簡単かつ適正に行われる誘導加熱溶着装置を提供することである。【解決手段】誘導加熱溶着装置2は、溶着対象物を誘導加熱する加熱コイル6と、加熱コイ... 詳細

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