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技術 化粧料

出願人 共栄化学工業株式会社
発明者 小椋貴子谷澤由依子愛水哲史澤木茂澤木茂豊
出願日 2014年12月27日 (5年7ヶ月経過) 出願番号 2014-266855
公開日 2016年7月11日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2016-124827
状態 特許登録済
技術分野 植物物質含有医薬 化粧料 化合物または医薬の治療活性
主要キーワード 乾燥部位 別プレート 抽出素材 酸性調整剤 カサブランカ ジアセトキシ安息香酸 アルカリ性調整剤 抑制材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年7月11日)のものです。
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課題

生体安全性及び有効性にすぐれた天然物由来成分からなる細胞健全化及び老化防止効果を有する機能性素材の提供。

解決手段

バラ科に属するモモ抽出物を有効成分として含有するタンパク質糖化抑制、線維芽細胞及び表皮細胞プロテアソーム活性化剤、並びにヒートショックプロテイン発現亢進剤であり、細胞の老化及び損傷を予防、改善し、又、紫外線やその他の外部刺激因子による細胞の損傷を修復する機能性素材であるタンパク質糖化抑制材、プロテアソーム活性化剤又はヒートショックプロテインの発現亢進剤。

概要

背景

近年、細胞老化現象や外的因子(例えば、紫外線大気汚染物質環境ホルモン等の化学物質花粉等のアレルギー物質環境ストレス等)によるダメージに関する研究が行われ、様々な細胞の老化現象や、細胞の損傷及び修復に関するメカニズム解明されている。

例えば、細胞の老化要因として、細胞内のタンパク質糖化反応が知られており、その反応により生じるアドバンスドグリケーションエンドプロダクツ(advanced glycation end product(AGE))と呼ばれるタンパク質糖化反応最終産物蓄積が注目を集めている。このタンパク質糖化反応が細胞内で生じると、細胞内のタンパク質(コラーゲンエラスチン等)の機能が損なわれ、これにより細胞が劣化する。

また、細胞内に存在するプロテアソーム機能低下が老化に影響することも知られている。このプロテアソームは、真核生物の細胞において細胞質及び核内のいずれにも分布しており、細胞内でタンパク質の分解を行う巨大酵素複合体である。例えば、プロテアソームは、紫外線や活性酸素により劣化したタンパク質(架橋糖化又はカルボニル化されたタンパク質)を分解して、この劣化タンパク質が細胞内に蓄積するのを防ぎ、細胞の機能維持、改善に寄与することが知られている。

また、紫外線や物理的刺激等のストレスにより損傷を受けた細胞内のタンパク質等を修復するタンパク質(ヒートショックプロテイン:HSP)が細胞の老化や損傷を改善する因子として、注目されている。

概要

生体安全性及び有効性にすぐれた天然物由来成分からなる細胞の健全化及び老化防止効果を有する機能性素材の提供。バラ科に属するモモ抽出物を有効成分として含有するタンパク質糖化抑制、線維芽細胞及び表皮細胞プロテアソーム活性化剤、並びにヒートショックプロテインの発現亢進剤であり、細胞の老化及び損傷を予防、改善し、又、紫外線やその他の外部刺激因子による細胞の損傷を修復する機能性素材であるタンパク質糖化抑制材、プロテアソーム活性化剤又はヒートショックプロテインの発現亢進剤。なし

目的

本発明は、バラ科の植物から得られ、すぐれた細胞の健全化及び老化防止効果を有する機能性素材を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

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請求項1

バラ科(Rosaceae)に属するモモ(Prunus persica)の抽出物を有効成分として含有するタンパク質糖化抑制剤

請求項2

バラ科(Rosaceae)に属するモモ(Prunus persica)の抽出物を有効成分として含有するプロテアソーム活性化剤

請求項3

バラ科(Rosaceae)に属するモモ(Prunus persica)の抽出物を有効成分として含有するヒートショックプロテイン発現亢進剤

請求項4

請求項1〜3のいずれか一項に記載の剤を含有する化粧料

技術分野

0001

本発明は、バラ科の植物から得られ、すぐれた細胞健全化及び老化防止効果を有する機能性素材を提供することを目的とする。

背景技術

0002

近年、細胞の老化現象や外的因子(例えば、紫外線大気汚染物質環境ホルモン等の化学物質花粉等のアレルギー物質環境ストレス等)によるダメージに関する研究が行われ、様々な細胞の老化現象や、細胞の損傷及び修復に関するメカニズム解明されている。

0003

例えば、細胞の老化要因として、細胞内のタンパク質糖化反応が知られており、その反応により生じるアドバンスドグリケーションエンドプロダクツ(advanced glycation end product(AGE))と呼ばれるタンパク質糖化反応最終産物蓄積が注目を集めている。このタンパク質糖化反応が細胞内で生じると、細胞内のタンパク質(コラーゲンエラスチン等)の機能が損なわれ、これにより細胞が劣化する。

0004

また、細胞内に存在するプロテアソーム機能低下が老化に影響することも知られている。このプロテアソームは、真核生物の細胞において細胞質及び核内のいずれにも分布しており、細胞内でタンパク質の分解を行う巨大酵素複合体である。例えば、プロテアソームは、紫外線や活性酸素により劣化したタンパク質(架橋糖化又はカルボニル化されたタンパク質)を分解して、この劣化タンパク質が細胞内に蓄積するのを防ぎ、細胞の機能維持、改善に寄与することが知られている。

0005

また、紫外線や物理的刺激等のストレスにより損傷を受けた細胞内のタンパク質等を修復するタンパク質(ヒートショックプロテイン:HSP)が細胞の老化や損傷を改善する因子として、注目されている。

発明が解決しようとする課題

0006

本発明者らは、上記の点に鑑みて天然物由来の新たな機能性素材を見出すべく鋭意研究を行った結果、バラ科に属するモモ抽出物が、すぐれたタンパク質糖化抑制効果プロテアソーム活性亢進効果、及びヒートショックプロテインの発現亢進効果を有し、これらの相互作用により、当該抽出物を配合することですぐれた細胞の健全化効果や老化防止効果を奏し、例えば、すぐれた化粧料の提供が可能になることを見出した。

0007

従来、バラ科に属するモモの抽出物を老化防止剤等に利用されることについては特許文献1〜5により知られているが、モモの抽出物をタンパク質糖化抑制剤、プロテアソーム活性亢進剤、及びヒートショックプロテインの発現亢進剤として利用することについては、知られていなかった。

0008

特開平07-309770号公報
特開平10-330222号公報
特開2001-199867号公報
特開2008-247783号公報
特開2009-256244号公報

課題を解決するための手段

0009

本発明は、バラ科(Rosaceae)に属するモモ(Prunus persica)の抽出物を有効成分として含有するタンパク質糖化抑制剤である。
また、本発明は、バラ科(Rosaceae)に属するモモ(Prunus persica)の抽出物を有効成分として含有するプロテアソーム活性化剤である。
また、本発明は、バラ科(Rosaceae)に属するモモ(Prunus persica)の抽出物を有効成分として含有するヒートショックプロテインの発現亢進剤である。
また、本発明は、モモ(Prunus persica)の抽出物を有効成分として含有するタンパク質糖化抑制剤、プロテアソーム活性化剤又はヒートショックプロテインの発現亢進剤を含有する化粧料である。
なお、本明細書において化粧料なる文言は、所謂化粧料のほかに医薬部外品までも含む広義で用いる。

発明の効果

0010

本発明は、バラ科に属するモモの抽出物を有効成分とするタンパク質糖化抑制剤であり、本発明によれば、細胞内の劣化タンパク質の蓄積を抑制して、細胞の老化及び損傷を予防、改善することができる機能性素材を提供することができる。また、本発明は、バラ科に属するモモの抽出物を有効成分とするプロテアソーム活性化剤であって、本発明によれば、プロテアソームによる劣化タンパク質の分解を促進し、細胞の老化及び損傷を予防、改善する機能性素材を提供することができる。また、本発明は、バラ科に属するモモの抽出物を有効成分とするヒートショックプロテインの発現亢進剤であって、本発明によれば、紫外線やその他の外部刺激因子による細胞の損傷を修復する機能性素材を提供することができる。さらに、本発明の抽出物は、更に、活性酸素消去作用を有することから、格段にすぐれた細胞の老化及び損傷を予防、改善効果を奏する剤を提供することができる。

実施例

0011

以下、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
本発明で用いる抽出素材は、バラ科(Rosaceae)に属するモモ(Prunus persica)である。本発明に係るモモの種は特に限定されるものではなく、モモに属するものであればいずれでも良い。例えば、白鳳系、白系、黄金桃系のモモが挙げられる。

0012

抽出物の調製は、まず、モモの部位(例えば、花、葉、花及び葉、又は全草等)を、必要ならば予め水洗して異物を除いた後、そのまま又は乾燥した上、必要に応じて細切又は粉砕し、抽出溶媒と接触させて抽出を行う。抽出は、浸漬法等の常法に従って抽出溶媒と接触させることで行うことが可能であるが、超臨界抽出法水蒸気蒸留法を用いることも可能である。

0014

それら抽出溶媒のうちでも、得られる抽出物の有効性、さらには、生体安全性の観点から、又様々な製品への幅広い適用が可能であるという点からも、本発明においては、水、低級アルコール類又は多価アルコール類等の親水性溶媒が好適である。この親水性溶媒を用いる場合の好ましい例としては、例えば、水、低級アルコール類(エタノール等)、又は多価アルコール(1,3−ブチレングリコール、グリセリン等)の単独使用、或いは、水と低級アルコール類(エタノール等)との混合溶媒、又は水と多価アルコール類(1,3−ブチレングリコール,グリセリン等)との混合溶媒の使用等が挙げられる。

0015

混合溶媒を用いる場合の混合比は、例えば、水と1,3−ブチレングリコールとの混合溶媒であれば、容量比(以下同じ)で1:3〜20:1、水とエタノールとの混合溶媒であれば、1:3〜25:1、水とグリセリンとの混合溶媒であれば1:1〜20:1の範囲とすることが好ましい。

0016

また、モモの乾燥部位(例えば、花、葉、花及び葉、又は全草等)と抽出溶媒との重量比は好ましくは1:1〜1:150の範囲であり、より好ましくは、1:5〜1:120の範囲である。

0017

抽出物の調製に際して、そのpHに特に限定はないが、一般には3〜9の範囲とすることが好ましい。かかる意味で、必要であれば、前記抽出溶媒に、水酸化ナトリウム炭酸ナトリウム水酸化カリウム等のアルカリ性調整剤、又はクエン酸塩酸リン酸硫酸等の酸性調整剤を配合し、所望のpHとなるように調整してもよい。

0018

抽出温度、抽出時間等の抽出条件は、用いる溶媒の種類やpHによっても異なるが、例えば、水もしくは1,3−ブチレングリコール、又は水と1,3−ブチレングリコールとの混液を溶媒とする場合であれば、抽出温度は好ましくは0℃〜90℃の範囲であり、より好ましく20℃〜85℃の範囲であり、又抽出時間は好ましくは0.5時間〜7日間であり、より好ましくは1時間〜3日間の範囲である。

0019

なお、本発明の抽出処理に先立って、又は抽出処理と並行して、必要に応じて抽出部位加水分解処理を施してもよい。これによって、当該抽出物の保存安定性等を改善して抽出物をより有効に利用できる可能性がある。

0020

抽出物に酵素加水分解処理を施す場合、酵素としては、アクチナーゼ、パパインキモパパイン又はペプシン等の蛋白分解酵素グルコアミラーゼα−アミラーゼ又はβ−アミラーゼ等の澱粉分解酵素セルラーゼヘミセルラーゼ又はペクチナーゼ等の繊維素分解酵素、及びリパーゼ等の脂肪分解酵素のいずれかの酵素群から選ばれた1種又は2種以上を用いてもよいが、それらの酵素群からそれぞれ選ばれた1種又は2種以上の酵素を組み合わせて用いてもよい。

0021

酵素の添加量は、例えば、モモの花、葉、花及び葉、又は全草であれば、その固形分に対して、合計で0.01〜50重量%の範囲とすることが好ましく、より好ましくは0.1〜10重量%の範囲である。

0022

上述のように調製した抽出物は、一般にはpHを3〜9に調製した上で、これをそのままの状態で化粧料配合剤として使用しても良く、又減圧濃縮等により所望の濃度として使用しても良い。また、抽出物はスプレードライ法等の常法により乾燥物としても良い。

0023

また、上述のように調製した抽出物は、保存安定性等を高めるために、一定時間冷蔵保存した上で、上清を使用しても良い。

0024

本発明に係る抽出物を、例えば、化粧料(医薬部外品も含む)に使用する場合、その剤形としては、乳液クリームローションエッセンスパック口紅ファンデーション、リクイドファンデーション、メイクアッププレスパウダー、ほほ紅、白粉洗顔料ボディシャンプー毛髪用シャンプー石けん等が挙げられる。また、育毛剤、さらには浴剤等も挙げられるが、勿論これらに限定されるものではない。また、本発明に係る抽出物を経口組成物に配合することも可能であり、例えば、美容飲料、栄養ドリンクスポーツドリンクニアウォータービタミン飲料、ミネラル飲料アルコール飲料等の飲料;各種スープ類粉末スープも含む)、乳製品ゼリーキャンディ錠菓ガム等の食品錠剤、液状、顆粒状又はゼリー状の健康食品・飲料等に配合することができるが、本発明はこれに限るものではなく、経口摂取できる飲食品等に配合することができる。

0025

化粧料における本発明の抽出物の配合量は、抽出物の固形分として、基礎化粧料の場合は、一般に0.002〜1.0重量%(固形分重量%、以下同じ)、好ましくは0.02〜0.2重量%の範囲、メイクアップ化粧料の場合は、一般に0.002〜1.0重量%、好ましくは0.02〜0.2重量%の範囲、又清浄用化粧料の場合は、一般に0.002〜10.0重量%、好ましくは0.02〜7.0重量%の範囲である。また、毛髪用化粧料の場合は、抽出物の固形分として、一般的には0.00001〜5.0重量%であり、好ましくは、0.0001〜3.0重量%である。また、経口組成物における本発明の抽出物の配合量は、抽出物の固形分として、0.1〜15重量%の範囲が好ましい。

0026

本発明に係る抽出物を化粧料に配合する場合は、必須成分である抽出物のほかに、通常化粧料に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤増粘剤防腐殺菌剤粉体成分紫外線吸収剤抗酸化剤色素香料等を必要に応じて適宜配合することができる。また、当該抽出物の有効性、特長を損なわない限り、他の生理活性成分を組み合わせて配合することも何ら差し支えない。

0028

界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテルポリオキシエチレン脂肪酸エステルポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルグリセリン脂肪酸エステルポリグリセリン脂肪酸エステルポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルポリオキシエチレン硬化ヒマシ油ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤脂肪酸塩アルキル硫酸塩アルキルベンゼンスルホン酸塩ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩等のアニオン界面活性剤第四級アンモニウム塩第一級第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩等のカチオン界面活性剤;N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N′,N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタイン等の両性界面活性剤等を使用することができる。

0029

乳化剤又は乳化助剤としては、酵素処理ステビア等のステビア誘導体サポニン又はその誘導体カゼイン又はその塩(ナトリウム等)、糖と蛋白質複合体、ショ糖又はそのエステルラクトース大豆由来水溶性多糖、大豆由来蛋白質と多糖の複合体、ラノリン又はその誘導体、コレステロール、ステビア誘導体(ステビア酵素処理物等)、ケイ酸塩アルミニウムマグネシウム等)、炭酸塩カルシウム、ナトリウム等)、サポニン及びその誘導体、レシチン及びその誘導体(水素添加レシチン等)、乳酸菌醗酵米乳酸菌醗酵発芽米乳酸菌醗酵穀類麦類豆類雑穀等)等を配合することもできる。また、これらの乳化剤又は乳化助剤は、高速撹拌処理や超音波処理等によりナノ粒子化されたものでもよい。

0030

保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコールソルビトールキシリトールピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース等の糖類、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体等)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、NMF関連物質乳酸尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物シラン根(白及)抽出物、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。

0034

紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチルパラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−ターシャリーブチル−4−メトキシベンゾイルメタン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾールウロカニン酸、ウロカニン酸エチルアロエ抽出物等がある。

0035

抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソールブチルヒドロキシトルエン没食子酸プロピルビタミンE及びその誘導体(例えば、ビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等)等がある。

0036

美白剤としては、t−シクロアミノ酸誘導体コウジ酸及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、エラグ酸及びその誘導体、ニコチン酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体トラネキサム酸及びその誘導体、4−メトキシサリチル酸カリウム塩マグノリグナン(5,5'−ジプロピルビフェニル−2,2’−ジオール)、ヒドロキシ安息香酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、α−ヒドロキシ酸AMPアデノシンモノホスフェイト、アデノシン1リン酸)が挙げられ、これらを単独で配合しても、複数を組み合わせて配合しても良い。

0037

上記のコウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレート等のコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシド等のコウジ酸糖誘導体等が、アスコルビン酸誘導体としては、例えばL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルマグネシウム等のアスコルビン酸エステル塩類、L−アスコルビン酸−2−グルコシド、L−アスコルビン酸−5−グルコシド、アスコルビルトコフェリルマレイン酸、アスコルビルトコフェリルリン酸K、ミリスチル3−グリセリルアスコルビン酸、カプリリル2−グリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基等)、L−アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸テトララウリン酸エステル等のL−アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3−O−エチルアスコルビン酸、L−アスコルビン酸−2−リン酸−6−O−パルミテートナトリウム、グリセリルアスコルビン酸又はそのアシル化誘導体ビスグリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸グルセリン誘導体、L−アスコルビン酸リン酸アミノプロピル、L−アスコルビン酸のヒアルロン酸誘導体、3−O−Dラクトース−L−アスコルビン酸、イソステアリルアスコルビルリン酸塩等が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン−β−D−グルコピラノシド)、α−アルブチン(ハイドロキノン−α−D−グルコピラノシド)等が、トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸エステル(例えば、トラネキサム酸ラウリルエステル、トラネキサム酸ヘキサデシルエステル、トラネキサム酸セチルエステル又はその塩)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トラネキサム酸メチルアミド)等が挙げられ、レゾルシノール誘導体としては、例えば、4−n−ブチルレゾルシノール、4−イソアミルレゾルシノール等が、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2,5−ジアセトキシ安息香酸、2−アセトキシ−5−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−5−プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が、α−ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸コハク酸、クエン酸、α−ヒドロキシオクタン酸等がある。

0038

生理活性成分としては、例えば、胎盤抽出液ソウハクヒ抽出物ユキノシタ抽出物シソ抽出物米糠抽出物又はその加水分解物白芥子抽出物又はその加水分解物、白芥子発酵物シャクヤク抽出物又はその加水分解物、乳酸菌醗酵米、ムラサキシキブ抽出物、ハス種子抽出物又はその加水分解物、ハス種子発酵物、党参抽出物又はその加水分解物、ハトムギ加水分解物、ハトムギ種子発酵物、ローヤルゼリー発酵物、酒粕抽出物又はそれに含まれるセラミド酒粕発酵物、パンダヌス・アマリリフォウス(Pandanus amaryllifolius Roxb.)抽出物、アルカンジェリシアフラバ(Arcangelicia flava Merrilli)抽出物、カミツレ抽出物等が上げられる。また、サンゴ草抽出物、イネの葉の抽出物又はその加水分解物、ナス水ナス、長ナス、賀茂ナス、米ナス等)抽出物又はその加水分解物、アンズ果実の抽出物、カタメンキリンサイ等の海藻の抽出物、アマモ等の海産顕花植物の抽出物、豆乳発酵物クラゲ水、米抽出物又はその加水分解物、米醗酵エキス発芽米抽出物又はその加水分解物、発芽米発酵物、黒豆抽出物又はその加水分解物、ダマスクバラの花の抽出物、タケノコの皮の抽出物、リノール酸及びその誘導体もしくは加工物(例えばリポソーム化リノール酸等)、動物又は由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t−シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、アラントインジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノβ−ヒドロキシ酪酸ゲンチアナ抽出物、甘草抽出物ニンジン抽出物オタネニンジン抽出物又はその発酵物、紅参抽出物ミツイシコンブ抽出物、ヘチマ抽出物アナアオサ抽出物、モモ抽出物、桃仁抽出物、キウイ抽出物、ヒマワリ抽出物、ジュアゼイロ(Zizyphus joazeiro)抽出物、パウダルコ樹皮抽出物萱草(デイリリー)抽出物又は発酵物、ハイビスカス花抽出物又は発酵物、ハゴロモグサ抽出物、チェリモヤ抽出物、マンゴー抽出物マンゴスチン抽出物フノリ抽出物烏龍茶抽出物、紅富貴抽出物、紫蘭抽出物、山椒果皮又は種皮の抽出物又は加水分解物、ベニバナ花抽出物、カサブランカ抽出物、甘藷抽出物又はその発酵物、グアバ葉抽出物ドクダミ抽出物、晩白柚抽出物、アロエ抽出物、イチジク花抽出物、リンゴ抽出物ベルガモット抽出物等がある。

0039

次に、製造例、処方例及び試験例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下において、部はすべて重量部を、また%はすべて重量%を意味する。

0040

製造例1.モモの抽出物の調製
バラ科モモ属のモモの花の乾燥物を粉末にした。この粉末10gに50%1,3−ブチレングリコールを1000g添加した後、40℃で抽出した。この抽出液をろ過し、褐色透明のモモの花抽出物溶液830g(固形分濃度0.30%)を得た。

0041

製造例2.モモの抽出物の調製
バラ科モモ属のモモの花の乾燥物を粉末にした。この粉末10gに精製水1000g添加した後、40℃で抽出した。この抽出液をろ過し、褐色透明のモモの花抽出物溶液950g(固形分濃度0.36%)。

0042

製造例3.モモの抽出物の調製
バラ科モモ属のモモの葉の乾燥物を粉末にした。この粉末10gに50%1,3−ブチレングリコールを300g添加した後、80℃で抽出した。この抽出液をろ過し、褐色透明のモモの葉抽出物溶液223g(固形分濃度0.90%)を得た。

0043

製造例4.モモの抽出物の調製
バラ科モモ属のモモの葉の乾燥物を粉末にした。この粉末15gに精製水を450g添加した後、80℃で抽出した。この抽出液をろ過し、褐色透明のモモの葉抽出物溶液358g(固形分濃度1.03%)を得た。

0044

処方例1.化粧水
[A成分] 部
オリーブ油1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール5.0
ブチルパラベン0.1
[B成分]
製造例1の抽出物溶液5.0
エタノール5.0
グリセリン5.0
1,3−ブチレングリコール5.0
水酸化カリウム適量
精製水全量が100部となる量
[C成分]
香料適量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃以上に加温後、A成分にB成分を加えて攪拌し、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えて攪拌混合し、さらに30℃以下まで冷却して化粧水を得た。

0045

処方例2.化粧水
処方例1のB成分に含まれる製造例1の抽出物に代えて、製造例2の抽出物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。

0046

処方例3.化粧水
処方例1のB成分に含まれる製造例1の抽出物に代えて、製造例3の抽出物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。

0047

処方例4.化粧水
処方例1のB成分に含まれる製造例1の抽出物に代えて、製造例4の抽出物5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。

0048

処方例5.乳液
[A成分] 部
流動パラフィン6.0
ヘキサラン4.0
ホホバ油1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート2.0
大豆レシチン1.5
[B成分]
製造例1の抽出物1.5
製造例3の抽出物 1.5
L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0
水酸化カリウム0.5
グリセリン3.0
1,3−ブチレングリコール2.0
カルボキシメチルセルロース0.3
ヒアルロン酸ナトリウム0.01
精製水全量が100部となる量
[C成分]
香料適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。

0049

処方例6.乳液
処方例5のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてトラネキサム酸2.0部を用いるほかは処方例5と同様にして乳液を得た。

0050

処方例7.乳液
処方例5のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてアルブチン3.0部を用いるほかは処方例5と同様にして乳液を得た。

0051

処方例8.乳液
処方例5のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてニコチン酸アミド3.0部を用いるほかは処方例5と同様にして乳液を得た。

0052

処方例9.乳液
処方例5のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてソウハクヒ抽出物5.0部を用いるほかは処方例5と同様にして乳液を得た。

0053

処方例10.乳液
[A成分] 部
流動パラフィン6.0
ヘキサラン4.0
ホホバ油1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート2.0
大豆レシチン1.5
[B成分]
製造例2の抽出物2.0
製造例4の抽出物 2.0
L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0
水酸化カリウム0.5
アルブチン3.0
グリセリン3.0
1,3−ブチレングリコール2.0
カルボキシメチルセルロース0.3
ヒアルロン酸ナトリウム0.01
精製水全量が100部となる量

0054

処方例11.ローション
[成分] 部
製造例2の抽出物10.0
エタノール10.0
グリセリン3.0
1、3−ブチレングリコール2.0
メチルパラベン0.2
グリチルリチン酸ジカリウム0.2
クエン酸0.1
クエン酸ナトリウム0.3
カルボキシビニルポリマー0.1
香料適量
水酸化カリウム適量
精製水全量が100部となる量
上記の成分を混合してローションを得た。

0055

処方例12.ローション
処方例11の成分中製造例2の抽出物に代えて製造例4の抽出物10.0部を用いるほかは処方例10と同様にしてローションを得た。

0056

処方例13.エッセンス
[成分] 部
エタノール2.0
グリセリン5.0
1,3−ブチレングリコール5.0
メチルパラベン0.1
ヒアルロン酸0.1
加水分解ヒアルロン酸0.1
製造例1の抽出物5.0
クエン酸0.3
クエン酸ナトリウム0.6
精製水全量が100部となる量
精製水にヒアルロン酸を溶解させた後、残りの原料を順次加えて攪拌溶解させ、透明のエッセンスを得た。

0057

実施例14.リキッドファンデーション
[A成分] 部
ステアリン酸2.4
モノステアリン酸プロピレングリコール2.0
セトステアリルアルコール0.2
液状ラノリン2.0
流動パラフィン3.0
ミリスチン酸イソプロピル8.5
プロピルパラベン0.05
[B成分]
製造例1の抽出物5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム0.2
ベントナイト0.5
プロピレングリコール 4.0
トリエタノールアミン1.1
メチルパラベン0.1
精製水全量が100部となる量
[C成分]
酸化チタン8.0
タルク4.0
着色顔料適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ加温した後混合攪拌した。これを再加温し、上記のC成分を添加して型に流し込み、室温になるまで攪拌してリキッドファンデーションを得た。

0058

処方例15.ボディシャンプー
[A成分] 部
N−ラウロイルメチルアラニンナトリウム25.0
ヤシ油脂肪酸カリウム液(40%) 26.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド3.0
メチルパラベン0.1
[B成分]
製造例2の抽出物5.0
1,3−ブチレングリコール2.0
精製水全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してボディシャンプーを得た。

0059

処方例16.育毛用化粧料
[成分] 部
グリチルリチン酸ジカリウム0.1
モノニトログアヤコールナトリウム0.02
塩酸ピリドキシン0.03
l−メントール0.8
タマサキツヅラフ根エキス0.3
褐藻エキス0.3
オタネニンジンエキス0.3
ゲンチアナエキス2.0
製造例1の抽出物2.0
製造例2の抽出物 2.0
トリメチルグリシン0.5
乳酸0.2
1,3−ブチレングリコール10.0
フェノキシエタノール0.2
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油0.4
L−アルギニン適量
エタノール20
精製水全量が100部となる量
上記の成分を十分攪拌混合して育毛料を得た。

0060

処方例17.ヘアシャンプー
[A成分] 部
N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム10.0
ポリオキシエチレン(3)アルキルエーテル硫酸ナトリウム20.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン10.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド4.0
メチルパラベン0.1
[B成分]
クエン酸0.1
製造例1の抽出物2.0
1,3−ブチレングリコール2.0
精製水全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してヘアシャンプーを得た。

0061

実施例18.ヘアコンディショナー
[A成分] 部
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム2.0
2−エチルヘキサン酸グリセリル1.0
セタノール3.2
ステアリルアルコール1.0
メチルパラベン0.1
[B成分] 部
製造例1の抽出物2.0
1,3−ブチレングリコール5.0
精製水全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してヘアリンスを得た。

0062

試験例1.タンパク質糖化抑制効果の評価試験
本試験では、グルコースと反応することによって生じるBSA(牛血清アルブミン)の蛍光強度吸光度指標として、AGEの発生抑制効果、すなわち、タンパク質糖化抑制効果を評価した。次に、当該調製液50μLと、40mg/mLのBSA水溶液50μLと、2.0Mのグルコース水溶液50μLと、0.2%パラベン及び5.0%1,3−ブチレングリコール含有PBS(−)溶液50μLを混合、攪拌して試料溶液を調製した。試料溶液は製造例1の抽出物溶液の最終濃度がそれぞれ1.0%、2.0%となるよう調製した。次に、試料溶液を50℃で7日間静置し、7日後、各試料溶液について、蛍光発生(励起:355nm、放射:460nm:蛍光マイクロプレートリーダーフルオロスキャンアセント、Thermo Fisher Scientific社製))及び吸光度(波長:405nm:マイクロプレートリーダー(Model 680、バイオラッド社製))を測定した。また、製造例1の抽出物に代えて50%1,3−ブチレングリコールを用いた試料無添加(Control)の場合について同様の操作を行い、ここで得られた蛍光測定値吸光度測定値に対する各試料溶液の蛍光測定値と吸光度測定値の相対値(%)を求め、タンパク質糖化率(%)とした。

0063

試験例1の結果を表1に示す。
[表1]

0064

表1に示すとおり、本発明の製造例1に係る抽出物は、濃度依存的に格段にすぐれたタンパク質糖化抑制効果を有することが確認された。

0065

試験例2.線維芽細胞プロテアソーム活性亢進効果の評価試験
ヒト真皮由来線維芽細胞NB1RGBを、0.5%NCS含有イーグル最少必須培地を入れた96穴マイクロプレートに1×104個/穴播種し、37℃,5.0%CO2の条件下に1日間プレ培養した後、製造例1の抽出物(試料溶液)を0.5%、1.0%の濃度(溶液として)となるように培地に添加し、同条件でさらに3日間培養した。その後、それぞれの試験区細胞培養上清を除去し細胞溶解液(1%Tween 20を含むTris-HClバッファー(pH 8.0):12mMトリスヒドロキシメチルアミノメタン、5mMEDTA、150mM NaCl、塩酸)100μLを用いて細胞を破砕したものを粗酵素液とした。粗酵素液の内50μLを別プレート取分け、そこへプロテアソーム活性阻害液(2mMエピガロカテキンガレートを含む細胞溶解液)10μLを加え、これを非プロテアソーム活性測定用とした。また、残りの粗酵素液には、体積を合わせるために細胞溶解液を10μL添加し、こちらを総基質分解能測定用とした。各プレートに基質として65μM Suc-Leu-Leu-Val-Tyr-AMCを含むバッファー10μLを加え、37℃で1時間反応させた。反応終了後蛍光プレートリーダ—(フルオロスキャンアセント、Thermo Labsystems社製)を用いて蛍光強度(励起波長:355nm、蛍光波長:460nm)を測定した。得られた総基質分解能測定結果から非プロテアソーム活性測定結果を差し引いた値をプロテアソーム活性とした。製造例1の試料溶液に代えて50%1,3−ブチレングリコールを添加した試料無添加の場合(Control)についても上記と同様の操作を行い、ここに得られたプロテアソーム活性に対する各試料添加時のプロテアソーム活性の相対値を求め、プロテアソーム活性率(%)とした。

0066

[表2]

0067

表2に示すように、本発明に係る製造例1の抽出物は、濃度依存的に線維芽細胞のプロテアソームの活性を亢進することが確認された。

0068

試験例3.表皮細胞プロテアソーム活性亢進効果の評価試験
正常ヒト皮膚由来表皮細胞(NHEK)をHuMedia KG2培地(クラボウ社製)を入れた96穴マイクロプレートに5×103個/穴播種し、37℃,5.0%CO2の条件下に1日間プレ培養した後、製造例1の試料溶液を0.5%、1.0%の濃度(溶液として)となるように培地に添加し、同条件でさらに3日間培養した。その後、それぞれの試験区の細胞培養上清を除去し細胞溶解液(1%Tween 20を含むTris-HClバッファー(pH 8.0):12mMトリスヒドロキシメチルアミノメタン、5mMEDTA、150mM NaCl、塩酸)100μLを用いて細胞を破砕したものを粗酵素液とした。粗酵素液の内50μLを別プレートに取分け、そこへプロテアソーム活性阻害液(2mMエピガロカテキンガレートを含む細胞溶解液)10μLを加え、これを非プロテアソーム活性測定用とした。また、残りの粗酵素液には、体積を合わせるために細胞溶解液を10μL添加し、こちらを総基質分解能測定用とした。各プレートに基質として65μM Suc-Leu-Leu-Val-Tyr-AMCを含むバッファー10μLを加え、37℃で1時間反応させた。反応終了後、蛍光プレートリーダ—(フルオロスキャンアセント、Thermo Labsystems社製)を用いて蛍光強度(励起波長:355nm、蛍光波長:460nm)を測定した。得られた総基質分解能測定結果から非プロテアソーム活性測定結果を差し引いた値をプロテアソーム活性とした。製造例1の試料溶液に代えて50%1,3−ブチレングリコールを添加した試料無添加の場合(Control)についても上記と同様の操作を行い、ここに得られたプロテアソーム活性に対する各試料添加時のプロテアソーム活性の相対値を求め、プロテアソーム活性率(%)とした。

0069

[表3]

0070

表3に示すように、本発明に係る製造例1の抽出物は、濃度依存的に表皮細胞のプロテアソームの活性を亢進することが確認された。

0071

試験例4.ヒートショックプロテイン(HSP)の発現亢進効果の評価試験
ヒト真皮由来線維芽細胞NB1RGBを0.5%NCS含有イーグル最少必須培地にて6×105個/mLに調製し、φ6cmシャーレに1mLを播種して、5%CO2、飽和水蒸気下、37℃で培養した。24時間培養後、さらに、製造例3の抽出物を含んだ培養液(培養液全量に対して溶液として終濃度が1.0%となるように製造例3の抽出物を添加したもの)を添加して培養した。また、比較対照として、製造例2の抽出物に代えて、50%1,3-ブチレングリコールのみを含んだ培養液(培養液全量に対する50%1,3−ブチレングリコールの終濃度を1%に調整したもの)を添加した試験区(コントロール区)を設定した。24時間培養後、それぞれの試験区の細胞をTrizol試薬(Invitrogen社製)1mLで回収した。回収した細胞に対してクロロホルム(和光純薬工業社製)200μL添加して撹拌混合遠心分離機(TOMY社製/MX-160)で15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離した後、水層のみを400μL分取した。回収した水層にイソプロパノール(和光純薬工業社製)500μLを添加して撹拌混合し、15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離してtotalRNAの沈殿物を得た。totalRNAに75%エタノールを1mL添加して撹拌して洗浄し、15,000rpm、4℃条件下で15分間遠心分離して沈殿を回収した。回収したtotal RNAを所定のキット(PrimeScriptRTreagent Kit with gDNA Eraser (Perfect Real Time)(タカラバイオ社製))を用いて逆転写反応し、cDNAを合成した。合成したcDNAをサンプルとして、Thermal Cycler Dice(登録商標)Real Time System Single(タカラバイオ社製)、及びSYBR(登録商標)Premix Ex TaqTM II(Perfect Real Time)[タカラバイオ社製]を用いて、各種遺伝子の発現と、内部標準物質G3PDH遺伝子の発現の検出を行った。ここで、G3PDH(glyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenase)は、ハウスキーピング遺伝子(多くの組織細胞中に共通して一定量発現する遺伝子であって、常に発現され,細胞の維持,増殖に不可欠な遺伝子である)の一つであり、発現量が常に一定とされていることから、PCR実験では内部標準として用いられるものである。試験結果は、G3PDH遺伝子の発現量を一定とした場合の、それぞれの試験区での各遺伝子の発現量を比較した。本試験系においては、コントロール区のそれぞれの遺伝子の発現量を100としたときの他の試験区でのその遺伝子の発現量の相対値を求めた。

0072

[表4]

0073

[表5]


表4,5に示すように、本発明に係る製造例3の抽出物は、HSP32及びHSP72の遺伝子発現を亢進することが確認された。

0074

試験例5.DPPHラジカル消去効果の評価試験
まず、DPPH(1,1-ジフェニル-2-ピクリルヒドラジル)2.4部をエタノール20部に溶解し、これに精製水20部を加えてDPPH溶液を調製した。このDPPH溶液24部に対して、18v/v%エタノール溶液を19.2部、2M酢酸-酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.5)を4.8部加えて、DPPH添加溶液として調製した。また、抽出液そのものの色調が試験に及ぼす影響を差し引くため、DPPH溶液の代わりに50v/v%エタノール溶液を用いて、18v/v%エタノール溶液と2M酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液を混合した液を対照液とした。次に、上述のように調製した製造例1の抽出物溶液を精製水で希釈して試料溶液を調製した。ここで、試料溶液としては、その全量に対する製造例1の抽出物溶液の終濃度(溶液としての濃度)がそれぞれ0.5%,1.0%,2.0%となるように調製した3種の濃度のものを使用した。この試料溶液とDPPH添加溶液又は対照液とを1:3の割合で混合し、室温で10分静置後、各試験溶液をDPPH添加溶液と混合した場合の550nmにおける吸光度と、同じく各試験溶液を対照液と混合した場合の550nmにおける吸光度との差を測定し、DPPHラジカルの残存量を確認した。また、同時にコントロールとして製造例1の抽出物溶液の代わりに、50%1,3−ブチレングリコール水溶液を用いて上記と同様の操作を行い、ここに得られる DPPHラジカル残存率に対する各試料添加時のDPPHラジカル残存率の相対値を求めた。また、試験系が正常に機能しているかを確認するために、試料溶液の代わりに陽性対照として水溶性ビタミンE(終濃度10μM)を添加した場合についても、同様の試験を行った。

0075

試験例5の結果を表6に示す。
[表6]

0076

表6に示すように、本発明の製造例1に係る抽出物は、濃度依存的に格段にすぐれたDPPHラジカル消去作用を有することが示された。

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