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技術 通信機器

出願人 ブラザー工業株式会社
発明者 野川英樹
出願日 2014年12月25日 (5年2ヶ月経過) 出願番号 2014-261612
公開日 2016年7月7日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 2016-122967
状態 特許登録済
技術分野 移動無線通信システム
主要キーワード 利用プロファイル Request信号 デフォルトプロファイル 無接続 モバイルプリンタ 無線LANインターフェイス 本ケース スキャン機構
関連する未来課題
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図面 (10)

課題

第1及び第2の通信機器のそれぞれが子局として動作すると共に第3の通信機器が親局として動作する第1の無線ネットワークが形成された後に、第1の通信機器と第3の通信機器との無線接続が切断される場合に、第1の通信機器が第2の通信機器との無線通信を適切に実行し得る技術を提供すること。

解決手段

プリンタ10は、プリンタ10と端末6とのそれぞれが子局として動作すると共にAP4が親局として動作する無線ネットワークNW1が形成された後に、プリンタ10とAP4との間の無線接続が切断されたと判断する(T30)。この場合、プリンタ10は、利用プロファイルUPが利用される無線ネットワークNW2を形成する(T40、T44)。無線ネットワークNW2では、プリンタ10が親局として動作すると共に端末6が子局として動作する。

概要

背景

特許文献1のアドホックネットワムシステムでは、親機及び子機のどちらにもなり得る複数個無線端末の中から1個の無線端末が暫定の親機として決定され、他の無線端末が子機として決定される。暫定の親機は、各子機から転送レート及び電池残量を収集して、それらの情報に基づいて真の親機を選定する。

概要

第1及び第2の通信機器のそれぞれが子局として動作すると共に第3の通信機器が親局として動作する第1の無線ネットワークが形成された後に、第1の通信機器と第3の通信機器との無線接続が切断される場合に、第1の通信機器が第2の通信機器との無線通信を適切に実行し得る技術を提供すること。プリンタ10は、プリンタ10と端末6とのそれぞれが子局として動作すると共にAP4が親局として動作する無線ネットワークNW1が形成された後に、プリンタ10とAP4との間の無線接続が切断されたと判断する(T30)。この場合、プリンタ10は、利用プロファイルUPが利用される無線ネットワークNW2を形成する(T40、T44)。無線ネットワークNW2では、プリンタ10が親局として動作すると共に端末6が子局として動作する。

目的

特開平10−145276号公報






本明細書では、第1及び第2の通信機器のそれぞれが子局として動作すると共に第3の通信機器が親局として動作する第1の無線ネットワークが形成された後に、第1の通信機器と第3の通信機器との無線接続が切断される場合に、第1の通信機器が第2の通信機器との無線通信を適切に実行し得る技術を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
0件

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請求項1

第1の通信機器であって、前記第1の通信機器が第1の無線ネットワーク子局として動作する場合に、前記第1の無線ネットワークで利用される無線プロファイルを格納するメモリと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1の通信機器と第2の通信機器とのそれぞれが子局として動作すると共に第3の通信機器が親局として動作する前記第1の無線ネットワークが形成された後に、前記第1の通信機器の電源が入っている状態で、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との間の無線接続が切断されたのか否かを判断する第1の判断部と、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との間の前記無線接続が切断されたと判断される場合に、前記メモリ内の前記無線プロファイルが利用される第2の無線ネットワークであって、前記第1の通信機器が親局として動作すると共に前記第2の通信機器が子局として動作する前記第2の無線ネットワークを形成する第1の形成部と、を備える第1の通信機器。

請求項2

前記制御部は、さらに、前記第2の無線ネットワークが形成された後に、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との間の無線接続を再確立可能であるのか否かを判断する第2の判断部と、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との間の前記無線接続を再確立可能であると判断される場合に、前記第2の無線ネットワークを消滅させる消滅部と、前記第2の無線ネットワークを消滅させた後に、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との間の前記無線接続を再確立させる第1の確立部と、を備える、請求項1に記載の第1の通信機器。

請求項3

前記制御部は、さらに、前記第1の無線ネットワークが形成されている状況で前記第1の通信機器の電源が切られたことに起因して、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との間の無線接続が切断された後に、前記第1の通信機器の電源が入れられた場合に、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との間の無線接続を再確立可能であるのか否かを判断する第3の判断部と、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との間の前記無線接続を再確立可能であると判断される場合に、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との間の前記無線接続を再確立させる第2の確立部と、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との間の前記無線接続を再確立不可能であると判断される場合に、前記メモリ内の前記無線プロファイルが利用される第3の無線ネットワークであって、前記第1の通信機器が親局として動作すると共に前記第2の通信機器が子局として動作する前記第3の無線ネットワークを形成する第2の形成部と、を備える、請求項1又は2に記載の第1の通信機器。

請求項4

前記第1の形成部は、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との間の前記無線接続が切断されたと判断されてから、ランダムに設定される待機時間が経過した後に、前記第2の無線ネットワークの前記親局としての動作を開始する、請求項1から3のいずれか一項に記載の第1の通信機器。

請求項5

前記制御部は、さらに、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との間の前記無線接続が切断されたと判断されてから前記待機時間が経過する前に、前記第2の通信機器が、前記無線プロファイルが利用される第4の無線ネットワークの親局として動作する第4の無線ネットワークを形成する場合に、前記第2の無線ネットワークの前記親局としての動作を開始せずに、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器との間の無線接続を確立して、前記第4の無線ネットワークの子局として動作する第3の確立部を備える、請求項4に記載の第1の通信機器。

請求項6

前記制御部は、さらに、前記第2の無線ネットワークの前記親局としての動作を開始した後に、前記第2の通信機器から接続要求を受信しない場合に、前記第2の無線ネットワークの前記親局としての前記動作を停止する停止部を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の第1の通信機器。

請求項7

前記第1の形成部は、前記無線プロファイルのセキュリティレベルが比較的に高い場合に、前記第2の無線ネットワークを形成し、前記無線プロファイルのセキュリティレベルが比較的に低い場合に、前記第2の無線ネットワークの前記親局としての動作を開始せずに、前記第2の無線ネットワークを形成しない、請求項1から6のいずれか一項に記載の第1の通信機器。

請求項8

前記無線プロファイルは、SSIDと、認証方式情報と、暗号化方式情報と、パスワードと、を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の第1の通信機器。

請求項9

第1の通信機器のためのコンピュータプログラムであって、前記第1の通信機器は、前記第1の通信機器が第1の無線ネットワークの子局として動作する場合に、前記第1の無線ネットワークで利用される無線プロファイルを格納するメモリと、プロセッサと、を備え、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに、以下の各処理、即ち、前記第1の通信機器と第2の通信機器とのそれぞれが子局として動作すると共に第3の通信機器が親局として動作する前記第1の無線ネットワークが形成された後に、前記第1の通信機器の電源が入っている状態で、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との間の無線接続が切断されたのか否かを判断する第1の判断処理と、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との間の前記無線接続が切断されたと判断される場合に、前記メモリ内の前記無線プロファイルが利用される第2の無線ネットワークであって、前記第1の通信機器が親局として動作すると共に前記第2の通信機器が子局として動作する前記第2の無線ネットワークを形成する第1の形成処理と、を実行させる、コンピュータプログラム。

技術分野

0001

本明細書では、無線ネットワーク親局及び子局のどちらでも動作可能な通信機器を開示する。

背景技術

0002

特許文献1のアドホックネットワムシステムでは、親機及び子機のどちらにもなり得る複数個無線端末の中から1個の無線端末が暫定の親機として決定され、他の無線端末が子機として決定される。暫定の親機は、各子機から転送レート及び電池残量を収集して、それらの情報に基づいて真の親機を選定する。

先行技術

0003

特開平10−145276号公報

発明が解決しようとする課題

0004

本明細書では、第1及び第2の通信機器のそれぞれが子局として動作すると共に第3の通信機器が親局として動作する第1の無線ネットワークが形成された後に、第1の通信機器と第3の通信機器との無線接続が切断される場合に、第1の通信機器が第2の通信機器との無線通信を適切に実行し得る技術を提供する。

課題を解決するための手段

0005

本明細書によって開示される第1の通信機器は、第1の通信機器が第1の無線ネットワークの子局として動作する場合に、第1の無線ネットワークで利用される無線プロファイルを格納するメモリと、制御部と、を備える。制御部は、第1の通信機器と第2の通信機器とのそれぞれが子局として動作すると共に第3の通信機器が親局として動作する第1の無線ネットワークが形成された後に、第1の通信機器の電源が入っている状態で、第1の通信機器と第3の通信機器との間の無線接続が切断されたのか否かを判断する第1の判断部と、第1の通信機器と第3の通信機器との間の無線接続が切断されたと判断される場合に、メモリ内の無線プロファイルが利用される第2の無線ネットワークであって、第1の通信機器が親局として動作すると共に第2の通信機器が子局として動作する第2の無線ネットワークを形成する第1の形成部と、を備える。

0006

上記の構成では、第1及び第2の通信機器のそれぞれが子局として動作すると共に第3の通信機器が親局として動作する第1の無線ネットワークが形成される状況を想定している。このような状況では、第1及び第2の通信機器のそれぞれは、同じ無線プロファイルを利用して、第1の無線ネットワークの子局として動作する。そして、第1の通信機器は、第3の通信機器との無線接続が切断される場合に、第1の無線ネットワークで利用される無線プロファイルと同じ無線プロファイルを利用して、第2の無線ネットワークの親局として動作する。従って、第2の通信機器も、第1の無線ネットワークで利用される無線プロファイルと同じ無線プロファイルを利用して、第2の無線ネットワークの子局として動作することができる。この結果、第1の通信機器は、第2の無線ネットワークを利用して、第2の無線機器との無線通信を適切に実行し得る。

0007

上記の第1の通信機器を実現するための制御方法コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記媒体も、新規で有用である。また、上記の第1の通信機器と他の通信機器(例えば第2の通信機器及び/又は第3の通信機器)とを備える通信システムも、新規で有用である。

図面の簡単な説明

0008

通信システムの構成を示す。
電源ON時処理のフローチャートを示す。
接続操作時処理のフローチャートを示す。
切断検知時処理のフローチャートを示す。
G/O時処理のフローチャートを示す。
プリンタアクセスポイントとの無線接続を確立するケースAのシーケンス図を示す。
機器とアクセスポイントとの間の無線接続が切断されるケースBのシーケンス図を示す。
プリンタの電源が切られるケースCのシーケンス図を示す。
各機器とアクセスポイントとの間の無線接続が切断されるケースDのシーケンス図を示す。

実施例

0009

(通信システム2の構成;図1
図1に示されるように、通信システム2は、アクセスポイント4と、モバイル端末6と、モバイルプリンタ10と、モバイルスキャナ30と、を備える。以下では、アクセスポイント4のことを「AP4」と呼ぶ。また、モバイル端末6、モバイルプリンタ10、モバイルスキャナ30のことを、「モバイル」を省略して、それぞれ、「端末6」、「プリンタ10」、「スキャナ30」と呼ぶ。

0010

図中の破線は、無線接続が確立されている様子を示す。従って、図1の状態では、各機器6,10,30は、無線ネットワークの親局として動作するAP4との無線接続を確立している。即ち、各機器6,10,30は、AP4が親局として動作する無線ネットワークの子局として動作している。これにより、各機器6,10,30は、当該無線ネットワークを利用して、AP4を介して、無線通信を相互に実行可能である。端末6は、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistantsの略)、ノートPC(Personal Computerの略)、タブレットPC等の可搬型の端末である。

0011

(プリンタ10の構成)
プリンタ10は、印刷機能を実行可能な可搬型の周辺機器(即ち端末6等の周辺機器)である。プリンタ10は、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、無線LAN(Local Area Networkの略)インターフェイス18と、制御回路20と、を備える。各部12〜20は、バス線(符号省略)に接続されている。

0012

操作部12は、電源ボタンを含む複数のボタンを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタ10に与えることができる。電源ボタンは、プリンタ10の電源が入っている状態(即ちON状態)と、プリンタ10の電源が切られている状態(即ちOFF状態)と、の間で、プリンタ10の状態を切替えるためのボタンである。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。印刷実行部16は、インクジェット方式レーザ方式等の印刷機構を備える。

0013

無線LANインターフェイス18は、Wi−Fi方式に従ったWi−Fi通信を実行するための無線インターフェイスである。Wi−Fi方式は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)の802.11の規格、及び、それに準ずる規格(例えば、802.11a,11b,11g,11n等)に従って、無線通信を実行するための無線通信方式である。無線LANインターフェイス18は、特に、WFD(Wi-Fi Directの略)方式をサポートしている。WFD方式は、Wi−Fi Allianceによって作成された規格書「Wi−Fi Peer−to−Peer(P2P) Technical Specification Version1.1」に記述されている無線通信方式である。

0014

制御回路20は、CPU22と、ROM(Read Only Memoryの略)24と、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memoryの略)26と、を備える。CPU22は、ROM24に記憶されているプログラムPG1に従って、様々な処理を実行するプロセッサである。

0015

ROM24は、プログラムPG1のみならず、プリンタ10のベンダによって予め決められたデフォルトプロファイルDPを記憶する。デフォルトプロファイルDPは、SSID(Service Set Identifierの略)と認証方式情報暗号化方式情報とパスワードとを含む。SSIDは、無線ネットワークを識別するための識別情報である。認証方式情報及び暗号化方式情報は、無線ネットワークで認証及び暗号化を実行するための認証方式及び暗号化方式を示す。パスワードは、暗号化を実行するためのキーである。

0016

NVRAM26は、不揮発性のメモリである。従って、プリンタ10の電源が切られても、NVRAM26内の情報は消去されない。プリンタ10が無線ネットワークの子局として動作する場合に、NVRAM26は、当該無線ネットワークで利用される無線プロファイルである利用プロファイルUPを記憶する。利用プロファイルUPは、デフォルトプロファイルDPと同様に、SSIDと認証方式情報と暗号化方式情報とパスワードとを含む。利用プロファイルUP内のSSID、パスワードは、それぞれ、デフォルトプロファイルDP内のSSID、パスワードとは異なる。利用プロファイルUP内の認証方式情報、暗号化方式情報は、それぞれ、デフォルトプロファイルDP内の認証方式情報、暗号化方式情報と同じ情報であってもよいし、異なる情報であってもよい。

0017

(スキャナ30の構成)
スキャナ30は、スキャン機能を実行可能な可搬型の周辺機器(即ち端末6等の周辺機器)である。スキャナ30のベンダは、プリンタ10のベンダと同じである。スキャナ30は、操作部32と、表示部34と、スキャン実行部36と、無線LANインターフェイス38と、制御回路40と、を備える。各部32〜40は、バス線(符号省略)に接続されている。

0018

スキャナ30の各部32,34,38は、プリンタ10の各部12,14,18と同様である。スキャン実行部36は、CCD(Charge Coupled Deviceの略)方式、CIS(Contact Image Sensorの略の略)式等のスキャン機構を備える。制御回路40は、CPU42と、ROM44と、NVRAM46と、を備える。CPU42は、ROM44に記憶されているプログラムPG2に従って、様々な処理を実行するプロセッサである。スキャナ30のROM44内のデフォルトプロファイルDPは、プリンタ10のROM24内のデフォルトプロファイルDPと同じである。スキャナ30が無線ネットワークの子局として動作する場合に、NVRAM46は、当該無線ネットワークで利用される利用プロファイルUPを記憶する。図1の状態では、プリンタ10及びスキャナ30のそれぞれがAP4によって形成されている無線ネットワークの子局として動作しているので、スキャナ30のNVRAM46内の利用プロファイルUPは、プリンタ10のNVRAM46内の利用プロファイルUPと同じである。

0019

(電源ON時処理;図2
続いて、図2を参照して、プリンタ10のCPU22によって実行される電源ON時処理について説明する。なお、説明を省略するが、スキャナ30のCPU42も、プリンタ10のCPU22と同様に、図2の処理を実行することができる。この点は、後述の図3図5の処理でも同様である。

0020

プリンタ10の電源がOFF状態である状況で、操作部12内の電源ボタンがユーザによって操作される場合に、CPU22は、S10以降の処理を開始する。S10では、CPU22は、無線プロファイルを取得する。プリンタ10が無線ネットワークの子局として過去に動作した実績がある場合、即ち、NVRAM26内に利用プロファイルUPが記憶されている場合には、CPU22は、NVRAM26から利用プロファイルUPを取得する。また、プリンタ10が無線ネットワークの子局として過去に動作した実績がない場合、即ち、NVRAM26内に利用プロファイルUPが記憶されていない場合には、CPU22は、ROM24からデフォルトプロファイルDPを取得する。以下では、S10で取得された無線プロファイルのことを「対象無線プロファイル」と呼ぶ。

0021

S12では、CPU22は、対象無線プロファイル内のSSIDによって識別される無線ネットワークの親局として動作する親局機器(例えばAP4)を検索するための検索処理を実行する。具体的には、CPU22は、無線LANインターフェイス18を介して、対象無線プロファイル内のSSIDを含むProbeRequest信号を送信する。

0022

S20では、CPU22は、親局機器が見つかったか否かを判断する。具体的には、CPU22は、無線LANインターフェイス18を介して、親局機器からProbe Response信号を受信する場合に、親局機器が見つかったと判断して(S20でYES)、S22に進む。一方、CPU22は、S12でProbeRequest信号を送信してから所定時間が経過しても、Probe Response信号を受信しない場合に、親局機器が見つからなかったと判断して(S20でNO)、S24に進む。

0023

S22では、CPU22は、無線LANインターフェイス18を介して、プリンタ10と親局機器との間に無線接続を確立する。具体的には、CPU22は、対象無線プロファイル内の各情報(即ち、SSID、認証方式、暗号化方式情報、パスワード)を利用して、認証及び暗号化のための無線通信(以下では「認証通信」と呼ぶ)を親局機器と実行する。これにより、プリンタ10と親局機器との間に無線接続が確立され、プリンタ10は、無線ネットワークの子局としての動作を開始する。S22が終了すると、図2の処理が終了する。

0024

S24では、CPU22は、プリンタ10の動作状態をWFD方式のデバイス状態からGroup Owner状態(以下では「G/O状態」と呼ぶ)に移行させて、対象無線プロファイルが利用される無線ネットワークの親局としての動作を開始する。この段階では、プリンタ10のみが当該無線ネットワークに所属しており、他の機器(即ち子局)が当該無線ネットワークに所属していない。

0025

CPU22は、S24を終えると、S30及びS40の各判断処理を順次実行する。S30では、CPU22は、無線LANインターフェイス18を介して、外部機器(例えば端末6)から接続要求を受信したのか否かを判断する。CPU22は、対象無線プロファイル内のSSIDを含むProbe Response信号(即ち接続要求)を受信する場合に、S30でYESと判断して、S32において、無線LANインターフェイス18を介して、プリンタ10と外部機器との間に無線接続を確立する。具体的には、CPU22は、対象無線プロファイル内の各情報を利用して、認証通信を外部機器と実行する。これにより、プリンタ10と外部機器との間に無線接続が確立され、外部機器は、プリンタ10が親局として動作する無線ネットワークの子局としての動作を開始する。S32が終了すると、図2の処理が終了する。

0026

また、S40では、CPU22は、外部機器から接続要求を受信することなく(S30でNO)、プリンタ10が親局としての動作を開始してから所定時間が経過したのか否かを判断する。CPU22は、所定時間が経過する場合に、S40でYESと判断して、S42において、プリンタ10の親局としての動作を停止する。即ち、CPU22は、プリンタ10の動作状態をG/O状態からデバイス状態に移行させる。これにより、プリンタ10が親局として動作する無線ネットワークが消滅する。プリンタ10が親局である状況では、プリンタ10がビーコン信号を送信する必要があるので、プリンタ10が親局でない状況と比べて、プリンタ10の消費電力が大きい。本実施例では、S42でプリンタ10が親局としての動作を停止するので、プリンタ10の消費電力を低減させることができる。S42が終了すると、図2の処理が終了する。

0027

(接続操作時処理;図3
続いて、図3を参照して、プリンタ10のCPU22によって実行される接続操作時処理について説明する。S50では、CPU22は、ユーザが操作部12に接続操作を実行することを監視する。接続操作は、プリンタ10と無線ネットワークの親局機器(例えばAP4)との間に無線接続を確立させるための操作であり、本実施例では、WPS(Wi-Fi Protected Setupの略)のプッシュボタン操作である。以下では、プリンタ10が無線接続を確立すべき親局機器、当該親局機器によって形成されている無線ネットワークのことを、それぞれ、「対象親局機器」、「対象無線ネットワーク」と呼ぶ。CPU22は、接続操作が実行される場合に、S50でYESと判断して、S52に進む。

0028

S52では、CPU22は、プリンタ10が無線ネットワークの親局として動作しているのか否かを判断する。CPU22は、プリンタ10の動作状態がG/O状態である場合には、S52でYESと判断して、S54において、プリンタ10の親局としての動作を停止する(即ちプリンタ10の動作状態をG/O状態からデバイス状態に移行させる)。S54が終了すると、S56に進む。一方、CPU22は、プリンタ10の動作状態がG/O状態でない場合(即ち子局として動作する場合又は無線ネットワークに所属していない場合)には、S52でNOと判断して、S56に進む。

0029

S56では、CPU22は、無線LANインターフェイス18を介して、プリンタ10と対象親局機器との間に無線接続を確立する。具体的には、CPU22は、まず、無線LANインターフェイス18を介して、対象無線ネットワークで利用される無線プロファイル(即ち利用プロファイルUP)を対象親局機器から受信する。そして、CPU22は、利用プロファイルUP内の各情報を利用して、認証通信を対象親局機器と実行する。これにより、プリンタ10と対象親局機器との間に無線接続が確立され、プリンタ10は、対象無線ネットワークの子局としての動作を開始する。なお、プリンタ10が無線ネットワークの子局として動作していたことに応じてS52でNOと判断された場合には、S56が実行されると、プリンタ10と当該無線ネットワークの親局機器との無線接続が切断され、プリンタ10と対象親局機器との無線接続が新たに確立される。

0030

S58では、CPU22は、S56で受信された利用プロファイルUPをNVRAM26内に記憶させる。S58が実行される前に、NVRAM26内に古い利用プロファイルUPが既に記憶されている場合には、CPU22は、古い利用プロファイルUPに代えて、S56で受信された新たな利用プロファイルUPをNVRAM26内に記憶させる。S58が終了すると、図3の処理が終了する。

0031

(切断検知処理図4
続いて、図4を参照して、プリンタ10のCPU22によって実行される切断検知処理について説明する。S60では、CPU22は、プリンタ10が対象無線ネットワークの子局として動作している間に、プリンタ10と対象親局機器との間の無線接続が切断されることを監視する。具体的には、CPU22は、所定時間に亘って対象親局機器からビーコン信号を受信しない場合に、無線接続が切断されたと判断して(S60でYES)、S62に進む。

0032

S62では、CPU22は、NVRAM26から無線プロファイル(即ち利用プロファイルUP)を取得する。以下では、S62で取得された無線プロファイルのことを「対象無線プロファイル」と呼ぶ。

0033

S70では、CPU22は、対象無線プロファイルのセキュリティレベルが低いのか否かを判断する。具体的には、CPU22は、対象無線プロファイル内の認証方式情報及び暗号化方式情報の組合せが所定の組合せを含む場合には、対象無線プロファイルのセキュリティレベルが比較的に高いと判断して(S70でNO)、S80に進む。本実施例では、上記の所定の組合せは、認証方式情報「WPA2PSK」と暗号化方式情報「AES」とを含む組合せである。ただし、変形例では、上記の所定の組合せは、他の1個の組合せであってもよいし、「WPA2PSK」及び「AES」の組合せを含む2個以上の組合せであってもよい。一方、CPU22は、対象無線プロファイル内の認証方式情報及び暗号化方式情報の組合せが上記の所定の組合せを含まない場合には、対象無線プロファイルのセキュリティレベルが比較的に低いと判断して(S70でYES)、S72に進む。

0034

S72及びS74では、CPU22は、図2のS12及びS20と同様に、検索処理及び判断処理を実行する。CPU22は、親局機器が見つかるまで(即ちS74でYESと判断するまで)、S72及びS74の処理を繰り返し実行する。S74でYESの場合に実行されるS76は、図2のS22と同様である。これにより、プリンタ10と対象親局機器との間に無線接続が再確立され、プリンタ10は、対象無線ネットワークの子局として再び動作する。S76が終了すると、図4の処理が終了する。

0035

上述したように、プリンタ10は、対象無線プロファイルのセキュリティレベルが比較的に低い場合(S70でYESの場合)には、プリンタ10が親局として動作する無線ネットワークを形成しない(即ち後述のS84を実行しない)。プリンタ10は、セキュリティレベルが比較的に低い無線ネットワークを形成するのを抑制することができるので、外部機器から不正にアクセスされるのを適切に抑制することができる。なお、変形例では、S70〜S76を省略して、S62が終了するとS80に進んでもよい。即ち、プリンタ10は、対象無線プロファイルのセキュリティレベルに関わらず、S80以降の処理を実行してもよい。

0036

S80では、CPU22は、複数個の値の中から1個の値をランダムに選択することによって、当該1個の値を示す待機時間をランダムに設定して、待機時間のカウントダウンを開始する。なお、変形例では、CPU22は、例えば、プリンタ10のMACアドレスに含まれる値を示す待機時間を設定してもよい。プリンタ10のMACアドレスは、ランダムに決定されるユニークな値であるので、本変形例でも、待機時間がランダムに設定される。また、別の変形例では、待機時間は、プリンタ10のベンダによってランダムに予め決定されて、ROM24に記憶されていてもよい。この場合、CPU22は、ROM24から待機時間を読み出すことによって、待機時間をランダムに設定する。また、さらに別の変形例では、待機時間は、ランダムに設定されなくてもよく、予め決められている固定値であってもよい。

0037

S82では、CPU22は、待機時間が経過すること、即ち、待機時間のカウントがゼロになることを監視する。CPU22は、待機時間が経過する場合(S82でYES)には、S84において、プリンタ10の動作状態をWFD方式のデバイス状態からG/O状態に移行させて、対象無線プロファイルが利用される無線ネットワークを形成する。ここで形成される無線ネットワークは、対象親局機器によって形成されていた対象無線ネットワークの代わりに形成される無線ネットワークであるので、以下では「代替無線ネットワーク」と呼ぶ。代替無線ネットワークのSSIDは、プリンタ10が子局として所属していた対象無線ネットワークのSSIDに一致する。この段階では、プリンタ10のみが代替無線ネットワークに所属している。

0038

S86では、CPU22は、G/O時処理(図5参照)を実行する。S90では、CPU22は、G/O時処理が、通常ENDとして終了したのか、無接続ENDとして終了したのか、を判断する。通常ENDは、プリンタ10が対象親局機器と無線接続を確立したことに応じて図5の処理が終了したことを示す(S118、S128参照)、また、無接続ENDは、プリンタ10がいずれの機器とも無線接続を確立しないことに応じて図5の処理が終了したことを示す(S126でNO参照)。CPU22は、G/O時処理が通常ENDとして終了した場合には図4の処理を終了し、G/O時処理が無接続ENDとして終了した場合にはS80に戻る。これにより、CPU22は、待機時間を新たに設定して(S80)、S82以降の処理を再び実行する。

0039

一方、CPU22は、待機時間が経過しない場合(S82でNO)には、S92及びS94において、図2のS12及びS20と同様に、検索処理及び判断処理を実行する。CPU22は、対象親局機器が見つからなかった場合(S94でNO)には、S82に戻る。対象親局機器が見つかった場合(S94でYES)に実行されるS96は、図2のS22と同様である。これにより、プリンタ10と対象親局機器との間に無線接続が再確立され、プリンタ10は、対象無線ネットワークの子局として再び動作する。S96が終了すると、図4の処理が終了する。

0040

(G/O時処理;図5
続いて、図5を参照して、図4のS86で実行されるG/O時処理について説明する。CPU22は、S100、S110、及び、S120の各判断処理を順次実行する。

0041

S100及びS102では、CPU22は、図2のS30及びS32と同様に、接続要求の受信の判断と、外部機器との無線接続の確立と、を実行する。S102が実行されると、プリンタ10と外部機器との間に無線接続が確立され、外部機器は、プリンタ10が親局として動作する代替無線ネットワークの子局としての動作を開始する。S102が終了すると、S100に戻る。

0042

S110では、CPU22は、プリンタ10と1個以上の外部機器との間の無線接続が確立されているのか否か、即ち、代替無線ネットワークの子局が存在するのか否かを判断する。CPU22は、無線接続が確立されていると判断する場合(S110でYES)には、S112及びS114において、図2のS12及びS20と同様に、検索処理及び判断処理を実行する。CPU22は、対象親局機器が見つからなかった場合(S114でNO)には、S100に戻る。

0043

一方、CPU22は、対象親局機器が見つかった場合(S114でYES)には、S116において、プリンタ10の親局としての動作を停止する(即ち、プリンタ10の動作状態をG/O状態からデバイス状態に移行させる)。これにより、図4のS84で形成された代替無線ネットワークが消滅する。S118は、図2のS22と同様である。これにより、プリンタ10と対象親局機器との間に無線接続が再確立され、プリンタ10は、対象無線ネットワークの子局として再び動作する。S118が終了すると、図5の処理が通常ENDとして終了する。

0044

S120では、CPU22は、プリンタ10といずれの外部機器との間の無線接続も確立されることなく(S110でNO)、図5の処理を開始してから所定時間が経過したのか否かを判断する。CPU22は、所定時間が経過したと判断する場合(S120でYES)には、S122において、親局としての動作を停止する。これにより、図4のS84で形成された代替無線ネットワークが消滅する。S122でプリンタ10が親局としての動作を停止するので、プリンタ10の消費電力を低減させることができる。

0045

次いで、S124及びS126では、CPU22は、図2のS12及びS20と同様に、検索処理及び判断処理を実行する。対象親局機器が見つかった場合(S126でYES)に実行されるS128は、図2のS22と同様である。これにより、プリンタ10と対象親局機器との間に無線接続が再確立され、プリンタ10は、対象無線ネットワークの子局として再び動作する。S128が終了すると、図5の処理が通常ENDとして終了する。一方、対象親局機器が見つからなかった場合(S126でNO)には、図5の処理が無接続ENDとして終了する。

0046

(ケースA;図6
続いて、図6図9を参照して、図2図5のフローチャートによって実現される具体的なケースA〜Dを説明する。いずれのケースA〜Dでも、端末6、プリンタ10、及び、スキャナ30は、同じユーザによって所持されることを想定している。また、AP4は、例えば会社内に設置される据置型のAPであることを想定している。AP4が親局として動作する無線ネットワークNW1では、比較的に高いセキュリティを有する利用プロファイルUP(即ち「WPA2PSK」及び「AES」)が利用される。図6のケースAの初期状態では、端末6は、無線ネットワークNW1の子局として動作している。また、プリンタ10は、無線ネットワークの子局として過去に動作した実績がない。

0047

T10では、プリンタ10の電源がOFF状態からON状態に切替えられる(図2の処理のトリガ)。プリンタ10は、ROM24からデフォルトプロファイルDPを取得して(S10)、検索処理及び判断処理を実行する(S12,S20)。そして、プリンタ10は、親局機器が見つからないと判断し(S20でNO)、T12において、デフォルトプロファイルDPが利用される無線ネットワークを形成するために、親局としての動作を開始する(S24)。プリンタ10は、外部機器から接続要求を受信することなく(S30でNO)、所定時間が経過したと判断し(S40でYES)、T14において、親局としての動作を停止する(S42)。

0048

T20では、プリンタ10とAP4との間の無線接続を確立するための接続操作がユーザによって実行される(図3のS50でYES)。この場合、プリンタ10は、T22において、AP4との無線接続を確立し(S56)、T24において、無線ネットワークNW1の子局として動作する(S56)。そして、プリンタ10は、無線ネットワークNW1で利用される利用プロファイルUPをNVRAM26に記憶させる(S58)。

0049

上述したように、ケースAでは、プリンタ10及び端末6のそれぞれが子局として動作すると共にAP4が親局として動作する無線ネットワークNW1が形成される。この場合、プリンタ10は、無線ネットワークNW1を利用して、AP4を介して、端末6と無線通信を実行することができる。例えば、プリンタ10は、AP4を介して、端末6から印刷データPD1を受信する。この場合、T28では、プリンタ10は、印刷データPD1によって表わされる画像の印刷を実行する。

0050

(ケースB;図7
ケースBは、ケースAの続きのケースであり、各機器4,6,10が所属する無線ネットワークNW1が形成されている。例えば、ユーザが、プリンタ10及び端末6を所持して、AP4が設置されている会社から外出することを想定する。この場合、T30において、プリンタ10とAP4との間の無線接続が切断され(図4のS60でYES)、T32において、端末6とAP4との間の無線接続が切断される。

0051

T34では、プリンタ10は、待機時間をランダムに設定する(S80)。T36では、プリンタ10は、検索処理を実行するが(S92)、AP4を見つけることができない(S94でNO)。また、T38では、端末6は、検索処理を実行するが、AP4を見つけることができない。その後、以下のケースB1又はケースB2が実現される。

0052

(ケースB1)
ケースB1のT40では、プリンタ10は、待機時間が経過したと判断して(S82でYES)、利用プロファイルUPが利用される無線ネットワークNW2を形成するために、親局としての動作を開始する(S84)。その後、T42では、端末6は、検索処理を実行して、親局として動作するプリンタ10を見つけることができる。即ち、プリンタ10は、利用プロファイルUP内のSSIDを含むProbeRequest信号(即ち接続要求)を端末6から受信して(図5のS100でYES)、Probe Response信号を端末6に送信する。そして、T44では、プリンタ10は、端末6との無線接続を確立して、端末6を子局として無線ネットワークNW2に参加させる(S102)。これにより、T46では、端末6は、無線ネットワークNW2の子局としての動作を開始する。この結果、プリンタ10が親局として動作すると共に端末6が子局として動作する無線ネットワークNW2が形成される。

0053

上述したように、ケースBの初期状態では、プリンタ10及び端末6のそれぞれは、同じ無線プロファイルである利用プロファイルUPを利用して、無線ネットワークNW1の子局として動作する。そして、プリンタ10は、AP4との無線接続が切断される場合(T30)に、無線ネットワークNW1で利用される利用プロファイルUPをそのまま利用して、無線ネットワークNW2の親局としての動作を開始する(T40)。従って、端末6も、利用プロファイルUPをそのまま利用して、プリンタ10との無線接続を確立して、無線ネットワークNW2の子局としての動作を開始することができる(T46)。しかも、ユーザが、プリンタ10及び端末6のそれぞれにおいて、AP4とは異なるAPに接続するための操作を実行しなくても、プリンタ10及び端末6の双方が所属する無線ネットワークNW2が形成される。この結果、プリンタ10は、無線ネットワークNW2を利用して、AP4を介さずに、端末6との無線通信を適切に実行することができる。例えば、プリンタ10は、AP4を介さずに、端末6から印刷データPD2を受信する。この場合、T48では、プリンタ10は、印刷データPD2によって表わされる画像の印刷を実行する。このように、ユーザは、外出先において、端末6を利用して、プリンタ10に印刷を実行させることができる。

0054

なお、本ケースでは、ユーザが、プリンタ10及び端末6を所持して、AP4から離れることに起因して、AP4と各機器6,10との間の無線接続が切断される状況を想定している。ただし、例えば、AP4の電源がON状態からOFF状態に切替えられたり、AP4の故障が発生したりしても、AP4と各機器6,10との間の無線接続が切断され得る。プリンタ10は、このような事象が発生する場合でも、無線ネットワークNW2を利用して、AP4を介さずに、端末6との無線通信を適切に実行することができる。

0055

以下では、ユーザが外出先から会社に戻る状況を想定している。T50では、プリンタ10は、検索処理を実行して(S112)、AP4を見つけることができる(S114でYES)。この場合、T52では、プリンタ10は、親局としての動作を停止する(S116)。この結果、T54では、プリンタ10と端末6との間の無線接続が切断され、無線ネットワークNW2が消滅する。そして、プリンタ10は、T56において、AP4との無線接続を再確立し(S118)、T58において、無線ネットワークNW1の子局として再び動作する(S118)。一方、T60では、端末6は、検索処理を実行して、AP4を見つけることができる。この場合、端末6は、T62において、AP4との無線接続を再確立し、T64において、無線ネットワークNW1の子局として再び動作する。

0056

上述したように、プリンタ10及び端末6のそれぞれが子局として動作すると共にAP4が親局として動作する無線ネットワークNW1が再形成される。この結果、プリンタ10は、無線ネットワークNW1を利用して、AP4を介して、端末6との無線通信を適切に実行することができる。

0057

(ケースB2)
ケースB2のT40は、ケースB1のT40と同様である。ただし、ケースB1とは異なり、例えば端末6の電源が切られている場合には、端末6は、検索処理を実行しない。この場合、プリンタ10は、所定時間が経過したと判断して(図5のS120でYES)、T70において、親局としての動作を停止する(S122)。そして、T72では、プリンタ10は、検索処理を実行するが(S124)、AP4を見つけることができない(S126でNO)。この結果、図示省略しているが、プリンタ10は、T34で待機時間を設定する処理を再び実行する(図5の無接続END、図4のS90でNO、S80)。

0058

(ケースC;図8
ケースCは、ケースAの続きのケースであり、各機器4,6,10が所属する無線ネットワークNW1が形成されている。T80では、プリンタ10の電源がON状態からOFF状態に切替えられる。この結果、T82では、プリンタ10とAP4との無線接続が切断される。その後、T84では、プリンタ10の電源がOFF状態からON状態に切替えられる(図2の処理のトリガ)。この場合、プリンタ10は、NVRAM26から利用プロファイルUPを取得する(S10)。その後、以下のケースC1又はケースC2が実現される。

0059

(ケースC1)
ケースC1のT90では、プリンタ10は、検索処理を実行して(S12)。AP4を見つけることができる(S20でYES)。この場合、プリンタ10は、T92において、AP4との無線接続を再確立し(S22)、T94において、無線ネットワークNW1の子局として再び動作する(S22)。これにより、プリンタ10及び端末6のそれぞれが子局として動作すると共にAP4が親局として動作する無線ネットワークNW1が再形成される。この結果、プリンタ10は、無線ネットワークNW1を利用して、AP4を介して、端末6との無線通信を適切に実行することができる。

0060

(ケースC2)
ケースC2のT100では、AP4の電源がON状態からOFF状態に切替えられる。この結果、T102では、端末6とAP4との無線接続が切断される。T110では、プリンタ10は、検索処理を実行するが(S12)。AP4を見つけることができない(S20でNO)。この場合、T112では、プリンタ10は、利用プロファイルUPが利用される無線ネットワークNW3を形成するために、親局としての動作を開始する(S24)。その後、T114では、端末6は、検索処理を実行して、親局として動作するプリンタ10を見つけることができる。即ち、プリンタ10は、利用プロファイルUP内のSSIDを含むProbeRequest信号(即ち接続要求)を端末6から受信して(図2のS30でYES)、Probe Response信号を端末6に送信する。そして、T116では、プリンタ10は、端末6との無線接続を確立する(S32)。これにより、T118では、端末6は、無線ネットワークNW3の子局としての動作を開始する。この結果、プリンタ10が親局として動作すると共に端末6が子局として動作する無線ネットワークNW3が形成される。

0061

プリンタ10は、無線ネットワークNW3を利用して、AP4を介さずに、端末6との無線通信を適切に実行することができる。例えば、プリンタ10は、AP4を介さずに、端末6から印刷データPD3を受信する。この場合、T120では、プリンタ10は、印刷データPD3によって表わされる画像の印刷を実行する。このように、ユーザは、プリンタ10の電源をOFF状態からON状態に切替えた際に、AP4の電源がOFF状態である場合でも、端末6を利用して、プリンタ10に印刷を実行させることができる。

0062

(ケースD;図9
ケースDは、ケースAの続きのケースであり、各機器4,6,10が所属する無線ネットワークNW1が形成されている。なお、ケースDでは、スキャナ30も無線ネットワークNW1の子局として動作している。例えば、ユーザが各機器6,10,30を所持して外出することに起因して、T130において、プリンタ10とAP4との間の無線接続が切断され(図4のS60でYES)、T132において、スキャナ30とAP4との間の無線接続と、端末6とAP4との間の無線接続と、が切断される。T134では、プリンタ10は、待機時間T1をランダムに設定する(S80)。一方、T135では、スキャナ30も、待機時間T2をランダムに設定する(S80)。その後、以下のケースD1又はケースD2が実現される。

0063

(ケースD1)
ケースD1では、プリンタ10の待機時間T1がスキャナ30の待機時間T2よりも短い。この場合、T140では、プリンタ10は、待機時間T1が経過したと判断して(S82でYES)、利用プロファイルUPが利用される無線ネットワークNW2を形成するために、親局としての動作を開始する(S84)。

0064

その後、T142では、スキャナ30は、検索処理を実行して(S92)、親局として動作するプリンタ10を見つけることができる(S94でYES)。そして、スキャナ30は、T144において、プリンタ10との無線接続を確立し(S96)、T146において、無線ネットワークNW2の子局としての動作を開始する(S96)。換言すると、プリンタ10は、スキャナ30との無線接続を確立して、スキャナ30を子局として無線ネットワークNW2に参加させる(図5のS100でYES、S102)。この結果、プリンタ10が親局として動作すると共にスキャナ30が子局として動作する無線ネットワークNW2が形成される。

0065

また、T152では、端末6は、検索処理を実行して、親局として動作するプリンタ10を見つけることができる。そして、端末6は、T154において、プリンタ10との無線接続を確立し、T156において、無線ネットワークNW2の子局として動作する。換言すると、プリンタ10は、端末6との無線接続を確立して、端末6を子局として無線ネットワークNW2に参加させる(図5のS100でYES、S102)。この結果、プリンタ10が親局として動作すると共にスキャナ30及び端末6のそれぞれが子局として動作する無線ネットワークNW2が形成される。

0066

ケースD1に示されるように、プリンタ10は、スキャナ30の待機時間T2よりも短い待機時間T1が経過する場合に、無線ネットワークNW2の親局としての動作を開始する(T140)。そして、プリンタ10は、スキャナ30及び端末6のそれぞれとの無線接続を確立する(T144,T154)。これにより、各機器6,10,30が所属する無線ネットワークNW2が形成される。この結果、プリンタ10は、無線ネットワークNW2を利用して、AP4を介さずに、スキャナ30及び端末6との無線通信を適切に実行することができる。例えば、T160では、スキャナ30がスキャンを実行することによってスキャンデータSDが生成される。そして、プリンタ10は、AP4を介さずに、スキャナ30からスキャンデータSDを受信し、AP4を介さずに、スキャンデータSDを端末6に送信する。このように、ユーザは、外出先において、端末6を利用して、スキャナ30から得られるスキャンデータSDによって表わされる画像を見ることができる。

0067

(ケースD2)
ケースD2では、プリンタ10の待機時間T1がスキャナ30の待機時間T2よりも長い。この場合、T170では、スキャナ30は、待機時間T2が経過したと判断して(S82でYES)、利用プロファイルUPが利用される無線ネットワークNW4を形成するために、親局としての動作を開始する(S84)。

0068

その後、T172では、プリンタ10は、検索処理を実行して(S92)、親局として動作するスキャナ30を見つけることができる(S94でYES)。そして、プリンタ10は、T174において、スキャナ30との無線接続を確立し(S96)、T176において、無線ネットワークNW4の子局としての動作を開始する(S96)。

0069

また、T182では、端末6は、検索処理を実行して、親局として動作するスキャナ30を見つけることができる。そして、端末6は、T184において、スキャナ30との無線接続を確立し、T186において、無線ネットワークNW4の子局としての動作を開始する。この結果、スキャナ30が親局として動作すると共にプリンタ10及び端末6のそれぞれが子局として動作する無線ネットワークNW4が形成される。

0070

ケースD2に示されるように、プリンタ10は、スキャナ30の待機時間T2よりも長い待機時間T1を設定する場合に、無線ネットワークNW2の親局として動作せずに、スキャナ30との無線接続を確立する(T174)。各機器6,10,30が所属する無線ネットワークNW4が形成される。この結果、プリンタ10は、無線ネットワークNW4を利用して、AP4を介さずに、スキャナ30及び端末6との無線通信を適切に実行することができる。図示省略しているが、例えば、プリンタ10は、スキャナ30を介して、端末6から印刷データを受信して印刷を実行することができる。

0071

また、待機時間T1,T2がランダムに設定されるので、プリンタ10及びスキャナ30が同時的にG/O状態に移行するのを抑制することができる。このために、T1<T2である場合(即ちケースD1)には、プリンタ10は、無線ネットワークNW2の親局として動作して、スキャナ30及び端末6のそれぞれとの無線接続を適切に確立することができる。この結果、各機器6,10,30が所属する無線ネットワークNW2が適切に形成される。また、T1>T2である場合(即ちケースD2)には、プリンタ10は、無線ネットワークNW2の親局として動作せずに、スキャナ30との無線接続を適切に確立することができる。この結果、各機器6,10,30が所属する無線ネットワークNW4が適切に形成される。

0072

対応関係
プリンタ10、AP4が、それぞれ、「第1の通信機器」、「第3の通信機器」の一例である。図6図8のケースA〜Cでは、端末6が「第2の通信機器」の一例であり、図9のケースDでは、スキャナ30が「第2の通信機器」の一例である。CPU22及びROM24が「制御部」の一例であり、NVRAM26が「メモリ」の一例である。無線ネットワークNW1〜NW4が、それぞれ、第1〜第4の無線ネットワークの一例である。利用プロファイルUPが、「無線プロファイル」の一例である。

0073

図4のS60、図5のS114、図2のS20が、それぞれ、「第1の判断部」、「第2の判断部」、「第3の判断部」によって実行される処理の一例である。図4のS84及び図5のS102が、「第1の形成部」によって実行される処理の一例である。図2のS24及びS32が、「第2の形成部」によって実行される処理の一例である。図5のS118、図2のS22、図4のS96が、それぞれ、「第1の確立部」、「第2の確立部」、「第3の確立部」によって実行される処理の一例である。図5のS116、S122が、それぞれ、「消滅部」、「停止部」によって実行される処理の一例である。

0074

以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。

0075

(変形例1)図2のS24及び図4のS84では、CPU22は、プリンタ10をWFD方式のG/O状態に移行させる代わりに、いわゆるソフトAPを起動してもよい。この場合も、プリンタ10が無線ネットワークの親局としての動作を開始することができる。即ち、「親局」は、WFD方式のG/O状態に限られず、ソフトAP又は他の手法によって実現されるものであってもよい。

0076

(変形例2)図5のS110〜S118を省略してもよい。即ち、「第2の判断部」、「消滅部」、及び、「第1の確立部」は省略可能である。図2のS10〜S42を省略してもよい。即ち、「第3の判断部」、「第2の確立部」、及び、「第2の形成部」は省略可能である。図4のS80,S82,S92〜S96を省略して、S70でNOの場合にS84に進んでもよい。即ち、「第3の確立部」は省略可能である。図5のS120〜S128を省略してもよい。即ち、「停止部」は省略可能である。一般的に言うと、「第1の通信機器」は、「第1の判断部」と「第1の形成部」とを備えていればよい。

0077

(変形例3)「第1〜第3の通信機器」は、モバイルプリンタ10、モバイルスキャナ30、モバイル端末6、及び、AP4に限られず、コピー機FAX機多機能機デスクトップPC、サーバ等の他の種類の機器であってもよい。

0078

(変形例4)上記の実施例では、プリンタ10のCPU22がROM24内のプログラムPG1(即ちソフトウェア)を実行することによって、図2図9の各処理が実現される。これに代えて、図2図9の各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。

0079

また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。

0080

2:通信システム、4:アクセスポイント(AP)、6:モバイル端末(端末)、10:モバイルプリンタ(プリンタ)、12,32:操作部、14,34:表示部、16:印刷実行部、18,38:無線LANインターフェイス、20,40:制御回路、22,42:CPU、24,44:ROM、26,46:NVRAM、30:モバイルスキャナ(スキャナ)、36:スキャン実行部、PG1,PD2:プログラム、DP:デフォルトプロファイル、UP:利用プロファイル、NW1〜NW4:無線ネットワーク、PD1〜PD3:印刷データ、SD:スキャンデータ、T1,T2:待機時間

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