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技術 鞍乗型車両

出願人 川崎重工業株式会社
発明者 岩本太郎堂元幹夫
出願日 2014年12月24日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2014-260954
公開日 2016年7月7日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2016-120793
状態 特許登録済
技術分野 自転車用入れ物、その他の付属品
主要キーワード 外側補助 流線型形状 角変位中心 転倒センサ ディスチャージランプ 全地形走行車 点灯順 周方向移動
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

本発明は、バンク角の角度が大きくなった場合であっても、車体の進行方向前方における旋回方向内側所定範囲における照射範囲の減少を抑制できる鞍乗型車両を提案する。

解決手段

本発明に係る自動二輪車は、直立状態から車幅方向の一方側に車体を、予め定められた角変位中心まわりに傾斜させて旋回する鞍乗型車両であり、車体の前方に設定された前照灯照射領域を照射する前照灯と、旋回方向内側において前照灯照射領域よりも前方に設定された第1補助灯照射領域を照射する第1補助灯と、旋回方向内側において第1補助灯照射領域よりも前方に設定された第2補助灯照射領域を照射する第2補助灯と、を備え、第2補助灯は、角変位中心に対する距離が、第1補助灯の角変位中心に対する距離よりも小さくなる位置に配置される。

概要

背景

鞍乗型車両が直線道路走行しているとき、前照灯による照射領域は、水平な平面よりも下側において、進行方向前方に左右に広がっている。しかし、車体を例えば、進行方向に向かって左に傾斜させた姿勢旋回するときは、前照灯による照射領域は、運転者側から見て左下がりになる。つまり、前照灯は、旋回方向内側において進行方向前方のより手前側地点を照射することになり、旋回方向内側の所定範囲における照射範囲が減少してしまう。そこで、複数の補助灯を備えた車両が提案されている(例えば、特許文献1)。

概要

本発明は、バンク角の角度が大きくなった場合であっても、車体の進行方向前方における旋回方向内側の所定範囲における照射範囲の減少を抑制できる鞍乗型車両を提案する。 本発明に係る自動二輪車は、直立状態から車幅方向の一方側に車体を、予め定められた角変位中心まわりに傾斜させて旋回する鞍乗型車両であり、車体の前方に設定された前照灯照射領域を照射する前照灯と、旋回方向内側において前照灯照射領域よりも前方に設定された第1補助灯照射領域を照射する第1補助灯と、旋回方向内側において第1補助灯照射領域よりも前方に設定された第2補助灯照射領域を照射する第2補助灯と、を備え、第2補助灯は、角変位中心に対する距離が、第1補助灯の角変位中心に対する距離よりも小さくなる位置に配置される。

目的

本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、バンク角の角度が大きくなった場合であっても、車体の進行方向前方における旋回方向内側の所定範囲における照射範囲の減少を抑制できる鞍乗型車両を実現することにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

直立状態から車幅方向の一方側に車体を、予め定められた角変位中心まわりに傾斜させて旋回する鞍乗型車両であって、前記車体の前方に設定された前照灯照射領域を照射する前照灯と、旋回方向内側において、前記前照灯照射領域よりも前方に設定された第1補助灯照射領域を照射する第1補助灯と、前記旋回方向内側において前記第1補助灯照射領域よりも前方に設定された第2補助灯照射領域を照射する第2補助灯と、を備え、前記第2補助灯は、前記角変位中心に対する距離が、前記第1補助灯の前記角変位中心に対する距離よりも小さくなる位置に配置される鞍乗型車両。

請求項2

前記前照灯領域における車幅中心位置に対応する位置よりも前記車幅方向の一方側に配置された前記第1補助灯および前記第2補助灯のうち少なくとも1つの補助灯により照射される補助灯照射領域が、前記車幅方向の一方側に設定される請求項1に記載の鞍乗型車両。

請求項3

前記第1補助灯および前記第2補助灯の光源LED光源である請求項1または2に記載の鞍乗型車両。

請求項4

前記第1補助灯および前記第2補助灯のうち下方に配置される補助灯は、前照灯の中心位置よりも下方に配置される請求項1または2に記載の鞍乗型車両。

請求項5

前記第1補助灯および前記第2補助灯のうち、少なくとも一方の補助灯は、光量が調整可能となるように構成されており、光量が調整可能な前記補助灯は、前記車体のバンク角が所定の角度に達した後、該所定の角度に達する前よりも光量が大きくなる請求項1から4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。

請求項6

前記第1補助灯および前記第2補助灯は、車幅中心位置に対して前記車幅方向の前記他方側に配置され、前記第1補助灯照射領域および前記第2補助灯照射領域は、前記前照灯照射領域よりも前方で、前記前照灯照射領域における車幅中心位置に対応する位置よりも前記車幅方向の前記一方側に設定されており、旋回時において、前記第1補助灯および前記第2補助灯よりも先に、前照灯照射領域よりも前方を照射する先照射補助灯をさらに備え、前記先照射補助灯は、前記車幅中心位置に対して前記車幅方向の一方側に配置され、前記先照射補助灯の補助灯照射領域は、旋回方向内側で前記第1補助灯照射領域および前記第2補助灯照射領域よりも後方に設定される請求項1に記載の鞍乗型車両。

請求項7

前記第1補助灯および前記第2補助灯は、車幅中心位置に対して前記車幅方向の一方側に配置され、前記第1補助灯照射領域および前記第2補助灯照射領域は、前記前照灯照射領域よりも前方で、前記前照灯照射領域における車幅中心位置に対応する位置よりも前記車幅方向の前記一方側に設定されており、旋回時において、前記第1補助灯および前記第2補助灯よりも後に、前記前照灯照射領域よりも前方を照射する後照射補助灯をさらに備え、前記後照射補助灯は、前記車体中心位置に対して前記車幅方向の他方側に配置され、前記後照射補助灯の補助灯照射領域は、旋回方向内側で前記第1補助灯照射領域および前記第2補助灯照射領域よりも前方に設定される請求項1に記載の鞍乗型車両。

請求項8

直立状態から車幅方向の一方側に車体を、予め定められた角変位中心まわりに傾斜させて旋回する鞍乗型車両であって、前記車体の前方に設定された前照灯照射領域を照射する前照灯と、旋回方向内側において、前記前照灯照射領域における車幅中心位置に対応する位置よりも前記車幅方向の一方側で、かつ前照灯照射領域よりも前方に設定された内側補助灯照射領域を照射しており、車幅方向において、車幅中心位置に対し前記一方側に配置される内側補助灯と、旋回方向内側において、前記内側補助灯照射領域よりも前方に設定された外側補助灯照射領域を照射しており、車幅方向において、車幅中心位置に対し、前記他方側に配置される外側補助灯と、を備える鞍乗型車両。

技術分野

0001

本発明は、前照灯照射領域を補うための補助灯が取り付けられた鞍乗型車両に関する。

背景技術

0002

鞍乗型車両が直線道路走行しているとき、前照灯による照射領域は、水平な平面よりも下側において、進行方向前方に左右に広がっている。しかし、車体を例えば、進行方向に向かって左に傾斜させた姿勢旋回するときは、前照灯による照射領域は、運転者側から見て左下がりになる。つまり、前照灯は、旋回方向内側において進行方向前方のより手前側地点を照射することになり、旋回方向内側の所定範囲における照射範囲が減少してしまう。そこで、複数の補助灯を備えた車両が提案されている(例えば、特許文献1)。

先行技術

0003

特開2013−248988号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上述した特許文献1の鞍乗型車両は、バンク角の角度が大きくなるときに、車体の高い位置に設けられた補助灯を点灯させる構成である。なお、この車体の高い位置に設けられた補助灯は、低い位置に設けられた他の補助灯に比べてロール中心までの距離が大きくなりやすいがこの場合に、他の補助灯の移動幅よりも大きくなる。

0005

ここで、特許文献1に係る鞍乗型車両において、最も高い位置に設けられた補助灯の点灯後に、さらに車体を傾斜させた場合、高い位置に設けられた補助灯の鉛直方向の移動幅が大きくなるため、該補助灯により照射された照射領域が旋回方向内側において手前側に大きくずれ、旋回方向内側の所定範囲における照射範囲が大きく減少してしまう。

0006

本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、バンク角の角度が大きくなった場合であっても、車体の進行方向前方における旋回方向内側の所定範囲における照射範囲の減少を抑制できる鞍乗型車両を実現することにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明に係る鞍乗型車両は、上記した課題を解決するために、直立状態から車幅方向の一方側に車体を、予め定められた角変位中心まわりに傾斜させて旋回する鞍乗型車両であって、前記車体の前方に設定された前照灯照射領域を照射する前照灯と、旋回方向内側において前記前照灯照射領域よりも前方に設定された第1補助灯照射領域を照射する第1補助灯と、前記旋回方向内側において前記第1補助灯照射領域よりも前方に設定された第2補助灯照射領域を照射する第2補助灯と、を備え、前記第2補助灯は、前記角変位中心に対する距離が、前記第1補助灯の前記角変位中心に対する距離よりも小さくなる位置に配置される。

0008

上記構成によると、第1補助灯照射領域および第2補助灯照射領域は、前照灯照射領域よりも前方に設定されている。このため本発明に係る鞍乗型車両は、第1補助灯および第2補助灯により旋回方向内側を照射させることで、旋回方向内側において前照灯により照射できなくなった範囲を補うことができる。

0009

また、第2補助灯照射領域は第1補助灯の照射領域よりも前方となるように設定されている。このため、第1補助灯の照射後においてさらに車体が所定角度以上、傾斜されたとき、第1補助灯により照射できなくなった旋回方向内側における範囲を第2補助灯の照射によって補うことができる。

0010

また、第2補助灯は、第1補助灯と比較して角変位中心に対する距離が小さくなる。このため、車体を傾けた際、第2補助灯の変位量は、第1補助灯の変位量と比べて小さくなり、バンク角の角度変化に起因した補助灯の照射領域の変位は、第2補助灯照射領域の方が第1補助灯照射領域よりも小さくなる。

0011

このため、バンク角の角度が大きくなるときに、照射領域が第1補助灯よりも前方となる第2補助灯によって車体の進行方向における旋回方向内側を照射させるため、バンク角が大きくなることに伴い旋回方向内側で生じる、照射領域の減少を低減させることができる。

0012

したがって、本発明に係る鞍乗型車両は、バンク角の角度が大きくなった場合であっても、車体の進行方向前方における旋回方向内側の所定範囲における照射範囲の減少を抑制できるという効果を奏する。

0013

また、本発明に係る鞍乗型車両は、上記した構成において、前記前照灯領域における車幅中心位置に対応する位置よりも前記車幅方向の一方側に配置された前記第1補助灯および前記第2補助灯のうち少なくとも1つの補助灯により照射される補助灯照射領域が、前記車幅方向の一方側に設定されてもよい。

0014

上記構成によると、鞍乗型車両が車幅方向の一方側に車体を傾けて旋回する場合、補助灯照射領域が前照灯領域における車幅中心位置に対応する位置よりも車幅方向の一方側となるように設定された、一方側に配置された補助灯により車体の前方を照射させることができる。このため、旋回方向内側により近い車体位置から照射させることができる。

0015

また、本発明に係る鞍乗型車両は、上記した構成において、前記第1補助灯および前記第2補助灯の光源LED光源であってもよい。

0016

上記構成によると、これら補助灯の小型化を図ることができる。

0017

また、本発明に係る鞍乗型車両は、上記した構成において、前記第1補助灯および前記第2補助灯のうち下方に配置される補助灯は、前照灯の中心位置よりも下方に配置される構成であってもよい。

0018

上記構成によると、補助灯と角変位中心との間の距離を小さくしやすい配置とすることができる。

0019

また、本発明に係る鞍乗型車両は、上記した構成において、前記第1補助灯および前記第2補助灯のうち、少なくとも一方の補助灯は、光量が調整可能となるように構成されており、光量が調整可能な前記補助灯は、前記車体のバンク角が所定の角度に達した後、該所定の角度に達する前よりも光量が大きくなるように構成されていてもよい。

0020

上記構成によると車体のバンク角が所定の角度に達した後に補助灯の光量を大きくするように変更できる。このため、車体のバンク角が所定の角度に達したときは、前照灯により照射できなくなった領域を補完して照射する補助灯として機能させることができる。一方、所定の角度に達する前では光量が小さくポジションランプとして機能させることができる。

0021

また、本発明に係る鞍乗型車両は、上記した構成において、前記第1補助灯および前記第2補助灯は、車幅中心位置に対して前記車幅方向の前記他方側に配置され、前記第1補助灯照射領域および前記第2補助灯照射領域は、前記前照灯照射領域よりも前方で、前記前照灯照射領域における車幅中心位置に対応する位置よりも前記車幅方向の前記一方側に設定されており、旋回時において、前記第1補助灯および前記第2補助灯よりも先に、前照灯照射領域よりも前方を照射する先照射補助灯をさらに備え、前記先照射補助灯は、前記車幅中心位置に対して前記車幅方向の一方側に配置され、前記先照射補助灯の補助灯照射領域は、旋回方向内側で前記第1補助灯照射領域および前記第2補助灯照射領域よりも後方に設定されるように構成されていてもよい。

0022

上記構成によると、一方側に車体を傾けたときの初期段階では、該一方側に配置された先照射補助灯によって旋回方向内側を照射することで車体前方の手前側の路面を照射しやすくなる。また、さらに車体が傾けられたときに他方側に配置された第1補助灯および第2補助灯によって旋回方向内側を照射することで高い位置から路面を照らすことができ、車体前方の奥側の路面を照射しやすくなる。

0023

また、本発明に係る鞍乗型車両は、上記した構成において、前記第1補助灯および前記第2補助灯は、車幅中心位置に対して前記車幅方向の一方側に配置され、前記第1補助灯照射領域および前記第2補助灯照射領域は、前記前照灯照射領域よりも前方で、前記前照灯照射領域における車幅中心位置に対応する位置よりも前記車幅方向の前記一方側に設定されており、旋回時において、前記第1補助灯および前記第2補助灯よりも後に、前記前照灯照射領域よりも前方を照射する後照射補助灯をさらに備え、前記後照射補助灯は、前記車体中心位置に対して前記車幅方向の他方側に配置され、前記後照射補助灯の補助灯照射領域は、旋回方向内側で前記第1補助灯照射領域および前記第2補助灯照射領域よりも前方に設定されるように構成されていてもよい。

0024

上記構成によると、一方側に車体を傾けたときの初期段階では、該一方側に配置された第1補助灯または第2補助灯によって旋回方向内側を照射することで車体前方の手前側の路面を照射しやすくなる。また、さらに車体が傾けられたときに他方側に配置された後照射補助灯によって旋回方向内側を照射することで高い位置から路面を照らすことができ、車体前方の奥側の路面を照射しやすくなる。

0025

本発明に係る鞍乗型車両は、上記した課題を解決するために、直立状態から車幅方向の一方側に車体を、予め定められた角変位中心まわりに傾斜させて旋回する鞍乗型車両であって、前記車体の前方に設定された前照灯照射領域を照射する前照灯と、旋回方向内側において、前記前照灯照射領域における車幅中心位置に対応する位置よりも前記車幅方向の一方側で、かつ前照灯照射領域よりも前方に設定された内側補助灯照射領域を照射しており、車幅方向において車幅中心位置に対し前記一方側に配置される内側補助灯と、旋回方向内側において、前記内側補助灯照射領域よりも前方に設定された外側補助灯照射領域を照射しており、車幅方向において車幅中心位置に対し、前記他方側に配置される外側補助灯と、を備える。

0026

上記構成によると、一方側に車体を傾けたときの初期段階では、該一方側に配置された内側補助灯によって旋回方向内側を照射することで車体前方の手前側の路面を照射しやすくなる。また、さらに車体が傾けられたときに他方側に配置された外側補助灯によって旋回方向内側を照射することで高い位置から路面を照らすことができ、車体前方の奥側の路面を照射しやすくなる。

発明の効果

0027

本発明は以上に説明したように構成され、本発明に係る鞍乗型車両は、バンク角の角度が大きくなった場合であっても、車体の進行方向前方における旋回方向内側の所定範囲における照射範囲の減少を抑制できるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0028

本発明の実施形態1に係る自動二輪車の左側面図である。
本発明の実施形態1に係る自動二輪車の正面図である。
本発明の実施の形態1に係る自動二輪車が備える前照灯および補助灯それぞれの照射領域の関係の一例を模式的に示す図である。
図2に示す補助灯の、自動二輪車の旋回時における変位状態の一例を示す図である。
実施形態1の変形例1に係る自動二輪車が備える補助灯の、自動二輪車の旋回時における変位状態の一例を示す図である。
(A)は、変形例2に係る自動二輪車が備える前照灯と補助灯との配置関係の一例を示した模式図である。(B)は変形例2に係る自動二輪車が備える前照灯と補助灯との配置関係の一例を示した模式図である。
(A)は、変形例3に係る自動二輪車が備える前照灯と補助灯との配置関係の一例を示した模式図である。(B)は、変形例4に係る自動二輪車が備える前照灯と補助灯との配置関係の一例を示した模式図である。
図8は、本発明の実施形態2に係る自動二輪車が備える前照灯と補助灯との配置関係の一例を示した模式図である。
本発明の実施形態2の変形例1に係る自動二輪車が備える前照灯と補助灯との配置関係の一例を示した模式図である。

実施例

0029

(実施形態1)
本発明の実施形態1を、鞍乗型車両の一例として自動二輪車1を例に挙げて、図面を参照して説明する。なお、直立状態から車幅方向の一方側に車体を傾斜させて旋回する鞍乗型車両は、上記した自動二輪車1に限定されるものではない。例えば、自動三輪車スノーモービル、ATV(全地形走行車)等であってもよい。

0030

以下では全ての図を通じて同一又は対応する構成部材には同一の参照符号を付して、その説明については省略する。また、以下の説明で用いる方向の概念は、自動二輪車1に搭乗した運転者から見た方向を基準とする。

0031

(自動二輪車の構成)
図1は、本発明の実施形態1に係る自動二輪車1の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車1は前輪2及び後輪3を備えており、前輪2は上下方向に延びるフロントフォーク4の下部にて回転自在に支持され、フロントフォーク4の上部には車幅方向へ延びるステアリングハンドル6が、ステアリングシャフト5を介して取り付けられている。ステアリングシャフト5は、車体フレームの一部を構成するヘッドパイプ7によって回転自在に支持されている。ヘッドパイプ7からは左右一対メインフレーム(車体フレーム)8が後方へ延設され、メインフレーム8の後部からはピボットフレーム9が下方へ延設されている。ピボットフレーム9には、スイングアーム10の前端部が軸支されており、スイングアーム10の後端部には後輪3が回転自在に支持されている。

0032

また、メインフレーム8の上方には燃料タンク12が設けられ、燃料タンク12の後方には運転者騎乗用のシート13が設けられている。

0033

自動二輪車1の車体はフロントカバー14aおよびサイドカバー14bとから構成されるカウル14によって覆われている。カウル14のフロントカバー14aには、前照灯15が設置され、その側部に複数の補助灯16が設けられている。なお、前照灯15は、光源をLED(light emitting diode)光源としたプロジェクター式のヘッドランプとしてもよい。これによって、前照灯15の小型化を図ることができ、前照灯15の周囲に配置される複数の補助灯16の配置の自由度を向上させることができる。

0034

補助灯16の光源は、実施形態1ではLED光源である。これによって、補助灯16の光源として、例えばハロゲン電球またはディスチャージランプを用いた場合と比較して補助灯16の小型化を図ることができ、補助灯16の複数配置に適している。

0035

本発明の実施形態1に係る自動二輪車1では、図2に示すように車幅方向の中心位置(中心軸が通る位置)に前照灯15が設けられている。図2は、本発明の実施形態1に係る自動二輪車1の正面図である。

0036

また、車幅方向における中心位置に対して一方側には3つの上位補助灯16a、中位補助灯16b、下位補助灯16cが、他方側には3つの上位補助灯16d、中位補助灯16e、下位補助灯16fがそれぞれ配置されている。なお、特に上位補助灯16a、中位補助灯16b、下位補助灯16c、上位補助灯16d、中位補助灯16e、下位補助灯16fを区別する必要がない場合は、単に補助灯16と称する。また、実施形態1では、自動二輪車1の車体を傾斜させる方向を車幅方向の一方側、その反対側の方向を車幅方向の他方側として区別する。

0037

図1、2では特に図示していないが、前照灯15の光源が、ハイビーム光源ロービーム光源を備える。ハイビーム光源は、自動二輪車1の正面前方に対して、水平方向または水平方向よりも上方の領域を照射する。ロービーム光源は、自動二輪車1の正面前方に対して水平方向よりも下方の領域を照射する。前照灯15は、自動二輪車1の走行時ではハイビーム光源により前方を照射し、他の車両のすれ違い時ではロービーム光源により前方を照射する。このハイビーム光源とロービーム光源との切り替えは、例えば、ステアリングハンドル6に設けられた不図示の操作スイッチによって行うことができる。このように、前照灯15の照射領域は2段階に切り替えられるようになっているが、説明の便宜上、これ以降では前照灯照射領域20(後述の図3参照)は、ロービーム光源により照射される領域を示すものとする。

0038

補助灯16の照射領域である補助灯照射領域21(後述の図3参照)は、前照灯15の前照灯照射領域20よりも前方を照らすように設定されている。そして、車幅方向の一方に配置された補助灯16の補助灯照射領域21は、前照灯照射領域20における車幅中心位置に対応する部分よりも車幅方向の一方側を照射するように設定されている。同様に車幅方向の他方側に配置された補助灯16の補助灯照射領域21は、前照灯照射領域20における車幅中心位置に対応する部分よりも車幅方向の他方側を照射するように設定されている。

0039

なお、補助灯16の点灯を行う補助照射モードの選択または非選択を切り替える選択用スイッチを、例えば、ステアリングハンドル6に設けて、運転者がこのスイッチを操作し、切り替えできるように構成されていてもよい。なお、補助照射モードが非選択のときは、車体を傾斜させたとしても補助灯16を点灯させない状態となる。

0040

また、補助灯16の補助灯照射領域21は、上記のように前照灯照射領域20よりも前方となるように設定されているが、対向車や前方の車への眩惑防止のため、各補助灯16を常時点灯させるのではなく、各補助灯16を点灯させるタイミングが決められた構成となっている。具体的には、実施形態1に係る自動二輪車1では、後述するように車体の傾きに応じて補助灯16の点灯順が決められている。

0041

より具体的には、図2に示すように、自動二輪車1の高さ方向において、車幅方向の一方には、高い位置から順に上位補助灯16a、中位補助灯16b、下位補助灯16cがそれぞれ配置されている。上位補助灯16a、中位補助灯16b、下位補助灯16cは、車幅方向の一方側において、車幅方向の中心に向かって上方から下方に延びる線に沿って並んで配置されている。なお、自動二輪車1の高さ方向とは、自動二輪車1の全高を示す方向であり、自動二輪車1の直立状態時では鉛直方向となる。

0042

図2に示すように、少なくとも最も低い位置に配置される下位補助灯16cは、前照灯15の中心位置Oよりも下方となる位置に配置されている。このように、最も下方に配置される下位補助灯16cを前照灯15の中心位置Oよりも下方となる位置に配置することで、下位補助灯16cと角変位中心Xとの間の距離を小さくできる。

0043

ここで、本実施形態では、角変位中心Xを、路面と車輪との接地点として設定することができる。例えば、この接地点と車体の中心とを結ぶ直線と、路面との交点(バンク角の頂点)を通り、前後方向に延びた軸と、補助灯16を通過して前後方向に対して垂直をなす仮想面との交点とを角変位中心Xとして設定する。

0044

しかしながらこの角変位中心Xを、補助灯16を通過して前後方向に対して垂直をなす仮想面と、自動二輪車1のロール軸との交点として設定してもよい。ここでロール軸は、例えば、ヘッドパイプ7と後輪3の接地面とを結ぶ軸線として設定することができる。または、角変位中心Xを、補助灯16を通過して前後方向に対して垂直をなす仮想面と車体重心を通過する前後方向に延びた軸との交点として設定してもよい。

0045

また、上方に位置する上位補助灯16aは、前照灯15の中心位置Oよりも上方、好ましくは前照灯15よりも上方に配置されていてもよい。このとき、上位補助灯16aは、フロントカバー14a内において、前照灯15よりも進行方向における後方に位置してもよい。

0046

車幅方向の他方側にも、車幅方向における中心軸に対して上位補助灯16a、中位補助灯16b、下位補助灯16cと対称となるように上位補助灯16d、中位補助灯16e、下位補助灯16fがそれぞれ配置されている。したがって、実施形態1に係る自動二輪車1は、車幅方向の一方側に配置された各補助灯16と、車幅方向の他方側に配置された各補助灯16とによって略V字型を形成するように配置されている。なお、補助灯16の個数はこれら6つに限定されるものではなく任意である。

0047

実施形態1に係る自動二輪車1では、車幅方向の一方側の補助灯16を点灯させる際、高い位置に配置された上位補助灯16aから低い位置に配置された下位補助灯16cに向かって順に点灯させる。また、補助灯照射領域21は、図3に示すように、旋回方向内側において、補助灯照射領域21aよりも補助灯照射領域21bの方が前方となるように設定されており、補助灯照射領域21bよりも補助灯照射領域21cの方が前方となるように設定されている。図3は、本発明の実施形態1に係る自動二輪車1が備える前照灯15および補助灯16それぞれの照射領域の関係の一例を模式的に示す図である。

0048

また、各補助灯16それぞれの点灯タイミングは、自動二輪車1の傾斜を示すバンク角の大きさに応じて決められている。つまり、バンク角の角度が大きくなるにつれて車幅方向における一方側(車体を傾斜させる側)に配置された、より下方にある補助灯16が点灯を開始する。例えば、バンク角の角度が10度までのときには、上位補助灯16aを点灯させ、バンク角の角度が10度より大きく20度までのときに中位補助灯16bを点灯させ、バンク角の角度が20度よりも大きく30度までのときに下位補助灯16cを点灯させるように構成されている。

0049

このように構成される場合、自動二輪車1は、車体のバンク角の角度を推定する不図示のバンク角推定器とバンク角推定器の推定結果に基づいて補助灯の点灯を制御する不図示の点灯制御器とを備え、バンク角の角度の大きさに応じて、車幅方向における一方側に配置された各補助灯16を順に点灯させることができる。点灯制御器が備えるバンク角推定器としては、ジャイロセンサ転倒センサ慣性センサ等の各種センサを例示できる。

0050

点灯制御器は、補助照射モードが選択されたとき、バンク角の角度の大きさに応じて照射すべき補助灯16を選択する。仮に、補助照射モードが選択された場合であっても、自動二輪車1が停止状態にあるときは、自動二輪車1の車体が傾いていたとしても補助照射モードを機能させず、補助灯16を消灯させたままとする構成としてもよい。なお、自動二輪車1が停止状態にあるか否かについての判断は、例えば、自動二輪車1のサイドスタンドの位置、車速エンジン回転数ギアの位置(例えば、ギアがニュートラルに入ったか否か)等をセンサから検知して判断する構成とすることができる。これによって、サイドスタンドを用いて車体を自立させ、停車している際に、意図せず補助灯16が照射されてしまうことを防ぐことができる。

0051

以上のように、補助灯16の補助灯照射領域21は、前照灯15の前照灯照射領域20よりも前方に設定されている。このため補助灯16により旋回方向内側を照射させることで、旋回方向内側において前照灯15により照射できなくなった範囲を補うことができる。

0052

また、車幅方向における一方側において上下に並ぶ2つの補助灯16のうち、上側に配置される補助灯16の補助灯照射領域21の方が下側に配置される補助灯16の補助灯照射領域21よりも前方となる。つまり、補助灯照射領域21は、旋回方向内側において、上位補助灯16aよりも中位補助灯16bの方が前方となるように設定されており、中位補助灯16bよりも下位補助灯16cの方が前方となるように設定されている。このため、例えば、上位補助灯16aの照射後においてさらに車体が所定角度以上、傾斜されたとき、この上位補助灯16aにより照射できなくなった旋回方向内側における範囲を、上位補助灯16aの下側に位置する中位補助灯16bの照射によって補うことができる。また、中位補助灯16bの照射後においてさらに車体が所定角度以上、傾斜されたとき、この中位補助灯16bにより照射できなくなった旋回方向内側における範囲を、中位補助灯16bの下側に位置する下位補助灯16cの照射によって補うことができる。

0053

(補助灯の変位量とバンク角の角度との関係)
ここで、図4を参照して、旋回する自動二輪車1のバンク角の角度と補助灯16の変位との関係について説明する。図4は、図2に示す補助灯16の、自動二輪車1の旋回時における変位状態の一例を示す図である。図4において補助灯16を示す丸の中に挿入された数字は、バンク角の角度が大きくなるにつれて変化する補助灯16の点灯順を示す。これ以降の図面においても同様である。また、図2に示すように、各補助灯16それぞれの角変位中心Xに対する距離L1〜L3は、上位補助灯16aから下位補助灯16cへと下側に配置された補助灯16ほど小さくなる。

0054

このように補助灯16が配置されているとき、自動二輪車1を車幅方向の一方側に傾斜させた場合、図4に示すように、自動二輪車1の車体の傾斜に応じて、上位補助灯16a、中位補助灯16b、下位補助灯16cそれぞれは角変位中心Xを中心に角変位する。そして、鉛直方向における上位補助灯16aの変位量Aは、下位補助灯16cの変位量Bよりも大きくなる。つまり、角変位中心Xに対する距離が大きくなればなるほど、車体の傾斜に伴い移動する補助灯16の変位量が大きくなる関係にある。

0055

したがって、車体を傾けた際、バンク角の角度がより大きくなったときに点灯する補助灯(例えば下位補助灯16c)の変位量は、バンク角の角度が小さいときに点灯する補助灯(例えば、上位補助灯16a)の変位量よりも小さくなる。このため、バンク角の角度変化に起因した補助灯16による照射領域の変位は、例えば、下位補助灯16cの補助灯照射領域21cの方が上位補助灯16aの補助灯照射領域21aよりも小さくなる。それ故、自動二輪車1を旋回させる際のライダー目線先となる範囲(旋回方向内側の所定範囲)において、バンク角の角度が大きくなることに伴い生じる照射範囲の減少を低減させることができる。

0056

なお、自動二輪車1を車幅方向における他方側に傾斜させる場合、車幅方向の他方側に配置された補助灯16を点灯させる。補助灯16の点灯順は、バンク角の角度に応じて、上位補助灯16d、中位補助灯16e、下位補助灯16fの順に点灯させる。他方側に配置された補助灯16は、先に説明した一方側に配置された補助灯16と同様であるため説明は省略する。

0057

なお、上位補助灯16aまたは中位補助灯16bを本発明の第1補助灯としたとき、下位補助灯16cを本発明の第2補助灯とすることができる。すなわち、車幅方向における一方側に補助灯16がn個設けられているとする。そして、照射の順番が第(n−1)番目となる補助灯16が照射されている状態において、車体のバンク角の角度がさらに大きくなった場合、旋回方向内側において、第(n−1)番目の補助灯16の補助灯照射領域よりも前方に補助灯照射領域が設定された第n番目の補助灯16を照射させるように構成することができる。なおこのとき、第n番目の補助灯16と角変位中心Xとの間の距離は、第(n−1)番目の補助灯16と角変位中心Xとの間の距離よりも小さくなっている。

0058

ここで、角変位中心Xと各補助灯16との間の距離と、各補助灯16の変位量の関係について検討する。ここでは、便宜上、上位補助灯16aと中位補助灯16bとを例に挙げて説明する。なお、角変位中心Xから上位補助灯16aまでの距離を距離L1とし、角変位中心Xから中位補助灯16bまでの距離を距離L2とする。

0059

車体を所定角度θで傾斜させた状態から、さらに予め定めた角度(rad)だけ傾斜させた場合、上位補助灯16aの周方向の移動量はL1・αであり、中位補助灯16bの周方向の移動量はL2・αである。ここで距離L1>距離L2の関係が成り立つため、中位補助灯16bの方が上位補助灯16aよりも車体の傾斜角度の変化に伴う周方向の移動が小さくなる。また、各補助灯16の補助灯照射領域21の面積は、補助灯16が有する発光面の面積に比例して拡大された面積となる。そのため、各補助灯16が周方向に移動すると、その移動量に比例して各補助灯16の補助灯照射領域21が移動することとなる。したがって、上位補助灯16aよりも中位補助灯16bの方が車体の傾斜角度の変化に伴う補助灯照射領域の移動が小さい。

0060

本実施の形態に係る自動二輪車1では、上位補助灯16aが点灯している状態からさらに車体が傾斜した状態(よりバンク角の角度が大きくなった状態)で中位補助灯16bを点灯させるため、よりバンク角の角度が大きくなった状態で点灯させる補助灯16(中位補助灯16b)による照射領域の周方向移動を小さくすることができる。

0061

また、例えば、直立状態の自動二輪車1における、上位補助灯16aと角変位中心Xとを結ぶ直線と、路面とのなす角度を配置角度βとしたとき、車体を所定角度θで傾斜させた場合、この傾斜前後において上位補助灯16aが鉛直方向に変位する量は、以下の式(1)により求められ、車幅方向に変位する量は、以下の式(2)により求めることができる。
L1(sin β-sin (β-θ)) ・・・(1)
L1(cos β-cos (β-θ)) ・・・(2)
ここで、「sin」は三角関数正弦を示し、「cos」は三角関数の余弦を示す。

0062

各補助灯16が車体の上方側であって前照灯15の周囲、または前照灯15よりも上方に配置された場合、上記した配置角度β(ただしβは0°≦β≦90°)が大きくなる。配置角度βが大きくなる場合、その配置角度よりも小さい場合と比べて、式(1)より補助灯16の鉛直方向の変位量が小さくなる。このため、補助灯16を配置角度βが大きくなる位置に配置することで、車体を傾けたときの車幅方向の変位量に比べて鉛直方向の変位量を小さくすることができる。また、車体の下方側に配置される補助灯16であっても、このときこの補助灯16よりも上方側に配置された他の補助灯16比べて、配置角度βを大きく設定することで、他の補助灯16よりも鉛直方向における変位量を小さくすることができる。

0063

また、サーキットにおけるレースでの旋回走行のように、車体を傾斜させる角度を大きくする際、この角度が小さいときよりも車体の傾斜角速度が大きくなる場合がある。このような場合は、車体の傾斜角度が大きくなるときに補助灯16により照射された補助灯照射領域21の変位を小さくした方が、傾斜角速度が大きくなることに起因する補助灯照射領域21の変位を抑制することができる。

0064

以上のように、各補助灯16は、角変位中心Xまでの距離が異なる位置にそれぞれ配置されていればよい。また、図2に示すように、各補助灯16のサイズは、前照灯15のサイズと比較して小さく形成されているが、補助灯照射領域21も前照灯照射領域20よりも小さくなっている。このため、補助灯16が前照灯15よりも小型に形成されても、そのサイズに応じた領域を照射させるため必要な光量を得やすい構成となっている。

0065

また、複数の補助灯16のうち、少なくとも1つは光量が調整可能となっていてもよい。そして、補助照射モードが選択されているとき、光量が調整可能な補助灯16は、自動二輪車1の車体が傾き、バンク角が所定の角度に達すると、所定の角度に達する前よりも光量が大きくなるように構成されていてもよい。このため、車体のバンク角が所定の角度に達したときは、前照灯照射領域20で照射できなくなった領域を補完して照射する補助灯16として機能させることができる。一方、バンク角が所定の角度に達する前では光量を小さくし、ポジションランプとして機能させることができる。

0066

また、補助照射モードが非選択のときは、補助灯16は、ポジションランプとして使用する光量のまま維持し、車体を傾斜させても補助灯16の光量を変化させない状態としてもよい。

0067

なお、補助灯16おいて、角変位中心Xまでの距離が小さい補助灯16ほど進行方向において前方に配置される構成としてもよい。このように構成する場合、フロントカバー14aが流線型形状となる場合、各補助灯16の配置を容易とすることができる。

0068

実施形態1に係る自動二輪車1では、バンク角の角度が大きくなるにつれて、上位補助灯16a、中位補助灯16b、下位補助灯16cの順に点灯する構成であった。ここで、例えば、下位補助灯16cが点灯する際、他の上位補助灯16aおよび中位補助灯16bは消灯されてもよいし、点灯したままであってもよい。あるいは、中位補助灯16bを点灯させた時点で、次に点灯させる下位補助灯16cも一緒に点灯させてもよい。このように下位補助灯16cも一緒に点灯させる構成の場合、自動二輪車1のバンク角の角度がさらに大きくなる前に事前に旋回方向内側を照射させることができる。

0069

また、実施形態1に係る自動二輪車1では、複数の補助灯16が、自動二輪車1の車体のバンク角の角度の大きさに応じて順次点灯する構成であった。しかしながら、全部の補助灯16を点灯させたときに全ての補助灯照射領域21が所定範囲内におさまる場合は、前照灯15の点灯時に全部の補助灯16を点灯させる構成であってもよい。

0070

(変形例1)
上記した実施形態1に係る自動二輪車1では、旋回時において車体が傾斜する一方側に配置された補助灯16が点灯する構成であったが、この構成に限定されるものではない。以下において、図5を参照して、実施形態1の変形例1に係る自動二輪車1が備える補助灯16の構成について説明する。図5は、実施形態1の変形例1に係る自動二輪車1が備える補助灯16の、自動二輪車1の旋回時における変位状態の一例を示す図である。図5では、直立状態から下位補助灯16fを点灯させる角度まで自動二輪車1を傾けたときの状態遷移を模式的に示している。また、図5において補助灯16を示す丸の中に挿入された数字は、バンク角の角度の大きさに応じて点灯する補助灯16の点灯順を示す。

0071

変形例1に係る補助灯16の配置は上記した実施形態1に係る補助灯16の配置と同様であるが、以下の点で異なる。すなわち、実施形態1に係る自動二輪車1の補助灯16は、旋回時において車体が傾斜する一方側に配置された補助灯16がそれぞれ点灯する構成であった。これに対して、変形例1に係る自動二輪車1では、旋回時において車体が傾斜する側とは反対の他方側に配置された補助灯16がそれぞれ点灯する構成となっている点で異なる。すなわち、変形例1に係る自動二輪車1では、旋回時において車幅方向の一方側に車体が傾斜する場合、車幅方向の他方側に配置された補助灯16をそれぞれ点灯させ、旋回方向内側を照射させる。

0072

また、自動二輪車1の車体を傾斜させると、直立状態にある時と比較して、鉛直方向でみたときの車体の高さが低くなり、前照灯15ならびに車体を傾斜させる一方側に配置された補助灯16の鉛直方向における高さは、直立状態時よりも低くなる。しかしながら、車体を傾斜させる側とは反対側となる、車幅方向の他方側に配置された補助灯16は、自動二輪車1の傾斜に伴い、上方へと変位することとなる。

0073

ここで、他方側に配置された補助灯16は、全体的に配置角度が90°に近い位置に配置されているため、図5に示すように、旋回時における鉛直方向の変位は、実施形態1に係る自動二輪車1のように一方側に配置された補助灯16と比較して全体的に小さくなる。そして、自動二輪車1を旋回させる際のライダー目線先となる範囲(旋回方向内側の所定範囲)において、バンク角の角度が大きくなることに伴い生じる照射範囲の減少を低減させることができる。

0074

また、バンク角の角度が大きくなり、鉛直方向における車体の高さが低くなったときでも、できるだけ高い位置から他方側に配置された補助灯16により進行方向前方を照射させることができる。このため、変形例1に係る自動二輪車1は、広範囲を照射させることができる。

0075

また、前照灯15の中心位置Oを通る鉛直方向に延びる鉛直線に対して他方側に配置されていた補助灯16が、車体の傾斜に伴い、角変位中心Xを中心に角変位し、この鉛直線よりも一方側となる位置まで移動する場合について考察する。この場合、車体のバンク角の角度が小さい間は、鉛直線より他方側に位置する補助灯16により照射しやすい構成とすることができる。一方、バンク角の角度が大きくなると鉛直線より一方側となる位置に移動した補助灯16により照射しやすい構成とすることができる。

0076

また、実施形態1に係る自動二輪車1の構成において、上位補助灯16aの点灯後、さらにバンク角の角度が大きくなってもその点灯を継続させる場合、上位補助灯16aが車幅方向の一方側に配置された複数の補助灯16の中で一番長く点灯していることとなる。ところで、図4に示すように、上位補助灯16aは、車幅方向の一方側に配置された他の補助灯16の中で鉛直方向における移動量が一番大きく、バンク角の角度が大きくなる時に、自動二輪車1の前方方向の手前側を強く照射することとなる。

0077

これに対して、変形例1に係る自動二輪車1では、車幅方向の他方側に配置された補助灯16の鉛直方向における移動量は、実施形態1に係る自動二輪車1のように車幅方向の一方側に配置された補助灯16よりも小さくすることができる。その上、バンク角の角度が大きくなり最後に点灯する下位補助灯16fの鉛直方向における移動量を、車幅方向の他方側に配置された他の補助灯(上位補助灯16d、中位補助灯16e)よりも小さくすることができる。このため、変形例1に係る自動二輪車1は、車体を傾斜させる際に最初に点灯する上位補助灯16dの移動量を抑えつつ、バンク角の角度が大きくなったときに最後に点灯させる下位補助灯16fの移動量も減らすことができる。

0078

(変形例2)
上記した実施形態1に係る自動二輪車1では、車幅方向の一方側に配置された上位補助灯16a、中位補助灯16b、および下位補助灯16cと、車幅方向の他方側に配置された上位補助灯16d、中位補助灯16e、下位補助灯16fとによって略V字型を形成するように配置されていた。しかしながら、補助灯16の配置はこれに限定されるものではない。図6(A)に示すように、変形例2に係る自動二輪車1では、車幅方向の一方側に配置される上位補助灯16a、中位補助灯16b、下位補助灯16c、ならびに車幅方向の他方側に配置される上位補助灯16d、中位補助灯16e、下位補助灯16fは、それぞれ車体の高さ方向に一列に並ぶように配置されてもよい。

0079

また、図6(B)に示すように前照灯15a、15bを2つ備える構成の場合は、2つの前照灯15a、15bの間において、車体の高さ方向に一例に並んだ上位補助灯16a、中位補助灯16b、下位補助灯16cと上位補助灯16d、中位補助灯16e、下位補助灯16fとをそれぞれ配置する構成としてもよい。すなわち、前照灯15を二灯式とする場合、車幅方向間における、前照灯15aと前照灯15bとの間に補助灯16が配置された構成としてもよい。図6(A)、図6(B)は、変形例2に係る自動二輪車1が備える前照灯15と補助灯16との配置関係の一例を示した模式図である。

0080

なお、変形例2に係る自動二輪車1では、車幅方向の一方側に車体を傾斜させるときにこの一方側に配置された複数の補助灯16を点灯させる場合、高い位置に配置された上位補助灯16aから低い位置に配置された下位補助灯16cに向かって順に点灯させる。また、変形例1と同様に車幅方向の一方側に車体を傾斜させるときに他方側に配置された複数の補助灯16を点灯させる場合、高い位置に配置された上位補助灯16dから低い位置に配置された下位補助灯16fに向かって順に点灯させる。

0081

(変形例3)
また、前照灯15a、15bの下方にエア吸気孔30が設けられている構成の場合、図7(A)に示すように、車幅方向の一方側に配置される複数の補助灯16のうちの1つ、および車幅方向の他方側に配置される複数の補助灯16のうちの1つがエア吸気孔30の縁に設けられるように構成してもよい。図7(A)は、変形例3に係る自動二輪車1が備える前照灯15と補助灯16との配置関係の一例を示した模式図である。なお、図7(A)
の例では下位補助灯16cおよび下位補助灯16fがエア吸気孔30の縁に設けられた構成となっている。また、このエア吸気孔30は、走行時に発生する走行風を用いて大量の空気をエンジン内に送り込むための吸気孔である。

0082

つまり、変形例3に係る自動二輪車1は、車体が傾斜したとき、一方側において最初に点灯する第1補助灯として、上位補助灯16aが前照灯15a、15bの外側に配置され、バンク角の角度が所定の大きさとなるまで車体を傾斜させたとき、一方側において第1補助灯よりも後に点灯する第2補助灯として、図7(A)に示す構成では下位補助灯16cが前照灯15a、15bの間に配置されているといえる。換言すると、車幅方向の一方側において、前照灯15aの中心に対して、車幅方向内側と車幅方向外側とにそれぞれ補助灯16が配置されており、車幅方向内側に配置された補助灯16が、車体の傾斜に応じて第1補助灯よりも後で点灯する第2補助灯となる。

0083

(変形例4)
また、図7(B)に示すように、前照灯15a、15bそれぞれが少なくとも1つの補助灯16と一体化ユニット化)して形成されていてもよい。図7(B)は、変形例4に係る自動二輪車1が備える前照灯15と補助灯16との配置関係の一例を示した模式図である。図7(B)の例では、前照灯15aと上位補助灯16a、中位補助灯16bとが一体化して形成されている。そして、一体化して形成されている前照灯15aと上位補助灯16a、中位補助灯16bとでは、上位補助灯16aが前照灯15aよりも高い位置に、中位補助灯16bが前照灯15aよりも低い位置に配置されている。そして、バンク角の角度の大きさに応じて先に点灯する上位補助灯16aの補助灯照射領域21aよりも後で点灯する中位補助灯16bの補助灯照射領域21bの方が旋回方向内側において前方に位置するように設定されている。なお、図7(B)では図示していないが、下位補助灯16cも前照灯15aと一体化して形成されていてもよいし、別途、フロントカバー14a内に設けられていてもよい。

0084

車幅方向において他方側に配置される補助灯16も、一方側に配置される補助灯16と同様にして、前照灯15bと上位補助灯16dおよび中位補助灯16eとを一体化して形成することができる。また、上記のように前照灯15と少なくとも1つの補助灯16とを一体化して形成する場合、組立性が向上するという利点がある。

0085

以上のように、前照灯15が二灯式となることで、補助灯16の配置もさまざまなパターンを例に挙げることができる。なお、前照灯15はこのような二灯式よりも一灯式の方が補助灯16の配置スペースをより確保しやすい点で、配置の自由度が増すことは言うまでもない。

0086

また、自動二輪車1では、車幅方向における一方側に配置された複数の補助灯16のうち、上位補助灯16a、中位補助灯16bについてはフロントカバー14a内に設け、下位補助灯16cを、フロントカバー14aではなくサイドカバー14bまたはフロントフォーク4に設けた構成としてもよい。なお、車幅方向における他方側に配置された複数の補助灯16も、一方側に配置された複数の補助灯16と同様にして配置した構成としてもよい。

0087

あるいは、車幅方向における一方側に配置された複数の補助灯16のうち、例えば、中位補助灯16b、下位補助灯16cをフロントカバー14a内に設け、上位補助灯16aを、フロントカバー14aではなく、サイドミラーに設けた構成としてもよい。なお、車幅方向における他方側に配置された補助灯16も、一方側に配置された補助灯16と同様にして配置した構成としてもよい。

0088

以上のように、少なくとも1つの補助灯16を、旋回方向内側を照射できる位置であればフロントカバー14a以外の場所に設けてもよい。

0089

(実施形態2)
実施形態2に係る自動二輪車1では、車体を傾斜させて旋回する際に、車幅方向の一方側における少なくとも1つの補助灯(内側補助灯)16と、他方側における少なくとも1つの補助灯(外側補助灯)16とを点灯させる構成とする。以下において、実施形態2として、車幅方向の一方側における少なくとも1つの補助灯16と、他方側における少なくとも1つの補助灯16とを点灯させる自動二輪車1について図8を参照して説明する。

0090

図8は、本発明の実施形態2に係る自動二輪車1が備える前照灯15と補助灯16との配置関係の一例を示した模式図である。図8において補助灯16を示す丸の中に挿入された数字は、バンク角の角度の大きさに応じて点灯する補助灯16の点灯順を示す。なお、丸の中に「先」が挿入された補助灯16は、車体が傾斜し始めると補助灯16の中で最初に点灯する補助灯16(先照射補助灯)を示す。

0091

実施形態2に係る自動二輪車1では、車幅方向の一方側において、上方から上位補助灯16a、中位補助灯16b、下位補助灯16c(先照射補助灯)の順に配置されている。直立状態において上位補助灯16aと下位補助灯16c(先照射補助灯)は高さ方向に略一列に並ぶ配置であるが、中位補助灯16bは、上位補助灯16aおよび下位補助灯16c(先照射補助灯)よりも車幅方向における一方側において、車幅中心位置から離れる位置に設けられている。

0092

なお、図8において破線で示すように、上位補助灯16aが設けられる位置は、中位補助灯16bよりも高い位置でかつ、鉛直方向において該中位補助灯16bと略一列に並ぶ位置に設けられてよい。あるいは、上位補助灯16aは、自動二輪車1の直立状態時において、中位補助灯16bと同じ高さ位置であり、かつ車幅方向の一方側において、中位補助灯16bよりも車幅中心位置から離れる位置に設けられていてもよい。このような位置関係で設けられた上位補助灯16a、中位補助灯16b、下位補助灯16c(先照射補助灯)と、中心軸に対して対称となるように、車幅方向の他方側に上位補助灯16d、中位補助灯16e、下位補助灯16fが設けられている。

0093

ここで、車体を一方側に傾斜させて、自動二輪車1が旋回すると、まず、車幅方向における一方側に配置され、一番下方に位置する下位補助灯16c(先照射補助灯)が点灯する。さらに、車体の傾斜が進みバンク角の角度が大きくなると、中心軸に対して上位補助灯16aと対称的な位置に設けられた上位補助灯16d(第1補助灯)が点灯する。車体の傾斜が進みさらに一層、バンク角の角度が大きくなると、中心軸に対して中位補助灯16bと対称的な位置に設けられた中位補助灯16e(第2補助灯)が点灯する。

0094

なお、下位補助灯16c、上位補助灯16d、中位補助灯16eの補助灯照射領域21は、いずれも前照灯15の前照灯照射領域20よりも進行方向において前方となるように設定されている。また、下位補助灯16cの補助灯照射領域21cよりも上位補助灯16dの補助灯照射領域21dの方が進行方向において前方となり、上位補助灯16dの補助灯照射領域21dよりも中位補助灯16eの補助灯照射領域21eの方が進行方向において前方となるように設定されている。

0095

以上のように、実施形態2に係る自動二輪車1では、車体を傾斜させて旋回する際、バンク角の角度が小さいときは、車幅方向における一方側でかつ車体の一番低い位置に配された下位補助灯16cが点灯する。さらにバンク角の角度が大きくなると、車幅方向における他方側でかつ、先に点灯している下位補助灯16cよりも高い位置に設けられた上位補助灯16dおよび中位補助灯16eの順に点灯する。

0096

上記構成によると、旋回時において、まず下位補助灯16cにより、前照灯照射領域20よりも前方の領域を照射することができる。さらに旋回時に車体の傾きがより大きくなり下位補助灯16cにより旋回方向内側において照射できない領域がでてきても上位補助灯16dまたは中位補助灯16eによってその領域を照射し、補完することができる。

0097

また、上位補助灯16dおよび中位補助灯16eは、下位補助灯16cよりも高い位置から車体の進行方向に向かってより前方を照射させることができる。ここで、自動二輪車1の運転手視線は、旋回時において車体の傾きが小さいときは車体に近い前方領域にあり、車体の傾きが大きくなるにつれ車体からより遠く離れた前方領域を見るように遷移する。したがって、実施形態2に係る自動二輪車1では、下位補助灯16c、上位補助灯16d、および中位補助灯16eを、バンク角の角度の大きさに応じて、順次、点灯させることで、運転手の視線移動に合わせた照射を行うことができる。

0098

なお、車幅方向の他方側に配置された複数の補助灯16の点灯順は、中位補助灯16eを先に点灯させ、バンク角の角度がさらに大きくなったときに上位補助灯16d、を点灯させる構成であってもよい。すなわち、図8に示すように、車幅方向の一方側には、車体の傾斜に応じて先照射補助灯として最初に点灯する下位補助灯16cが配置され、他方側には、車体の傾斜に応じて順次点灯する複数の補助灯16が配置されている。そして他方側に配置された複数の補助灯16のうち、角変位中心Xからの距離が近くなる位置に配置された中位補助灯16eの方が、上位補助灯16dよりも先に点灯する構成としてもよい。この構成では、車体の一方側と他方側とにおいて少なくとも高さが異なる位置に補助灯16が、中心軸を跨いで配置される。さらに他方側に配置された複数の補助灯16では、バンク角の角度が大きくなるにつれ角変位中心Xからの距離が遠くなる補助灯16が点灯する。

0099

このように構成した場合であっても一方側に車体を傾けたときの初期段階では、この一方側に配置された下位補助灯16c(先照射補助灯)によって旋回方向内側を照射することで車体前方の手前側の路面を照射しやすくなる。また、さらに車体が傾けられたときに他方側に配置された上位補助灯16dおよび中位補助灯16eによって旋回方向内側を照射することで高い位置から路面を照らすことができ、車体前方の奥側の路面を照射しやすくなる。

0100

(実施形態2の変形例1)
以下、図9を参照して、実施形態2の変形例1に係る自動二輪車1の構成について説明する。図9は、本発明の実施形態2の変形例1に係る自動二輪車1が備える前照灯15と補助灯16との配置関係の一例を示した模式図である。図9において補助灯16を示す丸の中に挿入された数字は、バンク角の角度の大きさに応じて点灯する補助灯16の点灯順を示す。なお、丸の中に「後」が挿入された補助灯16は、車体が傾斜し始めると補助灯16の中で最後に点灯する補助灯16(後照射補助灯)を示す。

0101

実施形態2の変形例1に係る自動二輪車1は、実施形態2に係る自動二輪車1と同様に、車体を傾斜させて旋回する際に、車幅方向の一方側における少なくとも1つの補助灯16(内側補助灯)と、他方側における少なくとも1つの補助灯16(外側補助灯)とを点灯させる構成である。しかしながら、実施形態2の変形例1に係る自動二輪車1は、補助灯16の配置および点灯される補助灯16の順番が実施形態2に係る自動二輪車1と異なる。

0102

以下において、実施形態2の変形例1に係る自動二輪車1の補助灯16の配置について説明する。実施形態2の変形例1に係る自動二輪車1では、車幅方向の一方側において、上方から上位補助灯16a、中位補助灯16b、下位補助灯16cの順に配置されている。上位補助灯16aと下位補助灯16cは高さ方向に略一列に並ぶ配置であるが、中位補助灯16bは、下位補助灯16cと車幅方向に略一列に隣接して並び、かつ車幅中心位置により近い位置に設けられている。図9において破線で示すように、下位補助灯16cが設けられる位置は、中位補助灯16bよりも低い位置でかつ、高さ方向において該中位補助灯16bと略一列に並ぶ位置に設けられてよい。このような位置関係で設けられた上位補助灯16a、中位補助灯16b、下位補助灯16cと中心軸に対して対称となるように、車幅方向の他方側に上位補助灯16d、中位補助灯16e、下位補助灯16fが設けられている。

0103

ここで、車体を一方側に傾斜させると、バンク角の角度に応じて一方側に配置された下位補助灯16c(第1補助灯)、次いで中位補助灯16b(第2補助灯)が順に点灯する。さらに、車体の傾斜が進みバンク角の角度が大きくなると、中心軸に対して上位補助灯16aと対称的な位置に設けられた上位補助灯16d(後照射補助灯)が点灯する。

0104

なお、下位補助灯16c、中位補助灯16b、上位補助灯16dの補助灯照射領域21は、いずれも前照灯15の前照灯照射領域20よりも前方となるように設定されている。また、中位補助灯16bの方が下位補助灯16cよりも補助灯照射領域が前方となり、上位補助灯16dの方が中位補助灯16bよりも補助灯照射領域が前方となるように設定されている。

0105

以上のように、実施形態2の変形例1に係る自動二輪車1では、車体を傾斜させて旋回する際、バンク角の角度が小さいときは、車幅方向における一方側でかつ車体の低い位置に配された下位補助灯16c点灯し、その後バンク角の角度が大きくなると中位補助灯16bが点灯する。さらにバンク角の角度が大きくなると、車幅方向における他方側でかつ、先に点灯している中位補助灯16bおよび下位補助灯16cよりも高い位置に設けられた上位補助灯16dが点灯する。なお、車幅方向の一方側に配置された補助灯16の点灯順は、中位補助灯16eを先に点灯させ、バンク角の角度がさらに大きくなったときに下位補助灯16cを点灯させる構成であってもよい。すなわち、図9に示すように、車幅方向の他方側には、車体の傾斜に応じて後照射補助灯として最後に点灯する上位補助灯16dが配置され、一方側には、車体の傾斜に応じて順次点灯する複数の補助灯16が配置されている。そして一方側に配置された複数の補助灯16のうち角変位中心Xからの距離が近くなる位置に配置された中位補助灯16bの方が、下位補助灯16cよりも先に点灯する構成としてもよい。この構成では、車体の一方側と他方側とにおいて少なくとも高さが異なる位置に補助灯16が、中心軸を跨いで配置される。さらに一方側に配置された複数の補助灯16では、バンク角の角度が大きくなるにつれ角変位中心Xからの距離が遠くなる補助灯16が点灯する。

0106

この構成によると、一方側に車体を傾けたときの初期段階では、この一方側に配置された下位補助灯16c、中位補助灯16bによって旋回方向内側を照射することで車体前方の手前側の路面を照射しやすくなる。また、さらに車体が傾けられたときに他方側に配置された上位補助灯16d(後照射補助灯)によって旋回方向内側を照射することで高い位置から路面を照らすことができ、車体前方の奥側の路面を照射しやすくなる。

0107

上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。

0108

本発明は、前照灯に加え補助灯を備えた自動二輪バギーなどの鞍乗型車両に有用である。

0109

1自動二輪車(鞍乗型車両)
15前照灯
15a 前照灯
15b 前照灯
16補助灯
16a 上位補助灯
16b中位補助灯
16c 下位補助灯
16d 上位補助灯
16e 中位補助灯
16f 下位補助灯
20前照灯照射領域
21 補助灯照射領域
21a 補助灯照射領域
21b 補助灯照射領域
21c 補助灯照射領域
21d 補助灯照射領域
21e 補助灯照射領域
21f 補助灯照射領域
X 角変位中心

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