図面 (/)

技術 センサ挿入方法、分析方法およびセンサ挿入システム

出願人 アークレイ株式会社
発明者 村瀬陽介山本明広
出願日 2014年12月24日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2014-260251
公開日 2016年7月7日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2016-119948
状態 特許登録済
技術分野 生体の呼吸・聴力・形態・血液特性等の測定
主要キーワード 支持解除 センサ制御ユニット 平面視寸法 テレスコピック構造 分析用電極 楕円環状 センサ挿入 三角溝
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年7月7日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題

使用者の痛感を抑制しつつ、センサ制御ユニットセンサとを適切に接続することが可能なセンサ挿入方法、分析方法およびセンサ挿入システムを提供する。

解決手段

使用者の体内にセンサ10を挿入する工程を備えるセンサ挿入方法であって、可撓性を有する直状のセンサ10を中空針12に収容し、且つ中空針12の中心軸廻りのセンサ10の回転動規制した状態で、中空針12およびセンサ10をセンサ挿入ユニット1によって使用者の挿入対象部位に挿入する挿入工程と、センサ10を挿入対象部位に残存させつつ、中空針12を挿入対象部位から抜き去る抜去工程と、センサ挿入ユニット1からセンサ10を離脱させる離脱工程と、を備える。

概要

背景

患者健康管理を目的として、血液などの体液採取し、これを検体として特定成分分析を行う分析方法が広く実施されている。このような分析方法の一例としては、たとえばグルコースを特定成分とする血糖自己測定方法(SMBG)が挙げられる。かかる分析方法においては、たとえば食前食後などの生活行動契機として、分析を行う。このため、得られる分析結果は、時間軸において離散したデータとなる。

これに対し、近年においては、使用者体内センサ等を残存させることにより、連続的に分析結果を取得する方法が提案されている。このような分析方法の一例としては、たとえばContinuous glucose measurement system(CGMS)が挙げられる。本分析方法においては、電気化学に基づく原理を利用したセンサを患者の体内に挿入する。そして、このセンサを用いた分析を連続的にあるいはより高頻度で行うことにより、使用者の健康状態をよりきめ細やかに把握することができる。

特許文献1には、従来のCGMSの一例が開示されている。本文献に開示された構成においては、断面略C字状の針にセンサが収容されており、これらの針とセンサとが、ともに使用者の身体の一部である挿入対象部位に挿入される。この挿入の後は、針のみが抜去され、たとえばセンサ制御ユニットとセンサとの電気的接続がなされた後に、分析が行われる。当該方法においては、針の断面形状が、周方向の一部において開放された形状となっている。このため、針およびセンサを挿入対象部位に挿入する際に、使用者に痛感を与えてしまうおそれが大きいという問題がある。

特許文献2には、従来のCGMSの他の例が開示されている。本文献に開示された構成においては、断面が円環形状の中空針にセンサが収容されており、これらの中空針とセンサとが、ともに挿入対象部位に挿入される。この際、センサの後端には、プッシュロッドが配置されており、中空針とプッシュロッドとは共に移動する構成となっている。この挿入の後は、プッシュロッドによってセンサが動かないように押された状態で、中空針のみが抜去され、その後プッシュロッドを除去することによってセンサは、挿入対象部位に残存する。なお、センサを挿入対象部位に挿入する工程において、センサは中心軸廻りの回転が許容されている。センサをセンサ制御ユニットに電気的に接続するために、センサの周方向全周にわたって電極が設けられている。このような構成では、センサを収容する中空針の内径を太くすることが強いられ、使用者の痛感を助長するおそれがある。

概要

使用者の痛感を抑制しつつ、センサ制御ユニットとセンサとを適切に接続することが可能なセンサ挿入方法、分析方法およびセンサ挿入システムを提供する。使用者の体内にセンサ10を挿入する工程を備えるセンサ挿入方法であって、可撓性を有する直状のセンサ10を中空針12に収容し、且つ中空針12の中心軸廻りのセンサ10の回転動規制した状態で、中空針12およびセンサ10をセンサ挿入ユニット1によって使用者の挿入対象部位に挿入する挿入工程と、センサ10を挿入対象部位に残存させつつ、中空針12を挿入対象部位から抜き去る抜去工程と、センサ挿入ユニット1からセンサ10を離脱させる離脱工程と、を備える。

目的

本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、使用者の痛感を抑制しつつ、センサ制御ユニットとセンサとを適切に接続することが可能なセンサ挿入方法、分析方法およびセンサ挿入システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

使用者体内センサを挿入する工程を備えるセンサ挿入方法であって、可撓性を有する直状のセンサを中空針に収容し、且つ前記中空針の中心軸廻りの前記センサの回転動規制した状態で、前記中空針および前記センサをセンサ挿入ユニットによって使用者の挿入対象部位に挿入する挿入工程と、前記センサを前記挿入対象部位に残存させつつ、前記中空針を前記挿入対象部位から抜き去る抜去工程と、前記センサ挿入ユニットから前記センサを離脱させる離脱工程と、を備える、センサ挿入方法。

請求項2

前記挿入工程においては、前記中空針に収容される支持体に前記センサを支持させ、前記抜去工程においては、前記センサを前記挿入対象部位に残存させ、前記離脱工程においては、前記支持体による前記センサの支持を解除し、かつ前記支持体を抜き去る、請求項1に記載のセンサ挿入方法。

請求項3

前記離脱工程においては、センサ制御ユニットおよび前記センサの接続と、前記支持体による前記センサの支持の解除とを一括して行う、請求項2に記載のセンサ挿入方法。

請求項4

前記挿入工程においては、前記中空針に収容される支持体に前記センサを支持させ、前記抜去工程においては、前記センサを前記挿入対象部位に残存させ、前記離脱工程においては、前記支持体を切断することにより、前記支持体による前記センサの支持を解除する、請求項1に記載のセンサ挿入方法。

請求項5

前記離脱工程においては、センサ制御ユニットおよび前記センサの接続と、前記支持体の切断とを一括して行う、請求項4に記載のセンサ挿入方法。

請求項6

前記挿入工程においては、前記センサ挿入ユニットのセンサ支持部によって前記センサを支持し、前記抜去工程において、抜去される前記中空針が、前記センサ支持部に当接し、前記当接によって前記センサ支持部による前記センサの支持が解除されることにより前記離脱工程が実行される、請求項1ないし3のいずれかに記載のセンサ挿入方法。

請求項7

請求項1ないし6のいずれかに記載のセンサ挿入方法の後に、前記センサを用いた分析を行う分析工程を備える、分析方法

請求項8

分析に供されるセンサを使用者の体内に挿入するためのセンサ挿入システムであって、中空針を支持する針支持部、可撓性を有する直状のセンサを支持するセンサ支持部を有するセンサ挿入ユニットを備え、前記センサ挿入ユニットは、前記センサを前記中空針に収容し、且つ前記中空針の中心軸廻りの前記センサの回転動を規制した状態で、前記中空針および前記センサを使用者の挿入対象部位に挿入する挿入動作と、前記センサを前記挿入対象部位に残存させつつ、前記中空針を前記挿入対象部位から抜き去る抜去動作と、前記センサを離脱させる離脱動作と、を行う、センサ挿入システム。

請求項9

前記センサ支持部は、前記中空針に収容され、且つ前記センサを支持する支持体を有する、請求項8に記載のセンサ挿入システム。

請求項10

前記挿入対象部位に残存された前記センサに接続されるセンサ制御ユニットを備えており、前記センサ制御ユニットおよび前記センサの接続と、前記支持体による前記センサの支持の解除とが一括して行われる、請求項9に記載のセンサ挿入システム。

請求項11

前記支持体は、前記離脱動作において切断されることにより、前記センサの支持を解除する、請求項9に記載のセンサ挿入システム。

請求項12

前記挿入対象部位に残存された前記センサに接続されるセンサ制御ユニットを備えており、前記センサ制御ユニットおよび前記センサの接続と、前記支持体の切断とを一括して行う、請求項11に記載のセンサ挿入システム。

請求項13

前記センサ支持部は、前記抜去動作によって抜去される前記中空針が当接することにより、前記センサの支持を解除する、請求項8ないし10のいずれかに記載のセンサ挿入システム。

技術分野

0001

本発明は、センサ挿入方法、分析方法およびセンサ挿入システムに関する。

背景技術

0002

患者健康管理を目的として、血液などの体液採取し、これを検体として特定成分分析を行う分析方法が広く実施されている。このような分析方法の一例としては、たとえばグルコースを特定成分とする血糖自己測定方法(SMBG)が挙げられる。かかる分析方法においては、たとえば食前食後などの生活行動契機として、分析を行う。このため、得られる分析結果は、時間軸において離散したデータとなる。

0003

これに対し、近年においては、使用者体内センサ等を残存させることにより、連続的に分析結果を取得する方法が提案されている。このような分析方法の一例としては、たとえばContinuous glucose measurement system(CGMS)が挙げられる。本分析方法においては、電気化学に基づく原理を利用したセンサを患者の体内に挿入する。そして、このセンサを用いた分析を連続的にあるいはより高頻度で行うことにより、使用者の健康状態をよりきめ細やかに把握することができる。

0004

特許文献1には、従来のCGMSの一例が開示されている。本文献に開示された構成においては、断面略C字状の針にセンサが収容されており、これらの針とセンサとが、ともに使用者の身体の一部である挿入対象部位に挿入される。この挿入の後は、針のみが抜去され、たとえばセンサ制御ユニットとセンサとの電気的接続がなされた後に、分析が行われる。当該方法においては、針の断面形状が、周方向の一部において開放された形状となっている。このため、針およびセンサを挿入対象部位に挿入する際に、使用者に痛感を与えてしまうおそれが大きいという問題がある。

0005

特許文献2には、従来のCGMSの他の例が開示されている。本文献に開示された構成においては、断面が円環形状の中空針にセンサが収容されており、これらの中空針とセンサとが、ともに挿入対象部位に挿入される。この際、センサの後端には、プッシュロッドが配置されており、中空針とプッシュロッドとは共に移動する構成となっている。この挿入の後は、プッシュロッドによってセンサが動かないように押された状態で、中空針のみが抜去され、その後プッシュロッドを除去することによってセンサは、挿入対象部位に残存する。なお、センサを挿入対象部位に挿入する工程において、センサは中心軸廻りの回転が許容されている。センサをセンサ制御ユニットに電気的に接続するために、センサの周方向全周にわたって電極が設けられている。このような構成では、センサを収容する中空針の内径を太くすることが強いられ、使用者の痛感を助長するおそれがある。

0006

特許第3571727号公報

先行技術

0007

特許第4870075号公報

発明が解決しようとする課題

0008

本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、使用者の痛感を抑制しつつ、センサ制御ユニットとセンサとを適切に接続することが可能なセンサ挿入方法、分析方法およびセンサ挿入システムを提供することをその課題とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明の第1の側面によって提供されるセンサ挿入方法は、使用者の体内にセンサを挿入する工程を備えるセンサ挿入方法であって、可撓性を有する直状のセンサを中空針に収容し、且つ前記中空針の中心軸廻りの前記センサの回転動規制した状態で、前記中空針および前記センサをセンサ挿入ユニットによって使用者の挿入対象部位に挿入する挿入工程と、前記センサを前記挿入対象部位に残存させつつ、前記中空針を前記挿入対象部位から抜き去る抜去工程と、前記センサ挿入ユニットから前記センサを離脱させる離脱工程と、を備える。

0010

本発明の好ましい実施の形態においては、前記挿入工程においては、前記中空針に収容される支持体に前記センサを支持させ、前記抜去工程においては、前記センサを前記挿入対象部位に残存させ、前記離脱工程においては、前記支持体による前記センサの支持を解除し、かつ前記支持体を抜き去る。

0011

本発明の好ましい実施の形態においては、前記離脱工程においては、センサ制御ユニットおよび前記センサの接続と、前記支持体による前記センサの支持の解除とを一括して行う。

0012

本発明の好ましい実施の形態においては、前記挿入工程においては、前記中空針に収容される支持体に前記センサを支持させ、前記抜去工程においては、前記センサを前記挿入対象部位に残存させ、前記離脱工程においては、前記支持体を切断することにより、前記支持体による前記センサの支持を解除する。

0013

本発明の好ましい実施の形態においては、前記離脱工程においては、センサ制御ユニットおよび前記センサの接続と、前記支持体の切断とを一括して行う。

0014

本発明の好ましい実施の形態においては、前記挿入工程においては、前記センサ挿入ユニットのセンサ支持部によって前記センサを支持し、前記抜去工程において、抜去される前記中空針が、前記センサ支持部に当接し、前記当接によって前記センサ支持部による前記センサの支持が解除されることにより前記離脱工程が実行される。

0015

本発明の第2の側面によって提供される分析方法は、本発明の第1の側面によって提供されるセンサ挿入方法の後に、前記センサを用いた分析を行う分析工程を備える。

0016

本発明の第3の側面によって提供されるセンサ挿入システムは、分析に供されるセンサを使用者の体内に挿入するためのセンサ挿入システムであって、中空針を支持する針支持部、可撓性を有する直状のセンサを支持するセンサ支持部を有するセンサ挿入ユニットを備え、前記センサ挿入ユニットは、前記センサを前記中空針に収容し、且つ前記中空針の中心軸廻りの前記センサの回転動を規制した状態で、前記中空針および前記センサを使用者の挿入対象部位に挿入する挿入動作と、前記センサを前記挿入対象部位に残存させつつ、前記中空針を前記挿入対象部位から抜き去る抜去動作と、前記センサを離脱させる離脱動作と、を行う。

0017

本発明の好ましい実施の形態においては、前記センサ支持部は、前記中空針に収容され、且つ前記センサを支持する支持体を有する。

0018

本発明の好ましい実施の形態においては、前記挿入対象部位に残存された前記センサに接続されるセンサ制御ユニットを備えており、前記センサ制御ユニットおよび前記センサの接続と、前記支持体による前記センサの支持の解除とが一括して行われる。

0019

本発明の好ましい実施の形態においては、前記支持体は、前記離脱動作において切断されることにより、前記センサの支持を解除する。

0020

本発明の好ましい実施の形態においては、前記挿入対象部位に残存された前記センサに接続されるセンサ制御ユニットを備えており、前記センサ制御ユニットおよび前記センサの接続と、前記支持体の切断とを一括して行う。

0021

本発明の好ましい実施の形態においては、前記センサ支持部は、前記抜去動作によって抜去される前記中空針が当接することにより、前記センサの支持を解除する。

発明の効果

0022

本発明の一態様によれば、前記センサは、前記中空針に収容された状態で前記中空針とともに前記挿入対象部位に挿入される。前記中空針は、閉断面形状を有するものであり、スリット等の側方に開放する部位がない。このため、前記挿入対象部位への挿入時に前記中空針が前記挿入対象部位を引っ掻くような挙動が生じない。したがって、挿入工程および抜去工程における痛感を抑制することができる。また、前記センサは、前記中空針内において前記中空針の中心軸廻りの回転動が規制されている。このため、たとえば、前記中空針の周方向における特定方位に前記電極パッドを設けておくと、この前記電極パッドは、挿入工程、離脱工程および接続工程において特定の方向を維持している。したがって、たとえば前記センサの全方位に前記電極パッドを設けておくことを必要とすることなく、前記センサ制御ユニットと適切に接続することができる。

0023

本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。

図面の簡単な説明

0024

本発明の第1実施形態に基づくセンサ挿入システムを示す概略図である。
本発明の第1実施形態に基づくセンサ挿入システムを示す要部拡大斜視図である。
図2のIII−III線に沿う要部拡大断面図である。
本発明の第1実施形態に基づくセンサ挿入方法における挿入工程を示す要部拡大断面図である。
本発明の第1実施形態に基づくセンサ挿入方法における抜去工程を示す要部拡大断面図である。
図5のVI−VI線に沿う要部拡大断面図である。
本発明の第1実施形態に基づくセンサ挿入方法におけるセンサ制御ユニットの接続を示す要部拡大断面図である。
本発明の第1実施形態に基づくセンサ挿入方法における離脱工程を示す要部拡大断面図である。
本発明の第1実施形態に基づくセンサ挿入方法を利用した分析システムを示すシステム構成図である。
本発明の第2実施形態に基づくセンサ挿入システムを示す要部拡大断面図である。
本発明の第2実施形態に基づくセンサ挿入方法における挿入工程を示す要部拡大断面図である。
本発明の第2実施形態に基づくセンサ挿入方法における抜去工程を示す要部拡大断面図である。
本発明の第2実施形態に基づくセンサ挿入方法におけるセンサ制御ユニットの接続を示す要部拡大断面図である。
本発明の第2実施形態に基づくセンサ挿入方法におけるセンサ制御ユニットの接続を示す要部拡大断面図である。
本発明の第2実施形態に基づくセンサ挿入方法における離脱工程を示す要部拡大断面図である。
本発明の第3実施形態に基づくセンサ挿入システムを示す断面図である。
本発明の第3実施形態に基づくセンサ挿入システムを示す断面図である。
本発明の第3実施形態に基づくセンサ挿入システムを示す断面図である。
本発明の第3実施形態に基づくセンサ挿入方法における挿入工程を示す断面図である。
本発明の第3実施形態に基づくセンサ挿入方法における抜去工程を示す断面図である。
本発明の第3実施形態に基づくセンサ挿入方法における離脱工程を示す断面図である。
本発明の第3実施形態に基づくセンサ挿入方法における離脱工程を示す断面図である。
本発明の第4実施形態に基づくセンサ挿入システムを示す断面図である。
本発明の第4実施形態に基づくセンサ挿入システムを示す要部拡大断面図である。
本発明の第4実施形態に基づくセンサ挿入方法における挿入工程を示す断面図である。
本発明の第4実施形態に基づくセンサ挿入方法における抜去工程および離脱工程を示す断面図である。
本発明の第4実施形態に基づくセンサ挿入方法における抜去工程および離脱工程を示す要部拡大断面図である。
本発明の第4実施形態に基づくセンサ挿入方法が完了した状態を示す断面図である。

実施例

0025

以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。

0026

図1図3は、本発明の第1実施形態に基づくセンサ挿入システムを示している。本実施形態のセンサ挿入システムA1は、センサ挿入ユニット1を備えている。また、センサ挿入システムA1は、後述するセンサ制御ユニット2を備えている。図4図9は、本発明の第1実施形態に基づくセンサ挿入方法および分析方法を示している。なお、本実施形態においては、グルコースを特定成分とするCGMSとして構成されたシステムを用いたセンサ挿入方法、分析方法、およびこのセンサ挿入方法ならびに分析方法に用いられるセンサ挿入システムについて説明するが、本発明に係るセンサ挿入方法、分析方法およびセンサ挿入システムはこのような用途に限定されない。本発明に係る分析方法としては、センサを体内に挿入することにより、特定成分の分析を行う方法であればよい。なお、分析は、連続的あるいは周期的に行ってもよい。また、センサ挿入システムとしては、使用されるセンサに応じて、様々な構成を採用することができる。以下の実施形態においては、センサとして電気化学に基づく原理を利用した電気化学センサを用いた場合を例に説明するが、本発明におけるセンサは、電気化学センサ以外のセンサであってもよい。また、センサ制御ユニット2などを挿入対象部位81に固定する等の目的のために、ベースとなるユニット等やこのユニットを挿入対象部位81に固定する粘着テープ等を適宜用いてもよい。さらに、ベースユニットは、センサ挿入ユニット1と組み合わされ、センサ挿入時にも用いてもよい。以降の実施形態においては、これらのユニットや粘着テープ等を適宜省略している。

0027

センサ挿入ユニット1は、センサ10を使用者の身体の一部である挿入対象部位81に挿入するためのものである。本実施形態においては、センサ挿入ユニット1は、センサ10、センサ支持部11、中空針12および針支持部121を備えている。

0028

センサ10は、使用者の挿入対象部位81に挿入された状態で、CGMSの実行に用いられるものである。センサ10は、可撓性を有する材料からなり、たとえばポリイミド樹脂によって形成されているが、その材料は特に限定されない。また、センサ10は、中空針12の中心軸方向に長く延びる直状である。センサ10には、複数の電極パッド101が設けられている。電極パッド101は、後述するセンサ制御ユニット2と電気的に接続されるためのものであり、本実施形態においては、センサ10の根元側に形成されている。また、図3に示すように、複数の電極パッド101は、センサ10の片側にのみ設けられており、中空針12の周方向における全周にわたって設けられていない。言い換えると、複数の電極パッド101は、中空針12の周方向における特定の方位にのみ設けられている。センサ10の先端側には、電極パッド101に導通する分析用電極(図示略)が設けられている。なお、本実施形態においては、センサ10は、1回のみのセンサ挿入および分析に用いられた後に廃却される、ディスポーザブルタイプとして構成されている。

0029

中空針12は、センサ10を収容した状態で挿入対象部位81に穿刺されるものであり、センサ10の挿入を補助する機能を果たす。中空針12は、スリット等が設けられていない閉断面を有する形状である。閉断面の形状は、本実施形態においては円環形状であるが、これに限定されず楕円環状矩形環状など、適宜設定されうる。また、後述する本発明が意図する効果を奏するためには、中空針12のうち、少なくとも挿入対象部位81に挿入される先端挿入区間が閉断面であればよい。すなわち、中空針12のうち挿入対象部位81に挿入されない部位においては、閉断面でない形状であってもよい。中空針12の材質は特に限定されないが、本実施形態においては、金属製である場合を例に説明する。なお、中空針12は、1回のみのセンサ挿入および分析に用いられた後に廃却される、ディスポーザブルタイプとして構成されている。

0030

針支持部121は、中空針12を保持し、中空針12を前進および後退させる動作を、使用者の意図によって実現する部位である。中空針12が上述したディスポーザブルタイプとして構成されている場合、針支持部121は、中空針12を保持および取り外しが自在とされている。針支持部121の進退動を補助する目的で、たとえばバネなどの付勢手段を備えてもよい。

0031

センサ支持部11は、センサ10を中空針12に収容させた状態で支持し、また使用者の意図によって支持を解除するものである。また、中空針12の進退動とともにセンサ10を前進および後退させる動作を、使用者の意図によって実現する部位である。本実施形態においては、センサ支持部11は、可動部110および支持体111を有している。可動部110は、中空針12の中心軸に沿って進退動可能な部位である。可動部110の具体的構成例としては、たとえば外部に突出した操作部(図示略)を使用者が操作することにより、進退動可能とされている。支持体111は、可動部110に取り付けられており、可動部110とともに進退動可能である。支持体111は、たとえば可動部110に完全に固定された構成でもよいし、いわゆるディスポーザブルタイプの場合、可動部110に対して取り外し可能な構成であってもよい。ただし、支持体111は、中空針12の中心軸に沿って進退動可能であるものの、中空針12の中心軸廻りの回転動が阻止されている。

0032

支持体111は、中空針12に収容されつつ、センサ10を支持するものである。本実施形態においては、支持体111は、中空針12に収容されうる細長い直状の形状とされている。また、本実施形態においては、支持体111には、収容部112および溝部113が形成されている。収容部112は、センサ10を収容するための部位であり、本実施形態においては、中空針12の径方向に含まれる一方向における寸法が、その他の部位よりも小とされた部位である。この収容部112に収容されたセンサ10は、中空針12の中心軸廻りの回転動が阻止される。溝部113は、後述するセンサ制御ユニット2との接続において位置決め機能を果たすものである。溝部113は、収容部112に対して中空針12の軸方向後方に隣接して配置されている。溝部113の形状は特に限定されないが、本実施形態においては、いわゆる三角溝とされている。

0033

次いで、図4図8を参照しつつ、本実施形態のセンサ挿入方法および分析方法について説明する。

0034

図4は、本実施形態における挿入工程を示している。本工程においては、たとえば使用者がセンサ挿入ユニット1に設けられた操作部(図示略)を押すなどの所定の操作を行うことにより、センサ挿入ユニット1のセンサ支持部11の可動部110および針支持部121によって、センサ10および支持体111を収容した中空針12が挿入対象部位81へと挿入される。なお、本実施形態においては、センサ10、支持体111および中空針12が、挿入対象部位81に対して斜めに傾いた方向から挿入されているが、これらの挿入方向は特に限定されない。

0035

次いで、図5に示すように、抜去工程を行う。本工程においては、使用者の所定の操作によって、あるいは、挿入工程の完了に引き続いて自動的に、針支持部121によって中空針12が挿入対象部位81から抜き去られる。この際、センサ支持部11の可動部110は、針支持部121および中空針12の後退には伴わず、停止しており、支持体111を介してセンサ10を挿入対象部位81に残存させている。これにより、センサ10および支持体111は、中空針12から露出した状態で挿入対象部位81内に存在する。

0036

また、中空針12の抜き去りに前後して、センサ制御ユニット2を用意する。センサ制御ユニット2は、センサ10と接続されることにより、後述する分析工程において、センサ10を用いた分析に係る制御を行うユニットである。センサ制御ユニット2は、コネクタ27を有している。コネクタ27は、複数の電極パッド101と電気的に接続される部位である。

0037

また、本実施形態においては、センサ制御ユニット2は、係合部21を有している。係合部21は、センサ支持部11の溝部113に当接することにより、センサ制御ユニット2とセンサ支持部11の支持体111すなわちセンサ10との位置決めを行うための部位である。係合部21の形状は特に限定されないが、本実施形態においては、三角溝とされた溝部113に対応して、図6に示すように断面三角形状とされている。なお、同図には、センサ制御ユニット2のうち、後述する接続工程の説明に必要とされる部位のみが示されている。図示された部位以外に、センサ制御ユニット2の機能を果たすための部位が適宜存在する。

0038

次いで、図7に示すように、接続工程を行う。本工程においては、センサ制御ユニット2をセンサ10の複数の電極パッド101が露出している側からセンサ10および支持体111に接近させ当接させる。この際、センサ制御ユニット2の係合部21が支持体111の溝部113に嵌合することにより、センサ10および支持体111とセンサ制御ユニット2との位置決めがなされる。また、センサ10の複数の電極パッド101とセンサ制御ユニット2のコネクタ27とが接続される。センサ制御ユニット2がセンサ10およびセンサ支持部11に押し付けられた状態で、これらは保持される。

0039

次いで、図8に示すように、離脱工程を行う。本工程においては、センサ支持部11の可動部110によって、支持体111を後退させる。支持体111の収容部112の形状に起因して、支持体111からセンサ10には、後退させる向きの力は伝達されない。このため、センサ10のみが挿入対象部位81内に残存し、支持体111は、挿入対象部位81から抜き去られる。これにより、センサ挿入ユニット1が離脱する。この結果、挿入対象部位81には、挿入されたセンサ10と、センサ10に接続されたセンサ制御ユニット2とが残された状態となる。

0040

図9は、接続工程が完了した状態のセンサ制御ユニット2を示している。図示された例においては、センサ制御ユニット2は、制御部25および送信部26を有している。制御部25は、センサ10を利用した電気化学的分析を実現するとともに、送信部26に対して分析結果となるべき電気信号を送るとともに送信制御指令するものである。送信部26は、センサ制御ユニット2外に分析結果に係る電気信号を送信するものである。本実施形態においては、送信部26は、無線通信を用いた送信が可能に構成されている。

0041

データ処理ユニット4は、センサ制御ユニット2から送信された分析結果に係る電気信号を受信するユニットであり、図示された例においては、受信部41、制御部42、記憶部43および表示部44を備えている。受信部41は、センサ制御ユニット2からの電気信号を受信するものであり、本実施形態においては、無線通信を用いた受信が可能に構成されている。

0042

制御部42は、受信部41によって受信された分析結果に係る電気信号を対象として、たとえば所定のプログラムを実行することによりデータ処理を行うものである。また、制御部42は、必要に応じて、分析結果データを記憶部43に記憶させる。記憶部43は、たとえば半導体メモリ素子からなり、制御部42によって分析結果データの読み書きが可能に構成されている。表示部44は、たとえば液晶ディスプレイであり、現在日時などと現況データのほか、受信部41による受信状態、制御部42による処理状態、記憶部43による記憶状態、および任意に選択された分析結果などを適宜表示する。

0043

なお、データ処理ユニット4は、1つのみのセンサ制御ユニット2を対象としてデータの送受信を行う構成であってもよいし、複数のセンサ制御ユニット2を対象としてデータの送受信を行う構成であってもよい。このような構成のセンサ制御ユニット2およびデータ処理ユニット4は、本実施形態における分析方法を行うための分析システムを構成する。

0044

図9に示す分析システムが構築された後は、連続的にまたは周期的に、センサ10を用いた分析工程が行われる。分析工程の実行は、センサ制御ユニット2に備えられた時刻計測手段に基づいて、センサ制御ユニット2が実行タイミングを司る構成であってもよいし、データ処理ユニット4に備えられた時刻計測手段に基づいて、データ処理ユニット4からの要求によってセンサ制御ユニット2が分析する構成であってもよい。連続的に分析を行う場合は、センサ10を用いた分析が実質的に常時行われ、この分析結果が電気信号としてセンサ制御ユニット2の送信部26からデータ処理ユニット4の受信部41に送信される。送信部26から受信部41への送信は、実質的に常時行われてもよいし、所定の時間間隔をおいて、所定の期間における分析結果がまとめて送信されてもよい。この場合、センサ制御ユニット2がデータ処理ユニット4の記憶部43に類似のデータ記憶手段を備えることが好ましい。

0045

次に、本実施形態のセンサ挿入方法、分析方法およびセンサ挿入システムA1の作用について説明する。

0046

本実施形態によれば、センサ10は、中空針12に収容された状態で中空針12とともに挿入対象部位81に挿入される。中空針12は、閉断面形状を有するものであり、スリット等の側方に開放する部位がない。このため、挿入対象部位81への挿入時に中空針12が挿入対象部位81を引っ掻くような挙動が生じない。したがって、挿入工程および抜去工程における痛感を抑制することができる。また、センサ10は、中空針12内において中空針12の中心軸廻りの回転動が規制されている。このため、中空針12の周方向における特定方位に電極パッド101を設けておくと、この電極パッド101は、挿入工程、離脱工程および接続工程において特定の方向を維持している。したがって、たとえばセンサ10の全方位に電極パッド101を設けておくことを必要とすることなく、センサ制御ユニット2と適切に接続することができる。

0047

また、挿入工程においては、中空針12に収容された支持体111にセンサ10を支持させている。そして、挿入工程から抜去工程にかけて、支持体111をセンサ10とともに挿入対象部位81に残存させている。これにより、挿入工程および抜去工程において、センサ10が意図せず回転動してしまうことなどを防止することができる。

0048

支持体111に溝部113を設け、センサ制御ユニット2に係合部21を設けており、電極パッド101とコネクタ27との接続に際しては、これらを係合させている。これにより、比較的細長い形状となる支持体111とセンサ制御ユニット2とを適切に位置決めすることができる。

0049

図10図28は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。

0050

図10は、本発明の第2実施形態に基づくセンサ挿入システムを示している。保実施形態のセンサ挿入システムA2は、センサ挿入ユニット1およびセンサ制御ユニット2の構成が、上述したセンサ挿入システムA1と異なっている。

0051

センサ挿入ユニット1の基本的構成は、図1に示すセンサ挿入システムA1におけるセンサ挿入ユニット1と同様である。図10に示すように、本実施形態においては、センサ10とセンサ支持部11の支持体111による支持形態がセンサ挿入システムA1における形態と異なる。

0052

具体的には、支持体111には、係合凹部114が形成されている。係合凹部114は、支持体111の長手方向に対して直角である方向に凹んでいる。一方、センサ10には、係合凸部102が形成されている。係合凸部102は、センサ10の長手方向に対して直角である方向に突出している。係合凹部114と係合凸部102とが係合することにより、センサ10が支持体111に支持されている。なお、センサ10および支持体111の一方に凹部を形成し、他方に凸部を形成すれば、係合凸部102および係合凹部114と同様の機能を果たすことができる。

0053

また、センサ10には、傾斜面103が形成されている。傾斜面103は、センサ10の後端に形成されており、複数の電極パッド101に隣接している。傾斜面103は、センサ10の長手方向において先端側に向かうほど、センサ支持部11に近づくように傾斜している。

0054

次に、図11図15を参照しつつ、本実施形態のセンサ挿入方法および分析方法について説明する。

0055

図11は、挿入工程を示している。たとえば、図1に示したセンサ支持部11の可動部110および針支持部121によって、センサ10および支持体111とこれらを収容した中空針12とを挿入対象部位81に挿入する。

0056

次いで、図12に示すように、抜去工程を行う。本工程は、たとえば、図1に示すセンサ支持部11の可動部110によって支持体111およびセンサ10の移動を規制した状態で、針支持部121によって中空針12を抜去する。抜去工程の完了に前後して、センサ制御ユニット2を用意する。本実施形態においては、センサ制御ユニット2には、テーパ部22を有する部位が設けられている。テーパ部22は、コネクタ27に対して後方に位置している。テーパ部22は、図示された姿勢において、中空針12の中心軸方向前方に向かうほど断面寸法が小となる形状とされている。

0057

次いで、図13に示すように、センサ制御ユニット2のうち上述したテーパ部22およびコネクタ27を有する部位を、センサ支持部11に接近させる。この際、図示するように、センサ制御ユニット2のテーパ部22を、センサ10の傾斜面103の後方に位置させる。

0058

次いで、図14に示すように、離脱工程を行う。本実施形態においては、センサ制御ユニット2のうち上述したテーパ部22およびコネクタ27を有する部位を、センサ10および支持体111の長手方向における前方に移動させる。この移動は、使用者の手によってなされてもよいし、センサ制御ユニット2に設けられたスライド機構(図示略)などによってなされてもよい。これにより、センサ制御ユニット2のテーパ部22が、センサ10の傾斜面103と当接し、さらに、傾斜面103と支持体111との間に入り込む格好となる。この結果、センサ10に支持体111から離間させる力が付加される。センサ10は、可撓性を有する材質からなるため、この力によって変形する。これにより、センサ10の係合凸部102が支持体111の係合凹部114から外れ、センサ10の支持体111による支持が解除される。また、センサ10の変形によってセンサ10の後方部分が支持体111から離間する方向である図中斜め左上方向に移動すると、センサ10の複数の電極パッド101とセンサ制御ユニット2のコネクタ27とが接続される。

0059

次いで、図1に示したセンサ支持部11の可動部110によって、図15に示すように、支持体111を抜去する。これにより、離脱工程が完了し、挿入対象部位81には、センサ制御ユニット2が接続されたセンサ10が残存する。この後は、たとえば図9に示した分析システムを構築することにより、分析工程を行う。

0060

本実施形態によっても、使用者の痛感を抑制しつつ、センサ制御ユニット2とセンサ10とを適切に接続することができる。また、本実施形態においては、センサ制御ユニット2およびセンサ10の接続と、支持体111によるセンサ10の支持の解除とを一括して行う。これにより、センサ10の挿入に係る一連工程数を削減することが可能である。これは、センサ挿入ユニット1の機構の複雑化を回避し、コスト低減等に寄与する。

0061

図14に示すように、センサ10に傾斜面103を設け、センサ制御ユニット2にテーパ部22を設けられており、離脱工程においては、センサ制御ユニット2をセンサ10の後方からセンサ10の先端に向けて移動させる。これにより、センサ10を支持体111の支持から解除させるセンサ10の変形と、電極パッド101およびコネクタ27の接続とを、一括して行うことが可能である。センサ10の係合凹部114とセンサ制御ユニット2の係合凸部102とを係合させることによるセンサ10と支持体111との支持は、センサ制御ユニット2の移動によってセンサ10が変形すると、速やかに解除されうるものであり好ましい。

0062

図16は、本発明の第3実施形態に基づくセンサ挿入システムを示している。本実施形態のセンサ挿入システムA3は、センサ挿入ユニット1およびセンサ制御ユニット2の構成が、上述した実施形態と異なっている。本実施形態においては、センサ挿入ユニット1は、主ケース127を有している。主ケース127は、センサ支持部11および針支持部121を収容し、かつこれらを保持している。主ケース127には、突起128および係止部129が設けられている。突起128は、主ケース127の下端に設けられており、図中上方に突出している。係止部129は、センサ制御ユニット2に係止することにより、センサ挿入ユニット1をセンサ制御ユニット2に固定するためのものである。

0063

本実施形態においては、中空針12は、下フランジ12aおよび上フランジ12bを有している。下フランジ12aは、中空針12の中心軸方向中央付近に設けられている。上フランジ12bは、中空針12の中心軸方向後端に設けられている。

0064

針支持部121は、上ケース122、下ケース124およびバネ125を有している。上ケース122は、下方が開放しており、下ケース124およびバネ125に対して図中上方に位置しており、これらを収容している。また、上ケース122には、中空針12を挿通させるための貫通孔が形成されている。また、上ケース122には、テーパ部123が形成されている。テーパ部123は、上ケース122の図中下端に設けられており、左右方向において内方に向かうほど断面寸法が小となる形状とされている。また、針支持部121は、ストッパ122aを有している。ストッパ122aは、上ケース122のテーパ部123と接触することによい、上ケース122が上昇することを阻止している。

0065

下ケース124は、上方が開放しており、バネ125を収容している。下ケース124は、中空針12の下フランジ12aと上ケース122との間に配置されている。また、下ケース124には、中空針12を挿通させる貫通孔が設けられている。ただし、この貫通孔は、中空針12の下フランジ12aの通過を阻止するサイズである。下ケース124のうち少なくとも図中下端の底部を構成する部位は、適度な可撓性を有する材質からなる。

0066

バネ125は、針支持部121の弾性力付勢手段であり、中空針12を移動させるための弾性力を発揮する。中空針12は、上ケース122と下ケース124との間に配置されており、中空針12を取り囲んでいる。

0067

本実施形態においても、センサ10は、センサ支持部11の支持体111に支持された状態で、中空針12に収容されている。センサ10は、支持体111に対して中空針12の中心軸廻りの回転動が規制されている。また、支持体111は、中空針12に対して中空針12の中心軸廻りの回転動が規制されている。

0068

なお、支持体111は、後述する図18および図19においては、中空針12とともに前進し、図20においては、中空針12とともに抜去されることなく、センサ10とともにとどまる。このような動作を実現する具体的構成として、支持体111について、以下の構成を採用しうる。たとえば、主ケース127の上部から支持体111の上端部分が露出した構成が挙げられる。挿入工程においては支持体111は、中空針12とともに前進する。この前進の後に、支持体111の上端が、主ケース127の所定部位に到達し、主ケース127に対して固定される。この結果、抜去工程においては、支持体111は、中空針12とは別に、センサ10とともに挿入対象部位81にとどまる。

0069

また、支持体111の他の具体的構成としては、複数の円筒部材伸縮自在に組み合わされた、いわゆるテレスコピック構造が挙げられる。この場合、支持体111のたとえば上端は、主ケース127に対して固定されている。また、未使用時においては、支持体111は、収縮状態をとっている。挿入工程においては、支持体111が伸長することにより、中空針12とともに前進する。この挿入工程が完了すると、支持体111は、その状態で伸縮が規制されるべくロックされる。このため、抜去工程においては、中空針12とは別に、センサ10とともに挿入対象部位81にとどまる。

0070

また、センサ挿入ユニット1は、操作部14を有している。操作部14は、後述するセンサ挿入においてセンサ挿入ユニット1に対して使用者の操作を行わせる部位であり、図示された例においては、圧縮されたバネ125が伸長しようとする力に抗して、下ケース124を保持している。

0071

本実施形態においては、センサ制御ユニット2は、センサ挿入ユニット1よりも平面視寸法が大である扁平形状とされている。ただし、センサ制御ユニット2の形状はこれに限定されるものではない。センサ制御ユニット2は、一対の切断部23を有している。一対の切断部23は、互いが近接あるいは当接することにより、支持体111を切断する機能を果たす。また、本実施形態においては、一方の切断部23の下方にコネクタ27が配置されている。

0072

次いで、図17図22を参照しつつ、本実施形態のセンサ挿入方法および分析方法について説明する。

0073

まず、図17に示すように、センサ挿入ユニット1とセンサ制御ユニット2とを結合する。この結合は、たとえば、センサ挿入ユニット1の係止部129をセンサ制御ユニット2に係止させることにより行う。

0074

次いで、図18に示すように、たとえば接合テープ28を用いて、センサ制御ユニット2を挿入対象部位81に接合する。これにより、互いに一体化されたセンサ挿入ユニット1およびセンサ制御ユニット2が挿入対象部位81に対して固定される。

0075

次いで、図19に示すように、挿入工程を行う。本工程においては、たとえば、使用者が操作部14を外方に引くことにより、下ケース124の保持を解除する。これにより、バネ125から付勢される弾性力によって、下ケース124とともに中空針12が下方に移動させられる。中空針12に収容された支持体111(センサ支持部11)およびセンサ10も、中空針12の中心軸廻りの回転動が規制された状態で下降する。この下降に伴い、中空針12およびセンサ10の一部が、挿入対象部位81に挿入される。また、中空針12およびセンサ10が挿入された瞬間を示す図示された状態においては、バネ125は、いまだ圧縮状態にある。

0076

図19に示す下ケース124の下降によって、下ケース124の下端が上ケース122の突起128に当接する。これにより、テーパ部123が外方へと押し広げられ、ストッパ122aから外れる。この結果、ストッパ122aによる上ケース122の上昇阻止が解除される。また、下ケース124の図中右底部が、テーパ部123によって上方に折り曲げられる。これにより、下ケース124の図中右底部と中空針12の上フランジ12bとの干渉が解かれる。この結果、下ケース124には、中空針12の上フランジ12bが挿通可能な貫通孔が形成される。

0077

図19に示す挿入瞬間の直後から、バネ125の弾性力によって中空針12および上ケース122が上昇し始める。そして、図20に示すように、抜去工程を行う。具体的には、中空針12の上フランジ12bが主ケース127に当接するまで、中空針12および上ケース122が上昇する。この際、センサ10はその一部が挿入対象部位81に挿入されたままであり、これに伴い、センサ支持部11の位置も維持されている。

0078

次いで、離脱工程を行う。本工程においては、センサ制御ユニット2の一対の切断部23を互いに接近させ、あるいは当接させることにより、支持体111を切断する。これにより、センサ10がセンサ挿入ユニット1から切り離される。また、一対の切断部23の接近により、センサ10の複数の電極パッド101とセンサ制御ユニット2のコネクタ27とが接続される。

0079

この後は、図22に示すように、センサ挿入ユニット1をセンサ制御ユニット2から取り外す。そして、たとえば図9に示した分析システムを構築することにより、分析工程を行う。

0080

本実施形態によっても、使用者の痛感を抑制しつつ、センサ制御ユニット2とセンサ10とを適切に接続することができる。また、本実施形態においては、図21に示すように、離脱工程において、センサ10が挿入対象部位81に挿入された状態で、支持体111を切断することによりセンサ10をセンサ挿入ユニット1から離脱させる。このため、離脱工程においては、支持体111は移動されず固定されたままである。したがって、支持体111の移動等に伴って、センサ10が意図せず動いてしまうことなどを回避することができる。

0081

針支持部121が、上ケース122および下ケース124を有しており、ストッパ122a、テーパ部123および突起128を用いた互いの係合関係が構築されている。これにより、図19および図20に示すように、挿入工程から抜去工程の一連の動作を、ひとつのバネ125が圧縮状態から伸長する弾性力によって実現することができる。

0082

図23および図24は、本発明の第4実施形態に基づくセンサ挿入システムを示している。本実施形態のセンサ挿入システムA4においては、特にセンサ挿入ユニット1の構成が、上述した実施形態と異なっている。本実施形態のセンサ挿入ユニット1においては、センサ支持部11に係合凹部116が形成されている。また、針支持部121には、係合凸部120が形成されている。そして、係合凹部116と係合凸部120とが係合している。この係合が維持されている間は、センサ支持部11と針支持部121とが一体的に移動する。なお、本実施形態においても、中空針12の中心軸廻りのセンサ10の回転動が規制された状態で、センサ10が中空針12内に収容されていることは、上述した実施形態と同様である。また、センサ10には、上述した複数の電極パッド101が形成されており、本実施形態においては図示を省略している。バネ125は、同図においては、圧縮状態とされている。

0083

また、図24に示すように、中空針12の後端には、後端テーパ部126が設けられている。後端テーパ部126は、上方に向かうほど断面寸法が小となる形状とされている。また、センサ支持部11は、挟持部117を有している。挟持部117は、バネによって生じる弾性力によってセンサ10を挟む部分である。この挟持部117には、後端テーパ部126の直上に位置する傾斜面115が形成されている。

0084

センサ制御ユニット2は、予め挿入対象部位81に固定されている。センサ制御ユニット2のうち、センサ10の複数の電極パッド101が到来する位置には、上述したコネクタ27が形成されおり、本実施形態においては図示を省略している。

0085

次いで、図25図28を参照しつつ、本実施形態のセンサ挿入方法および分析方法を説明する。

0086

まず、図25に示すように、挿入工程を行う。この工程は、たとえば、バネ等(図示せず)や使用者の手によってセンサ支持部11の可動部110および針支持部121が図中斜め左下方へと移動させることによって行う。これにより、センサ10および中空針12の先端側部分が、センサ制御ユニット2を通して挿入対象部位81に挿入される。

0087

次いで、図26に示すように、抜去工程を行う。本実施形態においては、使用者が操作部14を右斜め下方へと押しこむ。操作部14の先端は、センサ支持部11の左斜め下方部分を下方へと押し曲げる。この結果、上述した係合凸部120と係合凹部116との係合およびバネ125の圧縮が解除される。これにより、針支持部121に付勢されるバネ125の弾性力によって、針支持部121および中空針12が図中右斜上方へと抜去される。

0088

また、針支持部121および中空針12の移動によって、図26および図27に示すように、中空針12の後端テーパ部126が、センサ支持部11の挟持部117に当接する。挟持部117には、傾斜面115が形成されている。このため、傾斜面115に後端テーパ部126が当接することによって、挟持部117が押し開かれる。これにより、センサ支持部11によるセンサ10の支持が解除される。この解除の後に、センサ挿入ユニット1を取り外すことにより、本実施形態の離脱工程が完了する。

0089

この後は、センサ10とセンサ制御ユニット2との接続を行うなどにより、たとえば図9に示した分析システムを構築し、分析工程を行う。

0090

本実施形態によっても、使用者の痛感を抑制しつつ、センサ制御ユニット2とセンサ10とを適切に接続することができる。また、図26および図27に示すように、抜去工程が完了するタイミングで、中空針12の後端テーパ部126が挟持部117の傾斜面115に当接することにより、センサ支持部11によるセンサ10の支持が解除される。このため、抜去工程から離脱工程にわたる一連の動作を連続してスムーズに行うことができる。

0091

後端テーパ部126と傾斜面115との当接を利用したセンサ支持部11の支持解除は、確実かつスムーズな支持解除に好ましいが、中空針12が当接することによるセンサ支持部11の支持解除を実現する機構はこれに限定されない。抜去工程の完了時における中空針12の挙動を利用して、センサ支持部11の支持を解除する様々な機構を適宜採用できる。

0092

なお、支持体111を挿入対象部位81内に挿入している実施形態があるが、挿入対象部位81内に挿入せずに、センサ10を支持するような構成であってもよい。また、上記した実施形態では、抜去工程、接続工程、離脱工程の順番で行っているが、接続工程は、離脱工程後に行ってもよい。また、抜去工程、接続工程、離脱工程をそれぞれ独立した工程として説明したが、それらの工程は一連の作業の中で連続的に行われてもよい。

0093

本発明に係るセンサ挿入方法、分析方法およびセンサ挿入システムは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るセンサ挿入方法、分析方法およびセンサ挿入システムの具体的な構成は、種々に設計変更自在である。

0094

A1〜A4センサ挿入システム
1 センサ挿入ユニット
10センサ
101電極パッド
102係合凸部
103 傾斜面
11センサ支持部
110可動部
111支持体
112 収容部
113 溝部
114 係合凹部
115 傾斜面
116 係合凹部
117 挟持部
12中空針
12a 下フランジ
12b 上フランジ
121針支持部
122 上ケース
122aストッパ
123テーパ部
124 下ケース
125バネ
126後端テーパ部
127主ケース
128突起
129係止部
120 係合凸部
14 操作部
2センサ制御ユニット
21 係合部
22 テーパ部
23 切断部
25 制御部
26 送信部
27コネクタ
28接合テープ
4データ処理ユニット
41 受信部
42 制御部
43 記憶部
44 表示部
81 挿入対象部位

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 近藤暹の「 疲労度測定方法および装置」が 公開されました。( 2019/05/23)

    【課題】 簡単な装置と操作により、聴覚に基づいて身体ないし脳神経系統の疲労度を1回の測定により、客観的数値として容易かつ正確に測定し、表示することができる疲労度測定方法および装置を提供する。【解決手... 詳細

  • 麗寶大數據股フン有限公司の「 生体情報解析装置及びその顔型のシミュレーション方法」が 公開されました。( 2019/05/23)

    【課題】利用者の本来顔型に応じて異なる顔型変形処理を行うことで、目標顔型を適用した利用者のシミュレーション画像を効果的に生成するほか、生成したシミュレーション画像がより自然に仕上がる生体情報解析装置及... 詳細

  • 日本光電工業株式会社の「 容体変化判別装置」が 公開されました。( 2019/05/23)

    【課題】被検者の容体変化の判別の正確性を向上させることができる容体変化判別装置を提供することを目的とする。【解決手段】被検者の第一生体情報を取得する第一取得部3と、第一取得部3により取得された第一生体... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ