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技術 オゾン水消毒方法およびオゾン水消毒機

出願人 株式会社IHIアグリテック
発明者 元森信吾菊池正浩
出願日 2014年12月24日 (6年0ヶ月経過) 出願番号 2014-260163
公開日 2016年7月7日 (4年5ヶ月経過) 公開番号 2016-119940
状態 特許登録済
技術分野 内視鏡 消毒殺菌装置
主要キーワード 貯留水量 酸素配管 電源インレット 水温調整 酸素供給口 消毒対象物 高オゾン オゾン水供給管
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年7月7日)のものです。
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図面 (3)

課題

通常のオゾン濃度から高水準消毒が可能な高オゾン濃度までのオゾン水を用いて、効率良く消毒処理を行うことのできるオゾン水消毒機を提供すること。

解決手段

オゾン水を用いて消毒槽4に入れた内視鏡5の消毒処理を行うオゾン水内視鏡消毒機1は、オゾン水生成ユニット21において、20℃に温度が制御された原水に、オゾナイザ32からオゾンガス31を注入して、結核菌を消毒可能な高濃度のオゾン水22を生成する。消毒処理においては、20℃の高濃度のオゾン水22をオゾン水生成タンク21aから消毒槽4に供給し、消毒槽4内にセットされた内視鏡5の消毒処理を行う。

概要

背景

オゾン水消毒機としては、特許文献1に開示されているように、内視鏡を消毒する内視鏡殺菌装置が知られている。内視鏡殺菌装置では、殺菌槽消毒槽)内に水道水原水として供給し、殺菌槽に溜めた原水にオゾンガス注入して、殺菌槽内においてオゾン水を生成している。オゾン水のオゾン濃度所定濃度に達した後は、殺菌槽内においてオゾン水を循環させながら殺菌槽内に配置した殺菌対象の内視鏡をオゾン水で殺菌処理している。殺菌処理後は殺菌槽内のオゾン水を、オゾン分解器を通してオゾンを除去した後に排出している。

概要

通常のオゾン濃度から高水準消毒が可能な高オゾン濃度までのオゾン水を用いて、効率良く消毒処理を行うことのできるオゾン水消毒機を提供すること。オゾン水を用いて消毒槽4に入れた内視鏡5の消毒処理を行うオゾン水内視鏡消毒機1は、オゾン水生成ユニット21において、20℃に温度が制御された原水に、オゾナイザ32からオゾンガス31を注入して、結核菌を消毒可能な高濃度のオゾン水22を生成する。消毒処理においては、20℃の高濃度のオゾン水22をオゾン水生成タンク21aから消毒槽4に供給し、消毒槽4内にセットされた内視鏡5の消毒処理を行う。

目的

本発明の課題は、このような点に鑑みて、オゾン水消毒機により、一般的に使用される通常のオゾン濃度から高水準消毒が可能な高オゾン濃度までのオゾン水を用いて、効率良く消毒処理を行うことのできるオゾン水消毒方法を提案することにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

外部から供給される供給水原水として用いてオゾン水を生成し、生成したオゾン水を用いて消毒槽内消毒対象物消毒処理を行うオゾン水消毒機を用いたオゾン水消毒方法であって、前記オゾン水のオゾン濃度を、0.3ppmから5ppmまでの範囲内の値とし、前記オゾン水の温度を予め設定した温度以下に制御することを特徴とするオゾン水消毒方法。

請求項2

前記オゾン水の温度を、0℃から30℃までの範囲内の値とする請求項1に記載のオゾン水消毒方法。

請求項3

前記オゾン水の温度を、20℃以下の値とする請求項2に記載のオゾン水消毒方法。

請求項4

前記消毒処理の処理時間を、1分から30分までの範囲内の値とする請求項1に記載のオゾン水消毒方法。

請求項5

前記オゾン濃度と前記処理時間との積が、2ppm・minから20ppm・minまでの範囲内の値となるように、前記オゾン濃度と前記処理時間との組み合わせを設定する請求項4に記載のオゾン水消毒方法。

請求項6

前記オゾン水の温度を、20℃以下の値とし、前記消毒処理の処理時間を、1分から30分までの範囲内の値とし、前記オゾン濃度と前記処理時間との積が、2ppm・minから20ppm・minまでの範囲内の値となるように、前記オゾン濃度と前記処理時間との組み合わせを設定する請求項1に記載のオゾン水消毒方法。

請求項7

前記消毒対象物は内視鏡である請求項1ないし6のうちのいずれか一つの項に記載のオゾン水消毒方法。

請求項8

外部から供給される供給水を原水として用いてオゾン水を生成し、生成したオゾン水を用いて、消毒槽内において消毒対象物の消毒処理を行うオゾン水消毒機であって、前記オゾン水のオゾン濃度を、0.3ppmから5ppmまでの範囲内の値に制御可能な濃度制御部と、前記オゾン水の温度を制御可能な温度制御部と、を有していることを特徴とするオゾン水消毒機。

請求項9

前記温度制御部は、前記オゾン水の温度を、0℃から30℃までの範囲内の値に制御可能である請求項8に記載のオゾン水消毒機。

請求項10

前記温度制御部は、前記オゾン水の温度を20℃以下に制御可能である請求項9に記載のオゾン水消毒機。

請求項11

前記消毒槽内での前記オゾン水による消毒処理の処理時間を、1分間から30分間までの範囲内の値に制御可能な時間制御部を有している請求項8に記載のオゾン水消毒機。

請求項12

前記濃度制御部および前記時間制御部によってそれぞれ制御される前記オゾン濃度と前記処理時間との積が、2ppm・minから20ppm・minまでの範囲内の値である請求項11に記載のオゾン水消毒機。

請求項13

オゾンガスを生成するオゾンガス生成部と、前記消毒槽に供給されるオゾン水を生成して貯留するオゾン水生成貯留部と、を有しており、前記濃度制御部は、前記オゾンガス生成部から、前記オゾン水生成貯留部および前記消毒槽に供給されるオゾンガスの供給量を制御する請求項8に記載のオゾン水消毒機。

請求項14

前記オゾン水生成貯留部に対して、外部から原水を供給する第1原水供給系と、前記オゾン水生成貯留部に対して、貯水タンクに貯留されている所定温度に制御された原水を供給する第2原水供給系と、を有しており、前記温度制御部は、前記第1、前記第2原水供給系のそれぞれから前記オゾン水生成貯留部に供給される原水の供給量を制御する請求項13に記載のオゾン水消毒機。

請求項15

前記消毒対象物は内視鏡である請求項8ないし14のうちのいずれか一つの項に記載のオゾン水消毒機。

技術分野

0001

本発明は、外部から供給される供給水原水として用いてオゾン水を生成し、生成したオゾン水を用いて、消毒槽内において消毒対象物消毒処理を行うオゾン水消毒機に関する。さらに詳しくは、この種のオゾン水消毒機を用いて、結核菌等で汚染された内視鏡等の医療機器類を消毒するのに適したオゾン水消毒方法に関する。

背景技術

0002

オゾン水消毒機としては、特許文献1に開示されているように、内視鏡を消毒する内視鏡殺菌装置が知られている。内視鏡殺菌装置では、殺菌槽消毒槽)内に水道水を原水として供給し、殺菌槽に溜めた原水にオゾンガス注入して、殺菌槽内においてオゾン水を生成している。オゾン水のオゾン濃度所定濃度に達した後は、殺菌槽内においてオゾン水を循環させながら殺菌槽内に配置した殺菌対象の内視鏡をオゾン水で殺菌処理している。殺菌処理後は殺菌槽内のオゾン水を、オゾン分解器を通してオゾンを除去した後に排出している。

先行技術

0003

特開2014−33794号公報

発明が解決しようとする課題

0004

従来における内視鏡殺菌装置等のオゾン水消毒機においては、一般的に、オゾン水濃度を0.5ppm程度の一定濃度に維持した状態で、5分間程度の一定の処理時間で消毒処理を行っている。また、オゾン水生成用の原水として水道水がそのまま用いられるので、水道水と略同一の温度のオゾン水が生成され、消毒に用いられている。

0005

内視鏡等の医療機器類の消毒においては、高水準消毒と呼ばれる結核菌を死滅させることの可能な高い消毒効果が要求される場合がある。しかしながら、従来においては、オゾン水消毒機を用いた高水準消毒については提案されていない。

0006

オゾン水消毒機において、生成されるオゾン水のオゾン濃度を高めるためには、消毒槽に貯留した原水に対するオゾンガスの注入時間を長くする必要がある。特に、原水の温度が高い場合には、オゾンの溶解率が低下するので、所望のオゾン濃度が得られるまでに長時間を要する。例えば、夏場には原水として使用している水道水の温度が高いことが多く、オゾンの溶解速度が低下し、オゾン濃度を上げるために長時間を要する。この結果、1回の消毒処理のための所要時間が長くなり、作業効率が大幅に低下する。

0007

本発明の課題は、このような点に鑑みて、オゾン水消毒機により、一般的に使用される通常のオゾン濃度から高水準消毒が可能な高オゾン濃度までのオゾン水を用いて、効率良く消毒処理を行うことのできるオゾン水消毒方法を提案することにある。

0008

また、本発明の課題は、通常のオゾン濃度から高水準消毒が可能な高オゾン濃度までのオゾン水を用いて、効率良く消毒処理を行うことのできるオゾン水消毒機を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

上記の課題を解決するために、本発明は、外部から供給される供給水を原水として用い
てオゾン水を生成し、生成したオゾン水を用いて、消毒槽内において消毒対象物の消毒処理を行うオゾン水消毒機を用いたオゾン水消毒方法において、前記オゾン水のオゾン濃度を、0.3ppmから5ppmまでの範囲内の値とし、前記オゾン水の温度を予め設定した温度以下に制御することを特徴としている。

0010

本発明のオゾン水消毒方法では、結核菌を確実に死滅させることのできる3ppm程度以上の濃度範囲包含するオゾン濃度のオゾン水を使用する。また、オゾン水の温度を所定の温度以下に制御する。したがって、夏場等において原水として用いる水道水の温度が高い場合に、当該水道水を例えば20℃或いは、それ以下の温度に下げることができる。この結果、高濃度のオゾン水を、長時間を要することなく生成できる。よって、結核菌等が付着した内視鏡等の医療機器類の高水準消毒を、処理時間を大幅に長くすることなく、効率良く行うことが可能になる。

0011

本発明のオゾン水消毒方法において、前記オゾン水の温度を、0℃から30℃までの範囲内の値とすることが望ましい。0℃を下回る温度では原水が凍結するので好ましくない。30℃を超える温度では、高濃度のオゾン水を生成するために長時間を要し、また、30℃を超えるオゾン水を用いる場合には消毒対象物に材料劣化が生じるおそれがあるので、好ましくない。

0012

特に、前記オゾン水の温度を20℃以下に制御することが望ましい。これにより、オゾン水に晒される消毒対象物の材料劣化を抑制できる。

0013

本発明のオゾン水消毒方法において、前記消毒処理の処理時間を、1分から30分までの範囲内の値とすることが望ましい。オゾン水のオゾン濃度と消毒処理の処理時間との適切な組み合わせを採用することにより、消毒対象物のそれぞれに適した形態(濃度、温度、時間)で消毒処理を行うことができる。

0014

この場合、オゾン水による消毒効果は、オゾン濃度と処理時間との積にほぼ比例するので、前記オゾン濃度と前記処理時間との積が、2ppm・minから20ppm・minまでの範囲内の値となるように、前記オゾン濃度と前記処理時間の組み合わせを設定することが望ましい。

0015

このようにして、オゾン濃度と処理時間の組み合わせを設定することにより、結核菌から一般の雑菌までの広範囲の消毒を適切に行うことができ、また、消毒時間の短縮化も図ることができる。例えば、結核菌を死滅させるためには、オゾン水濃度を3ppmとした場合には、処理時間を5分間に設定すればよい。

0016

本発明のオゾン水消毒方法において、前記オゾン水の温度を、20℃以下の値とし、前記消毒処理の処理時間を、1分から30分までの範囲内の値とし、前記オゾン濃度と前記処理時間の積が、2ppm・minから20ppm・minまでの範囲内の値となるように、前記オゾン濃度と前記処理時間の組み合わせを設定することが望ましい。

0017

このような消毒条件の下でのオゾン水を用いた消毒は、特に、内視鏡の消毒に適している。

0018

次に、本発明は、外部から供給される供給水を原水として用いてオゾン水を生成し、生成したオゾン水を用いて、消毒槽内において消毒対象物の消毒処理を行うオゾン水消毒機において、前記オゾン水のオゾン濃度を、0.3ppmから5ppmまでの範囲内の値に制御可能な濃度制御部と、前記オゾン水の温度を制御可能な温度制御部とを有していることを特徴としている。

0019

前記温度制御部は、前記オゾン水の温度を、0℃から30℃までの範囲内の値に制御可能とすればよい。特に、前記温度制御部は、前記オゾン水の温度を20℃以下に制御することが望ましい。

0020

本発明のオゾン水消毒機は、前記消毒槽内での前記オゾン水による消毒処理の処理時間を、1分から30分までの範囲内の値に調節可能な時間制御部を有していることが望ましい。

0021

この場合、前記濃度制御部および前記時間制御部によってそれぞれ制御される前記オゾン濃度と前記処理時間との積が、2ppm・minから20ppm・minまでの範囲内の値であることが望ましい。

0022

次に、本発明のオゾン水消毒機は、オゾンガスを生成するオゾンガス生成部と、前記消毒槽に供給されるオゾン水を生成して貯留するオゾン水生成貯留部とを有していることが望ましい。この場合には、前記濃度制御部は、前記オゾンガス生成部から、前記オゾン水生成貯留部および前記消毒槽に供給されるオゾンガスの供給量を制御すればよい。

0023

オゾンガス生成部からオゾン水生成貯留部にオゾンガスを供給することにより、所望濃度のオゾン水を必要量だけ予め生成しておくことができる。したがって、消毒槽内においてオゾン水を生成する場合のように、消毒時間にオゾン水生成時間が含まれる場合に比べて、1回の消毒時間を短縮することができ、オゾン水消毒機の作業効率を向上できる。

0024

また、本発明のオゾン水消毒機は、前記オゾン水生成貯留部に対して、外部から原水を供給する第1原水供給系と、前記オゾン水生成貯留部に対して、貯水タンクに貯留されている所定温度に制御された原水を供給する第2原水供給系とを有していることが望ましい。この場合には、前記温度制御部は、前記第1、第2原水供給系のそれぞれから前記オゾン水生成貯留部に供給される原水の供給量を制御することで、オゾン水生成貯留部の貯水タンク内に生成されるオゾン水の温度を制御することができる。

0025

温度が制御された原水が、温度制御されずに直接にオゾン水生成貯留部に供給される原水に加えられる。これにより、オゾン水生成貯留部において生成されるオゾン水の温度制御に必要な時間の短縮化を図ることができる。また、温度管理を行っていない一般的なオゾン水消毒機に比べて、温度制御を短時間で廉価に行うことができる。

図面の簡単な説明

0026

本発明を適用したオゾン水内視鏡消毒機の正面側外観斜視図および背面側の外観斜視図である。
図1のオゾン水内視鏡消毒機の概略構成図である。

実施例

0027

以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施の形態は本発明のオゾン水消毒機を内視鏡を消毒するためのオゾン水内視鏡消毒機に適用したものである。本発明のオゾン水消毒機は内視鏡の消毒に限定されるものではなく、他の医療機器類、その他の器具の消毒にも適用可能なことは勿論である。

0028

図1(a)は本実施の形態に係るオゾン水内視鏡消毒機を示す正面側の外観斜視図であり、図1(b)はその背面側の外観斜視図である。なお、図1(b)においては、オゾン水内視鏡消毒機に外付けされている冷水ユニットおよびオゾン分解器の表示を省略してある。オゾン水内視鏡消毒機では、オゾン水を満たした消毒槽の内部に、消毒対象物である
内視鏡を浸漬し、消毒槽内においてオゾン水を循環させると共に、オゾン水を内視鏡の内部を通して流すことにより、内視鏡の洗浄・消毒が行なわれる。

0029

図1を参照して説明すると、オゾン水内視鏡消毒機1は、例えば、全体として縦長の直方体形状の外装ケース2を備えている。外装ケース2の上面には、後端縁を中心として上方に開けることのできる蓋3が取り付けられている。蓋3を開けると、外装ケース2の内部に配置されている消毒槽4が上方に開口し、消毒対象物である内視鏡5を、上方から消毒槽4に挿入して設置することが可能である。外装ケース2における消毒槽4の前面部分は透明な窓6となっており、前方から窓6を通して、消毒槽4内の状態を目視可能となっている。

0030

外装ケース2の上面における蓋3の後側の部分には、操作入力・表示部としてのタッチパネル7が配置されている。タッチパネル7は、タッチパネル操作盤と状態表示用の液晶表示盤を兼用している。タッチパネル7に表示された作業内容タッチすることにより、消毒等の処理が実行され、液晶表示盤には現在の作業の進行状態等が表示される。タッチパネル7の側方には、消毒処理中に水が正常に流れているか否かを、目視により確認するための水流確認窓8が配置されている。

0031

外装ケース2の背面の上側中央の部位には、電源スイッチ11および電源インレット12が並列配置されている。背面の上側部分における一方の端側の部位には、オゾン水生成のための原水として用いる水道水を供給するための給水口14が配置されている。給水口14の下側には冷水供給口15が配置されている。冷水供給口15には、オゾン水生成用の原水の水温調整のために用いる冷水が、冷水ユニット16から供給される。冷水ユニット16は水道水を冷却して冷水を生成して、その内部に貯留する。

0032

外装ケース2の背面における他方の端側の部位には、オゾン生成のための酸素が供給される酸素供給口17が配置されている。酸素供給口17には、酸素ボンベ図2参照)あるいは、病院内等においては院内酸素配管から酸素が供給される。背面の下方の側の部分には、消毒処理に使用した後のオゾン水を排出するための排水口18が配置されている。消毒処理終了後に排水口18から排出されるオゾン水はオゾン分解器19を介して排出される。また、外装ケース2の背面における排水口とは反対側の部位には、排気口20が形成されており、消毒槽4から出るオゾンガスが内蔵のオゾン分解ユニット図2参照)を介して分解されて酸素ガスとなって排出される。

0033

図2は、オゾン水内視鏡消毒機1を中心に構成されるオゾン水内視鏡消毒システムの概略構成図である。オゾン水内視鏡消毒機1の内部には、内視鏡5の洗浄・消毒を行う消毒槽4が配置されている。消毒槽4には、オゾン水生成ユニット21(オゾン水生成貯留部)からオゾン水22が供給される。例えば、20リットルの所定濃度のオゾン水が供給される。

0034

オゾン水生成用の原水には、外部から供給される供給水、通常は水道水23が用いられる。水道水23は、給水口14からフィルタ24および開閉弁25を介してオゾン水生成ユニット21のオゾン水生成タンク21aに供給される(第1原水供給系)。給水経路には、水道水23の温度を検出するための水温計27が取り付けられている。

0035

また、水道水23は冷水ユニット16に供給され、予め設定されている設定温度、例えば20℃よりも低温、例えば5℃の冷水28に冷却されて冷水ユニット16に貯留される。冷水ユニット16からは、必要に応じて開閉弁29を介して、冷水28がオゾン水生成タンク21aに供給可能である(第2原水供給系)。

0036

オゾン水生成タンク21aにおいては、水道水23が設定温度よりも高い場合には、冷水ユニット16から冷水28が供給され、水道水23と冷水28が混合して、設定温度のオゾン水生成用の原水が生成され、貯留される。水道水23が設定温度よりも低い場合には冷水28の供給は行われない。これにより、20℃あるいはそれよりも低い温度のオゾン水生成用の原水がオゾン水生成タンク21a内において生成される。

0037

なお、本例では、消毒槽4内に供給されたオゾン水22の温度を直接には制御していない。一般的に、オゾン水内視鏡消毒機1は院内等の環境温度が一定に保持される場所で使用される場合が殆どであり、消毒槽4に供給されたオゾン水温度が大幅に変動する可能性が極めて低い。よって、原水の温度を管理すれば、実質的に消毒槽4内のオゾン水温度を管理できる。勿論、消毒槽4内において、直接に、水温計等によってオゾン水温度を検出して、温度制御を行うようにすることも可能である。

0038

一方、オゾン水生成用のオゾンガス31は、オゾナイザ32によって生成されて、オゾン水生成ユニット21のオゾン水生成タンク21aに供給される。オゾナイザ32は、外部の酸素供給源である酸素ボンベ33から酸素供給口17を介して供給される酸素からオゾンガスを生成する。

0039

オゾン水生成ユニット21のオゾン水生成タンク21aは、消毒槽4と略同程度の容量、例えば20リットルのタンクである。オゾン水生成タンク21aに、設定温度の原水が溜まった後に、オゾナイザ32からオゾンガス31が注入される。これにより、原水にオゾンが溶け込み、所定濃度のオゾン水22が生成される。

0040

オゾン水生成タンク21a内へのオゾンガス31の注入量(注入時間)を制御することにより、オゾン水生成タンク21a内のオゾン水22のオゾン濃度が所定濃度となるように制御できる。

0041

オゾン水生成タンク21a内に設定濃度のオゾン水22が生成されると、オゾン水22は、オゾン水供給管34および供給ポンプ35を介して、消毒槽4に供給される。消毒槽4内には、予め、消毒対象物である内視鏡5が消毒槽4内のオゾン水22に浸漬可能な状態にセットされる。

0042

消毒処理においては、循環用配管36および循環ポンプ37を介して、消毒槽4内のオゾン水22を循環させながら、内視鏡5の消毒を行う。なお、図示は省略してあるが、内視鏡5の内部にオゾン水22を通すために、内視鏡5の送気送水口、鉗子口チューブを接続し、これらのチューブを介して内視鏡5の内部を通してオゾン水が流れる。

0043

消毒槽4を循環するオゾン水の濃度は、循環用配管36に取り付けたオゾン水濃度計38によって測定される。測定されたオゾン水22の濃度が設定濃度よりも低い場合には、オゾナイザ32から、オゾンガス供給用分岐管39を介して、オゾンガス31が供給される。これにより、オゾン水22のオゾン濃度が設定濃度に維持される。また、消毒処理中において消毒槽4から排出されるオゾンガスは、オゾン分解ユニット41を介して分解されて、酸素ガスとなって排気口20から外部に排出される。

0044

消毒処理が終了した後は、消毒槽4のオゾン水22は、排水管42およびオゾン分解器19を介して所定の排水配管43に排出可能となっている。オゾン分解器19は、活性炭等のオゾン分解物が充填されており、排出されるオゾン水に含まれているオゾンを分解する。

0045

ここで、冷水ユニット16は、本例では、オゾン水内視鏡消毒機1に外付けされるユニ
ットであり、必要に応じて接続して使用可能である。冷水ユニット16をオゾン水内視鏡消毒機1の内部に組み込むことも可能である。冷水ユニット16は冷水タンク61を備え、ここには、オゾン水生成用の原水として、水道水23が給水管62およびフィルタ63を介して供給される。冷水タンク61に貯留した原水を、循環ポンプ64によって、チラー65を介して循環させることにより、設定温度よりも低温、例えば5℃の冷水28が冷水タンク61内に得られる。

0046

冷水ユニット16は制御部66を備えている。制御部66は消毒機制御ユニット50と連動して動作する。制御部66は、冷水タンク61に取り付けた液面センサ67に基づき貯留水量を一定に制御可能である。また、冷水タンク61に取り付けた水温計68の測定値に基づき、冷水タンク61内の冷水28の水温を所定の温度、例えば5℃に制御可能である。冷水タンク61は、オゾン水生成タンク21aに比べて小容量のタンクであり、例えば、10リットルである。

0047

上記構成のオゾン水内視鏡消毒機1の各部の駆動制御は、消毒機制御ユニット50により行われる。例えば、消毒機制御ユニット50はマイクロコンピュータを中心に構成されており、予めインストールされているプログラムを実行することにより、各部を駆動制御して、各種の動作を行わせる。

0048

消毒機制御ユニット50は、デフォルト値あるいはタッチパネル7からの設定入力に基づき、消毒槽4内のオゾン水22の濃度を設定濃度に制御する濃度制御部50a、消毒槽4に供給されるオゾン水生成タンク21a内のオゾン水22を設定温度に制御(調整)する温度制御部50b、および、消毒槽4内でのオゾン水22による消毒処理の処理時間を設定時間に制御する時間制御部50cとして機能する。

0049

(動作モード例)
上記構成のオゾン水内視鏡消毒機1を高水準消毒機として用いて結核菌を消毒できるようにする場合には、消毒機制御ユニット50の制御の下に、例えば、次の動作モードによって各部が動作する。

0050

例えば、消毒条件は、結核菌を消毒できるように、オゾン水濃度が3ppm、処理時間が5分とされる。また、水温は20℃以下に制御される。オゾン水内視鏡消毒機1に取り付けられている冷水ユニット16は、例えば、電源スイッチ11がオンされると、冷水生成動作を開始して、冷水タンク61に例えば5℃の冷水を溜める。

0051

消毒機制御ユニット50は、オゾン水生成用の原水として、温度制御されていない水道水23を、直接に、フィルタ24を介して、オゾン水生成ユニット21のオゾン水生成タンク21aに取り込む動作を開始する。また、給水経路に配置した水温計27による検出水温に基づき、オゾン水生成タンク21a内の水温が20℃以下となるように制御する。例えば、水道水23の温度が20℃よりも高い場合には、冷水ユニット16から5℃に制御されている冷水28を取り込み、オゾン水生成タンク21a内の水温を20℃となるように制御する。

0052

オゾン水生成タンク21a内に所定量の原水23(水道水)が溜まった時点から、オゾナイザ32によって生成されるオゾンガス31をオゾン水生成タンク21a内に取り込み、オゾン水生成タンク21a内においてオゾン水22の生成動作を行う。オゾンガス31の注入量(注入時間)を制御することにより、オゾン水生成タンク21a内のオゾン水22の濃度を、設定濃度である3ppm前後となるように制御することができる。

0053

この後は、消毒機制御ユニット50は、オゾン水生成タンク21aに貯留されているオ
ゾン水22を消毒槽4に供給する。消毒槽4の側においては、循環ポンプ37を駆動してオゾン水22の循環を開始する。オゾン水濃度計38によって計測されるオゾン水濃度が3ppm未満の場合には、オゾナイザ32からオゾンガス31を消毒槽4に導入して、オゾン濃度を、設定濃度となるように調整する。オゾン濃度が3ppmに達した後は、内視鏡5の消毒処理を開始する。

0054

内蔵タイマ等によって消毒時間5分が経過したことが検出されると、消毒処理を終了して、オゾン水22を消毒槽4から排出する排出動作を行う。

0055

なお、消毒条件として、3ppmよりも低いオゾン濃度が設定され、オゾン水温度として20℃よりも低い温度が設定された場合には、設定濃度、設定温度のオゾン水22がオゾン水生成タンク21aにおいて生成されるように、消毒機制御ユニット50は動作制御を行う。

0056

また、消毒条件として、オゾン濃度が低い場合にはオゾン水の温度制御を行わない運転モードで消毒処理を行うことができる。例えば、オゾン濃度が0.5ppm、消毒時間が5分の場合には温度制御を行わない。この場合には、オゾン水内視鏡消毒機1に冷水ユニット16を取り付けないで、オゾン水内視鏡消毒機1を運転する。あるいは、冷水ユニット16が取り付けられている場合には、冷水ユニット16からの冷水の供給を行わずに(第2原水供給系から給水せずに)、オゾン水内視鏡消毒機1を運転すればよい。

0057

以上説明したように、オゾン水内視鏡消毒機1は濃度制御部50aを備え、消毒に用いるオゾン水のオゾン濃度を、結核菌を確実に死滅させることのできる高水準消毒に必要な3ppmに高めることができる。

0058

また、オゾン水の温度制御部50bを備えているので、夏場等において原水として用いる水道水23の温度が高い場合に、水道水23を例えば20℃に下げることができる。この結果、高水準消毒に必要な高濃度のオゾン水を、高い温度の水道水を用いて生成する場合に比べて、短時間で生成できる。よって、内視鏡等の医療機器類の高水準消毒を、処理時間を大幅に長くすることなく、効率良く行うことが可能になる。

0059

さらに、温度制御部50bは、オゾン水の温度を20℃に制御している。これにより、高温のオゾン水に晒される消毒対象物が材料劣化するという弊害を、防止あるいは抑制できる。

0060

これに加えて、消毒に用いる所定濃度および所定温度のオゾン水を、予め、オゾン水生成タンク21a内において生成している。消毒槽4内において直接に所定濃度のオゾン水22を生成する場合に比べて、オゾン水生成のための時間分だけ、消毒時間を短縮化できる。

0061

また、冷水ユニット16において、予め、冷水タンク61内に冷水28を貯留するようにしている。冷水28を、オゾン水生成タンク21a内において、温度制御されていない水道水23と混合することにより、生成されるオゾン水22の温度を設定水温となるように制御している。予め温度制御された冷水28を用いることにより、生成されるオゾン水22の温度制御を、廉価な構成により短時間で効率良く行うことができる。

0062

ここで、オゾン水の濃度と消毒処理の時間との適切な組み合わせを採用することにより、消毒対象物のそれぞれに適した形態(濃度、温度、時間)で消毒処理を行うことができる。内視鏡等の医療機器類の場合には、オゾン水濃度を、0.3ppmから5ppmまでの範囲内の値とし、処理時間を、1分から30分までの範囲内の値とすればよい。

0063

この場合、オゾン濃度と処理時間との積が殺菌効果に対応するので、これらの積が、2ppm・minから20ppm・minまでの範囲内の値となるようにすることが望ましい。この範囲内の値となるように、オゾン濃度と処理時間の組み合わせを設定することにより、結核菌から一般の細菌までの広範囲の消毒を適切に行うことができ、また、消毒時間の短縮化も図ることができる。

0064

また、オゾン水の温度は、0℃から30℃までの範囲内の値にすることが望ましい。0℃を下回る温度では原水が凍結するので好ましくない。30℃を超える程の温度では、高濃度のオゾン水を生成するために長時間を要し、また、高温で高濃度のオゾン水を用いる場合には消毒対象物に材料劣化が生じるおそれもあるからである。

0065

なお、上記の実施の形態では、オゾン水生成ユニット21のオゾン水生成タンク21a内において生成されるオゾン濃度を、オゾンガスの注入量(注入時間)によって管理している。オゾン水生成タンク21a内において生成されるオゾン水22のオゾン濃度を直接に検出し、これに基づきオゾン濃度を制御してもよいことは勿論である。

0066

また、上記の実施の形態では、オゾン水生成タンク21a内のオゾン水の温度を制御しているが、消毒槽4内に供給されたオゾン水の温度を直接には制御していない。一般的に、オゾン水内視鏡消毒機1は院内等の環境温度が一定に保持される場所で使用される場合が殆どであり、消毒槽4に供給されたオゾン水温度が大幅に変動する可能性が極めて低い。よって、オゾン水生成タンク21aに置いて生成されるオゾン水温度を管理すれば、実質的に消毒槽4内のオゾン水温度を管理できる。勿論、消毒槽4内において直接に水温計等によってオゾン水温度を検出して、温度制御を行うようにすることも可能である。

0067

1オゾン水内視鏡消毒機、2外装ケース、3 蓋、4消毒槽、5 内視鏡、6 窓、7タッチパネル、8水流確認窓、11電源スイッチ、12電源インレット、14 給水口、15冷水供給口、16冷水ユニット、17酸素供給口、18 排水口、19オゾン分解器、20排気口、21オゾン水生成ユニット、21a オゾン水生成タンク、22 オゾン水、23水道水、24フィルタ、25開閉弁、27水温計、28 冷水、31オゾンガス、32オゾナイザ、33酸素ボンベ、34オゾン水供給管、35供給ポンプ、36循環用配管、37循環ポンプ、38オゾン水濃度計、39 オゾンガス供給用分岐管、41オゾン分解ユニット、43排水配管、50 消毒機制御ユニット、50a濃度制御部、50b温度制御部、50c時間制御部、61冷水タンク、62給水管、63 フィルタ、64 循環ポンプ、65チラー、66 制御部、67液面センサ、68 水温計

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