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技術 釣糸ガイド及び釣竿並びにガイドフレーム

出願人 株式会社シマノ
発明者 谷口一真神納芳行山中慎一郎
出願日 2014年12月25日 (5年6ヶ月経過) 出願番号 2014-262656
公開日 2016年7月7日 (3年11ヶ月経過) 公開番号 2016-119887
状態 特許登録済
技術分野 釣竿
主要キーワード リング保持体 ロウ付け部分 外ガイド 基本肉厚 振り出し竿 軽量コンパクト リーマ加工 補強壁
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年7月7日)のものです。
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図面 (9)

課題

部材同士接合部分で生じる腐食糸絡み等の問題を解消すると共に、必要な強度を確保しつつ更なる軽量化を図ることができる釣糸ガイド及び釣竿並びにガイドフレームを提供する。

解決手段

釣糸を案内するためのガイドリングと該ガイドリングを保持するための金属製のガイドフレーム3とを備え、該ガイドフレーム3は、竿体に取り付けるための取付部11と、該取付部11から立設され、ガイドリングが装着されるリング装着孔10が形成されたフレーム本体部12とを備え、ガイドフレーム3は、鍛造により一体的に形成されたものであり、フレーム本体部12と取付部11との境界部分に、取付部11よりも肉厚の厚い厚肉部を備えている。

概要

背景

釣糸を案内するための釣糸ガイド釣竿の外側に装着された、いわゆる外ガイド方式の釣竿は、例えば磯竿等において多様されている。しかしながら、釣糸ガイドが竿体の外側に突出しているため、釣糸が釣糸ガイドに絡みやすいという問題がある。そこで、釣糸ガイドのガイドフレームブリッジを設けることが行われている。

例えばトップガイドの構成について説明すると、トップガイドは、ガイドリングと、該ガイドリングを保持するためのリング状のリング保持部と該リング保持部の竿体に近い部分である下端部から延びる連結片とを有するリング保持体と、竿体が挿入される竿挿入孔を有する筒状体とを備えている。リング保持体と筒状体はそれぞれ金属製であって互いに別体にて形成され、リング保持体の連結片の先端部が筒状体の前端開口部に挿入されてロウ付けにより接合されている。このようなトップガイドにおいて、リング保持部の左右両側部と筒状体との間を橋渡しするようにして線状のブリッジが取り付けられる。該ブリッジは例えば金属線からなり、その前端部がリング保持部にロウ付けされ、後端部が筒状体の外周面にロウ付けされる。このようにリング保持部と筒状体との間をブリッジで連結することにより、リング保持部に釣糸が絡みにくくなる。

しかしながら、ブリッジとリング保持部との接合部分やブリッジと筒状体との接合部分、あるいは、リング保持体の連結片と筒状体との接合部分が腐食しやすいという問題点がある。また、その接合部分において段差が生じるため、その段差で糸絡みが生じやすいという問題点もある。

また、下記特許文献1のように、一枚の金属板打ち抜くことによってブリッジとリング保持体とを一体的に形成する構成も提案されている。しかしながら、この場合でも、連結片と筒状体との接合部分や、ブリッジと筒状体との接合部分が腐食しやすく、またブリッジと筒状体との接合部分では糸絡みも生じやすい。更に、リング保持部と連結片とブリッジとが一枚の金属板から形成されているため、特定の部分の強度を十分に確保しようとすると金属板の厚さを厚くする他なく、リング保持部と連結片とブリッジの全体が肉厚となって重くなるという問題がある。

一方、竿体への取付部が筒状ではなく板状である釣糸ガイドにおいても同様のことが言える。例えば、トップガイドではなく二番ガイド等の釣糸ガイドでは、竿体の外周面に板状の取付部を巻糸巻き付けて固定する。例えば、下記特許文献2では、一枚の金属板を打ち抜くことによって、竿体への取付部とリング保持部とを有するガイドフレームを一体的に形成することが提案されている。この場合にはガイドフレームが一つの部材であるためロウ付けの必要がなく、従って、部材同士の接合部分において腐食が発生したり糸絡みが発生したりするおそれがない。しかしながら、この場合も上述したように一枚の金属板を打ち抜いてガイドフレームが形成されていることから、金属板の厚さを種々選択して強度を調整するしかなく、ガイドフレームを部分的に厚肉とする等、ガイドフレームの肉厚に変化を持たせることはその構造上不可能であり、強度を確保しつつ軽量化することには限界があった。尚、取付部の自由端についてはその外面側を斜めに削って薄くすることも可能ではあるが、このように切削加工できる箇所は取付部の自由端に限られ、ガイドフレームの全体としての肉厚はやはり一定であり、軽量化には限界がある。

このように、従来の金属製のガイドフレームにおいては、複数の部材から構成されたものではその部材同士の接合部分における腐食や糸絡みが問題となり、一枚の金属板を打ち抜いて一体的に形成されたものでは強度を確保しつつ軽量化することに限界があった。

概要

部材同士の接合部分で生じる腐食や糸絡み等の問題を解消すると共に、必要な強度を確保しつつ更なる軽量化をることができる釣糸ガイド及び釣竿並びにガイドフレームを提供する。釣糸を案内するためのガイドリングと該ガイドリングを保持するための金属製のガイドフレーム3とを備え、該ガイドフレーム3は、竿体に取り付けるための取付部11と、該取付部11から立設され、ガイドリングが装着されるリング装着孔10が形成されたフレーム本体部12とを備え、ガイドフレーム3は、鍛造により一体的に形成されたものであり、フレーム本体部12と取付部11との境界部分に、取付部11よりも肉厚の厚い厚肉部を備えている。

目的

本発明は、部材同士の接合部分で生じる腐食や糸絡み等の問題を解消すると共に、必要な強度を確保しつつ更なる軽量化を図ることができる釣糸ガイド及び釣竿並びにガイドフレームを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

竿体の外側に取り付けられる釣糸ガイドであって、釣糸を案内するためのガイドリングと該ガイドリングを保持するための金属製のガイドフレームとを備え、該ガイドフレームは、竿体に取り付けるための取付部と、該取付部から立設され、ガイドリングが装着されるリング装着孔が形成されたフレーム本体部とを備え、ガイドフレームは、鍛造により一体的に形成されたものであり、フレーム本体部と取付部との境界部分に、取付部よりも肉厚の厚い厚肉部を備えていることを特徴とする釣糸ガイド。

請求項2

リング装着孔の壁面と取付部の外面とが連続するようにリング装着孔と取付部とが接近している請求項1記載の釣糸ガイド。

請求項3

フレーム本体部はリング状であって、該フレーム本体部の全周のうち竿体に近い根元部から後方に向けて、フレーム本体部よりも幅の小さい取付部が延設されている請求項2記載の釣糸ガイド。

請求項4

フレーム本体部の後面の左右両側部と取付部との間をそれぞれ面で連結する補強壁部を備え、該補強壁部の少なくとも一部は厚肉部の後側に連続して位置している請求項2又は3記載の釣糸ガイド。

請求項5

リング装着孔の壁面と左右の補強壁部の内面と取付部の外面とが滑らかに連続している請求項4記載の釣糸ガイド。

請求項6

取付部は筒状であり、該取付部の内側に竿体が挿入される構成である請求項1乃至5の何れかに記載の釣糸ガイド。

請求項7

取付部の竿挿入孔前端が開口している請求項6記載の釣糸ガイド。

請求項8

請求項1乃至7の何れかに記載の釣糸ガイドを備えている釣竿

請求項9

竿体の外側に取り付けられる釣糸ガイドのガイドフレームであって、竿体に取り付けるための取付部と、該取付部から立設され、ガイドリングが装着されるリング装着孔が形成されたフレーム本体部とを備え、ガイドフレームは金属製であって鍛造により一体的に形成されたものであり、フレーム本体部と取付部との境界部分に、取付部よりも肉厚の厚い厚肉部を備えていることを特徴とする釣糸ガイドのガイドフレーム。

技術分野

0001

本発明は、釣糸を案内するための釣糸ガイドと、それを備えた釣竿と、釣糸ガイドのガイドフレームに関する。

背景技術

0002

釣糸を案内するための釣糸ガイドが釣竿の外側に装着された、いわゆる外ガイド方式の釣竿は、例えば磯竿等において多様されている。しかしながら、釣糸ガイドが竿体の外側に突出しているため、釣糸が釣糸ガイドに絡みやすいという問題がある。そこで、釣糸ガイドのガイドフレームにブリッジを設けることが行われている。

0003

例えばトップガイドの構成について説明すると、トップガイドは、ガイドリングと、該ガイドリングを保持するためのリング状のリング保持部と該リング保持部の竿体に近い部分である下端部から延びる連結片とを有するリング保持体と、竿体が挿入される竿挿入孔を有する筒状体とを備えている。リング保持体と筒状体はそれぞれ金属製であって互いに別体にて形成され、リング保持体の連結片の先端部が筒状体の前端開口部に挿入されてロウ付けにより接合されている。このようなトップガイドにおいて、リング保持部の左右両側部と筒状体との間を橋渡しするようにして線状のブリッジが取り付けられる。該ブリッジは例えば金属線からなり、その前端部がリング保持部にロウ付けされ、後端部が筒状体の外周面にロウ付けされる。このようにリング保持部と筒状体との間をブリッジで連結することにより、リング保持部に釣糸が絡みにくくなる。

0004

しかしながら、ブリッジとリング保持部との接合部分やブリッジと筒状体との接合部分、あるいは、リング保持体の連結片と筒状体との接合部分が腐食しやすいという問題点がある。また、その接合部分において段差が生じるため、その段差で糸絡みが生じやすいという問題点もある。

0005

また、下記特許文献1のように、一枚の金属板打ち抜くことによってブリッジとリング保持体とを一体的に形成する構成も提案されている。しかしながら、この場合でも、連結片と筒状体との接合部分や、ブリッジと筒状体との接合部分が腐食しやすく、またブリッジと筒状体との接合部分では糸絡みも生じやすい。更に、リング保持部と連結片とブリッジとが一枚の金属板から形成されているため、特定の部分の強度を十分に確保しようとすると金属板の厚さを厚くする他なく、リング保持部と連結片とブリッジの全体が肉厚となって重くなるという問題がある。

0006

一方、竿体への取付部が筒状ではなく板状である釣糸ガイドにおいても同様のことが言える。例えば、トップガイドではなく二番ガイド等の釣糸ガイドでは、竿体の外周面に板状の取付部を巻糸巻き付けて固定する。例えば、下記特許文献2では、一枚の金属板を打ち抜くことによって、竿体への取付部とリング保持部とを有するガイドフレームを一体的に形成することが提案されている。この場合にはガイドフレームが一つの部材であるためロウ付けの必要がなく、従って、部材同士の接合部分において腐食が発生したり糸絡みが発生したりするおそれがない。しかしながら、この場合も上述したように一枚の金属板を打ち抜いてガイドフレームが形成されていることから、金属板の厚さを種々選択して強度を調整するしかなく、ガイドフレームを部分的に厚肉とする等、ガイドフレームの肉厚に変化を持たせることはその構造上不可能であり、強度を確保しつつ軽量化することには限界があった。尚、取付部の自由端についてはその外面側を斜めに削って薄くすることも可能ではあるが、このように切削加工できる箇所は取付部の自由端に限られ、ガイドフレームの全体としての肉厚はやはり一定であり、軽量化には限界がある。

0007

このように、従来の金属製のガイドフレームにおいては、複数の部材から構成されたものではその部材同士の接合部分における腐食や糸絡みが問題となり、一枚の金属板を打ち抜いて一体的に形成されたものでは強度を確保しつつ軽量化することに限界があった。

先行技術

0008

特開平9−131149号公報
特開平10−4832号公報

発明が解決しようとする課題

0009

それゆえに本発明は、部材同士の接合部分で生じる腐食や糸絡み等の問題を解消すると共に、必要な強度を確保しつつ更なる軽量化を図ることができる釣糸ガイド及び釣竿並びにガイドフレームを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0010

本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る釣糸ガイドは、竿体の外側に取り付けられる釣糸ガイドであって、釣糸を案内するためのガイドリングと該ガイドリングを保持するための金属製のガイドフレームとを備え、該ガイドフレームは、竿体に取り付けるための取付部と、該取付部から立設され、ガイドリングが装着されるリング装着孔が形成されたフレーム本体部とを備え、ガイドフレームは、鍛造により一体的に形成されたものであり、フレーム本体部と取付部との境界部分に、取付部よりも肉厚の厚い厚肉部を備えていることを特徴とする。

0011

該構成の釣糸ガイドのガイドフレームは鍛造により形成されたものであって、フレーム本体部と取付部とが一体的に形成されていて、ガイドフレームは一つの部材からなる。従って、ガイドフレームにロウ付け部分等の接合部分が存在しない。また、金属が鍛造によって叩かれることから強度が高く、従って、薄肉化が可能であり、強度を確保しつつガイドフレームを薄く形成することができる。そして、取付部についてはそれ程大きな強度を必要としないことから薄く形成し、その一方、フレーム本体部と取付部との境界部分には厚い厚肉部を設けることにより、最も強度を必要とする部分である境界部分の強度を十分に確保することができる。

0012

特に、リング装着孔の壁面と取付部の外面とが連続するようにリング装着孔と取付部とが接近していることが好ましく、釣糸ガイドを軽量コンパクト化できる。また、リング装着孔の壁面と取付部の外面とが連続する構成であっても鍛造であるので容易に製造できる。

0013

更に、フレーム本体部はリング状であって、該フレーム本体部の全周のうち竿体に近い根元部から後方に向けて、フレーム本体部よりも幅の小さい取付部が延設されていることが好ましく、より一層の軽量化が可能になる。また、フレーム本体部の根元部から幅の小さい取付部が後方に延びた形状であっても、鍛造によって容易に形成でき、強度の確保と軽量化を容易に両立できる。

0014

また、フレーム本体部の後面の左右両側部と取付部との間をそれぞれ面で連結する補強壁部を備え、該補強壁部の少なくとも一部は厚肉部の後側に連続して位置していることが好ましい。このようにフレーム本体部と取付部とが補強壁部によって面で連結されることにより、フレーム本体部と取付部とが強固に連結一体化されることになる。特に、従来のブリッジのような線材ではなく面で連結されることにより、大きな強度を確保することができる。更には、厚肉部の後側に補強壁部の少なくとも一部が連続して位置して、厚肉部と補強壁部の少なくとも一部が竿体の中心線の方向に連続することにより、厚肉部と補強壁部とが前後方向に一体となってフレーム本体部と取付部との境界部分を補強することになり、より一層高い強度が確保され、それに伴ってその他の部分、特に取付部の肉厚を薄くできる。

0015

そして更に、リング装着孔の壁面と左右の補強壁部の内面と取付部の外面とが滑らかに連続していることが好ましく、強度もより一層高くなるうえに糸絡みの発生も防止できる。

0016

また、取付部は筒状であり、該取付部の内側に竿体が挿入される構成であることが好ましく、筒状の取付部であっても鋳造によってフレーム本体部と共に一体的に形成することができる。

0017

また、取付部における竿挿入孔の前端が開口していることが好ましく、竿挿入孔の前端が開口している、即ち、竿挿入孔を両端開口の貫通孔とすることで、取付部が薄肉であって竿挿入孔が小径であっても、竿挿入孔を高精度に形成できる。

0018

また、本発明に係る釣竿は、このような釣糸ガイドを備えるものである。

0019

また、本発明に係る釣糸ガイドのガイドフレームは、竿体の外側に取り付けられる釣糸ガイドのガイドフレームであって、竿体に取り付けるための取付部と、該取付部から立設され、ガイドリングが装着されるリング装着孔が形成されたフレーム本体部とを備え、ガイドフレームは金属製であって鍛造により一体的に形成されたものであり、フレーム本体部と取付部との境界部分に、取付部よりも肉厚の厚い厚肉部を備えていることを特徴とする。

発明の効果

0020

以上のように、ガイドフレームが鍛造により一体的に形成されているので、ロウ付け部分等の接合部分が存在せず、その接合部分における腐食や糸絡みの発生が防止される。また、ガイドフレームが鍛造により形成されているので、薄肉化しても十分に強度を確保することができるうえに、肉厚に変化を持たせることができ、従って、ガイドフレームを全体として軽量化しつつ強度を確保することができる。

図面の簡単な説明

0021

本発明の一実施形態における釣糸ガイドのガイドフレームを示す斜視図。
同ガイドフレームを後方から竿体の軸線方向に沿って見た図。
同ガイドフレームの正面図。
図2のA−A断面図。
図4のB−B断面図。
図4のC−C端面図
本発明の他の実施形態における釣糸ガイドのガイドフレームを示す図4に対応した断面図。
本発明の他の実施形態における釣糸ガイドのガイドフレームを示す斜視図。

実施例

0022

以下、本発明の一実施形態に係る釣糸ガイドについて図1図6を参酌しつつ説明する。本実施形態における釣糸ガイドは、釣糸を直接案内するためのガイドリング2と、該ガイドリング2を保持するためのガイドフレーム3とを備えている。尚、ガイドリング2は図2にのみ二点鎖線で示している。釣糸ガイドは、竿体4(釣竿)の竿先に装着され固定されるトップガイドである。

0023

ガイドリング2は、図2に二点鎖線で示しているように例えば円形の環状である。但し、ガイドリング2の形状は任意であって楕円形長円形等であってもよく、何れにしてもリング状(環状)である。本実施形態においてはガイドリング2が円形の場合について説明する。ガイドリング2は、例えばSiC(シリコンカーバイト)に代表されるセラミック等の耐摩耗性に優れた硬質材料からなり、釣糸が挿通する糸挿通孔を有しており、内周面を釣糸が摺動することで釣糸を直接案内する。

0024

ガイドフレーム3は、ガイドリング2を装着するためのリング装着孔10を有している。該リング装着孔10にガイドリング2が挿入され、ガイドリング2の外周面がリング装着孔10の壁面で保持されると共に、ガイドリング2がガイドフレーム3に接着により固定されている。

0025

ガイドフレーム3は、竿体4に取り付けるための取付部11と、該取付部11から立設されてリング装着孔10を有するフレーム本体部12とを備えており、金属製であって鍛造により一体的に形成されたものである。即ち、取付部11とフレーム本体部12とが別々に形成されたものではなく、鍛造によって一体的に形成されて一つの部材として構成されたものである。ガイドフレーム3の材質は、種々の金属であってよく、例えば、ステンレスチタン純チタンチタン合金)を例示できる。特に、軽量化にはチタンが有利であり、トップガイドに適している。尚、竿体4の中心線に対して直交する方向であって、フレーム本体部12が立ち上がる方向を上側とし、それとは逆に竿体4に近づく方向を下側として説明することがある。図4において、符号Z1が上側であり、符号Z2が下側である。

0026

取付部11は、筒状に形成されており、その内側に竿体4が挿入される。即ち、取付部11は竿体4が挿入される竿挿入孔13を有している。該竿挿入孔13は少なくとも後端が開口しているものであるが、本実施形態においては前端も開口している両端開口のものであって貫通孔となっている。該竿挿入孔13に竿体4の先端部が後側から挿入されて接着により固定される。従って、竿挿入孔13の中心線は竿体4の中心線と一致する。尚、取付部11の前端面11aは、竿挿入孔13の中心線に対して直交した面であってもよいが、本実施形態では図4のように上側から下側に向けて斜め後方カットされた傾斜面となっている。即ち、取付部11の前端面11aは、フレーム本体部12とは反対側に向けて斜め後方に傾斜している。尚、竿挿入孔13も鍛造によって形成されるが、鍛造によって形成した後に、後加工として竿挿入孔13の壁面にリーマ加工を施して高精度化することが好ましい。竿挿入孔13を貫通孔とすると、竿挿入孔13の壁面を後加工することが容易になってその寸法精度を高めることができる。特に、材質がチタンの場合に好適である。但し、後加工は任意である。

0027

また、図4のように、取付部11の肉厚は全体として薄肉である。取付部11の肉厚は、一部を除く大部分である主要部において略一定であり、その一部は他の部分(主要部)に比して厚肉となっている。取付部11の肉厚は本実施形態においては竿挿入孔13の径方向の肉厚であるが、後述するように取付部11が板状である場合にはその板厚の方向の寸法であり、その方向は即ち、竿体4の径方向である。取付部11において相対的に厚肉とされた部分は、前側の部分であって且つ全周のうちフレーム本体部12側である上側の部分である。取付部11の大部分の領域である主要部における肉厚を基本肉厚D1と称することにすると、その基本肉厚D1は例えば0.1〜0.5mmと薄く、好ましくは0.1〜0.3mmであり、より好ましくは0.1〜0.2mmである。取付部11の基本肉厚D1を薄くすることにより、取付部11の後端部11bにおける竿体4との段差を小さくすることができ、取付部11の後端部11bにおける糸絡みを防止することができる。従って、取付部11の肉厚は、前端部よりも後端部11bの方を薄くすることが好ましい。尚、取付部11において相対的に厚肉とされた部分から後方に向けて徐々に薄肉となって基本肉厚D1へと移行している。

0028

フレーム本体部12は、取付部11の前端部から立ち上がっている。フレーム本体部12は取付部11に対して前側即ち竿先側に向けて傾倒するように立ち上がっていてもよく、ガイドリング2の中心線が竿体4の中心線に対して傾斜していてもよいが、本実施形態では取付部11に対して直角に立ち上がっており、従って、ガイドリング2の中心線、リング装着孔10の中心線50、竿体4の中心線、及び取付部11の中心線は互いに平行である。フレーム本体部12は全体としてリング状であり、該フレーム本体部12の全周のうち竿体4に近い根元部12aが取付部11の前端部の全周のうちの上部を構成しており、そのフレーム本体部12の根元部12aから後方に向けて取付部11が延びている。また、フレーム本体部12のリング装着孔10は取付部11に対して接近して設けられており、リング装着孔10の壁面と取付部11の外周面とが連続する程度にリング装着孔10は取付部11に接近配置されている。

0029

フレーム本体部12の肉厚D2それは即ち径方向の肉厚である。フレーム本体部12の径方向とはリング装着孔10の径方向であってリング装着孔10の中心線50に対して直交する方向である。フレーム本体部12の肉厚D2はフレーム本体部12の軸線方向(前後方向)の長さよりも小さく、従って、フレーム本体部12はリング装着孔10の中心線50の方向に沿って短い長さで延びる筒状でもある。また、図5のように、フレーム本体部12の肉厚D2は、その根元部12a及びその左右両側の部分を除いて略一定であり、フレーム本体部12の全周のうち根元部12aと左右両側の部分を除く主要部における肉厚D2は、取付部11の基本肉厚D1よりも大きい。

0030

そして、フレーム本体部12と取付部11との境界部分には、取付部11よりも肉厚の厚い厚肉部14を備えている。図5のように、フレーム本体部12の根元部12aの両側にはそれぞれフレーム本体部12の他の部分(例えば頂上部)よりも厚肉となった厚肉部14が形成されている。該厚肉部14の肉厚は、フレーム本体部12の他の部分(主要部)の肉厚よりも厚く、取付部11の主要部の肉厚(基本肉厚D1)よりも厚い。

0031

このように形成されたフレーム本体部12と取付部11との間を面で連結するように板状の補強壁部15が左右一対形成されている。具体的には、フレーム本体部12の後面の左右両側部と取付部11との間に補強壁部15が形成されている。該補強壁部15は、図4及び図6のように、フレーム本体部12の全周のうち、リング装着孔10の中心線50の近傍の箇所から下側の角度範囲に亘って形成されている。詳細には、補強壁部15は、フレーム本体部12の全周のうち、リング装着孔10の中心線50よりも上側の箇所Sから取付部11に至るまでの角度範囲に亘って形成されている。また、補強壁部15は、フレーム本体部12の後面から後方に向けて延びており、補強壁部15の上縁15aはフレーム本体部12の後面から取付部11に向けて斜め下方に傾斜して延びている。補強壁部15の上縁15aは後方且つ下方傾斜であることが好ましく、直線状であってもよいが、本実施形態では下側凸の弧を描くように湾曲して延びている。そして、補強壁部15の上縁15aは、取付部11の前後方向中間部Eに達している。また、補強壁部15は、リング状であるフレーム本体部12の下側所定領域が部分的に後方に延長されたものでもあり、補強壁部15の内面は、フレーム本体部12の内周面、即ち、リング装着孔10の壁面と滑らかに連続しており、また、取付部11の外周面とも滑らかにつながっている。そして、上述した厚肉部14の後側に補強壁部15の下部が位置している。即ち、厚肉部14と補強壁部15の下部は互いに前後方向に連続していて、厚肉部14と補強壁部15とが一体となってフレーム本体部12と取付部11との境界部分を補強している。

0032

尚、ガイドフレーム3をフレーム本体部12の頂上部側から見た正面図を図3に示している。図3において符号Xで示している方向が前後方向であり、符号Yで示している方向が左右方向である。補強壁部15はフレーム本体部12の後面から取付部11の前後方向中間部Eまで延びている。そして、取付部11とフレーム本体部12の左右方向の寸法を比較すると、取付部11の左右方向の寸法は、フレーム本体部12の左右方向の寸法よりも小さく、1/2以下となっている。本実施形態において、取付部11は筒状であるため、その取付部11の左右方向の寸法は取付部11の外径であり、また、フレーム本体部12はリング状であるため、そのフレーム本体部12の左右方向の寸法はフレーム本体部12の外径である。従って、取付部11はフレーム本体部12よりも小径であって、詳細には1/2以下である。また、補強壁部15がフレーム本体部12から取付部11へと後方に延びているので、ガイドフレーム3の左右方向の寸法は、フレーム本体部12の後面から取付部11の前後方向中間部Eにかけて、後方に向けて徐々に小さくなっていく。

0033

以上のように構成されたガイドフレーム3を備えた釣糸ガイドはトップガイドとして竿体4の先端部に装着されるが、ガイドフレーム3が鍛造によって一体的に形成されていて一つの部材からなり、部材同士の接合部分が存在しないので、接合部分における腐食の問題が生じない。また、部材同士の接合部分がないので、その接合部分において発生しやすい糸絡みの問題も解消される。そして、ガイドフレーム3は、それを構成する金属が鍛造によって叩かれていることから強度が高く、従って、薄肉化が可能であって、強度を確保しつつガイドフレーム3を薄く形成することができる。即ち、取付部11についてはそれ程大きな強度を必要としないことから最も薄く形成することができ、また、フレーム本体部12についても薄肉化できる。その一方、フレーム本体部12と取付部11との境界部分には厚肉部14を設けることにより、最も強度が必要になる境界部分の強度を十分に確保することができる。鍛造であるため、肉厚を局所的に厚くすることは容易であり、従って、境界部分に厚肉部14を設けて十分な強度を確保することができる。また、筒状である取付部11を極めて薄く形成できるので、その後端部11bにおける竿体4との間の段差を極小とすることができ、そこにおいて発生しやすい糸絡みを防止することができる。

0034

また、リング装着孔10の壁面と取付部11の外周面とが連続する程度までリング装着孔10と取付部11とが接近しているので、ガイドフレーム3を全体として軽量コンパクト化できる。更に、リング状のフレーム本体部12の根元部12aから後方に向けて取付部11が延設されているので、ガイドフレーム3をより一層コンパクトにできて軽量化が可能になる。但し、二番ガイド等においては前側にも取付部11が延びていてもよい。更に、左右の補強壁部15の内面も、リング装着孔10の壁面及び取付部11の外周面と滑らかに連続しているので、ガイドフレーム3の強度もより一層高くなり、更には糸絡みの発生も防止できる。

0035

また、フレーム本体部12の後面の左右両側部と取付部11との間が左右一対の補強壁部15によって面でそれぞれ連結されているので、フレーム本体部12と取付部11とが強固に連結一体化されることになる。特に、従来のブリッジのような細い線材ではなく補強壁部15という面で連結しているので、大きな強度を確保することができる。そして、厚肉部14の後側に補強壁部15の下部が位置していて両者が前後方向に連続一体化しているので、厚肉部14と補強壁部15とが一体となってフレーム本体部12と取付部11との境界部分を補強し、境界部分の強度をより一層高めることができると同時に、その他の部分の肉厚を薄くすることができ、特に取付部11の肉厚を薄くすることができる。

0036

また、リング装着孔10の壁面と取付部11の外周面と補強壁部15の内面が連続するような形状であっても鍛造であるので容易に製造でき、フレーム本体部12の根元部12aから幅の小さい取付部11が直接後方に延びた形状であっても、鍛造によって容易に形成でき、強度の確保と軽量化を容易に両立できる。また、取付部11が小径の筒状であっても鋳造によってフレーム本体部12と共に一体的に形成することができる。

0037

尚、本実施形態では竿挿入孔13の前端が開口する構成であったが、前端が閉塞し、後端のみ開口する構成であってもよい。

0038

また、釣糸ガイドは、上述したようなトップガイドには限られず、二番ガイドや三番ガイド等であってもよい。また、竿体4の外周面に取付固定される構成の他、振り出し竿のように竿体4の外周面に遊動自在に装着される遊動ガイドであってもよい。遊動ガイドの場合も同様に取付部11は筒状となる。

0039

また、取付部11が筒状ではなく図7のように板状のものであってもよい。その場合、例えば、図示しない巻糸によって取付部11を竿体4の外周面に巻き付けるようにして固定することができる。このように取付部11が板状であっても、同様にそれを薄肉とすることができるため、取付部11の後端部11bにおける竿体4との段差を小さくすることができ、そこで発生しやすい糸絡みを効果的に防止することができる。

0040

また更に、リング装着孔10が大きく竿体4から離れた構成であってもよい。例えば、図8のように、フレーム本体部12が支持脚部21を設けた構成であってもよい。即ち、リング装着孔10が形成されていてそのリング装着孔10にガイドリング2を挿入することによってそれを保持するリング保持部20と、竿体4に取り付けるための取付部11との間に、支持脚部21を設けてもよい。該支持脚部21の長さを種々設定することによってガイドリング2の竿体4からの離間距離を設定することができる。そして、このように支持脚部21を設けた構成では、特にフレーム本体部12と取付部11との間の境界部分の強度、即ち、支持脚部21と取付部11との間の境界部分の強度が重要となるが、その境界部分に厚肉部14を設けてそこを局所的に厚肉とすることにより、フレーム本体部12と取付部11を薄肉化でき、ガイドフレーム3の軽量化と強度確保を両立できる。この形態のようにフレーム本体部12と取付部11をそれぞれ板状としている場合には、厚肉部14はその板厚方向に厚みを増加して形成できる。尚、図8では、取付部11を板状としているが、筒状であっても同様である。

0041

2ガイドリング
3ガイドフレーム
4竿体
10リング装着孔
11取付部
11a前端面
11b後端部
12フレーム本体部
12a根元部
13 竿挿入孔
14厚肉部
15補強壁部
15a上縁
20 リング保持部
21支持脚部
50 リング装着孔の中心線

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