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技術 樹脂フェンダーパネルの塗装作業における車体との組み付け構造

出願人 スズキ株式会社
発明者 川田淳悟
出願日 2014年12月18日 (5年7ヶ月経過) 出願番号 2014-256258
公開日 2016年6月30日 (4年1ヶ月経過) 公開番号 2016-117302
状態 特許登録済
技術分野 車両用車体構造
主要キーワード フロントフェンダーパネル 縦壁面 ランプサポート 板金部品 組み付け構造 略円錐台形状 乾燥作業 高温雰囲気中
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年6月30日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

塗装作業におけるフロントフェンダーパネル膨張収縮を可能にして変形を防ぐことができる樹脂フェンダパネルの塗装作業における車体との組み付け構造を提供する。

解決手段

合成樹脂製のフロントフェンダーパネルを車体に取り付けて塗装作業を行う車体との組み付け構造において、前記フロントフェンダーパネル1の後方上部を車体の取付孔に固定し、前記フロントフェンダーパネル1の上部の途中に下方向に向けて開口した溝形状部31Aを車体の前後方向に少なくとも1か所形成するとともに、該溝形状部31Aに車体2の上方向に延びる端部を係合し、前記フロントフェンダーパネル1の後方下部に、上下方向に開口した溝形状部32Aを車体2の上下方向に少なくとも1か所形成するとともに、該溝形状部32Aに車体2の下方向に延びる端部を係合し、塗装作業における前記フロントフェンダーパネル1の膨張、収縮を前記溝形状部31A,32Aに沿って可能にしたことにある。

概要

背景

合成樹脂製のフロントフェンダーパネルを使う場合、車体製造時に、板金部品である車体と一緒塗装工程に入れる生産方法がある。塗装工程は高温のため板金に比べて樹脂は大きく伸び、工程後に縮むことになる。

合成樹脂製のフロントフェンダーパネルが車体に組み付けられてから塗装工程に入ると、塗料を乾燥させるために、熱風を吹きかけたり、高温雰囲気中に配置して加熱されている。合成樹脂製のフロントフェンダーパネルでは温度変化により伸縮するため、車体との相対的な位置関係に変化が生じ、取付け部が変位することになる。

そこで、車体には、長孔を形成し、この長孔にはカラーを介してボルトおよびナットによりフロントフェンダーパネルを車体に取り付ける先行技術が知られている(特許文献1参照)。
この特許文献1に開示されたカラーは、環状のフランジと、略円錐台形状係合部とからなるもので、係合部は軸線上に挿通されたボルトにより、車体のパネルを挟んで、ナットにより締結されている。

概要

塗装作業におけるフロントフェンダーパネルの膨張収縮を可能にして変形を防ぐことができる樹脂フェンダーパネルの塗装作業における車体との組み付け構造を提供する。合成樹脂製のフロントフェンダーパネルを車体に取り付けて塗装作業を行う車体との組み付け構造において、前記フロントフェンダーパネル1の後方上部を車体の取付孔に固定し、前記フロントフェンダーパネル1の上部の途中に下方向に向けて開口した溝形状部31Aを車体の前後方向に少なくとも1か所形成するとともに、該溝形状部31Aに車体2の上方向に延びる端部を係合し、前記フロントフェンダーパネル1の後方下部に、上下方向に開口した溝形状部32Aを車体2の上下方向に少なくとも1か所形成するとともに、該溝形状部32Aに車体2の下方向に延びる端部を係合し、塗装作業における前記フロントフェンダーパネル1の膨張、収縮を前記溝形状部31A,32Aに沿って可能にしたことにある。

目的

本発明は、前記従来技術の課題を解決し、樹脂フェンダーパネルの塗装作業における車体との組み付け構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

合成樹脂製のフロントフェンダーパネルを車体に取り付けて塗装作業を行う車体との組み付け構造において、前記フロントフェンダーパネルの後方上部を車体の取付孔に固定し、前記フロントフェンダーパネルの上部の途中に下方向に向けて開口した溝形状部を車体の前後方向に少なくとも1か所形成するとともに、該溝形状部に車体の上方向に延びる端部を係合し、前記フロントフェンダーパネルの後方下部に、上下方向に開口した溝形状部を車体の上下方向に少なくとも1か所形成するとともに、該溝形状部に車体の下方向に延びる端部を係合し、塗装作業における前記フロントフェンダーパネルの膨張収縮を前記溝形状部に沿って可能にしたことを特徴とする樹脂フェンダパネルの塗装作業における車体との組み付け構造。

請求項2

前記フロントフェンダーパネルの前方下部に上下方向の開口部を形成し、該開口部に車体の下方向に延びる延出部を挿入したことを特徴とする請求項1に記載の樹脂フェンダーパネルの塗装作業における車体との組み付け構造。

請求項3

前記延出部の途中に車幅方向内側に延びる係合部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂フェンダーパネルの塗装作業における車体との組み付け構造。

技術分野

0001

本発明は、樹脂フェンダパネル塗装作業における車体との組み付け構造に関する。

背景技術

0002

合成樹脂製のフロントフェンダーパネルを使う場合、車体製造時に、板金部品である車体と一緒塗装工程に入れる生産方法がある。塗装工程は高温のため板金に比べて樹脂は大きく伸び、工程後に縮むことになる。

0003

合成樹脂製のフロントフェンダーパネルが車体に組み付けられてから塗装工程に入ると、塗料を乾燥させるために、熱風を吹きかけたり、高温雰囲気中に配置して加熱されている。合成樹脂製のフロントフェンダーパネルでは温度変化により伸縮するため、車体との相対的な位置関係に変化が生じ、取付け部が変位することになる。

0004

そこで、車体には、長孔を形成し、この長孔にはカラーを介してボルトおよびナットによりフロントフェンダーパネルを車体に取り付ける先行技術が知られている(特許文献1参照)。
この特許文献1に開示されたカラーは、環状のフランジと、略円錐台形状係合部とからなるもので、係合部は軸線上に挿通されたボルトにより、車体のパネルを挟んで、ナットにより締結されている。

先行技術

0005

特開2010−270853号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、前記先行技術によると、カラーを用いているので、部品点数の増大を来し、コスト、重量が増大する。

0007

本発明は、前記従来技術の課題を解決し、樹脂フェンダーパネルの塗装作業における車体との組み付け構造を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、上記課題を解決するため、合成樹脂製のフロントフェンダーパネルを車体に取り付けて塗装作業を行う車体との組み付け構造において、前記フロントフェンダーパネルの後方上部を車体の取付孔に固定し、前記フロントフェンダーパネルの上部の途中に下方向に向けて開口した溝形状部を車体の前後方向に少なくとも1か所形成するとともに、該溝形状部に車体の上方向に延びる端部を係合し、前記フロントフェンダーパネルの後方下部に、上下方向に開口した溝形状部を車体の上下方向に少なくとも1か所形成するとともに、該溝形状部に車体の下方向に延びる端部を係合し、塗装作業における前記フロントフェンダーパネルの膨張収縮を前記溝形状部に沿って可能にしたことにある。
前記フロントフェンダーパネルの前方下部に上下方向の開口部を形成し、該開口部に車体の下方向に延びる延出部を挿入したことにある。
前記延出部の途中に車幅方向内側に延びる係合部を設けたことにある。

発明の効果

0009

本発明によると、部品の増大を来すことなく、塗装作業に際し、前記溝形状に沿って前記フロントフェンダーパネルの膨張、収縮を可能にしたので、塗装作業をきわめて容易に行うことができる。

図面の簡単な説明

0010

本発明による樹脂フェンダーパネルの塗装作業における車体との組み付け構造を示す斜視図である。
図1のZ方向矢視図である。
図1のW方向矢視図である。
図3のA−A線断面図である。
図1のX方向矢視図である。
図5のB−B線断面図である。
図1のY方向矢視図である。
図7のC−C線断面図である。

実施例

0011

以下、図示の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は車体の左側のフロントフェンダーパネル部分を示したもので、右側のフロントフェンダーパネル部分も対称に構成されているだけで、同様な構成であるため、左側のフロントフェンダーパネル部分について説明する。
図1において、1は合成樹脂製のフロントフェンダーパネルで、塗装作業に際して、車体2に組み付けられた状態を示している。塗装作業は、塗装工程に乾燥工程を含むため、乾燥炉で高温での乾燥作業が行われる。

0012

フロントフェンダーパネル1は、板金部品である車体2前部の側面を覆うものである。フロントフェンダーパネル1の上辺部1aは、フロントピラー部の下部側21からエンジンルーム22の側部上端部外側を通ってフロントグリル部23の側部にかけて構成されている。また、フロントフェンダーパネル1の後辺部1bは、フロントピラー部の下部側21からサイドシル部24にかけてフロントドア前端部に沿って上下方向に配設されている。フロントフェンダーパネル1の下辺部1cは前記フロントグリル部23の側部下部側25から車体2の後方に向けてホイールハウス26を構成するように円弧状に湾曲して構成され、前記サイドシル部24の前端部24aにかけて配設されている。

0013

前記フロントフェンダーパネル1の後辺部1bの上部には、図2に示すようにボルト孔10aを形成した突片10が設けられている。この突片10のボルト孔10aを車体2のフロントピラー下部側21に設けられた取付孔(図示せず)に合わせてボルト30およびナット(図示せず)を介して締結されてフロントフェンダーパネル1の上部後端部が固定されている。

0014

前記フロントフェンダーパネル1の上辺部1aは、図3および図4に示すように裏側の車幅方向に階段状に下がる折り曲げ部11が設けられている。前記上辺部1aの前後方向の略中間部の途中には、前記折り曲げ部11の横方向に延びる水平部分の裏面に、折り曲げ部11の垂直部分11aに対向する縦壁面11bが一定間隔で設けられている。この折り曲げ部11の垂直部分11aと縦壁面11bとで構成される間隙部31によって構成される溝形状部31Aには、上方に向けてL字形フェンダーブラケットなどの車体2の延出部27が、下方向から挿入されて組み付けられている。40は車体2の延出部27の組付けに際して設定されるL字形の治具を示している。

0015

前記フロントフェンダーパネル1の下辺部1cの前端下部側には、図5および図6に示すように車幅方向内側に向けて延出された突片12に車両前後方向の長穴12aが形成されている。この長穴12aには、車体2の前端部に設けられた上下方向のパネル部28が挿入されて組み付けられている。このパネル部28には、例えばランプサポートパネルが用いられる。前記パネル部28には車幅方向内側に向けて延出された水平方向のパネル部28aが設けられており、車両上方向にフロントフェンダーパネル1の下辺部1cが移動することを防いでいる。

0016

前記フロントフェンダーパネル1の後端部下部側には、図7および図8に示すように、フロントフェンダーパネル1の裏面側に断面L字状に延出した係止部13が上下方向に開口部32を形成して溝形状部32Aを構成している。この係止部13は上下方向に形成した開口部32、すなわち溝形状部32Aに車体2のサイドシルフロントリンフォースなどの係合部29を係合させて組み付けられている。この場合も係止部13と係合部29の間に治具を設定することでより安定させることができる。

0017

板金部品である車体2に組み付けられた合成樹脂製のフロントフェンダーパネル1の塗装作業に際して、乾燥工程に入ると、車体2に対してフロントフェンダーパネル1は温度変化に伴って伸縮を繰り返すことになる。
フロントフェンダーパネル1は、上辺部1aの後端側、すなわち、後辺部1bの上部が、突片10のボルト孔10aにボルト30が挿通されて車体2のフロントピラー下部側21に設けられた取付孔(図示せず)に固定されているので、この固定部を中心に前方側、あるいは下方側に向けて伸縮を行うことになる。
前記フロントフェンダーパネル1の上辺部1aは、折り曲げ部11の垂直部分11aと縦壁面11bとで構成される間隙部31、すなわち溝形状部31Aに、車体2の延出部27が車体の下方から組み付けられていることから、間隙部31(溝形状部31A)の前後方向は車体2の延出部27によって規制されないので、前後方向への伸縮は自由に行うことができる。一方、フロントフェンダーパネル1の上辺部1aは、車体2の延出部27によって下方向への動きは規制されているので下方向へ動きは阻止される。

0018

前記フロントフェンダーパネル1の後端部下部側は、フロントフェンダーパネル1の裏面側に断面L字状に延出した係止部13が上下方向に開口部32、すなわち溝形状部32Aを形成して設けられ、この開口部32(溝形状部32A)に車体2のサイドシルフロントリンフォースなどの係合部29を挿入させて組み付けられていることから、フロントフェンダーパネル1の後辺部1bが熱により上下方向に伸縮した場合にも自由に移動することができる。一方、車幅方向への動きはフロントフェンダーパネル1と係止部13の間隙32(溝形状部32A)内に制限される。

0019

フロントフェンダーパネル1の下辺部1cの前端下部側は、車幅方向内側に向けて延出された突片12に設けられた車両前後方向の長穴12aに、車体2の前端部に設けられた上下方向のパネル部28が挿入されて組み付けられているので、長穴12aに沿って車両前後方向に伸縮することができる。一方、長穴12aの幅方向の動きは、長穴12aの幅の範囲内に規制されている。また、水平方向のパネル部28aによって車両上方向にフロントフェンダーパネル1の下辺部1cの移動が阻止される。

0020

上記実施の形態によれば、フロントフェンダーパネル1は、上辺部1aの後端側、すなわち、後辺部1bの上部が、車体2のフロントピラー下部側21に設けられた取付孔に固定されているだけで、この固定部を中心に前方側、あるいは下方側に向けて伸縮を行うことができる。また、フロントフェンダーパネル1の下辺部1cの前端下部側も上辺部1aおよび後辺部1bの動きに応じて伸縮することができるので、乾燥作業における伸縮を可能にすることができる。よって、塗装作業に際し、前記フロントフェンダーパネル1の膨張、収縮を可能にしたので、追加部品なしで塗装作業をきわめて容易に行うことができる。したがって、従来用いられていたスライド機構ワッシャー等を用いる必要がないので、コストの削減及び軽量化を図ることができる。

0021

なお、本発明は、上記実施の形態のみに限定されることなく、例えば、上辺部1aに形成される溝形状部31A、後辺部1bに形成される溝形状部32Aはそれぞれ一か所に形成したが、複数個所に形成してもよく、溝形状部31Aおよび溝形状部32Aの幅および長さも任意に設定することができる。等、本発明の実施の形態を変更しない範囲内で適宜変更して実施しうることは言うまでもない。

0022

1フロントフェンダーパネル
2 車体
1a上辺部
1b 後辺部
1c下辺部
10突片
11 折り曲げ部
11a 垂直部分
11b縦壁面
12 突片
13係止部
21 下部側
30ボルト
31間隙部
32 開口部
31A、32A溝形状部

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