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技術 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム

出願人 キヤノン株式会社
発明者 佐藤英生
出願日 2014年12月16日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2014-254599
公開日 2016年6月23日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2016-116140
状態 未査定
技術分野 FAX画像信号回路 付属装置、全体制御 カラー・階調
主要キーワード 判定対象値 判定点 参照パッチ 判定誤差 入力制限値 ブランク状態 目視比較 ユーザ負荷
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年6月23日)のものです。
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図面 (10)

課題

目視判定による補正精度を維持したまま、ユーザの入力負荷を軽減することが可能な画像処理装置を提供する。

解決手段

本画像処理装置は、複数の異なる濃度域にそれぞれ対応する参照パッチの組を色ごとに画像形成部により形成する形成手段と、前記参照パッチに対する判定結果が入力される入力画面に対して前記判定結果が変更されたか否か判定する判定手段と、前記判定手段により、前記入画面に対して入力される判定結果の中で、前記濃度域のうちいずれかの濃度域に対応する参照パッチに対する判定結果が変更されたと判定された色に対しては、前記入力された判定結果を用いて前記画像形成部が形成する画像の濃度を補正するための情報を生成する生成手段と、を有することを特徴とする。

概要

背景

カラープリンタ複合機などの画像形成装置においては、経時・環境変化、あるいは装置の個体差などの要因階調特性が変化するのが一般的である。画像形成装置から出力された出力物の良好な階調性を保つため、上記要因で変化する階調特性を補正する方法として、キャリブレーション階調補正と呼ばれる技術が知られている。

これらの技術では、まず、画像形成に用いられる色で段階的に階調を変化させた階調パターンで構成される参照パッチと基準となる濃度パターンから構成された基準パッチとの比較を目視測定器により行う。そして、この比較結果を用いて画像形成装置から出力される画像の色の出力特性の補正を行う技術である。この補正において、安価で簡易な調整手段が望まれる場合には、スキャナ計測器を使わずにユーザの視覚による色のずれ量を判定する「目視階調補正」が用いられる。目視階調補正では、見本となるチャート上に印刷された基準となる複数階調パッチ(基準パッチ)の中から、補正対象である画像形成装置が形成した確認用のチャートに含まれる判定用パッチ(参照パッチ)と濃度が一致するパッチを選択する。

特許文献1では、基準パッチと参照パッチを同一の用紙に印刷してユーザの目視による判定を行う方法が開示されている。

このような画像形成装置の階調補正処理において、基準パッチと参照パッチは、補正を行う単位である色毎に必要とされる。

特許文献2においては基準パッチをと確認用パッチを異なるプリンタで印刷したうえで目視比較をする方法が説明されている。

また、パッチの濃淡の判定を正確に行い、補正精度を向上させるためには、例えば色毎に低濃度、中濃度、高濃度の参照パッチの組み合わせを階調補正用確認チャートとして印刷する方法も知られている。この時、基準パッチの階調数に対し、参照パッチの階調数は1〜基準パッチと同数の範囲で任意に持つが、ユーザが目視で判別できる範囲で階調数が多い方が補正精度は高くなる。また、カラープリンタや複合機などの画像形成装置における階調を作り出す画像形成手法として一般的にスクリーン処理が用いられる。スクリーン色点色線)の数や密度で色の階調を作り出すため、この構成の違いに応じて階調特性が異なる。よって、補正処理スクリーン種毎に行う必要がある。例えば、低線数のスクリーン処理を行った場合と高線数のスクリーン処理を行った場合では階調特性が異なる。よって、それぞれのスクリーンで構成された参照パッチを用いて基準パッチとの比較を行った結果を用いて補正処理を行わなければならない。そのため、上記した階調補正処理においてユーザが基準パッチと参照パッチの比較動作を行う回数は、参照パッチの数と等しくなる。具体的にこの値は色数とスクリーン種の数と参照パッチの階調数との積となる。

このように、各判定に1つのパッチを用いるという必要最小限のパッチ構成であっても、色数・スクリーン種数によって参照パッチは増え、補正精度を向上させるために参照パッチの階調数を増やせばさらに比較回数が増える。

概要

目視判定による補正精度を維持したまま、ユーザの入力負荷を軽減することが可能な画像処理装置を提供する。本画像処理装置は、複数の異なる濃度域にそれぞれ対応する参照パッチの組を色ごとに画像形成部により形成する形成手段と、前記参照パッチに対する判定結果が入力される入力画面に対して前記判定結果が変更されたか否か判定する判定手段と、前記判定手段により、前記入画面に対して入力される判定結果の中で、前記濃度域のうちいずれかの濃度域に対応する参照パッチに対する判定結果が変更されたと判定された色に対しては、前記入力された判定結果を用いて前記画像形成部が形成する画像の濃度を補正するための情報を生成する生成手段と、を有することを特徴とする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

複数の異なる濃度域にそれぞれ対応する参照パッチの組を色ごとに画像形成部により形成する形成手段と、前記参照パッチに対する判定結果が入力される入力画面に対して前記判定結果が変更されたか否か判定する判定手段と、前記判定手段により、前記入画面に対して入力される判定結果の中で、前記濃度域のうちいずれかの濃度域に対応する参照パッチに対する判定結果が変更されたと判定された色に対しては、前記入力された判定結果を用いて前記画像形成部が形成する画像の濃度を補正するための情報を生成する生成手段と、を有する画像形成装置

請求項2

前記色ごとに形成される参照パッチの組は複数のスクリーン種に対応させて前記画像形成部により形成されており、前記複数のスクリーン種の中で第1のスクリーン種に対応させて前記画像形成部により形成された参照パッチの組の中で、前記濃度域のうちいずれかの濃度域に対応する参照パッチに対する判定結果が入力される入力画面に対して前記判定結果が変更されたと判定された色に対しては、前記入力された情報を用いて前記画像形成部が前記第1のスクリーン種を用いて形成する画像の濃度を補正するための情報を前記生成手段が生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記判定手段により、前記参照パッチに対する判定結果が入力される入力画面に対して前記判定結果が変更されなかった色に対しては、前記生成手段により、前記画像形成部が形成する画像の濃度を補正するための情報を生成せず、前記形成手段により前記参照パッチを形成する前に生成された補正のための情報または予め設定された補正のための情報を用いて、前記画像形成部による画像形成を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項4

前記入力画面に入力された判定結果を記憶部に記憶する記憶手段を有し、前記記憶手段に記憶された前記判定結果が、前記入力手段により新たに前記入力画面に入力された判定結果と異なる場合、前記判定手段により前記入力画面に入力された判定結果が変更されたと判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項5

前記入力画面に入力された判定結果を記憶部に記憶する記憶手段を有し、前記記憶手段により記憶された前記判定結果を前記形成手段により形成される前記参照パッチに付加することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項6

前記入力画面に入力された判定結果が予め設定された制限値を超えた場合、ユーザに警告を報知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項7

複数の異なる濃度域にそれぞれ対応する参照パッチの組を色ごとに画像形成部により形成する形成ステップと、前記参照パッチに対する判定結果が入力される入力画面に対して前記判定結果が変更されたか否か判定する判定ステップと、前記判定ステップにて、前記入力画面に対して入力される判定結果の中で、前記濃度域のうちいずれかの濃度域に対応する参照パッチに対する判定結果が変更されたと判定された色に対しては、前記入力された判定結果を用いて前記画像形成部が形成する画像の濃度を補正するための情報を生成する生成ステップと、を有する画像形成方法

請求項8

コンピュータに請求項7に記載の画像形成方法を実行させるためのプログラム

技術分野

0001

本発明は、画像形成装置における階調特性の調整を行う画像形成装置に関する。

背景技術

0002

カラープリンタ複合機などの画像形成装置においては、経時・環境変化、あるいは装置の個体差などの要因で階調特性が変化するのが一般的である。画像形成装置から出力された出力物の良好な階調性を保つため、上記要因で変化する階調特性を補正する方法として、キャリブレーション階調補正と呼ばれる技術が知られている。

0003

これらの技術では、まず、画像形成に用いられる色で段階的に階調を変化させた階調パターンで構成される参照パッチと基準となる濃度パターンから構成された基準パッチとの比較を目視測定器により行う。そして、この比較結果を用いて画像形成装置から出力される画像の色の出力特性の補正を行う技術である。この補正において、安価で簡易な調整手段が望まれる場合には、スキャナ計測器を使わずにユーザの視覚による色のずれ量を判定する「目視階調補正」が用いられる。目視階調補正では、見本となるチャート上に印刷された基準となる複数階調パッチ(基準パッチ)の中から、補正対象である画像形成装置が形成した確認用のチャートに含まれる判定用パッチ(参照パッチ)と濃度が一致するパッチを選択する。

0004

特許文献1では、基準パッチと参照パッチを同一の用紙に印刷してユーザの目視による判定を行う方法が開示されている。

0005

このような画像形成装置の階調補正処理において、基準パッチと参照パッチは、補正を行う単位である色毎に必要とされる。

0006

特許文献2においては基準パッチをと確認用パッチを異なるプリンタで印刷したうえで目視比較をする方法が説明されている。

0007

また、パッチの濃淡の判定を正確に行い、補正精度を向上させるためには、例えば色毎に低濃度、中濃度、高濃度の参照パッチの組み合わせを階調補正用確認チャートとして印刷する方法も知られている。この時、基準パッチの階調数に対し、参照パッチの階調数は1〜基準パッチと同数の範囲で任意に持つが、ユーザが目視で判別できる範囲で階調数が多い方が補正精度は高くなる。また、カラープリンタや複合機などの画像形成装置における階調を作り出す画像形成手法として一般的にスクリーン処理が用いられる。スクリーン色点色線)の数や密度で色の階調を作り出すため、この構成の違いに応じて階調特性が異なる。よって、補正処理スクリーン種毎に行う必要がある。例えば、低線数のスクリーン処理を行った場合と高線数のスクリーン処理を行った場合では階調特性が異なる。よって、それぞれのスクリーンで構成された参照パッチを用いて基準パッチとの比較を行った結果を用いて補正処理を行わなければならない。そのため、上記した階調補正処理においてユーザが基準パッチと参照パッチの比較動作を行う回数は、参照パッチの数と等しくなる。具体的にこの値は色数とスクリーン種の数と参照パッチの階調数との積となる。

0008

このように、各判定に1つのパッチを用いるという必要最小限のパッチ構成であっても、色数・スクリーン種数によって参照パッチは増え、補正精度を向上させるために参照パッチの階調数を増やせばさらに比較回数が増える。

先行技術

0009

特許第4697317
特開2006−21401

発明が解決しようとする課題

0010

しかしながら、目視階調補正においては、参照パッチと確認パッチの比較動作をユーザが目視で行うため、参照パッチと確認パッチの比較の回数が増えるほどユーザの負担は増大してしまう。

課題を解決するための手段

0011

本発明は、前記課題を解決するためのものであり、本画像処理装置は、複数の異なる濃度域にそれぞれ対応する参照パッチの組を色ごとに画像形成部により形成する形成手段と、前記参照パッチに対する判定結果が入力される入力画面に対して前記判定結果が変更されたか否か判定する判定手段と、前記判定手段により、
記入画面に対して入力される判定結果の中で、前記濃度域のうちいずれかの濃度域に対応する参照パッチに対する判定結果が変更されたと判定された色に対しては、前記入力された判定結果を用いて前記画像形成部が形成する画像の濃度を補正するための情報を生成する生成手段と、を有することを特徴とする。

発明の効果

0012

本発明によれば、ユーザにかかる負荷を削減して、目視階調補正を実施することが可能となる。

図面の簡単な説明

0013

装置構成を示す図。
モジュール構成を示す図。
見本チャートの一例を示す図。
第1の実施形態における確認チャートを示す図。
第1の実施形態における判定結果入力画面UIを示す図。
階調補正処理を説明する図。
第1の実施形態におけるチャート生成フロー図。
第1の実施形態における補正処理フロー図。
第2の実施形態における確認チャートを示す図。

実施例

0014

(第1の実施形態)
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。

0015

図1は、本実施形態を実現するために最低限必要な装置の構成図である。画像形成装置100は画像の入出力及び処理部を備える。

0016

制御部101は画像形成装置100の制御部であり、画像形成装置100を制御する装置制御部102と画像データを最適化する画像処理部103を有する。

0017

制御部101は、CPU105やRAM106を用いて画像入力部108から画像を取得したり、画像データを処理して記憶部107へ格納したり、画像出力部109を通して画像を紙やモニタなどの記録デバイスに形成し、出力したりする。

0018

制御部101へはマウスキーボードなどの操作部であるUI(ユーザインタフェース)104や、プレビュー機能を備えたタッチパネルなどの表示部111より各種設定が通知され、画像処理部103は通知された設定に基づいて画像データを処理する。

0019

あるいは、UI104で設定された値は装置制御部102を通して記憶部107に保存され、画像処理部103は保存された設定値読み出して画像データを処理する。

0020

記憶部107は、画像形成装置100を制御するためのパラメータや本実施形態を実現するためのアプリケーションプログラム、OSなどを格納している。以上は画像形成装置100の最低限必要な構成であって、必要に応じてルーターファイヤーウォール等のネットワークインタフェースや画像形成装置につながるPCなどの情報処理装置などを追加してもよい。

0021

また、画像形成装置100全体を考慮した際に必要となる構成は追加可能である。

0022

以下の説明では記憶部107からプログラムをRAM106にロードし、そのプログラムに従ってCPU105が実行するものである。

0023

次に図6(A)〜(B)で、本実施形態で用いる目視階調補正の方法を説明する。

0024

図6(A)は、階調補正処理部への入力信号値横軸出力濃度縦軸とした場合の階調特性を示すグラフである。画像形成装置100の目標とする階調特性(以下、階調ターゲット)611が、図中のように表されるとする。この場合、入力の信号として1を示す信号が入ってくると出力の濃度が1、信号が2を示す場合は濃度が2、となるように出力が調整される。この入力値出力値の対応づけは図6(B)で示すような変換テーブルを用いる、あるいは関係式を保持して入力値から直接出力値を算出することにより行う。ここでは変換テーブルを利用する方法を用いて説明する。

0025

図6(B)は入力信号値に対応して設定された目標値(階調ターゲットの値)が予め「目標」の欄に入力されている。そして、階調補正が実行されると「補正」の欄に値が入力されていく。

0026

画像形成装置100が理想的な状態にあると、実際の階調特性は階調ターゲット611と一致する。しかし、環境変動使用状況により画像形成装置100の状態が変わるため、実際の階調特性は常に変動する。例えば、ある状況下において、入力信号値が1の場合に出力濃度が2となる(濃度が濃くなる)場合や、入力信号値が5の場合に出力濃度が4となる(濃度が薄くなる)場合がある。

0027

この時、図6(B)の1行目の欄621で示すように、「入力」の値が“1”である場合に、実際の出力濃度が“2”となることを考慮し、この入力値に対して「補正」の値として“−1”であるような変換テーブルの値を付加する。これにより、出力濃度が階調ターゲットの値に合うよう補正することが可能である。また図6(B)の5行目の欄625で示すように、「入力」の値が“5”である場合、出力の値に対して「補正」の値として“+1”であるような変換テーブルの値を付加する。これにより同様の補正が可能である。

0028

なお、実際には画像形成装置100が用いる、階調ターゲット611はそれぞれ階調特性の異なる“色”や“スクリーン種”毎に設定され階調補正も各々に対して行われる。

0029

よって、図6(B)の変換テーブルはスクリーン種ごとに設定される。

0030

ここで補正を行うための情報である補正値の決定は、ある入力信号を用いて実際に出力された画像の濃度(出力濃度)と、基準の濃度(入力信号値に対応する階調ターゲット上の目標濃度)を比較した結果から取得する。印刷媒体上に画像(参照パッチ)を印字した確認チャートを画像形成装置100から出力し、測定器を用いて出力した参照パッチの濃度(目標濃度)を測定し、この測定結果と目標濃度を比較してもよい。しかし、前述した通りこの方法では測定器やスキャナなどの画像読取装置が必要であるため、プリンタなど装置に付帯する読取装置を持たない画像形成装置では実現できない。

0031

よって、ユーザの目視によって、出力濃度とこの出力濃度に対応する目標濃度とを比較する目視階調補正は、スキャナを備える画像形成装置(複合機)においても安価で簡易な補正手段をユーザに提供できる。

0032

図2は、本実施形態における階調補正処理を実現するために必要なモジュールの構成図である。画像処理部103に含まれるチャートデータ生成部201で、参照パッチが印刷された確認チャートを印刷するためのデータ(チャートデータ)が生成される。そして、この生成されたデータを用いて、画像出力部109に含まれるチャート出力部202から確認チャートが印刷される。この時、補正処理の方法に応じて基準パッチが印刷された見本チャートを印刷するためのデータの生成及び見本チャートの印刷も同様に行うことも可能である。

0033

確認チャートは、階調補正処理を実行するユーザからの指示に基づき印刷される。

0034

一方、見本チャートは、工場出荷時に画像形成装置100が適切な衆力特性で画像を出力することが保障された状態のもと印刷される。または、ユーザにとって画像形成装置100が理想的な出力特性で画像を出力すると判断された状態のもと印刷されてもよい。

0035

すなわち、見本チャートは、階調補正処理実行前に、画像形成装置100が適切な出力特性で画像を出力することが保障された状態のもと印刷されていればよい。

0036

印刷されたチャートを用いて、ユーザは確認チャート上に印刷された各参照パッチを見本チャート上に印刷された基準パッチと比較し、基準パッチが示す濃度からのずれを判定する。この時の判定結果はUI104上の判定結果入力部203からユーザにより入力される。この入力結果を、画像処理部103内の判定結果処理部204で取得し、補正値演算部205で補正値を取得し、階調補正処理部206で階調特性を補正した後、画像形成部207でスクリーン処理による階調再現を行う。

0037

なお、新規入力記憶部208は本処理を実施する際にUI104上の判定結果入力部203から入力された判定結果の新規入力項目を記憶する。

0038

入力値記憶部209は前回処理実行時に入力された値を記憶する。初めて目視階調補正を行うときは予め設定された初期値が記憶されている(この初期値は0であってもよい)。

0039

ところで、階調補正処理においては、理論的には入力信号値の取り得る値全てに対して階調ターゲットと実際の濃度のずれを比較して得た判定結果を用いて補正することが精度の面からは望ましい。しかし、例えばカラープリンタなどの画像形成装置では入力色情報を8bit(256階調)で処理するため、階調補正処理における入力信号が取りうる値は膨大になる。

0040

そこで、実際に両パッチを比較して差を判定する対象とする値(信号値あるいは濃度値)を予め設定する。そして予め設定されていない他の値に対しては実判定値から類推(補間)処理を行う。これにより処理効率を上げることが可能である。例えば、図6(A)において、判定対象値を613(入力信号値1)と615(入力信号値3)と617(入力信号値5)の3点とする。そして、他の614(入力信号2)、616(入力信号4)は613と617を端点とした線形補間を行うことで疑似的に補正値を算出する。この時の補正値は、図6(B)の622〜625の各「補正」の欄に示される値が算出された予想値である。

0041

実際に階調ターゲットと実濃度のずれを判定するのは、入力信号値1に対する出力濃度、及び5に対する出力濃度の2点のみである。この時の階調特性は図6(A)のグラフ612で示すような特性を持つと予想される。

0042

実際に判定の対象となる値が多いほど補正の精度は上がる。しかし、補正処理にかかる時間が増大する。

0043

また、ユーザが目視で参照パッチと基準パッチとの濃度を比較する目視階調補正の場合はユーザの負荷が増大する。

0044

従って、目視階調補正を行う場合は、実際の作業負荷を考慮して判定(比較回数)を必要最低限に抑える必要がある。

0045

また、測定器を用いる場合は実際に出力濃度の値を測定できるためより精度の高い判定が可能である。その一方で、目視で両パッチを比較し差を判定する場合は、相対比較による判定となり、”人間の目で判定する“という特徴から比較・判定誤差が生じやすい。

0046

特に、YMCKなど単色において、濃度が一定に増加した時の累積色差は、高濃度に推移するに従って飽和することが知られており、高濃度域濃度差は人間の目で判別しにくいといえる。

0047

このような目視階調補正において、比較・判定回数を増やさずに補正精度を向上させるために、次のようなスクリーン処理で形成された画像の特徴を利用する。

0048

前述したように、色の階調性を作り出すスクリーン処理において、色点(色線)の数や密度などの構成の違いにより階調特性が異なる。よって、複数のスクリーン処理が行われる(複数の画像形成手法が用いられる)場合はそれぞれのスクリーンで構成された参照パッチを基準パッチと比較し、ずれを判定しなければならない。特に低濃度〜中濃度域においては、色点(色線)のスクリーン構造が明確に存在するため、階調特性にはっきり差が生じる。しかしながら、高濃度域においては色点(色線)が密集した状態になりスクリーン構造が存在するか否かが曖昧になるため、スクリーンの構造差による階調特性差が生じない。そこで、複数の異なる階調値を有する参照パッチが確認チャートに印刷され、この階調数が2階調以上ある場合は、最も高濃度部の参照パッチをスクリーンの種類の違いによる階調差が生じない程度の濃度(高濃度)で形成する。

0049

そして、この高濃度部の参照パッチを基準パッチと比較しずれの判定をした結果は各スクリーンを用いて別々に形成された高濃度部の参照パッチに対して共通に適用される。
これにより、複数のスクリーン種別に応じた参照パッチを用いて判定を行う場合は高濃度部に限り、階調差が生じない同一濃度の参照パッチを複数回判定することとなる。よって、1種類の参照パッチに対し複数の判定結果を得ることができる。

0050

この複数の判定結果を用いて補正値を求めることで、より精度の高い補正結果を得ることが可能となる。

0051

本実施形態では、0〜6の7段階の入力信号値に対し、入力信号値1(低濃度域)と入力信号値4(高濃度域)の2点を判定対象値とし、また画像形成装置が備えるスクリーン処理を「低線数」と「高線数」の2種類とした場合における説明を行う。

0052

図3は、本実施形態で説明する見本チャートの説明図である。このチャートを出力する用紙は予め決められた標準紙であることが望ましい。

0053

また、見本チャート300には、CMYKの色毎に、低濃度から高濃度まで5階調のそれぞれ濃度値が保証された基準パッチ311〜345が印刷されている。

0054

また、基準パッチ1〜5の各番号に対応する濃度は予め決まっており、番号が大きく成る程濃度が濃くなる。

0055

例えば基準パッチ5は濃度1.4に相当し、隣接する各基準パッチの色差は均等に出力している。(例示)
図4は、同じく確認チャートの説明図である。このチャートを出力する用紙は見本チャートを出力した用紙と同一紙種であることが望ましい。

0056

確認チャート400は、補正対象の画像形成装置100により、生成・出力された、CMYK各色「低濃度」と「中濃度」と「高濃度」の3階調の参照パッチ411〜443が配置されている。

0057

各参照パッチを出力する際の濃度は予め決まっている。

0058

また、各参照パッチは目標濃度番号を有している。

0059

画像形成装置が理想的な状態である時に、どの番号の基準パッチの濃度と一致するか、全ての参照パッチそれぞれにづけられている。

0060

例えば、画像形成装置が理想的な状態である時に、参照パッチ441の濃度は、基準パッチ5に分類される基準パッチ315の濃度と一致し、参照パッチ442の濃度は、基準パッチ3に分類される基準パッチ313の濃度と一致するように参照パッチは出力される。

0061

よって、参照パッチ441の目標濃度番号は5であり、参照パッチ442の目標濃度は3、参照パッチ443の目標濃度は1となる。

0062

目視階調補正を行う場合は、例えば、確認チャート400上のある判定対象の参照パッチ441(シアン、高濃度)と、見本チャート上の各基準パッチ311〜315(シアン)を見比べて、最も近い濃度で印刷されていると判断できる基準パッチを選択する。

0063

画像形成装置の状態が理想的な状態である時は、参照パッチは目標濃度番号に分類される基準パッチの濃度と一致すると判定される。しかし、画像形成装置の状態が変動し、目標階調特性よりも薄い濃度の画像が出力される場合、参照パッチ441の濃度は目標濃度番号よりも濃度の低い基準パッチ4に分類される基準パッチ314や313の濃度と一致すると判定されることとなる。

0064

なお、この確認チャートはスクリーン種ごとに形成される。

0065

例えば低線数スクリーンを用いて1枚目の確認チャートが形成され、高線数スクリーンを用いて2枚目の確認チャートが形成され、誤差拡散スクリーンを用いて3枚目の確認チャートが形成される。

0066

図5は、目視階調補正を起動するためUI上に表示される画面(入力画面)の説明図である。

0067

下部にある「チャート印刷」ボタン551が押されると、現在の画像形成装置100の状態で確認チャート400を印刷する。その後、ユーザにより、参照パッチと基準パッチとが比較され、ずれを判定される。その結果、基準パッチとの比較・判定対象となった参照パッチに最も近い濃度を持つ基準パッチの番号(ここでは1〜5のうちのいずれか)が入力画面500上の対応する入力部に入力される。

0068

本実施形態では、図5に示すように、確認チャート400上の参照パッチ配列と同じ配列を持つ入力部513〜541で画面が構成されている。すなわち、たとえば確認チャート400の参照パッチ443の判定結果は、入力画面500の同位置にある入力部543に入力されるのである。この構成を持つことにより、参照パッチと確認パッチとの比較判定が行われる際、ユーザが結果を入力する際にその都度入力箇所を画面上で探すという操作の煩わしさが軽減される。確認チャート上の参照パッチの配列が変われば、それに伴い図5に表示される画面にある入力部の配列も変わる。予め、参照パッチの配列情報と入力部の配列情報の組合せを関連づけて記憶しておいても良い。

0069

また、目視階調補正開始時には入力部511〜543には入力値記憶部209に記憶されている内容を表示する。即ち前回の階調補正処理が実行された時に入力された値が表示される。初めて目視階調補正を行う場合や前回処理時に値が入力されなかった場合は予め設定された初期値が表示されていてもよいし、入力値が表示されない状態(ブランク状態)でもよい。

0070

参照パッチと基準パッチとの比較と両パッチのずれの判定が行われ、結果が入力され、「補正実行」ボタン552が押下されると、補正処理が開始される。補正処理を行わない場合は「補正中止」ボタン553が押下されると、処理を実行せず終了する。

0071

なお、このとき入力部511〜543への入力を割愛する方法については後述する。

0072

次に、図7で本実施形態における確認チャート作成のフローを説明する。

0073

入力画面500の「チャート生成ボタン」551が押下されると、チャートデータ生成部201ではS701でチャートを作成するためのチャートデータ生成が開始される。画像形成装置100が備えるスクリーン毎にS702で参照パッチの濃度設定が行われる。次にS703で濃度設定の対象がチャートに含まれるパッチのうち最も高濃度域の参照パッチに濃度Dmx(図6(A)においては、出力濃度5)を割り当てる。

0074

S704ではその他の参照パッチに、生成される参照パッチの階調数に応じてDmx以下の濃度を適宜割り当てる。例えば、複数の異なる階調値を有する参照パッチが確認チャートに印刷され、この階調数が3であれば、図4の確認チャート400に含まれる参照パッチのうち高濃度参照パッチ411,421,431,441はDmx=“5”に対応する濃度で印刷をする。そして、中濃度参照パッチ412,422,432,442は“3”に対応する濃度で印刷をする。また、低濃度参照パッチ413,423,433,443は“1”に対応する濃度で印刷をする。

0075

次にS705でそれぞれ設定した濃度となるように参照パッチ画像を生成し、チャート出力部202に確認チャート画像データを送る。チャート出力部202ではS706でチャートを出力して終了する。

0076

なお、ユーザが確認チャートのパッチ配置を編集できる場合は、入力画面500においても編集後の配置でパッチを表示する。

0077

次に図8で本実施形態における階調補正のフローを説明する。

0078

入力画面500の「補正実行」ボタン552が押下されると、判定結果処理部204、補正値演算部205、新規入力記憶部208により階調補正処理が行われる。

0079

なお、このフローでは参照パッチを形成する際に用いられるトナーの色毎、参照パッチを形成する際に用いられるスクリーン毎に実行される例を示す。

0080

新規入力記憶部208は入力画面500の入力部511〜543のうち、新規入力が一つ以上ある色を記憶している。

0081

入力部に予め入力されていた値(入力値記憶部209に記憶されている値)とは異なる値(新規入力記憶部208に記憶されている値)が入力されると、入力部に入力されている値が変更された(新規入力がある)と判定される。

0082

テップS801では本階調補正処理対象であるスクリーン種で形成される参照パッチのうち対象色が新規入力記憶部208で記憶しているスクリーン種および色と合致するかを判断する。合致しない場合は処理対象スクリーンの対象色の補正をせずに終了する。

0083

すなわち、新たに補正のための情報を更新せず、以後の画像形成には、この階調補正処理を実行する前に予め設定されていた補正情報または前回の階調補正処理により生成された補正情報を用いる。

0084

合致する場合はステップS802にて判定結果入力部203から入力された値を取得する。このときRAM106に入力制限値を予め設定し、取得した入力値が制限値を超えた場合、入力された値がエラーであると判断し、表示部111等を通じてユーザに警告を報知してもよい。

0085

S803で、UI入力値に対応する濃度(ユーザが参照パッチと同濃度と判定した基準パッチ番号に対応する濃度)と参照パッチの目標濃度番号に対応する濃度との差分を取得する。そしてこの差分から、現在、画像形成装置100から出力される画像の濃度を判定する。そしてこの判定結果から補正に用いられる情報(補正値)を取得する。

0086

例えば、図6(A)で入力信号値1(低濃度)が参照パッチと基準パッチとの比較・判定を行う判定点であった場合、UI入力値が“1”であれば、目標濃度と一致しており補正値は0でよい。一方、UI入力値が“2”であった場合、目標濃度よりも+1の濃度(目標濃度よりも濃い濃度)が画像形成装置100から出力されていると判断する。そして、補正値を−1とする。このようして取得した結果を図6(B)で示す補正テーブルにおける入力信号値1に対応する1行目の欄621「補正」の位置に“−1”の値を設定する。

0087

そして、S804で、判定点以外の入力信号値に対応する補間点の補正値を取得する。図6(A)では入力信号値1と3と5に対応する3つの判定点613と615と617の間を線形補間し、各補間点614,616の補正値をそれぞれ−0.5、+0.5と取得している。これらの補正値を補正テーブルの622〜624の「補正」の欄に設定する。

0088

以上の処理で補正テーブルが完成した後、階調補正処理部206がS805で補正テーブルを設定して終了する。実際に出力画像を処理する際は、階調補正処理部206で補正テーブルを用いて階調補正を行い、画像形成部207で出力画像を生成する。

0089

このような手段を備えることで、ユーザが補正を必要としないスクリーン種や色に関しては両パッチを比較し、ずれについて判定した(目視階調補正を行った)結果の入力を割愛することができる。入力が割愛されたスクリーン種や色については補正処理実行前の階調特性を維持することができる。

0090

一方、両パッチを比較し、両パッチのずれについて判定した(目視階調補正を行った)結果を入力したスクリーン種や色については処理に基づき、画像形成装置から出力される画像を補正するための情報(補正値)を得ることができる。

0091

よって、本実施形態により目視階調補正を実施する際のユーザの手間を削減することが可能となる。

0092

(第2の実施形態)
以下、本発明を実施するための別の形態について図面を用いて説明する。

0093

図9は本実施例における処理を実現する確認チャート900を示す図である。

0094

チャートデータ生成部201は入力値記憶部209が記憶している各参照パッチに対応した値を取得し、各参照パッチの近傍に前記値911〜943を付加してチャート生成をするものである。

0095

図9に示す確認チャート900を用いることで、ユーザが見本チャートと参照パッチを目視比較する際に近傍に付加された値が目印となる。これによりユーザの比較動作の煩わしさが軽減できる。また、目視比較した結果、付加された値と同じ結果になった場合は入力画面500の入力部511〜543への入力を割愛できるので、ユーザ負荷を軽減することが可能となる。

0096

(その他の実施例)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

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