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技術 硬貨一括投入装置

出願人 株式会社日本コンラックス
発明者 近藤真史湯澤史夫本合史伯
出願日 2014年12月17日 (5年3ヶ月経過) 出願番号 2014-255352
公開日 2016年6月23日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 2016-115267
状態 特許登録済
技術分野 コインの取り扱い
主要キーワード 真正硬貨 硬貨計数機 基準アーム 硬貨計数装置 偏心状態 結果表 引張ばね ゴムバンド
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

高速硬貨を繰り出すことが可能な硬貨一括投入装置を提供する。また、省スペース化を実現することが可能な硬貨一括投入装置を提供する。

解決手段

複数枚一括して投入された投入硬貨Cを1枚ずつ分離して繰り出す硬貨一括投入装置1であって、円筒部4と、円筒部4の内部に配置されたローター5と、硬貨落下用穴7aを有する床部7と、を有し、投入硬貨Cを、立った状態を維持させて、ローター5の回転によって、円筒部4の内周壁とローター5の外周壁との間を円筒部4の内周壁に沿って搬送して、1枚ずつ硬貨落下用穴7aに落ち込ませることによって繰り出すことを特徴とする。

概要

背景

硬貨一括投入装置は、金種混合状態の硬貨を一括して受け入れた後、その受け入れた硬貨を1枚ずつ分離して繰り出す装置である。この硬貨一括投入装置は、通常、その下流側に硬貨識別部を設けて、投入された硬貨の金種ごと枚数計数する硬貨計数機のために用いられたり、その下流側に硬貨識別部、硬貨振分部及び硬貨収納部を設けて、硬貨を金種ごとに収納する硬貨受入機のために用いられたりしている。近年は、小売店等における会計の際に硬貨を計数するための硬貨計数機の需要が増加しており、小型で高速処理が可能な硬貨一括投入装置が求められている。

硬貨一括投入装置は、通常、硬貨を投入するための硬貨投入口と、投入された硬貨が一時的に滞留するための硬貨滞留部と、硬貨を1枚ずつ外部に繰り出すための硬貨繰出口と、硬貨滞留部に滞留している硬貨を1枚ずつ硬貨繰出口へ送るための硬貨繰出手段とを有している。そして、硬貨を1枚ずつ硬貨繰出口へ送るための硬貨繰出手段としては、ホッパー技術やベルト搬送技術によって1枚ずつ切り分けていくものが存在している。ホッパー技術は、回転する円盤に設けられた孔や突起によって、その円盤上の硬貨を1枚ずつ切り分けるもの、または、回転する円盤により生じる遠心力によって、その円盤上の硬貨を、外周方向付勢して硬貨繰出口へ送出するものである。ベルト搬送技術は、硬貨が搬送されるベルト上に硬貨1枚が通過可能なゲートを設けることによって硬貨を1枚ずつ切り分けるものである。

概要

高速で硬貨を繰り出すことが可能な硬貨一括投入装置を提供する。また、省スペース化を実現することが可能な硬貨一括投入装置を提供する。複数枚を一括して投入された投入硬貨Cを1枚ずつ分離して繰り出す硬貨一括投入装置1であって、円筒部4と、円筒部4の内部に配置されたローター5と、硬貨落下用穴7aを有する床部7と、を有し、投入硬貨Cを、立った状態を維持させて、ローター5の回転によって、円筒部4の内周壁とローター5の外周壁との間を円筒部4の内周壁に沿って搬送して、1枚ずつ硬貨落下用穴7aに落ち込ませることによって繰り出すことを特徴とする。

目的

本発明は、上記の問題に鑑み、高速で硬貨を繰り出すことが可能な硬貨一括投入装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

複数枚一括して投入された投入硬貨を1枚ずつ分離して繰り出す硬貨一括投入装置であって、円筒部と、前記円筒部の内部に配置されたローターと、硬貨落下用穴を有する床部と、を有し、前記投入硬貨を、立った状態を維持させて、前記ローターの回転によって、前記円筒部の内周壁と前記ローターの外周壁との間を前記円筒部の内周壁に沿って搬送して、1枚ずつ前記硬貨落下用穴に落ち込ませることによって繰り出すことを特徴とする硬貨一括投入装置。

請求項2

請求項1に記載の硬貨一括投入装置であって、前記円筒部の内周壁と前記ローターの外周壁とが中心部に向かって傾いており、前記床面部が中心部に向かって下るように傾斜していることを特徴とする硬貨一括投入装置。

請求項3

請求項1又は2に記載の硬貨一括投入装置であって、前記投入硬貨の詰まりが発生した際に、前記ローターの回転中心が前記投入硬貨の詰まりが発生している場所と反対の方向に移動することを特徴とする硬貨一括投入装置。

請求項4

請求項3に記載の硬貨一括投入装置であって、駆動用モーターとローター支持部とを有し、前記ローター支持部は、前記駆動用モーターの回転軸が固定される中央部と前記中央部から延びる3以上のアームとで構成され、前記アームのうちの1つは前記中央部と一体となった基準アームであり、残りのアームは、前記中央部に回動可能に取り付けられ、外力が働かないときには特定の位置をとるように付勢されている、追加アームであり、前記各アームの先端部付近に中心方向を長辺とするスリット状の係合穴が設けられ、前記ローターの底部に前記係合穴に係合するための係合突起が設けられていることを特徴とする硬貨一括投入装置。

請求項5

複数枚を一括して投入された投入硬貨の枚数計測する硬貨計数装置であって、円筒部と、前記円筒部の内部に配置されたローターと、硬貨落下用穴を有する床部と、前記硬貨落下穴の下流側に配置された硬貨計数手段と、を有し、前記投入硬貨を、立った状態を維持させて、前記ローターの回転によって、前記円筒部の内周壁と前記ローターの外周壁との間を前記円筒部の内周壁に沿って搬送して、1枚ずつ前記硬貨落下用穴に落ち込ませることによって繰り出し、その繰り出された前記投入硬貨を前記硬貨計数手段によって計数することを特徴とする硬貨計数装置。

技術分野

0001

この発明は、一括して投入された硬貨を1枚ずつ分離して繰り出す装置である硬貨一括投入装置に関する。

背景技術

0002

硬貨一括投入装置は、金種混合状態の硬貨を一括して受け入れた後、その受け入れた硬貨を1枚ずつ分離して繰り出す装置である。この硬貨一括投入装置は、通常、その下流側に硬貨識別部を設けて、投入された硬貨の金種ごと枚数計数する硬貨計数機のために用いられたり、その下流側に硬貨識別部、硬貨振分部及び硬貨収納部を設けて、硬貨を金種ごとに収納する硬貨受入機のために用いられたりしている。近年は、小売店等における会計の際に硬貨を計数するための硬貨計数機の需要が増加しており、小型で高速処理が可能な硬貨一括投入装置が求められている。

0003

硬貨一括投入装置は、通常、硬貨を投入するための硬貨投入口と、投入された硬貨が一時的に滞留するための硬貨滞留部と、硬貨を1枚ずつ外部に繰り出すための硬貨繰出口と、硬貨滞留部に滞留している硬貨を1枚ずつ硬貨繰出口へ送るための硬貨繰出手段とを有している。そして、硬貨を1枚ずつ硬貨繰出口へ送るための硬貨繰出手段としては、ホッパー技術やベルト搬送技術によって1枚ずつ切り分けていくものが存在している。ホッパー技術は、回転する円盤に設けられた孔や突起によって、その円盤上の硬貨を1枚ずつ切り分けるもの、または、回転する円盤により生じる遠心力によって、その円盤上の硬貨を、外周方向付勢して硬貨繰出口へ送出するものである。ベルト搬送技術は、硬貨が搬送されるベルト上に硬貨1枚が通過可能なゲートを設けることによって硬貨を1枚ずつ切り分けるものである。

先行技術

0004

特開2014−191804号公報
特開平7−262428号公報

発明が解決しようとする課題

0005

従来の硬貨一括投入装置に用いられているホッパー技術では、硬貨を1枚ずつ切り分けるために、円盤に設けられた孔又は突起に硬貨が入り込むのを待つ必要があるし、回転する円盤の遠心力を利用する方法では、水平方向に多くのスペースを必要とする。また、ベルト搬送技術では、ベルトの搬送速度を高速化することが困難であるとともに、水平方向に多くのスペースを必要とする。そのため、従来の硬貨一括投入装置には、その構造的制約から、硬貨の繰り出しのさらなる高速化や省スペース化が困難であるという問題がある。

0006

本発明は、上記の問題に鑑み、高速で硬貨を繰り出すことが可能な硬貨一括投入装置を提供することを課題とする。また、省スペース化を実現することが可能な硬貨一括投入装置を提供することも課題とする。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するために、請求項1の硬貨一括投入装置は、複数枚を一括して投入された投入硬貨を1枚ずつ分離して繰り出す硬貨一括投入装置であって、円筒部と、前記円筒部の内部に配置されたローターと、硬貨落下用穴を有する床部と、を有し、前記投入硬貨を、立った状態を維持させて、前記ローターの回転によって、前記円筒部の内周壁と前記ローターの外周壁との間を前記円筒部の内周壁に沿って搬送して、1枚ずつ前記硬貨落下用穴に落ち込ませることによって繰り出すことを特徴とする。

0008

請求項2の硬貨一括投入装置は、請求項1に記載の硬貨一括投入装置であって、前記円筒部の内周壁と前記ローターの外周壁とが中心部に向かって傾いており、前記床面部が中心部に向かって下るように傾斜していることを特徴とする。

0009

請求項3の硬貨一括投入装置は、請求項1又は2に記載の硬貨一括投入装置であって、前記投入硬貨の詰まりが発生した際に、前記ローターの回転中心が前記投入硬貨の詰まりが発生している場所と反対の方向に移動することを特徴とする。

0010

請求項4の硬貨一括投入装置は、請求項3に記載の硬貨一括投入装置であって、駆動用モーターとローター支持部とを有し、前記ローター支持部は、前記駆動用モーターの回転軸が固定される中央部と前記中央部から延びる3以上のアームとで構成され、前記アームのうちの1つは前記中央部と一体となった基準アームであり、残りのアームは、前記中央部に回動可能に取り付けられ、外力が働かないときには特定の位置をとるように付勢されている、追加アームであり、前記各アームの先端部付近に中心方向を長辺とするスリット状の係合穴が設けられ、前記ローターの底部に前記係合穴に係合するための係合突起が設けられていることを特徴とする。

0011

請求項5の硬貨計数装置は、複数枚を一括して投入された投入硬貨の枚数を計測する硬貨計数装置であって、円筒部と、前記円筒部の内部に配置されたローターと、硬貨落下用穴を有する床部と、前記硬貨落下穴の下流側に配置された硬貨計数手段と、を有し、前記投入硬貨を、立った状態を維持させて、前記ローターの回転によって、前記円筒部の内周壁と前記ローターの外周壁との間を前記円筒部の内周壁に沿って搬送して、1枚ずつ前記硬貨落下用穴に落ち込ませることによって繰り出し、その繰り出された前記投入硬貨を前記硬貨計数手段によって計数することを特徴とする。

発明の効果

0012

本発明によれば、硬貨一括投入装置の処理を高速化することが可能である。また、硬貨一括投入装置の省スペース化を実現することも可能である。

図面の簡単な説明

0013

本発明の実施形態の硬貨一括投入装置の要部断面図である。
本発明の実施形態の硬貨一括投入装置の斜視図である。
本発明の実施形態の硬貨一括投入装置の構成部材を描いた斜視図である。
本発明の別の実施形態の硬貨一括投入装置の構成を示す斜視図である。
本発明の実施形態の円筒部の内周壁とローターの外周壁と床面部とに傾斜が設けられていることを示す断面図である。
本発明の実施形態の硬貨一括投入装置のローター支持部の斜視図である。
本発明の実施形態の硬貨一括投入装置のローターとローター支持部との係合状態を示す斜視図である。
本発明の実施形態の硬貨一括投入装置のローターの偏心状態を示す図である。
本発明の実施形態の硬貨一括投入装置を利用した硬貨計数機の斜視図である。

実施例

0014

以下、本発明の実施形態の1つを図面に基づいて説明する。

0015

図1は、本発明の実施形態の硬貨一括投入装置1の要部断面図である。図2は、本発明の実施形態の硬貨一括投入装置の斜視図であり、(a)は上方からの斜視図であり、(b)は下方からの斜視図である。図3は、本発明の実施形態の硬貨一括投入装置1の構成部材を描いた斜視図であり、(a)は下方からの斜視図であり、(b)は上方からの斜視図である。

0016

本発明の実施形態の硬貨一括投入装置1は、円筒部4とローター5とローター支持部6と床面部7と駆動用モーター8と土台部9とを有している。円筒部4には、金種混合状態の硬貨を一括して投入することが可能な硬貨投入口2が設けられている。床面部7には、同時に1枚の硬貨のみが落ち込み可能な硬貨落下用穴7aが設けられている。そして、円筒部4の内周壁とローター5の外周壁と床面部7との間の空間が硬貨滞留部となっている。土台部9には、床面部7の硬貨落下用穴7aの下方に対応する部分に、硬貨通路9aが設けられており、その硬貨通路9aの出口が硬貨繰出口3となる。また、土台部9には、駆動用モーター8の動作などの装置の動作を制御するための制御手段(図示せず)と、硬貨通路9aを通過した硬貨の金種等を判定するための硬貨識別手段(図示せず)とが設けられている。ローター5は、土台部9に固定された駆動用モーター8によって、ローター支持部6を介して、駆動されて、回転する。ローター5の外周壁には、ゴムバンド材などからなる硬貨接触部5aが設けられている。

0017

まず、この硬貨一括投入装置1の動作を簡単に説明する。

0018

硬貨投入口2に投入された硬貨は、ローター5の上部の傾斜とローター5の回転により生じる遠心力とによって、円筒部4の内周壁とローター5の外周壁との間に落ち込む。円筒部4の内周壁とローター5の外周壁との間に落ち込んだ硬貨は、立った状態となり、ローター5の回転にともなって、ローター5の硬貨接触部5aとの間の摩擦力によって、その立った状態を維持したまま、円筒部4の内周壁に沿って搬送される。円筒部4の内周壁に沿って搬送されている硬貨は、硬貨落下用穴7aの上方まで搬送されると、その硬貨落下用穴7aに落ち込むことになる。ある硬貨が硬貨落下用穴7aに落ち込んでいる途中では、その落ち込み中の硬貨が後続の硬貨をせき止めることになり、ローター5だけが空回りすることになる。後続の硬貨は、直前の硬貨が完全に硬貨落下用穴7aに落ち込んだ直後に硬貨落下用穴に7a落ち込むか、または、もう1回転して次の機会を待つことになる。

0019

そして、硬貨落下用穴に7a落ち込んだ硬貨は、硬貨通路9aを通過して、硬貨繰出口3から繰り出される。ここで、硬貨が硬貨通路9aを通過する際に、硬貨識別手段(図示せず)によって、通貨する硬貨の正貨及び金種の識別がなされる。この硬貨識別手段(図示せず)による識別の結果は、この硬貨一括投入装置1の用途に応じて、硬貨の計数や硬貨の振り分けなどに利用される。

0020

また、この硬貨一括投入装置1は、ローター5を回転した際に、複数の硬貨が重なり合うことによって生じうる硬貨の詰まりを自動的に解消するための機能を有している。この機能は、回転するローター5が硬貨の詰まりによる外力を受けた場合に、ローター5の回転中心が詰まりの生じている方向と逆の方向に自動的に移動することによって、詰まった硬貨同士による圧縮力及び密着力解放し、硬貨の詰まりを自動的に解消するものである。この機能は、ローター5を、駆動用モーター8によって直接駆動するのではなく、ローター支持部6を介して駆動することによって実現されている。このローター支持部6の構成及び動作の詳細については、後述する。

0021

次に、主要な構成部材の構成とその働きについてより詳細に説明する。

0022

円筒部4は、上部が塞がられた円筒状の部材である。この円筒部4の上部には、硬貨を一括投入するのに適した寸法及び形状の硬貨投入口2が設けられている。この実施例の硬貨一括投入装置1においては、この硬貨投入口2は、床面部の硬貨落下用穴7aの上方を避けて、硬貨投入時に硬貨が硬貨落下用穴7aに直接入ることのないような場所に設けられている。これは、硬貨投入時に硬貨が硬貨落下用穴7aに直接入ると硬貨の詰まりが発生しやすくなるためである。

0023

この実施形態の硬貨一括投入装置1の構成とは異なり、図4に示すように、円筒部4の上部の中央に大きな硬貨投入口2を設ける構成も考えられる。この構成においては、円筒部4における硬貨落下用穴7aの上方に対応する部分に、投入された硬貨が硬貨落下用穴7aに直接入ることを防止するための部4aが設けられている。

0024

ローター5は、円筒に円錐台状の屋根がついた形状の部材である。このローター5の上部の円錐面の傾斜の角度は、少なくとも、円錐面で受けた投入硬貨を、ローター5の回転によって生じる遠心力の存在下で、円筒部4の内周壁とローター5の外周壁との間に流し込むことを可能にする程度である必要がある。また、このローター5の外周壁の高さは、少なくとも、円筒部4の内周壁とローター5の外周壁との間に流された硬貨が立った状態を維持したまま円筒部4の内周壁に沿って搬送されることを可能にする程度である必要がある。

0025

そして、このローター5の外周壁にはゴムバンド材の硬貨接触部5aが設けられている。この硬貨接触部5aは、その摩擦力によって硬貨を搬送することが可能であり、かつ、硬貨がせき止められているときには、ローター5のみが空回りすることが可能である程度の摩擦力を生じさせるものである必要がある。そのような摩擦力を生じさせるものである限りにおいて、硬貨接触部5aにゴムバンド材以外の適宜の材料を使用することができる。また、この硬貨接触部5aは、ローター5を構成する材料としてそのような摩擦力を生じさせるものを使用することにより、ローター5と一体的に構成することも可能である。

0026

また、このローター5の底部の外周の近傍には、3つの係合突起5bが設けられている。この3つの係合突起5bは、後述のローター支持部6の各アームの先端部付近に設けられた係合穴6bに係合するためのものであり、等間隔で配置されている。

0027

床面部7は、円筒部4の内周壁とローター5の外周壁との間に流された硬貨を支える部材である。この床面部7には、円筒部とローターとの間隙の下方に対応する部分に、同時に1枚の硬貨のみが落ち込み可能な硬貨落下用穴7aが設けられている。この硬貨落下用穴7aはスリット状であり、その短辺の長さは、最も厚い硬貨の1枚の厚みより大きく、最も薄い硬貨の2枚分の厚みより小さくなっており、その長辺の長さは、最も大きい硬貨の直径より大きく、最も小さい硬貨の直径の2倍より小さくなっている。また、この床面部7は、土台部9と一体となったものでもよい。

0028

図5は、本発明の実施形態の硬貨一括投入装置1の円筒部4の内周壁とローター5の外周壁と床面部7とに傾斜が設けられていることを示す断面図である。この実施形態の硬貨一括投入装置1では、図5に示すとおり、円筒部4の内周壁とローター5の外周壁と床面部7とに傾斜が設けられている。具体的には、円筒部4の内周壁とローター5の外周壁とがともに中心部に向かって傾いており、床面部7は中心部に向かって下るように傾斜している。これは、円筒部4の内周壁とローター5の外周壁との間で搬送されている硬貨が、ローター5の外周壁に寄りかかった状態となるようにするためである。このように、硬貨がローター5の外周壁に寄りかかった状態となるようにすることによって、硬貨が硬貨接触部5aと接触しやすくなり、硬貨が円筒部4の内周壁に沿ってスムーズに搬送されるようになる。

0029

図6は、この実施形態の硬貨一括投入装置1のローター支持部6の斜視図である。このローター支持部6は、その中央部から3方向にアームが伸びた形状の部材である。このローター支持部6の中央部には駆動用モーター8の回転軸を固定するための穴6aが設けられている。

0030

このローター支持部6の3方向に伸びたアームのうちの1つは、中央部と一体的に形成された基準アーム61である。残りの2つのアームは、その根元部がローター支持部6の中央部付近に、水平方向への回動が自在になるように、回転軸62aによって取り付けられた追加アーム62である。この追加アーム62は、各アームの先端部が等間隔で配置されている状態を初期位置とする。そして、この追加アーム62には、追加アーム62を初期位置に付勢するための初期位置付勢手段が設けられている。この実施形態の硬貨一括投入装置1においては、初期位置付勢手段として、引張ばね63を用いている。この引張ばね63は、その一端が追加アーム62の先端部付近の側面に取り付けられ、その他端が基準アーム61と一体となった中央部に取り付けられている。この引張ばね63は、追加アーム62の両方の側面に1つずつ取り付けられている。この追加アーム62に取り付けられた2つの引張ばね63によって、追加アーム62は初期位置に付勢されている。

0031

このローター支持部6の各アームの先端部付近には、ローター5の底部に設けられた係合突起5bに係合するための係合穴6bが設けられている。この係合穴6bは中心方向が長くなったスリット状の形状をしている、そのため、この係合穴6bに係合するローター5の係合突起5bは、この係合穴6bに沿って中心方向及び外周方向へ移動することが可能となっている。

0032

図7は、ローター5とローター支持部6との係合状態を示す斜視図である。初期状態においては、ローター5の係合突起5bはローター支持部6の係合穴6bの中央に位置している。このように、このローター支持部6を介してローター5を駆動するようにすることによって、回転するローター5が硬貨の詰まりによる外力を受けた場合に、ローター5の回転中心を詰まりの生じている方向と逆の方向に自動的に移動させることが可能となる。

0033

図8は、本発明の実施形態の硬貨一括投入装置1のローター5の偏心状態を示す図であり、(a)は、左側に硬貨の詰まりが発生して、ローターが右に偏心している様子を示し、(b)は、上側に硬貨の詰まりが発生して、ローターが下に偏心している様子を示し、(c)は、右下に硬貨の詰まりが発生して、ローターが左上に偏心している様子を示している。

0034

硬貨の詰まりが発生していない初期状態においては、ローター5の係合突起5bはローター支持部6の係合穴6bの中央に位置している。硬貨の詰まりが発生すると、ローター5に硬貨の詰まりが発生している場所から中心方向へ外力が働くことになる。そのため、中心から見て硬貨の詰まりが発生している側にあるアーム61,62の係合穴6bに係合しているローター5の係合突起5bは、中心方向へ移動することになる。反対に、中心から見て硬貨の詰まりが発生していない側にあるアーム61,62の係合穴6bに係合しているローター5の係合突起5bは、外周方向に移動することになる。このローター5の係合突起5bの移動は、追加アーム62が回転軸62aを中心に自在に回動することができることから可能となっている。

0035

このように、ローター5の係合突起5bの移動が可能であることから、ローター5は、中心から見て硬貨詰まりの発生している場所とは反対の方向へ偏心することになる。そして、このローター5の偏心によって、詰まった硬貨同士による圧縮力及び密着力が解放され、硬貨の詰まりが自動的に解消されることになる。その後、硬貨の詰まりが解消されローター5に中心方向への外力が働かなくなると、追加アーム62に取り付けられた引張ばね63の作用によって初期状態に復帰することになる。

0036

このローター支持部6を利用した硬貨の詰まりを解消する機能は、追加の動力源を必要とせずに、受動的に動作し、硬貨の詰まりが解消した後は自動的に復帰するものである。そのため、故障の発生確率を低く抑えることができる。なお、この実施形態では、ローター支持部6の追加アーム62の数を2つとしているが、3本以上でもよい。

0037

次に、硬貨の詰まりを駆動用モーター8の制御によって解消する方法について説明する。この実施形態の硬貨一括投入装置1は、駆動用モーター8を流れる電流を検知するための電流検知手段(図示せず)を有している。駆動用モーター8を駆動中に硬貨の詰まりが発生し、前述の硬貨の詰まりを解消する機能によっても硬貨の詰まりが解消されない状態になると、ローター5の回転が落ちて駆動用モーター8を流れる電流が上昇する。この電流の上昇を電流検知手段(図示せず)によって検知することによって、硬貨の詰まりの発生を検知する。この解消されない硬貨の詰まりの発生が検知されると、硬貨一括投入装置1の制御手段(図示せず)は、駆動用モーター8を反転駆動させて、その後正転駆動に戻す制御を行い、通常の制御に戻ることになる。しかし、それでも硬貨の詰まりが解消されない場合は、つまり、正転駆動に戻す制御を行った直後に、解消されない硬貨の詰まりの発生が検知された場合には、制御手段(図示せず)は装置の動作を停止させ、手動で硬貨の詰まりを解消させることになる。

0038

次に、この実施形態の硬貨一括投入装置1の制御について説明する。この硬貨一括投入装置1は、ローター5を回転させることによって、つまり、駆動用モーター8を駆動することによって、投入された硬貨の繰り出しを行う。駆動用モーター8の駆動の開始及び停止を制御する方法として、手動による方法と、自動で行う方法とのいずれも用いることが可能である。駆動用モーター8の駆動の開始及び停止を手動で行う方法としては、この装置本体にボタン又はスイッチ等の駆動指示手段(図示せず)を設けて、この駆動指示手段(図示せず)によって、駆動用モーター8の駆動の開始及び停止を指示する制御が考えられる。一方、駆動用モーター8の駆動の開始及び停止を自動で行う方法としては、装置本体に磁気センサ又は光センサなどの投入硬貨検知手段(図示せず)と繰出硬貨検知手段(図示せず)とを設けて、投入硬貨検知手段(図示せず)によって硬貨の投入が検知されたときに、駆動用モーター8の駆動を開始し、繰出硬貨検知手段(図示せず)によって硬貨の繰り出しが一定時間検知されない場合には、駆動用モーター8の駆動を停止する制御が考えられる。また、駆動用モーター8の駆動の開始の指示を手動で行い、駆動の停止は自動で行う方法も考えられる。この場合は、駆動指示手段(図示せず)によって駆動用モーター8の駆動の開始を指示し、その後、繰出硬貨検知手段(図示せず)によって硬貨の繰り出しが一定時間検知されない場合には、駆動用モーター8の駆動を停止する制御が考えられる。

0039

最後に、この実施形態の硬貨一括投入装置1を利用した装置について説明する。

0040

図9は、この実施形態の硬貨一括投入装置1を利用した硬貨計数装置10の斜視図である。この硬貨計数装置10は、この実施形態の硬貨一括投入装置1の硬貨繰出口3の直下に硬貨排出ユニット11が設けられた構成である。硬貨の計数並びに金種判定及び真偽貨判定は、硬貨一括投入装置の土台部9に備えられた硬貨識別手段(図示せず)を利用してなされる。硬貨排出ユニット11は、下方の排出口11aと側方の排出口11bと偽貨排出手段11cとを有しており、真正硬貨は下方の排出口11aから排出され、硬貨識別手段(図示せず)によって偽貨と判定された硬貨は、偽貨排出手段11cによって、側方の排出口11bに送られ排出される。この硬貨計数装置10における計数結果の出力については、外部の装置に結果を送信する構成や、装置本体に計数結果表示部を設ける構成が考えられる。このように、この実施形態の硬貨一括投入装置1が硬貨を下へ落下させることによって繰り出す構造であることから、硬貨一括投入装置1の直下に必要なユニットを配置することが可能である。そのため、この硬貨一括投入装置1を利用することによって、水平方向にスペースをとらないコンパクトな硬貨計数装置を実現することができる。

0041

また、この実施形態の硬貨一括投入装置1の直下に硬貨振分手段及び硬貨収納部を設けて、硬貨を金種ごとに収納する硬貨受入装置とすることも可能である。

0042

上述の実施形態の硬貨一括投入装置1によれば、硬貨を高速で繰り出すことが可能である。また、この硬貨一括投入装置1は、非常に単純な構造であることから、安定した動作を期待できるとともに、低コストでの製品化も可能である。さらに、この硬貨一括投入装置1は、硬貨が下へ落下することによって繰り出される構造のため、水平方向のスペースを必要とする従来のホッパー技術やベルト搬送技術を利用した装置よりもコンパクトにすることが可能である。

0043

以上、本発明の実施形態の1つについて説明したが、本発明の硬貨一括投入装置はこの実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載した構成を充足する限りにおいて、適宜の構成を採用することができる。

0044

1硬貨一括投入装置
2硬貨投入口
3硬貨繰出口
4円筒部
4a庇部
5ローター
5a 硬貨接触部
5b係合突起
6 ローター支持部
6a駆動用モーター回転軸固定穴
6b係合穴
61基準アーム
62追加アーム
7 床面部
7a 硬貨落下用穴
8 駆動用モーター
9土台部
9a硬貨通路
10硬貨計数装置
11硬貨排出ユニット
C 硬貨

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