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図面 (1)

課題

人工芝温度上昇を抑制することができ、人工芝の冠水の際の浮上や流出の問題を回避することができるクッション性に優れた人工芝用チップを提供する。

解決手段

熱可塑性樹脂木材粉末、及び無機質材粉末を含む組成物加熱状態押出し成型して得られる粒径が1.3〜2.5 mmのペレットからなる人工芝用チップ。

概要

背景

近年、サッカー場野球場などの競技場の他にテーマパークなどに人工芝が多用されている。人工芝は天然芝のような養生が不要で、敷設や損傷個所補修が容易であり、芝刈りも不要であることから、施工保守管理の点で天然芝より優れている点が多い。

人工芝は熱可塑性樹脂エラストマー等で形成された基布となるベース材に熱可塑性樹脂で形成されたモノフィラメントスプリットヤーン等の繊維をタフト法等で植えつけたものであるが、人工芝は開粒アスファルト舗装等の基礎地の上に敷設され、人工芝を基礎地に押し付けるために砂がまかれている。モノフィラメント等で形成されている部の長さ(以後、「芝葉」と称する場合がある)の約1/4の厚さで砂が均一にまかれ、その上にクッション性を付与するためゴムチップが約1/5の厚さで均一にまかれているのが一般的である(図1を参照のこと)。

ゴムチップとしては古タイヤ粉砕品が使用されているが、ゴムチップの比重は1.0前後であるため、人工芝が冠水した時にはゴムチップが浮上してしまったり、冠水した水を除去する時に発生する水流でゴムチップが流されてしまう等の問題がある。また、古タイヤ粉砕品は黒色のため、夏期の好天の日中には人工芝の表面温度が約75℃前後まで上昇することがあり、日中の競技に支障をきたす等の問題がある。従って、現在使用されているゴムチップの問題点を改善したチップの開発が切望されている。人工芝充填用温度上昇抑制チップとして「Eco-Chipベージュ温度上昇抑制チップ」(株式会社スポーツテクノ和広)が提供されているが、人工芝の冠水の際の浮上や流出の問題は回避できていない。

概要

人工芝の温度上昇を抑制することができ、人工芝の冠水の際の浮上や流出の問題を回避することができるクッション性に優れた人工芝用チップを提供する。熱可塑性樹脂、木材粉末、及び無機質材粉末を含む組成物加熱状態押出し成型して得られる粒径が1.3〜2.5 mmのペレットからなる人工芝用チップ。なし

目的

本発明の課題は、従来のゴムチップの問題を解決した人工芝用のチップを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

熱可塑性樹脂木材粉末、及び無機質材粉末を含む組成物加熱状態押出し成型して得られる粒径が1.3〜2.5 mmのペレットからなる人工芝用チップ

請求項2

比重が1.1以上である請求項1に記載の人工芝用チップ。

請求項3

発泡させた微細ペレットからなる請求項1又は2に記載の人工芝用チップ。

請求項4

発泡倍率が1.05〜1.25倍の微細ペレットからなる請求項3に記載の人工芝用チップ。

請求項5

木材粉末と無機質材粉末の合計重量が組成物の全重量に対して30〜70重量%である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の人工芝用チップ。

請求項6

色がブラウン系ないしグレー系である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の人工芝用チップ。

技術分野

0001

本発明は人工芝用チップに関する。より詳細には、人工芝施工に従来より使用されている黒ゴムチップ代替品として使用するためのチップに関するものである。

背景技術

0002

近年、サッカー場野球場などの競技場の他にテーマパークなどに人工芝が多用されている。人工芝は天然芝のような養生が不要で、敷設や損傷個所補修が容易であり、芝刈りも不要であることから、施工や保守管理の点で天然芝より優れている点が多い。

0003

人工芝は熱可塑性樹脂エラストマー等で形成された基布となるベース材に熱可塑性樹脂で形成されたモノフィラメントスプリットヤーン等の繊維をタフト法等で植えつけたものであるが、人工芝は開粒アスファルト舗装等の基礎地の上に敷設され、人工芝を基礎地に押し付けるために砂がまかれている。モノフィラメント等で形成されている部の長さ(以後、「芝葉」と称する場合がある)の約1/4の厚さで砂が均一にまかれ、その上にクッション性を付与するためゴムチップが約1/5の厚さで均一にまかれているのが一般的である(図1を参照のこと)。

0004

ゴムチップとしては古タイヤ粉砕品が使用されているが、ゴムチップの比重は1.0前後であるため、人工芝が冠水した時にはゴムチップが浮上してしまったり、冠水した水を除去する時に発生する水流でゴムチップが流されてしまう等の問題がある。また、古タイヤ粉砕品は黒色のため、夏期の好天の日中には人工芝の表面温度が約75℃前後まで上昇することがあり、日中の競技に支障をきたす等の問題がある。従って、現在使用されているゴムチップの問題点を改善したチップの開発が切望されている。人工芝充填用温度上昇抑制チップとして「Eco-Chipベージュ温度上昇抑制チップ」(株式会社スポーツテクノ和広)が提供されているが、人工芝の冠水の際の浮上や流出の問題は回避できていない。

先行技術

0005

「Eco-Chipベージュ温度上昇抑制チップ」の説明、株式会社スポーツテクノ和広のホームページ、http://st-wako.com/surface/ecochip.html

発明が解決しようとする課題

0006

本発明の課題は、従来のゴムチップの問題を解決した人工芝用のチップを提供することにある。より具体的には、人工芝の温度上昇を抑制することができ、人工芝の冠水の際の浮上や流出の問題を回避することができるクッション性に優れた人工芝用チップを提供することが本発明の課題である。さらに、本発明の課題は、上記の特徴を有し、かつ耐用年数が改善され、低温耐性などにも優れたチップを提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、熱可塑性樹脂に木材粉末無機質材粉末とを配合した組成物加熱状態で押し出してペレット化し、特定の粒径を有する微細ペレットとしたものを人工芝用のチップとして使用すると、人工芝の冠水の際の浮上や流出の問題を回避することができ、人工芝の温度上昇を顕著に抑制できることを見出した。本発明は上記の知見に基づいて完成されたものである。

0008

すなわち、本発明により、熱可塑性樹脂、木材粉末、及び無機質材粉末を含む組成物を加熱状態で押出し成型して得られる粒径が1.3〜2.5 mmのペレットからなる人工芝用チップが提供される。

0009

好ましい態様によれば、本発明により、比重が1.1以上である上記の人工芝用チップ;発泡させた微細ペレットからなる上記の人工芝用チップ;発泡倍率が1.05〜1.25倍の微細ペレットからなる上記の人工芝用チップ;木材粉末と無機質材粉末の合計重量が組成物の全重量に対して30〜70重量%である上記の人工芝用チップ;耐用年数が7年以上である上記の人工芝用チップ;色が黒色以外の色である上記の人工芝用チップ;及び、色がブラウン系ないしグレー系である上記の人工芝用チップが提供される。

0010

特に好ましい態様によれば、本発明により、発泡倍率が1.05〜1.25倍の発泡させた微細ペレットからなり、比重が1.1以上である上記の人工芝用チップ;及び発泡倍率が1.05〜1.25倍の発泡させた微細ペレットからなり、比重が1.1以上であり、かつ木材粉末と無機質材粉末の合計重量が組成物の全重量に対して30〜70重量%である上記の人工芝用チップが提供される。

発明の効果

0011

本発明の人工芝用チップは良好なクッション性を有しており、従来からチップとして使用されている廃タイヤ粉砕品と同等の性能を発揮できる。また、本発明の人工芝用チップを用いると人工芝の温度上昇を抑制することができ、特に発泡させた微細ペレットからなる人工芝用チップでは人工芝の表面温度上昇の抑制を一層効果的に達成することができる。さらに、本発明の人工芝用チップでは、比重を1.1以上となるように調製することができることから、人工芝の冠水の際の浮上や流出の問題を回避することができる。以上に加えて、紫外線吸収剤光安定剤などを配合することにより古タイヤ粉砕品に比べて耐候性を顕著に改善することができ、耐用年数を7年以上とすることが可能である。

図面の簡単な説明

0012

従来の人工芝の施工の一例を示した図である。開粒アスファルト舗装の基礎地の上に砂をまき、その上に基布に植え付けた人工芝が設置されている。モノフィラメントで形成されている芝葉の約1/4の厚さで砂が均一にまかれ、その上にクッション性を付与するためゴムチップ(古タイヤ粉砕品)が約1/5の厚さで均一にまかれている。

0013

本発明のチップの製造に使用される熱可塑性樹脂の種類は特に限定されないが、例えば、、低密度ポリエチレン高密度ポリエチレン直鎖状低密度ポリエチレンポリプロピレンエチレン酢酸ビニルコポリマーエチレンビニルルコール共重合樹脂ポリ塩化ビニル、ABSポリスチレンポリアミド(ナイロン)、ポ リエチレンテレフタレートポリブチレンテレフタレート熱可塑性エラストマー(オレフィ ン系、スチレン系、ポリアミド系、ポリエステル系など)などを例示することができる。これらの熱可塑性樹脂を2種以上混合して使用することもできる。

0014

熱可塑性樹脂は、人工芝の表面温度上昇に耐え得るために軟化温度(ビカット軟化点)が約85℃以上であることが好ましい。また、微細ペレットが容易に破壊され難くするために、柔軟性を付与することが望ましいが、この目的のために硬度(デュロメーター硬度)が約60以下の物が好ましい。さらに、期に凍結した際に微細ペレットの上を人などが走り回っても微細ペレットが破壊され難くするために脆化温度が−50℃以下であることが好ましい。

0015

木材粉末を配合した微細ペレットを人工芝用チップとして使用すると、人工芝の温度上昇を抑制することができ、競技場等の温度環境の改善を達成することができる。木材粉末は水分を吸収しており、水分含有量は置かれている環境の湿度と常に平衡状態を保っているが、屋内保管されている場合の水分含有量は10〜20重量%程度である。微細ペレットの含有水分は、ペレット中の木材粉末の重量に応じて深夜などに吸湿して平衡状態に達しているが、日中には直射日光を受けるなどにより芝面の温度が上昇する過程で保持されている水分が気化して気化熱として熱を消費する。これにより人工芝の温度上昇を抑制できると考えられる。

0016

木材粉末としては、木粉MDF(中密度繊維板)粉砕品、ハードボード粉砕品、パーティクルボード粉砕品、紙粉などを例示することかできるが、これらに限定されることはない。木材粉末としては2種以上を混合して使用することができる。

0017

木材粉末の粒径には特に制限はないが、好ましい粒径は約70〜250μmである。約70μm以下だと微細ペレットを作成する際に木材粉末の飛散激しく作業環境を悪化させ、計量作業などのハンドリング性に支障をきたすことがあり、約250μm以上だと微細ペレットの強度が低下して、砕け易くなったり均一発泡ができなくなることがある。

0018

木材粉末の配合量には特に制限はないが、好ましい配合量は約25〜60重量%である。約25重量%以下だと微細ペレットの吸熱力が弱くなり人工芝の表面温度の上昇を充分に抑制できなくなることがあり、約60重量%以上だと微細ペレットの安定的な押出しと均一発泡ができなくなることがある。

0019

無機質材粉末を配合した微細ペレットを人工芝用チップとして使用すると、無機質材粉末により比重を高めることができ、好ましくは1.1以上の比重の人工芝用チップを調製することができるので、人工芝が冠水した際のチップの浮上や流出の問題を回避することができる。特に、人工芝の温度上昇を抑制する観点から発泡させた微細ペレットを用いる場合には、無機質材粉末の配合により比重を高くすることが上記の観点から非常に重要である。無機質材粉末は熱可塑性樹脂中に分散して保持されるので、使用中に無機質材粉末が脱落することもない。また、無機質材粉末の配合により微細発泡ペレットの温度上昇を抑制できる場合もある。

0020

無機質材粉末の種類は特に限定されないが、例えば、炭酸カルシウムタルク硫酸カルシウム硫酸バリウム珪酸カルシウムカオリンクレー二酸化ケイ素マイカなどを例示することができる。これらを2種以上を組み合わせて使用してもよい。

0021

無機質材粉末の粒径には特に制限されないが、例えば、約1〜20μm程度の粒径の粉末を用いることが好ましい。粒径が約1μm以下だと微細ペレットを作成する際に無機質材粉末の飛散が激しくなって計量作業などのハンドリンク性に支障をきたすことがあり、粒径が約20μm以上だと微細ペレットの均一発泡が困難になる場合がある。

0022

無機質材粉末の配合量には特に限定されないが、熱可塑性樹脂、木材粉末、及び無機質剤粉末を含む組成物の全重量に対して約5〜20重量%程度であることが好ましい。約5重量%以下だと微細発泡ペレットを用いる場合に十分に高い比重を確保できなくなることがあり、約20重量%以上になると均一発泡が困難になる場合がある。

0023

木材粉末と無機質材粉末の合計配合量は、例えば30〜70重量%程度であることが好ましい。約30重量%以下だと吸熱性が低下し人工芝の表面温度上昇を充分に抑制できなくなることがあり、約70重量%以上だと微細発泡ペレットを安定的に作成できなくなることがある、また、人工芝敷設場所気温が0℃以下になった場合に、微細発泡ペレットが吸湿している水分が凍結することによって微細発泡ペレットに亀裂が発生して破壊されたり、外見的な形状は保持しているものの、こうや豆腐のような海綿状になって強度が脆くなることがある。

0024

微細ペレットの作成は一般的に使用されている押出機が使用できるが、好ましい押出機は二軸押出機である。組成物は加熱された押出機で溶融混練りされ、ダイスを介して押出されるが、その際のカットはダイスを出た直後にカットするホットカット方式が好ましい。ホットカットすることでペレットの外径はダイスのノズル径とほぼ同じにできる。微細ペレッ トの形状は可能な限り球形に近い方が好ましく、ペレットを球形に近づける方法としてペレットを発泡化することが有効である。

0025

微細ペレットの粒径は、例えば1.3〜2.5mm程度である。粒径が1.3mm未満だと微細発泡ペレットが安定的に作成できなくなることがあり、粒径が2.5mmを超えると人工芝上を走る競技者滑りを誘うことがあり好ましくない。射出成型フィルム成型などの樹脂加工用に使用されるペレ ットの粒径は一般的に4.5mm程度であるが、いずれのペレットも球体仮定して比較すると本発明ペレット体積は一般的ペレットの約1/4〜1/25であり、一般的な樹脂加工用のペレットに比べて微細である。

0026

微細発泡ペレットは敷設場所の日照時間、気温、湿度などで耐用年数が左右されるが、直射日光が当たる屋外で使用した場合の紫外線などによる劣化に対する耐用年数は最低7年であり、10年程度とすることができる。7年未満だと人工芝にクッション性を付与するチップの使用頻度が多くなって費用がかさみ、人工芝使用の経済的価値を低減化させる。

0027

微細発泡ペレットはベース材として熱可塑性樹脂が使用しているが、熱可塑性樹脂は直射日光などからの紫外線や熱線などでダメージを受けて劣化(低分子化)し、脆くなる性質があるので、紫外線などを吸収して熱可塑性樹脂の劣化を防止するための耐候剤を配合することが好ましい。耐候剤の配合で耐用年数の改善を図ることができる。

0028

耐候剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤シアノアクリレート系紫外線吸収剤トリアジン系紫外線吸収剤ベンゾフェノン系紫外線吸収剤ベンゾエート系光安定剤、ヒ ンダードアミン系光安定剤などを挙げることができるが、これらに限定されることはない。耐候剤は2種以上を組み合わせて使用してもよい。

0029

耐候剤の性能は使用する耐候剤の種類などによって異なるので配合量は耐候剤の種類に応じて適宜選択すべきであるが、一般的には、配合量は組成物の全重量に対して約0.3〜0.8重量%程度が好適である。約0.3重量%未満だと耐用年数が7年未満となる場合がある。約0.8重量%程度配合すれば耐用年数を約10年以上にすることができる場合もある。

0030

微細ペレットは発泡されていることが好ましい。発泡することで微細発泡ペレットの熱遮断効果が向上するので人工芝表面の温度上昇を抑制することができる。また、微細発泡ペレットの弾力性が向上するので、クッション性を改善することができ、競技者のへの負担を軽減化することができる。さらに、微細発泡ペレットは単位重量当たりの体積が増すので、単位面積当たりに敷設する重量を少なくすることができ、経済的にも有利である。

0031

微細発泡ペレットの発泡倍率は特に限定されないが、例えば1.05〜1.25倍が好適である。発泡倍率が1.05倍未満だと熱遮断効果が小さく、人工芝表面の温度上昇の抑制効果が充分に発揮できなくなることがあり、1.25倍を超えるとクッション性が高まり競技者が違和感を感じ競技に支障きたすと共に、競技者などに踏まれた時に潰れて扁平になって気泡が抜けるため熱遮断性が失われることがある。

0032

微細発泡ペレットの真比重は1.1以上であることが好ましい。真比重が1.1未満だと人工芝が冠水した場合に微細発泡ペレット表面に付着している空気により気泡か発生・付着し、その気泡が微細ペレットを浮上させたり、冠水した水を除去する際に生じる水流で微細発泡ペレットが流出することがある。

0033

微細発泡ペレットの発泡方法としては、例えば、ペレットを製造する際に原料発泡剤を配合して発泡ペレットを得る方法と、未発泡ペレットを作成し、これにヘキサンなどの揮発性物質含浸させた後に加熱して揮発性物質をガス化させて発泡させる方法などがある。本発明ではこれらの何れの方法を採用して発泡させてもよい。

0034

発泡剤を組成物に配合してペレット作成と同時に発泡させる際の発泡剤としては、沸点が100〜200℃の液体(水やエチレングリコール等)、炭酸水素ナトリウム重曹)、アゾジカルボンアミドバリウムアゾジカルボキシレート、N、N'-ジニトロソペンタメチレンテトラミン、4、4'-オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジン)、ヒドラゾジカルボンアミドなどを例示できるが、これらに限定されることはない。発泡剤を2種以上組み合わせて使用することもできる。

0035

発泡剤は組成物によって発生ガスの種類(大半は炭酸ガス又は窒素ガス)と発生ガスの量が異なるので、発泡剤の配合量は発泡剤の種類や組成物の種類に応じて適宜選択すべきであるが、一般的には、微細発泡ペレッ トを得る場合の発泡剤として上記に例示したものを使用する場合の配合量は約0.2〜0.6重量%程度が好適である。配合量が約0.2重量%未満だと発泡倍率が1.05以上を満たせないことがある。0.6重量%を超えると発泡倍率が1.25以上になることがあり、ペレットが踏まれた時に扁平化しクッション性が低下することがある。

0036

人工芝用チップの色は特に限定されないが、人工芝用チップの色は周囲の景観馴染み、かつ直射日光からの熱の吸収が少ない色が好ましい。色としてはブラウン系、グレー系、グリーン系などが好適である。微細発泡ペレットをブラウン系やグレー系に着色することによって着色剤が紫外線などの吸収を遮断する効果があり、耐用年数が改善することがある。

0037

着色剤として弁柄(色)、酸化チタン(白色)、カーボンブラック(黒色)、チタンイエロー(黄 色)、キナクリドン(赤色)、フタロシアニン(青と緑色)などが例示できる。これ等の着色剤 を調合して目標の色にして使用される。

0038

熱可塑性樹脂、木材粉末、及び無機質材粉末を含む組成物には、酸化防止剤金属石鹸などの分散剤高級脂肪酸アミドなどの滑材造核剤帯電防止剤流動パラフィングリセリンなどの液体の添加剤ポリエチレンワックスマイクロクリスタインワックスなどのワックス類、加工安定剤、ロジ ンや石油樹脂難燃剤香料殺虫剤殺菌剤殺鼠剤、熱可塑性樹脂を無水マレイン酸変性した変性樹脂ベースとした相溶化剤、木材粉末以外の植物系粉末など、一般的に使用されている添加剤や充填材を適宜配合することができる。

0039

以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に より限定されることはない。

0040

例1
微細発泡ペレット作成には下記の材料を使用した。
(i)熱可塑性樹脂として低密度ポリエチレンを使用し、ビカット軟化温度が95℃、デュロメーター硬度が51、脆化温度が−70℃以下である日本ポリエチレン(株)のノバテッ クLE520Hを使用した。
(ii)木粉は平均粒径が100メッシュ(約150μm)の(有)国見興産品を使用した。
(iii)炭酸カルシウムは(株)カルファインの平均粒径が4〜5μm品を使用した。
(iv)耐候剤はBASFジャパン(株)の、2-[5-クロロ(2H)-ベンゾトリアゾール-2-イル]-4-メチル-6-(tert-ブチルフェノール商品名:Tinuvin326)とビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジルセパケート(商品名 Tinuvin770DF)を併用使用した。

0041

(v)発泡剤は重曹を使用し、使用した重曹はスーパーどて一般家庭クッキーなどの「膨 らし粉」として販売されているものを使用した。
(vi)相溶化剤はサザンワークス(株)の熱可塑性樹脂と無水マレイン酸の共重合体高級アルコールなどで変性した「商品名SMS」を使用した。
(vii)加工安定剤は三菱レイヨン(株)のメタブレンA3000を使用した。
(viii)弁柄と酸化チタンは熱可塑性樹脂の着色用顔料として市販されている物を使用した。
(ix)酸化防止剤は(株)アデカアデカスタブAO-60を使用した。
(x)分散剤は日油(株)のステアリン酸カルシウムを使用した。

0042

ペレットの作成は下記の方法で行った。ペレットは発泡剤を配合した物と配合しないものをそれぞれ作成した。
上記材料を混合し、ダイスのノズル径を1.0、1.5、2.0、及び4.0mm(直径)として(株)シーティーイーの二軸押出機CTM-25を使用して押出温度170℃ で押出しホットカット方式でカットしてペレットを作成した。微細発泡ペレットの作成性の評価は下記の基準でおこなった。
◎問題なくペレットを作成できた。
○押出し変動が若干あるがペレット粒径の変動は殆どなく作成できた。
△押出し変動がありペレット粒径の不揃いが目立った。
×押出し変動が激しくペレット粒径が全く揃わなかった。

0043

作成ペレットの評価は下記の方法で行った。
(i)ペレットサイズの適正性は、人工芝が敷設されているサッカー競技場に2×100mに 作成したペレットを敷設し、大学生サッカー競技をしている選手3人に走ったり滑り込んだりした時の感想を聞き取って下記の基準で行った。
◎既存のゴムチップを使用した物より使い易い。
○既存のゴムチップを使用した物と殆ど変わらない。
△膝や腰への衝撃が若干あり、既存品との違和感がある。
×滑り易く既存品より使い難い。

0044

(ii)人工芝の表面温度は、人工芝上に作製したペレットと比較例としてゴムチップを敷設し、これを平成26年7月下旬から8月中旬の10日間の好天日の14時に非接触型温度計で測定し、その平均値表記した。

0045

(iii)耐容年数の評価は、作成したペレットを加熱プレスで厚さが1mmの板を作成し、これをサンシャインウエザーメーターを使用しJISD0205に準拠して測定した。
250hr処理毎に表面のチョウキング(プレート表面を百円硬貨の回りにある凹凸部で なぞった時の傷付き程度)と手で折り曲げた時の割れの有無を調査した。サンシャイン・ウエザーメーターでの処理時間が250hrを屋外暴露1年相当として耐用年数を表示した。

0046

チョウキンク程度は以下の基準で評価した。
◎傷付きは認められるが表層のみであつた。
○傷付きは明らかに認められるが略表層のみであつた。
△傷付きが顕著に認められ、傷は内部にまで食い込んでいた。
×傷付きが顕著に認められ、板の周辺部にクラックが発生した。

0047

折り曲げ時の割れは以下の基準で評価した。
曲げ角度が180度でも割れなかった。
○曲げ角度が180度でも割れないが曲げた凸部に微細なクラックが発生した。
△曲げ角度が約90度で完全に割れた。
×曲げ角度が約30度で完全に割れた。

0048

(iv)比重と発泡倍率の評価は、発泡剤を配合していないものと発泡剤を配合した両方のペレ ットの比重をJIS K7112の水中置換法に準拠して測定し、発泡倍率は「発泡剤 を配合しない物の比重/発泡剤を配合した物の比重」の値で表示した。

0049

(v)発泡ペレットの適正性は、木材で1.5×1.5mの枠を作成し、その中に芝葉が7cmの人工芝を設置し、その上に砂を2cm敷き詰め、砂の上に微細発泡ペレットを2cm敷き詰め、体重85kgで大学のクラブ活動野球を行っている人に野球用スパイクを履いて30分間×2回激しく足踏みした時の微細ペレットへのダメージを観察して以下の基準で評価した。
◎微細ペレットの98%は損傷を受けなかった。
○微細ペレットの95%は損傷を受けなかった。
△微細ペレットの85%は損傷を受けないが、損傷を受けた15%は微細ペレットが砕けたり扁平化した。
×微細ペレットの70%は損傷を受けないが、損傷を受けた30%は微細ペレットの 砕けや扁平化が顕著であった。

0050

(vi)低温耐性の評価は、肉や魚介類冷凍保存するマイナス20℃に設定された冷凍倉庫内に木材で1.5×1.5mの枠を作成し、その中に芝葉が7cmの人工芝を設置し、そ の上に砂を2cm敷き詰め、砂の上に微細発泡ペレットを2mm敷き詰め、その上に体重85kgで大学のクラブ活動で野球を行っている人に野球用のスパイクを履いて30分間×2回激しく足踏みした時の微細ペレットのダメージを観察して以下の基準で評価した。
◎微細ペレットの98%はダメージを受けなかった。
○微細ペレットの95%はダメージを受けなかった。
△微細ペレットの85%はダメーシを受けなかったが、ダメージを受けた15%は割れていた。
×微細ペレットの65%はダメーシを受けなかったが、ダメージを受けた35%は割れて割れ片は微細化していた。

0051

作製した各チップについての材料の配合詳細と、上記に記載した評価基準による試験結果を表1に示す。比較例として人工芝の表面温度に関しては現在使用されているゴムチップのデータも記載した。

0052

0053

ペレット調製に関しては、ダイスのノズル径が1.5、2.0、4.0mmの場合には、木粉と炭酸カルシウムの合計配合量が80重量%の例9において若干の困難性が認められたが、それ以外の例では問題なく調製することができた。ダイスのノズル径が1.0mmの場合(例7)では変動が激しく、ペレットの粒径が全く揃わなかった。

0054

ペレットサイズの適正性に関しては、ペレットサイズが1.0mmの例7とペレットサイズが4.1mmの例8において競技者が滑り易くなったり、膝や腰への衝撃が現行材より強くなり好ましくなかった。

0055

人工芝の表面温度に関しては、現行材の古タイヤ粉砕品と比較して本発明のチップを用いることにより人工芝の表面温度を18〜23℃下げることができ、本発明のチップが人工芝の表面温度の改善に極めて有効であることが分かる。

0056

耐用年数に関しては、耐候剤を配合した例1〜5において10年以上の耐用年数を達成することができた。耐候剤を配合しない場合(例6)では耐用年数が2年未満となることから、耐候剤の配合が望ましいとの結果が得られた。木粉と炭酸カルシウムの合計配合量が80重量%の場合(例9)では耐用年数が5年以下であったことから、木粉と炭酸カルシウムの合計配合量が80重量%を超えない範囲が好ましいとの結果が得られた。

0057

発泡ペレットの適正性に関しては、例8はペレット粒径が大きいため割れなどの損傷を受けやすくかった。また、木粉と炭酸カルシウムの合計配合量が80重量%の場合(例9)には脆弱になり砕け易くなる傾向が認められた。

実施例

0058

低温耐性に関しては、例8では低温耐性が低かったが、このチップではペレット粒径が大きいことから凍結体積が大きく、外力を受けた場合の破壊抵抗力が小さくなったためと考えられた。木粉と炭酸カルシウムの合計配合量が80重量%の場合(例9)にはバインダーとなる熱可塑性樹脂の絶対量が少なくなり、低温において破壊され易くなる傾向が認められた。

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