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技術 制御装置、制御システム、制御方法、医用画像撮影装置、医用画像撮影システム、撮影制御方法およびプログラム

出願人 キヤノン株式会社
発明者 大栗洋和
出願日 2014年12月17日 (5年3ヶ月経過) 出願番号 2014-255441
公開日 2016年6月23日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 2016-112322
状態 特許登録済
技術分野 放射線診断機器
主要キーワード 状態変動 低域通過フィルタ処理 無線強度 放射線センサ 長尺画像 撮影フロー 医用画像撮影システム ハンドヘルド型
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図面 (17)

課題

切り替えられた撮影モードにおいて適切な画像撮影を行うための技術を提供すること。

解決手段

医用画像撮影を制御する制御装置は、撮影部と無線を含む通信経路を介して通信する通信部と、第一の撮影モードと第一の撮影モードよりも撮影により得られるデータ量の大きい第二の撮影モードとを含む複数の撮影モードを撮影部に実行させることが可能な撮影制御部と、通信部による撮影部との通信の状態を示す値が閾値よりも小さい場合に、撮影モードの遷移を制限する制限部と、第一の撮影モードから第二の撮影モードへ遷移する場合と、第二の撮影モードから第一の撮影モードに遷移する場合とで、閾値の値の大きさを異なる値に設定する設定部とを有する。

概要

背景

放射線センサを用いた放射線撮影システム産業用医療用などの分野で広く用いられている。例えば、特許文献1には動画撮影静止画撮影など、目的に応じた複数の撮影モードで撮影が可能な放射線撮影システムが開示されている。放射線撮影システムを構成する放射線撮影装置制御装置、及び放射線照射する放射線発生装置接続用インタフェースを介して接続されている。装置間の接続構成としては、例えば、汎用的なUTP(Unshielded Twist Pair)ケーブルなどを用いた有線接続の構成や、無線インタフェースにより接続する無線接続の構成ものがある。例えば、特許文献2には、IEEE802.11に代表される無線LANなどの無線インタフェースにより接続される放射線撮影システムの構成例が開示されている。

無線通信状態は、通信する機器間の距離や障害物、その他の無線機器による電波干渉などにより、時々刻々と変化する。無線通信状態の変化により、無線通信の安定性通信スループットも変化する。無線通信のこのような性質から、無線インタフェースにより接続された放射線撮影システムでは、特に静止画撮影よりも高い通信スループットが要求される動画撮影で、ユーザが行いたい撮影が実施できないなどの問題が発生しやすい。特許文献3では、無線通信状態に対して一つの閾値を設け、閾値との比較結果により機器動作状態を2つに分けて、通信状態が閾値を下回っている状態では実行できる動作モードを制限する構成が開示されている。

概要

切り替えられた撮影モードにおいて適切な画像撮影を行うための技術を提供すること。医用画像撮影を制御する制御装置は、撮影部と無線を含む通信経路を介して通信する通信部と、第一の撮影モードと第一の撮影モードよりも撮影により得られるデータ量の大きい第二の撮影モードとを含む複数の撮影モードを撮影部に実行させることが可能な撮影制御部と、通信部による撮影部との通信の状態を示す値が閾値よりも小さい場合に、撮影モードの遷移を制限する制限部と、第一の撮影モードから第二の撮影モードへ遷移する場合と、第二の撮影モードから第一の撮影モードに遷移する場合とで、閾値の値の大きさを異なる値に設定する設定部とを有する。

目的

本発明は、切り替えられた撮影モードにおいて適切な画像撮影を行うための技術を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

医用画像撮影を制御する制御装置であって、撮影部と、無線を含む通信経路を介して通信する通信手段と、第一の撮影モードと、前記第一の撮影モードよりも撮影により得られるデータ量の大きい第二の撮影モードとを含む複数の撮影モードを撮影部に実行させることが可能な撮影制御手段と、前記通信手段による前記撮影部との通信の状態を示す値が閾値よりも小さい場合に、前記撮影モードの遷移を制限する制限手段と、前記第一の撮影モードから前記第二の撮影モードへ遷移する場合と、前記第二の撮影モードから前記第一の撮影モードに遷移する場合とで、前記閾値の値の大きさを異なる値に設定する設定手段と、を有することを特徴とする制御装置。

請求項2

前記第一の撮影モードは静止画撮影モードであり、前記第二の撮影モードは動画撮影モードであり、前記設定手段は、前記静止画撮影モードから前記動画撮影モードに遷移する場合の閾値を、前記動画撮影モードから前記静止画撮影モードに遷移する場合の閾値よりも大きい値に設定することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。

請求項3

前記撮影制御手段は、前記第一の撮影モードよりも撮影により得られるデータ量が大きい複数の第二の撮影モードの撮影を撮影部に実行させることが可能であり、前記設定手段は、前記複数の第二の撮影モードのうち少なくとも2つの撮影モードについて、前記閾値の値を異なる値に設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の制御装置。

請求項4

医用画像撮影を制御する制御システムであって、撮影部と、無線を含む通信経路を介して通信する通信手段と、第一の撮影モードと、前記第一の撮影モードよりも撮影により得られるデータ量の大きい第二の撮影モードとを含む複数の撮影モードを撮影部に実行させることが可能な撮影制御手段と、前記通信手段による前記撮影部との通信の状態を示す値が閾値よりも小さい場合に、前記撮影モードの遷移を制限する制限手段と、前記第一の撮影モードから前記第二の撮影モードへ遷移する場合と、前記第二の撮影モードから前記第一の撮影モードに遷移する場合とで、前記閾値の値の大きさを異なる値に設定する設定手段と、を有することを特徴とする制御システム。

請求項5

第一の撮影モードと、前記第一の撮影モードよりも撮影により得られるデータ量の大きい第二の撮影モードとを含む複数の撮影モードを撮影部に実行させることが可能な撮影制御手段を有し、医用画像撮影を制御する制御装置の制御方法であって、前記第一の撮影モードから前記第二の撮影モードへ遷移する場合と、前記第二の撮影モードから前記第一の撮影モードに遷移する場合とで、閾値の値の大きさを異なる値に設定する設定工程と、撮影部と、無線を含む通信経路を介して通信する通信工程と、前記通信工程において前記撮影部との通信の状態を示す値が前記閾値よりも小さい場合に、前記撮影モードの遷移を制限する制限工程と、を有することを特徴とする制御方法。

請求項6

検出手段の検出結果に基づいて生成された画像データを無線通信手段を介して出力する医用画像撮影装置であって、前記無線通信手段の通信状態を取得する取得手段と、動画撮影で必要とされる通信レートに通信状態の変動幅加算した第1の閾値または前記通信レートに対応した第2の閾値と、前記通信状態との比較結果に基づいて、前記検出手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする医用画像撮影装置。

請求項7

前記制御手段は動画撮影中に前記通信状態が前記第2の閾値未満になった場合に、前記検出手段で取得された画像データから画素間引いた縮小画像を生成することを特徴とする請求項6に記載の医用画像撮影装置。

請求項8

前記制御手段は動画撮影中に前記通信状態が前記第2の閾値未満になった場合に、画素を間引いた画像データを前記検出手段に取得させることを特徴とする請求項6に記載の医用画像撮影装置。

請求項9

前記制御手段は動画撮影中に前記通信状態が前記第2の閾値未満になった場合に、前記検出手段で取得された画像データに対する画素値平均化処理により、前記画像データのサイズを縮小した縮小画像を生成することを特徴とする請求項6に記載の医用画像撮影装置。

請求項10

前記制御手段は動画撮影中に前記通信状態が前記第2の閾値未満になった場合に、前記動画撮影のフレームレート下げるように前記検出手段を制御することを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載に医用画像撮影装置。

請求項11

前記制御手段は、前記医用画像撮影装置の起動後の通信状態が前記第2の閾値未満となり、かつ、前記検出手段が動画撮影を行っていない場合に、前記検出手段の動作モードとして動画撮影を禁止し、静止画撮影許可し、前記起動後の通信状態が前記第2の閾値未満となり、かつ、前記検出手段が動画撮影を行っている場合、画像データのサイズを縮小した縮小画像を生成または前記動画撮影のフレームレートを低くすることにより前記検出手段に前記動画撮影を継続させることを特徴とする請求項6乃至請求項10のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置。

請求項12

前記制御手段は、前記医用画像撮影装置の起動時の通信状態が前記第1の閾値以上となる場合に、前記検出手段の動作モードとして動画撮影および静止画撮影を許可し、前記起動時の通信状態が前記第1の閾値未満となる場合に、前記検出手段の動作モードとして動画撮影を禁止し、静止画撮影を許可することを特徴とする請求項6乃至請求項11のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置。

請求項13

前記制御手段は、前記動画撮影が禁止され前記静止画撮影が許可されている場合に前記通信状態が前記第1の閾値以上になったとき、前記検出手段の動作モードとして、前記動画撮影および前記静止画撮影を許可することを特徴とする請求項11に記載の医用画像撮影装置。

請求項14

前記検出手段は動画撮影モードとして、前記第1の閾値および前記第2の閾値がそれぞれ異なる値に設定されている複数の動画撮影モードを有し、前記制御手段は、第1の動画撮影モードにより動画撮影中に前記通信状態が前記第1の動画撮影モードの第2の閾値未満になった場合に、前記第1の動画撮影モードでの動画撮影を禁止し、前記第1の動画撮影モードの通信レートよりも低い第2の動画撮影モードで動画撮影を行うように前記検出手段を制御することを特徴とする請求項6乃至請求項13のいずれか1項に記載に医用画像撮影装置。

請求項15

前記制御手段は設定可能な画像サイズおよびフレームレートの組み合わせと通信レートとを記憶したルックアップテーブルを有し、前記制御手段は、前記通信状態と前記ルックアップテーブルに基づいて、前記縮小画像の生成を制御することを特徴とする請求項7または請求項9に記載の医用画像撮影装置。

請求項16

前記制御手段は設定可能な画像サイズおよびフレームレートの組み合わせと通信レートとを記憶したルックアップテーブルを有し、前記制御手段は、前記通信状態と前記ルックアップテーブルに基づいて、前記フレームレートの設定を制御することを特徴とする請求項10に記載の医用画像撮影装置。

請求項17

前記フレームレートを下げる場合、前記制御手段は前記無線通信手段を介して、前記検出手段に照射する放射線照射タイミング変更通知を出力することを特徴とする請求項10または請求項16に記載の医用画像撮影装置。

請求項18

前記制御手段は、予め測定された通信状態の測定結果に基づいて前記通信状態の変動幅を設定することを特徴とする請求項6乃至請求項17のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置。

請求項19

前記制御手段は、前記無線通信手段の無線強度送信先にデータを送信した際に算出される通信レートまたは誤り率のうち少なくともいずれか一つを、前記第1の閾値または前記第2の閾値との比較に使用することを特徴とする請求項6乃至請求項18のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置。

請求項20

前記制御手段は、前記通信状態との比較結果に基づいて、前記通信状態で許容される動作モードの判定を行い、前記無線通信手段を介して判定結果を出力することを特徴とする請求項6乃至請求項19のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置。

請求項21

前記通信状態で許容される動作モードを表示する表示手段を更に有し、前記表示手段は前記動作モードの判定結果に基づいて前記表示を制御することを特徴とする請求項6乃至20のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置。

請求項22

検出手段の検出結果に基づいて生成された画像データを無線通信手段を介して出力する医用画像撮影装置と、前記医用画像撮影装置の動作状態の制御および前記画像データの処理を行う処理装置とを備え、前記医用画像撮影装置は、前記無線通信手段の通信状態を取得する取得手段と、動画撮影で必要とされる通信レートに通信状態の変動幅を加算した第1の閾値または前記通信レートに対応した第2の閾値と、前記通信状態との比較結果に基づいて、前記検出手段を制御する制御手段とを備え、前記処理装置は、前記医用画像撮影装置との間の通信状態で許容される動作モードを表示する表示手段を備えることを特徴とする医用画像撮影システム

請求項23

前記制御手段は、前記比較結果に基づいて、前記通信状態で許容される動作モードの判定を行い、前記無線通信手段を介して判定結果を出力し、前記表示手段は、前記動作モードの判定結果に基づいて、前記表示を制御することを特徴とする請求項22に記載の医用画像撮影システム。

請求項24

検出手段の検出結果に基づいて生成された画像データを無線通信手段を介して出力する医用画像撮影装置の撮影制御方法であって、前記無線通信手段の通信状態を取得する取得工程と、動画撮影で必要とされる通信レートに通信状態の変動幅を加算した第1の閾値または前記通信レートに対応した第2の閾値と、前記通信状態との比較結果に基づいて、前記検出手段を制御する制御工程とを有することを特徴とする撮影制御方法。

請求項25

コンピュータを、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の制御装置の各手段として機能させるためのプログラム

請求項26

コンピュータを、請求項6乃至請求項21のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置の各手段として機能させるためのプログラム。

技術分野

0001

本発明は、制御装置、制御システム制御方法医用画像撮影装置医用画像撮影システム撮影制御方法およびプログラムに関するものである。

背景技術

0002

放射線センサを用いた放射線撮影システム産業用医療用などの分野で広く用いられている。例えば、特許文献1には動画撮影静止画撮影など、目的に応じた複数の撮影モードで撮影が可能な放射線撮影システムが開示されている。放射線撮影システムを構成する放射線撮影装置、制御装置、及び放射線照射する放射線発生装置接続用インタフェースを介して接続されている。装置間の接続構成としては、例えば、汎用的なUTP(Unshielded Twist Pair)ケーブルなどを用いた有線接続の構成や、無線インタフェースにより接続する無線接続の構成ものがある。例えば、特許文献2には、IEEE802.11に代表される無線LANなどの無線インタフェースにより接続される放射線撮影システムの構成例が開示されている。

0003

無線通信状態は、通信する機器間の距離や障害物、その他の無線機器による電波干渉などにより、時々刻々と変化する。無線通信状態の変化により、無線通信の安定性通信スループットも変化する。無線通信のこのような性質から、無線インタフェースにより接続された放射線撮影システムでは、特に静止画撮影よりも高い通信スループットが要求される動画撮影で、ユーザが行いたい撮影が実施できないなどの問題が発生しやすい。特許文献3では、無線通信状態に対して一つの閾値を設け、閾値との比較結果により機器動作状態を2つに分けて、通信状態が閾値を下回っている状態では実行できる動作モードを制限する構成が開示されている。

先行技術

0004

特開2009−272673号公報
特開2011−41866号公報
特許04519131号明細書

発明が解決しようとする課題

0005

例えば静止画撮影と動画撮影など、通信対象となる画像のデータ量が異なる撮影モードがある場合、一方の撮影モードに適した通信状態であっても他方の撮影モードに適した通信状態ではない場合がある。例えば、所定の通信状態の下で静止画撮影が行われた状況下で、動画撮影を行う場合、当該通信状態が動画撮影に適した通信状態でない場合には、撮影モードを動画撮影に切り替えても適切に動画撮影が行えない可能性がある。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、切り替えられた撮影モードにおいて適切な画像撮影を行うための技術を提供する。本発明の一つの側面にかかる制御装置は、医用画像撮影を制御する制御装置であって、撮影部と、無線を含む通信経路を介して通信する通信手段と、第一の撮影モードと、前記第一の撮影モードよりも撮影により得られるデータ量の大きい第二の撮影モードとを含む複数の撮影モードを撮影部に実行させることが可能な撮影制御手段と、前記通信手段による前記撮影部との通信の状態を示す値が閾値よりも小さい場合に、前記撮影モードの遷移を制限する制限手段と、前記第一の撮影モードから前記第二の撮影モードへ遷移する場合と、前記第二の撮影モードから前記第一の撮影モードに遷移する場合とで、前記閾値の値の大きさを異なる値に設定する設定手段と、を有することを特徴とする。

0007

本発明の他の側面にかかる医用画像撮影装置は、検出手段の検出結果に基づいて生成された画像データを無線通信手段を介して出力する医用画像撮影装置であって、前記無線通信手段の通信状態を取得する取得手段と、動画撮影で必要とされる通信レートに通信状態の変動幅加算した第1の閾値または前記通信レートに対応した第2の閾値と、前記通信状態との比較結果に基づいて、前記検出手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。

発明の効果

0008

本発明によれば、切り替えられた撮影モードにおいて適切な画像撮影を行うための技術の提供が可能になる。

図面の簡単な説明

0009

実施形態の医用画像撮影システムの構成例を示す図。
実施形態の医用画像撮影装置の構成例を示す図。
第1実施形態の複数の閾値の関係を例示する図。
第1実施形態の医用画像撮影装置の動作例を示すフローチャート
第1実施形態における表示部の画面の一例を示す図。
第1実施形態の医用画像撮影装置の動作例を示すフローチャート。
第1実施形態のルックアップテーブルの一例を示す図。
第1実施形態における画像サイズの変更処理を例示的に説明する図。
第1実施形態の医用画像撮影装置の動作例を示すフローチャート。
第2実施形態における複数の閾値の関係を例示する図。
第2実施形態の医用画像撮影装置の動作例を示すフローチャート。
第2実施形態における表示部の画面の一例を示す図。
第2実施形態の医用画像撮影装置の動作例を示すフローチャート。
実施形態の制御装置の構成例を示す図。
制御装置における表示部の画面の一例を示す図。
制御装置による制御方法を説明するフローチャート。

実施例

0010

以下、図面を参照して、本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。

0011

(第1実施形態)
図1は実施形態における医用画像撮影システムの構成例を示す図である。医用画像撮影システムは、医用画像撮影装置と、放射線発生装置と、医用画像撮影装置の動作状態の制御し、画像データの処理を行う処理装置(制御装置)とを有する。ここで、医用画像撮影装置は、検出部の検出結果に基づいて生成された画像データ(例えば、放射線を検出部で検出することにより生成された画像データ)を無線通信部を介して出力することが可能である。

0012

本実施形態の構成は、医用画像撮影装置として、例えば、ハンドヘルド型プローブを有し、画像信号を制御装置に無線で送信するタイプの超音波撮影装置や、眼科撮影装置等の医用画像撮影装置に適用可能である。また、本実施形態の構成は、医用画像撮影装置として、X線α線β線γ線粒子線などによる放射線撮影を含む放射線撮影装置にも適用可能である。

0013

以下、医用画像撮影システムとして、医用画像撮影装置(放射線撮影装置101)、放射線発生装置(放射線管102、放射線発生装置103)、処理装置(制御装置104)を有する構成を説明する。尚、医用画像撮影システム(放射線撮影システム)の全体的な構成を医用画像撮影装置(放射線撮影装置)と呼ぶこともある。

0014

図14は制御装置104の構成を説明する図である。制御装置104は、医用画像撮影装置における医用画像撮影の制御を行う。制御装置104は、図14に示すように、通信部1401、撮影制御部1402、制限部1403、設定部1404と、を有する。

0015

通信部1401は、無線通信モジュールを有しており、例えば、医用画像撮影装置(放射線撮影装置)の撮影部と、無線を含む通信経路を介して通信することが可能である。例えば、医用画像撮影装置(放射線撮影装置)の撮影部には、制御装置104の通信部1401と通信可能な無線通信モジュールが組み込まれており、無線通信モジュールを介して相互に通信可能である。あるいは、医用画像撮影装置(放射線撮影装置)の撮影部には有線で接続される外部無線モジュールを接続することが可能であり、制御装置104の通信部1401は、外部無線モジュールを介して、医用画像撮影装置(放射線撮影装置)の撮影部と通信可能である。

0016

撮影制御部1402は、第一の撮影モードと、第一の撮影モードよりも撮影により得られるデータ量の大きい第二の撮影モードとを含む複数の撮影モードを撮影部に実行させることが可能である。制限部1403は、通信部1401による撮影部との通信の状態を示す値が閾値よりも小さい場合に、撮影モードの遷移を制限する。一方、制限部1403は、通信状態を示す値が閾値より大きい場合(閾値以上の場合)に、通信状態は良好であると判断し、撮影モードの遷移を許可する。

0017

図15は、制御装置104における表示部1500の画面の一例を示す図である。制限部1403は、撮影モードの遷移を制限する旨(撮影モードの遷移を推奨しない旨)の報知情報1501と、ユーザの操作入力受け付ける操作入力部1504とを表示部に表示させる。操作入力部1504には、遷移実行の操作入力を受け付ける操作入力部1502(遷移実行)と、遷移制限の操作入力を受け付ける操作入力部1503(遷移制限)が表示される。

0018

制限部1403は、通信の状態を示す値が閾値よりも小さい場合は、撮影モードの遷移を制限するが、この場合、制限部1403は、撮影モードの遷移を制限する旨(撮影モードの遷移を推奨しない旨)の報知情報1501を表示部1500に表示させる。報知情報1501が表示部に表示されている場合に、操作入力部1502(遷移実行)を介してユーザからの操作が入力されると、制限部1403は、通信の状態を示す値が閾値よりも小さい場合であっても、ユーザからの操作入力に従って、撮影モードの遷移を行う。一方、操作入力部1503(遷移制限)を介してユーザからの操作が入力されると、制限部1403は、ユーザからの操作入力に従って、撮影モードの遷移を制限する。

0019

説明を図14に戻し、設定部1404は、第一の撮影モードから第二の撮影モードへ遷移する場合と、第二の撮影モードから第一の撮影モードに遷移する場合とで、閾値の値の大きさを異なる値に設定する。ここで、第一の撮影モードとしては、例えば、静止画撮影モードが含まれる。第二の撮影モードとしては、動画撮影モードトモシンセシス等の断層撮影モード、複数のFPDを並べた状態で複数のFPDに同時に放射線を照射して複数の放射線画像を取得して、取得した放射線画像を合成して長尺画像を得る長尺撮影などが含まれる。設定部1404は、例えば、静止画撮影モードから動画撮影モードに遷移する場合の閾値を、動画撮影モードから静止画撮影モードに遷移する場合の閾値よりも大きい値に設定する。

0020

閾値の設定を行う際、設定部1404は、ユーザの操作入力に応じで閾値の設定を行うことが可能である。また、第二の撮影モードの種類(例えば、上記の動画撮影モード、断層撮影モード、長尺撮影など)に依存して設定する閾値の大きさを変えることが可能である。例えば、動画撮影モードおよび静止画撮影モードについて、閾値の大きさがプログラム上にコーディングされ、設定部1404がコーディングされた閾値を読み込む場合も「設定」に含まれるものとする。

0021

撮影制御部1402は、第一の撮影モードよりも撮影により得られるデータ量が大きい複数の第二の撮影モードの撮影を、医用画像撮影装置(放射線撮影装置)の撮影部に実行させることが可能である。ここで、設定部1404は、複数の第二の撮影モードのうち少なくとも2つの撮影モードについて、閾値の値を異なる値に設定することが可能である。設定部1404は、例えば、第二の撮影モードにおける撮影の種類が複数ある場合、第二の撮影モードに対応する撮影のそれぞれについて、異なる閾値を設定することが可能である。また、設定部1404は、ユーザの操作入力に応じで閾値の設定を行うことが可能である。また、設定部1404は、閾値の大きさが設定されたプログラムを読み込むことにより、第二の撮影モードに対応する撮影のそれぞれについて、異なる閾値を設定することも可能である。設定部1404は、第二の撮影モードにおける撮影の種類が複数ある場合において、単位時間当たりに撮影部から出力される画像のデータ量に応じて閾値の値を変えることが可能である。設定部1404は、例えば、データ量の大きい撮影(トモシンセシス)では、透視撮影よりも閾値を大きく設定することが可能である。かかる構成により、撮影モードや単位時間当たりに撮影部から出力される画像のデータ量に応じて、適切な閾値を設定することが可能になる。

0022

ここで、「単位時間当たりに撮影部から出力される画像のデータ量」と、「単位時間当たりに撮影部が生成する画像のデータ量」とは異なる概念となり得る。例えば、医用画像撮影装置(放射線撮影装置)の撮影部は、生成したデータの全てをリアルタイムで出力せず、撮影部は生成したデータの一部を蓄積しつつ送信(出力)する場合も生じ得る。撮影部は生成したデータの一部を蓄積しつつ送信(出力)する場合、例えば、動画撮影において、撮影中に送信するデータとして、撮影部は生成したデータの1/4のデータを縮小データとして送信する。そして、撮影部は、残りの3/4のデータについては撮影後に送信するように生成したデータの送信を制御する場合、単位時間当たりに撮影部から出力される画像のデータ量と、単位時間当たりに撮影部が生成する画像のデータ量とは異なったものになる。尚、撮影部において、一部のデータを蓄積しつつ送信(出力)する割合は例示的なものであり、本実施形態の構成はこの例に限定されるものではない。

0023

また、図14では、単一の装置として、制御装置104の構成を説明したが、単一の装置構成に限らず、例えば、互いに通信する複数の装置で図14に示した構成を実現してもよい。互いに通信する複数の装置から構成されるシステム(制御システム)は、通信部1401、撮影制御部1402、制限部1403、設定部1404とを有し、複数の装置から構成される制御システムにおいても制御装置104と同様の機能を実現することが可能である。

0024

図16は、医用画像撮影を制御する制御装置の制御方法を説明するフローチャートである。ステップS1601で、設定部1404は、第一の撮影モードから第二の撮影モードへ遷移する場合と、第二の撮影モードから第一の撮影モードに遷移する場合とで、閾値の値の大きさを異なる値に設定する。

0025

ステップS1602で、通信部1401は、医用画像撮影装置(放射線撮影装置)の撮影部と、無線を含む通信経路を介して通信する。

0026

ステップS1603で、制限部1403は、通信状態を示す値と閾値とを比較して、通信部1401による撮影部との通信の状態を示す値が閾値よりも小さい場合に(S1603−Yes)、制限部1403は、撮影モードの遷移を制限する(S1604)。一方、ステップS1603において、通信状態を示す値が閾値より大きい場合(閾値以上の場合)に(S1603−No)、制限部1403は、処理をステップS1605に進める。そして、ステップS1605において、制限部1403は、通信状態は良好であると判断し、撮影モードの遷移を許可し、処理を終了する。

0027

制御装置104の構成によれば、第一の撮影モードから第一の撮影モードよりも撮影により得られるデータ量の大きい第二の撮影モードへ遷移する場合と、第二の撮影モードから第一の撮影モードに遷移する場合とで、閾値の値の大きさを異なる値に設定できる。そして、異なる値に設定された閾値に基づいて、撮影部との通信の状態を示す値が閾値よりも小さい場合に、撮影モードの遷移を制限することが可能になる。

0028

放射線撮影装置101は、無線送受信装置(無線通信部)を内蔵しており、他の装置の無線送受信装置(無線通信部)と無線通信をすることが可能である。図1において、制御装置104にも無線送受信装置(無線通信部)が設けられており、制御装置104および放射線撮影装置101は、それぞれの無線送受信装置(無線通信部)を介して無線通信が可能である。

0029

また、放射線撮影装置101は静止画撮影と複数種類のモードでの動画撮影が可能であり、制御装置104からの指示に応じて撮影を行うことができる。放射線管102、放射線発生装置103は放射線を発生して照射する。放射線撮影時において、放射線管102は放射線撮影装置101に相対して設置される。制御装置104は、一般的にパーソナルコンピュータ情報処理装置)が用いられる。制御装置104は、無線送受信装置(無線通信部)を内蔵しており、放射線撮影装置101と無線通信を行い、情報の送受信が可能である。また、制御装置104は、タッチパネルマウスキーボードなどの入力インタフェース表示装置を備える。制御装置104は、これらの入力インタフェースや表示装置を用いて放射線撮影装置101へ動作指示を行ったり、放射線画像を受け取って画像処理、保存、表示などを行うことが可能である。

0030

また、制御装置104は放射線発生装置103と接続し、放射線発生装置103の情報を取得したり、放射線発生装置103からの同期信号中継して放射線撮影装置101へ送信することが可能である。図1では、放射線撮影装置101と制御装置104が無線送受信装置を内蔵した場合の構成を例示しているが、通信経路に無線送受信装置(無線通信部)として機能する無線アクセスポイントを含む構成でもよい。例えば、制御装置104が無線送受信装置を内蔵せず、放射線撮影装置101と無線アクセスポイントとが無線通信を行い、また、無線アクセスポイントと制御装置104が有線で接続されるような構成でもよい。また、放射線発生装置103にも無線送受信装置(無線通信部)を内蔵し、無線通信を行うようにしてもよい。

0031

図2は、第1実施形態における放射線撮影装置101の構成例を示す図である。放射線撮影装置101は、被検者を透過した放射線を検出することにより生成した画像データを無線通信部を介して出力する。放射線撮影装置101は、その内部に放射線センサ201、センサ制御部202、通信制御部203、無線通信部204、通信状態比較部205、判定部206を有する。放射線センサ201は、被検者を透過した放射線を受けデジタルデータ化して出力する。センサ制御部202は、設定された動作モード(静止画撮影モード、または動画撮影モード)で放射線センサ201を駆動し、出力されたデジタルデータを読み出して画像データを生成する。通信制御部203は、他の装置との通信を制御し、情報を送信先へ送信するための通信制御を行う。無線通信部204は、他の装置の無線送受信装置(無線通信部)との間で無線通信のインタフェースとして機能する。通信状態比較部205は、無線通信部204が無線通信の際に取得した無線通信の状態を示す状態情報を取得し、所定の閾値との比較を行う。判定部206は通信状態比較部205の比較結果に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行い、判定結果をセンサ制御部202と通信制御部203へ出力する。センサ制御部202は動画撮影で必要とされる通信レートに通信状態の変動幅を加算した第1の閾値(例えば、図3に示すt1)または通信レートに対応した第2の閾値(例えば、図3に示すt2)と、通信状態との比較結果に基づいて、放射線センサを制御する。

0032

放射線センサ201(検出部)により動画撮影を行う際にセンサ制御部202は、撮影条件に基づいて動画撮影のフレームレートを変更することができる。また、センサ制御部202は放射線センサ201から出力された画像を画素単位間引いたり、複数画素画素値を平均化して1画素に結合したりして、画像サイズを変更(縮小)することができる。画素単位の間引きや画素の結合による画像サイズの変更は放射線撮影システム内で予め選択できる組み合わせが決まっており、ユーザは制御装置104を介して選択肢の中から所望の撮影条件を設定することができる。ユーザにより選択された撮影条件は、無線通信部204、通信制御部203を介してセンサ制御部202に入力される。センサ制御部202は、入力された撮影条件に基づいて放射線センサ201を制御することができる。

0033

図3は、本実施形態の放射線撮影装置の撮影制御に用いる複数の閾値の関係を例示する図である。図3を用いて、本実施形態の通信状態比較部205による比較処理について説明する。通信状態比較部205は、無線通信部204が無線通信の際に取得した無線通信の状態を示す状態情報と所定の閾値との比較を行う。動画撮影では、主に画像サイズ(画素数)とフレームレートの設定により、必要な無線通信レートが決定される。画像サイズが大きいほど、また、フレームレートが高いほど、必要な無線通信レートは高くなる。無線通信レートと通信状態の良好さを示す情報(無線通信の状態を示す状態情報)は一般的に単調増加の関係となる。放射線撮影システムにおいて動画撮影で必要となる最小の無線通信レートに対応する通信状態の閾値を閾値t2(301)とする。

0034

また、閾値t2(301)に所定のマージンを付加した通信状態の閾値を閾値t1(302)とする。マージンは予想され得る通信状態の変動幅に相当する。通信状態比較部205はこのマージンを設置環境によらず共通の固定値として使用することができる。また、通信状態比較部205は放射線撮影装置の設置前に予め設置環境ごとに通信状態の変動を測定して、測定結果に基づいてマージンを設定することも可能である。また、通信状態比較部205は、固定の初期値を設定しておき、設置後にその設置環境における通信状態を測定してデータを蓄積し続け、装置の設置環境に最適なマージンを算出して使用することも可能である。なお、閾値t1(302)と閾値t2(301)の相対的な関係は、閾値t1>閾値t2となる。閾値t2(301)以上の通信状態となるとき、放射線撮影装置は動画撮影が可能である。また、閾値t2(301)以上の通信状態では静止画撮影も可能である。通信状態が閾値t2(301)より低くなるとき、放射線撮影装置101は動画撮影が不可となり、静止画撮影のみが可能である。

0035

図4は、第1実施形態の放射線撮影装置の動作の一例を示すフローチャートである。図4では放射線撮影装置101の起動直後(起動時)の動作を示している。ステップS401で放射線撮影装置101が起動する。ステップS402で、放射線撮影装置101の通信制御部203は無線通信部204を制御して、予め設定されている接続先と無線通信を確立する。ここで接続先は制御装置104とする。予め設定された接続先に接続できない場合、放射線撮影装置101の通信制御部203は、通信が確立できないことを表示部に表示するように表示制御を行い、ユーザに通知する。放射線撮影装置101は、表示部の構成としてLEDや小型の表示装置などを有ものとする。表示部は判定部206の判定信号に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モード(例えば、動画撮影および静止画撮影が許可された状態、または静止画撮影のみが許可された状態)を表示することも可能である。

0036

通信確立後、ステップS403で、放射線撮影装置101の通信状態比較部205は通信状態の取得処理として無線通信部204から無線通信の状態を示す状態情報を取得する。ステップS404で、通信状態比較部205は、取得した通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)と閾値t1との比較を行う。判定部206は通信状態比較部205の比較結果に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行う。通信状態比較部205の比較結果により通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が閾値t1以上(閾値以上)の通信状態である場合(S404−Yes)、処理はステップS405に進められる。

0037

ステップS405で、判定部206は、通信状態比較部205の比較結果に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行う。閾値t1以上の通信状態である場合、判定部206は、現在の無線通信の状態で許容される動作モードとして、動画撮影および静止画撮影を許可する。判定部206の判定結果を示す判定信号が判定部206からセンサ制御部202に送られ、動画撮影と静止画撮影が許可された状態となる。

0038

ステップS406で、判定部206は判定結果を示す判定信号を通信制御部203へ出力する。通信制御部203は判定部206からの判定信号を、制御装置104に送信するように無線通信部204を制御する。制御装置104は、判定信号に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードとして静止画撮影モードおよび動画撮影モードを設定する。

0039

一方、ステップS404における通信状態比較部205の比較結果により通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が閾値t1未満(閾値未満)の通信状態である場合(S404−No)、処理はステップS407に進められる。

0040

ステップS407で、判定部206は、通信状態比較部205の比較結果に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行う。閾値t1未満の通信状態である場合、判定部206は、現在の無線通信の状態で許容される動作モードとして動画撮影を禁止して、静止画撮影のみを許可する。判定部206の判定結果を示す判定信号が判定部206からセンサ制御部202に送られ、静止画撮影が許可された状態となる。

0041

ステップS406で、判定部206は判定結果を示す判定信号を通信制御部203へ出力する。通信制御部203は判定部206からの判定信号を、制御装置104に送信するように無線通信部204を制御する。制御装置104は、判定信号に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードとして静止画撮影モードを設定する。ステップS408で、放射線撮影装置101は制御装置104からの動作指示を待つ待機状態となる。

0042

ここで、通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)は、無線通信部204で受信できる接続先の無線強度(以下、受信強度)を一定時間取得し続け、その平均値最小値を通信状態としてもよい。また、テストデータを接続先へ送信し、算出される通信レートや誤り率を使用してもよい。これらを組み合わせて使用してもよい。また、動画撮影中の場合は、実際の動画像データを転送しながらその通信レートや誤り率を求めてもよい。通信状態は瞬間的に変化するため、実際には動画像の転送に影響の無い程度、一時的に通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が閾値t1を下回る可能性もある。通信状態の瞬間的な変化の影響を受けないようにするために、通信状態比較部205は通信状態の取得処理において、平均化処理低域通過フィルタ処理など、その影響を除去できる手法を行うことが可能である。

0043

次に、判定信号を受信した制御装置104の処理について説明する。制御装置104は、放射線撮影装置101から受信した判定信号に基づいて、放射線撮影装置101の動作モードを、ユーザが理解できるように表示部501に表示する。図5は制御装置104における表示部の画面の一例を示す図である。制御装置104は放射線撮影装置101を制御するためのコンソール画面502を表示部501に表示する。図5(a)は、放射線撮影装置101の動作モードとして動画撮影および静止画撮影が許可された状態を示している。撮影モード選択タン503は撮影モードを選択するための選択部であり、ユーザは撮影モード選択ボタン503を介して動画撮影および静止画撮影のうちいずれか一方の撮影モードを選択することが可能である。図5(b)は、放射線撮影装置101の動作モードとして静止画撮影のみが許可された状態を示している。図5(b)において、撮影モード選択ボタン504は静止画撮影の撮影モードのみを選択することが可能である。撮影モード選択ボタン504において、動画撮影の選択ボタンはグレイアウトされて選択できないようになっている。

0044

ユーザが撮影モード選択ボタンを選択すると、その後、それぞれの撮影モードの撮影フローに進む。ユーザが動画撮影を選択した場合、選択操作に従い制御装置104はフレームレートや画像サイズ、照射条件など選択し、選択された撮影条件に基づいて、放射線管102、放射線発生装置103は放射線を発生して照射し、放射線撮影装置101は撮影を開始する。動画撮影では、放射線をパルス状に照射し、それに合わせて画像取得を行うパルス撮影と、放射線を連続して照射する連続撮影が実行可能である。ユーザが静止画を選択した場合、ユーザの選択操作に従い制御装置104は照射条件や撮影部位などを選択し、選択された撮影条件に基づいて、放射線撮影装置101は撮影を開始する。

0045

図6は、第1実施形態の放射線撮影装置の動作の一例を示すフローチャートである。図6では動画撮影と静止画撮影が許可された状態から処理開始となる。ステップS601で、放射線撮影装置101の通信状態比較部205は、起動後に許可される撮影モードが決定した後も、通信状態の取得処理を続ける。続いて、ステップS602で、通信状態比較部205は、取得した通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)と閾値t2との比較を行う。このとき比較処理に用いる閾値は図4のステップS404の比較処理で用いた閾値t1ではなく閾値t2である。閾値t2は動画撮影で必要となる最小の無線通信レートに対応する通信状態の閾値である。通信状態比較部205の比較結果により通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が閾値t2以上の通信状態である場合、処理はステップS601に戻され、通信状態比較部205は通信状態の取得処理とステップS602の比較処理を行う。この場合、動作モードは変更されない。例えば、動作モードとして動画撮影モードが選択された場合は、動画撮影モードが維持される。

0046

一方、ステップS602における通信状態比較部205の比較結果により通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が閾値t2未満の通信状態である場合(S602−No)、処理はステップS603に進められる。通信状態が閾値t2未満の通信状態である場合、ステップS603で、判定部206は、動作モードとして、静止画撮影のみを許可し、動画撮影を禁止する判定結果を示す判定信号を通信制御部203へ出力する。通信制御部203は判定部206からの判定信号を、制御装置104に送信するように無線通信部204を制御する。このとき、制御装置104は、受信した判定信号に基づいて表示部の表示を制御する。制御装置104は、現在の無線通信の状態で許容される動作モードは静止画撮影のみであり、通信状態の変化により動画撮影を続けられない状態であるため動画撮影の停止を促す表示を表示部に表示する。尚、制御装置104は判定信号を受信した後に一定時間以上、判定信号を受信しない場合、動画撮影の停止を促す表示状態を非表示の状態にするよう表示制御を行うことが可能である。

0047

ステップS604で、判定部206は動画撮影中であるか否かの判定を行う。ステップS604の判定で、動画撮影中でない場合(S604−No)、処理はステップS606に進められる。ステップS606で、判定部206は、通信状態比較部205の比較結果に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行う。閾値t2未満の通信状態である場合、判定部206は、現在の無線通信の状態で許容される動作モードとして、動画撮影を禁止して、静止画撮影のみを許可する。判定部206の判定結果を示す判定信号が判定部206からセンサ制御部202に送られ、静止画撮影が許可された状態となる。そして、ステップS607で、放射線撮影装置101は制御装置104からの動作指示を待つ待機状態となる。

0048

一方、ステップS604の判定で、動画撮影中である場合(S604−Yes)、処理はステップS605に進められる。ステップS605で、現在の通信状態は動画撮影を禁止すべき状態であるが、判定部206は動作モードとして動画撮影を続けるように判定し、この判定結果を示す判定信号が判定部206からセンサ制御部202に送られて、動画撮影が継続された状態となる。

0049

センサ制御部202は判定部206からの判定信号に基づいて放射線センサ201における動画撮影を制御する。動画撮影を続ける際、放射線撮影装置101のセンサ制御部202は閾値t2よりも低下した通信状態でも転送が可能なように、画像サイズまたはフレームレートを変更して撮影動作を継続する。あるいは、センサ制御部202は画像サイズおよびフレームレートを変更して撮影動作を継続するように制御することも可能である。図7のように、センサ制御部202は、予め、放射線撮影装置101内で設定可能な画像サイズおよびフレームレートの組み合わせと、そのときに要求される最小の通信状態(最小通信レート)を記憶したルックアップテーブルを保持しているものとする。通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)の例として、通信状態は無線通信レートで表されるものとする。図7において、設定702は放射線撮影装置101内で選択可能な設定の組み合わせを示し、設定701は放射線撮影システムで選択可能な設定の組み合わせを示す。設定701および設定702の関係は、放射線撮影装置101内で選択可能な設定702が放射線撮影システムで選択可能な設定701を包含する関係となる。ユーザが選択できるのは設定701の範囲内となる。また、閾値t2は、図7に示す最小通信レート(76Mbps)であるものとする。閾値t2を下回った通信状態であることを示す判定信号が判定部206から入力された場合、センサ制御部202は現在の通信状態とルックアップテーブルに従い、画像サイズまたはフレームレートを自動的に変更し、動画撮影を継続する。

0050

図8は、画像サイズを変更する処理(画像サイズ縮小処理)を例示的に説明する図である。図8(a)は読み出した画素データから画素を間引くことにより画像サイズを縮小する例を示す図であり、図8(b)は画素値の平均化により画像サイズを縮小する例を示す図である。尚、画素の間引きおよび画素値の平均化の構成は例示的なものであり、この例に限定するものではない。

0051

例えば、画素の間引きにより画像サイズを縮小した縮小画像を生成する場合(図8(a))、センサ制御部202は放射線センサ201から画素データ801を読み出した後、読み出した画素データ801から画素の間引きを行う。図8(a)の例では、センサ制御部202は画素データ801から4画素中3画素ずつの間引きを行い、1画素を抽出する(画素データ802)。4画素中3画素ずつの間引きを行うことにより、画素データ801のサイズは縮小する。そして、画素の間引きによりサイズが縮小された画素データ803が生成される。画素データ801のうちハッチングを付した部分は間引かれる画素を示している。

0052

また、画素値の平均化により画像サイズを変更する場合(図8(b))、センサ制御部202は放射線センサ201から画素データ804を読み出した後、読み出した画素データ804に対して、横方向の2画素の画素値を平均化した画素データ805を生成する。図8(b)の画素データ804のうち、ハッチングを付した部分は平均化を行う横方向の2画素を例示するものであり、センサ制御部202は画素データ804の全体について、同様の平均化処理を行い、画素データ805を生成する。図8(b)の画素データ805のうち、ハッチングを付した部分は平均化を行う縦方向の2画素を例示するものであり、センサ制御部202は画素データ805の全体について、同様の平均化処理を行い、画素データ806を生成する。図8(b)の例では、横方向の2画素の平均化処理を行った後、縦方向の2画素の平均化処理を行っているが、この例に限定されるものではない。縦方向の2画素の平均化処理を行った後、横方向の2画素の平均化処理を行ってもよい。平均化処理を行うことにより、サイズが縮小された画素データ806が生成される。図8(a)の画素の間引き処理図8(b)の画素の平均化処理により、出力する画像サイズを小さくすることができる。図8(a)、(b)の処理は、センサ制御部202で実行される場合に限定されるものではなく、放射線センサ201の内部で行うことも可能である。

0053

フレームレートを変更する場合、放射線撮影装置101のセンサ制御部202は、通信制御部203、無線通信部204を介して放射線発生装置103に対して放射線の照射タイミングの変更を通知する。センサ制御部202は、放射線センサ201(検出部)に照射する放射線の照射タイミングの変更通知の出力に合わせて放射線センサ201の駆動タイミングを変更する。フレームレートを下げる場合は、トータル照射線量がフレームレートを下げる前と変わらない範囲で、放射線発生装置103の照射線量を大きくしても良い。例えば、フレームレートを1/2にした場合、1フレームあたりの放射線の照射線量を2倍にしてもよい。

0054

図6のステップS605で、動画撮影が継続された後、処理はステップS602に戻される。ステップS602で、通信状態比較部205は、取得した通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)と閾値t2との比較を行い、再度通信状態の判定を行う。ここで通信状態が閾値t2以上になっていれば(S602−Yes)、処理はステップS601に戻され、通信状態比較部205は、通信状態の取得処理とステップS602の比較処理を行う。通信状態比較部205の比較結果に基づいて、判定部206は現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行う。再度の再度通信状態の判定処理において、通信状態が閾値t2以上になっていれば、判定部206は無線通信の状態が動画撮影を許容する動作モードに復帰した旨を判定する。この場合、判定部206の判定処理(S602−Yes)により、ステップS603で制御装置104へ向けた判定信号は送信されない。動画撮影の停止を促す表示を表示している制御装置104は、先の判定処理に基づく判定信号を受信した後(S602−No、S603)に一定時間以上、判定信号を受信しない場合、動画撮影の停止を促す表示状態を非表示の状態にするよう表示制御を行う。ステップS601に処理が戻された後、以下同様の処理が繰り返される。

0055

尚、通信状態が好転した場合に、センサ制御部202はより高い通信レートの撮影条件になるように撮影条件の設定を変更するが、ユーザが選択した設定よりも良い通信状態が要求される設定には自動的には遷移しない。例えば、通信レートとして76Mbpsがユーザにより選択された撮影条件である場合、センサ制御部202は選択された撮影条件までは通信状態に応じて撮影条件の設定を制御するが、通信レートとして76Mbpsを超える撮影条件の設定は行わない。このように撮影条件の設定を制御することにより、ユーザの意図に合った放射線画像の取得が可能になる。

0056

図9は、第1実施形態の放射線撮影装置の動作の一例を示すフローチャートである。図9では動画撮影が禁止され静止画撮影のみ許可された状態から開始となる。ステップS901で、放射線撮影装置101の通信状態比較部205は、撮影モードが決定した後も通信状態の取得処理を行う。ステップS902で、通信状態比較部205は、取得した通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)と閾値t1との比較を行う。閾値t1未満の通信状態である場合(S902−No)、処理はステップS901に戻され、通信状態比較部205は、通信状態の取得処理とステップS902の比較処理を行う。

0057

一方、ステップS902において、通信状態比較部205の比較結果により通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が閾値t1以上の通信状態である場合(S902−Yes)、処理はステップS903に進められる。

0058

ステップS903で、判定部206は通信状態比較部205の比較結果に基づいて現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行う。閾値t1以上の通信状態である場合に、判定部206は現在の無線通信の状態で許容される動作モードとして、動画撮影および静止画撮影を許可する。

0059

ステップS904で、判定部206は判定結果を示す判定信号を通信制御部203へ出力する。通信制御部203は判定部206からの判定信号を、制御装置104に送信するように無線通信部204を制御する。制御装置104は、判定信号に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードとして動画撮影および静止画撮影が許可された状態であることを放射線撮影装置の動作モードとして設定する。ここで、制御装置104は、設定した放射線撮影装置の動作モードに従い表示部の表示を制御する。動画撮影が禁止され、静止画撮影のみ許可された状態では、表示部の表示は図5(b)に示す表示状態に制御される。放射線撮影装置の動作モードが動画撮影および静止画撮影が許可された状態になると、制御装置104は、図5(b)示す表示状態を図5(a)に示す表示状態になるように表示制御を行う。ユーザは図5(a)に示す撮影モード選択ボタン503を介して動画撮影および静止画撮影のうちいずれか一方の撮影モードを選択することが可能になる。そして、ステップS905で、放射線撮影装置101は制御装置104からの動作指示を待つ待機状態となる。

0060

本実施形態の構成によれば、動画撮影が許可されて動画撮影を開始した後に無線通信の状態変動が生じても動画撮影を継続することが可能になる。無線通信の状態変動が生じても動画撮影が禁止されることなく所望の動画撮影を行うことが可能になるためユーザにとって利便性の高い放射線撮影技術の提供が可能になる。

0061

(第2実施形態)
第2実施形態では、動画撮影モードが動画撮影で必要とされる通信レートに対応する閾値が異なる複数の動画撮影モードを有し、通信状態に応じて複数の動画撮影モードを切り替える構成を説明する。放射線撮影システムの構成については第1実施形態と同様であり、放射線撮影装置101は静止画撮影と複数種類のモードでの動画撮影が可能である。各動画撮影モードに対して閾値が設定されており、通信状態比較部205は、無線通信部204が無線通信の際に取得した無線通信の状態を示す状態情報を取得して、各動画撮影モードに対して設定されている所定の閾値との比較を行う。判定部206は通信状態比較部205の比較結果に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行い、判定結果をセンサ制御部202と通信制御部203へ出力する。

0062

図10は、複数の動画撮影モードと各動画撮影モードに対して設定されている閾値の関係を例示する図である。本実施形態の放射線撮影システムでは、動画撮影モードとして、モードA、B、Cの3種類の動画撮影モードがあるものとする。モードA、B、Cの3種類の動画撮影モードはそれぞれ画像サイズやフレームレートが異なり、各動画撮影モードにより動画撮影を実行するのに必要な最小の無線通信レートも異なる。ここでは各動画撮影モードで要求される無線通信レートはモードC>モードB>モードAの関係を有するものとする。

0063

放射線撮影システムにおいて、モードAでの動画撮影で必要となる最小の無線通信レートに対応する通信状態の閾値を閾値t2とし、閾値t2(301)に所定のマージンを付加した通信状態の閾値を閾値t1(302)とする。

0064

モードBでの動画撮影で必要となる最小の無線通信レートに対応する通信状態の閾値を閾値tB2(1001)とする。また、閾値tB2(1001)に所定のマージンを付加した通信状態の閾値を閾値tB1(1002)とする。同様に、モードCでの動画撮影で必要となる最小の無線通信レートに対応する通信状態の閾値を閾値tC2(1003)とする。また、閾値tC2(1003)に所定のマージンを付加した通信状態の閾値を閾値tC1(1004)とする。マージンは予想され得る通信状態の変動幅に相当するものである。各動画撮影モードのそれぞれのマージンは同じ値でもよいし、それぞれ別個に最適な値を設定するようにしてもよい。それぞれの閾値は、閾値tC1>閾値tC2>閾値tB1>閾値tB2>閾値t1>閾値t2という相対的な大小関係を有する。通信状態が閾値t2(301)より低くなるとき、放射線撮影システム(放射線撮影装置101)は動画撮影が不可となり、静止画撮影のみが可能である。

0065

図11は、第2実施形態の放射線撮影装置の動作の一例を示すフローチャートである。図11では放射線撮影装置101の起動直後の動作を示している。ステップS1101で放射線撮影装置101が起動する。ステップS1102で、放射線撮影装置101の通信制御部203は無線通信部204を制御して、予め設定されている接続先と無線通信を確立する。

0066

ステップS1103で、放射線撮影装置101の通信状態比較部205は通信状態の取得処理として無線通信部204から無線通信の状態を示す状態情報を取得する。ステップS1104で、通信状態比較部205は、取得した通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)と閾値t1との比較を行う。判定部206は通信状態比較部205の比較結果に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行う。ステップS1104における通信状態比較部205の比較結果により通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が閾値t1未満の通信状態である場合(S1104−No)、処理はステップS1105に進められる。ステップS1105で、判定部206は、通信状態比較部205の比較結果に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行う。閾値t1未満の通信状態である場合、判定部206は、現在の無線通信の状態で許容される動作モードとして動画撮影を禁止して、静止画撮影のみを許可する。判定部206の判定結果を示す判定信号が判定部206からセンサ制御部202に送られ、静止画撮影が許可された状態となる。

0067

一方、ステップS1104における通信状態比較部205の比較結果により通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が閾値t1以上の通信状態である場合(S1104−Yes)、処理はステップS1106に進められる。ステップS1106で、通信状態比較部205は、取得した通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)と閾値tB1との比較を行う。判定部206は通信状態比較部205の比較結果に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行う。通信状態比較部205の比較結果により通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が閾値tB1未満の通信状態である場合(S1106−No)、処理はステップS1107に進められる。

0068

ステップS1107で、判定部206は、通信状態比較部205の比較結果に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行う。閾値t1以上、閾値tB1未満の通信状態である場合、判定部206は、現在の無線通信の状態で許容される動作モードとして、静止画撮影および動画撮影(モードA)を許可する。判定部206の判定結果を示す判定信号が判定部206からセンサ制御部202に送られ、静止画撮影および動画撮影(モードA)が許可された状態となる。

0069

ステップS1106における通信状態比較部205の比較結果により通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が閾値tB1以上の通信状態である場合(S1106−Yes)、処理はステップS1108に進められる。ステップS1108で、通信状態比較部205は、取得した通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)と閾値tC1との比較を行う。判定部206は通信状態比較部205の比較結果に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行う。通信状態比較部205の比較結果により通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が、閾値tC1未満の通信状態である場合(S1108−No)、処理はステップS1109に進められる。

0070

ステップS1109で、判定部206は、通信状態比較部205の比較結果に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行う。閾値tB1以上、閾値tC1未満の通信状態である場合、判定部206は、現在の無線通信の状態で許容される動作モードとして、静止画撮影および動画撮影(モードA、B)を許可する。判定部206の判定結果を示す判定信号が判定部206からセンサ制御部202に送られ、静止画撮影および動画撮影(モードA、B)が許可された状態となる。

0071

ステップS1108における通信状態比較部205の比較結果により通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が閾値tC1以上の通信状態である場合(S1108−Yes)、処理はステップS1110に進められる。ステップS1110で、判定部206は、通信状態比較部205の比較結果に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行う。閾値tC1以上の通信状態である場合、判定部206は、現在の無線通信の状態で許容される動作モードとして、静止画撮影および動画撮影(モードA、B、C)を許可する。判定部206の判定結果を示す判定信号が判定部206からセンサ制御部202に送られ、静止画撮影および全てのモードでの動画撮影(モードA、B、C)が許可された状態となる。

0072

ステップS1111で、判定部206は判定結果を示す判定信号を通信制御部203へ出力する。通信制御部203は判定部206からの判定信号を、制御装置104に送信するように無線通信部204を制御する。制御装置104は、判定信号に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードを設定する。ステップS1112で、放射線撮影装置101は制御装置104からの動作指示を待つ待機状態となる。

0073

次に、判定信号を受信した制御装置104の処理について説明する。制御装置104は、放射線撮影装置101から受信した判定信号に基づいて、制御装置104の表示部501の表示を制御する。図12は表示部501の画面の一例を示す図であり、制御装置104は放射線撮影装置101を制御するためのコンソール画面1201を表示部501に表示する。図12(a)は、放射線撮影装置101の動作モードとして静止画撮影が許可された状態を示している。撮影モード選択ボタン503は撮影モードを選択するための選択部であり、図12(a)においてユーザは撮影モード選択ボタン503を介して静止画撮影のみを選択することが可能である。動画に関する選択ボタンは全てグレイアウトされ、ユーザは撮影モード選択ボタン503を介して全ての動画撮影(モードA、B、C)を選択することができない。図12(a)の表示画面は、図11のステップS1105における判定部206の判定結果に基づくものである。

0074

図12(b)は放射線撮影装置101の動作モードとして静止画撮影および動画撮影(モードA)が許可された状態を示している。ユーザは撮影モード選択ボタン503を介して静止画撮影および動画撮影(モードA)を選択することが可能である。動画撮影モードのうち、モードB、Cの撮影モード選択ボタンはグレイアウトされ、ユーザは撮影モード選択ボタン503を介してモードB、Cを選択することができない。図12(b)の表示画面は、図11のステップS1107における判定部206の判定結果に基づくものである。

0075

図12(c)は放射線撮影装置101の動作モードとして静止画撮影および動画撮影(モードA、B)が許可された状態を示している。ユーザは撮影モード選択ボタン503を介して静止画撮影および動画撮影(モードA、B)を選択することが可能である。動画撮影モードのうち、モードCの撮影モード選択ボタンはグレイアウトされ、ユーザは撮影モード選択ボタン503を介してモードCを選択することができない。図12(c)の表示画面は、図11のステップS1109における判定部206の判定結果に基づくものである。

0076

図12(d)は放射線撮影装置101の動作モードとして静止画撮影および全ての動画撮影(モードA、B、C)が許可された状態を示している。ユーザは撮影モード選択ボタン503を介して静止画撮影および全ての動画撮影(モードA、B、C)を選択することが可能である。図12(d)の表示画面は、図11のステップS1110における判定部206の判定結果に基づくものである。

0077

ユーザが撮影モード選択ボタンを選択すると、その後、それぞれの撮影モードの撮影フローに進む。ユーザが動画撮影を選択した場合、選択操作に従い制御装置104はフレームレートや画像サイズ、照射条件など選択し、選択された撮影条件に基づいて、放射線管102、放射線発生装置103は放射線を発生して照射し、放射線撮影装置101は撮影を開始する。動画撮影では、放射線をパルス状に照射し、それに合わせて画像取得を行うパルス撮影と、放射線を連続して照射する連続撮影が実行可能である。ユーザが静止画を選択した場合、ユーザの選択操作に従い制御装置104は照射条件や撮影部位などを選択し、選択された撮影条件に基づいて、放射線撮影装置101は撮影を開始する。

0078

図13は、第2実施形態の放射線撮影装置の動作の一例を示すフローチャートである。図13では動画撮影(モードA、モードB)と静止画撮影が許可された状態から処理開始となる。

0079

ステップS1301で、放射線撮影装置101の通信状態比較部205は、起動後に許可される撮影モードが決定した後も、通信状態の取得処理を続ける。続いて、ステップS1302で、通信状態比較部205は、取得した通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)と閾値tB2との比較を行う。通信状態比較部205の比較結果により通信状態が閾値tB2以上の通信状態である場合(S1302−Yes)、処理はステップS1301に戻され、通信状態比較部205は、通信状態の取得処理とステップS1302の比較処理を行う。この場合、動作モードは変更されない。例えば、動作モードとして動画撮影モード(モードA)が選択された場合は、動画撮影モード(モードA)が維持される。この場合、放射線撮影装置101から制御装置104へ、判定部206の判定結果を示す判定信号は送信されない。

0080

一方、ステップS1302における通信状態比較部205の比較結果により通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が閾値tB2未満の通信状態である場合(S1302−No)、処理はステップS1303に進められる。通信状態が閾値tB2未満の通信状態である場合、ステップS1303で、通信状態比較部205は、取得した通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)と閾値t2との比較を行う。

0081

ステップS1303における通信状態比較部205の比較結果により通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が閾値t2未満の通信状態である場合(S1303−No)、処理はステップS1304に進められる。通信状態が閾値t2未満の通信状態である場合、ステップS1304で、判定部206は、動作モードとして、静止画撮影のみを許可し、動画撮影(モードA)を禁止する判定結果を示す判定信号を通信制御部203へ出力する。通信制御部203は判定部206からの判定信号を、制御装置104に送信するように無線通信部204を制御する。このとき、制御装置104は、受信した判定信号に基づいて表示部の表示を制御する。

0082

ステップS1303における通信状態比較部205の比較結果により通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が閾値t2以上の通信状態である場合(S1303−Yes)、処理はステップS1305に進められる。通信状態が閾値tB2未満であり、かつ、閾値t2以上である場合、ステップS1305で、判定部206は動作モードとして、静止画撮影と動画撮影(モードA)を許可し、動画撮影(モードB)を禁止する判定信号を通信制御部203へ出力する。通信制御部203は判定部206からの判定信号を、制御装置104に送信するように無線通信部204を制御する。このとき、制御装置104は、受信した判定信号に基づいて表示部の表示を制御する。

0083

ステップS1306で、判定部206は動画撮影中であるか否かの判定を行う。ステップS1306の判定で、動画撮影中でない場合(S1306−No)、処理はステップS1308に進められる。ステップS1308で、判定部206は、通信状態比較部205の比較結果に基づいて、現在の無線通信の状態で許容される動作モードの判定を行う。判定部206は、現在の無線通信の状態で許容される動作モードのみを許可する。判定部206の判定結果を示す判定信号が判定部206からセンサ制御部202に送られる。そして、ステップS1308で、放射線撮影装置101は制御装置104からの動作指示を待つ待機状態となる。

0084

一方、ステップS1306の判定で、動画撮影中である場合(S1306−Yes)、処理はステップS1307に進められる。ステップS1307で、判定部206は動作モードとして動画撮影を続けるように判定する。先のステップS1305で、動画撮影(モードB)が禁止されている場合、判定部206は、動画撮影(モードA)で動画撮影を続けるように判定する。この判定結果を示す判定信号が判定部206からセンサ制御部202に送られて、動画撮影が継続された状態となる。センサ制御部202は判定部206からの判定信号に基づいて放射線センサ201における動画撮影を制御する。動画撮影(モードB)で撮影が行われている場合、動画撮影モードは動画撮影(モードB)から自動的に動画撮影(モードA)に変更され、動画撮影を継続する。動画撮影モードの変更は、モードBからモードAへの変更に限定されるものではなく、通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)が閾値tB2未満、閾値t2以上の範囲で動画撮影モードを設定することが可能である。

0085

動画撮影を続ける際、放射線撮影装置101のセンサ制御部202は閾値t2よりも低下した通信状態でも転送が可能なように、画像サイズまたはフレームレートを変更して撮影動作を継続する。あるいは、センサ制御部202は画像サイズおよびフレームレートを変更して撮影動作を継続するように制御することも可能である。

0086

また、先のステップS1304で、静止画撮影のみを許可され動画撮影が禁止された場合、現在の通信状態は動画撮影を禁止すべき状態であるが、判定部206は動作モードとして動画撮影を続けるように判定する。この判定結果を示す判定信号が判定部206からセンサ制御部202に送られて、動画撮影が継続された状態となる。センサ制御部202は判定部206からの判定信号および通信制御部203からの撮影条件に基づいて、放射線センサ201を制御する。動画撮影を続ける際、放射線撮影装置101のセンサ制御部202は閾値t2よりも低下した通信状態でも転送が可能なように、画像サイズまたはフレームレートを変更して撮影動作を継続する。あるいは、センサ制御部202は画像サイズおよびフレームレートを変更して撮影動作を継続するように制御することも可能である。この処理は第1実施形態と同様である。

0087

通信制御部203は判定部206からの判定信号を、制御装置104に送信するように無線通信部204を制御する。このとき、制御装置104は、受信した判定信号に基づいて表示部501の表示を図12に示す画面の例のように制御する。

0088

ステップS1307で動画撮影が継続された後、処理はステップS1302に戻される。ステップS1302で、通信状態比較部205は、取得した通信状態(無線通信の状態を示す状態情報)と閾値tB2との比較を行い、再度通信状態の判定を行う。ここで通信状態が閾値tB2以上になっていれば(S1302−Yes)、処理はステップS1301に戻され、通信状態比較部205は、通信状態の取得処理とステップS1302の比較処理を行う。ステップS1302以降の各ステップについて同様の処理を繰り返す。尚、通信状態が好転した場合に、センサ制御部202はより高い通信レートの撮影条件になるように撮影条件の設定を変更するが、ユーザが選択した設定よりもよい通信状態が要求される設定には自動的には遷移しない。

0089

本実施形態の構成によれば、動画撮影が許可されて動画撮影を開始した後に無線通信の状態変動が生じても、撮影条件の異なる動画撮影モードに変更することで動画撮影を継続することが可能になる。無線通信の状態が変動しても動画撮影が禁止されることなく所望の動画撮影を行うことが可能になるためユーザにとって利便性の高い放射線撮影技術の提供が可能になる。

0090

(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

0091

101:放射線撮影装置、102:放射線管、103:放射線発生装置、
104:制御装置、201:放射線センサ、202:センサ制御部、
203:通信制御部、204:無線送受信部、205:通信状態比較部、
206:判定部、1401:通信部、1402:撮影制御部、
1403:制限部、1404:設定部

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