図面 (/)

技術 柑橘類風味ノンアルコール飲料

出願人 アサヒビール株式会社
発明者 鈴木美穂小林由佳
出願日 2014年12月12日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2014-251588
公開日 2016年6月23日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2016-111946
状態 特許登録済
技術分野 非アルコール性飲料
主要キーワード カーボネーション 天然添加物 グレープフルーツ風味 指定添加物 レモン様 自動車運転者 クエン酸換算 アルファーアミラーゼ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年6月23日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題

アルコール飲料らしいボディ感と複雑味のあるバランスのよい味わいを呈し、スッキリ感に優れ、製造後経時的に劣化臭が発生し難い柑橘類風味ノンアルコール飲料を提供すること。

解決手段

柑橘類のフレーバー酸味物質、及び0.7〜1.6w/v%の難消化性デキストリンを含有する柑橘類風味ノンアルコール飲料。

概要

背景

ノンアルコール飲料は、実質的にアルコールを含まないアルコールテイストの飲料である。ノンアルコール飲料には、ノンアルコールビールビールテイスト飲料)、ノンアルコールワイン、ノンアルコールカクテル、ノンアルコール酎ハイ(酎ハイテイスト飲料)、ノンアルコール日本酒及びノンアルコール焼酎(焼酎テイスト飲料)等が含まれる。ノンアルコール飲料のアルコール濃度は、酒法上は温度15度の時において原容量百分中に含有するエチルアルコールの容量が1%未満である。

近年では、消費者の安全志向及び健康指向が高まり、アルコールを含有しないノンアルコール飲料が要求されている。アルコールを含有しないノンアルコール飲料は多量に飲用しても酔うことがなく、また、アルコールを摂取することによる人体に対する悪影響が発生しない。例えば、自動車運転者等の危険防止のために酔うことが許されない消費者、及び妊婦等の健康上の理由でアルコールの摂取が制限される消費者も存在し、アルコールを含有しないアルコールテイスト飲料に対する需要が存在する。

アルコールを含有しないアルコールテイスト飲料は、アルコールを使用することなくアルコール飲料を想起できる風味を呈する必要があり、配合する成分の種類及び量を選択することが困難である。

柑橘類風味飲料は、柑橘類の果汁を使用して柑橘類の甘味酸味及び香りを付与して、飲料のおいしさを向上させている。柑橘類風味飲料としては、例えば、グレーフルーツレモンライム、オレンジなどの果汁を含有させた商品が多く市販されている。

特許文献1には水溶性食物繊維クエン酸とを含有するノンアルコール飲料が記載されている。このノンアルコール飲料では、含有する水溶性食物繊維とクエン酸の量を特定割合に調節することで、水溶性食物繊維特有平坦香味を改善し、味の厚みと飲みやすさが増強されている。特許文献1のノンアルコール飲料には、レモンや梅といった各種果実の果汁を添加することができる。

柑橘類の果汁は糖質、クエン酸、アミノ酸等の成分によって味に厚み、ボディ感を付与し、炭酸苦味を軽減する効果を有し、美味しさの向上に有益である。その一方、果汁含有ノンアルコール飲料はボディ感が後を引くように残り、香味にべたつき感が生じることがある。

甘味と酸味のバランスがよく、美味しさに優れ、スッキリ感にも優れたノンアルコール飲料を提供するためには、柑橘類の果汁を使用することなく柑橘類風味を再現することが好ましく、柑橘類については果汁ではなく果皮成分を使用することが考えられる。柑橘類の果皮成分は柑橘類のフレーバーとして市販されている。

しかしながら、柑橘類のフレーバーを含有するノンアルコール飲料は風味の経時変化が早く、製造後短期間のうちに劣化臭が発生する問題がある。

特許文献2には、シトラールは製造、流通、保存等の各段階で環化水和異性化等の反応によりその構造が変化し、さらに酸化反応によりp−クレゾール、p−メチルアセトフェノン等の非常に強い劣化臭を生じることが記載されており、シトラールはレモン様の特徴的な香りを有する成分であることが記載されている。

しかしながら、例えば、グレープフルーツにおけるシトラール含有量はレモンよりも少なく、柑橘類のフレーバーを含有するノンアルコール飲料に発生する劣化臭の主要な原因物質であるとはいえない。

非特許文献1には難消化性デキストリンは匂いをマスキングする効果を有すること、大豆タンパクの匂いを緩和する目的で使用されること、鉄臭、酢の刺激臭をマスキングする効果が認められていることが記載されている。

しかしながら、難消化性デキストリンが柑橘類のフレーバーをマスキングすることは知られていない。また、難消化性デキストリンは、飲料に含有させた場合に、後味がべたつき、重くなり、飲用後のスッキリ感を低下させる問題がある。

概要

アルコール飲料らしいボディ感と複雑味のあるバランスのよい味わいを呈し、スッキリ感に優れ、製造後経時的に劣化臭が発生し難い柑橘類風味ノンアルコール飲料を提供すること。柑橘類のフレーバー、酸味物質、及び0.7〜1.6w/v%の難消化性デキストリンを含有する柑橘類風味ノンアルコール飲料。なし

目的

甘味と酸味のバランスがよく、美味しさに優れ、スッキリ感にも優れたノンアルコール飲料を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

柑橘類フレーバー酸味物質、及び0.7〜1.6w/v%の難消化性デキストリンを含有する柑橘類風味ノンアルコール飲料

請求項2

果汁を含有しない請求項1に記載の柑橘類風味ノンアルコール飲料。

請求項3

前記酸味物質がクエン酸及びリンゴ酸からなる群から選択される少なくとも一種である請求項1又は2に記載の柑橘類風味ノンアルコール飲料。

請求項4

前記柑橘類のフレーバーがレモンのフレーバー又はグレーフルーツのフレーバーである請求項1〜3のいずれか一項に記載の柑橘類風味ノンアルコール飲料。

請求項5

2.8〜3.9のpHを有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の柑橘類風味ノンアルコール飲料。

請求項6

レモン風味又はグレープフルーツ風味である請求項1〜5のいずれか一項に記載の柑橘類風味ノンアルコール飲料。

請求項7

高甘味度甘味料を含有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の柑橘類風味ノンアルコール飲料。

請求項8

飲用水に、柑橘類のフレーバー、酸味物質、及び0.7〜1.6w/v%の難消化性デキストリンを含有させる工程を包含する、柑橘類風味ノンアルコール飲料に発生する劣化臭を抑制する方法。

技術分野

0001

本発明はノンアルコール飲料に関し、特に、柑橘類フレーバーを含有するノンアルコール飲料に関する。

背景技術

0002

ノンアルコール飲料は、実質的にアルコールを含まないアルコールテイストの飲料である。ノンアルコール飲料には、ノンアルコールビールビールテイスト飲料)、ノンアルコールワイン、ノンアルコールカクテル、ノンアルコール酎ハイ(酎ハイテイスト飲料)、ノンアルコール日本酒及びノンアルコール焼酎(焼酎テイスト飲料)等が含まれる。ノンアルコール飲料のアルコール濃度は、酒法上は温度15度の時において原容量百分中に含有するエチルアルコールの容量が1%未満である。

0003

近年では、消費者の安全志向及び健康指向が高まり、アルコールを含有しないノンアルコール飲料が要求されている。アルコールを含有しないノンアルコール飲料は多量に飲用しても酔うことがなく、また、アルコールを摂取することによる人体に対する悪影響が発生しない。例えば、自動車運転者等の危険防止のために酔うことが許されない消費者、及び妊婦等の健康上の理由でアルコールの摂取が制限される消費者も存在し、アルコールを含有しないアルコールテイスト飲料に対する需要が存在する。

0004

アルコールを含有しないアルコールテイスト飲料は、アルコールを使用することなくアルコール飲料を想起できる風味を呈する必要があり、配合する成分の種類及び量を選択することが困難である。

0005

柑橘類風味飲料は、柑橘類の果汁を使用して柑橘類の甘味酸味及び香りを付与して、飲料のおいしさを向上させている。柑橘類風味飲料としては、例えば、グレーフルーツレモンライム、オレンジなどの果汁を含有させた商品が多く市販されている。

0006

特許文献1には水溶性食物繊維クエン酸とを含有するノンアルコール飲料が記載されている。このノンアルコール飲料では、含有する水溶性食物繊維とクエン酸の量を特定割合に調節することで、水溶性食物繊維特有平坦香味を改善し、味の厚みと飲みやすさが増強されている。特許文献1のノンアルコール飲料には、レモンや梅といった各種果実の果汁を添加することができる。

0007

柑橘類の果汁は糖質、クエン酸、アミノ酸等の成分によって味に厚み、ボディ感を付与し、炭酸苦味を軽減する効果を有し、美味しさの向上に有益である。その一方、果汁含有ノンアルコール飲料はボディ感が後を引くように残り、香味にべたつき感が生じることがある。

0008

甘味と酸味のバランスがよく、美味しさに優れ、スッキリ感にも優れたノンアルコール飲料を提供するためには、柑橘類の果汁を使用することなく柑橘類風味を再現することが好ましく、柑橘類については果汁ではなく果皮成分を使用することが考えられる。柑橘類の果皮成分は柑橘類のフレーバーとして市販されている。

0009

しかしながら、柑橘類のフレーバーを含有するノンアルコール飲料は風味の経時変化が早く、製造後短期間のうちに劣化臭が発生する問題がある。

0010

特許文献2には、シトラールは製造、流通、保存等の各段階で環化水和異性化等の反応によりその構造が変化し、さらに酸化反応によりp−クレゾール、p−メチルアセトフェノン等の非常に強い劣化臭を生じることが記載されており、シトラールはレモン様の特徴的な香りを有する成分であることが記載されている。

0011

しかしながら、例えば、グレープフルーツにおけるシトラール含有量はレモンよりも少なく、柑橘類のフレーバーを含有するノンアルコール飲料に発生する劣化臭の主要な原因物質であるとはいえない。

0012

非特許文献1には難消化性デキストリンは匂いをマスキングする効果を有すること、大豆タンパクの匂いを緩和する目的で使用されること、鉄臭、酢の刺激臭をマスキングする効果が認められていることが記載されている。

0013

しかしながら、難消化性デキストリンが柑橘類のフレーバーをマスキングすることは知られていない。また、難消化性デキストリンは、飲料に含有させた場合に、後味がべたつき、重くなり、飲用後のスッキリ感を低下させる問題がある。

0014

特開2014−161293号公報
特開2004−18613号公報

先行技術

0015

本由香 「難消化性デキストリンの特性と用途」、ジャパンフードサイエンス、第46巻第2号、2007年、第36〜41頁

発明が解決しようとする課題

0016

本発明は、上記従来の問題を解決するものであり、その目的とするところは、アルコール飲料らしいボディ感と複雑味のあるバランスのよい味わいを呈し、スッキリ感に優れ、製造後経時的に劣化臭が発生し難い柑橘類風味ノンアルコール飲料を提供することにある。

課題を解決するための手段

0017

本発明は、柑橘類のフレーバー、酸味物質、及び0.7〜1.6w/v%の難消化性デキストリンを含有する柑橘類風味ノンアルコール飲料を提供する。

0018

ある一形態においては、本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料は、果汁を含有しない。

0019

ある一形態においては、前記酸味物質はクエン酸及びリンゴ酸からなる群から選択される少なくとも一種である。

0020

ある一形態においては、前記柑橘類のフレーバーがレモンのフレーバー又はグレープフルーツのフレーバーである。

0021

ある一形態においては、本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料は、2.8〜3.9のpHを有する。

0022

ある一形態においては、本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料は、レモン風味又はグレープフルーツ風味である。

0023

ある一形態においては、本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料は、高甘味度甘味料を含有する。

0024

また、本発明は、飲用水に、柑橘類のフレーバー、酸味物質、及び0.7〜1.6w/v%の難消化性デキストリンを含有させる工程を包含する、柑橘類風味ノンアルコール飲料に発生する劣化臭を抑制する方法を提供する。

発明の効果

0025

本発明は、アルコール飲料らしいコク感と複雑味のあるバランスのよい味わいを呈し、スッキリ感に優れ、製造後経時的に劣化臭が発生し難い柑橘類風味ノンアルコール飲料を提供する。

0026

本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料は、柑橘類のフレーバー、酸味物質、及び難消化性デキストリンを含有する。

0027

柑橘類のフレーバーとは、柑橘類の香りを再現した食品添加物である。柑橘類のフレーバーは飲料の清涼感及びスッキリ感を増強させて、飲みやすくするために含有させる。また、一般に、フレーバーは、ノンアルコール飲料に含有させた場合でも、飲用後に苦味が後を曳いたり、香味がべたつく等の問題が生じ難い。柑橘類風味ノンアルコール飲料の飲用後の後味をすっきりさせる観点から、本発明で使用する柑橘類のフレーバーは、原料に柑橘類の果皮を使用して製造されたものであることが特に好ましい。

0028

柑橘類の種類としては、爽やか、すっきりした香りのものであれば、特に限定されない。例えば、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ、シークァーサーシトラス等が挙げられる。中でも好ましい柑橘類はレモン及びグレープフルーツである。

0029

柑橘類のフレーバーとしては、一種類のフレーバーが用いられてもよく、複数の種類のフレーバーが用いられてもよい。好ましくは、柑橘類のフレーバーは、レモンのフレーバー及びグレープフルーツのフレーバーである。

0030

本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料は果汁を含有しないことが好ましい。その場合、ボディ感が後を曳かなくなり、香味にべたつき感がなく、また、果汁由来成分の劣化による苦味、渋味の増大が防止される。その結果、飲用後の清涼感、スッキリ感が増強される。

0031

本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料に含まれる柑橘類のフレーバーの量は適宜設定できるが、一般に、0.02〜0.4w/v%である。柑橘類のフレーバーの含有量が0.02w/v%未満であると柑橘類風味ノンアルコール飲料の清涼感又は飲みやすさが不十分になり、0.4w/v%を超えると柑橘類風味ノンアルコール飲料に発生する劣化臭が強くなり易い。柑橘類のフレーバーの含有量は、好ましくは0.05〜0.3w/v%であり、より好ましくは0.1〜0.25w/v%である。

0032

酸味物質とは、飲料に酸味を付与することができる物質をいう。一般に、酸味料は酸味物質、及び人体に無害な酸又はその塩である。ここでいう酸味料とは、厚生労働大臣が指定した「指定添加物」と長年使用されてきた天然添加物として品目が決められている「既存添加物」に「酸味料」と分類されている物質をいう。「指定添加物」及び「既存添加物」に含まれる物質は日本食品添加物協会のホームページに記載されている。

0033

酸味料の具体例としては、アジピン酸、クエン酸、クエン酸三ナトリウムグルコノデルタラクトングルコン酸グルコン酸カリウムグルコン酸ナトリウムコハク酸、コハク酸一ナトリウムコハク酸二ナトリウム酢酸ナトリウム、DL−酒石酸、L−酒石酸、DL−酒石酸ナトリウム、L−酒石酸ナトリウム、二酸化炭素乳酸乳酸ナトリウム氷酢酸フマル酸フマル酸一ナトリウム、DL−リンゴ酸、DL−リンゴ酸ナトリウム及びリン酸が挙げられる。これらは、カリウム塩ナトリウム塩といった塩の形態で用いることも可能であるし、緩衝液の形態で用いることも可能である。

0034

酸味物質としては、一種類の物質が用いられてもよく、複数の種類の物質が用いられてもよい。好ましくは、酸味物質は、クエン酸又はリンゴ酸、又はこれらの組み合わせである。

0035

本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料に含まれる酸味物質の量は甘味などとのバランスを考慮して適宜設定できるが、一般に、0.1〜0.7w/v%である。酸味物質の含有量が0.1w/v%未満であると酸度が低くなりすぎ、難消化性デキストリン添加によるべたつき感、重い後味感が目立ちやすくなる。酸味物質の含有量が0.7w/v%を超えると酸度が高くなりすぎ、酸味の後味が目立ちやすくなる。酸味物質の含有量は、好ましくは0.15〜0.6w/v%であり、より好ましくは0.2〜0.5w/v%である。

0036

難消化性デキストリンはデンプン分解物であり、デンプンを酸焙焼して得られるデキストリンアルファーアミラーゼなどの酵素を作用させて酵素分解を行った後、食物繊維成分分取したものである。

0037

本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料に含まれる難消化性デキストリンの量は、一般に、0.7〜1.6w/v%である。難消化性デキストリンの含有量が0.7w/v%未満であると、製造後短期間のうちに柑橘類風味ノンアルコール飲料における劣化臭が認識され易くなる。また、その場合、アルコール飲料らしいボディ感が不足し易い。難消化性デキストリンの含有量が1.6w/v%を超えると、べたつき感、重い後味感が目立ち、柑橘類風味ノンアルコール飲料の風味が悪くなることがある。難消化性デキストリンの含有量は、好ましくは0.8〜1.5w/v%であり、より好ましくは0.85〜1.45w/v%である。

0038

本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料は、pH2.8〜3.9を示す。柑橘類風味ノンアルコール飲料がこの範囲のpHを示すことで、適度な酸味と味のしまりが確保される。その結果、難消化性デキストリン添加によるべたつき、重い後味感が無くなり、すっきりした後味が感じられる。柑橘類風味ノンアルコール飲料のpHは、pH調整剤を適量添加することにより、調整することができる。pH調整剤としては、例えば、酸味料を使用することができる。柑橘類風味ノンアルコール飲料のpHは、好ましくは2.9〜3.6であり、より好ましくは3.0〜3.5である。

0039

本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料は甘味物質を適度に含有することが好ましい。甘味物質とは、飲料に甘味を付与することができる物質をいう。例えば、高甘味度甘味料、糖類及び糖アルコールは甘味物質に該当する。ここでいう高甘味度甘味料とは、上記「指定添加物」及び「既存添加物」に「甘味料」と分類されている物質をいう。

0041

糖類の具体例としては、異性化糖ブドウ糖果糖砂糖麦芽糖及び乳糖が挙げられる。

0042

糖アルコールの具体例としては、還元麦芽糖水飴エリスリトール、キシリトール及びマルチトールが挙げられる。

0043

甘味物質としては、一種類の物質が用いられてもよく、複数の種類の物質が用いられてもよい。好ましくは、甘味物質は高甘味度甘味料であり、中でも好ましい高甘味度甘味料はアセスルファムカリウム又はスクラロース、又はこれらの組み合わせである。

0044

甘味物質として高甘味度甘味料を使用する場合、本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料に含まれる高甘味度甘味料の量は高甘味度甘味料の種類を考慮して適宜設定できるが、一般に、0.003〜0.04w/v%である。高甘味度甘味料の含有量が0.003w/v%未満であると、酸味が目立ち、香味のバランスが悪くなる。高甘味度甘味料の含有量が0.04w/v%を超えると、甘味の後味が目立ち、スッキリ感が低下する。高甘味度甘味料の含有量は、好ましくは0.005〜0.03w/v%であり、より好ましくは0.01〜0.02w/v%である。

0045

本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料は砂糖に換算すると8.0g/100ml以下に相当する甘味度を有する。砂糖を1.00とした甘味度(以下、単に「甘味度」ということがある。)とは、砂糖の甘さを1.00とした場合の、甘味の強さを官能検査により評価したものである。砂糖を1.00とした甘味度は甘味料の甘味度及び甘味料の使用量から算出する。甘味料の甘味度はアセスルファムカリウムであれば約200、スクラロースであれば約600である。本値は精糖工業会発行「甘味料の総覧」(1990年5月発行)及び株式会社光琳発行「高甘味度甘味料スクラロースのすべて」(2003年5月発行)に記載されている値を採用する。本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料は、砂糖に換算すると、好ましくは2.0g/100ml〜6.0g/100ml、より好ましくは3.0g/100ml〜5.0g/100mlに相当する甘味度を有する。

0046

本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料はクエン酸換算した酸度が0.6g/100ml以下である。クエン酸換算した酸度は、国税所定分析法にて定められた酸度の測定方法に基づいて算出する。クエン酸換算した酸度は、好ましくは、0.25g/100ml〜0.5g/100mlである。

0047

砂糖換算した甘味度及びクエン酸換算した酸度を上記範囲に調節することにより、甘味と酸味のバランスがよくなり、柑橘類風味ノンアルコール飲料の美味しさが向上する。

0048

本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料は糖質が0.5g/100ml未満である。糖質を低減することで、肥満糖尿病等の糖質の摂取に起因した健康に対する悪影響が生じ難くなる。また、糖質ゼロになることで、柑橘類風味ノンアルコール飲料の清涼感やスッキリ感が実現できる。

0049

本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料では、更に必要に応じて、色素香料ビタミン類、アミノ酸、水溶性食物繊維、安定化剤乳化剤等、柑橘類風味ノンアルコール飲料の分野で通常用いられている原料や食品添加物を用いてもよい。色素の具体例としては、カラメルアントシアニン色素フラボノイド色素、カロテノイド色素キノン色素ポリフィリンジケトン色素、ベタシアニン色素、アザフィロン色素、クチナシ色素等が挙げられる。

0050

本発明の柑橘類風味ノンアルコール飲料の製造方法は、一例として次に説明するとおり、柑橘類風味ノンアルコール飲料を製造する際に通常行われる工程を包含する。飲用水、柑橘類のフレーバー、酸味物質、難消化性デキストリン、甘味物質、食品添加物を所定量、均一に混合する。次いで、得られた混合液を冷却し、必要に応じてカーボネーションを行う。その後、容器充填密封することにより目的とする柑橘類風味ノンアルコール飲料を製造することができる。容器に充填する前に膜ろ過フィルターを用いてろ過してもよい。また、濃厚な状態で中間液を作成した後に、炭酸水を添加して柑橘類風味ノンアルコール飲料を調製してもよい。

0051

以下の実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。

0052

実施例1
レモンテイスト飲料の製造
レモンのフレーバーとしてアイエフ・エフ日本株式会社製のレモン香料を準備した。

0053

難消化性デキストリンとして化学工業株式会社製「ファイバーソル2」(商品名)を準備した。クエン酸として扶化学工業株式会社製「クエン酸フソウ(無水)」(商品名)を準備した。クエン酸ナトリウムとして扶桑化学工業株式会社製「精製クエン酸ナトリウム」(商品名)を準備した。

0054

表1に掲げる原料について数値で示した配合量を量し水に溶解、完成量1リットルガス圧2.3VOLになるよう調整しレモンテイスト飲料を製造した。

0055

[表1]

0056

製造したレモンテイスト飲料のpHを測定した。次いで、このレモンテイスト飲料を60℃の環境下で5日間保存した。保存前及び保存後のレモンテイスト飲料を官能試験に供した。

0057

比較例1
難消化性デキストリンを配合しないこと以外は実施例1と同様にしてレモンテイスト飲料を製造した。製造したレモンテイスト飲料のpHを測定した。次いで、このレモンテイスト飲料を60℃の環境下で5日間保存した。保存前及び保存後のレモンテイスト飲料を官能試験に供した。

0058

実施例2
グレープフルーツテイスト飲料の製造
グレープフルーツのフレーバーとしてアイ・エフ・エフ日本株式会社製のグレープフルーツ香料を準備した。

0059

難消化性デキストリンとして松谷化学工業株式会社製「ファイバーソル2」(商品名)を準備した。クエン酸として扶桑化学工業株式会社製「クエン酸フソウ(無水)」(商品名)を準備した。クエン酸ナトリウムとして扶桑化学工業株式会社製「精製クエン酸ナトリウム」(商品名)を準備した。

0060

表2に掲げる原料について数値で示した配合量を秤量し水に溶解、完成量1リットル、ガス圧2.3VOLになるよう調整しグレープフルーツテイスト飲料を製造した。

0061

[表2]

0062

製造したグレープフルーツテイスト飲料のpHを測定した。次いで、このグレープフルーツテイスト飲料を60℃の環境下で5日間保存した。保存前及び保存後のグレープフルーツテイスト飲料を官能試験に供した。

0063

比較例2
難消化性デキストリンを配合しないこと以外は実施例2と同様にしてグレープフルーツテイスト飲料を製造した。製造したグレープフルーツテイスト飲料のpHを測定した。次いで、このグレープフルーツテイスト飲料を60℃の環境下で5日間保存した。保存前及び保存後のグレープフルーツテイスト飲料を官能試験に供した。

0064

官能試験
実施例1、比較例1、実施例2及び比較例2で得られた飲料の官能試験は次のようにして行った。

0065

スピリッツリキュール類専門パネル6人が上記飲料を試飲し、劣化臭の有無について官能評価した。その際、試験対象の各飲料は、製造直後の劣化臭がないものの点数が7、劣化臭が強いものの点数が1になるように、7段階に採点した。評価点は6人の採点の平均値を採用した。また、6人のコメントをまとめた。結果を表3に示す。

0066

[表3]

実施例

0067

後味のスッキリ感は、全ての飲料が優れていた。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 三菱瓦斯化学株式会社の「 ピロロキノリンキノンを含む容器詰麦茶飲料」が 公開されました。( 2019/05/23)

    【課題】味を改善した容器詰麦茶飲料及び機能性容器詰飲料の提供。【解決手段】ピロロキノリンキノン及び/又はその塩を15〜100mg/L、好ましくは、20〜60mg/L含有する容器詰麦茶飲料。麦茶からの抽... 詳細

  • 三菱瓦斯化学株式会社の「 青臭みを抑えた野菜飲料」が 公開されました。( 2019/05/23)

    【課題】本発明は、野菜汁又は野菜果汁混合飲料であって、本来の味を変えずに野菜の青臭みが抑制され、これにより飲み易さが高められた、野菜汁又は野菜果汁混合飲料を提供することを目的とする。【解決手段】野菜汁... 詳細

  • 三菱瓦斯化学株式会社の「 フルーティーなノンアルコールビール」が 公開されました。( 2019/05/23)

    【課題】フルーティーな風味が付与されたノンアルコールのビールテイスト飲料の提供。【解決手段】ピロロキノリンキノン及び/又はその塩を40〜125mg/L含む、ノンアルコールのビールテイスト飲料。ピロロキ... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ