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技術 電動リールシステム

出願人 株式会社シマノ
発明者 林健太郎片山陽介新妻翔
出願日 2014年12月5日 (5年6ヶ月経過) 出願番号 2014-246730
公開日 2016年6月20日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2016-106568
状態 特許登録済
技術分野 魚釣り(3)釣用リール
主要キーワード 制御ケース 速度一定モード 装着脚 電力線通信方式 竿支持具 調整段階 発熱対策 水深表示
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重要な関連分野

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図面 (8)

課題

電動リールステムにおいて、電動リールの小型化及び軽量化を図り釣り人の動作とその範囲を制限しないようにする。

解決手段

電動リールシステム2は、電動リール4と、給電装置6と、通信部8と、モータ制御部10と、を備える。電動リール4は、リール本体12、リール本体12に支持されるモータ14、モータ14によって回転駆動されるスプール16、スプール16の回転を検出する回転検出部18、モータ14を操作する操作部20、及び検出されたスプール16の回転から表示情報を生成可能な表示情報生成部22a、を有する。通信部8は、表示情報を汎用表示装置DSに無線発信可能であり、表示情報を表示装置DSのみで表示させるためのものである。モータ制御部10は、操作部20の操作に応じてモータ14を制御する。通信部8及びモータ制御部10は、給電装置6と電動リール4の少なくともいずれか一方に設けられる。

概要

背景

電動リールは、スプールの回転をモータによって行えるリールである。従来の電動リールには、モータを操作する操作部と、水深表示用のたとえば液晶ディスプレイからなる表示装置と、を有する。表示装置には、仕掛け水深、モータの調整段階棚位置などが表示される。表示装置を電動リールに設けると、電動リールが大型化するとともに、重量が増加する。そこで、電動リールの外部に表示装置を設けた電動リールが知られている(たとえば、特許文献1参照)。従来の電動リールは、表示装置は、電動リール専用のものであり、電気配線によって、電動リールに接続される。

概要

電動リールシステムにおいて、電動リールの小型化及び軽量化をり釣り人の動作とその範囲を制限しないようにする。電動リールシステム2は、電動リール4と、給電装置6と、通信部8と、モータ制御部10と、を備える。電動リール4は、リール本体12、リール本体12に支持されるモータ14、モータ14によって回転駆動されるスプール16、スプール16の回転を検出する回転検出部18、モータ14を操作する操作部20、及び検出されたスプール16の回転から表示情報を生成可能な表示情報生成部22a、を有する。通信部8は、表示情報を汎用の表示装置DSに無線発信可能であり、表示情報を表示装置DSのみで表示させるためのものである。モータ制御部10は、操作部20の操作に応じてモータ14を制御する。通信部8及びモータ制御部10は、給電装置6と電動リール4の少なくともいずれか一方に設けられる。

目的

本発明の課題は、電動リールシステムにおいて、電動リールの小型化及び軽量化を図りつつ釣り人の動作とその範囲を制限しないようにすることにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

リール本体、前記リール本体に支持されるモータ、前記モータによって回転駆動されるスプール、前記スプールの回転情報を検出する回転検出部、前記モータを操作する操作部、及び検出された前記スプールの回転情報から表示情報を生成可能な表示情報生成部、を有する電動リールと、前記電動リールの外部に設けられ、前記電動リールに電力を供給する給電装置と、前記表示情報を汎用表示装置無線発信可能であり、前記表示情報を前記表示装置のみで表示させるための通信部と、前記操作部の操作に応じて前記モータを制御可能なモータ制御部と、を備え、前記通信部及び前記モータ制御部は、前記給電装置と前記電動リールの少なくともいずれか一方に設けられる、電動リールシステム

請求項2

前記操作部は、前記リール本体に移動可能に設けられる操作部材と、前記操作部材の移動位置を検出可能な位置検出部と、を有する、請求項1に記載の電動リールシステム。

請求項3

前記モータ制御部は、前記モータの側部に設けられる、請求項1又は2に記載の電動リールシステムの電動リール。

請求項4

前記給電装置は、電源と、前記電源と前記電動リールを接続するケーブルを有する、請求項1又は2に記載の電動リールシステム。

請求項5

前記モータ制御部の少なくとも一部は、前記ケーブルに設けられる、請求項4に記載の電動リールシステム。

請求項6

前記モータ制御部の少なくとも一部は、前記電源に設けられる、請求項4に記載の電動リールシステム。

請求項7

前記モータ制御部は、パルス幅変調によって前記モータを駆動するモータ駆動部と、前記モータ駆動部を制御する駆動制御部と、を有する、請求項4項に記載の電動リールシステム。

請求項8

前記モータ駆動部は、前記ケーブル及び前記電源のいずれか一方に設けられる、請求項7に記載の電動リールシステム。

請求項9

前記モータ駆動部は、前記電動リールに設けられる、請求項7に記載の電動リールシステム。

請求項10

前記駆動制御部は、前記電動リールに設けられる、請求項9に記載の電動リールシステム。

請求項11

前記通信部は、前記電動リールに設けられる、請求項1から10のいずれか1項に記載の電動リールシステム。

請求項12

前記通信部は、前記給電装置に設けられる、請求項1から10のいずれか1項に記載の電動リールシステム。

技術分野

0001

本発明は、リールシステム、特に、電動リールを含む電動リールシステムに関する。

背景技術

0002

電動リールは、スプールの回転をモータによって行えるリールである。従来の電動リールには、モータを操作する操作部と、水深表示用のたとえば液晶ディスプレイからなる表示装置と、を有する。表示装置には、仕掛け水深、モータの調整段階棚位置などが表示される。表示装置を電動リールに設けると、電動リールが大型化するとともに、重量が増加する。そこで、電動リールの外部に表示装置を設けた電動リールが知られている(たとえば、特許文献1参照)。従来の電動リールは、表示装置は、電動リール専用のものであり、電気配線によって、電動リールに接続される。

先行技術

0003

特開2002−27878号

発明が解決しようとする課題

0004

従来の電動リールでは、表示装置を電動リールと別に設けたので、電動リールの小型化及び軽量化を図れる。しかし、大型の表示装置が竿支持具に固定され、さらに、表示装置と電動リールが有線で接続されるため、釣り人の動作とその範囲が制限される。

0005

本発明の課題は、電動リールシステムにおいて、電動リールの小型化及び軽量化を図りつつ釣り人の動作とその範囲を制限しないようにすることにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係る電動リールシステムは、電動リールと、給電装置と、通信部と、モータ制御部と、を備える。電動リールは、リール本体、リール本体に支持されるモータ、モータによって回転駆動されるスプール、スプールの回転を検出する回転検出部、モータを操作する操作部、及び検出されたスプールの回転から表示情報を生成可能な表示情報生成部、を有する。通信部は、表示情報を汎用の表示装置に無線発信可能であり、表示情報を表示装置のみで表示させるためのものである。モータ制御部は、操作部の操作に応じてモータを制御可能である。通信部及びモータ制御部は、給電装置と電動リールの少なくともいずれか一方に設けられる。

0007

この電動リールシステムでは、操作部が操作されると、モータ制御部によって、モータが制御され、スプールが糸巻き取り方向に回転する。また、仕掛けの自重、又はドラグの作動によって、スプールが糸繰り出し方向に回転する。この回転及び回転方向を含むスプールの回転の情報が回転検出部によって検出される。検出された回転の情報から表示情報が生成され、表示情報が通信部を介して釣り人が任意に準備した汎用の表示装置に発信され、汎用の表示装置のみで表示情報が表示される。汎用の表示装置として、例えば、スマートフォンタブレット、及びスマートフォンを介して通信可能なウェラブ端末などの通信端末を用いることによって、大型の固定された表示装置を用いることなく表示情報を使用者が汎用の表示装置で視認できる。また、通信部とモータ制御部は、給電装置と電動リールの少なくともいずれか一方に設けられるので、電動リールをさらに小型化及び軽量化できる。さらに、釣り人が準備した任意のサイズの汎用の表示装置を使用できるので、電動リールが大型の固定された表示装置に有線で接続されることがなくなり、釣り人の動作やその範囲が制限されることがない。

0008

操作部は、リール本体に移動可能に設けられる操作部材と、操作部材の移動位置を検出可能な位置検出部を有してもよい。この場合には、位置検出部の検出情報によって、通信部を介してモータの操作情報を表示装置に発信できる。このため、操作部材の移動位置を表示装置によって視認できる。

0009

モータ制御部は、モータの側部に設けられてもよい。この場合には、リール本体の釣り竿から離反する端部までの距離が小さくなり、釣り竿とともに電動リールを掴みやすくなる。

0010

給電装置は、電源と、電源と電動リールを接続するケーブルを有してもよい。この場合には、どのような場所でも電動リールを動作させることができる。

0011

モータ制御部の少なくとも一部は、ケーブルに設けられてもよい。この場合には、電動リールにモータ制御部の少なくとも一部を設ける必要がないので、電動リールのさらなる小型化及び軽量化を図れる。

0012

モータ制御部の少なくとも一部は、電源に設けられてもよい。この場合には、電動リールにモータ制御部の少なくとも一部を設ける必要がないので、電動リールのさらなる小型化及び軽量化を図れる。

0013

モータ制御部は、パルス幅変調によってモータを駆動するモータ駆動部と、モータ駆動部を制御する駆動制御部と、を有してもよい。この場合には、モータ駆動部と、駆動制御部とを、別々に配置できる。特に電動リールにおいて、大きな体積を占めるモータ駆動部を電動リールの外部に配置することによって、電動リールのさらなる小型化及び軽量化を図れる。また、モータ駆動部は高温になりやすいが、外気に接触しやすい電動リールの外部にモータ駆動部を設けることによって、モータ駆動部の発熱対策も容易になる。

0014

モータ駆動部は、ケーブル及び電源のいずれか一方に設けられてもよい。この場合には、電動リールの外部にモータ駆動部が設けられるので、電動リールのさらなる小型化及び軽量化を図れる。

0015

モータ駆動部は、電動リールに設けられてもよい。この場合には、モータ駆動部をモータの近くに配置することによって、電動リールの小型化を図れる。

0016

駆動制御部は、電動リールに設けられてもよい。この場合には、モータ駆動部と駆動制御部とを一つの回路基板に配置できる。このため、給電装置との間の信号線が不要になり、ケーブルの構成が簡素化する。

0017

通信部は、電動リールに設けられてもよい。この場合には、通信部への信号線が不要になり、ケーブルの構成が簡素化する。

0018

通信部は、給電装置に設けられてもよい。この場合には、電動リールを、電波を通しにくいが強度が高い金属製にすることができる。

発明の効果

0019

本発明によれば、電動リールの小型化及び軽量化を図りつつ釣り人の動作とその範囲を制限しないようにできる。

図面の簡単な説明

0020

本発明の第1実施形態による電動リールシステムの構成を示すブロック図。
電動リールシステムの構成を示す斜視一部正面図。
本発明の電動リールシステムの電動リールの第1側カバーを外した状態の側面図。
図3切断線IV−IVによって切断した断面図。
本発明の第2実施形態による電動リールシステムの図1に相当するブロック図。
本発明の第3実施形態による電動リールシステムの図1に相当するブロック図。
本発明の第4実施形態による電動リールシステムの図1に相当するブロック図。

実施例

0021

<第1実施形態>
図1及び図2において、本発明の第1実施形態による電動リールシステム2は、電動リール4と、給電装置6と、通信部8と、モータ制御部10と、を備える。通信部8及びモータ制御部10は、給電装置6と電動リール4の少なくともいずれか一方に設けられる。第1実施形態では、通信部8及びモータ制御部10は、電動リール4に設けられる。

0022

電動リール4は、釣り糸を前方に繰り出し可能であり、釣り竿RDを持つ手で掴むことができる小型のリールである。なお、以降の電動リール4の説明では、釣り糸の繰り出し方向が前方向であり、左右は、電動リール4を後方から見たときの状態で表す。電動リール4は、表示装置を有しておらず、電動リール4の外部に設けられる汎用の表示装置DSに表示情報を発信可能である。汎用の表示装置DSは、例えば、スマートフォン、タブレット、及びスマートフォンを介して通信可能なウェラブル端末などの通信端末を含む。第1実施形態では、表示装置DSは、例えば、手首に装着可能なウェラブル端末である。表示装置DSに、電動リール4から発信される表示情報を表示可能にするアプリケーションインストールすることによって、携帯端末を電動リール4の表示装置DSとして機能させる。また、電動リール4は、電動リール4の外部に設けられる給電装置6から電力が供給される。

0023

電動リール4は、図1及び図2に示すように、ハンドル11、リール本体12、モータ14、スプール16、回転検出部18、操作部20、制御部22、及び受電部24を有する。ハンドル11は、スプール16を手動で糸巻き取り方向に回転させるために設けられる。本実施形態では、ハンドル11は、リール本体12の右側に設けられる。なお、ハンドルがリール本体の左側に設けられてもよい。

0024

図2及び図3に示すように、リール本体12は、例えば、短繊維グラスファイバー強化された合成樹脂製の部材である。リール本体12は、釣り竿RDに装着可能な竿装着脚部32、フレーム34、サムレスト36、並びに第1側カバー38及び第2側カバー40、を有する。竿装着脚部32は、釣り竿RDに装着可能に前後方向に延びる。竿装着脚部32は、例えば、フレーム34と一体的に形成される。フレーム34は、図3及び図4に示すように、第1側板34a及び第2側板34bと、第1側板34a及び第2側板34bを前後に間隔を隔てて連結する複数の連結部34cと、含む。第1側板34a及び第2側板34bは、スプール16の軸心X方向に間隔を隔てて対向する。サムレスト36は、第1側板34a及び第2側板34bの間で軸心Xよりも竿装着脚部32から離反して配置される。サムレスト36は、電動リール4が釣り竿RDに装着された状態で、釣り竿RDを握る手の親指を載置可能な板状に形成される。サムレスト36は、リール本体12の糸繰り出し側である前部に設けられる。

0025

第1側カバー38及び第2側カバー40は、第1側板34a及び第2側板34bを、スプール16の軸方向外側から個別に覆う。第1側カバー38と第1側板34aとの間、及び第2側カバー40と第2側板34bとの間には、それぞれ各種の機構を装着するための空間が形成される。

0026

モータ14は、リール本体12に支持される。モータ14は、第1側カバー38と、第2側カバー40と、によって囲まれた空間内に配置される。具体的には、モータ14は、図3に示すように、スプール16よりも前方に配置される。モータ14は、第1側板34aと第2側板34bとを連結する筒状に形成された前側の連結部34cの内部に収納される。前側の連結部34cは、スプール16よりも前方に配置される。

0027

スプール16は、モータ14によって回転駆動される。スプール16は、図4に示すように、第1側板34a及び第2側板34bの間に回転可能に支持され、外周に釣り糸が巻き付けられる。スプール16は、中心を貫通するスプール軸42に一体回転可能に連結される。スプール16は、スプール軸42を介してリール本体12に回転自在に支持される。スプール軸42は、第1側板34a及び第2側カバー40に軸受によって回転自在に支持される。スプール16は、一体形成された糸巻き胴部16a、第1フランジ部16b、第2フランジ部16c、及びボス部16d、を有する。第1フランジ部16bは、糸巻き胴部16aの一端に一体形成され、第1側板34aに対向して配置される。第2フランジ部16cは、糸巻き胴部16aの他端に一体形成され、第2側板34bに対向して配置される。ボス部16dは、糸巻き胴部16aとスプール軸42との間に配置され、スプール軸42に一体回転可能に連結される。第1フランジ部16bの第1側板34aと対向する面には、周方向に間隔を隔てて配置され、第1側板34aに向けて突出する複数(例えば2つ)の突起部16eが設けられる。各突起部16eには、回転検出部18によって検出される磁石44が装着される。

0028

回転検出部18は、第1側カバー38及び第2側カバー40のいずれか一方の内部に収容され、スプール16の回転を検出する。本実施形態では、図3に示すように、回転検出部18は、第1側カバー38の内部に収容される。具体的には、回転検出部18は、第1側板34aに設けられるセンサケース48内に収容されるセンサ46を有する。センサ46は、例えばホール素子である。センサ46は、第1フランジ部16bに設けられる複数の磁石44の磁力を検出することによって、スプール16の回転方向及び回転位置の変化(例えば、スプール16の回転速度及びスプール16が所定の位置(例えば、スプール16への釣り糸の巻初め位置)から何回転したかを示す回転数)を検出可能である。センサ46は、ホール素子に限定されず、ロータリエンコーダ又は光センサでもよい。

0029

操作部20は、モータ14を操作するためにリール本体12に設けられる。操作部20は、リール本体12に移動可能に設けられる操作部材20aと、操作部材20aの移動位置を検出可能な位置検出部20bと、を有する。操作部材20aはレバー又は円形ダイヤルの形態である。本実施形態では、操作部材20aは、図2に示すように、第2側板34bと第2側カバー40の間に回動自在に配置されるダイヤルの形態である。操作部材20aの回動範囲は、例えば120度程度である。操作部材20aの操作位置(例えば、操作部20の回動位置)は、位置検出部20bによって検出される。位置検出部20bは、例えば、操作部材20aに設けられる図示しない検出子を検出するセンサを有する。例えば検出子は磁石であり、センサはホール素子である。なお、センサは、ホール素子に限定されず、ロータリエンコーダ又は光センサでもよい。位置検出部20bは、センサから操作部材20aの移動位置である回動位置を出力する。

0030

制御部22は、第1側カバー38及び第2側カバー40のいずれか一方の側カバーの内部に収容される。第1実施形態では、制御部22は、回転検出部18と同じ側カバー、すなわち、モータ14の側部に配置される第1側カバー38の内部に設けられる。具体的には、図3に示すように、制御部22は、第1側板34aの第1側カバー38と対向する面に固定された合成樹脂脂製の制御ケース50内に収容される。制御部22は、例えば、マイクロコンピュータによって構成される。制御部22は、図1に示すように、モータ制御部10の一部である駆動制御部10aと、表示情報生成部22aと、を有する。駆動制御部10a及び表示情報生成部22aは、第1実施形態では、制御部22によってソフトウェアで実現される機能構成である。モータ制御部10は、駆動制御部10aと、モータ駆動部10bと、を有する。モータ駆動部10bは、デューティー比を用いたパルス幅変調によってモータ14を駆動する。モータ駆動部10bは、図4に示すように、制御ケース50内に制御部22とともに収容される複数の電界効果トランジスタ10cを含む。

0031

駆動制御部10aは、操作部材20aの回動位置の段階に応じてモータ駆動部10bをデューティー制御する。具体的には、駆動制御部10aは、操作部材20aの操作範囲複数段階(例えば31段階)に分割して、速度一定モードと、張力一定モードとの二つの制御モードのいずれかでモータ駆動部10bを制御可能である。速度一定モードでは、スプール16の回転速度を複数段階に設定できる。張力一定モードでは、釣り糸に作用する張力を複数段階に設定できる。表示情報生成部22aは、回転検出部18の検出結果から表示情報を生成する。具体的には、回転検出部18によって検出された回転数からスプール16から繰り出された糸長を算出し、仕掛けの水深の表示情報を生成する。

0032

受電部24は、モータ14を駆動する電力を給電装置6から受ける。受電部24は、図3及び図4に示すように、第1側カバー38と第1側板34aとの間に設けられる雄コネクタ24aを有する。雄コネクタ24aは、例えば給電装置6のケーブル6bを着脱可能かつ電気的に接続可能であり、内部に図示しない複数の端子ピンが設けられる。

0033

給電装置6は、直流の電源6aと、電源6aと電動リール4とを電気的に接続するケーブル6bと、を有する。ケーブル6bは、電源6a及び受電部24に着脱可能、かつ電気的に接続可能である。ケーブル6bは、受電部24の雄コネクタ24aに電気的に着脱可能に接続される雌コネクタ6cと、電源6aの正負端子に電気的に接続可能な一対のクリップ6dと、配線を一対のクリップ6dに分配するためのボックス6eとを有する。なお、給電装置は、電動リール4の受電部24に着脱可能に装着される電源だけで構成されてもよい。

0034

通信部8は、例えば制御ケース50内に制御部22とともに収容される。通信部8は、回転検出部18の検出結果に関する情報を信号化し、表示装置DSに無線発信する。また、通信部8は、位置検出部20bで検出された操作部材20aの操作位置を信号化し、表示装置DSにさらに無線発信する。通信部8は、IEEE 802.15.1又はIEEE 802.15.4等で規格化された近距離無線通信規格準拠した信号を発信する。

0035

このように構成された電動リールシステム2では、釣りを行う前に、電源6aに接続されたケーブル6bを受電部24に接続し、電動リール4に電力を供給する。

0036

クラッチオフ操作によって、釣り糸をスプール16から繰り出すと、回転検出部18によって、スプール16の糸繰り出し方向の回転が検出される。この回転に応じた信号が通信部8から表示装置DSに発信され、表示装置DSの水深表示の数値が増加する。クラッチオン操作を行うと、釣り糸の繰り出しが止まり、スプール16の回転が停止し、表示装置DSでの水深表示の増加が止まる。

0037

操作部材20aを操作すると、操作部材20aの回動位置に応じて駆動制御部10aがモータ駆動部10bを制御し、モータ14がスプール16を糸巻き取り方向に回転させる。スプール16が糸巻き取り方向に回転すると、回転検出部18がスプール16の回転を検出し、表示情報生成部22aが、糸長を算出して表示情報を生成する。生成された表示情報、及び位置検出部20bで検出された回動位置は、通信部8によって信号化され表示装置DSに発信される。この信号を予めペアリングされた表示装置DSが受信する。表示装置DSでは、回動位置及び表示情報をアプリケーションによって、表示情報を数値及び図形の少なくともいずれかで表示する。また、回動位置を値(例えば、0−31の数値)及び図形の少なくともいずれかで表示する。ここでは、通信部8から表示情報及び回動位置を無線で表示装置DSに発信し、それらの情報が表示装置DSに表示されるので、電動リール4の小型化及び軽量化を図れる。さらに、釣り人がすでに使用している任意のサイズの汎用の表示装置DSで表示情報及び操作情報を表示できるので、電動リール4の外部に表示装置DSを設けても、釣り人の動作やその範囲を制限しない。

0038

<第2実施形態>
以降の説明では、下記に説明する構成以外の電動リールシステム2の構成は、第1実施形態と同じであるので、図に符号を付してその構成の説明を省略する。

0039

図5に示すように、第2実施形態の電動リールシステム102では、モータ制御部110の少なくとも一部がケーブル6bに設けられる。第2実施形態では、駆動制御部110aは、第1実施形態と同様に電動リール4に設けられるが、モータ駆動部110bは、給電装置6に設けられる。第2実施形態では、モータ駆動部110bは、給電装置6のケーブル6bのボックス6eに設けられる。第2実施形態では、ボックス6eと電動リール4との間の配線には、電力線に加えて複数本の信号線が追加される。一つの信号線は、駆動制御部110aとモータ駆動部110bとを接続し、別の信号線は、モータ駆動部110bとモータ14とを接続する。このような構成の第2実施形態でも、第1実施形態と同様な作用効果を奏する。また、電動リール4において、大きな体積を占めるモータ駆動部110bをケーブル6bに配置することによって、電動リール4のさらなる小型化及び軽量化を図れる。さらに、モータ駆動部110bは高温になりやすいが、外気に接触しやすいケーブル6bにモータ駆動部110bを設けることによって、モータ駆動部110bに対する発熱対策も容易になる。

0040

<第3実施形態>
図6に示すように、第3実施形態の電動リールシステム202では、モータ制御部210の少なくとも一部は電源6aに設けられる。第2実施形態では、モータ制御部210の駆動制御部210aは、第1実施形態と同様に電動リール4に設けられるが、モータ駆動部210bは、電源6aに設けられる。第3実施形態では、電源6aと電動リール4との間の配線には、電力線に加えて複数本の信号線が追加される。一つの信号線は、駆動制御部210aとモータ駆動部210bとを接続し、別の信号線は、モータ駆動部210bとモータ14とを接続する。このような構成の第3実施形態でも、第1実施形態と同様な作用効果を奏する。また、電動リール4において、大きな体積を占めるモータ駆動部110bを電源6aに配置することによって、電動リール4のさらなる小型化及び軽量化を図れる。さらに、モータ駆動部110bは高温になりやすいが、外気に接触しやすい電源6aにモータ駆動部210bを設けることによって、モータ駆動部210bに対する発熱対策も容易になる。

0041

<第4実施形態>
図7に示すように、第4実施形態の電動リールシステム302では、通信部308が、電動リール4ではなく、給電装置6に設けられる。具体的には給電装置6のケーブル6bのボックス6eに設けられる。なお、給電装置6の電源6aに通信部を設けてもよい。この場合には、電動リール4を、電波を通しにくいが強度が高い金属製にすることができる。

0042

<特徴>
上記実施形態は、下記のように表現可能である。
(A)電動リールシステム2は、電動リール4と、給電装置6と、通信部8と、モータ制御部10と、を備える。電動リール4は、リール本体12、リール本体12に支持されるモータ14、モータ14によって回転駆動されるスプール16、スプール16の回転を検出する回転検出部18、モータ14を操作する操作部20、及び検出されたスプール16の回転から表示情報を生成可能な表示情報生成部22a、を有する。通信部8は、表示情報を汎用の表示装置DSに無線発信可能であり、表示情報を表示装置DSのみで表示させるためのものである。モータ制御部10は、操作部20の操作に応じてモータ14を制御可能である。通信部8及びモータ制御部10は、給電装置6と電動リール4の少なくともいずれか一方に設けられる。

0043

この電動リールシステム2では、操作部20が操作されると、モータ制御部10によって、モータ14が制御され、スプール16が糸巻き取り方向に回転する。また、仕掛けの自重、又はドラグの作動によって、スプール16が糸繰り出し方向に回転する。この回転及び回転方向を含むスプール16の回転の情報が回転検出部18によって検出される。検出された回転の情報から表示情報が生成され、表示情報が通信部8を介して汎用の表示装置DSに発信され、汎用の表示装置DSのみで表示情報が表示される。汎用の表示装置DSとして、例えば、スマートフォン、タブレット、及びスマートフォンを介して通信可能なウェラブル端末などの通信端末を用いることによって、専用の表示装置を用いることなく表示情報を使用者が汎用の表示装置DSで視認できる。また、通信部8とモータ制御部10は、給電装置6と電動リール4の少なくともいずれか一方に設けられるので、電動リール4をさらに小型化及び軽量化できる。さらに、汎用の表示装置DSを使用できるので、電動リール4に表示装置DSを設ける必要がなくなり、釣り人の動作とその範囲を制限せずに済む。

0044

(B)操作部20は、リール本体12に移動可能に設けられる操作部材20aと、操作部材20aの移動位置を検出可能な位置検出部20bを有してもよい。この場合には、位置検出部20bの検出情報によって、通信部8を介してモータ14の操作情報を表示装置DSに発信できる。このため、操作部材20aの移動位置を表示装置DSによって視認できる。

0045

(C)モータ制御部10は、モータ14の側部に設けられてもよい。この場合には、リール本体12の釣り竿RDから離反する方向の端部までの距離が小さくなり、釣り竿RDとともに電動リール4を掴みやすくなる。

0046

(D)給電装置6は、電源6aと、電源6aと電動リール4を接続するケーブル6bを有してもよい。この場合には、どのような場所でも電動リール4を動作させることができる。

0047

(E)モータ制御部110の少なくとも一部は、ケーブル6bに設けられてもよい。この場合には、電動リール4にモータ制御部110の少なくとも一部を設ける必要がないので、電動リール4のさらなる小型化及び軽量化を図れる。

0048

(F)モータ制御部210の少なくとも一部は、電源6aに設けられてもよい。この場合には、電動リール4にモータ制御部210の少なくとも一部を設ける必要がないので、電動リール4のさらなる小型化及び軽量化を図れる。

0049

(G)モータ制御部10は、パルス幅変調によってモータを駆動するモータ駆動部10bと、モータ駆動部10bを制御する駆動制御部110aと、を有してもよい。この場合には、モータ駆動部110bと、駆動制御部110aとを、別々に配置できる。特に電動リール4において、大きな体積を占めるモータ駆動部110bを電動リール4の外部に配置することによって、電動リール4のさらなる小型化及び軽量化を図れる。また、モータ駆動部110bは高温になりやすいが、外気に接触しやすい電動リール4の外部にモータ駆動部110bを設けることによって、モータ駆動部110bの発熱対策も容易になる。

0050

(H)モータ駆動部110b(又は210b)は、ケーブル6b(又は電源6a)に設けられてもよい。この場合には、電動リール4の外部にモータ駆動部110b(又は210b)が設けられるので、電動リール4のさらなる小型化及び軽量化を図れる。

0051

(I)モータ駆動部10bは、電動リール4に設けられてもよい。この場合には、モータ駆動部10bをモータ14の近くに配置することによって、電動リール4の小型化を図れる。

0052

(J)駆動制御部10aは、電動リール4に設けられてもよい。この場合には、モータ駆動部10bと駆動制御部10aとを一つの回路基板に配置できる。このため、給電装置6との間の信号線が不要になり、ケーブル6bの構成が簡素化する。

0053

(K)通信部8は、電動リール4に設けられてもよい。この場合には、通信部8への信号線が不要になり、ケーブル6bの構成が簡素化する。

0054

(L)通信部308は、給電装置6に設けられてもよい。この場合には、電動リール4を、電波を通しにくいが強度が高い金属製にすることができる。

0055

<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。

0056

(a)汎用の表示装置DSは、上記の通信端末に限定されず、電動リール4と近距離無線通信規格等で通信可能な汎用のものであればどのようなものでもよい。

0057

(b)上記実施形態では、通信部8、308が信号の発信を行っているが、本発明がこれに限定されない。通信部8,308が表示装置DSからの信号を受信できるように構成してもよい。この場合には、表示装置DSで、アプリケーションによって、例えば、モータの制御モードの切り換え、糸長とスプールの回転数との関係の学習、群れている棚位置の設定などのための操作が可能になる。これによって、これらの操作を行う操作部を電動リールに設けなくてもよい。

0058

逆に、上記の操作を行える別の操作部を電動リール4に設ければ、小型化及び軽量化の面では不利になるが、電動リール4の操作性が向上する。この場合、別の操作部は、サムレスト36又は第1側カバー38に設けてもよい。また別の操作部は、一つの操作部の異なる操作方法(例えば、短押し又は長押し、若しくは、シングルクリック又はダブルクリック及びそれらの組み合わせ)によって、複数の操作を実現するようにしてもよい。

0059

(c)第2実施形態から第4実施形態では、モータ制御部のモータ駆動部だけを給電装置6に設けたが、駆動制御部を含めてモータ制御部全体を給電装置6に設けてもよい。

0060

(d)第2実施形態から第4実施形態では、信号線によって、電動リールに設けた駆動制御部と給電装置に設けたモータ駆動部とを接続したが、本発明はこれに限定されない。電力線通信方式を採用して電力線だけで駆動制御部とモータ駆動部とを接続してもよい。

0061

(e)上記実施形態では電源6aの電力は、電動リールに供給されるが、本発明はこれに限定されない。電源6aの電力を表示装置DSに供給できるように、ケーブルを構成してもよい。

0062

4電動リール
6給電装置
6a電源
6bケーブル
8、308発信部
12 リール本体
14モータ
16スプール
18回転検出部
20 操作部
20a操作部材
29b位置検出部
10、110、210モータ制御部
10a、110a、210a駆動制御部
10b、210b、210bモータ駆動部
22a表示情報生成部
DS 表示装置

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