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図面 (14)

課題

複数の副装置に対して互いに異なるアドレス番号を設定する際に、個々の副装置が自らアドレス番号を選択し得る通信ステムを提供すること。

解決手段

通信システムにおいて、主装置1には複数の副装置2がデイジーチェーン接続されている。主装置1は、複数のアドレスがいずれかの副装置2に設定済みか否かを示すアドレス利用情報最上位の副装置2へ送信する。副装置2は、主装置1又は副装置2から受信したアドレス利用情報に基づき、記憶部21に記憶されている複数のアドレスの中から、自装置以外の副装置2に設定済みのアドレスとは異なるアドレスを、自装置のアドレスとして設定し、設定された自装置のアドレスについて、設定済みである旨にアドレス利用情報を更新し、更新されたアドレス利用情報を下位側にある副装置2又は主装置1へ送信する。主装置1は、アドレス利用情報を最下位の副装置2から受信する。

概要

背景

車載装置によって構成される通信ステムの一つとして、主装置に対して複数の副装置がデイジーチェーン接続されることにより、主装置及び複数の副装置が通信可能に構成された通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載された技術の場合、メインマイコン(主装置)に対して複数の電圧検出IC(副装置)がデイジーチェーン接続されている。

このような通信システムでは、個々の副装置を識別するために、複数の副装置それぞれに対して互いに異なるアドレスが設定される。このようなアドレスを設定する方法として、特許文献1に記載の技術では、メインマイコンが、その下位に接続された電圧検出ICに対してあるアドレス番号(例えば0。)を出力する。

各電圧検出ICは、上位側からアドレス番号(例えば0。)を受信した場合、そのアドレス番号に所定値(例えば1。)を加算することにより、新たなアドレス番号(例えば1。)を生成して、自身のアドレス番号として設定する。そして、自身の下位に接続された電圧検出ICが存在していれば、上記生成したアドレス番号(例えば1。)を、自身の下位に接続された電圧検出ICに送信する。

そのため、このような電圧検出ICにおける一連の処理は、各電圧検出ICが上位側からアドレス番号を受信した際に、各電圧検出ICにおいて実行され、これにより、各電圧検出ICには互いに異なるアドレス番号が設定されることとなる。

概要

複数の副装置に対して互いに異なるアドレス番号を設定する際に、個々の副装置が自らアドレス番号を選択し得る通信システムを提供すること。通信システムにおいて、主装置1には複数の副装置2がデイジーチェーン接続されている。主装置1は、複数のアドレスがいずれかの副装置2に設定済みか否かを示すアドレス利用情報最上位の副装置2へ送信する。副装置2は、主装置1又は副装置2から受信したアドレス利用情報に基づき、記憶部21に記憶されている複数のアドレスの中から、自装置以外の副装置2に設定済みのアドレスとは異なるアドレスを、自装置のアドレスとして設定し、設定された自装置のアドレスについて、設定済みである旨にアドレス利用情報を更新し、更新されたアドレス利用情報を下位側にある副装置2又は主装置1へ送信する。主装置1は、アドレス利用情報を最下位の副装置2から受信する。

目的

以上のような事情から、複数の副装置に対して互いに異なるアドレス番号を設定する際に、個々の副装置が自らアドレス番号を選択し得る通信システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

主装置(1)と、複数の副装置(2)とを有し、前記主装置に対して複数の前記副装置がデイジーチェーン接続されることにより、前記主装置から最上位の前記副装置へと伝送される情報を、上位側の前記副装置から下位側の前記副装置へ順に伝送して、最下位の前記副装置から前記主装置へと伝送可能に構成され、当該情報を伝送する際には、前記複数の副装置それぞれに対して設定されたアドレスで、個々の前記副装置を識別可能に構成され、前記主装置は、互いに異なる複数のアドレスをあらかじめ記憶する記憶部(11)と、前記複数のアドレスそれぞれについて、各アドレスがいずれかの前記副装置に対して設定済みか否かを示すアドレス利用情報を、最上位の前記副装置へと送信する送信部(12,S12)と、前記アドレス利用情報を、最下位の前記副装置から受信する受信部(13,S13)とを有し、前記副装置は、自身を自装置として、前記複数のアドレスをあらかじめ記憶する記憶部(21)と、前記アドレス利用情報を、上位側にある前記主装置又は前記副装置から受信する受信部(22,S21,S51)と、前記受信部によって受信された前記アドレス利用情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記複数のアドレスの中から、前記自装置以外の前記副装置に設定済みのアドレスとは異なるアドレスを選択し、当該選択したアドレス又は当該選択したアドレスに基づいて生成されるアドレスのいずれかである未設定アドレスを、前記自装置のアドレスとして設定するアドレス設定部(23,S23,S24,S53,S54)と、前記アドレス設定部によって設定された前記自装置のアドレスについて、設定済みのアドレスである旨に前記アドレス利用情報を更新する情報更新部(24,S25,S55)と、前記情報更新部によって更新された前記アドレス利用情報を、下位側にある前記副装置又は前記主装置へと送信する送信部(25,S26,S56)とを有する通信ステム

請求項2

請求項1に記載の通信システムであって、前記アドレス設定部(S22−S24,S52−S54)は、あらかじめ定められた規則に従って、前記未設定アドレスを選択又は生成するように構成されている通信システム。

請求項3

請求項2に記載の通信システムであって、前記アドレス設定部(S22−S24,S52−S54)は、前記自装置の優先度に応じて、前記未設定アドレスを選択又は生成するように構成されている通信システム。

請求項4

請求項3に記載の通信システムであって、前記アドレス設定部(S22−S24,S52−S54)は、あらかじめ定められた判定条件に基づいて前記自装置の優先度を判定し、当該判定した優先度に応じて、前記未設定アドレスを選択又は生成するように構成されている通信システム。

請求項5

請求項4に記載の通信システムであって、前記副装置は、複数の電池セルを含むブロックを複数ブロック有する組電池に対し、各ブロックに対応付けて設けられて、各ブロックの充電状態監視するように構成された電圧検出ICであり、前記アドレス設定部は、前記自装置に対応する前記ブロックの充電状態が、所定の上限値を上回った場合、又は所定の下限値を下回った場合には、前記自装置の優先度を高優先度と判定する一方、前記上限値以下かつ前記下限値以上の場合には、前記自装置の優先度を低優先度と判定し、当該判定した優先度に応じて、前記未設定アドレスを選択又は生成するように構成されている通信システム。

請求項6

請求項3から請求項5までのいずれか一項に記載の通信システムであって、前記記憶部は、各アドレスを複数ビットの値として表現した場合における1以上のビットに、前記優先度に対応する値があらかじめ設定されている前記複数のアドレスを記憶しており、前記アドレス設定部(S22−S24)は、前記記憶部に記憶された前記複数のアドレスの中から、前記自装置の優先度に対応する値があらかじめ設定されているアドレスを、前記未設定アドレスとして選択するように構成されている通信システム。

請求項7

請求項3から請求項5までのいずれか一項に記載の通信システムであって、前記記憶部は、各アドレスを複数ビットの値として表現した場合における1以上のビットに、前記優先度に対応する値を任意に設定可能な前記複数のアドレスを記憶しており、前記アドレス設定部(S52−S54)は、前記記憶部に記憶された前記複数のアドレスの中から、一つのアドレスを選択して、当該選択したアドレス中に含まれる前記1以上のビットに対し、前記自装置の優先度に対応する値を設定することにより、前記未設定アドレスを生成するように構成されている通信システム。

請求項8

請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の通信システムであって、前記主装置は、前記複数の副装置に対して初めて前記アドレス利用情報を送信する際には、前記主装置に接続され得る前記副装置の最大数に対応する前記アドレス利用情報を送信し、その応答として、前記副装置から前記アドレス利用情報を受信した後は、当該アドレス利用情報に基づいて、前記主装置に実際に接続されている前記副装置の数を認識し、当該認識後は、認識した副装置の数に対応する前記アドレス利用情報を送信するように構成されている通信システム。

請求項9

請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の通信システムであって、前記複数の副装置は、複数のグループに分けられて、前記グループ毎にデイジーチェーン接続されている通信システム。

請求項10

請求項9に記載の通信システムであって、前記主装置は、前記複数のグループのそれぞれに対応付けられたグループ情報と、前記グループ内において各副装置に対して割り当てられるアドレスとに基づいて、各グループに属する前記副装置との通信を実行する通信システム。

技術分野

0001

本発明は、主装置に対して複数の副装置がデイジーチェーン接続されることにより、主装置及び複数の副装置が通信可能に構成された通信システムに関する。

背景技術

0002

車載装置によって構成される通信システムの一つとして、主装置に対して複数の副装置がデイジーチェーン接続されることにより、主装置及び複数の副装置が通信可能に構成された通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載された技術の場合、メインマイコン(主装置)に対して複数の電圧検出IC(副装置)がデイジーチェーン接続されている。

0003

このような通信システムでは、個々の副装置を識別するために、複数の副装置それぞれに対して互いに異なるアドレスが設定される。このようなアドレスを設定する方法として、特許文献1に記載の技術では、メインマイコンが、その下位に接続された電圧検出ICに対してあるアドレス番号(例えば0。)を出力する。

0004

各電圧検出ICは、上位側からアドレス番号(例えば0。)を受信した場合、そのアドレス番号に所定値(例えば1。)を加算することにより、新たなアドレス番号(例えば1。)を生成して、自身のアドレス番号として設定する。そして、自身の下位に接続された電圧検出ICが存在していれば、上記生成したアドレス番号(例えば1。)を、自身の下位に接続された電圧検出ICに送信する。

0005

そのため、このような電圧検出ICにおける一連の処理は、各電圧検出ICが上位側からアドレス番号を受信した際に、各電圧検出ICにおいて実行され、これにより、各電圧検出ICには互いに異なるアドレス番号が設定されることとなる。

先行技術

0006

特開2009−156633号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、上記特許文献1に記載のアドレス設定方式では、デイジーチェーン接続の接続順に応じて、各電圧検出ICに設定されるアドレス番号が決まってしまう。そのため、各電圧検出ICにおいて自身に対するアドレス番号の設定を行う際、電圧検出IC側でアドレス番号を選択する余地はない。

0008

したがって、例えば、各電圧検出ICが何らかの条件に従ってアドレス番号を自ら選択するようなことはできず、そのような自ら選択したアドレス番号を自身に対して設定することはできなかった。

0009

以上のような事情から、複数の副装置に対して互いに異なるアドレス番号を設定する際に、個々の副装置が自らアドレス番号を選択し得る通信システムを提供することが望ましい。

課題を解決するための手段

0010

以下に説明する通信システムは、主装置と、複数の副装置とを有する。これら主装置及び複数の副装置は、主装置に対して複数の副装置がデイジーチェーン接続されることにより、主装置から最上位の副装置へと伝送される情報を、上位側の副装置から下位側の副装置へ順に伝送して、最下位の副装置から主装置へと伝送可能に構成され、当該情報を伝送する際には、複数の副装置それぞれに対して設定されたアドレスで、個々の副装置を識別可能に構成されている。

0011

主装置は、記憶部、送信部、及び受信部を有する。記憶部は、互いに異なる複数のアドレスをあらかじめ記憶する。送信部は、記憶部に記憶された複数のアドレスそれぞれについて、各アドレスがいずれかの副装置に対して設定済みか否かを示すアドレス利用情報を、最上位の副装置へと送信する。受信部は、アドレス利用情報を、最下位の副装置から受信する。

0012

副装置は、自身を自装置として、以下のように構成される。副装置は、記憶部、受信部、アドレス設定部、情報更新部、及び送信部を有する。記憶部は、主装置の記憶部と同一の複数のアドレスをあらかじめ記憶する。受信部は、アドレス利用情報を、上位側にある主装置又は副装置から受信する。アドレス設定部は、受信部によって受信されたアドレス利用情報に基づいて、記憶部に記憶されている複数のアドレスの中から、自装置以外の副装置に設定済みのアドレスとは異なるアドレスを選択し、当該選択したアドレス又は当該選択したアドレスに基づいて生成されるアドレスのいずれかである未設定アドレスを、自装置のアドレスとして設定する。情報更新部は、アドレス設定部によって設定された自装置のアドレスについて、設定済みのアドレスである旨にアドレス利用情報を更新する。送信部は、情報更新部によって更新されたアドレス利用情報を、下位側にある副装置又は主装置へと送信する。

0013

以上のように構成された通信システムによれば、上述の各部が連携して機能することにより、主装置から複数の副装置へ順にアドレス利用情報が伝送される。各副装置では、アドレス利用情報を参照することにより、記憶部に記憶されている複数のアドレスそれぞれについて、自装置以外の副装置に対して設定済みのアドレスか否かを判別できる。したがって、自装置以外の副装置に設定済みのアドレスとは異なる未設定アドレスを、自装置のアドレスとして設定することができる。

0014

しかも、未設定アドレスを自装置のアドレスとして設定する際、各副装置は、自装置以外の副装置に設定済みのアドレス以外であれば、記憶部に記憶されている複数のアドレスの中から、所望のアドレスを自ら選択することができる。したがって、例えば、デイジーチェーン接続の接続順に応じて各副装置のアドレス番号が決まってしまう構成とは異なり、各副装置が何らかの条件に従ってアドレス番号を自ら選択し、そのアドレス番号を自身に対して設定することができる。

0015

なお、特許請求の範囲には、後述する実施形態中で示される符号を括弧書きで併記した。ただし、特許請求の範囲に併記した符号は、特許請求の範囲と後述する実施形態との対応関係をわかりやすくするために記載したものであり、本発明の技術的範囲が後述する実施形態に限定されるという主旨ではない。

図面の簡単な説明

0016

図1は通信システムの構成を示すブロック図である。
図2は第一実施形態におけるアドレステーブルを示す説明図である。
図3は第一実施形態におけるマイコン側アドレス設定処理フローチャートである。
図4は第一実施形態におけるIC側のアドレス設定処理のフローチャートである。
図5は第一実施形態におけるマイコン側のデータ取得処理のフローチャートである。
図6は第一実施形態におけるIC側のデータ取得処理のフローチャートである。
図7は第二実施形態におけるアドレステーブルを示す説明図である。
図8は第二実施形態におけるIC側のアドレス設定処理のフローチャートである。
図9は第三実施形態における通信システムの構成を示すブロック図である。
図10は第三実施形態におけるグループ情報を示す説明図である。
図11は第三実施形態におけるグループ情報変更処理のフローチャートである。
図12は第三実施形態におけるマイコン側のアドレス設定処理のフローチャートである。
図13は第三実施形態におけるマイコン側のデータ取得処理のフローチャートである。

実施例

0017

次に、上述の通信システムについて、例示的な実施形態を挙げて説明する。
(1)第一実施形態
[通信システムの構成]
以下に説明する通信システムは、図1に示すように、本明細書でいう主装置の一例に相当するマイクロコンピュータ1(以下、マイコン1と略称する。)と、本発明でいう副装置の一例に相当する複数のIC(IntegratedCircuit)2とを有する。この通信システムにおいて、複数のIC2は共通の通信ラインにデイジーチェーン接続されていて、マイコン1から最上位のIC2へと伝送される情報を、上位側のIC2から下位側のIC2へ順に伝送して、最下位のIC2からマイコン1へと伝送可能に構成されている。各IC2には、互いに異なるアドレス(詳細は後述。)が設定され、マイコン1及び複数のIC2が情報を伝送する際には、各IC2に設定されたアドレスで、個々のIC2を識別可能に構成されている。

0018

なお、本実施形態の場合、各IC2は、電圧検出ICであり、複数の電池セルを含むブロックを複数ブロック有する組電池に対し、各ブロックに対応付けて設けられて、各ブロックの充電状態監視するように構成されている。マイコン1は、複数のIC2を介して、各ブロックの充電状態に関する情報を収集・監視し、各ブロックの充電状態が所定の下限値から上限値の範囲内に収まるように、各ブロックに対する充放電制御を行う。以下の説明では、複数のIC2それぞれに対して最上位側のIC2から順に番号#0ないし#nを付与し、個々のIC2それぞれを区別して説明したい場合には、各IC2のことをIC#0ないしIC#nとも称する。

0019

マイコン1は、記憶部11、送信部12、及び受信部13を有する。各IC2は、記憶部21、受信部22、アドレス設定部23、情報更新部24、及び送信部25を有する。マイコン1の記憶部11及びIC2の記憶部21は、少なくとも一部が不揮発性メモリによって構成され、その不揮発性メモリ内には、図2に例示するようなアドレステーブルが記憶されている。このアドレステーブルには、互いに異なる複数のアドレス番号と、各アドレス番号に対応するキーが格納されている。

0020

図2に例示するアドレステーブルの場合、アドレス番号及びキーは双方とも8ビット値とされている。ただし、アドレス番号及びキーは、どちらも8ビット値であるか否かは任意であり、何ビットの値であってもかまわない。また、図2に例示するアドレステーブルにおいて、アドレス番号としては、最上位ビット(0−7ビットのうちの7ビット目)が0とされた4つのアドレス番号(0x01−0x04)と、最上位ビットが1とされた4つのアドレス番号(0x81−0x84)が格納されている。

0021

後述する処理の中で、最上位ビット0のアドレス番号(0x01−0x04)は、優先度の低いIC2に対して設定されるアドレス番号となる。また、最上位ビット1のアドレス番号(0x81−0x84)は、優先度の高いIC2に対して設定されるアドレス番号となる。

0022

マイコン1の送信部12は、記憶部11に記憶された複数のアドレスそれぞれについて、各アドレスがいずれかのIC2に対して設定済みか否かを示すアドレス利用情報を、最上位のIC2へと送信する。アドレス利用情報は、上述のキーと同一ビット数のデータであり、本実施形態の場合、アドレス利用情報は8ビットデータとされている。

0023

このアドレス利用情報は、アドレス利用情報中のmビット目(本実施形態の場合、mは0〜7のいずれか。)が0となっていれば、mビット目が1となっているキーに対応するアドレス番号が、どのIC2にも未設定のアドレス番号であることを示している。また、アドレス利用情報中のmビット目が1となっていれば、mビット目が1となっているキーに対応するアドレス番号が、いずれかのIC2に対して設定済みのアドレス番号であることを示している。

0024

IC2の受信部22は、上述のアドレス利用情報を、上位側にあるマイコン1又はIC2から受信する。IC2のアドレス設定部23は、受信部22によって受信されたアドレス利用情報に基づいて、記憶部21に記憶されている複数のアドレスの中から、自IC以外のIC2に設定済みのアドレスとは異なるアドレスを選択し、当該選択したアドレスである未設定アドレスを、自ICのアドレスとして設定する。

0025

例えば、図1に示す例では、マイコン1からIC#0へ、アドレス利用情報として8ビット値「00000000」が送信される。そのため、IC#0のアドレス設定部23では、図2に例示するアドレステーブル中に格納された8つのアドレス番号全てが、どのIC2にも未設定のアドレス番号であると認識できる。したがって、アドレス設定部23は、自IC(IC#0)以外のIC2に設定済みのアドレスとは異なるアドレスを選択でき、当該選択したアドレスである未設定アドレスを、自IC(IC#0)のアドレスとして設定することができる。なお、8つのアドレス番号のうち、どのアドレス番号を選択するかについては後述する。

0026

情報更新部24は、アドレス設定部23によって設定された自ICのアドレスについて、設定済みのアドレスである旨にアドレス利用情報を更新する。例えば、図1に示す例において、IC#0のアドレス設定部23は、未設定アドレスであったアドレス番号0x01を、IC#0のアドレスとして設定している。この場合、IC#0の情報更新部24は、自ICのアドレス番号0x01に対応するキー00000001とアドレス利用情報00000000との論理和00000001で、アドレス利用情報を更新する。

0027

送信部25は、情報更新部24によって更新されたアドレス利用情報を、下位側にあるIC2又はマイコン1へと送信する。
例えば、図1に示す例では、IC#0からIC#1へ、アドレス利用情報として8ビット値「00000001」が送信される。そのため、IC#0のアドレス設定部23では、図2に例示するアドレステーブル中に格納された8つのアドレス番号のうち、キー00000001に対応するアドレス番号0x01が他のIC2に設定済み、それ以外のアドレス番号が他のIC2には未設定と認識することができる。

0028

このような状況のもと、図1に示す例では、IC#1のアドレス設定部23が、未設定アドレスであったアドレス番号0x81を、IC#1のアドレスとして設定する。この場合、IC#1の情報更新部24は、自ICのアドレス番号0x81に対応するキー00010000とアドレス利用情報00000001との論理和00010001で、アドレス利用情報を更新する。アドレス利用情報の各ビットは、一つのIC2に対してアドレス番号が設定されるたびに、1ビットずつオフ(0)からオン(1)に更新される。

0029

こうして、順に各IC2のアドレス番号が設定されることにより、図1に示す例では、最終的にIC#nのアドレス番号が設定され、この場合、IC#nの送信部25は、情報更新部24によって更新されたアドレス利用情報を、マイコン1へと送信する。マイコン1の受信部13は、アドレス利用情報を、最下位のIC2から受信する。

0030

その結果、図1に示す例であれば、マイコン1は、アドレス利用情報11110111を受け取ることになる。したがって、このアドレス利用情報11110111に基づいて、マイコン1は、IC2の数が7つであることと、各IC2に対して設定されたアドレス番号が、アドレステーブル中にある「キー00001000に対応するアドレス番号0x04」以外の各アドレス番号であることを、認識することができる。

0031

ちなみに、上述の例では、アドレス利用情報として、最初から8ビットのデータを送信する例を示したが、初期状態において、マイコン1側でIC2の総数が把握できていない場合には、IC2の実数に対して冗長なビット数を持つアドレス利用情報を送信してもよい。例えば、上述の説明通り、IC2の実数が7つである場合は、8ビットのアドレス利用情報でも十分ではあるが、その実数がいくつなのか不明な時点では、アドレス利用情報として、16ビットデータ、24ビットデータ、32ビットデータなどを送信してもよい。

0032

例えば、32ビットのアドレス利用情報を送信した場合、IC2の実数が7つであれば、アドレス利用情報は7ビット分が1になり、残る25ビット分が0のままとなる。したがって、このような32ビットのアドレス利用情報でも、IC2の数が7つであることと、各IC2に設定されたアドレス番号がアドレス利用情報中で1となったビットに対応するキーに応じたアドレス番号であることを、マイコン1側で認識することができる。

0033

また、このような32ビットのアドレス利用情報を送信した結果、下位8ビット中にしか1となったビットが存在しない場合には、次にアドレス利用情報を送信する機会がある場合には、8ビットのアドレス利用情報を送信するようにしてもよい。すなわち、マイコン1側でIC2の総数が把握できていない場合には、IC2の実数に対して冗長なビット数を持つアドレス利用情報を送信し、その結果、アドレス利用情報に必要なビット数が認識できた場合は、より少ないビット数のアドレス利用情報を送信してもよい。これにより、2回目以降のアドレス利用情報の送信時には、アドレス利用情報のデータ量を最適化し、冗長なデータ通信が行われるのを抑制することができる。

0034

なお、上述の例では、IC2の数が7つあり、アドレステーブルに格納されたアドレス番号が8つとなっているが、これらはあくまでも例示的なものであり、IC2の数やアドレステーブルに格納されたアドレス番号の数は任意に変更し得る。例えば、IC2の数が7つで、各IC2が低優先度にも高優先度にもなり得る場合には、少なくとも低優先度対応のアドレス番号が7つ、高優先度対応のアドレス番号が7つ、それぞれ必要である。したがって、この場合、アドレステーブルには14以上のアドレス番号を格納して、アドレス利用情報は14ビット以上のデータで構成すればよい。

0035

[マイコン及びICにおいて実行される処理]
次に、上述のようなアドレス設定を実行するために、マイコン1及び各IC2において実行されるアドレス設定処理について、図3及び図4に基づいて説明する。

0036

マイコン1は、電源投入時、あるいは他装置からのコマンドを受信したことを契機として、図3に示す処理を開始する。この処理を開始すると、マイコン1は、まず、アドレステーブル(図2参照。)に格納されている情報と、既に保存されているアドレス利用情報とに基づいて、IC2に対して送信するためのアドレス利用情報を作成する(S11)。本実施形態において、S11では、図1において例示したような8ビットのアドレス利用情報が作成される。ただし、本実施形態においてアドレス利用情報が8ビットとされているのは、IC2の数が8以下であるからであり、何ビットのアドレス利用情報とするかは、IC2の数に応じて適切に調整されるべきである。

0037

例えば、IC2の数が9−16程度の場合は、アドレス利用情報が16ビットとされていればよい。また、更にIC2の数が多い場合、アドレス利用情報は24ビット、32ビットなどであってもよい。また、ここでは、アドレス利用情報のビット数を8ビットの倍数で例示したが、8ビットの倍数とすることも必須ではない。

0038

また、S11において、既に利用されているアドレスの存在が把握できている場合には、保存されている利用情報に基づき、アドレス利用情報の該当ビットに1を設定する。一方、全てのIC2において、アドレス番号の再設定をする場合には、保存されている利用情報を無視して、送信用のアドレス利用情報を作成する。

0039

続いて、マイコン1は、S11で作成されたアドレス利用情報を、最上位IC(IC#0)に送信する(S12)。その後、マイコン1は、IC2側からアドレス利用情報が返却されてくるのを待つ(S13:NO)。

0040

ここで、最下位IC(図1中のIC#n)が後述するS26を実行すると、IC2側からアドレス利用情報が送信されてくる。そこで、IC2側からアドレス利用情報が送信されてきたら、そのアドレス利用情報を受信し(S13:YES)、受信したアドレス利用情報に基づき、各アドレスが利用されたのかを確認し、アドレス利用情報を更新・保存して(S14)、この処理を終了する。

0041

なお、予期しないエラーが発生した場合(例えば、アドレスが全く利用されていない場合、アドレス不足によるエラー発生の場合など。)は、上述の処理を再度実行する。それでもエラーが解消されない場合は、所定のエラー処理(例えば、利用者に対する注意喚起処理エラー情報を記録する処理や外部通信網を介してサービスセンターに伝達する処理など。)を実行する。あるいは、上述の処理を再度実行することなく、エラー処理だけを実行してもよい。

0042

一方、マイコン1において、上述のような処理が実行されるのと並行して、各IC2は、電源投入時、あるいは他装置からのコマンドを受信したことを契機として、図4に示す処理を実行する。この処理を開始すると、IC2は、まず、マイコン1側もしくは上位のIC2側からアドレス利用情報が送信されてくるのを待つ(S21:NO)。

0043

ここで、IC2が最上位IC(図1中のIC#0)である場合、マイコン1が上述のS12を実行すると、マイコン1側からアドレス利用情報が送信されてくる。また、IC2が最上位IC以外のIC2である場合、一つ上位のIC2が後述するS26を実行すると、上位のIC2側からアドレス利用情報が送信されてくる。

0044

そこで、マイコン1側もしくは上位のIC2側からアドレス利用情報が送信されてきたら、そのアドレス利用情報を受信し(S21:YES)、IC2は、自身の優先度が高優先度か否かを判断する(S22)。

0045

本実施形態の場合、各IC2の優先度は、IC2の状態に応じて動的に変更される。具体的には、IC2は、IC2に対応付けられたブロックの充電状態に基づき、充電状態が所定の下限値から上限値の範囲内(例えば40−80%)に収まっている場合には、自身の優先度が低優先度であると判断する(S22:NO)。一方、充電状態が所定の下限値(例えば40%)を下回る場合、又は所定の上限値(例えば80%)を上回る場合には、自身の優先度が高優先度であると判断する(S22:YES)。

0046

ただし、IC2の優先度は、静的に決まっている優先度(すなわち、動的には変更されない優先度。)であってもよく、例えば、あらかじめハードウェア構成によって決まっている優先度であってもよい。あるいは、いくつかのIC2は、優先度が静的に決まっていて、残りのIC2は、優先度が動的に変更される構成となっていてもよい。例えば、いくつかのIC2が重要度の高い装備の状態を監視するIC、残りのIC2が重要度の低い装備の状態を監視するICである場合、前者は高優先度であることが静的に決まっていて、後者は装備の状態に応じて優先度が動的に変更されてもよい。

0047

S22においてIC2の優先度が低優先度であった場合(S22:NO)、IC2は、アドレス利用情報0−3ビット目を対象に、最小ビット側(0ビット側)から空いているビット(0となっているビット)を確認する。そして、空いているビットが見つかれば、そのビットにづくアドレス(すなわち、そのビットが1となっているキーに対応するアドレス。)を自アドレスと設定する(S23)。したがって、S23では、0−3ビット目のいずれかが1となっているキーに対応するアドレスが選択され、本実施形態の場合、図2に示したアドレステーブル中のアドレス番号0x01−0x04のいずれかが選択されることになる。

0048

一方、S22においてIC2の優先度が高優先度であった場合(S22:YES)、IC2は、アドレス利用情報4−7ビット目を対象に、最小ビット側(4ビット側)から空いているビット(0となっているビット)を確認する。そして、空いているビットが見つかれば、そのビットに紐づくアドレス(すなわち、そのビットが1となっているキーに対応するアドレス。)を自アドレスと設定する(S24)。したがって、S24では、4−7ビット目のいずれかが1となっているキーに対応するアドレスが選択され、本実施形態の場合、図2に示したアドレステーブル中のアドレス番号0x81−0x84のいずれかが選択されることになる。

0049

このようなS23又はS24により、本実施形態の場合、低優先度のIC2に対しては、最上位ビット(7ビット目)が0のアドレス番号を設定することになる。また、高優先度のIC2に対しては、最上位ビット(7ビット目)が1のアドレス番号を設定することになる。したがって、マイコン1側では、各IC2に設定されたアドレス番号に基づいて、各IC2の優先度を認識することが可能となる。

0050

S23又はS24を終えたら、IC2は、S23又はS24で設定された自アドレスについて、設定済みのアドレスである旨にアドレス利用情報を更新する(S25)。本実施形態の場合、S25では、S23又はS24で設定された自アドレスに対応するキーと、更新前のアドレス利用情報との論理和を、更新後のアドレス利用情報とする。

0051

続いて、IC2は、更新後のアドレス利用情報を、自ICよりも下位のIC2又はマイコン1へ送信する(S26)。自ICよりも下位のIC2が存在する場合は、S26により、更新後のアドレス利用情報が下位のIC2へと送信される。この場合、下位のIC2では、上述のS21を実行することにより、アドレス利用情報を受信することになる。また、自ICよりも下位のIC2が存在しない場合は、S26により、更新後のアドレス利用情報がマイコン1へと送信される。この場合、マイコン1では、上述のS13を実行することにより、アドレス利用情報を受信することになる。なお、以上のようなS26を終えたら、この処理を終了する。

0052

以上説明したようなアドレス設定処理(図3及び図4参照。)が、マイコン1及び各IC2において実行されることにより、各IC2には、各IC2の優先度に応じたアドレス番号が設定される。したがって、マイコン1が各IC2から情報を収集する際には、全てのIC2に対して情報提供を要求することはもちろんのこと、アドレス番号によって優先度の高いIC2だけを指定して、該当するIC2に対してのみ情報提供を要求することも可能となる。

0053

以下、マイコン1が優先度の高いIC2からデータ取得を行う場合の処理例を、図5及び図6に基づいて説明する。マイコン1は、定期的もしくは不定期に、図5に示す処理を開始する。この処理を開始すると、マイコン1は、まず、優先度高のIC2を対象にデータを得たいので、7ビット目(最上位ビット)が1のアドレス番号が設定されたIC2に対して、データの返却を依頼する依頼データを作成する(S31)。

0054

続いて、マイコン1は、S31で作成した依頼データを最上位IC(IC#0)に送信する(S32)。その後、マイコン1は、IC2側から依頼データが返却されてくるのを待つ(S33:NO)。

0055

ここで、最下位IC(図1中のIC#n)が後述するS44を実行すると、IC2側から依頼データが送信されてくる。そこで、マイコン1は、IC2側から依頼データが送信されてきたら、その依頼データを受信する(S33:YES)。詳しくは後述するが、ここで受信する依頼データ中には、依頼対象となったいくつかのIC2(ここでは、高優先度のIC2。)それぞれから提供されたデータ全てが含まれている。

0056

そこで、マイコン1は、アドレス利用情報に基づき、依頼データをアドレス毎のデータに分割して(S34)、この処理を終了する。
一方、マイコン1において、上述のような処理が実行されるのと並行して、各IC2では、図6に示す処理を実行する。この処理を開始すると、IC2は、まず、マイコン1側もしくは上位のIC2側からの依頼データが送信されてくるのを待つ(S41:NO)。

0057

ここで、IC2が最上位IC(図1中のIC#0)である場合、マイコン1が上述のS32を実行すると、マイコン1側から依頼データが送信されてくる。また、IC2が最上位IC以外のIC2である場合、一つ上位のIC2が後述するS44を実行すると、上位のIC2側から依頼データが送信されてくる。

0058

そこで、マイコン1側もしくは上位のIC2側からアドレス利用情報が送信されてきたら、その依頼データを受信し(S41:YES)、IC2は、自アドレスの7ビット目(最上位ビット)が1かどうかを判定する(S42)。

0059

S42において、自アドレスの7ビット目が1である場合(S42:YES)、IC2の優先度は高優先度であり、マイコン1からの依頼対象に該当する。その場合、IC2は、IC2から提供可能なデータを、依頼データの最後尾に付加することにより、依頼データを更新して(S43)、S44へと進む。

0060

一方、S42において、自アドレスの7ビット目が0である場合(S42:NO)、IC2の優先度は低優先度であり、マイコン1からの依頼対象には該当しない。その場合、IC2は、上述のS43を実行することなく、S44へと進む。

0061

こうしてS42又はS43からS44へと進むと、IC2は、依頼データを、自ICよりも下位のIC2又はマイコン1へ送信する(S44)。自ICよりも下位のIC2が存在する場合は、S44により、依頼データが下位のIC2へと送信される。この場合、下位のIC2では、上述のS41を実行することにより、依頼データを受信することになる。また、自ICよりも下位のIC2が存在しない場合は、S44により、依頼データがマイコン1へと送信される。この場合、マイコン1では、上述のS33を実行することにより、依頼データを受信することになる。なお、以上のようなS44を終えたら、この処理を終了する。

0062

以上説明したようなデータ取得処理(図5及び図6参照。)が、マイコン1及び各IC2において実行されることにより、マイコン1は、優先度の高いIC2だけを対象に、各IC2から提供されるデータを取得することができる。本実施形態の場合は、これらのデータに基づいて、各I2が対応するブロックの充電状態をマイコン1側で把握することができ、マイコン1による充放電制御が実行されることになる。

0063

なお、上述の例では、優先度の高いIC2だけを対象に、各IC2から提供されるデータを取得したが、対象となるアドレス番号を変更することにより、優先度の低いIC2だけを対象に依頼データを送信することもできる。あるいは、優先度を指定することなく、全てのIC2を対象に依頼データを送信することもできる。

0064

したがって、これらのデータ取得方法を組み合わせることにより、高優先度のIC2に対しては相対的に高頻度で依頼データを送信する一方、低優先度のIC2に対しては相対的に低頻度で依頼データを送信する、といったことが可能となる。よって、本実施形態の場合であれば、充電状態が80%を上回るブロックや充電状態が40%を下回るブロックに対応するIC2に対しては高頻度で情報を提供させ、きめ細かく充放電制御を実施することにより、過充電過放電に至るのを抑制することができる。また、充電状態が40−80%の範囲内にあるブロックに対応するIC2に対しては低頻度で情報を提供させることで、通信時のデータ量を削減し、データ処理に要する負荷を低減することができる。

0065

[効果]
以上のように構成された通信システムによれば、上述の各部が連携して機能することにより、マイコン1から複数のIC2へ順にアドレス利用情報が伝送される。各IC2では、アドレス利用情報を参照することにより、記憶部21に記憶されている複数のアドレスそれぞれについて、自装置2以外のIC2に対して設定済みのアドレスか否かを判別できる。したがって、自装置2以外のIC2に設定済みのアドレスとは異なる未設定アドレスを、自装置2のアドレスとして設定することができる。

0066

しかも、未設定アドレスを自装置2のアドレスとして設定する際、各IC2は、自装置2以外のIC2に設定済みのアドレス以外であれば、記憶部21に記憶されている複数のアドレスの中から、所望のアドレスを自ら選択することができる。したがって、例えば、デイジーチェーン接続の接続順に応じて各IC2のアドレス番号が決まってしまう構成とは異なり、各IC2が何らかの条件(本実施形態の場合は、各IC2の優先度。)に従ってアドレス番号を自ら選択し、そのアドレス番号を自身に対して設定することができる。

0067

本実施形態の場合、各IC2には、各IC2の優先度に応じたアドレス番号が設定されるので、マイコン1は、複数のIC2それぞれに対して優先度を問い合わせなくても、優先度の高いIC2に対してのみ、データ提供を依頼することができる。

0068

すなわち、各ICに対して単に互いに異なるアドレス番号が設定されるだけの技術では、優先度の高いICに対してのみデータ提供を依頼したい場合に、事前に各ICに対して優先度を問い合わせるための処理が必要になる。したがって、そのような問い合わせのための通信量が増大し、マイコンやICには余計な負荷がかかることになる。この点、上記実施形態のように、優先度が反映されたアドレスを各IC2に対して設定できれば、優先度の問い合わせをするための無駄な通信を行わなくても済み、その分の通信量を削減して、マイコン1やIC2かかる負荷を軽減することができる。

0069

また、このような優先度を設定できれば、上述の通り、優先度の高いIC2に対しては相対的に高頻度でデータ提供を要請する一方、優先度の低いIC2に対しては相対的に低頻度でデータ提供を要請することができる。したがって、全てのIC2に対して一律に高頻度でデータ提供を要請する場合に比べ、優先度の低いIC2からのデータ提供を抑制でき、システム内の各部にかかる負荷を低減することができる。また、全てのIC2に対して一律に低頻度でデータ提供を要請する場合に比べ、優先度の高いIC2からのデータ提供が遅れてしまうのを抑制でき、優先度の高いIC2に対応する箇所に対し適切な制御を実施できる。

0070

さらに、上述のような優先度を設定できれば、マイコン1側でIC2に対応する箇所に対して各種制御を実施する際に、優先度に応じて判定条件やしきい値などを変更することも可能である。したがって、例えば、優先度の高いIC2に対応する箇所に対しては、より厳しい判定条件やしきい値を適用し、優先度の低いIC2に対応する箇所よりも、厳密な管理を行うことができるようになる。

0071

(2)第二実施形態
次に、第二実施形態について説明する。なお、第二実施形態は、第一実施形態で例示した構成の一部を変更しただけなので、第一実施形態との相違点を中心に詳述し、第一実施形態と同様な部分に関しては、その詳細な説明を省略する。

0072

第一実施形態において、アドレステーブル(図2参照。)には、優先度が高いIC2に対して設定されるアドレス番号(0x81−0x84)と、優先度が低いIC2に対して設定されるアドレス番号(0x01−0x04)が、それぞれ4つずつ格納されていた。

0073

これに対し、第二実施形態においては、図7に示すように、8つのアドレス番号(0x01−0x08)が格納されている。これらのアドレス番号は、優先度が低いIC2及び優先度が高いIC2のいずれに対しても設定され得る。ただし、8つのアドレス番号(0x01−0x08)のいずれかが選択された後、低優先度のIC2に対しては、選択されたアドレス番号がそのままIC2に対して設定される。一方、高優先度のIC2に対しては、選択されたアドレス番号の最上位ビットを1に変更したアドレス番号(0x81−0x88のいずれか)が生成され、生成されたアドレス番号がIC2に対して設定される。

0074

以上のような構成とするため、第一実施形態では、IC2において図4に示す処理を実行していたが、これに代えて、第二実施形態では、IC2において図8に示す処理を実行する。

0075

図8に示す処理中のS51,S52,S55,及びS56は、それぞれ図4に示す処理中のS21,S22,S25,及びS26と同等な処理であり、図8に示す処理中のS53及びS54が、図4に示す処理中のS23及びS24とは相違する。

0076

より詳しくは、IC2は、S52において、自身の優先度が低優先度であった場合(S52:NO)、アドレス利用情報0−7ビット目を対象に、最小ビット側(0ビット側)から空いているビット(0となっているビット)を確認する。そして、空いているビットが見つかれば、そのビットに紐づくアドレス(すなわち、そのビットが1となっているキーに対応するアドレス。)を選択し、選択したアドレスを自アドレスと設定する(S53)。

0077

一方、S52において、自身の優先度が高優先度であった場合(S52:YES)、IC2は、アドレス利用情報0−7ビット目を対象に、最小ビット側(0ビット側)から空いているビット(0となっているビット)を確認する。そして、空いているビットが見つかれば、そのビットに紐づくアドレス(すなわち、そのビットが1となっているキーに対応するアドレス。)を選択する。そして、選択したアドレス番号の最上位ビットを1に変更したアドレス番号を生成し、生成したアドレス番号を自アドレスと設定する(S54)。

0078

このようなS53又はS54により、本実施形態の場合、低優先度のIC2に対しては、最上位ビット(7ビット目)が0のアドレス番号を設定することになる。また、高優先度のIC2に対しては、最上位ビット(7ビット目)が1のアドレス番号を設定することになる。したがって、マイコン1側では、各IC2に設定されたアドレス番号に基づいて、各IC2の優先度を認識することが可能となる。

0079

以上説明したようなアドレス設定処理(図8参照。)を採用した場合でも、第一実施形態で例示した通信システムと全く同様の作用、効果を奏する。また、第二実施形態の場合、アドレステーブル中の複数のアドレス番号は、それぞれが高優先度及び低優先度のどちらにも動的に対応する。したがって、各アドレス番号の汎用性は第一実施形態以上に高くなり、高優先度対応のアドレス番号と低優先度対応のアドレス番号をそれぞれ用意しておく場合に比べ、あらかじめ用意しておくアドレス番号の数を削減し得る。よって、アドレステーブルに必要なデータ容量を削減し得る。

0080

(3)第三実施形態
次に、第三実施形態について説明する。なお、第三実施形態も、一部は第一実施形態と同様の構成となるので、第一実施形態との相違点を中心に詳述し、第一実施形態と同様な部分に関しては、その詳細な説明を省略する。

0081

[通信システムの構成]
第三実施形態として例示する通信システムは、図9に示すように、マイコン1(本明細書でいう主装置の一例に相当。)と、複数のIC2(本発明でいう副装置の一例に相当。)とを有する。この点は第一実施形態と同様である。また、図9では詳細な図示を省略してあるが、マイコン1の内部構成(記憶部11、送信部12、及び受信部13を有する点。)、及びIC2の内部構成(記憶部21、受信部22、アドレス設定部23、情報更新部24、及び送信部25を有する点。)は、第一実施形態で示した構成(図1参照。)と同様である。

0082

さらに、第三実施形態においても、第一実施形態同様、各IC2は、電圧検出ICであり、複数の電池セルを含むブロックを複数ブロック有する組電池に対し、各ブロックに対応付けて設けられて、各ブロックの充電状態を監視するように構成されている。マイコン1は、複数のIC2を介して、各ブロックの充電状態に関する情報を収集・監視し、各ブロックの充電状態が所定の下限値から上限値の範囲内に収まるように、各ブロックに対する充放電制御を行う。

0083

第一実施形態と相違する点として、複数のIC2は、複数のグループに分けられている。各グループに属する複数のIC2は、グループ毎に共通の通信ラインにデイジーチェーン接続されている。なお、図9には、複数のIC2が、二つのグループA,Bに分けられている例を示してあるが、グループ数は任意であり、三つ以上のグループに分けられていてもよい。以下の説明では、グループAに属する複数のIC2それぞれに対しては、最上位側のIC2から順に番号#A0ないし#Anを付与し、グループBに属する複数のIC2それぞれに対しては、最上位側のIC2から順に番号#B0ないし#Bmを付与する。個々のIC2それぞれを区別して説明したい場合には、各IC2のことをIC#A0ないしIC#An、IC#B0ないしIC#Bmとも称する。

0084

また、第一実施形態では特に明示しなかったが、マイコン1は、複数のI/Oポート14(図9には、I/Oポート#0,#1,…,#kを例示。)を有する。各I/Oポート14には、コネクタ3を介して一つのグループに属する複数のIC2がデイジーチェーン接続される。コネクタ3は、任意に着脱可能に構成され、これにより、マイコン1に対して接続される上記グループの数を、容易に増減可能に構成されている。

0085

このような構成にすることにより、同じマイコン及びIC2を利用しながら、組電池のブロック数を任意に増減調整することができる。したがって、例えば、小型車両の場合は組電池のブロック数を少なめに設定し、大型車両の場合は組電池のブロック数を多めに設定する、といったことが可能となる。あるいは、例えば、オプションで利用者が任意に組電池を増設可能にすることもできる。このような組電池の増設は、車両の製造段階発注しておいてもよいし、車両の購入後に事後的に組電池の増設を行ってもよい。車両が動力源としてエンジン内燃機関)及びモータ電動機)を備えるハイブリッド車の場合、電池容量が大きいほどモータの作動機会を増大させることができる。したがって、その分だけエンジンが低効率で作動する状況に至るのを抑制することができ、燃費向上に寄与する。

0086

各グループにおいては、マイコン1から最上位のIC2へと伝送される情報を、上位側のIC2から下位側のIC2へ順に伝送して、最下位のIC2からマイコン1へと伝送可能に構成されている。つまり、個々のグループ内での情報伝送方式は、第一実施形態と同様である。各IC2には、グループ単位で、互いに異なるアドレスが設定される。例えば、グループAに属するIC2には、グループAの中で互いに異なるアドレスが設定され、グループBに属するIC2には、グループBの中で互いに異なるアドレスが設定される。ただし、グループが異なるIC2であれば、同一アドレスが設定され得る。

0087

マイコン1の記憶部11及びIC2の記憶部21には、第一実施形態同様、図2に例示するようなアドレステーブルが記憶されている。また、マイコン1の記憶部11には、図10に例示するようなグループ情報が記憶されている。マイコン1は、グループ情報を参照することにより、自身に接続されているグループ数や、グループ毎に付与されるID等を認識する。

0088

マイコン1がIC2との間で情報を伝送する際には、グループ毎のIDと各IC2に設定されたアドレスで、個々のIC2を識別する。そのため、グループが異なる複数のIC2において同一アドレスが設定された場合でも、マイコン1は、同一アドレスが設定されたIC2を、IDの違いによって個別に識別することができる。なお、各グループはマイコン1側で識別されるものであり、個々のIC2は自身がどのグループに属しているのかを特に認識する必要はない。そのため、個々のIC2は、第一実施形態において例示したIC2と、全く同様の処理を実行する。

0089

[マイコンにおいて実行される処理]
次に、マイコン1において実行される処理について、図11図13に基づいて説明する。まず、図11に示す処理は、グループAのIC2が既設の状態において、グループBのIC2が増設された場合に、マイコン1において実行される処理の一例である。この処理は、マイコン1での電源投入時にグループの増減があったことをマイコン1が認識した場合にマイコン1が自ら実行するように構成されていてもよいし、あるいは他装置からマイコン1に対して処理の実行を指令するコマンドが伝送された場合にマイコン1が実行するように構成されていてもよい。

0090

図11に示す処理を開始すると、マイコン1は、まず、グループBが増設された事を検知する(S61)。S61における検知の手法は、システムの実装に応じてどのような手法を用いてもよく、例えばマイコン1側でのポーリングによる検知でも、グループ追加に伴う割り込み処理でも構わない。

0091

続いて、マイコン1は、グループ情報(図10参照。)にグループBに関する情報を追加登録することにより、グループ情報を更新し(S62)、図11に示す処理を終了する。以降、マイコン1は、グループ情報を参照することにより、マイコン1の制御下にグループA,Bが存在することを把握し、それに応じた処理を実行することになる。

0092

次に、マイコン1において実行されるアドレス設定処理について、図12に基づいて説明する。マイコン1は、電源投入時、あるいは他装置からのコマンドを受信したことを契機として、図12に示す処理を開始する。この処理を開始すると、マイコン1は、まず、グループ情報から処理対象となるグループを選択する(S71)。S71では、例えば、処理対象となるグループがグループAであれば、グループ情報からグループAに関する情報が選択される。また、処理対象となるグループがグループBであれば、グループ情報からグループBに関する情報が選択される。

0093

続いて、マイコン1は、選択したグループに対応するICが接続されているか否かを判断する(S72)。S72では、グループ情報に基づいて選択されたグループについて、そのようなグループに属するIC2が実際に接続されているか否を判断する。具体的な判断手法は、システムの実装に応じて任意に取り決めればよいが、所定のプロトコルで通信を行うことによりポートが繋がっているかどうかを確認してもよいし、ポートが繋がっている場合にその旨の情報を示すフラグ等がセットされるなら、そのようなフラグのオン・オフを見てもよい。

0094

S72において、選択したグループに対応するICが接続されていないと判断された場合は(S72:NO)、S71へと戻ることにより、グループの選択を再試行する。なお、図12には明示されていないが、グループの選択を再試行した結果、最終的にグループが選択できない場合は、本処理を終了すればよい。

0095

一方、S72において、選択したグループに対応するICが接続されていると判断された場合は(S72:YES)、アドレステーブル(図2参照。)に格納されている情報と、既に保存されているアドレス利用情報とに基づいて、IC2に対して送信するためのアドレス利用情報を作成する(S73)。第三実施形態においても、第一実施形態同様、図1において例示したような8ビットのアドレス利用情報が作成される。

0096

続いて、マイコン1は、S73で作成されたアドレス利用情報を、選択したグループの最上位IC(例えば、グループAの場合は図9中のIC#A0,グループBの場合は図9中のIC#B0。)に送信する(S74)。すなわち、第三実施形態では、複数のIC2がグループA,Bに分かれているので、S74では、選択したグループを対象にしてアドレス利用情報を送信する。その後、マイコン1は、IC2側からアドレス利用情報が返却されてくるのを待つ(S75:NO)。

0097

IC2においては、第一実施形態と同様の処理(図4参照。)が実行される。これにより、最下位IC(例えば、グループAの場合は図9中のIC#An,グループBの場合は図9中のIC#Bm。)がS26を実行すると、IC2側からアドレス利用情報が送信されてくる。そこで、IC2側からアドレス利用情報が送信されてきたら、そのアドレス利用情報を受信し(S75:YES)、受信したアドレス利用情報に基づき、各アドレスが利用されたのかを確認し、グループ情報及びアドレス利用情報をセットにして更新・保存して(S76)、この処理を終了する。なお、以上のようなアドレス設定処理は、グループ情報に登録されている全てのグループを対象に実行される。

0098

以上説明したようなアドレス設定処理(図12及び図4参照。)が、マイコン1及び各IC2において実行されることにより、各IC2には、各IC2の優先度に応じたアドレス番号が設定される。したがって、マイコン1が各IC2から情報を収集する際には、全てのIC2に対して情報提供を要求することはもちろんのこと、アドレス番号によって優先度の高いIC2だけを指定して、該当するIC2に対してのみ情報提供を要求することも可能となる。

0099

次に、マイコン1が優先度の高いIC2からデータ取得を行う場合の処理例を、図13に基づいて説明する。マイコン1は、定期的もしくは不定期に、図13に示す処理を開始する。この処理を開始すると、マイコン1は、まず、グループ情報から処理対象となるグループを選択する(S81)。S81では、例えば、処理対象となるグループがグループAであれば、グループ情報からグループAに関する情報が選択される。また、処理対象となるグループがグループBであれば、グループ情報からグループBに関する情報が選択される。

0100

続いて、マイコン1は、選択したグループに対応するICが接続されているか否かを判断する(S82)。S82では、グループ情報に基づいて選択されたグループについて、そのようなグループに属するIC2が実際に接続されているか否を判断する。なお、上述のS71,S72でも同様な判断を行っているので、その情報をキャッシュメモリに保存しておき、十分な信頼性ができる期間内は、キャッシュメモリの情報に基づいてS82の判断を行うようにしてもよい。

0101

S82において、選択したグループに対応するICが接続されていないと判断された場合は(S82:NO)、S81へと戻ることにより、グループの選択を再試行する。なお、図13には明示されていないが、グループの選択を再試行した結果、最終的にグループが選択できない場合は、本処理を終了すればよい。

0102

一方、S82において、選択したグループに対応するICが接続されていると判断された場合は(S82:YES)、優先度高のIC2を対象にデータを得たいので、選択したグループの7ビット目(最上位ビット)が1のアドレス番号が設定された優先度高のIC2に対して、データの返却を依頼する依頼データを作成する(S83)。

0103

続いて、マイコン1は、S83で作成した依頼データを、選択したグループの最上位IC(例えば、グループAの場合は図9中のIC#A0,グループBの場合は図9中のIC#B0。)に送信する(S84)。その後、マイコン1は、IC2側から依頼データが返却されてくるのを待つ(S85:NO)。

0104

IC2においては、第一実施形態と同様の処理(図6参照。)が実行される。これにより、最下位IC(例えば、グループAの場合は図9中のIC#An,グループBの場合は図9中のIC#Bm)がS44を実行すると、IC2側から依頼データが送信されてくる。そこで、マイコン1は、IC2側から依頼データが送信されてきたら、その依頼データを受信する(S85:YES)。ここで受信する依頼データ中には、第一実施形態同様、依頼対象となったいくつかのIC2(ここでは、高優先度のIC2。)それぞれから提供されたデータ全てが含まれている。

0105

そこで、マイコン1は、アドレス利用情報に基づき、依頼データをアドレス毎のデータに分割して(S86)、この処理を終了する。なお、以上のようなデータ取得処理は、グループ情報に登録されている全てのグループを対象に、グループ毎に決まるタイミングで実行される。また、各グループに対する処理は、同期して実行しても非同期で実行してもよく、順次実行しても並列に実行してもよい。複数のグループに対するデータ取得処理を並列に実行すれば、あるグループがデータ収集に時間を要している間に、別のグループに対してデータ取得要求発行する、といったことも可能となる。したがって、複数グループに属するIC2と同数のIC2が1グループにまとめられてデイジーチェーン接続されている場合に比べ、グループ毎の応答時間は短くなる上に、それらの応答に必要な処理を複数グループが並列に実行でき、複数グループ全てが応答するまでに必要な合計時間も短くなる。

0106

以上説明したようなデータ取得処理(図13及び図6参照。)が、マイコン1及び各IC2において実行されることにより、マイコン1は、優先度の高いIC2だけを対象に、各IC2から提供されるデータを取得することができる。本実施形態の場合は、これらのデータに基づいて、各I2が対応するブロックの充電状態をマイコン1側で把握することができ、マイコン1による充放電制御が実行されることになる。

0107

なお、上述の例では、優先度の高いIC2だけを対象に、各IC2から提供されるデータを取得したが、対象となるアドレス番号を変更することにより、優先度の低いIC2だけを対象に依頼データを送信することもできる。あるいは、優先度を指定することなく、全てのIC2を対象に依頼データを送信することもできる。したがって、これらのデータ取得方法を組み合わせることにより、高優先度のIC2に対しては相対的に高頻度で依頼データを送信する一方、低優先度のIC2に対しては相対的に低頻度で依頼データを送信する、といったことが可能となる。この点は第一実施形態と同様である。

0108

また、第三実施形態においては、上述のように複数のIC2が複数のグループに分けられて、グループ毎にデイジーチェーン接続されている。単一グループ内にIC2を増設する場合に比べ、個々のグループにおける通信完了までに要する時間を短くすることができる。また、複数のIC2を複数グループに分けることにより、一つのグループにおいて何らかのトラブルによって通信障害が発生した場合でも、残りのグループにおいては通信障害の発生を回避できる可能性があり、システムの運用を継続できる余地を残すことができる。

0109

また、上述の優先度は個々のIC2毎に設定されていたが、グループにも優先度を設定し、優先度の高いグループと低いグループとで、通信頻度を変えるような管理を行ってもよい。例えば、既設のグループを長年運用した後に、事後的に新たなグループが増設されたような場合には、グループ単位で組電池の経年劣化の程度が異なる可能性がある。したがって、グループ情報には、IDに加えてグループの新設日時や運用時間といった情報を加え、長期にわたって運用されているグループほど管理頻度が高くなるようにしてもよい。

0110

あるグループが他のグループより精度が求められる場合には、対象となるグループのデータ取得周期を短くすると好適である。そのような場合には、グループ情報にデータ取得周期を追加し、例えばS81にてグループを選択する際に、データ取得周期を参照し、そこで指定された頻度でデータ取得をするとよい。

0111

あるいは、グループ毎に用途を設定し、例えば、より重要な(例えば、走行系のシステムにおいて利用される)組電池のグループと、相対的に重要度が低い(例えば、走行系には関与しないシステムにおいて利用される)組電池のグループとを設けてもよい。この場合、グループ情報には、用途に関する情報も記録できるように構成してもよい。また、新たに増設されたグループについては、経年劣化の程度がより低いであろうと期待できるので、新たに増設されたグループがより重要な用途で利用されるように、グループ情報中に含まれる用途情報書き換え可能に構成してもよい。

0112

このようなグループ情報の書き換えは、任意のタイミングで実施することができる。例えば、S62のようにグループBを増設した際に、グループ情報を更新する。この際には、グループBの情報だけではなく、既に運用されているグループAの情報も更新可能とする。これにより各グループの振る舞いを柔軟に変更することができる。あるいは、グループBの増設以外のタイミングでグループ情報を更新してもよい。例えば、電池が劣化したグループのデータ取得周期を短くしたい場合などには、定期処理中にグループ情報を更新してもよい。

0113

さらに、上述のような複数のグループは、グループ毎に通信方式が異なっていてもよいし、エラー訂正方式は異なっていてもよい。この場合、どのような通信方式やエラー訂正方式を採用しているかについては、そのような情報がグループ情報に含まれるように構成してあってもよい。

0114

(4)他の実施形態
以上、通信システムについて、例示的な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な形態で実施することができる。

0115

例えば、上記実施形態では、各アドレス番号の最上位ビットが1か0かで、高優先度か低優先度かを表現していたが、そのような情報を持たせるビットが最上位ビットか否かは任意である。例えば、最上位ビット以外のビットで高優先度か低優先度かを識別できるようにしてもよい。

0116

また、高優先度か低優先度かを1ビットで表現するか否かも任意であり、2ビット以上のビットで優先度を表現してもよい。この場合は、高優先度と低優先度との二者択一ではなく、優先度0−3といった多段階優先度設定も可能となる。

0117

また、上記実施形態では、IC2について、複数の電池セルを含むブロックを複数ブロック有する組電池における各ブロックの充電状態を監視するICである旨を説明したが、IC2がどのような機能を有するICであるかは任意である。

0118

また、上記実施形態では、IC2の優先度に応じてアドレス番号を変更していたが、優先度という観点でアドレス番号を変更するか否かも任意である。例えば、通信時の優先度とは無関係に、あらかじめ定められた規則に従って、各IC2にアドレス番号が設定されてもよい。例えば、複数のIC2の中に、機能が異なるものが混在していれば、その機能の違いに応じてアドレス番号が変更されてもよい。

0119

1…マイクロコンピュータ(マイコン)、2…IC、11…記憶部、12…送信部、13…受信部、21…記憶部、22…受信部、23…アドレス設定部、24…情報更新部、25…送信部。

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