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技術 大豆油粕の製造方法、大豆油粕中の夾雑物を低減する方法、及び大豆油粕

出願人 日清オイリオグループ株式会社
発明者 藤岡章永野茂樹
出願日 2014年11月17日 (6年0ヶ月経過) 出願番号 2014-232854
公開日 2016年5月26日 (4年5ヶ月経過) 公開番号 2016-093164
状態 特許登録済
技術分野 飼料または食品用豆類
主要キーワード 浮遊速度 メッシュ篩下 軽量成分 方向比 長方形型 残存油分 三角型 脱溶剤処理
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年5月26日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

大豆油粕中の夾雑物が少ない大豆油粕の製造方法の提供、大豆油粕中の夾雑物の除去方法の提供、及び大豆油粕中の夾雑物が十分低減された大豆油粕を提供する。

解決手段

大豆油粕を比重選別することを特徴とする大豆油粕の製造方法、及び大豆油粕の夾雑物の除去方法、及び夾雑物が十分低減された大豆油粕。

概要

背景

大豆油の製造工程における副産物として得られる大豆油粕は、飼料肥料、あるいは食品原料などの用途に使用されている。特に、食品原料用途としては、大豆蛋白原料の他、醤油味噌などの醸造用途が挙げられる。

この大豆油粕の製造方法としては、原料大豆を、精選粗砕脱皮加熱乾燥、圧扁等の前処理を行い、採油溶剤抽出)を行い、さらに脱溶剤処理を行なう工程を経て製造する方法が一般的である。脱溶剤処理は、加熱処理を伴うので、脱溶剤処理後には、ミールクーラー等を用いて冷却することが行われている。その後、整粒工程を経て製品大豆油粕となる。

これらの大豆油粕は、食用、醸造用、あるいは飼料用として用いられてきたが、夾雑物は食用においては異物として認識され、食用及び飼料用としては、蛋白含量下げ要因ともなっていた。特に醸造用原料としては、醤油の製造法工程において、大豆油粕中の夾雑物がオリとして発生するなどの問題があった(特許文献1参照)。

概要

大豆油粕中の夾雑物が少ない大豆油粕の製造方法の提供、大豆油粕中の夾雑物の除去方法の提供、及び大豆油粕中の夾雑物が十分低減された大豆油粕を提供する。大豆油粕を比重選別することを特徴とする大豆油粕の製造方法、及び大豆油粕の夾雑物の除去方法、及び夾雑物が十分低減された大豆油粕。

目的

本発明の目的は、醸造時に発生するオリの原因である大豆油粕中の夾雑物を除く大豆油粕の製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

大豆油粕比重選別することを特徴とする大豆油粕の製造方法。

請求項2

前記比重選別が、下方から風を送りながら行う比重選別であることを特徴とする請求項1に記載の大豆油粕の製造方法。

請求項3

前記比重選別が、整粒工程の後であることを特徴とする請求項1又は2に記載の大豆油粕の製造方法。

請求項4

前記整粒工程が、大豆油粕を3.5〜6メッシュタイラー)のいずれかのにかけて、大豆油粕の粒径を3.5〜6メッシュ以下に整粒する工程であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の大豆油粕の製造方法。

請求項5

前記整粒工程が、大豆油粕を3.54〜6メッシュ(タイラー)のいずれかの篩にかけ、さらに7〜12メッシュ(タイラー)のいずれかの篩にかけて、大豆油粕の粒径を3.5〜6メッシュの篩下かつ7〜12メッシュの篩上の範囲に整粒する工程であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の大豆油粕の製造方法。

請求項6

大豆油粕を比重選別することを特徴とする大豆油粕中の夾雑物を低減する方法。

請求項7

大豆油粕が比重選別されたものであることを特徴とする大豆油粕。

技術分野

0001

本発明は、大豆油粕の製造方法、大豆油粕中の夾雑物を低減する方法、及び大豆油粕に関するものである。

背景技術

0002

大豆油の製造工程における副産物として得られる大豆油粕は、飼料肥料、あるいは食品原料などの用途に使用されている。特に、食品原料用途としては、大豆蛋白原料の他、醤油味噌などの醸造用途が挙げられる。

0003

この大豆油粕の製造方法としては、原料大豆を、精選粗砕脱皮加熱乾燥、圧扁等の前処理を行い、採油溶剤抽出)を行い、さらに脱溶剤処理を行なう工程を経て製造する方法が一般的である。脱溶剤処理は、加熱処理を伴うので、脱溶剤処理後には、ミールクーラー等を用いて冷却することが行われている。その後、整粒工程を経て製品大豆油粕となる。

0004

これらの大豆油粕は、食用、醸造用、あるいは飼料用として用いられてきたが、夾雑物は食用においては異物として認識され、食用及び飼料用としては、蛋白含量下げ要因ともなっていた。特に醸造用原料としては、醤油の製造法工程において、大豆油粕中の夾雑物がオリとして発生するなどの問題があった(特許文献1参照)。

先行技術

0005

特開2000−300207号公報

発明が解決しようとする課題

0006

大豆油粕中の夾雑物はなどである。これらの夾雑物は、採油工程以前の精選工程などで、風力により、除去を行っていたが、大豆油粕に近い大きさ、重さの夾雑物は十分除去できていなかった。そこで、更にこれらの夾雑物を除去することが求められていた。

0007

従って、本発明の目的は、醸造時に発生するオリの原因である大豆油粕中の夾雑物を除く大豆油粕の製造方法を提供すること、大豆油粕中の夾雑物の除去方法を提供すること、および大豆油粕中の夾雑物が十分低減された大豆油粕を提供することである。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、上記目的を達成するために、下記の[1]〜[5]を提供する。なお、本発明においては、篩のメッシュサイズは全てタイラーを用い、特に記載のない場合でもタイラーのメッシュサイズを示す。

0009

[1]大豆油粕を比重選別することを特徴とする大豆油粕の製造方法。
[2]前記比重選別が、下方から風を送りながら行う比重選別であることを特徴とする前記[1]の大豆油粕の製造方法。
[3]前記比重選別が、整粒工程の後であることを特徴とする前記[1]又は[2]の大豆油粕の製造方法。
[4]前記整粒工程が、大豆油粕を3.5〜6メッシュ(タイラー)のいずれかの篩にかけて、大豆油粕の粒径を3.5〜6メッシュ以下に整粒する工程であることを特徴とする前記[1]〜[3]のいずれか1つに記載の大豆油粕の製造方法。
[5]前記整粒工程が、大豆油粕を3.5〜6メッシュ(タイラー)のいずれかの篩にかけ、さらに7〜12メッシュ(タイラー)のいずれかの篩にかけて、大豆油粕の粒径を3.5〜6メッシュの篩下かつ7〜12メッシュの篩上の範囲に整粒する工程であることを特徴とする前記[1]〜[3]のいずれか1つに記載の大豆油粕の製造方法。
[6]大豆油粕を比重選別することを特徴とする大豆油粕中の夾雑物を低減する方法。[7]大豆油粕が比重選別されたものであることを特徴とする大豆油粕。

発明の効果

0010

本発明によると、大豆油粕中の夾雑物を除く大豆油粕の製造方法、大豆油粕中の夾雑物を低減する方法、および大豆油粕中の夾雑物が十分低減された大豆油粕を提供することができる。

図面の簡単な説明

0011

比重選別された大豆油粕の写真である。
比重選別で除去された軽量成分の写真である。

0012

〔大豆油粕の製造方法〕
本発明の実施の形態に係る大豆油粕の製造方法は、大豆の採油工程で発生した大豆油粕を比重選別する工程を含む。以下、各工程を順に説明する。

0013

大豆は前処理を行った後に採油処理を行う。前処理としては、精選、粗砕、脱皮、乾燥、加熱、圧扁などの一般的な方法を用いることができる。また、採油処理としては、溶剤抽出、あるいは圧搾で行うことができるが、大豆油粕中の残存油分が少なく、一般的に用いられている溶剤抽出が好ましい。溶剤抽出では、大豆油粕(抽出粕)と粗油に分離する。溶剤は、ヘキサンアセトンエタノール等の有機溶媒を用いて行うことができるが、一般的にヘキサンが用いられている。原料の大豆は、特に限定されるものではないが、一般に搾油用、あるいは食用(醸造用を含む)として生産されている北米産、米産、中国産などを用いることができる。

0014

溶剤抽出工程で発生する大豆油粕は、溶剤を含有しているため、加熱して脱溶剤を行う。脱溶剤工程は、加水・加熱及び/もしくは加熱で行われ、大豆油粕の脱溶剤のほか、蛋白変性も起こる。脱溶剤工程は、例えば、デソルベンタイザートースターと呼ばれる装置を用いることができる。デソルベンタイザー・トースター内部では、加水・加熱条件下で脱溶剤が行なわれる。この時、加熱により水蒸気雰囲気とした内(処理装置内)で行なわれることが好ましい。湿度は、30〜100%が好ましく、50〜100%がより好ましく、80〜100%がさらに好ましい。温度は、50〜130℃が好ましく、80〜120℃がより好ましく、90〜110℃がさらに好ましい。

0015

なお、大豆油粕の製品中の油分を調整するために、油脂や油脂の精製工程で発生する油滓等を植物油粕に添加することができるが、好ましくは、脱溶剤工程で添加することが好ましい。

0016

脱溶剤工程を経た大豆油粕は、水分を含むため、水分が約15%以下になるように乾燥する。乾燥工程中の大豆油粕の品温は70〜100℃であり、好ましくは80〜90℃である。

0017

乾燥工程を経た大豆油粕は、さらに冷却を行う。冷却工程では、例えば、気流中で大豆油粕を落下、あるいは、大豆油粕に気体を吹き付ける等で行うことができる。冷却工程を経た大豆油粕は、整粒工程で粒子径を調整する。

0018

整粒工程は、粉砕機と篩を組合わせて行われ、篩は3.5〜6メッシュのいずれかの篩を用いることができる。篩は4〜6メッシュのいずれかの篩であることがより好ましい。整粒工程により、3.5〜6メッシュ以上の大豆油粕は3.5〜6メッシュ以下に粉砕される。

0019

3.5〜6メッシュのいずれかの篩で篩った後に、さらに、7〜12メッシュのいずれかの篩で篩うことができる。篩は7〜9メッシュのいずれかの篩であることがより好ましい。7〜12メッシュのいずれかの篩で篩う操作は整粒工程の中で実施してもよく、また、整粒工程の後の工程で実施してよい。この時、7〜12メッシュの篩上の画分は全体量に対して1/4〜1/3程度の量になり、7〜12メッシュの篩下の画分は全体量に対して2/3〜3/4程度の量になる。

0020

従来は、整粒工程を経た大豆油粕が製品となったが、本発明では、大豆油粕を比重選別することで、軽量成分として大豆油粕中の夾雑物を除去する。軽量成分は、概ね1〜6%程度除去される。比重選別は、整粒工程前、あるいは整粒工程以降の工程で行うことができる。夾雑物は、大豆油粕に付着しているものを分離するために、粉砕を有する整粒工程の後に行うことが好ましい。特に、夾雑物は、概ね2〜5mm程度の大きさであり、3.5〜6メッシュのいずれかの篩で篩い、さらに7〜12メッシュの篩で篩った、3.5〜6メッシュの篩下かつ7〜12メッシュ篩上の範囲の大豆油粕を比重選別することが効率的であり好ましい。特に、3.5〜6メッシュの篩下かつ7〜12メッシュ篩上の範囲の大豆油粕を比重選別した大豆油粕に、7〜12メッシュ篩下の範囲の大豆油粕を混合して用いる場合などにおいて、全体量の1/4〜1/3程度を比重選別するだけですむので効率的である。

0021

本発明では大豆油粕を比重選別するが、用いる装置としては、比重選別機を用いることができる。比重選別機としては、左右2方向比重選別機、三角型比重選別機、長方形型比重選別機等が挙げられる。特に、スクリーン上に大豆油粕を配置し、スクリーン下部から風を送付するタイプが好ましい。一般に、物体には固有の「浮遊速度」があるので、たとえばスクリーン上に下方から、大豆油粕中の多種類の成分の浮遊速度の中間の風速を設定すれば、浮遊速度が大きい方(重い方)は下方に、小さい方(軽い方)が上方に層を形成する。大豆油粕中の夾雑物は浮遊速度が小さいため、軽量成分として上方に層を形成して、除去される。

0022

〔大豆油粕中の夾雑物を低減する方法〕
本発明の実施の形態に係る大豆油粕中の夾雑物を低減する方法は、大豆の採油工程で発生した大豆油粕を比重選別により、夾雑物を含む軽量画分を除去する方法である。比重選別する大豆油粕は、整粒された大豆油粕でも、整粒されていない大豆油粕でもよいが、整粒された大豆油粕が好ましい。好ましくは、3.5〜6メッシュで整粒された大豆油粕である。より好ましくは、3.5〜6メッシュの篩下かつ7〜12メッシュ篩上の範囲の大豆油粕であり、最も好ましくは、4〜6メッシュの篩下かつ7〜9メッシュ篩上の範囲の大豆油粕を比重選別することが効率的であり好ましい。その他の条件等は前述のとおりである。

0023

〔大豆油粕〕
本発明の実施の形態に係る大豆油粕は、大豆油粕を比重選別し、夾雑物を含む軽量画分を除去したものである。本発明の大豆油粕は、整粒の有無に関係なく比重選別された大豆油粕であるが、整粒された大豆油粕を比重選別した大豆油粕が好ましい。好ましくは、3.5〜6メッシュで整粒された大豆油粕を比重選別した大豆油粕である。より好ましくは、3.5〜6メッシュの篩下かつ7〜12メッシュ篩上の範囲の大豆油粕を比重選別した大豆油粕であり、最も好ましくは、4〜6メッシュの篩下かつ7〜9メッシュ篩上の範囲の大豆油粕を比重選別した大豆油粕である。その他の製造条件等は前述のとおりである。

0024

得られた、大豆油粕は、食用、醸造用、飼料用に用いることができる。

0025

次に実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限される
ものではない。

0026

実験1:比較例1、参考例1〜2、及び実施例1〕
飼料用の大豆油粕(抽出粕)を5メッシュの篩にて整粒し、さらに、8メッシュの篩で篩い、0.3質量部の篩上画分(比較例1:未比重選別品 5メッシュの篩下かつ8メッシュの篩上画分)と0.7質量部の篩下画分(参考例1:8メッシュの篩下)を得た。得られた比較例1の画分を比重選別機(原田産業株式会社製「KT−25D」)で選別を行い、軽量画分(参考例2)を除去して比重選別品(実施例1)を得た。

0027

〔実験2:比較例2、参考例3〜4、及び実施例2〕
醸造用の大豆油粕(脱溶剤された抽出粕)を実験1と同様に処理して、比較例2(未比重選別品 5メッシュの篩下かつ8メッシュの篩上画分)、参考例3(8メッシュの篩下画分)、参考例4(軽量画分)、実施例2(比重選別品)を得た。

0028

〔水分、窒素、状態〕
サンプルの水分、窒素量を測定し、表1に示す。水分は、基準油脂分析試験法(2013年版)1.4.1-2013水分(加熱乾燥法)に準じて測定を行い、窒素量は、食品衛生検査指理化学編(2005)第1章食品成分2.タンパク質(3)燃焼法に準じて測定を行った。また、各サンプルの状態を表2に示す。

0029

0030

実施例

0031

表1に示される通り、実施例1及び実施例2の比重選別品は、比較例1及び比較例2の未比重選別品に比べて窒素含有量が多く、栄養的に良好である。また、表2に示す通り、夾雑物は、軽量画分として濃縮除去されており、実施例1及び実施例2の比重選別品は夾雑物がほとんどなく、品質に優れている。また、参考例1及び参考例3の8メッシュの篩下画分と実施例1及び実施例2の比重選別品を混合しても、夾雑物がほとんど確認できないことから、大豆油粕の粒径を3.5〜6メッシュの篩下かつ7〜12メッシュの篩上の範囲で比重選別することが非常に効率がよいことが確認できる。

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