図面 (/)

技術 引き形式の建具、及び建付け調整機能付き戸車

出願人 中西金属工業株式会社
発明者 古賀伸一郎
出願日 2014年10月31日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2014-222226
公開日 2016年5月23日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2016-089394
状態 特許登録済
技術分野 ウイング用の支持装置
主要キーワード 平小ねじ 振れ止 グラツキ 十字穴付き 部分縦断正面図 車輪枠 十字穴 ケンドン式
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年5月23日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

建付け調整作業の作業性を向上できるとともに、製造コストを低減できる引き形式建具を得る。

解決手段

戸車1が、下レールR2上を転動する車輪3、車輪3を軸支する基体2、及び基体2に螺合する十字穴付き平小ねじ5からなり、戸車1を下框B2の側壁部9A,9B間に嵌入して上壁部8の下面に平小ねじ5の頭部5Aの略水平の上面を当接させた状態で、プラスドライバーDの先端が前記十字穴係合できるようにするとともに、軸Sの外径よりも内径を小さく形成した丸孔6を上壁部8に形成した。ドライバーDにより平小ねじ5を締める方向へ回転させた際には、丸孔6の内径が軸Sの外径よりも小さいので、ドライバーDの先端傾斜部が丸孔6を形成する周壁に当接することから、ドライバーDを押し回す操作に伴って下降する平小ねじ5の頭部5Aとともに、下框B2の上壁部8が離反することなく下降する。

概要

背景

下框建付け調整機能付き戸車が取り付けられた、枠体の上レールと下レールとの間にケンドン式(倹飩式)に建て込まれる網戸引き違いサッシ等の引き形式建具として、車輪軸支した車輪枠を下框(下桟)に対して上下方向に移動可能に取り付けるための取付枠を無くした、比較的簡単な構造の建付け調整機能付き戸車を備えた引き形式の建具(戸車付建具)がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の引き形式の建具(1)における戸車(8)は、車輪(11)と、車輪(11)を軸支し、引き形式の建具(1)の下框(3)の溝(7)内に嵌合される断面略逆U字状の車輪枠(9)と、車輪枠(9)の上片部(9c)にほぼ垂直に螺合された鍔付き頭部(16a)を有する調整ねじ(16)とを備えるとともに、車輪枠(9)の側片部(9a)に縦長の突条部(13,13)が形成される。また、戸車(8)は、調整ねじ(16)の頭部(16a)の鍔(16b)を引き形式の建具(1)の下框(3)の上壁部(3c)の下面に当接させるとともに、下框(3)の上壁部(3c)に形成した孔部(17)から頭部(16a)を露出させた状態で使用され、車輪枠(9)の縦長の突条部(13,13)を下框(3)の側壁部(3a)に形成した案内溝(14,14)に係合させることにより、車輪枠(9)が上下方向に移動可能に支持される。
ここで、特許文献1の引き形式の建具(1)の建付け調整は、戸車(8)の調整ねじ(16)の頭部(16a)を室内側からドライバーで回転し、下框(3)の下面に当接する鍔(16b)と車輪(11)との高さ方向の距離を変更することにより行うことができる。

概要

建付け調整作業の作業性を向上できるとともに、製造コストを低減できる引き形式の建具を得る。戸車1が、下レールR2上を転動する車輪3、車輪3を軸支する基体2、及び基体2に螺合する十字穴付き平小ねじ5からなり、戸車1を下框B2の側壁部9A,9B間に嵌入して上壁部8の下面に平小ねじ5の頭部5Aの略水平の上面を当接させた状態で、プラスドライバーDの先端が前記十字穴に係合できるようにするとともに、軸Sの外径よりも内径を小さく形成した丸孔6を上壁部8に形成した。ドライバーDにより平小ねじ5を締める方向へ回転させた際には、丸孔6の内径が軸Sの外径よりも小さいので、ドライバーDの先端傾斜部が丸孔6を形成する周壁に当接することから、ドライバーDを押し回す操作に伴って下降する平小ねじ5の頭部5Aとともに、下框B2の上壁部8が離反することなく下降する。

目的

本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、建付け調整作業の作業性を向上できるとともに、製造コストを低減できる引き形式の建具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

下框建付け調整機能付き戸車が取り付けられ、枠体の上レールと下レールとの間にケンドン式に建て込まれる引き形式建具であって、前記戸車が、前記下レール上を転動する車輪と、前記車輪を軸支する基体と、前記基体の上面に形成された螺孔螺合する十字穴付き平小ねじとからなり、前記戸車を前記下框の下面開口から挿入して前記下框の見込み方向前後の側壁部間に嵌入し、前記下框の上壁部の下面に前記十字穴付き平小ねじの頭部の略水平の上面を当接させた状態で、プラスドライバーの先端が前記十字穴係合できるようにするとともに、前記プラスドライバーの軸の外径よりも内径を小さく形成した丸孔を前記上壁部に形成してなることを特徴とする引き形式の建具。

請求項2

前記戸車の基体が嵌入される前記側壁部に向かって突出する突起を前記基体に一体形成してなる請求項1記載の引き形式の建具。

請求項3

前記下框の上壁部の前記丸孔に対し、見付け方向の前後に形成したガイド孔に、前記戸車の基体の上面に突設した突片を嵌入してなる請求項1又は2記載の引き形式の建具。

請求項4

前記戸車の基体の下端部に形成したガイド片と、前記戸車の車輪の外周に形成した鍔部とにより前記下レールを挟んでなる請求項1〜3の何れか1項に記載の引き形式の建具。

請求項5

請求項1〜4の何れか1項に記載の引き形式の建具の前記下框に取り付けて使用される前記建付け調整機能付き戸車。

技術分野

0001

本発明は、下框建付け調整機能付き戸車が取り付けられた、枠体上下レール間にケンドン式に建て込まれる引き形式建具に関する。

背景技術

0002

下框に建付け調整機能付き戸車が取り付けられた、枠体の上レールと下レールとの間にケンドン式(倹飩式)に建て込まれる網戸引き違いサッシ等の引き形式の建具として、車輪軸支した車輪枠を下框(下桟)に対して上下方向に移動可能に取り付けるための取付枠を無くした、比較的簡単な構造の建付け調整機能付き戸車を備えた引き形式の建具(戸車付建具)がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の引き形式の建具(1)における戸車(8)は、車輪(11)と、車輪(11)を軸支し、引き形式の建具(1)の下框(3)の溝(7)内に嵌合される断面略逆U字状の車輪枠(9)と、車輪枠(9)の上片部(9c)にほぼ垂直に螺合された鍔付き頭部(16a)を有する調整ねじ(16)とを備えるとともに、車輪枠(9)の側片部(9a)に縦長の突条部(13,13)が形成される。また、戸車(8)は、調整ねじ(16)の頭部(16a)の鍔(16b)を引き形式の建具(1)の下框(3)の上壁部(3c)の下面に当接させるとともに、下框(3)の上壁部(3c)に形成した孔部(17)から頭部(16a)を露出させた状態で使用され、車輪枠(9)の縦長の突条部(13,13)を下框(3)の側壁部(3a)に形成した案内溝(14,14)に係合させることにより、車輪枠(9)が上下方向に移動可能に支持される。
ここで、特許文献1の引き形式の建具(1)の建付け調整は、戸車(8)の調整ねじ(16)の頭部(16a)を室内側からドライバーで回転し、下框(3)の下面に当接する鍔(16b)と車輪(11)との高さ方向の距離を変更することにより行うことができる。

先行技術

0003

特許第2745288号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1のような従来の引き形式の建具において、下框(3)と建付け調整機能付き戸車(8)とが相対的に上下動する際の抵抗が非常に小さく自由に上下動するように構成した場合は、前記建具の例えば縦框(4,4)を持った際に下框(3)に対して戸車(8)が最下位置まで下降した状態になるので、枠体の上レールと下レールとの間に前記建具をケンドン式に建て込む作業の作業性が低下する。
また、下框(3)と建付け調整機能付き戸車(8)とが相対的に上下動する際にある程度の大きさの抵抗を付与するように構成した場合は、建付け調整をする際に、例えば引き形式の建具が網戸である場合のように重量が軽いものであると、ドライバーにより調整ねじ(16)を締める方向に回転させても調整ねじ(16)の鍔(16b)から下框(3)の下面が離れてしまって追従しないことがあり、その際には建具を押し下げる別操作が必要になるので、建付け調整の作業性が低下する。その上、調整ねじ(16)の鍔(16b)の上面に下框(3)の下面を確実に当接させるように調整しないと、建付け調整後に引き形式の建具(例えば網戸)をスライドさせる際にグラツキが生じる場合がある。

0005

その上さらに、戸車(8)を下框(3)に取り付ける作業を行う際に、車輪枠(9)の側片部(9b)に形成した突部(13,13)を下框(3)の側壁部(3a)に形成した案内溝(14,14)に係合させる必要があるので、下框(3)を変形させる必要があることから前記作業の作業効率が低下するため、引き形式の建具の製造コストが上昇する。
その上、下框(3)の側壁部(3a)に、車輪枠(9)支持用の案内溝(3)が形成され、下框(3)の上壁部(3c)に、調整ねじ(16)の頭部(16a)を露出するための孔部(17)が形成されるので、側壁部(3a)に対する案内溝(3)の加工と上壁部(3c)に対する孔部(17)の加工とを別工程で行う必要があることから加工工程が増えるため、引き形式の建具の製造コストが上昇する。
その上さらに、車輪(11)を断面略逆U字状の車輪枠(9)で軸支する構造であるので、振れ止め機能を持たせることができないことから別体の振れ止めを併用する必要があるため、引き形式の建具の製造コストが増大する。

0006

そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、建付け調整作業の作業性を向上できるとともに、製造コストを低減できる引き形式の建具を提供する点にある。

課題を解決するための手段

0007

本発明に係る引き形式の建具は、前記課題解決のために、下框に建付け調整機能付き戸車が取り付けられ、枠体の上レールと下レールとの間にケンドン式に建て込まれる引き形式の建具であって、前記戸車が、前記下レール上を転動する車輪と、前記車輪を軸支する基体と、前記基体の上面に形成された螺孔に螺合する十字穴付き平小ねじとからなり、前記戸車を前記下框の下面開口から挿入して前記下框の見込み方向前後の側壁部間に嵌入し、前記下框の上壁部の下面に前記十字穴付き平小ねじの頭部の略水平の上面を当接させた状態で、プラスドライバーの先端が前記十字穴に係合できるようにするとともに、前記プラスドライバーの軸の外径よりも内径を小さく形成した丸孔を前記上壁部に形成してなることを特徴とする。

0008

このような構成によれば、室内側から引き形式の建具の建付け調整を行う際に、プラスドライバーの先端が十字穴付き平小ねじの十字穴に係合できるように下框の上壁部に形成された丸孔に対し、その上方からプラスドライバーを前記十字穴に係合させて押し回し、前記平小ねじを緩める方向に回転させることにより、前記平小ねじの頭部の略水平の上面に下框の上壁部の下面が当接しているので、下框の上壁部を押し上げられた建具が上昇する。
また、プラスドライバーにより前記平小ねじを締める方向へ回転させた際には、下框の上壁部に形成した丸孔の内径がプラスドライバーの軸の外径よりも小さいので、プラスドライバーの先端傾斜部が前記丸孔を形成する周壁に当接することから、プラスドライバーを前記十字穴に係合させて押し回す操作により、例えば引き形式の建具が網戸である場合のように重量が軽いものであっても、プラスドライバーを押し回す操作に伴って下降する前記平小ねじの頭部とともに、下框の上壁部が離反することなく下降する。よって、前記平小ねじの頭部の下降動作に建具が確実に追従するので、建具を押し下げる別操作を行う必要がないため、建付け調整の作業性を向上できる。その上、前記平小ねじの頭部の下降動作に追従して下框が確実に下降するので、建付け調整後に引き形式の建具(例えば網戸)をスライドさせる際にグラツキが生じることがない。

0009

ここで、前記戸車の基体が嵌入される前記側壁部に向かって突出する突起を前記基体に一体形成してなると好ましい。
このような構成によれば、基体から下框の側壁部に向かって突出する突起の大きさや数に応じて、下框と建付け調整機能付き戸車とが相対的に上下動する際における所定の大きさの抵抗を付与できるとともに、このような抵抗を付与することにより、枠体の上レールと下レールとの間に引き形式の建具をケンドン式に建て込む際に戸車が最下位置まで下降しないため、建込み作業の作業性が低下しない。
その上、例えば合成樹脂製の基体に前記突起を一体形成できるため、所定の大きさの抵抗を付与する構成を実現しながら、製造コストの上昇を抑制できる。

0010

また、前記下框の上壁部の前記丸孔に対し、見付け方向の前後に形成したガイド孔に、前記戸車の基体の上面に突設した突片を嵌入してなるのがより好ましい。
このような構成によれば、下框の上壁部に形成したガイド孔と、戸車の基体の上面に突設した、前記ガイド孔に嵌入する突片とにより、下框に対して戸車が上下方向に移動可能に支持されるので、特許文献1のような下框の側壁部における凹凸係合部が無いことから、戸車を下框に取り付ける作業を行う際に下框を変形させる必要がなく、作業効率が低下しないため、引き形式の建具の製造コストを低減できる。
その上、建付け調整の際にプラスドライバーを入れる丸孔、及び下框に対して戸車を上下方向に移動可能に支持するためのガイド穴を、何れも上壁部に形成しているので、前記丸孔及び前記ガイド孔を同一工程で加工できることから、特許文献1のように加工工程が増えることがないため、引き形式の建具の製造コストを低減できる。

0011

さらに、前記戸車の基体の下端部に形成したガイド片と、前記戸車の車輪の外周に形成した鍔部とにより前記下レールを挟んでなるのが一層好ましい。
このような構成によれば、基体のガイド片と車輪の鍔部とにより下レールが挟まれるので、戸車が見込み方向の振れ止め機能を有することから、戸車と別体の振れ止めを下框に取り付ける必要がないため、引き形式の建具の製造コストを低減できる。

0012

本発明に係る建付け調整機能付き戸車は、前記引き形式の建具の前記下框に取り付けて使用される前記建付け調整機能付き戸車である。

発明の効果

0013

以上のように、本発明に係る引き形式の建具によれば、
(1)建付け調整機能付き戸車の十字穴付き平小ねじをプラスドライバーにより締める方向へ回転させた際に、プラスドライバーを前記十字穴に係合させて押し回す操作により、例えば引き形式の建具が網戸である場合のように重量が軽いものであっても、プラスドライバーを押し回す操作に伴って下降する前記平小ねじの頭部とともに、下框の上壁部が離反することなく下降するので、前記平小ねじの頭部の下降動作に建具が確実に追従することから、建具を押し下げる別操作を行う必要がないため、建付け調整の作業性を向上できること、
(2)戸車の基体の下端部に形成したガイド片と、前記戸車の車輪の外周に形成した鍔部とにより前記下レールを挟んでなるものによれば、基体のガイド片と車輪の鍔部とにより下レールが挟まれるので、戸車が見込み方向の振れ止め機能を有することから、戸車と別体の振れ止めを下框に取り付ける必要がないため、引き形式の建具の製造コストを低減できること、
等の顕著な効果を奏する。

図面の簡単な説明

0014

本発明の実施の形態に係る引き形式の建具を示す正面図である。
本発明の実施の形態に係る建付け調整機能付き戸車まわりを示す部分縦断正面図である。
同じく縦断左側面図である。
本発明の実施の形態に係る建付け調整機能付き戸車を示しており、(a)は室内側上方から見た斜視図、(b)は室外側上方から見た斜視図である。
同じく分解斜視図である。
引き形式の建具の下框への建付け調整機能付き戸車の取付けを説明する下方から見た斜視図である。
同じく部分縦断左側面図である。
トライバーにより建付け調整を行っている状態を示す部分断面斜視図である。
同じく要部拡大部分縦断正面図である。

実施例

0015

次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
本明細書においては、室外へ向いた状態(引き形式の建具を室内側から見た状態)における前後左右を前後左右とし、前後方向(室内外方向)を「見込み方向」、左右方向(引き形式の建具のスライド方向)を「見付け方向」という。
また、引き形式の建具を室内側から見た図を正面図とする。

0016

図1の正面図に示すように、本発明の実施の形態に係る引き形式の建具である網戸Aは、下框B2の見付け方向Hの前後に建付け調整機能付き戸車1,1を備えるとともに、上框B1の見付け方向Hの前後に自動外れ止め装置10,10を備えており、枠体Fの上レールR1と下レールR2との間に、上げ落とし、すなわちケンドン式(倹飩式)に建て込まれる。そして、網戸Aの建込みが完了した状態では、建込み作業により自動的に作動した自動外れ止め装置10,10により網戸Aの外れ止めがされる。
また、図2の部分縦断正面図、及図3の縦断左側面図に示すように、戸車1は、下框B2の後側(室内側)の見込み方向I前後の側壁部9A,9B間で、下框B2の上壁部8の丸孔6の下方に装着されており、上壁部8の下面に十字穴付き平小ねじ5の頭部5Aの略水平の上面が当接するとともに、上壁部8の丸孔6に対し、見付け方向Hの前後に形成したガイド孔7,7に、基体2の上面に突設した突片2C,2Cを嵌入した状態で、車輪3が下レールR2上を転動する。

0017

下框B2の上壁部8に形成したガイド孔7,7と、戸車1の基体2の上面に突設した、ガイド孔7,7に嵌入する突片2C,2Cとにより、下框B2に対して戸車1が上下方向に移動可能に支持されるので、特許文献1のような下框の側壁部における凹凸係合部が無いことから、戸車1を下框B2に取り付ける作業を行う際に下框B2を変形させる必要がなく、作業効率が低下しないため、網戸Aの製造コストを低減できる。
その上、後述する建付け調整の際にプラスドライバーを入れる丸孔6、及び下框B2に対して戸車1を上下方向に移動可能に支持するためのガイド穴7,7を、何れも上壁部8に形成しているので、丸孔6及びガイド孔7,7を同一工程で加工できることから、特許文献1のように上壁部及び側壁部に孔あけをする構成のように加工工程が増えることがないため、網戸Aの製造コストを低減できる。

0018

図4(a)及び(b)の斜視図、並びに図5の分解斜視図に示すように、本発明の実施の形態に係る建付け調整機能付き戸車1は、合成樹脂製の車輪3、車輪3を軸支する合成樹脂製の基体2、及び基体2の上面に形成された螺孔2Bにねじ部5Cが螺合する鋼製の十字穴付き平小ねじ5からなり、基体2の下端部にはガイド片2Dが形成され、車輪3には鍔部3Bが形成される。
ここで、鋼製の段付きリベット4を、車輪3の通孔3A、及び基体2の通孔2Aに挿通して軸端加締めることにより車輪3は基体2に軸支される。
また、図4(b)に示すように、基体2の前面(室外側面)には、突起2E,2Eが一体に形成されており、図3に示すように、突起2Eは下框B2の側壁部9Aに向かって突出する。

0019

次に、下框B2への建付け調整機能付き戸車1の取付けについて説明する。
図6の斜視図及び図7の部分縦断左側面図中の矢印に示すように、戸車1を下框B2の下面開口Cから挿入するワンタッチ操作により、戸車1は図2及び図3に示すように下框B2に嵌合する。
この状態では、前記のとおり、戸車1の突片2C,2Cが下框B2の上壁部8のガイド孔7,7に嵌入するとともに、戸車1の十字穴付き平小ねじ5の頭部5Aの略水平の上面が上壁部8の下面に当接する。

0020

また、図3に示すように突起2Eが側壁部9Aに押し付けられるので、下框B2と戸車1とが相対的に上下動する際における所定の大きさの抵抗が付与されるため、図1に示す枠体Fの上レールR1と下レールR2との間に網戸Aをケンドン式に建て込む際に戸車1が最下位置まで下降しないため、建込み作業の作業性が低下しない。その上、戸車1の基体2から下框B2の側壁部9Aに向かって突出する突起2Eの大きさや数を変えることにより、前記抵抗の大きさを変更できる。
さらに、突起2Eは、例えば射出成形により製造される合成樹脂製の基体2に一体形成できるため、所定の大きさの抵抗を付与する構成を実現しながら、製造コストの上昇を抑制できる。

0021

図7に示すように、基体2の下端部のガイド片2Dと車輪3の鍔部3Bとの間には、ガイド溝Gが形成され、枠体Fの上レールR1と下レールR2との間に網戸Aを建て込んだ図3に示す状態では、図7のガイド溝Gに下レールR2が入っており、戸車1の基体2の下端部に形成したガイド片2Dと、戸車1の車輪3の外周に形成した鍔部3Bとにより下レールR2を挟んでいる。
よって、戸車1が見込み方向Iの振れ止め機能を有することから、戸車1と別体の振れ止めを下框B2に取り付ける必要がないため、網戸Aの製造コストを低減できる。

0022

次に、網戸Aの建付け調整について説明する。
図8の部分断面斜視図、及び図9の要部拡大部分縦断正面図に示すように、建付け調整機能付き戸車1の十字穴付き平小ねじ5の上面の十字穴5Bには、下框B2の上壁部8に形成された丸孔6を通して、室内側からプラスドライバー(十字ねじ回し)Dの先端を係合させることができる。
また、丸孔6の内径d1は、プラスドライバーDの軸Sの外径d2よりも小さく形成されている(d1<d2)。

0023

室内側から網戸Aの建付け調整を行う際に、下框B2の上壁部8に形成された丸孔6に対し、その上方からプラスドライバーDを十字穴付き平小ねじ5の上面の十字穴5Bに係合させて押し回し、平小ねじ5を緩める方向に回転させることにより、平小ねじ5の頭部5Aの略水平の上面に下框B2の上壁部8の下面が当接しているので、下框B2の上壁部8を押し上げられた網戸Aが上昇する。
また、プラスドライバーDにより平小ねじ5を締める方向へ回転させた際には、下框B2の上壁部8に形成した丸孔6の内径d1がプラスドライバーDの軸Sの外径d2よりも小さいので、プラスドライバーDの先端傾斜部Eが丸孔6を形成する周壁に当接することから、プラスドライバーDを十字穴5Bに係合させて押し回す操作により、プラスドライバーDを押し回す操作に伴って下降する平小ねじ5の頭部5Aとともに、下框B2の上壁部8が離反することなく下降する。よって、平小ねじ5の頭部5Aの下降動作に網戸Aが確実に追従するので、網戸Aを押し下げる別操作を行う必要がないため、建付け調整の作業性を向上できる。その上、平小ねじ5の頭部5Aの下降動作に追従して下框B2が確実に下降するので、建付け調整後に網戸Aをスライドさせる際にグラツキが生じることがない。

0024

以上の説明においては、本発明の引き形式の建具が網戸Aである場合を示したが、本発明の引き形式の建具は、引き違いサッシ又は引き違い引戸であってもよい。

0025

1建付け調整機能付き戸車
2基体
2A通孔
2B螺孔
2C突片
2Dガイド片
2E突起
3車輪
3A 通孔
3B 鍔部
4段付きリベット
5十字穴付き平小ねじ
5A 頭部
5B十字穴
5Cねじ部
6丸孔
7ガイド孔
8上壁部
9A,9B側壁部
10 自動外れ止め装置
A網戸(引き形式の建具)
B1上框
B2下框
C 下面開口
Dプラスドライバー(十字ねじ回し)
d1 下框の丸穴の内径
d2トライバーの軸の外径
E 先端傾斜部
F枠体
Gガイド溝
H見付け方向
I 見込み方向
R1 上レール
R2 下レール
S 軸

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 株式会社オカムラの「 移動間仕切装置」が 公開されました。( 2019/07/18)

    【課題】収納した間仕切パネルの厚み方向への移動を規制した状態を維持できる移動間仕切装置を提供する。【解決手段】スライドレール11には、収納位置に位置する収納用ガイドレール12が連続して設けられており、... 詳細

  • 岡田装飾金物株式会社の「 レール、並びにレールとランナーとのセット」が 公開されました。( 2019/07/11)

    【課題】高齢者などの利用者が利用しても、ランナーを所定の方向に分岐して円滑に走行させるのに有用なレール及びランナーと;レールとランナーとのセットを提供する。【解決手段】レール1の走行路は、ループ状走行... 詳細

  • 三井金属アクト株式会社の「 スライドドアの支持装置」が 公開されました。( 2019/07/11)

    【課題】各種タイプの車両に対して適用可能なスライドドアの支持装置を提供する。【解決手段】スライドドアに固定されるブラケット21と、ブラケット21にスライドドアの開閉方向に平行な第1枢支軸22により上下... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ