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技術 液体ブロー成形用のプリフォーム

出願人 株式会社吉野工業所
発明者 田中敏正田端真一奥山雄一
出願日 2015年7月31日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2015-151656
公開日 2016年5月23日 (4年6ヶ月経過) 公開番号 2016-088086
状態 特許登録済
技術分野 プラスチック等のブロー成形,熱成形
主要キーワード 寸胴形状 収縮割合 プリフォーム法 押出しブロー成形 試験管状 プロット図 プリフォーム成形 エアブロー
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年5月23日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

液体ブロー成形によって所望の形状の容器に正確に成形可能なポリプロピレン製または高密度ポリエチレン製のプリフォームを提供することである。

解決手段

ポリプロピレンにより口部2と胴部3とを備えた有底筒状に形成された液体ブロー成形用のプリフォーム1を、液体ブロー成形により、前記胴部3が、軸方向に向けて2.25以上、4.34以下の延伸倍率延伸されるとともに径方向に向けて1.95以上、5.00以下の延伸倍率で延伸されて容器に成形される構成とする。また、高密度ポリエチレンにより口部2と胴部3とを備えた有底筒状に形成された液体ブロー成形用のプリフォーム1を、液体ブロー成形により、前記胴部3が、軸方向に向けて1.69以上、2.50以下の延伸倍率で延伸されるとともに径方向に向けて2.26以上、5.07以下の延伸倍率で延伸されて容器に成形される構成とする。

概要

背景

飲料、食品化粧料等を収容する容器として、ポリプロピレン(PP)または高密度ポリエチレン(HDPE)により形成されたものが多々用いられている。

このような容器は、射出成形圧縮成形等により円筒状の口部と試験管状胴部とを一体に備えた有底筒状に形成されたプリフォーム延伸効果が発現する温度にまで加熱し、この状態で延伸ロッドを用いつつプリフォーム内に加圧エアを供給して軸方向と径方向とに延伸させることで所定の形状に成形されるのが一般的である(例えば特許文献1参照)。そして、成形後の容器に、後工程において飲料等の液体充填されて製品とされる。

概要

液体ブロー成形によって所望の形状の容器に正確に成形可能なポリプロピレン製または高密度ポリエチレン製のプリフォームを提供することである。ポリプロピレンにより口部2と胴部3とを備えた有底筒状に形成された液体ブロー成形用のプリフォーム1を、液体ブロー成形により、前記胴部3が、軸方向に向けて2.25以上、4.34以下の延伸倍率で延伸されるとともに径方向に向けて1.95以上、5.00以下の延伸倍率で延伸されて容器に成形される構成とする。また、高密度ポリエチレンにより口部2と胴部3とを備えた有底筒状に形成された液体ブロー成形用のプリフォーム1を、液体ブロー成形により、前記胴部3が、軸方向に向けて1.69以上、2.50以下の延伸倍率で延伸されるとともに径方向に向けて2.26以上、5.07以下の延伸倍率で延伸されて容器に成形される構成とする。

目的

本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体ブロー成形によって所望の形状の容器に正確に成形可能なポリプロピレン製のプリフォームを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ポリプロピレンにより口部と胴部とを備えた有底筒状に形成された液体ブロー成形用プリフォームであって、液体ブロー成形により、前記胴部が、軸方向に向けて2.25以上、4.34以下の延伸倍率延伸されるとともに径方向に向けて1.95以上、5.00以下の延伸倍率で延伸されて容器成形されることを特徴とする液体ブロー成形用のプリフォーム。

請求項2

液体ブロー成形による前記胴部の径方向に向けた延伸倍率が1.95以上、2.48未満である請求項1に記載の液体ブロー成形用のプリフォーム。

請求項3

液体ブロー成形による前記胴部の径方向に向けた延伸倍率が3.70より大きく、5.00以下である請求項1に記載の液体ブロー成形用のプリフォーム。

請求項4

高密度ポリエチレンにより口部と胴部とを備えた有底筒状に形成された液体ブロー成形用のプリフォームであって、液体ブロー成形により、前記胴部が、軸方向に向けて1.69以上、2.50以下の延伸倍率で延伸されるとともに径方向に向けて2.26以上、5.07以下の延伸倍率で延伸されて容器に成形されることを特徴とする液体ブロー成形用のプリフォーム。

請求項5

液体ブロー成形による表面積の延伸倍率が10.3以下である請求項4に記載の液体ブロー成形用のプリフォーム。

技術分野

0001

本発明は、ポリプロピレンまたは高密度ポリエチレンにより口部と胴部とを備えた有底筒状に形成され、液体ブロー成形により容器成形賦形)される液体ブロー成形用プリフォームに関する。

背景技術

0002

飲料、食品化粧料等を収容する容器として、ポリプロピレン(PP)または高密度ポリエチレン(HDPE)により形成されたものが多々用いられている。

0003

このような容器は、射出成形圧縮成形等により円筒状の口部と試験管状の胴部とを一体に備えた有底筒状に形成されたプリフォームを延伸効果が発現する温度にまで加熱し、この状態で延伸ロッドを用いつつプリフォーム内に加圧エアを供給して軸方向と径方向とに延伸させることで所定の形状に成形されるのが一般的である(例えば特許文献1参照)。そして、成形後の容器に、後工程において飲料等の液体が充填されて製品とされる。

先行技術

0004

特開2014−88004号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、従来のポリプロピレン製のプリフォームや高密度ポリエチレン製のプリフォームは、エアブロー成形によって所定の形状の容器に成形しようとした場合において、その軸方向および径方向への延伸倍率許容範囲が狭く、所望の形状の容器を正確に成形することできない場合が多いという問題を生じるものであった。

0006

これに対して、ポリプロピレン製のプリフォームや高密度ポリエチレン製のプリフォームに、加圧エアに替え加圧した液体を供給することによって当該プリフォームを所定の形状の容器に成形するようにした液体ブロー成形が知られているが、これらのプリフォームを液体ブロー成形で容器に成形する場合に、どの程度の延伸倍率でプリフォームを延伸させると好適な容器が得られるのかは知られていない。

0007

本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体ブロー成形によって所望の形状の容器に正確に成形可能なポリプロピレン製のプリフォームを提供することにある。また、本発明の他の目的は、液体ブロー成形によって所望の形状の容器に正確に成形可能な高密度ポリエチレン製のプリフォームを提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明の液体ブロー成形用のプリフォームは、ポリプロピレンにより口部と胴部とを備えた有底筒状に形成された液体ブロー成形用のプリフォームであって、液体ブロー成形により、前記胴部が、軸方向に向けて2.25以上、4.34以下の延伸倍率で延伸されるとともに径方向に向けて1.95以上、5.00以下の延伸倍率で延伸されて容器に成形されることを特徴とする。

0009

本発明の液体ブロー成形用のポリプロピレン製プリフォームは、上記構成において、液体ブロー成形による前記胴部の径方向に向けた延伸倍率が1.95以上、2.48未満であるのが好ましい。

0010

本発明の液体ブロー成形用のポリプロピレン製プリフォームは、上記構成において、液体ブロー成形による前記胴部の径方向に向けた延伸倍率が3.70より大きく、5.00以下であるのが好ましい。

0011

本発明の液体ブロー成形用のプリフォームは、高密度ポリエチレンにより口部と胴部とを備えた有底筒状に形成された液体ブロー成形用のプリフォームであって、液体ブロー成形により、前記胴部が、軸方向に向けて1.69以上、2.50以下の延伸倍率で延伸されるとともに径方向に向けて2.26以上、5.07以下の延伸倍率で延伸されて容器に成形されることを特徴とする。

0012

本発明の液体ブロー成形用の高密度ポリエチレン製プリフォームは、上記構成において、液体ブロー成形による表面積の延伸倍率(PSR)が10.3以下であるのが好ましい。

発明の効果

0013

本発明によれば、液体ブロー成形によって所望の形状の容器に正確に成形可能なポリプロピレン製のプリフォームを提供することができる。

0014

また、本発明によれば、液体ブロー成形によって所望の形状の容器に正確に成形可能な高密度ポリエチレン製のプリフォームを提供することができる。

図面の簡単な説明

0015

本発明の一実施の形態である液体ブロー成形用のプリフォームを側方から見た半断面図である。
表1におけるポリプロピレン製のプリフォームを液体ブロー成形により容器に成形した場合の実験結果を示すプロット図である。
表1におけるポリプロピレン製のプリフォームをエアブロー成形により容器に成形した場合の実験結果を示すプロット図である。
表1における高密度ポリエチレン製のプリフォームを液体ブロー成形により容器に成形した場合の実験結果を示すプロット図である。
表1における高密度ポリエチレン製のプリフォームをエアブロー成形により容器に成形した場合の実験結果を示すプロット図である。
表2における高密度ポリエチレン製のプリフォームを液体ブロー成形により容器に成形した場合の実験結果を示すプロット図である。

実施例

0016

以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。

0017

図1に示す本発明の一実施の形態である液体ブロー成形用のプリフォーム1は、射出成形により成形されたポリプロピレン(以下「PP」という。)製であり、口部2と胴部3とを備えた有底筒状に形成されている。このプリフォーム1は、PPを射出成形して形成されたものに限らず、例えばPPを圧縮成形や押出しブロー成形により所定形状に成形して形成されたものとすることもできる。プリフォーム1の口部2は円筒状に形成され、その外周面には雄ねじ部4が一体に設けられている。胴部3は軸方向に沿って延びる断面円形の試験管状に形成され、口部2の下方に当該口部2と同軸かつ一体に設けられている。

0018

このプリフォーム1は、液体ブロー成形に用いられるものであり、当該液体ブロー成形において口部2を通して胴部3に加圧した液体が供給されることにより、胴部3が、その軸方向と径方向とに延伸されて所定の形状の容器に成形される。つまり、プリフォーム1は、その胴部3が図示しないブロー成形用の金型キャビティ内に装着され、口部2を通して供給される加圧した液体によって胴部3がその軸方向と径方向とに延伸されて金型のキャビティの内面に沿った所定の形状の容器に成形されるものである。

0019

なお、液体ブロー成形においてプリフォーム1に供給される液体としては、飲料、化粧品薬品洗剤ボディーソープ等の最終的に製品として容器に充填される液体を用いるのが好ましい。これにより、成形後の容器への液体の充填工程を省略して、その生産性を高めることができる。

0020

上記液体ブロー成形に際しては、プリフォーム1の胴部3を予めヒーター等によって延伸効果が発現する温度にまで加熱させるのが好ましい。また、液体ブロー成形に際して、口部2を通して胴部3の内部に延伸ロッドを挿入し、当該延伸ロッドにより胴部3の軸方向への延伸を補助する構成とすることもできる。なお、プリフォーム1の加熱に際しては、生産性を考慮して、プリフォーム成形時の余熱を利用するなどの、所謂、ホットプリフォーム法による成形工程を採用することもできる。

0021

本発明のプリフォーム1は、液体ブロー成形により、胴部3がその軸方向に向けて2.25以上、4.34以下の延伸倍率で延伸されるとともに径方向に向けて1.95以上、5.00以下の延伸倍率で延伸されて所定形状の容器に成形されるものである。本発明のプリフォーム1の胴部3の、液体ブロー成形による径方向に向けた延伸倍率のより好ましい範囲は、1.95以上、2.48未満の範囲または3.70より大きく、5.00以下の範囲である。

0022

液体ブロー成形におけるプリフォーム1の軸方向および径方向の延伸倍率は、プリフォーム1の胴部3の軸方向寸法および径方向寸法(外径寸法)に対してブロー成形用の金型のキャビティの軸方向寸法および径方向寸法(内径寸法)の比を種々変更し、あるいはブロー成形用の金型のキャビティの軸方向寸法および径方向寸法(内径寸法)に対してプリフォーム1の胴部3の軸方向寸法および径方向寸法(外径寸法)を種々変更することにより、上記の範囲に設定することができる。

0023

本発明のプリフォーム1は、液体ブロー成形によって上記範囲の延伸倍率で胴部3がその軸方向および径方向に延伸されることにより、金型のキャビティの内面を十分にトレースし、成形後に容器に金型から取り出した後に経時(例えば1日経過後)で生じる収縮を生じさせることなく、また、成形時に容器に破裂を生じさせることなく、所望の容積および高さ等を有する所望の形状の容器に正確に成形される。

0024

本発明のプリフォームは、高密度ポリエチレン(以下「HDPE」という。)製とすることもできる。この場合においても、当該プリフォームは、図1に示すPP製のプリフォーム1と同様に、口部と胴部とを備えた有底筒状に形成されて液体ブロー成形により容器に成形されるものである。

0025

このHDPE製のプリフォームは、液体ブロー成形により、胴部がその軸方向に向けて1.69以上、2.50以下の延伸倍率で延伸されるとともに径方向に向けて2.26以上、5.07以下の延伸倍率で延伸されて所定形状の容器に成形されるものである。また、軸方向の延伸倍率(ASR)と径方向の延伸倍率(HSR)との積である表面積の延伸倍率(PSR)が10.3以下であることが好ましい。そして、上記したPP製のプリフォーム1と同様、HDPE製のプリフォームは、液体ブロー成形によって上記範囲の延伸倍率で胴部がその軸方向および径方向に延伸されることにより、金型のキャビティの内面を十分にトレースし、成形後に容器に収縮を生じさせることなく、また、成形時に容器に破裂を生じさせることなく、所望の容積および高さ等を有する所望の形状の容器に正確に成形される。

0026

なお、HDPE製のプリフォームにおいても、その液体ブロー成形における軸方向および径方向の延伸倍率は、プリフォームの胴部の軸方向寸法および径方向寸法(外径寸法)に対してブロー成形用の金型のキャビティの軸方向寸法および径方向寸法(内径寸法)の比を種々変更し、あるいはブロー成形用の金型のキャビティの軸方向寸法および径方向寸法(内径寸法)に対してプリフォームの胴部の軸方向寸法および径方向寸法(外径寸法)を種々変更することにより、上記の範囲に設定することができる。

0027

例えば、HDPE製のプリフォームの胴部の、液体ブロー成形による径方向に向けた延伸倍率は、2.26以上、4.50以下の範囲または4.30以上、5.07以下の範囲に設定することができる。

0028

PPにより形成されたプリフォームおよびHDPEにより形成されたプリフォームのそれぞれについて、これらのプリフォームを液体ブロー成形によって所望の形状の容器に正確に成形することが可能な当該プリフォームの胴部の軸方向および径方向への適切な延伸倍率を検証するために、胴部の形状が互いに相違する3種類のプリフォーム(No1〜3)をそれぞれPPとHDPEとで形成し、これらのプリフォームをキャビティの軸方向寸法および径方向寸法が互いに相違する7種類のブロー成形用の金型を用いて、その軸方向の延伸倍率(ASR)および径方向の延伸倍率(HSR)を種々変更しながら液体ブロー成形することにより、軸方向および径方向の延伸倍率がプリフォームを液体ブロー成形して得られる容器の成形性の良否に与える影響を調べる実験を行った。この実験結果を表1に示す。なお、表1には、比較として、上記各プリフォームを同様の条件においてエアブロー成形によって容器に成形した場合の当該容器の成形性の良否の判定を合わせて示している。

0029

0030

この実験においては、成形後の容器の、その成形から1日経過後(経時変化)における内容量の減少割合(成形後の容器の収縮割合)および容器の高さの減少割合に基づきブロー成形された容器の成形性の良否を判定した。なお、表1において、○は成形性が良い(初期の内容量に対する減少率が5%以内、かつ初期の容器高さに対する減少率が1%以内である)ことを示し、×は成形性が悪いことを示す。また、ブロー成形時にプリフォームが破裂して容器に成形されない場合は、その成形性の良否を×と判定した。表1には、プリフォームの軸方向の延伸倍率(ASR)、径方向の延伸倍率(HSR)に加えてプリフォームの胴部の表面積の延伸倍率(PSR)を参考に記載している。

0031

図2は、表1におけるPP製のプリフォームを液体ブロー成形により容器に成形した場合の実験結果を示すプロット図であり、図3は、表1におけるPP製のプリフォームをエアブロー成形により容器に成形した場合の実験結果を示すプロット図である。

0032

表1および図2に示す実験結果から、PP製のプリフォームを液体ブロー成形によって所定の形状の容器に成形する場合には、その胴部の軸方向に向けた延伸倍率が2.25以上、4.34以下、胴部の径方向に向けた延伸倍率が1.95以上、5.00以下となるように当該軸方向および径方向の延伸倍率を設定することにより、プリフォームを液体ブロー成形によって成形性よく容器に成形可能であることが解る。

0033

これに対して、PP製のプリフォームをエアブロー成形によって所定の形状の容器に成形する場合には、液体ブロー成形の場合に比べて、より狭い範囲の延伸倍率でしか容器の成形性を確保することができないことが解る。つまり、PP製のプリフォームを液体ブロー成形によって所定の形状の容器に成形する場合では、エアブロー成形では容器の成形性を確保することができない範囲である、胴部の軸方向に向けた延伸倍率が2.25以上、4.34以下であり径方向に向けた延伸倍率が1.95以上、2.48未満となる延伸倍率の範囲およびその胴部の軸方向に向けた延伸倍率が2.25以上、4.34以下であり径方向に向けた延伸倍率が3.70より大きく、5.00以下となる延伸倍率の範囲においても、成形性よく容器を成形可能であることが解る。

0034

また、表1から、PP製のプリフォームをエアブロー成形によって所定の形状の容器に成形する場合には、特に、No.1のプリフォームを全く成形できないが、PP製のプリフォームを液体ブロー成形によって所定の形状の容器に成形する場合には、その表面積の延伸倍率(PSR)が9.27〜16.76の範囲となるようにプリフォームの軸方向および径方向の延伸倍率を設定することにより、プリフォームを確実に且つ成形性よく容器に成形可能であることが解る。

0035

図4は、表1におけるHDPE製のプリフォームを液体ブロー成形により容器に成形した場合の実験結果を示すプロット図であり、図5は、表1におけるHDPE製のプリフォームをエアブロー成形により容器に成形した場合の実験結果を示すプロット図である。

0036

表1および図4に示す実験結果から、HDPE製のプリフォームを液体ブロー成形によって所定の形状の容器に成形する場合には、その胴部の軸方向に向けた延伸倍率が1.69以上、2.50以下、胴部の径方向に向けた延伸倍率が2.26以上、4.50以下となるように当該軸方向および径方向の延伸倍率を設定することにより、プリフォームを液体ブロー成形によって成形性よく容器に成形可能であることが解る。

0037

これに対して、HDPE製のプリフォームをエアブロー成形によって所定の形状の容器に成形する場合には、液体ブロー成形の場合に比べて、より狭い範囲の延伸倍率でしか容器の成形性を確保することができず、またその成形性を確保可能な延伸倍率の範囲が液体ブロー成形の場合とは全く相違する範囲であることが解る。つまり、HDPE製のプリフォームを上記の延伸倍率の範囲で液体ブロー成形して所定の形状の容器に成形することにより、エアブロー成形では容器の成形性を確保することができない範囲においても、成形性よく容器を成形可能であることが解る。

0038

さらに、HDPE製のプリフォームについて、表1に示す場合とは異なる10種類の軸方向の延伸倍率(ASR)および径方向の延伸倍率(HSR)で当該プリフォームを液体ブロー成形することにより、軸方向および径方向の延伸倍率がプリフォームを液体ブロー成形して得られる容器の成形性の良否に与える影響を調べる実験を行った。その実験結果を表2に示す。

0039

0040

この実験においても、成形後の容器の、その成形から1日経過後における内容量の減少割合(成形後の容器の収縮割合)および容器の高さの減少割合に基づきブロー成形された容器の成形性の良否を、成形性が良い場合を○、成形性が悪い場合やプリフォームが破裂した場合を×として判定した。

0041

図6は、表2におけるHDPE製のプリフォームを液体ブロー成形により容器に成形した場合の実験結果を示すプロット図である。

0042

表2および図6に示す実験結果から、HDPE製のプリフォームを液体ブロー成形によって所定の形状の容器に成形する場合には、その胴部の軸方向に向けた延伸倍率が2.22以下、胴部の径方向に向けた延伸倍率が4.18以上、5.07以下となるように当該軸方向および径方向の延伸倍率を設定することにより、プリフォームを液体ブロー成形によって成形性よく容器に成形可能であることが解る。

0043

また、表2および図6における軸方向に向けた延伸倍率が2.27で径方向の延伸倍率が4.75のものや、軸方向に向けた延伸倍率が2.27で径方向の延伸倍率が4.86のもの等に関しては、その胴部の軸方向に向けた延伸倍率(ASR)が1.69以上、2.50以下で胴部の径方向に向けた延伸倍率(HSR)が2.26以上、5.07以下の範囲に該当するが、表面積の延伸倍率(PSR)が10.3を越え、それぞれ、10.78、11.03であるため良好な成形性を得ることはできない。

0044

また、表1及び図4に示す実験結果からは、HDPE製のプリフォームの、その胴部の軸方向に向けた延伸倍率が1.69以上、2.50以下の場合における、胴部の径方向に向けた延伸倍率が4.5以上とされたときのプリフォームの成形性を判断することはできないが、表1及び図4に示す実験結果に加えて表2及び図6の実験結果を参照することにより、HDPE製のプリフォームを液体ブロー成形によって所定の形状の容器に成形する場合には、その胴部の軸方向に向けた延伸倍率が1.69以上、2.50以下、胴部の径方向に向けた延伸倍率が2.26以上、5.07以下となるように当該軸方向および径方向の延伸倍率を設定することにより、プリフォームを液体ブロー成形によって成形性よく容器に成形可能であることが解る。

0045

本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。

0046

例えば、プリフォーム1は、図1に示す形状のものに限らず、ブロー成形用の金型のキャビティの軸方向寸法および径方向寸法との関係で、液体ブロー成形により胴部が上記の延伸倍率の範囲で延伸されるものであれば、例えば、図1に示す形状に対して、胴部3の軸方向寸法が径方向寸法に対して比率が小さい寸胴形状のものなど、種々の形状のものとすることができる。

0047

1プリフォーム
2 口部
3胴部
4雄ねじ部

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