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技術 金属‐樹脂複合体の製造方法

出願人 イルクワンポリマーシーオー.,エルティーディー.
発明者 リーウンキュンジョヨンワン
出願日 2015年1月26日 (5年11ヶ月経過) 出願番号 2015-012412
公開日 2016年5月23日 (4年7ヶ月経過) 公開番号 2016-088079
状態 特許登録済
技術分野 エッチングと化学研磨(つや出し) 化学的方法による金属質材料の清浄、脱脂 プラスチック等の射出成形
主要キーワード 酸化金属被膜 ダイキャスト合金 金属合金材 長方形片 熱処理合金 微細合 チタン線 コロンビウム
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図面 (5)

課題

本発明は、異種材質である金属合金樹脂組成物一体化させた金属‐樹脂複合体に関する。

解決手段

本発明は、キレート剤を添加したアルカリ性水溶液及びキレート剤とアミド酸を添加した酸性水溶液を用いて、より均一なエッチング面を有する金属合金を製造し、これを用いて樹脂組成物を射出成形することで接合強度を向上させた金属‐樹脂複合体の製造方法に関する。

概要

背景

接着剤を用いて異種材質である金属合金材樹脂材一体化させる技術は、自動車電子製品産業機器などの様々な分野において用いられてきたが、接着剤を用いる方法は、精密な接合が難しく、硬化時間が長く、接着剤の状態保持及び管理が難しい等の問題点が存在する。

かかる理由から、従来、接着剤を用いることなく異種材質である金属合金材と樹脂材を接合する方法について研究が行われているが、その一つの方法としてナノ方法が、現在、活発に研究されている。

前記ナノ方法による異種材質の接合技術は、金属合金材の表面にナノサイズの溝を作って樹脂材をインサートする技術であり、接着剤を用いる方法に比べて引張力が高いという利点がある。

しかし、過酷な環境下で露出した場合に、金属‐樹脂複合体接合強度が十分でなくて、より優れた接合強度を有する金属‐樹脂複合体の開発が求められている。

概要

本発明は、異種材質である金属合金樹脂組成物を一体化させた金属‐樹脂複合体に関する。本発明は、キレート剤を添加したアルカリ性水溶液及びキレート剤とアミド酸を添加した酸性水溶液を用いて、より均一なエッチング面を有する金属合金を製造し、これを用いて樹脂組成物を射出成形することで接合強度を向上させた金属‐樹脂複合体の製造方法に関する。

目的

本発明は、キレート剤を添加したアルカリ性水溶液及びキレート剤とアミド酸を添加した酸性水溶液を用いて、より均一で微細なエッチング面を有する金属合金を製造し、これを用いて樹脂組成物を射出成形することで接合強度を向上させた金属‐樹脂複合体の製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

表面エッチングされた金属合金材を準備する段階と、前記エッチングされた金属合金材の表面に樹脂組成物射出成形して、前記金属合金材と前記樹脂組成物を一体化させる段階と、を含み、前記金属合金材を準備する段階は、i)金属合金材をキレート剤を添加したアルカリ性水溶液で処理する一次処理工程と、ii)キレート剤及びアミド酸を添加した酸性水溶液でエッチングする二次処理工程と、を含む、金属‐樹脂複合体の製造方法。

請求項2

エッチングされた金属合金材の表面が、0.1〜10μmの平均内径及び50〜200μmの平均表面粗さを有する、請求項1に記載の金属‐樹脂複合体の製造方法。

請求項3

金属合金が、ステンレス鋼アルミニウム合金及びマグネシウム合金から選択されるいずれか一つである、請求項1に記載の金属‐樹脂複合体の製造方法。

請求項4

キレート剤が、アルカリ性水溶液又は酸性水溶液100重量部に対して、0.001〜0.5重量部添加される、請求項1に記載の金属‐樹脂複合体の製造方法。

請求項5

アミド酸が、酸性水溶液100重量部に対して、0.01〜0.1重量部添加される、請求項1に記載の金属‐樹脂複合体の製造方法。

請求項6

一次処理工程が、1〜10重量%濃度のアルカリ性水溶液、30〜70℃の温度及び30秒〜2分の処理時間の条件下で行われる、請求項1に記載の金属‐樹脂複合体の製造方法。

請求項7

二次処理工程が、予備酸処理工程、エッチング工程及びスケール除去工程の三つの工程からなる、請求項1に記載の金属‐樹脂複合体の製造方法。

請求項8

予備酸処理工程及びスケール除去工程が、10〜30重量%濃度の酸性水溶液、40〜80℃の温度及び30秒〜2分の処理時間の条件下で行われる、請求項7に記載の金属‐樹脂複合体の製造方法。

請求項9

エッチング工程が、5〜15重量%濃度の酸性水溶液、50〜80℃の温度及び3〜10分の処理時間の条件下で行われる、請求項7に記載の金属‐樹脂複合体の製造方法。

請求項10

金属合金材を準備する段階は、一次処理工程の前工程として、脱脂工程をさらに含む、請求項1に記載の金属‐樹脂複合体の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、異種材質である金属合金樹脂組成物一体化させた金属‐樹脂複合体に関し、より詳細には、より均一なエッチング面を有する金属合金を製造し、これを用いて樹脂組成物を射出成形することで接合強度を向上させた金属‐樹脂複合体の製造方法に関する。

背景技術

0002

接着剤を用いて異種材質である金属合金材樹脂材を一体化させる技術は、自動車電子製品産業機器などの様々な分野において用いられてきたが、接着剤を用いる方法は、精密な接合が難しく、硬化時間が長く、接着剤の状態保持及び管理が難しい等の問題点が存在する。

0003

かかる理由から、従来、接着剤を用いることなく異種材質である金属合金材と樹脂材を接合する方法について研究が行われているが、その一つの方法としてナノ方法が、現在、活発に研究されている。

0004

前記ナノ方法による異種材質の接合技術は、金属合金材の表面にナノサイズの溝を作って樹脂材をインサートする技術であり、接着剤を用いる方法に比べて引張力が高いという利点がある。

0005

しかし、過酷な環境下で露出した場合に、金属‐樹脂複合体の接合強度が十分でなくて、より優れた接合強度を有する金属‐樹脂複合体の開発が求められている。

先行技術

0006

韓国公開特許2014‐0035926号公報
韓国公開特許2010‐0063152号公報

発明が解決しようとする課題

0007

前記のような問題点を解決するために、本発明は、キレート剤を添加したアルカリ性水溶液及びキレート剤とアミド酸を添加した酸性水溶液を用いて、より均一で微細なエッチング面を有する金属合金を製造し、これを用いて樹脂組成物を射出成形することで接合強度を向上させた金属‐樹脂複合体の製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

前記目的を達成するための本発明は、表面エッチングされた金属合金材を準備する段階と、前記エッチングされた金属合金材の表面に樹脂組成物を射出成形して、金属合金材と樹脂組成物を一体化させる段階と、を含み、前記金属合金材を準備する段階は、i)金属合金材をキレート剤を添加したアルカリ性水溶液で処理する一次処理工程とii)キレート剤及びアミド酸を添加した酸性水溶液でエッチングする二次処理工程と、を含む金属‐樹脂複合体の製造方法に関する。

0009

また、本発明は、前記エッチングされた金属合金材の表面が、0.1〜10μmの平均内径及び50〜200μmの平均表面粗さを有する金属‐樹脂複合体の製造方法に関する。

0010

また、本発明は、前記金属合金が、ステンレス鋼アルミニウム合金及びマグネシウム合金から選択されるいずれか一つである金属‐樹脂複合体の製造方法に関する。

0011

また、本発明は、前記キレート剤が、アルカリ性水溶液又は酸性水溶液100重量部に対して、0.001〜0.5重量部添加される金属‐樹脂複合体の製造方法に関する。

0012

また、本発明は、前記アミド酸が、酸性水溶液100重量部に対して、0.01〜0.1重量部添加される金属‐樹脂複合体の製造方法に関する。

0013

また、本発明は、前記一次処理工程が、1〜10重量%濃度のアルカリ性水溶液、30〜70℃の温度及び30秒〜2分の処理時間の条件下で行われる金属‐樹脂複合体の製造方法に関する。

0014

また、本発明は、前記二次処理工程が、予備酸処理工程、エッチング工程、スケール除去工程の三つの工程からなる金属‐樹脂複合体の製造方法に関する。

0015

また、本発明は、前記予備酸処理工程及びスケール除去工程が、10〜30重量%濃度の酸性水溶液、40〜80℃の温度及び30秒〜2分の処理時間の条件下で行われる金属‐樹脂複合体の製造方法に関する。

0016

また、本発明は、前記エッチング工程が、5〜15重量%濃度の酸性水溶液、50〜80℃の温度及び3〜10分の処理時間の条件下で行われる金属‐樹脂複合体の製造方法に関する。

0017

また、本発明は、前記金属‐樹脂複合体の製造方法において、前記金属合金材を準備する段階は、前記一次処理工程の前工程として、脱脂工程をさらに含む金属‐樹脂複合体の製造方法に関する。

0018

以下、本発明の各成分について詳細に説明する。

0019

先ず、本発明の金属合金について説明する。

0020

本発明で用いられる金属合金は、機械加工により作製されるステンレス鋼(steel use stainless、SUS)、アルミニウム合金又はマグネシウム合金であることができる。

0021

前記ステンレス鋼は、鉄(Fe)にクロム(Cr)、ニッケル(Ni)、炭素(C)などが重要な元素として含まれており、これに、コロンビウムCb)、チタン(Ti)、タリウム(Tl)などを添加物として含有したものであり、耐食性に優れ、強度、耐火性耐熱性耐酸化性及び耐磨耗性が高く、加工性に優れる。

0022

ステンレス鋼は、構造によって区分され、フェライト系(ferritic)ステンレス鋼、オーステナイト系(austenitic)ステンレス鋼、マルテンサイト系(martensitic)ステンレス鋼、析出硬化系(PH型)ステンレス鋼などの4種類がある。

0023

前記フェライト系ステンレス鋼は、低炭素鋼であり、ニッケルがなく、クロムが12〜25重量%であり、熱処理硬化させることができない。そのため、冷間加工で硬化させるしかない。前記オーステナイト系ステンレス鋼は、一般的にステンレス鋼と称するものであり、高温及び低温での機械的性質に優れ、耐食性、耐酸性などが良好で、熱処理硬化が可能で、ニッケルの量が少ない。前記マルテンサイト系ステンレス鋼は、炭素が0.1〜0.35重量%、クロムが12〜18重量%含まれており、熱処理硬化が可能で、刃物類に多く用いられる。前記析出硬化系(PH型)ステンレス鋼は、温度が上昇しても強度を失わない材料として開発されたものであって、過飽和状態析出元素としてリン、チタンなど微細合金元素を添加したものである。

0024

本発明で用いられるステンレス鋼は、例えば、SUS304、SUS430、SUS403などの市販のすべてのステンレス鋼が対象となるが、これに限定されるものではない。

0025

前記アルミニウム合金は、非熱処理型合金と、熱処理合金とに分けられる。前記非熱処理型合金は、加工硬化のみによって硬度引張強度を高めるものであり、Al‐Mg系合金、Al‐Mn系合金及びAl‐Mg‐Mn系合金などがあり、前記熱処理型合金は、熱処理によって機械的性質を改善するものであり、Al‐Cu‐Mg系合金、Al‐Zn‐Mg系合金、Al‐Mg‐Si系合金及び耐熱アルミニウム合金などがある。

0026

本発明で用いられるアルミニウム合金は、例えば、A5052、A3003及びA6063などの市販のすべてのアルミニウム又はアルミニウム合金が対象となるが、これに限定されるものではない。

0027

前記マグネシウム合金もまた、機械加工後、硬化のみによって硬度、引張強度を高める非熱処理型合金と、熱処理によって機械的性質を改善する熱処理合金とに分けられ、鋳造用ダイキャスト合金に分けてもよい。

0028

本発明で用いられるマグネシウム合金は、AZ31などの展伸用合金、AZ91などの鋳造用合金などの市販のすべてのマグネシウム又はマグネシウム合金が対象となる。

0029

また、本発明の実施例に適用される金属合金は、加工前の板状、棒状、パイプ状などの中間金属材料切断加工ドローイング(drawing)加工、ミリング(milling)加工、放電加工プレス(press)加工、研削加工研磨加工などにより機械加工して部品構造物に加工されたものを用いることができる。

0030

前記部品構造物は、射出成形金型投入されて、特定の製品に適する形状及び構造を有する部品に加工されることができる。

0031

次に、本発明の脱脂工程について説明する。

0032

通常、加工された金属合金の表面には異物と油分がついており、これを除去しなければならない。この際、異物と油分は、中性洗剤を用いたり、超音波脱脂、電解脱脂を用いて除去することができる。

0033

前記中性洗剤としては、金属合金専用洗浄剤販売されているが、一般家庭で用いられる台所用洗剤界面活性制が含まれた製品)を用いてもよい。ただし、使用後に台所用洗剤の成分をきれいに除去した方がよく、これは、台所用洗剤の成分が残っている場合、一次及び二次処理工程で邪魔になりうるためである。

0034

次に、本発明の一次処理工程について説明する。

0035

本発明において、一次処理工程は、酸化金属被膜などの保護膜を除去し、表面を活性化させるものであり、以降、二次処理工程において酸が均一に反応するようにし、工程時間を短縮する。

0036

前記一次処理工程は、キレート剤を添加したアルカリ性水溶液を用いて金属合金の酸化膜などを除去する工程であり、処理方法は、特に制限されないが、例えば、キレート剤を添加したアルカリ性水溶液に金属合金を浸漬するか、又はアルカリ性水溶液を金属合金に流して酸化膜などを除去することができる。

0037

また、前記一次処理工程は、1〜10重量%濃度のアルカリ性水溶液、30〜70℃の液温、30秒〜2分の処理時間の条件下で行われることが好ましい。前記範囲内で、酸化アルミニウム被膜などの保護膜が効果的に除去される。

0038

前記アルカリ性水溶液は、特に制限されないが、水酸化ナトリウム水溶液水酸化カリウム水溶液又は水酸化マグネシウム水溶液を用いることができる。

0039

本発明において、前記キレート剤は、アルカリ性水溶液100重量部に対して、0.001〜0.5重量部添加することが好ましく、より好ましくは、0.005〜0.2重量部、さらに好ましくは0.01〜0.1重量部添加することが好適である。前記範囲内で、酸化金属被膜などの保護膜が、より効果的かつ迅速に除去されることができる。

0040

前記キレート剤は、通常用いられるものであれば特に制限されないが、例えば、エチレンジアミン四酢酸EDTA、ethylenediaminetetraacetic acid)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA、diethylenetriaminepentaacetic acid)、ニトリロ三酢酸NTA、nitrilotriacetic acid)、(2-ヒドロキシエチル)-エチレンジアミン三酢酸HEDTA、(2‐hydroxyethyl)‐ethylenediaminetriacetic acid)又はエチレンビスオキシエチレンニトリロ)四酢酸(EGTA、ethylenebis(oxyethylenenitrilo)tetraacetic acid)などを用いることができる。

0041

次に、本発明の二次処理工程について説明する。

0042

本発明において、二次処理工程は、金属表面にエッチング面を形成する工程であり、特に制限されるものではないが、0.1〜10μmの平均内径及び50〜200μmの平均表面粗さを有することができる。前記平均内径及び平均表面粗さの範囲内で、アンカー(anchor)効果が高くて接着力に優れ、金属合金自体の強度を低下させない。

0043

前記二次処理工程は、予備酸処理工程、エッチング工程及びスケール除去工程の三つの工程からなり、処理方法は、特に制限されないが、例えば、酸性水溶液に金属合金を浸漬するか、又は酸性水溶液を金属合金に流してエッチングすることができる。

0044

前記予備酸処理工程は、金属表面のエッチングがより微細に形成されることができるようにする工程であり、10〜30重量%濃度の酸性水溶液にキレート剤とアミド酸を添加した後、これを用いて金属合金を処理し、酸性水溶液の温度は40〜80℃とし、処理時間は30秒〜2分とすることが好ましい。

0045

前記エッチング工程は、金属表面に溝部と突出部を有するエッチング面を形成する工程であり、5〜15重量%濃度の酸性水溶液にキレート剤とアミド酸を添加した後、これを用いて金属合金を処理し、酸性水溶液の温度は50〜80℃とし、エッチング時間は3〜10分とすることが好ましい。

0046

前記スケール除去工程は、エッチング面を形成した後に生じた異物を除去する工程であり、10〜30重量%濃度の酸性水溶液にキレート剤とアミド酸を添加した後、これを用いて金属合金を処理し、酸性水溶液の温度は40〜80℃とし、処理時間は30秒〜2分とすることが好ましい。

0047

本発明において、二次処理工程の三つの工程で用いられる酸は、特に制限されないが、塩酸硝酸硫酸又はギ酸を用いることができる。

0048

本発明において、前記キレート剤は、酸性水溶液100重量部に対して、0.001〜0.5重量部添加することが好ましく、より好ましくは0.005〜0.2重量部、さらに好ましくは0.01〜0.1重量部添加することが好適である。前記範囲内で、より微細で均一なエッチング面を形成して接合強度を向上させ、また、樹脂射出接合する際に接合面にボイド(void)などの欠陥が生じない。

0049

前記キレート剤は、通常用いられるものであれば特に制限されないが、例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA、ethylenediaminetetraacetic acid)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA、diethylenetriaminepentaacetic acid)、ニトリロ三酢酸(NTA、nitrilotriacetic acid)、(2-ヒドロキシエチル)-エチレンジアミン三酢酸(HEDTA、(2‐hydroxyethyl)‐ethylenediaminetriacetic acid)又はエチレンビス(オキシエチレンニトリロ)四酢酸(EGTA、ethylenebis(oxyethylenenitrilo)tetraacetic acid)などを用いることができ、酸性水溶液に添加されるキレート剤としては、前記アルカリ性水溶液に添加されるキレート剤と同一又は異なるキレート剤を選択して用いることができる。

0050

本発明において、前記アミド酸は、酸性水溶液100重量部に対して、0.01〜0.1重量部添加することが好ましく、前記範囲内で、より微細で均一なエッチング面を形成して、非常に優れた接着強度を有するようにし、樹脂を射出接合する際に接合面にボイド(void)などの欠陥が生じないようにする。

0051

前記アミド酸は、特に制限されないが、グリシン(glycine)、グルタミン酸(glutamic acid)、アスパラギン酸(aspartic acid)、セリン(serine)又はトレオニン(threonine)などを用いることができ、これに限定されるものではない。

0052

次に、本発明の樹脂組成物について説明する。

0053

本発明において、樹脂材は、特に制限されないが、例えば、ナイロン6ナイロン66などのポリアミド(PA)樹脂、ポリフタルアミド(PPA)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂又はポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂を用いることが好ましく、単独又は2種以上の樹脂を組み合わせて用いることができる。2種以上を組み合わせて用いる場合、単純に混合したもの又は分子的に結合したものをすべて用いることができる。

0054

また、本発明による金属‐樹脂複合体は、金属合金部と樹脂部との線膨張率差の調整及び樹脂部の機械的強度の向上のために、全樹脂材100重量部に対して、充填剤を1〜200重量部、より好ましくは10〜150重量部さらに含むことができる。

0055

前記充填剤としては、繊維状充填剤粒状充填剤板状充填剤などがあり、前記繊維状充填剤としては、ガラス繊維炭素繊維アラミド(aramid)繊維などがあり、ガラス繊維の具体例として、平均繊維直径が6〜14μmのチョップドストランド(chopped strand)などが挙げられる。前記粒状又は板状充填剤としては、炭酸カルシウム雲母ガラスフレーク(glass flake)、ガラスバルーン(glass balloon)、炭酸マグネシウムシリカタルククレー、炭素繊維やアラミド繊維粉砕物などがある。

0056

次に、本発明の射出成形について説明する。

0057

射出成形金型を準備し、上型可動金型)を開けて下型固定金型)の中に前記加工された金属合金を投入した後、上型を閉じる。

0058

以降、製造された樹脂組成物を前記金型により射出すると、異種材質である金属合金と樹脂組成物が接合されて、一体化した金属‐樹脂複合体を得ることができる。

0059

接合力を高めるためには、金型温度を通常の樹脂材の成形時の温度より若干上げることが好ましく、そのため、金型温度は、樹脂の種類に応じて異なるが、通常、120〜350℃にすることが好ましい。

発明の効果

0060

本発明による金属‐樹脂複合体の製造方法によれば、キレート剤を添加したアルカリ性水溶液及びキレート剤とアミド酸を添加した酸性水溶液を用いて、より均一なエッチング面を有する金属合金を製造し、これを用いて樹脂組成物を射出成形することで接合強度を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0061

本発明の実施例による金属‐樹脂複合体の断面図である。
本発明の実施例1によるステンレス鋼の表面がよく見えるように白金コーティングした後、電子顕微鏡を介して3千倍率で観察した拡大写真である。
本発明の実施例1によるステンレス鋼の表面がよく見えるように白金でコーティングした後、電子顕微鏡を介して5千倍率で観察した拡大写真である。
本発明の実施例1によるステンレス鋼の表面がよく見えるように白金でコーティングした後、電子顕微鏡を介して1万倍率で観察した拡大写真である。

0062

以下、実施例により本発明による金属‐樹脂複合体の製造方法についてより詳細に説明する。ただし、下記実施例は、本発明を詳細に説明するための一つの参照であって、本発明がこれに限定されるものではなく、様々な形態に具現されることができる。

0063

また、他に定義されない限り、すべての技術的用語及び科学的用語は、本発明が属する分野における当業者の一人によって一般的に理解される意味と同一の意味を有する。本発明において説明に用いられる用語は、単に特定の実施例を効果的に記述するためのものであって、本発明を制限するものに意図されない。

0064

また、以下に開示される図は、当業者に本発明の思想が充分に伝達されるようにするために例として提供されるものである。したがって、本発明は、以下に提示される図に限定されず、他の形態に具体化されてもよく、以下に提示される図は、本発明の思想を明確にするために誇張されて図示されることがある。

0065

また、明細書及び添付の特許請求の範囲で用いられる単数形態は、文脈上特別な脂示がない限り、複数形態をも含むものと意図することができる。

0066

また、明細書に特に記載していない添加物の単位は、重量%である。

0067

下記の実施例及び比較例により製造された金属‐樹脂複合体の物性を次のように測定した。

0068

せん断破壊力の測定)
実施例で製造された金属‐樹脂複合体を万能引張試験機(Instron3343)を用いて、引張速度10mm/分でせん断破壊力を測定した。

0069

市販の厚さ1.0mmのSUS304合金板購入した後、これを14.0mm×50.0mmの長方形片に多数切断した。

0070

前記切断したSUS合金片の端部に直径6mmΦの孔をプレス(press)機で穿孔した後、チタン線で製造した治具を準備し、切断したSUS合金片10個を、互いにぶつからないようにチタン線で製造した治具に載置した。

0071

次に、5重量%のNaOH水溶液1LにEDTA0.3gを投入した溶液を準備し、50℃の液温で、1分間浸漬した後、水洗した。

0072

一次処理工程後、20重量%のHCl水溶液1LにEDTA0.3gとグリシン0.3gを投入した溶液を準備し、60℃の液温で、1分間浸漬して予備酸処理した後、水洗した。

0073

次に、10重量%のH2SO4水溶液1LにEDTA0.3gとグリシン0.3gを投入した溶液を準備し、70℃の液温で、5分間浸漬してエッチングした後、水洗した。

0074

二次処理工程の最後の段階として、20重量%のHCl水溶液1LにEDTA0.3gとグリシン0.3gを投入した溶液を準備し、60℃の液温で1分間浸漬してスケールを除去した後、水洗して乾燥した。

0075

次に、前記取得したSUS合金片を治具から取り出し、ポリ袋に入れて2日間保管した後、これを取り出して射出成形金型の上型と下型を介してSUS合金片を投入した後、ポリフタルアミド樹脂EMS社製、GVS‐5H)を前記金型に射出して、SUS合金と樹脂組成物が一体化した複合体を得た。この際、射出温度は300℃、金型温度は180℃であり、製造されたSUS‐樹脂複合体は、図1の断面図のように、SUS合金部(1.0mm×50.0mm×14.0mm、厚さ×長さ×幅)、樹脂部(3.0mm×47.0mm×14.0mm)、接合部(4.0mm×7.0mm×8.0mm)を有し、接合面積は0.56cm2の形態に製造された。

0076

2日後、引張試験機を用いて10個のサンプルに対して引張破壊試験を行い、結果、平均40.4MPaのせん断破壊力を得ることができた。

0077

一次処理工程の前工程として脱脂工程を実施した以外は、すべての工程を実施例1と同様に行った。

0078

前記脱脂工程において、通常、市販の台所用洗剤(例えば、PongPong)の洗浄液にSUS合金片を浸漬して油分などの異物を除去した。

0079

以降の工程は、実施例1と同様に行い、SUS合金と樹脂組成物が一体化した複合体を得た。

0080

2日後、引張試験機を用いて10個のサンプルに対して引張破壊試験を行い、結果、平均41.0MPaのせん断破壊力を得ることができた。

0081

[比較例1]
一次及び二次処理工程において、EDTA及びアミド酸を添加しなかった以外は、すべての工程を実施例1と同様に行った。

0082

2日後、引張試験機を用いて10個のサンプルに対して引張破壊試験を行い、結果、平均32.8MPaのせん断破壊力を得ることができた。

0083

[比較例2]
二次処理工程において、アミド酸を添加しなかった以外は、すべての工程を実施例1と同様に行った。

0084

2日後、引張試験機を用いて10個のサンプルに対して引張破壊試験を行い、結果、平均33.3MPaのせん断破壊力を得ることができた。

0085

[比較例3]
一次処理工程において、EDTAを添加しなかった以外は、すべての工程を実施例1と同様に行った。

実施例

0086

2日後、引張試験機を用いて10個のサンプルに対して引張破壊試験を行い、結果、平均33.7MPaのせん断破壊力を得ることができた。

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    【課題】本発明はピアス除錆装置を開示した。【解決手段】本体を含み、前記本体の中には作動チャンバが設置され、前記作動チャンバの中には駆動装置が設置され、前記駆動装置の右端には巻装置が設置され、前記紙鑢巻... 詳細

  • ファナック株式会社の「 射出成形システム及び閲覧画面表示方法」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】射出成形サイクルのサイクル時間を短縮するあたり、最適な可動部の物理量の設定や入出力信号のタイミング調整を行うことを可能にする射出成形システム及び閲覧画面表示方法を提供する。【解決手段】射出成形... 詳細

  • 中西金属工業株式会社の「 樹脂成形品」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】テープ状の補強部材により樹脂成形品本体を補強する際に補強効果を高める。【解決手段】樹脂成形品本体2とテープ状の補強部材3とからなる樹脂成形品1である。樹脂成形品本体2は熱可塑性樹脂からなり、テ... 詳細

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