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技術 測定装置、血圧測定方法、及びプログラム

出願人 日本光電工業株式会社
発明者 小山幸夫原田喜晴谷島正巳
出願日 2014年11月10日 (6年1ヶ月経過) 出願番号 2014-227656
公開日 2016年5月23日 (4年7ヶ月経過) 公開番号 2016-087282
状態 特許登録済
技術分野 脈拍・心拍・血圧・血流の測定
主要キーワード 測定基準値 実施有無 ゼロ点校正 アラーム動作 マスクROM 生体情報モニタ 通常測定 血圧測定法
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年5月23日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

ゼロ点較正が行われる場合であっても適切なアラームの出力を行うこと。

解決手段

測定部12は、観血式血圧測定を行い、測定中血圧が所定異常状態となったことを検出する。検出部13は、観血式の血圧測定に使用するトランスデューサ22のゼロ点較正が行われているか否かを検出する.報知制御部14は、測定部12が測定する血圧値が所定異常状態となった場合に、検出部13の検出結果に基づいてアラームの出力を行うか否かを制御する。

概要

背景

被検者の血管内にカテーテルなどを挿入し、時々刻々と変化する血圧を連続的に測定する観血式血圧測定法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。血管内で発生している圧力は、カテーテルに接続されたトランスデューサによって電気信号に変換される。血圧計は、トランスデューサによって変換された電気信号に対応する血圧値血圧波形を、医療従事者などに表示する。

観血式の血圧測定においては、測定の基準値を定めるためのゼロ点較正と呼ばれる処理が必須である。ゼロ点較正は、トランスデューサを基準点に配置し、トランスデューサに加わる圧力をゼロにしたとき(カテーテルを大気開放したとき)の、血圧値に対する電気信号を測定基準値(例えば0mmHg)にするように行なわれる。

ところで観血式の血圧測定を行う場合、患者に取り付けたカテーテルの外れを知らせるアラーム出力推奨されている。医療従事者は、このアラームを参照することによりカテーテル外れを即座に認識できる。

概要

ゼロ点較正が行われる場合であっても適切なアラームの出力を行うこと。測定部12は、観血式の血圧測定を行い、測定中に血圧が所定異常状態となったことを検出する。検出部13は、観血式の血圧測定に使用するトランスデューサ22のゼロ点較正が行われているか否かを検出する.報知制御部14は、測定部12が測定する血圧値が所定異常状態となった場合に、検出部13の検出結果に基づいてアラームの出力を行うか否かを制御する。

目的

本発明は上記した課題に鑑みてなされたものであり、ゼロ点較正が行われる場合であっても適切なアラームの出力を行うことができる測定装置血圧測定方法、及びプログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

観血式血圧測定を行い、測定中血圧が所定異常状態となったことを検出する測定部と、観血式の血圧測定に使用するトランスデューサゼロ点較正が行われているか否かを検出する検出部と、前記測定部が測定する血圧が前記所定異常状態となった場合に、前記検出部の検出状態に基づいてアラームの出力を行うか否かを制御する報知制御部と、を備える測定装置

請求項2

前記測定部は、血圧測定時脈拍を検出できず、平均血圧値所定値以下となった状態を前記所定異常状態として検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。

請求項3

前記測定部は、血圧測定時に脈拍を検出できず、平均血圧値が所定値以下となった状態が一定時間以上継続した場合を前記所定異常状態として検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。

請求項4

前記報知制御部は、前記測定部が測定する血圧が前記所定異常状態となり、かつゼロ点較正実行中の場合、アラームの出力を抑制し、所定タイミングから一定時間後に血圧が依然として前記所定異常状態の場合にはアラームを出力する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の測定装置。

請求項5

前記所定のタイミングとは、ゼロ点較正にかかるインターフェイス操作タイミング、ゼロ点較正実施中に関するメッセージ表示開始タイミング、ゼロ点較正の終了タイミング、ゼロ点較正終了に関するメッセージの表示開始タイミング、ゼロ点較正終了に関するメッセージの表示終了タイミング、のいずれかである、ことを特徴とする請求項4に記載の測定装置。

請求項6

前記報知制御部は、前記測定部が測定する血圧が前記所定異常状態となり、かつゼロ点較正の実施中の場合にはアラームの出力を抑制し、その後に前記測定部が測定した血圧が再び前記所定異常状態と判定された場合にはアラームを出力する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の測定装置。

請求項7

観血式の血圧測定を行い、測定中に血圧が所定異常状態となったことを検出する測定ステップと、観血式の血圧測定に使用するトランスデューサのゼロ点較正が行われているか否かを検出する検出ステップと、前記測定ステップにおいて血圧が前記所定異常状態となった場合に、前記検出ステップでの検出結果に基づいてアラームの出力を行うか否かを制御する報知制御ステップと、を備える血圧測定方法

請求項8

コンピュータに、観血式の血圧測定を行い、測定中に血圧が所定異常状態となったことを検出する測定ステップと、観血式の血圧測定に使用するトランスデューサのゼロ点較正が行われているか否かを検出する検出ステップと、前記測定ステップにおいて血圧が前記所定異常状態となった場合に、前記検出ステップでの検出結果に基づいてアラームの出力を行うか否かを制御する報知制御ステップと、を実行させる、プログラム

技術分野

0001

本発明は測定装置血圧測定方法、及びプログラムに関する。

背景技術

0002

被検者の血管内にカテーテルなどを挿入し、時々刻々と変化する血圧を連続的に測定する観血式血圧測定法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。血管内で発生している圧力は、カテーテルに接続されたトランスデューサによって電気信号に変換される。血圧計は、トランスデューサによって変換された電気信号に対応する血圧値血圧波形を、医療従事者などに表示する。

0003

観血式の血圧測定においては、測定の基準値を定めるためのゼロ点較正と呼ばれる処理が必須である。ゼロ点較正は、トランスデューサを基準点に配置し、トランスデューサに加わる圧力をゼロにしたとき(カテーテルを大気開放したとき)の、血圧値に対する電気信号を測定基準値(例えば0mmHg)にするように行なわれる。

0004

ところで観血式の血圧測定を行う場合、患者に取り付けたカテーテルの外れを知らせるアラーム出力推奨されている。医療従事者は、このアラームを参照することによりカテーテル外れを即座に認識できる。

先行技術

0005

特表2013−517863号公報

発明が解決しようとする課題

0006

上述のように血圧測定システムでは、カテーテル外れを検出してアラームを出力する機能が求められている。この機能は、所定の異常状態(例えば脈拍が検出できなくなり、平均血圧が10mmHg以下となった状態)となってから一定時間(例えば10秒程度)でアラームを出力する。

0007

しかしながら、医療従事者がゼロ点較正を行う際に、前述の異常状態と判定されてしまう場合がある。この場合、ゼロ点較正が行われる毎にアラームが出力されてしまう。すなわちアラームの無駄鳴りが増えてしまうという問題があった。

0008

当該問題を図示すると図5のようになる。図5は、血圧測定時にゼロ点較正を実施した際の血圧変動及びアラーム動作を示す図である。医療従事者がゼロ点較正処理を実行した場合であっても、血圧降下(t31)を検出した後(t32)にアラームが鳴ってしまう。すなわちアラームの無駄鳴りが生じてしまう。

0009

本発明は上記した課題に鑑みてなされたものであり、ゼロ点較正が行われる場合であっても適切なアラームの出力を行うことができる測定装置、血圧測定方法、及びプログラムを提供することを主たる目的とする。

課題を解決するための手段

0010

本発明にかかる測定装置の一態様は、
観血式の血圧測定を行い、測定中に血圧が所定異常状態となったことを検出する測定部と、
観血式の血圧測定に使用するトランスデューサのゼロ点較正が行われているか否かを検出する検出部と、
前記測定部が測定する血圧値が前記所定異常状態となった場合に、前記検出部の検出結果に基づいてアラームの出力を行うか否かを制御する報知制御部と、
を備える、ものである。

0011

検出部は、ゼロ点較正の実施中であるか否かを検出する。また測定部は、血圧値の測定及び血圧の異常状態の検出を行う。報知制御部は、ゼロ点較正の実施状況と血圧の状態の双方に基づいて、アラームの鳴動を制御する。これにより、ゼロ点較正時にアラームが鳴ってしまう(換言するとアラームの無駄鳴りが生じてしまう)状況を回避することができる。

発明の効果

0012

本発明は、ゼロ点較正が行われる場合であっても適切なアラームの出力を行うことができる測定装置、血圧測定方法、及びプログラムを提供することができる。

図面の簡単な説明

0013

実施の形態1にかかる血圧測定システム1の構成を示すブロック図である。
実施の形態1にかかる検出部13によるゼロ点較正の検出方法を示す概念図である。
実施の形態1にかかる報知制御部14によるアラームの鳴動制御を示す概念図である。
実施の形態1にかかる報知制御部14によるアラームの鳴動制御を示す概念図である。
一般的な測定装置におけるアラーム鳴動の様子を示す概念図である。

実施例

0014

<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる血圧測定システム1の構成を示すブロック図である。血圧測定システム1は、被験者2の血圧値を観血的に測定する。血圧測定システム1は、測定装置10を備えている。測定装置10とは、血圧を観血的に測定できるものであれば良く、例えば生体情報モニタ除細動器等が該当する。測定装置10は、観血式の血圧測定以外の各種測定(体温測定、SpO2、心電図、呼吸曲線等)を行うことができる構成であってもよいことは勿論である。

0015

図示の例は、動脈血圧の測定を行う場合であり、被験者2の橈骨動脈にカテーテル(動脈針)21が挿入されている。トランスデューサ22は、被験者2の心臓の高さ(厚の半分に対応する位置の高さ)に固定される。カテーテル21とトランスデューサ22は、モニタリングライン23によって接続されている。

0016

モニタリングライン23は、第1チューブ23a、第2チューブ23b、第3チューブ23c、三方活栓23d、及び輸液ボトル23eを含んでいる。第1チューブ23aは、カテーテル21と三方活栓23dを接続している。第2チューブ23bは、トランスデューサ22と三方活栓23dを接続している。三方活栓23dは、血圧測定時には第1チューブ23aと第2チューブ23bが接続させて大気遮断する。また三方活栓23dは、ゼロ点較正実行時にトランスデューサ22が大気に触れるように栓をする。第3チューブ23cは、輸液ボトル23eとトランスデューサ22を接続している。輸液ボトル23eには、ヘパリン入り生理食塩水が収容されている。

0017

トランスデューサ22は、観血式血圧の測定に使用される変換器である。トランスデューサ22は、ヘパリン入り生理食塩水を通じて伝達される被験者2の血管内の圧力に対応する電気信号を出力する。測定装置10は、当該電気信号に対応する血圧値や血圧波形を、医療従事者などのユーザに表示する。

0018

測定装置10は、制御部11、報知部16、入力部17、及び表示部18を備える。制御部11は、測定部12、検出部13、報知制御部14、及び較正部15を備える。また測定装置10は、図示しないものの二次記憶装置等を適宜備えている。

0019

報知部16は、音声ガイダンスやアラームを出力するものであり、例えばスピーカ及びスピーカ周辺回路等から構成される。なお報知部16は、音を出力するものに限られず、例えばインジケータのように視覚的に警告を報知するものであってもよい。報知部16の出力処理は、後述する報知制御部14によって制御される。

0020

入力部17は、医療従事者からのデータ入力受け付けインターフェイスである。入力部17は、例えば測定装置10の筐体上に設けられたボタンツマミ、スイッチ等である。また入力部17は、タッチパネルのように表示装置液晶ディスプレイ)と一体化された構成であってもよい。入力部17は、後述するゼロ点較正用のボタンやオールゼロ処理用のボタンを含む。

0021

表示部18は、測定装置10の各種測定値表示メッセージを表示する表示装置及び周辺回路(またはソフトウェア)である。表示部18は、測定装置10の筐体上に設けられた液晶ディスプレイやインジケータであってもよく、測定装置10に着脱可能に構成されたディスプレイ装置等であってもよい。

0022

続いて制御部11内の各処理部の動作について説明する。制御部11は、測定装置10の制御を行うものであり、図示しない記憶部(二次記憶装置)から適宜プログラムを読み出して実行する。制御部11は、例えばゼロ点較正実行時の表示制御等を行う。

0023

較正部15は、測定装置10が測定する血圧値の測定基準値を較正する。血圧測定の開始等の時点において、測定装置10のゼロ点較正が行われる。具体的には、三方活栓23dを大気開放状態にしてトランスデューサ22にかかる圧力をゼロにする。較正部15は、この状態において測定装置10に入力される電気信号を基準値(例えば0mmHg)にするように内部の較正を行う。

0024

測定部12は、観血式の血圧測定を行う。すなわち測定部12は、トランスデューサ22の出力した電気信号をデジタル変換したデータを基に、被験者2の血圧値や血圧波形を算出する。血圧値や血圧波形の算出方法は、一般的な観血式血圧測定における手法と同様であればよい。算出した血圧値や血圧波形は、表示部18に表示される。

0025

また測定部12は、算出した血圧値や血圧波形を基に、被験者2が所定異常状態となったことを検出する。ここで所定異常状態とは、患者からカテーテル21の外れが生じた場合等に生じる状態である。例えば所定異常状態は、脈拍が無く、平均血圧値が10mmHg以下となった状態が所定時間(例えば10秒程度)継続した場合である。

0026

検出部13は、ゼロ点較正が実行中であるか否かを検出する。検出部13は、例えば以下の手法でゼロ点較正が実行中であるか否かを判定する。

0027

(1)“ゼロ点較正/オールゼロ”ボタンの押下
検出部13は、ゼロ点較正に関する入力インターフェイス(ボタン、ツマミ、スイッチ等)を監視し、ゼロ点較正が行われることを示す操作が行われた場合にゼロ点較正実施中と判定する。

0028

(2)ゼロ点較正処理の実行
検出部13は、較正部15の動作を監視し、ゼロ点較正が行われていること(例えばゼロ点校正用のソフトウェアが実行されていること等)を検出する。

0029

(3)ゼロ点較正に関するメッセージの表示
検出部13は、較正部15から表示部18へのゼロ点較正実行中に関する表示指示、または表示部18におけるゼロ点較正実行中に関するメッセージ表示処理を監視する。そして検出部13は、ゼロ点較正が行われていることを示すメッセージが表示されている場合、ゼロ点較正が実行中であると判定する。さらに検出部13は、表示部18にゼロ点較正専用画面が表示されている場合にもゼロ点較正実施中と判定する。また検出部13は、ゼロ点較正の終了メッセージの表示中にはゼロ点較正が終わったものと判定する。

0030

(4)オールゼロ動作の検出
オールゼロに関する検出方法は、複数のカテーテル21を用いた複数個所での観血式の血圧測定を行っている場合に用いられる。検出部13は、ソフトウェアによるオールゼロ動作(複数個所のゼロ点較正を行う動作)を検出した場合にゼロ点較正の実施中と判定する。

0031

図2を参照して改めて検出部13の動作イメージについて説明する。図2は、観血式血圧測定で測定した血圧値の変動を示す血圧波形の一例である。検出部13は、時刻t1において“ゼロ点較正”用のボタンや“オールゼロ”操作用のインターフェイスが操作された場合にはゼロ点較正の実施を検出する。また検出部13は、時刻t2において表示部18からゼロ点較正実施中に関するメッセージが表示されている場合にもゼロ点較正の実施を検出する。

0032

時刻t3においてゼロ点較正が終了したとする。検出部13は、時刻t4においてゼロ点較正の終了に関するメッセージ(「ゼロ点較正完了」、「ゼロ値変動」、「ゼロ値範囲外」等)が表示されている場合、ゼロ点較正の実施が終了したと判定する。また検出部13は、時刻t5においてゼロ点較正の終了に関するメッセージの表示が終了したことにより通常測定に戻ったと判定する。

0033

以上が検出部13によるゼロ点較正実行中の検出方法である。なお検出部13は、ゼロ点較正の実行中であることを検出できるのであれば、これ以外の検出手法を用いても構わない。検出部13は、ゼロ点較正が実行されているか否かをリアルタイムで報知制御部14に通知する。

0034

再び図1を参照する。報知制御部14は、検出部13によるゼロ点較正の検出状態と、測定部12による所定異常状態の検出状態と、に基づいて報知部16によるアラームの出力を制御する。以下、制御イメージを図3及び図4を参照して説明する。

0035

図3は、報知制御部14の第1の動作例を示す概念図である。測定部12は、連続的に血圧値及び血圧波形を測定する。測定部12は、平均血圧値が10mmHg以下となり、脈拍が検出できなくなったことを検出する(t11)。そして測定部12は、脈拍が無く、かつ平均血圧値が10mmHg以下(所定値以下)の状態となってから一定時間(例えば10秒)継続したことを検出する。これと略同時に検出部13は、ゼロ点較正が実施されていることを上述の手法で検出する。

0036

報知制御部14は、時刻t12において脈拍がなく、平均血圧値が10mmHg以下の状態が一定時間以上継続しているが、ゼロ点較正実施中であると判断する。報知制御部14は、ゼロ点較正実施中のため、時刻t12においてカテーテル外れに関するアラームを鳴らさないように制御する(アラームOFF)。

0037

なお報知制御部14は、脈拍が無く、かつ平均血圧値が10mmHg以下の状態となったタイミング(t11)でゼロ点較正を考慮してアラームを制御してもよい。しかしながら血圧値が一時的に落ち込んだが、被験者2の循環器の動作により血圧波形が立ち上がるケースも考えられる。そのため、図3に示すように平均血圧値が一定値以下となってから一定時間後(t12)にアラームの出力制御を行うことが好ましい。

0038

報知制御部14は、所定のタイミングから一定時間後(本例では30秒後)のタイミング(t13)でも再度アラームの制御を行う。測定部12は、時刻t13において平均血圧値が10mmHg以上であることや脈拍があることを検出する。すなわち測定部12は、一般的な血圧状態に戻っていることを検出する。そのため報知制御部14は、時刻t13では通常状態と判定してアラームを鳴らさないように制御する(アラームOFF)。

0039

なお上述の所定のタイミング(30秒をカウントする開始タイミング)とは、例えば上述の図2のt1〜t5のタイミングや図3におけるt11等であればよい。すなわち所定のタイミングとは、例えば以下のものが該当する。
(A)“ゼロ点較正”や“オールゼロ”用のインターフェイスの操作タイミング
(B)ゼロ点較正実施中に関するメッセージの表示開始
(C)ゼロ点較正の終了
(D)ゼロ点較正終了に関するメッセージの表示開始
(E)ゼロ点較正終了に関するメッセージの表示終了
(F)所定の異常状態開始(図3のt11)

0040

この30秒とはゼロ点較正が終了するのに十分な時間を意味するものであり、25秒等であってもよいことは勿論である。上記の動作を換言すると以下のようになる。測定部12は、ゼロ点較正によりアラームを抑制した後に、再び平均血圧値が所定異常状態となっているか判定する(図3のt13、後述の図4のt23)。報知制御部14は、平均血圧値が通常状態になっていると判定された場合にはアラームを鳴らさないように制御する。一方、報知制御部14は、再び平均血圧値が所定異常状態になっていると判定された場合にはアラームを鳴動させるように制御すればよい。

0041

図4は、報知制御部14の第2の動作例を示す概念図である。測定部12は、平均血圧値が10mmHg以下となり、脈拍が検出できなくなったことを検出する(t21)。そして測定部12は、脈拍が無く、かつ平均血圧値が10mmHg以下の状態が一定時間(例えば10秒)以上継続したことを検出する(t22)。しかし報知制御部14は、ゼロ点較正実施中のため、時刻t22においてカテーテル外れに関するアラームを鳴らさないように制御する(アラームOFF)。

0042

報知制御部14は、所定のタイミングから30秒後のタイミング(t23)でも再度アラームの制御を行う。検出部13は、依然としてゼロ点較正が実施中であることを報知制御部14に通知する。また測定部12は、平均血圧値が依然として10mmHg以下であることを報知制御部14に通知する。報知制御部14は、平均血圧値が依然として低いため、ゼロ点較正実施中と判定されてもアラームを鳴らすように制御する(t23、アラームON)。このように報知制御部14は、アラーム抑制後からしばらく時間が経過しても平均血圧値が依然として低い場合にはアラームを出力するように制御する。

0043

以上が報知制御部14の動作詳細である。報知制御部14は、このようにゼロ点較正の実施有無に応じてアラームの鳴動制御を行う。なお図示しないものの報知制御部14は、ゼロ点較正を検出せずに平均血圧値が10mmHg以下となった場合、一般的なカテーテル外れのアラームを鳴動させる。また、上述の説明では平均血圧値の閾値を10mmHgとして説明したが、健常人の平均血圧値との乖離がある値であればこれ以外の値を用いてもよい。

0044

続いて本実施の形態にかかる測定装置10の効果について説明する。上述のように検出部13は、ゼロ点較正の実施中であるか否かを検出する。また測定部12は、血圧値の測定及び所定異常状態の検出を行う。報知制御部14は、ゼロ点較正の実施状況と血圧の状態の双方を基に、アラームの鳴動を制御する。これにより、ゼロ点較正時にアラームが鳴ってしまう(換言するとアラームの無駄鳴りが生じてしまう)状況を回避することができる。

0045

またゼロ点較正の実施状態が一定時間以上継続する場合(すなわち図4のt23)、報知制御部14はアラームの鳴動を行う(アラームON)。これにより医療従事者は、ゼロ点較正の実施中にカテーテル21が外れたことや三方活栓23dを戻し忘れたことに気づくことができる。

0046

以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。

0047

なお測定装置10内の制御部11の処理の一部または全部は、測定装置10内で動作するコンピュータプログラムとして実現することができる。例えば測定部12は、トランスデューサ22から出力された血圧信号をA/D変換処理によってデジタル化したデータを用いて血圧値や血圧波形の算出を行う。

0048

ここでプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク磁気テープハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROMPROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。

0049

1血圧測定システム
2被験者
10測定装置
11 制御部
12測定部
13 検出部
14報知制御部
15較正部
16報知部
17 入力部
18 表示部
21カテーテル
22トランスデューサ
23モニタリングライン
23a 第1チューブ
23b 第2チューブ
23c 第3チューブ
23d三方活栓
23e 輸液ボトル

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