図面 (/)

技術 ロードセンシングバルブ装置

出願人 KYB株式会社
発明者 水上翔太寺尾剛松浦明夫
出願日 2014年10月27日 (4年11ヶ月経過) 出願番号 2014-218498
公開日 2016年5月19日 (3年5ヶ月経過) 公開番号 2016-084884
状態 特許登録済
技術分野 流体圧回路(1)
主要キーワード 移動初期 線対称位置 中継室 合計開度 インチング制御 バランス位置 インチング操作 戻り流体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年5月19日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

前記メインバルブV1に接続したアクチュエータ負荷圧が、他のアクチュエータの負荷圧よりも高くなって最高負荷圧反転するとき、可変容量型ポンプ傾転角が、反転の初期段階では応答性よく変化し、その後は傾転角の変化のゲインを小さくして、傾転角の制御がスムーズにいくようにする。

解決手段

コンスプールCSに選択弁26を組み込むとともに、この選択弁26に負荷圧を導く圧力導入ポート24は、コンペスプールCSの移動初期の段階で、前記凹部23に対して全開状態を維持し、コンペスプールCSの移動する過程で、凹部23に対する開度が小さくなるようにしている。

概要

背景

この種のものとして特許文献1に記載された装置が従来から知られている。この従来の装置は、複数のメインバルブとこれら各メインバルブに対応付けられた複数のコンペンセータバルブとを備えている。そして、このコンペンセータバルブは、その軸線を前記メインバルブのスプール(以下「メインスプール」という)に対して直角にしている。

前記コンペンセータバルブは、メインバルブよりも下流側であってメインバルブとそのアクチュエータポートとを結ぶ通路過程に、可変絞り部(以下「コンペ絞り部」という)を設けている。
また、このコンペンセータバルブのスプール(以下「コンペスプール」という)の一端を第1圧力室に臨ませ、他端を第2圧力室に臨ませている。

そして、前記第1圧力室には前記コンペ絞り部の上流側の圧力が導入され、第2圧力室には、前記複数のメインバルブに接続された各アクチュエータ最高負荷圧が導入されるようにしている。
前記のようにしたコンペンセータバルブは、第1,2パイロット室の圧力に応じて、前記コンペ絞り部の開度を制御し、複数のアクチュエータの負荷圧変動にかかわりなく、各メインバルブの開度に応じた分流比を一定に保つようにしている。

一方、前記コンペスプールには選択弁を組み込むとともに、この選択弁の一端を、前記第2圧力室に連通する最高負荷圧導入室に臨ませ、他端を、コンペスプールに形成した負荷圧導入室に臨ませている。
この負荷圧導入室は、コンペスプールに形成した導入ポートを介して、前記コンペンセータバルブが対応付けられたメインバルブのアクチュエータポートに連通させている。ただし、導入ポートの開口面積は、コンペスプールの移動位置にかかわりなくほぼ一定にしている。

前記のようにした選択弁は、負荷圧導入室に導かれた負荷圧が、前記最高負荷圧導入室の圧力よりも高いときに前記負荷圧導入室の圧力を最高負荷圧導入室に導く構成にしている。
そして、前記最高負荷圧導入室に導かれた最高負荷圧に応じてポンプレギュレータが動作し、可変容量型ポンプ傾転角を制御する。

概要

前記メインバルブV1に接続したアクチュエータの負荷圧が、他のアクチュエータの負荷圧よりも高くなって最高負荷圧に反転するとき、可変容量型ポンプの傾転角が、反転の初期段階では応答性よく変化し、その後は傾転角の変化のゲインを小さくして、傾転角の制御がスムーズにいくようにする。コンペスプールCSに選択弁26を組み込むとともに、この選択弁26に負荷圧を導く圧力導入ポート24は、コンペスプールCSの移動初期の段階で、前記凹部23に対して全開状態を維持し、コンペスプールCSの移動する過程で、凹部23に対する開度が小さくなるようにしている。

目的

この発明の目的は、負荷変動の初期段階では、可変容量型ポンプの傾転角制御の応答性をよくし、初期段階を経過した後は応答性を落とすことができるロードセンシングバルブ装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

複数のアクチュエータ対応付けられ、前記アクチュエータに作動流体を導くアクチュエータポートを備える複数のバルブボディと、前記バルブボディにそれぞれ摺動自在に組み込まれるメインスプールと、前記メインスプールの軸方向に対してそれぞれ直角に組み込まれるコンスプールとを備え、前記コンペスプールは、前記メインスプールの切り換えに応じて可変容量型ポンプからの作動流体が導かれる圧力室と、移動位置に応じて前記圧力室と前記アクチュエータポートとを連通させる開度可変にするコンペ絞り部と、前記圧力室の下流側にあって、前記アクチュエータの負荷圧が導かれる圧力導入室と、前記圧力導入室と前記アクチュエータポートとを連通する圧力導入ポートと、各アクチュエータのうちの最高負荷圧が導かれる最高負荷圧導入室と、一端を前記圧力導入室に臨ませ、他端を前記最高負荷圧導入室に臨ませるとともに、前記圧力導入室と前記最高負荷圧導入室のうち高圧を選択する選択弁とを備え、前記圧力導入ポートは、その周囲に溝を形成し、前記コンペスプールが移動する過程で、前記溝がアクチュエータ側に連通する通路との間で相対移動して圧力導入ポートの前記開口面積を小さくすることを特徴とするロードセンシングバルブ装置

技術分野

0001

この発明は、複数のアクチュエータ負荷圧変動にかかわりなく、各メインバルブ開度に応じた分流比を一定に保つロードセンシングバルブ装置に関する。

背景技術

0002

この種のものとして特許文献1に記載された装置が従来から知られている。この従来の装置は、複数のメインバルブとこれら各メインバルブに対応付けられた複数のコンペンセータバルブとを備えている。そして、このコンペンセータバルブは、その軸線を前記メインバルブのスプール(以下「メインスプール」という)に対して直角にしている。

0003

前記コンペンセータバルブは、メインバルブよりも下流側であってメインバルブとそのアクチュエータポートとを結ぶ通路過程に、可変絞り部(以下「コンペ絞り部」という)を設けている。
また、このコンペンセータバルブのスプール(以下「コンペスプール」という)の一端を第1圧力室に臨ませ、他端を第2圧力室に臨ませている。

0004

そして、前記第1圧力室には前記コンペ絞り部の上流側の圧力が導入され、第2圧力室には、前記複数のメインバルブに接続された各アクチュエータの最高負荷圧が導入されるようにしている。
前記のようにしたコンペンセータバルブは、第1,2パイロット室の圧力に応じて、前記コンペ絞り部の開度を制御し、複数のアクチュエータの負荷圧変動にかかわりなく、各メインバルブの開度に応じた分流比を一定に保つようにしている。

0005

一方、前記コンペスプールには選択弁を組み込むとともに、この選択弁の一端を、前記第2圧力室に連通する最高負荷圧導入室に臨ませ、他端を、コンペスプールに形成した負荷圧導入室に臨ませている。
この負荷圧導入室は、コンペスプールに形成した導入ポートを介して、前記コンペンセータバルブが対応付けられたメインバルブのアクチュエータポートに連通させている。ただし、導入ポートの開口面積は、コンペスプールの移動位置にかかわりなくほぼ一定にしている。

0006

前記のようにした選択弁は、負荷圧導入室に導かれた負荷圧が、前記最高負荷圧導入室の圧力よりも高いときに前記負荷圧導入室の圧力を最高負荷圧導入室に導く構成にしている。
そして、前記最高負荷圧導入室に導かれた最高負荷圧に応じてポンプレギュレータが動作し、可変容量型ポンプ傾転角を制御する。

先行技術

0007

特開2009−204086号公報

発明が解決しようとする課題

0008

前記のようにした従来のロードセンシングバルブ装置では、選択弁の一端を臨ませた負荷圧導入室に、コンペスプールの移動位置にかかわりなく開度を一定にした圧力導入ポートを介して前記アクチュエータの負荷圧が導かれるようにしているので、次のような問題があった。

0009

例えば、あるアクチュエータの負荷圧が相対的に低い状態から最高負荷圧に変化したとき、その初期の段階では、レギュレータの応答性を良くして可変容量型ポンプの傾転角をすばやく制御することが望まれる。なぜなら、最高負荷圧が変化しているにもかかわらず、可変容量型ポンプの傾転角の制御が追いつかないと、前記アクチュエータの負荷圧変化にスムーズに対応できなくなるからである。
しかしながら、負荷変動初期段階を経過した後にも、前記レギュレータの応答性が良すぎると、可変容量型ポンプの傾転角変化のゲインが大きくなりすぎ、全体的にアクチュエータの動きがスムーズにいかなくなるという問題が発生する。

0010

特に、建設機械におけるブームシリンダアームシリンダにおけるインチング操作時には、前記ゲインが大きすぎると、それら各シリンダの動きがスムーズにいかなくなる。
そこで、従来から、アクチュエータの負荷変動の初期段階では、レギュレータの応答性を良くし、初期段階を経過した後は、前記応答性を少し落とすことが求められていた。
しかしながら、前記従来の装置では、このような要請応えられないという問題があった。

0011

この発明の目的は、負荷変動の初期段階では、可変容量型ポンプの傾転角制御の応答性をよくし、初期段階を経過した後は応答性を落とすことができるロードセンシングバルブ装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0012

この発明は、例えば、建設機械、特にパワーショベルのロードセンシングバルブ装置のように、複数のアクチュエータを備えるとともに、それらアクチュエータごとにメインバルブを接続した装置に関する。

0013

そして、バルブボディにメインスプールとコンペスプールとを組み込むとともに、メインスプールに対してコンペスプールを直角にしている。
さらに、前記コンペスプールには、アクチュエータの負荷圧を最高負荷圧導入室に導く圧力導入ポートを形成している。この圧力導入ポートは、前記コンペスプールの外周面に形成される溝により、前記開口面積を小さくする構成にしている。

発明の効果

0014

この発明のロードセンシングバルブ装置によれば、選択弁の圧力導入室に連通する圧力導入ポートの開度が、最高負荷圧の変動の初期段階すなわちコンペスプールが最高負荷圧導入室側に移動する初期段階では相対的に大きく、最高負荷圧導入室側に移動することよって、前記圧力導入ポートの開度が小さくなる。したがって、最高負荷圧の変動初期における可変容量型ポンプの傾転角制御部に対する応答性が良くなり、その後の応答性を落とすことができる。

0015

前記のようにコンペスプールの移動過程において、傾転角制御部に対する応答性を変えられるようにしたので、例えば、建設機械におけるブームシリンダやアームシリンダなどの負荷の大きなアクチュエータをインチング制御するときには、それらの制御をスムーズにすることができる。

図面の簡単な説明

0016

この発明における実施形態の断面図である。
この発明における実施形態の要部の断面図であって、コンペンセータバルブのコンペ絞り部の開度が最大に保たれた状態を示している。

実施例

0017

図示の実施形態は、バルブボディBにメインバルブV1とコンペンセータバルブV2とを組み込んでいる。このようにメインバルブV1とコンペンセータバルブV2とを一組にしてなるバルブボディBは、図示していない複数のアクチュエータごとに設けられるとともに、通常は、これらバルブボディBはマニホールド化されている。

0018

そして、前記バルブボディBには、メインスプールMSを摺動自在に設けている。また、このメインスプールMSを摺動自在に組み込むためのスプール孔の周囲であって、メインスプールMSの軸方向におけるスプール孔の中心位置に第1環状凹部1を形成している。
さらに、前記第1環状凹部1の両側すなわち第1環状凹部1を中心にした線対称位置に第2,3環状凹部2,3が形成されている。この第2,3環状凹部2,3のそれぞれは、図示していない可変容量型ポンプに接続され、前記可変容量型ポンプから吐出された作動流体が常時導かれている。そして、この第2,3環状凹部2,3と前記可変容量型ポンプとを結ぶ経路導入経路を構成する。

0019

前記第2,3環状凹部2,3の外方であって、前記第1環状凹部1を中心にした対称位置に、第4,5環状凹部4,5が形成されている。この第4,5環状凹部4,5のそれぞれは、流通路6,7に常時連通するとともに、この流通路6,7にはロードチェック弁8,9を設けている。そして、前記第1環状凹部1と流通路6,7との流路過程に前記コンペンセータバルブV2を組み込んでいる。
なお、前記ロードチェック弁8,9は、コンペンセータバルブV2から第4,5環状凹部4,5への流通のみを許容するものである。

0020

前記第4,5環状凹部4,5のさらに外方であって、前記第1環状凹部1を中心にした対称位置に、第6,7環状凹部10,11が形成されている。この第6,7環状凹部10,11は、前記アクチュエータに連通するアクチュエータポート12,13に常時連通している。
なお、図中符号14はバルブボディBに形成した戻り通路で、図示していないタンクに連通するとともに、その両端部分を前記第6,7環状凹部10,11の外側に位置させている。

0021

一方、前記メインスプールMSには、その中心部分に第1環状溝15が形成されている。この第1環状溝15は、メインスプールMSが図示の中立位置にあるとき第1環状凹部1に正対する。そして、メインスプールMSが前記中立位置から左右いずれかに切り換わったとき、この第1環状溝15を介して、第1環状凹部1を、切り換え方向前方の第2環状凹部2あるいは第3環状凹部3のいずれかに連通させる。このように第1環状凹部1が第1環状溝15を介して第2,3環状凹部2,3のいずれかに連通したとき、その連通部分がこの発明のメイン絞り部を構成する。このメイン絞り部は、前記メインスプールMSが前記切り換え方向に移動するにしたがってその開度が大きくなり、中立位置に近づくにしたがって開度が小さくなるものである。

0022

メインスプールMSの両側すなわち前記第1環状溝15を中心にした対称位置に、第2,3環状溝16,17が形成されている。この第2,3環状溝16,17は、メインスプールMSが図示の中立位置にあるとき、第6,7環状凹部10,11に対応する。そして、メインスプールMSが、例えば、図面右方向に切り換わったとき、第6環状凹部10と第4環状凹部4とが、第2環状溝16を介して連通するとともに、第7環状凹部11と戻り通路14とが、第3環状溝17を介して連通する。

0023

また、メインスプールMSが前記とは反対側である左方向に切り換わったときには、第7環状凹部11と第5環状凹部5とが、第3環状溝17を介して連通するとともに、第6環状凹部10と戻り通路14とが、第2環状溝16を介して連通する。
前記のようにしたメインスプールMSは、その両端をパイロット室18,19に臨ませるとともに、一方のパイロット室19に設けたセンタリングスプリング20のばね力の作用で、通常は、図示の中立位置を維持する。

0024

一方、前記第1環状凹部1と流通路6,7との流路過程に組み込んだ前記コンペンセータバルブV2は、前記バルブボディBに、メインスプールMSの前記スプール孔に直交するスプール孔を形成し、このスプール孔に、コンペンセータバルブV2の主要素であるコンペンセータスプールCSを摺動自在に設けている。なお、以下には、コンペンセータバルブにコンペスプールという略称を用いる。

0025

前記コンペスプールCSはその軸線を前記メインスプールMSの軸線に対して直角にするとともに、その一端を、前記第1環状凹部1に常時連通する圧力室21に臨ませ、他端を、最高負荷圧導入室22に臨ませている。このようにコンペスプールCSをメインスプールMSの軸線に対して直角にしたので、例えば、特許文献1に開示された従来の装置のボディをそのまま利用することができる。
また、前記コンペスプールCSにコンペ絞り部aを設けているが、このコンペ絞り部aは、図1の状態で、前記流通路6,7を互いに連通させる環状の凹部23に対して最小開度を維持する。

0026

そして、コンペスプールCSが最高負荷圧導入室22側に移動するにしたがって、凹部23に対するコンペ絞り部aの開度が大きくなるようにしている(図2参照)。
また、前記コンペスプールCSにはその移動位置に応じて前記凹部23に対する開度を可変にした圧力導入ポート24を形成している。この圧力導入ポート24は、凹部23側の開口部の周囲に溝を形成し、この溝が凹部23と相対移動する過程で、圧力導入ポート24の凹部23に対する実質的な開度が小さくなるようにしている。

0027

なお、凹部23がこの発明におけるアクチュエータ側に連通する通路に相当する。
そして、コンペスプールCSが図1の位置にあるとき、圧力導入ポート24は凹部23に対して全開状態を維持し、コンペスプールCSが図面上方向に移動する過程で、凹部23に対する開度が小さくなるようにしている(図2参照)。

0028

前記のようにした圧力導入ポート24は、コンペスプールCSに形成した圧力導入室25に連通している。この圧力導入室25には選択弁26の一端を臨ませるとともに、この選択弁26の他端は、前記最高負荷圧導入室22に連通する圧力中継室27に臨ませている。
したがって、選択弁26には、圧力導入室25の圧力すなわちメインバルブV1に接続された前記アクチュエータの負荷圧と、最高負荷圧導入室22に導かれた最高負荷圧が作用することになる。

0029

このときに、図示のメインバルブV1に接続された前記アクチュエータの負荷圧が、最高負荷圧導入室22の圧力に打ち勝てば、言い換えると、前記アクチュエータの負荷圧が他のアクチュエータの負荷圧よりも高くなれば、その負荷圧が最高負荷圧導入室22の圧力に打ち勝つので、前記アクチュエータの負荷圧の作用で選択弁26を開弁させ、そのときの負荷圧を最高負荷圧導入室22に導くことになる。

0030

反対に、前記アクチュエータの負荷圧が、最高負荷圧導入室22の圧力よりも低ければ、選択弁26は最高負荷圧導入室22の圧力作用閉弁状態を維持する。
前記のようにして複数のメインバルブに接続したアクチュエータの負荷圧のうち、最高負荷圧が選択されて各メインバルブの最高負荷圧導入室22に導入されるとともに、この最高負荷圧が前記傾転角制御部に導かれることになる。

0031

次にこの実施形態の作用を説明する。
今、例えばメインスプールMSを図示の中立位置から右方向に切り換えたとすると、メインスプールMSの第2環状溝16を介して第4,6環状凹部4,10が連通するので、一方のアクチュエータポート12がメインバルブV1の流通路6に連通する。
また、メインスプールMSの第3環状溝17を介して第7環状凹部11と戻り通路14とが連通するので、他方のアクチュエータポート13は戻り通路14に連通することになる。

0032

このとき第1環状凹部1がメインスプールMSの第1環状溝15を介して第3環状凹部3に連通するので、前記可変容量型ポンプから吐出した作動流体は、第3環状凹部3及び第1環状凹部1を経由して圧力室21に導かれる。この圧力室21に流入した作動流体の圧力は、前記メイン絞り部の開度に応じた圧力損失分だけポンプ吐出圧よりも低くなる。

0033

また、前記最高負荷圧導入室22には各アクチュエータの最高負荷圧が導入されるので、コンペスプールCSの一端に作用する圧力室21の圧力と、他端に作用する最高負荷圧とが、選択弁26を介して対向することになる。そして、前記コンペ絞り部aの開度は、コンペスプールCSの位置によって決まるが、このコンペスプールCSの位置は、互いに対向する圧力室21側に導かれる圧力と、最高負荷圧導入室22に導かれた最高負荷圧との圧力バランスによって決まる。

0034

また、凹部23に導かれた作動流体は、一方のロードチェック弁8を押し開いて一方のアクチュエータポート12に導かれるとともに、このアクチュエータポート12から前記アクチュエータに供給される。したがって、凹部23内の圧力は、図示のメインバルブV1に接続された前記アクチュエータの負荷圧となる。
なお、前記アクチュエータの戻り流体は、アクチュエータポート13からメインスプールMSの第3環状溝17を経由して戻り通路14に戻される。

0035

一方、凹部23の圧力すなわち前記アクチュエータの負荷圧は、圧力導入ポート24から圧力導入室25に導かれるので、選択弁26はこの圧力導入室25の圧力と、最高負荷圧導入室22に導かれた最高負荷圧とを比較する。そして、最高負荷圧導入室22に導かれた最高負荷圧の方が高いときには、選択弁26が閉弁状態を保ち、コンペスプールCSは、現状すなわち先のバランス位置を維持する。

0036

また、前記のようにメインバルブV1を所定の切換位置に維持したままの状態で、このメインバルブV1に接続した前記アクチュエータの負荷圧が高くなったとすると、それにともなって圧力室21の圧力も上昇する。このときコンペスプールCSは、上昇した圧力室21の圧力作用と、最高負荷圧導入室22に導かれた最高負荷圧の圧力作用とにより図面上方向に移動し、前記コンペ絞り部aの開度を大きくする。

0037

前記コンペ絞り部aの開度が大きくなれば、コンペ絞り部aの前後の圧力損失が小さくなるので、前記メイン絞り部の前後の差圧は一定に保たれる。このようにメイン絞り部の前後の差圧が一定に保たれれば、前記アクチュエータの負荷圧が高くなったとしても、前記メイン絞り部を通過する流量は変化しないことになる。言い換えると、複数のメインバルブの開度に応じた分流比は、それらメインバルブに接続されたアクチュエータの負荷圧に関係なく一定に保たれることになる。

0038

また、前記のようにメインバルブV1を所定の切換位置に維持したままの状態で、このメインバルブV1に接続した前記アクチュエータの負荷圧が低くなったとすると、それにともなって圧力室21の圧力も下降する。このときコンペスプールCSは、下降した圧力室21の圧力作用と、最高負荷圧導入室22に導かれた最高負荷圧の圧力作用とにより図面下方向に移動し、前記コンペ絞り部aの開度を小さくする。

0039

前記コンペ絞り部aの開度が小さくなれば、その分、コンペ絞り部aの前後の圧力損失が大きくなるので、前記メイン絞り部の前後の差圧は一定に保たれる。このようにメイン絞り部の前後の差圧が一定に保たれれば、前記メイン絞り部を通過する流量は変化せず、前記のように複数のメインバルブの開度に応じた分流比は、それらメインバルブに接続されたアクチュエータの負荷圧に関係なく一定に保たれる。

0040

なお、前記最高負荷圧導入室22に導かれた最高負荷圧は、図示していない前記傾転角制御部に導かれるとともに、この傾転角制御部によって前記可変容量型ポンプを前記最高負荷圧に応じた傾転角に制御する。
また、この実施形態における圧力導入ポート24は、コンペスプールCSの移動位置に応じて、凹部23に対する開度を可変にしている。
そして、コンペスプールCSが図1の状態にあるときには、コンペスプールCSが圧力室21側にフルストロークしているので、このメインバルブV1に接続した前記アクチュエータの負荷圧は、他のアクチュエータの負荷圧よりも低いことになる。

0041

前記の状態から前記アクチュエータの負荷圧が上昇して、圧力室21の圧力が、最高負荷圧導入室22に導かれた最高負荷圧に打ち勝つと、それにともなってコンペスプールCSが図1の上方向に移動する。このようにコンペスプールCSが移動する初期の段階では、圧力導入ポート24が最大に開口している。したがって、最高負荷圧が反転する初期の段階では傾転角制御部が迅速に反応することになる。

0042

そして、コンペスプールCSが所定量移動すると、前記凹部23に対して、圧力導入ポート24の開度が小さくなる。つまり、コンペスプールCSが最高負荷圧導入室側に移動する過程で開口面積が小さくなるので、前記傾転角制御部の傾転角制御のゲインが小さくなり、その分、安定した制御が可能になる。

0043

なお、前記実施形態では、圧力導入ポート24の周囲に溝を形成し、この溝が凹部23と相対移動する過程で、圧力導入ポート24の凹部23に対する実質的な開度が小さくなるようにしている。しかし、前記溝に変えて、複数の小孔を形成し、これら小孔の合計開度に応じて、圧力導入ポート24の開度が小さくなるようにしてもよい。

0044

建設機械、特にパワーショベルのロードセンシングバルブ装置として最適である。

0045

Bバルブボディ
V1メインバルブ
V2コンペンセータバルブ
12,13アクチュエータポート
MSメインスプール
CSコンペスプール
a コンペ絞り部
21圧力室
22最高負荷圧導入室
24圧力導入ポート
25圧力導入室
26 選択弁

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • KYB株式会社の「 エネルギ回生システム」が 公開されました。( 2019/08/15)

    【課題】スタンバイ状態のときに、ポンプから吐出される作動油を有効に利用する。【解決手段】エネルギ回生システムは、開弁時にポンプから回生モータへの作動油の流れを許容し、閉弁時にポンプから回生モータへの作... 詳細

  • KYB株式会社の「 弁装置」が 公開されました。( 2019/08/08)

    【課題】リリーフ弁から作動流体がリリーフされる際の異音の発生を防止する。【解決手段】弁装置100は、第3回路系統C3内の圧力が所定圧力に達した場合に開弁し、作動油をリリーフする第3メインリリーフ弁30... 詳細

  • トヨタ車体株式会社の「 発電装置」が 公開されました。( 2019/08/08)

    【課題】プレス機におけるスライド調整に簡単に対応でき、ロッドの変形又は摩耗等の少ない流体圧シリンダを備えた発電装置を提供する。【解決手段】プレス機1のスライド調整が可能なスライド2の昇降動作時に、スラ... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ