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技術 チップコンベア

出願人 DMG森精機株式会社
発明者 松山知義角谷政英吉林拓也
出願日 2014年10月28日 (6年1ヶ月経過) 出願番号 2014-219077
公開日 2016年5月19日 (4年7ヶ月経過) 公開番号 2016-083735
状態 特許登録済
技術分野 工作機械の補助装置 プッシャコンベヤ
主要キーワード 無端チエーン 切屑受 カバー体内 回動経路 中空筒 動力負荷 ヒンジ板 掻き板
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年5月19日)のものです。
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図面 (5)

課題

切屑案内板より下の空間内に切屑堆積するのを防止することが可能なチップコンベアを提供する。

解決手段

並設された一対の無端チェーン12,13と、無端チェーン12,13を回動させる駆動機構25と、無端チェーン12,13の往路始端側に切屑受入れ口11cを有し、往路終端側に切屑排出口11dを有するカバー体11と、無端チェーン12,13間に連結された掻き板15と、掻き板15と摺接するように無端チェーン12,13に沿って配設された切屑案内板20とを備える。切屑案内板20は、受入れ口11cから排出口11dまでの往路対応部位20aと、受入れ口11cから復路側に折り返され、この復路に沿って延設された復路対応部位20bとからなる。掻き板15は、切屑案内板20の復路対応部位20bと摺接する経路では、復路対応部位20bと、カバー体11の、復路対応部位20bに対向する対向面との双方に摺接する。

概要

背景

従来、上記チップコンベアとして、下記特許文献1に記載されるように、ヒンジ板型のものと、スクレーパ型のものとが知られている。

ヒンジ板型のチップコンベア(従来例1)は、水平方向に平行に配設された一対の無端チエーンと、この一対の無端チェーン回動方向に沿って連続的に連設され、両側部がそれぞれ前記無端チェーンに連結された多数のヒンジ板と、このヒンジ板上に、適宜間隔で立設された掻き板とを備える。

また、スクレーパ型のチップコンベア(従来例2)は、同じく水平方向に平行に配設された一対の無端チェーンと、この一対の無端チェーンの回動方向に沿って適宜間隔で設けられ、前記一対の無端チェーン間に跨るように、当該一対の無端チェーンに連結された複数の掻き板とを備える。

これら従来例1のヒンジ板型チップコンベア、及び従来例2のスクレーパ型チップコンベアは、それぞれ利点及び欠点を有しているが、上記特許文献1では、更に、スクレーパ型チップコンベアの欠点を改良した新たなスクレーパ型チップコンベア(従来例3)が提案されている。

この新たなスクレーパ型チップコンベアは、前記掻き板を、無端チェーンの環内側へ突出する向きに設けるとともに、無端チェーンによって区画される空間内を上下2室に仕切切屑案内板を設けた構成を備え、切屑案内板上に投入された切屑を、掻き板によって掻きながら搬送して、排出口から排出するように構成される。

斯くして、この従来例3のスクレーパ型チップコンベアによれば、切屑が切屑案内板上で掻き上げられるときに、切削液が切屑案内板に沿って流下することから、粉状の切屑が掻き板に付着するのが防止され、また、切屑投入時に掻き板にカール状切粉が引っ掛かったとしても、当該切屑は掻き板が排出口で反転する際に振り落とされることから、カール状の切屑が掻き板に絡みつくのが未然に防止されるとのことである。

また、上述した各種チップコンベアは、従来、クーラントタンクの上方に設置して使用される態様の他、下記特許文献2に記載されるように、クーラントタンクに浸漬した状態で使用される。この特許文献2に開示されたチップコンベアは、カバー体内円筒状のフィルタを備えており、工作機械の加工領域から還流されたダーティクーラントをろ過して外部に排出するように構成されている。

概要

切屑案内板より下の空間内に切屑が堆積するのを防止することが可能なチップコンベアを提供する。並設された一対の無端チェーン12,13と、無端チェーン12,13を回動させる駆動機構25と、無端チェーン12,13の往路始端側に切屑受入れ口11cを有し、往路終端側に切屑排出口11dを有するカバー体11と、無端チェーン12,13間に連結された掻き板15と、掻き板15と摺接するように無端チェーン12,13に沿って配設された切屑案内板20とを備える。切屑案内板20は、受入れ口11cから排出口11dまでの往路対応部位20aと、受入れ口11cから復路側に折り返され、この復路に沿って延設された復路対応部位20bとからなる。掻き板15は、切屑案内板20の復路対応部位20bと摺接する経路では、復路対応部位20bと、カバー体11の、復路対応部位20bに対向する対向面との双方に摺接する。

目的

本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、切屑案内板より下側の空間内に切屑が堆積するのを好適に防止することが可能なチップコンベアの提供を、その目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

平方向に平行に配設された一対の環状をした無端チェーンと、前記一対の無端チェーンを支持する支持機構と、前記一対の無端チェーンを回動させる駆動機構と、少なくとも前記一対の無端チェーン及び前記支持機構をカバーするカバー体であって、前記無端チェーンの往路始端側の上面に、工作機械の加工領域から排出される切屑受け入れ受入れ口を有し、前記往路の終端側に、搬送した切屑を排出する排出口を有するカバー体と、前記一対の無端チェーンの前記回動方向に沿って、予め設定した間隔で設けられ、前記一対の無端チェーン間に跨るように、該一対の無端チェーンに連結される複数の掻き板と、前記一対の無端チェーンの環内側に、該無端チェーンに沿って前記掻き板と摺接するように配設され、前記掻き板と協働して、前記受入れ口から前記排出口に向けた切屑の搬送路を形成する切屑案内板とを備えたチップコンベアにおいて、前記切屑案内板は、前記受入れ口に対応する位置から前記排出口に対応する位置までの往路対応部位と、前記受入れ口に対応する位置から前記一対の無端チェーンの復路側に折り返され、且つ該復路に沿って延設された復路対応部位とからなり、前記掻き板は、前記切屑案内板の復路対応部位と摺接する経路では、該復路対応部位と、前記カバー体の、前記復路対応部位と対向する対向面との双方に摺接するように構成されていることを特徴とするチップコンベア。

請求項2

前記複数の掻き板は、一の掻き板が前記切屑案内板の往路対応部位に摺接する前に、後続の掻き板が、前記切屑案内板の復路対応部位と摺接可能な間隔で配設されていることを特徴とする請求項1記載のチップコンベア。

請求項3

前記各掻き板には、前記一対の無端チェーンに連結される両端部に、該各端部から前記回動方向に延設された側板が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のチップコンベア。

請求項4

前記各掻き板には、複数の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれかのチップコンベア。

請求項5

前記切屑案内板は、その両側部がそれぞれ前記カバー体の内面液密状に固設されていることを特徴とする請求項1乃至4記載のいずれかのチップコンベア。

技術分野

0001

本発明は、工作機械の加工領域で生じた切屑を、工作機械の機外に排出するためのチップコンベアに関する。

背景技術

0002

従来、上記チップコンベアとして、下記特許文献1に記載されるように、ヒンジ板型のものと、スクレーパ型のものとが知られている。

0003

ヒンジ板型のチップコンベア(従来例1)は、水平方向に平行に配設された一対の無端チエーンと、この一対の無端チェーン回動方向に沿って連続的に連設され、両側部がそれぞれ前記無端チェーンに連結された多数のヒンジ板と、このヒンジ板上に、適宜間隔で立設された掻き板とを備える。

0004

また、スクレーパ型のチップコンベア(従来例2)は、同じく水平方向に平行に配設された一対の無端チェーンと、この一対の無端チェーンの回動方向に沿って適宜間隔で設けられ、前記一対の無端チェーン間に跨るように、当該一対の無端チェーンに連結された複数の掻き板とを備える。

0005

これら従来例1のヒンジ板型チップコンベア、及び従来例2のスクレーパ型チップコンベアは、それぞれ利点及び欠点を有しているが、上記特許文献1では、更に、スクレーパ型チップコンベアの欠点を改良した新たなスクレーパ型チップコンベア(従来例3)が提案されている。

0006

この新たなスクレーパ型チップコンベアは、前記掻き板を、無端チェーンの環内側へ突出する向きに設けるとともに、無端チェーンによって区画される空間内を上下2室に仕切切屑案内板を設けた構成を備え、切屑案内板上に投入された切屑を、掻き板によって掻きながら搬送して、排出口から排出するように構成される。

0007

斯くして、この従来例3のスクレーパ型チップコンベアによれば、切屑が切屑案内板上で掻き上げられるときに、切削液が切屑案内板に沿って流下することから、粉状の切屑が掻き板に付着するのが防止され、また、切屑投入時に掻き板にカール状切粉が引っ掛かったとしても、当該切屑は掻き板が排出口で反転する際に振り落とされることから、カール状の切屑が掻き板に絡みつくのが未然に防止されるとのことである。

0008

また、上述した各種チップコンベアは、従来、クーラントタンクの上方に設置して使用される態様の他、下記特許文献2に記載されるように、クーラントタンクに浸漬した状態で使用される。この特許文献2に開示されたチップコンベアは、カバー体内円筒状のフィルタを備えており、工作機械の加工領域から還流されたダーティクーラントをろ過して外部に排出するように構成されている。

先行技術

0009

特開平4−183553号公報
特開2014−97544号公報

発明が解決しようとする課題

0010

ところが、上記特許文献1において新たに提案された従来例3に係るスクレーパ型チップコンベアは、上記改良点が見込まれるものの、前記切屑案内板及び掻き板の協働によって形成される搬送路始端側において、前記切屑案内板の端部とカバー体との間に開口が形成されているので、投入口から投入された切屑が、クーラントと共に、この開口から前記切屑案内板より下側の空間に進入し、進入した切屑が、当該切屑案内板より下側のカバー体底部に堆積するという問題があった。

0011

前記切屑案内板より下側の空間には、前記一対の無端チェーン及び掻き板の復路が形成されているが、この掻き板には、切屑案内板より下側の空間に進入した切屑を、往路を構成する切屑案内板の上面に搬送する能力はなく、したがって、切屑案内板より下側の空間に進入した切屑は、これを排出することができず、滞留、堆積したままとなるのである。斯くして、切屑案内板より下側の空間内に進入した切屑の堆積量が多くなると、復路の無端チェーン及び掻き板の走行に支障が生じ、ひいては、チップコンベアの故障にもつながる。

0012

また、特許文献2に記載されるように、当該チップコンベアをクーラントタンク内に浸漬し、切屑案内板より下側の空間内に配設されたフィルタによって、カバー体内のクーラントを浄化する使用態様では、切屑案内板より下側の空間内の切屑堆積量が多くなると、フィルタが短期間のうちに目詰まりし、このため、良好かつ円滑な運用ができないという問題がある。

0013

本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、切屑案内板より下側の空間内に切屑が堆積するのを好適に防止することが可能なチップコンベアの提供を、その目的とする。

課題を解決するための手段

0014

上記課題を解決するための本発明は、水平方向に平行に配設された一対の環状をした無端チェーンと、
前記一対の無端チェーンを支持する支持機構と、
前記一対の無端チェーンを回動させる駆動機構と、
少なくとも前記一対の無端チェーン及び前記支持機構をカバーするカバー体であって、前記無端チェーンの往路始端側の上面に、工作機械の加工領域から排出される切屑を受け入れ受入れ口を有し、前記往路の終端側に、搬送した切屑を排出する排出口を有するカバー体と、
前記一対の無端チェーンの前記回動方向に沿って、予め設定した間隔で設けられ、前記一対の無端チェーン間に跨るように、該一対の無端チェーンに連結される複数の掻き板と、
前記一対の無端チェーンの環内側に、該無端チェーンに沿って前記掻き板と摺接するように配設され、前記掻き板と協働して、前記受入れ口から前記排出口に向けた切屑の搬送路を形成する切屑案内板とを備えたチップコンベアにおいて、
前記切屑案内板は、前記受入れ口に対応する位置から前記排出口に対応する位置までの往路対応部位と、前記受入れ口に対応する位置から前記一対の無端チェーンの復路側に折り返され、且つ該復路に沿って延設された復路対応部位とからなり、
前記掻き板は、前記切屑案内板の復路対応部位と摺接する経路では、該復路対応部位と、前記カバー体の、前記復路対応部位と対向する対向面との双方に摺接するように構成されたチップコンベアに係る。

0015

以上の構成を備えたチップコンベアでは、駆動機構により一対の無端チェーンを回動させることにより、この無端チェーンに連結された複数の掻き板が当該無端チェーンと共に回動する。そして、切屑案内板の復路対応部位が存在するところでは、この復路対応部位と、これに対向するカバー体の対向面との双方に摺接した状態で移動し、切屑案内板の往路対応部位が存在するところでは、この往路対応部位に摺接した状態で移動する。

0016

斯くして、工作機械の加工領域から排出された切屑やクーラントが、前記受入れ口からカバー体内に投入されると、これら切屑やクーラントの大部分は、前記受入れ口の直下に位置する切屑案内板の往路対応部位上に投入され、投入された切屑は、往路対応部位に摺接しながら移動する掻き板によって排出口まで搬送され、当該排出口から系外に排出される。

0017

一方、前記受入れ口から投入された切屑の一部は、前記掻き板による搬送方向において、その下流側に当たる前記切屑案内板の復路対応部位とカバー体との間に侵入し、また、クーラントは、切屑案内板の往路対応部位からこれに沿って下流側に流下して、同様に、前記切屑案内板の復路対応部位とカバー体との間に流入するが、切屑案内板の復路対応部位とカバー体との間に侵入した切屑は、復路対応部位及びカバー体の双方に摺接しながら移動する掻き板によって、往路対応部位上に搬送され、この往路対応部位上に新たに投入される切屑と共に排出口に搬送され、当該排出口から系外に排出される。尚、切屑案内板の復路対応部位とカバー体との間に流入したクーラントは、カバー体に適宜形成された開口部から系外に排出される。

0018

このように、このチップコンベアによれば、搬送方向下流側に当たる前記切屑案内板の復路対応部位とカバー体との間に侵入した切屑を、当該復路対応部位とカバー体との双方に摺接しながら移動する掻き板によって、確実に排出口まで搬送して当該排出口から系外に排出することができるので、カバー体内に切屑の滞留や堆積の無い清浄な状態を長期間にわたって保つことができる。したがって、当該チップコンベアを長期間にわたって、良好かつ円滑に運用することができ、当該チップコンベアを、所謂メンテナンスフリーの状態にすることができる。

0019

また、本発明において、前記複数の掻き板は、一の掻き板が前記切屑案内板の往路対応部位に摺接する前に、後続の掻き板が、前記切屑案内板の復路対応部位と摺接可能な間隔で配設されているのが好ましい。掻き板をこのように配置すれば、一の掻き板が切屑案内板の往路対応部位に摺接して、切屑が当該掻き板より下流側に進入可能になっても、後続の掻き板が、復路対応部位及びカバー体の双方に摺接しているので、当該復路対応部位とカバー体間に進入した切屑は、この後続の掻き板によってき止められ、これより下流側に移動することはない。したがって、この構成によれば、カバー体内に切屑が滞留、堆積するのをより確実に防止することができる。

0020

また、本発明において、前記各掻き板には、前記一対の無端チェーンに連結される両端部に、該各端部から前記回動方向に延設された側板が設けられているのが好ましい。この構成によれば、掻き板によって切屑を捕捉し易く、当該切屑を安定した状態で搬送して排出口から排出することができる。

0021

また、本発明において、前記各掻き板には、複数の貫通孔が形成されているが好ましい。このようにすれば、掻き板が前記復路対応部位及びカバー体の双方に摺接して移動する際に、クーラントが貫通孔から通過して、当該クーラントによる抵抗緩和されるため、無端チェーン及び掻き板を移動させるための動力負荷を軽減することができる。また、掻き板が前記往路対応部位に摺接しながら、排出口に向けて切屑を搬送する際にも、前記貫通孔からクーラントが抜け出るため、排出口から切屑と共に排出される(持ち出される)クーラント量を減少させることができる。

0022

また、本発明において、前記切屑案内板は、その両側部がそれぞれ前記カバー体の内面液密状に固設されているのが好ましい。このようにすれば、前記切屑案内板の両側部とカバー体との間から、当該切屑案内板及びカバー体とで区画される内側の空間内に切屑が進入するのを防止することができる。

発明の効果

0023

以上のように、本発明に係るチップコンベアによれば、搬送方向下流側に当たる前記切屑案内板の復路対応部位とカバー体との間に侵入した切屑を、当該復路対応部位とカバー体との双方に摺接しながら移動する掻き板によって、確実に排出口まで搬送して当該排出口から系外に排出することができるので、カバー体内に切屑の滞留や堆積の無い清浄な状態を長期間にわたって保つことができる。したがって、当該チップコンベアを長期間にわたって、良好かつ円滑に運用することができ、当該チップコンベアを、所謂メンテナンスフリーの状態にすることができる。

図面の簡単な説明

0024

本発明の実施形態に係るクーラント供給装置を示した斜視図である。
本実施形態に係るチップコンベアを示した縦断面図である。
本実施形態に係る無端チェーン及び掻き板を示した斜視図である。
本実施形態に係るチップコンベアの作用を説明するための説明図である。

実施例

0025

以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るクーラント供給装置を示した斜視図であり、図2は、本実施形態に係るチップコンベアを示した縦断面図である。

0026

図1に示すように、本例のクーラント供給装置1は、相互に連通するダーティ槽3及びクリーン槽4からなる、平面視T字状をしたクーラントタンク2と、クリーン槽4に設けられる3つの供給ポンプ5と、前記ダーティ槽3及びクリーン槽4に跨るようにクーラントタンク2内に配設されたチップコンベア10とを備えている。尚、ダーティ槽3とクリーン槽4とは、液密に分離されている。

0027

前記チップコンベア10は、図2に示すように、カバー体11、このカバー体11内に配設される駆動スプロケット22、従動スプロケット23、一対の環状をした無端チェーン12,13、掻き板15、切屑案内板20、フィルタ26、及び清掃機構27、並びに駆動モータ25などを備えている。

0028

前記カバー体11は、水平部11a及び立ち上がり部11bからなり、正面から視た形状がアルファベットのL字を左右反転させた形状を有している。そして、前記水平部11aの左端上面には、受入れ口11cが形成され、立ち上がり部11bの右端下面には、排出口11dが形成されており、これら受入れ口11c及び排出口11dを介して、内部空間と外部空間とが連通している。

0029

前記駆動スプロケット22は、前記排出口11dの上方に回転自在に配設された回転軸21の両端にそれぞれ設けられており、前記駆動モータ25によって駆動される回転軸21と共に、その軸中心に回転する。また、前記従動スプロケット23は、詳しくは後述する前記フィルタ26の両端にそれぞれ設けられ、前記水平部11aと立ち上がり部11bとの交差部に配設される。また、各従動スプロケット23は、それぞれ外側に形成されたボス部24(図4参照)が、前記カバー体11に設けられたベアリングによって支持され、その軸中心に回転自在となっている。

0030

前記一対の無端チェーン12,13は、図2において紙面に直交する水平方向に、所定の間隔をあけて平行に並設され、前記各駆動スプロケット22及び従動スプロケット23に、それぞれ掛け回されるとともに、その左端部が前記受入れ口11cの下方に位置するように配設されている。

0031

斯くして、前記駆動モータ25によって駆動スプロケット22が正回転方向に回転すると、前記無端チェーン12,13が矢示A方向(順方向)に回動し、前記駆動スプロケット22が逆回転方向に回転すると、前記無端チェーン12,13が矢示B方向(逆方向)に回動する。

0032

尚、無端チェーン12,13の回動(走行)は、カバー体11内に設けられた適宜ガイド等(図示せず)によって案内される。また、前記無端チェーン12,13が矢示A方向(順方向)に回動する場合には、前記受入れ口11cに対応する位置から前記駆動スプロケット22に至るまでの経路が往路となり、駆動スプロケット22から受入れ口11cに至るまでの経路が復路となる。同様に、無端チェーン12,13が矢示B方向(順方向)に回動する場合には、駆動スプロケット22から受入れ口11cに対応する位置に至るまでの経路が往路となり、受入れ口11cから駆動スプロケット22に至るまでの経路が復路となる。

0033

前記切屑案内板20は、前記一対の無端チェーン12,13の環内側に、該無端チェーン12,13に対して所定の間隔をあけ、且つ該無端チェーン12,13に沿って配設されており、前記受入れ口11cに対応する位置から前記回転軸21の上方位置までの往路対応部位20aと、前記受入れ口11cに対応する位置から前記カバー体11の底面側に折り返され、且つ該底面に沿って延設された復路対応部位20bとからなる。そして、この切屑案内板20の両側部は、それぞれ前記カバー体11の内側面に、適宜パッキンを介在した状態で、ビス等によって液密に固設されている。

0034

斯くして、前記回転軸21、駆動スプロケット22、従動スプロケット23、切屑案内板20、ガイド(図示せず)等によって、前記無端チェーン12,13を所定の軌道で回動させる支持機構が構成される。

0035

前記掻き板15は、図3に示すように、バケット状をした部材であり、断面がアルファベットのC字形状をした主板16と、この主板16の両側部をそれぞれ塞ぐように設けられた側板17,18とからなり、主板16の3つの面には、それぞれスリット状の貫通孔16a,16b,16cが形成されている。この掻き板15は、その複数個(本例では4個)が前記一対の無端チェーン12,13の前記回動方向に沿って等間隔に設けられ、その開口側が矢示A方向の回動方向に向き、前記一対の無端チェーン間12,13に跨るように、これに連結されている。

0036

また、この掻き板15は、前記切屑案内板20に摺接しながら、前記一対の無端チェーン間12,13と共に回動し、このように回動することで、切屑案内板20と協働して、切屑の搬送路を形成する。尚、切屑案内板20の前記復路対応部位20bに摺接する経路では、掻き板15は、前記カバー体11の前記復路対向部位20bと対向する対向面にも摺接するようになっている。

0037

また、掻き板15が設けられる間隔は、一の掻き板15が切屑案内板20の往路対応部位20aに摺接する前に、後続の掻き板15が、切屑案内板20の復路対応部位20bと摺接可能な間隔となっている(図2参照)。

0038

前記フィルタ26は、6角柱形状をした枠体フレーム)の各面にフィルタ素材を設けて構成される中空筒状をしたフィルタであり、上述したように、その両端部にそれぞれ前記従動スプロケット23が固設され、この従動スプロケット23と共に一体的に回転する。また、フィルタ26の両端部は、それぞれ、従動スプロケット23に形成された開口を介して前記クリーン槽4に連通した状態となっている。

0039

前記清掃機構27は、前記フィルタ26の内部に、その長手方向に沿って配設され、適宜非回転の部材29によって支持された複数のノズル28を備えており、このノズル28には、前記供給ポンプ5から適宜供給管(図示せず)を介して、クリーン槽4内のクーラントCが供給され、このノズル28からフィルタ26の内面に向けてクーラントCが吐出される。

0040

また、前記ダーティ槽3の上面には、前記カバー体11の受入れ口11cに対応する部分に、開口3aが形成され、カバー体11の内部が、この開口3a及び受入れ口11cを介して外部に接続している。

0041

また、カバー体11の水平部11a内には、前記従動スプロケット23より前記受入れ口11c側の位置に仕切部材35が設けられており、この仕切部材35は、前記切屑案内板20の往路対応部位20aの裏面、復路対応部位20bの端部上面(矢示A方向における後端部上面)、及びカバー体11の両内側面に対して、それぞれ、適宜パッキンを介在した状態で、ビス等によって液密に結合されている。斯くして、カバー体11の内部空間は、切屑案内板20及び仕切部材35によって囲まれる空間r2と、その他の空間r1の2つの空間に2分される。

0042

以上の構成を備えた本例のクーラント供給装置1は、例えば、前記開口3aが工作機械の加工領域の下方に位置するように配設されて使用される。そして、供給ポンプ5により、適宜供給管(図示せず)を介して工作機械にクーラントCが供給され、供給されたクーラントCは、前記加工領域で生じた切屑と共に、工作機械の加工領域を介して、その下方に位置する開口3a及びチップコンベア10の受入れ口11aを通して、当該チップコンベア10内に回収される。

0043

チップコンベア10は、通常の使用状態では、駆動スプロケット22が駆動モータ25によって正回転して、前記無端チェーン12,13及び前記掻き板15が矢示A方向に回動しており、この掻き板15が摺動する切屑案内板20と当該掻き板15との協働により、切屑の矢示A方向に向けた搬送路が形成されている。図4において、この搬送路を黒い矢印で示している。

0044

チップコンベア10内に回収された切屑及びクーラントCの内、切屑は、その殆どが前記受入れ口11cの直下に位置する切屑案内板20の往路対応部位20a上に投入され、図4に示すように、往路対応部位29aに摺接しながら矢示A方向(搬送方向)に回動する掻き板15により押されて、往路対応部位20a上を前記排出口11dに向けて搬送され、当該排出口11dから、その下方に配設されるチップバケット(図示せず)等に回収される。

0045

一方、前記受入れ口11cから投入された切屑の一部は、クーラントCと共に、切屑案内板20の往路対応部位20aからこれに沿って、掻き板15の搬送方向下流側に流下して、切屑案内板20の復路対応部位20bとカバー体11の底面との間に流入するが、この切屑は、復路対応部位20b及びカバー体11の底面の双方に摺接しながら移動する後続の掻き板15によって、往路対応部位20a上に搬送され、この往路対応部位20a上に投入される新たな切屑と共に排出口11d側に搬送され、当該排出口11dから系外に排出される。

0046

そして、前記復路対応部位20bとカバー体11の底面との間に流入したクーラントCは、前記フィルタ26によってろ過され、清浄化された後、当該フィルタ26の両端部から、従動スプロケット23の開口を介してクリーン槽4に流入する。図4では、クーラントCの流通経路を白い矢印で示している。

0047

尚、掻き板15の回動経路上にクーラントCが存在すると、このクーラントCが掻き板15の移動の抵抗になるが、本例では、掻き板15の主板16にスリット状の貫通孔16a,16b,16cを形成しており、掻き板15の移動に際し、この貫通孔16a,16b,16cからクーラントCが通過するので、当該クーラントCによる抵抗を緩和することができ、無端チェーン12,13及び掻き板15を移動させるための駆動モータ25の負荷を軽減することができる。また、このようにすることで、排出口11dまで搬送されるクーラントCの量を極わずかなものとすることができ、排出口11dから排出されるクーラントCの量(持ち出し量)を最小限に押さえることができる。

0048

また、本例では、図2及び図4に示すように、前記掻き板15は、その一の掻き板15が前記切屑案内板20の往路対応部位20aに摺接する前に、後続の掻き板15が、前記切屑案内板の復路対応部位と摺接可能な間隔で配設されているので、一の掻き板15が切屑案内板20の往路対応部位20aに摺接して、切屑が当該掻き板15より下流側に進入可能となっても、後続の掻き板15が、復路対応部位20b及びカバー体11の底面との双方に摺接しているので、当該復路対応部位20bとカバー体11との間に進入した切屑は、この後続の掻き板15によって堰き止められ、これより下流側に移動することはない。したがって、カバー体11内に切屑が滞留、堆積するのが確実に防止される。

0049

以上のように、本例のチップコンベア10によれば、搬送方向下流側に当たる前記切屑案内板20の復路対応部位20bとカバー体11との間に侵入した切屑を、当該復路対応部位20bとカバー体11との双方に摺接しながら移動する掻き板15によって、確実に排出口11dまで搬送して当該排出口11dから系外に排出することができるので、カバー体11内に切屑の滞留や堆積の無い清浄な状態を長期間にわたって保つことができる。したがって、当該チップコンベア10を長期間にわたって、良好かつ円滑に運用することができ、当該チップコンベア10を、所謂メンテナンスフリーの状態にすることができる。

0050

また、本例では、前記各掻き板15の主板16に側板17,18を設けた構成としたので、切屑を捕捉し易く、当該切屑を安定した状態で搬送して排出口11dから排出することができる。

0051

また、本例では、前記切屑案内板20は、その両側部をそれぞれ前記カバー体11の内側面に液密に固設しているので、切屑案内板20の両側部とカバー体11との間から、当該切屑案内板20及びカバー体11とで区画される内側の空間内に切屑が進入するのを防止することができ、当該空間内に切屑が滞留、堆積するのをより確実に防止することができる。また、仕切部材35によって、カバー体11の内部空間を、切屑案内板20及び仕切部材35によって囲まれる空間r2と、その他の空間r1の2つの空間とに、液密に2分しているので、比較的メンテナンスを行い難い空間r2内にクーラントCや切屑が進入するのを防止することができ、そのメンテナンスの容易化を図ることができる。

0052

尚、クーラントCには、粉状の切屑が混在しており、ろ過の経過とともに、フィルタ26に目詰まりを生じるが、この場合には、清掃機構27のノズル28からフィルタ26の内面に向けてクリーン槽4内のクーラントCを吐出することで、フィルタ26を浄化(逆洗浄)し、再生することができる。

0053

以上、本発明の具体的な実施の形態について説明したが、本発明が採り得る態様は、何らこれに限定されるものではない。

0054

例えば、上例では、前記掻き板15の形状をバケット状にしたが、これに限られるものではなく、単なる平板としても良い。バケット状のものに比べて、切屑の捕捉性及び搬送時の安定性は劣るが、平板のものでも、十分に切屑を搬送することが可能である。

0055

また、上例では、前記掻き板15にスリット状の貫通孔16a,16b,16cを設けたが、貫通孔の形状はスリット状に限られるものではなく、単なる丸穴でも良い。

0056

1クーラント供給装置
2クーラントタンク
3ダーティ槽
4クリーン槽
5供給ポンプ
10チップコンベア
11カバー体
11a水平部
11b立ち上がり部
11c受入れ口
11d 排出口
12,13無端チェーン
15掻き板
16主板
17,18側板
20切屑案内板
20a往路対応部位
20b 復路対応部位
21回転軸
22駆動スプロケット
23従動スプロケット
25 駆動モータ

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