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技術 立体パズル

出願人 株式会社浅間製作所
発明者 杉田義守
出願日 2014年10月27日 (6年0ヶ月経過) 出願番号 2014-217930
公開日 2016年5月19日 (4年6ヶ月経過) 公開番号 2016-083182
状態 特許登録済
技術分野 その他のゲーム
主要キーワード 側面ブロック 摺動曲面 外面構成 固定基礎 スライド回転 手ごたえ ルービックキューブ 中央ブロック
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年5月19日)のものです。
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図面 (8)

課題

操作時の摺動抵抗を小さくでき、かつ、分解後の組付けが容易になる立体パズルを提供すること。

解決手段

立体パズル10を、鋼球からなる球状芯部11と、球状芯部11の表面に沿って摺動できる8個のブロック12と、8個のブロック12内にそれぞれ設けられ球状芯部11に対向して配置された磁石18とで構成した。そして、8個のブロック12のうちの所定の平面に沿った任意の4個のブロック12が他の4個のブロック12に対して球状芯部11を中心としてスライド回転できるようにした。

概要

背景

従来から、表面に異なる色が着色された複数のブロックを互いに移動可能に組み付けて、各外面の色をばらばらにしたのちに同じ色に組み合わせる立体パズル玩具として用いられている。また、このような立体パズルに、所定の形状に形成できる複数のブロックで構成され、各ブロックをばらばらにして形状を崩したのちに所定の形状に戻すものもある(例えば、特許文献1参照)。

この立体パズルは、ベースユニット、複数の中央ブロック、複数の側面ブロックおよびエッジブロックからなっている。ベースユニットには、6個の固定接続柱が設けられ、各固定接続柱に中央ブロックが連結されて固定基礎ブロックが形成されている。また、側面ブロックとエッジブロックは、中央ブロックの間に回転可能な状態で組み付けられており、所定の中央ブロックに入口と出口が形成され、側面ブロックおよびエッジブロックに空洞の通り道が形成されている。そして、側面ブロックとエッジブロックを回転させることにより、通り道を介して入口と出口を連通させることができ、その状態で、球体を入口から入れると、球体は通り道を通って出口から出ていく。

概要

操作時の摺動抵抗を小さくでき、かつ、分解後の組付けが容易になる立体パズルを提供すること。 立体パズル10を、鋼球からなる球状芯部11と、球状芯部11の表面に沿って摺動できる8個のブロック12と、8個のブロック12内にそれぞれ設けられ球状芯部11に対向して配置された磁石18とで構成した。そして、8個のブロック12のうちの所定の平面に沿った任意の4個のブロック12が他の4個のブロック12に対して球状芯部11を中心としてスライド回転できるようにした。

目的

本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、操作時の摺動抵抗を小さくでき、かつ、分解後の組付けが容易になる立体パズルを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

球状芯部と、前記球状芯部の表面に沿って摺動できる複数のブロックと、前記複数のブロックにそれぞれ設けられ前記球状芯部に対向して配置された吸着部とを備え、前記複数のブロックが、所定の垂直面、前記所定の垂直面に直交する他の垂直面、および前記両垂直面に直交する所定の水平面にそれぞれ内面を位置させて配置され、前記所定の垂直面、前記他の垂直面または前記所定の水平面に沿った任意の複数のブロックが他の対向する複数のブロックに対して前記球状芯部を中心としてスライド回転できるようになっているとともに、前記球状芯部と前記吸着部との一方が磁性体で構成され、他方が磁石で構成されていることを特徴とする立体パズル

請求項2

前記複数のブロックの内面にそれぞれ凹部と摺動面を備えた凸部とを形成して、隣接する各ブロックのそれぞれの内面どうしが対向したときに、対向する一方の内面の凹部に前記摺動面を対向させて他方の内面の凸部が係合するようにした請求項1に記載の立体パズル。

請求項3

前記凹部を前記ブロックの内面における前記球状芯部側から外側に向かって延びる条溝で構成し、前記凸部を前記条溝の内部から前記条溝の外部に突出させて形成し、かつ前記複数のブロックの凸部の前記条溝の端部からの位置がそれぞれ異なるようにした請求項2に記載の立体パズル。

請求項4

前記球状芯部を磁性体で構成し、前記吸着部を磁石で構成した請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載の立体パズル。

請求項5

体形状立法体で、その各外面に位置する前記ブロックの外面がそれぞれ同じ色になるとともに、前記立方体の6つの外面が互いに異なる色になるように前記ブロックを組み付けできるようにした請求項1ないし4のいずれか一つに記載の立体パズル。

請求項6

前記複数のブロックを、8個または26個で構成した請求項1ないし5のいずれか一つに記載の立体パズル。

技術分野

0001

本発明は、玩具として用いられる立体パズルに関する。

背景技術

0002

従来から、表面に異なる色が着色された複数のブロックを互いに移動可能に組み付けて、各外面の色をばらばらにしたのちに同じ色に組み合わせる立体パズルが玩具として用いられている。また、このような立体パズルに、所定の形状に形成できる複数のブロックで構成され、各ブロックをばらばらにして形状を崩したのちに所定の形状に戻すものもある(例えば、特許文献1参照)。

0003

この立体パズルは、ベースユニット、複数の中央ブロック、複数の側面ブロックおよびエッジブロックからなっている。ベースユニットには、6個の固定接続柱が設けられ、各固定接続柱に中央ブロックが連結されて固定基礎ブロックが形成されている。また、側面ブロックとエッジブロックは、中央ブロックの間に回転可能な状態で組み付けられており、所定の中央ブロックに入口と出口が形成され、側面ブロックおよびエッジブロックに空洞の通り道が形成されている。そして、側面ブロックとエッジブロックを回転させることにより、通り道を介して入口と出口を連通させることができ、その状態で、球体を入口から入れると、球体は通り道を通って出口から出ていく。

先行技術

0004

特開2006−271569号公報

0005

しかしながら、前述した立体パズルでは、ベースユニット、中央ブロック、側面ブロックおよびエッジブロックが複雑に絡み合った状態で組み付けられているため、操作時に摺動抵抗が大きくなるという問題がある。また、この立体パズルは、一旦分解すると、元の状態に組み付けることが難しいという問題もある。

0006

本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、操作時の摺動抵抗を小さくでき、かつ、分解後の組付けが容易になる立体パズルを提供することである。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。

0007

前述した目的を達成するため、本発明に係る立体パズル(10,20)の構成上の特徴は、球状芯部(11,21)と、球状芯部の表面に沿って摺動できる複数のブロック(12,22,23,24)と、複数のブロックにそれぞれ設けられ球状芯部に対向して配置された吸着部(18,28)とを備え、複数のブロックが、所定の垂直面、所定の垂直面に直交する他の垂直面、および両垂直面に直交する所定の水平面にそれぞれ内面を位置させて配置され、所定の垂直面、他の垂直面または所定の水平面に沿った任意の複数のブロックが他の対向する複数のブロックに対して球状芯部を中心としてスライド回転できるようになっているとともに、球状芯部と吸着部との一方が磁性体で構成され、他方が磁石で構成されていることにある。

0008

本発明に係る立体パズルは、球状芯部と、球状芯部の表面に沿って摺動できる複数のブロックと、複数のブロックにそれぞれ設けられ球状芯部に対向して配置された吸着部とを備え、球状芯部と吸着部との一方が磁性体で構成され、他方が磁石で構成されている。このため、各ブロックは、球状芯部と吸着部との吸引力によって球状芯部に引き付けられた状態で、球状芯部の表面に沿って摺動できる。このときのブロックの移動は、所定の面に沿った任意の複数のブロックが一組となって、前述した所定の面を挟んで対向する他の複数のブロックに対して球状芯部を中心としてスライド回転する移動である。

0009

このため、一組のブロックが他の複数のブロックに対してスライドするときの境界となる所定の面を、所定の垂直面、所定の垂直面に直交する他の垂直面、および両垂直面に直交する所定の水平面のうちのいずれかにそれぞれ変更しながら一組のブロックを回転していくことにより、各ブロックの配置を変更することができる。これによって、各ブロックの配置をバラバラにしたり元の状態に戻したりすることができる。また、各ブロックは、吸着部を介して球状芯部の表面を摺動するため、立体パズルを操作するときの摺動抵抗が小さくなる。さらに、立体パズルを、球状芯部と複数のブロックに分解しても、吸着部と球状芯部を対向させて接近させるだけでブロックを球状芯部に組み付けることができるため、容易に元の状態に戻すことができる。

0010

なお、本発明において、例えば、球状芯部の中心を通り左右に延びる仮想軸をX軸、球状芯部の中心を通り前後に延びる仮想軸をY軸、球状芯部の中心を通り上下に延びる仮想軸をZ軸とした場合に、所定の垂直面をX軸が含まれる垂直面およびそれに平行する垂直面とすれば、他の垂直面はY軸が含まれる垂直面およびそれに平行する垂直面となり、所定の水平面はZ軸に直交する水平面となる。これらの垂直面および水平面は仮想の平面である。

0011

本発明に係る立体パズルの他の構成上の特徴は、ブロックの内面(13b,23a,24a)にそれぞれ凹部(14)と摺動面を備えた凸部(14a)とを形成して、隣接する各ブロックのそれぞれの内面どうしが対向したときに、対向する一方の内面の凹部に摺動面を対向させて他方の内面の凸部が係合するようにしたことにある。

0012

本発明によると、凹部と凸部を係合させることにより、各ブロック間の位置決めが正確にできるようになる。また、立体パズルを操作するたびに凹部と凸部が係合してクリック感が生じるため、目視だけでなく触感によっても操作の手ごたえ感じることができ、興趣に富むようになる。なお、本発明における凹部の形状は、円形細長い線状などどのような形状でもよい。また、凸部の形状は、凹部に対して軽く係合できる球面、扇形などの摺動面が備わっている形状であることが好ましい。

0013

要は、凸部は、ブロックの内面に当接しているときには、摺動可能な面によってブロックどうしの摺動が妨げられず、凹部に係合するときには、ブロック間の位置決めができるとともに、クリック感を生じさせるものであればよい。また、凸部が凹部に対して係合したり、その係合が解除される際にも、摺動面が凹部の内面に接触することによって、摺動抵抗が小さくなる。なお、凸部の先端には、2つのブロック間の隙間よりも幅が長い小さな平面部分を形成することが好ましく、これによると、凸部が2つのブロック間の隙間を横切って通過する際に、引っかかることが防止される。

0014

本発明に係る立体パズルのさらに他の構成上の特徴は、凹部をブロックの内面における球状芯部側から外側に向かって延びる条溝(14)で構成し、凸部を条溝の内部から条溝の外部に突出させて形成し、かつ複数のブロックの凸部の条溝の端部からの位置がそれぞれ異なるようにしたことにある。

0015

本発明によると、各ブロックの内面に条溝からなる凹部を形成するとともに、その凹部内に凸部を形成し、さらに、凸部の条溝の端部からの位置がそれぞれ異なるようにしたため、対向する内面の凸部どうしが当接して、凹部との係合が妨げられるといったことが生じない。また、凸部は条溝に沿った位置にあるため、各ブロックの対向する内面どうしが正確に一致したときに、凸部が条溝に係合するように構成できる。なお、同じブロックの3つまたは4つの内面に形成された凸部については、条溝の端部からの位置が同じであってもよい。

0016

本発明に係る立体パズルのさらに他の構成上の特徴は、球状芯部を磁性体で構成し、吸着部を磁石(18,28)で構成したことにある。

0017

球状芯部は、立体パズルの中心部になるため、各ブロックが接触できるだけの表面積が必要で、比較的大きくする必要があるが、吸着部は、球状芯部の表面の一部に吸着するだけであるため、小さな部材で構成できる。このため、球状芯部でなく、吸着部を磁石で構成することにより、立体パズルを安価にすることができる。また、この場合の球状芯部は、鋼球で構成することが好ましい。さらに、吸着部における球状芯部と対向する面の反対側にヨーク材を設けることが好ましい。これによると吸着部による球状芯部への吸着力増幅させることができ、軽い衝撃のような小さな力でブロックが球状芯部から外れることを防止できる。

0018

本発明に係る立体パズルのさらに他の構成上の特徴は、全体形状立法体で、その各外面に位置するブロックの外面がそれぞれ同じ色になるとともに、立方体の6つの外面が互いに異なる色になるようにブロックを組み付けできるようにしたことにある。

0019

本発明によると、立体パズルを、いわゆるルービックキューブのように構成することができる。このため、各外面を形成するブロックの4つの面の色をバラバラにした状態で、操作を開始し、各外面の色が同一色になるようにするパズルを行うことができる。

0020

本発明に係る立体パズルのさらに他の構成上の特徴は、複数のブロックを、8個または26個で構成したことにある。

0021

複数のブロックを、8個で構成した場合には、任意の4個のブロックが一組となって他の4個のブロックに対して球状芯部を中心としてスライド回転できるため、各4個一組のブロックが他の4個一組のブロックに対してスライドする面を、X軸が含まれる垂直面、X軸に直交するY軸が含まれる垂直面、およびX軸とY軸が含まれる水平面のいずれかににそれぞれ変更していくことにより、各ブロックの配置を変更することができる。また、複数のブロックを、26個で構成した場合には、各9個一組のブロックが他の17個のブロックに対してスライドする面を、X軸が含まれる垂直面およびそれに平行する垂直面、Y軸が含まれる垂直面およびそれに平行する垂直面、およびZ軸に直交する水平面のいずれかににそれぞれ変更していくことにより、各ブロックの配置を変更することができる。

図面の簡単な説明

0022

本発明の第1実施形態に係る立体パズルを示した斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る立体パズルを示した分解斜視図である。
ブロックを示した分解斜視図である。
ブロックを示した断面図である。
条溝と位置決め突起が係合した状態を示した断面図である。
本発明の第2実施形態に係る立体パズルを示した斜視図である。
本発明の第2実施形態に係る立体パズルを示した断面の概略図である。

実施例

0023

(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面を用いて説明する。図1および図2は、同実施形態に係る立体パズル10を示している。立体パズル10は、球状芯部11に、8個のブロック12を組み付けて、全体の形状が立方体になるように構成されている。立体パズル10の一辺の長さは45mmに設定されている。また、球状芯部11は、直径が15mmの鋼球で構成されている。ブロック12は、図3に示したように、内面部13と、外面部16と、磁石18と、ヨーク材19とで構成されている。内面部13と、外面部16は、樹脂成形体で構成されている

0024

内面部13は、3つの略正方形の板状の内面構成部13bを互いに直交するように組み付けて形成される内面部本体13aを備えており、この内面部本体13aの外面における3つの内面構成部13bが交差する部分には、球状芯部11の曲面に沿える摺動凹部13cが形成されている。また、各内面構成部13bの外面には、摺動凹部13cから内面構成部13bの対角線方向に延びる断面V型の条溝14が形成されている。

0025

そして、条溝14における摺動凹部13cと反対側の端部近傍に、条溝14から突出する位置決め突起14aが形成されている。この位置決め突起14aは、条溝14の幅方向に沿った板状に形成され、条溝14から突出した部分の先端面は略円弧状に形成されている。また、位置決め突起14aの先端には、2つのブロック12間の隙間よりも幅が長い小さな平面部分が形成されている。これによって、位置決め突起14aが2つのブロック12間の隙間を横切って通過する際に、突起14aが隙間に引っ掛かることが防止される。なお、位置決め突起14aは、条溝14の形状に合わせて形成することが好ましく、位置決め突起14aと条溝14との接触面積が大きくなることが好ましい。これによると、位置決め突起14aの摩耗を減らすことができる。

0026

また、各内面構成部13bに形成された位置決め突起14aは、それぞれ条溝14の端部からの位置が異なるように配置されている。ただし、同じブロック12の3つの内面構成部13bに形成された位置決め突起14aについては、条溝14の端部からの位置が同じであってもよい。なお、条溝14で、本発明に係る凹部が構成され、位置決め突起14aで、本発明に係る凸部が構成される。また位置決め突起14aの先端面で摺動曲面が構成される。

0027

また、内面部本体13aの内面には、大きなボス部15と、小さな3つのボス部15bが形成されている。ボス部15は、内面部本体13aの内面角部(摺動凹部13cに対応する部分)から各内面構成部13bとの距離が同じになるようにして延びる円筒状に形成されており、摺動凹部13cとの間に穴部15aが形成されている。このため、ボス部15の両端は外部に連通している。また、穴部15aの直径は、ボス部15の内径よりも短くなっており、穴部15aの周縁部は、ボス部15の内部側に突出している。ボス部15bは、各内面構成部13bの内面における各内面構成部13bが互いに交差していない角部の近傍に設けられており、ボス部15と平行して延びる円筒状に形成されている。なお、図3において下方に位置する内面構成部13bは隠れて見えない。

0028

外面部16は、3つの正方形の板状の外面構成部16bを互いに直交するように組み付けて形成される外面部本体16aを備えており、外面部本体16aの内面に、ボス部17と、3つの係合凸部17b(図4参照)とが形成されている。各外面構成部16bの外面には、それぞれ異なる色のシール16cが貼り付けられている。このシール16cとしては、全体で6色のものがそれぞれ4枚用いられている。また、ボス部17は、外面部本体16aの内面角部から各外面構成部16bとの距離が同じになるようにして延びる円筒状に形成されており、図4に示したように、基端が外面部本体16aの角部によって閉塞され、先端が開放されている。このボス部17の内周面奥端側部分の直径が他の部分の直径よりも小さくなった段違いに形成されている。

0029

ボス部17の内部大径側の直径は、ボス部15を嵌合させることができる大きさに設定されており、ボス部17の内部に、ボス部15を嵌合させたときに、ボス部15の先端部はボス部17の内周面に形成された段部17aに到達し、その状態で、ボス部15はボス部17に固定される。係合凸部17bは、ボス部15bの内部に嵌合させることのできる大きさの棒状に形成されている。各係合凸部17bは、ボス部17の内部にボス部15を嵌合させたときに、それぞれボス部15bの内部に嵌合できる位置に配置されている。なお、図には表れていないが、係合凸部17bは、図3に示した外面部16においては、上方に位置する外面構成部16bの下面の左右の角部と、下方に位置する2つの外面構成部16bの内面角部の下端に位置している。

0030

磁石18は、直径が5mmで軸方向の長さが5mmの円柱形ネオジウム磁石で構成されており、ボス部15内の穴部15a側に収容されている。なお、穴部15aの直径は、5mmよりも短く設定されており、このため、磁石18は、穴部15aから抜けなくなっている。また、ヨーク材19は、鉄材で構成されており、直径は、ボス部17の奥端部の直径よりも少し短く、軸方向の長さは、磁石18とともに、ボス部15とボス部17で形成される空間に収容したときに、がたつくことがなく収まる長さに形成されている。

0031

このように各部材が構成されたブロック12は、内面部13のボス部15内に、磁石18と、ヨーク材19を入れた状態で、ボス部15とボス部17を嵌合させるとともに、ボス部15bと係合凸部17bを嵌合させることにより、内面部13と外面部16を固定し、各外面構成部16bの外面に、それぞれシール16cを貼り付けることにより形成される。そして、球状芯部11の周面に、それぞれのブロック12の摺動凹部13cを合わせ、8個のブロック12が立方体になるように組み合わせて図1に示した立体パズル10が形成される。

0032

この場合、各ブロック12は、磁石18が球状芯部11に吸着することで、球状芯部11に対して摺動可能な状態で、立方体の形状に維持される。また、その際、隣接するブロック12の対向する内面構成部13bに形成された位置決め突起14aと条溝14とが互いに係合して、安定した状態に維持される。また、この初期の状態では、立体パズル10の各面に位置する4つの外面構成部16bに貼られたシール16cの色が同じになり、立体パズル10の各面ごとに異なる色が表れるようにする。

0033

このように構成された立体パズル10は、図1に示したように左右に延びる方向をX軸、前後に延びる方向をY軸、上下に延びる方向をZ軸としたときに、X軸が含まれる垂直面を境にして、前側に位置する4つのブロック12と後側に位置するブロック12を、球状芯部11を中心として互いに回転できる。また、Y軸が含まれる垂直面を境にして、左側に位置する4つのブロック12と右側に位置するブロック12を、球状芯部11を中心として互いに回転できる。さらに、X軸とY軸が含まれる水平面、すなわち、Z軸に直交する平面を境にして、上側に位置する4つのブロック12と下側に位置するブロック12を、球状芯部11を中心として互いに回転できる。

0034

このため、立体パズル10を使用する場合には、まず、前後、左右、上下にそれぞれ区分できる任意の4個のブロック12を一組として、他方の4個一組のブロック12に対して回転させることにより、立体パズル10の各面の色をバラバラにする。その状態から、再度、任意の4個のブロック12を一組として、他方の4個一組のブロック12に対して回転させることにより、立体パズル10の各面の色が一致するようにする。立体パズル10の各面の色が一致したところでパズルは終了する。

0035

立体パズル10を回転操作する際に、各ブロック12の内面どうしが一致すると、図5に示したように、位置決め突起14aと条溝14とが互いに係合し、「カチッ」という音が聞こえるとともに、振動が伝わるため、クリック感を感じることができる。なお、図5は、右側の内面構成部13bの位置決め突起14aが、左側の内面構成部13bの条溝14に係合した状態を示しており、その奥側では、左側の内面構成部13bの位置決め突起14aが、右側の内面構成部13bの条溝14に係合している。

0036

以上のように、本実施形態に係る立体パズル10は、鋼球からなる球状芯部11と、摺動凹部13cを介して球状芯部11の表面に沿って摺動できる8個のブロック12とを備えている。そして、8個のブロック12にはそれぞれ球状芯部11に対向して配置された磁石18が備わっている。このため、各ブロック12は、球状芯部11と磁石18との吸引力によって球状芯部11に引き付けられた状態で、球状芯部11の表面に沿って摺動できる。このときのブロック12の移動は、任意の4個のブロック12が一組となって他の4個のブロック12に対して球状芯部11を中心としてスライド回転する移動になる。

0037

これによると、各ブロック12の配置をバラバラにしたり元の状態に戻したりすることができる。また、各ブロック12は、磁石18を介して球状芯部11の表面を摺動するため、立体パズル10を操作するときの摺動抵抗が小さくなる。さらに、各ブロック12は磁石18の吸引力によって、球状芯部11に組み付けられているため、立体パズル10を、球状芯部11と8個のブロック12に分解しても、各ブロック12の磁石18と球状芯部11を順次対向させて接近させるだけで各ブロック12を球状芯部11に組み付けることができる。このため、分解された球状芯部11と8個のブロック12を容易に元の立体パズル10の状態に戻すことができる。

0038

また、隣接するブロック12が互いに対向する面を構成する内面構成部13bには、それぞれ条溝14と、条溝14内に位置する位置決め突起14aが形成されている。そして、2つの内面構成部13bが一致するように対向したときに、一方の内面構成部13bの条溝14に、他方の内面構成部13bの位置決め突起14aが係合する。これによって、立体パズル10を操作するたびにクリック感が生じるため、目視だけでなく触感によっても操作の手ごたえを感じることができるとともに、各ブロック12間の位置決めも正確にできるようになる。さらに、磁石18における球状芯部11と対向する面の反対側にヨーク材19を設けたため磁石18による球状芯部11への吸引力を増幅させることができる。

0039

(第2実施形態)
図6および図7は、本発明の第2実施形態に係る立体パズル20の概略を示している。立体パズル20は、球状芯部21に、8個のブロック22、12個のブロック23および6個のブロック24を組み付けて、全体の形状が立方体になるように構成されている。立体パズル20は、各面に、それぞれ4つのブロック22,23と1つのブロック24の計9つのブロックが表れるようにして組み付けられており、各辺の長さは60mm程度に設定されている。また、ブロック22は、立体パズル20の8か所の角部にそれぞれ位置し、ブロック23は、立体パズル20におけるそれぞれ2つの面が交差する角部分の中央(2つのブロック22に挟まれた部分)の12か所に位置し、ブロック24は、立体パズル20の6面のそれぞれ中央部に位置している。

0040

球状芯部21は、直径が約40mmの鋼球で構成されている。また、ブロック22は、前述したブロック12と同様、3つの内面構成部を有する内面部(図示せず)と、3つの外面構成部22aを有する外面部を備えており、内部には、磁石(図示していないが、図7に符号28で示した磁石と同じもの)が設置されている。すなわち、ブロック22は、ブロック12からヨーク材19を除くとともに、内面部13のボス部15と外面部16のボス部17を、磁石28を収容できる形状にし、さらに、内面部13に設けられた摺動凹部13cを球状芯部21の表面に沿えるようにした形状に形成されている。このため、ブロック22の内面部の3つの内面構成部には、それぞれ、条溝14および位置決め突起14aと同様の、断面V型の条溝と位置決め突起が形成されている。ブロック22のそれ以外の部分の構成についても、ブロック12と同じである。

0041

ブロック23は、4つの内面構成部23aを有する内面部と、2つの外面構成部23bを有する外面部を備えており、内部には、磁石28が設置されている。4つの内面構成部23aのうちブロック22と対向する2つの内面構成部23aは、ブロック22の内面構成部と同じ形状(図7に示したブロック23に近い形状で、摺動凹部23cが図7よりも少し小さくなっている。)に形成され、残りの2つの内面構成部23aは、ブロック24の内面構成部24aと同じ形状(図7に示したブロック24に近い形状で、後述する摺動凹部24cが図7よりも少し小さくなっている。)に形成されている。外面構成部23bは、ブロック22の外面構成部22aと同じ大きさの正方形に形成されている。

0042

また、図示は省略するが、ブロック22と対向する2つの内面構成部23aには、ブロック22の条溝と対向する同形の条溝が形成され、その条溝内に、ブロック22の位置決め突起と球状芯部21からの距離を変えて位置決め突起が形成されている。ブロック24に対向する2つの内面構成部23aには、摺動凹部23cから内面構成部23aの中心を通って外部側に延びる条溝と、その条溝内に位置する位置決め突起が形成されている。すなわち、図7の状態で、ブロック22と対向する2つの内面構成部23aに形成された条溝は斜め方向に延びているのに対し、ブロック24と対向する2つの内面構成部23aに形成された条溝は上下方向または左右方向に延びている。

0043

ブロック24は、4つの内面構成部24aを有する内面部と、1つの外面構成部24bを有する外面部を備えており、内部には、磁石28が設置されている。4つの内面構成部24aは、すべて、ブロック23における対向する内面構成部23aと同じ形状に形成されている。また、各内面構成部24aには、ブロック23における対向する内面構成部23aに形成された条溝と対向する形状の条溝が形成され、その条溝内に、ブロック23の位置決め突起と球状芯部21からの距離を変えて位置決め突起が形成されている。各ブロック22〜24の外面構成部22a,23b,24bには、それぞれ着色されたシール(図示せず)が貼り付けられている。そして、球状芯部21の周面に、それぞれのブロック22〜24の摺動凹部23c,24c等を合わせた状態で、26個のブロック22〜24を立方体になるように組み合わせて図6に示した立体パズル20が形成される。

0044

この場合、各ブロック22〜24は、磁石28が球状芯部21に吸着することで、球状芯部21に対して摺動可能な状態で、立方体の形状に維持される。また、隣接するブロック22〜24の対向する内面構成部23a,24a等に形成された位置決め突起と条溝とが互いに係合して、安定した状態に維持される。また、初期の状態では、立体パズル20の各面に位置する9つの外面構成部22a,23b,24bに貼られたシールの色が同じになり、立体パズル20の各面にはそれぞれ異なる色が表れる。

0045

このように構成された立体パズル20は、図6におけるX軸が含まれる垂直面に平行する2つの垂直面を境にして、前側に位置する9つのブロック22〜24または後側に位置する9つのブロック22〜24を他のブロック22〜24に対して、球状芯部21を中心として互いに回転できる。また、Y軸が含まれる垂直面に平行する2つの垂直面を境にして、左側に位置する9つのブロック22〜24または右側に位置する9つのブロック22〜24を他のブロック22〜24に対して、球状芯部21を中心として互いに回転できる。さらに、Z軸に直交する2つの水平面を境にして、上側に位置する9つのブロック22〜24または下側に位置する9つのブロック22〜24を他のブロック22〜24に対して、球状芯部21を中心として互いに回転できる。

0046

この立体パズル20を使用する場合は、まず、前後、左右、上下にそれぞれ区分できる任意の9個のブロック22〜24を一組として、他のブロック22〜24に対して回転させることにより、立体パズル20の各面の色をバラバラにする。その状態から、再度、任意の9個のブロック22〜24を一組として、他のブロック22〜24に対して回転させることにより、立体パズル20の各面の色が一致するようにする。立体パズル20の各面の色が一致したところでパズルは終了する。このように、立体パズル20は、前述した立体パズル10と同様の方法で使用できるが、ブロック22〜24の数が多い分、立体パズル10よりも複雑になり、難易度の高いゲームが可能になる。この立体パズル20のそれ以外の作用効果は、前述した立体パズル10の作用効果と同様である。

0047

また、本発明に係る立体パズルは、前述した実施形態に限定するものでなく、適宜変更することができる。例えば、前述した実施形態では、立体パズル10,20を、立方体にしてその各外面を形成するブロックの4つの外面の色をバラバラにした状態で、操作を開始し、各外面の色が同一色になるようにするパズルに用いるものとしているが、本発明に係る立体パズルは、これに限定されるものではない。例えば、各ブロックに通路を形成して、その通路をバラバラにしたのちに、操作により通路を連通させるパズルとして用いるようにしてもよいし、外形を所定の形状にして、その形状をバラバラにしたのちに、操作により元の形状に戻すパズルとして用いるようにしてもよい。

0048

さらに、立体パズル10,20の表面の色に変えて、図形、一定の順序に配置された数字などを用いてもよい。立体パズル10,20の外形も立方体に限らず、種々の形状にすることができる。また、ブロックの数も8個または26個に限らず、それ以上にしてもよい。この場合でも、各ブロックは、磁性体と磁石からなる球状芯部と吸着部を介して球状芯部に組み付けられるため構造が複雑になることはない。また、前述した実施形態では、球状芯部11,21を鋼球で構成し、吸着部を磁石18,28で構成しているが、球状芯部11,21を磁石で構成し、吸着部を鋼で構成してもよい。さらに、球状芯部11,21を鋼球以外の磁性を備えた材料で構成してもよいし、球状芯部11,21を磁石で構成する場合には、吸着部を鋼以外の磁性を備えた材料で構成してもよい。

0049

また、前述した実施形態では、凹部を条溝14等で構成し、凸部を先端面が円弧状に形成された板状の位置決め突起14a等で構成しているが、これに代えて、例えば、凹部を円形の凹部で構成し、凸部を円形の凸部で構成してもよい。さらに、磁石18の一端側に設けたヨーク材19は省略することもできる。また、立体パズル20のブロック22〜24を大きくして、磁石28の一端側にヨーク材を設けてもよい。さらに、本発明に係る立体パズルのそれ以外の部分の構成についても本発明の技術的範囲内で適宜変更して実施することが可能である。

0050

10,20…立体パズル、11,21…球状芯部、12,22,23,24…ブロック、13b,23a,24a…内面構成部、14…条溝、14a…位置決め突起、18,28…磁石。

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