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技術 スキャナー機能を有したレーザーハンドピース

出願人 株式会社吉田製作所
発明者 森川克彦菊地亙
出願日 2014年10月23日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2014-216061
公開日 2016年5月19日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2016-083014
状態 特許登録済
技術分野 歯科用機器・補助機器 機械的光走査系 機械的光制御・光スイッチ レーザー手術装置 放射線治療装置 レーザ加工
主要キーワード 直線ライン状 二次元的広がり 直方体箱 斜め孔 レーザーパワー密度 スキャニング領域 ヘッド部側 ミラー体
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (13)

課題

本発明は、患部領域に向けてレーザー光射出するだけで患部領域における二次元的な領域拡大スキャニングを自動的に実行することができるレーザーハンドピースを提供する。

解決手段

本発明は、患部領域に向けて炭酸ガスレーザー光Lを照射しスキャニングするスキャナー機能を有したレーザーハンドピース1であって、レーザーハンドピース1の内部を透過する炭酸ガスレーザー光Lの光路軸を中心として回転可能に配置されるとともに炭酸ガスレーザー光Lを屈折させる光路軸に対して傾斜配置レンズ26を装着した光路軸屈折手段21と、光路軸屈折手段21にエアーによる回転力を作用して回転させる回転駆動手段として機能するエアーと、を有し、光路軸屈折手段21の回転に応じたレンズ26による炭酸ガスレーザー光Lの屈折変位に応じて患部領域61において炭酸ガスレーザー光Lによる領域拡大スキャニングを行う構成としたものである。

概要

背景

歯科治療においては、歯周疾患歯槽膿漏等の軟組織レーザー光にて蒸散する治療が従来から行なわれている。

そしてこれらの治療においては、レーザー光を患部領域広範囲にわたって照射することが治療効率を高めるために要請されるが、現状ではレーザー光を自動的に前後左右スキャニングさせる歯科治療用の装置が開発されていないために、歯科医師ハンドピース手動にて前後左右に動かす操作をしなければならなかった。

一方、一般の工業界においては既にレーザー光を広範囲にかつ自動的にスキャニングしつつ照射する装置が開発されている。

例えば、ポリゴンミラーガルバノスキャナを使用したものが公知であり、ポリゴンミラーを使用した例としては、レーザープリンタスキャナーバーコードリーダがあり、ガルバノスキャナを使用した例としては、レーザーマーカ光造形装置レーザー加工機、あるいは医療用として眼科治療用のエキシマレーザー等がある。

特許文献1には、本願出願人が先に提案した医療用スキャニング装置の発明が開示されている。

この発明は、歯科治療においてレーザー光のエネルギーが一点集中しないようにするためにハンドピースの先端に風車と一体に回転するポリゴンミラー、あるいは風圧にて揺動するミラーを内蔵させ、これらのポリゴンミラー回転又はミラーの揺動によりレーザー反射光を自動的にスキャニングさせるように構成したものである。

しかし、特許文献1の医療用スキャニング装置の場合、ポリゴンミラー回転又はミラーの揺動によりレーザー反射光を自動的にスキャニングすることから、患部領域におけるレーザー光の照射領域は一定の直線ライン状パターンを有する狭範囲に限定されてしまうものである。

概要

本発明は、患部領域に向けてレーザー光を射出するだけで患部領域における二次元的な領域拡大スキャニングを自動的に実行することができるレーザーハンドピースを提供する。本発明は、患部領域に向けて炭酸ガスレーザー光Lを照射しスキャニングするスキャナー機能を有したレーザーハンドピース1であって、レーザーハンドピース1の内部を透過する炭酸ガスレーザー光Lの光路軸を中心として回転可能に配置されるとともに炭酸ガスレーザー光Lを屈折させる光路軸に対して傾斜配置レンズ26を装着した光路軸屈折手段21と、光路軸屈折手段21にエアーによる回転力を作用して回転させる回転駆動手段として機能するエアーと、を有し、光路軸屈折手段21の回転に応じたレンズ26による炭酸ガスレーザー光Lの屈折変位に応じて患部領域61において炭酸ガスレーザー光Lによる領域拡大スキャニングを行う構成としたものである。

目的

請求項1記載の発明によれば、レーザーハンドピース自体によりエアー力により光学要素を回転させてレーザー光の光路を曲げ、患部領域に向けてレーザー光を射出するというスキャナー機能を発揮させることができ、患部領域における例えば円形状等の二次元的な領域拡大スキャニングを自動的に実行することが可能となり、治療効率の向上に大いに寄与するスキャナー機能を有したレーザーハンドピースを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

患部領域に向けてレーザー光照射スキャニングするスキャナー機能を有したレーザーハンドピースであって、前記レーザーハンドピース内部に透過するレーザー光の光路軸を中心として回転可能に配置されるとともにレーザー光を屈折させる光学要素を装着した光路軸屈折手段と、前記光路軸屈折手段を回転駆動する回転駆動手段と、を有し、前記光路軸屈折手段の回転に応じた光学要素によるレーザー光の屈折変位に応じて前記患部領域における領域拡大スキャニングを可能としたことを特徴とするスキャナー機能を有したレーザーハンドピース。

請求項2

前記回転駆動手段はレーザーハンドピース内部を通過するエアーによって光路軸屈折手段を回転可能にしたことを特徴とする請求項1記載のススキャナー機能を有したレーザーハンドピース。

請求項3

前記光路軸屈折手段は、レーザーハンドピースのヘッド部内に回転可能にかつ着脱可能に配置したカートリッジ式円筒体と、この円筒体によりレーザー光の光路軸を中心として支持されたレーザー光を屈折させる光学要素と、前記円筒体における前記光学要素より手前の肉厚部に径方向斜め配置で設けた回転用エアー流路を形成するための斜め孔と、を具備し、前記回転駆動手段は、レーザーハンドピース内で前記光学要素を支持する円筒体内に流入し前記斜め孔を経てレーザーハンドピースのヘッド部側に流出することで、前記円筒体に回転力を作用するエアーであることを特徴とする請求項1記載のスキャナー機能を有したレーザーハンドピース。

請求項4

前記光学要素は、前記円筒体によりレーザー光の光路軸に対して傾斜配置に支持されたレンズであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のスキャナー機能を有したレーザーハンドピース。

請求項5

前記光学要素は、前記円筒体によりレーザー光の光路に臨ませて支持されたプリズムであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のスキャナー機能を有した

請求項6

前記光路軸屈折手段の光学要素を通過したレーザー光をミラー又はプリズムにより光路を曲げヘッド部から患部領域に向けて射出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のスキャナー機能を有したレーザーハンドピース。

請求項7

前記レーザー光は、炭酸ガスレーザー光であり、前記光学要素の材質はZnSeであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のスキャナー機能を有したレーザーハンドピース。

技術分野

0001

本発明は、スキャナー機能を有したレーザーハンドピースに関し、詳しくは、患部領域に対するレーザー光照射範囲を拡大し得るようにしたスキャナー機能を有したレーザーハンドピースに関するものである。

背景技術

0002

歯科治療においては、歯周疾患歯槽膿漏等の軟組織をレーザー光にて蒸散する治療が従来から行なわれている。

0003

そしてこれらの治療においては、レーザー光を患部領域の広範囲にわたって照射することが治療効率を高めるために要請されるが、現状ではレーザー光を自動的に前後左右スキャニングさせる歯科治療用の装置が開発されていないために、歯科医師ハンドピース手動にて前後左右に動かす操作をしなければならなかった。

0004

一方、一般の工業界においては既にレーザー光を広範囲にかつ自動的にスキャニングしつつ照射する装置が開発されている。

0005

例えば、ポリゴンミラーガルバノスキャナを使用したものが公知であり、ポリゴンミラーを使用した例としては、レーザープリンタスキャナーバーコードリーダがあり、ガルバノスキャナを使用した例としては、レーザーマーカ光造形装置レーザー加工機、あるいは医療用として眼科治療用のエキシマレーザー等がある。

0006

特許文献1には、本願出願人が先に提案した医療用スキャニング装置の発明が開示されている。

0007

この発明は、歯科治療においてレーザー光のエネルギーが一点集中しないようにするためにハンドピースの先端に風車と一体に回転するポリゴンミラー、あるいは風圧にて揺動するミラーを内蔵させ、これらのポリゴンミラー回転又はミラーの揺動によりレーザー反射光を自動的にスキャニングさせるように構成したものである。

0008

しかし、特許文献1の医療用スキャニング装置の場合、ポリゴンミラー回転又はミラーの揺動によりレーザー反射光を自動的にスキャニングすることから、患部領域におけるレーザー光の照射領域は一定の直線ライン状パターンを有する狭範囲に限定されてしまうものである。

先行技術

0009

特開2003−164467号公報

発明が解決しようとする課題

0010

本発明が解決しようとする問題点は、患部領域に向けてレーザー光を射出するだけで患部領域における二次元的な領域拡大スキャニングを自動的に実行し得るようなレーザーハンドピースが存在しない点である。

課題を解決するための手段

0011

本発明は、患部領域に向けてレーザー光を照射しスキャニングするスキャナー機能を有したレーザーハンドピースであって、前記レーザーハンドピース内部に透過するレーザー光の光路軸を中心として回転可能に配置されるとともにレーザー光を屈折させる光学要素を装着した光路軸屈折手段と、前記光路軸屈折手段を回転駆動する回転駆動手段と、を有し、前記光路軸屈折手段の回転に応じた光学要素によるレーザー光の屈折変位に応じて前記患部領域における領域拡大スキャニングを可能としたことを最も主要な特徴とする。

発明の効果

0012

請求項1記載の発明によれば、レーザーハンドピース自体によりエアー力により光学要素を回転させてレーザー光の光路を曲げ、患部領域に向けてレーザー光を射出するというスキャナー機能を発揮させることができ、患部領域における例えば円形状等の二次元的な領域拡大スキャニングを自動的に実行することが可能となり、治療効率の向上に大いに寄与するスキャナー機能を有したレーザーハンドピースを提供することができる。

0013

請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、前記回転駆動手段をレーザーハンドピース内部を通過するエアーによって光路軸屈折手段を回転可能とする構成としているので、請求項1記載の発明と同様な効果を奏し、かつ、電気的な制御不要であり、格別な電気的回路機器も必要とせず、製造コストの低減を図ることもできるスキャナー機能を有したレーザーハンドピースを提供することができる。

0014

請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、前記光路軸屈折手段を、レーザーハンドピースのヘッド部内に回転可能にかつ着脱可能に配置したカートリッジ式円筒体と、この円筒体によりレーザー光の光路軸を中心として支持されたレーザー光を屈折させる光学要素と、前記円筒体における前記光学要素より手前の肉厚部に径方向斜め配置で設けた回転用エアー流路を形成するための斜め孔と、を具備する構成とし、前記回転駆動手段として、レーザーハンドピース内に導入し、前記円筒体に回転力を作用するエアーを採用する構成の基に、請求項1記載の発明と同様な効果を奏し、かつ、電気的な制御不要であり、格別な電気的回路、機器も必要とせず、製造コストの低減を図ることもできるスキャナー機能を有したレーザーハンドピースを提供することができる。

0015

請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、光学要素として、レーザー光の光路軸に対して傾斜配置に支持されたレンズを採用する構成の基に、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するスキャナー機能を有したレーザーハンドピースを提供することができる。

0016

請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、光学要素として、プリズムを採用する構成の基に、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するスキャナー機能を有したレーザーハンドピースを提供することができる。

0017

請求項6記載の発明によれば、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、光路軸屈折手段の光学要素を通過したレーザー光をミラー又はプリズムにより光路を曲げてヘッド部から患部領域に向けて射出する構成としているので、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏し、かつ、アングル型のレーザーハンドピースにも対応することが可能なスキャナー機能を有したレーザーハンドピースを提供することができる。

0018

請求項7記載の発明によれば、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記レーザー光は炭酸ガスレーザー光であり、前記光学要素の材質は炭酸ガスレーザー光の透過性のよいZnSe(ジンクセレン)としているので、虫歯箇所の蒸散、歯茎粘膜切開等の患部手術に有効なスキャナー機能を有したレーザーハンドピースを提供することができる。

図面の簡単な説明

0019

図1は本発明の実施例1に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピースの概略斜視図である。
図2は本実施例1に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピースの概略断面図である。
図3は本実施例1に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピースにおけるハンドピース先端部及び光路軸屈折手段の部分拡大断面図である。
図4は本実施例1に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピースにおける光路軸屈折手段の概略斜視図である。
図5は本実施例1に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピースにおける光路軸屈折手段の概略断面図である。
図6は本実施例1に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピースにおける光路軸屈折手段の他例を示す斜視図である。
図7は本実施例1に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピースにおける傾斜したレンズの回転により光路軸を曲げる状態を概念的に示す説明図である。
図8は本実施例1に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピースにおける患部領域のスキャニング状態を示す概略斜視図である。
図9は本実施例1に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピースにおける拡張例の概要を示す説明図である。
図10は本実施例1に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピースに炭酸ガスレーザー光及びエアーを送る炭酸ガスレーザー装置概略構成図である。
図11は本発明の実施例2に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピースの概略断面図である。
図12は本実施例2に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピースにおける光路軸屈折手段の概略断面図である。

0020

本発明は、患部領域に向けてレーザー光を射出するだけで患部領域における二次元的な領域拡大スキャニングを自動的に実行することができるレーザーハンドピースを提供するという目的を、患部領域に向けてレーザー光を照射しスキャニングするスキャナー機能を有したレーザーハンドピースであって、前記レーザーハンドピース内部に透過するレーザー光の光路軸を中心として回転可能に配置されるとともにレーザー光を屈折させる光路軸に対して傾斜配置のレンズ、又は、プリズムからなる光学要素を装着した光路軸屈折手段と、前記光路軸屈折手段にエアーによる回転力を作用して回転させる回転駆動手段と、を有し、前記光路軸屈折手段の回転に応じた光学要素によるレーザー光の屈折変位に応じて前記患部領域においてレーザー光による領域拡大スキャニングを行う構成により実現した。

0021

以下に本発明の実施例に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピースについて図面を参照して詳述する。

0022

(実施例1)
本実施例1に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピース1は、ファイバー等により構成される導光部材57を介して詳細は後述する炭酸ガスレーザー装置51に接続され、前記レーザーハンドピース1の先端から例えば歯肉歯牙等の患部領域61に対して炭酸ガスレーザー光Lを広範囲にわたってスキャニングしつつ照射するように構成している。

0023

炭酸ガスレーザー光Lは、虫歯箇所の蒸散、歯茎や粘膜の切開等の患部手術に有効であるとされている。

0024

本実施例に係るレーザーハンドピース1は、図1図2に示すように、筒体状に形成され、その外周を本体側グリップとして機能させるハンドピース本体2と、このハンドピース本体2の先端側に着脱可能に配置したハンドピース先端部3と、ハンドピース先端部3の先端側に着脱可能に配置したハンドピースヘッド4とを有している。

0025

前記ハンドピース本体2は、後端側から炭酸ガスレーザー光L及びエアーを内部に導入するとともに、外周部をグリップ部6として機能させる本体円筒部5と、本体円筒部5の先端側に後端が着脱可能に装着されるとともに、他端側にカートリッジ装着筒部8を備える連結円筒部7と、を具備している。

0026

本体円筒部5と連結円筒部7との連結部の内部には、炭酸ガスレーザー光Lの光軸に対して直交するように集光レンズ9を保持した集光レンズ保持筒18を着脱可能に配置している。

0027

前記集光レンズ保持筒18における集光レンズ9の手前側と先方側とには、各々抜穴10が穿設され、本体円筒部5内に導入されたエアーが、集光レンズ9の手前側の抜穴10、集光レンズ保持筒18の外周と前記連結円筒部7の内周との間に形成される隙間7a、集光レンズ9の先方側の抜穴10を経てハンドピース先端部3内に流入するようなエアー流路ALを形成している。

0028

前記集光レンズ9は、例えばZnSe(ジンクセレン)等を用いて形成している。

0029

次に、前記ハンドピース先端部3及びハンドピースヘッド4について説明する。
前記ハンドピース先端部3は、前記連結円筒部7のカートリッジ装着筒部8に後端側を嵌着するとともに、先端側を前記カートリッジ装着筒部8よれもさらに先方に突出させる先端筒部11を具備している。

0030

そして、先端筒部11の後端側近くの外周部に配置した止めネジ12を、この先端筒部11の肉厚部を貫いて前記カートリッジ装着筒部8の外周に締め付けることで、先端筒部11をカートリッジ装着筒部8に着脱可能に取り付けるように構成している。

0031

前記ハンドピースヘッド4は、前記先端筒部11に着脱可能に嵌着するヘッド筒部13と、このヘッド筒部13の先端に設けた略球形状のヘッド部14と、を具備している。

0032

前記ヘッド筒部13内には、カートリッジ式の光路軸屈折手段21と、この光路軸屈折手段21を先端側で保持するカートリッジ保持筒22とが着脱可能に内装されるように構成している。

0033

すなわち、前記カートリッジ保持筒22は、先端側の光路軸屈折手段21を前記ヘッド部14側に臨ませた状態で、前記ヘッド筒部13の内部を経て前記カートリッジ装着筒部8内に後端側が至るように配置されている。

0034

前記ヘッド部14は、光路軸屈折手段21と所定の間隔を隔て、かつ、炭酸ガスレーザー光Lの光軸と所定の傾斜角度を持った鏡面を備える先端チップであるミラー体15を着脱可能に保持するとともに、ミラー体15の下方に炭酸ガスレーザー光Lの射出口16を設けた構成としている。

0035

以上の構成により、本実施例のレーザーハンドピース1において、本体円筒部5の内部、集光レンズ9、連結円筒部7の内部、カートリッジ装着筒部8の内部、光路軸屈折手段21の内部、ミラー体15、射出口16からなる炭酸ガスレーザー光Lの導光路17が形成さるようになっている。

0036

また、本体円筒部5の内部、集光レンズ9の手前側の抜穴10、集光レンズ保持筒18の外周と前記連結円筒部7の内周との間に形成される隙間7a、集光レンズ9の先方側の抜穴10、カートリッジ装着筒部8の内部を経て光路軸屈折手段21に至り、さらに、光路軸屈折手段21から流出してヘッド筒部13の内側から前記射出口16から外部に流出するエアー流路ALを形成している。

0037

ここで、前記光路軸屈折手段21、カートリッジ保持筒22について、図3乃至図5を参照して詳述する。

0038

前記光路軸屈折手段21は、前記カートリッジ保持筒22の先端側の端部に着脱可能に配置した装着筒部23と、この装着筒部23に取り付けた円環状の軸受24と、この軸受24により回転可能に支持されるとともに前記ヘッド筒部13の内周との間にエアー用隙間27を形成した円筒体25と、円筒体25の先端側でかつ炭酸ガスレーザー光Lの光軸に対して所定角度(例えば85〜87度等)傾けて配置した光学要素であるレンズ26と、を具備している。

0039

前記レンズ26は、例えばZnSe(ジンクセレン)等を用いて形成している。

0040

前記円筒体25における前記レンズ26より手前の肉厚部には、この円筒体25の径方向に対して斜め配置で設けたエアー流路ALを形成するための斜め孔28を所要円周方向で分散配置に設けている。

0041

そして、前記レーザーハンドピース1の本体円筒部5内に導入れ、エアー流路ALを流れ円筒体25内に流入する回転駆動手段であるエアーを、前記斜め孔28、エアー用隙間27を経てヘッド筒部13の内側、前記射出口16を経て外部に流出させることによって、前記円筒体25に回転力を作用し、この円筒体25とともに前記レンズ26を傾斜配置のまま回転させるように構成している。

0042

前記光路軸屈折手段21に替えて、図6に示すような光路軸屈折手段21Aを採用することもできる。

0043

図6に示す光路軸屈折手段21Aは、例えばレンズ26を傾斜配置に内蔵した円筒体25の外周に複数枚羽根31を全周にわたって設け、羽根31の外周に円筒状の羽根支持筒32を装着し、この羽根支持筒32を円環状の軸受33の内周に配置するとともに、軸受33の外周を装着筒部23に装着することで、円筒体25、羽根31、羽根支持筒32を光軸の回りで回転可能としたものである。

0044

そして、エアー流路ALを流れるエアーを羽根31を通過させて前記ヘッド筒部13の内側、前記射出口16を経て外部に流出させることによって、羽根31とともに前記レンズ26を傾斜配置のまま回転させるように構成している。

0045

前記光路軸屈折手段21のレンズ26が傾斜配置のまま回転すると、図7に概念的に示すように、レンズ26に至った炭酸ガスレーザー光Lは、レンズ26の回転に応じてその光軸が屈折変位して曲がり、ミラー体15の鏡面での反射位置もレンズ26の回転に応じて変化し、このような状態で前記射出口16を経て患部領域61に照射される。

0046

前記光路軸屈折手段21Aを用いた場合も同様である。

0047

この結果、図7に示すように、患部領域61において前記炭酸ガスレーザー光Lにより、例えば円形状のような二次元的広がりを有する領域拡大スキャニングを実行することができる。

0048

本実施例1に適用する炭酸ガスレーザー装置51は、図10に示すように、例えば直方体箱型上に構成した装置本体52と、前記装置本体52に内装され、この炭酸ガスレーザー装置51全体の制御を行う制御部53と、例えば波長10.6μmで、所定の出力の炭酸ガスレーザー光Lを発信する炭酸ガスレーザー発信器54と、装置本体52の動作に必要な各種操作入力及び各種情報表示を行う操作表示部55と、装置本体52に内装されるとともに、患部領域61に向けて噴射するためのエアー(圧力空気)を生成するエアーコンプレッサー等からなる空気供給源56と、前記炭酸ガスレーザー発信器54により発信する炭酸ガスレーザー光Lをレーザーハンドピース1に導光する導光部材57と、前記空気供給源56に一端を接続し、レーザーハンドピース1に他端を接続した例えばパイプ材からなるエアー供給用の空気流路58と、を有している

0049

以上説明した本実施例1に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピース1によれば、患部領域61に向けて炭酸ガスレーザー光Lを射出するだけで、患部領域61における例えば円形状等の二次元的な領域拡大スキャニングを自動的に実行することができる。

0050

また、前記レーザーハンドピース1は、エアー力によりレンズ26を回転させてスキャナー機能を発揮させるものであるから、電気的な制御が不要であり、格別な電気的回路、機器も必要とせず、製造コストの低減を図ることができる。

0051

さらに、前記レーザーハンドピース1内にスキャナー機能を搭載した構成としているので、炭酸ガスレーザー光Lの光軸ずれ、出力低下を防止できる。

0052

さらに、前記光路軸屈折手段21をカートリッジ式としているので、カートリッジ交換で異なるサイズのレンズ26(例えば3mmサイズ、5mmサイズ等)をレーザーハンドピース1内に配置することで、スキャニング領域レンズサイズに応じて変更することも可能となる。

0053

前記レーザーハンドピース1により患部領域(歯肉、歯牙等)61に向けて炭酸ガスレーザー光Lを照射する場合、上述したスキャナー機能を使用することで、レーザーパワー密度を維持しながら患部に対する照射範囲を拡大できるという利点もある。

0054

図9は、本実施例1の拡張例の概要を示すものであり、前記光路軸屈折手段21のレンズ26を透過した炭酸ガスレーザー光Lをミラー体15の鏡面で反射させて患部領域に照射する態様を示すものである。

0055

このような構成を採用すれば、ミラーがなく光軸上にレーザー光の射出口があるストレート型のレーザーハンドピースの他に、ハンドピースヘッドが曲折したアングル型のレーザーハンドピースに対しても本発明を適用することが可能となる。

0056

(実施例2)
次に、本発明の実施例2に係るスキャナー機能を有したレーザーハンドピース1Aについて図11図12を参照して説明する。

0057

尚、図11図12に示すレーザーハンドピース1Aにおいて、実施例1に係るレーザーハンドピース1の場合と同一の要素には同一の符号を付し、その詳細説明は省略する。

0058

本実施例2に係るレーザーハンドピース1Aは、基本的構成は実施例1に係るレーザーハンドピース1と同様であるが、前記光路軸屈折手段21おけるレンズ26に替えて、光学要素であるプリズム30を配置したことが特徴であり、この他の各要素は実施例1の場合と同様である。

0059

本実施例2に係るレーザーハンドピース1Aによっても、エアー力によりプリズム30を回転させてこのプリズム30の回転に応じてその光軸が屈折変位して曲がり、ミラー体15の鏡面での反射位置もプリズム30の回転に応じて変化し、このような状態で前記射出口16を経て患部領域61に照射される。

0060

この結果、実施例1の場合と同様に、患部領域61において前記炭酸ガスレーザー光Lにより、例えば円形状等のような二次元的広がりを有する領域拡大スキャニングを自動的に実行することができる。

0061

また、本実施例2に係るレーザーハンドピース1Aによっても、既述した実施例1の場合と同様な種々の効果を発揮させることができる。

0062

尚、実施例1、2に係るレーザーハンドピース1、1Aにおいて、前記光路軸屈折手段21及びカートリッジ保持筒22を取り外せば、これらレーザーハンドピース1、1Aをスキャナー機能を有しない通常のレーザーハンドピースとして機能させることができることは言うまでもない。

実施例

0063

また、実施例1、2に係るレーザーハンドピース1、1Aとともに使用するレーザー装置は、上述した炭酸ガスレーザー装置51に限定されるものではなく、半導体レーザー装置等、各種のレーザー装置を採用することが可能である。

0064

本発明のスキャナー機能を有するレーザーハンドピースは、上述した実施例1、2の構成例の他、例えば手持ちスイッチ付レーザーハンドピース、フットスイッチ付レーザーハンドピース等種々の構造のレーザーハンドピースに関して広範に適用可能である。

0065

1レーザーハンドピース
1A レーザーハンドピース
3ハンドピース先端部
4ハンドピースヘッド
5 本体円筒部
7 連結円筒部
7a 隙間
8カートリッジ装着筒部
9集光レンズ
10抜穴
11先端筒部
12ネジ
13ヘッド筒部
14ヘッド部
15ミラー体
16射出口
17導光路
18 集光レンズ保持筒
21光路軸屈折手段
21A 光路軸屈折手段
22カートリッジ保持筒
23装着筒部
24軸受
25円筒体
26レンズ
27エアー用隙間
28斜め孔
30プリズム
31羽根
32 羽根支持筒
33 軸受
51炭酸ガスレーザー装置
52 装置本体
53 制御部
54炭酸ガスレーザー発信器
55操作表示部
56空気供給源
57導光部材
58流体流路
61患部領域
ALエアー流路
L 炭酸ガスレーザー光

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