図面 (/)

技術 放電装置

出願人 杉藤幸夫
発明者 杉藤幸夫
出願日 2014年10月9日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2014-207948
公開日 2016年5月12日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2016-076464
状態 未査定
技術分野 静電気の除去 車両用電気・流体回路 推進装置の冷却,吸排気,燃料タンクの配置
主要キーワード クランピングボルト 切りっぱなし 尖端形状 締めヘッド 点付け溶接 エアエレメント 金属ウール 溶接跡
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年5月12日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (13)

課題

被取り付け部品に対する導通不良が発生しにくくされ、放電の効率が低下されにくくされた放電装置の提供。

解決手段

放電装置10は、全体がマフラー90(被取り付け部品)の外表面を取り巻いてマフラー90に対して導通される金網11B(本体部分)と、金網11B上の複数箇所から突出されてマフラー90から外気への放電を実現させる金属線である突出部分11Aとを備える。各突出部分11Aは、それぞれが尖端形状に形成されてマフラー90の外表面を金網11Bが取り巻く方向に沿って並べられる。金網11Bは、マフラー90側からバンド12側に曲がった金属線を有して、バンド12の変形に応じて変形する柔軟性を有する構成とされる。バンド12は、マフラー90に対して巻き付け締めることで取り付けられ、金網11Bをマフラー90の外表面に押し付ける。金網11Bは、溶着金属11Dによりマフラー90に対して一体に接合される。

概要

背景

従来、内燃エンジンによって駆動される車両に関して、上記内燃エンジンの吸排気系を構成する部品であるマフラー外表面上に放電アンテナ等の放電装置を取り付けて外気への放電を実現させる技術が公知であった(例えば特許文献1を参照)。

概要

被取り付け部品に対する導通不良が発生しにくくされ、放電の効率が低下されにくくされた放電装置の提供。放電装置10は、全体がマフラー90(被取り付け部品)の外表面を取り巻いてマフラー90に対して導通される金網11B(本体部分)と、金網11B上の複数箇所から突出されてマフラー90から外気への放電を実現させる金属線である突出部分11Aとを備える。各突出部分11Aは、それぞれが尖端形状に形成されてマフラー90の外表面を金網11Bが取り巻く方向に沿って並べられる。金網11Bは、マフラー90側からバンド12側に曲がった金属線を有して、バンド12の変形に応じて変形する柔軟性を有する構成とされる。バンド12は、マフラー90に対して巻き付け締めることで取り付けられ、金網11Bをマフラー90の外表面に押し付ける。金網11Bは、溶着金属11Dによりマフラー90に対して一体に接合される。

目的

これにより、多数本の突出部分を有しながら、この多数本の突出部分を製造する手間が簡略化された放電装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

内燃エンジン吸排気系を構成する金属製の部品である被取り付け部品外表面上に取り付けられて、前記被取り付け部品から外気への放電を実現させる放電装置において、全体が前記被取り付け部品の前記外表面を取り巻くように配設されて、前記被取り付け部品に対して導通される本体部分と、前記本体部分上の複数箇所から突出されて、前記被取り付け部品から前記外気への前記放電を実現させる突出部分と、金属によって長尺の帯形状に形成されて、前記被取り付け部品に対して巻き付けて取り付けられるバンドと、を備え、前記本体部分は、切断された金網によって前記バンドに対応した長尺の帯形状に形成されたものであり、当該バンドの前記被取り付け部品側となる面に沿うように位置されることで、前記バンドが前記金網を覆い、かつ、当該金網において切断された縁部が前記被取り付け部品の前記外表面を取り巻いた状態に配設され、前記各突出部分は、前記金網において切断された前記縁部から突出された、前記金網の金属線によって形成されることでそれぞれが尖端形状に形成され、かつ、前記被取り付け部品の前記外表面を前記本体部分が取り巻く方向に沿って並べられ、前記金網は、当該金網において前記被取り付け部品側となる面に沿う向きから前記バンドに取り付けられる側に向かって曲がった金属線を有し、かつ、当該バンドの変形に応じて変形する柔軟性を有する構成とされ、前記バンドは、当該バンドを前記被取り付け部品に巻き付けて締めるという作業によって当該被取り付け部品に取り付けられることで、前記本体部分の前記金網を前記被取り付け部品の前記外表面に押し付け、前記本体部分は、溶着金属によって前記被取り付け部品に対して一体に接合されている、放電装置。

請求項2

請求項1に記載の放電装置であって、前記バンドおよび前記本体部分が、溶着金属によって互いに接合されている、放電装置。

技術分野

0001

本発明は、内燃エンジン吸排気系を構成する部品外表面上に取り付けられて外気への放電を実現させる放電装置に関する。

背景技術

0002

従来、内燃エンジンによって駆動される車両に関して、上記内燃エンジンの吸排気系を構成する部品であるマフラーの外表面上に放電アンテナ等の放電装置を取り付けて外気への放電を実現させる技術が公知であった(例えば特許文献1を参照)。

先行技術

0003

特公平05−047960号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、上記特許文献1の技術では、放電アンテナの一端が取り付けられた板状の部材を被取り付け部品となるマフラーの外表面上に巻き付け締めることで、放電アンテナをマフラーに導通させる。このため、上記特許文献1の技術には、上記板状の部材とマフラーとの間の隙間に汚れ、砂、あるいは機械油などの異物が浸入すると、この異物によりマフラーと放電アンテナとの間で導通不良が発生し、この放電アンテナによる放電の効率が低下されるという問題があった。

0005

本発明は、被取り付け部品に放電装置を取り付ける際に、放電装置と被取り付け部品との間の隙間をなくしてこの被取り付け部品と放電装置との間における導通不良を発生しにくくすることで、この放電装置による放電の効率を低下されにくくするものである。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するために、本発明の放電装置は次の手段をとる。

0007

まず、第1の発明は、内燃エンジンの吸排気系を構成する金属製の部品である被取り付け部品の外表面上に取り付けられて、上記被取り付け部品から外気への放電を実現させる放電装置である。この放電装置は、全体が被取り付け部品の外表面を取り巻くように配設されて、被取り付け部品に対して導通される本体部分と、この本体部分上の複数箇所から突出されて、被取り付け部品から外気への放電を実現させる突出部分と、金属によって長尺の帯形状に形成されて、被取り付け部品に対して巻き付けて取り付けられるバンドとを備えている。上記本体部分は、切断された金網によってバンドに対応した長尺の帯形状に形成されて、このバンドの被取り付け部品側となる面に沿うように位置されることで、上記バンドが上記金網を覆い、かつ、この金網において切断された縁部が上記被取り付け部品の外表面を取り巻いた状態に配設される。上記各突出部分は、上記金網において切断された縁部から突出された、上記金網の金属線によって形成されることでそれぞれが尖端形状に形成され、かつ、被取り付け部品の外表面を本体部分が取り巻く方向に沿って並べられている。上記金網は、この金網において被取り付け部品側となる面に沿う向きから上記バンドに取り付けられる側に向かって曲がった金属線を有し、かつ、このバンドの変形に応じて変形する柔軟性を有する構成とされている。上記バンドは、このバンドを被取り付け部品に巻き付けて締めるという作業によってこの被取り付け部品に取り付けられることで、本体部分の金網を被取り付け部品の外表面に押し付けるものである。また、上記本体部分は、溶着金属によって被取り付け部品に対して一体に接合されている。

0008

この第1の発明によれば、内燃エンジンの被取り付け部品の外表面上に取り付けられた放電装置は、全体が被取り付け部品の外表面を取り巻く本体部分から複数の突出部分を突出させた状態に取り付けられる。すなわち、上記被取り付け部品に取り付けられた上記放電装置においては、この放電装置が発揮する作用効果に寄与する部分である尖端形状の部分を残したまま、上記放電装置において枝分かれされて突出される部分が省略される。これにより、上記放電装置が取り付けられる被取り付け部品の取り扱い性が悪化されることを抑えることができる。また、放電装置において、各突出部分を本体部分が被取り付け部品の外表面を取り巻く方向に沿って並べる構成によれば、多数の突出部分を上記被取り付け部品を取り巻くように配設することができる。これにより、放電装置において尖端形状に形成される部分の数を多数の突出部分によって増やし、放電装置が発揮する作用効果をより大きくすることができる。また、第1の発明においては、放電装置の突出部分を、本体部分の材料となる金網の切断という簡単な作業によって一度に多数本形成することができる。これにより、多数本の突出部分を有しながら、この多数本の突出部分を製造する手間が簡略化された放電装置を提供することができる。また、第1の発明によれば、本体部分の金網を被取り付け部品の外表面に向けて押し撓ませることで、この外表面と金網との導通不良をこの金網の変形により抑え、放電装置による放電の効率を低下されにくくすることができる。また、被取り付け部品に対して放電装置の本体部分を溶着金属によって一体に接合させる構成によれば、この溶着金属によって本体部分と被取り付け部品との間の隙間を埋めてなくすことができる。これにより、本体部分と被取り付け部品との間の隙間に異物が浸入することによる導通不良を発生しにくくし、放電の効率の低下が抑えられた放電装置を提供することができる。

0009

ついで、第2の発明は、上述した第1の発明において、上記バンドおよび上記本体部分が、溶着金属によって互いに接合されているものである。

0010

この第2の発明によれば、放電装置のバンドおよび本体部分を、互いにばらばらにならないように接合された状態で、被取り付け部品に一緒に巻き付けて取り付けることが可能となる。これにより、被取り付け部品への取り付けに際しての作業性が向上された放電装置を提供することができる。

0011

さらに、第3の発明は、内燃エンジンの吸排気系を構成する部品であり、この吸排気系において端部分に位置される部品であるエンドパイプの外表面上に取り付けられて、エンドパイプから外気への放電を実現させる放電装置である。この放電装置は、全体がエンドパイプの外表面を取り巻いてくるむように配設されて、エンドパイプに対して導通される本体部分と、この本体部分上の複数箇所から突出されて、エンドパイプから外気への放電を実現させる突出部分とを備えている。また、第3の発明においては、各突出部分は、本体部分に複数の切り込みを入れることによって形成される尖端形状の部分であり、かつ、エンドパイプの外表面を本体部分が取り巻く方向に沿って並べられている。また、第3の発明においては、上記本体部分は、溶着金属によって上記エンドパイプに対して一体に接合されている。

0012

この第3の発明によれば、内燃エンジンのエンドパイプの外表面上に取り付けられた放電装置は、全体がエンドパイプの外表面を取り巻く本体部分から複数の突出部分を突出させた状態に取り付けられる。すなわち、上記エンドパイプに取り付けられた上記放電装置においては、上記エンドパイプから突出される尖端形状の部分を残したまま、上記放電装置において枝分かれされて突出される部分が省略される。これにより、上記放電装置が取り付けられるエンドパイプの取り扱い性が悪化されることを抑えることができる。また、放電装置において、各突出部分を本体部分がエンドパイプの外表面を取り巻く方向に沿って並べる構成によれば、多数の突出部分を上記エンドパイプを取り巻くように配設することができる。これにより、放電装置において尖端形状に形成される部分の数を多数の突出部分によって増やし、放電装置が発揮する作用効果をより大きくすることができる。また、第4の発明においては、内燃エンジンの吸排気系の端部分に位置されることで外部から視認されうるエンドパイプを放電装置の本体部分によってくるむことで、上記エンドパイプを外部から視認されにくくすることが可能となる。これにより、エンドパイプに取り付けられることで、このエンドパイプを有する装置の意匠性がエンドパイプにより低下されることを抑えることが可能とされた放電装置を提供することができる。また、内燃エンジンのエンドパイプに対して放電装置の本体部分を溶着金属によって一体に接合させる構成によれば、この溶着金属によって本体部分とエンドパイプとの間の隙間を埋めてなくすことができる。これにより、本体部分とエンドパイプとの間の隙間に異物が浸入することによる導通不良を発生しにくくし、放電の効率の低下が抑えられた放電装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0013

第1の実施形態にかかる放電装置10をマフラー90に取り付ける前の状態を表した背面図である。
図1のII線矢視図である。
図1の放電装置10をマフラー90に固着させた後の状態を表した背面図である。
図3のIV線矢視図である。
図4のV−V線断面図である。
図1部分拡大図である。
第2の実施形態にかかる放電装置20をエンドパイプ93に取り付けた状態を表した背面図である。
図7のVIII−VIII線断面矢視図である。
図8の部分拡大図である。
第3の実施形態にかかる放電装置30をエンドパイプ93に取り付けた状態を表した背面図である。
図10のXI−XI線断面矢視図である。
図11の部分拡大図である。

実施例

0014

以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。なお、以下においては、例えば第1の実施形態の放電装置10における締めヘッド10A(図1参照)の具体的な構造など、本発明において付随的な構成について、その図示および詳細な説明を省略する。

0015

〈第1の実施形態〉
始めに、第1の実施形態にかかる放電装置10の構成について、図1ないし図6を用いて説明する。この放電装置10は、図3に示すように、自動車の内燃エンジン(図示省略)の吸排気系を構成する金属製の部品であるマフラー90の外表面上において、マフラー90に導通された状態に取り付けられて、このマフラー90から外気への放電を実現させる放電装置である。ここで、マフラー90は、本発明における「被取り付け部品」に相当する。

0016

放電装置10は、図1に示すように、マフラー90に対してこのマフラー90を取り巻いた状態に取り付けられるバンド12と、マフラー90から外気への放電を実現させる放電部11とを備えている。

0017

バンド12は、図1および図3に示すように、金属(例えばステンレス鋼)により長尺の帯形状(図2参照)に形成されて、マフラー90に巻きつけることが可能な柔軟性を有するものとされている。また、バンド12の一端12Aには、バンド12の他端12Bを挿通させてバンド12を締めることができる締めヘッド10Aが取り付けられている。これにより、バンド12は、マフラー90にバンド12を巻きつけ、このバンド12を締めヘッド10Aにより締めるという簡単な作業によって、マフラー90に取り付けることができるようになっている。

0018

ここで、締めヘッド10Aは、この締めヘッド10Aに挿通されたバンド12をかしめ接合(図示省略)によって接合することで、バンド12がマフラー90から巻き解かれることを抑えることができるようになっている。この構成によれば、締めヘッド10Aに挿通されて上記かしめ接合からさらに伸びだされたバンド12の他端12B側の部分を、放電装置10の機能を保ちながら適宜に切除することが可能となる(図示省略)。

0019

放電部11は、図1および図2に示すように、切断された平織りの金網11Bによってバンド12に対応した長尺の帯形状に形成されている。ここで、金網11Bは、本発明における「本体部分」に相当する。なお、金網11Bは、本実施形態ではステンレス鋼により形成されている。

0020

また、金網11Bは、図1に示すように、バンド12においてマフラー90側とされる面に沿うように位置されて、この面に対して接合されている。このため、金網11Bは、図3に示すように、バンド12がマフラー90の外表面上に取り付けられた状態において、全体がマフラー90の外表面を取り巻くように配設されてこのマフラー90に対して導通され、さらに、バンド12によって覆われた状態となる。

0021

また、金網11Bは、図2に示すように、上記帯形状における各側縁部(図2で見て上下両側の各側縁部)が切りっぱなしとされて、この各側縁部をバンド12の各側縁部(図2で見て上下両側の各側縁部)に沿わせた状態に配設されている。これにより、金網11Bにおいて切りっぱなしとされた各側縁部は、バンド12と一緒にマフラー90を取り巻くことができるように配設される。

0022

また、上記金網11Bの各側縁部は、図1図2、および、図6に示すように、この各側縁部の複数箇所において切断された金網11Bの金属線を、線材の先端部分の形状である尖端形状に形成された突出部分11Aとして突出させるように配設される。言いかえると、各突出部分11Aは、それぞれが尖端形状に形成され、かつ、マフラー90の外表面を金網11Bが取り巻く方向に沿って並べられている。なお、本明細書における「尖端形状」は、線材の先端部分の形状またはとげ形状あるいは凸多面体における角部分のいずれの形状であってもよい。

0023

上述した各構成によれば、マフラー90の外表面上に取り付けられた放電装置10は、全体がマフラー90の外表面を取り巻く金網11Bから複数の突出部分11Aを突出させた状態に取り付けられる。すなわち、マフラー90に取り付けられた放電装置10においては、マフラー90から突出される尖端形状の部分を残したまま、放電装置10において枝分かれされて突出される部分が省略される。これにより、放電装置10が取り付けられるマフラー90の取り扱い性が悪化されることを抑えることができる。

0024

また、上述した各構成によれば、放電装置10においてマフラー90を取り巻く本体部分である金網11Bの側縁部に、この金網11Bがマフラー90の外表面を取り巻く方向に沿って多数本の突出部分11Aを並べて位置させることができる。そして、放電装置10において尖端形状に形成される部分の数を多数本の突出部分11Aによって増やし、放電装置10が発揮する作用効果をより大きくすることができる。

0025

さらに、上述した各構成によれば、放電装置10の突出部分11Aを、放電部11の本体部分の材料となる金網の切断という簡単な作業によって一度に多数本形成することができる。これにより、多数本の突出部分11Aを有しながら、この多数本の突出部分11Aを製造する手間が簡略化された放電装置10を提供することができる。

0026

なお、金網11Bにおける平織りの構造は、図6に示すように、金網11Bの中にマフラー90側となる面に沿う向きからバンド12に取り付けられる側に向かって曲がった金属線を配設することを実現させる。また、金網11Bは、この金網11Bが結合されるバンド12の変形を許容する柔軟性を有するように形成されている。また、バンド12は、マフラー90に対して巻きつけて締められた状態(図3参照)に取り付けられることで、金網11Bをマフラー90の外表面に押し付けることを実現させる。これらの構成によれば、金網11Bをマフラー90の外表面に向けて押し撓ませることで、この外表面と金網11Bとの導通不良をこの金網11Bの変形(例えば弾性変形)により抑え、放電装置10による放電の効率を低下されにくくすることができる。

0027

ところで、バンド12および金網11Bは、図2および図6に示すように、それぞれの帯形状の長手方向(図2で見て左右方向)が一致されるように重ねられて、溶接によって金網11Bが溶かされて生じた溶着金属11Cにより互いに接合されている。この構成によれば、放電装置10のバンド12および金網11Bを、互いにばらばらにならないように接合された状態で、マフラー90に一緒に巻き付けて取り付けることが可能となる。これにより、マフラー90への取り付けに際しての作業性が向上された放電装置10を提供することができる。なお、本明細書において、「溶着金属」とは、外力により変形されて物品間の隙間に充填されることで、これらの物品を互いに固着させる金属のことをいう。すなわち、本明細書における「溶着金属」は、溶接あるいはろう接において溶融凝固される金属と、金属製の物品同士の圧接においてこれらの物品の内部から固相状態で押し出される金属と、の両方を含む概念である。

0028

ここで、バンド12と金網11Bとは、図1に示すように、その帯形状の長手方向に並ぶ所定数個所(本実施形態では等間隔に並ぶ8個所)において点状に接合される。この構成によれば、バンド12および金網11Bが互いの溶接により曲がりにくくなってマフラー90への巻きつけが困難になることを抑えることができる。

0029

なお、本実施形態において、バンド12と金網11Bとは、図6仮想線で示すように、ダイレクトスポット溶接装置92によるダイレクトスポット溶接によって一体に接合される。すなわち、ダイレクトスポット溶接装置92は、まず、互いに当接された状態のバンド12と金網11Bを、ダイレクトスポット溶接装置92の電極92A、92Bにより挟み込む。

0030

ついで、ダイレクトスポット溶接装置92は、その各電極92A、92Bの間に電圧印加することでバンド12および金網11Bに溶接電流92Cを流す。このとき、溶接電流92Cは、金網11Bを構成する金属線に集中して流れることで、そのジュール熱によって金網11Bを局所的に融解させて溶着金属11Cとし、この溶着金属11Cにより金網11Bをバンド12に対して隙間なく接合させる。

0031

なお、溶接電流92Cによるジュール熱は、バンド12も一緒に加熱して、このバンド12において電極92A、92Bの間に位置される各表面をわずかに溶かす(図示省略)。これにより、バンド12において電極92Bが当接されていた部分には溶接跡12Cが形成される(図6参照)。

0032

さて、放電装置10は、図3ないし図5に示すように、マフラー90に巻き付けて取り付けた後で、このマフラー90に対して溶接によって固着させることができるようになっている。この場合において、放電装置10の金網11Bは、上記溶接によって生じる溶着金属11Dによってマフラー90に対して一体に接合される。

0033

上記構成によれば、図5に示すように、マフラー90に取り付けられた放電装置10における、金網11Bとマフラー90との間の隙間を溶着金属11Dによって埋めてなくし、上記隙間に汚れ、砂、あるいは機械油などの異物が浸入することによる導通不良を発生しにくくすることができる。これにより、放電の効率の低下が抑えられた放電装置10を提供することができる。

0034

なお、本実施形態においては、図3に示すように、上記溶接は金網11Bの帯形状の長手方向に等間隔に並ぶ所定数の個所(図3では4個所を示す)において行われる。また、本実施形態においては、マフラー90と放電装置10との溶接個所図3の溶着金属11Dを参照)は、放電装置10におけるバンド12と金網11Bとの溶接個所(図3の溶接跡12Cを参照)から離間された位置に設定される。

0035

さて、本実施形態において、放電装置10とマフラー90との溶接は、図5に仮想線で示すように、インダイレクトスポット溶接装置91によるインダイレクトスポット溶接によって実現される。すなわち、インダイレクトスポット溶接装置91は、まず、マフラー90に取り付けられた放電装置10のバンド12に溶接電極91Aを当接させ、この溶接電極91Aによりバンド12をマフラー90に向けて押し付ける。このとき、放電装置10の金網11Bは、マフラー90とバンド12との間に押し挟まれた状態となる(図示省略)。

0036

ついで、インダイレクトスポット溶接装置91は、溶接電極91Aに対して所定の距離だけ離間されたアース電極91Bをマフラー90の外表面(図5で見て上側の表面)に当接させる。そして、インダイレクトスポット溶接装置91は、その溶接電極91Aとアース電極91Bとの間に電圧を印加することでバンド12および金網11Bならびにマフラー90に溶接電流91Cを流す。

0037

このとき、溶接電流91Cは、金網11Bを構成する金属線に集中して流れることで、そのジュール熱によって金網11Bを局所的に融解させて溶着金属11Dとする。また、溶接電流91Cによるジュール熱はバンド12を加熱してこのバンド12を軟化させるため、溶接電極91Aはバンド12をマフラー90に向けて局所的に押し凹ませて溶接圧痕12Dとする。このため、溶接電流91Cによって生じた溶着金属11Dは、バンド12の溶接圧痕12Dとマフラー90の外表面との間に隙間なく充填された状態となり、このマフラー90と放電装置10とを接合させる。

0038

なお、バンド12およびマフラー90は、溶接電流91Cが流された際に、この溶接電流91Cのジュール熱により溶着金属11Dと接触する部分の各表面がわずかに溶かされる(図示省略)。また、溶接電流91Cは、アース電極91Bとマフラー90とが互いに当接される部分においてもジュール熱を発生させて、このジュール熱の熱影響による溶接跡90A(図4および図5を参照)をマフラー90に形成する。

0039

ところで、金属製の物品は、特別な処置を取らない限り、その表面が金属表面膜で覆われた状態となるものである。この金属表面膜は、具体的には、物品の表面において金属が酸化された酸化物または物品の表面において金属が腐食された腐食物あるいは外部から物品の表面に付着した物質などからなる膜であり、一般に金属よりも電気抵抗率が大きいものである。なお、本実施形態においては、図5に示すように、放電装置10の放電部11およびバンド12、ならびに、マフラー90の各表面が、金属表面膜11E、12E、90Bによって覆われた状態となっている。

0040

ここで、上記インダイレクトスポット溶接においては、バンド12およびマフラー90の各表面と溶着金属11Dとがそれぞれ溶かされて隙間なく接合される。このため、バンド12および金網11Bとマフラー90とは、図5に示すように、金属表面膜11E、12E、90Bを介することなく接合されて導通される。金網11Bとマフラー90とを金属表面膜11E、90Bを介することなく接合させて導通させる構成によれば、この金属表面膜11E、90Bによるマフラー90と放電部11との導通不良が発生しにくくなる。これにより、放電の効率がより低下されにくくされた放電装置10を提供することができる。

0041

〈第2の実施形態〉
続いて、第2の実施形態にかかる放電装置20の構成について、図7ないし図9を用いて説明する。第2の実施形態にかかる放電装置20は、上述した第1の実施形態にかかる放電装置10を変形した実施形態である。したがって、上記第1の実施形態にかかる放電装置10の各構成と共通する構成については、第1の実施形態にかかる放電装置10の各構成に付した符号から、その十の位の数字を「2」に置き換えた符号を付して対応させ、その詳細な説明を省略する。

0042

第2の実施形態の放電装置20は、図7および図8に示すように、自動車の内燃エンジン(図示省略)の吸排気系において端部分に位置される部品であるエンドパイプ93の外表面上において、エンドパイプ93に導通された状態に取り付けられて、このエンドパイプ93から外気への放電を実現させる放電装置である。ここで、エンドパイプ93は、上記自動車のマフラー90(図7参照)から上記自動車の後方側(図8で見て左側)に向かって突出されることで、外部から視認できるようになっている。

0043

放電装置20は、第1の実施形態にかかる放電装置10において切断された金網11Bによって形成される放電部11(図2参照)の代わりに、自動車(図示省略)のエンドパイプ93をくるむように配設される金属製の放電部21を備えている。また、放電装置20は、第1の実施形態にかかる放電装置10においてマフラー90を取り巻いた状態に取り付けられるバンド12(図1参照)の代わりに、金属製のクランピングボルト22を複数本図7では2本を示す)備えている。この各クランピングボルト22は、放電部21の本体部分21Bに差し込まれた状態に取り付けられて、それぞれの先端をエンドパイプ93の外表面に押し付けることで、放電装置20がエンドパイプ93をクランプすることを可能とするものである。

0044

放電部21の本体部分21Bは、エンドパイプ93の外表面上に沿って延びることで、この外表面を円筒状にくるむように配設されている。また、本体部分21Bは、上記円筒状の部分において上記自動車の後方側(図8で見て左側)に位置される部分がエンドパイプ93の先端の外表面に沿ってこのエンドパイプ93の内部側に向かって延長されることで、この延長部分によりエンドパイプ93の先端をくるむようになっている。この構成により、本体部分21Bは、全体がエンドパイプ93の外表面上に沿って延びるように配設される。なお、本体部分21Bは、その外表面に鏡面加工が施されることで、意匠性が向上された状態に形成される。

0045

ここで、上記本体部分21Bの延長部分には、この延長部分の端縁に複数本の切り込みが入れられている。この各切り込みは、それぞれが同じ長さに形成されて、上記延長部分の端縁に沿って一定の間隔を空けて並べられている。これにより、上記本体部分21Bの延長部分は、上記自動車の後方側(図7で見て紙面手前側)から見た際に歯車イメージさせる形状の孔が認識される意匠図7では細部の一部を図示省略)を呈するようになっている。これにより、本体部分21Bは、その意匠性がさらに向上されている。

0046

また、放電部21の突出部分21Aは、図7に示すように、上記本体部分21Bの延長部分において、上記複数の切り込みによりこの各切り込みを挟み込むように形成される複数の角部を尖端形状とすることによって形成されている。これにより、各突出部分21Aは、本体部分21Bがエンドパイプ93の外表面を取り巻く方向に沿って並べられた状態とされる。

0047

上記各構成によれば、放電装置20は、この放電装置20が取り付けられるエンドパイプ93を放電部21の本体部分21Bによってくるむことで、エンドパイプ93を外部から視認されにくくすることが可能となる。これにより、エンドパイプ93に取り付けられることで、このエンドパイプ93を有する装置(例えば上述した自動車(図示省略))の意匠性がエンドパイプ93により低下されることを抑えることが可能とされた放電装置20を提供することができる。

0048

また、上記各構成によれば、外部に露見される本体部分21Bの意匠性を、その外表面の鏡面加工および上記延長部分が呈する上記意匠によって向上させることができる。これにより、エンドパイプ93に取り付けられた際にこのエンドパイプ93を有する装置(例えば上述した自動車(図示省略))全体の意匠性を向上させることが可能とされた放電装置30を提供することができる。

0049

また、上記各構成によれば、内燃エンジンのエンドパイプ93の外表面上に取り付けられた放電装置20は、全体がエンドパイプ93の外表面を取り巻く本体部分21Bから複数の突出部分21Aを突出させた状態に取り付けられる。すなわち、エンドパイプ93に取り付けられた放電装置20においては、エンドパイプ93から突出される尖端形状の部分を残したまま、放電装置20において枝分かれされて突出される部分(例えば特許文献1に記載された針状素子)が省略される。これにより、放電装置20が取り付けられるエンドパイプ93の取り扱い性が悪化されることを抑えることができる。

0050

また、放電装置20において、各突出部分21Aを本体部分21Bがエンドパイプ93の外表面を取り巻く方向に沿って並べる構成によれば、エンドパイプ93を取り巻くように多数の突出部分21Aを配設することができる。これにより、放電装置20において尖端形状に形成される部分の数を多数の突出部分21Aによって増やし、放電装置20が発揮する作用効果をより大きくすることができる。

0051

さて、放電装置20は、図8および図9に示すように、そのクランピングボルト22によりエンドパイプ93をクランプした状態で、このエンドパイプ93に対して圧接によって固着させることができるようになっている。この場合において、放電装置20は、上記圧接によって生じる溶着金属22Aにより、エンドパイプ93に対して一体に接合される。

0052

上記構成によれば、図9に示すように、エンドパイプ93をクランプした放電装置20における、エンドパイプ93とクランピングボルト22との間およびクランピングボルト22と放電部21との間の各隙間を溶着金属22Aによって埋めてなくすことができる。これにより、上記各隙間に汚れ、砂、あるいは機械油などの異物が浸入することによる導通不良を発生しにくくして放電の効率の低下が抑えられた放電装置20を提供することができる。

0053

さて、本実施形態において、放電装置20とエンドパイプ93との圧接は、図9に仮想線で示すように、インダイレクトスポット溶接装置91によって実現される。すなわち、上記圧接において、作業者(図示省略)は、まず、放電装置20の本体部分21Bにクランピングボルト22をねじ込んで締めることで、このクランピングボルト22によりエンドパイプ93をクランプする。

0054

このとき、放電装置20のクランピングボルト22は、その頭部側の部分が本体部分21Bに押し当てられ、かつ、その先端がエンドパイプ93の外表面(図9で見て上側の表面)に押し当てられた状態となる。なお、本実施形態においては、図9に示すように、クランピングボルト22の頭部における裏側(図示下側)の面と、クランピングボルト22のねじ部における頭部側(図示上側)の部分とが本体部分21Bに押し当てられた状態とされる。なお、作業者は、プレス装置などの冶具(図示省略)を使用して、クランピングボルト22を本体部分21Bおよびエンドパイプ93のそれぞれに対して押し付けることもできる。

0055

クランピングボルト22が本体部分21Bおよびエンドパイプ93のそれぞれに対して押し付けられた状態において、作業者は、クランピングボルト22の頭部における表側(図9で見て上側)の面にインダイレクトスポット溶接装置91の溶接電極91Aを当接させた状態にセットする。続いて、作業者は、インダイレクトスポット溶接装置91のアース電極91Bをエンドパイプ93の外表面(図9で見て上側の表面)に当接させた状態にセットする。この際、溶接電極91Aおよびアース電極91Bは、互いに所定の距離だけ離間されて、当接される部材に対して押圧力を加えないようにセットされる。

0056

そして、作業者は、インダイレクトスポット溶接装置91の溶接電極91Aとアース電極91Bとの間に電圧を印加することで放電装置20およびエンドパイプ93に溶接電流91Cを流す。この際、クランピングボルト22が本体部分21B上におけるエンドパイプ93の根元側(図9で見て右側)の端に配設されていると、溶接電流91Cが流れる溶接電極91Aとアース電極91Bとの間の距離を短くして溶接電流91Cのロスを少なくすることが可能となる。

0057

インダイレクトスポット溶接装置91から流される溶接電流91Cは、クランピングボルト22に集中して流れることで、そのジュール熱によってクランピングボルト22と、本体部分21Bおよびエンドパイプ93においてクランピングボルト22が押し当てられた部分とを軟化させる。そして、クランピングボルト22、本体部分21B、および、エンドパイプ93において軟化された部分は、それぞれが金属表面膜22B、21C、93Bを突き破るように内部の金属を固相状態で押し出させて溶着金属22Aとする。この溶着金属22Aは、クランピングボルト22の先端とエンドパイプ93の外表面との間、および、クランピングボルト22と本体部分21Bとの間の各隙間を埋めることで、このエンドパイプ93と放電装置20とを一体に導通された状態に接合させる。

0058

ここで、溶接電極91Aは、この溶接電極91Aが当接されるクランピングボルト22に対して押圧力を加えないようにセットされるため、このクランピングボルト22の内部から溶接電極91Aとクランピングボルト22との間の隙間に金属を押し出すことがない。この構成によれば、溶接電流91Cを流す際に、溶接電極91Aがクランピングボルト22に対して接合されることと、軟化されたクランピングボルト22に圧痕が形成されることとをなくすことができる。

0059

なお、溶接電流91Cは、アース電極91Bとエンドパイプ93とが互いに当接される部分においてもジュール熱を発生させて、このジュール熱の熱影響による溶接跡93A(図8および図9を参照)をエンドパイプ93に形成する。

0060

上述した圧接によれば、放電装置20の本体部分21Bをエンドパイプ93に対してクランピングボルト22を介して一体に接合させる際に、クランピングボルト22とエンドパイプ93との間およびクランピングボルト22と本体部分21Bとの間の各隙間を溶着金属22Aにより埋めてなくすことができる。これにより、上記各隙間に異物が浸入することによる導通不良を発生しにくくし、放電の効率の低下が抑えられた放電装置20を提供することができる。

0061

ここで、上記圧接においては、クランピングボルト22、本体部分21B、および、エンドパイプ93のそれぞれが、内部の金属を金属表面膜22B、21C、93Bを突き破るように押し出して溶着金属22Aとする。このため、クランピングボルト22、本体部分21B、および、エンドパイプ93の間には、図9に示すように、金属表面膜22B、21C、93Bを介することなく接合されて導通された部分ができる。これにより、金属表面膜22B、21C、93Bによるエンドパイプ93と放電部21との導通不良が発生しにくくされて、放電の効率がより低下されにくくされた放電装置20を提供することができる。

0062

〈第3の実施形態〉
続いて、第3の実施形態にかかる放電装置30の構成について、図10ないし図12を用いて説明する。第3の実施形態にかかる放電装置30は、上述した第2の実施形態にかかる放電装置20を変形した実施形態である。したがって、上記第2の実施形態にかかる放電装置20の各構成と共通する構成については、第2の実施形態にかかる放電装置20の各構成に付した符号から、その十の位の数字を「3」に置き換えた符号を付して対応させ、その詳細な説明を省略する。また、上記放電装置30の各構成が有する作用効果のうち、上記放電装置20の各構成が有する作用効果と共通するものについては、その詳細な説明を省略する。

0063

第3の実施形態にかかる放電装置30は、図10および図11に示すように、第2の実施形態にかかる放電装置20においてエンドパイプ93にクランピングボルト22を介して取り付けられる筒状の本体部分21B(図8参照)を、内側にエンドパイプ93の先端が差し込まれることでこのエンドパイプ93に嵌め合わされて取り付けられる筒状の本体部分31Bに置き換えたものである。

0064

放電装置30は、図11および図12に示すように、その本体部分31Bにエンドパイプ93を嵌め合わせた状態で、このエンドパイプ93に対してろう接によって固着させることができるようになっている。この場合において、放電装置30は、上記ろう接において添加されるろう材(図示省略)が溶けて生じた溶着金属32Aにより、エンドパイプ93に対して一体に接合される。

0065

上記構成によれば、図12に示すように、エンドパイプ93が嵌め合わされた放電装置30における、放電部31とエンドパイプ93との間の隙間を溶着金属32Aによって埋めてなくすことができる。これにより、上記各隙間に汚れ、砂、あるいは機械油などの異物が浸入することによる導通不良を発生しにくくして放電の効率の低下が抑えられた放電装置30を提供することができる。

0066

ここで、上記ろう接は、以下の手順により行われる。まず、作業者(図示省略)は、放電装置30の本体部分31Bとエンドパイプ93とに、それぞれの金属表面膜31C、93B(図12参照)を除去する薬剤であるフラックス(図示省略)を塗布する。ついで、作業者は、フラックスが塗布された後の本体部分31Bとエンドパイプ93とを嵌め合わせて一緒に加熱する。そして、作業者は、加熱された本体部分31Bおよびエンドパイプ93の間の隙間に向けて金属製のろう材(図示省略)を押し当てることでこのろう材を溶かして溶着金属32Aとし、この溶着金属32Aにより上記隙間を埋めることで本体部分31Bとエンドパイプ93とを互いに接合させる。続いて、作業者は、上記隙間を埋めた溶着金属32Aに向けて上記ろう材を溶かした溶着金属32Aを追加することで、この溶着金属32Aが上記隙間から盛り上げられたフィレット32を形成する。

0067

上記ろう接によれば、本体部分31Bとエンドパイプ93との間の隙間を溶着金属32Aにより埋める前にフラックス(図示省略)により金属表面膜31C、93B(図12参照)を除去することで、この金属表面膜31C、93Bを介することなく本体部分31Bとエンドパイプ93とが接合されて導通される。これにより、金属表面膜31C、93Bによるエンドパイプ93と放電部31との導通不良が発生しにくくされて、放電の効率がより低下されにくくされた放電装置30を提供することができる。

0068

なお、上記ろう接が終了すると、図12に示すように、フィレット32、および、本体部分31Bとエンドパイプ93とにおいて溶着金属32Aが行き渡っていない部分には、時間経過とともに金属表面膜32B、31C、93Bがそれぞれ形成される。

0069

本発明は、上述した一実施形態で説明した外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、以下のような各種の形態を実施することができる。

0070

(1)上述した第1の実施形態において、本体部分を被取り付け部品に対して一体に接合させる手法は上述したインダイレクトスポット溶接に限定されない。すなわち、本体部分を被取り付け部品に対して一体に接合させるに際しては、例えばアーク溶接を含む任意の溶接あるいはろう接などの、溶着金属によって2つの部材を接合させる任意の手法を採用することができる。また、本体部分と被取り付け部品とを接合させる溶着金属は、本体部分と接合されたバンドおよび適宜追加される溶化材を含む任意の金属を融解させたものとすることができる。

0071

(2)上述した第1の実施形態において、バンドおよび本体部分を互いに接合させる手法は上述したダイレクトスポット溶接に限定されない。すなわち、バンドおよび本体部分を互いに接合させるに際しては、例えばアーク溶接を含む任意の溶接あるいはろう接などの、溶着金属によって2つの部材を接合させる任意の手法を採用することができる。また、バンドおよび本体部分を互いに接合させる溶着金属は、上記バンドおよび適宜追加される溶化材を含む任意の金属を融解させたものとすることができる。

0072

(3)上述した第1の実施形態において、放電部は切断された平織りの金網によって形成されるものに限定されない。すなわち、放電部は、例えば綾織りまたは平畳織りなどの任意の織り方で織られた金網、あるいは、ひし形金網または亀甲金網などの任意の編み方で編まれた金網など、任意の種類の金網を切断して形成することができる。また、放電部を例えばスチールウールなどの任意の金属ウールを切断することで金網として機能するように形成し、この金属ウールにおいて切断されて尖端形状に形成された金属繊維の端部を突出部分として機能させる構成を採用することもできる。

0073

(4)上述した第2の実施形態において、クランピングボルトを介して本体部分をエンドパイプに対して一体に接合させる手法を、上述した圧接からインダイレクトスポット溶接に変更することができる。この場合において、クランピングボルトは1回のインダイレクトスポット溶接によりエンドパイプあるいは放電部のいずれか一方にのみ接合されるので、クランピングボルトを介してエンドパイプと放電部とを一体に接合させるときには、インダイレクトスポット溶接を少なくとも2回行う必要がある。また、クランピングボルトを介して本体部分をエンドパイプに対して一体に接合させるに際しては、例えばタングステン不活性ガス溶接およびミグ溶接を含む任意の溶接あるいはろう接などの、溶着金属によって2つの部材を接合させる任意の手法を採用することができる。また、本体部分とエンドパイプとを接合させる溶着金属は、適宜追加される金属製の溶化材を融解させたものとすることができる。この場合において、クランピングボルトを本体部分上におけるエンドパイプの根元側の端に配設していると、クランピングボルトと本体部分との間およびクランピングボルトとエンドパイプとの間の各隙間に溶化材が融解された溶着金属を行き渡らせることが容易となる。

0074

(5)上述した第2および第3の実施形態において、放電部の本体部分に入れられる各切り込みは、上記本体部分においてエンドパイプの先端をくるむ延長部分の端縁に入れられるものに限定されない。すなわち、上記各切り込みは、例えば上記本体部分においてエンドパイプの根元側に位置される端縁、または、上記本体部分においてエンドパイプの外側面をくるむ円筒の側面部分など、上記本体部分における任意の場所に配設することができる。また、上記各切り込みの具体的な長さおよび幅、ならびに、配設角度および配設間隔は適宜変更することができる。

0075

(6)上述した第2および第3の実施形態において、放電部の本体部分に入れられる各切り込みを意図的にバリおよび破断面の一方あるいは両方が形成されるように形成して、このバリあるいは破断面において尖端形状となる部分を放電部の突出部分として機能させる構成を採用することができる。

0076

(7)上述した第3の実施形態において、本体部分をエンドパイプに対して一体に接合させる手法は上述したろう接に限定されない。すなわち、本体部分をエンドパイプに対して一体に接合させるに際しては、例えばすみ肉溶接および点付け溶接を含む任意の溶接あるいは圧接などの、溶着金属によって2つの部材を接合させる任意の手法を採用することができる。

0077

(8)本発明の放電装置を取り付けることができる部品は、自動車のマフラーあるいはこのマフラーから突出されるエンドパイプに限定されない。すなわち、自動車において放電装置が取り付けられる部品は、例えば自動車における内燃エンジンのインテークパイプあるいはこのインテークパイプに接続される吸気側エアエレメントなど、上記内燃エンジンの吸排気系を構成する任意の部品とすることができる。ここで、本発明の放電装置の具体的な形状および大きさは、上記内燃エンジンの吸排気系において放電装置が取り付けられる部品に対応させて適宜変更することができる。

0078

(9)本発明の放電装置は、自動車のみに適用可能なものではなく、オートバイを含む、吸排気系を備えた内燃エンジンを有する任意の車両に対して適用可能なものである。また、本発明の放電装置は、その具体的な形状および大きさを適宜変更することで、プレジャーボートおよびタンカーを含む任意の船舶ならびに刈払機およびエンジン発電機を含む任意の動力装置において採用される内燃エンジンの吸排気系を構成する部品に取り付けることもできるものである。

0079

10放電装置
10A締めヘッド
11放電部
11A突出部分
11B金網(本体部分)
11C溶着金属
11D 溶着金属
11E 金属表面膜
12バンド
12A 一端
12B 他端
12C溶接跡
12D溶接圧痕
12E 金属表面膜
20 放電装置
21 放電部
21A 突出部分
21B 本体部分
21C 金属表面膜
22クランピングボルト
22A 溶着金属
22B 金属表面膜
30 放電装置
31 放電部
31A 突出部分
31B 本体部分
31C 金属表面膜
32フィレット
32A 溶着金属
32B 金属表面膜
90マフラー(被取り付け部品)
90A 溶接跡
90B 金属表面膜
91インダイレクトスポット溶接装置
91A溶接電極
91Bアース電極
91C溶接電流
92ダイレクトスポット溶接装置
92A電極
92B 電極
92C 溶接電流
93エンドパイプ
93A 溶接跡
93B 金属表面膜

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • マツダ株式会社の「 車両用燃料タンク構造」が 公開されました。( 2019/05/30)

    【課題】内圧上昇よる燃料タンク本体40の変形を安定して抑制できる車両用燃料タンク構造を提供することを目的とする。【解決手段】車両用の燃料を貯留する密閉型の燃料タンク本体40と、上下方向における燃料タン... 詳細

  • 株式会社城南製作所の「 ロック部材の製造方法及びロック部材を備えた車両用リッドロック装置」が 公開されました。( 2019/05/30)

    【課題】簡素な方法でボイド率の低減を図ることができるロック部材の製造方法及びロック部材を備えた車両用リッドロック装置を提供する。【解決手段】ロッド部52の製造工程は、スライドピン83を第1及び第2の金... 詳細

  • マツダ株式会社の「 車両用制動装置」が 公開されました。( 2019/05/30)

    【課題】キャパシタの長寿命化を図りつつ車両の制動性能を確保することができる車両用制動装置を提供する。【解決手段】モータ32の駆動により車両を制動可能な電動ブレーキブースタ43と、この電動ブレーキブース... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ