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技術 パーキンソン病の早期診断方法

出願人 有限会社ピコデバイス
発明者 津田孝雄大野欽司平山正昭角田誠
出願日 2014年10月9日 (6年1ヶ月経過) 出願番号 2014-207742
公開日 2016年5月12日 (4年6ヶ月経過) 公開番号 2016-075644
状態 特許登録済
技術分野 生物学的材料の調査,分析
主要キーワード 早期判断 低温装置 多変量解析法 液体ガス 医療産業 診断マーカ 濃度比率 フェニルアラニン濃度
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年5月12日)のものです。
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図面 (4)

課題

本発明は、パーキンソン病早期診断するため、臨床的に有効な疾病マーカを見出すことが重要であり、その疾病マーカを測定するための被験者からのサンプリング臨床現場で容易な血液を利用する方法が望ましことが課題である。

解決手段

パーキンソン病を早期診断するためのものであり、ヒトの血液中に含まれるアミノ酸チロシンフェニルアラニンとを測定し、該フェニルアラニンに対するチロシンの比率を測定することにより診断マーカとすることを特徴とするパーキンソン病の早期診断方法および血液中の各種アミノ酸濃度とパーキンソン病の重度を示す指標との関連よりパーキンソン病の早期診断方法。

概要

背景

現状のパーキンソン病診断は、脳MRIでもMIBG心筋シンチでも不可能で、特異的診断マーカは未だ開発されていない。左右差のあるパーキンソン症状といった臨床徴候と、抗パーキンソン病薬に対する反応性による診断によるのみである。
上記に定義するパーキンソン病とは、黒質緻密層ドパミン神経細胞変性を主病変とし、緩徐進行性運動徴候安静振戦固縮、運動緩慢および無動姿勢反射障害)を発現する特発性、進行性の疾患であり、通常孤発性で、家族発症例は約5%程度である。日本における有病率は人口10万人に対して110人程度、欧米白人の有病率はわが国の約1.5から2.5倍と高いと言われている。
また、発症年齢は50代後半から60歳代にかけての年齢が最も多く、20歳代から80歳代まで幅広く見られ、早期診断の実現が期待されている。

従来、皮膚ガスの微量成分を定量するためには、皮膚ガスを採取して、濃縮して次いでガスクロマトグラフにより測定することが実施されている。これまでに皮膚ガスについては、採集については、指からの採取(特許文献1)、腕からの採取(特許文献2)、が実施されており、これらのサンプリングを用いて得た皮膚ガス成分の測定は、皮膚ガス濃度が薄いために、試料皮膚ガスを低温装置に導入し濃縮したのち、ガスクロマトグラフにより皮膚ガス成分を測定している。(非特許文献1)。この方法により、皮膚ガス中のアセトン糖尿病疾患においてコントロールの2倍の値をとることが分かり、非侵襲である皮膚ガス採集から疾病見出すことが示された。(非特許文献1)。皮膚ガスを用いてパーキンソン病の疾病マーカが本出願者らにより提案された(特許文献4)。
しかしながらこれまで血液からのパーキンソン病に関する測定は実施されていない。

これまでにの採集法については、本出願による指からの採集方法〈特許文献4および5〉が提案され、汗中ナトリウム/カリウム比が多汗症治療指標として有効であることが示された。(非特許文献2)。また汗中の塩素イオン濃度慢性膵炎の指標として用いられることが示された。(非特許文献3)。汗中のアミノ酸比を用いたパーキンソン病の疾病マーカーが本出願者らにより提案された。(特許文献4)。しかしながらこれまで血液からのパーキンソン病に関する測定は実施されていない。

パーキンソン病の診断として、特表2004−517634号公報(特許文献3)が提案されているが、この提案は神経変性疾患である脊髄小脳性運動失調1(SCA−1)のショウジョウバエモデルに関する。特に、SCA−1治療のための、正常ヒトアタキシン−1又は伸長したポリグルタミン反復配列を持つ突然変異体ヒトアタキシン−1を発現する遺伝子組換えショウジョウバエに関するものであり、さらに、SCA−1を発症することへの素因の診断に関するものである。さらに、SCA−1及び他の神経変性疾患の治療薬スクリーニングするために遺伝子組換えショウジョウバエを使用する方法に関し、SCA−1及び他の神経変性疾患の治療及び診断用途のため、ならびに治療薬をスクリーニングするための、アタキシン−1の過剰発現によって生じるSCA−1表現型変更遺伝子の同定に関するもので、さらに、正常アタキシン−1の過剰発現を検出することを含む、SCA−1への素因の診断に関するものである。このことにより診断は可能となるがこの測定法測定手順も煩雑で本発明の目的である一般的な適用は困難である。

パーキンソン病の臨床的な有効なマーカとして本出願者らにより皮膚ガスおよび汗からの疾病マーカが提案されているが、まだ実用に供されてなく、また臨床現場では血液の採取が日常的に実施されているので、血液中化学物質によるパーキンソン病の疾病マーカが用いられるのが望ましいが、現状では有効な疾病マーカが現在見出されていないために、多くのパーキンソン病患者が50%の進行状態で初めて治療が開始される状態にあるので、血液中の化学物質を用いたパーキンソン病のマーカが開発されることは重要な課題である。

概要

本発明は、パーキンソン病を早期診断するため、臨床的に有効な疾病マーカを見出すことが重要であり、その疾病マーカを測定するための被験者からのサンプリングは臨床現場で容易な血液を利用する方法が望ましことが課題である。パーキンソン病を早期診断するためのものであり、ヒトの血液中に含まれるアミノ酸のチロシンフェニルアラニンとを測定し、該フェニルアラニンに対するチロシンの比率を測定することにより診断マーカとすることを特徴とするパーキンソン病の早期診断方法および血液中の各種アミノ酸濃度とパーキンソン病の重度を示す指標との関連よりパーキンソン病の早期診断方法。

目的

本発明の目的である

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

パーキンソン病早期診断するためのものであり、ヒトの血液中に含まれるアミノ酸濃度を測定し各種アミノ酸濃度とパーキンソン病疾患の重度との関連から、パーキンソン病を判定するパーキンソン病の早期診断方法。

請求項2

パーキンソン病を早期診断するためのものであり、ヒトの血液中に含まれるアミノ酸濃度を測定し、該アミノ酸中のチロシンフェニルアラニンとを測定し、該フェニルアラニンに対するチロシンの濃度比率を測定することにより診断マーカとすることを特徴とする請求項1記載のパーキンソン病の早期診断方法。

請求項3

パーキンソン病を早期診断するためのものであり、ヒトの血液中のフェニルアラニンに対するチロシンの比率が2.2以上の場合にパーキンソン病と判断することを特徴とする請求項1記載のパーキンソン病の早期診断方法。

請求項4

血液中のアミノ酸の測定により得られる各種アミノ酸の強度とパーキンソン病の重度を示す指標との関係式, Y=a1x1+a2x2+a3x3+----------+anxn, でYはパーキンソン病の重度を示す指標であるUPDRSであり、aは係数、xはアミノ酸が示す濃度のカウント数を用いてパーキンソ病を判断することを特徴とする請求項1記載のパーキンソン病の早期診断方法。

技術分野

0001

本発明は、パーキンソン病早期診断するため、血液を用いて、クロマトグラフ装置を用いることにより、パーキンソン病の早期診断のための方法に関する。

背景技術

0002

現状のパーキンソン病の診断は、脳MRIでもMIBG心筋シンチでも不可能で、特異的診断マーカは未だ開発されていない。左右差のあるパーキンソン症状といった臨床徴候と、抗パーキンソン病薬に対する反応性による診断によるのみである。
上記に定義するパーキンソン病とは、黒質緻密層ドパミン神経細胞変性を主病変とし、緩徐進行性運動徴候安静振戦固縮、運動緩慢および無動姿勢反射障害)を発現する特発性、進行性の疾患であり、通常孤発性で、家族発症例は約5%程度である。日本における有病率は人口10万人に対して110人程度、欧米白人の有病率はわが国の約1.5から2.5倍と高いと言われている。
また、発症年齢は50代後半から60歳代にかけての年齢が最も多く、20歳代から80歳代まで幅広く見られ、早期診断の実現が期待されている。

0003

従来、皮膚ガスの微量成分を定量するためには、皮膚ガスを採取して、濃縮して次いでガスクロマトグラフにより測定することが実施されている。これまでに皮膚ガスについては、採集については、指からの採取(特許文献1)、腕からの採取(特許文献2)、が実施されており、これらのサンプリングを用いて得た皮膚ガス成分の測定は、皮膚ガス濃度が薄いために、試料皮膚ガスを低温装置に導入し濃縮したのち、ガスクロマトグラフにより皮膚ガス成分を測定している。(非特許文献1)。この方法により、皮膚ガス中のアセトン糖尿病疾患においてコントロールの2倍の値をとることが分かり、非侵襲である皮膚ガス採集から疾病見出すことが示された。(非特許文献1)。皮膚ガスを用いてパーキンソン病の疾病マーカが本出願者らにより提案された(特許文献4)。
しかしながらこれまで血液からのパーキンソン病に関する測定は実施されていない。

0004

これまでにの採集法については、本出願による指からの採集方法〈特許文献4および5〉が提案され、汗中ナトリウム/カリウム比が多汗症治療指標として有効であることが示された。(非特許文献2)。また汗中の塩素イオン濃度慢性膵炎の指標として用いられることが示された。(非特許文献3)。汗中のアミノ酸比を用いたパーキンソン病の疾病マーカーが本出願者らにより提案された。(特許文献4)。しかしながらこれまで血液からのパーキンソン病に関する測定は実施されていない。

0005

パーキンソン病の診断として、特表2004−517634号公報(特許文献3)が提案されているが、この提案は神経変性疾患である脊髄小脳性運動失調1(SCA−1)のショウジョウバエモデルに関する。特に、SCA−1治療のための、正常ヒトアタキシン−1又は伸長したポリグルタミン反復配列を持つ突然変異体ヒトアタキシン−1を発現する遺伝子組換えショウジョウバエに関するものであり、さらに、SCA−1を発症することへの素因の診断に関するものである。さらに、SCA−1及び他の神経変性疾患の治療薬スクリーニングするために遺伝子組換えショウジョウバエを使用する方法に関し、SCA−1及び他の神経変性疾患の治療及び診断用途のため、ならびに治療薬をスクリーニングするための、アタキシン−1の過剰発現によって生じるSCA−1表現型変更遺伝子の同定に関するもので、さらに、正常アタキシン−1の過剰発現を検出することを含む、SCA−1への素因の診断に関するものである。このことにより診断は可能となるがこの測定法測定手順も煩雑で本発明の目的である一般的な適用は困難である。

0006

パーキンソン病の臨床的な有効なマーカとして本出願者らにより皮膚ガスおよび汗からの疾病マーカが提案されているが、まだ実用に供されてなく、また臨床現場では血液の採取が日常的に実施されているので、血液中化学物質によるパーキンソン病の疾病マーカが用いられるのが望ましいが、現状では有効な疾病マーカが現在見出されていないために、多くのパーキンソン病患者が50%の進行状態で初めて治療が開始される状態にあるので、血液中の化学物質を用いたパーキンソン病のマーカが開発されることは重要な課題である。

0007

特許公開2006−234843号公報
特許公開 2006−234844号公報
特表2004−517634号公報
特許出願 2013−206769号公報

先行技術

0008

Norio Yamane, Takao Tsuda, Kazutoshi Nose, Akiko Yamamoto, Hiroshi Ishiguro, Takaharu Kondo, Clinica Chimica Acta 365, 325-329 (2006).
Yuichiro Ohshima, Hirokazu Shimizu, Takeshi Yanagishita, Daisuke Watanabe, Yasuhiko Tamada, Junichi Sugenoya, Takao Tsuda, Yoshinari Matsumoto, Arch Dermatol Res 300, 595-600(2002).
Naruse S, Ishiguro H, Suzuki Y, Fujiki K, Mizuno N, Takemura T, Yamamoto A, Yoshikawa T, Jin C, Suzuki R, Kitagawa M, Tsuda T, Kondo T,Hayakawa T, Pancreas, 2004 Apr.28(3):e80-5.

発明が解決しようとする課題

0009

パーキンソン病診断、治療ツールとしての血液中のアミノ酸に着目し、該アミノ酸の測定によりパーキンソン病の早期診断を可能としたものである。パーキンソン病診断には、血液中のアミノ酸のチロシン(Th)とフェニルアラニン(Ph)を測定することによりパーキンソン病に特異的な関係を検討することであり、また血中各種アミノ酸の濃度を統計処理により疾患の重度との関連を見出すことから、これにより疾患の診断や進行度の使用に供することが課題である。

課題を解決するための手段

0010

本発明は血液中に、パーキンソン病と関連の有る化合物を複数みいだし、これらの化合物単独あるいはそれらの相対比あるいは複数の因子として取扱い、パーキンソン病疾患の新疾病マーカとして使用できることを見出した。このマーカを用いてパーキンソン病の早期発見のための測定方法を発明し、パーキンソン病の早期発見の手段を提供するものである。

0011

パーキンソン病を早期診断するために、ヒトの血液のサンプリングを行い、アミノ酸を分離分析し、アミノ酸のチロシンとフェニルアラニンを計測し、あらかじめ求められた判定基準を用いてパーキンソン病の早期診断あるいは疾病の進行度合い算定することを特徴とするパーキンソン病の早期診断方法である。測定方法は、血液20マイクロリットル有機溶媒アセトニトリルおよびメタノールを加え、次いで10000gで遠心分離を行い、上澄み液を20マイクロリットル取り出し、蛍光誘導化試薬NBD−F(4-Fluoro-7-nitro-2,1,3-benzoxadiazole)を加えて反応させ、次いで液体クロマトグラフィーを行い、血液中のアミノ酸分析を行い、各種アミノ酸の濃度が得られた。測定された各種アミノ酸の内チロシンとフェニルアラニンの相対比を求め、アミノ酸のパーキンソン病疾マーカとした。また各種アミノ酸の濃度とパーキンソン病の重度との統計処理による関連を求め関係式を得て、パーキンソン病の疾患の判定を行った。統計処理の方法は本特許出願者らによる特許文献6の手法に従った。すなわち因子(x)として各種アミノ酸を当て、係数(a)を見出し、疾患の重度(y)を求める方法である。
上記測定方法により血液中のアミノ酸を液体クロマトグラフまたは液体クロマトクロマトグラフ/質量分析計を用いて測定を行い、血液中のアミノ酸中のチロシンとフェニルアラニン成分の濃度による比率(Th/Ph)を得た。あらかじめ疾病マーカを定め、それら比率から作成した判定基準を用いてパーキンソン病の早期発見を行った。
また、クロマトグラフ/質量分析計による測定から得られたアミノ酸濃度に、あらかじめパーキンソン病疾患から得られた統計処理を加えてパーキンソン病重度の指標を算出した。これにより早期発見を行った。

0012

パーキンソン病を早期診断するために、血液のサンプリングを行い、採血した血液中のアミノ酸測定を実施し、アミノ酸中のチロシンとフェニルアラニン濃度を計測し、あらかじめ測定された判定基準を用いてパーキンソン病の早期診断あるいは疾病の進行度合いを算定した。

0013

パーキンソン病の疾病マーカを見出すためにパーキンソン病疾患を有する被験者の血中アミノ酸測定例を図1及び図2に示した。図1及び図2に認められるように、液体クロマトグラフィーにより血中アミノ酸の分離が詳しく表示されている。サンプル数102人の疾病群(治療していない人と治療中の人)と健常人について測定を実施した。

0014

サンプル数102人の疾病群(治療していない人と治療中の人)と健常人の差が明らかにできた。この方法をより明確にするために、チロシンとフェニルアラニンの比を用いると、図2に示すように健常人と疾病群の分け方が、良好な確率で達成できた。上記比率が2以上であることで判別できる。

0015

この図よりパーキンソン病患者群健常者群の区別が明確にできた。これを被験者に実施したところ、それぞれの妥当な群への区分が出来た。血液中の上記比率が2.2以上であることで判別できる。

0016

チロシンとはタンパク質を構成する芳香族アミノ酸の一つであり、絹糸カゼインに特に多く含まれる。生体内でフェニルアラニンから生成されるもので生成前のフェニルアラニンに占める生成後のチロシンの比率が指標となることをつきとめたものである。

0017

パーキンソン病を早期診断するためのものであり、血液を採血し、該血液中のアミノ酸を液体クロマトグラフあるいは液体クロマトグラフ/質量分析計により分離分析し、アミノ酸類の濃度を計測し図1を得たのち、各種アミノ酸と疾病の重度との間の関係を求めて統計処理を加え、パーキンソン病の早期診断あるいは疾病の進行度合いを算定した。

0018

血液のクロマトグラフによる測定から得られた各種アミノ酸の濃度データーに、あらかじめパーキンソン病疾患から得られた重度との関連について、統計処理を加えてパーキンソン病重度の指標を算出した。これにより早期発見を行った。パーキンソン病疾病群を分けて、一つの群により統計処理(多変量解析法のうちのPLS回帰Partial Least Squares Regressionの使用)を実施し、得られた処理方法を用いて、もう一つの群に適用したところ良い相関係数0.9が得られた。この実施例により、パーキンソン病の重度を示す指標(UPDRS、パーキンソン病統一スケール)が個々の患者さんに得られた。
上記により得られた式は
Y=a1x1+a2x2+a3x3+----------+anxn
でYはUPDRSであり、aは係数、xは各種アミノ酸の濃度カウント数を用いる。
この得られた式を用いて上記方法を一般の被験者に適用した。すなわち一般の被験者の血液を採集し、クロマトグラフ分析計による血中アミノ酸濃度測定を実施し、次いで前記式を適用して、UPDRSを得る。得られたなUPDRSにより病気になっていないかを判断する。

0019

パーキンソン病を早期診断するためのものであり、ヒトの血液を採集するサンプリングを行い、採血した血液を液体クロマトグラフまたは液体クロマトグラフ/質量分析計で分離分析し、あらかじめ測定されているUPDRSを用いて統計処理を実施して相関を得た。この相関をパーキンソン病患者群へ適用したところ、妥当なUPDRSが得られこれによりパーキンソン病の判断をする。

発明の効果

0020

パーキンソン病の有用な臨床的疾病マーカはこれまで見出されていない。本発明は血液中のアミノ酸の一つであり、タンパク質を構成する芳香族アミノ酸であり、絹糸・カゼインに特に多く含まれ、生体内でフェニルアラニンから生成されるチロシンとの比率が指標となることを発明したものである。
本発明によりこれまでパーキンソン病の疾患は50%進行して医学的に見出される現状であったが、これが改善され早期発見が出来るようになる。すなわち本発明によりパーキンソン病の早期発見が可能になり、したがって早期に治療の開始ができるので、人々の健康維持に貢献できる。

0021

本発明は人の血液をサンプリングして、次いで分離分析を実施して、疾病マーカの濃度を検知し、これを用いて被検者のパーキンソン病に罹病しているか否かを判定する。非常に医療現場受け入れやすい方法で、パーキンソン病の早期発見に寄与する。

0022

本発明は被験者の血液をサンプリングして、分離手段に供し、用いた液体クロマトグラフおよび液体クロマトグラフ/質量分析計により血液中の各種アミノ酸の濃度を得、ついであらかじめパーキンソン病疾患のUPDRSとの統計処理を実施して得た数式に代入して、新たに被検者のUPDRSが求められる。この方法により得られたUPDRSはパーキンソン病疾患の進行度を示しており、治療の参考に用いることが出来る。

0023

以上説明したように本発明は、血液を採血して、分離手段を用いて血液中に含まれる各種アミノ酸の濃度を定量し,それらの相対比および各種アミノ酸の統計処理からパーキンソン病疾患と健常者との区分を見出すことが出来る。

図面の簡単な説明

0024

パーキンソン病疾病の被験者の血液中各種アミノ酸の測定例1の図である。
パーキンソン病疾病でDOPA服用していない被験者で血液中各種アミノ酸の測定例2の図である。
パーキンソン患者(nPD:DOPA薬を服用していないパーキンソン病患者、PD:DOPA薬を服用しているパーキンソン病患者)と健常人(C)の血液中のチロシンとフェニルアラニンの比率を示す図である。

実施例

0025

発明を実施する一つの形態として、次の測定手順を用いてパーキンソンマーカの濃度を測定する。
測定手順は、まず人の血液を採血する。次にタンパク質成分を除去し、アミノ酸を誘導化し、次いで液体ケロマトグラフまたは液体クロマトグラフ/質量分析計により
各種アミノ酸をする。詳しくは、被験者の血液20マイクロリットルに有機溶媒アセトニトリルおよびメタノールを加え、次いで10000gで遠心分離を行い、上澄み液を20マイクロリットル取り出し、蛍光誘導化試薬NBD−Fを加えて反応させて、次いで液体クロマトグラフィーを行い、血液中のアミノ酸分析を行ない、各種アミノ酸の濃度が得られた。図1及び図2に示した。
測定された各種アミノ酸の内チロシンとフェニルアラニンの相対比を求め、アミノ酸のパーキンソン病疾病マーカとした。パーキンソン病疾患の被験者102人と健常者の典型的なチロシンとフェニルアラニンの相対比を図3に示した。
また各種アミノ酸の濃度とパーキンソン病の重度との統計処理による関連を求め関係式を得て、パーキンソン病の疾患の判定を行った。統計処理の方法は本特許出願者らによる特許文献6の手法に従った。

0026

ここで、パーキンソン病についての実験結果を説明すると、図1乃至図3により説明すると、図1および図2はパーキンソン患者の血中から得られたアミノ酸のクロマトグラムである。患者によりピークの強度がそれぞれ異なっていることが分かる。図3ではDOPA薬を服用中の患者とDOPA薬を服用していない患者と、健常人の血液中のアミノ酸化合物であるフェニルアラニンを分母としてフェニルアラニンから生成されるチロシンを分子とした比率を縦軸に、横軸には上記対象患者と健常者とを示している。これからわかるようにチロシン/フェニルアラニンが2.2以上である場合には、パーキンソン病患者であることのマーカとなることを示している。

0027

以上の結果から血液中のアミノ酸の成分から見出したパーキンソン病疾病マーカによる効果を示す。血液中の成分としてフェニルアラニンとチロシンが有効な疾病マーカであることを見出した。チロシン/フェニルアラニンの相対比の値2.2のところで疾病群と健常者群とが明確に分かれている。これは非常に良い新規疾病マーカである。以上説明したように本発明は血液成分のフェニルアラニンとチロシンの比が2.2以上であることを特徴とするパーキンソン病の早期診断方法である。

0028

パーキンソン病疾病患者と健常人の血中成分を比較すると、その化学成分の濃度の高さと相対的な比較を実施すると、プロリンについて患者は健常人に比べて濃度が低く、スレオニンについても患者は健常人に比べて濃度が低く、ロイシンについて患者は健常人より濃度が高く、イソロイシンについても患者は健常人より濃度が高いことが分かった。これらの化学物質が存在するか調べることによりパーキンソン病の判定が出来る。すなわちプロリンン、スレオニンンの濃度が相対的に低く、ロイシン、イソロイシンの濃度が相対的に高いときはパーキンソン病が疑われると判断できた。これらの結果は特許文献6に記載されている汗中のアミノ酸濃度の存在割合と傾向として同様の傾向を示した。

0029

各種血液中にアミノ酸濃度の存在から、これとパーキンソン病統一スケール(UPDRS)との統計解析より、被験者がパーキンソン病の可能性を判定することが出来た。

0030

血液試料液体ガスクロマトグラフまたは液体クロマトグラフ/質量分析計による測定から得られた各種アミノ酸濃度に、あらかじめパーキンソン病疾患の重度から得られた関係について統計処理を加えてパーキンソン病指標を算出した。これにより早期発見を行った。
すなわち、パーキンソン疾病群を分けて、一つの群により統計処理(多変量解析法のうちのPLS回帰Partial Least Squares Regressionの使用)を行ない、得られた処理方法を用いて、もう一つの群に適用したところ良い相関係数0.9が得られた。得られた関係式により、パーキンソン病の重度を示す指標(UPDRS、パーキンソン病統一スケール)が個々の被験者について得られた。
上記に統計処理についてさらに詳しく説明する。得られた関係式は、
Y=a1x1+a2x2+a3x3+----------+anxn
でYはUPDRSであり、aは係数、xは各種アミノ酸を示しそれらの個別濃度を示すカウント数を用いる。ここでカウント数とはその特定のアミノ酸の濃度強度を示す。
上記方法をある被験者に適用した。すなわち血液を採集し、液体クロマトグラフまたは液体クロマトグラフ/質量分析計による測定を実施し各種アミノ酸濃度を得て、次いでパーキンソン病疾患から得られた式を適用し、UPDRSを求めたところ、5以下の小さな値を示しほぼ健常人と判断された。

0031

以上パーキンソン病疾病マーカとして血液中に存在するフェニルアラニンとチロシンが有効な疾病マーカであることを見出した。チロシン/フェニルアラニンの相対比を見出した。また各種アミノ酸濃度からパーキンソン病患者の重度の判定が出来ることを見出した。

0032

血液中のアミノ酸濃度からパーキンソン病疾患マーカを見出し、また血中の各種アミノ酸の統計処理によりパーキンソン病疾患の重度判定が出来ることを見出したが、その運用には、好ましくは複数のマーカの併用が期待され、より正確にパーキンソン病の疾病判断をすることである。また、皮膚ガスや、身体からの汗についてのマーカとの併用が好ましい。

0033

あらたなパーキンソン病疾病マーカを用いることにより、早期判断が正確に実施でき治療の早期開始による人々の健康への回復が期待できるようになると想定できる。

0034

本発明は、医療現場での利用が出来れば、パーキンソン病の疾病の早期発見が可能となり、早期治療の開始により人々の健康の回復が期待できる大きな効果が期待できるので、本発明を実施する検査機関確立などの医療産業に効果をもたらす。また早期治療用の薬剤の開発が進み医薬産業への貢献が可能となる。さらに脳科学の進歩にも貢献できる。またパーキンソン病の早期診断のための血液中のアミノ酸濃度を測定するためにクロマトグラフ装置を使用していることより分析機器産業や医療産業に効果がある。

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