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技術 透明化粧料および該透明化粧料の製造方法

出願人 皮膚臨床薬理研究所株式会社
発明者 伊藤建三伊藤順也
出願日 2014年10月6日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2014-205349
公開日 2016年5月12日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2016-074621
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード 水溶性非イオン界面活性剤 防腐剤フリー 脂肪酸グリセリルエステル 防腐防黴効果 水溶性防腐剤 ジェル化粧料 セスキテルペンアルコール 界面活性成分
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この項目の情報は公開日時点(2016年5月12日)のものです。
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課題

防腐性に優れ、安全性の高い透明化粧料および該透明化粧料の製造方法を提供する。

解決手段

水相を有する透明化粧料であって、エチルヘキシルグリセリンビサボロールおよびポリ−ε−リシンよりなる群から選ばれる一種以上である難溶性防腐剤を含有し、多価アルコール界面活性剤を混合した後に難溶性防腐剤を添加した混合物を、水相に添加して難溶性防腐剤を可溶化した透明化粧料および該透明化粧料の製造方法である。難溶性防腐剤がエチルヘキシルグリセリン、ビサボロールおよびポリ−ε−リシンよりなる群から選ばれる二種以上であり、透明化粧料中の前記難溶性防腐剤の配合量が0.1〜1.0質量%であることが好ましい。

概要

背景

シャンプー化粧水等の透明化粧料では、通常、メチルパラベン安息香酸Na、サリチル酸Na、ソルビン酸K、フェノキシエタノール等の水溶性防腐剤を配合して、防腐防黴効果を高めている。

しかしながら、近年、安全性志向の高まりで防腐剤フリーが謳われている。特に、防腐剤の成分として、旧表示指定成分パラベン類安息香酸塩サリチル酸塩に加えて、フェノキシエタノールを抜去する傾向が強まっている。

一方、透明化粧料は、処方中の水の配合量が多いため、十分な防腐性を持たせることが難しい。具体的には、防腐剤を多く配合すれば防腐効果は高くなるものの、人体への安全性を損ねる可能性が高くなるという問題がある。そこで、少ない防腐剤量で防腐効果を得るために、防腐助剤としてヘキサンジオールヘキシレングリコールペンチレングリコールあるいは多量のエタノールまたは1,3−ブチレングリコールを配合して、水分活性を抑えて防腐効果を高める方法が行われている。

例えば、一丸ファルコス株式会社製のウイキョウME(商品名)は、エタノールを約26%配合し、カワラヨモギE(商品名)は、約32%配合している。また、一丸ファルコス株式会社製のアボカドB(商品名)は、1,3−ブチレングリコールを約30%配合し、アロエベラリキッドBG(商品名)は、約20%配合している。

また、特許文献1には、(A)2,2−ビスヒドロキシメチルプロピオン酸n−ヘキシルを0.2質量%以上と、質量比で(A)の2倍以上の(B)炭素数3〜9の多価アルコール、炭素数6〜8のアルキルグリセリルエーテル、炭素数8〜12の脂肪酸グリセリルエステルからなる群から選択される1種又は2種以上を必須成分として含有する皮膚外用剤が開示されている。さらに、特許文献2には、2−エチルヘキシルグリセリルエーテルを含有した化粧料組成物が、開示されている。さらにまた、特許文献3には、(a)2−エチルヘキシルグリセリルエーテルを0.5質量%以上、10質量%以下、(b)ポリヘキサメチレンビグアニド、ポリヘキサメチレンビグアニドの酸塩ポリリジン、及びポリリジンの酸塩から選ばれる一種以上を0.01質量%以上、1質量%以下(但し、ポリヘキサメチレンビグアニドの酸塩又はポリリジンの酸塩の量は、それぞれ、ポリヘキサメチレンビグアニド換算又はポリリジン換算の量である)、(c)アルキルグリコシド型界面活性剤を10質量%以上、30質量%以下、並びに水を含有し、(d)陰イオン界面活性剤含有量が0.1質量%未満である、食器洗い用液体洗浄剤組成物が、開示されている。また、特許文献4には、ポリリジン、キレート剤界面活性剤及び可溶化剤からなる殺菌洗浄剤組成物が、開示されている。

概要

防腐性に優れ、安全性の高い透明化粧料および該透明化粧料の製造方法を提供する。水相を有する透明化粧料であって、エチルヘキシルグリセリンビサボロールおよびポリ−ε−リシンよりなる群から選ばれる一種以上である難溶性防腐剤を含有し、多価アルコールと界面活性剤を混合した後に難溶性防腐剤を添加した混合物を、水相に添加して難溶性防腐剤を可溶化した透明化粧料および該透明化粧料の製造方法である。難溶性防腐剤がエチルヘキシルグリセリン、ビサボロールおよびポリ−ε−リシンよりなる群から選ばれる二種以上であり、透明化粧料中の前記難溶性防腐剤の配合量が0.1〜1.0質量%であることが好ましい。なし

目的

本発明の目的は、前記の従来技術の問題点を解決し、防腐性に優れ、安全性の高い透明化粧料および該透明化粧料の製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

水相を有する透明化粧料であって、エチルヘキシルグリセリンビサボロールおよびポリ−ε−リシンよりなる群から選ばれる一種以上である難溶性防腐剤を含有し、多価アルコール界面活性剤を混合した後に前記難溶性防腐剤を添加した混合物を、前記水相に添加して前記難溶性防腐剤を可溶化したことを特徴とする透明化粧料。

請求項2

前記難溶性防腐剤がエチルヘキシルグリセリン、ビサボロールおよびポリ−ε−リシンよりなる群から選ばれる二種以上であり、透明化粧料中の前記難溶性防腐剤の配合量が0.1〜1.0質量%である請求項1記載の透明化粧料。

請求項3

前記界面活性剤が、HLBが10〜20の水溶性非イオン界面活性剤を二種以上含むものであり、透明化粧料中の前記界面活性剤の配合量が2.0質量%以下である請求項1または2記載の透明化粧料。

請求項4

前記多価アルコールが、グリセリン、1,3−ブチレングリコールプロパンジオール、1,2−ヘキサンジオールおよびジプロピレングリコールよりなる群から選ばれる一種以上である請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の透明化粧料。

請求項5

メチルパラベンエチルパラベン安息香酸安息香酸塩サリチル酸サリチル酸塩フェノキシエタノールおよび水溶性カチオン抗菌剤よりなる群から選ばれる一種以上である水溶性防腐剤を含有しない請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の透明化粧料。

請求項6

水相を有する透明化粧料の製造方法であって、エチルヘキシルグリセリン、ビサボロールおよびポリ−ε−リシンよりなる群から選ばれる一種以上である難溶性防腐剤を含有し、多価アルコールと界面活性剤を混合した後に、前記難溶性防腐剤を添加して混合して混合物を作製し、前記混合物を前記水相に添加して前記難溶性防腐剤を可溶化したことを特徴とする透明化粧料の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、透明化粧料および該透明化粧料の製造方法に関し、特に、防腐性に優れ、安全性の高い透明化粧料および該透明化粧料の製造方法に関する。

背景技術

0002

シャンプー化粧水等の透明化粧料では、通常、メチルパラベン安息香酸Na、サリチル酸Na、ソルビン酸K、フェノキシエタノール等の水溶性防腐剤を配合して、防腐防黴効果を高めている。

0003

しかしながら、近年、安全性志向の高まりで防腐剤フリーが謳われている。特に、防腐剤の成分として、旧表示指定成分パラベン類安息香酸塩サリチル酸塩に加えて、フェノキシエタノールを抜去する傾向が強まっている。

0004

一方、透明化粧料は、処方中の水の配合量が多いため、十分な防腐性を持たせることが難しい。具体的には、防腐剤を多く配合すれば防腐効果は高くなるものの、人体への安全性を損ねる可能性が高くなるという問題がある。そこで、少ない防腐剤量で防腐効果を得るために、防腐助剤としてヘキサンジオールヘキシレングリコールペンチレングリコールあるいは多量のエタノールまたは1,3−ブチレングリコールを配合して、水分活性を抑えて防腐効果を高める方法が行われている。

0005

例えば、一丸ファルコス株式会社製のウイキョウME(商品名)は、エタノールを約26%配合し、カワラヨモギE(商品名)は、約32%配合している。また、一丸ファルコス株式会社製のアボカドB(商品名)は、1,3−ブチレングリコールを約30%配合し、アロエベラリキッドBG(商品名)は、約20%配合している。

0006

また、特許文献1には、(A)2,2−ビスヒドロキシメチルプロピオン酸n−ヘキシルを0.2質量%以上と、質量比で(A)の2倍以上の(B)炭素数3〜9の多価アルコール、炭素数6〜8のアルキルグリセリルエーテル、炭素数8〜12の脂肪酸グリセリルエステルからなる群から選択される1種又は2種以上を必須成分として含有する皮膚外用剤が開示されている。さらに、特許文献2には、2−エチルヘキシルグリセリルエーテルを含有した化粧料組成物が、開示されている。さらにまた、特許文献3には、(a)2−エチルヘキシルグリセリルエーテルを0.5質量%以上、10質量%以下、(b)ポリヘキサメチレンビグアニド、ポリヘキサメチレンビグアニドの酸塩ポリリジン、及びポリリジンの酸塩から選ばれる一種以上を0.01質量%以上、1質量%以下(但し、ポリヘキサメチレンビグアニドの酸塩又はポリリジンの酸塩の量は、それぞれ、ポリヘキサメチレンビグアニド換算又はポリリジン換算の量である)、(c)アルキルグリコシド型界面活性剤を10質量%以上、30質量%以下、並びに水を含有し、(d)陰イオン界面活性剤含有量が0.1質量%未満である、食器洗い用液体洗浄剤組成物が、開示されている。また、特許文献4には、ポリリジン、キレート剤界面活性剤及び可溶化剤からなる殺菌洗浄剤組成物が、開示されている。

先行技術

0007

特開2011−46747号公報
特開2007−84464号公報
特開2014−80500号公報
特開平09−176689号公報

発明が解決しようとする課題

0008

しかしながら、前記防腐助剤を配合した場合でも、化粧料中の配合量が多いために皮膚への刺激感じる人も多く、より安全性の高い防腐剤が求められていた。また、上記特許文献1記載の技術は、(A)2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸n−ヘキシルを必須成分とするため、可溶化が極めて難しく、さらに防腐効果にも改良の余地を有するものであった。さらに、特許文献2記載の技術は、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル(エチルヘキシルグリセリン)を配合するものであるが、エチルヘキシルグリセリンが水への溶解度が0.18%と極めて低く、可溶化して配合することが難しいという問題点があった。

0009

さらにまた、特許文献3記載の技術は、あくまでも食器洗い用液体洗浄剤組成物に関するものであるため、透明である必要性はないため可溶化されずに白濁していてもよく、さらに界面活性剤も化粧料ほど皮膚への刺激の要件が求められるものではなかった。また、特許文献4記載の技術は、界面活性剤と多価アルコールの量を多く配合することでポリリジンを溶解しているため安全性の面で問題があり、そのため、より少ない量の界面活性剤等で防腐剤を可溶化できる手段が求められていた。

0010

また、化粧料には可溶化化粧料乳化化粧料があるが、乳化化粧料は油性成分が多く配合されているため、難溶性防腐剤を容易に配合することができる。さらに、油性成分が配合されて乳化剤乳化されているので、可溶化化粧料と比較して水分量が少なく、水分活性を抑えられる傾向があるので、防腐力を高めることが容易であった。一方、可溶化化粧料では皮膚への安全性を考慮して防腐力を高めることは極めて難しいという問題点があった。

0011

そこで、本発明の目的は、前記の従来技術の問題点を解決し、防腐性に優れ、安全性の高い透明化粧料および該透明化粧料の製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0012

本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、多価アルコールと界面活性剤と難溶性防腐剤とを事前に混合して添加することによって、前記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。

0013

即ち、本発明の透明化粧料は、
水を含んでいる水相を有する透明化粧料であって、
エチルヘキシルグリセリン、ビサボロールおよびポリ−ε−リシンよりなる群から選ばれる一種以上である難溶性防腐剤を含有し、
多価アルコールと界面活性剤を混合した後に前記難溶性防腐剤を添加した混合物を、前記水相に添加して前記難溶性防腐剤を可溶化したことを特徴とするものである。

0014

また、本発明の透明化粧料は、 前記難溶性防腐剤がエチルヘキシルグリセリン、ビサボロールおよびポリ−ε−リシンよりなる群から選ばれる二種以上であり、透明化粧料中の前記難溶性防腐剤の配合量が0.1〜1.0質量%であることが好ましく、前記界面活性剤が、HLBが10〜20の水溶性非イオン界面活性剤を二種以上含むものであり、透明化粧料中の前記界面活性剤の配合量が2.0質量%以下であることが好ましい。

0015

さらに、本発明の透明化粧料は、前記多価アルコールが、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロパンジオール、1,2−ヘキサンジオールおよびジプロピレングリコールよりなる群から選ばれる一種以上であることが好ましく、メチルパラベン、エチルパラベン、安息香酸、安息香酸塩、サリチル酸、サリチル酸塩、フェノキシエタノールおよび水溶性カチオン抗菌剤よりなる群から選ばれる一種以上である水溶性防腐剤を含有しないことが好ましい。

0016

本発明の透明化粧料の製造方法は、水を含んでいる水相を有する透明化粧料の製造方法であって、
エチルヘキシルグリセリン、ビサボロールおよびポリ−ε−リシンよりなる群から選ばれる一種以上である難溶性防腐剤を含有し、
多価アルコールと界面活性剤を混合した後に、前記難溶性防腐剤を添加して混合して混合物を作製し、前記混合物を前記水相に添加して前記難溶性防腐剤を可溶化したことを特徴とするものである。

0017

また、本発明の透明化粧料の製造方法は、前記難溶性防腐剤が、エチルヘキシルグリセリン、ビサボロールおよびポリ−ε−リシンよりなる群から選ばれる二種以上であることが好ましい。

0018

さらに、本発明の透明化粧料の製造方法は、前記多価アルコールが、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロパンジオール、1,2−ヘキサンジオールおよびジプロピレングリコールよりなる群から選ばれる一種以上であることが好ましく、メチルパラベン、エチルパラベン、安息香酸、安息香酸塩、サリチル酸、サリチル酸塩、フェノキシエタノールおよび水溶性カチオン抗菌剤よりなる群から選ばれる一種以上である水溶性防腐剤を含有しないことが好ましい。

発明の効果

0019

本発明によると、防腐性に優れ、安全性の高い透明化粧料および該透明化粧料の製造方法を提供することができる。

0020

以下、本発明の透明化粧料ついて具体的に説明する。
本発明の透明化粧料は、水相を有する透明化粧料であって、エチルヘキシルグリセリン、ビサボロールおよびポリ−ε−リシンよりなる群から選ばれる一種以上である難溶性防腐剤を含有し、多価アルコールと界面活性剤を混合した後に前記難溶性防腐剤を添加した混合物を、前記水相に添加して前記難溶性防腐剤を可溶化したことを特徴とするものである。また、本発明の透明化粧料の製造方法は、水相を有する透明化粧料の製造方法であって、エチルヘキシルグリセリン、ビサボロールおよびポリ−ε−リシンよりなる群から選ばれる一種以上である難溶性防腐剤を含有し、多価アルコールと界面活性剤を混合した後に、前記難溶性防腐剤を添加して混合して混合物を作製し、前記混合物を前記水相に添加して前記難溶性防腐剤を可溶化したことを特徴とするものである。通常、透明化粧料を作るときには、可溶化成分とともにエタノールに溶解して、各種水溶性成分を溶解した水相に添加する。この場合、前記難溶性防腐剤を可溶化することができるときもあるが、化粧料には香料精油油溶性薬剤紫外線吸収剤等の他の油溶性成分を配合することが通常であるため、可溶化できないことも多い。そこで、本発明では、前記多価アルコールと前記界面活性剤を混合した後に前記難溶性防腐剤を添加した混合物を、水を主成分とする水相に添加することで、安定的に可溶化できるものである。

0021

具体的には、前記多価アルコールと前記界面活性剤を濃度の濃いコンクな状態で混合して、前記多価アルコールと前記界面活性剤のリッチな状態である予備調合物を作り、それに前記難溶性防腐剤だけでなく、精油、油溶性薬剤、紫外線吸収剤等の他の油溶性成分を溶解し、さらに水を加えて粘度を下げて安定化した混合物を、水相に加えることで透明化粧料を得ることができる。

0022

これにより、透明化粧料中の界面活性剤の量および多価アルコールの量を少なくすることができ、安定性だけでなく安全性も良好な透明化粧料を得ることができる。また、透明化粧料中の防腐剤の量を少なくすることができ、安定性だけでなく安全性の面でも良好にできる。さらに、本発明の透明化粧料は、前記水相中に防腐効果のある植物エキス等を添加することができ、より防腐効果を高めることができる。

0023

なお、本発明において、「透明」とは、外観的に反対側が透け見える状態のことであり、一つの指標としては、L値が95以上であるものをいう。「L値」は色差計、例えば、COLOR−EYE 7000A(Gretag Macbeth社製)等で測定することができる。L値は100に近いほど透明性が高い。

0024

また、本発明において、前記難溶性防腐剤としては、エチルヘキシルグリセリン、ビサボロールおよびポリ−ε−リシンよりなる群から選ばれる一種以上であるが、その他の水への溶解度が低く、室温での溶解度が1%以下のものを含んでいてもよい。さらに、本発明においては、特にエチルヘキシルグリセリン、ビサボロールおよびポリ−ε−リシンよりなる群から選ばれる二種以上であることが好ましい。これにより、より広い抗菌スペクトルになり、防腐効果を高めることができる。

0025

エチルヘキシルグリセリンは、グリセリンにオクチル基が結合した構造で、水よりも油に溶解しやすく、水には室温で0.18%しか溶解しないものである。本発明において、エチルヘキシルグリセリンとしては、化粧料に使用できるものであれば特に限定されないが、例えば、S&M社製のSennsiva SC 50 JP(商品名)、株式会社ADEKA製のアデカノールGE−RF(商品名)等を挙げることができる。

0026

また、ビサボロールは、天然単環式セスキテルペンアルコールで、CANDEIA木由来カモミールの主成分であり、水にはほとんど溶けないものである。本発明において、ビサボロールとしては、化粧料に使用できるものであれば特に限定されないが、例えば、GSI Creos社製のアルファメライト(商品名)等を挙げることができる。

0027

さらに、ポリ−ε−リシンは、必須アミノ酸であるL−リジンが直鎖状に25〜35程度つながったアミノ酸ポリマーで、L−リジンのε−アミノ基とα−カルボキシル基アミド結合することによりつながった直鎖状の重合体であり、一般的には微生物を用いた発酵法で製造されている。本発明において、ポリ−ε−リシンとしては、化粧料に使用できるものであれば特に限定されないが、例えば、一丸ファルコス社製のポリリジン10(商品名)等を挙げることができる。これは、ポリ−ε−リシンの10%水溶液であるが、クエン酸Na、メタリン酸Na、1,3−ブチレングリコール等の他の成分を添加すると水溶液が濁り、難溶性の防腐剤の性質を示す。

0028

さらに、本発明において、前記界面活性剤としては本発明の効果が得られれば特に限定されないが、HLBが10〜20の水溶性非イオン界面活性剤を二種以上含むものであることが好ましい。かかる水溶性非イオン界面活性剤としては、例えば、モノ脂肪酸ポリグリセリルポリ脂肪酸ポリグリセリルポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステルポリオキシエチレンヒマシ油誘導体ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体ポリオキシエチレンステロール、ポリオキシエチレン水素添加ステロールポリエチレングリコール脂肪酸エステルポリオキシエチレンアルキルエーテルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルショ糖脂肪酸エステル等が挙げられ、特に、少なくともポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体およびポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルからなる群から選ばれる一種以上を含むのであることが好ましい。

0029

さらにまた、本発明において、透明化粧料中の前記界面活性剤の配合量が2.0質量%以下であることが好ましく、0.1〜1.5質量%であることがより好ましい。前記界面活性剤の配合量をかかる範囲とすることで、より安全性の高い透明化粧料を得ることができる。

0030

また、本発明において、前記多価アルコールとしては本発明の効果が得られれば特に限定されないが、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、プロパンジオール、1,2−ヘキサンジオール、ペンチレングリコール、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリンポリグリセリンジエチレングリコールポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコールエチレングリコール・プロピレングリコール共重合体、およびそれらの重合体よりなる群から選ばれる一種以上であることが好ましく、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロパンジオール、1,2−ヘキサンジオールおよびジプロピレングリコールよりなる群から選ばれる一種以上であることがより好ましく、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロパンジオールおよび1,2−ヘキサンジオールよりなる群から選ばれる一種以上であることがさらにより好ましい。かかる多価アルコールを含有することにより、より安定性をよくすることができ、さらに低刺激で保湿効果を高めることができる。

0031

また、本発明において、前記多価アルコールと前記界面活性剤を混合してできる予備調合物は、前記多価アルコールの配合量が前記予備調合物の総量に対して10〜60質量%であることが好ましく、40〜50質量%であることがより好ましい。さらに、前記界面活性剤の配合量が前記予備調合物の総量に対して10〜40質量%であることが好ましく、20〜30質量%であることがより好ましい。さらにまた、前記予備調合物に添加する水の配合量が前記混合物の総量に対して10〜50質量%であることが好ましく、20〜40質量%であることがより好ましい。かかる範囲とすることにより、より容易に前記難溶性防腐剤を前記予備調合物に溶解でき、さらに溶解後の混合物の水相への添加もより容易になる。

0032

また、前記予備調合物と前記難溶性防腐剤は、40:1〜2:1であることが好ましく、20:1〜5:1であることがより好ましい。かかる範囲とすることにより、前記予備調合物と前記難溶性防腐剤をより容易に混合することができる。

0033

さらに、本発明において、前記難溶性防腐剤の配合量は、透明化粧料中、0.01〜2.0質量%であることが好ましく、0.1〜1.0質量%であることがより好ましく、0.1〜0.7質量%であることがさらに好ましい。かかる範囲とすることにより、安全性が高く、より低刺激で、防腐効果のある透明化粧料を得ることができる。

0034

さらに、本発明において、水溶性防腐剤を含有しないことが好ましい。前記水溶性防腐剤としては、水への溶解度が高く、室温での溶解度が1%以上のものを挙げることができ、具体的には、メチルパラベン、安息香酸、安息香酸塩、サリチル酸、サリチル酸塩、フェノキシエタノールおよび水溶性カチオン抗菌剤よりなる群から選ばれる一種以上等を挙げることができる。また、エタノールを含まないことが好ましい。

0035

また、本発明において、透明化粧料とは、人間の身体等に使用でき、透明の外観を有すれば特に限定されず、主として化粧品であるが、医薬部外品医薬品等の用途を排除するものではない。さらに、前記化粧品とは、基礎化粧品洗浄料化粧品、メイクアップ化粧品頭髪用化粧品、入浴剤等を含むものである。なお、本発明は、用途的には化粧水、シャンプー、ジェル化粧料などの透明化粧料として使用することが好ましい。

0036

さらに、本発明において、本発明の効果が損なわれない範囲で、適宜他の成分等を添加することもできる。質的、量的範囲で上記以外の任意の成分を配合することができ、化粧料に通常配合される成分、例えば、他の界面活性剤、油性成分、保湿剤酸化防止剤、香料、各種ビタミン剤、キレート剤、着色剤、紫外線吸収剤、薬効成分、無機塩類等を配合することができる。

0039

両性界面活性成分として、例えば、2−ウンデシルーN,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシチロキシ2−ナトリウム塩等の、イミダゾリン系両性界面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタインアミドベタインスルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。

0044

薬効成分として、例えば、ビタミンAビタミンBビタミンCビタミンDビタミンEなどのビタミン類およびそれらの誘導体グリチルリチン酸及びの誘導体、グリチルレチン酸及びの誘導体、尿素などの各種塩、クレアチニン、CoQ10、アスタキサンチンポリフェノールセラミド等の成分が挙げられる。

0045

紫外線吸収剤として、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体パラアミノ安息香酸等のパラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮酸オクチル等のメトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル等のサリチル酸誘導体ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4−tert−ブチル−4‘メトキシジベンゾイルメタンベンゾトリアゾール等が挙げられる。

0046

以下、本発明について、実施例を用いてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下の処方に関する表中の数字は、質量%を示す。

0047

(予備調合物1〜5)
下記表1記載の処方に従って、予備調合物1〜5を作製した。

0048

0049

予備調合物1〜5は、多価アルコールと界面活性剤を混合したものであり、これに難溶性防腐剤を添加して混合し、水相に添加することで難溶性防腐剤を可溶化することができる。

0050

(実施例1、比較例1〜3)
下記表2記載の処方に従って、実施例1および比較例1〜3の化粧水を作製した。実施例1では、予備調合物1にポリリジン−10を加えて混合し、さらに混合用の水を加えて粘度を下げて安定化した後に、水相に添加して化粧水を作製した。また、比較例1は、表2中の成分を混合して作製した。さらに、比較例2は、エタノールにエチルヘキシルグリセリンとPEG−60水添ヒマシ油とを混合した後に、水相に添加した。さらにまた、比較例3は、ポリリジン−10とビサボロールとをPEG−60水添ヒマシ油と混合した後に、水相に添加した。なお、ここで、表中*1のポリリジン−10は、一丸ファルコス社製のポリリジン 10(商品名)であり、他の表中のものも同様である。

0051

0052

比較例1の化粧水に、ポリリジン−10を0.1%添加すると透明であった化粧水が白濁するが、実施例1の化粧水のように予備調合1に混合後添加することで可溶化でき、透明な化粧水を得ることができた。また、比較例2では、エチルヘキシルグリセリンを水に添加すると溶解せずに油として浮いてしまうが、エタノールに溶解することで可溶化できた。しかしながら、エタノールを含んでいるため、エタノールアレルギー等の人が使用できないものであった。さらに、比較例3では、ポリリジン−10とビサボロールとをPEG−60水添ヒマシ油と混合した後に添加しているが十分に可溶化できず、青白色の化粧水となった。

0053

(実施例2〜5)
下記表3記載の処方に従って、実施例2〜5の化粧水を作製した。実施例1と同様に、予備調合物5にポリリジン−10等を加えて混合し、さらに混合用の水を加えて粘度を下げて安定化した後に、水相に添加して化粧水を作製した。また、防腐力を下記防腐力試験に基づいて行った。実施例2の結果を下記表4に示し、実施例3の結果を下記表5に示し、実施例4の結果を下記表6に示し、実施例5の結果を下記表7に示した。

0054

(防腐力試験)
防腐力試験は、4種類または5種類の菌を約104〜107/mLに調整し、それを各実施例の化粧料に接種し、一般細菌は30℃、真菌は25℃で培養した。培養直後、当日、2日目、7日目、14日目および28日目の試験液の10倍希釈液を作製し、寒天培地に接種し培養した。形成されたコロニーカウントし、生菌数に換算した。表中数値が0.00E+00ならば、培養液の培養後の試験液0.1mL中に菌が検出されないことを示す。

0055

0056

0057

0058

0059

0060

実施例2〜5の化粧水は、いずれも透明な化粧水であり、難溶性防腐剤を可溶化できていた。また、実施例2〜5の化粧水は、防腐力も表4〜表7に示すように、十分な防腐力を有していた。

0061

(実施例6〜8)
下記表8記載の処方に従って、実施例6〜8のシャンプーを作製した。実施例1と同様に、予備調合物5にポリリジン−10等を加えて混合し、さらに混合用の水を加えて粘度を下げて安定化した後に、水相に添加してシャンプーを作製した。また、防腐力を上記防腐力試験に基づいて行った。実施例6の結果を下記表9に示し、実施例7の結果を下記表10に示し、実施例8の結果を下記表11に示した。なお、表8中*2のアンレックスCOKは、ミヨシ油脂株式会社のカリ石鹸素地(31.9%液)である。

0062

0063

0064

0065

0066

実施例6のシャンプーのL値を測定すると97.2であり、実施例6〜8のシャンプーは、いずれも透明なシャンプーであり、難溶性防腐剤を可溶化できていた。また、防腐力も表9〜表11に示すように、十分な防腐力を有していた。

0067

実施例2の化粧水および実施例6のシャンプーについて、下記安全性試験を行った。ただし、実施例6のシャンプーについては、1%水溶液を作製して試験サンプルとした。

0068

(安全性試験)
試験はフィンチャンバー(径8mm)を用いて24時間閉塞により実施した。被験者年齢23から75平均年齢39歳)の健常な男性および女性志願者40名(男性7名、女性33名)を対象とし、実施例の各サンプルをフィンチャンバーのろ紙に浸し、被験者の上腕屈側部に24時間貼付した。フィンチャンバー除去1時間後(1回目)と24時間後(2回目)の状態を、下記表12の判定基準にしたがって判定した。判定後、下記表12に基づいてスコアを合計し、被験者数で除して平均スコアを求めた。

0069

実施例

0070

実施例2の化粧水および実施例6のシャンプーは、いずれも1回目と2回目ともに平均スコアは0であり、低刺激であることが示された。

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