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技術 懸架軸受装置、当該懸架軸受装置を備えた自動車及び製造方法

出願人 アクティエボラゲット・エスコーエッフ
発明者 トマ・レピーヌクリストフ・ウデイエフランソワ・ドゥ・ランジャン・マルク・ソウディシャルル・ブドーデジレ・ヴィドシルヴァン・ビュッシ
出願日 2015年9月29日 (5年2ヶ月経過) 出願番号 2015-191224
公開日 2016年5月9日 (4年6ヶ月経過) 公開番号 2016-070501
状態 特許登録済
技術分野 流体減衰装置 車体懸架装置 軸受の支持 ころがり軸受 軸受の密封
主要キーワード 上向き軸 減衰構成 湾曲凸形状 内側シール面 支持接触 回転形状 ダンパーピストン 管状軸
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図面 (6)

課題

改良された懸架軸受装置を提供すること。

解決手段

本発明は、中心軸線中心合わせされた、軸受、下側カップ(30)及び上側カップを備える懸架軸受装置であって、下側カップ(30)が、管状軸方向部分(51)及び環状外側径方向部分(52)を含む本体(50)を有する、懸架軸受装置に関する。懸架軸受装置は、下側カップ(30)には、ダンパーパッド(70)が設けられ、ダンパーパッドが、本体(50)の環状外側径方向部分(52)に接触して配置された内側部分(71)と、懸架バネを支持するための外側部分(72)と、外側部分(72)が懸架バネによって圧迫されるときにダンパーパッド(70)の材料のクリープを受けるための環状凹所(73)と、を含んでいることを特徴とする。本発明は、このような懸架軸受装置を備えた自動車と、このような懸架軸受装置を製造するための方法と、にも関する。

概要

背景

公知の方法では、懸架システムは、車両の軸及びホイールを支持するストラットを備えている。懸架軸受装置は、懸架バネと、車両のボディーに固定された上側部材と、の間で、ホイール及び地面と反対側のストラットの頂部に配置されている。バネが、ダンパーピストンロッド周りに配置され、このロッドの端部は、車両のボディーに固定されている。

特許文献1は、転がり軸受、下側カップ及び上側カップを備える懸架軸受装置の一例を開示している。懸架軸受装置は、懸架バネと車両のボディーとの間で荷重を伝達するように構成される一方で、転がり軸受のレースの間での相対的な角運動を可能にする。下側カップは、十分に高い剛性を有するため且つ高い軸方向及び径方向荷重の伝達を可能とするために、金属補剛インサートを含んでいる。また、下側カップは、環状リングと、軸方向スタッドによって環状リングに接続された2つのシールと、を備える可撓性部材を含んでいる。

シールは、水又は汚染粒子侵入に対して軸受を保護するように構成されている一方で、環状リングは、懸架バネによって発生される振動及び衝撃を部分的に吸収するように構成されている。しかしながら、不都合騒音が重大な振動の場合に発生する可能性がある。この場合、環状リングの軸方向減衰効果は、環状リングの小さい厚さに起因して完全には要求を満たさない。加えて、懸架バネは、径方向において下側カップの剛体衝突する。結果として、車の製造業者は、通常、懸架軸受装置と懸架バネとの間に追加的な減衰構成要素、すなわち防振ゴムを配置する。

概要

改良された懸架軸受装置を提供すること。本発明は、中心軸線中心合わせされた、軸受、下側カップ(30)及び上側カップを備える懸架軸受装置であって、下側カップ(30)が、管状軸方向部分(51)及び環状外側径方向部分(52)を含む本体(50)を有する、懸架軸受装置に関する。懸架軸受装置は、下側カップ(30)には、ダンパーパッド(70)が設けられ、ダンパーパッドが、本体(50)の環状外側径方向部分(52)に接触して配置された内側部分(71)と、懸架バネを支持するための外側部分(72)と、外側部分(72)が懸架バネによって圧迫されるときにダンパーパッド(70)の材料のクリープを受けるための環状凹所(73)と、を含んでいることを特徴とする。本発明は、このような懸架軸受装置を備えた自動車と、このような懸架軸受装置を製造するための方法と、にも関する。

目的

本発明の目的は、改良された懸架軸受装置を提供する

効果

実績

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請求項1

中心軸線(X1)に中心合わせされた、軸受(20)、下側カップ(30)及び上側カップ(40)を備える懸架軸受装置(10)であって、前記下側カップ(30)が、管状軸方向部分(51)及び環状外側径方向部分(52;352)を含む本体(50;350)を有する、懸架軸受装置(10)において、前記下側カップ(30)には、ダンパーパッド(70;170;270;370)が設けられ、前記ダンパーパッドが、−前記本体(50;350)の前記環状外側径方向部分(52;352)に接触して配置された内側部分(71;371)と、−懸架バネ(3)を支持するための外側部分(72)と、−前記外側部分(72)が前記懸架バネ(3)によって圧迫されるときに前記ダンパーパッド(70;170;270;370)の材料のクリープを受けるための環状凹所(73)と、を含んでいることを特徴とする懸架軸受装置(10)。

請求項2

前記ダンパーパッド(70;170;270;370)が、前記中心軸線(X1)に対して平行に規定された最大厚さ(e1)を有し、前記最大厚さが、5ミリメートルよりも大きく、例によっては8ミリメートルに等しいことを特徴とする請求項1に記載の懸架軸受装置(10)。

請求項3

前記ダンパーパッド(70;170;270;370)が、前記中心軸線(X1)に対して平行に規定された最大厚さ(e1)を有し、前記最大厚さが、前記中心軸線(X1)に対して垂直に規定された、前記管状軸方向部分(51)の最大厚さ(e51)よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の懸架軸受装置(10)。

請求項4

前記環状凹所(73)が、前記本体(50)の前記環状外側径方向部分(52;352)よりも前記管状軸方向部分(51)に近く位置付けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の懸架軸受装置(10)。

請求項5

前記ダンパーパッド(70;270;370)が、前記管状軸方向部分(51)に沿って延在する管状軸方向部分(74)を含み、これにより、前記懸架バネ(3)における前記本体(50;350)の前記管状軸方向部分(51)との接触を回避することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の懸架軸受装置(10)。

請求項6

前記環状凹所(73)が、前記管状軸方向部分(74)の傍に位置づけられていることを特徴とする請求項5に記載の懸架軸受装置(10)。

請求項7

前記ダンパーパッド(70;170;270;370)の前記内側部分(71;371)が、湾曲凸形状を有していることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の懸架軸受装置(10)。

請求項8

前記ダンパーパッド(70;170;270;370)の前記外側部分(72)が、好ましくは2つの異なる斜面(76,77)を含む凸形状を有していることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の懸架軸受装置(10)。

請求項9

前記下側カップ(30)には、前記上側カップ(40)と密封接触して配置された少なくとも1つのシール(80,90;280;290;380,390)が設けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の懸架軸受装置(10)。

請求項10

前記少なくとも1つのシール(80,90)が、前記ダンパーパッド(70;170)と一体的に形成されていることを特徴とする請求項9に記載の懸架軸受装置(10)。

請求項11

前記少なくとも1つのシール(280,290;380,390)が、前記ダンパーパッド(270;370)から分けられていることを特徴とする請求項9に記載の懸架軸受装置(10)。

請求項12

前記少なくとも1つのシール(280,290)及び前記ダンパーパッド(270)が、2つの異なる材料から作られ、且つ互いに接触して製造されることを特徴とする請求項9又は11に記載の懸架軸受装置(10)。

請求項13

前記下側カップ(30)には、前記上側パッド(40)と密封接触する2つのシール(80,90;280,290;380,390)が設けられていることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の懸架軸受装置(10)。

請求項14

請求項1から13のいずれか一項に記載の懸架軸受装置(10)を備えている自動車

請求項15

請求項1から13のいずれか一項に記載の懸架軸受装置(10)を製造するための方法であって、a)前記ダンパーパッド(70;170;270;370)を成形するステップと、b)前記下側カップ(30)を前記軸受(20)及び前記上側カップ(40)と組み立てて前記懸架軸受装置(10)を形成するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする方法。

技術分野

0001

本発明は、特にマクファーソンタイプの懸架軸受装置(“マクファーソン懸架軸受”又はMSBU)に関する。本発明は、このような懸架軸受装置を備えた自動車にも関する。本発明は、このような懸架軸受装置を製造するための方法にも関する。本発明の分野は、特に自動車のための懸架システムの分野である。

背景技術

0002

公知の方法では、懸架システムは、車両の軸及びホイールを支持するストラットを備えている。懸架軸受装置は、懸架バネと、車両のボディーに固定された上側部材と、の間で、ホイール及び地面と反対側のストラットの頂部に配置されている。バネが、ダンパーピストンロッド周りに配置され、このロッドの端部は、車両のボディーに固定されている。

0003

特許文献1は、転がり軸受、下側カップ及び上側カップを備える懸架軸受装置の一例を開示している。懸架軸受装置は、懸架バネと車両のボディーとの間で荷重を伝達するように構成される一方で、転がり軸受のレースの間での相対的な角運動を可能にする。下側カップは、十分に高い剛性を有するため且つ高い軸方向及び径方向荷重の伝達を可能とするために、金属補剛インサートを含んでいる。また、下側カップは、環状リングと、軸方向スタッドによって環状リングに接続された2つのシールと、を備える可撓性部材を含んでいる。

0004

シールは、水又は汚染粒子侵入に対して軸受を保護するように構成されている一方で、環状リングは、懸架バネによって発生される振動及び衝撃を部分的に吸収するように構成されている。しかしながら、不都合騒音が重大な振動の場合に発生する可能性がある。この場合、環状リングの軸方向減衰効果は、環状リングの小さい厚さに起因して完全には要求を満たさない。加えて、懸架バネは、径方向において下側カップの剛体衝突する。結果として、車の製造業者は、通常、懸架軸受装置と懸架バネとの間に追加的な減衰構成要素、すなわち防振ゴムを配置する。

先行技術

0005

国際公開第2011/012484号パンフレット

発明が解決しようとする課題

0006

本発明の目的は、改良された懸架軸受装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0007

このために、本発明は、中心軸線中心合わせされた、軸受、下側カップ及び上側カップを備える懸架軸受であって、下側カップが、管状軸方向部分及び環状外側径方向部分を含む本体を有する、懸架軸受において、下側カップには、ダンパーパッドが設けられ、ダンパーパッドが、本体の環状外側径方向部分に接触して配置された内側部分と、懸架バネを支持するための外側部分と、外側部分が懸架バネによって圧迫されるときにダンパーパッドの材料のクリープを受けるための環状凹所と、を含んでいることを特徴とする懸架軸受に関する。

0008

本発明により、懸架軸受装置の挙動は、重大な振動の下で改善される。ダンパーパッドは、薄い平らリングよりもより効率的に懸架リングによって発生される振動を吸収する。凹所は、ダンパーパッドに、より大きな可撓性を与える。懸架軸受装置の全体的な性能は、より良好な荷重分配により改善される。さらに、本発明は、追加的な減衰構成要素を使用することを回避し、これは、車の製造業者のために組立コストを減少させる。

0009

有利であるが必須ではない本発明のさらなる側面によれば、懸架軸受装置は、以下の特徴の1つ以上を含んでもよい:
−ダンパーパッドが、中心軸線に対して平行に規定された最大厚さを有し、最大厚さが、5ミリメートルよりも大きく、例によっては8ミリメートルに等しい。
− ダンパーパッドが、中心軸線に対して平行に規定された最大厚さを有し、最大厚さが、中心軸線に対して垂直に規定された管状軸方向部分の最大厚さよりも大きい。
−環状凹所が、本体の環状外側径方向部分よりも管状軸方向部分に近く位置付けられている。
− ダンパーパッドが、下側カップの管状軸方向部分に沿って延在する管状軸方向部分を含み、これにより、懸架バネにおける本体の管状軸方向部分との接触を回避する。
− 環状凹所が、管状軸方向部分の傍に位置づけられている。
− ダンパーパッドの内側部分が、湾曲凸形状を有している。
− ダンパーパッドの外側部分が、好ましくは2つの異なる斜面を含む凸形状を有している。
− 下側カップには、上側カップと密封接触して配置された少なくとも1つのシールが設けられている。
− シールが、ダンパーパッドと一体的に形成されている。
− シールが、ダンパーパッドから分けられている。
− シール及びダンパーパッドが、2つの異なる材料から作られ、且つ互いに接触して製造される。
− 下側カップには、上側パッドと密封接触する2つのシールが設けられている。

0010

本発明は、上述した懸架軸受装置を備えた自動車にも関する。

0011

本発明は、上述した懸架軸受装置を製造するための方法にも関する。
方法は、
a)ダンパーパッドを成形するステップと、
b) 下側カップを軸受及び上側カップと組み立てて懸架軸受装置を形成するステップと、
を少なくとも含む。

0012

有利であるが必須ではない本発明のさらなる側面によれば、製造方法は、以下の特徴の1つ以上を含んでもよい:
−ダンパーパッドは、下側カップの本体上にオーバーモールドされる。
− ダンパーパッドは、下側カップの本体上で加硫処理される。
− ダンパーパッドは、下側カップ上に設けられた少なくとも1つのシールとともに2回の射出によって下側カップのボディー上に成形される。
− シール及びダンパーパッドは、同じ材料から作られる。
− シール及びダンパーパッドは、2つの異なる材料から作られる。

0013

本発明は、本発明の対象を限定することなく、添付の図面と対応して且つ実例となる一例としてこれから説明される。

図面の簡単な説明

0014

軸受、下側カップ及び上側カップを備える、本発明による懸架軸受装置の断面図である。
下側カップのみを示す、図1における細部IIの拡大されたスケールでの図である。
本発明による懸架軸受装置のための下側カップの第2実施形態を示す、図2と同様の図である。
本発明による懸架軸受装置のための下側カップの第3実施形態を示す、図2と同様の図である。
本発明による懸架軸受装置のための下側カップの第4実施形態を示す、図2と同様の図である。

実施例

0015

図1及び図2は、本発明による懸架軸受装置10と、その構成要素と、を示している。装置10は、図1において部分的に示された、自動車懸架システムのストラット1に装備するように構成されている。

0016

ストラット1は、簡略化するために示されない、車両の軸及びホイールを支持する。ストラット1は、車両のホイールが平坦な地面に載っているときに略鉛直方向に配置される中心軸線X1に沿って延在している。ストラット1は、ダンパーロッド2、懸架バネ3及び懸架軸受装置10を備えている。ロッド2及びバネ3は、図1において部分的に且つ概略的に示されている。また、ストラット1は、簡略化するために示されないピストンボディー及びバンパーを備えている。ダンパーロッド2及びピストンボディーは、ストラット1に属するダンパーピストンを構成している。

0017

装置10は、軸線X1周りで全体的な所定の回転形状を有している。装置10は、転がり軸受20、下側カップ30及び上側カップ40を備えている。軸受20は、カップ30及び40の間に画成されたチャンバ12内に位置決めされている。装置10は、取り扱うのに実用的なコンパクト組立体を形成する。

0018

軸受20は、斜め接触転がり軸受である。軸受20は、底部及び外側レース21と、頂部及び内側レース22と、転動要素23と、ケージ24と、を含んでいる。転動要素23は、外側レース21と内側レース22との間で斜め接触して、ケージ24内に配置された玉である。別の一例として、転動要素23は、ころであってもよい。レース21及び22は、好ましくは、金属から作られ且つプレス加工によって作られている。この場合、レース21及び22のそれぞれは、軸受20内に転動要素23のためのレースウェイを形成する。軸受20は、カップ30及び40の間で、装置10内に軸方向停止部を形成する。従って、装置10は、ストラット1内に軸方向停止部を形成する。軸受20は、一方では、レース21及び22の間での軸線X1周りの相対的な回動を可能にし、他方では、車両のボディーに対するロッド2の傾斜を可能にする。

0019

下側カップ30は、懸架バネ3のための支持手段を形成する。下側カップ30は、軸線X1に中心合わせされた、本体50及び可撓性部材60を備えている。下側カップ30は、補剛インサートを有していない2パーツの組立体を形成している。あるいは、下側カップ30の本体50は、1つ以上の補剛インサートを含んでもよい。

0020

本体50は、管状軸方向部分51及び環状外側径方向部分52を備えている。部分52は、部分51から、軸線X1とは反対側に延在している。バネ3は、軸方向部分51と径方向部分52との間に形成された丸みを帯びたコーナー53内に受けられる。部分51は、軸方向及び径方向双方におけるバネ3のためのガイドを形成する一方で、部分52は、本体50とバネ3との間に介在されたパッド70とともに、バネ3のための軸方向支持部を形成する。いくつかの軸方向チャネル58及び59が、軸線X1に対して平行な方向D1にそれぞれ部分52を通って形成されている。図1及び図2に示されるように、これらチャネル58及び59は、軸線X1周りに分配され、このため、同じ径方向面は、軸線X1の各側において、外側チャネル58及び内側チャネル59双方を含む。本体50は、金属材料又は硬質プラスチック、例えば30%もしくは50%ガラス繊維強化されたポリアミドPA66から作られる。

0021

可撓性部材60は、ダンパーパッド70と、2つのシール80及び90と、を備え、これらは、同じ成形工程で且つ同じ材料から作られる。好ましくは、可撓性部材60は、下側カップ30の本体50上にオーバーモールドされている。あるいは、可撓性部材60は、本体50上で加硫処理される。部材60は、可撓性材料、例えばゴムなどのエラストマーポリウレタン又は熱可塑性エラストマーから作られる。

0022

パッド70は、内側部分71、外側部分72、環状凹所73、管状軸方向部分74及び小さい環状外側径方向部分75を含んでいる。部分71は、パッド70の内側上側に位置づけられ、且つ本体50の環状外側径方向部分52に接触して配置されている。より正確には、部分71は、パッド70が本体50に留められるように、部分52に堅く留められる。部分71は、湾曲凸形状を有している。部分72は、支持接触してバネ3を受けるために、部分71と反対側のパッド70の外側底部側に位置づけられている。部分72は、2つの異なる斜面76及び77を含む凸形状を有している。パッド70は、部分71及び72によって画成された上反り形状を有し、薄い平らなリングよりも振動をより効率的に吸収することを可能にする。凹所73は、部分74の傍で、部分72に形成された環状溝である。凹所73は、部分72上で外側に開かれている。凹所73は、部分72がバネ3によって圧迫されたときにパッド70の材料のクリープを受けるように構成される。従って、凹所73は、パッド70の可撓性をさらに向上させる。凹所73は、部分52よりも部分51に近く位置付けられ、これにより部分51に向かうクリープをガイドする。部分74は、部分72からボディー50の管状軸方向部分51に沿って延在している。言い換えると、部分74は、部分51とバネ3との間に介在されたパッド70の延在部である。従って、部分74は、バネ3における部分51との接触を回避することを可能にする。部分75は、パッド70を成形するときに得られる若干溢れた部分である。

0023

パッド70は、図2に示されるように、軸線X1に対して平行な方向D1において規定されたさまざまな寸法を有している。パッド70は、部分71の上側点と部分72の下側点との間で方向D1に沿って規定された最大突出厚さe1を有している。好ましくは、厚さe1は、5ミリメートルよりも大きく、例によっては8ミリメートルに等しい。加えて、厚さe1は、軸線X1に対して垂直に規定される、部分51の最大厚さe51よりも大きい。パッド70は、凹所73の底部と部分52の縁部との間で方向D1に沿って規定された最小局所的厚さe2を有している。凹所73は、好ましくは厚さe1の20%から40%の間に含まれる深さe3を有している。部分74は、その縁部と凹所73の底部との間で方向D1に沿って規定された長さe4を有している。長さe4は、厚さe1よりも大きい。

0024

シール80及び90は、水又は汚染粒子の侵入に対してチャンバ12及び軸受20を保護するように構成されている。シール80は、チャンバ12の外側に配置される一方で、シール90は、チャンバ12の内側に配置されている。シール80は、チャネル58を通ってパッド70の部分71に接続されたいくつかのスタブ82を備えている一方で、シール90は、チャネル59を通ってパッド70の部分71に接続されたいくつかのスタブ92を備えている。スタブ82及び92は、チャネル58及び59のように、軸線X1周りに分配されている。シール80は、2つのシールリップ84及び86を備える一方で、シール90は、1つのシールリップ94を備え、これらシールリップ84,86及び90は、上側カップ40の内側シール面と接触して配置されている。

0025

バネ3は、ロッド2及び軸線X1の周りで巻かれている。バネ3は、頂部側で装置10と、底部側でダンパーピストンの本体と、の間にあるように配置される。より正確には、バネ3は、パッド70の部分72及び74と支持接触して下側カップ30の丸みを帯びたコーナー53内に位置決めされている。バネ3は、車両の懸架システムに与えられる圧力に応じて弾性変形可能である。懸架システムが使用されていると、バネ3は、パッド70に対して上向き軸方向力を与え、パッドは、これらの力を下側カップ30に伝達し、下側カップは、これらの力を装置10内に伝達する。

0026

本発明により、バネ3とダンパーパッド70との間の接触面積は、公知の従来技術の装置と比較すると、増大される。部分72及び74は、軸方向及び径方向それぞれにおいて、バネ3を支持するように構成される。振動吸収騒音減少及びバネ3と装置10との間の荷重分配は、改善される。

0027

図3から図5は、本発明による懸架軸受装置10のための下側カップ30の他の実施形態を示している。これらの実施形態では、第1実施形態と同様の要素は、同じ参照符号を有し且つ同じ方法で動作する。第1実施形態に対する差異のみが、以下で説明される。

0028

図3は、管状軸方向部分74を有していないパッド170を有する可撓性部材160を示している。パッド170は、部分72の一部である小さい内側ビード174を有している。パッド170は、径方向ではなく軸方向にバネを支持するように構成されている。一方、パッド170は、パッド70よりもシンプル且つ安価である。

0029

図4は、シール280及び290から分けられたパッド270を示している。パッド270は、第1材料、好ましくは圧縮応力及び自動車用流体への良好な耐性を有する第1エラストマーから作られる。シール280及び290は、第2材料、好ましくは良好な摩擦係数を有する第2エラストマーから作られる。あるいは、シール280及び290は、第2及び第3材料から作ることができる。従って、パッド260は、バネ3によって発生される振動を吸収するために最適化される一方で、シール280及び290は、水又は汚染粒子の侵入に対して軸受20を保護するために最適化される。言い換えると、要素260、280及び290は、それらそれぞれの機能、すなわち減衰又はシールのために最適化されている。可撓性部材260は、パッド270と、チャネル58及び59を通って部分71に向かって延在しているスタブ278及び279と、を含んでいる。パッド270と、シール280及び290と、は、好ましくは2回の射出成形によって製造され、このため、本体50の部分52の内部で、各スタブ278はシール280のスタブ282と接触し、各スタブ279はシール290のスタブ292と接触する。言い換えると、パッド270と、シール280及び290と、は、少なくとも2つの異なる材料から作られ、且つ互いに接触して製造される。

0030

図5は、シール380及び390から分けられた別のパッド370とともに本体350を示している。本体350は、軸方向チャネル58及び59が設けられていない部分52を有している。丸みを帯びたコーナー353内に位置づけられた可撓性部材360は、シール380及び390に接続されていない内側部分371を有するパッド370のみを備えている。一方ではパッド360が、他方ではシール380及び390が、同じ材料から又は異なる材料から作ることができる。好ましくは、これら要素360、380及び390は、異なる材料から作られ、且つそれらのそれぞれの機能、すなわち減衰又はシールのために最適化される。

0031

他の図示されない実施形態は、本発明の範囲内で実施されることができる。例によっては、要素20、30又は40は異なる形態を有してもよい。別の例によれば、装置10は、カップ30及び40の間に位置づけられたいくつかの軸受20を備えてもよい。

0032

どの実施形態でも、下側カップ30には、環状凹所73を含むダンパーパッドが設けられ、環状凹所は、外側部分72が懸架バネ3によって圧迫されるときに、ダンパーパッドの材料のクリープを受けるように構成される。

0033

さらに、異なる実施形態の技術的特徴は、全体的に又は部分的に、互いに組み合わせることができる。従って、懸架軸受装置10は、利用の特別な要求に適合することができる。

0034

3懸架バネ、10懸架軸受装置、20軸受、30 下側カップ、40 上側カップ、50,350 本体、51管状軸方向部分、52,352 環状外側径方向部分、70,170,270,370ダンパーパッド、71,371 内側部分、72 外側部分、73環状凹所、74 管状軸方向部分、76,77 斜面、80,90,280,290,380,390シール、e1 最大厚さ、e51 最大厚さ、X1 中心軸線

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  • COC株式会社の「 軸受の取付構造」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】テーパースリーブを介して軸受内輪を回転軸に固定する軸受の取付構造において、回転軸に対する軸受の着脱を容易化させる。【解決手段】軸受2は、軸受側ナット5と、スリーブ側ナット7と、軸受側ナット5と... 詳細

  • KYB株式会社の「 サスペンション装置」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】高低差が大きく長大な凹凸のある路面や坂道を車両が走行しても車両における乗心地を向上させ得るサスペンション装置の提供である。【解決手段】、本発明のサスペンション装置Sは、車両Vにおける車体(ばね... 詳細

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