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技術 熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物

出願人 大阪印刷インキ製造株式会社
発明者 小林正和
出願日 2014年9月29日 (6年3ヶ月経過) 出願番号 2014-199365
公開日 2016年5月9日 (4年7ヶ月経過) 公開番号 2016-069492
状態 未査定
技術分野 インキ、鉛筆の芯、クレヨン
主要キーワード 脱落状態 ブロッキング抵抗 ホログラム調 ポリコン 熱可塑性軟質樹脂 ホログラム印刷 テープ接着性 マレイン化ポリオレフィン
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (4)

課題

収縮時でもホログラム調消失することがない熱収縮性フィルムインキ組成物を提供する。

解決手段

熱可塑性軟質樹脂可塑剤および/または液状低分子可塑性樹脂を少なくとも含む混合物と、ホログラム顔料とが混合された有機溶剤組成物からなり、前記ホログラム顔料は、厚みが100〜1000Å、および、平均粒子径が2〜100μmであり、前記熱可塑性軟質樹脂は、ポリウレタン樹脂スチレン系エラストマーエチレン酢酸ビニル系樹脂塩素化エチレン酢酸ビニル系樹脂、および、マレイン化ポリオレフィン系樹脂から少なくとも1種類が選択され、前記熱可塑性軟質樹脂と、前記熱可塑性軟質樹脂に有効な可塑剤および/または前記可塑剤と同等の可塑化効果を有する液状低分子量可塑性樹脂とは、99:1〜40:60の重量比で配合されており、前記混合物と前記ホログラム顔料とは、99:1〜40:60の重量比で配合されている。

概要

背景

インキ印刷分野において、ポリスチレン樹脂ポリ塩化ビニル樹脂ポリプロピレン樹脂などを用いた熱収縮性フィルムに、様々な模様、図柄、文字等を印刷した印刷物が多数用いられている。このような印刷物は、飲料品化粧品、および日用生活品など幅広く使用されており、熱収縮性フィルムを熱収縮させることで容器などが包装されている。このような熱収縮性フィルムに印刷を施す目的は、品名表示、使用方法の伝達などのラベル目的があり、その他にも、内容物の梱包フィルム表面の滑性付与、物品搬送時耐摩耗性の付与、帯電防止性の付与、内容物に対するラベル加工性などの機能性付与デザイン性および意匠性の付与など、様々な目的がある。

また一般的なフィルムにおいてデザイン性および意匠性を高めるために、フィルムにホログラム調を付与することが行われている。フィルムにおいてホログラム調を表現するための方法としては、フィルムそのものに通常は視認できない微細な幅のエンボス加工などを行いホログラム調を表現する方法(特許文献1参照)、ホログラム調を付与する色材をフィルムに練り込む方法、あるいは、ホログラム調を表現するインキをフィルムに印刷する方法(特許文献2参照)などが用いられている。

概要

収縮時でもホログラム調が消失することがない熱収縮性フィルム用インキ組成物を提供する。熱可塑性軟質樹脂可塑剤および/または液状低分子可塑性樹脂を少なくとも含む混合物と、ホログラム顔料とが混合された有機溶剤組成物からなり、前記ホログラム顔料は、厚みが100〜1000Å、および、平均粒子径が2〜100μmであり、前記熱可塑性軟質樹脂は、ポリウレタン樹脂スチレン系エラストマーエチレン酢酸ビニル系樹脂塩素化エチレン酢酸ビニル系樹脂、および、マレイン化ポリオレフィン系樹脂から少なくとも1種類が選択され、前記熱可塑性軟質樹脂と、前記熱可塑性軟質樹脂に有効な可塑剤および/または前記可塑剤と同等の可塑化効果を有する液状低分子量可塑性樹脂とは、99:1〜40:60の重量比で配合されており、前記混合物と前記ホログラム顔料とは、99:1〜40:60の重量比で配合されている。

目的

本発明は、高収縮時でもホログラム調が消失することがない熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

表面に回折格子状エンボス加工を施したホログラム顔料を用いた熱収縮性フィルムホログラム調インキ組成物であって、熱可塑性軟質樹脂、前記熱可塑性軟質樹脂に有効な可塑剤および/または前記可塑剤と同等の可塑化効果を有する液状低分子可塑性樹脂を少なくとも含む混合物と、前記ホログラム顔料とが混合された有機溶剤組成物からなり、前記ホログラム顔料は、厚みが100〜1000Å、および、平均粒子径が2〜100μmであり、前記熱可塑性軟質樹脂は、ポリウレタン樹脂スチレン系エラストマーエチレン酢酸ビニル系樹脂塩素化エチレン酢酸ビニル系樹脂、および、マレイン化ポリオレフィン系樹脂から少なくとも1種類が選択され、前記熱可塑性軟質樹脂のガラス転移点(Tg)が−70〜10℃の範囲であり、前記熱可塑性軟質樹脂と、前記熱可塑性軟質樹脂に有効な可塑剤および/または前記可塑剤と同等の可塑化効果を有する液状低分子量可塑性樹脂とは、99:1〜40:60の重量比で配合されており、前記混合物と前記ホログラム顔料とは、99:1〜40:60の重量比で配合されていることを特徴とする熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物。

請求項2

前記ホログラム顔料は、厚みが200〜600Å、および、平均粒子径が5〜30μmであることを特徴とする請求項1に記載の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物。

請求項3

前記混合物は、前記熱可塑性軟質樹脂と、前記熱可塑性軟質樹脂に有効な可塑剤および/または前記可塑剤と同等の可塑化効果を有する液状低分子量可塑性樹脂とが95:5〜50:50の重量比で混合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物。

請求項4

前記有機溶剤組成物は、前記混合物と前記ホログラム顔料とが95:5〜50:50の重量比で混合されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物。

請求項5

前記熱可塑性軟質樹脂のガラス転移点(Tg)が、−70〜−10℃であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物。

請求項6

熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物は、熱収縮性フィルムに印刷される際に、他のインキと重ねて印刷されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物。

技術分野

0001

本発明は、熱収縮性フィルムホログラム調インキ組成物に関するものである。

背景技術

0002

インキ印刷分野において、ポリスチレン樹脂ポリ塩化ビニル樹脂ポリプロピレン樹脂などを用いた熱収縮性フィルムに、様々な模様、図柄、文字等を印刷した印刷物が多数用いられている。このような印刷物は、飲料品化粧品、および日用生活品など幅広く使用されており、熱収縮性フィルムを熱収縮させることで容器などが包装されている。このような熱収縮性フィルムに印刷を施す目的は、品名表示、使用方法の伝達などのラベル目的があり、その他にも、内容物の梱包フィルム表面の滑性付与、物品搬送時耐摩耗性の付与、帯電防止性の付与、内容物に対するラベル加工性などの機能性付与デザイン性および意匠性の付与など、様々な目的がある。

0003

また一般的なフィルムにおいてデザイン性および意匠性を高めるために、フィルムにホログラム調を付与することが行われている。フィルムにおいてホログラム調を表現するための方法としては、フィルムそのものに通常は視認できない微細な幅のエンボス加工などを行いホログラム調を表現する方法(特許文献1参照)、ホログラム調を付与する色材をフィルムに練り込む方法、あるいは、ホログラム調を表現するインキをフィルムに印刷する方法(特許文献2参照)などが用いられている。

先行技術

0004

特開2005−153978号公報
特開2004−121730号公報

発明が解決しようとする課題

0005

前記熱収縮性フィルムに、従来の方法を用いてホログラム調を表現した場合、熱収縮性フィルムを熱収縮させると、5%程度の低収縮時ではホログラム調の消失の程度は低く抑えられるが、30%程度の高収縮時ではホログラム調が消失する、あるいは、フィルム全体に均一なホログラム調を得ることができないために、熱収縮性フィルムのデザイン性および意匠性を低下させるという問題があり、熱収縮性フィルムにおけるホログラム調の表現の使用には制限があった。

0006

そこで、本発明は、高収縮時でもホログラム調が消失することがない熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物は、表面に回折格子状のエンボス加工を施したホログラム顔料を用いた熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物であって、熱可塑性軟質樹脂、前記熱可塑性軟質樹脂に有効な可塑剤および/または前記可塑剤と同等の可塑化効果を有する液状低分子可塑性樹脂を少なくとも含む混合物と、前記ホログラム顔料とが混合された有機溶剤組成物からなり、前記ホログラム顔料は、厚みが100〜1000Å、および、平均粒子径が2〜100μmであり、前記熱可塑性軟質樹脂は、ポリウレタン樹脂スチレン系エラストマーエチレン酢酸ビニル系樹脂塩素化エチレン酢酸ビニル系樹脂、および、マレイン化ポリオレフィン系樹脂から少なくとも1種類が選択され、前記熱可塑性軟質樹脂のガラス転移点(Tg)が−70〜10℃の範囲であり、前記熱可塑性軟質樹脂と、前記熱可塑性軟質樹脂に有効な可塑剤および/または前記可塑剤と同等の可塑化効果を有する液状低分子量可塑性樹脂とは、99:1〜40:60の重量比で配合されており、前記混合物と前記ホログラム顔料とは、99:1〜40:60の重量比で配合されていることを特徴とする。

0008

前記ホログラム顔料は、厚みが200〜600Å、および、平均粒子径が5〜30μmであることが好ましい。

0009

前記混合物は、前記熱可塑性軟質樹脂と、前記熱可塑性軟質樹脂に有効な可塑剤および/または前記可塑剤と同等の可塑化効果を有する液状低分子量可塑性樹脂とが95:5〜50:50の重量比で混合されていることが好ましい。

0010

前記有機溶剤組成物は、前記混合物と前記ホログラム顔料とが95:5〜50:50の重量比で混合されていることが好ましい。

0011

前記熱可塑性軟質樹脂のガラス転移点(Tg)が、−70〜−10℃であることが好ましい。

0012

熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物は、熱収縮性フィルムに印刷される際に、他のインキと重ねて印刷される。

発明の効果

0013

本発明の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物は、表面に回折格子状のエンボス加工を施したホログラム顔料を用いた熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物であって、熱可塑性軟質樹脂、前記熱可塑性軟質樹脂に有効な可塑剤および/または前記可塑剤と同等の可塑化効果を有する液状低分子量可塑性樹脂を少なくとも含む混合物と、前記ホログラム顔料とが混合された有機溶剤組成物からなり、前記ホログラム顔料は、厚みが100〜1000Å、および、平均粒子径が2〜100μmであり、前記熱可塑性軟質樹脂は、ポリウレタン樹脂、スチレン系エラストマー、エチレン酢酸ビニル系樹脂、塩素化エチレン酢酸ビニル系樹脂、および、マレイン化ポリオレフィン系樹脂から少なくとも1種類が選択され、前記熱可塑性軟質樹脂のガラス転移点(Tg)が−70〜10℃の範囲であり、前記熱可塑性軟質樹脂と、前記熱可塑性軟質樹脂に有効な可塑剤および/または前記可塑剤と同等の可塑化効果を有する液状低分子量可塑性樹脂とは、99:1〜40:60の重量比で配合されており、前記混合物と前記ホログラム顔料とは、99:1〜40:60の重量比で配合されていることにより、熱収縮後の熱収縮性フィルムにおいて、高収縮時であってもホログラム調が消失することなく、綺麗なホログラム調を保つことが可能となる。

0014

前記ホログラム顔料は、厚みが200〜600Åであることにより所定のホログラム調を維持することが可能となり、また、平均粒子径が5〜30μmであることにより入射光反射方向を一定に保つことでホログラム調を確保することが可能となり、また、175L/インチグラビア版におけるグラビア印刷適性を確保することが可能となる。

0015

前記熱可塑性軟質樹脂のガラス転移点(Tg)が、−70〜−10℃であることにより、熱収縮性フィルムの収縮時および収縮後の冷却時に、扁平顔料である前記ホログラム顔料の配向乱れを最小限に抑えることでホログラム調を確保することが可能となる。

0016

熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物は、熱収縮性フィルムに印刷される際に、他のインキと重ねて印刷されることにより、熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物をフィルムに印刷した後に生じるブロッキング抵抗の低下、あるいは滑性の低下を防止することが可能となる。

図面の簡単な説明

0017

本発明の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物を用いてホログラム印刷を施した熱収縮性フィルムの収縮前の断面図である。
本発明の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物を用いてホログラム印刷を施した熱収縮性フィルムの収縮後の断面図である。
従来のホログラム調インキ組成物を用いてホログラム印刷を施した熱収縮性フィルムの収縮後の断面図である。

0018

本発明の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物について説明する。本発明の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物は、熱収縮性フィルムにホログラム調を表現するために印刷する際に用いられるインキ組成物である。前記熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物は顔料として、表面に回折格子状のエンボス加工を施したホログラム顔料を使用しており、熱可塑性軟質樹脂、前記熱可塑性軟質樹脂に有効な可塑剤および/または前記可塑剤と同等の可塑化効果を有する液状低分子量可塑性樹脂を少なくとも含み、その他に硝化綿等の樹脂ワックスなどを含んだ混合物と、前記ホログラム顔料とが混合された有機溶剤組成物からなる。

0019

前記ホログラム顔料は、厚みが100〜1000Å、および、平均粒子径が2〜100μmであり、好ましくは、厚みが200〜600Å、および、平均粒子径が5〜30μmとする。前記ホログラム顔料の厚みが200Å以下であると、光の透過率が大きくなりホログラム調が低下する傾向がある。また、前記ホログラム顔料の厚みが600Å以上となると、ホログラム顔料分子の製造時の分散工程において任意の粒子径に設定することが困難になり、無理に分散を行うとホログラム調の消失する恐れがある。

0020

ホログラムは、入射光に対してホログラム顔料から反射された光が一定方向にそろって干渉波が形成されそれぞれのスペクトルごとに光が強調されて、いわゆる虹色反射光を示すものである。このようなホログラムに使用されているホログラム顔料の粒子径が5μmより小さい場合、印刷時の乾燥過程において転移した印刷インキ被膜内の対流の影響を受け、ホログラム顔料の配向性が低下し、その結果、配向に乱れが生じ、ホログラム顔料による反射方向がそろわなくなり、各スペクトルが混じり合い、結果として白色光を反射することになり、ホログラム調が消失する。

0021

175L/インチのグラビア版は、これよりも高い線数のグラビア版では繊細な図柄は表現できるが、転移量が少なく濃度不足をきたしやすく、これよりも低い線数のグラビア版では濃度は出るものの繊細な図柄が得られにくいことから、当業界において一般的に使用されている。前記ホログラム顔料の粒子径が30μmを超えると、175L/インチのグラビア版では徐々にグラビア印刷適性が低下して転移不良が生じることから、粒子径を30μm以下とすることが好ましい。

0022

前記熱可塑性軟質樹脂は、ポリウレタン樹脂、スチレン系エラストマー、エチレン酢酸ビニル系樹脂、塩素化エチレン酢酸ビニル系樹脂、および、マレイン化ポリオレフィン系樹脂から少なくとも1種類が選択され、前記熱可塑性軟質樹脂のガラス転移点(Tg)は低く、−70〜10℃の範囲であり、好ましくは、−70〜−10℃の範囲とする。

0023

前記熱可塑性軟質樹脂と前記可塑剤とは、99:1〜40:60の重量比で配合して混合するが、好ましくは、95:5〜50:50の重量比で混合する。ガラス転移点(Tg)が低い前記熱可塑性軟質樹脂に前記可塑剤を混合することによって、混合物を柔らかくすることで、前記熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物が印刷された熱収縮性フィルムの収縮時、および収縮後の冷却時に扁平顔料である前記ホログラム顔料の配向性の乱れを最小限に抑えることが可能となる。これにより、熱収縮性フィルムを収縮させても、入射光に対してホログラム顔料から反射された光が一定方向にそろって干渉波が形成されそれぞれのスペクトルごとに光が強調されて虹色の反射光を示し、ホログラム調を維持することが可能となる。

0024

ガラス転移点(Tg)が高い樹脂を用いた場合には、熱収縮性フィルムの収縮時、および収縮後の冷却時にホログラム顔料の配向性に乱れが生じた状態となる。そのため、反射された光の反射方向が不揃いとなり各スペクトルが混じり合って白色光を反射することになり。ホログラム調を維持することができない。

0025

前記混合物に前記ホログラム顔料を混合させる際に、前記混合物と前記ホログラム顔料とを99:1〜40:60の重量比で配合し、好ましくは、99:1〜40:60の重量比で配合する。

0026

前記熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物を用いて熱収縮性フィルムに印刷を行うと、前記熱可塑性軟質樹脂が柔らかいことによって印刷後の印刷物の保管あるいは加工性において、ブロッキング抵抗の低下および滑性の低下といった問題が生じる。そのため、前記熱収縮性フィルムに前記熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物による印刷を行った後、さらに、ホログラム調では無い従来の熱収縮性フィルム用インキで印刷を行うことが好ましい。このような従来の熱収縮性フィルム用インキを用いて重ね刷りを行うことで、ブロッキング抵抗の低下および滑性の低下を防止することができる。

0027

重ね刷りするインキの種類は特に限定するものではないが、重ね印刷時に本発明の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物を極端に溶解してしまうもの、あるいは、極端に接着性阻害してしまうもの以外であればよい。

0028

このように、本発明の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物を用いて熱収縮性フィルムに印刷を行い、さらに重ね印刷を行った場合のホログラム顔料の状態について図を用いて説明する。

0029

図1に示すのが熱収縮フィルム4の裏面に、ホログラム顔料2を含む本発明の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物を用いた印刷を行いホログラムインキ層1を形成し、さらに前記ホログラムインキ層1の上に重ね印刷を行い重ね刷りインキ層3を形成した状態である。前記ホログラム顔料2は、図1に示すように印刷後は配向性が保たれている。

0030

図1の状態から、熱収縮させた状態を示しているのが図2である。図2において熱収縮性フィルム24は収縮しているが、前記ホログラム顔料2の配向性は維持されている。これにより、本発明の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物を用いた場合、熱収縮後であってもホログラム調が消失することなく保持されることが可能となる。

0031

図3に示すのは、従来のホログラムインキを用いて熱収縮性フィルム24の裏面に従来技術のホログラムインキを用いて印刷を行いホログラムインキ層21を形成し、さらに、前記ホログラムインキ層21の上に重ね印刷を行い重ね刷りインキ層3を形成した後、熱収縮させた状態を示している。図2と比較すると、ホログラムインキ層21内のホログラム顔料22の配向性が乱れており、ホログラム調が消失していることがわかる。

0032

従来のホログラム調印刷が行われた熱収縮フィルムは熱収縮率が大きくなるとホログラム調が消えやすい傾向にあるが、本発明の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物を用いて印刷された熱収縮フィルムは、30%程度の収縮率でも熱収縮後に良好なホログラム調を維持することが可能であることから、従来よりも幅広いデザインに対応できることが可能であり、熱収縮フィルムにおける熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物の使用制限の枠を広げることが可能となる。

0033

以下に本発明の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物を実施例および比較例を用いて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例および比較例において使用した、樹脂、可塑剤、ワックス、印刷インキおよび顔料は次の通りである。本発明においてホログラム調を表現するために用いた顔料としてはホログラム顔料スラリー(NV=6%)「ホロメタインDMEAペースト#10」(大阪印刷インキ製造株式会社製)を用いたが、特に同じホログラム調を出現する顔料であれば本実施例に限定されるものではない。

0034

樹脂としては、以下の6種類を使用する。
樹脂[1]:熱可塑性ポリウレタン樹脂[荒川化学工業(株)製、KL−524]
樹脂[2]:硝化綿[一般的なもの、硝化綿SS20]
樹脂[3]:熱可塑性ポリウレタン樹脂[三洋化成工業(株)製、サンプレンLQ−390]
樹脂[4]:スチレン系オリゴマーイーストマンケミカル(株)製、ピコラスチックA−5]
樹脂[5]:スチレン系エラストマー[(株)クラレ製、セプトンHG−252]
樹脂[6]:エチレン酢酸ビニル系樹脂[三井・デュポンケミカル(株)製、エバフレックスEV210]

0035

可塑剤およびワックスは以下を使用する。
可塑剤[1]:ビス(2−エチルキシルアゼレート[大八化学工業(株)製、DOZ]
ワックス[1]:シリコン系ワックス[東レ・ダウコーニング(株)製、DOW CORNING TORAY 8029 ADDITIVE
ワックス[2]:ポリエチレン系ワックス[(株)ポリコン製、ポリコンPA60]

0036

印刷インキとしては、以下の4種類を使用する。
印刷インキ[1]:ウレタン硝化綿樹脂系印刷インキ[大阪印刷インキ製造(株)製、フォペットメジウム
印刷インキ[2]:アクリル樹脂系印刷インキ[大阪印刷インキ製造(株)製、OPS−GH透明色用メジウム]
印刷インキ[3]:スチレン系エラストマー系印刷インキ[大阪印刷インキ製造(株)製、オピアクリヤー
印刷インキ[4]:塩素化ポリオレフィン樹脂系印刷インキ[大阪印刷インキ製造(株)製、PEL−SNW メジウム]

0037

ホログラム顔料は実施例および比較例とも以下の同じ顔料を使用する。
顔料[1]:ホログラム顔料スラリー(固形分:6%、厚み:350Å、粒子径:15μ)[大阪印刷インキ製造(株)製、ホロメタインDMEAペースト#10]

0038

攪拌機を備えた容器に、前記熱可塑性軟質樹脂である樹脂[1]35部、樹脂[2]0.6部、可塑剤[1]5部、ワックス[1]2部、ワックス[2]0.5部、酢酸エチル(以下ETACと略記)21部、イソプロピルアルコール(以下、IPAと略記)11部を仕込み攪拌下に混合、溶解し混合物を作製する。その後、前記混合物にホログラム顔料である顔料[1]25部を混合し、熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物である収縮ポリエステルフィルム用のインキIを調製した。

0039

攪拌機を備えた容器に、前記熱可塑性軟質樹脂である樹脂[3]30部、樹脂[4]5部、ワックス[1]2部、ワックス[2]0.5部、ETAC2部、IPA36部を仕込み、攪拌下に混合、溶解し混合物を作製する。その後、前記混合物にホログラム顔料である顔料[1]25部を混合し、熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物である収縮ポリスチレンフィルム用のインキIIを調製した。

0040

攪拌機を備えた容器に、前記熱可塑性軟質樹脂である樹脂[5]12部、可塑剤[1]6部、ワックス[1]1部、ワックス[2]0.5部、トルエン56部を仕込み、攪拌下に混合、溶解し混合物を作製する。その後、前記混合物にホログラム顔料である顔料[1]25部を混合し、熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物である収縮ポリプロピレンフィルム用のインキIIIを調製した。

実施例

0041

攪拌機を備えた容器に、前記熱可塑性軟質樹脂である樹脂[6]12部、可塑剤[1]5部、ワックス[1]1部、ワックス[2]0.5部、トルエン57部を仕込み、攪拌下に混合、溶解し混合物を作製する。その後、前記混合物にホログラム顔料である顔料[1]25部を混合し、熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物である収縮ポリプロピレンフィルム用のインキIVを調製した。

0042

攪拌機を備えた容器に、印刷インキ[1]75部、ホログラム顔料である顔料[1]25部を混合し、収縮ポリエステルフィルム用のインキVを調製した。

0043

攪拌機を備えた容器に、印刷インキ[2]75部、ホログラム顔料である顔料[1]25部を混合し、収縮ポリスチレンフィルム用のインキVIを調製した。

0044

攪拌機を備えた容器に、印刷インキ[3]75部、ホログラム顔料である顔料[1]25部を混合し、収縮ポリプロピレンフィルム用のインキVIIを調製した。

0045

攪拌機を備えた容器に、印刷インキ[4]75部、ホログラム顔料である顔料[1]25部を混合し、収縮ポリプロピレンフィルム用のインキVIIIを調製した。

0046

実施例1〜4および比較例1〜4の配合を表にしたものを表1〜3に示す。表1に示すのが実施例1および比較例1であり、表2に示すのが実施例2および比較例2であり、表3に示すのが実施例3,4および比較例3,4である。各表は使用するフィルムの種類に対応している。

0047

0048

0049

0050

実施例1〜4および比較例1〜4で調製されたインキの上に重ね印刷する際に使用するインキは以下を使用した。
押え白I:収縮ポリエステルフィルム用インキ[大阪印刷インキ製造(株)製、フォーペット665白GC−2]
押え白II:収縮ポリスチレンフィルム用インキ[大阪印刷インキ製造(株)製、OPS−GH白コンクSTD
押え白III:収縮ポリプロピレンフィルム用インキ[大阪印刷インキ製造(株)製、PEL−SNW 665白コンクT]

0051

実施例1〜4および比較例1〜4の印刷インキを用いて以下のように印刷物の作製を行った。実施例1および比較例1および押え白IのインキについてはETAC/酢酸プロピル(以下、NPACと略記)/IPA=40/40/20の混合溶剤、実施例2および比較例2および押え白IIのインキについては、ETAC/NPAC/IPA=20/15/65の混合溶剤、実施例3〜4および比較例3〜4および押え白IIIのインキについてはトルエン/MEK(メチルエチルケトン)/IPA=65/25/10の混合溶剤を用いて希釈して、印刷粘度が離合社製ザーンカップ#3を使用してインキ温度25℃の条件下で16秒に調整した。

0052

粘度調整されたこれらのインキを、グラビア校正機(175線/インチのダイレクトグラビア版、深さ30μmを使用)を用いて各種フィルムにグラビア印刷した。実施例1および比較例1のインキは押え白I、実施例2および比較例2のインキは押え白II、実施例3〜4および比較例3〜4のインキは押え白IIIで重ね印刷を行って作製し、各種試験を実施した。

0053

印刷を行ったフィルムは、実施例1および比較例1は収縮ポリエステルフィルムである「スペースクリーンS−7053」〔厚み40μm、東洋紡績(株)製〕を使用し、実施例2および比較例2は収縮ポリスチレンフィルムである「ファンシーラップGMGS」〔厚み50μm、グンゼ(株)製〕を使用し、実施例3,4および比較例3,4は収縮ポリプロピレンフィルムである「SPG」〔厚み15μm、(株)FILMAX製〕を使用した。

0054

印刷を行った熱収縮性フィルムは以下の様な各物性を試験し、試験の結果を1〜5の5段階相対評価(5が最良)で表示する。

0055

テープ接着性セロハンテープ〔ニチバン(株)製〕にて1回剥離し、インキ皮膜脱落状態を観察する。脱落が全くなかったものを5、一部脱落したものを脱落の程度に応じて4〜2、全面脱落したものを1とする。

0056

耐ブロッキング性:印刷面と背面を重ね、その上から1平方センチメートルあたり500gの圧力がかかるように加重をかけ、40℃の恒温槽で24時間放置してインキ皮膜の脱落を観察する。評価はテープ接着性と同様に行う。

0057

ホログラム効果:印刷物の円周が28.6cmとなるように印刷物をリング状に接合し、円周20.0cmのガラス瓶〔柏洋硝子(株)製、M−225〕に収縮ポリエステルフィルム「スペースクリーンS−7053」を使用した印刷物および収縮ポリスチレンフィルム「ファンシーラップGMGS」を使用した印刷物を90℃の熱水に10秒間浸漬して収縮させて印刷面とガラス面が接触するよう装着し、収縮ポリプロピレンフィルム「SPG」を使用する印刷物を160℃の恒温槽内に15秒間放置して収縮させて同様に装着する。ガラス瓶に装着された印刷物のホログラム効果をフィルム面から観察し目視で評価する。特に良いと確認できるものを5、その程度に応じて4〜2、ホログラム効果が全く無いものを1とする。収縮ポリエステルフィルム「スペースクリーンS−7053」を使用する印刷物はテトラヒドロフラン、収縮ポリスチレンフィルム「ファンシーラップGMGS」を使用する印刷物はシクロヘキサンを用いて印刷物を接合し、収縮ポリプロピレンフィルム「SPG」を使用する印刷物はヒートシーラーを用いてフィルムを溶融させ接合する。

0058

各試験の結果を表にしたものを表4〜7に示す。表4に示すのが、収縮ポリエステルフィルムを使用し、インキIまたはインキVの上にそれぞれ押え白Iを重ねて印刷した実施例1および比較例1の試験結果である。

0059

0060

表5に示すのが、収縮ポリスチレンフィルムを使用し、インキIIおよびVIの上にそれぞれ押え白IIを重ね印刷した実施例2および比較例2の試験結果である。

0061

0062

表6に示すのが、収縮ポリプロピレンフィルムを使用し、インキIIIおよびVIIの上にそれぞれ押え白IIIを重ね印刷した実施例3および比較例3の試験結果である。

0063

0064

表7に示すのが、収縮ポリプロピレンフィルムを使用し、インキIVおよびVIIIの上にそれぞれ押え白IIIを重ね印刷した実施例4および比較例4の試験結果である。

0065

0066

以上のように、実施例1〜4と比較例1〜4を比較すると、テープ接着性および耐ブロッキング性については同等の結果が得られているが、ホログラム効果については、比較例1〜4は1〜2の評価であり、フィルムの熱収縮後におけるホログラム効果が明らかに不十分であるのに対し、本発明の熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物を用いた実施例1〜4は4〜5の評価であり、フィルムの熱収縮後においても十分なホログラム効果を有していることが明らかである。

0067

実施例における各成分および配合量などは本発明の一例であり、各実施例に限定されるものではなく、適宜変更可能である。

0068

1熱収縮性フィルム用ホログラム調インキ組成物を用いたホログラムインキ層
2ホログラム顔料
3重ね刷りインキ層
4 熱収縮性フィルム(収縮前)
21 一般的なホログラムインキ層
22 ホログラム顔料
24 熱収縮性フィルム(収縮後)

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