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技術 注射剤収納用容器、注射剤入り容器、注射剤入り容器の使用方法、および、注射剤収納用容器に注射剤を収納する方法

出願人 大日本印刷株式会社
発明者 池田孝之石川浩二
出願日 2014年9月26日 (6年2ヶ月経過) 出願番号 2014-197322
公開日 2016年5月9日 (4年6ヶ月経過) 公開番号 2016-067415
状態 特許登録済
技術分野 医療品保存・内服装置
主要キーワード アンプル瓶 各補強リブ 挿入面 収納用容器 理解のしやすさ バージンシール 開封確認 略円板形状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年5月9日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

開封確認のための構造を別に取り付ける必要が無く、且つ、注射剤吸引する時まで容器内の衛生面の質を維持することができる注射剤収納用容器を提供する。

解決手段

一側に注射針挿入面を有し、他側が開口する容器本体と、前記容器本体の前記挿入面を覆う保護カバーと、前記保護カバーと前記容器本体とを連結する連結部と、を備え、前記挿入面は、注射針が貫通可能であり、前記他側の開口は、密封可能であり、前記連結部は、前記挿入面が露出するように前記保護カバーが外される際に破壊される。

概要

背景

注射剤を保存または輸送するための容器には、密封状態を安定して保持することが求められている。このような容器として、通常、ガラス製またはプラスチック製のアンプル瓶あるいはバイアル瓶が用いられている(例えば、特許文献1参照)。

また、このような容器には、安全を確保する目的で、容器の開封、未開封を容易に識別できるような構造であることが求められている。例えば、日本国の場合、薬事法施行規則第219条に規定がある。

例えば、バイアル瓶では、容器本体の開口から容器本体に注射剤が注入された後に、キャップが容器本体の開口に嵌合されることで密封され、次に、開封確認のための構造として、シュリンクラベル巻き付けられ、もしくはバージンシールが貼り付けられる。バイアル瓶の使用時には、それらが剥がされることで開封確認が可能となる。

一方、アンプル瓶では、容器本体の開口から容器本体に注射剤が注入された後に、容器本体の開口がヒートシールされて密封される。アンプル瓶の使用時には、注射針挿入口を形成するために容器の一部が予め切り取られることで、開封確認が可能となる。

概要

開封確認のための構造を別に取り付ける必要が無く、且つ、注射剤を吸引する時まで容器内の衛生面の質を維持することができる注射剤収納用容器を提供する。一側に注射針の挿入面を有し、他側が開口する容器本体と、前記容器本体の前記挿入面を覆う保護カバーと、前記保護カバーと前記容器本体とを連結する連結部と、を備え、前記挿入面は、注射針が貫通可能であり、前記他側の開口は、密封可能であり、前記連結部は、前記挿入面が露出するように前記保護カバーが外される際に破壊される。

目的

本発明の目的は、開封確認のための構造を別に取り付ける必要が無く、且つ、注射剤を吸引する時まで容器内の衛生面の質を維持することができる注射剤収納用容器を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

一側に注射針挿入面を有し、他側が開口する容器本体と、前記容器本体の前記挿入面を覆う保護カバーと、前記保護カバーと前記容器本体とを連結する連結部と、を備え、前記挿入面は、注射針が貫通可能であり、前記他側の開口は、密封可能であり、前記連結部は、前記挿入面が露出するように前記保護カバーが外される際に破壊されることを特徴とする注射剤収納用容器

請求項2

前記他側の開口は、当該他側の開口を構成する壁面同士が密着された状態で密封可能であることを特徴とする請求項1に記載の注射剤収納用容器。

請求項3

前記他側の開口を構成する壁面は、その周囲の部分と同じ厚みかもしくは肉薄であることを特徴とする請求項2に記載の注射剤収納用容器。

請求項4

前記挿入面は、前記容器本体の前記挿入面側の端部の内周面に設けられた補強リブにより補強されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の注射剤収納用容器。

請求項5

前記保護カバーと前記容器本体とを連結する第2連結部を更に備え、前記保護カバーは、前記第2連結部をヒンジ軸として、前記挿入面から遠ざかる向きに回動可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の注射剤収納用容器。

請求項6

前記容器本体の前記挿入面側の端部の内周面には、前記挿入面に近づくにつれて前記容器本体内容積を狭くする傾斜部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の注射剤収納用容器。

請求項7

一側に注射針の挿入面を有し、他側が開口する容器本体と、前記容器本体の前記挿入面を覆う保護カバーと、前記保護カバーと前記容器本体とを連結する連結部と、を有し、前記挿入面は、注射針が貫通可能であり、前記他側の開口は、密封可能であり、前記連結部は、前記挿入面が露出するように前記保護カバーが外される際に破壊される、という注射剤収納用容器と、前記注射剤収納用容器の前記容器本体に収納された注射剤と、を備え、前記容器本体の前記他側の開口は密封されていることを特徴とする注射剤入り容器。

請求項8

請求項7に記載の注射剤入り容器の使用方法であって、前記連結部を破壊しながら前記保護カバーを退けて前記挿入面を露出させる工程と、前記容器本体の外方から注射針を前記挿入面に突き刺して前記注射剤を吸引する工程を備えたことを特徴とする使用方法。

請求項9

一側に注射針の挿入面を有し、他側が開口する容器本体と、前記容器本体の前記挿入面を覆う保護カバーと、前記保護カバーと前記容器本体とを連結する連結部と、を有し、前記挿入面は、注射針が貫通可能であり、前記他側の開口は、密封可能であり、前記連結部は、前記挿入面が露出するように前記保護カバーが外される際に破壊される、という注射剤収納用容器に注射剤を収納する方法であって、前記容器本体の前記他側の開口から当該容器本体に注射剤を注入する工程と、前記容器本体の前記他側の開口を密封する工程と、を備えたことを特徴とする方法。

技術分野

0001

本発明は、注射剤収納用容器、注射剤入り容器、注射剤入り容器の使用方法、および、注射剤収納用容器に注射剤を収納する方法に関する。

背景技術

0002

注射剤を保存または輸送するための容器には、密封状態を安定して保持することが求められている。このような容器として、通常、ガラス製またはプラスチック製のアンプル瓶あるいはバイアル瓶が用いられている(例えば、特許文献1参照)。

0003

また、このような容器には、安全を確保する目的で、容器の開封、未開封を容易に識別できるような構造であることが求められている。例えば、日本国の場合、薬事法施行規則第219条に規定がある。

0004

例えば、バイアル瓶では、容器本体の開口から容器本体に注射剤が注入された後に、キャップが容器本体の開口に嵌合されることで密封され、次に、開封確認のための構造として、シュリンクラベル巻き付けられ、もしくはバージンシールが貼り付けられる。バイアル瓶の使用時には、それらが剥がされることで開封確認が可能となる。

0005

一方、アンプル瓶では、容器本体の開口から容器本体に注射剤が注入された後に、容器本体の開口がヒートシールされて密封される。アンプル瓶の使用時には、注射針挿入口を形成するために容器の一部が予め切り取られることで、開封確認が可能となる。

先行技術

0006

実開昭61−159933号公報

発明が解決しようとする課題

0007

ところで、バイアル瓶では、注射剤が注入されて密封された後に、開封確認のための構造として、シュリンクラベルが巻き付けられ、またはバージンシールが貼り付けられる。すなわち、密封作業とは別に開封確認のための構造の取り付け作業が行われるため、製造上の手間がかかる。また、密封作業の後に開封確認のための構造の取り付け作業が行われるため、開封確認のための構造の取り付け作業は、バイアル瓶の製造業者では無く、注射剤入り容器の製造業者で行われる。そのため、注射剤入り容器の製造業者は、注射剤を注入して密封するための設備だけでなく、開封確認のための構造を取り付けるための設備をも別途に用意する必要があり、負担が大きい。

0008

一方、アンプル瓶では、注射剤の密封作業と同時に開封確認のための構造が自動的に作製されるため、製造上の手間はかからないが、注射針挿入前に容器の一部を予め切り取ることで、容器内が外気開放される。そのため、容器の一部を切り取ってから注射針を挿入して注射剤を吸引するまでの間に容器内の衛生面の質が低下するという問題もある。

0009

本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、開封確認のための構造を別に取り付ける必要が無く、且つ、注射剤を吸引する時まで容器内の衛生面の質を維持することができる注射剤収納用容器を提供することにある。また、本発明の目的は、そのような注射剤収納用容器を用いた注射剤入り容器を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

本発明の注射剤収納用容器は、
一側に注射針の挿入面を有し、他側が開口する容器本体と、
前記容器本体の前記挿入面を覆う保護カバーと、
前記保護カバーと前記容器本体とを連結する連結部と、
を備え、
前記挿入面は、注射針が貫通可能であり、
前記他側の開口は、密封可能であり、
前記連結部は、前記挿入面が露出するように前記保護カバーが外される際に破壊される。
本発明の注射剤収納用容器において、前記他側の開口は、当該他側の開口を構成する壁面同士が密着された状態で密封可能であってもよい。
本発明の注射剤収納用容器において、前記他側の開口を構成する壁面は、その周囲の部分と同じ厚みかもしくは肉薄であってもよい。
本発明の注射剤収納用容器において、前記挿入面は、前記容器本体の前記挿入面側の端部の内周面に設けられた補強リブにより補強されていてもよい。
本発明の注射剤収納用容器は、前記保護カバーと前記容器本体とを連結する第2連結部を更に備え、前記保護カバーは、前記第2連結部をヒンジ軸として、前記挿入面から遠ざかる向きに回動可能であってもよい。
本発明の注射剤収納用容器において、前記容器本体の前記挿入面側の端部の内周面には、前記挿入面に近づくにつれて前記容器本体内容積を狭くする傾斜部が設けられていてもよい。
本発明の注射剤入り容器は、
一側に注射針の挿入面を有し、他側が開口する容器本体と、
前記容器本体の前記挿入面を覆う保護カバーと、
前記保護カバーと前記容器本体とを連結する連結部と、
を有し、
前記挿入面は、注射針が貫通可能であり、
前記他側の開口は、密封可能であり、
前記連結部は、前記挿入面が露出するように前記保護カバーが外される際に破壊される、という注射剤収納用容器と、
前記注射剤収納用容器の前記容器本体に収納された注射剤と、
を備え、
前記容器本体の前記他側の開口は密封されている。
本発明は、前記された注射剤入り容器の使用方法であって、
前記連結部を破壊しながら前記保護カバーを退けて前記挿入面を露出させる工程と、
前記容器本体の外方から注射針を前記挿入面に突き刺して前記注射剤を吸引する工程
を備える。
本発明は、一側に注射針の挿入面を有し、他側が開口する容器本体と、
前記容器本体の前記挿入面を覆う保護カバーと、
前記保護カバーと前記容器本体とを連結する連結部と、
を有し、
前記挿入面は、注射針が貫通可能であり、
前記他側の開口は、密封可能であり、
前記連結部は、前記挿入面が露出するように前記保護カバーが外される際に破壊される、という注射剤収納用容器に注射剤を収納する方法であって、
前記容器本体の前記他側の開口から当該容器本体に注射剤を注入する工程と、
前記容器本体の前記他側の開口を密封する工程と、
を備える。

発明の効果

0011

本発明によれば、開封確認のための構造を別に取り付ける必要が無く、且つ、注射剤を吸引する時まで容器内の衛生面の質を維持することができる。

図面の簡単な説明

0012

図1は、本発明の一実施の形態による注射剤収納用容器を立体的に示す断面図である。
図2は、図1の注射剤収納用容器の一部を拡大して立体的に示す断面図である。
図3は、図2の注射剤収納用容器のA−A線に沿った断面図である。
図4は、図1の注射剤収納用容器を用いた注射剤入り容器を立体的に示す断面図である。
図5は、図4の注射剤入り容器において保護カバーを外して挿入面を露出させる工程を説明するための図である。
図6は、図4の注射剤入り容器から注射剤を吸引する工程を説明するための図である。
図7は、図2に対応する断面図であって、挿入面が補強リブにより補強されている態様を説明するための図である。
図8は、図2に対応する断面図であって、容器本体の天井部にストッパが設けられている態様を説明するための図である。

実施例

0013

以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示の理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。

0014

図1は、本発明の一実施の形態による注射剤収納用容器を立体的に示す断面図である。図2は、図1の注射剤収納用容器の一部を拡大して立体的に示す断面図である。図3は、図2の注射剤収納用容器のA−A線に沿った断面図である。

0015

図1乃至図3に示すように、本実施の形態による注射剤収納用容器10は、一側に注射針の挿入面13を有し、他側が開口する容器本体11と、容器本体11の挿入面13を覆う保護カバー12と、保護カバー12と容器本体11とを連結する連結部15と、を備えている。

0016

このうち容器本体11は、略円筒形状の胴部と、胴部の一端を閉塞する天井部11bと、を有している。胴部の一端を閉塞する天井部11bに注射針の挿入面13が設けられており、胴部の他端に開口14が設けられている。

0017

容器本体11の軸線方向の長さは、例えば30mm〜40mmであり、容器本体11の直径は、例えば10mm〜20mmである。

0018

容器本体11の他側の開口14は、密封可能となっている。容器本体11の他側の開口14は、当該他側の開口14を構成する壁面11a同士が密着された状態で密封可能となっていることが好ましい。この場合、容器本体11の開口14にキャップを嵌合させることなく密封できるため、毎回安定して密封することができるとともに、輸送等の振動があっても密封状態を安定して保持することができる。また、この場合、部品点数が少なくなる。他側の開口14を構成する壁面11a同士が密着された状態での密封としては、例えばヒートシールによる密封や、接着剤による密封が挙げられる。他側の開口14を構成する壁面11a同士が密着された状態での密封を容易にするために、容器本体11の他側の開口14を構成する壁面11aは、その周囲の部分、すなわち当該壁面11aに対して天井部11b側から隣接する部分、と同じ厚みかもしくはより肉薄であることが好ましい。具体的には、例えば、容器本体11の胴部のうち開口14を構成する壁面11aの厚みT3は、0.5mmであり、胴部のうち他の部分の厚みT2は、1.5mmである。

0019

また、図示された例では、容器本体11の挿入面13は、その周囲の部分より肉薄であって、注射針が容易に貫通可能となっている。挿入面13の厚みT1は、例えば0.7mmである。(校閲注釈:図面は、容器を斜め上から見下ろした形態を示しており、符号12、13の示す場所のドーム状の線は、奥側の輪郭線を示しています。)

0020

図1及び図2に示すように、容器本体11の挿入面13は、保護カバー12により覆われており、衛生性が確保されるようになっている。

0021

図示された例では、保護カバー12は、略円板形状を有しており、容器本体11の外方において挿入面13と対向して位置決めされている。保護カバー12の直径は、容器本体11の天井部11bの直径と同程度であり、例えば10mm〜20mmである。保護カバー12の外縁部のうち円周方向の一部には、径方向外向きに突出する鍔部12aが設けられている。

0022

図2に示すように、保護カバー12と容器本体11とは、連結部15および第2連結部16により連結されている。

0023

より詳しくは、連結部15および第2連結部16は、それぞれ、容器本体11の天井部11bのうち挿入面13を取り囲む周縁部と保護カバー12の周縁部との間に挟まれるように設けられている。これにより、連結部15および第2連結部16が外方に突き出すことが無く、保管時および搬送時における占有スペースコンパクトになる。また、図3に示すように、連結部15は、円周方向において鍔部12aに対応する角度位置に位置決めされており、第2連結部16は、円周方向において連結部15とは180°離れた角度位置に位置決めされている。

0024

図示された例では、連結部15および第2連結部16は、それぞれ長方形状の断面を有しており、当該断面の1辺の長さは、例えば0.3mm〜1.0mmである。

0025

このうち連結部15は、挿入面13が露出するように保護カバー12が外される際に、破壊可能となっている。一方、第2連結部16は、挿入面13が露出するように保護カバー12が外される際に、ヒンジ軸として機能するようになっている。

0026

図示された例では、連結部15には軸方向の一部に「くびれ」が形成されており、軸方向の引っ張り力に対する強度が低下されている。そのため、図5に示すように、保護カバー12の鍔部12aに上向きの外力が加えられて保護カバー12が第2連結部16をヒンジ軸として挿入面13から遠ざかる向きに回動されると、連結部15に軸方向の引っ張り力がかかり、連結部15は「くびれ」部分において破壊されるようになっている。

0027

また、図示された例では、第2連結部16にも軸方向の一部に「くびれ」が形成されており、保護カバー12が第2連結部16をヒンジ軸として挿入面13から遠ざかる向きに回動される際に、第2連結部16は「くびれ」部分において容易に湾曲または屈曲されるようになっている。第2連結部16の「くびれ」の断面積は、連結部15の「くびれ」の断面積より大きいことが好ましい。この場合、保護カバー12が第2連結部16をヒンジ軸として挿入面13から遠ざかる向きに回動される際に、第2連結部16が不所望に破壊されてしまうことを抑制できる。

0028

本実施の形態では、図2に示すように、容器本体11の胴部のうち挿入面13側の端部の内周面には、挿入面13に近づくにつれて容器本体11内の容積を狭くする傾斜部17が設けられている。図示された例では、傾斜部17は、その内側に切頭円錐形状の収容空間を画成するように、円周方向に沿ってリング状に設けられている。傾斜部17により画成される収容空間の挿入面13側の端部の内径は、他側の端部の内径より小さくされている。

0029

以上のような構成からなる注射剤収納用容器10は、例えば、割型金型を使用した樹脂射出成形により一体に、すなわち一部品として作製され得る。注射剤収納用容器10の材質としては、好ましくは透明な樹脂が用いられ、具体的には、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、シクロオレフィンポリマーCOP)等が用いられる。注射剤収納用容器10が一部品として射出成形されることで、部品点数が減り、製造時の部品管理が容易となる。

0030

なお、本実施の形態では、注射剤収納用容器10は、割型の金型を使用した樹脂の射出成形により一体に、すなわち一部品として作製されているが、これに限定されず、例えば、容器本体11と保護カバー12とが別体に、すなわち2部品として射出成形され、別体に射出成形された保護カバー12が容器本体11の天井部11bに接着剤により接着固定されてもよい。この場合、固化した接着剤によって連結部15が形成され得る。

0031

次に、以上のような注射剤収納用容器10を用いた注射剤入り容器20について説明する。

0032

図4は、本実施の形態による注射剤入り容器20を示す概略側面図である。

0033

図4に示すように、本実施の形態による注射剤入り容器20は、注射剤収納用容器10と、注射剤収納用容器10の容器本体11に収納された注射剤21と、を備えており、容器本体11の他側の開口14が当該他側の開口14を構成する壁面11a同士が密着された状態で、例えばヒートシールにより密封されている。図4の符号18は、ヒートシールされた部分を示している。

0034

容器本体11に収納される注射剤21の容量は、例えば1ml〜2mlである。注射剤21の種類は、特に限定されないが、例えば樹状細胞を含有する注射用保存液が想定される。

0035

次に、このような注射剤入り容器20の製造方法、すなわち注射剤収納用容器10に注射剤21を収納する方法を説明する。

0036

まず、図1に示すような注射剤収納用容器10が準備され、容器本体11の開口14が上向きに向けられる。

0037

次に、容器本体11の開口14が上向きに向けられた状態で、当該開口14から容器本体11の内部に注射剤21が注入される。後述するヒートシールにより注射剤21が熱変性されることを防止するために、容器本体11内に注入された注射剤21の液面は、容器本体11の開口14を構成する壁面から25mm程度離れて位置することが好ましい。

0038

次に、容器本体11の開口14が上向きに向けられた状態で、容器本体11の開口14が当該他側の開口14を構成する壁面11a同士が密着された状態で、例えばヒートシールにより密封される。

0039

次に、このような注射剤入り容器20の使用方法を説明する。

0040

まず、注射剤21が収納された注射剤入り容器20が用意される。注射剤入り容器20のうち注射針の挿入面13は、保護カバー12により覆われて、清潔に保たれている。

0041

次に、図5に示すように、保護カバー12の鍔部12aに上向きの外力が加えられて保護カバー12が第2連結部16をヒンジ軸として挿入面13から遠ざかる向きに回動されることで、挿入面13が外方に露出される。この時、第2連結部16がその「くびれ」部分において湾曲または屈曲されるとともに、連結部15に軸方向の引っ張り力がかかり、連結部15はその「くびれ」部分において破壊される。

0042

連結部15が破壊されることで、容器20が使用された可能性があることを容易に識別することができ、すなわち開封確認が可能となる。

0043

また、第2連結部16は破壊されずに湾曲されることで、保護カバー12は容器本体11から分離されずに連結されたまま残る。これにより、分離された保護カバー12が落下して、現場が散らかってしまうことを防止できる。

0044

次に、図6に示すように、容器本体11の挿入面13が下向きに向けられた状態で、注射器22の注射針23が容器本体11の外方から挿入面13に突き刺され、注射針23の先端が容器本体11に収納された注射剤21中に浸漬される。そして、注射器22のピストン24が引かれてシリンジ25の内部に負圧が形成されることで、容器本体11から注射針23を通ってシリンジ25の内部に注射剤21が吸引される。

0045

本実施の形態では、挿入面13に近づくにつれて容器本体11内の容積を狭くする傾斜部17が設けられているため、容器本体11内の注射剤21の量が少なくなった時に隅部などに液溜まりが生じて吸引できなくなることが抑制され、所望量の注射剤21を確実に吸引することが可能である。

0046

以上のような本実施の形態によれば、挿入面13が露出するように保護カバー12が外される際に連結部15が破壊されることで、容器20が使用された可能性があることを容易に識別することが可能となる。したがって、バイアル瓶のように、開封確認のための構造として、シュリンクラベルを巻き付けたり、もしくはバージンシールを貼り付けたりする必要が無く、製造上の手間がかからない。

0047

また、本実施の形態によれば、容器本体11の一側には注射針23が容易に貫通可能な挿入面13が設けられているため、注射剤吸引時に容器本体11の挿入面13に注射針23を直接突き刺して注射剤21を吸引することができる。これにより、アンプル瓶のように容器の一部を切り取って容器内を外気に開放する必要が無く、注射剤を吸引する時まで容器内の衛生面の質を維持することが可能である。

0048

なお、前述の実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。

0049

例えば、図7に示すように、注射針の挿入面13は容器本体11の挿入面13側の端部の内周面に設けられた補強リブ31により補強されていてもよい。図示された例では、容器本体11内において4枚の補強リブ31が、円周方向に対して90°おきに設けられており、各補強リブ31の肉厚は、1.0mmである。補強リブ31は、容器本体11の他の部分と一体に射出成形されている。挿入面13はその周囲の部分より肉薄であるが、このように補強リブ31により補強されることで、注射剤吸引時において注射針23が容易に貫通可能でありながら、保存時および輸送時において構造物としての強度を改善することが可能である。

0050

また、図8に示すように、容器本体11の天井部11bには外方に突き出すようにストッパ32が設けられていてもよい。この場合、容器本体11の外方から挿入面13に注射針23が突き刺される際に、ストッパ32の先端がシリンジ25の端部に当接することで、注射針23の更なる挿入が規制され、注射針23の先端が容器本体11のヒートシールされた部分18を突き破ってしまうことを防止できる。

0051

また、前述の実施の形態では、容器本体11の他側の開口14が、当該他側の開口14を構成する壁面11a同士が密着された状態で密封可能であったが、これに限定されず、例えば容器本体11の他側の開口14にキャップが嵌合されることで密封可能であってもよい。この場合、注射剤入り容器の製造業者側において、たとえばヒートシール用の特殊な設備を用意することが不要であり、負担が少なくなる。

0052

また、前述の実施の形態では、容器本体11と保護カバー12とが連結部15および第2連結部16により連結されていたが、これに限定されず、第2連結部16が省略されて容器本体11と保護カバー12とが連結部15だけで連結されていてもよい。この場合、挿入面13を露出させる際に保護カバー12が容器本体11から分離されるため、図6に示すように、下向きに向けられた挿入面13に注射針23を突き刺す時に、保護カバー12が容器本体11から垂れ下がって注射針23と干渉することが防止される。また、連結部15は、円周方向に間隔を空けて複数設けられていてもよいし、円周方向に沿ってリング状に設けられていてもよい。円周方向に沿ってリング状に設けられていれば、挿入面13の衛生性をより確実に維持することができる。

0053

10注射剤収納用容器
11容器本体
11a 開口を構成する壁面
11b天井部
12保護カバー
12a 鍔部
13挿入面
14 開口
15 連結部
16 第2連結部
17 傾斜部
18ヒートシールされた部分
20 注射剤入り容器
21 注射剤
22注射器
23注射針
24ピストン
25シリンジ
31補強リブ
32 ストッパ

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