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技術 発熱体収納装置用冷却システム

出願人 パナソニックIPマネジメント株式会社
発明者 石川晃一
出願日 2014年9月25日 (6年3ヶ月経過) 出願番号 2014-195440
公開日 2016年4月28日 (4年7ヶ月経過) 公開番号 2016-066735
状態 未査定
技術分野 換気3 計算機・ガイダンスオペレータ 電気装置の冷却等
主要キーワード 冷却信号 通常流れ 運転温度条件 屋外設置機器 内外空気 伝熱作用 補助冷却装置 電流信号線
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (11)

課題

本発明は、主冷却装置と、補助冷却装置を用いた発熱体収納装置冷却システムにおいて、主冷却装置の冷却機能喪失時に冷却動作を確実にさせ得ることを目的とする。

解決手段

空気熱交換形空調機1のコントロール基板17に発熱体収納装置101内外の温度を認識する温度判断手段22を設け、主冷却装置としてのヒートポンプ式空調機103の入力電流iを空気熱交換形空調機1の電流監視手段23で監視し、「主冷却装置電流低下状」態を判断し、温度判断手段22により判断した空気熱交換形空調機1の「運転温度条件」、「停止運転条件」や「運転準備温度条件」とこの「主冷却装置電流低下状態」情報から運転指示手段24が第1送風ファン3および第2送風ファン4の駆動/停止を行うことにより、主冷却装置の冷却機能喪失時に、空気熱交換形空調機1が発熱体収納装置101内の冷却を行うことができる。

概要

背景

従来、この種の発熱体収納装置用冷却システムとして、冷媒を用いたヒートポンプ式空調機主冷却装置として、空気熱交換形空調機補助冷却装置として、独立した空調機を用いて発熱体収納箱としての電話基地局を冷却するシステムがあり、図7に示したものなどが一般的であった。(先行文献として特許文献1を参照)。

以下、その発熱体収納装置用冷却システムについて 図8、図9および図10を参照しながら説明する。

図8に示すように、発熱体収納装置101内には、熱負荷を発生する通信機102と、主冷却装置としてのヒートポンプ式空調機103の室内機103aが設置され、この発熱体収納装置101外にコンプレッサーを備えたヒートポンプ式空調機103の室外機103bが設置されている。この室外機103bと室内機103aは冷媒配管104で接続され、発熱体収納装置101内の室内温度TINを検知する主冷却室温センサー105と温度を判断する主冷却制御装置106が室内機103a内に備えられている。発熱体収納装置101の外壁に補助冷却装置としての空気熱交換形空調機107が備えられている。この空気熱交換形空調機107は、本体ケース108と、第1送風ファン109および第2送風ファン110と、熱交換器111を備えている。さらに、空気熱交換形空調機107は、補助冷却制御装置112と、補助冷却室温センサー113と補助冷却外気温センサー114を備えている。本体ケース108は、外気(第1環境)用の第1吸気口115と第1吐出口116および発熱体収納装置101内(第2環境)用の第2吸気口117と第2吐出口118を有する。第1送風ファン109は、外気(第1環境)用で、第2送風ファン110は、発熱体収納装置101内(第2環境)用ので、共に本体ケース108内に設けられたものである。熱交換器111は、本体ケース108内において外気(第1環境)の空気と発熱体収納装置101内(第2環境)の空気を直接入り交じること無く熱交換を行うものである。補助冷却制御装置112は、第1送風ファン109と第2送風ファン110を制御する。補助冷却室温センサー113は、発熱体収納装置101内の室内温度TINを計測するべく第2吸気口117内に設けられている。補助冷却外気温センサー114は、発熱体収納装置101外の外気温度TOUTを計測するべく第1吸気口115内に設けられている。室内温度TINと外気温度TOUTを熱交換する空気熱交換形空調機107は、室内温度TINが外気温度TOUTより高く空気熱交換性能が発揮される室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差がないと冷却性能が発揮されない。そのため、空気熱交換形空調機107は、予め設定された室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差ΔTを越えると運転するようになっている。これにより、発熱体収納装置101を室内温度TX1からTX2の間で冷却する際には、図9の温度領域における運転分布図に示すように、ドット部で示すヒートポンプ式空調機103のみが運転する温度領域とヒートポンプ式空調機103および空気熱交換形空調機107の両方が運転する温度領域が存在することになる。

上記構成において、通信機102の発熱に応じ、ヒートポンプ式空調機103および空気熱交換形空調機107による発熱体収納装置101内を冷却した際の室内温度TINの時間経過の様子を図10(a)に示す。通信機102が動作すると、その発熱のため、発熱体収納装置101内の室内温度TINは徐々に上昇する。時刻taが経過して室内温度TX1に達すると、主冷却制御装置106が室内温度TINをTX1と判断する。そして、ヒートポンプ式空調機103が運転を開始し、室内温度TX2を越えないように発熱体収納装置101を冷却する。一方、空気熱交換形空調機107では、室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差がΔTを越え、且つ、室内温度TINをTX1と補助冷却制御装置112が判断した場合には、第1送風ファン109および第2送風ファン110を駆動し、発熱体収納装置101を冷却する。しかし、室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差がΔTを越えていないと補助冷却制御装置112が判断した場合には、第1送風ファン109および第2送風ファン110を停止させる。これにより、発熱体収納装置101内の冷却は、前記ヒートポンプ式空調機103のみで行うこととなる。

ここで、ヒートポンプ式空調機103が故障して運転ができなくなると、発熱体収納装置101内を冷却する冷却能力落ちる。例えば、図10(b)に示す通り、経過時刻tbにてヒートポンプ式空調機103が故障したとすると、点線Xのような室内温度TINの温度変化ができなくなり、一点鎖線Yに示したように室内温度TINが急速に上昇することになる。この時、既に室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差がΔTを越えている場合は、経過時刻tbの時点で空気熱交換形空調機107が運転しているため、実線Aに示す通り室内温度TINは緩やかな温度変化となる。しかし、室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差がΔTを越えていない場合は、経過時刻tbの時点で空気熱交換形空調機107が運転していない。このため、室内温度TINの急速な上昇によって室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差がΔTを越えるまで、空気熱交換形空調機107は運転せずに待つこととなる。従って、それだけ室内温度TINがより高温となってから空気熱交換形空調機107が運転し、発熱体収納装置101の内部が冷却されることとなり、実線Bに示すように室内温度TINはかなり高温となってしまっていた。

概要

本発明は、主冷却装置と、補助冷却装置を用いた発熱体収納装置冷却システムにおいて、主冷却装置の冷却機能喪失時に冷却動作を確実にさせ得ることを目的とする。空気熱交換形空調機1のコントロール基板17に発熱体収納装置101内外の温度を認識する温度判断手段22を設け、主冷却装置としてのヒートポンプ式空調機103の入力電流iを空気熱交換形空調機1の電流監視手段23で監視し、「主冷却装置電流低下状」態を判断し、温度判断手段22により判断した空気熱交換形空調機1の「運転温度条件」、「停止運転条件」や「運転準備温度条件」とこの「主冷却装置電流低下状態」情報から運転指示手段24が第1送風ファン3および第2送風ファン4の駆動/停止を行うことにより、主冷却装置の冷却機能喪失時に、空気熱交換形空調機1が発熱体収納装置101内の冷却を行うことができる。

目的

このような発熱体収納装置用冷却システムにおいて、補助冷却装置は防塵性防湿性に優れた冷却装置であって、主冷却装置の冷却機能喪失時に、補助冷却装置が発熱体収納装置の冗長的な冷却動作を行うことができ、低コストで低施工性な発熱体収納装置用冷却システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

発熱体収納された発熱体収納装置の内部を冷却する主冷却装置と、補助冷却装置を備え、前記主冷却装置に供給される電源線電流検出器を挿入し、この電流検出器を前記補助冷却装置に接続し、前記補助冷却装置には、この補助冷却装置の運転停止指示を行う運転指示手段と、発熱体収納装置内室内温度を検出する室内温度検知手段と、発熱体収納装置外の外気温度を検出する外気温度検知手段と、前記電流検出器からの信号を前記主冷却装置の入力電流として検知監視し、この入力電流が予め設定した前記主冷却装置の運転する入力電流より低い電流閾値を下回った場合に、前記運転指示手段に対し、主冷却装置電流低下状態を送信する電流監視手段と、前記室内温度検知手段と前記外気温度検知手段による温度情報を入力し、前記運転指示手段に対し、前記補助冷却装置の運転温度条件停止温度条件あるいは運転準備温度条件送付する温度判断手段と、を備え、前記温度判断手段は、外気温度が室内温度より予め設定した閾値温度差分低い場合で、且つ、室内温度が予め設定した補助冷却装置運転閾値温度以上である場合に、前記運転温度条件と判断し、外気温度が室内温度より予め設定した閾値温度差分高い場合、あるいは、室内温度が予め設定した補助冷却装置運転閾値温度より低い場合に、に前記停止温度条件と判断し、前記運転温度条件ではないが外気温度が室内温度より高くなった場合で、且つ、室内温度が予め設定した補助冷却装置の運転閾値温度以上である場合に、運転準備温度条件と判断し、前記運転指示手段では、前記温度判断手段からの前記運転温度条件、前記停止温度条件あるいは前記運転準備温度条件、および前記電流監視手段からの前記主冷却装置電流低下状態情報に基づき、前記補助冷却装置を動作させることを特徴とする発熱体収納装置用冷却システム

請求項2

運転指示手段において、運転温度条件または運転準備温度条件の場合で、且つ、主冷却装置電流低下状態情報が電流監視手段から入力された場合において、送風手段を最大回転数にて駆動させることを特徴とする発熱体収納装置用冷却システム。

請求項3

電流検出器を分割コアカレントトランスとしたことを特徴とする請求項1乃至2いずれかひとつに記載の発熱体収納装置用冷却システム。

請求項4

発熱体収納装置内に備えた蓄電装置に接続された直流電源を補助冷却装置の電源とすることを特徴とする請求項1〜3いずれかひとつに記載の発熱体収納装置用冷却システム。

請求項5

主冷却装置は、冷媒を用いたヒートポンプ式空調機とした請求項1〜4いずれかひとつに記載の発熱体収納装置用冷却システム。

請求項6

補助冷却装置は、発熱体収納装置の内外空気遮蔽する熱交換器を備えた空気熱交換形空調機とした請求項1〜5いずれかひとつに記載の発熱体収納装置用冷却システム。

技術分野

0001

本発明は、発熱体収納された発熱体収納装置を冷却するために、主冷却装置と、補助冷却装置を用いた冷却システムにおいて、主冷却装置の冷却機能喪失時における補助冷却装置の動作を確実にさせ得るものである。

背景技術

0002

従来、この種の発熱体収納装置用冷却システムとして、冷媒を用いたヒートポンプ式空調機を主冷却装置として、空気熱交換形空調機を補助冷却装置として、独立した空調機を用いて発熱体収納箱としての電話基地局を冷却するシステムがあり、図7に示したものなどが一般的であった。(先行文献として特許文献1を参照)。

0003

以下、その発熱体収納装置用冷却システムについて図8図9および図10を参照しながら説明する。

0004

図8に示すように、発熱体収納装置101内には、熱負荷を発生する通信機102と、主冷却装置としてのヒートポンプ式空調機103の室内機103aが設置され、この発熱体収納装置101外にコンプレッサーを備えたヒートポンプ式空調機103の室外機103bが設置されている。この室外機103bと室内機103aは冷媒配管104で接続され、発熱体収納装置101内の室内温度TINを検知する主冷却室温センサー105と温度を判断する主冷却制御装置106が室内機103a内に備えられている。発熱体収納装置101の外壁に補助冷却装置としての空気熱交換形空調機107が備えられている。この空気熱交換形空調機107は、本体ケース108と、第1送風ファン109および第2送風ファン110と、熱交換器111を備えている。さらに、空気熱交換形空調機107は、補助冷却制御装置112と、補助冷却室温センサー113と補助冷却外気温センサー114を備えている。本体ケース108は、外気(第1環境)用の第1吸気口115と第1吐出口116および発熱体収納装置101内(第2環境)用の第2吸気口117と第2吐出口118を有する。第1送風ファン109は、外気(第1環境)用で、第2送風ファン110は、発熱体収納装置101内(第2環境)用ので、共に本体ケース108内に設けられたものである。熱交換器111は、本体ケース108内において外気(第1環境)の空気と発熱体収納装置101内(第2環境)の空気を直接入り交じること無く熱交換を行うものである。補助冷却制御装置112は、第1送風ファン109と第2送風ファン110を制御する。補助冷却室温センサー113は、発熱体収納装置101内の室内温度TINを計測するべく第2吸気口117内に設けられている。補助冷却外気温センサー114は、発熱体収納装置101外の外気温度TOUTを計測するべく第1吸気口115内に設けられている。室内温度TINと外気温度TOUTを熱交換する空気熱交換形空調機107は、室内温度TINが外気温度TOUTより高く空気熱交換性能が発揮される室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差がないと冷却性能が発揮されない。そのため、空気熱交換形空調機107は、予め設定された室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差ΔTを越えると運転するようになっている。これにより、発熱体収納装置101を室内温度TX1からTX2の間で冷却する際には、図9の温度領域における運転分布図に示すように、ドット部で示すヒートポンプ式空調機103のみが運転する温度領域とヒートポンプ式空調機103および空気熱交換形空調機107の両方が運転する温度領域が存在することになる。

0005

上記構成において、通信機102の発熱に応じ、ヒートポンプ式空調機103および空気熱交換形空調機107による発熱体収納装置101内を冷却した際の室内温度TINの時間経過の様子を図10(a)に示す。通信機102が動作すると、その発熱のため、発熱体収納装置101内の室内温度TINは徐々に上昇する。時刻taが経過して室内温度TX1に達すると、主冷却制御装置106が室内温度TINをTX1と判断する。そして、ヒートポンプ式空調機103が運転を開始し、室内温度TX2を越えないように発熱体収納装置101を冷却する。一方、空気熱交換形空調機107では、室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差がΔTを越え、且つ、室内温度TINをTX1と補助冷却制御装置112が判断した場合には、第1送風ファン109および第2送風ファン110を駆動し、発熱体収納装置101を冷却する。しかし、室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差がΔTを越えていないと補助冷却制御装置112が判断した場合には、第1送風ファン109および第2送風ファン110を停止させる。これにより、発熱体収納装置101内の冷却は、前記ヒートポンプ式空調機103のみで行うこととなる。

0006

ここで、ヒートポンプ式空調機103が故障して運転ができなくなると、発熱体収納装置101内を冷却する冷却能力落ちる。例えば、図10(b)に示す通り、経過時刻tbにてヒートポンプ式空調機103が故障したとすると、点線Xのような室内温度TINの温度変化ができなくなり、一点鎖線Yに示したように室内温度TINが急速に上昇することになる。この時、既に室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差がΔTを越えている場合は、経過時刻tbの時点で空気熱交換形空調機107が運転しているため、実線Aに示す通り室内温度TINは緩やかな温度変化となる。しかし、室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差がΔTを越えていない場合は、経過時刻tbの時点で空気熱交換形空調機107が運転していない。このため、室内温度TINの急速な上昇によって室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差がΔTを越えるまで、空気熱交換形空調機107は運転せずに待つこととなる。従って、それだけ室内温度TINがより高温となってから空気熱交換形空調機107が運転し、発熱体収納装置101の内部が冷却されることとなり、実線Bに示すように室内温度TINはかなり高温となってしまっていた。

先行技術

0007

特開平11−135972号公報

発明が解決しようとする課題

0008

このような従来の発熱体収納装置用冷却システムにおいては、主冷却装置自身の故障や主冷却装置の電源停電時により発熱体収納装置の室内温度が急速に上昇し、通信機などの発熱体装置を停止させてしまう。あるいは、最悪の場合は、発熱体装置の故障などの2次障害を招くことがある。そのため、主冷却装置の異常により冷却機能喪失が生じても、少しでも長く、できれば主冷却装置の故障メンテを行うまでに冗長的に補助冷却装置が発熱体収納装置の冷却を行うことが求められている。

0009

このような発熱体収納装置用冷却システムにおいて、補助冷却装置は防塵性防湿性に優れた冷却装置であって、主冷却装置の冷却機能喪失時に、補助冷却装置が発熱体収納装置の冗長的な冷却動作を行うことができ、低コストで低施工性な発熱体収納装置用冷却システムを提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0010

そして、この目的を達成するめに本発明は、発熱体が収納された発熱体収納装置の内部を冷却する主冷却装置と、補助冷却装置を備え、前記主冷却装置に供給される電源線電流検出器を挿入し、この電流検出器を前記補助冷却装置に接続し、前記補助冷却装置には、この補助冷却装置の運転/停止指示を行う運転指示手段と、発熱体収納装置内の室内温度を検出する室内温度検知手段と、発熱体収納装置外の外気温度を検出する外気温度検知手段と、前記電流検出器からの信号を前記主冷却装置の入力電流として検知監視し、この入力電流が予め設定した前記主冷却装置の運転する入力電流より低い電流閾値を下回った場合に、前記運転指示手段に対し、主冷却装置電流低下状態を送信する電流監視手段と、前記室内温度検知手段と前記外気温度検知手段による温度情報を入力し、前記運転指示手段に対し、前記補助冷却装置の運転温度条件停止温度条件あるいは運転準備温度条件送付する温度判断手段と、を備え、前記温度判断手段は、外気温度が室内温度より予め設定した閾値温度差分低い場合で、且つ、室内温度が予め設定した補助冷却装置運転閾値温度以上である場合に、前記運転温度条件と判断し、外気温度が室内温度より予め設定した閾値温度差分高い場合、あるいは、室内温度が予め設定した補助冷却装置運転閾値温度より低い場合に、に前記停止温度条件と判断し、前記運転温度条件ではないが外気温度が室内温度より高くなった場合で、且つ、室内温度が予め設定した補助冷却装置の運転閾値温度以上である場合に、運転準備温度条件と判断し、前記運転指示手段では、前記温度判断手段からの前記運転温度条件、前記停止温度条件あるいは前記運転準備温度条件、および前記電流監視手段からの前記主冷却装置電流低下状態情報に基づき、前記補助冷却装置を動作させることを特徴としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。

発明の効果

0011

本発明によれば、発熱体が収納された発熱体収納装置の内部を冷却する主冷却装置と、補助冷却装置を備え、前記主冷却装置に供給される電源線に電流検出器を挿入し、この電流検出器を前記補助冷却装置に接続し、前記補助冷却装置には、 この補助冷却装置の運転/停止指示を行う運転指示手段と、発熱体収納装置内の室内温度を検出する室内温度検知手段と、発熱体収納装置外の外気温度を検出する外気温度検知手段と、前記電流検出器からの信号を前記主冷却装置の入力電流として検知監視し、この入力電流が予め設定した前記主冷却装置の運転する入力電流より低い電流閾値を下回った場合に、前記運転指示手段に対し、主冷却装置電流低下状態を送信する電流監視手段と、前記室内温度検知手段と前記外気温度検知手段による温度情報を入力し、前記運転指示手段に対し、前記補助冷却装置の運転温度条件、停止温度条件あるいは運転準備温度条件を送付する温度判断手段と、を備え、前記温度判断手段は、外気温度が室内温度より予め設定した閾値温度差分低い場合で、且つ、室内温度が予め設定した補助冷却装置運転閾値温度以上である場合に、前記運転温度条件と判断し、外気温度が室内温度より予め設定した閾値温度差分高い場合、あるいは、室内温度が予め設定した補助冷却装置運転閾値温度より低い場合に、に前記停止温度条件と判断し、前記運転温度条件ではないが外気温度が室内温度より高くなった場合で、且つ、室内温度が予め設定した補助冷却装置の運転閾値温度以上である場合に、運転準備温度条件と判断し、前記運転指示手段では、前記温度判断手段からの前記運転温度条件、前記停止温度条件あるいは前記運転準備温度条件、および前記電流監視手段からの前記主冷却装置電流低下状態情報に基づき、前記補助冷却装置を動作させるという構成にしたことにより、主冷却装置の入力電流を補助冷却装置で検知監視し、発熱体収納箱内外の温度を認識することとなるので、主冷却装置の冷却機能喪失時にも補助冷却装置自身の判断で発熱体収納装置内の冷却を直ちに行うことができるという効果を得ることができる。

図面の簡単な説明

0012

本発明の実施の形態1の発熱体収納装置冷却システムの構成を示す図
同実施の形態1の制御装置の構成を示すブロック図
同実施の形態1の時間経過における室内温度変化の一例を表すグラフ
本発明の実施の形態1の発熱体収納装置冷却システムの別の構成を示す図
本発明の実施の形態1の発熱体収納装置冷却システムの別の構成を示す図
本発明の実施の形態2の制御装置の構成を示すブロック図
同実施の形態2の時間経過における室内温度変化の一例を表すグラフ
従来の発熱体収納装置冷却システムの構成を示す図
発熱体収納装置冷却システムの温度領域における運転分布図
同従来例の時間経過における室内温度変化の一例を表すグラフ

実施例

0013

本発明の請求項1記載の発熱体収納装置用冷却システムは、発熱体が収納された発熱体収納装置の内部を冷却する主冷却装置と、補助冷却装置を備え、前記主冷却装置に供給される電源線に電流検出器を挿入し、この電流検出器を前記補助冷却装置に接続し、前記補助冷却装置には、 この補助冷却装置の運転/停止指示を行う運転指示手段と、発熱体収納装置内の室内温度を検出する室内温度検知手段と、発熱体収納装置外の外気温度を検出する外気温度検知手段と、前記電流検出器からの信号を前記主冷却装置の入力電流として検知監視し、この入力電流が予め設定した前記主冷却装置の運転する入力電流より低い電流閾値を下回った場合に、前記運転指示手段に対し、主冷却装置電流低下状態を送信する電流監視手段と、前記室内温度検知手段と前記外気温度検知手段による温度情報を入力し、前記運転指示手段に対し、前記補助冷却装置の運転温度条件、停止温度条件あるいは運転準備温度条件を送付する温度判断手段と、を備え、前記温度判断手段は、 外気温度が室内温度より予め設定した閾値温度差分低い場合で、且つ、室内温度が予め設定した補助冷却装置運転閾値温度以上である場合に、前記運転温度条件と判断し、外気温度が室内温度より予め設定した閾値温度差分高い場合、あるいは、室内温度が予め設定した補助冷却装置運転閾値温度より低い場合に、に前記停止温度条件と判断し、前記運転温度条件ではないが外気温度が室内温度より高くなった場合で、且つ、室内温度が予め設定した補助冷却装置の運転閾値温度以上である場合に、運転準備温度条件と判断し、前記運転指示手段では、前記温度判断手段からの前記運転温度条件、前記停止温度条件あるいは前記運転準備温度条件、および前記電流監視手段からの前記主冷却装置電流低下状態情報に基づき、前記補助冷却装置を動作させるという構成を有する。これにより、主冷却装置の入力電流を補助冷却装置で検知監視し、発熱体収納箱内外の温度を認識することとなるので、主冷却装置の冷却機能喪失時にも補助冷却装置自身の判断で発熱体収納装置内の冷却を直ちに行うことができるという効果を奏する。

0014

また、運転指示手段において、運転温度条件または運転準備温度条件の場合で、且つ、主冷却装置電流低下状態情報が電流監視手段から入力された場合において、送風手段を最大回転数にて駆動させることを特徴としたという構成にしてもよい。これにより、主冷却装置の冷却機能喪失時にも補助冷却装置自身の判断で発熱体収納装置内の冷却を補助冷却装置の最大冷却性能で直ちに行うことができるという効果を奏する。

0015

また、電流検出器を分割コアカレントトランスとしたという構成にしてもよい。これにより、主冷却装置の電源線の配線が既に終わっていても後から電源線に電流検出器としての分割コア式カレントトランスを挿入することが容易に施工できるという効果を奏する。

0016

また、発熱体収納装置内に備えた蓄電装置に接続された直流電源を補助冷却装置の電源とするという構成にしてもよい。これにより、主冷却装置の電源が停電したことによる冷却機能喪失時にも補助冷却装置自身の判断で発熱体収納装置の冷却を直ちに行うことができるという効果を奏する。

0017

また、主冷却装置は、冷媒を用いたヒートポンプ式空調機としたという構成にしてもよい。これにより、強力な冷却性能を有する空調機を利用することにより主冷却装置として発熱体収納装置内を効率良く冷却することができるという効果を奏する。

0018

また、補助冷却装置は、発熱体収納装置の内外空気遮蔽する熱交換器を備えた空気熱交換形空調機としたという構成にしてもよい。これにより、空気熱交換形空調機に備えた熱交換器により発熱体収納装置の内外空気を遮蔽することで防塵防湿性能を発揮するという効果を奏する。

0019

以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。

0020

(実施の形態1)
図1および図2に示すように、発熱体収納装置101内には、通信機102と、空気熱交換形空調機1が備えられている。通信機102は、自身の運転により熱負荷を発生する発熱体である。空気熱交換形空調機1は、補助冷却装置として発熱体収納装置101の外壁に備えられている。この空気熱交換形空調機1は、本体ケース2と、この本体ケース2内に第1送風ファン3、第2送風ファン4および熱交換器5を備えている。本体ケース2は、外気(第1環境)用の第1吸気口6と第1吐出口7および発熱体収納装置101内(第2環境)用の第2吸気口8と第2吐出口9を有している。第1送風ファン3は、外気(第1環境)用であり、第2送風ファン4は、発熱体収納装置101内(第2環境)用である。熱交換器5は、本体ケース2内において外気(第1環境)の空気と発熱体収納装置101内(第2環境)の空気を直接入り交じること無く熱交換を行う。また、空気熱交換形空調機1は、第1送風ファン3と第2送風ファン4を制御する補助冷却制御装置10を備えている。そして、補助冷却室温センサー11と補助冷却外気温センサー12がそれぞれ補助冷却制御装置10に接続される。補助冷却室温センサー11は、発熱体収納装置101内の室内温度TINを計測するべく第2吸気口8内に設けられる。補助冷却外気温センサー12は、発熱体収納装置101外の外気温度TOUTを計測するべく第1吸気口6内に設けられる。

0021

発熱体収納装置101内には、主冷却装置としてのヒートポンプ式空調機103の室内機103aが設置される。発熱体収納装置101外には、コンプレッサーを備えたヒートポンプ式空調機103の室外機103bが設置されている。室外機103bと室内機103aは冷媒配管104で接続されている。主冷却室温センサー105は、発熱体収納装置101内の室内温度TINを検知する。室内温度TINを判断する主冷却制御装置106が室内機103a内に備えられている。主冷却室温センサー105は、主冷却制御装置106に接続されている。室外機103bには、発熱体収納装置101より交流電源13が電源として供給され、その電源線14の一つに電流検出器としての分割コア式カレントトランス15が挿入されている。この分割コア式カレントトランス15と補助冷却制御装置10が電流信号線16で接続されている。ここで、発熱体収納装置101内の室内温度TINは、下限温度T1から上限温度T2の間で保温することと設計されている。そこで、室内温度TINが下限温度T1以上となった場合に、主冷却制御装置106には室内機103aおよび室外機103bを直ちに運転させるための主冷却装置運転閾値温度T1aが下限温度T1と同じ値で予め設定されている。

0022

また、図2に示すように、補助冷却制御装置10内には、コントロール基板17と第1送風ファン3・第2送風ファン4を駆動制御する第1インバーター18および第2インバーター19が備えられている。そして、補助冷却室温センサー11および補助冷却外気温センサー12は、コントロール基板17に備えた室内温度検知手段20および外気温度検知手段21に接続されている。コントロール基板17には、室内温度検知手段20と外気温度検知手段21が接続された温度判断手段22が備えられている。また、コントロール基板17には、分割コア式カレントトランス15からの電流信号を入力し、ヒートポンプ式空調機103の入力電流iとして検知監視する電流監視手段23が備えられている。また、コントロール基板17には、温度判断手段22および電流監視手段23からの信号を入力し、第1インバーター18および第2インバーター19に運転指示を行う運転指示手段24が備えられている。

0023

ここで、温度判断手段22には、閾値温度差ΔToおよび補助冷却装置運転閾値温度T1bが予め設定されている。閾値温度差ΔToは、室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差で、空気熱交換形空調機1を駆動する判断に用いる。また、補助冷却装置運転閾値温度T1bは、発熱体収納装置101内の室内温度TINを下限温度T1から上限温度T2の間で保温するための下限温度T1と同じ値とし、空気熱交換形空調機1を駆動する判断に用いる。電流監視手段23には、ヒートポンプ式空調機103の運転する入力電流iより低い電流閾値I1が予め設定されている。

0024

温度判断手段22では、室内温度TINが外気温度TOUTより閾値温度差ΔTo以上の場合、且つ、室内温度TINが補助冷却装置運転閾値温度T1b以上である場合に、空気熱交換形空調機1の「運転温度条件」と判断する。また、室内温度TINが外気温度TOUTより低い場合、あるいは、室内温度TINが補助冷却装置運転閾値温度T1bより低い場合には、空気熱交換形空調機1の「停止温度条件」と判断する。また、閾値温度差ΔToより下回るが室内温度TINが外気温度TOUTより高い場合、つまりΔTo≧TIN−TOUT≧0のときであって、且つ、室内温度TINが補助冷却装置運転閾値温度T1b以上である場合に、「運転準備温度条件」と判断する。

0025

電流監視手段23では、ヒートポンプ式空調機103の入力電流iが所定の電流閾値I1より低い場合には、「主冷却装置電流低下」と判断し、運転指示手段24に伝達している。

0026

運転指示手段24では、温度判断手段22からの「運転温度条件」および「運転準備温度条件」情報と、電流監視手段23からの「主冷却装置電流低下」情報が入力された場合に、「主冷却装置機能喪失状態」と判断する。ここで、「主冷却装置冷却機能喪失状態」とは、ヒートポンプ式空調機103が下限温度T1以上となり冷却動作し通常流れるべき入力電流iに対し、実際の入力電流iが電流閾値I1を下回ったことから推定し得る主冷却装置の冷却機能喪失状態のことである。(以下記述においても同様である。)。

0027

なお、通信機102の発熱量、発熱体収納装置101への日射量、および外気温度TOUTの最高温度などを案して、室内温度TINが上限温度T2以内に納まるようにヒートポンプ式空調機103の冷却性能は予め設計されており、本記述では詳細は記載しない。

0028

このような構成により、発熱する通信機102を運転すると、発熱体収納装置101内の室内温度TINが上昇する。この室内温度TINは、ヒートポンプ式空調機103および空気熱交換形空調機1により発熱体収納装置101内を冷却されて変化する。この変化の様子を図3(a)に示し、図3(b)には、ヒートポンプ式空調機103の入力電流iの変化を模して表している。ここで、室内温度TINの下限温度T1(例えば25℃)と室内温度TINの上限温度T2(例えば35℃)は、発熱体収納装置101内の保温すべき室内温度TINの範囲を示している。また、時刻tbでヒートポンプ式空調機103が故障したことを表している。

0029

以下、図3(a)、図3(b)を用いて本実施の形態における最も特徴的な部分を説明する。

0030

図3に示すように、時刻0で、通信機102を運転させると、その発熱のため、発熱体収納装置101内の室内温度TINは徐々に上昇してくる。時刻taに到達した時点で、主冷却室温センサー105を通じて主冷却制御装置106では、室内温度TINが主冷却制御装置運転閾値温度T1a(例えば25℃)以上と判断する。このとき、主冷却制御装置106ではヒートポンプ式空調機103を運転すべき状態と判断し、室内機103aおよび室外機103bを運転させて、発熱体収納装置101内を冷却する。

0031

一方、空気熱交換形空調機1では、時刻taにおいて、室内温度検知手段20は、補助冷却室温センサー11の信号により、室内温度TINを検出し、温度判断手段22に入力する。また、外気温度検知手段21は、補助冷却外気温センサー12の信号により外気温度TOUTを検出し、温度判断手段22に入力する。そして温度判断手段22では、室内温度検知手段20と外気温度検知手段21による室内温度TINと外気温度TOUTにもとづき、運転条件を判断する。すなわち、温度判断手段22では、室内温度TINが補助冷却装置運転閾値温度T1b(例えば25℃)以上となったので、室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差が閾値温度差ΔTo(例えば、5℃)を越えている場合には、空気熱交換形空調機1の「運転温度条件」と判断する。そして、温度判断手段22は運転指示手段24に「運転温度条件」情報を送信する。運転指示手段24は、「運転温度条件」情報に基づき、第1インバーター18および第2インバーター19に運転指示を行う。そして、第1送風ファン3および第2送風ファン4が回転し、熱交換器5の伝熱作用により発熱体収納装置101内を外気側と室内側を遮蔽した状態で冷却する。すなわち、ヒートポンプ式空調機103および空気熱交換形空調機1で発熱体収納装置101内を冷却していることとなる。

0032

また、温度判断手段22で室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差が閾値温度差ΔToを越えていない「停止温度条件」と判断した場合には、運転指示手段24は、第1インバーター18および第2インバーター19に停止指示を行う。そして、第1送風ファン3および第2送風ファン4は停止し、熱交換器5の伝熱作用は機能せず、発熱体収納装置101内はヒートポンプ式空調機103のみで冷却していることとなる。

0033

ところが、時刻tbに達して、ヒートポンプ式空調機103に故障が生じると発熱体収納装置101内を冷却する能力が落ちるので、空気熱交換形空調機1の冷却運転がなければ、室内温度TINは一点鎖線Yに示すように急速に上昇する。このとき、ヒートポンプ式空調機103の入力電流iはほとんど流れない状態となり、電流閾値I1を下回る。空気熱交換形空調機1の電流監視手段23は、分割コア式カレントトランス15にて検出した入力電流iの電流信号が予め設定された電流閾値I1を下回り、「主冷却装置電流低下」と直ちに判断する。そして、電流監視手段23は、運転指示手段24に直ちに「主冷却装置電流低下」情報を伝達する。

0034

このとき、運転指示手段24では、温度判断手段22から「運転温度条件」(TIN−TOUT≧ΔTo、且つ、TIN≧T1b(=T1=T1a))の情報が伝達されていれば、「主冷却装置冷却機能喪失状態」と直ちに判断する。そして、運転指示手段24は、第1インバーター18および第2インバーター19に最大運転の指示を行い、第1送風ファン3および第2送風ファン4が最大回転数で回転する。これにより実線Aで示すところの空気熱交換形空調機1による冷却運転が行われる。

0035

また、運転指示手段24に対し、温度判断手段22から「運転準備温度条件」(ΔTo≧TIN−TOUT≧0、且つ、TIN≧T1b(=T1=T1a))の情報が伝達されていても、運転指示手段24は「主冷却装置冷却機能喪失状態」と直ちに判断する。そして、運転指示手段24は、直ちに、第1インバーター18および第2インバーター19に最大運転の指示を行い、第1送風ファン3および第2送風ファン4が最大回転数で回転する。ほどなくして室内温度TINの急速な温度上昇によりTIN−TOUT≧ΔToとなり、空気熱交換形空調機1の冷却機能を発揮し、直ぐに冷却動作となる。これにより実線Cで示すところの空気熱交換形空調機1による冷却運転が行われる。この実線Cで示す室内温度TINの変化は、破線Bの場合(TIN−TOUT≧ΔToになるのを待って第1送風ファン3および第2送風ファン4を駆動させることによる室内温度TINの変化)に比べると冷却効果が早い。

0036

さらに、運転指示手段24に対し、温度判断手段22から「停止条件」(TIN−TOUT≧0、または、TIN≦T1b(=T1=T1a))の情報が伝達されていた場合でも、室内温度TINの急速な上昇により、ほどなくしてΔTo≧TIN−TOUT≧0の「運転準備温度条件」となり得る。これにより、温度判断手段22が「運転準備温度条件」と判断し、上述の通り、運転指示手段24が「主冷却装置冷却機能喪失状態」と直ちに判断し、第1インバーター18および第2インバーター19に最大運転の指示を行う。そして、第1送風ファン3および第2送風ファン4が最大回転数で回転し、ほどなくして室内温度TINの急速な温度上昇によりTIN−TOUT≧ΔToとなり、空気熱交換形空調機1の冷却機能を発揮し、直ぐに冷却動作となる。これにより実線Dで示すところの空気熱交換形空調機1による冷却運転が行われる。従って、この実線Dで示す室内温度TINの変化は、破線Bの場合(TIN−TOUT≧ΔToになるのを待って第1送風ファン3および第2送風ファン4を駆動させることによる室内温度TINの変化)に比べると冷却効果が早い。

0037

このようにして、ヒートポンプ式空調機103が故障した場合にも、空気熱交換形空調機1のみによる冷却によって、一点鎖線Yで示すような室内温度TINの急速な上昇となるところを防ぐ。そして、実線A,C,Dで示す室内温度TINの緩やかな上昇となり、通信機102の発熱量が少ない場合は、あわよくば室内温度TINは、下限温度T1から上限温度T2の間で保温するような動作も行い得る。

0038

以上のように、電流検出器を主冷却装置の電源線に挿入し、補助冷却装置で主冷却装置の入力電流を監視し、且つ、補助冷却装置の温度判断条件に運転準備温度条件を設けたことにより、簡単な施工で、主冷却装置の故障を察知し、補助冷却装置を早めに冷却準備させることができる。そして、空気熱交換形空調機1に備えた熱交換器5により発熱体収納装置101の内外空気を遮蔽することで防塵、防湿性能の優れた効果を発揮する。さらに、主冷却装置の故障時に発熱体収納装置101の冷却性能を維持するために空気熱交換形空調機1の判断により、補助冷却装置としての空気熱交換形空調機1が発熱体収納装置101内の冗長的な冷却動作を行う。従って、低コストで低施工性な発熱体収納装置用冷却システムを提供することができる。

0039

なお、補助冷却装置を空気式熱交換式空調機で説明しているが、防塵性能および防湿性能の優れたフィルターを用いた外気導入式冷却装置自然循環冷媒式熱交換形空調機を用いても作用効果に差はなく、以下の実施の形態でも同じである。

0040

また、電流検出器を分割コア式カレントトランス15として説明したが、シャント抵抗器や非分割コア式カレントトランスを適用してもよく、作用効果に差はなく、以下の実施の形態でも同じである。

0041

また、主冷却装置運転閾値温度T1aおよび補助冷却装置運転閾値温度T1bを空気熱交換形空調機1およびヒートポンプ式空調機103で同時刻に同じ値として読み取ったように説明したが、実際の設置場所の差や計測誤差による温度差が起きてもよく、作用効果に差はなく、以下の実施の形態でも同じである。

0042

また、主冷却装置運転閾値温度T1aおよび補助冷却装置運転閾値温度T1bを室内温度TINを保温する下限温度T1と同じ値の設定として説明したが、実際の設置場所の差や計測誤差による温度差を加味して少し差を設けた設定としてもよく、作用効果に差はなく、以下の実施の形態でも同じである。

0043

また、図4に示すように主冷却装置が補助冷却装置を信号線25によって運転/停止指令を行っている場合においても、信号線25の断線により補助冷却装置が自立運転を行う構成でもよく、作用効果に差はなく、以下の実施の形態でも同じである。

0044

また、図5では、通信機102に設けた空調機制御装置26による主冷却装置および補助冷却装置を主冷却信号線27および補助冷却信号線28によって運転/停止指令を行っている場合を示している。発熱体収納装置室温センサー29と発熱体収納装置外気温センサー30がそれぞれ空調機制御装置26に接続される。空調機制御装置26内で、室内温度TINと外気温度TOUTとを計測し、主冷却装置および補助冷却装置の運転/停止指令を判断している。図5のように、主冷却信号線27または補助冷却信号線28の断線により補助冷却装置が自立運転を行うようにしてもよく、作用効果に差はなく、以下の実施の形態でも同じである。

0045

(実施の形態2)
さて、本実施の形態では、図6に示すとおり、実施の形態1において、補助冷却装置としての空気熱交換形空調機1の電源を、通信機102の電源となっている発熱体収納装置101内に備えた蓄電装置(図示せず)に接続された直流電源31としたものである。なお、実施の形態1と同一構成部分については、同一符号を用いてその詳細な説明は省略する。

0046

これにより、発熱する通信機102を運転することで、発熱体収納装置101内の室内温度TINが上昇する。主冷却装置であるヒートポンプ式空調機103および補助冷却装置である空気熱交換形空調機1の運転により、発熱体収納装置101内が冷却されて、室内温度TINは、変化する。このとき室内温度TINの変化する様を図7(a)に示し、図7(b)には、ヒートポンプ式空調機103の入力電流iの変化を模して表している。ここで、室内温度TINの下限温度T1(例えば25℃)と室内温度TINの上限温度T2(例えば35℃)は、発熱体収納装置101内の保温すべき室内温度範囲を示している。また、時刻tsでヒートポンプ式空調機103への電源が停電したことを表している。

0047

以下、図7(a)、図7(b)を用いて本実施の形態における最も特徴的な部分を説明する。

0048

図7に示すように、時刻0で、通信機102を運転させると、その発熱のため、発熱体収納装置101内の室内温度TINは徐々に上昇してくる。時刻taに到達した時点で、主冷却室温センサー105を通じて主冷却制御装置106では、室内温度TINが主冷却装置運転閾値温度T1a(例えば25℃)以上と判断する。このときに、主冷却制御装置106ではヒートポンプ式空調機103を運転すべき状態と判断し室内機103aおよび室外機103bを運転させて、発熱体収納装置101内を冷却する。

0049

一方、空気熱交換形空調機1では、時刻taにおいて、室内温度検知手段20は、補助冷却室温センサー11の信号により、室内温度TINを検出し、温度判断手段22に入力する。また、外気温度検知手段21は、補助冷却外気温センサー12の信号により外気温度TOUTを検出し、温度判断手段22に入力する。そして温度判断手段22では、室内温度検知手段20と外気温度検知手段21による室内温度TINと外気温度TOUTにもとづき、運転条件を判断する。すなわち、温度判断手段22では、室内温度TINが補助冷却装置運転閾値温度T1b(例えば25℃)以上となったので、室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差が閾値温度差ΔTo(例えば、5℃)を越えている場合には、空気熱交換形空調機1の「運転温度条件」と判断する。そして、温度判断手段22は運転指示手段24に「運転温度条件」情報を送信する。運転指示手段24は、「運転温度条件」情報に基づき、第1インバーター18および第2インバーター19に運転指示を行う。そして、第1送風ファン3および第2送風ファン4が回転し、熱交換器5の伝熱作用により発熱体収納装置101内を外気側と室内側を遮蔽した状態で冷却する。すなわち、ヒートポンプ式空調機103および空気熱交換形空調機1で発熱体収納装置101内を冷却していることとなる。

0050

また、温度判断手段22で室内温度TINと外気温度TOUTとの温度差が閾値温度差ΔToを越えていない「停止温度条件」と判断した場合には、運転指示手段24は、第1インバーター18および第2インバーター19に停止指示を行う。そして、第1送風ファン3および第2送風ファン4は停止し、熱交換器5の伝熱作用は機能せず、発熱体収納装置101内はヒートポンプ式空調機103のみで冷却していることとなる。

0051

ところが、時刻tsに達して、ヒートポンプ式空調機103の交流電源13が停電すると発熱体収納装置101内を冷却する能力が落ちるので、空気熱交換形空調機1の冷却運転がなければ、室内温度TINは一点鎖線Yに示すように急速に上昇する。このとき、ヒートポンプ式空調機103の入力電流iは0Aとなり、電流閾値I1を下回る。このとき、空気熱交換形空調機1の電源は、発熱体収納装置101内に備えた蓄電装置に接続された直流電源31であるため、交流電源13が停電しても以下の通り、動作を継続している。また、通信機102も直流電源31に接続されているため、運転を継続している。空気熱交換形空調機1の電流監視手段23は、分割コア式カレントトランス15にて検出した入力電流iの電流信号が予め設定された電流閾値I1を下回り、「主冷却装置電流低下」と直ちに判断する。そして、電流監視手段23は、運転指示手段24に直ちに「主冷却装置電流低下」情報を伝達する。

0052

このとき、運転指示手段24では、温度判断手段22から「運転温度条件」(TIN−TOUT≧ΔTo、且つ、TIN≧T1b(=T1=T1a))の情報が伝達されていれば、「主冷却装置冷却機能喪失状態」と直ちに判断する。そして、運転指示手段24は、第1インバーター18および第2インバーター19に最大運転の指示を行い、第1送風ファン3および第2送風ファン4が最大回転数で回転する。これにより実線Aで示すところの空気熱交換形空調機1による冷却運転が行われる。

0053

また、運転指示手段24に対し、温度判断手段22から「運転準備温度条件」(ΔTo≧TIN−TOUT≧0、且つ、TIN≧T1b(=T1=T1a))の情報が伝達されていても、運転指示手段24は「主冷却装置冷却機能喪失状態」と直ちに判断する。そして、運転指示手段24は、直ちに、第1インバーター18および第2インバーター19に最大運転の指示を行い、第1送風ファン3および第2送風ファン4が最大回転数で回転する。ほどなくして室内温度TINの急速な温度上昇によりTIN−TOUT≧ΔToとなり、空気熱交換形空調機1の冷却機能を発揮し、直ぐに冷却動作となる。これにより実線Cで示すところの空気熱交換形空調機1による冷却運転が行われる。この実線Cで示す室内温度TINの変化は、破線Bの場合(TIN−TOUT≧ΔToになるのを待って第1送風ファン3および第2送風ファン4を駆動させることによる室内温度TINの変化)に比べると冷却効果が早い。

0054

さらに、運転指示手段24に対し、温度判断手段22から「停止条件」(TIN−TOUT≧0、または、TIN≦T1b(=T1=T1a))の情報が伝達されていた場合でも、室内温度TINの急速な上昇により、ほどなくしてΔTo≧TIN−TOUT≧0の「運転準備温度条件」となり得る。これにより、温度判断手段22が「運転準備温度条件」と判断し、上述の通り、運転指示手段24が「主冷却装置冷却機能喪失状態」と直ちに判断し、第1インバーター18および第2インバーター19に最大運転の指示を行う。そして、第1送風ファン3および第2送風ファン4が最大回転数で回転し、ほどなくして室内温度TINの急速な温度上昇によりTIN−TOUT≧ΔToとなり、空気熱交換形空調機1の冷却機能を発揮し、直ぐに冷却動作となる。これにより実線Dで示すところの空気熱交換形空調機1による冷却運転が行われる。従って、この実線Dで示す室内温度TINの変化は、破線Bの場合(TIN−TOUT≧ΔToになるのを待って第1送風ファン3および第2送風ファン4を駆動させることによる室内温度TINの変化)に比べると冷却効果が早い。

0055

このようにして、ヒートポンプ式空調機103が故障した場合にも、空気熱交換形空調機1のみによる冷却によって、一点鎖線Yで示すような室内温度TINの急速な上昇となるところを防ぐ。そして、実線A,C,Dで示す室内温度TINの緩やかな上昇となり通信機102の発熱量が少ない場合は、あわよくば室内温度TINは、下限温度T1から上限温度T2の間で保温するような動作も行い得る。

0056

以上のように、補助冷却装置の電源を発熱体収納装置に備えた蓄電装置に接続された直流電源とし、電流検出器を主冷却装置の電源線に挿入し、補助冷却装置で主冷却装置の入力電流を監視し、且つ、補助冷却装置の温度判断条件に運転準備温度条件を設けたことにより、簡単な施工で、主冷却装置の電源が停電して主冷却装置が冷却機能を失った状態でも、直ちに状況を察知し、補助冷却装置を早めに冷却準備させることができる。そして、空気熱交換形空調機1に備えた熱交換器5により発熱体収納装置101の内外空気を遮蔽することで防塵、防湿性能の優れた効果を発揮する。さらに、主冷却装置の電源の停電時に発熱体収納装置101の冷却性能を維持するために空気熱交換形空調機1の判断により、補助冷却装置としての空気熱交換形空調機1が発熱体収納装置101内の冗長的な冷却動作を行う。従って、低コストで低施工性な発熱体収納装置用冷却システムを提供することができる。

0057

ここで、発熱体収納装置に備えた蓄電装置に接続された直流電源を補助冷却装置の電源とできるのは、主冷却装置としてのヒートポンプ式空調機103にはコンプレッサーなどを有し多大な駆動動力を必要とするのに対し、補助冷却装置としての空気熱交換形空調機1は送風手段のみの駆動動力を必要とするだけの機器だからであることは言うまでもない。

0058

本発明にかかる発熱体収納装置用冷却システムは、発熱体が収納された発熱体収納装置の内部を冷却する主冷却装置と、補助冷却装置を備え、前記主冷却装置に供給される電源線に電流検出器を挿入し、この電流検出器を前記補助冷却装置に接続し、前記補助冷却装置には、 この補助冷却装置の運転/停止指示を行う運転指示手段と、発熱体収納装置内の室内温度を検出する室内温度検知手段と、発熱体収納装置外の外気温度を検出する外気温度検知手段と、前記電流検出器からの信号を前記主冷却装置の入力電流として検知監視し、この入力電流が予め設定した前記主冷却装置の運転する入力電流より低い電流閾値を下回った場合に、前記運転指示手段に対し、主冷却装置電流低下状態を送信する電流監視手段と、前記室内温度検知手段と前記外気温度検知手段による温度情報を入力し、前記運転指示手段に対し、前記補助冷却装置の運転温度条件、停止温度条件あるいは運転準備温度条件を送付する温度判断手段とを備え、前記温度判断手段は、外気温度が室内温度より予め設定した閾値温度差分低い場合で、且つ、室内温度が予め設定した補助冷却装置運転閾値温度以上である場合に、前記運転温度条件と判断し、外気温度が室内温度より予め設定した閾値温度差分高い場合、あるいは、室内温度が予め設定した補助冷却装置運転閾値温度より低い場合に、に前記停止温度条件と判断し、前記運転温度条件ではないが外気温度が室内温度より高くなった場合で、且つ、室内温度が予め設定した補助冷却装置の運転閾値温度以上である場合に、運転準備温度条件と判断し、前記運転指示手段では、前記温度判断手段からの前記運転温度条件、前記停止温度条件あるいは前記運転準備温度条件、および前記電流監視手段からの前記主冷却装置電流低下状態情報に基づき、前記補助冷却装置を動作させるという構成を有する。これにより、主冷却装置の入力電流を補助冷却装置で検知監視し、発熱体収納箱内外の温度を認識することとなるので、主冷却装置の冷却機能喪失時にも補助冷却装置自身の判断で発熱体収納装置内の冷却を直ちに行うことができる。

0059

従って、例えば、通信機器基地局や、その他屋外設置機器における冷却設備としてきわめて有用なものとなる。

0060

1空気熱交換形空調機
2 本体ケース
3 第1送風ファン
4 第2送風ファン
5熱交換器
6 第1吸気口
7 第1吐出口
8 第2吸気口
9 第2吐出口
10補助冷却制御装置
11補助冷却室温センサー
12 補助冷却外気温センサー
13交流電源
14電源線
15分割コア式カレントトランス
16電流信号線
17コントロール基板
18 第1インバーター
19 第2インバーター
20室内温度検知手段
21外気温度検知手段
22 温度判断手段
23電流監視手段
24運転指示手段
25信号線
26空調機制御装置
27 主冷却信号線
28 補助冷却信号線
29発熱体収納装置室温センサー
30 発熱体収納装置外気温センサー
31直流電源
101 発熱体収納装置
102通信機
103ヒートポンプ式空調機
103a室内機
103b室外機
104冷媒配管
105 主冷却室温センサー
106 主冷却制御装置
107 空気熱交換形空調機
108 本体ケース
109 第1送風ファン
110 第2送風ファン
111 熱交換器
112 補助冷却制御装置
113 補助冷却室温センサー
114 補助冷却外気温センサー
115 第1吸気口
116 第1吐出口
117 第2吸気口
118 第2吐出口

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