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技術 ミシン

出願人 ヤマトミシン製造株式会社
発明者 林田高幸射場隆史
出願日 2014年9月25日 (5年0ヶ月経過) 出願番号 2014-195336
公開日 2016年4月28日 (3年5ヶ月経過) 公開番号 2016-064044
状態 特許登録済
技術分野 ミシン・縫製
主要キーワード 筒状部位 正面視略長方形状 上下方向距離 折り返し前 反復回動 ロータリーシリンダ 折り返し装置 複数針
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年4月28日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

作業者針落ち部の近くに手を持って行きやすくして、縫製効率を向上できるミシンを提供する。

解決手段

生地の端部を折り返す生地折り返し装置4がミシンベッドに設けられており、前記生地折り返し装置4が、針落ち部よりも手前側に位置するミシンにおいて、少なくとも前記生地折り返し装置4は、前記針落ち部よりも手前側にて、手前方向及び上方向へと開放された凹部46を備える。

概要

背景

従来、例えば特許文献1に記載のように、針落ち部よりも手前側生地折り返し装置を備えたミシンが存在する。この生地折り返し装置は、左右方向に移動可能な板状のガイド部、ガイド部の右方に位置しておりガイド部に対応した湾曲面を有する定規部、生地を空気圧付勢するエアノズルを備える。ガイド部と定規部とが所定間隔をもって接近した状態で、エアノズルから噴出される気流により、ガイド部の右端部と定規部の湾曲面との間で生地を折り返すことができる。折り返された生地は針落ち部に送られて縫製される。

この生地折り返し装置を備えたミシンでは、ガイド部を左右に移動させるための駆動機構等をミシンベッドに設ける必要がある。このため、特許文献1における図1に示されたように、ミシンベッドの手前側に駆動機構等が位置している。

ここで、ミシンベッドの手前側に生地折り返し装置の駆動機構等が位置する場合、この駆動機構等が邪魔をするため、作業者は針落ち部の周囲に手を持って行きにくい。このため、作業者が針落ち部に生地をセットする際、生地を縫い始める位置を針落ち部に合わせにくいことから、縫製効率が低下しがちである。これは特に、衣料を大量に縫製するために用いられる工業用ミシンにおいて大きな問題となる。

また、前記生地折り返し装置と共に、針落ち部よりも手前側に、縫製動作中に折り返された生地の端縁を切断できる生地端切断装置と、前記生地端部切断装置により切断された生地片を吸い込むための吸引装置とが設けられたミシンも存在する。このようなミシンでは、生地端部切断装置及び吸引装置が存在することにより、ミシンベッドの針落ち部よりも手前側の寸法が大きくなるため、前記問題はより一層顕著になる。

概要

作業者が針落ち部の近くに手を持って行きやすくして、縫製効率を向上できるミシンを提供する。生地の端部を折り返す生地折り返し装置4がミシンベッドに設けられており、前記生地折り返し装置4が、針落ち部よりも手前側に位置するミシンにおいて、少なくとも前記生地折り返し装置4は、前記針落ち部よりも手前側にて、手前方向及び上方向へと開放された凹部46を備える。

目的

本発明は前記問題に鑑み、作業者が針落ち部の近くに手を持って行きやすくして、作業者が迅速に針落ち部に生地をセットすることで縫製効率を向上できるミシンを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

生地の端部を折り返す生地折り返し装置ミシンベッドに設けられており、前記生地折り返し装置が、針落ち部よりも手前側に位置するミシンにおいて、少なくとも前記生地折り返し装置は、前記針落ち部よりも手前側にて、手前方向及び上方向へと開放された凹部を備えることを特徴とするミシン。

請求項2

前記凹部の下端は、前記針落ち部を通る前後方向縦断面にて、針板の上面と前記ミシンベッドの下端位置との上下方向距離で上から1/3の位置よりも下方であり、かつ、前記ミシンベッドの下端よりも上方に位置することを特徴とする、請求項1に記載のミシン。

請求項3

前記凹部は、前後方向縦断面にて手前側に下降する形状の傾斜部を有しており、前記凹部の下端としての前記傾斜部の下端は、前記針落ち部を通る前後方向縦断面にて、針板の上面と前記ミシンベッドの下端位置との上下方向距離で上から1/3の位置よりも下方であり、かつ、前記ミシンベッドの下端よりも上方に位置することを特徴とする、請求項1に記載のミシン。

請求項4

前記凹部の下端は、前記針落ち部を通る前後方向縦断面にて、針板の上面から下方に25mm〜100mmの位置にあることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のミシン。

請求項5

前記生地折り返し装置は、前記ミシンベッドに対して手前側に移動させることができるように構成されたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のミシン。

請求項6

生地の端部を折り返す生地折り返し装置がミシンベッドに設けられており、ミシンベッドの針落ち部よりも手前側に、前記生地折り返し装置と、縫製動作中に折り返された生地の端縁を切断できる生地端切断装置と、前記生地端部切断装置により切断された生地片を吸い込むための吸引装置とが位置するミシンにおいて、少なくとも前記生地折り返し装置は、前記針落ち部よりも手前側にて、手前方向及び上方向へと開放された凹部を備えることを特徴とするミシン。

技術分野

0001

本発明は、作業者針落ち部の近くに手を近づけて縫製作業を行うのに適するミシンに関するものである。

背景技術

0002

従来、例えば特許文献1に記載のように、針落ち部よりも手前側生地折り返し装置を備えたミシンが存在する。この生地折り返し装置は、左右方向に移動可能な板状のガイド部、ガイド部の右方に位置しておりガイド部に対応した湾曲面を有する定規部、生地を空気圧付勢するエアノズルを備える。ガイド部と定規部とが所定間隔をもって接近した状態で、エアノズルから噴出される気流により、ガイド部の右端部と定規部の湾曲面との間で生地を折り返すことができる。折り返された生地は針落ち部に送られて縫製される。

0003

この生地折り返し装置を備えたミシンでは、ガイド部を左右に移動させるための駆動機構等をミシンベッドに設ける必要がある。このため、特許文献1における図1に示されたように、ミシンベッドの手前側に駆動機構等が位置している。

0004

ここで、ミシンベッドの手前側に生地折り返し装置の駆動機構等が位置する場合、この駆動機構等が邪魔をするため、作業者は針落ち部の周囲に手を持って行きにくい。このため、作業者が針落ち部に生地をセットする際、生地を縫い始める位置を針落ち部に合わせにくいことから、縫製効率が低下しがちである。これは特に、衣料を大量に縫製するために用いられる工業用ミシンにおいて大きな問題となる。

0005

また、前記生地折り返し装置と共に、針落ち部よりも手前側に、縫製動作中に折り返された生地の端縁を切断できる生地端切断装置と、前記生地端部切断装置により切断された生地片を吸い込むための吸引装置とが設けられたミシンも存在する。このようなミシンでは、生地端部切断装置及び吸引装置が存在することにより、ミシンベッドの針落ち部よりも手前側の寸法が大きくなるため、前記問題はより一層顕著になる。

先行技術

0006

特開平10−235054号公報(図1

発明が解決しようとする課題

0007

そこで本発明は前記問題に鑑み、作業者が針落ち部の近くに手を持って行きやすくして、作業者が迅速に針落ち部に生地をセットすることで縫製効率を向上できるミシンを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、生地の端部を折り返す生地折り返し装置がミシンベッドに設けられており、前記生地折り返し装置が、針落ち部よりも手前側に位置するミシンにおいて、少なくとも前記生地折り返し装置は、前記針落ち部よりも手前側にて、手前方向及び上方向へと開放された凹部を備える。

0009

この構成によれば、生地折り返し装置が設けられたミシンであっても、作業者が手を針落ち部に近づけることが容易である。

0010

そして、前記凹部の下端は、前記針落ち部を通る前後方向縦断面にて、針板の上面と前記ミシンベッドの下端位置との上下方向距離で上から1/3の位置よりも下方であり、かつ、前記ミシンベッドの下端よりも上方に位置することもできる。

0011

そして、前記凹部は、前後方向縦断面にて手前側に下降する形状の傾斜部を有しており、前記凹部の下端としての前記傾斜部の下端は、前記針落ち部を通る前後方向縦断面にて、針板の上面と前記ミシンベッドの下端位置との上下方向距離で上から1/3の位置よりも下方であり、かつ、前記ミシンベッドの下端よりも上方に位置することもできる。

0012

これらの構成によれば、生地折り返し装置が備える凹部に、少なくとも作業者の手の一部が入るスペースを確保できる。

0013

そして、前記凹部の下端は、前記針落ち部を通る前後方向縦断面にて、針板の上面から下方に25mm〜100mmの位置にあるものとできる。

0014

この構成によれば、作業者の平均的な手のサイズに適合した凹部を形成できる。

0015

そして、前記生地折り返し装置は、前記ミシンベッドに対して手前側に移動させることができるように構成されたものとできる。

0016

この構成によれば、折り返し装置をミシンベッドから離すことでミシンの手前側を露出させることができる。

0017

また本発明は、生地の端部を折り返す生地折り返し装置がミシンベッドに設けられており、ミシンベッドの針落ち部よりも手前側に、前記生地折り返し装置と、縫製動作中に折り返された生地の端縁を切断できる生地端部切断装置と、前記生地端部切断装置により切断された生地片を吸い込むための吸引装置とが位置するミシンにおいて、少なくとも前記生地折り返し装置は、前記針落ち部よりも手前側にて、手前方向及び上方向へと開放された凹部を備える。

0018

この構成によれば、生地折り返し装置、生地端部切断装置、吸引装置が設けられたミシンであっても、作業者が手を針落ち部に近づけることが容易である。

発明の効果

0019

本発明は、作業者が手を針落ち部に近づけることが容易である。このため、作業者が迅速に針落ち部に生地をセットすることができるため縫製効率を向上できる。

図面の簡単な説明

0020

本実施形態のミシンを示す斜視図である。
本実施形態のミシンのうち、ミシンベッドユニットを示す斜視図である。
同ミシンベッドユニットにおいて生地折り返し装置をミシンベッドから離した状態を示す斜視図である。
同ミシンベッドユニットにおいて針落ち部の周辺を示す縦断面の斜視図である。
本実施形態のミシンのうち、生地折り返し装置と生地との関係を示す、要部を拡大した概略図である。
凹部の下端形状の一例を示す縦断面の概略図であって、(a)は下端が水平面を有する例、(b)は下端に平らな傾斜面を有する例、(c)は下端に湾曲した傾斜面を有する例である。

実施例

0021

次に本発明につき、一実施形態を取り上げて説明を行う。なお、前後方向の表現に関しては、縫製を行う作業者に近い側を「手前側」とし、遠い側を「後ろ側」とする。また、上下左右の表現に関しては、前記作業者からミシンを見た場合の方向で表現している。

0022

本実施形態のミシン1は複数針二重環縫いミシンである。図1に示すように、このミシン1は下方に位置するミシンベッドユニット2と、ミシンベッドユニット2を上方から覆うように配置されたミシンアーム3とを備える。

0023

このミシン1は、図示はしていないが、ミシンアーム3内に内蔵された針駆動機構により上下方向へ往復運動する、左右方向に並列した複数本(図示のミシン1においては2本または3本)の針を備える。そして、縫製しようとする生地を上方から押さえ生地押え31と、針の下方に位置し、ミシンベッドユニット2における基本部分であるミシンベッド2aの上面に固定される針板21を備える。この針板21は、上下方向へ往復運動する針が通過できる孔である針落ち部21aを有する。また、針板21における針落ち部21aの周囲には生地送り機構22が突出している。この生地送り機構22は、針板21に対して移動する複数個送り歯221を有しており(図4参照)、生地押え31により上方から押さえられた生地を後ろ側へと間欠的に送ることができる。

0024

本実施形態のミシンベッドユニット2は、縫製の際に下糸を生地の下方から供給する機構を有する基本部分であるミシンベッド2aに、後述する生地折り返し装置4、生地端部切断装置5、吸引装置6等の装置が取り付けられて構成されている。このミシンベッドユニット2は、図2に示した単位でユニット化されており、複数種類のミシンアーム3に対して取り付け可能である。ミシンベッド2aは、針に通される針糸と共に二重環縫い縫目を形成するための下糸を供給するルーパ(図示しない)を備えている。本実施形態のミシンベッド2aは、いわゆる「丸物」と呼ばれる生地を縫製して、衣服筒状部位(例えばTシャツの裾部や袖口下着胴部)を形成することに適した形状の、「シリンダーベッド」とされている。

0025

生地折り返し装置4は、生地の端部を所定幅で折り返すための装置であり、特許文献1に記載のものと基本的に同じ機構を備えている。この生地折り返し装置4は、ミシンベッド2aの正面(手前側の面)に対して略平行に配置される、板状体である基板部41を備える。この基板部41の上部にガイド部42、定規部43、エア噴出部44が取り付けられている。そして、基板部41の下方には、例えば生地折り返し装置4においてガイド部42を移動させるための駆動シリンダ45が取り付けられている。なお、基板部41は本発明において必須ではなく、基板部41を設けることなく生地折り返し装置4を構成することもできる。

0026

ガイド部42は、水平に配置された略長方形の板状体であり、基板部41の下端に位置する駆動シリンダ45の駆動力によって左右方向に移動可能とされている。駆動シリンダ45としては本実施形態では直線方向に移動するエアシリンダが用いられているが、例えばロータリーシリンダ等、種々の駆動機構を用いることができる。

0027

定規部43はブロック状であってガイド部42の右方に位置する。この定規部43は左側面に円弧状の湾曲面43aを有する。エア噴出部44は、湾曲面43aに前後方向に二箇所開口している。更に、定規部43の手前側上方に二本のパイプが位置しており、そのうち一本の先端が手前側に向けられ、他の一本の先端が手前側かつ下方向に向けられて、各々エア噴出部44を構成している。また更に、定規部43の手前側に左右方向に延びる部分を有するパイプが位置しており、先端が左方向に向けられてエア噴出部44を構成している。なお、図2においてはエア噴出部44に接続される空気配管は図示を省略している。図5に矢印で示すように、各エア噴出部44から噴出される気流Fにより、生地Cが、ガイド部42の上方を右側に向かい、定規部43の湾曲面43aに沿って下方に向かってからガイド部42の下方を左方に向かうように折り返された状態が保持される。生地Cは、この折り返しが保持された状態で針板21に送られる。

0028

生地端部切断装置5は、図4に示すように、ミシンベッド2a側に固定された固定メス51と、ミシン主軸(図示しない)により駆動され、固定メス51に対して摺動しつつ、一定範囲を反復回動する可動メス52とを備える。この生地端部切断装置5は、生地折り返し装置4により折り返された状態で針落ち部21aに向けて送り込まれる生地の端縁を切断する。なお、生地端部切断装置5は、本実施形態のような固定メス51と可動メス52との組み合わせに限定されるものではなく、その他種々の構成を採用できる。

0029

吸引装置6は吸気配管61を備え、この吸気配管61における開口した先端部62が生地端部切断装置5に面して配置されている。また、吸気配管61の基端には図示しない吸引力発生機構が接続されており、吸気配管61において少なくとも先端側の内部を負圧として、先端部62から生地端部切断装置5が切断した生地片や、糸屑塵埃等を吸引できる。

0030

吸気配管61は、図3及び図4に示すようにミシンベッド2aの周囲に取り回されている。なお、この吸気配管61は、図3に示すようにミシンベッド2aの手前側における一部区間においてミシンベッド2aの下部を左右方向に延びるように位置している。吸気配管61のうち前記左右方向に延びる部分は、図4に示すように、基板部41に形成されている凹部46の下端よりも更に下方に位置している。このため、凹部46に作業者の手を入れる際に吸気配管61が邪魔になることはない。

0031

図4に示すように、生地端部切断装置5は、ミシンベッド2aにおいて針落ち部21aよりも手前側かつ左方に配置されている。そして生地折り返し装置4は、ミシンベッド2aにおいて生地端部切断装置5よりも更に手前側に配置されている。また、吸引装置6のうち吸気配管61は、ミシンベッド2aにおいて針落ち部21aよりも手前側に配置されている。

0032

生地折り返し装置4は、基板部41の下方が軸支持されたことにより、支持された軸を中心に回動でき、ミシンベッド2aに対して手前側に移動させることができるように構成されている。このため、図3に示すように、ミシンベッド2aに対して基板部41を開くことで、ミシンベッド2aに対して生地折り返し装置4を離すことができる。このように生地折り返し装置4をミシンベッド2aから離すことで、ミシンベッド2aの手前側に位置するミシンベッド2aの内部機構や、ミシンベッド2aに取り付けられた装置を露出させることができるので、糸調子の調整やメンテナンスを行う際の障害を少なくできる。なお、実際にメンテナンスを行う際には、ミシンベッド2aにおいて開放可能な他の部分も開放して行う。

0033

基板部41において、針板21の手前側への延長位置から右方寄り所定範囲につき、正面視略長方形状に、上端が開口するように切り欠かれている。この切り欠かれた部分が凹部46である。よって凹部46は、針落ち部21aよりも手前側にて、手前方向及び上方向へと開放されている。本実施形態では、凹部46の左端が針板21の左端よりも更に左方に位置している。また、針落ち部21aの手前側への延長位置を基準とした場合、凹部46の左端までの距離よりも、右端までの距離の方が大きく形成されている。このため、作業者の右手が針落ち部21aに対して右側に位置する場合であっても、当該右手を凹部46に入れやすくなっている。

0034

また、本実施形態では、凹部46の手前側に連続して、手前側へと下降する傾斜部47が存在する。本実施形態の傾斜部47は上方に凹である湾曲面を有している。この傾斜部47は、作業者の手を凹部46に誘導しやすくするために設けられている。なお、本実施形態の傾斜部47は凹部46とは別に形成されているが、これに限らず、凹部46の一部として傾斜部462を形成することもできる。

0035

例えば、図6(b)に示すように、凹部46の後ろ側に位置する水平面である平面部461と、この平面部461の手前側に連続して位置し、手前側に下降する傾斜した平面として傾斜部462が形成されたものが挙げられる。また、図6(c)に示すように、図6(b)と同じ平面部461と、この平面部461の手前側に連続し、手前側に下降する湾曲面として傾斜部462が形成されたものが挙げられる。その他に、図示はしないが、傾斜部462を、手前側に順次下降する複数の面が集合した階段状とすることもできる。

0036

凹部46は基板部41に形成されているため、凹部46を生地折り返し装置4と共に形成できる。このため凹部46を形成しやすい。また、図3に示すように、メンテナンス時に基板部41を手前側に倒すことにより、凹部46をミシンベッド2aから離してミシン1の手前側を広く開放できる。このためミシン1のメンテナンス等を行う際の障害を少なくできる。

0037

このように生地折り返し装置4における基板部41に凹部46が形成されたことで、生地折り返し装置4のガイド部42の右側及び定規部43の左側に空間が確保される。更に、ガイド部42及び定規部43よりも手前側にも空間が確保される。このため従来、ミシンベッドに設けられていた、ガイド部を移動させるための駆動機構等が邪魔になることが起こりにくく、作業者が手を針落ち部21aに近づけることが容易である。

0038

なお本実施形態では、基板部41に凹部46が形成されていたが、これに限定されない。例えば基板部41を設けない場合には、生地折り返し装置4を構成する別の部材に凹部46を形成することもできるし、基板部41と他の部材との組み合わせにおいて凹部46を形成することもできる。また、凹部46は本実施形態では左端、右端、下端が閉鎖された形状(横倒しの略コの字状または略U字状)とされていたが、これに限定されず、いくつかの端部が開放された形状(例えば略L字状)であってもよい。

0039

なお本実施形態では、生地折り返し装置4の駆動シリンダ45が基板部41の下方に取り付けられている。つまり、駆動シリンダ45は凹部46よりも下方に位置することになるため、作業者が手を針落ち部21aに近づける際に邪魔にならない。

0040

このように、本実施形態のミシン1では、作業者が手を針落ち部21aに近づけることが容易であるので、作業者が針落ち部21aに二つに折り返した生地をセットする際、生地を縫い始める位置を針落ち部21aに合わせやすく、縫製効率の低下を抑制できる。これは特に、ミシン1が衣料を大量に縫製するために用いられる工業用ミシンである場合において有利である。

0041

ここで、作業者が針落ち部21aに二つに折り返した生地をセットする場面の具体的な一例としては、折り返した生地のサイドシーム(脇縫い部)を、折り返し前のサイドシームを基準として一方側に位置させるか他方側に位置させるかに関する衣料メーカーの指示に沿って生地をセットすることが挙げられる。

0042

凹部46の下端46a(図6(a)参照)は、針落ち部21aを通る前後方向縦断面にて、針板21の上面からの距離H46の位置にある。つまり、この凹部46の下端は、針板21の上面とミシンベッド2aの下端位置との上下方向距離で上から1/3の位置よりも下方であり、かつ、前記ミシンベッドの下端よりも上方に位置している。本実施形態においては、ガイド部42を駆動させる駆動シリンダ45がミシンベッド2aの下部に位置している。しかしそうであっても、本実施形態では、針板21の上面とミシンベッド2aの下端位置との上下方向距離H2aで1/3以上の距離H46分の高さ寸法が凹部46に確保されているので、生地折り返し装置4に少なくとも作業者の手の一部が入るスペースを確保できる。なお凹部46は、作業者の手における5本の指全部が入り込むように形成されている必要はなく、一部の指だけが入り込むように形成されていればよい。この場合でも、凹部46を形成しない場合に比べ、作業者が手を針落ち部21aに近づけることが容易になるからである。

0043

凹部46の下端46aは、具体的には、作業者の平均的な手のサイズを考慮して、針落ち部21aを通る前後方向縦断面にて、針板21の上面から下方に25mm〜100mmの位置とされている。凹部46の下端をこの位置に設定することにより、大部分の作業者において、凹部46に容易に手を入れることができる。

0044

なお、図6(b)(c)に示すように、凹部46が傾斜部462を有する場合にあっては、凹部の下端46aとしての傾斜部462の下端462aは、針落ち部21aでの前後方向縦断面にて、針板21の上面とミシンベッド2aの下端位置との上下方向距離H2aで上から1/3の位置よりも下方であり、かつ、前記ミシンベッドの下端よりも上方に位置するものとされることが望ましい。

0045

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。

0046

例えば、凹部は生地折り返し装置4に加え、ミシンベッド2aにも形成することができる。また、本実施形態のミシンは、「丸物」の生地に特に適する構成を有しているが、「丸物」縫製専用ではなく、平らな生地を縫製することも当然可能である。このため、ミシンベッド2aは、本実施形態のような「シリンダーベッド」以外に「平ベッド」であってもよい。また、本実施形態のミシン1は複数針二重環縫いミシンであるが、その他種々の縫方式のミシンにおいて、生地折り返し装置4に凹部46を形成することが可能である。

0047

1ミシン
2ミシンベッドユニット
2a ミシンベッド
21針板
21a針落ち部
4生地折り返し装置
46 凹部
5生地端部切断装置
6吸引装置
61 吸気配管

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