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技術 病理検体の管理方法

出願人 株式会社トスカバノック昭和ゴム株式会社
発明者 平井智行高橋裕一濱中到芳賀香織久場樹
出願日 2014年9月22日 (6年7ヶ月経過) 出願番号 2014-192336
公開日 2016年4月25日 (5年0ヶ月経過) 公開番号 2016-061761
状態 特許登録済
技術分野 サンプリング、試料調製 農薬・動植物の保存
主要キーワード 装着用具 装着器具 ボード体 係止バー 連結桿 ピン材 タグピン スライドガイド溝
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年4月25日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (13)

課題

従来、病理検体管理方法一環として、病理検体をボード体の表面に虫ピンを用いて止着する作業は、作業者にとって非常に大きな負担となり、また、効力もすこぶる悪いものであり、また、虫ピンを手指先摘み持って作業をするため、針刺し事故を生じてしまうことまたその結果として二次感染の虞もあったという点である。

解決手段

摘出された病理検体をボード体の表面にピン材を用いて止着し、管理する病理検体の管理方法において、前記したピン材はプラスチック製のものとし、そのプラスチック製のピン材を、病理検体に突き刺すスリットを有する中空ニードルを備えた装着器具を用い、前記中空ニードルを通して、病理検体に対してその先端を刺し込みボード体に固定し、前記したボード体はゴム製のものとしたこととする。

概要

背景

従来、この病理検体管理方法として、切除摘出された患部(検体)を複数の虫ピンを用いて、木板コルク板ゴム板、場合によっては段ボール板の表面に止着する方法が行なわれている。この検体は必要に応じて写真撮影され記録される。

こうして、虫ピンでボード体に止着された検体は通常10%ホルマリン液等によって組織固定される。このホルマリン固定に際しては、凍結を伴なうこともある。これは、組織の腐敗を防ぐことと、一定の硬度を与えて、その後の切り出しを容易とするためである。

また、病理診断のためには肉眼的観察が重要となり、顕微鏡で観察できる大きさにカットする、これを切り出しという。顕微鏡で観察するためには光を透過できる程の、厚さを薄くしなければならず、そのためパラフィンによる組織処理がなされる。アルコール有機溶剤を用いて組織にパラフィンを浸透させ、細部までパラフィンを浸透させた組織片をパラフィンに固める作業がなされる(パラフィン包理)。

次いで、ミクロトームを用いて、通例3μmの切片を作製する(薄切)、その後にヘマトキシリンエオジン染色を行なう。細胞の核はヘマトキシリンで紫色、細胞質結合組織はエオジンで赤色に染色される。

しかしながら、この従来の作業、特に検体をボード体に複数の虫ピンで止着固定させる作業及びその虫ピンを抜く作業は、作業者によって非常に大きな負担となり、効率も悪いものとなっている。さらには、虫ピンによる針刺し事故やそれに伴う二次感染の虞もあるものとなっている。

概要

従来、病理検体の管理方法の一環として、病理検体をボード体の表面に虫ピンを用いて止着する作業は、作業者にとって非常に大きな負担となり、また、効力もすこぶる悪いものであり、また、虫ピンを手指先摘み持って作業をするため、針刺し事故を生じてしまうことまたその結果として二次感染の虞もあったという点である。摘出された病理検体をボード体の表面にピン材を用いて止着し、管理する病理検体の管理方法において、前記したピン材はプラスチック製のものとし、そのプラスチック製のピン材を、病理検体に突き刺すスリットを有する中空ニードルを備えた装着器具を用い、前記中空ニードルを通して、病理検体に対してその先端を刺し込みボード体に固定し、前記したボード体はゴム製のものとしたこととする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

摘出された病理検体ボード体の表面にピン材を用いて止着し、管理する病理検体の管理方法において、前記したピン材はプラスチック製のものとし、そのプラスチック製のピン材を、病理検体に突き刺すスリットを有する中空ニードルを備えた装着器具を用い、前記中空ニードルを通して、病理検体に対してその先端を刺し込みボード体に固定し、前記したボード体はゴム製のものとしたことを特徴とする病理検体の管理方法。

請求項2

前記したピン材はPEEKによって成形されていることを特徴とする請求項1に記載の病理検体の管理方法。

請求項3

前記したピン材の先端に設けられた係止バーは、そのピン材の長手方向軸線と交差する一方向のみを長寸とし、他方を短寸として形成され、略L字状となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の病理検体の管理方法。

請求項4

前記したピン材は初期的にランナーバー等ピッチで複数並設されたアッセンブリとされていることを特徴とする請求項1から3のうち1項に記載の病理検体の管理方法。

請求項5

前記した中空ニードルは着脱交換自在な使い捨てとしてあることを特徴とする請求項1に記載の病理検体の管理方法。

請求項6

前記した装着用具には、不使用時に、中空ニードルの先端をカバーし、使用時に可動して中空ニードルの先端を露呈させるスライド式ニードルガードを一体的に備えていることを特徴とする請求項1または5に記載の病理検体の管理方法。

請求項7

前記したボード体にはホルマリン等の固定液馴染み易い溝が刻設されていることを特徴とする請求項1に記載の病理検体の管理方法。

請求項8

前記したボード体には検体の観察を容易とし、サイズ確認のための目盛りが施されていることを特徴とする請求項1または7に記載の病理検体の管理方法。

技術分野

0001

本願発明病理検体管理方法、特に摘出された癌患部を保存、管理して、後日に転移状況等を監視、あるいは標本とするための病理検体の管理方法に関する。

背景技術

0002

従来、この病理検体の管理方法として、切除摘出された患部(検体)を複数の虫ピンを用いて、木板コルク板ゴム板、場合によっては段ボール板の表面に止着する方法が行なわれている。この検体は必要に応じて写真撮影され記録される。

0003

こうして、虫ピンでボード体に止着された検体は通常10%ホルマリン液等によって組織固定される。このホルマリン固定に際しては、凍結を伴なうこともある。これは、組織の腐敗を防ぐことと、一定の硬度を与えて、その後の切り出しを容易とするためである。

0004

また、病理診断のためには肉眼的観察が重要となり、顕微鏡で観察できる大きさにカットする、これを切り出しという。顕微鏡で観察するためには光を透過できる程の、厚さを薄くしなければならず、そのためパラフィンによる組織処理がなされる。アルコール有機溶剤を用いて組織にパラフィンを浸透させ、細部までパラフィンを浸透させた組織片をパラフィンに固める作業がなされる(パラフィン包理)。

0005

次いで、ミクロトームを用いて、通例3μmの切片を作製する(薄切)、その後にヘマトキシリンエオジン染色を行なう。細胞の核はヘマトキシリンで紫色、細胞質結合組織はエオジンで赤色に染色される。

0006

しかしながら、この従来の作業、特に検体をボード体に複数の虫ピンで止着固定させる作業及びその虫ピンを抜く作業は、作業者によって非常に大きな負担となり、効率も悪いものとなっている。さらには、虫ピンによる針刺し事故やそれに伴う二次感染の虞もあるものとなっている。

先行技術

0007

特願2014−42319号出願書
特願2014−101937号出願書類

発明が解決しようとする課題

0008

本発明が解決しようとする問題点は、従来、病理検体の管理方法の一環として、病理検体をボード体の表面に虫ピンを用いて止着する作業は、作業者にとって非常に大きな負担となり、また、効力もすこぶる悪いものであり、また、虫ピンを手指先摘み持って作業をするため、針刺し事故を生じてしまうことまたその結果として二次感染の虞もあったという点である。

課題を解決するための手段

0009

上記した問題点を解決するために、本発明に係る病理検体の管理方法は、摘出された病理検体をボード体の表面にピン材を用いて止着し、管理する病理検体の管理方法において、前記したピン材はプラスチック製のものとし、そのプラスチック製のピン材を、病理検体に突き刺すスリットを有する中空ニードルを備えた装着器具を用い、前記中空ニードルを通して、病理検体に対してその先端を刺し込みボード体に固定し、前記したボード体はゴム製のものとしたことを特徴としている。

0010

また、本発明に係る病理検体の管理方法は、前記したピン材はPEEKによって成形されていることを特徴とし、前記したピン材の先端に設けられた係止バーは、そのピン材の長手方向軸線と交差する一方向のみを長寸とし、他方を短寸として形成され、略L字状となっていることを特徴とし、前記したピン材は初期的にランナーバー等ピッチで複数並設されたアッセンブリとされていることを特徴としている。

0011

さらに、本発明に係る病理検体の管理方法は、前記した中空ニードルは着脱交換自在な使い捨てとしてあることを特徴とし、前記した装着用具には、不使用時に、中空ニードルの先端をカバーし、使用時に可動して中空ニードルの先端を露呈させるスライド式ニードルガードを一体的に備えていることを特徴としている。

0012

そして、本発明に係る病理検体の管理方法は、前記したボード体にはホルマリン等の固定液馴染み易い溝が刻設されていることを特徴とし、前記したボード体には検体の観察を容易とし、サイズ確認のための目盛りが施されていることを特徴としている。

発明の効果

0013

本発明に係る病理検体の管理方法は、上記のように構成されている。そのため、作業者は中空ニードルに手を触れることなく、ピン材の挿し込み(打ち込み)が可能となり、針刺し事故や、二次感染の虞が大きく低減する。また、ピン材はアッセンブリとなっており、自動的に連続供給ができ、作業能率が大きく向上し、作業負担が少なくなる。ピン材には鋭利な部分はなく、使用後の処理も安全なものとなる。

0014

また、ボード体として特殊構造のゴム板を用いているため、ピン材の挿し込み、引き抜きの作業が簡易となる。この作業の簡易性はピン材の先端の特殊構造も寄与している。加えて、中空ニードルは着脱交換自在の使い捨てとできるため、より一層の安全性が確保されている。

図面の簡単な説明

0015

検体をゴム板に止着する作業を示す斜視図である。
装着器具を示す側面図である。
ニードルカバーを作用させている斜視図である。
ニードルカバーをずらした状態の斜視図である。
中空ニードルが装着された状態の斜視図である。
中空ニードルを引き抜き外した状態の斜視図である。
ピン材のアッセンブリを示す図である。
ピン材の使用前の状態を示す図である。
使用後にゴム板より引き抜いた状態を示す図である。
ゴム板の平面図である。
縦断面図である。
ピン材の挿し込み作業に先立つ、中空ニードルの突き刺し状態を示す拡大図である。

0016

図面として示し、実施例で説明したように構成したことで実現した。

0017

次に、本発明の好ましい実施の一例を図面を参照して説明する。図中Sは手術によって摘出された患部である病理検体を示している。この病理検体Sは粘膜を上方にして、周縁を押し広げ基板となるゴム板1の表面に載せられ、PEEK製のピン材2によって、その周縁を止着固定される。

0018

前記したピン材2は装着器具3を用いて挿し込まれる。ピン材2は、複数本が等ピッチでランナーバー4に並設されたアッセンブリAとなっており、このアッセンブリAの状態で装着器具3に装填される。この装着器具3の構造は基本的に、タグを吊持するためのタグピンを装着するツールと同様となっており、グリップとそのグリップの前面にトリガーを有しており、トリガーを操作することで、ピストン部材が、先端に設けられた中空ニードル5内にランナーバー4からカッターで切離されたピン材2を押し送り強制的に挿し込まれるトリガーの操作によって送り機構が作用して、アッセンブリAに並設されているピン材2を順次、中空ニードル5内へ誘導していく。尚、このピン材2の検体S及びゴム板1への挿し込みは、まず中空ニードル5を突き刺し、位置を特定してからトリガーを操作することで行なわれる。

0019

この装着器具3は図2図6として示すように、先端部分に形成された受穴6に中空ニードル5の基端が嵌着され、ロック機構によって保持固定される。このロック機構を解除することで中空ニードル5は容易に引き抜くことができ、その使用済の中空ニードル5の廃棄新規なものとの交換が行える。

0020

また、前記した受穴には、アッセンブリAのランナーバー4をガイドしてピン材2を一本づつ中空ニードル5の基端開口へ位置させるガイド溝7が連通し、略上方から直角状態に形成されている。

0021

中空ニードル5には長手方向に沿って側面に基端から先端まで至るスリット8が形成されており、トリガーの操作で作動するピストン部材により、ピン材2の先端に設けられた係止バー9の後端を押して中空ニードル5内を押し進め、中空ニードル5が突き刺された検体Sを通過してゴム板1の内部まで挿し込まれる。この中空ニードル5を通過する際にピン材2の本体部分はスリット8を通過していくこととなる。

0022

また、前記した装着器具3の一方側側面(本実施例では右側)にはプラスチック製のニードルガード10が取り付けられている。このニードルガード10は先端側に弧状に曲成したカバー部11が形成されており、スライドガイド溝12部分をビス13によって装着器具3のケーシング外面に止着してある。このニードルガード10は、このビス13に沿って指先で容易に前後にスライドさせることができ、不使用時には中空ニードル5の先端をカバー部11で覆い隠し、事故を防止できるものとしている。

0023

さらに、前記したピン材2はランナーバー4等も含めたアッセンブリA全体をPEEKによって成形しており、抜け止め用の係止バー9は通例のアパレル向けと異なり、ピン材2の先端でその長手方向と略直角に交差する一方のみを長寸とし、他方を短寸とし、略L字状の形態としている。このため、ピン材2の挿し込み、引き抜きの負荷が軽減されている。この係止バー9はランナーバー4に対して連結桿9a、9a‥で連結されており、中空ニードル5内に押し送りされる際に、その連結桿9aがカッターで切断される。そして、その先端形状は作業者を傷付けないように滑らかとなっており、その材料特性から耐アルコール、耐ホルマリンに優れたものとなっている。尚、この係止バー9は長寸部分が、後述するゴム板1の内部において、ピン材2の長手方向に沿って留まり、位置決め止着を行なう。

0024

このピン材2の上端は指先で摘んで引き抜くための引き抜き摘み部14が幅広一体形成されており、アッセンブリAの状態では、この摘み部14、14‥の一部がスポット溶着され、バラ付きを抑えられている。

0025

一方、前記したゴム板1は本実施例にあって矩形としてあるが、この形状には特にこだわるものではない。このゴム板1はその上面部1aと下面部1bを硬度の高い素材とし、その上面部1aと下面部1bに挟持される中間部(内部)1cを、その上面部1a、下面部1bよりも軟性のものを使用している。尚、このゴム板1の側面部は開放されて、断面的に中間部1cが露呈していても、その側面部も硬度の高い、上面部1a、下面部1bと同質の素材で被覆した構成でもよい。また、このゴム板1は図として示し、前記した構成としたもののほかにも、全体的、少なくとも内部的に発泡処理を施して弾性を付けた比較的硬いスキン層を持つ独立気泡を有するスポンジの一層物でもよく、また、その表面に予熱したプラスチックフィルムを被せ、減圧脱気したスキンパックの構成とすることもできる。

0026

ゴム板1を上記したことによって、ピン材2の挿し込み、位置決め固定、及び引き抜き作業がより一層行ない易くなり、作業者の負担がさらに軽減されることとなる。

0027

また、このゴム板1の検体Sが止着される上面部1aの表面には、前記したホルマリン液等の固化剤が馴染み易いように溝15が升目状に刻設形成されている。さらに、この溝15を升目状に形成したことを利用して、その升目を特定の数値幅、例えば1cmとし、その溝15の外側に目盛り16を配し、載置止着された検体Sのサイズを目視確認できるようにしてある。

実施例

0028

本発明に係る病理検体の管理方法は上記のように構成されている。この検体Sのゴム板1へのピン材2、2‥による止着固定から、ピン材2、2‥の引き抜き作業までが、検体の摘出や、ゴム板1への止着固定から引き抜きの過程以後の作業等と分業となっている場合でも、検体Sに対してピン材2、2‥を使用する作業は大きく負担が減り、摘出から、その後の一連の処理を担当者が全て行なう場合には、一層その負担は軽減されることとなる。

0029

本実施例に係る病理検体の管理方法は上述したように構成されている。ここで、アッセンブリAを含めてピン材2には、必要や目的に応じて適宜彩色や模様を施すこともできる。この彩色や模様の施しはゴム板1にも勿論可能であり、病理検体Sの患部の種類やサイズによって区別して管理することも可能となる。

0030

1ゴム板
1a 上面部
1b 下面部
1c 中間部
2ピン材
3装着器具
4ランナーバー
5中空ニードル
6受穴
7ガイド溝
8スリット
9係止バー
9a連結桿
10ニードルガード
11カバー部
12スライドガイド溝
13ビス
14摘み部
Aアッセンブリ
S 検体

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