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技術 容器および容器の製造方法

出願人 株式会社フジシール
発明者 綿世真弓竹尾薫
出願日 2014年9月17日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2014-189025
公開日 2016年4月25日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2016-060511
状態 特許登録済
技術分野 内容物取出用特殊手段をもつ容器・包装体 基本的包装技術IV(容器成形充填) 包装体
主要キーワード 挿入バー 送出範囲 平面視台形状 送出チューブ 台形部分 膨出形状 断面円弧形状 移動阻止
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年4月25日)のものです。
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図面 (15)

課題

送出量送出範囲をより適切に調整することが可能な容器および容器の製造方法を提供すること。

解決手段

密閉状態の収容空間19を規定し、且つ開封するための切断予定線13を有するシート1と、収容空間19に収容された内容物3と、を備える容器A1であって、シート1は、少なくとも一方に収容空間19を構成する殻部11aと、端部領域同士が接合されたシール部11bと、を具備する一対の主板部11を有しており、収容空間19の端部に隣接して配置されており、切断予定線13が切断されることによりシート1に形成される開口15から露出するとともに、内容物3を透過させ且つ塗布対象物に塗布するための塗布部材2をさらに備える。

概要

背景

医薬品、化粧品食品などの分野において、一定量の液状の内容物を収容した容器が広く用いられている。図13は、そのような従来の容器の一例を示している(たとえば、特許文献1)。同図に示された容器Xは、シート91および送出チューブ95を備えており、収容空間92に液状の内容物96が密閉状態で収容されている。シート91は、収容空間92を構成可能な剛性を有し、且つシール部93において互いにシール可能な、樹脂などの材質からなる。送出チューブ95は、収容空間92の図中下方部分に配置されており、貫通孔95aを有する。また、シート91には、切断予定線94が形成されている。切断予定線94は、部分的にシート91の厚さが減肉された部分であり、シート91を切断することにより容器Xを開封する起点となる部位である。この切断予定線94は、正面視において送出チューブ95を横断するように設けられている。

図14は、開封された状態の容器Xを示している。切断予定線94に沿ってシート91を切断すると、シート91の一部が離脱し、収容空間92の密閉が解かれる。そして、送出チューブ95の下方部分がシート91から露出する。容器Xの使用者が収容空間92を縮小するようにシート91を摘むと、内容物96が送出チューブ95の貫通孔95aを通して容器X外へと送出される。これにより、送出チューブ95の先端から使用者の所望の部位に収容された内容物96のすべてを一気創出することができる。

しかしながら、内容物96が送出される部位は、収容された内容物96の全量を一気に受け止められる構成であるとは限らない。たとえば、送出対象部位の状態を確認しながら少しずつ内容物96を送出しようとしても、シート91の摘み加減強弱だけでは、調節は困難である。また、送出対象部位によっては、内容物96を広範囲に送出したい場合がある。送出チューブ95からの送出では、内容物96が一箇所に固まってしまい、広範囲に送出することは容易ではない。

概要

送出量送出範囲をより適切に調整することが可能な容器および容器の製造方法を提供すること。密閉状態の収容空間19を規定し、且つ開封するための切断予定線13を有するシート1と、収容空間19に収容された内容物3と、を備える容器A1であって、シート1は、少なくとも一方に収容空間19を構成する殻部11aと、端部領域同士が接合されたシール部11bと、を具備する一対の主板部11を有しており、収容空間19の端部に隣接して配置されており、切断予定線13が切断されることによりシート1に形成される開口15から露出するとともに、内容物3を透過させ且つ塗布対象物に塗布するための塗布部材2をさらに備える。

目的

本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、送出量や送出範囲をより適切に調整することが可能な容器および容器の製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

密閉状態の収容空間を規定し、且つ開封するための切断予定線を有するシートと、前記収容空間に収容された内容物と、を備える容器であって、前記シートは、少なくとも一方に前記収容空間を構成する殻部と、端部領域同士が接合されたシール部と、を具備する一対の主板部を有しており、前記収容空間の端部に隣接して配置されており、前記切断予定線が切断されることにより前記シートに形成される開口から露出するとともに、前記内容物を透過させ且つ塗布対象物に塗布するための塗布部材をさらに備えることを特徴とする、容器。

請求項2

前記塗布部材は、圧縮状態で前記収容空間に配置されている、請求項1に記載の容器。

請求項3

前記塗布部材は、前記収容空間の前記端部側に位置する屈曲部と、該屈曲部を介して繋がり且つ前記収容部の内方に延びる一対の延長部と、を有する、請求項1または2に記載の容器。

請求項4

前記塗布部材を前記シートに対して固定させる固定部を備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の容器。

請求項5

シート材料を折り曲げることにより、折り返し部と、該折り返し部を介して繋がり且つ互いに対面する一対の主板部と、を製造する折り曲げ工程と、前記シート材料に対して変形加工および接合加工を施すことにより、前記一対の主板部の少なくとも一方に収容空間を構成する殻部と、前記一対の主板部の端部領域が接合されたシール部と、前記折り返し部とは反対側に位置する充填口と、を形成する成形工程と、前記充填口から挿入した塗布部材を前記収容空間の前記折り返し部側の端部に隣接する位置に配置する塗布部材配置工程と、前記充填口から前記収容空間に内容物を充填する内容物充填工程と、前記充填口を封止する封止工程と、を備えることを特徴とする、容器の製造方法。

請求項6

前記塗布部材配置工程を、前記成形工程の後、前記内容物充填工程の前に行う、請求項5に記載の容器の製造方法。

請求項7

前記塗布部材配置工程においては、前記塗布部材を圧縮状態で配置する、請求項5または6に記載の容器の製造方法。

請求項8

前記塗布部材配置工程においては、平板上の塗布部材材料を屈曲部および該屈曲部を介して繋がる一対の延長部を有する状態とするとともに、前記屈曲部が前記折り返し部側に位置し且つ前記一対の延長部が前記折り返し部から離間する向きに延びる姿勢で配置する、請求項5ないし7のいずれかに記載の容器の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、所定量の液状の内容物を収容した容器および容器の製造方法に関する。

背景技術

0002

医薬品、化粧品食品などの分野において、一定量の液状の内容物を収容した容器が広く用いられている。図13は、そのような従来の容器の一例を示している(たとえば、特許文献1)。同図に示された容器Xは、シート91および送出チューブ95を備えており、収容空間92に液状の内容物96が密閉状態で収容されている。シート91は、収容空間92を構成可能な剛性を有し、且つシール部93において互いにシール可能な、樹脂などの材質からなる。送出チューブ95は、収容空間92の図中下方部分に配置されており、貫通孔95aを有する。また、シート91には、切断予定線94が形成されている。切断予定線94は、部分的にシート91の厚さが減肉された部分であり、シート91を切断することにより容器Xを開封する起点となる部位である。この切断予定線94は、正面視において送出チューブ95を横断するように設けられている。

0003

図14は、開封された状態の容器Xを示している。切断予定線94に沿ってシート91を切断すると、シート91の一部が離脱し、収容空間92の密閉が解かれる。そして、送出チューブ95の下方部分がシート91から露出する。容器Xの使用者が収容空間92を縮小するようにシート91を摘むと、内容物96が送出チューブ95の貫通孔95aを通して容器X外へと送出される。これにより、送出チューブ95の先端から使用者の所望の部位に収容された内容物96のすべてを一気創出することができる。

0004

しかしながら、内容物96が送出される部位は、収容された内容物96の全量を一気に受け止められる構成であるとは限らない。たとえば、送出対象部位の状態を確認しながら少しずつ内容物96を送出しようとしても、シート91の摘み加減強弱だけでは、調節は困難である。また、送出対象部位によっては、内容物96を広範囲に送出したい場合がある。送出チューブ95からの送出では、内容物96が一箇所に固まってしまい、広範囲に送出することは容易ではない。

先行技術

0005

実開平3−49968号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、送出量送出範囲をより適切に調整することが可能な容器および容器の製造方法を提供することをその課題とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明の第1の側面によって提供される容器は、密閉状態の収容空間を規定し、且つ開封するための切断予定線を有するシートと、前記収容空間に収容された内容物と、を備える容器であって、前記シートは、少なくとも一方に前記収容空間を構成する殻部と、端部領域同士が接合されたシール部と、を具備する一対の主板部を有しており、前記収容空間の端部に隣接して配置されており、前記切断予定線が切断されることにより前記シートに形成される開口から露出するとともに、前記内容物を透過させ且つ塗布対象物に塗布するための塗布部材をさらに備えることを特徴としている。

0008

本発明の好ましい実施の形態においては、前記塗布部材は、圧縮状態で前記収容空間に配置されている。

0009

本発明の好ましい実施の形態においては、前記塗布部材は、前記収容空間の前記端部側に位置する屈曲部と、該屈曲部を介して繋がり且つ前記収容部の内方に延びる一対の延長部と、を有する。

0010

本発明の好ましい実施の形態においては、前記塗布部材を前記シートに対して固定させる固定部を備える。

0011

本発明の第2の側面によって提供される容器の製造方法は、シート材料を折り曲げることにより、折り返し部と、該折り返し部を介して繋がり且つ互いに対面する一対の主板部と、を製造する折り曲げ工程と、前記シート材料に対して変形加工および接合加工を施すことにより、前記一対の主板部の少なくとも一方に収容空間を構成する殻部と、前記一対の主板部の端部領域が接合されたシール部と、前記折り返し部とは反対側に位置する充填口と、を形成する成形工程と、前記充填口から挿入した塗布部材を前記収容空間の前記折り返し部側の端部に隣接する位置に配置する塗布部材配置工程と、前記充填口から前記収容空間に内容物を充填する内容物充填工程と、前記充填口を封止する封止工程と、を備えることを特徴としている。

0012

本発明の好ましい実施の形態においては、前記塗布部材配置工程を、前記成形工程の後、前記内容物充填工程の前に行う。

0013

本発明の好ましい実施の形態においては、前記塗布部材配置工程においては、前記塗布部材を圧縮状態で配置する。

0014

本発明の好ましい実施の形態においては、前記塗布部材配置工程においては、平板上の塗布部材材料を屈曲部および該屈曲部を介して繋がる一対の延長部を有する状態とするとともに、前記屈曲部が前記折り返し部側に位置し且つ前記一対の延長部が前記折り返し部から離間する向きに延びる姿勢で配置する。

発明の効果

0015

本発明によれば、前記切断予定線に沿って前記シートを切断すると、前記開口から前記塗布部材が露出する。前記収容空間(前記殻部)を摘むなどすると、前記収容空間内に収容された前記内容物が前記塗布部材を透して送出される。この際、前記塗布部材は、前記内容物の送出を減衰させるため、多量の前記内容物が一気に送出されてしまうことを防止することができる。また、前記塗布部材を塗布対象物に当接させつつ前記内容物を送出することにより、前記内容物をより広い面積分布させることが可能であり、いわゆる塗布作業を適切に行うことができる。したがって、本発明によれば、前記内容物の送出量や送出範囲をより適切に調整することが可能である。

0016

本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。

図面の簡単な説明

0017

本発明の第1実施形態に基づく容器を示す斜視図である。
図1の容器を示す正面図である。
図2のIII−III線に沿う断面図および要部拡大断面図である。
図1の容器を開封した状態を示す正面図である。
図4のV−V線に沿う断面図である。
(a)〜(h)は、本発明の第1実施形態に基づく容器の製造方法を示す要部斜視図である。
図6のVII−VII線に沿う要部断面図である。
図1の容器の変形例を示す要部正面図である。
図8の容器を開封した状態を示す要部正面図である。
図1の容器の他の変形例を示す要部正面図である。
図10の容器を開封した状態を示す要部正面図である。
本発明の第2実施形態に基づく容器を示す斜視図である。
従来の容器の一例を示す正面図である。
図13の容器を開封した状態を示す正面図である。

実施例

0018

以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。

0019

図1図3は、本発明の第1実施形態に基づく容器を示している。本実施形態の容器A1は、シート1、塗布部材2および内容物3を備えている。

0020

図1は、容器A1を示す斜視図である。図2は、容器A1を示す正面図である。図3は、図2のIII−III線に沿う断面図および要部拡大断面図である。

0021

シート1は、容器A1の大部分を構成する構造部材であり、また内容物3を密閉状態で収容するための機能を果たす。シート1は、後述するように折り返された1つのシート材料を用いて構成されており、一対の主板部11を有している。

0022

一対の主板部11は、互いに対面しており、互いの端部領域同士が接合されている。これにより、一対の主板部11は、殻部11aおよびシール部11bを有している。殻部11aはシート1が部分的に所望の膨出形状に加工された部分である。本実施形態においては、一対の主板部11の殻部11aによって規定された空間が収容空間19とされている。なお、一対の主板部11のそれぞれに膨出形状の殻部11aが形成された構成に限定されるものではない。たとえば、一方の主板部11に殻部11aが形成され、他方の主板部11が平板状のままであってもよい。このような構成であっても、収容空間19が構成されうる。

0023

シール部11bは、一対の主板部11の端部領域同士が接合された部位である。図2に示すように、シール部11bは、収容空間19(殻部11a)を囲んでいる。本実施形態においては、収容空間19(殻部11a)の形状を容器A1の外形とする意図により、シール部11bの幅は、収容空間19の密閉性担保できる程度の細幅とされている。これと異なり、シール部11bは、収容空間19(殻部11a)から顕著に延出するたとえば矩形状または円形状などの明瞭な平板部分を構成するものであってもよい。この場合、当該平板部分には、内容物3の商品名称や成分、あるいは注意事項などを記載してもよい。シール部11bを形成するための接合手段は特に限定されず、シート1が樹脂材料からなる場合、たとえば熱シールが挙げられる。

0024

収容空間19は、内容物3を密閉状態で収容する空間である。本実施形態においては、収容空間19は、図中上方に位置する平面視矩形状の比較的大寸法の部分と、図中下方に位置する平面視矩形状の比較的小寸法の部分と、これらの部分を繋ぐ平面視台形状の部分とからなる。ただし、収容空間19の形状や大きさは、内容物3の性状や、収容される内容物3の体積、あるいは容器A1の販売戦略等に応じて様々な形状とされる。

0025

シート1には、切断予定線13が形成されている。切断予定線13は、周囲部分に対して切断が容易とされた線状部分であり、シート1を切断することにより容器A1の開封起点となる部位である。切断予定線13は、収容空間19(殻部11a)と重なる位置に設けられており、本実施形態においては、収容空間19(殻部11a)のうち上述した比較的小寸法の矩形状部分に形成されている。本実施形態においては、切断予定線13は、図3の要部拡大図に示すように、シート1の所定の線状部分が、周囲よりも薄い部分として形成されることによって構成されている。なお、切断予定線13の構成は、部分的に減肉された形態のみならず、他の部位より切断容易に構成されれば特に限定されず、種々の形態を取りうる。ただし、切断予定線13は、収容空間19が内容物3を密閉状態で収容することを担保しうる構成が望ましい。

0026

充填口痕16aは、後述する容器A1の製造方法において設けられる、内容物3を充填するための充填口の痕跡である。充填口痕16aは、前記充填口の形状や位置によってその性状が決定される。本実施形態においては、充填口痕16aは、塗布部材2とは反対側の図中上方に位置している。また、本実施形態においては、シール部11bが充填口痕16aを横断している。これは、充填口痕16aが形成される際に、シール部11bの一部が同時に形成されるからである。

0027

シート1の材質は、特に限定されず、例えば、ポリプロピレンポリエチレンなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリスチレン系ポリアミド系、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂が挙げられる。また、シート1としては、単層合成樹脂製シート、同種又は異種の複数の合成樹脂製シートが積層された積層シートなどが挙げられる。これら合成樹脂製シートには、必要に応じて金属や金属酸化物蒸着された合成樹脂製シートやエチレンビニルアルコールEVOH)などのバリア機能を有するシートを用いてもよい。また、シート1は、収納された内容物3を透視するため、透明又は半透明であることが好ましいが、非透明な材質を用いてもよい。さらに、シート1は、必要に応じて商品名等のデザイン印刷されていてもよい。シート1の厚みは、たとえば0.05〜1.0mmであり、好ましくは0.1〜0.6mmである。

0028

塗布部材2は、収容空間19に配置されている。本実施形態においては、収容空間19の前記下方部分に配置されている。図2によく表れているように、切断予定線13は、収容空間19に収容された塗布部材2を横断するように形成されている。図4は、切断予定線13においてシート1を切断することにより開封された容器A1を示す正面図である。図5は、図4のV−V線に沿う断面図である。同図に示すように、切断予定線13においてシート1を切断することにより、シート1には、開口15が形成される。開口15は、内容物3を送出するための注出口部になる。塗布部材2は、切断予定線13が切断されると、この開口15から露出する。そして、塗布部材2は、この状態で内容物3を透過させ且つ塗布対象物に塗布するためのものである。

0029

本発明においての塗布部材2は、送出された内容物3をそれ自体が保持しつつ、より広い領域に分布させる、いわゆる塗布を可能とするものが好ましい。また、塗布部材2は、これが設置されることにより、開口15からの内容物3の送出を減衰させる機能を発揮するものが望ましい。このような塗布部材2としては、たとえばスポンジフェルト繊維集束体)に代表される多孔質部材が好例として挙げられる。また、収容空間19と容器A1外とに通じる多数の細孔を有する部材であってもよい。細孔の開口寸法が十分に小さければ、内容物3の送出を減衰させる機能が期待できる。本実施形態においては、塗布部材2としてスポンジが採用された構成を例に説明する。

0030

本実施形態の塗布部材2は、矩形板状のスポンジ材料が折り曲げられたものであり、図3に示すように、一対の延長部21および屈曲部22を有している。屈曲部22は、前記スポンジ材料が折り曲げられた部分であり、収容空間19の端部側に位置している。図示された例においては、屈曲部22が収容空間19の前記端部に当接している。一対の延長部21は、屈曲部22を介して繋がり、且つ収容空間19の前記端部から離間する方向(図中上方向)に延びている。一対の延長部21は、互いに重なりあった状態で、収容空間19のうち下方に位置する小寸法部分と台形部分とに収容されている。また、本実施形態においては、後述する製造方法により、塗布部材2は、圧縮状態で収容空間19に収容されている。このため、図5に示すように、切断予定線13が切断され、外部に露出した塗布部材2は、圧縮が解かれることにより、膨張した形態をとる。また、この際に外部に露出する塗布部材2の大半は、屈曲部22である。ここで、圧縮の程度については特に限定されず、開口15が形成されて塗布部材2が外部に露出した際に、わずかでも膨張した形態をとりうる程度であればよい。なお、後述するように、一対の延長部21および屈曲部22を有する2は、本発明が意図する効果を奏するのに好ましい構成であるが、塗布部材2はこれに限定されるものではない。たとえば、折り畳まれていない形態の塗布部材2が収容空間19内に配置された構成であってもよい。また、塗布部材2は、必ずしも圧縮状態で収容空間19内に配置されたものに限定されない。

0031

シート1は、複数の固定部14a,14bを有している。固定部14a,14bは、塗布部材2を固定する部位であり、本実施形態においては、収容空間19内方に向けてシート1を部分的に凹ませることにより形成されている。固定部14aは、平面視において塗布部材2の中央部分に位置している。一対の主板部11の各々に形成された固定部14a同士が塗布部材2を挟む格好となっている。2つの固定部14bは、各々が塗布部材2の両側方を挟む格好となっている。また、各固定部14bの外側には、シール部11bが存在しており、密閉性を担保している。

0032

固定部14a,14bは、塗布部材2を適切に固定しうるものであればよく、その形状は特に限定されない。また、固定部14a,14bは、幾何的な形状を利用して塗布部材2を固定するもののほか、あるいはこれに加えて、熱シール、超音波シール紫外線硬化性接着剤などを利用して、固定部14a,14bの内面が塗布部材2と接合状態にある構成であってもよい。

0033

内容物3は、収容空間19に密閉状態で収容されたものであり、典型的には液状である。内容物3の例としては、医薬品、化粧品、食品などがあげられるが、塗布部材2を透して外部に送出され、塗布処理がなされるものであれば特に限定されない。また、収容空間19に収容される内容物3の量は、一回の使用に供される量とされることが使用者の便宜の面で好ましいが、これに限定されない。たとえば終日の使用が意図された内容物3の場合、複数回の塗布によって使用される量の内容物3が収容され、開封した日の使用を達成しうる量が収容された構成であってもよい。このように、密閉可能な蓋などを備えることにより、実質的に無期の使用が意図されたものとは異なり、本発明においては、開封時点から所定の期間において内容物3が使用され尽くされることが意図されている。

0034

次に、容器A1の製造方法について、図6および図7を参照しつつ以下に説明する。図6の(a)〜(h)は、容器A1の製造方法における主要な工程を模式的に示している。図7図6(d)のVII−VII線に沿う要部断面図である。

0035

まず、図6(a)に示すように、シート材料1Aを用意する。シート材料1Aは、上述したシート1を形成するための材料である。シート材料1Aの材質は、シート1の材料として選択されるものと同様である。次に、シート材料1Aを加熱するなどにより、一対の主板部11および折り返し部12を有する形態に折り曲げ加工する。折り返し部12は、シート材料1Aが折り曲げられた部分である。一対の主板部11は、折り返し部12を介して繋がっており、互いに正対している。これが、本発明における折り曲げ工程である。また、本実施形態においては、折り曲げ工程の直後に、一対の主板部11のそれぞれに対して、切断予定線13を形成する。この形成は、たとえば一対の主板部11の両側からカッタCtを当接させることにより行う。これにより、一対の主板部11には、シート材料1Aの送り方向に沿って延びる一対の切断予定線13が形成される。なお、折り曲げ工程の直後にカッタCtによって切断予定線13を形成する手法は、あくまで一例である。カッタCt以外の手段を用いて切断予定線13を形成してもよい。また、以降に説明する工程におけるいずれかの所望のタイミングで、切断予定線13を形成してもよい。

0036

次いで、図6(b)に示すように、主板部11に殻部11aを形成することにより、収容空間19および充填口16を形成する。この形成は、たとえば、収容空間19および充填口16の形状を規定するための金型(図示略)を用いて一対の主板部11を挟んだ状態で、充填口16を形成すべき箇所から一対の主板部11の間に気体噴出することによって行う。充填口16は、収容空間19の図中上部に繋がっており、収容空間19に塗布部材2を挿入し、内容物3を充填するために用いられる。これが、本発明で言う成形工程である。

0037

次いで、図6(c)に示すように、塗布部材材料2Aを用意する。塗布部材材料2Aは、上述した塗布部材2となるものであり、塗布部材2として選択された材質が採用される。本実施形態においては、平板状のスポンジが塗布部材材料2Aとして用いる。そして、塗布部材材料2Aを充填口16の図中直上に位置させる。

0038

次いで、図6(d)に示すように、塗布部材材料2Aを収容空間19に挿入する。本実施形態においては、挿入バー71を用いて塗布部材材料2Aを挿入する。挿入バー71は、たとえば帯状の比較的硬質な部材であり、塗布部材材料2Aを確実に折り曲げ可能な形状および硬さとされている。挿入バー71の先端を塗布部材材料2Aの中央付近に押し当てた状態で、挿入バー71を加工させる。これにより、塗布部材材料2Aは、充填口16に挿入されながら、2つ折りに折り畳まれる。そして、挿入バー71の先端を19の下方端部に到達させることにより、塗布部材材料2Aを収容空間19の下方端部側に位置させる。本実施形態においては、図7に示すように、塗布部材材料2Aが収容空間19の下方端部に当接している。また、塗布部材材料2Aは、折り畳まれることにより、一対の延長部21および屈曲部22を有する形態で、収容空間19内に挿入されている。また、塗布部材材料2Aの厚さを、図7における収容空間19の左右方向寸法の半分よりも大であるように設定することにより、塗布部材材料2Aは、特に屈曲部22および延長部21のうち屈曲部22側に位置する部分が圧縮された状態で、収容空間19内に配置される。この折り畳まれた塗布部材材料2Aが塗布部材2となる。

0039

次いで、図6(e)に示すように、塗布部材2をシート材料1Aに対して固定する。具体的には、一対の金型72を用意し、塗布部材2を挟むように一対の金型72を位置させる。各金型72は、シート材料1Aを変形可能な程度の温度に加熱されている。このような一対の金型72によってシート材料1Aを挟むことにより、シート材料1Aの各主板部11が部分的に内方に凹むように変形する。この変形部分が、塗布部材2に押圧される。そして、金型72の熱がシート材料1Aと塗布部材2とに伝えられ、また塗布部材2を挿入するために用いた挿入バー71が金型72の受け治具の役目も果たすことにより、シート材料1Aと塗布部材2とがいわゆる熱シールされることとなる。これにより、主板部11には、固定部14a,14bが形成され、塗布部材2がシート材料1Aに対して固定される。以上が、本発明における塗布部材配置工程である。

0040

次いで、図6(f)に示すように、内容物3を収容空間19に充填する。たとえば、ノズル73を容易に、その先端を充填口16から収容空間19内に挿入する。ノズル73は、たとえば内容物3の貯留槽(図示略)に接続されており、内容物3を任意に送出可能である。図示された例においては、ノズル73の先端を塗布部材2から離間させた位置に維持した状態で、ノズル73から収容空間19へと所定量の内容物3を充填する。これが、本発明における内容物充填工程である。

0041

次いで、図6(g)に示すように、充填口16を塞ぐことにより収容空間19を密閉状態とする。たとえば、一対の金型74を用意し、充填口16を挟むように一対の金型74を位置させる。そして、シート材料1Aを変形可能な程度の温度に加熱された各金型74によって、充填口16を含む一対の主板部11を押圧する。これにより、図6(h)に示すように、充填口16が封止され、一対の金型74によって挟まれた部位がシール部11bとなる。これが、本発明で言う封止工程である。

0042

この後は、収容空間19の全周を囲むシール部11bを残存させるように、シート材料1Aを切断する。これにより、図1図3に示す容器A1が得られる。

0043

次に、容器A1および容器A1の製造方法の作用について説明する。

0044

本実施形態によれば、図3に示すように、切断予定線13に沿ってシート1を切断すると、開口15から塗布部材2が露出する。収容空間19(殻部11a)を摘むなどすると、収容空間19内に収容された内容物3が塗布部材2を透して送出される。この際、塗布部材2は、内容物3の送出を減衰させるため、多量の内容物3が一気に送出されてしまうことを防止することができる。また、塗布部材2を塗布対象物に当接させつつ内容物3を送出することにより、内容物3をより広い面積に分布させることが可能であり、いわゆる塗布作業を適切に行うことができる。したがって、容器A1によれば、内容物3の送出量や送出範囲をより適切に調整することが可能である。

0045

塗布部材2が収容空間19内に圧縮状態で配置されていることにより、切断予定線13が切断されて容器A1が開封されると、塗布部材2は、開口15から膨出する形態を呈する。これにより、開口15の大きさよりも、露出する塗布部材2が明瞭に大となる。これにより、より広い領域に内容物3を塗布することができる。また、開封後においても収容空間19内に位置する塗布部材2は、圧縮状態のままである部分を有する。この部分には、収容空間19から意図せず多量に内容物3が送出されることを回避する機能が期待できる。

0046

塗布部材2を一対の延長部21と屈曲部22とを有する構成とすることにより、容器A1を開封した際には、塗布部材2の屈曲部22が図3に示すように断面円弧形状となって開口15から露出する。このような形状の塗布部材2は、様々な形状の塗布対象物に対して内容物3を塗布するのに都合が良い。また、塗布部材2が塗布対象物に誤って引っ掛かってしまうことを抑制することができる。

0047

図6(c)に示す平板状の塗布部材材料2Aを、図6(d)および図7に示す挿入バー71によって折り曲げた状態で収容空間19に挿入することにより、上述した一対の延長部21および屈曲部22を有する塗布部材2を容易かつ確実に形成し、これを収容空間19の下方端部側に配置することができる。塗布部材材料2Aを収容空間19の下方端部に当接するように配置する構成においては、塗布部材材料2Aを収容空間19の下方端部に押し当てることによって塗布部材2の収容空間19に対する位置きめを行うことができる。これは、塗布部材材料2Aの挿入工程にようする時間の短縮化、および配置工程の確実化に寄与する。

0048

内容物3の充填工程に先立って、図6(e)において塗布部材2を固定することにより、塗布部材2がいまだ内容物3によって濡れていない状態で、塗布部材2の固定作業を行うことができる。熱シールなどの塗布部材2の固定手段は、塗布部材2が内容物3に濡れていると不具合を生じやすい。本実施形態によれば、かかる不具合を解消することができる。

0049

図8図12は、本発明の変形例および他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。

0050

図8図11は、容器A1の変形例を示している。図8および図9に示す変形例においては、切断予定線13が収容空間19の端縁(シール部11b)の形状に沿って、図中下方に膨出した形状とされている。このような切断予定線13を起点として容器A1を開封した場合、図9に示す状態となる。すなわち、シート1の開口15は、図中左右中央部分が下方に突出する形状となる。そして、この突出部分が、シート1から露出する塗布部材2の中央部分を支持する格好となる。このような変形例によっても、内容物3の送出量や送出範囲をより適切に調整することが可能である。また、塗布部材2の中央部分をシート1の突出部分によって支持することにより、内容物3を創出しながら塗布する際に、塗布部材2が過度に変形してしまうことを回避することができる。

0051

図10および図11は、容器A1の他の変形例を示している。本変形例においては、切断予定線13は、図中上方に膨出した形状となっている。これにより、図11に示すように、本変形例の開口15は、上方に凹んだ形状となる。このような開口15は、図中左右両端において塗布部材2を支持する格好となる。このような変形例によっても、内容物3の送出量や送出範囲をより適切に調整することが可能である。また、塗布部材2の両端を支持する開口15(主板部11)を利用して、たとえばこの部分を塗布方向の基準となる定規型枠などに沿わせることにより、所望の形状に内容物3を塗布することができる。

0052

図12は、本発明の第2実施形態に基づく容器を示している。本実施形態の容器A2は、塗布部材2と充填口痕16aとが同じ側(図中上方)に位置している点が、上述した容器A1と異なっている。

0053

本実施形態の容器A2は、図6を参照して説明した製造方法と異なる製造方法によって製造される。具体的には、図6(d)において、塗布部材材料2Aを収容空間19の図中下端側に配置したことに代えて、本実施形態においては、塗布部材材料2Aを充填口16側(図中上方)に配置する。また、これに対応して、図6(f)の充填工程を、塗布部材配置工程に先立って行うことが好ましい。

0054

塗布部材材料2Aを、図中上下方向の所望の位置に確実に配置するために、シート1には、塗布部材材料2Aの上下方向における移動を阻止する移動阻止部14cが設けられていることが好ましい。移動阻止部14cは、たとえば、図6(b)における成形工程において、充填口16の内部寸法局所的に縮小させるように熱シール部分を形成することによって実現される。塗布部材材料2Aを挿入する際には、この移動阻止部14cを上下方向の位置決め手段として用いればよい。このような実施形態によっても、内容物3の送出量や送出範囲をより適切に調整することが可能である。

0055

本発明に係る容器および容器の製造方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る容器および容器の製造方法の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。

0056

A1,A2容器
1シート
1Aシート材料
11主板部
11a 殻部
11bシール部
12 折り返し部
13切断予定線
14a,14b 固定部
14c移動阻止部
15 開口
16充填口
16a 充填口痕
19 収容空間
2塗布部材
2A 塗布部材材料
21延長部
22屈曲部
3 内容物
71挿入バー
72金型
73ノズル
74 金型

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