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技術 トンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置

出願人 前田建設工業株式会社
発明者 原秀利上村正人
出願日 2014年9月3日 (5年9ヶ月経過) 出願番号 2014-179279
公開日 2016年4月14日 (4年2ヶ月経過) 公開番号 2016-053263
状態 特許登録済
技術分野 トンネルの覆工・支保 建築現場における取りはずす型枠、補助部材 コンクリート打設にともなう現場作業
主要キーワード 平面角度 受け架台 挿入枠 両取付板 検査窓 スライド型枠 型枠バイブレータ 各取付板
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図面 (11)

課題

トンネル内空面に覆工コンクリート打設する際に、天端部における覆工コンクリートの充填状態可視的に確認する。

解決手段

トンネル覆工用型枠の天端部上でトンネル延長方向に移動可能なスライド型枠100と、スライド型枠100をトンネル延長方向に移動させる移動装置ワイヤー51及びホイスト52)と、トンネル内空面における覆工コンクリートの充填状態を撮影する撮影装置20と、撮影装置20の撮影方向を照明する照明装置30とを備える。

概要

背景

NATM工法を用いて山岳トンネル構築するには、ジャンボ等の掘削装置により地山掘削を行った後に、トンネル側面にロックボルト装入するとともに支保工施工する。そして、トンネル内空面にコンクリート吹付け一次覆工を形成し、一次覆工の表面に防水シートを施工し、防水内空面側に型枠移動式型枠)を設置して、覆工コンクリートを打設して二次覆工を形成する工法が一般的である。

トンネルの耐久性や安全性を向上させるためには、天端部の覆工に対して高品質な施工が求められており、天端部において覆工コンクリートが確実に充填されている必要がある。しかしながら、従来の工法では、天端部において覆工コンクリートを打設する際に、覆工コンクリートの充填状態視認することが困難であった。このため、トンネル覆工において、コンクリートを型枠内に高密度充填でき、耐久性に優れたトンネル覆工が形成可能な施工方法が提案されている(特許文献1参照)。

特許文献1に記載された発明は、トンネル内に型枠を設置して覆工用のコンクリートを打設する工程において、圧力測定手段によって型枠内におけるコンクリートの充填圧計測して、コンクリートの前記充填圧を型枠の変形または破壊が生じない範囲に調整しつつ、型枠で仕切られた空間のラップ側に設けた天端部第1吹上口からコンクリートを圧入する。そして、コンクリートを型枠内に充填した後、コンクリートの締め固め作業を実施し、その後、さらに型枠の妻側に設けた天端部第2吹上口からコンクリートを圧入することで、少なくともトンネル最上部である天端部の覆工を形成するようになっている。

また、センサ素子物質が接触することにより発生する電圧波形ピーク電圧値周波数位置における波形尖鋭度に基づいて、コンクリートが充填されているか否かを検知する技術もある(特許文献2参照)。

概要

トンネル内空面に覆工コンクリートを打設する際に、天端部における覆工コンクリートの充填状態を可視的に確認する。トンネル覆工用型枠の天端部上でトンネル延長方向に移動可能なスライド型枠100と、スライド型枠100をトンネル延長方向に移動させる移動装置ワイヤー51及びホイスト52)と、トンネル内空面における覆工コンクリートの充填状態を撮影する撮影装置20と、撮影装置20の撮影方向を照明する照明装置30とを備える。

目的

そこで、トンネル内空面に覆工コンクリートを打設する際に、天端部における覆工コンクリートの充填状態を可視的に確認可能とするための技術の開発が望まれていた

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

トンネル覆工施工する際に、天端部における覆工コンクリート充填状態を確認可能な補助型枠装置であって、トンネル覆工用型枠の天端部上でトンネル延長方向に移動可能なスライド型枠と、トンネル内空面における覆工コンクリートの充填状態を撮影する撮影装置と、前記撮影装置の撮影方向を照明する照明装置と、を備えたことを特徴とするトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置。

請求項2

前記スライド型枠をトンネル延長方向に移動させる移動装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載のトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置。

請求項3

前記スライド型枠は、打設中の覆工コンクリートの充填圧を検知するための圧力計を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置。

請求項4

前記トンネル覆工用型枠に対してトンネル延長方向に、引き抜きバイブレータ受け金具着脱可能に設置し、前記受け金具に着脱可能であり、前記スライド型枠を移動させる際に、前記スライド型枠の両側面をガイドするガイド装置を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置。

請求項5

前記トンネル内空面に施工した防水シート地山側へ向かって押圧し、前記覆工コンクリートの充填空間を確保するとともに可視化を向上させる防水シート押圧装置を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置。

請求項6

前記スライド型枠を洗浄するための洗浄装置を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置。

技術分野

0001

本発明は、トンネル覆工コンクリート打設時の天端補助型枠装置に関するものであり、詳しくは、トンネル内空面に覆工コンクリート打設する際に、天端部における覆工コンクリートの充填状態可視的に確認可能とした補助型枠装置に関するものである。

背景技術

0002

NATM工法を用いて山岳トンネル構築するには、ジャンボ等の掘削装置により地山掘削を行った後に、トンネル側面にロックボルト装入するとともに支保工施工する。そして、トンネル内空面にコンクリートを吹付け一次覆工を形成し、一次覆工の表面に防水シートを施工し、防水内空面側に型枠移動式型枠)を設置して、覆工コンクリートを打設して二次覆工を形成する工法が一般的である。

0003

トンネルの耐久性や安全性を向上させるためには、天端部の覆工に対して高品質な施工が求められており、天端部において覆工コンクリートが確実に充填されている必要がある。しかしながら、従来の工法では、天端部において覆工コンクリートを打設する際に、覆工コンクリートの充填状態を視認することが困難であった。このため、トンネル覆工において、コンクリートを型枠内に高密度充填でき、耐久性に優れたトンネル覆工が形成可能な施工方法が提案されている(特許文献1参照)。

0004

特許文献1に記載された発明は、トンネル内に型枠を設置して覆工用のコンクリートを打設する工程において、圧力測定手段によって型枠内におけるコンクリートの充填圧計測して、コンクリートの前記充填圧を型枠の変形または破壊が生じない範囲に調整しつつ、型枠で仕切られた空間のラップ側に設けた天端部第1吹上口からコンクリートを圧入する。そして、コンクリートを型枠内に充填した後、コンクリートの締め固め作業を実施し、その後、さらに型枠の妻側に設けた天端部第2吹上口からコンクリートを圧入することで、少なくともトンネル最上部である天端部の覆工を形成するようになっている。

0005

また、センサ素子物質が接触することにより発生する電圧波形ピーク電圧値周波数位置における波形尖鋭度に基づいて、コンクリートが充填されているか否かを検知する技術もある(特許文献2参照)。

先行技術

0006

特開2008−88696号公報
特開2008−8707号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかし、上述した従来の技術では、コンクリートの充填圧を検知したり、検査対象部位に存在している物質がコンクリートか否かを判定したりすることにより、覆工コンクリートの充填状態を推測している。すなわち、コンクリートが充填されているか否かを目視して確認していないため、実際にコンクリートが充填されていることを確実に証明しているわけではない。そこで、トンネル内空面に覆工コンクリートを打設する際に、天端部における覆工コンクリートの充填状態を可視的に確認可能とするための技術の開発が望まれていた。

0008

本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、トンネル内空面に覆工コンクリートを打設する際に、天端部における覆工コンクリートの充填状態を可視的に確認することが可能なトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明のトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を有している。すなわち、本発明のトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置は、トンネル覆工を施工する際に、天端部における覆工コンクリートの充填状態を確認可能な補助型枠装置であって、トンネル覆工用型枠の天端部上でトンネル延長方向に移動可能なスライド型枠と、トンネル内空面における覆工コンクリートの充填状態を撮影する撮影装置と、撮影装置の撮影方向を照明する照明装置とを備えたことを特徴とするものである。

0010

また、上述した構成に加えて、スライド型枠をトンネル延長方向に移動させる移動装置を備えることが可能である。

0011

また、上述した構成に加えて、スライド型枠は、打設中の覆工コンクリートの充填圧を検知するための圧力計を備えることが可能である。

0012

また、上述した構成に加えて、トンネル覆工用型枠に対してトンネル延長方向に、引き抜きバイブレータ受け金具着脱可能に設置した場合には、当該受け金具に着脱可能であり、スライド型枠を移動させる際に、スライド型枠の両側面をガイドするガイド装置を備えることが可能である。

0013

また、上述した構成に加えて、トンネル内空面に施工した防水シートを地山側へ向かって押圧し、覆工コンクリートの充填空間を確保するとともに可視化を向上させる防水シート押圧装置を備えることが可能である。

0014

また、上述した構成に加えて、スライド型枠を洗浄するための洗浄装置を備えることが可能である。

発明の効果

0015

本発明のトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置によれば、トンネル覆工用型枠の天端部上でトンネル延長方向に移動可能なスライド型枠を備えているため、スライド型枠の設置位置近傍まで覆工コンクリートを打設した後、スライド型枠を用いて、さらに天端部に覆工コンクリートを打設することができる。これにより、従来の天端部における覆工コンクリートの打設方法と比較して、天端部において最終的に覆工コンクリートを打設する容量が少なくなり、充填性信頼度が高まる。

0016

また、スライド型枠を用いて、最終的に覆工コンクリートを打設する際に、打設空間を照明装置で照明しながら撮影装置で撮影を行うので、天端部における覆工コンクリートの充填状態を可視的に確認することが可能となる。

図面の簡単な説明

0017

本発明の実施形態に係るトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置の全体構成を示す側面図。
本発明の実施形態に係るトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置の主要部を示す側面図(a)及び平面図(b)。
スライド型枠の正面図。
エアーバルクの動作状態を示す正面図(a)(b)及び側面図(c)。
バイブレータ挿入枠を取り付けたエアーバルクの正面図(a)及び側面図(b)。
ガイド装置の正面図(a)及び平面図(b)。
防水シート押圧装置を取り付けたスライド型枠の正面図(a)及び側面図(b)。
固定装置(実施例1)を取り付けたスライド型枠の正面図。
固定装置(実施例2)を取り付けたスライド型枠の正面図。
天端部補助型枠装置を用いた覆工コンクリートの打設手順を示す説明図。

実施例

0018

以下、図面を参照して、本発明に係るトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置の実施形態を説明する。図1図10は本発明の実施形態に係るトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置を説明するもので、図1は天端部補助型枠装置の全体構成を示す側面図、図2は天端部補助型枠装置の主要部を示す側面図及び平面図、図3はスライド型枠の正面図、図4はエアーバルクの動作状態を示す正面図及び側面図、図5はバイブレータ挿入枠を取り付けたエアーバルクの正面図及び側面図、図6はガイド装置の正面図及び平面図、図7は防水シート押圧装置を取り付けたスライド型枠の正面図及び側面図、図8及び図9は固定装置を取り付けたスライド型枠の正面図、図10は天端部補助型枠装置を用いた覆工コンクリートの打設手順を示す説明図である。

0019

<トンネルの構築手順の概要
本発明の実施形態に係るトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置は、例えば、NATM工法を用いて構築する山岳トンネルに対して、好適に適用することができる。先に説明したように、NATM工法を用いて構築する山岳トンネルは、ジャンボ等の掘削装置により掘削を行った後に、トンネル側面にロックボルトを装入するとともに支保工を施工する。そして、トンネルの内空面にコンクリートを吹付けて一次覆工を形成し、一次覆工の表面に防水シートを施工し、トンネル覆工用型枠(セントル)を設置して、覆工コンクリートを打設することにより二次覆工を形成する。

0020

<本発明の概要>
本発明の実施形態に係るトンネル覆工コンクリート打設時の天端部補助型枠装置は、図1及び図2に示すように、トンネル覆工を施工する際に、天端部における覆工コンクリート10の充填状態を直接視認可能な装置である。この天端部補助型枠装置は、主要な構成要素として、スライド型枠100と、撮影装置20と、照明装置30とを備えており、さらに、移動装置(例えば、ワイヤー51及びホイスト52)と、ガイド装置40と、防水シート押圧装置60を備えることが好ましい。各装置は、トンネル延長方向に移動可能に設けた架台70上に設置される装置であり、トンネル覆工用型枠を用いて覆工コンクリート10を打設する際に、特に天端部において不可視領域をなくすことにより、覆工コンクリート10が良好に充填されていることを確認することができる。

0021

<スライド型枠>
スライド型枠100は、トンネル覆工用型枠の天端部上でトンネル延長方向に移動可能な型枠部材であり、トンネル覆工用型枠に隣接して設置した架台70上に載置されている。本発明では、図10に示すように、トンネル覆工用型枠を用いてスライド型枠100の設置位置近傍まで覆工コンクリート10を圧入打設した後(a)、スライド型枠100を設置し(b)、スライド型枠100に達するまで覆工コンクリート10を圧入打設し(c)、(d)、その後、スライド型枠100を移動させながら天端部に覆工コンクリート10を打設する(e)。

0022

なお、スライド型枠100の設置前及び設置後において、打設した覆工コンクリート10内に棒状バイブレータ200を挿入して締め固めを行う。さらに、スライド型枠100を移動させる際には、スライド型枠100に取り付けた棒状バイブレータ80により、覆工コンクリートの締め固めを行う。また、スライド型枠100には、スライド型枠100を移動させる際に、スライド型枠100とコンクリートの付着力を軽減させるための型枠バイブレータ190が取り付けてある(図2参照)。

0023

このスライド型枠100は図2及び図3に示すように、トンネル延長方向に設けた左右側壁110と、左右側壁110の前後両端部及び中間部に掛け渡した架橋側壁120と、左右側壁110の下部に設けた移動ローラ130とを主要な構成部材とする。移動ローラ130は、トンネル延長方向に沿って、複数対設けてある。また、覆工コンクリートの打設時に、移動方向の後方に位置する側壁(覆工コンクリートを打設しながらスライド型枠100を移動させる際に、覆工コンクリートをせき止める側の側壁)の上部と、左右側壁110の上部には、打設する覆工コンクリートの漏れ出しを防止するためのエアーバルク140を取り付けてある。

0024

また、移動方向の後方に位置する架橋側壁120には、棒状バイブレータ80を挿入するためのバイブレータ挿入口121と土圧計170を設けてある。図3に示す例では、左右2カ所のバイブレータ挿入口121を設けてあるが、バイブレータ挿入口121の数は2カ所に限られず、1カ所または3カ所以上であってもよい。なお、棒状バイブレータ80の平面角度(方向)は、既に打ち込まれた覆工コンクリート10に棒状バイブレータ80の先端が10cm程度入り込むような方向にして、打ち重ね層を一体化する。

0025

スライド型枠100は、トンネル覆工用型枠の天端部に所定間隔で設けた検査窓300の開口部上を通過する際に、検査窓300の開口部を跨ぐ幅を有している。すなわち、左右側壁110にそれぞれ設けた移動ローラ130は、検査窓300の開口部上を通過する際に、検査窓300の開口部よりも外側のトンネル覆工用型枠上を転動する位置に取り付けてある。なお、検査窓300は、トンネル覆工用型枠の適宜位置に設けた開口部であり、開閉蓋310(図2(a)参照)により開閉することができる。開閉蓋310を開いて検査窓300を開口することにより、トンネル覆工用型枠とトンネル内空面との間における覆工コンクリートの充填状態を確認したり、棒状バイブレータ80を挿入したりすることができる。また、覆工コンクリートの打設後には、開閉蓋310を閉めることにより、検査窓300が閉鎖され、覆工コンクリートが検査窓300から漏れ出すことがない。

0026

トンネル覆工用型枠の天端部は、アーチ状となっている。したがって、図示しないが、移動ローラ130の回転軸は、アーチ状の天端部に追随するように、天端中央部から肩部に向かって傾いていることが好ましい。移動ローラ130の回転軸の傾き角度は、トンネル覆工用型枠の形状、大きさ等に対応して設定するが、一般的なトンネル覆工用型枠では、例えば、左右にそれぞれ2度程度とする。

0027

<エアーバルク>
エアーバルク140は、中空筒状体であり、伸縮性を有する部材で形成されている。エアーコンプレッサー(図示せず)等を用いて、エアーバルク140内に空気を注入することによりエアーバルク140が膨らんで、スライド型枠100とトンネル内空面との隙間を閉塞する。一方、エアーバルク140内から空気を抜き取ることによりエアーバルク140が萎んで、スライド型枠100を容易に移動させることができる。

0028

スライド型枠100には、図4(a)、(b)、(c)に示すように、エアーバルク140を固定するためのエアーバルク固定用治具141が取り付けてある。このエアーバルク固定用治具141は、先端部がエアーバルク140の外周面に当接するように湾曲しており、基端部がスライド型枠100に対して回動可能に軸着されている。したがって、図4(a)、(b)、(c)に示すように、エアーバルク固定用治具141は、エアーバルク140の状態(膨らんだ状態/萎んだ状態)に応じて軸着部を回転軸として回転する。これにより、エアーバルク140を萎ませてスライド型枠100を移動する際に、エアーバルク固定用治具141が吹付面に引っ掛かることがなく、スライド型枠100を容易に移動させることができる。

0029

また、図5(a)、(b)に示すように、コンクリート打設口近傍の検査窓300に位置するエアーバルク140に、バイブレータ挿入枠150を取り付けることができる。このバイブレータ挿入枠150は、コンクリート打設口から打設する覆工コンクリートに対して棒状バイブレータ80を挿入するための筒状の部材である。すなわち、エアーバルク140にバイブレータ挿入枠150を取り付けることにより、棒状バイブレータ80の挿入口を確保することができる。なお、エアーバルク140にバイブレータ挿入枠150を取り付けるタイミングは、エアーバルク140内に空気を注入する前であってもよいし、エアーバルク140内に空気を注入して、エアーバルク140が膨張した後であってもよい。

0030

<移動装置>
スライド型枠100には、図1に示すように、ワイヤー51の一端が接続されており、ワイヤー51の他端はホイスト52に接続されている。このワイヤー51及びホイスト52により移動装置を構成する。移動装置は、スライド型枠100をトンネル延長方向に移動させるための装置として機能するが、打設する覆工コンクリートの圧力によりスライド型枠100が押し出される場合には、移動装置を駆動させなくてもよい。例えば、スライド型枠100の移動開始時や、覆工コンクリートの圧力だけではスライド型枠100が移動しない場合に、移動装置を駆動すればよい。また、移動装置は1つに限られず、さらに補助的な移動装置を設けてもよい。図1に示す例では、2つのホイスト52を設けてある。

0031

また、土圧計170により打設する覆工コンクリートの圧力を測定し、所定圧力を検出した場合に、覆工コンクリートが確実に充填されているものとして、ホイスト52を駆動してワイヤー51を巻き取り、スライド型枠100を移動させてもよい。この場合、スライド型枠100は、土圧計170による覆工コンクリートの圧力値に基づいて、移動開始及び移動停止の制御が行われる。

0032

<ガイド装置>
ガイド装置40は、図6に示すように、スライド型枠100を移動させる際に、スライド型枠100の両側面をガイドするための装置であり、架台70の複数箇所に設けてある。このガイド装置40は、図6(a)、(b)に示すように、引き抜きバイブレータ400の受け金具410に取り付けて使用し、トンネル覆工用型枠とトンネル内空面との間にスライド型枠100を入れ込む際に、スライド型枠100の位置を規定する。

0033

図6(a)、(b)に示す例では、引き抜きバイブレータ400の受け金具410に取り付けるための一対の取付板41と、各取付板41の基端側に設けた取付溝42と、一対の取付板41の間に掛け渡して両取付板41を連結する連結部43と、取付板41の連結部43よりも先端側に回転可能に取り付けたガイドローラ44とを備えている。

0034

このガイド装置40は、引き抜きバイブレータ400の受け金具410に各取付板41に設けた取付溝42を差し込むことにより、引き抜きバイブレータ400の受け金具410に取り付けることができる。この状態で、トンネル覆工用型枠とトンネル内空面との間にスライド型枠100を入れ込み、スライド型枠100の移動をガイドする。そして、スライド型枠100の入れ込みが完了したら、ガイド装置40を引き抜きバイブレータ400の受け金具410から取り外す。

0035

また、鉄筋配筋された区間では、スライド型枠100が鉄筋と干渉するため、スライド型枠100を移動させることができないため、本工法は採用できない。この場合、トンネル覆工用型枠がスライド型枠100のために鉄筋区間を通過できない。そこで、スライド型枠100を下側から支持するためのスライド型枠受け架台71の構造を上下に昇降できるようにしている。スライド型枠100を下方へ待避させることにより、鉄筋が配筋された区間において、トンネル覆工用型枠を移動させることができる。

0036

<防水シート押圧装置>
防水シート押圧装置60は、トンネル内空面に展張した防水シート180を地山側へ向かって押圧することにより、覆工コンクリートの充填空間を確保するとともに可視化を向上させるための装置である。防水シート押圧装置60は、図7(a)、(b)に示すように、移動方向の後方側であって、スライド型枠100の幅方向のほぼ中央部に設けてあり、スライド型枠100に回動可能に取り付けた棒状の本体部61と、本体部61の先端側(防水シート180に接触する側)に設けた押さえローラ62と、本体部61を回動させて、押さえローラ62が防水シート180に接触する方向に付勢力を付与するバネ63とを備えている。

0037

また、本体部61の他端側(押さえローラ62を取り付けた側とは反対側)にはボールペン等の記録具64を取り付けることができ、本体部61の基端側の側面には記録用紙65を取り付けることができる。ボールペン等の記録具64は、本体部61が回動すると、記録用紙65に回動奇跡を描くように取り付けられており、この回動奇跡により、1次覆工(吹き付けコンクリート)とスライド型枠100の間隔(覆工コンクリートの巻厚)を測定して記録することができる。また、本体部61に、傾斜センサ加速度計取付けることにより測定値デジタルデータとして出力し、当該デジタル化した測定値に基づいて覆工コンクリートの巻厚を測定することもできる。

0038

<固定装置>
固定装置90は、トンネル覆工用型枠に対してスライド型枠100を固定するための装置である。この固定装置90は、例えば、図8に示すように、検査窓300の開口縁部とスライド型枠100の左右側壁110に対して、襷掛け状に掛け渡したターンバックル91とを備えている。また、固定装置90の他の例として、図9に示すように、スライド型枠100の左右側壁110の上部に被せる被着部92と、被着部92と引き抜きバイブレータ400の受け金具410との間に掛け渡す伸縮ジャッキ93とを備えた構成としてもよい。固定装置90は、例えば、スライド型枠100を用いた覆工コンクリートの打設工程が約半分終了した後、スライド型枠100が動かないことを確認しながら撤去する。

0039

<撮影装置>
撮影装置20は、打設する覆工コンクリートの状態を撮影するための装置であり、例えば、撮影レンズ系及び撮像素子を備えたWebカメラからなる。Webカメラで撮影した画像データは、有線通信または無線通信により、覆工コンクリートの打設現場現場事務所管理事務所等に送信され、モニタに表示させることにより、覆工コンクリートの打設状態リアルタイムに確認することができる。また、画像データを記録装置に記録しておき、施工後に、覆工コンクリートの打設状態を確認することもできる。

0040

<照明装置>
照明装置30は、撮影装置20の撮影範囲を照明するための装置であり、例えば、LED照明装置等を利用することができる。なお、撮影装置20と照明装置30とを一体化してもよい。

0041

<洗浄装置>
洗浄装置160は、図1に示すように、架台70に設けてある。詳細には図示しないが、この洗浄装置160は、例えば、スライド型枠100に接触するブラシやスクレーパーと、洗浄水噴出部を備えており、スライド式型枠を通過させることにより、スライド型枠100に付着した覆工コンクリートを洗浄することができる。図1に示す例では、前後1対の洗浄装置160を設けているが、洗浄装置160の数は1つのみでもよいし、3つ以上であってもよい。

0042

10覆工コンクリート
20撮影装置
30照明装置
40ガイド装置
41取付板
42取付溝
43 連結部
44ガイドローラ
51ワイヤー
52ホイスト
60防水シート押圧装置
61 本体部
62押さえローラ
63バネ
64 記録具
65記録用紙
70架台
71スライド型枠受け架台
80棒状バイブレータ
90固定装置
91ターンバックル
92被着部
93伸縮ジャッキ
100 スライド型枠
110左右側壁
120架橋側壁
121バイブレータ挿入口
130移動ローラ
140エアーバルク
141 エアーバルク固定用治具
150 バイブレータ挿入枠
160洗浄装置
170土圧計
180 防水シート
190型枠バイブレータ
200 棒状バイブレータ
300検査窓
310開閉蓋
400 引き抜きバイブレータ
410 受け金具

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