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技術 梁・筋交い部材、梁・筋交い部材の支柱側の緊結部への連結構造及び連結方法

出願人 信和株式会社
発明者 山田博青山敏朗
出願日 2014年9月3日 (4年2ヶ月経過) 出願番号 2014-178761
公開日 2016年4月14日 (2年7ヶ月経過) 公開番号 2016-053252
状態 特許登録済
技術分野 足場
主要キーワード 水平案内板 幅広板 間隔保持片 本願各請求項 金属板片 横断面形 筋交い部材 建築足場
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年4月14日)のものです。
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図面 (11)

課題

くさび片を強く叩き込む作業をしなくとも梁・筋交い部材の連結部を支柱側緊結部に固定することができる梁・筋交い部材、梁・筋交い部材の支柱側の緊結部への連結構造及び連結方法を提供すること。

解決手段

鍔状の緊結ホルダーが外周に形成された足場用支柱に連結させる足場用布材11であって、足場用布材11はパイプ材12とその両端に形成された連結部13を備え、連結部13は緊結ホルダーの係合孔に対して挿入される挿入片16と、挿入片16に隣接して配置され係合孔に対して上方から挿入される可動片17を備えている。可動片17は挿入片16側が凸となるように湾曲し、上動すると可動片17に接近し下動すると離間する。可動片17が下動すると緊結ホルダーに干渉して抜けなくなる。

概要

背景

一般に建築現場等に仮設される建築足場は、所定の間隔で立設された支柱と、梁部材布材ブラケット等)とを縦横に組み合わせ、梁部材に踏み板架設することで基本的骨格構築されている。作業者はこの踏み板上で作業をし、また踏み板上を移動する。建築足場における梁部材の一例として特許文献1及び2を挙げる。
例えば特許文献1の図1、図3及び図8等に示すように、架設材としての横架部15の両端部にくさび式連結部のくさび片としてのフック部14がその先端が側方に向かって突設されるように固定されて梁部材が構成されている。特許文献2でも同様に図3に示すように架設材としての腕木3の両端部にくさび式連結部のくさび片としてのくさび9が側方に向かって突設されるように固定されて梁部材が構成されている。
これら梁部材は隣り合って配置された特許文献1の図2に示すような支柱において対応する緊結部としての2つの緊結ホルダーに対してそれぞれくさび片(フック部14、くさび9)を上方から挿入させ、ハンマー等の道具によって叩き込んで固定するようにしている。

概要

くさび片を強く叩き込む作業をしなくとも梁・筋交い部材の連結部を支柱側の緊結部に固定することができる梁・筋交い部材、梁・筋交い部材の支柱側の緊結部への連結構造及び連結方法を提供すること。鍔状の緊結ホルダーが外周に形成された足場用支柱に連結させる足場用布材11であって、足場用布材11はパイプ材12とその両端に形成された連結部13を備え、連結部13は緊結ホルダーの係合孔に対して挿入される挿入片16と、挿入片16に隣接して配置され係合孔に対して上方から挿入される可動片17を備えている。可動片17は挿入片16側が凸となるように湾曲し、上動すると可動片17に接近し下動すると離間する。可動片17が下動すると緊結ホルダーに干渉して抜けなくなる。

目的

その目的は、くさび片を強く叩き込む作業をしなくとも梁・筋交い部材の連結部を支柱側の緊結部に固定することができる梁・筋交い部材、梁・筋交い部材の支柱側の緊結部への連結構造及び連結方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

上下方向に連通する係合孔を有する鍔状の緊結部が外周に形成された支柱を複数用意し、前記支柱を隣り合って立設配置した状態で、隣接する前記支柱の前記緊結部間に連結させられる梁・筋交い部材において、架設材と、同架設材の両端に形成された連結部を備え、少なくとも一方の前記連結部は前記緊結部側の前記係合孔に対して上方から挿入され前記緊結部の下方に突出する第1の挿入部が形成された連結部本体と、同連結部本体に対して上下動可能に支持され、前記第1の挿入部に対して隣接して配置され前記係合孔に対して上方から挿入される第2の挿入部とを備え、前記第2の挿入部は前記第1の挿入部側に向いた面が上下方向で凸となるように湾曲して構成され上下動する際にその湾曲面形状に略沿って移動し、前記第2の挿入部が前記第1の挿入部に対して相対的に上方側に移動した際に前記第2の挿入部の下端側は前記第1の挿入部に接近し、前記第2の挿入部が下方側に移動した際に前記第2の挿入部の下端側は前記第1の挿入部から離間することを特徴とする梁・筋交い部材。

請求項2

前記第2の挿入部は上下動する際に案内手段によって案内されることを特徴とする請求項1に記載の梁・筋交い部材。

請求項3

前記第2の挿入部は下方側に移動した位置で前記連結部本体から脱落しないように第1の保持手段に係合されて第1の位置で保持されることを特徴とする請求項1又は2に記載の梁・筋交い部材。

請求項4

前記第2の挿入部は上方側に移動した位置で前記連結部本体から脱落しないように第2の保持手段に係合されて第2の位置で保持されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の梁・筋交い部材。

請求項5

前記第2の挿入部は前記連結部本体に対して上方側に移動させた際に前記連結部本体側の部材と直接的又は間接的に干渉して前記連結部本体からの取り外しが不能とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の梁・筋交い部材。

請求項6

前記第2の挿入部は前記第1の挿入部に対して相対的に上方側に移動した際に重心が架設材側に移動することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の梁・筋交い部材。

請求項7

請求項1〜6のいずれかに記載の前記梁・筋交い部材を使用した前記緊結部に対する連結構造であって、前記連結部の前記緊結部への装着状態において、前記連結部は前記挿入部及び前記第2の挿入部が前記緊結部の前記係合孔に挿入された状態で前記緊結部上に保持され、前記第1の挿入部及び前記第2の挿入部の前記緊結部の下方に突出する部分の前後幅は前記緊結部の前記係合孔の前後幅よりも大きくなる部分を有し、前記第2の挿入部は前記緊結部に対して前記第2の挿入部を上方側に移動させることで干渉する位置に配置されることを特徴とする梁・筋交い部材の支柱側の緊結部への連結構造。

請求項8

前記第1の挿入部及び前記第2の挿入部の前記緊結部の下方に突出する部分における前記緊結部の前記係合孔の前後幅よりも大きくなる前後幅の部分とは、前記挿入部の下端位置における前後幅の部分であることを特徴とする請求項7に記載の梁・筋交い部材の支柱側の緊結部への連結構造。

請求項9

請求項1〜6のいずれかに記載の前記梁・筋交い部材を使用した前記緊結部に対する連結方法であって、前記第2の挿入部が下方側に移動した位置で前記連結部を前記緊結部の上方位置に配置し、前記挿入部を前記緊結部の前記係合孔に挿入させながら前記挿入部から離間した前記第2の挿入部を前記緊結部の上面に干渉させることで、前記第2の挿入部を相対的に前記第1の挿入部に対して上動させ、相対的な上動に伴って離間状態の前記第2の挿入部の下端側を前記挿入部に接近させ前記緊結部の上面との干渉を解除し、前記第2の挿入部の自重によって下動させて前記第2の挿入部を前記緊結部の前記係合孔に挿入させるようにしたことを特徴とする梁・筋交い部材の支柱側の緊結部への連結方法。

請求項10

前記第2の挿入部は前記連結部の前記緊結部への装着状態において、前記緊結部に対して前記第2の挿入部を上動させることで干渉する位置に配置されることを特徴とする請求項9に記載の梁・筋交い部材の支柱側の緊結部への連結方法。

技術分野

0001

本発明は、建築足場構築するために使用される布材ブラケット等の梁・筋交い部材、梁・筋交い部材の支柱側緊結部への連結構造及び連結方法に関するものである。

背景技術

0002

一般に建築現場等に仮設される建築足場は、所定の間隔で立設された支柱と、梁部材(布材、ブラケット等)とを縦横に組み合わせ、梁部材に踏み板架設することで基本的骨格が構築されている。作業者はこの踏み板上で作業をし、また踏み板上を移動する。建築足場における梁部材の一例として特許文献1及び2を挙げる。
例えば特許文献1の図1図3及び図8等に示すように、架設材としての横架部15の両端部にくさび式連結部のくさび片としてのフック部14がその先端が側方に向かって突設されるように固定されて梁部材が構成されている。特許文献2でも同様に図3に示すように架設材としての腕木3の両端部にくさび式連結部のくさび片としてのくさび9が側方に向かって突設されるように固定されて梁部材が構成されている。
これら梁部材は隣り合って配置された特許文献1の図2に示すような支柱において対応する緊結部としての2つの緊結ホルダーに対してそれぞれくさび片(フック部14、くさび9)を上方から挿入させ、ハンマー等の道具によって叩き込んで固定するようにしている。

先行技術

0003

特開2000−160828号公報
特開2008−280742号公報

発明が解決しようとする課題

0004

このように、従来の梁部材では作業者は、必ずくさび片を緊結ホルダーに対してしっかりと強い力で叩き込む作業が必要となる。この作業は時間と体力が必要となる。そのため、従来からこのような叩き込み作業を軽減させることが求められていた。また、梁部材だけでなく両端にくさび片が形成された筋交い部材についても同じ課題が生じていた。
本発明は、上記課題を解決するためのものである。その目的は、くさび片を強く叩き込む作業をしなくとも梁・筋交い部材の連結部を支柱側の緊結部に固定することができる梁・筋交い部材、梁・筋交い部材の支柱側の緊結部への連結構造及び連結方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0005

上記課題を解決するために、第1の手段として、上下方向に連通する係合孔を有する鍔状の緊結部が外周に形成された支柱を複数用意し、前記支柱を隣り合って立設配置した状態で、隣接する前記支柱の前記緊結部間に連結させられる梁・筋交い部材において、架設材と、同架設材の両端に形成された連結部を備え、少なくとも一方の前記連結部は前記緊結部側の前記係合孔に対して上方から挿入され前記緊結部の下方に突出する第1の挿入部が形成された連結部本体と、同連結部本体に対して上下動可能に支持され、前記第1の挿入部に対して隣接して配置され前記係合孔に対して上方から挿入される第2の挿入部とを備え、前記第2の挿入部は前記第1の挿入部側に向いた面が上下方向で凸となるように湾曲して構成され上下動する際にその湾曲面形状に略沿って移動し、前記第2の挿入部が前記第1の挿入部に対して相対的に上方側に移動した際に前記第2の挿入部の下端側は前記第1の挿入部に接近し、前記第2の挿入部が下方側に移動した際に前記第2の挿入部の下端側は前記第1の挿入部から離間するようにした。

0006

このような構成の梁・筋交い部材とすることで、くさび片を叩き込む作業をしなくとも第2の挿入部が緊結部の係合孔内に落下すると第2の挿入部の下端側は第1の挿入部から離間した位置、言い換えれば外方に張り出すようになるため、第2の挿入部の下端側が連結部を上動させようとする場合に第2の挿入部が緊結部と干渉することとなって、必ずしも第2の挿入部を叩き込まなくとも、緊結部から連結部が外れてしまうことがない。これによって、従来のようなくさび片を叩き込む作業が不要となり作業効率アップすることとなる。
ここで、第2の挿入部は叩かなくとも自重で緊結部と干渉する位置に下動するわけであるが、実際においては念のために軽く叩いてよりしっかりと連結部を固定するような作業をすることがあり、本発明はこのような付随的な打ち込みまでも排除する意図ではない。また、第2の挿入部が緊結部に食い込むこともあるため、連結部の取り外しの際には第2の挿入部を下から上に向かって叩くことはありうる。
第1の挿入部が連結部本体と一体化しており、第2の挿入部が上下動できるのであれば具体的な形状は適宜変更可能である。また、本発明にかかる連結部は架設材の両側にあっても片方のみであってもよい。

0007

第2の手段として、前記第2の挿入部が上下動する際に案内手段によって案内されるようにした。
この構成によって第2の挿入部の上下動がスムーズとなる。案内手段としては、例えば第2の挿入部の内周面に外周と近似した湾曲面を形成し、その湾曲面が連結部本体側の突起に当接してスライド移動をする場合がある。そのような湾曲面を逆に連結部本体側に形成して第2の挿入部側に突起を設けるようにしてもよい。突起は1つでもよいが複数あることでより正確な案内が可能である。

0008

第3の手段として、前記第2の挿入部が下方側に移動した位置で前記連結部本体から脱落しないように第1の保持手段に係合されて第1の位置で保持されるようにした。
このように保持されることで、第2の挿入部は上下動可能であり、かつ自重で下方向に移動しても連結部本体から脱落してしまうことがない。この位置は、連結部を上動させようとすると第2の挿入部が緊結部と干渉してしまう程度に第1の保持手段に対して第2の挿入部の下端が離間している距離でもある。
第4の手段として、前記第2の挿入部が上方側に移動した位置で前記連結部本体から脱落しないように第2の保持手段に係合されて第2の位置で保持されるようにした。
このように保持されることで、第2の挿入部は上下動可能であり、かつ上方に配置した位置で保持することができる。これによって第2の挿入部を一旦非挿入としたい他の作業、例えば連結部の緊結部からの取り外しのような作業をする際、連結部を緊結部から速やかに取り外しできるように第2の挿入部を一旦非挿入状態として保持しておくことが可能となる。

0009

第5の手段として、前記第2の挿入部が前記連結部本体に対して上方側に移動させた際に前記連結部本体側の部材と直接的又は間接的に干渉して前記連結部本体からの取り外しが不能とされているようにした。
第2の挿入部が連結部本体から上方側に容易に取り外されないためである。直接的に干渉する場合とは第2の挿入部自身の形状によって連結部本体側と干渉する場合であり、間接的に干渉する場合とは他の部材を介在させて連結部本体側と干渉する場合である。

0010

第6の手段として、前記第2の挿入部は前記第1の挿入部に対して相対的に上方側に移動した際に重心が架設材側に移動するようにした。
このような構成であると、湾曲した第2の挿入部は第1の挿入部に対して相対的に上方側に移動することで重心が架設材側(後ろ寄り)となって、架設材方向に倒れやすくなるため、第2の挿入部が挿入部に対して相対的に上方側に移動した際に第2の挿入部の下端側は第1の挿入部に接近しやすくなる。また、このような作用を助長するため上方側をより重く構成することがよい。また、上記のような第2の保持手段によって係合させる場合もこのような相対的な第2の挿入部の移動によって架設材方向に倒れやすいことを利用して行うことがよい。

0011

第7の手段として、第1〜第6のいずれかの手段に記載の前記梁・筋交い部材を使用した前記緊結部に対する連結構造であって、前記連結部の前記緊結部への装着状態において、前記連結部は前記挿入部及び前記第2の挿入部が前記緊結部の前記係合孔に挿入された状態で前記緊結部上に保持され、前記第1の挿入部及び前記第2の挿入部の前記緊結部の下方に突出する部分の前後幅は前記緊結部の前記係合孔の前後幅よりも大きくなる部分を有し、前記第2の挿入部は前記緊結部に対して前記第2の挿入部を上方側に移動させることで干渉する位置に配置されるようにした。
このような構造であると、自重で落下した第2の挿入部が外方に張り出して第1の挿入部及び第2の挿入部の緊結部の下方に突出する部分の前後幅が緊結部の係合孔の前後幅よりも大きくなるため、その状態で連結部を上方に移動させても第2の挿入部が干渉して外すことができなくなる。これによって、従来のようなくさび片を叩き込む作業が不要となり作業効率がアップすることとなる。
第8の手段として第7の手段において、前記第1の挿入部及び前記第2の挿入部の前記緊結部の下方に突出する部分における前記緊結部の前記係合孔の前後幅よりも大きくなる前後幅の部分とは、前記挿入部の下端位置における前後幅の部分であるようにした。つまり、第2の挿入部の部分を最も張り出させるという発想である。従って、この思想から最も外方に張り出す部分が最も下端でなくともよいこととなる。

0012

第9の手段として、第1〜第6のいずれかの手段に記載の前記梁・筋交い部材を使用した前記緊結部に対する連結方法であって、前記第2の挿入部が下方側に移動した位置で前記連結部を前記緊結部の上方位置に配置し、前記挿入部を前記緊結部の前記係合孔に挿入させながら前記挿入部から離間した前記第2の挿入部を前記緊結部の上面に干渉させることで、前記第2の挿入部を相対的に前記第1の挿入部に対して上動させ、相対的な上動に伴って離間状態の前記第2の挿入部の下端側を前記挿入部に接近させ前記緊結部の上面との干渉を解除し、前記第2の挿入部の自重によって下動させて前記第2の挿入部を前記緊結部の前記係合孔に挿入させるようにした。
第10の手段として第9の手段において、前記第2の挿入部が前記連結部の前記緊結部への装着状態において、前記緊結部に対して前記第2の挿入部を上動させることで干渉する位置に配置されるようにした。
このような方法であれば、前もって第2の挿入部をそのデフォルト位置として下方側に移動させておき、連結部を緊結部の上方位置から下降させるだけで、第1の挿入部を緊結部の係合孔に挿入させた後に若干の時間差をもって第2の挿入部が自重で係合孔に挿入され、なおかつ第2の挿入部の下端側が張り出すため、上方から強く叩き込む必要もない。これによって、単に連結部を緊結部に対して上方から接近させて第1の挿入部を挿入させるだけで自動的に第2の挿入部が落下して係合孔に挿入されることとなり、いわゆるワンタッチで固定できることとなり、作業効率がアップする。

発明の効果

0013

本願各請求項の発明のように構成すれば、梁・筋交い部材を支柱に取り付ける際に従来のようにくさび片を強く叩き込む作業が不要となり作業効率がアップすることとなる。

図面の簡単な説明

0014

本発明の実施の形態の足場用布材の一部切り欠き斜視図
同じ実施の形態の足場用布材の連結部の分解斜視図。
(a)は同じ実施の形態の足場用布材において可動片が上方向に移動した状態の要部拡大断面図、(b)は同じく可動片が下方向に移動した状態の要部拡大断面図。
足場用支柱と緊結ホルダーを含む一部の拡大斜視図。
同じ実施の形態の足場用布材を緊結ホルダーに取り付ける直前の状態を説明する断面説明図。
同じ実施の形態の足場用布材を緊結ホルダーに取り付けている最中であって、可動片が緊結ホルダー上に載置されている状態を説明する断面説明図。
同じ実施の形態の足場用布材を緊結ホルダーに取り付けている最中であって、可動片の下端が透孔内に落ちた瞬間の状態を説明する断面説明図。
同じ実施の形態の足場用布材を緊結ホルダーに取り付けている最中であって、可動片が透孔内に収容されて連結が完了した状態を説明する正面図。
同じ実施の形態の足場用布材を緊結ホルダーに取り付けている最中であって、可動片が透孔内に収容されて連結が完了した状態を説明する断面説明図。
同じ実施の形態の足場用布材を緊結ホルダーから取り外す途中の状態を説明する断面説明図。

実施例

0015

以下、本発明の梁・筋交い部材を具体化した実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1図3に示すように、梁・筋交い部材としての足場用布材11を構成する架設材としてのパイプ材12の両端には同形状に構成された連結部13が溶接によって互いに鏡像関係となるように逆向きに取着されている。パイプ材12は断面円形の金属製の中空体とされている。本実施の形態ではパイプ材12の途中を省略して示す。図2及び図3等に示すように、金属製の連結部13は連結部本体15と挿入片16と可動片17とから構成されている。連結部本体15は筐体部15Aと、筐体部15Aの側方に筐体部15Aと一体的に形成されたほぞ部15Bとから構成されている。連結部本体15は有底の円筒を横向きに配置し、上下を切り欠いて連通させたような形状とされ、外側に凸に膨出された前後に対向する側壁部18と、両側壁部18と直交する外方に配置された略円形の円壁部21とから構成されている。両側壁18の間隔とパイプ材12の直径は略一致し、両側壁18の外周のカーブはパイプ材12の外周のカーブに略一致している。筐体部15Aの上下位置にはそれぞれ方形形状に開口する上方連通部19及び下方連通部20が形成されている。図2に示すように、両側壁18の上方連通部19寄りで、かつほぞ部15B寄り位置には前後一対の透孔18aが形成されており、両透孔18a間には第2の保持手段としてのリベット22が打ち込まれて両側壁18間に架設されている。両側壁18には透孔18aよりも円壁部21寄りとなる位置にそれぞれ上下方向に延びる長孔23が形成されている。長孔23は可動片17の移動経路に沿って形成されてた透孔であり移動量と移動方向に対応した長さと形状に構成されている。

0016

第1の挿入部としての挿入片16は筐体部15Aから下方に向かって突出するように筐体部15Aと一体的に形成されている。図1図3に示すように、挿入片16は横断面形状がチャンネル状とされた板体から構成された部材である。挿入片16は筐体部15Aの円壁部21とデザイン的に一体化した板部を構成する幅広板部25と、幅広板部25と直交するように幅広板部25の幅方向の端部に一体形成された縁板部24とから構成されている。幅広板部25と円壁部21の外面の面方向はパイプ材12の延出方向に対して直交する方向とされている。縁板部24は開放端面側が若干先細りになるようにテーパ状に構成されている。そのため、挿入片16はくさびとしての機能を有する。
前後の側壁部18に隣接した下部位置には水平板部26が形成されている。水平板部26は挿入片16の縁板部24とデザイン的に一体化してL字状の外観とされている。水平板部26の水平な下面は当接面26aとされている。前後の水平部25間には案内手段としての水平案内板27が配設されている。水平案内板27は前後の側壁部18の間隔保持も兼ねている。前記下方連通部20は前後の水平部25と水平案内板27と幅広板部25とによって包囲された空間によって構成される。

0017

ほぞ部15Bは側壁部18を挟んで円壁部21と対向する位置に配設されている。ほぞ部15Bはパイプ材12に嵌合されている。ほぞ部15Bはパイプ材12の内周のカーブに対応するカーブが外面に形成された一対の差し込み片28と両差し込み片28の間に配置された間隔保持片29とから構成されている。差し込み片28と側壁18との接続部分はパイプ材12の厚みに略一致する段差28aが形成されている。前記上方連通部19は前後の側壁部18と円壁部21と間隔保持片29とによって包囲された空間によって構成される。
このような構成のほぞ部15Bに対してパイプ材12はその端部側から嵌合させ、段差28aに突き合わせた状態で溶着されている。パイプ材12の連結部13への取着状態でパイプ材12の外周面のカーブは側壁18の外周面のカーブとほぼ連続的に接続されることとなる。

0018

第2の挿入部としての可動片17は筐体部15A内に上下動可能に配設されている。可動片17は等幅に形成された外側に凸である湾曲板部30と、湾曲板部30の内側の幅方向の端部に一体形成された一対の縁板部31とから構成されている。湾曲板部30の外面は滑らかな上下方向に渡って一定の曲率で構成された凸状の湾曲面30aとされており、湾曲面30a側がパイプ材12とは逆方向、つまり筐体部15A内において幅広板部25を向くようにセットされている。
縁板部31の端面に中央から若干上方に寄った位置には切り欠き部32が形成されている。切り欠き部32よりも上方側の縁板部31の端面は一定の曲率で湾曲して構成された凹状の第1のスライド部33とされている。一方、切り欠き部32よりも下方側の縁板部31の端面は第2のスライド部34とされている。例えば図3(a)に示すように、第1のスライド部33においては湾曲板部30の外面(湾曲面)からの距離は一定であるが、第2のスライド部34では上寄りほど距離が遠くなっている。図3(a)において第1のスライド部33の湾曲板部30の外面からの距離(つまり可動片17の幅)をL1とすると、第2のスライド部34側の対応する距離は下端側ではL1より短く上寄りでは長くなっている。最も長い位置をL2とすると、下方連通部20の間隔L3よりもL2は若干長く構成されている。このような構成によって図3(b)に示すように可動片17が下動するとL2に近い位置で下方連通部20内に嵌まり込みそれ以上の下動ができないようになっている。つまり、筐体部15Aから下方へ脱落することが防止されている。下方連通部20と第2のスライド部34側によって第1の保持手段が構成されている。
両縁板部31の長手方向の中央位置には両縁板部31の前後方向に突出するようにピン35が固着されている。ピン35の両端は側壁18に形成された長孔23内に進出させられている。このような構成によって可動片17が筐体部15Aの上方連通部19から上方へ抜けてしまうことが防止されている。

0019

可動片17は第1のスライド部33がリベット22に案内され、また、第2のスライド部34が水平案内板27に案内されてスムーズにかつ安定した湾曲面に沿った軌跡で上下動することとなる。また、水平案内板27は可動片17の先端が後述する係合部44の干渉部44aから外方に逃げないようにする案内の役割もする。可動片17の先端が干渉部44aの外側にあると透孔45方向に導かれずに可動片17を下降させても透孔45内に挿入されなくなってしまうからである。可動片17が下方に移動させられて図3(b)のように下方連通部20間に嵌まった状態(上記の脱落が防止された状態)が可動片17の下端寄りが挿入片16から最も離間した位置となる。
一方、図3(a)のように上方に移動させられて可動片17が切り欠き部32に筐体部15A側のリベット22が係合された状態が最も上方に移動した状態である。この状態で可動片17の下端寄りが最も挿入片16に接近した位置となる。

0020

次に、このような構成の足場用布材11の足場用支柱41への架設作業について説明する。まず、足場用支柱41について概略説明をする。
図4に示すように、足場用支柱41の支柱本体42には所定間隔で緊結ホルダー43が形成されている。緊結ホルダー43は4回対称となる回転対称形状の鍔状の金属板片である。緊結ホルダー43には中央に足場用支柱41を配置した状態で90度ずつずれた4方向には独立した係合部44が形成される。各係合部44には6角形形状の透孔45が形成され、支柱本体42と対向する透孔45を挟んだ位置に配置される辺は可動片17が干渉する干渉部44aとされる。図5に示すように、透孔45の径方向の幅をL4とする。

0021

まず、図5に示すように足場用布材11を緊結ホルダー43の上方に配置する。この時可動片17を筐体部15A内における最も下方側に移動させた位置とする(図3(b)の状態)。これが連結部13における可動片17のデフォルト位置となる。この時、図3(b)に示すように、挿入片16と可動片17とを併せた最大幅をL5とすると緊結ホルダー43側の透孔45の幅L4よりも幅L5は長く構成されていることとなる。
そして、この状態で、挿入片16が緊結ホルダー43の透孔45内に収まるように足場用布材11を下動させていく。すると、挿入片16は透孔45内に進出(下動)していくものの、可動片17は緊結ホルダー43の干渉部44aの上面に干渉してその場に留まることとなり、可動片17は挿入片16に対して相対的に上動することとなる。図6に示すように、挿入片16の進出(下動)に伴って可動片17は相対的な上動と同時に足場用支柱41側に対しては矢印のように干渉部44a上を徐徐に透孔45方向に移動することとなる。そして、図7のように干渉部44aとの干渉関係がなくなった段階で一気に自重で透孔45内に落下し、図8及び図9のように挿入片16とともに透孔45内に配置される。図9に示すように、挿入片16はリベット22と円壁部21の内側面と干渉部44aの内側の下面角部の3カ所において接触して保持されることとなる。
連結部13は水平板部26の当接面26aが緊結ホルダー43の上面に接地して位置決めされることとなる。この状態で、図9に示すように可動片17は再びデフォルト位置に配置されることとなり、連結部13を上方に移動させようとしても可動片17の下端部分が干渉部44aの内側の下面角部に干渉してしまうため、連結部13が緊結ホルダー43から外れてしまうことはない。この状態で連結が完了する。よりしっかりと連結部13を緊結ホルダー43に固定するために必要な場合には可動片17を軽く上方からハンマーのような工具で叩くようにしてもよい。尚、図6図8図9)の動作は実際には足場用布材11の下動動作に伴って瞬時に行われるものである。そのため、挿入片16の方が若干早く下動するが、ほとんど時間差なく可動片17も追随して下動することとなる。

0022

一方、連結状態から連結部13を緊結ホルダー43から取り外す際には、可動片17を下方から上方に押し上げるようにする。すると、可動片17のみ上方へ移動し、その移動に伴って可動片17の上端側がパイプ材12方向に進出するため、連結状態でほぼ透孔45内に存在していた重心もパイプ材12方向に移動して可動片17はパイプ材12方向に倒れやすくなる。そのため、押し上げるだけで自然に可動片17は筐体部15A側のリベット22に第1のスライド部33が案内され最終的に切り欠き部32がリベット22に係合されるようになる。図10は可動片17の切り欠き部32がリベット22に係合された状態である。この状態ですでに連結部13の上方への移動が可能となっているため、足場用布材11を持ち上げて取り外す。尚、長い間連結状態にあると可動片17や挿入片16を手では容易に押し上げられない場合がある。その場合には軽く下方からハンマーのような工具で叩くようにしてもよい。

0023

上記のように構成することにより本実施の形態1の足場用布材11は以下のような効果を奏する。
(1)足場用布材11の連結部13を緊結ホルダー43上に載置するだけで、自動的に可動片17が落下して緊結ホルダー43と干渉する位置に配置されるため、従来のようにくさび片を打ち込まなくとも連結部13を連結することができ、作業効率が向上する。
(2)可動片17が最も下方向に移動した下方への抜け止め位置は同時に連結部13を緊結ホルダー43に連結した際に連結部13を上方に移動させると緊結ホルダー43に干渉する位置でもあるため両方の構造を別々に有する必要がなく、構造が簡単となる。
(3)連結状態から連結部13を緊結ホルダー43から取り外す際に可動片17を上方に移動させると自動的に可動片17を上方位置でリベット22に支持させることができるため、取り外しの際の作業が効率化する。

0024

なお、この発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、次のように変更して具体化することも可能である。
・上記各実施の形態において可動片17の形状は一例であって、本発明が適用できるような形状であれば他の形状で実現することも可能である。例えば、上記では上方への抜け止め用のピン35が別体であったが、可動片17自体の形状を変形させてこのような作用を奏するようにしてもよい。また、切り欠き部32を設けて筐体部15A側のリベット22に係合させるようにしていたが、他の形状でもよい。筐体部15A側のリベット22も他の係合手段とすることも自由である。可動片17の上方を重くするために下方に比べて厚くするようにしてもよい。
・連結部13の他の構成、例えば、筐体部15Aの形状や挿入片16の形状も上記は一例である。
・上方への抜け止めとして上記では長孔23とピン35の関係で構成したが、他の構成でもよい。例えばチェーンのような部材での抜け止めでもよい。
・足場用布材11ではなく例えば足場用斜材51に応用してもよい。
・本発明の構成として、足場用布材11には一端のみに連結部13を設けるようにして、他端には例えばくさび片のような連結手段を設けるようにしてもよい。
・足場用布材11を筋交い部材に適用してもよい。つまり、パイプ材12を斜めになるように高さの違う緊結ホルダー43に連結するようにしてもよい。
・上記実施の形態では溶接のビードが省略されている。また、実際にはこの種の足場用の部材はそれほどの精度が要求されないため、部材形状等に若干の変形や継ぎ目に隙間等が形成されることは許容される。
・その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更した態様で実施することは自由である。

0025

11…梁・筋交い部材としての足場用布材、12…架設材としてのパイプ材、13…連結部、16…第1の挿入部としての挿入片、17…第2の挿入部としての可動片、41…足場用支柱、43…緊結部としての緊結ホルダー、45…係合孔としての透孔。

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