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技術 集塵ユニット

出願人 清水建設株式会社
発明者 内山博久
出願日 2014年8月28日 (5年10ヶ月経過) 出願番号 2014-174524
公開日 2016年4月11日 (4年2ヶ月経過) 公開番号 2016-049470
状態 拒絶査定
技術分野 空気流制御部材 ガス中の分散粒子の濾過 換気1
主要キーワード 生産エリア キャッチクリップ 操作要領 部分概略斜視図 概略左側面 後面外側 前側面図 取り出し扉
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

フィルター清掃交換に係るメンテナンス作業を容易に行うことができ、メンテナンスコストを抑制することのできる集塵ユニットを提供する。

解決手段

吸気口22を介してケース12の内部の集塵室18に吸い込んだ含塵空気濾過するフィルター32,34を備えた集塵ユニット10であって、フィルター32,34は、空気通過面がケース12の前側面12aに対して垂直な面である平面状のフィルターであり、ケース12の前側面12aから前後方向に引き出し可能に集塵室18の内部に設けられ、ケース12の前側面12aには、フィルター32,34を集塵室18の内部から引き出す際にフィルター32,34の通過を阻害しないようケース12の前側面12aを開放するメンテナンス用の扉48,50が設けられる。

概要

背景

従来、医薬品を製造する医薬品製造工場では、医薬品の製造品質を確保するために、製造の各工程において空気清浄度を保持しつつ、製品への異物混入を防止することが最重要の課題となっている。また、これと同様に、製造に従事する作業員作業環境を向上することも重要な課題である。

医薬品製造工場には通常、空気清浄度が確保された部屋としてクリーンルームが設置されるが、この中で取り扱う医薬品や原料などの暴露する部分から粉等の粒子状物がどうしてもクリーンルーム内に拡散してしまう。クリーンルーム内に拡散し浮遊する粉等をどのように集塵し、作業員に与える影響を少なくするかについては、そこで製造する医薬品の種類や製造工程で方法が異なり、歩留まりにも影響する大きな問題であった。

浮遊する粉等を集塵する簡単な方法として、例えば図6に示すように、クリーンルーム1内の作業エリア2の直近ポータブル型の集塵機3を設置して、この集塵機3で粉等4を集塵する方法がある。しかしながら、ポータブル型の集塵機を用いるこの方法では、浮遊する粉等4を100%集塵除去することはできない。また、いったん集塵機3の内部に吸引された粉等が、集塵機3の排気口から当該作業エリア2の周辺に撒き散らされることで、清潔度の確保が困難となるおそれがある。さらに、集塵機3を作業員Pの近くに設置することになるため集塵機3のファンによる騒音が大きくなり、作業効率の低下を招くおそれがある。

この問題を解決するため、例えば図7に示すように、クリーンルーム1から隔離した部屋5に集塵機6を設置するとともに両部屋をダクト7で繋ぎ、クリーンルーム1内で浮遊している粉等4をダクト7を介して隔離した部屋5の集塵機6に集塵する方法が考えられる。この方法では、クリーンルーム1の清浄度の向上が図られる半面、ダクト7の配管工事が必要となる。

ここで、隔離した部屋に設置する集塵機としては、例えば、特許文献1に示されるような汎用型パルスジェット集塵装置を用いることができる。この特許文献1の集塵装置は、直方体箱状機体からなり、その内部は下側から上側に向けて集塵室と、除塵室と、清浄室とに仕切られている。集塵室の外側面には含塵空気吸引パイプが接続され、清浄室の天井面には濾過された清浄空気の排気口が設けられている。集塵室の内部には複数本略円筒状フィルターがその軸方向を上下にして吊り下げられており、集塵室の底部にはダストバケット引出自在に設けられている。また、集塵室の一側面には、ダストバケットの取り出し扉および壁板が、エアー漏れを起こさないように締付具によって取り付けられている。

この特許文献1の集塵装置では、集塵運転によってフィルターに初期的な目詰りが生じた場合には、除塵運転を行って、パルスジェットによるフィルター払い落しを行う。より具体的には、除塵室のブローチューブよりベンチュリーを通して各フィルター内に除塵用の高圧エアーを吹き込み、付着している粉塵をフィルターから払い落して下側のダストバケットに回収する。フィルターに付着しているダストがこの除塵運転では払い落すことのできない粉塵である場合、例えば、粉塵にヒュームや油分が混ざったり、これがフィルターにこびり着いているような場合には、機体の壁板を取り外し、外部よりエアーガンノズル集塵室内部に挿入してフィルターにこびり着いている粉塵をクリーニングする。汚れがよりひどい場合などには、集塵室内部に手を入れてフィルターを取り外し、新しいフィルターと交換することになる。

概要

フィルター清掃や交換に係るメンテナンス作業を容易に行うことができ、メンテナンスコストを抑制することのできる集塵ユニットを提供する。吸気口22を介してケース12の内部の集塵室18に吸い込んだ含塵空気を濾過するフィルター32,34を備えた集塵ユニット10であって、フィルター32,34は、空気通過面がケース12の前側面12aに対して垂直な面である平面状のフィルターであり、ケース12の前側面12aから前後方向に引き出し可能に集塵室18の内部に設けられ、ケース12の前側面12aには、フィルター32,34を集塵室18の内部から引き出す際にフィルター32,34の通過を阻害しないようケース12の前側面12aを開放するメンテナンス用の扉48,50が設けられる。

目的

また、これと同様に、製造に従事する作業員の作業環境を向上することも重要な課題である

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

吸気口を介してケースの内部の集塵室に吸い込んだ含塵空気濾過するフィルターを備えた集塵ユニットであって、前記フィルターは、空気通過面が前記ケースの前側面に対して垂直な面である平面状のフィルターであり、前記ケースの前側面から前後方向に引き出し可能に前記集塵室の内部に設けられ、前記ケースの前側面には、前記フィルターを前記集塵室の内部から引き出す際に前記フィルターの通過を阻害しないよう前記ケースの前側面を開放するメンテナンス用の扉が設けられることを特徴とする集塵ユニット。

請求項2

前記フィルターは、空気通過面が上下方向を向く平面状のフィルターであることを特徴とする請求項1に記載の集塵ユニット。

請求項3

複数枚の前記フィルターを積層配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の集塵ユニット。

請求項4

前記フィルターを、複数枚のプレフィルターと、この複数枚のプレフィルターで濾過した空気をさらに濾過するメインフィルターとを含んで構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の集塵ユニット。

請求項5

前記フィルターで濾過された空気を前記ケースの外部に排気する排気口をさらに備え、この排気口に排気空気を濾過するためのフィルターを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の集塵ユニット。

技術分野

0001

本発明は、粉塵集塵処理するために使用される集塵ユニットに関し、例えば医薬品を製造する医薬品製造工場などに備わるクリーンルームなどの室内で発生する粉塵を集塵処理する集塵ユニットに関するものである。

背景技術

0002

従来、医薬品を製造する医薬品製造工場では、医薬品の製造品質を確保するために、製造の各工程において空気清浄度を保持しつつ、製品への異物混入を防止することが最重要の課題となっている。また、これと同様に、製造に従事する作業員作業環境を向上することも重要な課題である。

0003

医薬品製造工場には通常、空気清浄度が確保された部屋としてクリーンルームが設置されるが、この中で取り扱う医薬品や原料などの暴露する部分から粉等の粒子状物がどうしてもクリーンルーム内に拡散してしまう。クリーンルーム内に拡散し浮遊する粉等をどのように集塵し、作業員に与える影響を少なくするかについては、そこで製造する医薬品の種類や製造工程で方法が異なり、歩留まりにも影響する大きな問題であった。

0004

浮遊する粉等を集塵する簡単な方法として、例えば図6に示すように、クリーンルーム1内の作業エリア2の直近ポータブル型の集塵機3を設置して、この集塵機3で粉等4を集塵する方法がある。しかしながら、ポータブル型の集塵機を用いるこの方法では、浮遊する粉等4を100%集塵除去することはできない。また、いったん集塵機3の内部に吸引された粉等が、集塵機3の排気口から当該作業エリア2の周辺に撒き散らされることで、清潔度の確保が困難となるおそれがある。さらに、集塵機3を作業員Pの近くに設置することになるため集塵機3のファンによる騒音が大きくなり、作業効率の低下を招くおそれがある。

0005

この問題を解決するため、例えば図7に示すように、クリーンルーム1から隔離した部屋5に集塵機6を設置するとともに両部屋をダクト7で繋ぎ、クリーンルーム1内で浮遊している粉等4をダクト7を介して隔離した部屋5の集塵機6に集塵する方法が考えられる。この方法では、クリーンルーム1の清浄度の向上が図られる半面、ダクト7の配管工事が必要となる。

0006

ここで、隔離した部屋に設置する集塵機としては、例えば、特許文献1に示されるような汎用型パルスジェット集塵装置を用いることができる。この特許文献1の集塵装置は、直方体箱状機体からなり、その内部は下側から上側に向けて集塵室と、除塵室と、清浄室とに仕切られている。集塵室の外側面には含塵空気吸引パイプが接続され、清浄室の天井面には濾過された清浄空気の排気口が設けられている。集塵室の内部には複数本略円筒状フィルターがその軸方向を上下にして吊り下げられており、集塵室の底部にはダストバケット引出自在に設けられている。また、集塵室の一側面には、ダストバケットの取り出し扉および壁板が、エアー漏れを起こさないように締付具によって取り付けられている。

0007

この特許文献1の集塵装置では、集塵運転によってフィルターに初期的な目詰りが生じた場合には、除塵運転を行って、パルスジェットによるフィルター払い落しを行う。より具体的には、除塵室のブローチューブよりベンチュリーを通して各フィルター内に除塵用の高圧エアーを吹き込み、付着している粉塵をフィルターから払い落して下側のダストバケットに回収する。フィルターに付着しているダストがこの除塵運転では払い落すことのできない粉塵である場合、例えば、粉塵にヒュームや油分が混ざったり、これがフィルターにこびり着いているような場合には、機体の壁板を取り外し、外部よりエアーガンノズル集塵室内部に挿入してフィルターにこびり着いている粉塵をクリーニングする。汚れがよりひどい場合などには、集塵室内部に手を入れてフィルターを取り外し、新しいフィルターと交換することになる。

先行技術

0008

特開2002−282637号公報

発明が解決しようとする課題

0009

しかしながら、上記の特許文献1に示されるような汎用型の集塵装置を、例えば図8に示すように、一台しか配置できないほど狭い部屋5に設置する場合には、集塵装置(集塵機6)をメンテナンスするための作業スペースは部屋5内に十分に確保できない。この場合、集塵機の側面の壁板の取り外しが困難となって、フィルター交換清掃などのメンテナンス作業を行うのが難しくなるおそれがある。また、フィルターの形状が略円筒状であり、製品価格が一般的なフィレドンフィルタープレフィルター)に比べて高額であることから、フィルター交換に係る費用が高くなるおそれがある。

0010

このため、狭い部屋に設置した場合でも、フィルター清掃や交換に係るメンテナンス作業を容易に行うことができ、メンテナンスコストを抑制することのできる集塵ユニットの開発が求められていた。

0011

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、フィルター清掃や交換に係るメンテナンス作業を容易に行うことができ、メンテナンスコストを抑制することのできる集塵ユニットを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0012

上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る集塵ユニットは、吸気口を介してケースの内部の集塵室に吸い込んだ含塵空気を濾過するフィルターを備えた集塵ユニットであって、前記フィルターは、空気通過面が前記ケースの前側面に対して垂直な面である平面状のフィルターであり、前記ケースの前側面から前後方向に引き出し可能に前記集塵室の内部に設けられ、前記ケースの前側面には、前記フィルターを前記集塵室の内部から引き出す際に前記フィルターの通過を阻害しないよう前記ケースの前側面を開放するメンテナンス用の扉が設けられることを特徴とする。

0013

また、本発明に係る他の集塵ユニットは、上述した発明において、前記フィルターは、空気通過面が上下方向を向く平面状のフィルターであることを特徴とする。

0014

また、本発明に係る他の集塵ユニットは、上述した発明において、複数枚の前記フィルターを積層配置したことを特徴とする。

0015

また、本発明に係る他の集塵ユニットは、上述した発明において、前記フィルターを、複数枚のプレフィルターと、この複数枚のプレフィルターで濾過した空気をさらに濾過するメインフィルターとを含んで構成したことを特徴とする。

0016

また、本発明に係る他の集塵ユニットは、上述した発明において、前記フィルターで濾過された空気を前記ケースの外部に排気する排気口をさらに備え、この排気口に排気空気を濾過するためのフィルターを設けたことを特徴とする。

発明の効果

0017

本発明に係る集塵ユニットによれば、吸気口を介してケースの内部の集塵室に吸い込んだ含塵空気を濾過するフィルターを備えた集塵ユニットであって、前記フィルターは、空気通過面が前記ケースの前側面に対して垂直な面である平面状のフィルターであり、前記ケースの前側面から前後方向に引き出し可能に前記集塵室の内部に設けられ、前記ケースの前側面には、前記フィルターを前記集塵室の内部から引き出す際に前記フィルターの通過を阻害しないよう前記ケースの前側面を開放するメンテナンス用の扉が設けられるので、フィルター交換や清掃の際には、ケースの前側面からメンテナンス用の扉を開いて集塵室の内部のフィルターを手前側に引き出すことで、これを集塵ユニットから容易に取り出すことができる。これにより、フィルター交換や清掃に係るメンテナンス作業を容易に行うことができるという効果を奏する。また、フィルターの形状が平面状であり、安価で入手できる汎用のフィレドンフィルター(プレフィルター)を利用可能であることから、フィルター交換に係る費用を低く抑えることができる。したがって、メンテナンスコストを抑制することができるという効果を奏する。

0018

また、本発明に係る他の集塵ユニットによれば、前記フィルターは、空気通過面が上下方向を向く平面状のフィルターであるので、フィルターの引き出し操作を、等の引き出しを引き出すのと同じ要領で簡単に行えるという効果を奏する。

0019

また、本発明に係る他の集塵ユニットによれば、複数枚の前記フィルターを積層配置したので、フィルターの汚れ方は気流の向きに応じて上流側のフィルターから下流側のフィルターに向かって順にひどくなる。例えば、空気通過面が上下方向を向く平面状のフィルターを上下に積層配置したものにおいて、含塵空気が下から上に向けて流れる場合には、最下段に位置するフィルターが最も汚れるので、このフィルターから順番に集塵ユニットから取り出してフィルターを清掃し、あるいはフィルター交換することができる。さらに必要に応じて、より上段のフィルターを取り出して清掃あるいはフィルター交換することができる。このように積層配置したものから個別のフィルターを引き出し可能にすることで、メンテナンスが不要なフィルターを取り出さずに済み、メンテナンスが必要なフィルターだけを簡単に取り出すことができる。このため、フィルターの清掃や交換作業が省力化されて容易になるという効果を奏する。

0020

また、本発明に係る他の集塵ユニットによれば、前記フィルターを、複数枚のプレフィルターと、この複数枚のプレフィルターで濾過した空気をさらに濾過するメインフィルターとを含んで構成したので、上記の効果に加えて、集塵効果を高めることができるという効果を奏する。

0021

また、本発明に係る他の集塵ユニットによれば、前記フィルターで濾過された空気を前記ケースの外部に排気する排気口をさらに備え、この排気口に排気空気を濾過するためのフィルターを設けたので、上記の効果に加えて、排気口から排気される空気の清浄度を高めることができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0022

図1は、本発明に係る集塵ユニットの一例を示す分解斜視図である。
図2は、本発明に係る集塵ユニットの一例を示す概略左側面図である。
図3は、本発明に係る集塵ユニットの一例を示す概略前側面図である。
図4は、本発明に係る集塵ユニットの一例を示す概略上面図であり、狭い部屋に設置した場合の図である。
図5は、集塵室の内部のHEPAフィルター部分概略斜視図である。
図6は、従来のクリーンルーム内の作業エリアの直近にポータブル型の集塵機を設置した場合の概略側面図である。
図7は、クリーンルームから隔離した部屋に集塵機を設置するとともに両部屋をダクトで繋いだ場合の概略側面図である。
図8は、集塵機をクリーンルームから隔離した狭い部屋に設置した場合の概略平面図である。

実施例

0023

以下に、本発明に係る集塵ユニットの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態では、医薬品製造工場に配備される粉体液体を加える液調整室のようなクリーンルーム内で発生する粉塵を集塵処理するために、クリーンルームから隔離した狭い部屋に設置される集塵ユニットを例にとり説明するが、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

0024

図1図4に示すように、本発明に係る集塵ユニット10は、直方体箱状のケース12を備えている。このケース12の寸法は、図4に示すような狭い部屋14(例えば開閉ドア14aの間口幅800mm、奥行き1200mm、高さ2000mm程度)にちょうど収まる程度の大きさとすることができる。

0025

ケース12の内部は、水平な仕切板16によって、下側の集塵室18と上側のファン室20とに仕切られている。ここで、仕切板16は略中央に開口16aを有し、下側の集塵室18と上側のファン室20とを連通状態にしている。ケース12の後面外側の下部には、上方に開口した吸気口22が取り付けダクト24を介して設けられ、ケース12の上面には上方に開口した排気口26が設けられている。

0026

図2に示すように、吸気口22にはクリーンルームに連通するダクト28が接続可能となっており、クリーンルームの含塵空気はこのダクト28を通じて吸気口22からダクト24を経て集塵室18に吸引されるようになっている。なお、ケース12の下面の四隅にはストッパー付きのキャスター車輪30が取り付けてあり、集塵ユニット10は床面を走行して移動可能である。

0027

集塵室18には、含塵空気を濾過するための複数のフィルターが設けられている。より具体的には、集塵室18内部の下側には5枚(複数枚)の平面状のプレフィルター32が上下方向に積層配置され、その上側には、中央が開口した中間仕切板18aを挟んでメインフィルターとしての平箱型のHEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air Filter)34が配置される。なお、プレフィルター32は不織布製であり、図1に示すように、アルミ製の長方形枠体32aを有する。このような配置構成とすることで、集塵効果を高めることができる。集塵室18の最下部には、上方のフィルターから落下するダストを受けて回収するための平皿状のダストトレイ36が設けられる。

0028

また、ファン室20には、図2図4に示すように、ファン38およびファン38を駆動するためのファンモータ40が基台42を介して水平な仕切板16上に設けられている。なお便宜上、図1の斜視図にはファンモータ40は図示していない。ファン38は、渦巻型ケーシング38aと、ケーシング38aに収容される羽根車(不図示)と、この羽根車の回転軸方向に開口する吸入口38bから吸入した空気を上方に開口した吐出口38cに吐出するための通風路38dとを有した遠心ファンである。なお、ファン38として、例えば出力2.2kW程度の安全増防爆型のターボファンを用いれば、風量21m3/min程度(静圧2.2kPa)の能力を有する集塵ユニットを構築することが可能である。また、ケース12の右側面の上側には、ファン38をメンテナンスするための扉44が設けられている。

0029

排気口26には、排気空気を濾過するための簡易的なフィルターが設けられている。なお、図2および図3に示すように、排気口26には必要に応じてこのフィルターに加えてまたは代えて、HEPAフィルター46を設けることができる。こうすることで、排気口26から排気される空気の清浄度を高めることが可能である。

0030

この構成において、ファン38を稼動すると、吸気口22からダクト24を通じて含塵空気が集塵室18に吸い込まれる。集塵室18に吸い込まれた含塵空気は下側から上側に流れ、5枚のプレフィルター32、HEPAフィルター34により順次濾過されて集塵処理され、集塵処理された清浄空気は仕切板16の開口16aを通過してファン38の吸入口38bに入り、その通風路38d内を通って吐出口38cより吐出される。吐出された空気は排気口26からケース12の外部に排気され、さらにはHEPAフィルター46がある場合にはこれを通過して外部に排気される。

0031

ここで、本実施の形態で用いる各プレフィルター32およびHEPAフィルター34は、いずれも空気通過面が上下方向を向く平面状のフィルターであり、ケース12の前側面12aの下側から前後方向に引き出し可能に集塵室18の内部に設けられている。また、集塵室18の内部の最下部に位置するダストトレイ36も前後方向に引き出し可能に設けられている。

0032

より具体的には、集塵室18の中間仕切板18aの下側の空間の左右内面には、前後方向に延在する凸状の案内レール58が上下方向に所定間隔で6段取り付けられている。そして、各案内レール58上には、プレフィルター32およびダストトレイ36のそれぞれの左右縁部が載置され、案内レール58に沿ってそれぞれ前後方向に摺動可能に保持されている。

0033

また、HEPAフィルター34が収納される中間仕切板18aの上側の空間には、図5に示すように、押さえ枠60が奥側の蝶番62を介して集塵室18内部に回転自在に設けられており、HEPAフィルター34の上面はこの押さえ枠60によって気密性を保持するように固定されている。また、HEPAフィルター34の下面の外縁と中間仕切板18aとの間はパッキン64を介して密着状態とされている。さらに、HEPAフィルター36の左右側面の上側前方と、これに対向する集塵室18の内面はキャッチクリップ66を介して接続固定されている。HEPAフィルター34を外部に引き出す際には、キャッチクリップ66を外し、押さえ枠60の手前側を上方に押し上げてこれを蝶番62周りに回転させることで、HEPAフィルター34を集塵室18から簡単に引き出すことができる。

0034

さらに、このケース前側面12aの下側には、上記のプレフィルター32を集塵室18の内部から引き出す際にフィルターの通過を阻害しないようケース前側面12aを開放するプレフィルターメンテナンス用の扉48が設けられている。この扉48はダストトレイ36を外部に引き出す際の扉を兼ねている。また、この扉48の上側には、上記のHEPAフィルター34を集塵室18の内部から引き出す際にケース前側面12aを開放するHEPAフィルターメンテナンス用の扉50が設けられている。なお、扉50の上方のケース前側面12aには、静圧や流量等を制御する制御盤ストップバルブなどの操作器具類を設けることができる。

0035

各扉48,50は、それぞれ下側左右に埋め込み式取手52を備える長板状のものであり、上縁左右に設けた蝶番54と、左右縁の下側に設けたキャッチクリップ56を介してケース前側面12aに取り付けられ、集塵運転時には内部の気密性を保持するようになっている。外部より各扉48,50を開く際には、キャッチクリップ56を外し、取手52を掴んで扉48,50を手前側に引き、蝶番54周りに回転させることで簡単に開くことができる。

0036

上記の構成によれば、フィルター交換や清掃の際には、ケース前側面12aからメンテナンス用の扉48,50を開き、集塵室18の内部の各フィルター32,34およびダストトレイ36を手前側に引き出すことで、これを集塵ユニット10から容易に取り出すことができる。

0037

このため、集塵ユニット10を設置する部屋14(図4を参照)の出入口となる間口側にケース前側面12aが位置するよう集塵ユニット10を配置すれば、集塵ユニット10を部屋14から出さなくても、部屋14のドア14aを開けて間口側からメンテナンス用の扉48,50を開けば各フィルター32,34およびダストトレイ36を手前側に引き出すことができる。また、各フィルター32,34は、空気通過面が上下方向を向く平面状のフィルターであるので、その引き出し操作を机や棚等の引き出しを引き出すのと同じ操作要領で簡単に行える。したがって、フィルター交換や清掃に係るメンテナンス作業を非常に容易に行うことができる。

0038

また、上記の構成によれば、安価で入手できる汎用のフィレドンフィルター(プレフィルター)を利用可能であることから、フィルター交換に係る費用を低く抑えることができる。したがって、メンテナンスコストを抑制することができる。

0039

さらに、医薬品製造工場などの建物レイアウトにおいて、集塵ユニット10を設置する部屋の占有面積を小さくでき、この結果、クリーンルームなどの生産エリアをより大きく確保することが可能になる。

0040

また、本実施の形態によれば、排気空気は、集塵ユニット10が配置される狭い部屋14に排気されるので、クリーンルームから集塵した粉塵を再びクリーンルームに排出するおそれがないとともに、清掃の対象範囲を狭くすることができる。さらに、集塵ユニット10のファン38は、作業員が居るクリーンルームから隔離した外部の部屋14に配置されるので、作業員が感じる騒音を小さくすることができる。

0041

また、本実施の形態では、複数枚のフィルター(5枚のプレフィルター32と1枚のHEPAフィルター34)を上下に積層配置したので、フィルターの汚れ方は気流の向きに応じて上流側のフィルターから下流側のフィルターに向かって順にひどくなる。本実施の形態では、含塵空気は下から上に向けて流れるので、5段(5枚)のうち最下段に位置するプレフィルター32が最も汚れることになる。このフィルターから順番に集塵ユニット10から取り出して、取り出したフィルターを清掃し、あるいはこのフィルターを交換することができる。

0042

さらに必要に応じて、より上段のフィルター(プレフィルター32またはHEPAフィルター34)を取り出して清掃あるいはフィルター交換することができる。このように積層配置したものから個別のフィルターを引き出し可能にすることで、メンテナンスが不要なフィルターを取り出さずに済み、メンテナンスが必要なフィルターだけを簡単に取り出すことができる。このため、フィルターの清掃や交換作業が省力化されて容易になる。

0043

上記の実施の形態において、集塵室18に備わるフィルターとして、空気通過面が上下方向を向く平面状のフィルターを用いた場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば空気通過面が左右方向を向く平面状のフィルターなど、空気通過面がケース前側面12aに対して垂直な面である平面状のフィルターであればいかなる態様のものを用いてもよい。このようにしても、フィルター交換や清掃の際に、ケース前側面12aからメンテナンス用の扉を開き集塵室18の内部のフィルターを手前側に引き出すことで、これを集塵ユニットから容易に取り出すことができる。

0044

また、このフィルターを積層配置した場合についても、フィルターの汚れ方は気流の向きに応じて上流側のフィルターから下流側のフィルターに向かって順にひどくなることから、上流側のフィルターから順番に集塵ユニットから取り出して清掃あるいはフィルター交換すればよい。積層配置したものから個別のフィルターを引き出し可能にすることで、メンテナンスが不要なフィルターを取り出さずに済み、メンテナンスが必要なフィルターだけを簡単に取り出すことができる。このため、フィルターの清掃や交換作業が省力化されて容易になる。

0045

以上説明したように、本発明に係る集塵ユニットによれば、吸気口を介してケースの内部の集塵室に吸い込んだ含塵空気を濾過するフィルターを備えた集塵ユニットであって、前記フィルターは、空気通過面が前記ケースの前側面に対して垂直な面である平面状のフィルターであり、前記ケースの前側面から前後方向に引き出し可能に前記集塵室の内部に設けられ、前記ケースの前側面には、前記フィルターを前記集塵室の内部から引き出す際に前記フィルターの通過を阻害しないよう前記ケースの前側面を開放するメンテナンス用の扉が設けられるので、フィルター交換や清掃の際には、ケースの前側面からメンテナンス用の扉を開いて集塵室の内部のフィルターを手前側に引き出すことで、これを集塵ユニットから容易に取り出すことができる。これにより、フィルター交換や清掃に係るメンテナンス作業を容易に行うことができるという効果を奏する。また、フィルターの形状が平面状であり、安価で入手できる汎用のフィレドンフィルター(プレフィルター)を利用可能であることから、フィルター交換に係る費用を低く抑えることができる。したがって、メンテナンスコストを抑制することができる。

0046

また、本発明に係る他の集塵ユニットによれば、前記フィルターは、空気通過面が上下方向を向く平面状のフィルターであるので、フィルターの引き出し操作を、机や棚等の引き出しを引き出すのと同じ要領で簡単に行える。

0047

また、本発明に係る他の集塵ユニットによれば、複数枚の前記フィルターを積層配置したので、フィルターの汚れ方は気流の向きに応じて上流側のフィルターから下流側のフィルターに向かって順にひどくなる。例えば、空気通過面が上下方向を向く平面状のフィルターを上下に積層配置したものにおいて、含塵空気が下から上に向けて流れる場合には、最下段に位置するフィルターが最も汚れるので、このフィルターから順番に集塵ユニットから取り出してフィルターを清掃し、あるいはフィルター交換することができる。さらに必要に応じて、より上段のフィルターを取り出して清掃あるいはフィルター交換することができる。このように積層配置したものから個別のフィルターを引き出し可能にすることで、メンテナンスが不要なフィルターを取り出さずに済み、メンテナンスが必要なフィルターだけを簡単に取り出すことができる。このため、フィルターの清掃や交換作業が省力化されて容易になる。

0048

また、本発明に係る他の集塵ユニットによれば、前記フィルターを、複数枚のプレフィルターと、この複数枚のプレフィルターで濾過した空気をさらに濾過するメインフィルターとを含んで構成したので、上記の効果に加えて、集塵効果を高めることができる。

0049

また、本発明に係る他の集塵ユニットによれば、前記フィルターで濾過された空気を前記ケースの外部に排気する排気口をさらに備え、この排気口に排気空気を濾過するためのフィルターを設けたので、上記の効果に加えて、排気口から排気される空気の清浄度を高めることができる。

0050

以上のように、本発明に係る集塵ユニットは、例えば医薬品を製造する医薬品製造工場などに備わるクリーンルームなどの室内で発生する粉塵を集塵処理するのに有用であり、特に、フィルター清掃や交換に係るメンテナンス作業を容易にして、メンテナンスコストを抑制するのに適している。

0051

10集塵ユニット
12ケース
12a ケースの前側面
14 部屋
16仕切板
16a 開口
18集塵室
18a中間仕切板
20ファン室
22吸気口
24,28ダクト
26排気口
30キャスター車輪
32プレフィルター(フィルター)
32a長方形枠体
34,46HEPAフィルター(フィルター)
36ダストトレイ
38ファン
38aケーシング
38b吸入口
38c吐出口
38d通風路
40ファンモータ
42基台
44 扉
48,50 扉(メンテナンス用の扉)
52取手
54,62蝶番
56,66キャッチクリップ
58案内レール
60押さえ枠
64 パッキン

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