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課題

従来問題とされてきた皮膚疾患の改善に使用される現状の外用剤の有する様々な問題点を解決した外用組成物の提供。

解決手段

下記式で表される化合物を含有する外用組成物。皮膚のフリーラジカル抑制作用、抗シワ作用、抗ニキビ作用、保湿作用、バリア機能増強作用紫外線由来炎症抑制作用を発揮し安定で安全な、下記式で表される新規化合物等を有効成分としする化粧料医薬品、医薬部外品等の外用剤。

効果

強力な美白作用、フリーラジカル抑制作用、抗シワ作用、抗ニキビ作用、保湿作用、バリア機能増強作用、紫外線由来炎症抑制作用、抗褥瘡作用を有し、かつ低刺激で安全性が高く、化粧品、医薬部外品、医薬品、食品添加物飼料添加物動物用薬品水生動物用薬品として有用。

概要

背景

ビタミンCL−アスコルビン酸)は、抗壊血病剤であり、またしみ、そばかすなどの原因であるメラニン色素沈着を抑え、さらに最近では抗ガン作用があると言われている。また、ビタミンE(α,β,γ,δ−トコフェロ−ル及びトコトリエノ−ル及びその光学異性体であるD及びL体)は、抗酸化作用を有し、また近年白内障に有効であることが示唆されている。ビタミンE自体は水に不溶性であり、油に溶けるが、ビタミンCは水溶性であるという特徴がある。ビタミンCの誘導体には多くの種類が知られており以下の公知の特許文献などが存在する(特許文献1〜5)。

概要

従来問題とされてきた皮膚疾患の改善に使用される現状の外用剤の有する様々な問題点を解決した外用組成物の提供。下記式で表される化合物を含有する外用組成物。皮膚のフリーラジカル抑制作用、抗シワ作用、抗ニキビ作用、保湿作用、バリア機能増強作用紫外線由来炎症抑制作用を発揮し安定で安全な、下記式で表される新規化合物等を有効成分としする化粧料医薬品、医薬部外品等の外用剤。強力な美白作用、フリーラジカル抑制作用、抗シワ作用、抗ニキビ作用、保湿作用、バリア機能増強作用、紫外線由来炎症抑制作用、抗褥瘡作用を有し、かつ低刺激で安全性が高く、化粧品、医薬部外品、医薬品、食品添加物飼料添加物動物用薬品水生動物用薬品として有用。なし

目的

本発明は、のビタミンCとE誘導体、すなわちトコフェロ−ルとビタミンCが−O−C(=O)−CH2−を介して結合したビタミンCE誘導体を含む化合物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

下記の一般式[化1]叉は[化2]で表されることを特徴とする(R5−O−C(=O)−CH2−)のアセチルジエステル構造を持つ化合物又はその薬理学的に許容できる塩。式中、R1R2は、H、叉はR5−O−C(=O)−CH2−であり、ここでR5は、炭化水素溶媒可溶性炭化水素、ベンゼン環クロマン環、ベンゾピランビタミンE及びそれらの塩であり、(R5−O−C(=O)−CH2−)構造中のR5が−O−C(=O)−CH2−と結合するR5側の原子酸素ではない。但し、R1R2は同時にHではない。さらに、R3R4は、同時にHか、叉はR3R4は同時に一つのイソピリデン基を構成する炭化水素である。尚、R5がビタミンEの場合、ビタミンEのクロマン環の6位の炭素が、[化3](R5−O−C(=O)−CH2−)のR5と接触する酸素と結合する。このとき、R6は、−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH3又は、−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH3のいずれかである。式中、Xはハロゲン

請求項2

下記の一般式[化4]ビタミンC−3−アセチルジエステルビタミンE、[化5]ビタミンC−2−アセチルジエステルビタミンEから選択される1種叉は2種以上の混合物である請求項1の化合物。[化4]及び[化5]においてR6は、−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH3又は、−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH3のいずれかである。

請求項3

ハロゲノアセチルビタミンEと5,6−イソプロピリデンビタミンCを、DMSO、THF、CH2Cl2、DMFの4種の溶媒から選択される一種以上の単独叉は混合溶媒に溶解し、t−BuOK、ピリジン、KHCO3、K2CO3、Na2CO3、NaHCO3、CsCO3の7種の物質から選ばれる一種以上の単独叉は混合塩基の存在下で反応させた後、5,6−イソプロピリデンアセチルジエステル結合型ビタミンCE誘導体の5,6−イソプロピリデンを加水分解する工程を有することを特徴とする請求項2の化合物の製造方法。

請求項4

以下構造式[化6]で示されるハロゲノアセチルビタミンEから選択される一種叉は2種以上の混合物である請求項1の化合物。[化6]でXは、ハロゲン原子を表す。このとき、R6は、−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH3又は、−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH3のいずれかである。

請求項5

ビタミンEを可溶化溶媒に溶解し、アルカリ触媒酸触媒及び相間移動触媒から選択される一種以上の単独叉は混合触媒ハロゲン化アセチルを加えて反応させる製造工程を含む請求項4の化合物の合成法

請求項6

下記の一般式[化7]で示される化合物から選択される1種または2種以上の混合物である5,6−イソピリデン−ビタミンC−3−アセチルジエステルビタミンEである請求項1の化合物。R6は、−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH3又は、−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH3のいずれかである。

請求項7

5,6−イソピリデン−ビタミンCと、ハロゲン化アセチル化合物を、前記化合物をDMFの溶媒に溶解し、塩基として炭酸水素カリウムの存在下で反応させる製造工程を含む、請求項6の5,6−イソピリデン−ビタミンC−3−アセチルジエステルビタミンEの製造方法。

請求項8

下記の一般式[化8]で示される化合物から選択される1種または2種以上の混合物であることを特徴とする(R5−C(=O)−CH2−)構造を有する5,6−イソピリデンビタミンC−2−アセチルジエステルビタミンEである請求項1の化合物。このときR6は、−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH3又は、−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH3のいずれかである。

請求項9

5,6−イソプロピリデンアスコルビン酸と、ハロゲノアセチルエステルビタミンEをDMSO、THF、CH2Cl2、DMFから選択される一種以上の単独叉は混合溶媒に溶解し、塩基としてt−BuOKの存在下で反応させる製造工程を含む、請求項8の5,6−イソピリデンビタミンC−2−アセチルジエステルビタミンEの製造方法。

請求項10

請求項1記載の化合物を配合したことを特徴とする外用組成物

請求項11

請求項1記載の化合物を配合したことを特徴とする経口用組成物

請求項12

請求項1記載の化合物を配合したことを特徴とするラジカル疾患治療薬

請求項13

請求項1記載の化合物を配合したことを特徴とする細胞培養組成物

請求項14

請求項1記載の化合物を配合したことを特徴とする抗ストレス組成物

請求項15

請求項1記載の化合物を配合したことを特徴とする液晶乳化組成物

請求項16

請求項1記載の化合物から選択される一種以上の単独叉は複合化合物と以下のグループAから選択される一種以上の単独又は混合化合物とグループBから選択される一種以上の単独又は混合化合物と以下のグループCから選択される一種以上の単独又は混合化合物とグループDから選択される一種以上の単独又は混合化合物を同時に含有する液晶乳化組成物。(界面活性剤:グループA)ココイルグルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸K、ココイルグルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸TEA、ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルアスパラギン酸Na、ラウロイルグルタミン酸Na、ミリストイルグルタミン酸Na、パーム脂肪酸グルタミン酸Na,フォスファチジルコリンリン脂質及びこれらの塩類水溶性物質:グループB)グリセリンジグリセリントリグリセリンポリグリセリンメチルブタンジオールブチレングリコールイソプレングリコールポリエチレングリコールペンタンジオールヘキサンジオールプロピレングリコールジプロピレングリコールポリプロピレングリコールエチレングリコールジエチレングリコールネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトールキシリトールピロリドンカルボンナトリウムヒアルロン酸カラギーナンアルギン酸寒天フコイダンペクチンローカストビーンガムキサンタンガムトラガントガムグアーガムカルボキシメチルセルロースヒドロキシエチルセルロースポリビニルアルコールポリビニルピロリドンカルボキシビニルポリマーアクリル酸メタクリル酸共重合体ポリグルタミン酸。(脂質:グループC)ミネラル油、スクワランスクワレンパルミチン酸イソプロピルミリスチン酸イソプロピルミリスチン酸イソオクチル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸オクタデシルミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリルコレステリルエステル2−エチルヘキサン酸トリグリセリド、2−エチルヘキサン酸セチルパーム油ヒマワリ油オリーブ油ホホバ油ツバキ油流動パラフィングレーシード油アボガド油マカダミアナッツ油、アーモンド油、天然ビタミンE油、米胚芽油丁字油、オレンジ油トウヒ油ステアリン酸及びパルミチン酸。(抗酸化剤:グループD)コウジ酸アルブチンアスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウムアスコルビン酸メチルアスコルビン酸エチルアスコルビン酸硫酸エステルナトリウム、アスコルビン酸グルコシドアスコルビン酸リン酸パルミテートナトリウム、トコフェリルリン酸ナトリウム、(アスコルビルトコフェリルリン酸K、アスコルビルマレイン酸トコフェリル、カプリリルグリセリルアスコルベートヘキシルグリセリルアスコルベート、ミリスチルグリセリルアスコルベート、グリセリルアスコルベート、ビスグリセリルアスコルベート、ジグリセリルアスコルベート、イソステアリルアスコルビルリン酸ナトリウム、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、エラグ酸レゾルシノールブチルレゾルシノールカミツレ抽出物ソウハクヒ抽出液ユキノシタ抽出液、米糠抽出物ジアセトキシ安息香酸アセトキシヒドロキシ安息香酸胎盤抽出物アスタキサンチンカロチン酢酸レチノールパルミチン酸レチノールレチノイン酸トコフェリルリン酸Na、トコフェリルアセテート,トコフェリルニコチネート、トコフェリルリノレート、トコフェロールジイソプロピルアミンジクロロアセテートアミノヒドロキシ酪酸ブチルヒドロキシアニソールブチルヒドロキシトルエン没食子プロピル

請求項17

ビタミンEが、以下のビタミンE群から選択される1種または2種以上の混合物である請求項1の化合物。(ビタミンE群)DL−α−トコフェロール、DL−β−トコフェロール、DL−γ−トコフェロール、DL−δ−トコフェロール、D−α−トコフェロール、D−β−トコフェロール、D−γ−トコフェロール、D−δ−トコフェロール、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、DL−α−トコトリエノール、DL−β−トコトリエノール、DL−γ−トコトリエノール、DL−δ−トコトリエノール、D−α−トコトリエノール、D−β−トコトリエノール、D−γ−トコトリエノール、D−δ−トコトリエノール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、δ−トコトリエノール

技術分野

0001

本発明は、(R5−C(=O)−CH2−)のアセチルエステル構造を有する化合物と、その製造法、及びその用途に関する。本化合物を有効成分として本発明の化合物を含有することで従来より強い美白作用フリーラジカル抑制作用、抗シワ作用、抗ニキビ作用、保湿作用、皮膚及び粘膜バリア機能増強作用紫外線由来炎症抑制作用、抗褥瘡作用を発揮する。本発明は、安定でかつ安全性が高い組成物に関し、化粧品医薬部外品医薬品、動物用薬品水生動物用薬品を含むヒト及び動物外用組成物として利用することができる。

背景技術

0002

ビタミンCL−アスコルビン酸)は、抗壊血病剤であり、またしみ、そばかすなどの原因であるメラニン色素沈着を抑え、さらに最近では抗ガン作用があると言われている。また、ビタミンE(α,β,γ,δ−トコフェロ−ル及びトコトリエノ−ル及びその光学異性体であるD及びL体)は、抗酸化作用を有し、また近年白内障に有効であることが示唆されている。ビタミンE自体は水に不溶性であり、油に溶けるが、ビタミンCは水溶性であるという特徴がある。ビタミンCの誘導体には多くの種類が知られており以下の公知の特許文献などが存在する(特許文献1〜5)。

0003

特願平3−250458特願平3−250458特開平5−39280特願平5−61364特願平6−13667

0004

一方、ビタミンEにはαβγδの4種が存在する。現在皮膚科領域で最も汎用されているのはαビタミンEとその誘導体である。α型が利用されている理由は臓器の多くでα型の存在比が高くペルオキシラジカルに対する反応性が高い(α>β〜γ>δの順)ためである(非特許文献1)。
αビタミンEは脂溶性であリ、生体では皮脂層や細胞膜内で抗酸化物質として働き、皮膚に深刻なダメ−ジを与える脂質過酸化連鎖反応の拡大を防止する(非特許文献)(非特許文献2)。αビタミンEは、タンパクやDNAの酸化障害を抑制するだけでなく紫外線(UV)吸収剤極大吸収:292nm)としての機能があり(非特許文献3)、さらに皮膚免疫障害抑制効果(非特許文献4)(非特許文献5)やDNA損傷抑制効果も報告されている。(非特許文献6)。αビタミンEの紫外線防御メカニズムは、真皮SOD活性を増加させることで、UV照射による表皮グルタチオンペルオキシダ−ゼやSODの減少を抑制し、同時に皮膚のグルタチオンレベルやビタミンCレベルを上昇させることにより、皮膚の抗酸化ネットワ−クをコントロ−ルしてUV照射傷害を抑制するものである(非特許文献7)。皮膚等の一部の組織でγ型ビタミンEの含有比が高いことが確認され、γ型の生体での役割再評価する動きが起こっている(非特許文献8)。ヒトの表皮のビタミンEの構成については、αビタミンE:87%、γ−ビタミンE:9%、γ−Toe:3%、α−Toe:1%の含有比であることが報告されており、γ型のみならずトコトリエノ−ル(Toe)の役割についても議論され始めている(非特許文献9)。αToeは、UV障害を抑制すると共に、アクネ治療などに用いられるベンゾイルペルオキシドの脂質過酸化も抑制することが知られている(非特許文献10)。γ及びδビタミンEについてもDNAのチミジンダイマ−形成を抑制することが報告されている(非特許文献11)。α以外のγβδ型についてはメラニン生成抑制作用が顕著であるという報告もある(非特許文献12))。
従来よりdl−αビタミンEの酢酸ニコチン酸エステル末梢循環障害の改善を目的として医薬品や化粧品などに使用されてきた(非特許文献13)。ビタミンEとビタミンCがリン酸エステルで結合したEPCには、虚血による酸化障害抑制作用が報告されている(非特許文献14)。

0005

Yoshida,et al.,Chem Phys Lipids.123(1):63−75.2003Niki,Chem.Phys.Lipid.,44,227−253,1987)。Fryer.,58(2):304−312,1993Yuen,PhoビタミンEhem Photobiol.65(3):587−92,1997Halliday,et al.,Mutat Res.422(1):139−45.1998McVean,Carcinogenesis.18(8):1617−22,1997Lopez−Torres,et al.,Br J Dermatol,138(2):207−215,1998Jiang,et al.,Am J Clin Nutr.74(6):714−22,2001Fuchs,et al.,Free Radic Biol Med.34(3):330−336,2003Weber,et al.,Free Radic Biol Med,34(2):170−6.2003McVean,Mol Carcinog.24(3):169−76.1999亀井、他、ビタミン類メラニン合成阻害フレグランスジャナル臨時増刊号、No.18、56−63,2003原平文子、臨床栄養、vol.84,No.1,p13,1994Hirose,et al.,a new radical scavenger.,68(4):369−73.1997

0006

しかし、これらの公知文献に記載されたビタミンC及びビタミンE誘導体には、二つの重大な問題が存在する。即ち、ビタミンC−2−リン酸エステルの塩類(特許文献6)、ビタミンC−2−リン酸−6−パルミチン酸エステルの塩類のようなビタミンC−2−リン酸の高級脂肪酸エステル誘導体(特許文献7)やビタミンC−2−マレイン酸トコフェリル(特許文献8)などは、ビタミンCとリン酸叉はビタミンCとマレイン酸の化学結合が弱い為に速やかに非酵素的にビタミンCに変換されてしまう。このため、製剤中で分解され着色や異臭の発生などの問題を引き起こす。これらの誘導体は、生体酵素でも速やかに分解されるがビタミンCへの変換速度が早すぎるため組織中ビタミンC濃度が高まりすぎてビタミンCラジカルなどのプロオキシダントを生じやすいという問題もある。

0007

一方、ビタミンC−2−硫酸の塩類、L−アスコルビン酸−2−O−リン酸−α−トコフェロールジエステル(特許文献9)、ビタミンC−2−グルコシド(特許文献10)及びその高級脂肪酸エステルの塩(特許文献11)などは、2つの分子をエステルで結合させたビタミンCは、これらのエステル類のビタミンCへの結合が強い為に非酵素的に分解されにくいばかりでなく、生体中の酵素でも分解されるのに極めて24時間以上の長い時間を要する。これらの、ビタミンC及びビタミンE誘導体に限らず水溶性ビタミン及び脂溶性ビタミン誘導体に対するビタミン単体へ変換するエステラーゼなどの酵素活性は、酵素の立体特異性や酵素の存在する組織や細胞の種類などにより、誘導体の分子構造から酵素の反応速度を含む誘導体の変換速度を推測することは事実上出来ず、臨床試験、実際の組織を使用した試験、細胞試験叉は実際の酵素を使用した反応試験により初めて明らかとなる。

0008

従って、例えば皮膚組織投与しても皮膚通過中の3から6時間ではビタミンCに変換されず、血流で他の組織へ拡散しタ−ゲット組織である皮膚組織でのビタミンC濃度が上昇せず十分な効果を発揮できない。そして一度拡散したビタミンCとビタミンEは主に肝臓で代謝され大部分が体外へ排出され再利用されない。培養細胞では24時間以上培養しないと効果を発揮できず、これでは実際の皮膚に塗布した場合と実験条件が異なるため意味を持たない。
このように、従来のビタミンCとビタミンEを結合させた誘導体は、エステル結合が強すぎるか、叉は弱すぎるため投与組織で十分な効果を発揮できないという問題が存在した。我々はこの問題を解決する為に、ビタミンCとの化学結合が弱すぎず、又は強すぎないエステル構造をもつ分子の探索を行い、その結果−O−C(=O)−(CH2−構造がもっとも優れた効果を発揮できることを見いだした。この構造は、ビタミンCの酸素とR−O−C(=O)−CH2−構造がエステルで結合するために、本発明者らはこれをアセチルジエステル結合ビタミンC誘導体名付けた。さらに、アセチルジエステル結合型ビタミンC誘導体にアルキルアルコ−ルなどの炭化水素を結合させることによりアセチルジエステル結合型ビタミンC誘導体に疎水性を増加させて、皮膚浸透性細胞浸透性を高める工夫を行ったところ、脂溶性のビタミンEを結合させることが、毒性や効果の点から最も優れていることを見いだした。この構造は、ビタミンCの酸素とビタミンE−O−C(=O)−CH2−構造が2つのエステルで結合するために、本発明者らはこれをアセチルジエステル結合型ビタミンCE誘導体と名付けた。

0009

特許第2589761特開2005−187466特許4179809特願2000−580631特許2832848特開平11−286497

0010

そもそも、従来のビタミンCとビタミンEを結合させた誘導体は、前述のアスコルビン酸−2−マレイン酸トコフェロ−ルように結合が弱く速やかに炭化水素がビタミンCから遊離して細胞浸透性が十分発揮できないものや、アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸塩の様に強い界面活性作用から細胞毒性を発揮し細胞にダメ−ジを与えてしまう誘導体がほとんどであり、良好な皮膚バリア透過性細胞膜透過性を有していてもそのメリットが十分に行かされない問題が存在した。
従来よりビタミンCとビタミンEを併用するとそれぞれの単独使用に比較しそれを遥かに凌駕する相乗効果が報告されており、ビタミンCとビタミンEを結合させた誘導体の試作が従来から行われてきた。ビタミンCとビタミンEの併用塗布は、単独塗布よりも紅斑サンバ−ンセル形成やDNAのチミジンダイマ−形成により高い保護作用を示すという報告もあり(非特許文献15)、ビタミンCとEとの併用は効果的であると考えられる。外用だけでなく経口投与の併用も効果的である。ビタミンCとビタミンEを同時に8日間経口投与すると紫外線による紅斑反応が鈍化した(非特許文献16)。ビタミンCを単独で大量摂取すると逆に活性酸素を発生させることがあるが、天然物ポリフェノ−ルはビタミンCのプロオキシダント化を抑制することも知られており(非特許文献17)ビタミンCやEを他の天然抗酸化剤と併用することもビタミンCやEの効果を高める上で重要であることが指摘されていた。この為にビタミンC誘導体に修飾する炭化水素の代わりに、細胞の膜の酸化防止に効果のあるビタミンEをビタミンCに修飾する試みが従来よりなされている。また、ビタミンEはその分子内に炭化水素鎖を持つ為にビタミンCと結合させた場合に適度な疎水性を持たせることができるためこれらの誘導体では細胞膜透過性や皮膚バリア透過性が良くなることが考えられる。

0011

Lin,Pinnell,et al.J Am Acad Dermatol.48(6):866−874,2003Eberlein−Konig,J Am Acad Dermatol,38(1):45−48,1998MARIAN,et al.,Nature 405,903−904,2000

0012

しかし、ビタミンCは水溶性であり、ビタミンEは粘性の高い水飴状の脂溶性である為に、併用使用することは困難であり、ビタミンEを脂に混ぜて粘度を低下させ乳化などの方法で水に溶かしてビタミンCと併用する方法が取られたが、両者は強力な還元剤である為に酸化分解されやすく、褐変や異臭の発生、プロオキシダントによる細胞毒性や刺激の問題が発生するという問題があった。安定化させたビタミンC誘導体とビタミンE誘導体を併用するという方法もあるが、2つの誘導体を同時に添加するにはコスト高になると言う問題と、それぞれの誘導体に側鎖が修飾されている為に一定のビタミン量を確保する為には多くの量を添加しなければならないという問題もあり、異なる2誘導体の安定なpHや水に対する溶解性、疎水性がそれぞれ異なるという問題などから混合した製剤に沈殿や分離、力価低下が見られるという問題が発生した。そこで、ビタミンCとビタミンEを一つの誘導体にまとめてしまおうという試みがなされた。ビタミンCとビタミンEを結合させた誘導体として、既にビタミンEとビタミンCとの水溶性リン酸ジエステル化合物が知られている[特許文献12][特許文献12]。また、ビタミンC,Eの溶解性を互いに補うものとして、トコフェロ−ル/トコトリフェノ−ル−L−ビタミンC−6−ジカルボン酸ジエステルが報告されている[特許文献14]。
また、ビタミンCとビタミンE誘導体として、α−トコフェリ−ルグリセリルビタミンCが知られている[特許文献15]。さらに、L−ビタミンC−2−O−マレイン酸−α−トコフェロ−ルジエステルが[特許文献16]により開示されている。
しかし、前述のように、ビタミンEとビタミンCとの水溶性リン酸ジエステル化合物[特許文献17]、[特許文献18]、及びトコフェロ−ル/トコトリフェノ−ル−L−ビタミンC−6−ジカルボン酸ジエステル[特許文献19]及び、ビタミンCとビタミンE誘導体として、α−トコフェリ−ルグリセリルビタミンC[特許文献20]は、エステル結合が強すぎて酵素的加水分解されにくいためタ−ゲット組織中でビタミンCを効率的に放出できない。一方で、L−ビタミンC−2−O−マレイン酸−α−トコフェロ−ルジエステル[特許文献21]は、エステル結合が弱すぎて、酵素が全く存在しない水中でも速やかに分解される為に誘導体としての効果が十分に発揮できないという問題があった。

0013

特公平2−44478特公平5−23274特開昭62−187470特開平5−331166国際公開番号:WO 01/04114特公平2−44478特公平5−23274特開昭62−187470特開平5−331166国際公開番号:WO 01/04114

0014

即ち、これらの問題は、ビタミンC又はビタミンE誘導体のエステル構造の酵素的結合力の問題に起因するものであり、ここではリン酸エステルに対する生体酵素分解力に起因する。即ち、生体酵素に対して理想的な安定性分解性をコントロ−ルできるエステル構造分子が見いだせればこの問題を解決できる。
このような状況下、本発明者らは、のビタミンCとE誘導体に関し鋭意研究を進めてきた結果、−O−C(=O)−CH2−のアセチルエステル構造を持つ化合物であるビタミンC誘導体叉はビタミンE誘導体であれば、エステル結合が弱すぎず、また強すぎず、前述のような従来の問題点を解決できる事を認めた。即ち、本発明のアセチルジエステル結合型ビタミンCE誘導体を含む化合物の合成に成功しその効果を調べたところ、アセチルエステル構造が、適度な分解効率を持つことを見いだし本発明を完成させた。さらにこれら化合物が優れた抗酸化作用、ラジカルスカベンジャ−作用および抗炎症作用を有することを発見し、すぐれた組織タ−ゲット性能を持つビタミンCとビタミンE活性を有する理想的なビタミンCとビタミンE結合型誘導体であることを見いだし本発明に到達した。
一方、本発明者は、[特許文献22]においてアスコルビン酸−2−リン酸トコフェロールなどの両親媒性物質を化粧品などに添加する場合、乳化安定性、微粒子形成能力分散性の点から液晶構造を有する乳化物を作る事が好ましいことを見いだした。さらに液晶組成物の化粧品への応用は、皮膚の保湿性能などを向上することが見いださされ複数の特許が出願されている。又、これらの液晶構造の確認方法として偏光顕微鏡を使用したマルターゼクロス像の観察が行われている。即ち、液晶組成物は、偏光顕微鏡での観察で、ラメラ液晶独特の形状であるマルターゼクロス像が確認できる。また、樹脂泡埋超薄切法や凍結切片法による透過型電子顕微鏡TEM)で液晶構造を確認することもできる。[特許文献23],[特許文献24],[特許文献25],[特許文献26]、[特許文献27]。

先行技術

0015

特願2005−380887特願2007−237481特願2008−234293特願2010−6440特願2012−48952特許第4854194号 本発明は、のビタミンCとE誘導体、すなわちトコフェロ−ルとビタミンCが−O−C(=O)−CH2−を介して結合したビタミンCE誘導体を含む化合物を提供するものである。さらに、本化合物の目的は、これら化合物を含有する化粧品、医薬品、飼料添加物食品添加物、抗酸化剤を提供するものである。

発明が解決しようとする課題

0016

即ち、従来のビタミンC又はビタミンEの誘導体問題点は、以下の点に集約される。
1)強過ぎるエステル結合を持つビタミンCとビタミンE結合型誘導体
結合が強すぎる場合は、物理的に安定であるが、タ−ゲット組織においてビタミンCとトコフェロ−ルに分離しにくくビタミンC活性とトコフェロ−ル活性が低いという問題がある。アスコルビン酸−2−グルコシドを分解する酵素は皮膚では極端に少なく、またアスコルビン酸の硫酸エステルアルキル誘導体などは、生体中で加水分解酵素がほとんどないためにビタミンC活性が極めて低いという問題がある。
2)弱過ぎるエステル結合を持つビタミンCとビタミンE結合型誘導体
弱過ぎる結合を持つ場合は、ビタミンCとビタミンEが速やかに遊離してしまうため、ビタミンCとビタミンEが速やかに酸化分解されてしまい製剤中の安定性に大きな問題がある。弱すぎる結合を持つ誘導体の代表であるビタミンC−2−リン酸NaやビタミンC−2−リン酸Mg及びビタミンC−2−リン酸−6−パルミチン酸Na,ビタミンC−2−マレイン酸トコフェリルなどを1%以上含む水溶液は、40℃2ヶ月で。褐変、異臭、分離、沈殿、力価低下のうち一つ以上の経時変化を生じる。さらに、遊離したビタミンCが一時的に大量に遊離するとプロオキシダントとなりやすく毒性を発揮してしまう問題がある。プロオキシダントは、活性酸素種一種であり細胞毒性や炎症などの毒性発現の原因となる。そのため新しい誘導体には低い毒性と高い効果を同時に実現しなければならないという問題がある。
3)すぐれた細胞膜通過性を有する脂肪酸などの炭化水素側鎖を有するビタミンC誘導体は、その高い界面活性作用の為に細胞膜破壊性を有し高い細胞毒性を有する。又、脂肪酸エステルのビタミンC誘導体などが皮膚に炎症を発生させることが報告されており(非特許文献18)、毒性を発現する脂肪酸を持たない疎水性の側鎖を採用する必要がある。ビタミンCに修飾する疎水基としてビタミンEが優れている点がいくつか存在する。最大の理由はビタミンCから生体内で遊離た後、ビタミンEとして有効利用されるという点である。さらに、ビタミンC存在下では、ビタミンEはたとえラジカルをスカベンジング後にビタミンEラジカルになったとしてもリサイクルされるためプロオキシダントの問題が発生しにくいというメリットもある。ビタミンCの側鎖が脂肪酸であった場合は、遊離後有効利用されるのは難しく、むしろ脂質過酸化物となり細胞にダメ−ジを与える物質の一つに変化する危険性が高いという問題が残る。
4)製造上の問題
さらに、ビタミンCとビタミンEを−O−C(=O)−CH2−構造により結合させた誘導体を合成するには、ビタミンCが水溶性であり、ビタミンEなどが脂溶性であるため、誘導体合成反応が進みにくく、収率が低く、コスト的に高くつくという問題がある。さらに、ビタミンCとビタミンEが酸化しやすいため反応中に分解し、収率がさらに低くなる。特にビタミンCは、水酸基が4つもあるために特定の場所に反応させることが困難であり、ビタミンCの特定の炭素の位置に側鎖を修飾することが極めて困難であるという問題がある。本発明では低コストで効率よく特定の炭素の位置、特にビタミンCの反応性の最も強力な2位と3位にビタミンEを選択的に修飾する製造方法の開発技術が求められた。
5)効果の問題
上記の1)2)3)の問題は、効果の発現にも極めて大きく関ってくる問題とも言える。ビタミンCとビタミンEが弱い結合の場合は、製剤中での安定性が悪い為に、流通途中製品の保存中に酸化分解される可能性が高く実際に使用する時に力価の低下が避けられない。強い結合の場合は、生体中での酵素分解効率が低くなり、タ−ゲット組織に到達してもビタミンCとビタミンEに変換される前に拡散してしまい、タ−ゲット組織で濃度を上昇させることができない。さらに、脂肪酸などビタミンCに遊離してから脂質過酸化物の原因物質となるような場合は、細胞毒性を高めて本来の効果を低下させてしまうなどの問題を伴う為である。これらの効果を下げてしまう問題点を抜本的に解決しなければ高い効果が得られるビタミンCとビタミンEの誘導体は得られない。
このような状況下、本発明者らは種々検討を重ねた結果、本発明のアセチルジエステル結合型ビタミンCE誘導体は、その結合が弱過ぎず、又強過ぎずその為に生理活性が高く且つ安定性に優れていて、安全性が高く、組織タ−ゲット性能を持つことを見出し、さらに製造上の多くの問題を解決して本発明を完成させた。

課題を解決するための手段

0017

ビタミンCとビタミンEを併用させるメリットは極めて大きく、色素沈着症紫外線照射障害、虚血性再かん流疾患などの様々なラジカル疾患などにその併用効果が広く認められているため、ビタミンCとビタミンEを結合させた誘導体が他の脂肪酸などと組み合わせたビタミンC誘導体に比較し遥かに効果的な優位性を持つことが期待されたが、問題はその適度な結合力であった。本発明は、その結合力を−O−C(=O)−CH2−構造にすることにより極めて理想的な形とすることに成功し、さらに、その合理的な製造方法を見いだすに至り本発明を解決することができた。
アセチルジエステル結合型ビタミンC誘導体のうち、ビタミンCと結合させる炭化水素がビタミンEではなく脂肪酸の場合では、ビタミンCが攻撃されやすく、プロオキシダントを生じやすく紫外線照射下などのラジカル大量発生組織では細胞毒性を上昇させることが判明した。又、アルキル基では、ビタミンC分離後栄養素やメリットのある物質に変換されにくいためほとんどが生体外異物として代謝されるしかない。
一方本発明のアセチルジエステル結合型ビタミンCE誘導体の場合、生体内エステラ−ゼで分解された後、ビタミンCとビタミンEの2種類の抗酸化剤が共存するために、プロオキシダント化が抑制され毒性が低い状態でビタミンCの効果を発揮できることが判明した。
又、本発明のアセチルジエステル結合型ビタミンCE誘導体の結合は、ビタミンC−2−リン酸やビタミンC−2−リン酸−6−パルミチン酸塩などよりも強い結合の為に、製剤中での安定性が劇的に向上した。さらに、生体中ではアセチルトランスフェラ−ゼなどの生体内アセチル基転移酵素などによりビタミンCとビタミンEに分離することが推定され、実際に生体内利用性能がビタミンCのアルキル誘導体よりも驚く程向上した。
製造方法については、5,6−イソプロピリデンビタミンCと、ハロゲン化アセチル化合物を、前記化合物と反応生成物を生成しないアルカリ触媒酸触媒及び相間移動触媒から選ばれる触媒の存在下、反応させ、得られた5,6−イソプロピリデンアセチルジエステル結合型ビタミンCE誘導体の5,6−イソプロピリデンを加水分解して,5,6−イソプロピリデンアセチルジエステル結合型ビタミンCE誘導体が得られることを見いだした。
本発明の5,6−イソプロピリデンアセチルジエステル結合型ビタミンCE誘導体も、安定した抗酸化力を持つ事が確認され、酵素分解に置ける従来の問題点も持たない事から、化粧品、医薬品、食品添加物、飼料添加物として利用することが可能である。
さらに、5,6−イソプロピリデンビタミンCと、ハロゲン化アセチル化合物を、前記化合物をDMSO,THF,CH2Cl2,DMFから選択される極性の高い溶剤の一種以上の溶媒に溶解し、t−BuOK,ピリジン、KHCO3、K2CO3、Na2CO3、NaHCO3、CsCO3から選ばれる一種以上の塩基の存在下で反応させ、得られた5,6−イソプロピリデンアセチルジエステル結合型ビタミンCE誘導体の5,6−イソプロピリデンを加水分解することにより本発明のアセチルジエステル結合型ビタミンCE誘導体が効率的に得られることを見いだした。
ビタミンCの2,3位の水酸基のpKaはそれぞれ4.2,11.8であり、生体内では主としてモノアニオンとして存在している。ビタミンCの2位の水酸基は3位の水酸基よりも反応性が高く、ラジカルに2位の水酸基から電子または水素供与してラジカルを速やかに安定化し、自身はモノアニオンラジカルビタミンCH−となる。モノアニオンラジカルは二分子不均化反応によりモノアニオンとデヒドロビタミンCになる。
2位と3位が保護されていないビタミンCは2位と3位の両方でラジカルを補足することが可能である(非特許文献19)。2位のビタミンCラジカルは酸素と反応しやすく,ス−パ−オキシドを発生する反応系が知られており(非特許文献20),生体中のpHでは、2位のビタミンCラジカルは、3位のビタミンCラジカルに比較しより酸化反応を促進する可能性が高いと考えられる。ビタミンC−2−Gluの方がよりチミン分解抑制効果が高くなると推定される。ビタミンCリン酸塩(ビタミンC−2−P)など多くのビタミンC誘導体は2位のみが保護され,3位には還元性の0−が残っているために,酵素的加水分解によるビタミンCへの変換がなくともスカベンジャ−としての効果を発揮できると考えられる。さらにビタミンC−2−リン酸のようなビタミンC誘導体は,2位がエステル修飾されることにより酸化反応を誘導するビタミンCの欠点(自らがプロオキシダントとなり酸化反応を促進する)を補ってくれる。また,生体内では本誘導体は酵素分解を受けて徐々にビタミンCに変換され,生体内においてビタミンCの除放性能を持つためビタミンCのような投与時の高濃度化を避けることができることも大きなメリットのひとつである。ちなみに,ビタミンC−2−グルコシドはヒト血清中で酵素的加水分解を受けにくい性質を持っている。

0018

Swinnen I.and Goossens A.,Contact Dermatitis,64,237〜244(2011)Farhataziz Ross A.B.,Selected Specific rates of reactions of transients from Water in Aqueous Solutions.III.Hdroxyl Radical and PerhydroxylRadical and Their Radical Ions.NSRDS−NBS59 Washington(1977)Antunes F.,Salvador A.et al.,Free Radic.Biol Med.21(7),917〜943(1996) 従って、安定性の良好な2位のアセチルジエステル結合型ビタミンCE誘導体だけを得る為には、2位のアセチルジエステル結合型ビタミンCE誘導体を効率的に生産できる反応系が必要である。叉は、2位と3位の混合アセチルジエステル結合型ビタミンCE誘導体の中から2位だけの誘導体を効率的に選択分種しなければならない。
従来の、ビタミンCE誘導体の合成方法では、2位と3位の混合ビタミンCE誘導体の中から2位だけの誘導体を得る為にクロマト分離などの方法を用いて分離していたため製造が煩雑で効率が悪かった。又、2位の誘導体を得る合成反応も多数存在していたがいずれも収率が悪く問題があった。
そこで、本発明者らは多くの検討を重ねた結果、5,6−イソプロピリデンビタミンCと、ハロゲン化アセチル化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)THF、CH2Cl2などの極性の高い溶媒に溶解し、塩基としてKHCO3の存在下で反応させる製造工程を含む、5,6−イソプロピリデンビタミンCの3位の炭素位置のみが高収率でアセチル化合物で修飾されたビタミンCアセチルトコフェリルジエステル誘導体の製造方法を見いだした。
5,6−イソプロピリデンビタミンCと、ハロゲン化アセチル化合物を、前記化合物を以下ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)THF、CH2Cl2などの極性の高い溶剤から選択される一種以上の溶媒に溶解し、塩基としてt−BuOKの存在下で反応させる製造工程を含む、5,6−イソプロピリデンビタミンCの2位の炭素位置のみが高収率でアセチル化合物で修飾されたビタミンCアセチルトコフェリルジエステル誘導体の製造方法を見いだした。
既存のラジカル疾患治療薬は製剤化中での安定性に問題があり、特に患部に到達する前に他の臓器で反応、失活してしまうためデリバリーシステム上の問題があった。また、上記の他の医薬品成分体内に投与すると頭痛吐気嘔吐食欲不振悪心発疹筋痙攣等の副作用を伴うという問題があった。

発明の実施の態様

0019

本発明は、以下の項目から構成される。
(1)
下記の一般式[化1]叉は[化2]で表されることを特徴とする(R5−O−C(=O)−CH2−)のアセチルエステル構造を持つ化合物又はその薬理学的に許容できる塩。式中、R1R2は、H、叉はR5−O−C(=O)−CH2−であり、ここでR5は、炭化水素,溶媒可溶性炭化水素、ベンゼン環クロマン環、ベンゾピラン、ビタミンE及びそれらの塩であり、(R5−O−C(=O)−CH2−)構造中のR5が−O−C(=O)−CH2−と結合するR5側の原子は酸素ではない。但し、R1R2は同時にHではない。さらに、R3R4は、同時にHか、叉はR3R4は同時に一つのイソピリデン基を構成する炭化水素である。尚、R5がビタミンEの場合、ビタミンEのクロマン環の6位の炭素が、[化3]の通り(R5−O−C(=O)−CH2−)のR5と接触する酸素と結合する。
R6は、−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH3又は、−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH3のいずれかである。


式中、Xはハロゲン

(2)
下記の一般式[化4]ビタミンC−3−アセチルジエステルビタミンE、[化5]ビタミンC−2−アセチルジエステルビタミンEから選択される1種叉は2種以上の混合物である1の化合物。[化4]及び[化5]においてR6は、
−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH3又は、−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH3のいずれかである。


(3)
ハロゲノアセチルビタミンEと5,6−イソプロピリデンビタミンCを、DMSO、THF、CH2Cl2、DMFの4種の溶媒から選択される一種以上の単独叉は混合溶媒に溶解し、t−BuOK、ピリジン、KHCO3、K2CO3、Na2CO3、NaHCO3、CsCO3の7種の物質から選ばれる一種以上の単独叉は混合塩基の存在下で反応させた後、5,6−イソプロピリデンアセチルジエステル結合型ビタミンCE誘導体の5,6−イソプロピリデンを加水分解する工程を有することを特徴とする(2)の化合物の製造方法。ここで、DMSOはジメチルスルホキシド、DMFは、ジメチルホルムアミド、THFはテトラヒドロフラン、t−BuOKはカリウムターシャリーブトキシドである。
(4)
以下構造式[化6]で示されるハロゲノアセチルビタミンEから選択される一種叉は2種以上の混合物である(1)の化合物。[化6]でXは、ハロゲン原子を表す。
R6は、−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH3又は、−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH3のいずれかである。

(5)
ビタミンEを可溶化溶媒に溶解し、アルカリ触媒、酸触媒及び相間移動触媒から選択される一種以上の単独叉は混合触媒とハロゲン化アセチルを加えて反応させる製造工程を含む4の化合物の合成法
(6)
下記の一般式[化7]で示される化合物から選択される1種または2種以上の混合物である5,6−イソピリデン−ビタミンC−3−アセチルジエステルビタミンEである(1)の化合物。
R6は、−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH3又は、−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH3のいずれかである。

(7)
5,6−イソピリデン−ビタミンCと、ハロゲン化アセチル化合物を、前記化合物をDMFの溶媒に溶解し、塩基として炭酸水素カリウムの存在下で反応させる製造工程を含む、6の5,6−イソピリデン−ビタミンC−3−アセチルジエステルビタミンEの製造方法。
(8)
下記の一般式[化8]で示される化合物から選択される1種または2種以上の混合物であることを特徴とする(R5−C(=O)−CH2−)構造を有するイソピリデンビタミンC−2−アセチルジエステルビタミンEである1の化合物。このときR6は、
−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH3又は、−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH3のいずれかである。

(9)
5,6−イソプロピリデンアスコルビン酸と、ハロゲノアセチルエステルビタミンEをDMSO、THF、CH2Cl2、DMFから選択される一種以上の単独叉は混合溶媒に溶解し、塩基としてt−BuOKの存在下で反応させる製造工程を含む、8の5,6−イソピリデンビタミンC−2−アセチルジエステルビタミンEの製造方法。
(10)
(1)記載の化合物を配合したことを特徴とする外用組成物。
(11)
(1)記載の化合物を配合したことを特徴とする経口用組成物
(12)
(1)記載の化合物を配合したことを特徴とするラジカル疾患治療薬。
(13)
(1)記載の化合物を配合したことを特徴とする細胞培養組成物
(14)
(1)記載の化合物を配合したことを特徴とする抗ストレス用組成物。
(15)
(1)記載の化合物を配合したことを特徴とする液晶乳化組成物
(16)
(1)記載の化合物から選択される一種以上の単独叉は複合化合物と以下のグループAから選択される一種以上の単独又は混合化合物とグループBから選択される一種以上の単独又は混合化合物と以下のグループCから選択される一種以上の単独又は混合化合物とグループDから選択される一種以上の単独又は混合化合物を同時に含有する液晶乳化組成物。
界面活性剤:グループA)
コイルグルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸K、ココイルグルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸TEA、ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルアスパラギン酸Na、ラウロイルグルタミン酸Na、ミリストイルグルタミン酸Na、パーム脂肪酸グルタミン酸Na,フォスファチジルコリンリン脂質及びこれらの塩類
水溶性物質:グループB)
グリセリンジグリセリントリグリセリンポリグリセリンメチルブタンジオールブチレングリコールイソプレングリコールポリエチレングリコールペンタンジオールヘキサンジオールプロピレングリコールジプロピレングリコールポリプロピレングリコールエチレングリコールジエチレングリコールネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトールキシリトールピロリドンカルボンナトリウムヒアルロン酸カラギーナンアルギン酸寒天フコイダンペクチンローカストビーンガムキサンタンガムトラガントガムグアーガムカルボキシメチルセルロースヒドロキシエチルセルロースポリビニルアルコールポリビニルピロリドンカルボキシビニルポリマーアクリル酸メタクリル酸共重合体ポリグルタミン酸
(脂質:グループC)
ミネラル油、スクワランスクワレンパルミチン酸イソプロピルミリスチン酸イソプロピルミリスチン酸イソオクチル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸オクタデシルミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリルコレステリルエステル2−エチルヘキサン酸トリグリセリド、2−エチルヘキサン酸セチルパーム油ヒマワリ油オリーブ油ホホバ油ツバキ油流動パラフィングレーシード油アボガド油マカダミアナッツ油、アーモンド油、天然ビタミンE油、米胚芽油丁字油、オレンジ油トウヒ油ステアリン酸及びパルミチン酸。
(抗酸化剤:グループD)
コウジ酸アルブチンアスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、アスコルビン酸メチルアスコルビン酸エチルアスコルビン酸硫酸エステルナトリウム、アスコルビン酸グルコシドアスコルビン酸リン酸パルミテートナトリウム、トコフェリルリン酸ナトリウム、(アスコルビル/トコフェリル)リン酸K、アスコルビルマレイン酸トコフェリル、カプリリルグリセリルアスコルベートヘキシルグリセリルアスコルベート、ミリスチルグリセリルアスコルベート、グリセリルアスコルベート、ビスグリセリルアスコルベート、ジグリセリルアスコルベート、イソステアリルアスコルビルリン酸ナトリウム、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、エラグ酸レゾルシノールブチルレゾルシノールカミツレ抽出物ソウハクヒ抽出液ユキノシタ抽出液、米糠抽出物ジアセトキシ安息香酸アセトキシヒドロキシ安息香酸胎盤抽出物アスタキサンチンカロチン酢酸レチノールパルミチン酸レチノールレチノイン酸トコフェリルリン酸Na、トコフェリルアセテート,トコフェリルニコチネート、トコフェリルリノレート、トコフェロール、ジイソプロピルアミンジクロロアセテートアミノヒドロキシ酪酸ブチルヒドロキシアニソールブチルヒドロキシトルエン没食子酸プロピル
(17)
ビタミンEが、以下のビタミンE群から選択される1種または2種以上の混合物である1の化合物。
(ビタミンE群)
DL−α−トコフェロール、DL−β−トコフェロール、DL−γ−トコフェロール、DL−δ−トコフェロール、D−α−トコフェロール、D−β−トコフェロール、D−γ−トコフェロール、D−δ−トコフェロール、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、DL−α−トコトリエノール、DL−β−トコトリエノール、DL−γ−トコトリエノール、DL−δ−トコトリエノール、D−α−トコトリエノール、D−β−トコトリエノール、D−γ−トコトリエノール、D−δ−トコトリエノール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、δ−トコトリエノール

0020

発明請求項1の溶媒可溶性炭化水素の溶媒とは、塩化メチレン、DMSO、THF、CH2Cl2、DMFなどの単独溶媒叉は混合溶媒を40℃に加熱するとき、DL−α−トコフェロールを1重量%以上溶解可能な溶媒である。従って、本発明の溶媒可溶性炭化水素とは、この溶媒に40℃で1%重量以上溶解可能な炭化水素化合物である。ちなみにビタミンEは、炭化水素、溶媒可溶性炭化水素、ベンゼン環、クロマン環、ベンゾピランのいずれにも該当する。本発明の溶媒可溶性炭化水素が、溶媒に40℃で1%重量以上溶解しない場合でも、本発明に使用可能であるが、反応効率が低下し製造コストが高騰するため使用が困難となる。
本発明の合成に使用されるビタミンCとしては、L−アスコルビン酸叉はその塩がある。ここでいう塩とはナトリウム塩カリウム塩などのアルカリ金属塩およびカルシウム塩マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩が挙げられるが、これら以外の塩であっても薬理学的に許容できる塩であればいずれのものであってもよい。
ビタミンEには、複数の種類が存在することが知られており、大きく分けてトコフェロ−ルとトコトリエノ−ルが存在するが、本発明のに使用可能なビタミンEは、トコフェロ−ルとトコトリエノ−ルのどちらでも、その塩でも良くその構造は、以下の通りである。本発明に使用できるビタミンEは、光学活性によりD型L型が存在するが、本発明にはどちらの型も使用でき、又、その混合タイプのDL型やall−rac型も使用できる。さらに、以下の化学式と表1に示す通りビタミンEは、メチル基の位置によりα,β,γ,δの4種がある。また、トコトリエノ−ルもトコフェロ−ルと同様のビタミンE活性を持つため本発明に使用することができる。以下に本発明で使用できるトコフェロ−ルとトコトリエノ−ルの構造を示す。
本発明のアセチルジエステル構造を持つ化合物の合成に使用可能なビタミンEの塩とは、ビタミンEの持つHO−のHがナトリウム塩やカリウム塩などのアルカリ金属塩およびカルシウム塩やマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩に置き換わったものであり、上記以外のアンモニウム塩などの塩であっても薬理学的に許容できる塩であればいずれのものであってもよい。さらに、本発明の合成に使用できるビタミンEは、旋光性が異なるd型(dextro−rotatory=右旋性(+))、及び1型(levo−rotatory=左旋性(−))のどちらも使用できる。加えて、グリセルアルデヒドに対応させることで名づけるD/L表記法のD型及びL型のいずれの立体異性体も使用できる。更にそれらの混合物であるラセミ混合物(rac−として表記)やDL型(DL−として表記)も本発明の製造原料として使用することができる。

0021

上記ビタミンEのR6が
−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH3であるとき、トコフェロールの構造を示す。また、R6が又は、
−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH3であるとき、トコトリエノールの構造を示す。以下、同様な式でR6をビタミンEを構成する炭化水素と称するが、具体的には、R6は、
−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH2−CH2−CH2−CH(−CH2)−CH3又は、−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH2−CH2−CH=C(−CH2)−CH3のいずれかである。
上記トコフェロール及びトコトリエノールの構造式において、R1,R2,R3は、そのα、β、γ、δの各タイプにより次の化学構造を有する。即ち、α型:R1=CH3、R2=CH3、R3=CH3。β型:R1=CH3、R2=H、R3=CH3。γ型:R1=H、R2=CH3、R3=CH3。δ型:R1=H、R2=H、R3=CH3である。
本名発明のビタミンCとは、L−アスコルビン酸とD−アスコルビン酸であるが、生物活性の問題からL−アスコルビン酸が望ましい。

0022

本発明のアセチルジエステル構造を持つ化合物に使用できるビタミンEは、上記に記載された全てのビタミンEを使用することができる。本発明に使用できるビタミンEの例として具体的には、トコフェロ−ル及びトコトリエノ−ルであり、それぞれについてαβγδの4種の全てが使用できる。即ち、D−α−トコフェロ−ル、D−β−トコフェロ−ル、D−γ−トコフェロ−ル、D−δ−トコフェロ−ル、D−α−トコトリエノ−ル、D−β−トコトリエノ−ル、D−γ−トコトリエノ−ル、D−δ−トコトリエノ−ル、L−α−トコフェロ−ル、L−β−トコフェロ−ル、L−γ−トコフェロ−ル、L−δ−トコフェロ−ル、L−α−トコトリエノ−ル、L−β−トコトリエノ−ル、L−γ−トコトリエノ−ル、L−δ−トコトリエノ−ル、及びこれらの混合タイプである、DL−α−トコフェロ−ル、DL−β−トコフェロ−ル、DL−γ−トコフェロ−ル、DL−δ−トコフェロ−ル、DL−α−トコトリエノ−ル、DL−β−トコトリエノ−ル、DL−γ−トコトリエノ−ル、DL−β−トコトリエノ−ルであり、これらの中から選択される1種叉は2種以上の混合物でもよい。

0023

本発明の薬理学的に許容できる塩としては、たとえばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩およびカルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩が例示される。これら以外の塩であっても薬理学的に許容できる塩であればいずれのものであっても適宜に使用することができる。

0024

本発明のアセチルジエステル構造を持つ化合物は、例えば次の合成法により、またはこれに準じて適宜合成することができる。
本発明の製造方法方法を以下に記載するが、ビタミンCの5,6位の水酸基の保護基としては、以下のイソプロピリデン基に限定されず、例えばベンジリデン基などのアシル基でも可能であるが、イソプロピリデン基が一般的である。これらの保護基は、反応液酸性とすることにより容易に離脱させることができる。酸性とするにあたっては、例えば塩酸、リン酸、硫酸などの無機酸または酢酸、クエン酸などの有機酸などの一般的な酸性化合物を用いることができる。

0025

窒素雰囲気化、L(+)−ビタミンCをアセトンなどビタミンCを溶媒重量に対して10%重量以上の溶解可能な溶媒に溶解し、塩化アセチルなどのハロゲン化アセチル化合物を加えて室温で3時間撹拌する。その後固体をろ別し、得られた固体をアセトンなどビタミンCを溶媒重量に対して10%重量以上の溶解可能な溶媒で洗浄後、乾燥させ白色個体である以下化学式8の5,6−イソプロピリデンビタミンCを得た(ここでR1R2は、同時にHである)。
さらに、請求項1記載のR3R4が、同時に一つのイソピリデン基を構成するとは以下の化学式8に示される(ここでR1R2は、同時にHでない。)。

0026

窒素雰囲気などの無酸素状態下で、ビタミンEを塩化メチレンなど5%重量以上溶解できる溶媒に溶解し、ピリジンなどのアルカリ触媒、酸触媒及び相間移動触媒とブロモアセチルブロミドなどのハロゲン化アセチルを加えて室温で撹拌する。反応終了後クロロホルム酢酸エチルなどを加えて薄め、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、硫酸ナトリウムをろ過などで除去する。無水硫酸ナトリウムで乾燥しないで抽出溶媒を留去した残渣に1−プロパノ−ルまたは1−プロパノ−ルと前記のn−ヘキサンシクロヘキサン石油エ−テルなどの1種以上の有機溶媒との混液を添加し、本化合物を結晶化後に溶媒を留去し、得られた残留物カラムクロマトグラフィ−などで精製し[化6]で示されるハロゲン化ビタミンEアセチルモノエステル油状物として得ることができる。ハロゲン化アセチルがブロモアセチルブロミドを使用して反応させた場合は、[化6]のXは、Br(臭素)となる。
ビタミンC−3−アセチルジエステルビタミンEの製造方法は以下の通りであル。5,6−イソプロピリデンビタミンCとハロゲン化ビタミンEアセチルモノエステルをジメチルスルホキシド(DMSO、Dimethyl sulfoxide)、ジメチルホルムアミド(DMF、N,N−dimethylformamide)、テトラヒドロフラン(THF、tetrahydrofuran、Oxolane)、CH2Cl2などの極性の高い溶剤に溶解し、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム炭酸カリウムなどの炭酸アルカリ化合物を加えて撹拌し、この反応混合物に水を加え、クロロホルムや酢酸エチルなどを加えて薄め、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、硫酸ナトリウムをろ過などで除去する。無水硫酸ナトリウムで乾燥しないで抽出溶媒を留去した残渣に1−プロパノ−ルまたは1−プロパノ−ルと前記のn−ヘキサン、シクロヘキサン、石油エ−テルなどの1種以上の有機溶媒との混液を添加し、本化合物を結晶化させてもよい。得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−などで精製し以下[化11]で示される5,6−イソプロピリデンビタミンC−3−アセチルジエステルビタミンEを固体として得ることができる。このときR6は、ビタミンEを構成する炭化水素である。

5,6−イソプロピリデンビタミンC−3−アセチルジエステルビタミンEをメタノ−ルなどの適当な溶媒に溶解し、塩酸などの前記記載の一般的な酸性化合物を加えて加温して反応撹拌する。その後ろ過し固体を集め、クロロホルムや酢酸エチルなどを加えて薄め、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、硫酸ナトリウムをろ過などで除去する。無水硫酸ナトリウムで乾燥しないで抽出溶媒を留去した残渣に1−プロパノ−ルまたは1−プロパノ−ルと前記のn−ヘキサン、シクロヘキサン、石油エ−テルなどの1種以上の有機溶媒との混液を添加し、本化合物を結晶化させてもよい。
溶媒を留去し、ろ過によって集めた固体とあわせ、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−などで精製しビタミンC−3−アセチルジエステルビタミンEを固体として得ることができる。このときR6は、ビタミンEを構成する炭化水素である。

0027

本発明のビタミンC−2−アセチルジエステルビタミンEの製造方法は以下の通りである。低酸素状態で、t−BuOK(カリウムターシャリーブトキシド、potassium tert−butoxide、potassium 2−methylpropan−2−olate)をDMSO、DMF、THF、CH2Cl2などの極性の高い溶剤から選ばれる1種以上の溶媒に懸濁させて冷却し、5,6−イソプロピリデンビタミンCを溶解させた前記極性の高い溶媒を滴下した。その後、ハロゲン化ビタミンEアセチルモノエステルの前記極性の高い溶媒を加えて撹拌する。HClなどの前記記載の一般的な酸性化合物と水を加え、クロロホルムや酢酸エチルなどを加えて薄め、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、硫酸ナトリウムをろ過などで除去する。無水硫酸ナトリウムで乾燥しないで抽出溶媒を留去した残渣に1−プロパノ−ルまたは1−プロパノ−ルと前記のn−ヘキサン、シクロヘキサン、石油エ−テルなどの1種以上の有機溶媒との混液を添加し、本化合物を結晶化させてもよい。
ろ過後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−などで精製し5,6−イソプロピリデンビタミンC−2−アセチルジエステルビタミンEを個体として得ることができる。このときR6は、ビタミンEを構成する炭化水素である。

5,6−イソプロピリデンビタミンC−2−アセチルジエステルビタミンEをアルコ−ルなどの適当な溶媒に溶解し、HClなどの前記記載の一般的な酸性化合物を加えて撹拌反応させる。反応混合物に水を加えクロロホルムや酢酸エチルなどを加えて薄め、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、硫酸ナトリウムをろ過などで除去する。無水硫酸ナトリウムで乾燥しないで抽出溶媒を留去した残渣に1−プロパノ−ルまたは1−プロパノ−ルと前記のn−ヘキサン、シクロヘキサン、石油エ−テルなどの1種以上の有機溶媒との混液を添加し、本化合物を結晶化させてもよい。乾燥剤をろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−などで精製しL−ビタミンC−2−アセチルジエステルビタミンEを個体として得ることができる。このときR6は、ビタミンEを構成する炭化水素である。

0028

このようにして得られた本化合物は、公知の方法により、薬理学的に許容できる塩として得てもよい。塩への変換は、一旦反応液から単離した後に行ってもよく、反応液から単離することなく行ってもよい。

0029

本化合物は、ラジカル消去作用活性酸素消去作用、抗炎症作用、抗アクネ作用を有しているので紫外線による炎症である紅斑抑制、紫外線による日焼け防止方法、美肌美白(しみ、そばかすなどの原因であるメラニン色素の沈着防止など)および抗シワを目的とし、さらにコラゲン産生作用を有するため創傷治癒剤やその他の化粧品成分の安定化(抗酸化)を目的として、クリ−ム剤、ロ−ション剤や化粧水などの化粧品や医薬品に適宜添加することができる。

0030

さらに、本発明の化合物を含む医薬品や医薬部外品、化粧品、飼料添加物、食品添加物、抗酸化剤の処方には必要に応じて以下の成分を同時配合することができる。それらの成分としては、例えば、ニコチン酸ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、レチノ−ル、酢酸レチノ−ル、ビタミンA油等のビタミンA類リボフラビン、酢酸リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチド等のビタミンB2類塩酸ピリドキシンピリドキシンジオクタノエ−ト等のビタミンB6類、L−ビタミンC、L−ビタミンC−2−硫酸ナトリウム、L−ビタミンCジパルミチン酸エステル等のビタミンC類、パントテン酸カルシウムパントテニルエチルエ−テル、D−パントテニルアルコ−ル、アセチルパントテニルエチルエ−テル等のパントテン酸類、コレカルシフェロ−ル、エルゴカルシフェロ−ル等のビタミンD類、α−トコフェロ−ル、酢酸トコフェロ−ル、ニコチン酸dl−α−トコフェロ−ル、コハク酸dl−α−トコフェロ−ル等のビタミンE類、その他のビタミン類;グリシンアラニンフェニルアラニンバリンロイシンイソロイシンセリントレオニンアスパラギン、アスパラギン酸、アスパラギン酸塩グルタミン、グルタミン酸、グルタミン酸塩リジンメチオニンシステインシスチンアルギニンヒスチジントリプトファンプロリンヒドロキシプロリン等のアミノ酸、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウム、N−パルミトイル−L−アスパラギン酸ジェチル等のN−アシル酸性アミノ酸塩、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノルアミン等のアシ中性アミノ酸塩、ピロリドンカルボン酸及びその塩、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、ヤシ油脂肪酸−L−アルギニンエチルエステル−dl−ピロリドンカルボン酸塩等のアミノ酸誘導体米ぬか油落花生油、バ−ム油、牛脂アボガド脂、ホホバ脂、ラノリン、流動パラフィン、スクワラン、カルナウバロウ、イソステアリルアルコ−ル、パルミチン酸イソステアリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセロ−ル等の油類、グリセリン、ソルビト−ル、マンニト−ル、1,3−プチレングリコ−ル等の多価アルコ−ル、ポリエチレングリコ−ル等の多価アルコ−ルエ−テル、コラ−ゲン、ヒアルロン酸ナトリウムコンドロイチン硫酸ナトリウムデキストラン硫酸ナトリウム等の粘性多糖類パラヒドロキシアニソ−ル、エリソルビン酸ナトリウム等の酸化防止剤カルボキシビニルポリマ−、カルボキシメチルセルロ−スヒドロキシプロピルメチルセルロ−ス等のセルロ−ス誘導体、ステアリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ジエタノ−ルアミン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、イソステアリン酸ポリエチレングリコ−ル、ジグリセリルジイソステアレ−ト、リン脂質等の界面活性剤、エチルパラベンプロピルパラベンブチルパラベン等の保存剤ヒノキチオ−ル、サリチル酸誘導体グリチルリチン酸誘導体グリチルレチン酸誘導体アラントイン酸化亜鉛等の消炎剤、その他pH調節剤緩衝剤香料および着色剤等が挙げられる。

0031

さらに、本発明の化合物を含む医薬品や医薬部外品、化粧品、飼料添加物、食品添加物、抗酸化剤の処方には必要に応じて以下の成分を同時配合することができる。ナトリウムL−ビタミンC−2−リン酸、マグネシウムL−ビタミンC−2−リン酸、L−ビタミンC−2−グルコシド、ナトリウムL−ビタミンC−2−リン酸−6−パルミチン酸、ナトリウムL−ビタミンC−2−リン酸−6−イソパルミチン酸、L−ビタミンC−2,3,5,6−テトラヘキシルデカン酸、L−ビタミンC−3−エチル、ビタミンC−3−グルコシド、ナトリウムトコフェリルリン酸、ナトリウムトコフェリルジメチルグリシン、レチノイン酸トコフェリルから選択される一種以上の化合物を同時に含有することができる。

0032

本発明の化合物は、以下の疾患に効果のある医薬品や医薬部外品、化粧品に使用することができる。ラジカル疾患、成人病脳梗塞心筋梗塞循環器障害鎮痛効果、炎症、壊死糖尿病、色素沈着症、ニキビ、脂漏症しわ、たるみ、肥満、むくみ、脱毛毛穴拡大、肌荒れ創傷成長阻害、ストレス。
上記ラジカル疾患の具体例としては、皮膚の老化色素沈着、皴、癌、脂漏症、日焼け、癌、アクネ、やけど、皮膚のたるみ、肥満、脱毛、ストレス、精神病痴呆症、パ−キンソン病、HIV風邪インフルエンザ感染症、心筋梗塞、虚血性心疾患心不全狭心症不整脈動脈硬化症肝臓脂質代謝障害高脂血症本態性高血圧高血圧症、動脈硬化症、冠動脈硬化症血栓症閉塞性動脈硬化症血管障害抹消血管障害、胆汁うつ滞症、高コレステロ−ル血症障害、臓器不全、急慢性肝炎胃潰瘍十二指腸潰瘍潰瘍性大腸炎消化器官障害胆嚢症、糖尿病、関節炎治療剤リュウマチ肝不全肝障害、虚血性肝障害、肝臓脂質代謝障害、胆嚢障害、臓器移植障害、糖尿病、中毒症、臓器移植障害、虚血性再灌流障害虚血性疾患である。
これらのラジカル疾患が、ラジカルに起因又はその原因因子の一つが生体内ラジカルであることは、(非特許文献21)及び(非特許文献22)に引用された文献等により既知である。即ち、本発明の化合物が生体内でラジカルを消去することのできるビタミンCやトコフェロ−ルに変換される為にこれらの疾患に対して効果を発揮すると考えられる。

0033

「活性酸素と病態」井上編、学会出版センタ−、1992及び「抗酸化物質」二木他編、学会出版センタ−、1994「現代医療」vol.25,No.10,1993

0034

本発明に関わるラジカル疾患の具体例としては、以下の疾患も含まれる。即ち、本発明のレドックス制御組成物の薬の対象となるラジカル疾患には、組織を交換するために行われる臓器移植時の臓器不全及び組織障害がある。即ち、心臓、肝臓、腎臓膵臓、胆嚢、胸腺、腸、皮膚等の臓器移植手術冠動脈再疎通術等の血管及びそのバイパス手術及び以下に記載する疾病事象により細胞や組織に流入する血流が停止または遅滞することに伴う臓器障害及びこれらの血流停止後の再灌流時又はその後に発生する細胞や組織の損傷、弊死や臓器不全に対する障害などを挙げることができ、これらの疾患にも本発明は、効果がある。また、本発明は、血管の血栓症、貧血症阻血症、血管硬化症血管収縮症、出血(OBAYASHI,PROC.SOC.EXP.BIOL.WED.,196,196,164−169,1990)等に起因する血流速度の物理的低下や停止に伴う細胞や組織の損傷、弊死や血管を含む臓器の疾患及び不全などが挙げられ、これらにも効果がある。本発明のレドックス制御組成物は、血管内の酸素圧下等に起因する酸欠及び農薬一酸化炭素中毒症等の化学物質による細胞又は組織の酸欠障害組織の一時的酸欠等も含むことができ、この後の輸血等の適当な処置又は事象により血流が再び正常又はそれに近い状態で細胞や組織に送り込まれたときに見出される細胞や組織の損傷、弊死や血管を含む臓器の疾患及び不全などを挙げることができ、これらにも効果がある。本発明のレドックス制御組成物は、虚血性再灌流疾患類にも効果があり、その例としては、虚血再灌流心筋障害(NARITA.W.J,J.LAB.CLIN.MED.,110,153−158,1987、Smith,L.L.Phil.Trans.R.Soc.Lond.,311,647−657,1985)、虚血再灌流肝臓障害(INOUE,M,INMUCOSALIMMUNOLOGY,527−530,ELSEVIER,AMSERDAM,1990、中、肝臓,32:1110−1123,1991、川、肝臓,30:459−467,1989、白、日消外会誌、26:358,1993)虚血再灌流腎臓障害、虚血再灌流膵臓障害ISAJI,S.:MIE MED.J.,35:109−123,1985)、虚血再灌流胆嚢障害(TAOKA,GASTROENT.JPN.,26:633−644,1991)、虚血再灌流循環器障害、虚血再灌流消化器障害(岩井、日消会誌,87:1662−1669,1990、NAITO,Y.,FREE RED.RES.COMMS.,16:13.5,1992)、虚血再灌流筋障害、虚血再灌流血管障害、虚血再灌流眼障書等の虚血再灌流皮膚障害などにも効果がある。本発明のレドックス制御組成物は、活性酸素により誘発する以下のような各種障害にも効果がある。その具体例としては、ベ−チェット病、放射線障害抗ガン剤の副作用、細菌性ショック悪液質自己免疫疾患火傷ヘルペスウィルス成人T細胞白血病チオレドキシン症候群外傷性ショック、菌萎縮性側索硬化症無性心筋梗塞等である。さらに、本発明は、ヒト表皮角化細胞無血清培地に添加してヒト表皮角化細胞を増殖させるための、又は、やけど、創傷若しくはアザの治療のための、前記記載のヒト表皮角化細胞増殖及び組織形成促進用組成物を含むものである。
本発明の医薬品が治療の対称とするラジカル疾患には、以下の炎症が含まれる。これは、これらの炎症にはヌ−パ−オキシドアニオンなどのラジカルが発生しており、こららのラジカルを抑制することは炎症の抑制につながる為である。
本化発明の治療対象となる具体的炎症性疾患としては、痔疾慢性関節リウマチ変形性リウマチ変形性脊椎症変形性関節症腰痛症痛風発作急性中耳炎膀胱炎前立腺炎歯痛結膜炎角膜炎虹彩毛様体炎葡萄膜炎、副鼻腔炎などが挙げられる。

0035

本化合物は、医薬として、経口的にあるいは非経口的に適宜に使用される。製剤の形態としては、たとえば錠剤顆粒剤散剤カプセル剤等の固形製剤または注射剤点眼剤等の液剤などいずれの形にも公知の方法により調製することができる。これらの製剤には通常用いられる賦形剤結合剤増粘剤分散剤再吸収促進剤、緩衝剤、界面活性剤、溶解補助剤、保存剤、乳化剤等張化剤安定化剤pH調整剤等の各種添加剤を適宜使用してもよい。
本化合物の抗炎症剤には、本発明の目的に反しない限り、その他の抗炎症剤または別種薬効成分を適宜含有させてもよい。

0036

また、本発明の例えば、やけど、創傷又はアザ等に対する治療を特異目的として用いることができる。また、投与する方法は非経口により行い、その投与形態としては、クリ−ム剤、軟膏パップ剤マスク剤等が挙げられる。

0037

本発明の医薬品、医薬部外品、化粧品、動物用医薬品の具体的な形態の一つとして、組織吸収促進性医薬品、及び化粧品がある。これらの製品は、処方や製品に吸水性高分子組成物を含有し、長時間水分蒸発を抑制する物質が含まれる。これらの製剤は長時間水ぬれた状態を保持できるのでその間に水に溶解、分散した主成分を組織に浸透させ続けることができ、薬剤の組織への移行量を大幅に増加させることができる。このとき、ソニケ−ションやウルトラソニケ−ションデバイス、レ−ザ−などの光でバイスを用いて浸透性をより高めることができ、さらに、その水に塩などのイオン性物質がとけ込んでいると、電気を通すことにより、イオントフォレシスエレクトロポレ−ションなどのデバイスを用いてより効果的に組織への薬剤浸透性を増加させることができる。

0038

即ち、本発明の化合物を含む吸水性高分子組成物を含有する医薬品や医薬部外品、化粧品、飼料添加物、食品添加物、抗酸化剤の処方には必要に応じて以下の成分を同時配合することができる。本発明で用いられる水吸収性高分子は水分を吸収し保持する能力があれば特に特に限定されない。本発明に使用できる高分子としては、従来から化粧品や医療用に用いられていた高分子組成物として使用されてきたもののいずれも使用可能であり、例えば、ポリグリコ−ル酸(PGA)、ポリ乳酸PLA)、ポリ(α−ヒドロキシ酸系高分子、ポリ−β−ヒドロキシ酪酸PHB)、ポリ(β−ヒドロキシアルカノエ−ト)系高分子、ポリ−ε−カプロラクトン(PCL)、ポリ(ω−ヒドロキシアルカノエ−ト)、ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)、ポリエチレンサクシネ−ト(PES)、ポリアルキレンアルカノエ−ト、ポリエステル系高分子ポリプロピレン系高分子、ポリアミド系高分子ポリテトラフルオロエチレン系高分子、PGA−PLA系高分子、ポリジオキサノン系高分子、キチンキトサン系高分子、エチレン−メタクリル酸共重合体アイオノマ−、エチレン−アクリル酸共重合体アイオノマ−、プロピレン−メタクリル酸共重合体アイオノマ−、プロピレン−アクリル酸共重合体アイオノマ−、ブチレン−アクリル酸共重合体アイオノマ−、エチレン−ビニルスルホン酸共重合体アイオノマ−、スチレン−メタクリル酸共重合体アイオノマ−、スルホン化ポリスチレンアイオノマ−、フッ素系アイオノマ−、テレケリックポリブタジエンアクリル酸アイオノマ−、スルホン化エチレン−プロピレン−ジエン共重合体アイオノマ−、水素化ポリペンタマ−アイオノマ−、ポリペンタマ−アイオノマ−、ポリ(ビニルピリジウム塩)アイオノマ−、ポリ(ビニルトリメチルアンモニウム塩)アイオノマ−、ポリ(ビニルベンジルホスホニウム塩)アイオノマ−、スチレン−ブタジエンアクリル酸共重合体アイオノマ−、ポリウレタンアイオノマ−、スルホン化スチレン−2−アクリルアミド2−メチルプロパンサルフェイトアイオノマ−、酸−アミンアイオノマ−、脂肪族アイオネン芳香族系アイオネン、ポリエチレン−ポリアミドグラフト共重合体(PE−PA GP)、ポリプロピレン−ポリアミドグラフト共重合体(PP−PA GP)等が挙げられる。また、アルコキシ基、アミノ基、メルカプト基ビニル基エポキシ基アセタ−ル基、マレイン酸基オキサゾリン基及びカルボン酸基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を含み、メルトフロ−レ−トが1以上の低粘度の共重合体高分子が挙げられ、具体的には、メチルメタクリレ−ト−ブタジエン−スチレン樹脂アクリロニトリル−ブタジエンゴム、EVA・PVC・グラフト共重合体酢酸ビニルエチレン共重合体樹脂、エチレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体、水添スチレンイソプロピレンブロック共重合体ポリアミノ酸系高分子、ポリ糖鎖系高分子、ポリ核酸系高分子、ハイドロキシアパタイト系高分子、リン酸カルシウム系高分子、セルロ−ス、ヒドロキシメチル及びヒドロキシプロピルセルロ−ス、ヒアルロン酸、アルギン酸、ガム類脂肪族ポリエステル系水吸収性樹脂、ポリグリコ−ル酸(PGA)、ポリ乳酸(PLLA)等のポリ(α−ヒドロキシ酸);ポリ−β−ヒドロキシ酪酸(PHB)等のポリ(β−ヒドロキシアルカノエ−ト);ポリ−ε−カプロラクトン(PCL)等のポリ(ω−ヒドロキシアルカノエ−ト);ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)、ポリエチレンサクシネ−ト(PES)等のポリアルキレンアルカノエ−ト等、ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)、ポリブチレンテレフタレ−ト(PBT)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリエチレンテレフタレ−トの共重合体、ポリブチレンテレフタレ−トの共重合体、ポリエチレンナフタレ−トの共重合体等のポリエステル系樹脂ナイロン系樹脂スチレン系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が挙げられる。ポリエチレンには、極低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン中密度ポリエチレン高密度ポリエチレンが含まれる。高分子の含有により、水吸収性高分子の脆さ等の実用上の問題が改善される。特にポリオレフィン系樹脂を含有させると、疎水的効果が得られ、水吸収性高分子の耐加水分解を向上させることができる。

0039

本発明にはこれらの高分子を相溶化させるための相溶化剤を常法により含有させることもでき、その例としては、アイオノマ−樹脂、オキサゾリン系相溶化剤エラストマ系相溶化剤、反応性相溶化剤、及び共重合体系相溶化剤などがあるがこれに限定されない。相溶化剤の含有により、水吸収性高分子とそれ以外の高分子との相溶性が向上し、高分解性高分子の作用がより効果的になる。

0040

これらの高分子組成物には必要によりイオンを配合することもできる。
例えば、Li+、Na+、K+等のアルカリ金属イオン、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+等のアルカリ土類金属イオン、Zn2+、Cu2+、Mn2+、Ni2+、Co2+、Co3+、Fe3+、Cr3+等の遷移金属イオンが用いられる。また、陽イオンホスト高分子に対しては、Cl−、Br−、I−等の陰イオンを配合することもできる。

0041

本発明の高分子組成物には必要により反応性相溶化剤を添加することもでき、その具体例としては、二重結合カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネ−ト基などを有する化合物(低分子化合物又は高分子)であって、成形加工工程で相溶化させようとする高分子の一方または両方と反応してグラフトまたはブロック構造に基づく界面活性剤的な働きをして相溶化剤として機能するものである(参考文献:「高分子ロイ」基礎と応用、高分子学会編、1993年発行)。本発明に使用できる反応性相溶化剤としては、例えば、エチレングリシジルメタクリレ−ト共重合体(E−GMA;共重合重量組成、例えばE/GMA=100/6〜12)、エチレングリシジルメタクリレ−ト−ビニルアルコ−ル共重合体(E−GMA−VA;共重合重量組成、例えばE/GMA/VA=100/3〜12/8〜5)、エチレングリシジルメタクリレ−ト−メタクリレ−ト共重合体(E−GMA−MA;共重合重量組成、例えばE/GMA/MA=100/3〜6/30)等が挙げられる。具体的には、住友化学製、ボンドファ−ストE、ボンドファ−スト2C;日本ポリオレフィン製、レクスパ−ルRA、レクスパ−ルET、レクスパ−ルRC、エチレン無水マレイン酸エチルアクリレ−ト共重合体(E−MAH−EA;住友化学製、ボンダイン)、エチレングリシジルメタクリレ−ト−アクリロニトリルスチレン(EGMA−AS;共重合重量組成、例えばEGMA/AS=70/30)、エチレングリシジルメタクリレ−ト−ポリスチレン(EGMA−PS;共重合重量組成、例えばEGMA/PS=70/30)エチレングリシジルメタクリレ−ト−ポリメチルメタクリレ−ト(EGMA−PMMA、例えばEGMA/PMMA=70/30)、酸変性ポリエチレンワックスAPEW;三井化学製、ハイワックス)、COOH化ポリエチレングラフト高分子、COOH化ポリプロピレングラフト高分子、イソシアネ−ト基を5〜30%重量含むポリイソシアネ−ト。具体的には、デグサ(degussa)社製、VESTANAT T1890)が挙げられる。これら反応性相溶化剤のうちの1種のみを用いてもよく、必要に応じて2種以上を混合して用いてもよい。
また、本発明の処方、製剤には市販の細菌除去用のメンブランフィルタ−のような直径1nmから1mmの細かな穴又は空間が存在する多孔質な構造を取ることにより、より多くの抗炎症因子フリ−ラジカル消去因子細胞成長因子、抗感染症因子、組織形成誘導因子から選択される単体又はその複合物分子を取り込むことができるために有効である。本発明が繊維の場合は中空繊維構造のものがより多くの抗炎症因子、フリ−ラジカル消去因子、細胞成長因子、抗感染症因子、組織形成誘導因子から選択されるの単体又はその複合物分子を取り込むことができるために有効である。

0042

本発明の化合物には、次の増粘剤やフィルム形成材料を併用することもできる。例えば、カチオンポリマ−、アニオンポリマ−、ノニオンポリマ−系の増粘剤を使用することもでき、カルシウムハイドライド、カルシウムサルフェ−ト、ポリビニルピロリドン(PVP)(平均分子量=40,000)、ナトリウムポリメタクリレ−ト、(平均分子量=6000)、ナトリウムポリメタクリレ−ト、CMC(カルボキシメチルセルロ−ス)、ヒドロキシプロピルメチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセルロ−ス、複合ヒドロキシプロピル、ヒドロキシプロピルセルロ−ス、ポリアクリル酸およびその誘導体、ポリアクリルアミドおよびその誘導体、カラギ−ナン、キサンタンガム、グア−ガムカラヤガム、寒天、ロ−カストビ−ンガム、ペクチン、ガティガムポリエチレンイミン類、カラギ−ナン、複合カラギ−ナン、その他の天然ガム類がある。具体的商品名としては、例えば、ポリビニルアルコ−ルフィルムMONOSOL(ミネソタセントポ−ルのフラ−株式会社)がある。

0043

これらの吸水性高分子には安定剤として無機塩類や有機酸などを添加することができ、それらの安定剤の例としては次のものがある。ZnO、MgO、MnO、CaO、水酸化カルシウム酸化アルミニウム水酸化アルミニウムアルミニウム塩酢酸亜鉛グルカンゼラチン第四級アンモニウム塩、エタノ−ルアミン類、アルギン酸、セチルトリメチルアンモニウムブロミドアルギン酸カルシウム酸化カルシウム、アルギン酸、アルギン酸/亜鉛アルギン酸ナトリウム塩、昆布エキス塩化亜鉛、水酸化カルシウム、酸化亜鉛、塩化ナトリウム塩化カルシウムアルギン酸アンモニウムカルシウム、複合アルギン酸アンモニウムカルシウムなどである。
本発明にはこれらの吸水性高分子の粘度を変化させる架橋剤なども添加でき、その具体的例としては、は、Kymene5(デラウェア州ウィルミントンのハ−キュリ−ズ社から入手可能)などがある。

0044

本発明の化合物には、次の還元剤を品質保持剤として併用することもできる。例えば、亜硫酸水素ナトリウム亜硫酸ナトリウムおよび亜ジチオン酸ナトリウム等の亜硫酸塩、チオ−ルを含むチオ−ル、アルコ−ル(例えば、2−メルカプトエタノ−ル、ジチオスレイト−ル及びジチオエリトリト−ル)、メルカプト酢酸チオグリコ−ル酸ナトリウムチオ乳酸、チオグリコアミド、グリセロ−ルモノチオ、水素化ホウ素(例えば、水素化ホウ素ナトリウム水素化ホウ素リチウム)、三級アミン、例えば、チオシアン酸ナトリウム等のチオシアン酸塩チオ硫酸ナトリウムなどのチオ硫酸塩、例えばシアン化ナトリウムのようなシアン化物、例えばナトリウムチオなどチオホスフェ−ト、例えば、亜ヒ酸ナトリウムなどの亜ヒ酸トリフェニルホスフィンなどのホスフィン類、フェノ−ル類等チオフェノ−ル及びp−ニトフェノンベタイン水素化リチウムアルミニウム塩化アルミニウムグアニジン塩酸塩塩化第一スズ、ヒドロキシルアミン

0045

本発明の化合物には、化粧品や医薬品原料として汎用されている以下の原料を添加することもできる。例えば、ベントナイト粘土、又はモンモリロナイト粘土のような粘土材料ヒュ−ムドシリカカオリン、アラントイン、水酸化アルミニウムゲルカラミンカカオバタ−、ジメチコ−ン、タラ肝油、グリセリン、カオリン、ワセリン、ラノリン、鉱油サメ肝油白色ワセリンタルクデンプン、酢酸亜鉛、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、酵母エキスアルジオキサ酢酸アルミニウム、微孔性セルロ−ス、コレカルシフェロ−ル、コロイド状オ−トミ−ル、塩酸システイン、dexpanthanol、ペルバルサム油、タンパク質加水分解物、racemethionine、重炭酸ナトリウムビタミンAショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレングリコ−ルおよびその誘導体、脂肪酸エステル系、アルキルエトキシレ−ト型、脂肪酸エステルエトキシレ−ト、脂肪アルコ−ル類、ポリシロキサン類、プロピレングリコ−ル及びその誘導体、グリセリンおよびその誘導体、グリセリドアセトグリセリド、エトキシル化グリセリドを含む脂肪酸、トリエチレングリコ−ル及びその誘導体、鯨ろう又は他のワックス、脂肪酸、脂肪アルコ−ルエ−テル、ステアリン酸などの12〜28個の炭素原子を有する脂肪酸、プロポキシル化脂肪アルコ−ル、脂肪酸エステルポリヒドロキシアルコ−ル、ラノリン及びその誘導体、セチルアルコ−ル、ステアリルアルコ−ル、ベヘニルアルコ−ル、エタノ−ル、カルナウバオゾケライト蜜蝋カンデリラ、パラフィンセレシンエスパルト、ouricuri、rezowaxなどのワックスがある。

0046

本発明に使用される吸水性高分子組成物が生分解性高分子である場合には、創傷の癒合後に吸収されるため、体内異物として残存しないことが生体にとって好ましいときに特に適している。
本発明の化合物には、多孔性材料に含有させて使用することもできる。本発明で使用できる多孔性材料の例としては、繊維性構造体を含むポリオレフィン、PET、セルロ−ス、およびセルロ−ス系繊維、並びに網状発泡体、セルロ−ススポンジポリウレタンフォ−ム、およびHIPSのような多孔性開放気泡発泡体を含む発泡体を使用することができる。

0047

本発明において、水吸収性高分子材料には、さらに他の添加剤、例えば、有機又は無機フィラ−、難燃剤アンチブロッキング剤結晶化促進剤ガス吸着剤老化防止剤(エステル、アミド等)、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤紫外線吸収剤光安定剤粘着付与剤可塑剤(ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸又はそれらの金属塩等)、軟化剤鉱物油、ワックス、パラフィン類等)、安定剤、滑剤離型剤帯電防止剤変性剤、着色剤、カップリング剤防腐剤防カビ剤等の添加剤を適宜配合してもよい。

0048

水吸収性高分子、水吸収性高分子以外の高分子、相溶化剤を含む水吸収性高分子材料を常法により成形して各種成形品とする。また、前記水吸収性高分子材料にさらに必要に応じて添加剤を加えて、被覆材料、コ−ティング材料又は接着材料とすることも可能である。
前記水吸収性高分子材料からの各種成形品は、常法の成形法により製造することができる。例えば、押出成形品射出成形品ブロ−成形品、Tダイから押出成形されたシ−ト或いはフィルム、インフレ−ションフィルム、溶融紡糸法による繊維、糸、、ロ−プ、マルチフィラメントモノフィラメントフラットヤ−ン、ステ−プルファイバ−、スパンボンド不織布、フラッシュ紡糸不織布等の繊維状構造物、各種発泡成形品が得られる。

0049

本発明の化合物は、以下のビタミン誘導体と併用することもできる。ナトリウムL−ビタミンC−2−リン酸、マグネシウムL−ビタミンC−2−リン酸、L−ビタミンC−2−グルコシド、ナトリウムL−ビタミンC−2−リン酸−6−パルミチン酸、ナトリウムL−ビタミンC−2−リン酸−6−イソパルミチン酸、L−ビタミンC−2,3,5,6−テトラヘキシルデカン酸、L−ビタミンC−3−エチル、ビタミンC−3−グルコシド、ナトリウムトコフェリルリン酸、ナトリウムトコフェリルジメチルグリシン、レチノイン酸トコフェリル。
また、本発明の化合物を含む処方や製剤には、一般に医薬品、医療材料化粧料に用いられる成分を本発明の効果を損なわない量で配合することができる。本発明の製造に添加可能な材料例(例えば、油分、高級アルコ−ル、脂肪酸、紫外線吸収剤、粉体顔料、界面活性剤、多価アルコ−ル・糖、高分子、生理活性成分、溶媒、酸化防止剤、香料、防腐剤等)を以下に列挙するが、もちろん本発明はこれらの例に限定されるものではない。本発明に配合可能な成分としては、特に限定されるものではないが、たとえば、以下の[特許文献12]に記載の成分が挙げられる。

0050

特開2005−343880

0051

本発明の細胞増殖及び組織形成促進用組成物およびそれを含む医薬品、化粧料は、使用時に皮膚と接触させて用いるものであればどのような剤型、形態であってもよく、皮下脂肪の代謝を所望する部位近傍の皮膚と接触させて用いるものがより好ましい。具体的には、たとえば、スキンミルクスキンクリ−ム、ファンデ−ションクリ−ム、マッサジクリ−ム、クレンジングクリ−ム、シェ−ビングクリ−ム、クレンジングフォ−ム、化粧水、ロ−ション、パック口紅頬紅アイシャド−、マニキュア石鹸、ボディシャンプ−、ハンドソ−プ、シャンプ−、リンスヘアトニック、トリ−トメント、ヘアクリ−ム、ヘアスプレ−、育毛剤養毛剤染毛剤整髪料脱毛剤ふけ防止剤歯磨義歯接着剤、うがい剤、パ−マネトウェ−ブ剤、カ−リング剤スタイリング剤軟膏剤、パップ剤、テ−プ剤入浴剤制汗剤、日焼防止剤、等が広義には含まれ、使用時に皮膚に接触させるものなら種類を問わないが、特に化粧科として使用できる形態であることが好ましい。また使用者性別、老若を問わない。さらには人の他に、動物類の皮膚に接触させるものも含む。また、本発明の細胞増殖及び組織形成促進用組成物およびそれを含む化粧料は、どのような形状であってもよく、固体、液体半固体気体のほか、粉体、顆粒、錠形、ゲル状、泡状など多数の形態が挙げられるが、特にこれに限定されるものではない。なお、本発明の化粧料は、上述したその他の成分のうち、一般に化粧料として使用可能なものを用いることができ、これらに加えて既存の化粧品原料をさらに使用することもできる。たとえば、化粧品原料基準第二版注解、日本公定書協会編、1984(薬事日報社)、化粧品原料基準外成分規格厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品原料基準外成分規格追補、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品種別許可基準、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品種別配合成分規格、厚省薬務局審査課監修、1997(薬事日報社)、化粧品原料辞典、平成3年(日光ケミカルズ)及び新しい化粧品機能素材300、2002(シ−エムシ−出版)等に記載されている全ての化粧品原料を使用することができる。本発明の細胞増殖及び組織形成促進用組成物および化粧料は、上述した成分を、所定の含有量となるように用いて、その態様に応じ常法に従い、溶解、混合あるいは分散等することにより製造することができる。

0052

本発明の細胞増殖及び組織形成促進用組成物を非経口投与する場合、安定剤、緩衝剤、保存剤、等張化剤等の添加剤を含有させることもできる。
本化合物を化粧品、医薬部外品や医薬品の外用剤用途として用いる場合や、パック、パッチ、テ−プ剤などの外用剤として用いる場合は、その化合物の種類、配合しようとする化粧品の種類や配合目的などによっても異なるが、通常0.001〜50(w/w)%程度配合するのがよい。粉末剤の場合は、100(w/w)%原末を使用することもできる。
本発明の投与量は、患者対象動物の体重や年齢、対象とする疾患の種類やその状態および投与方法などによっても異なるが、たとえば注射剤の場合60kg体重の場合1日1回約1mg〜約50g程度、内服剤及び経口投与剤の場合は、60kg体重の場合1日数回、1回量約1mg〜約50g程度投与するのがよい。また、点眼剤の場合は、60kg体重の場合1日数回、1回数滴、濃度が約0.001〜1(w/v)%の点眼剤を投与するのがよい。本発明の適切な希釈剤及び薬理学的に使用し得る担体との組成物として投与される有効量は、0.001〜1g/cm2皮膚/日であり、1日1回から数回に分けて2日以上投与される。マスク剤とは、色素沈着やシワ、ニキビケアなどを目的に、顔面やその他の皮膚上に、吸水物質で構成されたバインダ−に水とともに本発明の物質を吸着させてパッチするものである。本化合物を化粧品及び外用剤や経口剤としての製品への添加量としては、その化合物の種類、配合しようとする製品の種類や配合目的などによっても異なるが、通常約0.001〜5(w/w)%、好ましくは約0.005〜2(w/w)%程度配合するのがよい。

0053

本発明請求項13のラジカル疾患とは、不整脈、動脈硬化、虚血性心疾患、心不全、心筋梗塞、肝障害、虚血性肝障害、消化器官障害、血管障害、膵障害、胆嚢障害、臓器移植障害、糖尿病、高血圧、臓器不全などの成人病及び生活習慣病であるが、その中でも基本原因又はその原因因子の一つに生体内フリーラジカル叉は活性酸素に起因する疾病である。基本原因又はその原因因子の一つに生体内フリーラジカル叉は活性酸素であることが指摘されている疾患が記述されている文献としては、以下の参考文献がある。過酸化水素は、フリーラジカルではないが活性酸素であるので、活性酸素が病因として関連する疾患についても本発明のラジカル疾患の中に含まれる。これは、本発明の請求項1の化合物が、フリーラジカルだけでなく活性酸素も消去できる活性を持つためである。

0054

活性酸素と病態、井上編、学会出版センター、1992抗酸化物質、二木他、学会出版センター、1994,活性酸素、医学のあゆみ、247巻9号2013年11月30日薬理と治療42/6 2014年6月号、ライフサイエンス出版、発刊日:2014−06−20病気退治する奇跡の治療法MT企画出版、沢充夫、青木昭文、発刊日:2014−05−31抗酸化素材の開発と市場シーエムシー出版、山下栄次、後浩文、高橋有志、渡辺純、若木学、石川(高野)祐子、李昌一、?泰枝、太田好次、福澤健治、相澤宏一、立藤智基、生田智樹、谷央子、福原潔(著)、発刊日:2014−05−20透析、76/4、2014年4月号、東京医学社、AKI診療の進歩、発刊日:2014−04−25血圧21/3 2014年3月号、先端医学社、アンチエイジングと血圧Diabetes Strategy 4/1 2014年Winter、先端医学社、糖尿病診療の食事療法を考える、発刊日:2014−02−10実験医学別冊直伝!フローサイトメトリー土社、発刊日:2014−02−01日本薬理学雑誌、142/6,2013年12月号、日本薬理学会統合失調症治療薬創製のためのターゲットバリデーション戦略、発刊日:2013−12−01長寿回路をONにせよ!見えてきた抗老化薬、シーエムシー出版、デイヴィッド・スティップ(著)、寺朋子(訳)、発刊日:2012−06−30

0055

本発明の化合物は、液晶構造を持つ乳化組成物にすることにより、さらに安定性を向上させることができ、又、経皮吸収性を高め、皮膚の保湿性能を向上させることが出来る。

0056

本発明の化合物の配合したことを特徴とする液晶構造を持つ乳化組成物は、偏光顕微鏡によるマルターゼクロス像の観察によりその存在を容易に確認することが出来る。また、樹脂泡埋超薄切法や凍結切片法による透過型電子顕微鏡(TEM)で液晶構造を確認することもできる。

発明の効果

0057

本発明では、本発明の化合物をはじめとした生理活性成分を含有しており、強力な美白作用、フリーラジカル抑制作用、抗シワ作用、抗ニキビ作用、保湿作用、バリア機能増強作用、紫外線由来炎症抑制作用、抗褥瘡作用などを発揮するもので、且つ、低刺激で安全性が高く、化粧品、医薬部外品、飼料添加物、食品添加物、医薬品、動物用薬品、水生動物用薬品として有用な外用組成物が提供できる。
特に好ましい態様では,本発明の化合物であるアスコルビン酸誘導体を有効成分として含有することを特徴とする強力な美白作用、フリーラジカル抑制作用、抗シワ作用、抗ニキビ作用、保湿作用、バリア機能増強作用、紫外線由来炎症抑制作用、抗褥瘡作用を有し、安定でかつ低刺激で安全性が良く、化粧品、医薬部外品、医薬品、動物用薬品、水生動物用薬品を含む外用組成物を提供することができる。
本発明の化合物は、力価変化、組織への吸収性、皮膚組織ホモジネ−ト液の酵素分解性及び抗酸化活性、及び皮膚刺激性の結果をまとめた総合的な評価で従来の既存のビタミンCとビタミンEを持つ誘導体に比較しいずれも経時的な力価変化、安全性、組織への吸収性、皮膚組織ホモジネ−ト液の酵素分解性及び抗酸化活性、及び皮膚刺激性のいずれの評価においてきわめて優れた性能を持つことが確認された。これらの複合的な作用により従来の既知のビタミンC及びビタミンE誘導体に比較し産業上極めて有用な作用を発揮する。
さらに以下記載の実施例の効果試験と皮膚刺激性試験の結果より、本発明の化合物の製剤中濃度は0.000001〜0.1重量%の範囲が適当であることがわり、この本発明の化合物の製剤中の有効濃度範囲は、従来の色素沈着抑制剤のコウジ酸、アルブチン、L−アスコルビン酸リン酸Na、L−アスコルビン酸メチル、L−アスコルビン酸エチル、L−アスコルビン酸−2−グルコシド、L−アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミテート3Na、イソステアリルアスコルビルリン酸2Na、エラグ酸、レゾルシノール、L−システイン、ハイドロキノントラネキサム酸の製剤有効濃度が0.1〜10.0重量%の範囲であることと比較すると100倍から100000倍に相当し驚異的に強い効果を持つ。
本発明のその他の目的、特徴、優秀性及びその有する観点は、以下の記載より当業者にとっては明白であろう。しかしながら、以下の記載及び具体的な実施例等の記載を含めた本件明細書の記載は本発明の好ましい態様を示すものであり、説明のためにのみ示されているものであることを理解されたい。本明細書に開示した本発明の意図及び範囲内で、種々の変化及び/又は改変(あるいは修飾)をなすことは、以下の記載及び本明細書のその他の部分からの知識により、当業者には容易に明らかであろう。本明細書で引用されている全ての特許文献及び参考文献は、説明の目的で引用されているもので、それらは本明細書の一部としてその内容はここに含めて解釈されるべきものである。

0058

次に、製造例、実施例(処方例)及び試験例を掲げ、本発明をさらに具体的に説明するが、これらは単に本発明の説明のため、その具体的な態様の参考のために提供されているものである。これらは本発明の特定の具体的な態様を説明するためのものであるが、本願で開示する発明の範囲を限定したり、あるいは制限することを表すものではない。本発明では、本明細書の思想に基づく様々な実施形態が可能であることは理解されるべきである。全ての製造例、実施例(処方例)及び試験例は、他に詳細に記載するもの以外は、標準的な技術を用いて実施したもの、又は実施することのできるものであり、これは当業者にとり周知で慣用的なものである。なお、以下に於いて、部はすべて重量部を、また%はすべて重量%を意味する。

0059

ビタミンCとして和光純薬社製L−アスコルビン酸(55mmol)をアセトンに溶解し、塩化アセチル(15mmol)を加えて3時間撹拌した。固体をろ別し、得られた固体をアセトンで洗浄後、乾燥させ既知の化合物である化学式12の5,6−イソピデンビタミンC(別名:5,6−イソピデンアスコルビン酸)(44.2mmol)を白色個体として得た。

0060

MP Biomedicals社製のD−α−トコフェロ−ル(50%重量)、MP Biomedicals社製のD−α−トコフェロ−ル(5%重量)、関東化学社製のrac−β−トコフェロ−ルトコフェロ−ル(5%重量)、関東化学社製のD−γ−トコフェロ−ル(5%重量)、関東化学社製のrac−γ−トコフェロ−ルトコフェロ−ル(5%重量)、MP Biomedicals社製のD−δ−トコフェロ−ル(5%重量)、Sigma−Aldrich社製のD−α−トコトリエノ−ル(5%重量)、Sigma−Aldrich社製のD−β−トコトリエノ−ル(5%重量)、Sigma−Aldrich社製のD−γ−トコトリエノ−ル(5%重量)、Sigma−Aldrich社製のD−δ−トコトリエノ−ル(5%重量)、ITO社製のD−β−トコフェロ−ル(5%重量)を混合してビタミンE混合油とした。

0061

前項で作成したビタミンE混合油(10mmol)を塩化メチレンに溶解し、ピリジン(12mmol)とブロモアセチルブロミド4(12mmol)を加えて室温で撹拌した。反応終了後、酢酸エチルを加えて薄め、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=80:1)で精製し、本発明の請求項4の一種であるブロモアセチルビタミンEを無色の油状物として得た。この化合物の1H NMR,13C NMR,IR,HPLCは次の通り。1H NMR(400MHz,D2O):δ 4.05(2H,s),2.58(2H,t,J=6.8Hz),2.07(3H,s),2.05(3H,s),2.00(3H,s),1.81−1.71(2H,m),1.57−1.05(24H,m),0.88−0.84(12H,m)、13CNMR(100MHz,CDCl3):δ 170.5,166.6,149.5,147.7,139.7,126.6,125.0,123.3,120.8,117.4,110.5,75.8,75.1,74.2,66.8,65.2,39.3,37.5,37.1,32.6,32.5,31.1,27.8,26.1,25.2,24.6,24.4,22.67,22.58,20.8,20.4,19.5,19.5,12.8,11.8,11.5。IR(NaCl)3301,2929,2872,1774,1702,1453,1381,1338,1250,1181,1151,1071 cm−1。HPLC:カラム:SUPELOSIL−TM ABZ+PLUS 4.6mm i.d.×150mm,5μm(SUPELCO社製),移動相:MeOH:H2O=89:11,流量:1.0mL/min,検出波長:UV285nm,蛍光ex.285nm,em.330nm,注入量:20μLで測定したとき、標品として.δ−Toc,2.β−Toc,3.γ−Toc,4.α−Tocを同時定量すると、本発明のブロモアセチルビタミンEは、HPLCリテンションタイム15minで検出され.δ−Toc、β−Toc、γ−Toc、α−Tocと重ならず、γ−Toc、α−Tocの間に検出されることにより確認できた。

0062

5,6−イソピデンビタミンC(0.778g,3.6mmol)と前項で作成したブロモアセチルビタミンE(2g,3.6mmol)をDMF(10ml)に溶解し、炭酸水素カリウム(0.37g,3.7mmol)を加えて室温で一晩撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、本発明の[請求項6]の5,6−イソピリデン−ビタミンC−3−アセチルジエステルビタミンE(1.47g,2.13mmol)を白色個体として得た。この化合物の1H NMR,13CNMR,IRは次の通り。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 5.42(1H,bs),5.26(2H,q,J=16.8,11.6),4.69(1H,d,J=4.4),4.30(1H,dt,J=6.4,2),4.20(1H,dd,J=8.8,8.4),4.06(1H,dd,J=6.8,6.4),2.60(2H,t,J=6.8Hz),2.07(3H,s),2.01(3H,s),1.97(3H,s),1.83−1.73(2H,m),1.59−1.02(30H,m),0.88−0.82(12H,m)。13CNMR(75MHz,CDCl3):δ 169.0,167.5,150.4,145.3,138.8,135.6,124.5,122.1,120.1,118.1,76.1,75.1,73.0,70.,66.4,65.9,63.1,39.3,38.1,37.4,37.2,33.1,31.9,30.5,30.2,28.1,24.2,24.0,23.1,21.9,20.9,20.4,19.5,19.3,12.4,11.9,11.0、IR(NaCl)3395,2925,2866,1759,1680,1461,1085 cm−1。

0063

前項で作成した5,6−イソピリデン−ビタミンC−3−アセチルジエステルビタミンE(0.04g,0.058mmol)をメタノ−ル(5ml)に溶解し、2N HCl(0.1ml)を加えて50℃で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、本発明[請求項2]のビタミンC−3−アセチルジエステルビタミンE(0.022g,0.033mmol)を白色個体として得た。この化合物1H NMR,13CNMR,IRは次の通り。1H NMR(400MHz,CDCl3);δ 5.63(1H,d,J=16.8),5.04(1H,d,J=17.2),4.80(1H,s),4.13(1H,dt,J=5.6,4.8),3.87(1H,dd,J=7.2,7.6),3.75(1H,dd,J=11.2,12.4),2.57(2H,bt),2.08(3H,s),2.02(3H,s),1.97(3H,s),1.82−1.72(2H,m),1.55−1.05(24H,m),0.87−0.83(12H,m)、13CNMR(75MHz,CDCl3):δ 169.8,167.8,149.5,145.5,138.9,135.7,125.3,123.2,120.2,117.5,76.0,75.0,72.4,69.4,66.5,66.0,62.7,39.2,37.40,37.38,37.1,32.5,32.4,30.5,30.1,27.7,24.4,24.2,22.6,22.4,20.8,20.4,19.4,19.5,12.5,11.9,11.5;IR(NaCl)3380,2925,2866,1753,1680,1461,1425,1372,1319,1205,1158,1085 cm−1

0064

窒素雰囲気下、t−BuOK(0.951g,8.48mmol)をDMSO/THF(3:2)(5ml)に懸濁させて−10℃に冷却し、5,6−イソピデンビタミンC(0.917g,4.24mmol)のDMSO/THF(3:2)(5ml)溶液を滴下した。その後、前項記載のブロモアセチルビタミンEの化合物(2.57g,4.66mmol)のDMSO/THF(3:2)(5ml)溶液を滴下し、5分間撹拌し、室温で8時間撹拌した。1N HCl(4.3ml)と水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、本発明の5,6−イソピリデン−ビタミンC−2−アセチルジエステルビタミンE(1.34g,1.96mmol)を無色の油状物として得た。この化合物のこの化合物の1H NMR,13CNMR,IRは次の通り。1H NMR(400MHz,CDCl3);δ 9.49(1H,bs),4.83(2H,q,J=17.6,11.6),4.66(1H,d,J=3.2),4.35(1H,dt,J=6.8,3.2),4.16(1H,dd,J=7.2,6.8),4.09(1H,dd,J=6.4,6.8),2.60(2H,t,J=6.8Hz),2.10(3H,s),1.99(3H,s),1.95(3H,s),1.86−1.75(4H,m),1.57−1.05(28H,m),0.87−0.83(12H,m)、13CNMR(100MHz,CDCl3):δ 171.8,168.5,160.4,150.1,139.4,126.1,124.4,123.4,121.3,117.4,110.1,75.1,74.3,73.5,68.4,65.0,39.0,37.38,37.31,37.1,32.2,32.5,30.8,27.8,25.7,25.2,24.7,24.3,22.4,22.3,20.7,20.2,19.3,19.5,12.7,12.0,11.4;IR(NaCl)2925,2865,1770,1680,1460,1376,1334,1252,1206,1144,1065 cm−1

0065

前項で作成した本発明の5,6−イソピリデン−ビタミンC−2−アセチルジエステルビタミンE(0.069g,0.1mmol)をメタノ−ル(5ml)とTHF(2ml)に溶解し、2N HCl(0.16ml)を加えて50℃で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(塩化メチレン:メタノ−ル=10:1)で精製し、本発明[請求項2]のビタミンC−2−アセチルジエステルビタミンE(0.051g,0.079mmol)を白色個体として得た。この化合物のこの化合物の1H NMR,13CNMR,IRは次の通り。1H NMR(400MHz,CDCl3);δ 4.92(2H,q,J=16.8,15.2),4.71(1H,s),4.04(1H,bs),4.75(2H,bs),2.54(2H,bt),2.05(3H,s),1.95(3H,s),1.91(3H,s),1.72(2H,bs),1.55−1.05(24H,m),0.87−0.83(12H,m)、13CNMR(100MHz,CDCl3):δ 170.5,170.4,161.0,149.5,140.0,126.7,125.0,124.0,120.7,117.5,76.0,75.7,69.5,67.7,63.0,39.9,37.3,37.0,33.1,32.4,31.5,28.1,24.7,24.4,22.3,22.4,21.0,20.5,19.4,19.9,13.2,12.2,11.6;IR(NaCl)3365,2953,2925,2870,1757,1669,1468,1375,1333,1202,1155,1113,1071,1046 cm−1

0066

ChromaDex,Inc.社製のDL−α−トコフェロ−ルを塩化メチレンに溶解し、ピリジン(12mmol)とブロモアセチルブロミド4(12mmol)を加えて室温で撹拌した。反応終了後、酢酸エチルを加えて薄め、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=80:1)で精製し、本発明のブロモアセチル−DL−α−トコフェロ−ルを無色の油状物として得た。この化合物のこの化合物の1H NMR,13CNMR,IRは次の通り。1H NMR(400MHz,CDCl3);δ 4.07(2H,s),2.59(2H,t,J=6.8Hz),2.09(3H,s),2.04(3H,s),2.00(3H,s),1.82−1.72(2H,m),1.56−1.05(24H,m),0.88−0.83(12H,m)、13CNMR(100MHz,CDCl3):δ 170.4,166.6,149.3,147.7,139.6,126.5,125.0,123.1,120.7,117.4,110.2,75.9,75.0,74.5,66.9,65.2,39.2,37.4,37.2,32.6,32.5,31.0,27.8,26.0,25.4,24.6,24.4,22.68,22.59,20.9,20.5,19.6,19.6,12.7,11.9,11.6;IR(NaCl)3300,2930,2870,1775,1700,1455,1380,1340,1253,1180,1152,1070 cm−1

0067

0068

化学式12の化合物(0.778g,3.6mmol)と化学式13の化合物(2g,3.6mmol)をDMF(10ml)に溶解し、炭酸水素カリウム(0.37g,3.7mmol)を加えて室温で一晩撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、以下の化学式14で示される本発明のビタミンC誘導体である5,6−イソピリデンL−アスコルビン酸−3−アセチルジエステル−DL−α−トコフェロ−ル(1.47g,2.13mmol,59%)を白色個体として得た。この化合物の1H NMR,13CNMR,IRは次の通り。1H NMR(400MHz,CDCl3);δ 5.43(1H,bs),5.28(2H,q,J=16.8,11.6),4.70(1H,d,J=4.4),4.31(1H,dt,J=6.4,2),4.19(1H,dd,J=8.8,8.4),4.07(1H,dd,J=6.8,6.4),2.59(2H,t,J=6.8Hz),2.09(3H,s),2.02(3H,s),1.98(3H,s),1.83−1.73(2H,m),1.59−1.03(30H,m),0.88−0.83(12H,m)、13CNMR(100MHz,CDCl3):δ 172.3,169.1,160.3,150.2,138.8,126.0,124.3,122.9,120.8,117.3,110.2,75.2,73.9,74.1,68.3,65.2,39.1,36.9,37,3,37.2,33.0,32.1,30.6,27.5,26.1,25.1,24.6,23.8,22.3,22.2,20.6,19.9,19.2,19.4,13.6,12.1,10.9;IR(NaCl)2931,2866,1765,1674,1454,1368,1337,1251,1202,1150,1061 cm−1

0069

前項で作成した化学式14の化合物(0.04g,0.058mmol)をメタノ−ル(5ml)に溶解し、2N HCl(0.1ml)を加えて50℃で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、以下の化学式15で示される本発明のビタミンC誘導体であるL−アスコルビン酸−3−アセチルジエステル−DL−α−トコフェロ−ル(0.022g,0.033mmol)を白色個体として得た。この化合物の1H NMR,13CNMR,IR,元素分析値は次の通り。1H NMR(400MHz,CDCl3);δ 5.63(1H,d,J=16.8),5.04(1H,d,J=17.2),4.80(1H,s),4.13(1H,dt,J=5.6,4.8),3.87(1H,dd,J=7.2,7.6),3.75(1H,dd,J=11.2,12.4),2.57(2H,bt),2.08(3H,s),2.02(3H,s),1.97(3H,s),1.82−1.72(2H,m),1.55−1.05(24H,m),0.87−0.83(12H,m)、13CNMR(75MHz,CDCl3):δ 169.8,167.8,149.5,145.5,138.9,135.7,125.3,123.2,120.2,117.5,76.0,75.0,72.4,69.4,66.5,66.0,62.7,39.2,37.40,37.38,37.1,32.5,32.4,30.5,30.1,27.7,24.4,24.2,22.6,22.4,20.8,20.4,19.4,19.5,12.5,11.9,11.5;IR(NaCl)3380,2925,2866,1753,1680,1461,1425,1372,1319,1205,1158,1085 cm−1
元素分析値:C37H58O9・H2Oとして理論値(%)=C,66.84:H,9.10。実測値(%)=C,66.76:H,9.07。

0070

0071

窒素雰囲気下、t−BuOK(0.951g,8.48mmol)をDMSO/THF(3:2)(5ml)に懸濁させて−10℃に冷却し、5,6,−イソピリデンアスコルビン酸(0.917g,4.24mmol)のDMSO/THF(3:2)(5ml)溶液を滴下した。その後、ブロモアセチル−DL−α−トコフェロ−ル(2.57g,4.66mmol)のDMSO/THF(3:2)(5ml)溶液を滴下し、5分間撹拌し、室温で8時間撹拌した。1N HCl(4.3ml)と水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、以下の化学式16で示される本発明のビタミンC誘導体である5,6−イソピリデンアスコルビン酸−2−アセチルジエステル−DL−α−トコフェロ−ル(1.34g,1.96mmol)を無色の油状物として得た。この化合物の1H NMR,13CNMR,IRは次の通り。1H NMR(400MHz,CDCl3);δ 9.49(1H,bs),4.83(2H,q,J=17.6,11.6),4.66(1H,d,J=3.2),4.35(1H,dt,J=6.8,3.2),4.16(1H,dd,J=7.2,6.8),4.09(1H,dd,J=6.4,6.8),2.60(2H,t,J=6.8Hz),2.10(3H,s),1.99(3H,s),1.95(3H,s),1.86−1.75(4H,m),1.57−1.05(28H,m),0.87−0.83(12H,m)、13CNMR(100MHz,CDCl3):δ 171.8,168.5,160.4,150.1,139.4,126.1,124.4,123.4,121.3,117.4,110.1,75.1,74.3,73.5,68.4,65.0,39.0,37.38,37.31,37.1,32.2,32.5,30.8,27.8,25.7,25.2,24.7,24.3,22.4,22.3,20.7,20.2,19.3,19.5,12.7,12.0,11.4;IR(NaCl)2925,2865,1770,1680,1460,1376,1334,1252,1206,1144,1065 cm−1

0072

窒素雰囲気下、t−BuOK/ピリジン/KHCO3/K2CO3/NaCO3/NaHCO3/CsCO3(4:1:1:1:1)(0.951g)をDMSO/THF/CH2Cl2/DMF(6:2:1:1)(5ml)に懸濁させて−10℃に冷却し、5,6−イソピリデンアスコルビン酸(0.917g,4.24mmol)のDMSO/THF/CH2Cl2/DMF(6:2:1:1)(5ml)溶液を滴下した。その後、ブロモアセチル−DL−α−トコフェロ−ル(2.57g,4.66mmol)のDMSO/THF/CH2Cl2/DMF(6:2:1:1)(5ml)溶液を滴下し、5分間撹拌し、室温で8時間撹拌した。1N HCl(4.3ml)と水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、本発明のビタミンC誘導体である5,6−イソピリデンアスコルビン酸−2−アセチルジエステル−DL−α−トコフェロ−ル(1.2g)を無色の油状物として得た。この化合物の1H NMR,13CNMR,IRを測定したところ前項と同様な結果が得られ前項と同じ5,6−イソピリデンアスコルビン酸−2−アセチルジエステル−DL−α−トコフェロ−ルであることが確認された。

0073

前項で作成した5,6−イソピリデンアスコルビン酸−2−アセチルジエステル−DL−α−トコフェロ−ル(0.069g,0.1mmol)をメタノ−ル(5ml)とTHF(2ml)に溶解し、2N HCl(0.16ml)を加えて50℃で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(塩化メチレン:メタノ−ル=10:1)で精製し、以下の化学式17で示される本発明のビタミンC誘導体であるアスコルビン酸−2−アセチルジエステル−DL−α−トコフェロ−ル(0.051g,0.079mmol)を白色個体として得た。この化合物の1H NMR,13CNMR,IR,元素分析値は次の通り。1H NMR(400MHz,CDCl3);δ 4.92(2H,q,J=16.8,15.2),4.71(1H,s),4.04(1H,bs),4.75(2H,bs),2.54(2H,bt),2.05(3H,s),1.95(3H,s),1.91(3H,s),1.72(2H,bs),1.55−1.05(24H,m),0.87−0.83(12H,m)、13CNMR(100MHz,CDCl3):δ 170.5,170.4,161.0,149.5,140.0,126.7,125.0,124.0,120.7,117.5,76.0,75.7,69.5,67.7,63.0,39.9,37.3,37.0,33.1,32.4,31.5,28.1,24.7,24.4,22.3,22.4,21.0,20.5,19.4,19.9,13.2,12.2,11.6;IR(NaCl)3365,2953,2925,2870,1757,1669,1468,1375,1333,1202,1155,1113,1071,1046 cm−1。元素分析値:C37H58O9・H2Oとして理論値(%)=C,66.84:H,9.10。実測値(%)=C,66.80:H,9.08。

0074

0075

窒素雰囲気化、和光純薬社製L−アスコルビン酸(10g,55mmol)をアセトン(40ml)に溶解し、塩化アセチル(1ml,15mmol)を加えて室温で3時間撹拌した。反応混合物を0℃で一晩冷却した。固体をろ別し、得られた固体を氷冷したアセトンで洗浄後、真空で乾燥させ既知物質である化学式18の化合物(9.55g,44.2mmol)を白色個体として得た。この化合物の1H NMR(400MHz,D2O)は以下の通り。δ 4.79(1H,d,J=2Hz),4.46(1H,ddd,J=2,4.8,7.2Hz),4.18(1H,dd,J=7.2,9.2Hz),4.05(1H,dd,J=4.8,9.2Hz),1.25(6H,s).

0076

窒素雰囲気化、MP Biomedicals社製のD−α−トコフェロ−ル((4.41g,10mmol)を塩化メチレン(50ml)に溶解し、ピリジン(0.97ml,12mmol)とブロモアセチルブロミド4(1.04ml,12mmol)を加えて室温で撹拌した。反応終了後、酢酸エチルを加えて薄め、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=80:1)で精製し、以下化学式19で示される本発明のブロモアセチルD−α−トコフェロ−ル(3.23g,5.86mmol,59%)を無色の油状物として得た。この化合物の1H NMR、13CNMR、及びIRの値は以下の通り。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 4.07(2H,s),2.59(2H,t,J=6.8Hz Hz),2.09(3H,s),2.04(3H,s),2.00(3H,s),1.82−1.72(2H,m),1.56−1.05(24H,m),0.88−0.83(12H,m);13CNMR(100MHz,CDCl3):δ 165.9,149.8,140.3,126.6,124.9,123.3,117.5,75.2,39.5,37.54,37.51,37.49,37.4,32.9,32.8,31.1,28.0,25.1,24.9,24.5,22.8,22.7,21.1,20.6,19.84,19.75,12.9,12.0,11.9;IR(NaCl)2950,2926,2866,1754,1459,1414,1376,1268,1241,1213,1157,1103,1065 cm−1

0077

0078

5,6−イソピリデンアスコルビン酸(0.726g,3.36mmol)とブロモアセチルD−α−トコフェロ−ル(1.56g,2.8mmol)をDMF(10ml)に溶解し、炭酸水素カリウム(0.336g,3.36mmol)を加えて室温で一晩撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、化学式20の本発明のビタミンC誘導体である5,6−イソピリデンアスコルビン酸−3−アセチルジエステル−D−α−トコフェロ−ル(1.06g,1.54mmol)を白色個体として得た。この化合物の1H NMR,13CNMR,IRは次の通り。1H NMR(400MHz,CDCl3);δ 5.55(1H,s),5.32(1H,d,J=16.4Hz),5.28(1H,d,J=16.8Hz),4.70(1H,d,J=4.4Hz),4.31(1H,dt,J=4.4,6.8Hz),4.19(1H,dd,J=6.8,8.8Hz),4.07(1H,dd,J=6.4,8.8Hz),2.59(2H,t,J=6.8Hz),2.09(3H,s),2.02(3H,s),1.98(3H,s),1.83−1.73(2H,m),1.57−1.01(30H,m),0.87−0.83(12H,m);13CNMR(100MHz CDCl3):δ 170.6,166.8,149.8,147.9,139.8,126.6,125.0,123.3,120.8,117.6,110.3,76.1,75.2,74.9,67.0,65.4,39.4,37.5,37.3,32.8,32.7,31.1,28.0,26.0,25.5,24.8,24.5,22.75,22.65,21.0,20.6,19.8,19.7,12.9,12.0,11.8;IR(NaCl)3298,2927,2868,1771,1703,1457,1378,1340,1254,1183,1153,1070 cm−1

0079

0080

前項で作成した化学式20の化合物(1.06g,1.54mmol)をメタノ−ル(15ml)に溶解し、2N HCl(2.5ml)を加えて50℃で2時間撹拌した。山ロ−トを用いたろ過により固体を集め、ろ液を酢酸エチルで抽出し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、ろ過によって集めた固体とあわせ、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、化学式21の本発明のビタミンC誘導体であるL−アスコルビン酸−3−アセチルジエステル−D−α−トコフェロ−ル(0.83g,1.28mmol)を白色個体として得た。この化合物の1H NMR、13CNMR、IR及び比旋光度の値、元素分析値は以下の通り。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 5.63(1H,d,J=16.8Hz),5.04(1H,d,J=16.8Hz),4.80(1H,d,J=2Hz)4.14(1H,ddd,J=1.6,4.8,7.2Hz),3.88(1H,dd,J=7.2,11.2Hz),3.76(1H,dd,J=4.8,11.2Hz),2.58(2H,t,J=7.2Hz),2.09(3H,s),2.02(3H,s),1.98(3H,s),1.81−1.03(26H,m),0.88−0.83(12H,m);13CNMR(75MHz,CDCl3):δ 170.1,168.3,150.0,146.5,139.6,135.8,125.5.123.6,120.6,117.7,76.2,75.3,72.6,69.6,66.6,66.1,62.9,39.4,37.44,37.41,37.3,32.8,32.7,30.9,30.3,28.0,24.8,24.4,22.7,22.6,21.0,20.5,19.7,19.6,12.9,12.0,11.8;
IR(NaCl)3383,2926,2867,1754,1682,1462,1427,1375,1321,1208,1160,1087 cm−1;[α]TD(c=g/100ml,solvent),[α]25D+79.1(c 0.54,CHCl3)。元素分析値:C37H58O9・H2Oとして理論値(%)=C,66.84:H,9.10。実測値(%)=C,66.77:H,9.08。

0081

0082

窒素雰囲気下、t−BuOK(0.617g,5.5mmol)をDMSO/THF(3:2)(10ml)に懸濁させて−10℃に冷却し、化学式18の化合物(0.595g、2.75mmol)のDMSO/THF(3:2)(10ml)溶液を滴下した。その後、化学式19の化合物(1.67g,3.03mmol)のDMSO/THF(3:2)(10ml)溶液を滴下し、5分間撹拌し、室温で一晩撹拌した。1N HCl(2.75ml)と水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し化学式22の本発明のビタミンC誘導体である5,6−イソピリデン−アスコルビン酸−2−アセチルジエステル−D−α−トコフェロ−ル(0.696g,1.01mmol)を黄色固体として得た。この化合物の1H NMR,13CNMR,IRは次の通り。1H NMR(400MHz,CDCl3);δ 9.57(1H,bs),4.88(1H,d,J=17.6Hz),4.85(1H,d,J=17.6Hz),4.66(1H,d,J=3.2Hz),4.35(1H,dt,J=3.2,6.8Hz),4.17(1H,dd,J=6.8,8.4Hz),1.09(1H,dd,J=6.4,8.4Hz),2.60(2H,t,J=6.4Hz),2.10(3H,s),1.99(3H,s),1.95(3H,s),1.84−1.74(2H,m),1.56−1.03(30H,m),0.88−0.84(12H,m);13CNMR(100MHz,CDCl3):δ 172.0,168.7,160.5,150.0,139.7,126.2,124.6,123.5,121.6,117.7,110.4,75.3,74.7,73.7,68.5,65.2,39.4,37.44,37.39,37.3,32.8,32.7,30.9,28.0,25.9,25.5,24.8,24.4,22.7,22.6,21.0,20.6,19.8,19.7,12.9,12.1,11.8;IR(NaCl)2927,2869,1770,1683,1457,1378,1337,1255,1209,1147,1068 cm−1

0083

0084

化学式22の化合物(0.696g,1.01mmol)をメタノ−ル(15ml)に溶解し、2N HCl(1.62ml)を加えて50℃で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムをろ過した後に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィ−(塩化メチレン:メタノ−ル=10:1)で精製し、化学式23の本発明のビタミンC誘導体であるL−アスコルビン酸−2−アセチルジエステル−D−α−トコフェロ−ル(0.43g,0.66mmol)を褐色個体として得た。この化合物のこの化合物の1H NMR,13CNMR,IR,及び比旋光度の値、元素分析値は次の通り。1H NMR(400MHz,CDCl3);δ 4.94(1H,d,J=16.8Hz),4.91(1H,d,J=16.8Hz),4.76−4.73(1H,m),3.83(1H,dt,J=1.2,6.8Hz),3.58(2H,d,J=6.8Hz),2.52(2H,t,J=6.8Hz),1.98(3H,s),1.91(3H,s),1.87(3H,s),7.13−1.68(2H,m),1.48−0.97(24H,m),0.79−0.75(12H,m);13CNMR(100MHz,CDCl3):δ 170.4,170.3,160.9,149.7,139.8,126.5,124.9,123.2,120.3,117.6,76.3,75.2,69.8,67.7,63.1,39.4,37.5,37.3,32.8,32.7,31.0,28.0,24.8,24.5,22.7,22.6,21.0,20.5,19.8,19.6,12.9,12.0,11.8。IR(NaCl)3361,2951,2926,2868,1758,1681,1461,1377,1337,1204,1152,1110,1074,1045 cm−1;[α]TD(c=g/100ml,solvent),[α]25D+27.9(c 0.54,CHCl3)。元素分析値:C37H58O9・H2Oとして理論値(%)=C,66.84:H,9.10。実測値(%)=C,66.79:H,9.09。

0085

0086

以下上記で合成された本発明の化合物を以下の通り略号で表記する。5,6−イソピロデンビタミンC−3−アセチルジエステルビタミンE:IP−AA−3−VE。ビタミンC−3−アセチルジエステルビタミンE:AA−3−VE。5,6−イソピリデンビタミンC−2−アセチルジエステルビタミンE:IP−AA−2−VE。ビタミンC−2−アセチルジエステルビタミンE:AA−2−VE。5,6−イソピリデンアスコルビン酸−3−アセチルジエステル−DL−α−トコフェロ−ル:IP−AA−3−DL−α−Toc。L−アスコルビン酸−3−アセチルジエステル−DL−α−トコフェロ−ル:AA−3−DL−α−Toc。5,6−イソピリデン−アスコルビン酸−2−アセチルジエステル−DL−α−トコフェロ−ル:IP−AA−2−DL−α−Toc。L−アスコルビン酸−2−アセチルジエステル−DL−α−トコフェロ−ル:AA−2−DL−α−Toc。5,6−イソピリデン−アスコルビン酸−3−アセチルジエステル−D−α−トコフェロ−ル:IP−AA−3−D−α−Toc。L−アスコルビン酸−3−アセチルジエステル−d−α−トコフェロ−ル:AA−3−D−α−Toc。5,6−イソピリデン−アスコルビン酸−2−アセチルジエステル−D−α−トコフェロ−ル:IP−AA−2−D−α−Toc。L−アスコルビン酸−2−アセチルジエステル−D−α−トコフェロ−ル:AA−2−D−α−Toc。
さらに、コントロ−ルに使用した既存のビタミンC誘導体群の物質名とそ略号は以下の通りとする。
アスコルビン酸−2−リン酸Na:AA−2−P
アスコルビン酸−2−グルコシド:AA−2−G
アスコルビン酸−2−硫酸カリウム:AA−2−S
アスコルビン酸−3−メチル:AA−3−M
アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸Na:AA−2−P−6−Pal
アスコルビン酸−2−リン酸トコフェロ−ルK:AA−2−P−Toc
アスコルビン酸−2−マレイン酸トコフェロ−ルNa:AA−2−M−Toc
本発明の液晶構造を持つ乳化物(以下、液晶乳化物と略す)は、以下の方法により製造された。
表1記載の12種類の本発明の化合物5g、グリセリン20gを電動ミキサーで良く混合し、これをAとする。あらかじめ80℃に加熱してコレステロール5gを溶解させたホホバオイル20gをBとする。AにBを少量づつ添加しながら電動ミキサーで良く混合する。12種類の本化合物を10重量%含む淡黄色のペースト状混合物50gを得た。これを以下、液晶乳化物用ペーストと略す。この液晶乳化物用ペースト50gを精製水450gに良く混合し、超音波処理を15分行い、次に0.45μm穴のエクストルーダーを通して白色の乳化物を得た。これを精製水で適当な濃度に希釈し、偏光顕微鏡で観察したところ、特徴的な十字構造のマルターゼクロス像を確認した。これにより、これらの12種類の乳化物が液晶構造を持つことを確認した。

0087

安定性試験
前記合成された12種類の本発明の化合物と、前記で作成された12種類の本発明の化合物を10重量%含有した液晶乳化物用ペーストと、前記記載の既存のアスコルビン酸誘導体であるコントロ−ルに使用した7種類の既存のビタミンC誘導体及びビタミンCとビタミンEの単体を、ITO社製ジェル基材組成内容は、グリセリン:34.45%、カルボマー:1.13%、ポリアクリル酸Na:0.38%、水:63.92%、メチルパラベン:0.09%、プロピルパラベン:0.03%からなる。)に1重量%で混合し分散体を得た。このとき、液晶乳化物用ペーストについては、10重量%で混合し本発明の液晶乳化物を得た。この液晶乳化物12種を適宜精製水で希釈し偏光顕微鏡で観察したところ、マルターゼクロス像を得た。偏光顕微鏡観察時のマルターゼクロス像の有無の結果を表1に記した。これによりこの12種類の乳化物が液晶構造を有する乳化物であることを確認した。得られた各被験物質を、40℃で6ヶ月間保存してそれぞれの力価を高速液体クロマトグラフィ−で3回測定し平均値を求め0ヶ月を100%として6ヶ月後の力価を%重量で測定し、その結果95%以上が残存していたものには◎、95%未満90%以上が残存していたものには○、90%未満の残存であったものにはXで以下表1に示した。

0088

0089

上記の結果より、本発明の12種の全ての化合物は、90%以上が残存し○であり、本発明の化合物を含む液晶乳化物は、全て95%以上が残存したのに対して、コントロ−ルでは、AA−2−PとAsA−2−P−6−PalとAsA−2−M−Toc、及びビタミンCとビタミンEの単体の安定性が悪く80%以下であった。AA−2−PとAsA−2−P−6−PalとAsA−2−M−Toc及びビタミンCの3種類のコントロ−ルのビタミンC誘導体はHPLCにおける測定値が低いだけでなく、異臭を伴う褐色に変色した溶液となっており、実用に耐えなかった。さらに、AsA−2−P−6−PalとAsA−2−M−Tocの2種類のコントロ−ルには、粒状の沈殿が発生しさらに実用に耐えない状態であった。ル−ルの安定性の悪い種類の化合物は、安定性が悪く実用に耐えないという判断から、以下の試験においてはコントロ−ルから除くことにした。尚、△で示したものは、淡色に変色し、異臭が発生しており、これらの変色や異臭は、化粧品、食品、医薬品、飼料などの商品価値を低下させるものであった。さらに、Xで示したものは、茶褐色に酷く変色し、砂糖を焦がしたような異臭が発生しており、これらの変色や異臭は、これらが含有された商品の価値をを目覚ましく低下し使用不能にさせるものであり、これに対し本発明の化合物は、これらの皮膚吸収性が高く化粧品や外用医薬品などの外用組成物、ヒト用や動物用のラジカル疾患治療薬、抗酸化組成物としての商品価値を高め、その有用性及び有効性を証明するものであった。。

0090

(皮膚組織への吸収性の比較)
前記合成された12種類の本発明の化合物群と、上記の安定性試験で安定性が確保できなかった3種類のビタミンC誘導体を除いた3種類を除く4種類のコントロ−ルのビタミンC誘導体、及びビタミンCとビタミンEの単体を使用して皮膚組織への経皮吸収性を測定した。本発明の12種類のビタミンC誘導体と4種類のコントロ−ルのビタミンC誘導体をITO社製ポリアクリル酸系ジェル基材に1重量%で混合し分散体を得た。これらのジェル分散体を角層及び角質層を有するヒト3次元表モデルに1平方cm当たり0.1gを塗布し、これを37℃で3時間培養した後に、ジェル分散体を除去しPBSで5回洗浄した後、塗布部の組織を切り取り、10倍量のPBSとともにホモジナイズし、2%メタリン酸除タンパクした後、上澄み液中のアスコルビン酸誘導体量を高速液体クロマトグラフィ−(HPLC)により測定した。前記の実験で安定性が99%と最も高かった本発明のビタミンC誘導体AsA−2−d−α−TocのHPLC検出量を100%として、他の誘導体の検出量を%で表示して以下の表2にまとめた。また、結果をわかりやすくするために経メラニン抑制率が90%以上であったものに○を、70−90%で合ったものに△、70%以下であったものにXを付けた。

0091

上記の経皮吸収性の実験結果より本発明の12種類の全ての誘導体は優れた経皮吸収性を示したが、コントロ−ルのAsA−2−G、AsA−2−S K、AsA−3−M、ビタミンC、ビタミンEは経皮吸収性が明らかに本発明のビタミンC誘導体に比較し劣っていた。安定性試験の結果と経皮吸収性の2つの結果を総合すると、本発明のビタミンC誘導体と同等の性能を持つ既存のコントロ−ルはAsA−2−P−Tocのみが残った。従ってこれらの△やXで示されたコントロールの化合物は、、これらが含有された商品の価値を目覚ましく低下し使用不能にさせるものであり、これに対し本発明の化合物は、これらの皮膚吸収性が高く化粧品や外用医薬品などの外用組成物、ヒト用や動物用のラジカル疾患治療薬、抗酸化組成物のとしての商品価値を高め、その有用性及び有効性を証明するものであった。。

0092

色素細胞を使用したメラニン産生抑制作用
前記合成された12種類の本発明の化合物群とコントロ−ルのビタミンC誘導体4種類の内、上記の皮膚組織への吸収性試験で吸収性が悪かったコントロ−ルの3種類のビタミンC誘導体を除いた1種類のコントロ−ルのビタミンC誘導体を使用してB16メラノ−マ細胞を使用したメラニン産生抑制試験を実施した。
メラニン産生に対する抑制効果試験にはマウスB16マウスメラノ−マ4A5細胞(B164A5)を用いた。B16メラノ−マ4A5を48ウェルマイクロプレ−トに播種し、10%FBS含有DMEM培地にて37℃、5%CO2の条件下で24時間培養後、100μmol/LM相当のアスコルビン酸誘導体(本発明及びコントロ−ルのアスコルビン酸誘導体)と1mmol/LMのテオフィリンを添加した10%FBS含有DMEM培地(同上)に交換し、37℃、5%CO2の条件下で72時間培養を行った。培養終了後、培地を除去して精製水に置換し、超音波にて細胞を破砕した後、メラニン定量用とタンパク定量用に2分割した。メラニン定量は細胞破砕液を1mol/LN NaOHに60℃、30分間可溶化し、吸光光度計にて405nmの吸光度を測定した。タンパク定量はPierce BCA protein assay kitを用いて37℃,30分間処理した後、分光光度計(同上)にて570nmの吸光度を測定した。この様にして得たメラニンとタンパクの吸光度を除算し、単位タンパク辺りあたりのメラニン量としてメラニン産生抑制率の計算に供した。メラニン産生抑制率を求める計算式は、テオフィリンと各化合物を含む培地の吸光度をMLs、テオフィリンのみを含む培地の吸光度をMLc、テオフィリンも各化合物も含まない培地の吸光度をMLnと表すと、以下のような計算式で示される。
メラニン産生抑制率(%)=(((MLc−MLs)/(MLc−MLn))−1)x100
他のコントロ−ルの誘導体とメラニン産生抑制率を比較するために、この実験において本発明ビタミンC誘導体の中でメラニン産生抑制率が72%と最も効果の高かったAsA−2−d−α−Tocのメラニン抑制率を100%として、他の誘導体の検出量を%で表示して以下の表3にまとめた。また、さらに結果をわかりやすくするために経メラニン抑制率が90%以上であったものに○を、70−90%で合ったものに△、70%以下であったものにXを付けた。

0093

0094

上記の実験結果より本発明の12種類の全ての誘導体は優れたメラニン産生抑制率を示したが、コントロ−ルのAsA−3−M、AA−2−P−Tocの2種はメラニン産生抑制率が明らかに劣っていた。誘導体から分離されたフリーのビタミンCやビタミンEが細胞に存在すればメラニン産生抑制作用を発現することは既に良く知られていることから、これらのXで示されたコントロールの化合物は、メラニン抑制を目的とした化粧品や外用医薬品などの外用組成物、食品添加物や飼料添加物の経口用組成物の商品価値を目覚ましく低下し使用不能にさせるものであり、これに対し本発明の化合物は、メラニン産生抑制率が高く、細胞内に効率的に取り込まれて高率でビタミンC及びビタミンE活性を発現することが示され、メラニン抑制を目的とした化粧品や外用医薬品などの外用組成物、食品添加物や飼料添加物としての商品価値を高め、その有用性及び有効性を証明するものであった。。
以上の安定性試験、皮膚組織吸収性試験、メラニン産生抑制試験の3つの試験により、明らかに従来のコントロ−ルのアスコルビン酸誘導体に比較し本発明のアスコルビン酸誘導体は、優れた効果を発揮することが確認された。AA−2−Mのメラニン産生抑制作用が本発明のビタミンC誘導体より低かったのは、皮膚への吸収性の結果が△であり明らかに本発明の誘導体より劣っていたたためと考えられ、これはAA−3−メチルの側鎖の分子量が明らかに小さく極性が低いために両親媒性能が本発明のビタミンC誘導体よりも低く脂溶性と水溶性バリアの複層からなる皮膚バリアを透過する性能が本発明のビタミンC誘導体の方が高かったためと考えられる。さらに既存のAA−2−P−Toc誘導体よりもメラニン産生抑制作用が本発明の誘導体が高かったのは、リン酸を介したジエステル誘導体は、安定性が極めて高いためでなく、皮膚組織内のフォスファタ−ゼによる加水分解作用を極めて受けにくいことがわかっており、生体中でのアスコルビン酸活性が本発明の誘導体に比較し低かったことが推定された。

0095

メラニン産生細胞に対する毒性試験
前記合成された12種類の本発明の化合物群とコント−ルの美白剤を使用してメラニン産生細胞に対する毒性試験を実施した。
メラニン産生細胞に対する毒性試験にはマウスB16マウスメラノ−マ4A5細胞(B164A5)を用いた。B16メラノ−マ4A5を48ウェルマイクロプレ−トに播種し、10%FBS含有DMEM培地にて37℃、5%CO2の条件下で24時間培養後、1mmol/LM相当の本発明のアスコルビン酸誘導体と比較対象の既存のビタミンC誘導体以外の美白剤及び培地成分のみの無添加コントロ−ルに対して10%FBS含有DMEM培地(同上)に交換し、37℃、5%CO2の条件下で72時間培養を行った。
培養終了後、培地を0.5mg/mLMTTを含む10%FBS含有DMEM培地(同上)に交換し,3時間培養後に0.04mol/LN HCl/IPAに交換して細胞を溶解した。細胞溶解液を吸光光度計を用いて570nmの吸光度を測定し、細胞増殖率を計算した。細胞増殖率は、サンプルを処理した細胞の吸光度をMTTsとし、サンプルを処理していない無添加コントロ−ルの細胞の吸光度をMTTcで表すと、以下の計算式で示される。
細胞増殖率(%)=((MTTs/MTTc)−1)×100
他のコントロ−ルの誘導体と細胞増殖率を比較するために、この実験において本発明ビタミンC誘導体の中で美白剤無添加コントロ−ルに対して細胞増殖率が正の値のものは、細胞に対する毒性は陰性として評価し、細胞増殖率が0又は負の値であるもの(細胞が全く増殖しないか、逆に細胞が斃死して減少しているもの)については、細胞増殖抑制作用があるとして細胞毒性を陽性と評価した。

0096

実験結果を、以下の表4にまとめた。

0097

上記の結果より、本発明の化合物は、色素細胞に対してもメラニン抑制作用はあるものの細胞死促進作用などの色素細胞に対する毒性が認められなかったことから、高い安全性が確認された。一方、既存の天然フェノ−ル類を含む美白剤は色素細胞抑制作用が少なからず認められ、明らかに色素細胞に対する安全性が本発明の化合物に比較し劣っていた。誘導体から変換されたフリー体のビタミンC及びビタミンEは、細胞毒性軽減効果が知られている。これらの陽性で示されたコントロールの化合物は、色素細胞に対して高い毒性を示すことから、皮膚組織に紅斑や白斑を発生させる確率が高くなる為に、これらが含有された商品の価値を目覚ましく低下させるものである。これに対し本発明の化合物は、色素細胞に対しても毒性が低く、細胞内に効率的に取り込まれて高率でビタミンC及びビタミンE活性を発現することが示され、化粧品や外用医薬品などの外用組成物、食品添加物や飼料添加物などの経口用組成物、ヒト用や動物用のラジカル疾患治療薬、細胞増殖促進組成物、抗酸化組成物としての商品価値を高め、その有用性及び有効性を証明するものであった。。

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