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技術 ベルトカーブコンベヤ装置

出願人 三機工業株式会社
発明者 菱沼信也
出願日 2014年8月15日 (4年2ヶ月経過) 出願番号 2014-165375
公開日 2016年3月31日 (2年6ヶ月経過) 公開番号 2016-041615
状態 特許登録済
技術分野 エンドレスコンベヤのフレーム エンドレスコンベヤの駆動
主要キーワード 肉厚端 締め付け要素 締付け要素 押さえプーリ テークアップユニット エンドプーリ 並列位置 下流コンベヤ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

扇形ベルトの破損を防止し、安定して走行させるカーブコンベヤ装置を提供する。

解決手段

断面略半円状に表面から突出した外周縁部を備える無端状の扇形ベルト15と、テーパローラである駆動用ヘッドプーリ17と、ヘッドプーリと同一のテーパ角をもつ従動テールプーリ16と、扇形ベルトの上面が水平面となるように軸支する装置フレームと、扇形ベルトの外周縁部を表側及び裏側から挟み込むことで扇形ベルトを扇形ベルトの要から外周への方向に引っ張る複数のガイドホイールユニット20と、ヘッドプーリの下方に配置され、ヘッドプーリに巻き掛けられた扇形ベルトをヘッドプーリに向けて押圧してヘッドプーリの回転時に発生する扇形ベルト裏面とのすべりを防止する押さえプーリ21とを備える。

概要

背景

軽量の搬送物や重量のある搬送物を搬送する方法として、搬送物の搬送経路に沿って配置した複数のベルトコンベヤ装置を用いて搬送することが一般的である。このようなベルトコンベヤ装置の一つとして、搬送物の搬送方向を変更するためのベルトカーブコンベヤ装置がある。ベルトカーブコンベヤ装置は、例えば90度の開き角度を空けて装置フレーム軸支された2つのエンドプーリヘッドプーリ及びテールプーリ)に無端状の扇形ベルトが巻き掛けられた装置である。特に、軽量で小さい搬送物の搬送方向を変更するためには、上流下流コンベヤへの乗りつぎのため2つのエンドプーリが小径である必要がある。このようなベルトカーブコンベヤ装置を駆動させて扇形ベルトを走行させた場合、扇形ベルトの要に近い側の内径側における周速度と外径側における周速度とが異なることから、エンドプーリであるヘッドプーリもテールプーリも従動として、中心軸に外嵌して並列配置した、ストレート外筒の短いプーリ回動自在に設けたものを用いることが多い。

また、ベルトカーブコンベヤ装置では、2つのエンドプーリが例えば90度など所定の開き角度を空けて配置されていることから、扇形ベルトには扇形ベルトの要側、つまり内径側に向けた張力内径方向への張力)がどうしても発生してしまう。したがって、ベルトカーブコンベヤ装置を中間に駆動装置を設けて駆動して扇形ベルトを走行させると、扇形ベルトに掛かる内径方向への張力によって扇形ベルトが内径方向にずれ、ヘッドプーリもテールプーリも扇形ベルトの往き側及び帰り側で囲われる無端ベルトから抜けていくようになり、エンドプーリと扇形ベルトの裏面とが完全にすべりを生じてしまう。

このような問題を解決するために、例えば扇形ベルトの外径側端部(外周縁部)の裏面にタイミングベルト貼付し、ヘッドプーリの扇形ベルト外径部分スプロケットを設けてタイミングベルトを駆動し、ベッドプーリ及びテールプーリは従動として、中心軸に外嵌して並列配置した、ストレート外筒の短いプーリを回動自在に設けた技術があり、扇形ベルトの外径側端部の裏面に貼り付けたタイミングベルトの肩部を、裏面から扇形ベルトの外径方向へ引き寄せる締め付けるための締付け要素(扇形ベルト表面に当接するアイドリングローラ、及び扇形ベルト裏面のタイミングベルト肩部に当接する締め付けローラ)を所定の角度間隔を空けて複数配置し、扇形ベルトを要に向かう内径方向とは反対側の方向である外径方向に引っ張ることで、扇形ベルトの内径方向へのずれを防止するカーブベルトコンベヤ装置が考案されている(特許文献1参照)。また、この他に、扇形ベルトの往き側のベルト部分の外周縁部及び帰り側のベルト部分の外周縁部の間で無端回動し、外周部分に磁石を埋め込んだブロックを複数被せた歯付きベルトを有する駆動回転部材と、扇形ベルトの往き側のベルト外側及び帰り側のベルト外側で無端回動し、外周部分に磁石を埋め込んだブロックを複数被せた歯付きベルトを有する従動回転部材とを備えた回動機構を設け、駆動機構により駆動回転部材を駆動させたときに、駆動回転部材の歯付きベルトに被せたブロックの磁石に従動回転部材の歯付きベルトに被せたブロックの磁石を吸着させることで、扇形ベルトを挟持しながら扇形ベルトを走行させることで、扇形ベルトの内径方向へのずれを防止するカーブベルトコンベヤ装置も考案されている(特許文献2参照)。

概要

扇形ベルトの破損を防止し、安定して走行させるカーブコンベヤ装置を提供する。断面略半円状に表面から突出した外周縁部を備える無端状の扇形ベルト15と、テーパローラである駆動用ヘッドプーリ17と、ヘッドプーリと同一のテーパ角をもつ従動用テールプーリ16と、扇形ベルトの上面が水平面となるように軸支する装置フレームと、扇形ベルトの外周縁部を表側及び裏側から挟み込むことで扇形ベルトを扇形ベルトの要から外周への方向に引っ張る複数のガイドホイールユニット20と、ヘッドプーリの下方に配置され、ヘッドプーリに巻き掛けられた扇形ベルトをヘッドプーリに向けて押圧してヘッドプーリの回転時に発生する扇形ベルト裏面とのすべりを防止する押さえプーリ21とを備える。

目的

本発明は、扇形ベルト安定して走行させることで扇形ベルトの破損を防止することができるようにしたベルトカーブコンベヤ装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

外周近くに断面略半円状に表面から突出した縁部を外周縁部として備える無端状の扇形ベルトと、テーパローラから構成され、モータ駆動されるヘッドプーリと、前記ヘッドプーリのテーパ角と同一の角度からなるテーパローラから構成され、前記ヘッドプーリの回転に合わせて従動するテールプーリと、前記ヘッドプーリ及び前記テールプーリを、所定の開き角度を空けて、且つ前記ヘッドプーリ及び前記テールプーリに巻き掛けられる前記扇形ベルトの上面が水平面となるように傾斜させた状態で軸支する装置フレームと、前記扇形ベルトの外周縁部近傍に沿って前記装置フレームに設けられ、前記ヘッドプーリ及び前記テールプーリに巻き掛けられた前記扇形ベルトの外周縁部を表側及び裏側から挟み込むことで、前記扇形ベルトを前記扇形ベルトの要から外周への方向に引っ張る複数のガイドホイールユニットと、前記扇形ベルトの要側を前記装置フレームに、前記扇形ベルトの外周側を前記複数のガイドホイールユニットの隙間から支持部材を用いて前記装置フレームにそれぞれ固定させることで前記装置フレームに対して水平に支持されて、前記扇型ベルトを載置するベッドと、前記ヘッドプーリの下方に配置され、前記ヘッドプーリに巻き掛けられた前記扇形ベルトを前記ヘッドプーリに向けて押圧する押さえプーリと、を備え、前記押さえプーリは、前記ヘッドプーリのテーパ角と同一の角度からなり、且つテーパ外筒における回転軸方向の長さが前記ヘッドプーリのテーパ形状外筒における回転軸方向の長さよりも短く設定されたテーパローラであり、前記押さえプーリは、前記テーパ外筒における大径側端部が前記扇形ベルトの外周縁部近傍に位置し、且つ前記テーパ外筒における周面が前記ヘッドプーリに巻き掛けられる前記扇形ベルトの要から外周縁部までの長さの外周に近い部分を前記ヘッドプーリの前記テーパ形状外筒の周面に向けて押圧するように傾斜させた状態で配置されることで、前記ヘッドプーリの回転時に発生する前記扇形ベルト裏面とのすべりを防止することを特徴とするカーブベルトコンベヤ装置。

請求項2

請求項1に記載のカーブベルトコンベヤ装置において、前記ガイドホイールユニットは、前記ヘッドプーリ及び前記テールプーリに巻き掛けられる前記扇形ベルトの往き側及び帰り側のベルト部分の外周縁部の裏面がそれぞれ当接される第1のガイドホイールと、前記装置フレームに下端部を締結されると鉛直に立ち上がる部分に、前記第1のガイドホイールを水平軸周りに回転自在に支持した状態に保持する第1の保持部材と、前記扇形ベルトの往き側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した隆起部に前記扇形ベルトの要側から当接される第2のガイドホイールと、前記第2のガイドホイールを回転自在に支持した状態で、前記第1の保持部材の上端部に固定される第2の保持部材と、前記扇形ベルトの帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した隆起部に前記扇形ベルトの要側から当接される第3のガイドホイールと、前記第3のガイドホイールを回転自在に支持した状態で、下端部が前記装置フレームの前記第1の保持部材の前記扇形ベルトの要側に位置する部分に固定される第3の保持部材と、を有し、前記ガイドホイールユニットは、前記往き側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した隆起部に押圧される前記第2のガイドホイールへの押圧力が当該隆起部の位置変動によって変動することを、前記第1の保持部材の鉛直に立ち上がる部分を撓ませることで吸収することを特徴とするカーブベルトコンベヤ装置。

請求項3

請求項2に記載のカーブベルトコンベヤ装置において、前記ガイドホイールユニットは、前記扇形ベルトの帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した隆起部に押圧される前記第3のガイドホイールへの押圧力を最適化するため、前記装置フレームの前記第1の保持部材の前記扇形ベルトのベルト部分の要側に位置する部分で前記装置フレームに前記第3の保持部材の下端部を弱く締結した後、予め前記扇形ベルトを駆動して、前記第3のガイドホイールが前記扇形ベルトの帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した隆起部に食い込まない位置になってから、前記第3の保持部材の下端部を前記装置フレームに締結固定することを特徴とするカーブベルトコンベヤ装置。

請求項4

請求項2又は請求項3に記載のカーブベルトコンベヤ装置において、前記第1のガイドホイールは、前記第2のガイドホイールとで前記扇形ベルトの往き側のベルト部分の外周縁部の脱落を防止しながら前記扇形ベルトを前記扇形ベルトの外周方向へ引っ張り、且つ前記第3のガイドホイールとで前記扇形ベルトの帰り側のベルト部分の外周縁部の脱落を防止しながら前記扇形ベルトを前記扇形ベルトの外周方向へ引っ張る第1位置と、前記第1位置よりも前記扇形ベルトの径方向外側に位置し、前記扇形ベルトを着脱させることが可能な第2の位置との間でスライドすることが可能であり、前記ガイドホイールユニットは、前記第1のガイドホイールの回転軸の周囲で、前記第1のガイドホイールの前記扇形ベルトの径方向外側の位置にカラーを外嵌したうえ前記第1の保持部材の軸嵌合孔摺動自在に、前記第1のガイドホイールを前記第1の保持部材に軸支させ、前記ガイドホイールユニットは、前記第1のガイドホイールが前記第1位置にあるときに前記第1の保持部材に当接され、前記第1のガイドホイールが前記第1位置から前記第2位置にスライドしたときに前記第1の保持部材から離間した位置に移動する、前記第1のガイドホイールの回転軸に取り付けられた板状部材と、前記第1の保持部材に当接された前記板状部材を前記第1の保持部材に締結して、前記第1のガイドホイールを前記第1位置に保持する締結部材と、を有することを特徴とするカーブベルトコンベヤ装置。

請求項5

請求項4に記載のカーブベルトコンベヤ装置において、前記締結部材は、前記第1のガイドホイールが前記第2位置から前記第1位置に移動したときに、前記第1の保持部材に設けた挿通孔に挿入される係止部を有する筒状部材と、前記筒状部材に押し込まれることで前記筒状部材の前記係止部を前記筒状部材の径方向外側に向けて押し出し、前記筒状部材の前記係止部を前記挿通孔に係止させる押圧部材と、から構成されることを特徴とするカーブベルトコンベヤ装置。

請求項6

請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のカーブベルトコンベヤ装置において、前記第1のガイドホイール、前記第2のガイドホイール及び前記第3のガイドホイールは、内輪中心軸を嵌合し、前記扇形ベルトと摺動する部分を外輪とする転がり軸受けであることを特徴とするカーブベルトコンベヤ装置。

請求項7

請求項2から請求項6のいずれか1項に記載のカーブベルトコンベヤ装置において、前記第1のガイドホイールは、内輪に中心軸を嵌合し、前記扇形ベルトと摺動する部分を外輪とする、並列配置された少なくとも2つ以上の転がり軸受けであることを特徴とするカーブベルトコンベヤ装置。

請求項8

請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のカーブベルトコンベヤ装置において、前記押さえプーリの前記テーパ外筒における小径側端部、前記ヘッドプーリの前記テーパ形状外筒における小径側端部、及び前記テールプーリのテーパ形状外筒における小径側端部は、球面軸受けで軸支されることを特徴とするカーブベルトコンベヤ装置。

技術分野

0001

本発明は、搬送物の搬送方向を変更するために用いられるベルトカーブコンベヤ装置に関する。特に、軽量で小さい搬送物の搬送方向を変更するために設けられ、上流下流コンベヤへの乗りつぎのため、頭尾部プーリ小径であるベルトカーブコンベヤ装置に関する。

背景技術

0002

軽量の搬送物や重量のある搬送物を搬送する方法として、搬送物の搬送経路に沿って配置した複数のベルトコンベヤ装置を用いて搬送することが一般的である。このようなベルトコンベヤ装置の一つとして、搬送物の搬送方向を変更するためのベルトカーブコンベヤ装置がある。ベルトカーブコンベヤ装置は、例えば90度の開き角度を空けて装置フレーム軸支された2つのエンドプーリヘッドプーリ及びテールプーリ)に無端状の扇形ベルトが巻き掛けられた装置である。特に、軽量で小さい搬送物の搬送方向を変更するためには、上流下流コンベヤへの乗りつぎのため2つのエンドプーリが小径である必要がある。このようなベルトカーブコンベヤ装置を駆動させて扇形ベルトを走行させた場合、扇形ベルトの要に近い側の内径側における周速度と外径側における周速度とが異なることから、エンドプーリであるヘッドプーリもテールプーリも従動として、中心軸に外嵌して並列配置した、ストレート外筒の短いプーリ回動自在に設けたものを用いることが多い。

0003

また、ベルトカーブコンベヤ装置では、2つのエンドプーリが例えば90度など所定の開き角度を空けて配置されていることから、扇形ベルトには扇形ベルトの要側、つまり内径側に向けた張力内径方向への張力)がどうしても発生してしまう。したがって、ベルトカーブコンベヤ装置を中間に駆動装置を設けて駆動して扇形ベルトを走行させると、扇形ベルトに掛かる内径方向への張力によって扇形ベルトが内径方向にずれ、ヘッドプーリもテールプーリも扇形ベルトの往き側及び帰り側で囲われる無端ベルトから抜けていくようになり、エンドプーリと扇形ベルトの裏面とが完全にすべりを生じてしまう。

0004

このような問題を解決するために、例えば扇形ベルトの外径側端部(外周縁部)の裏面にタイミングベルト貼付し、ヘッドプーリの扇形ベルト外径部分スプロケットを設けてタイミングベルトを駆動し、ベッドプーリ及びテールプーリは従動として、中心軸に外嵌して並列配置した、ストレート外筒の短いプーリを回動自在に設けた技術があり、扇形ベルトの外径側端部の裏面に貼り付けたタイミングベルトの肩部を、裏面から扇形ベルトの外径方向へ引き寄せる締め付けるための締付け要素(扇形ベルト表面に当接するアイドリングローラ、及び扇形ベルト裏面のタイミングベルト肩部に当接する締め付けローラ)を所定の角度間隔を空けて複数配置し、扇形ベルトを要に向かう内径方向とは反対側の方向である外径方向に引っ張ることで、扇形ベルトの内径方向へのずれを防止するカーブベルトコンベヤ装置が考案されている(特許文献1参照)。また、この他に、扇形ベルトの往き側のベルト部分の外周縁部及び帰り側のベルト部分の外周縁部の間で無端回動し、外周部分に磁石を埋め込んだブロックを複数被せた歯付きベルトを有する駆動回転部材と、扇形ベルトの往き側のベルト外側及び帰り側のベルト外側で無端回動し、外周部分に磁石を埋め込んだブロックを複数被せた歯付きベルトを有する従動回転部材とを備えた回動機構を設け、駆動機構により駆動回転部材を駆動させたときに、駆動回転部材の歯付きベルトに被せたブロックの磁石に従動回転部材の歯付きベルトに被せたブロックの磁石を吸着させることで、扇形ベルトを挟持しながら扇形ベルトを走行させることで、扇形ベルトの内径方向へのずれを防止するカーブベルトコンベヤ装置も考案されている(特許文献2参照)。

先行技術

0005

特表2011−520726号公報
特開2007−106595号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、特許文献1に開示されるベルトカーブコンベヤ装置は、複数の小プーリを並列配置したエンドプーリを、各小プーリの周面が扇形ベルトの裏面に当接させるように配置しているため、各小プーリが回転したときに小プーリのエッジにより扇形ベルトが摩耗し、扇形ベルトが破損しやすい。また、扇形ベルトを内径方向にずれることを防止する機構として扇形ベルトの外周縁部を締め付けるための締付け要素を複数用いているが、これら締付け要素の組付位置の精度が悪いと扇形ベルトの外周縁部が破損しやすいことから、締め付け要素を組み付ける際に熟練性を伴う。また、特許文献2に開示されるベルトカーブコンベヤ装置は、特許文献1に開示される締付け要素を設ける必要はないが、回動機構の構成が複雑であり、回動機構を構成する駆動回転部材や従動回転部材の位置調整に熟練性を伴うなどの問題がある。また、このような回動機構を用いたカーブベルトコンベヤ装置の場合、駆動回転部材や従動回転部材が回転したときの歯付きベルトの走行方向は直線方向であるのに対して、扇形ベルトの走行方向は円周方向となることから、扇形ベルトの表面と従動回転部材の歯付きベルトのエッジが擦れやすく、扇形ベルトの表面が摩耗してしまう。例えば軽量の搬送物として食品化粧品などを搬送する場合、扇形ベルトの表面の摩耗は、管理上また衛生上好ましくない。したがって、扇形ベルトを頻繁に交換する必要が生じることから、ベルトカーブコンベヤ装置自体コストが高くなる。

0007

本発明は、扇形ベルト安定して走行させることで扇形ベルトの破損を防止することができるようにしたベルトカーブコンベヤ装置を提供することを目的とする。特に、軽量で小さい搬送物の搬送方向を変更するために設けられ、上流下流コンベヤへの乗りつぎのため頭尾部プーリが小径であるベルトカーブコンベヤ装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上述した課題を解決するために、本発明のベルトカーブコンベヤ装置は、外周近くに断面略半円状に表面から突出した縁部を外周縁部として備える無端状の扇形ベルトと、テーパローラから構成され、モータ駆動されるヘッドプーリと、前記ヘッドプーリのテーパ角と同一の角度からなるテーパローラから構成され、前記ヘッドプーリの回転に合わせて従動するテールプーリと、前記ヘッドプーリ及び前記テールプーリを、所定の開き角度を空けて、且つ前記ヘッドプーリ及び前記テールプーリに巻き掛けられる前記扇形ベルトの上面が水平面となるように傾斜させた状態で軸支する装置フレームと、前記扇形ベルトの外周縁部近傍に沿って前記装置フレームに設けられ、前記ヘッドプーリ及び前記テールプーリに巻き掛けられた前記扇形ベルトの外周縁部を表側及び裏側から挟み込むことで、前記扇形ベルトを前記扇形ベルトの要から外周への方向に引っ張る複数のガイドホイールユニットと、前記扇形ベルトの要側を前記装置フレームに、前記扇形ベルトの外周側を前記複数のガイドホイールユニットの隙間から支持部材を用いて前記装置フレームにそれぞれ固定させることで前記装置フレームに対して水平に支持されて、前記扇型ベルトを載置するベッドと、前記ヘッドプーリの下方に配置され、前記ヘッドプーリに巻き掛けられた前記扇形ベルトを前記ヘッドプーリに向けて押圧する押さえプーリと、を備え、前記押さえプーリは、前記ヘッドプーリのテーパ角と同一の角度からなり、且つテーパ外筒における回転軸方向の長さが前記ヘッドプーリのテーパ形状外筒における回転軸方向の長さよりも短く設定されたテーパローラであり、前記押さえプーリは、前記テーパ外筒における大径側端部が前記扇形ベルトの外周縁部近傍に位置し、且つ前記テーパ外筒における周面が前記ヘッドプーリに巻き掛けられる前記扇形ベルトの要から外周縁部までの長さの外周に近い部分を前記ヘッドプーリの前記テーパ形状外筒の周面に向けて押圧するように傾斜させた状態で配置されることで、前記ヘッドプーリの回転時に発生する前記扇形ベルト裏面とのすべりを防止することを特徴とする。

0009

また、前記ガイドホイールユニットは、前記ヘッドプーリ及び前記テールプーリに巻き掛けられる前記扇形ベルトの往き側及び帰り側のベルト部分の外周縁部の裏面がそれぞれ当接される第1のガイドホイールと、前記装置フレームに下端部を締結されると鉛直に立ち上がる部分に、前記第1のガイドホイールを水平軸周りに回転自在に支持した状態に保持する第1の保持部材と、前記扇形ベルトの往き側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した隆起部に前記扇形ベルトの要側から当接される第2のガイドホイールと、前記第2のガイドホイールを回転自在に支持した状態で、前記第1の保持部材の上端部に固定される第2の保持部材と、前記扇形ベルトの帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した隆起部に前記扇形ベルトの要側から当接される第3のガイドホイールと、前記第3のガイドホイールを回転自在に支持した状態で、下端部が前記装置フレームの前記第1の保持部材の前記扇形ベルトの要側に位置する部分に固定される第3の保持部材と、を有し、前記ガイドホイールユニットは、前記往き側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した隆起部に押圧される前記第2のガイドホイールへの押圧力が当該隆起部の位置変動によって変動することを、前記第1の保持部材の鉛直に立ち上がる部分を撓ませることで吸収することを特徴とする。

0010

この場合、前記ガイドホイールユニットは、前記扇形ベルトの帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した隆起部に押圧される前記第3のガイドホイールへの押圧力を最適化するため、前記装置フレームの前記第1の保持部材の前記扇形ベルトのベルト部分の要側に位置する部分で前記装置フレームに前記第3の保持部材の下端部を弱く締結した後、予め前記扇形ベルトを駆動して、前記第3のガイドホイールが前記扇形ベルトの帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した隆起部に食い込まない位置になってから、前記第3の保持部材の下端部を前記装置フレームに締結固定することが好ましい。

0011

また、前記第1のガイドホイールは、前記第2のガイドホイールとで前記扇形ベルトの往き側のベルト部分の外周縁部の脱落を防止しながら前記扇形ベルトを前記扇形ベルトの外周方向へ引っ張り、且つ前記第3のガイドホイールとで前記扇形ベルトの帰り側のベルト部分の外周縁部の脱落を防止しながら前記扇形ベルトを前記扇形ベルトの外周方向へ引っ張る第1位置と、前記第1位置よりも前記扇形ベルトの径方向外側に位置し、前記扇形ベルトを着脱させることが可能な第2の位置との間でスライドすることが可能であり、前記ガイドホイールユニットは、前記第1のガイドホイールの回転軸の周囲で、前記第1のガイドホイールの前記扇形ベルトの径方向外側の位置にカラーを外嵌したうえ前記第1の保持部材の軸嵌合孔摺動自在に、前記第1のガイドホイールを前記第1の保持部材に軸支させ、前記ガイドホイールユニットは、前記第1のガイドホイールが前記第1位置にあるときに前記第1の保持部材に当接され、前記第1のガイドホイールが前記第1位置から前記第2位置にスライドしたときに前記第1の保持部材から離間した位置に移動する、前記第1のガイドホイールの回転軸に取り付けられた板状部材と、前記第1の保持部材に当接された前記板状部材を前記第1の保持部材に締結して、前記第1のガイドホイールを前記第1位置に保持する締結部材と、を有することを特徴とする。

0012

この場合、前記締結部材は、前記第1のガイドホイールが前記第2位置から前記第1位置に移動したときに、前記第1の保持部材に設けた挿通孔に挿入される係止部を有する筒状部材と、前記筒状部材に押し込まれることで前記筒状部材の前記係止部を前記筒状部材の径方向外側に向けて押し出し、前記筒状部材の前記係止部を前記挿通孔に係止させる押圧部材と、から構成されることが好ましい。

0013

また、前記第1のガイドホイール、前記第2のガイドホイール及び前記第3のガイドホイールは、内輪に中心軸を嵌合し、前記扇形ベルトと摺動する部分を外輪とする転がり軸受けであることを特徴とする。また、前記第1のガイドホイールは、内輪に中心軸を嵌合し、前記扇形ベルトと摺動する部分を外輪とする、並列配置された少なくとも2つ以上の転がり軸受けであることを特徴とする。

0014

また、前記押さえプーリの前記テーパ外筒における小径側端部、前記ヘッドプーリの前記テーパ形状外筒における小径側端部、及び前記テールプーリの前記テーパ形状外筒における小径側端部は、球面軸受けで軸支されることを特徴とする。

発明の効果

0015

本発明によれば、ヘッドプーリの下方に配置される押さえプーリを、ヘッドプーリのテーパ角と同一の角度からなり、且つテーパ外筒における回転軸方向の長さがヘッドプーリのテーパ形状外筒における回転軸方向の長さよりも短く設定されたテーパローラから構成し、また、テーパ外筒における大径側端部が扇形ベルトの外周縁部近傍に位置し、且つテーパ外筒における周面がヘッドプーリに巻き掛けられる扇形ベルトの要から外周縁部までの長さの外周に近い部分を前記ヘッドプーリの前記テーパ形状外筒の周面に向けて押圧するように傾斜させた状態で配置することで、前記ヘッドプーリの回転時に発生する前記扇形ベルト裏面とのすべりを防止することが可能となる。また、上述した押さえプーリを配置することで、扇形ベルトの形状自体、及びエンドプーリの形状と巻き掛けられる扇形ベルトの折り返し形状ズレにより働く要方向への応力の影響を、最もヘッドプーリから駆動力を受け止める扇形ベルトの要から外周縁部までの長さの外周に近い部分で押さえるので低減でき、扇形ベルトが内径方向へずれることを防止できる。

0016

また、例えば小型で軽量の搬送物を搬送するためのベルトコンベヤ装置の場合には、各構成部品の大きさも搬送力が小さくてよいので小型のものが用いられる。また、小型の搬送物のベルトコンベヤ間の乗り継ぎのため、ヘッドプーリやテールプーリは、小径側端部の直径及び大径側端部の直径が比較的小さいテーパ形状外筒を有するテーパローラを用いないと乗り継ぎ箇所で搬送物を傷めるおそれがある。このようなエンドプーリの場合、エンドプーリの中心軸は細くなってしまい、プーリ自体の撓み量が大きい。したがって、上述した押さえローラを、テーパ外筒における大径側端部が扇形ベルトの外周縁部近傍に位置し、且つテーパ外筒における周面がヘッドプーリに巻き掛けられる扇形ベルトの要から外周縁部までの長さの外周に近い部分をヘッドプーリの外筒のテーパ部分の周面に向けて押圧するように傾斜させた状態で配置することで、駆動されるヘッドプーリの撓みを抑制することができ、また、扇形ベルトを安定して走行させることが可能となる。また、ヘッドプーリに巻き掛けられる扇形ベルトのベルト表面を押さえプーリのテーパ外筒における周面で押さえつけることになるので、複数の短プーリを並列配置したストレートプーリを用いた場合に扇形ベルトの表面に生じる複数の削れ線の発生を抑えることができ、扇形ベルトの摩耗を防止することができる。

0017

また、ガイドホイールユニットは、ヘッドプーリ及びテールプーリに巻き掛けられる扇形ベルトの往き側及び帰り側のベルト部分の外周縁部の裏面がそれぞれ当接される第1のガイドホイールと、装置フレームに下端部を締結されると鉛直に立ち上がる部分に、第1のガイドホイールを水平軸周りに回転自在に支持した状態に保持する第1の保持部材と、扇形ベルトの往き側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した隆起部に扇形ベルトの要側から当接される第2のガイドホイールと、第2のガイドホイールを回転自在に支持した状態で、第1の保持部材の上端部に固定される第2の保持部材と、扇形ベルトの帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した隆起部に扇形ベルトの要側から当接される第3のガイドホイールと、第3のガイドホイールを回転自在に支持した状態で、下端部が装置フレームの第1の保持部材の扇形ベルトの要側に位置する部分に固定される第3の保持部材と、を有し、ガイドホイールユニットは、往き側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した隆起部に押圧される第2のガイドホイールへの押圧力が当該隆起部の位置変動によって変動することを、第1の保持部材の鉛直に立ち上がる部分を撓ませることで吸収することから、扇形ベルトの往き側のベルト部分の外周縁部に位置する肉厚縁部の隆起部と第2のガイドホイールとを常に当接させた状態で保持することができ、その結果、無端ベルトの内径方向へのずれを最小限に抑えることができる。

0018

また、ガイドホイールユニットの第3のガイドホイールは、扇形ベルトの走行時に扇形ベルトの帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した隆起部に反力で押圧されることになるが、扇形ベルトの帰り側ベルト部分は、駆動されるヘッドプーリにより押し出され緩み側ベルト部分となるので、扇形ベルトの帰り側のベルト部分に発生する内径方向の応力は、ヘッドプーリの駆動による張り側となる往き側のベルト部分に発生する応力よりも小さい。したがって、第3のガイドホイールへの押圧力は小さく、扇形ベルトの外周縁部の扇形ベルトの外径方向への、場所による歪みは小さく出るので、装置フレームの第1の保持部材の扇形ベルトの要側に位置する部分で装置フレームに第3の保持部材の下端部を弱く締結した後、予め扇形ベルトを駆動して、第3のガイドホイールが扇形ベルトの帰り側の外周縁部の表側に突出した隆起部に食い込まない位置になってから、第3の保持部材下端部を装置フレームに締結固定することで、充分調整ができる。その結果、無端ベルトの内径方向へのずれを最小限に抑えることができる。

0019

また、ガイドホイールユニットを構成する前記第1のガイドホイールは、前記第2のガイドホイールとで前記扇形ベルトの往き側のベルト部分の外周縁部の脱落を防止しながら前記扇形ベルトを前記扇形ベルトの外周方向へ引っ張り、且つ前記第3のガイドホイールとで前記扇形ベルトの帰り側のベルト部分の外周縁部の脱落を防止しながら前記扇形ベルトを前記扇形ベルトの外周方向へ引っ張る第1位置と、前記第1位置よりも前記扇形ベルトの径方向外側に位置し、前記扇形ベルトを着脱させることが可能な第2の位置との間でスライドすることが可能であり、前記ガイドホイールユニットは、前記第1のガイドホイールの回転軸の周囲で、前記第1のガイドホイールの前記扇形ベルトの径方向外側の位置にカラーを外嵌したうえ前記第1の保持部材の軸嵌合孔に摺動自在に、前記第1のガイドホイールを前記第1の保持部材に軸支させ、前記ガイドホイールユニットは、前記第1のガイドホイールが前記第1位置にあるときに前記第1の保持部材に当接され、前記第1のガイドホイールが前記第1位置から前記第2位置にスライドしたときに前記第1の保持部材から離間した位置に移動する、前記第1のガイドホイールの回転軸に取り付けられた板状部材と、前記第1の保持部材に当接された前記板状部材を前記第1の保持部材に締結して、前記第1のガイドホイールを前記第1位置に保持する締結部材と、を有することで、ガイドホイールユニットを分解しなくとも扇形ベルトを着脱させることが可能となるので、メンテナンス性能を向上させることが可能となる。

0020

また、締結部材は、第1のガイドホイールが第2位置から第1位置に移動したときに、第1の保持部材に設けた挿通孔に挿入される係止部を有する筒状部材と、筒状部材に押し込まれることで筒状部材の係止部を筒状部材の径方向外側に向けて押し出し、筒状部材の係止部を挿通孔に係止させる押圧部材と、から構成することで、容易な構成で、且つ扇形ベルトの着脱時の作業効率を向上させることが可能となる。

0021

また、前記押さえプーリの前記テーパ外筒における小径側端部、前記ヘッドプーリの前記テーパ部分の外筒における小径側端部、及び前記テールプーリのテーパ部分の外筒における小径側端部は、球面軸受けで軸支されるので、各プーリを装置フレームに取り付ける際の精度を向上させることができ、ヘッドプーリ及びテールプーリにそれぞれ巻き掛けられる扇形ベルトを安定して走行させることができる。

図面の簡単な説明

0022

カーブベルトコンベヤ装置の一実施形態を示す上面図である。
カーブベルトコンベヤ装置の扇形ベルト及びカバーを外したときの概略を示す上面図である。
カーブベルトコンベヤ装置を従動側であるテールプーリから視認したときの側面図である。
カーブベルトコンベヤ装置を駆動側であるヘッドプーリから視認したときの側面図である。
テークアップユニットの構成の一例を示す斜視図である。
扇形ベルトの走行時のガイドホイールユニットの配置構成を示す断面図である。
扇形ベルトの着脱時のガイドホイールユニットの配置構成を示す断面図である。
第3のガイドホイールユニットが扇形ベルトの肉厚端部の隆起部に押圧された状態を示すガイドホイールユニットの構成を示す断面図である。

実施例

0023

以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1から図5に示すように、カーブベルトコンベヤ装置10は、テールプーリ16及びヘッドプーリ17に巻き掛けた無端状の扇形ベルト15の外周縁部(プロファイル)を、多数のガイドホイールユニット20により支持して扇形ベルト15の外周縁部に張りを持たせた状態で保持する。本実施形態に示すカーブベルトコンベヤ装置10は、例えば食品、化粧品などの比較的軽い搬送物(およそ10kg程度までの搬送物)を搬送する小型のカーブベルトコンベヤ装置からなり、上流側に配置されたベルトコンベヤ装置によって図1中Y方向に搬送される搬送物の搬送方向を、反時計方向に90度回転した図1中−X方向に変更する。

0024

カーブベルトコンベヤ装置10は、基部となる装置フレーム14に、上述した扇形ベルト15、テールプーリ16、ヘッドプーリ17及びガイドホイールユニット20の他に、押さえプーリ21、駆動ユニット22などが組み付けられた構成からなる。なお、符号23は、ガイドホイールユニット20及び扇形ベルト15の外周縁部を被覆して、搬送される搬送物の巻き込みを防止するためのカバーである。

0025

装置フレーム14は、長さが異なり、中心が同一位置となるように湾曲した円弧状の2つのアングル24,25の間にクロスメンバ26,27,28を放射状に固定し、これら上面に、扇形状床板29を固定した構成からなる。装置フレーム14の上方には、サイドプレート30や扇形ベルト15の往き側のベルト部分の裏面を支持する扇形状の支持プレート(ベッド)31が設けられる。支持プレート31は、内周端部がサイドプレート30に固定され、外周端部が支持部材34,35,36,37に支持される。これにより、支持プレート31は、床板29の上方に、床板29から所定の間隔を空けた状態で保持される。ここで、支持部材34,35,36,37は、床板29の外周端部に固定された支持台(図示省略)を介して、所定の間隔を空けてそれぞれ固定される。なお、支持部材34,35,36,37は、所定の角度間隔を空けて配置されるガイドホイールユニット20のうち、隣り合うガイドホイールユニット20の間に配置される。

0026

テールプーリ16、ヘッドプーリ17は、テーパ形状外筒のテーパ角が同一の角度に設定されたテーパローラからなる。これらテールプーリ16、ヘッドプーリ17のテーパ形状外筒の軸方向における両端部において、直径が大きい端部を大径側端部、直径が小さい端部を小径側端部と称する。ここで、テールプーリ16のテーパ形状外筒における大径側端部の直径及び小径側端部の直径と、ヘッドプーリ17のテーパ形状外筒における大径側端部の直径及び小径側端部の直径とは、それぞれ同一の直径からなる。また、テールプーリ16、ヘッドプーリ17のテーパ形状外筒において、大径側端部の直径は例えば21.9mm、小径側端部の直径は例えば6.3mmにそれぞれ設定される。これは、搬送物の長さとの兼ね合いで、上下流コンベヤの乗り継ぎの際に搬送物が大きく揺れないような直径に設定すればよい。

0027

テールプーリ16、ヘッドプーリ17は、これらプーリの回転軸が所定の開き角度を空けて、また、それぞれプーリのテーパ形状外筒における大径側端部が、床板29の外周端部(言い換えれば扇形ベルト15の外周縁部の位置)側に配置される。テールプーリ16、ヘッドプーリ17のテーパ形状外筒のテーパ角が例えば1.76度に設定されている場合、テールプーリ16の回転軸とヘッドプーリ17の回転軸とがなす角度、つまり開き角度は、例えば88.24度に設定される。

0028

テールプーリ16は、テーパ形状外筒の両端部の外側に位置する回転軸を、それぞれ球面軸受け40,41で支持した状態で装置フレーム14に組み込まれる。装置フレーム14に組み込まれた状態では、テールプーリ16は、その回転軸方向がテーパ形状外筒の小径側端部から大径側端部に向けて、水平面に対してテーパ角の1/2の角度(例えば0.88度)下り傾斜した状態で保持される。

0029

テールプーリ16のテーパ形状外筒における小径側端部の外側に位置する回転軸を支持する球面軸受け40は、サイドプレート30の一端側の端部に設けたテークアップユニット42に保持される。球面軸受け40がテークアップユニット42に保持されることで、球面軸受け40の位置調整(言い換えれば、テールプーリ16の回転軸の位置調整)が可能となる。また、テールプーリ16のテーパ形状外筒における小径側端部の外側に位置する回転軸を支持する球面軸受け41は、装置フレーム14の床板29の外周端部に固定されるブラケット43に保持される。

0030

ヘッドプーリ17は、テーパ形状外筒の両端部の外側に位置する回転軸を、それぞれ球面軸受け51,52で支持された状態で装置フレーム14に組み込まれる。装置フレーム14に組み込まれた状態では、ヘッドプーリ17は、その回転軸方向がテーパ形状外筒の小径側端部から大径側端部に向けて、水平面に対してテーパ角の1/2の角度(例えば0.88度)下り傾斜した状態で保持される。

0031

ヘッドプーリ17のテーパ形状外筒における小径側端部の外側に位置する回転軸を支持する球面軸受け51は、サイドプレート30の、テールプーリ16のテーパ形状外筒における小径側端部の外側に位置する回転軸を支持する球面軸受け40が固定される端部とは反対側の端部に設けたテークアップユニット53に保持される。球面軸受け51がテークアップユニット53に保持されることで、球面軸受け51の位置調整(言い換えれば、テールプーリ16の回転軸の位置調整)が可能となる。また、ヘッドプーリ17のテーパ形状外筒における小径側端部の外側に位置する回転軸を支持する球面軸受け52は、装置フレーム14の床板29の外周端部に固定されるブラケット54に保持される。

0032

上述したテールプーリ16のテーパ形状外筒における小径側端部の外側に位置する回転軸を支持する球面軸受け40は、テークアップユニット42に固定される。図5に示すように、テークアップユニット42は、L字状のブラケット45、全ねじ(寸切りボルト)46及び2つのナット47,48から構成される。ブラケット45の一片45aには、球面軸受け40が固定される。ブラケット45の一片45aは、その上下方向の中央部分が切り欠かれており、この切り欠かれた部分に、球面軸受け40の一部が入り込む。また、ブラケット45の他片45bの上下方向の中央には、全ねじ46の一端が溶接などにより固着される。

0033

テークアップユニット42は、ナット47を螺合させた全ねじ46をサイドフレーム30に設けた支持片49の挿通孔49aに挿通させた状態でナット48を螺合させ、支持片49へのナット47,48の締め付けにより球面軸受け40の位置を調整する。なお、符号50は、ブラケット45の下面を支持する支持片である。

0034

また、ヘッドプーリ17のテーパ形状外筒における小径側端部を軸支する球面軸受け51は、テークアップユニット53に固定される。テークアップユニット53の構成は、テークアップユニット42と同様に、L字状のブラケット55、全ねじ(寸切りボルト)56及び2つのナット57,58から構成される。したがって、テークアップユニット53の詳細については省略する。テークアップユニット53は、ナット57を螺合させた全ねじ56をサイドフレーム30に設けた支持片59の挿通孔59aに挿通させた状態でナット58を螺合させ、支持片59へのナット57,58の締め付けにより球面軸受け51の位置を調整する。なお、符号60は、ブラケット55の下面を支持する支持片である。

0035

本実施形態のカーブベルトコンベヤ装置10では、上述したテークアップユニット42、又はテークアップユニット53の少なくともいずれか一方に固定した球面軸受けの位置を、2つのナットの締め付けで調整することで、エンドプーリ16,17に巻き掛けられる扇形ベルト15に対して最適な張力を掛けることができる。

0036

駆動ユニット22は、ヘッドプーリ17のテーパ形状外筒の大径側端部の外側に位置する回転軸に組み付けられる。駆動ユニット22は、モータホローシャフトモータ)65及び減速機66からなり、駆動ユニット22に設けたトルクアーム67を、装置フレーム14の床板29の外周端部に設けたブラケット68にボルト69を用いて固定する。したがって、駆動ユニット22が駆動すると、ヘッドプーリ17が回転し、テールプーリ16及びヘッドプーリ17に巻き掛けられた扇形ベルト15が図1中A方向に走行する。

0037

ガイドホイールユニット20は、ヘッドプーリ17及びテールプーリ16に巻き掛けられた扇形ベルト15の外周縁部を表側及び裏側から挟み込み、扇形ベルト15を扇形ベルト15の要から外周への方向に引っ張ることで、扇形ベルト15の走行時に、扇形ベルト15が扇形ベルトの要側にずれることを防止する。ガイドホイールユニット20は、装置フレーム14の床板29の外周端部に、同一の角度間隔を空けて、また、扇形ベルト15の外周縁部に沿って複数設けられる。なお、図2においては、扇形ベルト15の外周縁部に沿って、ガイドホイールユニット20を17個設けた場合を示す。

0038

図6及び図7に示すように、ガイドホイールユニット20は、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の裏面及び帰り側のベルト部分の外周縁部の裏面にそれぞれ当接される第1及び第2のガイドホイール71,72と、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表面に当接される第3のガイドホイール73と、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部の表面に当接される第4のガイドホイール74と、これらガイドホイールを保持するブラケット(後述するブラケット76,85,90が相当)とを有している。なお、第1から第4のガイドホイール71,72,73,74としては、例えば内輪に中心軸を嵌合して、扇形ベルト15と摺動する部分を外輪とする転がり軸受け(ベアリング)が用いられる。

0039

第1及び第2のガイドホイール71,72は、装置フレーム14の床板29に下端部が固定(締結)されるブラケット76に回転自在に保持される。このブラケット76は、下端部が装置フレーム14に固定されると、鉛直に立ち上がる片76aを備えており、この片76aに第1及び第2のガイドホイール71,72が回転自在に保持される。第1及び第2のガイドホイール71,72は、スペーサ77及びスリーブ78に挿通された支持ボルト79に、第1のガイドホイール71、第2のガイドホイール72の順で取り付けられ、支持ボルト79のねじ部の先端にカラー80が外嵌される。この状態で、支持ボルト79のねじ部の先端はブラケット76に設けた挿通孔76b及び保持板81の挿通孔81aにそれぞれ挿通された後、ナット82が螺合される。ここで、ブラケット76に設けた挿通孔76bの直径は、カラー80の外径よりも若干大きく形成されており、支持ボルト79に保持された第1及び第2のガイドホイール71,72は、保持板81がブラケット76に当接される位置(図6に示す位置)と、第2のガイドホイール72の側面がブラケット76に当接される位置(図7に示す位置)との間で、扇形ベルト15の内径方向(扇形ベルト15の外周から要への方向)又は外径方向(扇形ベルト15の要から外周への方向)にスライド(摺動)できるようになっている。ベルトカーブコンベヤ装置10の製造時には、保持板81は、ブラケット76に当接された状態で、後述する締結部材96によってブラケット76に保持される。また、ベルトカーブコンベヤ装置10の扇形ベルト15を取り外すときには、締結部材96が取り外された後、保持板81はブラケット76に当接される位置から、第2のガイドホイール72の側面がブラケット76に当接される位置、つまり、ブラケット76から離間した位置までスライドされる。

0040

第3のガイドホイール73は、図6中左側端部を上方に向けて直角に、また、図6中右側端部を上方に向けて所定の角度折り曲げた板状部材からなるブラケット85に回転自在に保持される。第3のガイドホイール73は、支持ボルト87によりブラケット85の傾斜片85aに保持される。符号88は第3のガイドホイール73が回転したときの軸ぶれを防止するためのスリーブ、符号89は第3のガイドホイール73と傾斜片85aとの間に隙間を形成して、第3のガイドホイール73を確実に回転させるためのカラーである。第3のガイドホイール73を保持するブラケット85は、第1及び第2のガイドホイール71,72を保持するブラケット76の上端部に固定される。したがって、第3のガイドホイール73を保持するブラケット85をブラケット76の上端部に固定すると、第3のガイドホイール73のエッジが扇形ベルト15の往き側のベルト部分の表面に対して隙間を空けた状態で保持される。この状態では、第3のガイドホイール73は、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した肉厚縁部95の隆起部95aに前記扇形ベルト15の要側から当接される。

0041

第4のガイドホイール74は、L字状に折り曲げられた一片の先端部を、他片側に所定の角度折り曲げた板状部材からなるブラケット90に回転自在に保持される。第4のガイドホイール74は、支持ボルト91によりブラケット90の傾斜片90aに保持される。符号92は第4のガイドホイール74が回転したときの軸ぶれを防止するためのスリーブ、符号93は第4のガイドホイール74と傾斜面90aとの間に隙間を形成して、第4のガイドホイール74を確実に回転させるためのカラーである。ここで、第4のガイドホイール74を保持するブラケット90は、床板29の上面に固定される。ブラケット90を床板29に固定すると、第4のガイドホイール74は、第4のガイドホイール74のエッジが扇形ベルト15の帰り側のベルト部分のベルト表面に対して隙間を空けた状態で保持される。この状態では、第3のガイドホイール73は、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した肉厚縁部95の隆起部95aに前記扇形ベルト15の要側から当接される。

0042

なお、第4のガイドホイール74は、以下の手順で装置フレーム14の床板29に締結される。まず、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した肉厚縁部95の隆起部95aに押圧される第4のガイドホイール74への押圧力を最適化するため、ブラケット90を装置フレーム14の扇形ベルト15の要側に位置する部分で装置フレーム14にブラケット90の下端部を弱く締結する。そして、ヘッドプーリ17を回転させて扇形ベルト15を走行させた後、第4のガイドホイール74が扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した肉厚縁部95の隆起部95aに食い込まない位置になってから、ブラケット90の下端部を装置フレーム14に締結固定する。

0043

ガイドホイールユニット20は、上述した構成の他に、保持板81をブラケット76に当接する位置に保持するための締結部材96を有している。以下、締結部材96として、合成樹脂材料から形成されたプランジャー97及びグロメット98を有するナイラッチ登録商標)を用いた場合を例に挙げて説明する。プランジャー97は、鍔状に広がった頭部97aが軸方向の一端側に、拡径された膨出部97bが軸方向の他端側にそれぞれ設けられた押し込み式ピン形状の部材である。なお、拡径された膨出部97bが設けられる軸方向の一端部がグロメット98の内部で係止される端部となる。グロメット98は、プランジャー97の膨出部97bが設けられた軸方向の一端が挿入されるパイプ形状から形成され、プランジャー97の膨出部97bが挿入されたときに径方向外側に迫り出す複数の係止部98aを有している。グロメット98は、保持板81に設けた挿通孔81bに挿通された状態で保持板81に保持される。

0044

例えば扇形ベルト15をテールプーリ16及びヘッドプーリ17に巻き掛けるときには、第1及び第2のガイドホイール71,72は、第2のガイドホイール72の側面がブラケット76に当接される位置に保持されており、保持板81は、ブラケット76から所定量離間した位置に保持される。この状態では、グロメット98に設けた複数の係止部98aの先端はブラケット76の挿通孔76cに入り込んでいる。なお、第1のガイドホイール71と第3のガイドホイール73との間に生じる隙間は、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aが設けられる箇所の厚みよりも広い隙間となる。また、第1のガイドホイール71と第4のガイドホイール74との間に生じる隙間は、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aが設けられる箇所の厚みよりも広い隙間となる。したがって、扇形ベルト15をテールプーリ16及びヘッドプーリ17に巻き掛けた後、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部を、第1のガイドホイール71と第3のガイドホイール73との間に生じる隙間に挿入する。扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部を、第1のガイドホイール71と第3のガイドホイール73との間に生じる隙間に挿入すると、第3のガイドホイール73が扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aに扇形ベルト15の要側から当接された状態となる。

0045

また、同様に、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部を、第1のガイドホイール71と第4のガイドホイール74との間に生じる隙間に挿入する。扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部を第1のガイドホイール71と第4のガイドホイール74との間に生じる隙間に挿入すると、第4のガイドホイール74が扇形ベルト15の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aに当接された状態となる。この状態では、第4のガイドホイール74を回転自在に保持するブラケット90は、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した肉厚縁部95の隆起部95aに押圧される第4のガイドホイール74への押圧力を最適化していないことから、装置フレーム14に弱く締結される。この状態で、ヘッドプーリ17を回転させて扇形ベルト15を走行させた後、第4のガイドホイール74が扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に突出した肉厚縁部95の隆起部95aに食い込まない位置になってから、ブラケット90の下端部を装置フレーム14に締結固定する。

0046

その後、保持板81をブラケット76に当接される位置まで移動させる。保持板81がブラケット76に当接されると、保持板81に保持されたグロメット98に設けた複数の係止部98aがブラケット76の挿通孔76cにそれぞれ挿通される。保持板81をブラケット76に当接される位置まで移動させた後、プランジャー97の先端側をグロメット98に挿入し、プランジャー97の頭部97aをブラケット76に向けて押し込む。プランジャー97の頭部97aをブラケット76に向けて押し込むと、グロメット98の内部に挿入されるプランジャー97の膨出部97bによりグロメット98に設けた複数の係止部98aが径方向外側に迫り出す。したがって、グロメット98に設けた複数の係止部98aがブラケット76の挿通孔76cの内壁面に押し当てられる。これにより、保持板81がブラケット76に係止された状態となる。

0047

保持板81がブラケット76に係止された状態では、第1のガイドホイール71と第3のガイドホイール73との間に生じる隙間、及び第1のガイドホイール71と第4のガイドホイール74との間に生じる隙間は、保持板81がブラケット76に係止される前の状態に比べてそれぞれ狭くなる。具体的には、第1のガイドホイール71と第3のガイドホイール73との間に生じる隙間は、例えば扇形ベルト15の外周縁部のうち、肉厚縁部95が設けられていない箇所の厚みよりも広く、扇形ベルト15の肉厚縁部95が設けられている箇所の厚みよりも狭い隙間である。また、第1のガイドホイール71と第4のガイドホイール74との間に生じる隙間も、第1のガイドホイール71と第3のガイドホイール73との間に生じる隙間と同様である。その結果、扇形ベルト15を走行させたときには、第3のガイドホイール73が扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aに、扇形ベルト15の要側から当接された状態が維持され、第1のガイドホイール71と第3のガイドホイール73との間に生じる隙間から脱落することを防止することが可能となる。同様にして、第4のガイドホイール74が、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aに、扇形ベルト15の要側から当接された状態が維持され、第1のガイドホイール71と第4のガイドホイール74との間に生じる隙間から脱落することを防止することが可能となる。

0048

一方、テールプーリ16及びヘッドプーリ17に巻き掛けた扇形ベルト15を取り外すときには、プランジャー97の頭部97aを引っ張り、プランジャー97をグロメット98から引き抜く。締結部材96のプランジャー97をグロメット98から引き抜くと、プランジャー97の膨出部97bによって押し出された複数の係止部98aのそれぞれが初期の位置に復帰し、各係止部98aの外周部がブラケット76の挿通孔の内壁面に押し当てられる状態が解消される。したがって、締結部材96のプランジャー97をグロメット98から引き抜くことで、保持板81を第2のガイドホイール72の側面がブラケット76に当接する位置までスライドさせることが可能となる。

0049

第2のガイドホイール72の側面がブラケット76に当接する位置まで保持板81をスライドさせた状態では、第1のガイドホイール71と第3のガイドホイール73との間には、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部に設けた肉厚縁部95の隆起部95aが設けられる箇所の厚みよりも広い隙間が生じる。また、第1のガイドホイール71と第4のガイドホイール74との間には、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部に設けた肉厚縁部95の隆起部95aが設けられる箇所の厚みよりも広い隙間が生じる。

0050

したがって、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95を押し下げ、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aと第3のガイドホイール73の周面との当接を解除した後、扇形ベルト15の外周縁部を第1のガイドホイール71と第3のガイドホイール73との間に生じる隙間から引き抜く。同時に、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部に設けた肉厚縁部95を押し上げ、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部に設けた肉厚縁部95の隆起部95aと第4のガイドホイール74の周面との当接を解除した後、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部を第1のガイドホイール71と第4のガイドホイール74との間に生じる隙間から引き抜く。これにより、扇形ベルト15の着脱を行うことが可能となる。

0051

上述したように、ガイドホイールユニット20は、第3のガイドホイール73の周面が扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aに当接して、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の裏側を第1及び第2のガイドホイール71,72に押し付ける。同様に、ガイドホイールユニット20は、第4のガイドホイール74の周面が扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aに当接して、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部の裏側を第1及び第2のガイドホイール71,72に押し付ける。

0052

ここで、扇形ベルト15は、カーブベルトコンベヤ装置10の駆動時に回転するヘッドプーリ17によって引っ張られる。上述したように、カーブベルトコンベヤ装置10は、テールプーリ16及びヘッドプーリ17が所定の開き角度を空けて配置されていることから、扇形ベルト15には外周から要方向への応力が発生する。したがって、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aは、第3のガイドホイール73を押圧した状態となる。

0053

例えば、第3のガイドホイール73を回転自在に保持するブラケット85をカーブベルトコンベヤ装置10に設けたサイドフレーム等に固定した場合を考える。この場合、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aが第3のガイドホイール73を押圧すると、第3のガイドホイール73を保持するブラケット85が上方に撓む。したがって、第3のガイドホイール73が上方に移動する。ここで、複数のガイドホイールユニットの組み付け精度が悪いと、ガイドホイールユニットの中には、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aが第3のガイドホイール73に当接されないガイドホイールユニットが生じてしまう。このような場合、扇形ベルト15に発生する扇形ベルト15の外周から要方向への応力が、一部のガイドホイールユニットに分散することになる。したがって、ガイドホイールユニット20に掛かる扇形ベルト15に発生する扇形ベルト15の外周から要方向の応力を吸収するブラケット85の撓み量が大きくなる。ブラケット85の撓み量が大きいと、第3ガイドホイール73の周面が扇形ベルト15の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aを乗り越えてしまうこともあり、その結果、扇形ベルト15が扇形ベルト15の要方向へずれてしまい、ヘッドプーリ17と扇形ベルト15との間にすべりが生じ、扇形ベルト15が走行できなくなる。

0054

本実施形態に示すカーブベルトコンベヤ装置10では、第3のガイドホイール73を回転自在に保持するブラケット85を第1及び第2のガイドホイール71,72を保持するブラケット76の上端部に固定している。ここで、第3のガイドホイール73を回転自在に保持するブラケット85を第1及び第2のガイドホイール71,72を保持するブラケット76の上端部に固定した場合、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aが第3のガイドホイール73を押圧すると、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aの押圧力が、ブラケット85だけでなく、ブラケット76に対しても影響する。

0055

図8に示すように、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aの変化として要方向へ変位することで前記隆起部95aから第3のガイドホイール73が強い押圧力を受けると、第1及び第2のガイドホイール71,72を保持するブラケット76の上端部が扇形ベルト15の要方向(N方向)に撓み、ガイドローラユニット20に掛かる、扇形ベルト15に発生する扇形ベルト15の要方向への応力を吸収する。この場合、ブラケット76の上端部が撓むことで、第1及び第2のガイドホイール71,72とも支持ボルト79ごと水平面との角度を変化させつつブラケット76の撓みに応じて扇形ベルト15の要方向へ移動する。この状態では、第3ガイドホイール73の周面と扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aとの当接状態が維持されている。したがって、第3ガイドホイール73は、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部を扇形ベルト15の外径方向へ引っ張ることができる。

0056

また、第4のガイドホイール74は、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aに押圧される。ここで、扇形ベルト15の帰り側となるベルト部分は、駆動ユニット22により回転するヘッドプーリ17によりエンドプーリ16に向けて押し出されることから、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分に掛かる張力の大きさは、往き側のベルト部分に掛かる張力の大きさよりも小さい。また、扇形ベルト15はヘッドプーリ17に巻き掛けられた状態で押さえプーリ21によってヘッドプーリ17に向けて押圧されることで、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分に掛かる内径方向の応力は、さらに小さくなる。したがって、第4のガイドホイール74を保持するブラケット90が撓むことで、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分に掛かる、扇形ベルト15の要方向への応力を吸収することができる。したがって、第4ガイドホイール74は、扇形ベルト15の帰り側のベルト部分を扇形ベルト15の外径方向へ引っ張ることができる。

0057

このように、扇形ベルト15の走行時においては、第3ガイドホイール73の周面と扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aとの当接状態と、第4ガイドホイール74の周面と扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の表側に設けた肉厚縁部95の隆起部95aとの当接状態とがそれぞれ維持される。したがって、扇形ベルト15の外周縁部の破損を防止することが可能となる。

0058

また、本実施形態のガイドホイールユニット20においては、第1及び第2のガイドホイール71,72を、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の裏側及び帰り側のベルト部分の外周縁部の裏側にそれぞれ当接されるように配置している。したがって、扇形ベルト15の外周縁部のベルト裏面を支持する領域を確保することができ、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部及び帰り側のベルト部分の外周縁部のばたつきの発生を防止することができる。

0059

押さえプーリ21は、ヘッドプーリ17に巻き掛けられる扇形ベルト15をヘッドプーリ17に押圧する。押さえプーリ21は、扇形ベルト15の外周縁部側で、ヘッドプーリ17の下方に配置される。

0060

押さえプーリ21は、扇形ベルト15の外周から要側に向けて直径が細くなるテーパローラが用いられる。押さえプーリ21のテーパ外筒のテーパ角は、テールプーリ16及びヘッドプーリ17のテーパ形状外筒のテーパ角と同一の角度に設定される。押さえプーリ21は、テーパ外筒の小径側端部から大径側端部に向けて、エンドプーリ17の回転軸方向に対してテーパ角(例えば17.6度)分下り傾斜した状態で装置フレーム14に軸支される。つまり、押さえプーリ21の回転軸は、水平面に対して、24.6度傾斜した状態で保持される。この押さえプーリ21は、その回転軸となる両端部を球面軸受け97,98に支持された状態でブラケット99に固定される。なお、押さえプーリ21のテーパ外筒における小径側端部の直径は、テールプーリ16及びヘッドプーリ17のテーパ形状外筒における大径側端部の直径よりも大きく設定される。例えば押さえプーリ21のテーパ外筒における大径側端部の直径は例えば29mm、テーパ外筒における小径側端部の直径は例えば22.9mmに設定される。

0061

上述したように、テールプーリ16及びヘッドプーリ17のテーパ形状外筒における小径側端部の直径は例えば6.3mm、テーパ形状外筒における大径側端部の直径は例えば21.9mmに設定される。また、ヘッドプーリ17のテーパ形状外筒の回転軸方向の長さは例えば510mmに設定される。このような比較的直径の細いテーパローラをカーブベルトコンベヤ装置に用いた場合には、回転軸が細い直径であることから、プーリ自体に撓みが発生する恐れがある。

0062

したがって、押さえプーリ21のテーパ外筒の回転軸方向の長さを、ヘッドプーリ17のテーパ形状外筒の回転軸方向の長さと同一の長さに設定し、押さえプーリ21のテーパ外筒の周面により扇形ベルト15をヘッドプーリ17のテーパ形状外筒の周面に押し付けることが望ましい。しかしながら、細いテーパローラを用いた場合には、押さえプーリ21をヘッドプーリ17の下方で保持することは設計上困難である。したがって、押さえプーリ21のテーパ外筒における回転軸方向の長さを、ヘッドプーリ17のテーパ形状外筒における回転軸方向の長さよりも短く設定する。つまり、ヘッドプーリ17のテーパ形状外筒における回転軸方向の長さが例えば510mmに設定される場合には、押さえプーリ21のテーパ外筒における回転軸方向の長さは、例えば200mmに設定される。

0063

次に、ヘッドプーリ17に対する押さえプーリ21の位置について説明する。ヘッドプーリ17に対して回転軸方向の長さが短い押さえプーリ21を用いる場合、扇形ベルト15の幅方向における中央部分に当接されるように、押さえプーリ21を配置することが一般的である。扇形ベルト15の幅方向における中央部分や、幅方向における中心から扇形ベルト15の要側にずらして押さえプーリ21を配置した場合には、エンドプーリ17の撓みの発生を抑えることができるものの、扇形ベルト15に発生する、外周から要方向への応力(例えば4.75kg)を複数のガイドホイールユニット20だけで受けた場合、上記応力は各ガイドホイールユニット20のそれぞれに分散するものの、その負担が大きい。したがって、本実施形態では、押さえプーリ21は、扇形ベルト15の外周縁部をヘッドプーリ17に押圧できる位置に配置する。これにより、ヘッドプーリ17が回転したときに、ヘッドプーリ17に巻き掛けられた扇形ベルト15とのすべりの発生を抑えることができる。また、この他に、ヘッドプーリ17に発生する撓みを抑えることができるとともに、ガイドホイールユニット20に対する、扇形ベルト17に発生する外周から要方向への応力の負担を抑えることができる。

0064

なお、本実施形態のカーブベルトコンベヤ装置10は、押さえプーリ21としてテーパローラを用いている。例えばカーブベルトコンベヤ装置10は、扇形ベルト15は幅方向の位置によって周速度が異なることから、複数の短プーリを並列位置したストレートプーリからなる押さえプーリを用いることが一般的である。しかしながら、このような押さえプーリは、扇形ベルトのベルト表面に短プーリが個別に当接されるので、ベルト表面が削れたことを示す削れ線が多数発生し、扇形ベルトの破損に繋がる。また、本実施形態のカーブベルトコンベヤ装置10では、食品や化粧品などを搬送物として搬送することを目的としていることから、衛生面上において、上述した問題が生じる押さえプーリを用いることはできない。したがって、本実施形態では、押さえプーリ21としてテーパローラを用いることで、上述した問題を解消し、また、扇形ベルト15の破損を抑制している。

0065

このように、本実施形態に例示したカーブベルトコンベヤ装置10では、駆動ユニット22の駆動により回転するヘッドプーリ17により扇形ベルト15を走行させたときに、ヘッドプーリ17に巻き掛けられた扇形ベルト15を、ヘッドプーリ17の下方に配置された押さえプーリ21によりヘッドプーリ17に向けて押圧しながら、テールプーリ16に向けて送り出す。したがって、テールプーリ16,ヘッドプーリ17に巻き掛けられた扇形ベルト15に発生する、扇形ベルト15の外周から要方向の応力を抑えることができる。

0066

また、扇形ベルト15の外周縁部に所定の角度間隔を空けてガイドホイールユニット20を複数配置している。例えば特定のガイドホイールユニット20の第3ガイドホイール43が、正常な位置よりも扇形ベルト15の外径方向外側に固定された場合には、対象となるガイドホイールユニット20の第3ガイドホイール43には、他のガイドホイールユニット20よりも過度の応力が掛かることになる。本実施形態では、ガイドホイールユニット20は、扇形ベルト15の外周から要方向への応力が第3ガイドホイール73に掛かるときには、第1及び第2ガイドホイール71,72を保持するブラケット76が撓み、その結果、他のガイドホイールユニット20に対しても扇形ベルト15からの応力を分散して掛けることができる。また、上述したように、押さえプーリ21によって扇形ベルト15に発生する扇形ベルト15の外周から要方向への応力が低減されることで、各ガイドホイールユニット20のそれぞれに掛かる応力を抑制できるので、ガイドホイールユニット20自体の破損や、扇形ベルト15の外周縁部の破損を防止することができる。

0067

本実施形態では、扇形ベルト15の往き側のベルト部分の外周縁部の裏側及び帰り側のベルト部分の外周縁部の裏側にそれぞれ当接されるガイドホイールとして、第1及び第2のガイドホイール71,72の2つのガイドホイールを並列配置し、これらガイドホイールとして転がり軸受けを用いた例を取り上げている。しかしながら、第1及び第2のガイドホイール71,72として用いられる転がり軸受けよりも広い幅を有するガイドホイールを用いることができる場合には、1つのガイドホイールでもよい。

0068

10…カーブベルトコンベヤ装置、15…扇形ベルト、16…テールプーリ,17…ヘッドプーリ、20…ガイドホイールユニット、21…押さえプーリ、42,53…テークアップユニット、71…第1のガイドホイール、72…第2のガイドホイール、73…第3のガイドホイール、74…第4のガイドホイール、95…肉厚縁部、95a…隆起部、96…締結部材、97…プランジャー、98…グロメット

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