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技術 表示物

出願人 大日本印刷株式会社
発明者 鈴木裕行谷口幸夫
出願日 2014年8月4日 (6年5ヶ月経過) 出願番号 2014-158944
公開日 2016年3月17日 (4年9ヶ月経過) 公開番号 2016-035537
状態 特許登録済
技術分野 表札、パネル等 照明広告以外の広告
主要キーワード 対物センサ 反射型赤外線センサ 壁面設置 各板状体 端縁部同士 南中高度 幾何学的条件 理解のしやすさ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年3月17日)のものです。
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図面 (6)

課題

外光入射方向が変化する場合であっても、十分な透光性を確保しながら、観察者が良好な表示対象を観察することができる表示物を提供する。

解決手段

一軸方向に配列された複数の板状体を備え、各板状体は、表示を行うための表示面と、当該表示面に平行であって前記一軸方向と直交する回転軸と、を有し、前記表示面は、前記一軸方向に対して傾斜しており、または、前記一軸方向に対して垂直であり、各板状体を各々の回転軸回り回転駆動する回転駆動機構が設けられており、前記表示面は、供給される電圧に応じて所望の表示を行うディスプレイからなり、前記回転駆動機構により各板状体が各々の回転軸周りに回転駆動される際に、前記ディスプレイは、前記表示面のうち或る角度方向から観察可能可視領域の大きさを画定し、それに対応する表示対象要素を前記可視領域に表示し、前記表示対象要素の組み合わせで表示対象が形成される。

概要

背景

外光入射方向と観察者からの観察方向との相違を利用して、或る角度方向から入射する光を透過させながら、当該或る角度方向とは異なる別の角度方向からの視線を遮ることができる採光および遮視装置が知られている。このような採光および遮視装置の一例として、ブラインド目隠しルーバー等が挙げられる。採光および遮視装置は、通常、一軸方向に配列された複数の板状体を備えており、各板状体は、一軸方向に対して傾斜している。

概要

外光の入射方向が変化する場合であっても、十分な透光性を確保しながら、観察者が良好な表示対象を観察することができる表示物を提供する。一軸方向に配列された複数の板状体を備え、各板状体は、表示を行うための表示面と、当該表示面に平行であって前記一軸方向と直交する回転軸と、を有し、前記表示面は、前記一軸方向に対して傾斜しており、または、前記一軸方向に対して垂直であり、各板状体を各々の回転軸回り回転駆動する回転駆動機構が設けられており、前記表示面は、供給される電圧に応じて所望の表示を行うディスプレイからなり、前記回転駆動機構により各板状体が各々の回転軸周りに回転駆動される際に、前記ディスプレイは、前記表示面のうち或る角度方向から観察可能可視領域の大きさを画定し、それに対応する表示対象要素を前記可視領域に表示し、前記表示対象要素の組み合わせで表示対象が形成される。

目的

本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、外光の入射方向が変化する場合であっても、十分な透光性を確保しながら、観察者が良好な表示対象を観察することができる表示物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1軸方向に配列された複数の板状体を備え、各板状体は、表示を行うための表示面と、当該表示面に平行であって前記第1軸方向と直交する回転軸と、を有し、前記表示面は、前記第1軸方向に対して傾斜しており、または、前記第1軸方向に対して垂直であり、各板状体を各々の回転軸回り回転駆動する回転駆動機構が設けられており、前記表示面は、供給される電圧に応じて所望の表示を行うディスプレイからなり、前記回転駆動機構により各板状体が各々の回転軸周りに回転駆動される際に、前記ディスプレイは、前記表示面のうち或る角度方向から観察可能可視領域の大きさを画定し、それに対応する表示対象要素を前記可視領域に表示し、前記表示対象要素の組み合わせで表示対象が形成されるようになっていることを特徴とする表示物

請求項2

各板状体のうち前記回転軸の軸線方向における一端部には、前記表示面に平行であって前記回転軸の軸線方向と直交する第2軸方向における隣り合う板状体の重なり量を検出可能な対物センサが設けられており、前記ディスプレイは、前記対物センサによる検出結果に基づいて、前記表示面のうち前記或る角度方向から観察可能な可視領域の大きさを画定するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の表示物。

請求項3

前記回転駆動機構は、前記表示面の前記第1軸方向に対する傾斜角度を検出可能であり、前記ディスプレイは、前記回転駆動機構による検出結果に基づいて、前記表示面のうち前記或る角度方向から観察可能な可視領域の大きさを画定するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の表示物。

請求項4

各板状体は、前記表示面に対向する反射面を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示物。

技術分野

0001

本発明は、十分な透光性を確保しながら所定の表示機能を発揮することができる表示物に関する。

背景技術

0002

外光入射方向と観察者からの観察方向との相違を利用して、或る角度方向から入射する光を透過させながら、当該或る角度方向とは異なる別の角度方向からの視線を遮ることができる採光および遮視装置が知られている。このような採光および遮視装置の一例として、ブラインド目隠しルーバー等が挙げられる。採光および遮視装置は、通常、一軸方向に配列された複数の板状体を備えており、各板状体は、一軸方向に対して傾斜している。

発明が解決しようとする課題

0003

ところで、十分な透光性を確保しながら所定の表示機能を発揮することができる表示物があれば、例えば、建物窓ガラス屋外に面するパネル面上に設置される広告看板としての用途において、極めて有用である。しかしながら、そのような表示物は知られていない。

0004

本件発明者は、当初、前述した採光および遮視装置の複数の板状体に、所定の表示対象印刷することで、十分な透光性を確保しながら所定の表示機能を発揮することができると考えた。具体的には、例えば、各板状体のうち或る角度方向から観察可能可視領域にそれぞれ表示対象要素を印刷することで、十分な透光性を確保しながら、観察者が当該或る角度方向から装置を観察する時に、表示対象要素の組み合わせによる良好な表示対象を観察することができる。

0005

しかしながら、時間帯季節に応じて入射方向が変化する太陽光のような外光に対して十分な透光性を確保するためには、外光の入射方向に応じて各板状体の傾斜角度を適宜変化させる必要があるが、各板状体の傾斜角度を変化させることで、表示面のうち前記或る角度方向から観察可能な可視領域の大きさも変化するため、当該可視領域の大きさと印刷された表示対象要素の大きさとが対応しなくなる。その結果、観察者が前記或る角度方向から装置を観察する時に、隣り合う表示対象要素同士が離間して表示対象内に余計な空白領域が挿入されたり、隣り合う表示対象要素同士が重なり合って表示対象の一部が欠損してしまう、という問題がある。すなわち、この装置では、外光の入射方向が変化する場合に、十分な透光性を確保することと、観察者が良好な表示対象を観察することと、を両立できないという問題がある。

0006

本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、外光の入射方向が変化する場合であっても、十分な透光性を確保しながら、観察者が良好な表示対象を観察することができる表示物を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明による表示物は、
第1軸方向に配列された複数の板状体を備え、
各板状体は、表示を行うための表示面と、当該表示面に平行であって前記第1軸方向と直交する回転軸と、を有し、
前記表示面は、前記第1軸方向に対して傾斜しており、または、前記第1軸方向に対して垂直であり、
各板状体を各々の回転軸回り回転駆動する回転駆動機構が設けられており、
前記表示面は、供給される電圧に応じて所望の表示を行うディスプレイからなり、
前記回転駆動機構により各板状体が各々の回転軸周りに回転駆動される際に、前記ディスプレイは、前記表示面のうち或る角度方向から観察可能な可視領域の大きさを画定し、それに対応する表示対象要素を前記可視領域に表示し、前記表示対象要素の組み合わせで表示対象が形成されるようになっている。

0008

本発明による表示物において、
各板状体のうち前記回転軸の軸線方向における一端部には、前記表示面に平行であって前記軸線方向と直交する第2軸方向における隣り合う板状体の重なり量を検出可能な対物センサが設けられており、
前記ディスプレイは、前記対物センサによる検出結果に基づいて、前記表示面のうち前記或る角度方向から観察可能な可視領域の大きさを画定するようになっていてもよい。

0009

本発明による表示物において、
前記回転駆動機構は、前記表示面の前記第1軸方向に対する傾斜角度を検出可能であり、
前記ディスプレイは、前記回転駆動機構による検出結果に基づいて、前記表示面のうち前記或る角度方向から観察可能な可視領域の大きさを画定するようになっていてもよい。

0010

本発明による表示物において、各板状体は、前記表示面に対向する反射面を有していてもよい。

発明の効果

0011

本発明によれば、外光の入射方向が変化する場合であっても、十分な透光性を確保しながら、観察者が良好な表示対象を観察することができる表示物を提供することができる。

図面の簡単な説明

0012

図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、表示物を示す斜視図である。
図2は、図1の表示物のA−A線に沿った断面図である。
図3は、図1の表示物における板状体を示す平面図である。
図4(a)は、図1の表示物において、各板状体の表示面が或る角度方向に対して第1角度をなす場合に、表示面のうち当該或る角度方向から観察可能な可視領域に表示される表示対象要素を説明するための図である。図4(b)は、図1の表示物において、各板状体の表示面が或る角度方向に対して第2角度をなす場合に、表示面のうち当該或る角度方向から観察可能な可視領域に表示される表示対象要素を説明するための図である。
図5(a)は、図4(a)の表示対象要素の組み合わせで表示される表示対象を示す図である。図5(b)は、図4(b)の表示対象要素の組み合わせで表示される表示対象を示す図である。

実施例

0013

以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。

0014

本明細書において、「シート」、「フィルム」、「パネル」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「シート」はフィルムやパネルとも呼ばれ得るような部材も含む概念である。また、本明細書において、「シート面(フィルム面、パネル面)」とは、対象となるシート状の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材の平面方向と一致する面のことを指す。さらに、本明細書において、シート状(フィルム状、パネル状)の部材に対して用いる「法線方向」とは、当該部材のシート面への法線方向のことを指す。

0015

図1は、本発明の一実施の形態による表示物10を示す斜視図である。図2は、図1の表示物10のA−A線に沿った断面図である。

0016

本実施の形態の表示物10は、様々な用途で利用可能であり、例えば、屋外看板道路情報掲示板建築物外壁面などで用いられる数m〜数十mサイズの大型パネル用途や、ポスター、標識、建築物の内壁面などで用いられる数十cm〜数mサイズの中型パネル用途などを例示することができる。

0017

図1および図2に示すように、表示物10は、第1軸方向d1に配列された複数(図示された例では5つ)の板状体12a〜12eを備えている。図示された例では、表示物10は、建物の窓ガラス11の屋外に面するパネル面11s上に配置されている。第1軸方向d1は、パネル面11sと平行であり、パネル面11sの法線方向ndに対して直交している。図示された例では、第1軸方向d1が鉛直方向と平行であり、パネル面11sの法線方向ndが水平方向と平行である。

0018

各板状体12a〜12eは、例えば木材または樹脂から形成されている。第1軸方向d1およびパネル面11sの法線方向ndの両方に平行な主切断面図2における紙面)において各板状体12a〜12eの延びる方向を、第2軸方向d2と呼ぶと、各板状体12a〜12eの第2軸方向d2の長さは、例えば1cm以上であり、より具体的には、例えば30cm〜50cm程度である。また、第1軸方向d1における板状体12a〜12eの配列ピッチ、すなわち隣り合う板状体12a〜12eの中心間隔は、例えば10cm以上であり、より具体的には、例えば30cm〜50cm程度である。なお、図示された例では、各板状体12a〜12eは、互いに同一に構成されている。

0019

各板状体12a〜12eは、互いに対向する一対の主面として、第1面21および第2面22を有している。このうち第1面21には、表示を行うための表示面24が設けられている。表示面24は、より詳しくは、供給される電圧に応じて所望の表示を行うディスプレイ23から構成されている。ディスプレイ23は、不図示の電源電気的に接続されている。表示面24が表示する表示対象としては、図形、パターンデザイン色彩、絵、写真キャラクターなどの絵柄イメージ)や、文字マーク数字などの情報を例示することができる。

0020

図1および図2に示すように、表示面24は、第1軸方向d1に対して傾斜しており、図示された例では、窓ガラス11のパネル面11sに対して傾斜している。

0021

より詳しくは、図2に示すように、表示面24は、第1軸方向d1において一側(図示された例では、図2における上側であって、鉛直方向における上側)に位置する一端部が、第1軸方向d1において他側(図示された例では、図2における下側であって、鉛直方向における下側)に位置する他端部よりも、パネル面11sの法線方向ndにおいて窓ガラス11から離間するように、パネル面11sに対して傾斜している。図2から理解され得るように、このような表示面24を有する板状体12a〜12eによれば、パネル面11sの法線方向ndに対して他側(下側)に傾斜した或る角度方向(以下、第2角度方向D21という)に向けて、表示面24から光が出射しやすくなる。したがって、表示面24からの表示機能は、法線方向ndに対して他側に傾斜した第2角度方向D21から観察される時に、効果的に発揮され得る。一方、パネル面11sの法線方向ndに対して一側(上側)に傾斜した別の角度方向(以下、第1角度範囲AR1内の角度方向D11という)から表示物10へ入射する光は、板状体12a〜12eによって遮られにくく、隣り合う板状体12a〜12eの間の空間を通過してパネル面11sに導きやすくなる。

0022

このような傾向を強化する観点から、第1軸方向d1およびパネル面11sの法線方向ndの両方に平行な主切断面(図2における紙面)において、表示面24は、第1軸方向d1における一側(上側)から他側(下側)に向けて、段階的または連続的に、パネル面11sの法線方向ndにおいてパネル面11sに接近していくことが好ましい。図示された例では、第1軸方向d1およびパネル面11sの法線方向ndの両方に平行な主切断面(図2における紙面)において、表示面24は、第1軸方向d1における一側(上側)から他側(下側)に向けて、連続的に一定の傾斜の程度で、パネル面11sの法線方向ndにおいてパネル面11sに接近していく。このような表示面24を有する板状体12a〜12eによれば、パネル面11sの法線方向ndに対して他側(下側)に傾斜した第2角度方向D21に向けて、表示面24から光が出射しやすくなる。したがって、表示面24からの表示機能は、法線方向ndに対して他側に傾斜した第2角度方向D21から観察される時に、効果的に発揮され得る。一方、パネル面11sの法線方向ndに対して一側(上側)に傾斜した第1角度範囲AR1内の角度方向D11から表示物10へ入射する光は、板状体12a〜12eによって遮られにくく、隣り合う板状体12a〜12eの間の空間を通過してパネル面11sに導きやすくなる。

0023

なお、本実施の形態では、表示面24は、第1軸方向d1に対して傾斜しているが、これに限定されず、表示面24は、第1軸方向d1に対して垂直であってもよい。
図1に示すように、各板状体12a〜12eは、その配列方向である第1軸方向d1に対して交差する方向に直線状に延びている。とりわけ図示された例において、各板状体12a〜12eは、第1軸方向d1およびパネル面11sの法線方向ndの両方と直交する第3軸方向d3に、直線状に延びている。これにより、表示面24からの表示機能は、第3軸方向d3にわたって連続して発揮され得る。

0024

また、図2に示すように、複数の板状体12a〜12eは、第2角度方向D21から表示物10が観察される時に隣り合う板状体12a〜12e同士が部分的に重なり合うような位置関係で、第1軸方向d1に配列されている。なお、本明細書において「部分的に重なり合う」とは、少なくとも一部が重なり合うことを意味し、全体が重なり合うこと、および、端縁部同士が重なり合うこと(すなわち端縁部同士が接すること)をも含む概念を意味する。このような配列により、観察者が第2角度方向D21から表示物10を観察する時に、表示面24からの表示機能は、第1軸方向d1にわたって連続して発揮され得る。

0025

図1および図2に示すように、各板状体12a〜12eは、表示面24に平行であって第1軸方向d1と直交する回転軸13を有しており、各板状体12a〜12eを各々の回転軸13回りに回転駆動する回転駆動機構14が設けられている。図示された例では、回転軸13は、第3軸方向d3と平行であり、パネル面11sの法線方向ndと直交している。

0026

より詳しくは、回転軸13は、各板状体12a〜12eの第3軸方向d3における両端部から第3軸方向d3と平行に突出しており、不図示の支持フレームにより軸受を介して回転可能に支持されている。回転駆動機構14は、例えばモータであり、ギアベルト等の不図示の動力伝達手段を介して各板状体12a〜12eの回転軸13に接続されている。なお、回転駆動機構14のモータは、各板状体12a〜12e毎に別個に設けられていてもよいし、単一のモータが各板状体12a〜12eに共通に設けられていてもよい。

0027

回転駆動機構14の回転駆動力が不図示の動力伝達手段を介して各板状体12a〜12eの回転軸13に伝達されることにより、各板状体12a〜12eは各々の回転軸13回りに回転駆動されるようになっている。回転駆動機構14によって各板状体12a〜12eが各々の回転軸13回りに回転駆動されることにより、各板状体12a〜12eのパネル面11sに対する傾斜方向を、外光の入射方向に合わせて調整することができる。これにより、窓ガラス11のパネル面11sに導かれる光の入射角度範囲を、高い自由度で調整し、且つ、広角化することが可能となり、入射方向が変化する太陽光のような外光に対して十分な透光性を確保することができる。

0028

ところで、図2から理解され得るように、回転駆動機構14により各板状体12a〜12eが各々の回転軸13回りに回転駆動される際に、隣り合う板状体12a〜12eの第2軸方向d2における重なり量が変化し、その結果、各板状体12a〜12eの表示面24のうち第2角度方向D21から観察可能な可視領域70の大きさが変化する。

0029

本実施の形態では、図3に示すように、表示面24を構成するディスプレイ23の第3軸方向d3における一端部に、第2軸方向d2に延びる対物センサ27が設けられている。対物センサ27は、例えば反射型赤外線センサであり、第2軸方向d2における複数の位置から第1面21の法線方向と平行に赤外線を出射するとともに隣接する板状体の第2面22で反射した赤外線を受光することで、隣り合う板状体12a〜12eの第2軸方向d2における重なり量を検出できるようになっている。

0030

また、各板状体12a〜12eのディスプレイ23は、回転駆動機構14により各板状体12a〜12eが回転駆動される際に、対物センサ27の検出結果を読み出し、当該検出結果に基づいて、表示面24における表示を変更するようになっている。より詳しくは、各板状体12a〜12eのディスプレイ23は、回転駆動機構14により各板状体12a〜12eが回転駆動される際に、対物センサ27による検出結果に基づいて、第2角度方向D21から観察可能な可視領域70の大きさを画定し、それに対応する表示対象要素を当該可視領域70に表示するようになっている。

0031

一例として、各板状体12a〜12eの表示面24が第2角度方向D21に対して第1角度θ1または第2角度θ2をなす場合における表示面24の表示について説明する。

0032

図4(a)は、各板状体12a〜12eの表示面24が第2角度方向D21に対して第1角度θ1をなす場合に、第2角度方向D21から観察可能な可視領域701を示している。また、図4(b)は、各板状体12a〜12eの表示面24が第2角度方向D21に対して第2角度θ2をなす場合に、第2角度方向D21から観察可能な可視領域702を示している。

0033

図4(a)に示すように、各板状体12a〜12eの表示面24が第2角度方向D21に対して第1角度θ1をなす場合、各板状体12a〜12eのディスプレイ23は、対物センサ27による検出結果に基づいて、第2角度方向D21から観察可能な可視領域701の大きさを画定し、それに対応する表示対象要素301a〜301eを当該可視領域701に表示するようになっている。そして、図5(a)に示すように、各板状体12a〜12eの可視領域701が表示する表示対象要素301a〜301eの組み合わせにより、二次元的な表示対象301が形成されるようになっている。

0034

また、図4(b)に示すように、各板状体12a〜12eの表示面24が第2角度方向D21に対して第2角度θ2をなす場合、各板状体12a〜12eのディスプレイ23は、対物センサ27による検出結果に基づいて、第2角度方向D21から観察可能な可視領域701の大きさを画定し、それに対応する表示対象要素302a〜302eを当該可視領域702に表示するようになっている。そして、図5(b)に示すように、各板状体12a〜12eの可視領域702が表示する表示対象要素302a〜302eの組み合わせにより、二次元的な表示対象302が形成されるようになっている。

0035

このように、回転駆動機構14により各板状体12a〜12eが各々の回転軸13周りに回転駆動される際に、各板状体12a〜12eのディスプレイ23が、第2角度方向D21から観察可能な可視領域701、702の大きさを画定し、それに対応する表示対象要素301a〜301e、302a〜302eを当該可視領域701、702に表示することで、観察者が第2角度方向D21から表示物10を観察する時に、表示対象要素301a〜301e、302a〜302eの組み合わせで良好な表示対象301、302を観察することができ、隣り合う表示対象要素同士が離間して表示対象内に余計な空白領域が挿入されたり、隣り合う表示対象要素同士が部分的に重なり合って表示対象の一部が欠損する、という問題が防止される。

0036

本実施の形態では、図2に示すように、各板状体12a〜12eの第2面22には、反射面25が設けられている。反射面25は、一例として、高い反射率を有する材料からなる薄膜によって形成されている。反射面25は、第1角度範囲AR1内の角度方向D11より更に一側(上側)に傾斜した角度方向から第2面22に向けて入射する光を反射して、パネル面11sに誘導する。したがって、第2面22に反射面25を設けることにより、パネル面11sに導かれる光の入射角度範囲に相当する第1角度範囲AR1を広角化することができる。

0037

次に、以上のような表示物10の作用について説明する。

0038

本実施の形態による表示物10は、複数の板状体12a〜12eの配列方向である第1軸方向d1が鉛直方向と平行になるように配置される。より詳しくは、各板状体12a〜12eが、パネル面11sの法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側(上側)に傾斜するように、すなわち、各板状体12a〜12eの第1軸方向d1において一側に位置する一端部が、鉛直方向における上側に位置し、各板状体12a〜12eの第1軸方向d1において他側に位置する他端部が、鉛直方向における下側に位置するように、表示物10が配置される。

0039

各板状体12a〜12eの表示面24がパネル面11sの法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側(上側)に傾斜していることで、当該法線方向ndに対して第1軸方向d1における他側(下側)に傾斜した第2角度方向D21に向けて、表示面24から光が出射しやすい。したがって、表示面24からの表示機能は、法線方向ndに対して他側に傾斜した第2角度方向D21から観察される時に、効果的に発揮され得る。

0040

一方、各板状体12a〜12eの表示面24がパネル面11sの法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側(上側)に傾斜しているため、当該法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側(上側)に傾斜した第1角度範囲AR1内の角度方向D11から表示物10に入射する光を、隣り合う板状体12a〜12eの間の空間に取り込むことが可能である。隣り合う板状体12a〜12eの間の空間に取り込まれた光は、隣り合う板状体12a〜12eの間の空間を進行してパネル面11sに導かれる。

0041

ところで、発明が解決しようとする課題の欄でも言及したように、時間帯や季節に応じて入射方向が変化する太陽光のような外光に対して十分な透光性を確保するためには、外光の入射方向に応じて各板状体12a〜12eの傾斜角度を変化させる必要があるが、各板状体12a〜12eの傾斜角度を変化させることで、表示面24のうち第2角度方向D21から観察可能な可視領域70の大きさも変化する。そのため、表示面24に表示対象要素が印刷されている場合、各板状体12a〜12eの傾斜角度を変化させると、表示面24の可視領域70の大きさと印刷された表示対象要素の大きさとが対応しなくなる。その結果、観察者が第2角度方向D21から表示装置を観察する時に、隣り合う表示対象要素同士が離間して表示対象内に余計な空白領域が挿入されたり、隣り合う表示対象要素同士が重なり合って表示対象の一部が欠損してしまう、という問題がある。

0042

一方、本実施の形態では、各板状体12a〜12eが回転駆動機構14により回転軸13回りに回転駆動される際に、各板状体12a〜12eのディスプレイ23は、対物センサ27による検出結果に基づいて、表示面24のうち第2角度方向D21から観察可能な可視領域70の大きさを画定し、それに対応する表示対象要素を当該可視領域70に表示する。

0043

具体的には、例えば、各板状体12a〜12eの表示面24が第2角度方向D21に対して第1角度θ1をなす場合、各板状体12a〜12eのディスプレイ23は、対物センサ27による検出結果に基づいて、第2角度方向D21から観察可能な可視領域701の大きさを画定し、それに対応する表示対象要素301a〜301eを当該可視領域701に表示する。これにより、観察者が第2角度方向D21から表示物10を観察する時に、表示対象要素301a〜301eの組み合わせにより、二次元的な表示対象301が良好に観察される。また、例えば、各板状体12a〜12eの表示面24が第2角度方向D21に対して第2角度θ2をなす場合、各板状体12a〜12eのディスプレイ23は、対物センサ27による検出結果に基づいて、第2角度方向D21から観察可能な可視領域702の大きさを画定し、それに対応する表示対象要素302a〜302eを当該可視領域702に表示する。これにより、観察者が第2角度方向D21から表示物10を観察する時に、表示対象要素302a〜302eの組み合わせにより、二次元的な表示対象302が良好に観察される。

0044

すなわち、本実施の形態では、各板状体12a〜12eが回転駆動機構14により回転軸13回りに回転駆動される際に、各板状体12a〜12eの表示面24のうち第2角度方向D21から観察可能な可視領域70の大きさが変化するが、ディスプレイ23が、対物センサ27による検出結果に基づいて、可視領域70の大きさに対応するように表示対象要素の大きさを適宜変化させることで、隣り合う表示対象要素同士が離間して表示対象内に余計な空白領域が挿入されたり、隣り合う表示対象要素同士が部分的に重なり合って表示対象の一部が欠損すること無く、表示対象要素の組み合わせによる表示対象を良好に観察することが可能である。したがって、本実施の形態によれば、外光の入射方向が変化する場合であっても、十分な透光性を確保することと、観察者が良好な表示対象を観察することと、を両立することができる。

0045

以上のように、本実施の形態によれば、複数の板状体12a〜12eが第1軸方向d1に配列されており、各板状体12a〜12eを各々の回転軸13回りに回転駆動する回転駆動機構14が設けられている。このため、外光の入射方向が変化する場合であっても、回転駆動機構14により各板状体12a〜12eが各々の回転軸13回りに回転され、外光の入射方向に応じて各板状体12a〜12eの傾斜角度が変化されることで、十分な透光性を確保することができる。

0046

また、本実施の形態によれば、各板状体12a〜12eの表示面24は、供給される電圧に応じて所望の表示を行うディスプレイ23からなり、回転駆動機構14により各板状体12a〜12eが各々の回転軸13周りに回転駆動される際に、ディスプレイ23は、表示面24のうち或る角度方向(第2角度方向D21)から観察可能な可視領域70の大きさを画定し、それに対応する表示対象要素を当該可視領域70に表示し、当該表示対象要素の組み合わせで表示対象が形成されるようになっている。このため、各板状体12a〜12eが回転駆動機構14により回転される際に、各板状体12a〜12eの表示面24のうち第2角度方向D21から観察可能な可視領域70の大きさが変化するが、ディスプレイ23が、可視領域70の大きさに対応するように表示対象要素の大きさを適宜変化させることで、観察者が第2角度方向D21から表示物10を観察する時、隣り合う表示対象要素同士が離間して表示対象内に余計な空白領域が挿入されたり、隣り合う表示対象要素同士が部分的に重なり合って表示対象の一部が欠損すること無く、表示対象要素の組み合わせによる表示対象を良好に観察することができる。

0047

すなわち、本実施の形態によれば、光の入射方向が変化する場合であっても、十分な透光性を確保しながら、観察者が良好な表示対象を観察することができる表示物10を提供することができる。

0048

とりわけ、本実施の形態による表示物10では、表示物10を透過される光の入射角度範囲である第1角度範囲AR1が、鉛直方向における上側に傾斜した方向に設定され、表示面24を観察し得る第2角度方向D21が、鉛直方向における下側に傾斜した方向に設定されている。この場合、典型的な利用として想定される壁面設置の広告看板としての用途において、表示物10を目線よりも高い位置に設置する場合に有効である。観察者は、鉛直方向における上側に見上げながら表示物10を観察するため、鉛直方向における下側に傾斜した第2角度方向D21から表示面24に表示される表示対象を観察することができる。一方、太陽光は、時間帯や季節に応じて入射方向が変化するが、鉛直方向における下側に傾斜した方向、あるいは、略水平方向に進みながら表示物10に入射する。このため、太陽光は、時間帯や季節に応じて入射方向が変化しても、鉛直方向における上側に傾斜した第1角度範囲AR1内の角度方向D11から隣り合う板状体12a〜12eの間の空間を通過して窓ガラス11のパネル面11sへ向かうことができる。

0049

また、本実施の形態によれば、各板状体12a〜12eの第2面22には、反射面25が設けられているため、第1角度範囲AR1内の角度方向D11より更に上側に傾斜した角度方向から第2面22に向けて入射する光を反射して、窓ガラス11のパネル面11sに誘導することができる。これにより、パネル面11sに導かれる光の入射角度範囲に相当する第1角度範囲AR1を広角化することができる。

0050

ところで、下記の表1は、世界の幾つかの国の主要な都市における季節ごとの南中高度(°)を示している。使用が想定される国の主要な都市における春分秋分の南中高度が第1角度範囲AR1に含まれることが好ましい。その国で有効に使用できる可能性が高いからである。例えば、使用されることが想定される国が日本の場合は、54°から56°までの高度が第1角度範囲AR1に含まれるようにすればよい。さらに、49°から61°までの高度が第1角度範囲AR1に含まれるようにすれば、世界の多くの国で有効に使用できる可能性が高いため、好ましい。また、使用が想定される国の主要な都市における夏至の南中高度から冬至の南中高度までが第1角度範囲AR1に含まれることがさらに好ましい。その国で一年を通して有効に使用できる可能性が高いからである。例えば、使用されることが想定される国が日本の場合は、31°から79°までの高度が第1角度範囲AR1に含まれるようにすればよい。さらに、25°から84°までの高度が第1角度範囲AR1に含まれるようにすれば、世界の多くの国で有効に使用できる可能性が高いため、好ましい。なお、所望の高度が第1角度範囲AR1に含まれることを容易にするために、第1角度範囲AR1の角度範囲が45°程度以上連続していることが好ましい。もっとも、表示物10を傾けて配置することによって、所望の高度を第1角度範囲AR1に含まれるようにすることも可能である。一方、第1角度範囲AR1の角度範囲の上限については、第2角度方向D21とのバランスで適宜設定すればよいが、135°程度未満とすることによって、本実施の形態の表示物10の特徴をより発揮させることができる。

0051

なお、本実施の形態では、ディスプレイ23は、対物センサ27による検出結果に基づいて、第2角度方向D21から観察可能な可視領域70の大きさを画定するようになっていたが、これに限定されない。例えば、回転駆動機構14のサーボモータが表示面24の第1軸方向d1に対する傾斜角度を検出可能となっており、ディスプレイ23は、回転駆動機構14のサーボモータによる検出結果を読み出して、当該検出結果に基づいて、第2角度方向D21から観察可能な可視領域70の大きさを画定するようになっていてもよい。

0052

また、本実施の形態では、表示物10は、建物の窓ガラス11のパネル面11s上に配置されていたが、これに限定されるものではない。例えば、表示物10は、壁面設置の太陽電池パネルのパネル面上に配置されていてもよい。

0053

10表示物
11窓ガラス
11sパネル面
12a〜12e板状体
21 第1面
22 第2面
23ディスプレイ
24 表示面
25反射面
27対物センサ
301、302表示対象
301a〜301e、302a〜302e表示対象要素
70、71、72可視領域
d1 第1軸方向
d2 第2軸方向
d3 第3軸方向
AR1 第1角度範囲
D11 第1角度範囲内の角度方向
D21 或る角度方向(第2角度方向)

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