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技術 画像処理装置、医用画像診断装置、及び画像処理方法

出願人 キヤノンメディカルシステムズ株式会社
発明者 大内啓之橋本新一
出願日 2015年7月10日 (4年11ヶ月経過) 出願番号 2015-138293
公開日 2016年3月3日 (4年3ヶ月経過) 公開番号 2016-028683
状態 特許登録済
技術分野 超音波診断装置 磁気共鳴イメージング装置 イメージ分析 放射線診断機器 画像処理
主要キーワード 加算平均値 PACS 表面データ 可搬型メディア 任意断面 表示出力装置 パラレル接続 セグメンテーション処理
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年3月3日)のものです。
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図面 (16)

課題

画像処理装置において、対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を操作者提示すると共に、対象物と対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報とを漏れなく視認させるための操作者による3次元画像回転操作を省略させて操作者の操作負担を軽減させること。

解決手段

画像処理装置10は、処理回路11を備える。前記処理回路11は、対象物の形態を表す第1ボリュームデータと、前記対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を表す第2ボリュームデータと、を取得し、前記第1ボリュームデータにおける前記対象物の位置に、前記第2ボリュームデータにおける前記情報を付加する。

概要

背景

X線CT(computed tomography)装置は、心臓血管形態情報を含む3次元データとして、造影法を用いた場合の造影CTボリュームデータを生成する。画像処理装置は、造影CTボリュームデータに基づいて、冠状動脈を含む冠状動脈ボリュームデータを抽出し、冠状動脈ボリュームデータを3次元画像として表示する。この表示により、操作者は、心臓の冠状動脈の狭窄部位視認することが可能となる。

超音波診断装置は、心臓壁心内膜心筋層心外膜)の形態情報を含む複数フレームの3次元データ(心臓壁ボリュームデータ)を生成する。画像処理装置は、複数フレームの心臓壁ボリュームデータを解析して心機能情報(壁運動情報)を算出することで、心機能情報の程度に応じてマッピングされた心機能ボリュームデータを生成し、心機能ボリュームデータを3次元画像として表示する。この表示により、心機能情報の程度を定量化することが可能となる。

さらに、冠状動脈ボリュームデータと、心機能ボリュームデータとを位置合わせして合成表示する画像処理装置が知られている。画像処理装置は、冠状動脈ボリュームデータと心機能ボリュームデータとを位置合わせした上で合成ボリュームデータを合成して、3次元画像として表示する。操作者は、3次元画像の表示に基づいて、冠状動脈ボリュームデータに含まれる血管の狭窄部位と、心機能ボリュームデータに含まれる心機能低下部位との位置関係を容易に把握できる。よって、合成ボリュームデータの3次元画像の表示は、治療の必要性判断治療部位の判断に有効である。

また、冠状動脈ボリュームデータに基づく血管の狭窄部位と、心機能ボリュームデータに基づく心機能低下部位(心臓の壁運動の異常部位)との関連性を示す合成ボリュームデータを合成して、MPR(multi−planar reconstruction)画像として表示する画像処理装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。

概要

画像処理装置において、対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を操作者に提示すると共に、対象物と対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報とを漏れなく視認させるための操作者による3次元画像の回転操作を省略させて操作者の操作負担を軽減させること。画像処理装置10は、処理回路11を備える。前記処理回路11は、対象物の形態を表す第1ボリュームデータと、前記対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を表す第2ボリュームデータと、を取得し、前記第1ボリュームデータにおける前記対象物の位置に、前記第2ボリュームデータにおける前記情報を付加する。

目的

効果

実績

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請求項1

対象物の形態を表す第1ボリュームデータと、前記対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を表す第2ボリュームデータと、を取得し、前記第1ボリュームデータにおける前記対象物の位置に、前記第2ボリュームデータにおける前記情報を付加する処理回路を設けた画像処理装置

請求項2

前記対象物は、心臓を栄養する冠状動脈であり、前記情報は、前記心臓の機能を示す心機能情報である、請求項1に記載の画像処理装置。

請求項3

前記対象物は、頭部血管であり、前記情報は、脳の機能を示す脳機能情報である、請求項1に記載の画像処理装置。

請求項4

前記情報は、前記対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する前記第2ボリュームデータの輝度情報である、請求項1に記載の画像処理装置。

請求項5

前記処理回路は、前記第1ボリュームデータにおける前記冠状動脈に、前記第2ボリュームデータにおける前記心機能情報を対応付け、前記冠状動脈の位置に、前記冠状動脈に対応付けられた前記心機能情報を付加する、請求項2に記載の画像処理装置。

請求項6

前記処理回路は、前記第1ボリュームデータにおける前記冠状動脈を示すボクセル毎に前記第2ボリュームデータにおける領域を決定し、前記ボクセル毎に決定された領域における心機能情報を、前記ボクセル毎に対応付ける、請求項5に記載の画像処理装置。

請求項7

前記処理回路は、前記第1ボリュームデータと前記第2ボリュームデータとの位置を合わせ、位置合わせ後の前記第1ボリュームデータにおける前記冠状動脈を示す前記ボクセル毎の、位置合わせ後の前記第2ボリュームデータからの距離に応じて、前記冠状動脈を示す前記ボクセル毎に前記第2ボリュームデータにおける前記領域を決定する、請求項6に記載の画像処理装置。

請求項8

前記処理回路は、前記位置合わせ後の前記第2ボリュームデータの複数ボクセルの中から、前記冠状動脈の芯線を示すボクセル毎に1ボクセルを決定し、前記冠状動脈の前記芯線を示す前記ボクセル毎に対応する前記冠状動脈に、前記決定された1ボクセルがもつ心機能情報を対応付け、前記冠状動脈の位置に、前記対応付けられた心機能情報が付加された第3ボリュームデータを生成する、請求項7に記載の画像処理装置。

請求項9

前記処理回路は、前記位置合わせ後の前記第2ボリュームデータの複数ボクセルの中から、前記冠状動脈の芯線を示すボクセル毎に各ボクセルから一定距離内にある複数ボクセルを決定し、前記冠状動脈の前記芯線を示す前記ボクセル毎に対応する前記冠状動脈に、前記決定された前記複数ボクセルがもつ複数の心機能情報の平均値を対応付け、前記冠状動脈の位置に、前記対応付けられた心機能情報が付加された第3ボリュームデータを生成する、請求項7に記載の画像処理装置。

請求項10

前記処理回路は、前記第2ボリュームデータとしての表面データから、前記冠状動脈を示すボクセル毎に前記表面データにおける領域を決定し、前記ボクセル毎に決定された領域における心機能情報を、前記ボクセル毎に対応付ける、請求項5に記載の画像処理装置。

請求項11

前記処理回路は、前記第1ボリュームデータにおける前記冠状動脈に、前記第1ボリュームデータの心時相と略同一の心時相の第2ボリュームデータにおける前記心機能情報を対応付ける、請求項5に記載の画像処理装置。

請求項12

前記処理回路は、前記冠状動脈の位置に、前記対応付けられた心機能情報が付加された第3ボリュームデータを3次元画像又は断面画像として表示部に表示させる、請求項5に記載の画像処理装置。

請求項13

前記心機能情報は、心臓壁に関する機能情報である、請求項5に記載の画像処理装置。

請求項14

前記心機能情報は、数値情報、又は、前記数値情報に基づいて割り振られた色の属性情報を含む、請求項13に記載の画像処理装置。

請求項15

対象物の撮像を行なうことで、前記対象物の形態を表す第1ボリュームデータと、前記対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を表す第2ボリュームデータとのうち一方のデータを生成する撮像部と、処理回路と、を備え、前記処理回路は、前記第1ボリュームデータと、前記第2ボリュームデータとのうち他方のデータを取得し、前記第1ボリュームデータにおける前記対象物の位置に、前記第2ボリュームデータにおける前記情報を付加する医用画像診断装置

請求項16

前記対象物は、心臓を栄養する冠状動脈であり、前記情報は、前記心臓の機能を示す心機能情報である、請求項15に記載の医用画像診断装置。

請求項17

前記対象物は、頭部血管であり、前記情報は、脳の機能を示す脳機能情報である、請求項15に記載の医用画像診断装置。

請求項18

前記情報は、前記対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する前記第2ボリュームデータの輝度情報である、請求項15に記載の医用画像診断装置。

請求項19

前記処理回路は、前記第1ボリュームデータにおける前記冠状動脈に、前記第2ボリュームデータにおける前記心機能情報を対応付け、前記冠状動脈の位置に、前記冠状動脈に対応付けられた前記心機能情報を付加する、請求項16に記載の医用画像診断装置。

請求項20

対象物の形態を表す第1ボリュームデータと、前記対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を表す第2ボリュームデータと、を記憶部から取得し、前記第1ボリュームデータにおける前記対象物の位置に、前記第2ボリュームデータにおける前記情報を付加することで第3ボリュームデータを生成し、前記第3ボリュームデータを画像として表示部に表示させる画像処理方法

技術分野

0001

本発明の一態様は、診断画像を生成する画像処理装置医用画像診断装置、及び画像処理方法に関する。

背景技術

0002

X線CT(computed tomography)装置は、心臓血管形態情報を含む3次元データとして、造影法を用いた場合の造影CTボリュームデータを生成する。画像処理装置は、造影CTボリュームデータに基づいて、冠状動脈を含む冠状動脈ボリュームデータを抽出し、冠状動脈ボリュームデータを3次元画像として表示する。この表示により、操作者は、心臓の冠状動脈の狭窄部位視認することが可能となる。

0003

超音波診断装置は、心臓壁心内膜心筋層心外膜)の形態情報を含む複数フレームの3次元データ(心臓壁ボリュームデータ)を生成する。画像処理装置は、複数フレームの心臓壁ボリュームデータを解析して心機能情報(壁運動情報)を算出することで、心機能情報の程度に応じてマッピングされた心機能ボリュームデータを生成し、心機能ボリュームデータを3次元画像として表示する。この表示により、心機能情報の程度を定量化することが可能となる。

0004

さらに、冠状動脈ボリュームデータと、心機能ボリュームデータとを位置合わせして合成表示する画像処理装置が知られている。画像処理装置は、冠状動脈ボリュームデータと心機能ボリュームデータとを位置合わせした上で合成ボリュームデータを合成して、3次元画像として表示する。操作者は、3次元画像の表示に基づいて、冠状動脈ボリュームデータに含まれる血管の狭窄部位と、心機能ボリュームデータに含まれる心機能低下部位との位置関係を容易に把握できる。よって、合成ボリュームデータの3次元画像の表示は、治療の必要性判断治療部位の判断に有効である。

0005

また、冠状動脈ボリュームデータに基づく血管の狭窄部位と、心機能ボリュームデータに基づく心機能低下部位(心臓の壁運動の異常部位)との関連性を示す合成ボリュームデータを合成して、MPR(multi−planar reconstruction)画像として表示する画像処理装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0006

特開2009−160235号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、血管の狭窄部位と心機能低下部位との関連性を示す合成ボリュームデータを表示する特許文献1によると、心機能情報であるStrain値閾値より大きい心機能低下部位と冠状動脈との距離が操作者に提示されるが、Strain値自体を操作者に提示することはできない。また、心機能低下部位と判断するためのStrain値の閾値次第で心機能低下部位であるか否かが判断され、閾値次第で心機能低下部位と冠状動脈との距離が変動してしまうので、特許文献1では適切な1の閾値の設定が困難である。

0008

また、冠状動脈ボリュームデータと心機能ボリュームデータとを位置合わせした上で合成ボリュームデータを合成する従来技術によると、表示される3次元画像では、3次元画像の視線方向の奥の血管の狭窄部位が手前の心機能低下部位に表示上隠れてしまい、操作者は、奥の血管の狭窄部位が視認できない。操作者が奥の血管の狭窄部位を視認し、血管の狭窄部位や心機能低下部位を漏れなく視認するためには、表示された3次元画像に対して操作者が回転操作(視線方向の回転操作)を繰り返さなければならない。その操作が、操作者の負担となっていた。

課題を解決するための手段

0009

本実施形態に係る画像処理装置は、上述した課題を解決するために、処理回路及びメモリを備え、前記処理回路は、対象物の形態を表す第1ボリュームデータと、前記対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を表す第2ボリュームデータと、を取得し、前記第1ボリュームデータにおける前記対象物の位置に、前記第2ボリュームデータにおける前記情報を付加する。

0010

本実施形態に係る医用画像診断装置は、上述した課題を解決するために、対象物の撮像を行なうことで、前記対象物の形態を表す第1ボリュームデータと、前記対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を表す第2ボリュームデータとのうち一方のデータを生成する撮像部と、処理回路と、メモリと、を備え、前記処理回路は、前記第1ボリュームデータと、前記第2ボリュームデータとのうち他方のデータを取得し、前記第1ボリュームデータにおける前記対象物の位置に、前記第2ボリュームデータにおける前記情報を付加する。

0011

本実施形態に係る画像処理方法は、上述した課題を解決するために、対象物の形態を表す第1ボリュームデータと、前記対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を表す第2ボリュームデータと、を記憶部から取得し、前記第1ボリュームデータにおける前記対象物の位置に、前記第2ボリュームデータにおける前記情報を付加することで第3ボリュームデータを生成し、前記第3ボリュームデータを画像として表示部に表示させる。

図面の簡単な説明

0012

第1及び第2実施形態に係る画像処理装置が設置される画像処理システムの構成例を示す図。
第1実施形態に係る画像処理装置の機能を示すブロック図。
冠状動脈ボリュームデータに基づく3次元画像の一例を示す図。
心機能ボリュームデータに基づく3次元画像の一例を示す図。
(A),(B)は、空間座標が一致された冠状動脈ボリュームデータ及び心機能ボリュームデータの一例を示す図。
第3ボリュームデータに基づく3次元画像の一例を示す図。
第2実施形態に係る画像処理装置の機能を示すブロック図。
従来のMPR画像を示す図。
第3ボリュームデータに基づくMPR画像の一例を示す図。
第3ボリュームデータに基づく表示画像の一例を示す図。
第3及び第4実施形態に係る医用画像診断装置が設置される画像処理システムの構成例を示す図。
第3実施形態に係る医用画像診断装置の機能を示すブロック図。
第4実施形態に係る医用画像診断装置の機能を示すブロック図。
頭部ボリュームデータに基づく3次元画像の一例を示す図。
第3ボリュームデータに基づく3次元画像の一例を示す図。

実施例

0013

本実施形態に係る画像処理装置、医用画像診断装置、及び画像処理方法について、添付図面を参照して説明する。

0014

(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る画像処理装置が設置される画像処理システムの構成例を示す図である。

0015

図1は、画像処理システム1を示す。画像処理システム1は、第1医用画像診断装置8と、第2医用画像診断装置9と、第1実施形態に係る画像処理装置10とによって構成される。以下、画像処理装置10が、2個の医用画像診断装置8,9から異なる種別のボリュームデータを取得する場合について説明する。しかしながら、画像処理装置10が、単一の第1医用画像診断装置8(又は、第2医用画像診断装置9)から異なる種別のボリュームデータを取得する構成であってもよい。

0016

第1医用画像診断装置8としては、対象物の形態を表す第1ボリュームデータ、例えば、心臓血管のうち心臓を栄養する冠状動脈(冠動脈)の形態情報を少なくとも含む3次元データ(心臓ボリュームデータ)を生成可能なX線CT装置、MRI(magnetic resonance imaging)装置などが挙げられる。以下、第1医用画像診断装置8としてX線CT装置が用いられる場合について説明する。

0017

第2医用画像診断装置9としては、対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を表す第2ボリュームデータ、例えば、心臓壁のうち心内膜及び心外膜の形態情報を少なくとも含む複数フレームの3次元データ(心臓壁ボリュームデータ)を生成可能な超音波診断装置、MRI装置、及び核医学診断装置などが挙げられる。以下、第2医用画像診断装置9として超音波診断装置が用いられる場合について説明する。

0018

画像処理システム1のX線CT装置8、超音波診断装置9、及び画像処理装置10は、LAN(local area network)などのネットワークNにより互いに通信可能である。なお、X線CT装置8、超音波診断装置9、及び画像処理装置10はPACS(picture archiving and communication system)経由での接続も可能である。

0019

X線CT装置8は、コンピュータベースとして構成される。X線CT装置8は、スキャナ(図示しない)を制御して心臓ボリュームデータを生成する。そして、X線CT装置8は、心臓ボリュームデータをネットワークNを介して画像処理装置10に転送する。なお、X線CT装置8は、心臓ボリュームデータをPACS経由や、USB(universal serial bus)メモリやDVDなどの可搬型メディアでのデータ移動も可能である。ここで、心臓ボリュームデータは、造影法にて生成される場合もあるが、非造影法にて生成される場合もある。

0020

超音波診断装置9は、コンピュータをベースとして構成される。超音波診断装置9は、超音波プローブ(図示しない)を制御して複数フレームの心臓壁ボリュームデータを生成する。1列または1.5列の振動子を含む超音波プローブが用いられる場合、超音波プローブの振動子がその列方向に沿って機械的に揺動されることで3次元領域走査される。多列の振動子を含む超音波プローブが用いられる場合、電気的制御により3次元領域が走査される。そして、超音波診断装置9は、複数フレームの心臓壁ボリュームデータをネットワークNを介して画像処理装置10に転送する。なお、超音波診断装置9は、複数フレームの心臓壁ボリュームデータをPACS経由や、USBメモリやDVDなどの可搬型メディアでのデータ移動も可能である。

0021

画像処理装置10は、コンピュータをベースとして構成される。画像処理装置10は、大きくは、制御装置としての処理回路(processing circuitry)11、メモリ12、HDD(hard disc drive)13、IF(interface)14、入力部(入力回路)15、及び表示部(ディスプレイ)16等の基本的なハードウェアから構成される。処理回路11は、共通信号伝送路としてのバスを介して、画像処理装置10をそれぞれ構成する各ハードウェア構成要素相互接続されている。

0022

処理回路11は、専用又は汎用のCPU(central processing unit)又はMPU(micro processor unit)の他、特定用途向け集積回路ASIC:application specific integrated circuit)、及び、プログラマブル論理デバイスなどの回路を意味する。プログラマブル論理デバイスとしては、例えば、単純プログラマブル論理デバイス(SPLD:simple programmable logic device)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD:complex programmable logic device)、及び、フィールドプログラマブルゲートアレイFPGA:field programmable gate array)などの処理回路が挙げられる。処理回路11はメモリ12(又はHDD13)に記憶された、又は、処理回路11内に直接組み込まれたプログラム読み出し実行することで図2に示す機能を実現する。

0023

また、処理回路11は、単一の回路によって構成されてもよいし、複数の独立した回路を組み合わせによって構成されてもよい。後者の場合、プログラムを記憶するメモリ12は回路ごとに個別に設けられてもよいし、単一のメモリ12が複数の回路の機能に対応するプログラムを記憶するものであってもよい。

0024

メモリ12は、ROM(read only memory)及びRAM(random access memory)などを含む記憶装置である。メモリ12は、IPL(initial program loading)、BIOS(basicinput/output system)及びデータを記憶したり、処理回路11のワークメモリやデータの一時的な記憶に用いたりする機能を有する。

0025

HDD13は、磁性体を塗布又は蒸着した金属のディスク読み取り装置(図示しない)に着脱不能で内蔵されている構成をもつ記憶装置である。HDD13は、画像処理装置10にインストールされたプログラム(アプリケーションプログラムの他、OS(operating system)等も含まれる)や各種データを記憶する機能を有する。

0026

IF14は、パラレル接続仕様シリアル接続仕様に合わせたコネクタによって構成される。IF14は、各規格に応じた通信制御を行ない、電話回線を通じてネットワークNに接続することができる機能を有しており、これにより、画像処理装置10をネットワークN網に接続させる。

0027

入力部15としては、医師等の読影者(操作者)によって操作が可能なキーボード及びマウス等によって構成される。入力部15の操作に従った入力信号はバスを介して処理回路11に送られる。

0028

表示部16は、液晶ディスプレイやOLED(organic light emitting diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成され、処理回路11の制御に従って、生成された画像データを表示する。

0029

図2は、第1実施形態に係る画像処理装置10の機能を示すブロック図である。

0030

処理回路11によってプログラムが実行されることによって、画像処理装置10は、抽出機能111、解析機能112、位置合わせ機能113、機能情報対応付け機能114、生成機能115、及び表示制御機能116として機能する。なお、機能111乃至116は、ソフトウェア的に機能する場合を例に挙げて説明するが、それら機能111乃至116の一部又は全部は、画像処理装置10にハードウェア的にそれぞれ設けられるものであってもよい。また、画像処理装置10は、可搬型メディアを装着可能なドライブ(図示しない)を具備する場合もある。

0031

処理回路11は、第1医用画像診断装置8から対象物の形態を表す第1ボリュームデータを取得し、第2医用画像診断装置9から対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を表す第2ボリュームデータを取得し、第1ボリュームデータにおける対象物の位置に、第2ボリュームデータにおける情報を付加することができる。図2では、第1医用画像診断装置8としてのX線CT装置8から第1ボリュームデータとしての心臓ボリュームデータを取得し、第2医用画像診断装置9としての超音波診断装置9から心臓壁ボリュームデータ(又は、心臓壁ボリュームデータに心機能情報が付与された心機能ボリュームデータ)を取得する場合について説明する。

0032

その他、処理回路11は、第1ボリュームデータとしての心臓ボリュームデータ(又は、冠状動脈が抽出された冠状動脈ボリュームデータ)における血管の位置に、第2ボリュームデータにおける輝度情報腫瘍領域の輝度情報など)を付加する場合もある。

0033

抽出機能111は、X線CT装置8によって得られた心臓ボリュームデータをIF14を介して取得する。そして、抽出機能111は、心臓ボリュームデータに対してセグメンテーション処理を行なうことで、心臓ボリュームデータから冠状動脈を少なくとも含む冠状動脈ボリュームデータ(第1ボリュームデータ)を抽出する。抽出機能111は、セグメンテーション処理として従来の一般的な手法を用いる。

0034

図3は、冠状動脈ボリュームデータに基づく3次元画像の一例を示す図である。

0035

図3は、大動脈及び冠状動脈を含む冠状動脈ボリュームデータをレンダリング処理して得られる3次元画像を示す。3次元画像には、大動脈A1と、冠状動脈A2とが含まれる。

0036

図2の説明に戻って、解析機能112は、超音波診断装置9によって得られた複数フレームの心臓壁ボリュームデータをIF14を介して取得する。そして、解析機能112は、複数フレームの心臓壁ボリュームデータを解析して心機能情報(壁運動情報)を算出することで、複数時相の心機能ボリュームデータ(第2ボリュームデータ)を取得する。

0037

解析機能112は、複数時相の心機能ボリュームデータとしての複数時相の心機能表面データを取得してもよい。心機能情報は、2フレーム間の心臓壁ボリュームデータを用いた追跡処理により得られる心臓壁に関する機能情報(数値情報、及び、数値情報に基づいて割り振られた色の属性情報色相情報明度情報、及び彩度情報の少なくとも1の情報)を含む)である。追跡処理ではパターンマッチング等の従来の手法が用いられる。これにより、心臓壁の心内膜や心外膜の局所の心機能情報が算出される。具体的には、心機能情報として心臓壁の歪み(Strain)などが挙げられるが、これに限定されるものではない。心機能情報は、例えば、心臓壁の変位(Displacement)、速度(Velocity)など、追跡処理によって算出可能なパラメータであってもよい。

0038

心機能ボリュームデータは、心臓壁ボリュームデータの心内膜もしくは心外膜の3次元輪郭情報に、心機能情報が付与されたデータである。なお、解析機能112は、超音波診断装置9に備えられてもよい。

0039

図4は、心機能ボリュームデータに基づく3次元画像の一例を示す図である。

0040

図4は、心機能ボリュームデータをレンダリングサーフェスレンダリング)処理して得られる3次元画像を示す。図4に示す3次元画像は、心臓壁ボリュームデータの各ボクセルに、心機能情報としての数値情報の程度に応じた3色相(青色B、赤色R、橙色O)の色が適用された心機能ボリュームデータに基づくものである。図4では便宜上、心臓壁ボリュームデータの各ボクセルに3色相の色が適用される場合が表現されている。しかしながらその場合に限定されるものではなく、心臓壁ボリュームデータの各ボクセルに、1色相及び複数明度(又は彩度)のうち心機能情報としての数値情報の程度や色の属性情報に応じた色が適用されてもよく、また、複数色相及び複数明度(又は彩度)のうち心機能情報としての数値情報の程度や色の属性情報に応じた色が適用されてもよい。

0041

図2の説明に戻って、位置合わせ機能113は、心臓ボリュームデータと、心臓壁ボリュームデータとの位置合わせを行なって空間座標を一致させる。位置合わせ機能113は、例えば、心臓ボリュームデータに基づくMPR画像と、心臓壁ボリュームデータに基づくMPR画像を重ね合わせて表示し、MPR断面位置を移動、回転等の手動操作して同じ断面になるように位置合わせすることで両者の3次元位置を一致させる。また、例えば、位置合わせ機能113は、パターンマッチング等の従来技術を用いて自動的に3次元の位置合わせを行なう。

0042

なお、位置合わせ機能113は、心臓ボリュームデータと心臓壁ボリュームデータとの位置合わせを行なう場合、例えば、心臓ボリュームデータの空間座標に心臓壁ボリュームデータの空間座標を換算してもよいし、心臓壁ボリュームデータの空間座標に心臓ボリュームデータの空間座標を換算してもよいし、基準となる空間座標に心臓ボリュームデータと心臓壁ボリュームデータとの空間座標を換算してもよい。また、心臓ボリュームデータと心臓壁ボリュームデータとの画像収集時に既に各ボリュームデータの空間座標が一致されている場合であれば、画像処理装置10に位置合わせ機能113は不要である。

0043

機能情報対応付け機能114は、空間座標が一致されていない心臓ボリュームデータ及び心臓壁ボリュームデータと、それらボリュームデータの空間座標の相対位置関係を示す情報とを入力する。又は、機能情報対応付け機能114は、位置合わせ機能113による位置合わせで空間座標が一致された、又は、画像収集時に既に空間座標が一致された心臓ボリュームデータ及び心臓壁ボリュームデータを入力する。

0044

そして、機能情報対応付け機能114は、機能情報対応付け機能114への入力情報に基づいて、心臓ボリュームデータから抽出した冠状動脈ボリュームデータにおける冠状動脈(表面)に、心臓壁ボリュームデータを解析して作成した心機能ボリュームデータにおける心機能情報を対応付ける。すなわち、機能情報対応付け機能114は、冠状動脈ボリュームデータにおける冠状動脈を示すボクセル毎に心機能ボリュームデータにおける領域を決定し、ボクセル毎に決定された領域における心機能情報を、ボクセル毎に対応付ける。機能情報対応付け機能114は、冠状動脈ボリュームデータにおける冠状動脈を示すボクセル毎に、冠状動脈ボリュームデータの心時相と略同一の心時相の心機能ボリュームデータにおける心機能情報を対応付けてもよいし、心機能が最も弱い時相の心機能情報を対応付けてもよい。また、機能情報対応付け機能114は、位置合わせ後の第1ボリュームデータにおける冠状動脈を示すボクセル毎の、心機能ボリュームデータからの距離に応じて、冠状動脈を示すボクセル毎に心機能ボリュームデータにおける領域を決定することが好適である。

0045

空間座標が一致された冠状動脈ボリュームデータ及び心機能ボリュームデータが機能情報対応付け機能114に入力される場合には、機能情報対応付け機能114は、心機能ボリュームデータの複数ボクセルの中から、冠状動脈ボリュームデータにおける冠状動脈の芯線を示す複数ボクセルの各ボクセルから最も近い1ボクセルを決定する。その場合、機能情報対応付け機能114は、冠状動脈の芯線を示す各ボクセルに対応する冠状動脈を示すボクセルに、決定された1ボクセルがもつ心機能情報を対応付ける。冠状動脈の芯線を示す各ボクセルに対応する冠状動脈を示すボクセルとは、例えば、冠状動脈の芯線を示す各ボクセルを含む芯線断面と、冠状動脈の表面とが一致する位置のボクセルである。

0046

空間座標が一致された冠状動脈ボリュームデータ及び心機能ボリュームデータは、同一座標空間において3次元座標値をもつ。そのため、機能情報対応付け機能114は、冠状動脈ボリュームデータに含まれる冠状動脈の芯線を示す所要ボクセルと心機能ボリュームデータの複数ボクセルとの間の3次元距離をそれぞれ算出することで、所要ボクセルから最も近い心機能ボリュームデータ上のボクセルを決定することができる。そして、機能情報対応付け機能114は、所要ボクセルから最も近い心機能ボリュームデータ上のボクセルがもつ心機能情報を、所要ボクセルに対応する冠状動脈を示すボクセルに対応付けることができる。

0047

ここで、冠状動脈ボリュームデータに含まれる冠状動脈の芯線は、冠状動脈の座標情報を基に抽出される、冠状動脈の中心を通る曲線中心線)である。冠状動脈の座標情報からの冠状動脈の中心線の抽出方法は従来の任意の手法を適用して行なうことができる。例えば、中心線の抽出方法の一例としては、冠状動脈を一定間隔で切断したときのそれぞれの断面における内壁の重心を計算し、スプライン補間などを用いてそれぞれの重心を曲線で結ぶ方法などを用いる。

0048

また、冠状動脈ボリュームデータに含まれる冠状動脈の芯線を示す複数ボクセルは、等間隔であってもよいし、不等間隔であってもよい。また、冠状動脈ボリュームデータに含まれる冠状動脈の芯線を示す複数ボクセルは任意に変更されることも可能である。

0049

図5(A),(B)は、空間座標が一致された冠状動脈ボリュームデータ及び心機能ボリュームデータの一例を示す図である。

0050

図5(A)は、空間座標が一致された冠状動脈ボリュームデータ及び心機能ボリュームデータの全体図を示す。図5(B)は、空間座標が一致された冠状動脈ボリュームデータ及び心機能ボリュームデータの一部拡大図を示す。図5(B)には、冠状動脈ボリュームデータに含まれる冠状動脈A2の芯線C上の複数ボクセルP1〜P5を示す。そして、心機能ボリュームデータのうち、複数ボクセルP1〜P5から3次元座標上で最も近いボクセルQ1〜Q5がそれぞれ決定される。

0051

ここで、心機能ボリュームデータの複数ボクセルの中から、冠状動脈ボリュームデータに含まれる冠状動脈の芯線を示す複数ボクセルの各ボクセルから最も近い1ボクセル及びその周辺ボクセルが決定されてもよい。その場合、冠状動脈の芯線を示す各ボクセルに、決定された1ボクセル及びその周辺ボクセルがもつ複数の心機能情報の平均値が対応付けられる。この場合、平均値は、単純加算平均値であってもよいし、距離に応じた重み付け平均値であってもよい。

0052

また、心機能ボリュームデータの複数ボクセルの中から、冠状動脈ボリュームデータに含まれる冠状動脈の芯線を示す複数ボクセルの各ボクセルから一定距離内にある複数ボクセルが決定されてもよい。その場合、冠状動脈の芯線を示す各ボクセルに、決定された複数ボクセルがもつ複数の心機能情報の平均値が対応付けられる。この場合、平均値は、単純加算平均値であってもよいし、距離に応じた重み付け平均値であってもよい。

0053

図2の説明に戻って、生成機能115は、冠状動脈ボリュームデータにおける冠状動脈の位置に、機能情報対応付け機能114によって冠状動脈に対応付けされた心機能情報を付加することで第3ボリュームデータを生成する。冠状動脈ボリュームデータに含まれる冠状動脈を示すボクセルはボクセル値CT値)を保持しているので、生成機能115は、冠状動脈を示すボクセル値を、心機能情報としての数値情報の程度や色の属性情報に応じたボクセル値に置換する。

0054

表示制御機能116は、生成機能115によって生成された第3ボリュームデータをレンダリング処理して3次元画像として表示部16に表示させる。

0055

図6は、第3ボリュームデータに基づく3次元画像の一例を示す図である。

0056

図6は、図3に示す冠状動脈を示すボクセル値が、図4に対応する3色相(青色B、赤色R、橙色O)の色を表現するためのボクセル値に置換されることで生成された第3ボリュームデータに基づく3次元画像を示す。図6に示す3次元画像によれば、操作者は、3次元画像の回転操作なしに、3次元的に走行する冠状動脈の形態情報の全体と、心機能情報とを同時に視認できる。

0057

図6に示す3次元画像の表示によると、冠状動脈の形態情報と心機能情報とが、ともに冠状動脈の形態を用いて表現される。よって、ストレイン値が急激に下がっている場所があれば、そこが狭窄もしくは閉塞しており血流心筋に行き届いていない可能性があり、詳細に診断、治療すべき血管であると判断が可能である。また、操作者は、従来のように3次元画像の裏側を見るために3次元画像を回転操作する必要がなく、冠状動脈の形態情報及び心機能情報を容易に把握可能である。

0058

第1実施形態に係る画像処理装置10及び画像処理方法によると、Strain値などの心機能情報自体を操作者に提示することができる。また、第1実施形態に係る画像処理装置10及び画像処理方法によると、血管の狭窄部位や心機能低下部位を漏れなく視認させるための操作者による3次元画像の回転操作(視線方向の回転操作)を省略できるので、操作者の操作負担を軽減させることができる。

0059

(第2実施形態)
第2実施形態に係る画像処理装置(図7に図示する画像処理装置10A)の構成は、図1に示す画像処理装置10と同等であるので、説明を省略する。

0060

図7は、第2実施形態に係る画像処理装置10Aの機能を示すブロック図である。

0061

処理回路11によってプログラムが実行されることによって、画像処理装置10Aは、抽出機能111、解析機能112、位置合わせ機能113、機能情報対応付け機能114、生成機能115、及び表示制御機能116Aとして機能する。なお、機能111乃至116Aは、ソフトウェア的に機能する場合を例に挙げて説明するが、それら機能111乃至116Aの一部又は全部は、画像処理装置10Aにハードウェア的にそれぞれ設けられるものであってもよい。また、画像処理装置10Aは、可搬型メディアを装着可能なドライブ(図示しない)を具備する場合もある。

0062

図7では、図2と同様に、第1医用画像診断装置8としてのX線CT装置8から第1ボリュームデータとしての心臓ボリュームデータ(又は、冠状動脈が抽出された冠状動脈ボリュームデータ)を取得し、第2医用画像診断装置9としての超音波診断装置9から心臓壁ボリュームデータ(又は、心臓壁ボリュームデータに心機能情報が付与された心機能ボリュームデータ)を取得する場合について説明する。

0063

図7に示す画像処理装置10Aにおいて、図2に示す画像処理装置10と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。

0064

表示制御機能116Aは、生成機能115によって生成された第3ボリュームデータに基づく任意断面断面画像(MPR画像)や、断面画像を含む表示画像を表示部16に表示させる。

0065

図8は、従来のMPR画像を示す図である。

0066

図8に示す従来のMPR画像は、冠状動脈の芯線に沿って生成されたMPR画像であり、一般的に「curved MPR」と呼ばれているものである。図8に示す従来のMPR画像は通常、CT値を保持している。

0067

図9は、第3ボリュームデータに基づくMPR画像の一例を示す図である。

0068

図9は、冠状動脈を示すボクセル値が、図4に対応する3色相(青色B、赤色R、橙色O)の色を表現するためのボクセル値に置換されることで生成された第3ボリュームデータに基づくMPR画像を示す。図9に示すMPR画像によれば、操作者は、3次元的に走行する冠状動脈の形態情報の全体と、心機能情報とを同時に視認できる。

0069

図9に示すMPR画像の表示により、冠状動脈の形状、特に太さが分かるMPR画像の冠状動脈を示すボクセルに、そのボクセルがもつ心機能情報、例えばStrain値の程度に応じたボクセル値が付加されるため、操作者は、狭窄の有無、機能障害の有無を一目で把握することができる。

0070

図10は、第3ボリュームデータに基づく表示画像の一例を示す図である。

0071

図10は、冠状動脈を示すボクセル値が、図4に対応する3色相(青色B、赤色R、橙色O)の色を表現するためのボクセル値に置換されることで生成された第3ボリュームデータに基づくMPR画像(図9に示すMPR画像)に、冠状動脈を示すボクセル値に対応する心機能情報、例えばStrain値のグラフが重ねられてなる表示画像を示す。図10に示す表示画像の表示により、操作者は、図9に示すMPR画像の表示による効果に加え、Strain値の分布を視認することができ、より詳細に機能障害の程度を把握することができる。

0072

第2実施形態に係る画像処理装置10A及び画像処理方法によると、Strain値などの心機能情報自体を操作者に提示することができる。また、第2実施形態に係る画像処理装置10A及び画像処理方法によると、血管の狭窄部位や心機能低下部位を漏れなく視認させるための操作者による3次元画像の回転操作(視線方向の回転操作)を省略できるので、操作者の操作負担を軽減させることができる。

0073

(第3実施形態)
第3実施形態に係る医用画像診断装置は、図2に示す画像処理装置10の構成要素111乃至116を備えるものである。以下、図2に示す画像処理装置10の構成要素111乃至116を、心臓ボリュームデータを生成可能な医用画像診断装置としてのX線CT装置58(図11に図示)に備える場合について説明するが、それらを複数フレームの心臓壁ボリュームデータを生成可能な医用画像診断装置としての超音波診断装置59(図11に図示)に備える場合であってもよい。

0074

図11は、第3実施形態に係る医用画像診断装置が設置される画像処理システムの構成例を示す図である。

0075

図11は、画像処理システム51を示す。画像処理システム51は、第3実施形態に係る医用画像診断装置としての第1医用画像診断装置58と、第2医用画像診断装置59とによって構成される。以下、第1医用画像診断装置58が、他の第2医用画像診断装置59から、第1医用画像診断装置58で生成されるボリュームデータとは異なる種別のボリュームデータを取得する場合について説明する。しかしながら、単一の第1医用画像診断装置58が、異なる種別のボリュームデータを生成する構成であってもよい。

0076

第1医用画像診断装置58としては、対象物の形態を表す第1ボリュームデータ、例えば、心臓ボリュームデータを生成可能なX線CT装置、MRI装置などが挙げられる。以下、第1医用画像診断装置58としてX線CT装置が用いられる場合について説明する。

0077

第2医用画像診断装置59としては、対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を表す第2ボリュームデータ、例えば、複数フレームの心臓壁ボリュームデータを生成可能なX線CT装置、超音波診断装置、MRI装置、及び核医学診断装置などが挙げられる。以下、第2医用画像診断装置59として超音波診断装置が用いられる場合について説明する。

0078

画像処理システム51のX線CT装置58及び超音波診断装置59は、LANなどのネットワークNにより互いに通信可能である。なお、X線CT装置58及び超音波診断装置59はPACS経由での接続も可能である。

0079

X線CT装置58は、大きくは、制御装置としての処理回路61、メモリ62、HDD63、IF64、入力部65、表示部66、及びスキャナ67等の基本的なハードウェアから構成される。処理回路61は、共通信号伝送路としてのバスを介して、X線CT装置58をそれぞれ構成する各ハードウェア構成要素に相互接続されている。

0080

超音波診断装置59は、コンピュータをベースとして構成される。超音波診断装置59は、超音波プローブ(図示しない)を制御して複数フレームの心臓壁ボリュームデータを生成する。1列または1.5列の振動子を含む超音波プローブが用いられる場合、超音波プローブの振動子がその列方向に沿って機械的に揺動されることで3次元領域が走査される。多列の振動子を含む超音波プローブが用いられる場合、電気的制御により3次元領域が走査される。そして、超音波診断装置59は、複数フレームの心臓壁ボリュームデータをネットワークNを介してX線CT装置58に転送する。なお、超音波診断装置59は、複数フレームの心臓壁ボリュームデータをPACS経由や、USBメモリやDVDなどの可搬型メディアでのデータ移動も可能である。

0081

X線CT装置58の処理回路61は、図1に示す処理回路11と同様の構成をもつ制御装置である。処理回路61は、メモリ62に記憶しているプログラムを実行する。又は、処理回路61は、HDD63に記憶しているプログラム、ネットワークNから転送されIF64で受信されてHDD63にインストールされたプログラム等を、メモリ62にロードして実行する機能を有する。

0082

メモリ62は、図1に示すメモリ12と同様の記憶装置である。メモリ62は、IPL、BIOS及びデータを記憶したり、処理回路61のワークメモリやデータの一時的な記憶に用いたりする機能を有する。

0083

HDD63は、図1に示すHDD13と同様の構成をもつ記憶装置である。HDD63は、X線CT装置58にインストールされたプログラム(アプリケーションプログラムの他、OS等も含まれる)や各種データを記憶する機能を有する。

0084

IF64は、図1に示すIF14と同様に構成される。IF64は、各規格に応じた通信制御を行ない、電話回線を通じてネットワークNに接続することができる機能を有しており、これにより、X線CT装置58をネットワークN網に接続させる。

0085

入力部65としては、図1に示す入力部15と同様に構成される。入力部65の操作に従った入力信号はバスを介して処理回路61に送られる。

0086

表示部66としては、図1に示す表示部16と同様に構成される。

0087

スキャナ67は、処理回路61による制御の下、心臓ボリュームデータを生成する。ここで、心臓ボリュームデータは、造影法にて生成される場合もあるが、非造影法にて生成される場合もある。

0088

図12は、第3実施形態に係る医用画像診断装置の機能を示すブロック図である。

0089

処理回路61によってプログラムが実行されることによって、医用画像診断装置としてのX線CT装置58は、解析機能112、位置合わせ機能113、機能情報対応付け機能114、生成機能115、表示制御機能116、及び抽出機能117として機能する。なお、機能112乃至117は、ソフトウェア的に機能する場合を例に挙げて説明するが、それら機能112乃至117の一部又は全部は、X線CT装置58にハードウェア的にそれぞれ設けられるものであってもよい。また、X線CT装置58は、可搬型メディアを装着可能なドライブ(図示しない)を具備する場合もある。

0090

処理回路61は、対象物の形態を表す第1ボリュームデータと、対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を表す第2ボリュームデータとのうち一方のデータを生成し、医用画像診断装置から第1ボリュームデータと第2ボリュームデータとのうち他方のデータを取得し、第1ボリュームデータにおける対象物の位置に、第2ボリュームデータにおける情報を付加することができる。図12では、スキャナ67で第1ボリュームデータとしての心臓ボリュームデータを生成し、第2医用画像診断装置59としての超音波診断装置59から心臓壁ボリュームデータ(又は、心臓壁ボリュームデータに心機能情報が付与された心機能ボリュームデータ)を取得する場合について説明する。

0091

その他、処理回路61は、第1ボリュームデータとしての心臓ボリュームデータ(又は、冠状動脈が抽出された冠状動脈ボリュームデータ)における血管の位置に、第2ボリュームデータにおける輝度情報(腫瘍領域の輝度情報など)を付加する場合もある。

0092

なお、図12において、図2に示す部材と同様の部材には同一符号を付して説明を省略する。

0093

抽出機能117は、スキャナ67によって生成された心臓ボリュームデータを取得する。そして、抽出機能117は、抽出機能111(図2に図示)と同様に、心臓ボリュームデータに対してセグメンテーション処理を行なうことで、心臓ボリュームデータから冠状動脈を少なくとも含む冠状動脈ボリュームデータ(第1ボリュームデータ)を抽出する。

0094

そして、表示制御機能116によって、3次元画像(図6に図示)が表示部66に表示される。

0095

第3実施形態に係る医用画像診断装置(X線CT装置58)によると、Strain値などの心機能情報自体を操作者に提示することができる。また、第3実施形態に係る医用画像診断装置によると、血管の狭窄部位や心機能低下部位を漏れなく視認させるための操作者による3次元画像の回転操作(視線方向の回転操作)を省略できるので、操作者の操作負担を軽減させることができる。

0096

(第4実施形態)
第4実施形態に係る医用画像診断装置は、図7に示す画像処理装置10Aの構成要素111乃至116Aを備えるものである。以下、図7に示す画像処理装置10Aの構成要素111乃至116Aを、心臓ボリュームデータを生成可能な医用画像診断装置としてのX線CT装置58A(図13に図示)に備える場合について説明するが、それらを複数フレームの心臓壁ボリュームデータを生成可能な医用画像診断装置としての超音波診断装置59(図13に図示)に備える場合であってもよい。また、第4実施形態に係る医用画像診断装置としてのX線CT装置58A(図13に図示)の構成は、図11に示すX線CT装置58と同等であるので、説明を省略する。

0097

図13は、第4実施形態に係る医用画像診断装置の機能を示すブロック図である。

0098

処理回路61によってプログラムが実行されることによって、医用画像診断装置としてのX線CT装置58Aは、解析機能112、位置合わせ機能113、機能情報対応付け機能114、生成機能115、表示制御機能116A、及び抽出機能117として機能する。なお、機能112乃至117は、ソフトウェア的に機能する場合を例に挙げて説明するが、それら機能112乃至117の一部又は全部は、X線CT装置58Aにハードウェア的にそれぞれ設けられるものであってもよい。また、X線CT装置58Aは、可搬型メディアを装着可能なドライブ(図示しない)を具備する場合もある。

0099

図13では、図12と同様に、スキャナ67で第1ボリュームデータとしての心臓ボリュームデータ(又は、冠状動脈が抽出された冠状動脈ボリュームデータ)を生成し、第2医用画像診断装置59としての超音波診断装置59から心臓壁ボリュームデータ(又は、心臓壁ボリュームデータに心機能情報が付与された心機能ボリュームデータ)を取得する場合について説明する。

0100

図13に示すX線CT装置58Aにおいて、図12に示すX線CT装置58と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。

0101

表示制御機能116Aは、生成機能115によって生成された第3ボリュームデータに基づく任意断面の断面画像(図9に図示)や、断面画像を含む表示画像(図10に図示)を表示部66に表示させる。

0102

第4実施形態に係る医用画像診断装置(X線CT装置58A)によると、Strain値などの心機能情報自体を操作者に提示することができる。また、第4実施形態に係る医用画像診断装置58Aによると、血管の狭窄部位や心機能低下部位を漏れなく視認させるための操作者による3次元画像の回転操作(視線方向の回転操作)を省略できるので、操作者の操作負担を軽減させることができる。

0103

(変形例)
第1〜第4実施形態では、第1ボリュームデータを冠状動脈ボリュームデータとし、第2ボリュームデータを心機能ボリュームデータとし、冠状動脈ボリュームデータにおける血管の位置に、心機能ボリュームデータにおける心機能情報を付加する場合について説明した。つまり、第1〜第4実施形態では、心臓の情報を含むボリュームデータを使って、対象物の位置に機能情報を付加する場合について説明した。しかしながら、本発明は、その場合に限定されるものではない。対象物の形態を表す第1ボリュームデータと、対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を表す第2ボリュームデータがありさえすれば、対象物の位置に情報を付加することが可能である。

0104

例えば、本発明は、第1ボリュームデータを、頭部血管の形態を表す頭部ボリュームデータとし、第2ボリュームデータを、脳の機能を表す脳機能ボリュームデータとし、頭部ボリュームデータにおける頭部血管の位置に、脳機能ボリュームデータにおける脳機能情報を付加する場合であってもよい。脳機能ボリュームデータは、例えば、第2医用画像診断装置9(第2医用画像診断装置59)としてのMRI装置において脳や脊髄の活動に関連した血流動態反応を視覚化する方法であるf−MRI(functional−MRI)を用いて得られる。

0105

図14は、頭部ボリュームデータに基づく3次元画像の一例を示す図である。図14は、図3の変形例である。

0106

図14は、頭部血管を含む頭部ボリュームデータをレンダリング処理して得られる3次元画像を示す。

0107

図15は、第3ボリュームデータに基づく3次元画像の一例を示す図である。図15は、図6の変形例である。

0108

図15は、図14に示す頭部血管を示すボクセル値が、3色相(青色B、赤色R、橙色O)の色を表現するためのボクセル値に置換されることで生成された第3ボリュームデータに基づく3次元画像を示す。図15に示す3次元画像によれば、操作者は、3次元画像の回転操作なしに、3次元的に走行する頭部血管の形態情報の全体と、脳機能情報とを同時に視認できる。

0109

図15に示す3次元画像の表示によると、頭部血管の形態情報と脳機能情報とが、ともに頭部血管の形態を用いて表現される。よって、操作者は、従来のように3次元画像の裏側を見るために3次元画像を回転操作する必要がなく、頭部血管の形態情報及び脳機能情報を容易に把握可能である。

0110

以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報を操作者に提示することができる。また、以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、対象物と対象物の位置とは空間的に異なる位置に対応する情報とを漏れなく視認させるための操作者による3次元画像の回転操作(視線方向の回転操作)を省略できるので、操作者の操作負担を軽減させることができる。

0111

以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

0112

1画像処理システム
8 第1医用画像診断装置(X線CT装置)
9 第2医用画像診断装置(超音波診断装置)
10,10A画像処理装置
11,61処理回路
15,65 入力部
16,66 表示部
51 画像処理システム
58 第1医用画像診断装置(X線CT装置)
59 第2医用画像診断装置(超音波診断装置)
111,117 抽出手段
112解析手段
113 位置合わせ手段
114心機能情報対応付け手段
115 生成手段
116,116A表示制御手段

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