図面 (/)

技術 表示物

出願人 大日本印刷株式会社
発明者 鈴木裕行谷口幸夫
出願日 2014年7月18日 (6年5ヶ月経過) 出願番号 2014-148147
公開日 2016年2月8日 (4年10ヶ月経過) 公開番号 2016-024322
状態 特許登録済
技術分野 照明広告以外の広告
主要キーワード 壁面設置 各板状体 端縁部同士 南中高度 幾何学的条件 理解のしやすさ 単位表示 屋外看板
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年2月8日)のものです。
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図面 (8)

課題

十分な透光性を確保しながら、観察者が良好な表示対象を観察することができる角度範囲広角化することができる表示物を提供する。

解決手段

第1軸方向に配列された複数の板状体を備え、各板状体の表示面は、第2軸方向に配列された複数の単位レンズと、複数の単位レンズに対向して位置している複数の単位表示面と、を有し、各単位表示面は、第1表示部分と第2表示部分とを有し、単位レンズは、第1表示部分からの光を屈折させて第1角度方向出射させ、第2表示部分からの光を屈折させて第2角度方向に出射させるようになっており、表示面のうち第1角度方向から観察可能な第1可視領域に第1表示対象要素が付与され、第1表示対象要素の組み合わせで第1表示対象が形成され、表示面のうち第2角度方向から観察可能な第2可視領域に第2表示対象要素が付与され、第2表示対象要素の組み合わせで第2表示対象が形成される。

概要

背景

外光入射方向と観察者からの観察方向との相違を利用して、或る角度方向から入射する光を透過させながら、当該或る角度方向とは異なる別の角度方向からの視線を遮ることができる採光および遮視装置が知られている。このような採光および遮視装置の一例として、ブラインド目隠しルーバー等が挙げられる。採光および遮視装置は、通常、一軸方向に配列された複数の板状体を備えており、各板状体は、一軸方向に対して傾斜している。

概要

十分な透光性を確保しながら、観察者が良好な表示対象を観察することができる角度範囲広角化することができる表示物を提供する。第1軸方向に配列された複数の板状体を備え、各板状体の表示面は、第2軸方向に配列された複数の単位レンズと、複数の単位レンズに対向して位置している複数の単位表示面と、を有し、各単位表示面は、第1表示部分と第2表示部分とを有し、単位レンズは、第1表示部分からの光を屈折させて第1角度方向に出射させ、第2表示部分からの光を屈折させて第2角度方向に出射させるようになっており、表示面のうち第1角度方向から観察可能な第1可視領域に第1表示対象要素が付与され、第1表示対象要素の組み合わせで第1表示対象が形成され、表示面のうち第2角度方向から観察可能な第2可視領域に第2表示対象要素が付与され、第2表示対象要素の組み合わせで第2表示対象が形成される。

目的

本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、十分な透光性を確保しながら、観察者が良好な表示対象を観察することができる角度範囲を広角化することができる表示物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

第1軸方向に配列された複数の板状体を備え、各板状体は、表示を行うための表示面を有し、前記表示面は、前記第1軸方向に対して傾斜しており、または、前記第1軸方向に対して垂直であり、前記表示面は、第2軸方向に配列された複数の単位レンズと、前記複数の単位レンズに対向して位置している複数の単位表示面と、を有し、各単位表示面は、前記第2軸方向に配列された第1表示部分と第2表示部分とを有し、前記単位レンズは、前記第1表示部分からの光を屈折させて第1角度方向出射させ、前記第2表示部分からの光を屈折させて前記第1角度方向とは異なる第2角度方向に出射させるようになっており、前記表示面のうち前記第1角度方向から観察可能な第1可視領域に第1表示対象要素が付与され、前記第1表示対象要素の組み合わせで第1表示対象が形成されるようになっており、前記表示面のうち前記第2角度方向から観察可能な第2可視領域に第2表示対象要素が付与され、前記第2表示対象要素の組み合わせで第2表示対象が形成されるようになっていることを特徴とする表示物

請求項2

各板状体は、前記表示面に対向する反射面を有していることを特徴とする請求項1に記載の表示物。

技術分野

0001

本発明は、十分な透光性を確保しながら所定の表示機能を発揮することができる表示物に関する。

背景技術

0002

外光入射方向と観察者からの観察方向との相違を利用して、或る角度方向から入射する光を透過させながら、当該或る角度方向とは異なる別の角度方向からの視線を遮ることができる採光および遮視装置が知られている。このような採光および遮視装置の一例として、ブラインド目隠しルーバー等が挙げられる。採光および遮視装置は、通常、一軸方向に配列された複数の板状体を備えており、各板状体は、一軸方向に対して傾斜している。

発明が解決しようとする課題

0003

ところで、十分な透光性を確保しながら所定の表示機能を発揮することができる表示物があれば、例えば、建物窓ガラス屋外に面するパネル面上に設置される広告看板としての用途において、極めて有用である。しかしながら、そのような表示物は知られていない。

0004

本件発明者は、当初、前述した採光および遮視装置の複数の板状体に、所定の表示対象印刷することで、十分な透光性を確保しながら所定の表示機能を発揮することができると考えた。具体的には、例えば、各板状体のうち或る角度方向から観察可能可視領域にそれぞれ表示対象要素を印刷することで、十分な透光性を確保しながら、観察者が当該或る角度方向から装置を観察する時に、表示対象要素の組み合わせによる良好な表示対象を観察することができる。

0005

しかしながら、観察者が当該或る角度方向とは異なる別の角度方向から装置を観察する時には、隣り合う表示対象要素同士が離間することで、表示対象内に余計な空白領域が挿入されたり、隣り合う表示対象要素同士が重なり合うことで、表示対象の一部が欠損する、という問題がある。すなわち、この装置では、観察者が良好な表示対象を観察することができる角度範囲が極めて狭いという問題がある。

0006

本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、十分な透光性を確保しながら、観察者が良好な表示対象を観察することができる角度範囲を広角化することができる表示物を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明による表示物は、
第1軸方向に配列された複数の板状体を備え、
各板状体は、表示を行うための表示面を有し、
前記表示面は、前記第1軸方向に対して傾斜しており、または、前記第1軸方向に対して垂直であり、
前記表示面は、
第2軸方向に配列された複数の単位レンズと、
前記複数の単位レンズに対向して位置している複数の単位表示面と、を有し、
各単位表示面は、前記第2軸方向に配列された第1表示部分と第2表示部分とを有し、
前記単位レンズは、前記第1表示部分からの光を屈折させて第1角度方向に出射させ、前記第2表示部分からの光を屈折させて前記第1角度方向とは異なる第2角度方向に出射させるようになっており、
前記表示面のうち前記第1角度方向から観察可能な第1可視領域に第1表示対象要素が付与され、前記第1表示対象要素の組み合わせで第1表示対象が形成されるようになっており、
前記表示面のうち前記第2角度方向から観察可能な第2可視領域に第2表示対象要素が付与され、前記第2表示対象要素の組み合わせで第2表示対象が形成されるようになっている。

0008

本発明による表示物において、各板状体は、前記表示面に対向する反射面を有していてもよい。

発明の効果

0009

本発明によれば、十分な透光性を確保しながら、観察者が良好な表示対象を観察することができる角度範囲を広角化することができる表示物を提供することができる。

図面の簡単な説明

0010

図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、表示物を示す斜視図である。
図2は、図1の表示物のA−A線に沿った断面図である。
図3は、図1の表示物における板状体を示す斜視図である。
図4は、図3の板状体のB−B線に沿った断面図である。
図5A(a)は、図1の表示物において各板状体の表示面のうち第1可視領域に付与される第1表示対象要素を説明するための図である。図5A(b)は、図1の表示物において各板状体の表示面のうち第2可視領域に付与される第2表示対象要素を説明するための図である。
図5B(c)は、図1の表示物において各板状体の表示面のうち第3可視領域に付与される第3表示対象要素を説明するための図である。図5B(d)は、図1の表示物において各板状体の表示面のうち第4可視領域に付与される第4表示対象要素を説明するための図である。
図6(a)は、図5A(a)の第1表示対象要素の組み合わせで表示された第1表示対象を示す図である。図6(b)は、図5A(b)の第2表示対象要素の組み合わせで表示された第2表示対象を示す図である。図6(c)は、図5B(c)の第3表示対象要素の組み合わせで表示された第3表示対象を示す図である。図6(d)は、図5B(d)の第4表示対象要素の組み合わせで表示された第4表示対象を示す図である。

実施例

0011

以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。

0012

本明細書において、「シート」、「フィルム」、「板」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「シート」はフィルムや板とも呼ばれ得るような部材も含む概念である。また、本明細書において、「シート面(フィルム面、板面、パネル面)」とは、対象となるシート状の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材の平面方向と一致する面のことを指す。さらに、本明細書において、シート状(フィルム状、板状、パネル状)の部材に対して用いる「法線方向」とは、当該部材のシート面への法線方向のことを指す。

0013

図1は、本発明の一実施の形態による表示物10を示す斜視図である。図2は、図1の表示物10のA−A線に沿った断面図である。

0014

本実施の形態の表示物10は、様々な用途で利用可能であり、例えば、屋外看板道路情報掲示板建築物外壁面などで用いられる数m〜数十mサイズの大型パネル用途や、ポスター、標識、建築物の内壁面などで用いられる数十cm〜数mサイズの中型パネル用途などを例示することができる。

0015

図1および図2に示すように、表示物10は、第1軸方向d1に配列された複数(図示された例では5つ)の板状体12a〜12eを備えている。図示された例では、表示物10は、建物の窓ガラス11の屋外に面するパネル面11s上に配置されている。第1軸方向d1は、パネル面11sと平行であり、パネル面11sの法線方向ndに対して直交している。図示された例では、第1軸方向d1が鉛直方向と平行であり、パネル面11sの法線方向ndが水平方向と平行である。

0016

各板状体12a〜12eは、例えば木材または樹脂から形成されている。第1軸方向d1およびパネル面11sの法線方向ndの両方に平行な主切断面図2における紙面)において各板状体12a〜12eの延びる方向を、第2軸方向d2と呼ぶと、各板状体12a〜12eの第2軸方向d2の長さは、例えば1cm以上であり、より具体的には、例えば30cm〜50cm程度である。また、第1方向d1における板状体12a〜12eの配列ピッチ、すなわち隣り合う板状体12a〜12eの中心間隔は、例えば10cm以上であり、より具体的には、例えば30cm〜50cm程度である。なお、図示された例では、各板状体12a〜12eは、互いに同一に構成されている。

0017

各板状体12a〜12eは、互いに対向する一対の主面として、第1面21および第2面22を有している。このうち第1面21には、表示を行うための表示面24が設けられている。表示面24が表示する表示対象としては、図形、パターンデザイン色彩、絵、写真キャラクターなどの絵柄イメージ)や、文字マーク数字などの情報を例示することができる。

0018

図1および図2に示すように、表示面24は、第1軸方向d1に対して傾斜しており、図示された例では、窓ガラス11のパネル面11sに対して傾斜している。

0019

より詳しくは、図2に示すように、表示面24は、第1軸方向d1において一側(図示された例では、図2における上側であって、鉛直方向における上側)に位置する一端部が、第1軸方向d1において他側(図示された例では、図2における下側であって、鉛直方向における下側)に位置する他端部よりも、パネル面11sの法線方向ndにおいて窓ガラス11から離間するように、パネル面11sに対して傾斜している。図2から理解され得るように、このような表示面24を有する板状体12a〜12eによれば、パネル面11sの法線方向ndに対して他側(下側)に傾斜した方向、すなわち第2角度範囲AR2内の角度方向D21〜D24に向けて、表示面24から光が出射しやすくなる。したがって、表示面24からの表示機能は、法線方向ndに対して他側に傾斜した角度範囲AR2内の方向D21〜D24から観察される時に、効果的に発揮され得る。一方、パネル面11sの法線方向ndに対して一側(上側)に傾斜した方向、すなわち第1角度範囲AR1内の角度方向D11から表示物10へ入射する光は、板状体12a〜12eによって遮られにくく、隣り合う板状体12a〜12eの間の空間を通過してパネル面11sに導きやすくなる。

0020

このような傾向を強化する観点から、第1軸方向d1およびパネル面11sの法線方向ndの両方に平行な主切断面(図2における紙面)において、表示面24は、第1軸方向d1における一側(上側)から他側(下側)に向けて、段階的または連続的に、パネル面11sの法線方向ndにおいてパネル面11sに接近していくことが好ましい。図示された例では、第1軸方向d1およびパネル面11sの法線方向ndの両方に平行な主切断面(図2における紙面)において、表示面24は、第1軸方向d1における一側(上側)から他側(下側)に向けて、連続的に一定の傾斜の程度で、パネル面11sの法線方向ndにおいてパネル面11sに接近していく。このような表示面24を有する板状体12a〜12eによれば、パネル面11sの法線方向ndに対して他側(下側)に傾斜した方向、すなわち第2角度範囲AR2内の角度方向D21〜D24に向けて、表示面24から光が出射しやすくなる。したがって、表示面24からの表示機能は、法線方向ndに対して他側に傾斜した角度範囲AR2内の方向D21〜D24から観察される時に、効果的に発揮され得る。一方、第1角度範囲AR1内の角度方向D11から表示物10へ入射する光は、板状体12a〜12eによって遮られにくく、隣り合う板状体12a〜12eの間の空間を通過してパネル面11sに導きやすくなる。

0021

なお、本実施の形態では、表示面24は、第1軸方向d1に対して傾斜しているが、これに限定されず、表示面24は、第1軸方向d1に対して垂直であってもよい。

0022

図1に示すように、各板状体12a〜12eは、その配列方向である第1軸方向d1に対して交差する方向に直線状に延びている。とりわけ図示された例において、各板状体12a〜12eは、第1軸方向d1およびパネル面11sの法線方向ndの両方と直交する第3軸方向d3に、直線状に延びている。これにより、表示面24からの表示機能は、第3軸方向d3にわたって連続して発揮され得る。

0023

また、図2に示すように、複数の板状体12a〜12eは、第2角度範囲AR2内の方向D21〜D24から表示物10が観察される時に隣り合う板状体12a〜12e同士が部分的に重なり合うような位置関係で、第1軸方向d1に配列されている。なお、本明細書において「部分的に重なり合う」とは、少なくとも一部が重なり合うことを意味し、全体が重なり合うこと、および、端縁部同士が重なり合うこと(すなわち端縁部同士が接すること)をも含む概念を意味する。このような配列により、表示面24からの表示機能は、第1軸方向d1にわたって連続して発揮され得る。

0024

次に、各板状体12a〜12eの表示面24の構造について詳しく説明する。

0025

図3は、板状体12a〜12eを拡大して示す斜視図である。図4は、図3の板状体12a〜12eのB−B線に沿った断面図である。

0026

図3および図4に示すように、各板状体12a〜12eの表示面24は、第2軸方向d2に配列された複数の単位レンズ50を有するレンズ部28と、複数の単位レンズ50に対向して位置している複数の単位表示面40と、を有している。各単位表示面40は、第2軸方向d2に配列された第1乃至第4表示部分41〜44を有している。

0027

図4に示すように、各単位表示面40は、それぞれ異なる単位レンズ50に個別に対応するように位置決めされている。単位レンズ50は、それぞれ対応する単位表示面40から出射する光に対してレンズ機能発現し、当該光の進行方向を調整するようになっている。すなわち、図4に示すように、単位レンズ50は、それぞれ対応する単位表示面40のうち第1表示部分41からの光を屈折させて第1角度方向D21へ出射させ、第2表示部分42からの光を屈折させて第2角度方向D22へ出射させ、第3表示部分43からの光を屈折させて第3角度方向D23へ出射させ、第4表示部分44からの光を屈折させて第4角度方向D24へ出射させるようになっている。

0028

より詳しくは、図3に示すように、レンズ部28は、いわゆるレンチキュラーレンズまたはシリンドリカルレンズを構成している。すなわち、各単位レンズ50は、その配列方向である第2軸方向d2に対して交差する方向に直線状に延びている。とりわけ図示された例において、単位レンズ50は、第3軸方向d3に直線状に延びている。また、レンズ部28に含まれる複数の単位レンズ50は、互いに同一に構成されている。一例として、レンズ部28は、透明樹脂を成型することにより作製されている。成型方法としては、熱溶融押出加工や射出成型等を採用することができる。

0029

図4に示すように、単位レンズ50は、互いに対向する一対の主面として、凸レンズ状の第1レンズ面51aと、凸レンズ状の第2レンズ面51bと、を有している。図示された例では、第2レンズ面51bの光軸は、第1レンズ面51aの光軸よりも窓ガラス11側(図4における右側)にずれて位置決めされている。

0030

各単位表示面40は、それぞれ対応する第2レンズ面51b上に個別に設けられている。単位表示面40は、第2レンズ面51bの凸レンズ形状に対応する凹面形状を有している。一例として、単位表示面40は、インクジェット印刷により、第2レンズ面51b上に塗工されて形成されている。図示された例では、第1表示部分41、第2表示部分42、第3表示部分43、および第4表示部分44は、窓ガラス11から遠ざかる向き(図4における右側から左側に向かう向き)にこの順序で設けられている。これにより、図4に示すように、第1表示部分41からの光は、単位レンズ50により屈折されて窓ガラス11のパネル面11sに対して比較的立ち上がった第1角度方向D21(例えば、パネル面11sの法線方向ndと略平行な方向)へ出射し、第2表示部分42からの光は、単位レンズ50により屈折されて窓ガラス11のパネル面11sに対してやや寝た第2角度方向D22(例えば、パネル面11sに対して60°傾斜した方向)へ出射し、第3表示部分43からの光は、単位レンズ50により屈折されて窓ガラス11のパネル面11sに対してより寝た第3角度方向D23(例えば、パネル面11sに対して30°傾斜した方向)へ出射し、第4表示部分44からの光は、単位レンズ50により屈折されて窓ガラス11のパネル面11sに対してかなり寝た第4角度方向D24(例えば、パネル面11sと略平行な方向)へ出射するようになっている。

0031

ところで、図2から理解され得るように、表示物10を観察する角度方向D21〜D24に応じて、隣り合う板状体12a〜12eの第2軸方向d2における重なり量が変化し、その結果、各板状体12a〜12eの表示面24のうち観察可能な可視領域70の大きさが変化する。

0032

図5A(a)は、各板状体12a〜12eの表示面24のうち第1角度方向D21から観察可能な第1可視領域71を示している。また、図5A(b)は、各板状体12a〜12eの表示面24のうち第2角度方向D22から観察可能な第2可視領域72を示している。また、図5B(c)は、各板状体12a〜12eの表示面24のうち第3角度方向D23から観察可能な第3可視領域73を示している。また、図5B(d)は、各板状体12a〜12eの表示面24のうち第4角度方向D24から観察可能な第4可視領域74を示している。

0033

図5A(a)に示すように、符号12aの板状体の第1可視領域71に対応する単位表示面40の第1表示部分41には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第1表示対象要素片31a1〜31amがそれぞれ付与されており、当該第1表示対象要素片31a1〜31amの組み合わせにより、二次元的な第1表示対称要素31aが形成されるようになっている。同様に、符号12bの板状体の第1可視領域71に対応する単位表示面40の第1表示部分41には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第1表示対象要素片31b1〜31bmがそれぞれ付与されており、当該第1表示対象要素片31b1〜31bmの組み合わせにより、二次元的な第1表示対称要素31bが形成されるようになっている。また、符号12cの板状体の第1可視領域71に対応する単位表示面40の第1表示部分41には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第1表示対象要素片31c1〜31cmがそれぞれ付与されており、当該第1表示対象要素片31c1〜31cmの組み合わせにより、二次元的な第1表示対称要素31cが形成されるようになっている。また、符号12dの板状体の第1可視領域71に対応する単位表示面40の第1表示部分41には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第1表示対象要素片31d1〜31dmがそれぞれ付与されており、当該第1表示対象要素片31d1〜31dmの組み合わせにより、二次元的な第1表示対称要素31dが形成されるようになっている。また、符号12eの板状体の第1可視領域71に対応する単位表示面40の第1表示部分41には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第1表示対象要素片31e1〜31emがそれぞれ付与されており、当該第1表示対象要素片31e1〜31emの組み合わせにより、二次元的な第1表示対称要素31eが形成されるようになっている。したがって、各板状体12a〜12eの第1角度方向D21から観察可能な第1可視領域71は、第1角度方向D21に向けて第1表示対象要素31a〜31eをそれぞれ表示するようになっている。そして、図6(a)に示すように、各板状体12a〜12eの第1可視領域71に対して付与された第1表示対象要素31a〜31eの組み合わせにより、二次元的な第1表示対象31が形成されるようになっている。

0034

また、図5A(b)に示すように、符号12aの板状体の第2可視領域72に対応する単位表示面40の第2表示部分42には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第2表示対象要素片32a1〜32amがそれぞれ付与されており、当該第2表示対象要素片32a1〜32amの組み合わせにより、二次元的な第2表示対称要素32aが形成されるようになっている。同様に、符号12bの板状体の第2可視領域72に対応する単位表示面40の第2表示部分42には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第2表示対象要素片32b1〜32bnがそれぞれ付与されており、当該第2表示対象要素片32b1〜32bnの組み合わせにより、二次元的な第2表示対称要素32bが形成されるようになっている。また、符号12cの板状体の第2可視領域72に対応する単位表示面40の第2表示部分42には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第2表示対象要素片32c1〜32cnがそれぞれ付与されており、当該第2表示対象要素片32c1〜32cnの組み合わせにより、二次元的な第2表示対称要素32cが形成されるようになっている。また、符号12dの板状体の第2可視領域72に対応する単位表示面40の第2表示部分42には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第2表示対象要素片32d1〜32dnがそれぞれ付与されており、当該第2表示対象要素片32d1〜32dnの組み合わせにより、二次元的な第2表示対象要素32dが形成されるようになっている。また、符号12eの板状体の第2可視領域72に対応する単位表示面40の第2表示部分42には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第2表示対象要素片32e1〜32enがそれぞれ付与されており、当該第2表示対象要素片32e1〜32enの組み合わせにより、二次元的な第2表示対称要素32eが形成されるようになっている。したがって、各板状体12a〜12eの第2角度方向D22から観察可能な第2可視領域72は、第2角度方向D22に向けて第2表示対象要素32a〜32eをそれぞれ表示するようになっている。そして、図6(b)に示すように、各板状体12a〜12eの第2可視領域72に対して付与された第2表示対象要素32a〜32eの組み合わせにより、二次元的な第2表示対象32が形成されるようになっている。

0035

また、図5B(c)に示すように、符号12aの板状体の第3可視領域73に対応する単位表示面40の第3表示部分43には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第3表示対象要素片33a1〜33amがそれぞれ付与されており、当該第3表示対象要素片33a1〜33amの組み合わせにより、二次元的な第3表示対称要素33aが形成されるようになっている。同様に、符号12bの板状体の第3可視領域73に対応する単位表示面40の第3表示部分43には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第3表示対象要素片33b1〜33b3がそれぞれ付与されており、当該第3表示対象要素片33b1〜33b3の組み合わせにより、二次元的な第3表示対称要素33bが形成されるようになっている。また、符号12cの板状体の第3可視領域73に対応する単位表示面40の第3表示部分43には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第3表示対象要素片33c1〜33c3がそれぞれ付与されており、当該第3表示対象要素片33c1〜33c3の組み合わせにより、二次元的な第3表示対称要素33cが形成されるようになっている。また、符号12dの板状体の第3可視領域73に対応する単位表示面40の第3表示部分43には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第3表示対象要素片33d1〜33d3がそれぞれ付与されており、当該第3表示対象要素片33d1〜33d3の組み合わせにより、二次元的な第3表示対象要素33dが形成されるようになっている。また、符号12eの板状体の第3可視領域73に対応する単位表示面40の第3表示部分43には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第3表示対象要素片33e1〜33e3がそれぞれ付与されており、当該第3表示対象要素片33e1〜33e3の組み合わせにより、二次元的な第3表示対称要素33eが形成されるようになっている。したがって、各板状体12a〜12eの第3角度方向D23から観察可能な第3可視領域73は、第3角度方向D23に向けて第3表示対象要素33a〜33eをそれぞれ表示するようになっている。そして、図6(c)に示すように、各板状体12a〜12eの第3可視領域73に対して付与された第3表示対象要素33a〜33eの組み合わせにより、二次元的な第3表示対象33が形成されるようになっている。

0036

また、図5B(d)に示すように、符号12aの板状体の第4可視領域74に対応する単位表示面40の第4表示部分44には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第4表示対象要素片34a1〜34amがそれぞれ付与されており、当該第4表示対象要素片34a1〜34amの組み合わせにより、二次元的な第4表示対称要素34aが形成されるようになっている。同様に、符号12bの板状体の第4可視領域74(板状体12bの端縁部)に対応する単位表示面40の第4表示部分44には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第4表示対象要素片34b1が付与されており、当該第4表示対象要素片34b1により、第4表示対称要素34bが形成されるようになっている。また、符号12cの板状体の第4可視領域74(板状体12cの端縁部)に対応する単位表示面40の第4表示部分44には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第4表示対象要素片34c1が付与されており、当該第4表示対象要素片34c1により、第4表示対称要素34cが形成されるようになっている。また、符号12dの板状体の第4可視領域74(板状体12dの端縁部)に対応する単位表示面40の第4表示部分44には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第4表示対象要素片34d1がそれぞれ付与されており、当該第4表示対象要素片34d1により、第4表示対象要素34dが形成されるようになっている。また、符号12eの板状体の第4可視領域74(板状体12eの端縁部)に対応する単位表示面40の第4表示部分44には、当該単位表示面40の第2軸方向d2における位置に応じた第4表示対象要素片34e1が付与されており、当該第4表示対象要素片34e1により、第4表示対称要素34eが形成されるようになっている。したがって、各板状体12a〜12eの第4角度方向D24から観察可能な第4可視領域74は、第4角度方向D24に向けて第4表示対象要素34a〜34eをそれぞれ表示するようになっている。そして、図6(d)に示すように、各板状体12a〜12eの第4可視領域74に対して付与された第4表示対象要素34a〜34eの組み合わせにより、二次元的な第4表示対象34が形成されるようになっている。

0037

このように、表示面24に設けられた単位レンズ50は、それぞれ対応する単位表示面40のうち第1表示部分41からの光を屈折させて第1角度方向D21へ出射させるようになっており、各板状体12a〜12eの表示面24のうち第2角度範囲AR2内の第1角度方向D21から観察可能な第1可視領域71に対して第1表示対象要素31a〜31eが付与されていることで、第2角度範囲AR2内の第1角度方向D21から表示物10を観察する時に、観察者は第1表示対象要素31a〜31eの組合わせで良好な第1表示対象31を観察することができ、隣り合う第1表示対象要素31a〜31e同士が離間して第1表示対象31内に余計な空白領域が挿入されたり、隣り合う第1表示対象要素31a〜31e同士が部分的に重なり合って第1表示対象31の一部が欠損する、という問題が防止される。

0038

また、表示面24に設けられた単位レンズ50は、それぞれ対応する単位表示面40のうち第2表示部分42からの光を屈折させて第2角度方向D22へ出射させるようになっており、各板状体12a〜12eの表示面24のうち第2角度範囲AR2内の第2角度方向D22から観察可能な第2可視領域72に対して第2表示対象要素32a〜32eが付与されていることで、第2角度範囲AR2内の第2角度方向D22から表示物10を観察する時に、観察者は第2表示対象要素32a〜32eの組合わせで良好な第2表示対象32を観察することができ、隣り合う第2表示対象要素32a〜32e同士が離間して第2表示対象32内に余計な空白領域が挿入されたり、隣り合う第2表示対象要素32a〜32e同士が部分的に重なり合って第2表示対象32の一部が欠損する、という問題が防止される。

0039

また、表示面24に設けられた単位レンズ50は、それぞれ対応する単位表示面40のうち第3表示部分43からの光を屈折させて第3角度方向D23へ出射させるようになっており、各板状体12a〜12eの表示面24のうち第2角度範囲AR2内の第3角度方向D23から観察可能な第3可視領域73に対して第3表示対象要素33a〜33eが付与されていることで、第2角度範囲AR2内の第3角度方向D23から表示物10を観察する時に、観察者は第3表示対象要素33a〜33eの組合わせで良好な第3表示対象33を観察することができ、隣り合う第3表示対象要素33a〜33e同士が離間して第3表示対象33内に余計な空白領域が挿入されたり、隣り合う第3表示対象要素33a〜33e同士が部分的に重なり合って第3表示対象33の一部が欠損する、という問題が防止される。

0040

また、表示面24に設けられた単位レンズ50は、それぞれ対応する単位表示面40のうち第4表示部分44からの光を屈折させて第4角度方向D24へ出射させるようになっており、各板状体12a〜12eの表示面24のうち第2角度範囲AR2内の第4角度方向D24から観察可能な第4可視領域74に対して第4表示対象要素34a〜34eが付与されていることで、第2角度範囲AR2内の第4角度方向D24から表示物10を観察する時に、観察者は第4表示対象要素34a〜34eの組合わせで良好な第4表示対象34を観察することができ、隣り合う第4表示対象要素34a〜34e同士が離間して第4表示対象34内に余計な空白領域が挿入されたり、隣り合う第4表示対象要素34a〜34e同士が部分的に重なり合って第4表示対象34の一部が欠損する、という問題が防止される。

0041

したがって、観察者は第1乃至第4角度方向D21〜D24の4つの方向から良好な表示対象31〜34を観察することができ、すなわち、良好な表示対象31〜34を観察することができる角度範囲を、板状体12a〜12eに表示対象を単純に印刷する場合に比べて、4倍に広角化することができる。

0042

本実施の形態では、図2に示すように、各板状体12a〜12eの第2面22には、反射面25が設けられている。反射面25は、一例として、高い反射率を有する材料からなる薄膜によって形成されている。反射面25は、第1角度範囲AR1内の角度方向から第2面22に向けて入射する光を反射して、パネル面11sに誘導する。したがって、第2面22に反射面25を設けることにより、パネル面11sに導かれる光の入射角度範囲に相当する第1角度範囲AR1を広角化することができる。

0043

次に、以上のような表示物10の作用について説明する。

0044

本実施の形態による表示物10は、複数の板状体12a〜12eの配列方向である第1軸方向d1が鉛直方向と平行になるように配置される。より詳しくは、各板状体12a〜12eが、パネル面11sの法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側(上側)に傾斜するように、すなわち、各板状体12a〜12eの第1軸方向d1において一側に位置する一端部が、鉛直方向における上側に位置し、各板状体12a〜12eの第1軸方向d1において他側に位置する他端部が、鉛直方向における下側に位置するように、表示物10が配置される。

0045

各板状体12a〜12eの表示面24は、パネル面11sの法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側(上側)に傾斜しているため、当該法線方向ndに対して第1軸方向d1における他側(下側)に傾斜した方向、すなわち第2角度範囲AR2内の角度方向D21〜D24に向けて、表示面24から光が出射しやすい。したがって、表示面24からの表示機能は、法線方向ndに対して他側に傾斜した角度範囲AR2内の方向D21〜D22から観察される時に、効果的に発揮され得る。

0046

特に、表示面24に設けられた複数の単位レンズ50は、それぞれ対応する単位表示面40のうち第1表示部分41からの光を屈折させて第1角度方向D21へ出射させる。そして、各板状体12a〜12eの第1角度方向D21から観察可能な第1可視領域71は、第1角度方向D21に向けて第1表示対象要素31a〜31eをそれぞれ表示する。そのため、第1角度方向D21から表示物10を観察する時に、観察者は、第1表示対象要素31a〜31eの組み合わせで良好な第1表示対象31を観察することができる。

0047

また、表示面24に設けられた複数の単位レンズ50は、それぞれ対応する単位表示面40のうち第2表示部分42からの光を屈折させて第2角度方向D22へ出射させる。そして、各板状体12a〜12eの第2角度方向D22から観察可能な第2可視領域72は、第2角度方向D22に向けて第2表示対象要素32a〜32eをそれぞれ表示する。そのため、第2角度方向D22から表示物10を観察する時に、観察者は、第2表示対象要素32a〜32eの組み合わせで良好な第2表示対象32を観察することができる。

0048

また、表示面24に設けられた複数の単位レンズ50は、それぞれ対応する単位表示面40のうち第3表示部分43からの光を屈折させて第3角度方向D23へ出射させる。そして、各板状体12a〜12eの第3角度方向D23から観察可能な第3可視領域73は、第3角度方向D23に向けて第3表示対象要素33a〜33eをそれぞれ表示する。そのため、第3角度方向D23から表示物10を観察する時に、観察者は、第3表示対象要素33a〜33eの組み合わせで良好な第3表示対象33を観察することができる。

0049

また、表示面24に設けられた複数の単位レンズ50は、それぞれ対応する単位表示面40のうち第4表示部分44からの光を屈折させて第4角度方向D24へ出射させる。そして、各板状体12a〜12eの第4角度方向D24から観察可能な第4可視領域74は、第4角度方向D24に向けて第4表示対象要素34a〜34eをそれぞれ表示する。そのため、第4角度方向D24から表示物10を観察する時に、観察者は、第4表示対象要素34a〜34eの組み合わせで良好な第4表示対象34を観察することができる。

0050

一方、各板状体12a〜12eの表示面24は、パネル面11sの法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側(上側)に傾斜しているため、当該法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側(上側)に傾斜した方向、すなわち第1角度範囲AR1内の角度方向D11から表示物10に入射する光を、隣り合う板状体12a〜12eの間の空間に取り込むことが可能である。隣り合う板状体12a〜12eの間の空間に取り込まれた光は、隣り合う板状体12a〜12eの間の空間を進行してパネル面11sに導かれる。このように、各板状体12a〜12eをパネル面11sの法線方向ndに対して第1軸方向d1における一側(上側)に傾斜させることにより、パネル面11sに導かれる光の入射角度範囲に相当する第1角度範囲AR1を、高い自由度で調整することができる。したがって、本実施の形態による表示物10では、時間帯季節に応じて入射方向が変化する太陽光を、効率的に透過させることが可能である。

0051

以上のように、本実施の形態によれば、複数の板状体12a〜12eが第1軸方向d1に配列されており、各板状体12a〜12eの表示面24は、第1軸方向d1に対して傾斜している、または、第1軸方向d1に対して垂直である。そして、各板状体12a〜12eの表示面24が、第2軸方向d2に配列された複数の単位レンズ50と、複数の単位レンズ50に対向して位置している複数の単位表示面40と、を有し、各単位表示面40は、第2軸方向d2に配列された第1乃至第4表示部分41〜44を有し、単位レンズ50は、第1乃至第4表示部分41〜44からの光をそれぞれ屈折させて互いに異なる第1乃至第4角度方向D21〜D24にそれぞれ出射させるようになっている。

0052

そして、表示面24のうち第1角度方向D21から観察可能な第1可視領域71に第1表示対象要素31a〜31eが付与され、第1表示対象要素31a〜31eの組み合わせで第1表示対象31が形成されるようになっている。また、表示面24のうち第2角度方向D22から観察可能な第2可視領域72に第2表示対象要素32a〜32eが付与され、第2表示対象要素32a〜32eの組み合わせで第2表示対象32が形成されるようになっている。また、表示面24のうち第3角度方向D23から観察可能な第3可視領域73に第3表示対象要素33a〜33eが付与され、第3表示対象要素33a〜33eの組み合わせで第3表示対象33が形成されるようになっている。また、表示面24のうち第4角度方向D24から観察可能な第4可視領域74に第4表示対象要素34a〜34eが付与され、第4表示対象要素34a〜34eの組み合わせで第4表示対象34が形成されるようになっている。

0053

このため、第1角度方向D21から表示物10を観察する時、観察者は第1表示対象要素31a〜31eの組み合わせにより良好な第1表示対象31を観察することができる。また、第2角度方向D22から表示物10を観察する時、観察者は第2表示対象要素32a〜32eの組み合わせにより良好な第2表示対象32を観察することができる。また、第3角度方向D23から表示物10を観察する時、観察者は第3表示対象要素33a〜33eの組み合わせにより良好な第3表示対象33を観察することができる。また、第4角度方向D24から表示物10を観察する時、観察者は第4表示対象要素34a〜34eの組み合わせにより良好な第4表示対象34を観察することができ
すなわち、本実施の形態によれば、観察者が第1乃至第4角度方向D21〜D24の4つの方向から表示物10を観察する場合に、隣り合う表示対象要素同士が離間して表示対象内に余計な空白領域が挿入されたり、隣り合う表示対象要素同士が部分的に重なり合って表示対象の一部が欠損したりすること無く、表示対象要素31a〜31eまたは32a〜32eまたは33a〜33eまたは34a〜34eの組み合わせにより良好な表示対象31〜34を観察することが可能である。したがって、本実施の形態によれば、観察者が良好な表示対象31〜34を観察することができる角度範囲を、板状体12a〜12eに表示対象を単純に印刷する場合に比べて、4倍に広角化することができる。

0054

また、本実施の形態によれば、複数の板状体12a〜12eが第1軸方向d1に配列されており、各板状体12a〜12eの表示面24は、第1軸方向d1に対して傾斜している、または、第1軸方向d1に対して垂直であるため、第1角度範囲AR1内の角度方向D11から表示物10に入射する光は、各板状体12a〜12eに遮られずに、主として隣り合う板状体12a〜12eの間の空間を通過して窓ガラス11のパネル面11sに導かれる。したがって、第1角度範囲AR1内の角度方向D11から表示物10に入射する光に対して、十分な透光性を確保することができる。

0055

とりわけ、本実施の形態による表示物10では、表示物10を透過される光の入射角度範囲である第1角度範囲AR1が、鉛直方向における上側に傾斜した方向に設定され、表示面24を観察し得る視野角となる第2角度範囲AR2が、鉛直方向における下側に傾斜した方向に設定されている。この場合、典型的な利用として想定される壁面設置の広告看板としての用途において、表示物10を目線よりも高い位置に設置する場合に有効である。観察者は、鉛直方向における上側に見上げながら表示物10を観察するため、第2角度範囲AR2内の角度方向D21〜D24から表示面24に付与された表示対象31〜34を観察することができる。一方、太陽光は、時間帯や季節に応じて入射方向が変化するが、鉛直方向における下側に傾斜した方向、あるいは、略水平方向に進みながら表示物10に入射する。このため、太陽光は、時間帯や季節に応じて入射方向が変化しても、第1角度範囲AR1内の角度方向D11から隣り合う板状体12a〜12eの間の空間を通過して窓ガラス11のパネル面11sへ向かうことができる。

0056

また、本実施の形態によれば、各板状体12a〜12eの第2面22には、反射面25が設けられているため、第1角度範囲AR1内の角度方向から第2面22に向けて入射する光を反射して、窓ガラス11のパネル面11sに誘導することができる。これにより、パネル面11sに導かれる光の入射角度範囲に相当する第1角度範囲AR1を広角化することができる。

0057

ところで、下記の表1は、世界の幾つかの国の主要な都市における季節ごとの南中高度(°)を示している。使用が想定される国の主要な都市における春分秋分の南中高度が第1角度範囲AR1に含まれることが好ましい。その国で有効に使用できる可能性が高いからである。例えば、使用されることが想定される国が日本の場合は、54°から56°までの高度が第1角度範囲AR1に含まれるようにすればよい。さらに、49°から61°までの高度が第1角度範囲AR1に含まれるようにすれば、世界の多くの国で有効に使用できる可能性が高いため、好ましい。また、使用が想定される国の主要な都市における夏至の南中高度から冬至の南中高度までが第1角度範囲AR1に含まれることがさらに好ましい。その国で一年を通して有効に使用できる可能性が高いからである。例えば、使用されることが想定される国が日本の場合は、31°から79°までの高度が第1角度範囲AR1に含まれるようにすればよい。さらに、25°から84°までの高度が第1角度範囲AR1に含まれるようにすれば、世界の多くの国で有効に使用できる可能性が高いため、好ましい。なお、所望の高度が第1角度範囲AR1に含まれることを容易にするために、第1角度範囲AR1の角度範囲が45°程度以上連続していることが好ましい。もっとも、表示物10を傾けて配置することによって、所望の高度を第1角度範囲AR1に含まれるようにすることも可能である。一方、第1角度範囲AR1の角度範囲の上限については、第2角度範囲AR2とのバランスで適宜設定すればよいが、135°程度未満とすることによって、本実施の形態の表示物10の特徴をより発揮させることができる。

0058

なお、本実施の形態では、各単位表示面40が、第2軸方向d2に配列された4つの表示部分41〜44を有しており、各表示部分41〜44からの光が単位レンズ50により屈折されることで、互いに異なる4つの角度方向D21〜D24へ出射されるようになっていたが、これに限定されず、各単位表示面40が、第2軸方向d2に配列された2つまたは3つの表示部分を有しており、各表示部分からの光が単位レンズ50により屈折されることで、互いに異なる2つまたは3つの角度方向へ出射されるようになっていてもよい。あるいは、各単位表示面40が、第2軸方向d2に配列された5つ以上の表示部分を有しており、各表示部分からの光が単位レンズ50により屈折されることで、互いに異なる5つ以上の角度方向へ出射されるようになっていてもよい。1つの単位表示面40に含まれる表示部分の数を増やすにつれて、観察者が良好な表示対象を観察することができる角度範囲を一層広角化することができる。しかしながら、1つの単位表示面40に含まれる表示部分の数を増やすにつれて、各表示部分による表示が不明瞭になるため、1つの単位表示面40に含まれる表示部分の最大数は、実用的には4つ程度であると考えられる。

0059

また、本実施の形態では、表示物10は、建物の窓ガラス11のパネル面11s上に配置されていたが、これに限定されるものではない。例えば、表示物10は、壁面設置の太陽電池パネルのパネル面上に配置されていてもよい。

0060

10表示物
11窓ガラス
11sパネル面
12a〜12e板状体
21 第1面
22 第2面
24 表示面
25反射面
28レンズ部
31 第1表示対象
31a〜31e 第1表示対象要素
31a1〜31am 第1表示対象要素片
31b1〜31bm 第1表示対象要素片
31c1〜31cm 第1表示対象要素片
31d1〜31dm 第1表示対象要素片
31e1〜31em 第1表示対象要素片
32 第2表示対象
32a〜32e 第2表示対象要素
32a1〜32am 第2表示対象要素片
32b1〜32bn 第2表示対象要素片
32c1〜32cn 第2表示対象要素片
32d1〜32dn 第2表示対象要素片
32e1〜32en 第2表示対象要素片
33 第3表示対象
33a〜33e 第3表示対象要素
33a1〜33am 第3表示対象要素片
33b1〜33b3 第3表示対象要素片
33c1〜33c3 第3表示対象要素片
33d1〜33d3 第3表示対象要素片
33e1〜33e3 第3表示対象要素片
34 第4表示対象
34a〜34e 第2表示対象要素
34a1 第4表示対象要素片
34b1 第4表示対象要素片
34c1 第4表示対象要素片
34d1 第4表示対象要素片
34e1 第4表示対象要素片
40単位表示面
41 第1表示部分
42 第2表示部分
43 第3表示部分
44 第4表示部分
50単位レンズ
51a 第1レンズ面
51b 第2レンズ面
70可視領域
71 第1可視領域
72 第2可視領域
74 第4可視領域
75 第5可視領域
d1 第1軸方向
d2 第2軸方向
D21 第1角度方向
D22 第2角度方向
D23 第3角度方向
D24 第4角度方向

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