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図面 (3)

課題

吸湿性ムレ感のないサラッとした良好な触感を有し、かつ、皮膚とじかに接触する用途に用いられる場合に、皮膚が擦られて皮膚の敏感な部位で赤いになったり炎症の原因になったりする現象が生じにくいパイル布を提供する。

課題を解決するための手段

先端がカットされたパイルを有し、該パイルはテープ状和紙を50重量%含む加撚糸からなる和紙糸であり、該加撚糸はスナール指数が4以下であるように熱水または蒸気により撚り止めセットされたものであるパイル布である。

概要

背景

ビロードのようなパイル布独特のぬめり感を有する優雅な感触故に珍重されているが、サラッとした触感を求められる場合についてはその要求に応ずることが難しかった。

また、パイル布は椅子張り地中敷きや肌を拭う拭い布などの、皮膚とじかに接触する用途に用いられることがあるが、従来の繊維を素材とするパイル布は、そのパイル布で皮膚が擦られると、皮膚の敏感な部位では赤いになったり炎症の原因になったりすることがある。

概要

吸湿性ムレ感のないサラッとした良好な触感を有し、かつ、皮膚とじかに接触する用途に用いられる場合に、皮膚が擦られて皮膚の敏感な部位で赤い痣になったり炎症の原因になったりする現象が生じにくいパイル布を提供する。先端がカットされたパイルを有し、該パイルはテープ状和紙を50重量%含む加撚糸からなる和紙糸であり、該加撚糸はスナール指数が4以下であるように熱水または蒸気により撚り止めセットされたものであるパイル布である。

目的

本発明は、吸湿性とムレ感のないサラッとした良好な触感を有し、かつ、皮膚とじかに接触する用途に用いられる場合に、皮膚が擦られて皮膚の敏感な部位で赤い痣になったり炎症の原因になったりする現象が生じにくいパイル布を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

先端がカットされたパイルを有し、該パイルはテープ状和紙を50重量%含む加撚糸からなる和紙糸からなり、該加撚糸はスナール指数が4以下であるように熱水または蒸気により撚り止めセットされたものであるパイル布

請求項2

請求項1に記載のパイル布を用いたタオル

請求項3

請求項1に記載のパイル布を表地に用いたパフ

請求項4

請求項1に記載のパイル布を用いた、中敷

請求項5

請求項1に記載のパイル布を表地に用いたぬいぐるみ。

請求項6

請求項1に記載のパイル布を用いた、化粧落し洗顔用の布。

請求項7

請求項1に記載のパイル布を用いた油取り布。

技術分野

0001

本発明は、皮膚にやさしく、かつ吸湿性とサラッとした良好な触感を有する、和紙を素材とするパイル布に関する。

背景技術

0002

ビロードのようなパイル布は独特のぬめり感を有する優雅な感触故に珍重されているが、サラッとした触感を求められる場合についてはその要求に応ずることが難しかった。

0003

また、パイル布は椅子張り地中敷きや肌を拭う拭い布などの、皮膚とじかに接触する用途に用いられることがあるが、従来の繊維を素材とするパイル布は、そのパイル布で皮膚が擦られると、皮膚の敏感な部位では赤いになったり炎症の原因になったりすることがある。

先行技術

0004

特開2009−191373号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は、吸湿性とムレ感のないサラッとした良好な触感を有し、かつ、皮膚とじかに接触する用途に用いられる場合に、皮膚が擦られて皮膚の敏感な部位で赤い痣になったり炎症の原因になったりする現象が生じにくいパイル布を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記の目的を達成するため、本発明に係るパイル布は、先端がカットされたパイルを有し、該パイルはテープ状和紙を50重量%含む加撚糸からなる和紙糸であり、該加撚糸はスナール指数が4以下であるように熱水または蒸気により撚り止めセットされたものであるように構成されている。

発明の効果

0007

上記の構成からなる本発明に係るパイル布によれば、吸湿性とムレ感のないサラッとした良好な触感を得ることができる。

0008

また、本発明に係るパイル布によれば、ムレ感のないサラッとした良好な触感を有し、かつ、皮膚の汚れを拭う拭い布として湿らせて使用するとき、あるいは濡れた状態の肌の湿気を拭うときに良好なふき取り性と柔らかい感触を得ることができる。

0009

さらに、本発明に係るパイル布によれば、皮膚とじかに接触する用途に用いられる場合に、皮膚が擦られたときに、皮膚の敏感な部位で赤い痣になったり炎症の原因になったりする現象が生じにくい。

図面の簡単な説明

0010

本発明のパイル布の構成を示す断面模式図
パイルの形状の乾燥状態湿潤状態差異を説明する説明図。

実施例

0011

本発明のパイル布は、和紙を主成分とする糸を用いたパイル布である。

0012

和紙はこうぞみつまた、麻類針葉樹、笹等の和紙に適した原料植物叩解して得られる繊維からなる和紙原料を漉いて作られる紙である。和紙の目付けは略10〜20g/m2程度である。本発明において用いられる和紙には10重量%以下であれば上記の和紙原料以外の繊維が含まれていてもよい。この和紙原料以外の繊維の含有率が10重量%を越えると、和紙特有の吸湿性が劣って、本発明におけるパイル布の特性に影響することがある。本発明に用いられる和紙においては、上記の和紙原料の含有率が95重量%以上であることが最も好ましい。

0013

本発明において用いられる和紙を主成分とする糸(以下和紙糸と称する)は、和紙を細幅(例えば1〜10mm幅)のテープ状にスリットした和紙テープ加撚して得られるものである。和紙糸は和紙テープと他の糸との合撚糸であってもよい。

0014

和紙糸には50重量%以上の和紙が含まれていることが必要である。和紙糸における和紙以外の糸(他の糸)の比率が50重量%を越えると、本発明におけるパイル布の良好な吸湿性やムレ感のなさに影響する。また、和紙糸には70重量%以上の和紙が含まれていることがさらに好ましい。和紙糸で和紙の比率が70重量%以上の場合には、和紙糸に含まれる和紙が吸水することで、和紙糸が撚りにより固定された状態から開いた状態になりやすくなり、パイル布が特に柔軟性に富むこととなる。和紙糸は和紙のみからなることが好ましい。和紙糸は単糸であってもよいが、双糸や三こ撚り糸などであってもよい。

0015

和紙糸の線密度単位長さ当たりの重量)は1/60(g/m)〜1/10(g/m)であることが好ましい。すなわち、単糸の場合は60〜10番手メートル番手)であることが好ましい。しかし、パイル布の用途によっては、それ以上の太番手であってもよい。和紙糸の撚数T(回/m)をT=KW×√N(Nは和紙糸のメートル番手)とするとき、撚係数KWが50〜160であることが好ましい。

0016

さらに、この和紙糸は前記の加撚後に熱水処理または蒸気処理により撚り止めセットされて撚りによる残留トルクが軽減されていることが必要である。この撚り止めにより、JIS L 1095の試験方法(B法)により測定されるスナール指数が4以下となっていることが好ましい。このスナール指数が1以下であることがさらに好ましい。セットにより残留トルクが軽減されていることについての効果は後述する。

0017

この熱水処理または蒸気処理における好ましい処理時間は処理温度にも依存する。処理温度が高くなれば処理時間は短くともよい。例えば、80℃の熱水処理では20分以上、120℃の蒸気処理では10分程度が好ましい。

0018

図1に模式的に示すように、本発明のパイル布2は、和紙糸からなるパイル4の群が基布6から立設されてなる。パイル4は先端7がカットされたいわゆるカットパイルである。なお、図1は基布6とパイル4の群との位置関係を示すもので、パイル布2の構造を精密に表現したものではない。例えば、本発明のパイル布は従来のビロードと同様の構造を有することができるが、その場合は、パイル4の根元部8は基布6と織組織をなして組織的に一体化している。あるいは、本発明のパイル布は従来の編パイルと同様の構造を有することができるが、その場合は、パイル4の根元部8は基布6と編組織をなして組織的に一体化している。さらに、例えば、本発明のパイル布は従来の静電植毛加工によるパイル布と同様の構造を有する電植パイル布であってもよいが、その場合は、パイル4の根元部8は基布6と不図示の接着剤を介して接着されている。あるいは、本発明のパイル布は、タフト構造を有して、パイル4が基布6にタフトされた和紙糸であってもよい。また、パイル4は基布6の表側、裏側それぞれに設けられていてもよい。

0019

このように、基布6はパイル布2の構造に応じて織物編物、不織布、皮革フィルムなどであることができる。

0020

基布6が薄手であることが要求される場合は、基布6は細番手の糸からなる織物であることが好ましい。さらに、基布6に優雅なドレープ性が要求される場合は、基布6は細番手の絹糸からなる織物であることが好ましい。基布6にストレッチ性が要求される場合は、基布6は編み構造を有することができる。

0021

パイル4の高さhは0.5〜10mmであることが好ましい。パイル布2がビロード構造のものである場合は、高さhは0.8〜5mmであることが好ましい。パイルの目付けは高さhにもよるが50〜1000g/m2であることが好ましい。

0022

本発明のパイル布2は、吸湿性とムレ感のないサラッとした良好な触感を有する。この独特な触感は和紙特有の性状と、その和紙がこより状に加撚されて先端はカットされてなる構造を有するパイルの独特な形態によりもたらされる。この和紙特有の性状はその構成繊維性質と和紙を形成するその繊維のランダム集合状態によりもたらされる。たとえば、乾燥されたコットン製のタオルでも、吸湿性とムレ感のない触感は得られるが、本発明のパイル布2のようなサラッとした独特な触感には及ばない。和紙が加撚されて先端がカットされていることにより、従来の繊維群からなる房状のパイルでは得られないサラッとした独特な触感が得られるのである。

0023

一方、和紙は、ひろげて水滴をたらすと瞬時に水が和紙の面方向に拡散する。また、サラダ油のような油脂を和紙にたらすと同様に拡散する。これに対してコットンのような吸湿性の高い繊維からなる布地も水滴をたらすと水は面方向に拡散するが、サラダ油のような油脂をたらした場合はほとんど拡散しないかあるいは拡散がきわめて緩慢である。

0024

このように、本発明のパイル布2を構成する和紙が、水分の吸収能が高く、かつ油脂のような油分を吸収する能力も兼ね備えているので、本発明のパイル布2は水分、油分の両者を良好に吸収する能力を有する。

0025

さらに、本発明のパイル布2においては、パイル4が濡らされてパイル4を構成する和紙が吸水すると、撚り止めのセット処理により固定された撚りが和紙の膨潤と柔軟化により一時的に戻って、図2に示すように、撚られてセットされた状態Aからパイル4を構成する和紙糸の撚りが戻った状態Bになって、撚りにより収束されている和紙が先端部分10で開いた状態となる。このとき、上述の撚り止めのセット処理により固定された撚りトルクが一時的に開放されるとも推定される。これにより、状態Bではパイル4の先端部分10はほぼ扁平状態に近づいて曲げ易くなり、吸水による和紙自体の柔軟性の増加と相俟って先端部分10が極めて柔らかくなる。和紙は、吸水により、通常の繊維により形成されたパイルに比べてこの吸水による柔軟性の増加の度合いが大きい。

0026

なお、図2は、パイル4が不図示の基布に立設された状態を説明しているものであり、図2における斜めの線12は、撚りにより生じている、スリットされた和紙の長手方向側縁捩れの方向を、斜めの線13は、スリットされた和紙の撚りにより生じているしわの方向を模式的に表現したものである。符号8はパイル4の立設の根元部である。

0027

このような本発明のパイル布2の性質は、本発明のパイル布2を皮膚の汚れを拭う拭い布として湿らせて使用するとき、あるいは濡れた状態の肌の湿気を拭うときに極めて有効に機能する。すなわち、本発明のパイル布2を湿らせた状態で使用するとき、パイル4を構成する和紙が先端部分10で開いた状態となることにより、皮膚の汚れや水分を良好にふき取ることができる。また、ふき取り時の感触がソフトで心地良いものとなる。さらに、本発明のパイル布2は、水分とともに油分を吸収する能力も兼ね備えているので、石鹸シャンプーを使用せずとも、肌を拭うときに水分とともに皮脂や皮脂による汚れも同時に良好にふき取ることができる。

0028

さらに、本発明のパイル布2は、通常の天然繊維製、あるいは化学繊維製のパイル布に比べて、皮膚を擦ったときに、そこが皮膚の敏感な部位であっても赤い痣になったり炎症の原因になったりする現象が生じにくい。また、接触によるアトピー症状も生じにくい。このことは以下の実験例でも確認される。

0029

[実験例]
以下の各試料について皮膚を擦るテストを行った。

0030

試料1:パイル布
試料1のパイル布に用いた和紙糸・・・和紙原料を漉いて作られた和紙を幅4mmのテープ状にスリットし加撚(撚り数Z470T/m)したのち、チーズ巻き取りセッターにより110℃の蒸気で20分処理して和紙糸を得た。和紙糸の番手は31番手(メートル番手)であり、JIS L 1095 B法に準拠して測定したスナール指数は0.5であった。

0031

試料1のパイル布に用いた地糸・・・絹糸(地組織用糸28デニール)を5本合糸して140デニールの太さとしZ1400T/mの撚りを与えた。

0032

パイル織機により上記和紙糸をパイル糸として用いて、試料1のパイル布を得た。パイル高さは3mm、パイル密度は30本/cm2であった。

0033

試料2:市販の歯ブラシ合成樹脂製の剛毛使用)
試料3:市販の歯ブラシ(豚毛の剛毛使用)
試料4:市販のコットンタオル布

0034

[皮膚を擦るテストの手順]
各試料を水で濡らして、モニター(1名:成人男子)の前腕内側の皮膚面に押し当てた。そのうえで、通常の歯磨きで歯ブラシを歯茎に押し当てる程度の圧力と歯ブラシで歯茎を擦る程度の速さで、各試料を腕の長手方向と直行する方向にストロークの幅2cmで往復させて、皮膚面を2分間擦った。押し当ては試料のパイルあるいは剛毛の長手方向と沿った方向に行い、パイルあるいは剛毛の先端が皮膚に接するようにして行った。この操作を就寝前(午後10時)に行い、翌(午前6時)に擦った部分の状態を観察した。

0035

[皮膚を擦るテストの結果]
テストの結果を表1に示す。

0036

表1より、試料1(本発明のパイル布)は他の試料に比べて、皮膚を擦ったときに、赤い痣になる現象が生じにくいとの結果であった。

0037

化粧落し洗顔用の布として本発明のパイル布2を用いた場合には、皮膚の汚れや水分や油分を良好に拭き取ることができるとともに、湿潤時の柔軟性のため、皮膚を傷めるおそれが極めて少ない。加えて、実験例でも分かるように、この拭き取り時に皮膚が擦られたときに、そこが皮膚の敏感な部位であっても赤い痣になったり炎症の原因になったりする現象が生じにくい。

0038

また、本発明のパイル布2は、サラッとした独特な触感を活かしてパフ用の布として好適に用いることができる。

0039

さらに、本発明のパイル布2は、タオル地として用いたときに、サラッとした独特な触感が得られ、皮膚の汚れや水分や油分を良好に拭き取ることができるとともに、拭き取り時に皮膚が擦られたときに、そこが皮膚の敏感な部位であっても赤い痣になったり炎症の原因になったりする現象が生じにくい。

0040

また、本発明のパイル布2はサラッとした独特な触感と吸湿性と皮脂を吸収する能力があるので、靴底の内側や中敷きに用いた場合にべとつかず、好適に用いることができる。また、本発明のパイル布2を用いた中敷きは、使用時に皮膚が擦られたときに、赤い痣になったり炎症の原因になったりする現象が生じにくいので、素足で着用した場合であっても、皮膚の長時間トラブルなく使用が可能である。

0041

本発明のパイル布2を靴の中敷きとして用いる場合、パイル布2がパイル織物であり、地糸として熱融着繊維を含む糸が用いられていることが好ましい。この場合、和紙糸をパイル糸として用い、地糸として熱融着繊維を含む糸を用いてパイル織物を製織したのち、地糸の部分(基布の部分)を加熱し、熱融着繊維を溶融させてのち冷却する。この操作により、基布中で互いに隣接する地糸同士が融着し、また、パイルと地糸が、接触する箇所で溶融した熱融着繊維のアンカー効果接合する。これにより、パイル布2を中敷きの形状に切断によりトリミングしたときに、切断縁部で地糸がほつれることが防止できる。また、切断縁部でパイルが脱落することも防止できる。

0042

さらにまた、本発明のパイル布2はサラッとした独特な触感と吸湿性を活かしてぬいぐるみ用等の玩具の表布として好適に用いることができる。また、本発明のパイル布2を用いたぬいぐるみ等は、そのパイル布で皮膚が擦られたときに、そこが皮膚の敏感な部位であっても赤い痣になったり炎症の原因になったりする現象が生じにくく、また和紙材料が皮膚に対してやさしく接触による皮膚アレルギー性がほとんどないので、例えば、アトピー性発疹が出やすい小児が取り扱ってその皮膚に接してもアトピー性の症状がほとんど出ない。

0043

さらにまた、本発明のパイル布2は、サラッとした独特な触感と吸湿性を活かすとともに、和紙材料が吸水性のみならず皮脂等の油脂を吸収する性質も備えているので、いわゆるあぶら取り紙と同様の用途にあぶら取り用の布として好適に用いることができる。

0044

さらに、濡れたパイル4は、乾燥することにより、和紙糸に、和紙糸製造過程の加撚方向に撚りトルクが発現して、図2における状態Bから状態Aに戻る。すなわち、パイル4の先端部分10が開いた状態Bから、乾燥状態では形状がもとの加撚された状態Aに戻る。これにより、サラッとした独特な触感もほぼ復元される。このように本発明のパイル布2のパイル4は湿潤、乾燥に関して可逆的な形状変化をする。したがって、パイル4は洗濯における湿潤に対しても可逆的な形状変化をするので、繰り返しの洗濯によっても上述の形状や諸性質を維持することができる。

0045

このように本発明のパイル布は、パイルの乾燥や湿潤にともなって、パイルの形態が状態Aと状態Bとに可逆的に変化する。

0046

本発明のパイル布2は皮膚の汚れや水滴を拭う拭い布として好適に用いられるが、そのサラッとした独特な触感を活かして椅子張り地等のインテリア用品の張り地や、宝石箱等の収納箱の張り地にも好適に用いることができる。衣料用生地としても好適に用いることができる。また、サラッとした独特な触感を有する敷物としても用いることができる。

0047

本発明のパイル布においては、パイルの一部が和紙糸と異なる糸により作られていたとしても、パイル全体における和紙糸からなるパイルの比率が50重量%以上であれば本発明により得られる上述の諸効果が発揮され、このような場合も当然本発明に含まれるものである。

0048

[実施例1]
実験例の試料1のパイル布をタオルとして用いた。このタオルは従来のコットン製のタオルでは得られないサラッとした独特な触感を有していた。このタオルを入浴後の肌の水滴を拭うバスタオルに用いたところ迅速に水滴がふき取られかつ石鹸やシャンプーを使用せずとも、皮脂をある程度拭き取ることができ、従来のコットン製のタオルでは得られない爽快な拭い感が得られた。

0049

[実施例2]
実験例の試料1で用いた和紙糸をパイル糸として用い、150デニールのポリエステル加工糸をZ500T/mの撚りを与え地糸として用い、パイル編機によりパイルニット布を得た。パイル高さは3mm、パイル密度は30本/cm2であった。このパイルニット布を表地として用いて動物のぬいぐるみを作成した。このぬいぐるみは、サラッとした独特な触感を有していて、湿疹の出やすい小児の玩具として1年以上用いたが、小児の肌に湿疹が出ることはなかった。

0050

[実施例3]
実施例3の和紙糸・・・和紙原料を漉いて作られた和紙を幅8mmのテープ状にスリットし加撚(撚り数Z300T/m)したのち、チーズに巻き取り、スチームセッターにより110℃の蒸気で20分処理して和紙糸を得た。和紙糸の番手は15番手(メートル番手)であり、JIS L 1095 B法に準拠して測定したスナール指数は0.5であった。

0051

実施例3の和紙糸を用いて不織布の基布にタフテイングし、接着剤で裏打ちしてカットパイルのタフト布を得た。パイル高さは5mm、パイル密度は10本/cm2であった。このタフト布を椅子張り地としてソファに用いた。このソファは、サラッとした独特な触感を有していて、梅雨時に使用して肌がじかに張り地に接してもべとつかず、良好な使用感であった。

0052

[実施例4]
実験例の試料1のパイル布を化粧落しの洗顔用の布として用いた。皮膚の汚れや水分を良好に拭き取ることができるとともに、皮膚を傷めるおそれが極めて少なく、かつその柔軟性のためソフトな拭き取り感が得られた。

0053

[実施例5]
実験例の試料1のパイル布をパフの布として表地に用いた。使用時にサラッとした独特な触感を有していて、快適な使用感が得られた。

0054

[実施例6]
実験例の試料1で用いた和紙糸を長さ2mmに切断して短尺フロック状にし、不織布の基布表面に静電植毛加工によりパイルを形成しパイルと基布表面とが接着剤を介して接着固定された電着加工布を得た。この電着加工布を所定の形状に切り取って靴の中敷きとして用いた。この中敷きは、サラッとした独特な触感を有していて、素足で靴を履いたときにべとつかず良好な履き心地であった。また、素足で3時間使用したときに、擦過による皮膚の損傷が認められなかった。

0055

[実施例7]
実験例1の試料1のパイル布をいわゆるあぶら取り紙と同様の用途にあぶら取り用の布として用いた。従来の油取り紙では得られないサラッとした独特な触感を有していて、かつ、充分なあぶら取り効果が得られた。

0056

本発明のパイル布は、紡織用天然繊維や合成繊維からなる布帛では得られないナチュラルで平滑なサラッとした触感と、擦ったことによる皮膚の損傷が極めて少ないという特性を活かして、日用雑貨類家具類インテリア用材、自動車用内装用材、衣料の分野に広く適用される。

0057

2パイル布
4パイル
6 基布

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