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技術 画像記録装置

出願人 ブラザー工業株式会社
発明者 水野透
出願日 2014年7月17日 (5年0ヶ月経過) 出願番号 2014-147180
公開日 2016年2月8日 (3年5ヶ月経過) 公開番号 2016-022625
状態 特許登録済
技術分野 用紙の取扱い 付属装置、全体制御 シート、マガジン及び分離
主要キーワード 逆転駆動力 回転向き 正転駆動力 左ギヤ 右ギヤ 無端環状 ローラプーリ 内側ガイド部材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年2月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

複数枚シート画像記録するために要する時間を短縮できる手段を提供する。

解決手段

複合機10の制御部130は、搬送モータ71を逆転駆動させて給送ローラ25にシート12を給送させる給送処理と、搬送モータ71を正転駆動させて搬送ローラ60及び排出ローラ62の少なくともいずれか一方によりシート12を搬送向き15へ搬送させる搬送処理と、搬送処理を停止している間にキャリッジ40を移動させつつ記録ヘッド38により画像記録を行わせる記録処理と、シート12の搬送向き15の先端及び後端の位置を決定する位置決定処理と、位置決定処理により搬送向き15の後端が搬送ローラ60を通過したと決定した第2ページ目のシート12への記録処理が完了する前に、給送処理を実行して第3ページ目のシート12を搬送路65へ給送し始める排出前給送処理と、を実行する。

概要

背景

特許文献1には、シート画像記録を行うことのできる画像記録装置が開示されている。より具体的には、特許文献1に記載されている画像記録装置には、搬送路へシートを給送する給送ローラと、給送ローラが給送したシートを搬送する搬送ローラ及び排出ローラと、が1つのモータから駆動伝達されて回転する構成が開示されている。モータが正転すると、給送ローラが回転しないが搬送ローラ及び排出ローラがシートを搬送向きに搬送する回転方向へ回転する。他方、モータが逆転すると、給送ローラが搬送路へシートを給送する向きへ回転し、搬送ローラが搬送向きと逆向きへ回転し、かつ排出ローラが回転しない。この画像記録装置において複数枚のシートに連続して画像記録を行う場合には、画像記録が行われたシートが排出された後、次のシートが搬送路へ給送される。

概要

複数枚のシートに画像記録するために要する時間を短縮できる手段を提供する。複合機10の制御部130は、搬送モータ71を逆転駆動させて給送ローラ25にシート12を給送させる給送処理と、搬送モータ71を正転駆動させて搬送ローラ60及び排出ローラ62の少なくともいずれか一方によりシート12を搬送向き15へ搬送させる搬送処理と、搬送処理を停止している間にキャリッジ40を移動させつつ記録ヘッド38により画像記録を行わせる記録処理と、シート12の搬送向き15の先端及び後端の位置を決定する位置決定処理と、位置決定処理により搬送向き15の後端が搬送ローラ60を通過したと決定した第2ページ目のシート12への記録処理が完了する前に、給送処理を実行して第3ページ目のシート12を搬送路65へ給送し始める排出前給送処理と、を実行する。

目的

特に、複数枚のシートに画像記録を行うときには、様々な動作が重複して行われることなるので、各動作や動作間待機時間などが短縮されることが望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シート給送する給送ローラと、給送されたシートを搬送向きに搬送する順回転及び逆回転が可能な搬送ローラと、搬送されたシートを上記搬送向きに搬送する順回転が可能な排出ローラと、シートに画像記録を行う記録ヘッドを有し、上記搬送向きにおいて上記搬送ローラと上記排出ローラとの間に配置され、上記搬送向きと交差する方向へ移動するキャリッジと、正転及び逆転するモータと、上記モータの正転を、上記給送ローラに伝達せず、上記搬送ローラの順回転及び上記排出ローラの順回転として伝達し、上記モータの逆転を、上記給送ローラの給送の回転及び上記搬送ローラの逆回転として伝達し、上記排出ローラに伝達しない伝達機構と、制御部と、を具備し、上記制御部は、上記モータを逆転させて上記給送ローラにシートを給送させる給送処理と、上記モータを正転させて上記搬送ローラ及び上記排出ローラの少なくともいずれか一方によりシートを上記搬送向きへ搬送させる搬送処理と、上記搬送処理を停止している間に上記キャリッジを移動させつつ上記記録ヘッドにより画像記録を行わせる記録処理と、シートの上記搬送向きの後端の位置を決定する位置決定処理と、上記位置決定処理により上記搬送向きの後端が上記搬送ローラを通過したと決定した第1シートへの上記記録処理が完了する前に、上記給送処理を実行して第2シートをシートの搬送路へ給送し始める排出前給送処理と、を実行する画像記録装置

請求項2

上記制御部は、上記記録処理において上記キャリッジを移動させている間と重複して上記排出前給送処理を実行する請求項1に記載の画像記録装置。

請求項3

上記制御部は、上記第1シートに対して行う上記記録処理のうち最後の記録処理において上記キャリッジを移動させている間と重複して上記排出前給送処理を実行する請求項2に記載の画像記録装置。

請求項4

上記制御部は、上記キャリッジを移動させるための加速が終了した後、上記排出前給送処理において上記モータを回転し始める請求項3に記載の画像記録装置。

請求項5

上記制御部は、上記第1シートに対して行う上記記録処理のうち最後の記録処理の直前の上記搬送処理が完了した後に上記排出前給送処理を実行する請求項2に記載の画像記録装置。

請求項6

上記制御部は、上記第1シートに対して行う上記記録処理のうち最後の記録処理の直前の上記搬送処理が完了した後から、上記最後の記録処理の後の上記搬送処理を実行するまでに、上記第2シートに対する上記排出前給送処理を実行する請求項5に記載の画像記録装置。

請求項7

上記制御部は、上記位置決定処理にてシートの上記搬送向きの先端の位置を決定し、上記第1シートに対して行う上記記録処理のうち最後の記録処理が完了した後に、上記位置決定処理により上記第2シートの先端が上記搬送ローラに到達したと決定したことに応じて、上記搬送処理において上記第1シート及び上記第2シートを同時に間欠して搬送する請求項1から6のいずれかに記載の画像記録装置。

請求項8

上記制御部は、上記第1シートに対して行う上記最後の記録処理が完了した後の上記搬送処理を実行する前に、上記位置決定処理により上記第2シートの先端が上記搬送ローラに到達したと決定したことに応じて、上記搬送処理において上記第1シート及び上記第2シートを同時に間欠して搬送する請求項7に記載の画像記録装置。

請求項9

上記制御部は、上記第1シートに対して行う上記記録処理のうち最後の記録処理が完了した後、上記位置決定処理により上記第2シートの先端が上記搬送ローラに到達したと決定していないときに、上記搬送処理によって当該第1シートを上記搬送路から排出した後、上記給送処理を実行する請求項7又は8に記載の画像記録装置。

請求項10

上記制御部は、3枚以上のシートへ画像記録を行うための記録指示に応じて、1枚目のシートを上記搬送処理により上記搬送路から搬送した後に上記給送処理を実行して2枚目のシートである上記第1シートを給送し、上記位置決定処理により上記搬送向きの後端が上記搬送ローラを通過したと決定した上記第1シートへの上記記録処理が完了する前に、上記排出前給送処理を実行して3枚目のシートである上記第2シートを給送し始める請求項1から9のいずれかに記載の画像記録装置。

請求項11

上記搬送ローラより上記搬送向きの上流側において上記搬送路に配置されており、当該位置におけるシートの有無に応じた検知信号を出力する出力部と、上記モータの回転量を示すパルス信号を出力するロータリーエンコーダと、を更に具備しており、上記制御部は、上記出力部が出力する検知信号、及び上記ロータリーエンコーダが出力するパルス信号に応じて上記位置決定処理を実行する請求項1から10のいずれかに記載の画像記録装置。

請求項12

モータの正転時にシートを給送せず、当該モータの逆転時にシートを給送する給送ローラと、上記モータの正転時にシートを搬送向きへ搬送する順回転をし、上記モータの逆転時に逆回転する搬送ローラと、上記モータの正転時に上記順回転し、上記モータの逆転時に停止可能な排出ローラと、を具備するインクジェットプリンタが実行する方法であって、上記モータを逆転させて上記給送ローラにシートを給送させる給送処理と、上記モータを正転させて上記搬送ローラ及び上記排出ローラの少なくともいずれか一方によりシートを上記搬送向きへ搬送させる搬送処理と、上記搬送処理を停止している間に上記キャリッジを移動させつつ上記記録ヘッドにより画像記録を行わせる記録処理と、シートの上記搬送向きの先端及び後端の位置を決定する位置決定処理と、上記位置決定処理により上記搬送向きの後端が上記搬送ローラを通過したと決定した第1シートへの上記記録処理が完了する前に、上記給送処理を実行して第2シートをシートの搬送路へ給送し始める排出前給送処理と、を含む方法。

技術分野

0001

本発明は、シート画像記録を行う画像記録装置に関する。

背景技術

0002

特許文献1には、シートに画像記録を行うことのできる画像記録装置が開示されている。より具体的には、特許文献1に記載されている画像記録装置には、搬送路へシートを給送する給送ローラと、給送ローラが給送したシートを搬送する搬送ローラ及び排出ローラと、が1つのモータから駆動伝達されて回転する構成が開示されている。モータが正転すると、給送ローラが回転しないが搬送ローラ及び排出ローラがシートを搬送向きに搬送する回転方向へ回転する。他方、モータが逆転すると、給送ローラが搬送路へシートを給送する向きへ回転し、搬送ローラが搬送向きと逆向きへ回転し、かつ排出ローラが回転しない。この画像記録装置において複数枚のシートに連続して画像記録を行う場合には、画像記録が行われたシートが排出された後、次のシートが搬送路へ給送される。

先行技術

0003

特開平10−329974号公報

発明が解決しようとする課題

0004

画像記録装置においては、画像記録の高速化の要望がある。特に、複数枚のシートに画像記録を行うときには、様々な動作が重複して行われることなるので、各動作や動作間待機時間などが短縮されることが望まれている。

0005

本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数枚のシートに画像記録するために要する時間を短縮できる手段を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係る画像記録装置は、シートを給送する給送ローラと、給送されたシートを搬送向きに搬送する順回転及び逆回転が可能な搬送ローラと、搬送されたシートを上記搬送向きに搬送する順回転が可能な排出ローラと、シートに画像記録を行う記録ヘッドを有し、上記搬送向きにおいて上記搬送ローラと上記排出ローラとの間に配置され、上記搬送向きと交差する方向へ移動するキャリッジと、正転及び逆転するモータと、上記モータの正転を、上記給送ローラに伝達せず、上記搬送ローラの順回転及び上記排出ローラの順回転として伝達し、上記モータの逆転を、上記給送ローラの給送の回転及び上記搬送ローラの逆回転として伝達し、上記排出ローラに伝達しない伝達機構と、制御部と、を具備する。上記制御部は、上記モータを逆転させて上記給送ローラにシートを給送させる給送処理と、上記モータを正転させて上記搬送ローラ及び上記排出ローラの少なくともいずれか一方によりシートを上記搬送向きへ搬送させる搬送処理と、上記搬送処理を停止している間に上記キャリッジを移動させつつ上記記録ヘッドにより画像記録を行わせる記録処理と、シートの上記搬送向きの後端の位置を決定する位置決定処理と、上記位置決定処理により上記搬送向きの後端が上記搬送ローラを通過したと決定した第1シートへの上記記録処理が完了する前に、上記給送処理を実行して第2シートをシートの搬送路へ給送し始める排出前給送処理と、を実行する。

0007

第1シートの搬送向きの後端が搬送ローラを通過した後、第1シートへの記録処理が完了する前に、第2シートが搬送路へ給送され始めるので、第1シートの搬送又は記録と、第2シートの給送との少なくとも一部が重複する。

0008

本発明は、モータの正転時にシートを給送せず、当該モータの逆転時にシートを給送する給送ローラと、上記モータの正転時にシートを搬送向きへ搬送する順回転をし、上記モータの逆転時に逆回転する搬送ローラと、上記モータの正転時に上記順回転し、上記モータの逆転時に停止可能な排出ローラと、を具備するインクジェットプリンタが実行する方法であって、上記モータを逆転させて上記給送ローラにシートを給送させる給送処理と、上記モータを正転させて上記搬送ローラ及び上記排出ローラの少なくともいずれか一方によりシートを上記搬送向きへ搬送する搬送処理と、上記搬送処理を停止している間に上記キャリッジを移動させつつ上記記録ヘッドにより画像記録を行う記録処理と、シートの上記搬送向きの先端及び後端の位置を決定する位置決定処理と、上記位置決定処理により上記搬送向きの後端が上記搬送ローラを通過したと決定した第1シートへの上記記録処理が完了する前に、上記給送処理を実行して第2シートをシートの搬送路へ給送し始める排出前給送処理と、を含む方法として捉えられてもよい。

発明の効果

0009

本発明によれば、複数枚のシートに画像記録するために要する時間が短縮される。

図面の簡単な説明

0010

図1は、複合機10の斜視図である。
図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。
図3は、搬送モータ72と各ローラとの伝達関係を示した模式図である。
図4は、制御部130の構成を示すブロック図である。
図5は、画像記録の手順を示すフローチャートである。
図6は、排出前給送処理の手順を示すフローチャートである。
図7は、プリンタ部11内のシート12の位置を模式的に示す縦断面図である。
図8は、プリンタ部11内のシート12の位置を模式的に示す縦断面図である。
図9は、プリンタ部11内のシート12の位置を模式的に示す縦断面図である。

実施例

0011

以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。複合機10は、図1に示す状態に設置されて使用される。本実施形態において、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が形成された側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側から見て左右方向9が定義される。図1に示す3つの方向は、他の図面においても同様に表示される。

0012

[複合機10の全体構造
図1に示されるように、複合機10(画像記録装置の一例)は、下部にプリンタ部11を備えている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。プリント機能としては、シート12(図2参照)の両面に画像を記録する両面画像記録機能を有している。プリンタ部11は、正面に開口13が形成されている。シート12を支持可能な給送トレイ20(図2参照)及び排出トレイ21(図2参照)が、開口13から前後方向8に挿抜可能である。なお、複合機10によって画像記録されるのはシート12に限定されない。

0013

図2に示されるように、給送トレイ20の上側に給送ローラ25が配置されている。給送ローラ25は、給送トレイ20に支持されたシート12の上面に当接可能である。給送ローラ25は、搬送モータ71(図3,4参照)の逆転駆動力を付与されて順回転する。なお、給送ローラ25の順回転とは、シート12を搬送路65に送り出し、且つ搬送路65上を搬送向き15に搬送する向きの回転である。すなわち、プリンタ部11を図2の方向から見た給送ローラ25の順回転は、時計回りの回転である。

0014

プリンタ部11の内部には、給送トレイ20の後端部から搬送路65が延出されている。搬送路65は、湾曲部と直線部とを備える。搬送路65は、所定間隔を隔てて互いに対向する外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とによって形成されている。給送トレイ20に支持されたシート12は、湾曲部を下方から上方へUターンするように搬送される。その後、シート12は、直線部を搬送されて記録部24に搬送される。記録部24により画像記録が行われたシート12は、直線部を搬送されて排出トレイ21に排出される。つまり、シート12は、図2に一点鎖線の矢印で示される搬送向き15に搬送される。

0015

搬送ローラ対排出ローラ対
図2に示されるように、搬送路65には、記録部24よりも搬送向き15の上流側において搬送ローラ60及びピンチローラ61を備える搬送ローラ対と、記録部24よりも搬送向き15の下流側において排出ローラ62及び拍車63を備える排出ローラ対と、が設けられている。各ローラ対は、シート12を挟持した状態で回転することによって、シート12を搬送する。

0016

搬送ローラ対は、搬送向き15において、記録部24より上流側に配置されている。搬送ローラ60は、搬送路65を搬送されるシート12の記録面に当接する。ピンチローラ61は、搬送ローラ60に対向して配置されている。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。搬送ローラ60とピンチローラ61とは、シート12を挟持し、搬送向き15に搬送する。

0017

搬送ローラ60は、正転駆動する搬送モータ71から駆動力を付与されて順回転する。ここで、搬送ローラ60の順回転とは、シート12を搬送向き15に搬送する向きの回転である。すなわち、プリンタ部11を図2の方向から見た搬送ローラ60の順回転は反時計回りの回転である。以下、「搬送ローラ対の順回転」と表記したときは、図2に示される搬送ローラ60が反時計回りに回転することを指す。

0018

搬送ローラ60は、逆転駆動する搬送モータ71から駆動力を付与されて逆回転する。ここで、搬送ローラ60の逆回転とは、シート12を搬送向き15とは逆向きに搬送する向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た搬送ローラ60の逆回転は時計回りの回転である。以下、「搬送ローラ対の逆回転」と表記したときは、図2に示される搬送ローラ60が時計回りに回転することを指す。

0019

排出ローラ対は、搬送向き15において、記録部24より下流側に設けられている。排出ローラ62は、搬送路65を搬送されるシート12の記録面の裏面に当接する。排出ローラ62は、搬送モータ71から駆動力が付与されて回転する軸64に外嵌されており、軸64と一体回転する。拍車63は、排出ローラ62に対向して配置されている。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。排出ローラ62と拍車63とは、シート12を挟持し、搬送向き15に搬送する。

0020

排出ローラ62は、正転駆動する搬送モータ71から駆動力を付与されて順回転する。ここで、排出ローラ62の順回転とは、シート12を搬送向き15に搬送する向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た排出ローラ62の順回転は時計回りの回転である。以下、「排出ローラ対の順回転」と表記したときは、図2に示される排出ローラ62が時計回りに回転することを指す。なお、詳細は後述されるが、排出ローラ62は、逆転駆動する搬送モータ71からの駆動力が伝達されない。

0021

[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、搬送ローラ60の搬送向き15の下流側で且つ排出ローラ62の搬送向き15の上流側に設けられている。記録部24の下側で且つ記録部24と対向する位置には、プラテン42が配置されている。プラテン42は、搬送路65を搬送されるシート12を支持する。記録部24は、プラテン42に支持されたシート12に公知のインクジェット方式で画像を記録する。記録部24は、シート12にインク滴吐出する複数のノズルが形成された記録ヘッド38と、記録ヘッド38を搭載するキャリッジ40とを備えている。

0022

キャリッジ40は、プリンタ部11のフレームなどによって、前後方向8と直交する左右方向9へ往復動可能に支持されている。キャリッジ40は、公知のベルト機構を介してキャリッジモータ53(図4参照)と連結されている。キャリッジ40は、キャリッジモータ53から駆動力が伝達されることによって左右方向9に往復動される。プラテン42にシート12が支持されている状態で、キャリッジ40が往復動される。キャリッジ40が往復動されているときに、記録ヘッド38からインク滴が吐出される。これにより、プラテン42に支持されたシート12に画像が記録される。

0023

レジセンサ160]
図2に示されるように、搬送ローラ60よりも搬送向き15の上流側には、レジセンサ160(出力部の一例)が設けられている。レジセンサ160は、レジセンサ160の設定位置におけるシート12の有無に応じた検知信号を出力する。例えば、レジセンサ160は、設定位置上にシート12が無い場合に、後述する制御部130にローレベル信号を出力する。一方、レジセンサ160は、設定位置上にシート12が有る場合に、制御部130にハイレベル信号を出力する。

0024

ロータリーエンコーダ73]
図2に示されるように、搬送ローラ60には、放射状にスリットが形成されたエンコーダディスク74が装着されている。また、エンコーダディスク74を厚み方向(図2紙面において垂直な方向)から挟むようにして、プリンタ部11のフレームなどに光学センサ72が固定されている。エンコーダディスク74が回転すると、光学センサ72上を、スリット及びスリットの非形成部分が交互に通過する。光学センサ72は、スリット及びスリットの非形成部分との通過に伴うパルス信号を制御部130に出力する。なお、エンコーダディスク74及び光学センサ72が、ロータリーエンコーダ73を構成する。

0025

駆動伝達機構
以下に、図3が参照されつつ、搬送モータ71の駆動力を各ローラに伝達する駆動伝達機構が説明される。駆動伝達機構は、プーリ76と、モータプーリ58と、第1ベルト77と、第1駆動伝達部26と、第2駆動伝達部27と、第3駆動伝達部28と、給送駆動伝達部29と、を備えている。

0026

図3に示されるように、プーリ76は、搬送路65よりも左側において、搬送ローラ60に装着されている。搬送モータ71の回転軸には、モータプーリ58が取り付けられている。無端環状の第1ベルト77は、プーリ76とモータプーリ58とに架け渡されている。これにより、搬送モータ71の回転駆動力は、搬送ローラ60に伝達される。具体的には、搬送ローラ60は、搬送モータ71が正転駆動されると順回転し、搬送モータ71が逆転駆動されると逆回転する。

0027

[第1駆動伝達部26]
図3に示されるように、第1駆動伝達部26は、左ギヤ52と、下ギヤ80と、第1プーリ81と、第2プーリ82と、第2ベルト83とを備えている。左ギヤ52は、搬送ローラ60に装着されている。下ギヤ80は、左ギヤ52の下側において左ギヤ52と噛合されている。第1プーリ81は、下ギヤ80と同軸且つ一体に回転する。これにより、第1プーリ81は、搬送ローラ60の回転に連動して回転する。第2プーリ82は、排出ローラ62の軸64に取り付けられている。無端環状の第2ベルト83は、第1プーリ81と第2プーリ82とに架け渡されている。

0028

なお、第2プーリ82の内側には、公知のワンウェイクラッチ84(具体的にはニードルクラッチ)が設けられている。つまり、第2プーリ82は、ワンウェイクラッチ84を介して軸64に取り付けられている。これにより、第1駆動伝達部26は、正転駆動される搬送モータ71の回転駆動力を排出ローラ62に伝達し、逆転駆動される搬送モータ71の回転駆動力を排出ローラ62に伝達しない。すなわち、排出ローラ62は、第1駆動伝達部26によって伝達された搬送モータ71の正転駆動力によって順回転するが、搬送モータ71が逆転駆動されても駆動伝達されないので逆回転しない。

0029

[第2駆動伝達部27]
図3に示されるように、第2駆動伝達部27は、右ギヤ78と、相互に噛合された複数の中間ギヤ95と、プーリ96,97と、無端ベルト98と、ギヤ85と、軸79と、を備えている。

0030

複数の中間ギヤ95は、相互に噛合された状態で配置されている。プーリ96は、駆動力の伝達経路最下流側に配置された中間ギヤ95と同軸且つ一体に回転する。プーリ96とプーリ97との間に無端ベルト98が張架されている。ギヤ85は、プーリ97と同軸且つ一体に回転し、且つ軸79のギヤ部と噛合している。

0031

[第3駆動伝達部28]
図3に示されるように、第3駆動伝達部28は、太陽ギヤ109と、振子ギヤ110と、中間ギヤ104と、を備えている。

0032

太陽ギヤ109は、軸79と同軸且つ一体に回転する。太陽ギヤ109のスラスト面には、アーム112の一端が装着されている。これにより、アーム112は、太陽ギヤ109と同軸で回転する。アーム112の他端には、振子ギヤ110が回転可能に支持されている。振子ギヤ110は、アーム112に支持されて自転し且つ太陽ギヤ109と噛合しながら太陽ギヤ109の回転向き公転する。また、振子ギヤ110は、中間ギヤ104と噛合可能である。

0033

搬送モータ71が正転駆動されると、搬送ローラ60及び右ギヤ78は反時計回りに回転し、太陽ギヤ109は、時計回りに回転する。これにより、振子ギヤ110は、反時計回りに自転しつつ太陽ギヤ109の周囲を時計回りに公転し、中間ギヤ104から離れる(図3(B)参照)。その結果、中間ギヤ104には、搬送モータ71の正転駆動力が伝達されない。

0034

搬送モータ71が逆転駆動されると、搬送ローラ60及び右ギヤ78は時計回りに回転し、太陽ギヤ109は、反時計回りに回転する。これにより、振子ギヤ110は、時計回りに自転しつつ太陽ギヤ109の周囲を反時計回りに公転し、中間ギヤ104と噛合する(図3(A)参照)。その結果、中間ギヤ104に、搬送モータ71の逆転駆動力が伝達される。

0035

[給送駆動伝達部29]
図3に示されるように、給送駆動伝達部29は、中間ギヤ89と、無端ベルト90と、2つのプーリ91及びローラプーリ92と、で構成される。

0036

中間ギヤ89は、中間ギヤ104と噛合している。プーリ91は、中間ギヤ89と同軸且つ一体に回転する。プーリ91及びローラプーリ92には無端ベルト90が張架されている。ローラプーリ92は、給送ローラ25と同軸且つ一体に回転する。

0037

以下、図3を参照しながら、給送駆動伝達部29による駆動伝達が説明される。搬送モータ71が逆転駆動されると、搬送ローラ60及び右ギヤ78は時計回りに回転する。右ギヤ78が時計回りに回転されると、中間ギヤ89が反時計回りに回転され、プーリ91及びローラプーリ92が時計回りに回転される。

0038

プーリ91及びローラプーリ92が時計回りに回転されると、ローラプーリ92と一体回転する給送ローラ25も時計回りに回転される。その結果、給送トレイ20に載置されて給送ローラ25と当接しているシート12、つまり最も上側に載置されているシート12が、搬送ローラ60へ向けて給送される。

0039

搬送モータ71が正転駆動されると、前述されたように、振子ギヤ110が中間ギヤ104から離間される。すなわち、給送駆動伝達部29は、搬送モータ71の正転駆動力を給送ローラ25へ伝達しない。

0040

[制御部130]
図4に示されるように、制御部130は、複合機10の全体動作を制御する。例えば、制御部130は、搬送モータ71の駆動を制御して各ローラを回転させる。また、制御部130は、キャリッジモータ53の駆動を制御してキャリッジ40を移動させる。制御部130は、CPU131と、ROM132と、RAM133と、EEPROM134と、ASIC135と、これらを相互に接続する内部バス137とを備えている。

0041

ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。

0042

ASIC135には、搬送モータ71及びキャリッジモータ53が電気的に接続されている。ASIC135は、各モータを回転させるための駆動信号をCPU131から取得し、駆動信号に応じた駆動電流を対応するモータに出力する。各モータは、ASIC135からの駆動電流によって、所定の回転速度で正転駆動又は逆転駆動する。

0043

具体的には、ASIC135は、搬送モータ71を正転駆動又は逆転駆動させるための駆動信号をCPU131から取得する。ASIC135は、取得した駆動信号に応じた駆動電流を対応する搬送モータ71に出力することにより、少なくとも、給送処理、搬送処理、排出前給送処理を実行する。給送処理は、搬送モータ71を逆転駆動させて給送ローラ25にシート12を給送させる処理である。搬送処理は、搬送モータ71を正転駆動させて搬送ローラ60及び排出ローラ62の少なくともいずれか一方によりシート12を搬送向き15へ搬送させる処理である。排出前給送処理は、搬送向き15の後端が搬送ローラ60を通過したと決定したシート12への記録処理が完了する前に、給送処理を実行して次のシート12を搬送路65へ給送し始める処理である。

0044

また、ASIC135は、キャリッジモータ53を回転させるための駆動信号をCPU131から取得する。ASIC35は、取得した駆動信号に応じた駆動電流をキャリッジモータ53に出力することにより、少なくとも記録処理を実行する。記録処理は、搬送処理を停止している又は停止しようとしている間に、キャリッジモータ53を回転させてキャリッジ40を移動させつつ記録ヘッド38によりシート12に画像記録を行わせる処理である。

0045

また、ASIC135には、ロータリーエンコーダ73の光学センサ72と、レジセンサ160の光学センサ163とが電気的に接続されている。制御部130は、光学センサ72から取得したパルス信号に基づいて、各搬送ローラ60、62、45の回転量を検知する。制御部130は、光学センサ163からの検知信号に基づいてシート12の先端及び後端の位置を決定する位置決定処理を実行する。

0046

[制御部130による画像記録の制御]
以下、複数枚のシート12の片面に画像記録が行われる場合の制御部130によるプリンタ部11の動作の制御が説明される。図5に示されるように、ユーザから複合機10へ入力された画像記録コマンドに応じて、制御部130は、プリンタ部11によるシート12への画像記録を開始する。

0047

次に、制御部130は、搬送モータ71を逆転駆動させる。搬送モータ71が逆転駆動することにより、給送ローラ25が順回転し、給送トレイ20からシート12が搬送路65へ給送される(S11)。

0048

そして、制御部130は、搬送モータ71の逆転駆動を継続しつつ、レジセンサ160から出力される検知信号がローレベル信号からハイレベル信号に変化した後、ロータリーエンコーダ73のパルス信号の数をカウントする。そして、制御部130は、カウントしたパルス信号の数が閾値以上の値に到達すると、搬送モータ71の逆転駆動を停止する。この閾値は、レジセンサ160から搬送ローラ60の距離に相当する値である。これにより、搬送路65に給送されたシート12の先端が搬送ローラ60へ到達する。

0049

次に、制御部130は、搬送モータ71を正転駆動させる。搬送モータ71が正転駆動することにより、搬送ローラ60及び排出ローラ62が順回転する。なお、搬送モータ71が正転駆動しても給送ローラ25は回転せずに停止している。搬送ローラ60の順回転により、シート12の先端側がプラテン42上へ搬送される。すなわち、シート12の頭出しが行われる(搬送処理)。

0050

そして、シート12の先端が、記録ヘッド38の直下であって画像記録を開始する位置へ到達すると、制御部130は、搬送モータ71を停止させる。制御部130は、搬送モータ71の停止後に、キャリッジモータ53を駆動させて、キャリッジ40を移動させる一方で、記録ヘッド38にインクを吐出させる。記録ヘッド38から吐出されたインクは、プラテン42上のシート12へ着弾する(記録処理)。1パス分の記録処理が終了すると、制御部130は、キャリッジモータ53を停止し、搬送モータ71を正転駆動させて、1改行分だけシート12を搬送向き15へ搬送する(搬送処理)。このような搬送処理(間欠搬送)及び記録処理が最終パスまで繰り返されることにより、シート12に画像記録が行われる(S12,S13)。

0051

制御部130は、シート12への記録処理が最終パスであるとき(S13:Yes)、次ページ印刷データがなければ(S14:No)、S15及びS16に示す処理を実行する。S15では、制御部130は、最終パスの画像記録を行う。S16では、S15の実行後に、制御部130は、搬送モータ71を正転駆動してシート12を搬送向き15へ搬送して、搬送路65から排出トレイ21へシート12を排出する(S16)。

0052

制御部130は、シート12への記録処理が最終パスであるとき(S13:Yes)、次ページの印刷データがあり(S14:Yes)、且つ次のページが第2ページ目であれば(S18:No)、最終パスの画像記録を行った後(S15)、搬送路65から排出トレイ21へシート12を排出する(S16)。そして、シート12の排出を終えた後、次ページの印刷データがある場合は(S17:Yes)、制御部130は、搬送モータ71を逆転駆動させることで、給送ローラ25を順回転させ、給送トレイ20から次のシート12が搬送路65へ給送される(S11)。

0053

そして、制御部130は、前述と同様にして第2ページ目のシート12に対して搬送処理及び記録処理(S12)を繰り返す(図7(A),(B)参照)。図7(A)には、最終パス直前パスの記録処理時のプリンタ部11及びシート12の状態が示されている。図7(B)には、最終パスに向けた搬送処理時のプリンタ部11及びシート12の状態が示されている。第2ページ目のシート12への記録処理が最終パスであるとき(S13:Yes)、次ページの印刷データがあり(S14:Yes)、且つ次のページが第3ページ目であれば(S18:Yes)、排出前給送処理(S19)を行う。

0054

以下、図6が参照されつつ、排出前給送処理(S19)が説明される。図6に示されるように、制御部130は、第2ページ目のシート12への記録処理が最終パスであるとき、レジセンサ160から出力される検知信号がハイレベル信号からローレベル信号に変化した後、ロータリーエンコーダ73のパルス信号の数(ハイレベル信号の数)のカウントが上記閾値に到達していなければ(S21:No)、S22及びS23に示される処理を実行する。この閾値は、レジセンサ160から搬送ローラ60の距離に相当する値である。S22では、制御部130は、最終パスの画像記録を行う。S23では、S22の後に、制御部130は、カウントが閾値を超えるまで搬送モータ71を正転駆動させる(S23)。これにより、最終パスの記録処理を終了したときに、第2ページ目のシート12の後端が搬送ローラ60を通過していなくても、シート12の後端が搬送ローラ60を通過するまで搬送向き15へ搬送される。

0055

そして、制御部130は、搬送モータ71を逆転駆動させることで、給送ローラ25を順回転させし、搬送ローラ60を逆回転させる。なお、排出ローラ62は停止している。給送ローラ25の順回転により、給送トレイ20から第3ページ目のシート12が搬送路65へ給送される(S24)。この状態において、第2ページ目のシート12は、後端が搬送ローラ60を通過しているので、搬送ローラ60が逆転しても搬送向き15と逆向きへ搬送されることはない。また、排出ローラ62は停止しているので、第2ページ目のシート12は、搬送向き15へ搬送されることもない。

0056

他方、制御部130は、第2ページ目のシート12への記録処理が最終パスであるときに、カウントが閾値を超えていれば(S21:Yes)、S25に示す処理を実行する。なお、この状態において、第2ページ目のシート12の後端は、搬送ローラ60を通過し、かつ排出ローラ62を通過していない位置、すなわち記録ヘッド38の直下にある。

0057

S25において、制御部130は、キャリッジモータ53を駆動させて最終パスの画像記録を行いつつ、搬送モータ71を逆転駆動させる。具体的には、キャリッジモータ53によるキャリッジ40を移動させるための加速が終了した後、搬送モータ71を逆転駆動し始める。搬送モータ71が逆転駆動することにより、給送ローラ25が順回転し、搬送ローラ60が逆回転する(図7(C)参照)。なお、排出ローラ62は停止している。給送ローラ25の順回転により、給送トレイ20から第3ページ目のシート12が搬送路65へ給送される(S25)。この状態において、第2ページ目のシート12は、後端が搬送ローラ60を通過しているので、搬送ローラ60が逆転しても搬送向き15と逆向きへ搬送されることはない。また、排出ローラ62は停止しているので、第2ページ目のシート12は、搬送向き15へ搬送されることもない。したがって、第2ページ目のシート12に対しては、搬送が停止された状態で最終パスの画像記録が行われる。

0058

そして、制御部130は、搬送モータ71の逆転駆動を継続しつつ、レジセンサ160から出力される検知信号がローレベル信号からハイレベル信号に変化すると、ロータリーエンコーダ73のパルス信号の数(ハイレベル信号の数)をカウントする。そして、制御部130は、カウントしたパルス信号の数が上記閾値以上の値に到達すると、搬送モータ71の逆転駆動を停止する。これにより、第3ページ目のシート12の先端が、図7(C)に示されるように、搬送ローラ60へ到達する。

0059

次に、制御部130は、搬送モータ71を正転駆動させて、搬送ローラ60及び排出ローラ62を順回転させる(図7(D)参照)。なお、搬送モータ71が正転駆動しても給送ローラ25は回転せずに停止している。搬送ローラ60の順回転により、第3ページ目のシート12の先端側がプラテン42上へ搬送される(S27)。すなわち、第3ページ目のシート12の頭出しが行われる。また、排出ローラ62の順回転により、第2ページ目のシート12が搬送向き15へ搬送される。

0060

他方、制御部130は、搬送モータ71の逆転駆動を予め定められた時間だけ継続しても、レジセンサ160から出力される検知信号がローレベル信号からハイレベル信号に変化しなければ(S26:No)、搬送モータ71を正転駆動させる。搬送モータ71が正転駆動することにより、搬送ローラ60及び排出ローラ62が順回転して、第2ページ目のシート12が排出トレイ21へ排出される(S28)。そして、制御部130は、搬送モータ71を逆転駆動させることで、給送ローラ25を順回転させ、搬送ローラ60を逆回転させる。つまり、第3ページ目のシート12の給送がリトライされる(S29)。

0061

そして、制御部130は、搬送モータ71の逆転駆動を継続しつつ、レジセンサ160から出力される検知信号がローレベル信号からハイレベル信号に変化すると(S30:Yes)、前述と同様にして、第3ページ目のシート12の頭出しを行う(S27)。

0062

他方、制御部130は、リトライにおいて、搬送モータ71の逆転駆動を予め定められた時間だけ継続しても、レジセンサ160から出力される検知信号がローレベル信号からハイレベル信号に変化しなければ(S30:No)、リトライ回数カウントアップし、S31に示す処理を実行する。S31では、制御部130は、カウントアップしたリトライ回数がリトライ回数Nに達していなければ(S31:No)、給送のリトライを再び行う(S29)。一方、制御部130は、カウントアップアップしたリトライ回数がリトライ回数Nに達すると(S31:Yes)、給紙エラーを複合機10のディスプレイに表示したり、エラー音を発したりして、エラー報知を行う(S32)。

0063

図5に示されるように、制御部130は、排出前給送処理(S19)を行って、第3ページ目のシート12の頭出しが終了すると、前述と同様にして、第3ページ目のシート12に対して搬送処理及び記録処理を最終パスまで繰り返えして画像記録を行う(S12,S13、図8参照)。

0064

図8(A)には、第3ページ目のシート12に対する最初のパスの記録処理時のプリンタ部11及びシート12の状態が示されている。図8(B)には、最初のパスの記録処理の直後における第2,3ページ目のシート12の搬送処理時のプリンタ部11及びシート12の状態が示されている。図8(C)には、第3ページ目のシート12に対する2番目のパスの記録処理時のプリンタ部11及びシート12の状態が示されている。図8(B)には、2番目のパスの記録処理の直後における第3ページ目のシート12の搬送処理時のプリンタ部11及びシート12の状態が示されている。

0065

この第3ページ目のシート12に対する搬送処理(間欠搬送)において、第2ページ目のシート12も同様に搬送向き15へ搬送(間欠搬送)され(図8(B)参照)、搬送路65から排出トレイ21へ排出される(図8(C),(D)参照)。

0066

そして、制御部130は、第3ページ目のシート12に対する画像記録が最終パスであるとき(S13:Yes)、次ページの印刷データがあり(S14:Yes)、且つ次のページが第4ページ目であれば(S18:Yes)、前述と同様にして排出前給送処理(S19)を行う。他方、制御部130は、次ページの印刷データがなければ(S14:No)、最終パスの記録処理を行った後(S15)、搬送モータ71を正転駆動させて第3ページ目のシート12を搬送向き15へ搬送して、搬送路65から排出トレイ21へ第3ページ目のシート12を排出する(S16)。

0067

[本実施形態の作用効果
複数枚のシート12へ画像記録を行う際に、例えば第2ページ目のシート12の後端が搬送ローラ60を通過した後、第2ページ目のシート12への記録処理が完了する前に、第3ページ目のシート12が搬送路65へ給送され始めるので、第2ページ目のシート12に対する搬送又は記録と、第3ページ目のシート12の給送との少なくとも一部が重複する。これにより、複数枚のシート12への画像記録に要する時間が短縮される。

0068

また、制御部130は、記録処理においてキャリッジ40を移動させている間と重複して排出前給送処理を実行する。これにより、例えば第2ページ目のシート12への画像記録と、第3ページ目のシート12の給送との少なくとも一部が重複する。

0069

また、制御部130は、例えば第2ページ目のシート12に対して行う画像記録のうち最後のパスにおいてキャリッジ40を移動させている間と重複して排出前給送処理を実行する。これにより、第2ページ目のシート12に対して行われる記録処理及び搬送処理の繰り返しにおいて搬送モータ71の回転方向が変わることがないので、画像記録の品質が安定する。

0070

また、制御部130は、キャリッジモータ53によるキャリッジ40を移動させるための加速が終了した後、排出前給送処理において搬送モータ71を逆転駆動し始める。これにより、キャリッジモータ53に要する電力ピークと、搬送モータ71に要する電力のピークとが重複しない。

0071

また、制御部130は、例えば第2ページ目のシート12に対して行う画像記録のうち最後のパスの記録処理が完了した後に、位置決定処理により第3ページ目のシート12の先端が搬送ローラ60に到達したと決定したことに応じて、搬送処理において第2ページ目のシート12及び第3ページ目のシート12を同時に間欠して搬送する。これにより、第3ページ目のシート12が間欠搬送されつつ第2ページ目のシート12が搬送路65から排出される。

0072

また、制御部130は、例えば第2ページ目のシート12に対して行う画像記録のうち最後のパスの記録処理が完了した後、位置決定処理により第3ページ目のシート12の先端が搬送ローラ60に到達したと決定していないときに、第2ページ目のシート12を搬送路65から排出した後、第3ページ目のシート12の給送処理を実行する。これにより、第3ページ目のシート12の給送に不具合が生じているときなどには、第2ページ目のシート12の排出が滞ってしまうことを抑制できる。

0073

また、制御部130は、3枚以上のシートへ画像記録を行うための記録指示に応じて、第1ページ目のシート12を搬送路65から排出した後に給送処理を実行して第2ページ目のシート12を給送する、これにより、第1ページ目のシート12については、画像記録を終えた後、搬送路65から早く排出される。

0074

[変形例]
なお、前述された実施形態では、制御部130は、例えば第2ページ目のシート12に対して行う画像記録のうち最後のパスにおいてキャリッジ40を移動させている間と重複して排出前給送処理を実行する。しかし、制御部130は、例えば第2ページ目のシート12に対して行う画像記録のうち最後のパスの直前の搬送処理が完了した後であってキャリッジ40を移動させる前に排出前給送処理を実行してもよい。また、制御部130は、例えば第2ページ目のシート12に対して行う画像記録のうち最後のパスの直前の搬送処理が完了した後から、最後のパスの後の搬送処理を実行するまでであって、キャリッジ40を移動していないときに、排出前給送処理を実行してもよい。これらのタイミングで排出前給送処理が実行されても、第2ページ目のシート12への画像記録の間に行われる搬送処理において搬送モータ71の回転方向が変わることがないので、画像記録の品質が安定する。

0075

また、制御部130は、例えば第2ページ目のシート12に対して行う画像記録のうち最後のパスの直前のパスの記録処理中に、搬送モータ71を逆転駆動させて、排出前給送処理を実行してもよい。この際、上記の直前のパスの記録処理中のシート12の後端は、搬送ローラ60を通過していることが必要である。これにより、図9(A)に示されるように、給送トレイ20から第3ページ目のシート12が搬送路65へ給送される。最後のパスの直前のパスの記録処理の後、制御部130は、搬送モータ71を正転駆動させる。搬送モータ71が正転駆動することにより、搬送ローラ60及び排出ローラ62が順回転して(図9(B)参照)、第2ページ目のシート12が最終パスの記録処理のための位置へ1改行分だけ搬送される。その後、制御部130は、搬送モータ71を逆転駆動させて、給送ローラ25を順回転させ、搬送ローラ60を逆回転させる。これにより、第3ページ目のシート12の先端が、搬送ローラ60へ到達する。また、搬送モータ71の逆転駆動の間に、制御部130は、第2ページ目のシート12に対する最終パスの記録処理を実行する(図9(C)参照)。最終パスの記録処理の後、制御部130は、搬送モータ71を正転駆動させる。搬送モータ71が正転駆動することにより、搬送ローラ60及び排出ローラ62が順回転して、第2ページ目のシート12が排出されるとともに、第3ページ目のシート12の頭出しが行われる(図9(D)参照)。

0076

また、制御部130は、レジセンサ160及びロータリーエンコーダ73以外の構成によって、シート12の先端及び後端の位置を決定してもよい。具体的には、給送ローラ25の回転量やキャリッジ40に搭載された光学センサに基づいてシート12の先端及び後端の位置を決定してもよい。

0077

11プリンタ部(画像記録装置、インクジェットプリンタ)
25給送ローラ
38記録ヘッド
40キャリッジ
50駆動伝達機構
60 第1搬送ローラ
62排出ローラ
71搬送モータ
73ロータリーエンコーダ
160レジセンサ(出力部)

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