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技術 発汗監視装置及び発汗監視方法

出願人 ライフケア技研株式会社関電プラント株式会社
発明者 横井秀輔浜出絵理子日出嶋宗一福井雅司手島泰
出願日 2014年7月4日 (6年10ヶ月経過) 出願番号 2014-138645
公開日 2016年2月1日 (5年3ヶ月経過) 公開番号 2016-015996
状態 特許登録済
技術分野 診断用測定記録装置
主要キーワード 監視用センサー 警報告知 体温検知 非透過層 電気センサー 発汗状況 温熱性発汗 精神性発汗
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年2月1日)のものです。
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図面 (9)

課題

あらゆる状況下での人の異常発汗状態を簡単に監視することができる発汗監視装置及び発汗監視方法を提供する。

解決手段

人の体温を検知する体温検知手段21と、人の脈拍数を検知する脈拍数検知手段22と、吸着する吸着層と、吸着層に設けられた電極とを有する発汗量検知手段2とを備える。吸着層における電極間電気抵抗を測定することにより人の累積発汗量を推定し、検知された体温、脈拍数、及び累積発汗量に基づいて人の発汗状態を監視する。

概要

背景

近年、地球温暖化の影響等により、異常高温発生頻度が多くなり、これに伴って作業中に熱中症発症して医療機関に搬送される事例が急増している。その発生は年間数万件を超えて、年々増加傾向を示している。このため、熱中症の発生を事前に察知して、未然に防止できるような装置が望まれている。

発汗(特に精神性発汗)を検知する装置として、指先電気センサーを設置する、いわゆる嘘発見器が知られている。また、掌の血管や発汗状況を画像として捉え、精神性発汗状況を検知する装置も開発されている(特許文献1)。特許文献1のものは、光干渉画像解析に基づいて、エクリン汗腺内部に存在する水分の信号強度積算値を求め、特定のエクリン発汗量を測定するものである。特許文献2には、発汗を発色表示するパッチ式の発汗センサーが記載されている。

概要

あらゆる状況下での人の異常発汗状態を簡単に監視することができる発汗監視装置及び発汗監視方法を提供する。人の体温を検知する体温検知手段21と、人の脈拍数を検知する脈拍数検知手段22と、吸着する吸着層と、吸着層に設けられた電極とを有する発汗量検知手段2とを備える。吸着層における電極間電気抵抗を測定することにより人の累積発汗量を推定し、検知された体温、脈拍数、及び累積発汗量に基づいて人の発汗状態を監視する。

目的

このため、熱中症の発生を事前に察知して、未然に防止できるような装置が望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

人の体温を検知する体温検知手段と、人の脈拍数を検知する脈拍数検知手段と、吸着する吸着層と、この吸着層に設けられた電極とを有する発汗量検知手段とを備え、前記吸着層における電極間電気抵抗または電流値を測定することにより人の累積発汗量を推定し、検知された体温、脈拍数、及び累積発汗量に基づいて、人の発汗状態監視することを特徴とする発汗監視装置

請求項2

前記体温検知手段及び脈拍数検知手段は装着可能なバンド部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の発汗監視装置。

請求項3

前記発汗量検知手段は、汗の量に応じて発色する発色層を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発汗監視装置。

請求項4

電気抵抗または電流値から累積発汗量を演算する演算手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発汗監視装置。

請求項5

前記演算手段は、前記発汗量検知手段と一体に設けたことを特徴とする請求項4に記載の発汗監視装置。

請求項6

体温と脈拍数と累積発汗量とが所定の値または所定の傾向を示したことを演算し、通報する警報手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発汗監視装置。

請求項7

前記発汗量検知手段は、人のからの累積発汗量を検知することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の発汗監視装置。

請求項8

人の体温を検知するステップと、人の脈拍数を検知するステップと、吸着層に人の汗を吸着させて、この吸着層における電気抵抗または電流値を測定することにより、人の累積発汗量を推定するステップとを備え、検知した体温、脈拍数、及び累積発汗量に基づいて、人の発汗状態を監視することを特徴とする発汗監視方法

請求項9

から手首までの前腕部で、体温、脈拍数、及び累積発汗量を検知することを特徴とする請求項8に記載の発汗監視方法。

請求項10

人の掌からの累積発汗量を検知することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の発汗監視方法。

技術分野

0001

本発明は、人の体温脈拍数、及び累積発汗量を検出して、人の異常発汗状態監視する発汗監視装置及び発汗監視方法に関するものである。

背景技術

0002

近年、地球温暖化の影響等により、異常高温発生頻度が多くなり、これに伴って作業中に熱中症発症して医療機関に搬送される事例が急増している。その発生は年間数万件を超えて、年々増加傾向を示している。このため、熱中症の発生を事前に察知して、未然に防止できるような装置が望まれている。

0003

発汗(特に精神性発汗)を検知する装置として、指先電気センサーを設置する、いわゆる嘘発見器が知られている。また、掌の血管や発汗状況を画像として捉え、精神性発汗状況を検知する装置も開発されている(特許文献1)。特許文献1のものは、光干渉画像解析に基づいて、エクリン汗腺内部に存在する水分の信号強度積算値を求め、特定のエクリン発汗量を測定するものである。特許文献2には、発汗を発色表示するパッチ式の発汗センサーが記載されている。

先行技術

0004

特許第5298703号公報
特許第5281848号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1で提案されている技術は、装置が大掛かりで高価である。このため、ある一定の作業範囲を移動する作業員現場で適用できるものではない。また、特許文献2の発汗を発色表示するパッチ式の発汗センサーはデータ管理が煩雑になるため、監視用センサーとして採用されるには至っていない。

0006

ところで熱中症を予防するためには、発汗量に加えて、その他の生体値の変化も管理する必要がある。すなわち、深部体温計内耳または直腸内で計測)や接触型体温計熱画像型体温計などによる体温変化の管理や、脈拍数の管理などが、さらに必要となる。この場合、周期的に作業員の生体値変化を確認するか、一部の生体値のみを無線通信で監視する方法が考えられる。しかしながら、作業員の生体値変化を連続的にモニターしながら、個々の作業員の熱中症予防を管理するものは存在しない。

0007

仮に、作業員が多くの生体値モニターを装着すると、高温環境下での工事現場等で働く作業員にとって、身体的な負担が大きい。特に、熱中症による体温の上昇管理を行うために、例えば内耳体温計を作業行動中の作業員が装着(挿入)すると、ヘルメット防音耳栓などを装着することが日常的な作業員にとって、不快感や挿入位置のばらつき、及び作業行動による挿入位置のずれなどがあり、信頼度の高いデータが得られにくいという問題がある。このため、熱中症の発生に関係する生体値を見極めて、装着する測定器数を削減し、軽量化することが求められる。

0008

また、皮膚からの水分蒸発の種類には、ストレス等の精神的な刺激により、交感神経の働きによって手の平や足の裏から精神性分泌されることが知られている。この精神性発汗は運動による汗である温熱性発汗と異なり、極めて微量で数mg/cm2/hrから数10mg/cm2/hrの範囲である。この発汗により、経皮水分蒸発量(Trance Epidermal Water Loss、以下TEWL値と称す)は増加する。この現象から、TEWL値を測定することによって、ストレス等を調べることができる。

0009

本発明は、上記課題に鑑みて、あらゆる状況下での人の異常発汗状態を簡単に監視することができる発汗監視装置及び発汗監視方法を提供する。

課題を解決するための手段

0010

本発明の発汗監視装置は、人の体温を検知する体温検知手段と、人の脈拍数を検知する脈拍数検知手段と、汗を吸着する吸着層と、この吸着層に設けられた電極とを有する発汗量検知手段とを備え、前記吸着層における電極間電気抵抗または電流値を測定することにより人の累積発汗量を推定し、検知された体温、脈拍数、及び累積発汗量に基づいて、人の発汗状態を監視するものである。

0011

本発明の発汗監視装置によれば、体温、脈拍数、及び累積発汗量を検知することにより、これらの変化に基づいて人の異常な発汗状態を監視することができる。この場合、累積発汗量は、吸着層の電気抵抗または電流値に基づいて推定することができる。ここで、異常な発汗状態とは、通常状態とは異なる諸症状に起因するような発汗をいい、例えば、熱中症に起因する発汗や、ストレス・緊張・不安といった精神的・心理的な問題に起因する精神性発汗などである。

0012

前記体温検知手段及び脈拍数検知手段は、装着可能なバンド部に設けることができる。これにより、バンド部を、例えば手首足首など、作業に邪魔にならない位置に装着することができる。

0013

前記発汗量検知手段は、汗の量に応じて発色する発色層を備えることができる。これにより、累積発汗量を視覚的に確認することができる。

0014

前記構成において、電気抵抗または電流値から累積発汗量を演算する演算手段を備えることができる。これにより自動的に累積発汗量を演算することができる。また、体温と脈拍数と累積発汗量とが所定の値または所定の傾向を示したことを演算し、通報する警報手段を備えることもできる。これにより、異常な発汗状態となったときには自動的に通報し、迅速に対応することができる。この演算手段は、前記発汗量検知手段と一体に設けてもよい。

0015

前記発汗量検知手段は、人の掌から累積発汗量を検知するものであってもよい。

0016

本発明の発汗監視方法は、人の体温を検知するステップと、人の脈拍数を検知するステップと、吸着層に人の汗を吸着させて、この吸着層の電気抵抗または電流値を測定することにより、人の累積発汗量を推定するステップとを備え、検知した体温、脈拍数、及び累積発汗量に基づいて、人の異常な発汗状態を監視するものである。

0017

本発明の発汗監視方法によれば、体温、脈拍数、及び累積発汗量を検出することにより、これらの変化に基づいて人の異常な発汗状態を監視することができる。この場合、累積発汗量は、吸着層における電気抵抗または電流値に基づいて検知することができる。

0018

前記構成において、から手首までの前腕部で、体温、脈拍数、及び累積発汗量を検知することができる。これにより、監視負担を少なくすることができ、外部環境の影響を受けにくくすることができる。また、人の掌から累積発汗量を検知するものであってもよい。

発明の効果

0019

本発明の発汗監視装置及び発汗監視方法では、体温、脈拍数、及び累積発汗量の変化に基づいて人の発汗状態を監視することができるため、多くの生体値変化の検出が必要な症例(例えば熱中症)でも、事前に発生を察知することができる。また、累積発汗量は、吸着層における電気抵抗または電流値に基づいて検知することができるため、簡単に累積発汗量を検知することができる。これにより、動作中の人の生体値変化でも連続的に累積発汗量を監視することができ、行動に制約をかけることなく、あらゆる状況下での人の発汗状態を簡単に監視することができる。しかも、小型化、軽量化が可能であり、適用範囲広範囲なものとすることができる。

図面の簡単な説明

0020

本発明の第1実施形態の発汗監視装置を前腕部に装着した状態の図である。
前記図1の発汗監視装置を構成する発汗量検知手段の断面図である。
前記図1の発汗監視装置を構成する発汗量検知手段の平面図である。
前記図1の発汗監視装置のブロック図である。
発汗量と電気抵抗との関係を示すグラフ図である。
前記図1の発汗監視装置を構成する表示手段を示す図である。
本発明の第2実施形態の発汗監視装置であり、(a)は前腕部に装着した状態の図であり、(b)は発汗量検知手段を分解した図であり、(c)は装着状態における断面図である。
本発明の第3実施形態の発汗監視装置であり、(a)は掌に装着した状態の図であり、(b)は本発明の第3実施形態の発汗監視装置を構成する発汗量検知手段の断面図であり、(c)は本発明の第3実施形態の発汗監視装置のブロック図であり、(d)は本発明の第3実施形態の発汗監視装置の構成を示す簡略断面図である。

実施例

0021

以下本発明の実施の形態を図1図8に基づいて説明する。

0022

図1に本発明の第1実施形態の発汗監視装置を人が装着した状態の図を示す。

0023

この発汗監視装置は、図1に示すように、センサ部1と、接続部10と、バンド部20とから構成されている。バンド部20は装着可能なものであり、本実施形態では人の手首に巻回されている。接続部10は、例えばコイルスプリングなどの接続部材からなるもので、伸縮したり屈曲したりすることができる。センサ部1は、接続部10を介してバンド部20に取り付けられている。これにより、手首が折れ曲がっても、接続部10が屈曲してセンサ部1は腕に沿うものとなる。

0024

センサ部1は発汗量検知手段2にて構成されている。発汗量検知手段2は、図2に示すように、不織布からなる透過層3と、この透過層3に密着する吸着層4と、吸着層4を覆う発色層5と、発色層5の上面を覆う非透過層6bと、吸着層4の下面を覆う非透過層6aと、吸着層4に挿入される一対の電極7a、7b(図3参照)とからなる。透過層3と非透過層6aとが、人に接触する側となる。

0025

透過層3は、汗を透過させる材質で構成されており、非透過層6a、6bは汗を透過させない材質で構成されている。発色層5は、汗を吸着することにより発色する。人が発汗すると、汗は透過層3を透過して吸着層4に吸着される。吸着層4に汗が吸着することにより発色層5が発色する。

0026

電極7a、7bは後述するように、バンド部20に設けられた演算手段23(図4参照)に電気的に接続される。

0027

バンド部20は、図1に示すように、体温検知手段21と、脈拍数検知手段22と、演算手段23と、警報手段24と、電池25と、表示手段26(図4および図6参照)とを備えている。

0028

体温検知手段21は、公知公用サーミスタ型体温計からなり、温度によって抵抗の値が変化する半導体素子を用いて体温を表示する。脈拍数検知手段22は、公知公用の光学式脈拍センサーからなり、光学センサーで脈拍数を読み取るものである。

0029

演算手段23は、図4に示すように、発汗量検知手段2に電気的に接続されており、発汗量検知手段2と、演算手段23と、電池25とで電気回路が構成される。演算手段23は、電池25と電極7a、7bとで構成される回路に流れる電流値を計測する図示省略の電流計と、電流計で示した電流値から、吸着層4における電極間の電気抵抗を演算する図示省略の演算部とで構成されている。

0030

図5に示すように、汗が透過層3から吸着層4に進展し、吸着層4で吸着した汗の量が増加すると、吸着層4における電気抵抗が低下する。なお、図5において、実線が時間と発汗量の累積値との関係を示し、二点鎖線が時間と電気抵抗との関係を示している。この関係から、演算手段23は、電池25と電極7a、7bとで構成される回路に流れる電流値を計測して吸着層4の電気抵抗または電流値を演算し、この電気抵抗または電流値から、吸着層4に吸着される汗(つまり、人の発汗量)の累積値を演算推定する。

0031

図4に示すように、体温検知手段21、演算手段23、脈拍数検知手段22は、警報手段24に電気的に接続されている。警報手段24には、異常な発汗状態を通報するための体温と、脈拍数と、累積発汗量との値、またはこれらの傾向が予め設定される。そして、体温検知手段21により検知した体温と、演算手段23により推定した累積発汗量と、脈拍数検知手段22により検知した脈拍数とが、設定された所定の値または所定の傾向を示したことを演算し、警報手段24はアラーム音を発生したり、アラーム光を発光したりする等して、異常な発汗状態であることの警報告知を行う。

0032

表示手段26は、バンド部20に設けられており、図6に示すように、累積発汗量と、体温と、脈拍とを表示する。

0033

この実施形態では、本発明の発汗監視装置は熱中症の予防を目的として装着される。熱中症の発生メカニズムは、まず、人が運動すると、発熱カロリー消費)により体温(主に筋肉)の温度が上昇する。体温がさらに上昇すると血管が拡張し、皮膚への血液循環量を増やし、体温上昇を抑制する。それでも体温が上昇すると汗腺が開き、汗の蒸散によって体温上昇の抑制を図る。さらに体温が上昇すると、皮膚の血液循環量を増加させるために脈拍数を高める。脈拍数が最大脈拍数に至ると、発汗による体温調節機能が失われ、一気に体温が上昇する。このようにして熱中症が発生する。

0034

本発明の発汗監視装置は、体温、累積発汗量、及び脈拍数を同時に検知できるため、これらの変化に基づいて人の異常な発汗状態(本実施形態では、熱中症に起因する発汗)を検知することができる。ここで、異常な発汗状態とは、通常状態とは異なる諸症状に起因するような発汗をいい、本実施形態では、熱中症に起因する発汗である。

0035

次に、この発汗監視装置を使用した発汗監視方法を説明する。まず、異常な発汗状態(本実施形態では熱中症に起因する発汗)と判断するための体温、累積発汗量、脈拍数の条件(所定の値または所定の傾向)を予め警報手段24に設定する。例えば、体温が38℃以上、発汗量の増加が減少するか停止する傾向、脈拍数の上昇が上限で停止する傾向、の3つの条件を満たしたときに異常な発汗状態を通報するように警報手段24に条件設定する。

0036

被監視者は、本発明の発汗監視装置のバンド部20を装着する。具体的には、バンド部20を手首に装着するとともに、センサ部1を腕の内側に沿わせる。この場合、図1に示すように、センサ部1は手首から前腕部に向かって延びる。このように装着すれば、体温検知手段21と脈拍数検知手段22とは手首に対応し、手首の体温と脈拍数とを計測することができる。発汗量検知手段2は腕の内側に対応し、腕の内側の累積発汗量を計測することができる。このように、肘から手首までの前腕部で、体温、脈拍数、及び累積発汗量を検知することができて、被監視者への監視負担を少なくすることができ、外部環境の影響を受けにくくすることができる。

0037

被監視者が発汗すると、汗は透過層3を透過し、吸着層4にて吸着される。このとき、演算手段23は、電池25と電極7a、7bとで構成される回路に流れる電流値を計測することにより、被監視者の発汗量の累積値を演算推定する。このとき、発色層5は発色し、被監視者も視覚的に累積発汗量を確認することができる。発汗量の累積値の推定と同時に、体温検知手段21は、被監視者の体温を検知するとともに、脈拍数検知手段22は、被監視者の脈拍数を検知する。

0038

被監視者の体温が例えば38℃を検知し、かつ脈拍数の上昇が上限で停止すると、警報手段24が警報音を発するとともに、表示手段26は体温と脈拍の数値を点滅させる。さらに、発汗量の増加が一定時間停止すると、警報手段24はさらに長い警報音を発するとともに、表示手段26は体温と脈拍と発汗量の数値を点滅させて、ユーザに休憩等による生体値の回復を促す。

0039

本発明の第1実施形態に係る発汗監視装置では、体温、脈拍数、及び累積発汗量の変化に基づいて人の異常な発汗状態(例えば熱中症に起因する発汗)を監視することができるため、多くの生体値変化の検出が必要な症例(例えば熱中症)でも、事前に発生を察知することができる。また、発汗量の累積値は、吸着層における電気抵抗または電流値に基づいて検知することができるため、簡単に累積発汗量を検知することができる。これにより、動作中の人の生体値変化でも連続的に累積発汗量を監視することができ、行動に制約をかけることなく、あらゆる状況下での人の異常な発汗状態を簡単に監視することができる。

0040

しかも、小型化、軽量化が可能であり、適用範囲を広範囲なものとすることができる。例えば、工事現場の作業員や高温環境下での運転員保守作業員熱中症予防管理などの温熱性発汗の状態管理や、被介護者のストレス管理(睡眠状態)などの精神性発汗の状態管理を容易に行うことができる。

0041

図7は、本発明の第2実施形態に係る発汗監視装置を示す。第2実施形態の発汗監視装置は、図7(a)に示すように、発汗量検知手段2がバンド部20から突出しておらず、バンド部20に沿って設けられている。

0042

すなわち、図7(b)や図7(c)に示すように、電池25と表示部26と演算手段23が一体的に設けられており、そこから一対の接続端子27a、27bがバンド部20内に延びる。この接続端子27a、27bに、発汗量検知手段2の電極7a、7bが夫々接続されている。これにより、発汗量検知手段2は、バンド部20に沿って設けられ、装着した状態では、図7(c)に示すようにバンド部20の内側に重なる。さらに、発汗量検知手段2には、図7(c)に示すように、人の皮膚に貼着された状態で固定されるように粘着層28を設けている。

0043

バンド部20の一部は透明の部材であり、発汗量検知手段2にバンド部20が重なっていても、発汗量検知手段2による発色を視認することができる。また、バンド部20の一部が透明でない場合は、バンド部20の一部に図示省略の窓を設け、この窓に発汗量検知手段2を対応させると、発汗量検知手段2による発色を視認することができる。

0044

このようにして第2実施形態の発汗監視装置を装着すれば、前記第1実施形態の発汗監視装置と同様の作用効果を奏する。特に、発汗量検知手段2をバンド部20に沿って設けているので、被監視者の作業の邪魔にならず、使い勝手の良いものとなる。しかも、発汗量検知手段2は視認できるものとしているため、第1実施形態の発汗監視装置と同様の性能を維持することができる。

0045

図8は、本発明の第3実施形態に係る発汗監視装置を示す。第3実施形態の発汗監視装置は、図8(a)に示すように、バンド部を省略し、図示省略の粘着層を介して掌に粘着させるものである。さらに、この発汗監視装置は、発汗量検知手段30の構成を、前記第1及び2実施形態の発汗監視装置と異なるものとしている。本実施形態の発汗量検知手段30は、図8(b)に示すように、不織布からなる透過層31と、この透過層31に密着する吸着発色層32と、吸着発色層32の上面を覆う非透過層33aと、吸着発色層32の下面を覆う非透過層33bと、吸着発色層32に挿入される一対の電極34a、34bとからなる。

0046

この発汗量検知手段30は、図8(c)に示すように、演算手段23に電気的に接続され、さらに演算手段23が表示手段26に接続されている。さらに図8(d)に、これらの配置関係を示す。すなわち、演算手段23と電池25が接続されており、その上に表示手段26が積層されている。このまとまりに対して横並びになるように、発汗量検知手段30が、接続部10を介して演算手段23に接続されている。

0047

吸着発色層32は、汗を吸収し、かつ、汗を吸収することにより発色するものである。これにより、第3実施形態の発汗量検知手段30は、前記第1及び第2実施形態の発汗量検知手段2よりも薄くすることができる。この第3実施形態の発汗量検知手段30は、発汗量の少ない異常な発汗状態を監視するのに適している。例えば、精神的発汗は、熱中症等の温熱性発汗量と比べて発汗量が1/10程度と少なく、汗の中の塩分量も少ないため、この第3実施形態の発汗量検知手段30を使用するのがより適している。

0048

この発汗監視装置を装着する際は、手の平の汗や手洗い等で濡れた水分を予め拭き取り、透過層31と非透過層33bとを、図示省略の粘着層を介して掌に粘着させ、所定時間放置する。貼付時間は、数分〜24時間であり、例えば3分間でもよい。このようにして第3実施形態の発汗監視装置を装着すれば、前記第1、第2実施形態の発汗監視装置と同様の作用効果を奏する。特に、発汗量検知手段30は吸着層と発色層とが一体化した吸着発色層32を備えているので、発汗量検知手段30を全体的に薄くすることができ、発汗量の少ない異常発汗状態でも監視することができる。

0049

図8(d)では、発汗量検知手段30が、演算手段23等に対して横並びとなる配置としたが、発汗量検知手段30の上に、演算手段23と電池25とを積層し、さらにその上に表示手段26を積層する構造としてもよい。このようにすると、コンパクトなものとなって、人に接触する範囲を小さくすることができ、掌等に収まりやすいものとなる。

0050

以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、バンド部20を装着する場所は、発汗する場所であれば他の場所であってもよく、足首等に装着してもよい。発汗量検知手段2を、体温検知手段21や脈拍数検知手段22をセンサ部1に設けてもよい。異常な発汗状態として予め設定する体温、累積発汗量、脈拍数は、それぞれ具体的な値を設定しておき、体温、累積発汗量、脈拍数が、その値に到達したときに警報するものであってもよいし、それぞれ所定の傾向を設定しておき、体温、累積発汗量、脈拍数が、その傾向を示したときに警報するものであってもよい。警報手段24は、異常な発汗状態を報知する信号を監視センター等に送信することにより、監視センターに通報するものであってもよい。本発明により監視する異常な発汗状態は、熱中症に起因する発汗や精神性発汗に限られず、あらゆる諸症状に起因する発汗である。

0051

2、30発汗量検知手段
4吸着層
5発色層
7電極
20バンド部
21体温検知手段
22脈拍数検知手段
23演算手段
24 警報手段

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