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技術 フッ素樹脂製包みガスケット

出願人 株式会社バルカー株式会社新晃製作所
発明者 伊藤菜央子宇井潤一大渕啓矢西村和也山田茂人
出願日 2014年12月24日 (5年6ヶ月経過) 出願番号 2014-259754
公開日 2016年1月28日 (4年4ヶ月経過) 公開番号 2016-014467
状態 特許登録済
技術分野 ガスケットシール プラスチック等のライニング、接合
主要キーワード フッ素樹脂製シート 環状芯材 熱圧着強度 炭酸マグネシウム粒子 炭素系粒子 錫合金粒子 ポリエステル系樹脂粒子 外皮材
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (3)

課題

多孔質フッ素樹脂を使用する必要がなく、また環状の中芯と、当該中芯の上面と内周面と下面とを覆う外皮とが縫合によらずに一体化され、応力緩和が小さく、シール性に優れている包みガスケットを提供する。

解決手段

環状の中芯および当該中芯の上面と内周面と下面とを覆う外皮を有する包みガスケットであって、前記中芯が充填材を含有するフッ素樹脂からなるフッ素樹脂製ガスケット1であり、前記外皮がフッ素樹脂製外皮2であり、フッ素樹脂製ガスケット1とフッ素樹脂製外皮2とが熱圧着によって一体化されていることを特徴とする。

概要

背景

耐薬品性に優れたガスケットとして、フッ素樹脂からなるガスケットが提案されている。しかし、フッ素樹脂からなるガスケットは、高温時における応力緩和が大きいという欠点がある。

耐熱性および耐薬品性に優れているガスケットとして、中芯材を有し、当該中芯材の外周がフッ素樹脂フィルムからなる外皮被覆されている包みガスケットが知られている。当該包みガスケットは、例えば、配管同士の接続部における配管用シール材などとして用いられている。しかし、当該包みガスケットは、配管同士を接続する際に、その外皮が剥離しやすいため、配管などに装着する際の作業性に劣り、外皮と配管との接続部との間隙から配管内の内容物が漏洩するおそれがある。

包みガスケットの外皮の剥離を抑制することができるガスケットとして、環状の芯材と当該芯材を覆うフッ素樹脂製外皮材とから構成され、前記外皮材が、環状芯材の上面内周面、内周面および底面内周面を連続して覆い、環状芯材の上面および底面に部分的に接合されているガスケットが提案されている(例えば、特許文献1の請求項5参照)。しかし、前記ガスケットには、外皮材が環状芯材の上面および底面に概略線状縫合によって接合されているため、当該ガスケットを製造するのに煩雑な縫合操作を必要とするのみならず、環状芯材がフッ素樹脂で構成されている場合、当該環状芯材が硬いため、当該環状芯材と外皮材とを縫合することが困難である。そこで、ガスケットの外皮材と環状芯材の上面および底面との縫合を容易にするために、環状芯材の上面および底面に延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレンを用いることが提案されているが(例えば、特許文献1の請求項8)、当該ガスケットには多孔質ポリテトラフルオロエチレンが用いられていることから、応力緩和が著しいという欠点がある。

概要

多孔質のフッ素樹脂を使用する必要がなく、また環状の中芯と、当該中芯の上面と内周面と下面とを覆う外皮とが縫合によらずに一体化され、応力緩和が小さく、シール性に優れている包みガスケットを提供する。環状の中芯および当該中芯の上面と内周面と下面とを覆う外皮を有する包みガスケットであって、前記中芯が充填材を含有するフッ素樹脂からなるフッ素樹脂製ガスケット1であり、前記外皮がフッ素樹脂製外皮2であり、フッ素樹脂製ガスケット1とフッ素樹脂製外皮2とが熱圧着によって一体化されていることを特徴とする。

目的

本発明は、多孔質のフッ素樹脂を使用する必要がなく、環状の中芯と、当該中芯の上面と内周面と下面とを覆う外皮とが縫合によらずに一体化され、応力緩和が小さく、シール性に優れた包みガスケットを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

環状の中芯および当該中芯の上面と内周面と下面とを覆う外皮を有する包みガスケットであって、前記中芯が充填材を含有するフッ素樹脂からなるフッ素樹脂製ガスケットであり、前記外皮がフッ素樹脂製外皮であり、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とが熱圧着によって一体化されていることを特徴とするフッ素樹脂製包みガスケット。

請求項2

フッ素樹脂製外皮が充填材を含有する請求項1に記載のフッ素樹脂製包みガスケット。

請求項3

環状の中芯および当該中芯の上面と内周面と下面とを覆う外皮を有する包みガスケットの製造方法であって、前記中芯として充填材を含有するフッ素樹脂からなるフッ素樹脂製ガスケットを用い、前記外皮としてフッ素樹脂製外皮を用い、当該フッ素樹脂製外皮でフッ素樹脂製ガスケットの上面と内周面と下面とを覆い、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とを熱圧着によって一体化させることを特徴とするフッ素樹脂製包みガスケットの製造方法。

請求項4

フッ素樹脂製外皮が充填材を含有する請求項3に記載のフッ素樹脂製包みガスケットの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、フッ素樹脂製包みガスケットに関する。さらに詳しくは、例えば、配管同士の接続部における配管用シール材などとして好適に使用することができるフッ素樹脂製包みガスケットおよびその製造方法に関する。

背景技術

0002

耐薬品性に優れたガスケットとして、フッ素樹脂からなるガスケットが提案されている。しかし、フッ素樹脂からなるガスケットは、高温時における応力緩和が大きいという欠点がある。

0003

耐熱性および耐薬品性に優れているガスケットとして、中芯材を有し、当該中芯材の外周がフッ素樹脂フィルムからなる外皮被覆されている包みガスケットが知られている。当該包みガスケットは、例えば、配管同士の接続部における配管用シール材などとして用いられている。しかし、当該包みガスケットは、配管同士を接続する際に、その外皮が剥離しやすいため、配管などに装着する際の作業性に劣り、外皮と配管との接続部との間隙から配管内の内容物が漏洩するおそれがある。

0004

包みガスケットの外皮の剥離を抑制することができるガスケットとして、環状の芯材と当該芯材を覆うフッ素樹脂製の外皮材とから構成され、前記外皮材が、環状芯材の上面内周面、内周面および底面内周面を連続して覆い、環状芯材の上面および底面に部分的に接合されているガスケットが提案されている(例えば、特許文献1の請求項5参照)。しかし、前記ガスケットには、外皮材が環状芯材の上面および底面に概略線状縫合によって接合されているため、当該ガスケットを製造するのに煩雑な縫合操作を必要とするのみならず、環状芯材がフッ素樹脂で構成されている場合、当該環状芯材が硬いため、当該環状芯材と外皮材とを縫合することが困難である。そこで、ガスケットの外皮材と環状芯材の上面および底面との縫合を容易にするために、環状芯材の上面および底面に延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレンを用いることが提案されているが(例えば、特許文献1の請求項8)、当該ガスケットには多孔質ポリテトラフルオロエチレンが用いられていることから、応力緩和が著しいという欠点がある。

先行技術

0005

特開2006−258212号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、多孔質のフッ素樹脂を使用する必要がなく、環状の中芯と、当該中芯の上面と内周面と下面とを覆う外皮とが縫合によらずに一体化され、応力緩和が小さく、シール性に優れた包みガスケットを提供することを目的とする。また、本発明は、多孔質のフッ素樹脂を使用する必要がなく、また環状の中芯と、当該中芯の上面と内周面と下面とを覆う外皮とが縫合によらずに一体化され、応力緩和が小さく、シール性に優れた包みガスケットを効率よく製造することができる包みガスケットの製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、
(1) 環状の中芯および当該中芯の上面と内周面と下面とを覆う外皮を有する包みガスケットであって、前記中芯が充填材を含有するフッ素樹脂からなるフッ素樹脂製ガスケットであり、前記外皮がフッ素樹脂製外皮であり、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とが熱圧着によって一体化されていることを特徴とするフッ素樹脂製包みガスケット、
(2) フッ素樹脂製外皮が充填材を含有する前記(1)に記載のフッ素樹脂製包みガスケット、
(3) 環状の中芯および当該中芯の上面と内周面と下面とを覆う外皮を有する包みガスケットの製造方法であって、前記中芯として充填材を含有するフッ素樹脂からなるフッ素樹脂製ガスケットを用い、前記外皮としてフッ素樹脂製外皮を用い、当該フッ素樹脂製外皮でフッ素樹脂製ガスケットの上面と内周面と下面とを覆い、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とを熱圧着によって一体化させることを特徴とするフッ素樹脂製包みガスケットの製造方法、および
(4) フッ素樹脂製外皮が充填材を含有する前記(3)に記載のフッ素樹脂製包みガスケットの製造方法
に関する。

発明の効果

0008

本発明によれば、従来のように多孔質のフッ素樹脂を使用する必要がなく、環状の中芯と、当該中芯の上面と内周面と下面とを覆う外皮とが縫合によらずに一体化され、応力緩和が小さく、中芯と外皮との間のシール性に優れた包みガスケットが提供される。また、本発明によれば、多孔質のフッ素樹脂を使用する必要がなく、また環状の中芯と、当該中芯の上面と内周面と下面とを覆う外皮とが縫合によらずに一体化され、応力緩和が小さく、中芯と外皮との間のシール性に優れた包みガスケットを効率よく製造することができる包みガスケットの製造方法が提供される。

図面の簡単な説明

0009

本発明のフッ素樹脂製包みガスケットの一実施態様を示す概略断面図である。
本発明のフッ素樹脂製包みガスケットの他の一実施態様を示す概略断面図である。

0010

本発明のフッ素樹脂製包みガスケットは、前記したように、環状の中芯および当該中芯の上面と内周面と下面とを覆う外皮を有する包みガスケットであり、前記中芯が充填材を含有するフッ素樹脂からなるフッ素樹脂製ガスケットであり、前記外皮がフッ素樹脂製外皮であり、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とが熱圧着されていることを特徴とする。

0011

本発明のフッ素樹脂製包みガスケットは、例えば、フッ素樹脂製外皮でフッ素樹脂製ガスケットの上面と内周面と下面とを覆い、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とを熱圧着によって一体化させることによって製造することができる。

0012

環状の中芯として用いられるフッ素樹脂製ガスケットは、充填材を含有するフッ素樹脂で構成される。フッ素樹脂ガスケットは、例えば、フッ素樹脂および充填材を含有するガスケット形成用樹脂組成物を所定形状のシート成形することによって製造することができる。

0013

フッ素樹脂製ガスケットに用いることができるフッ素樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレンPTFE)、テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、ポリフッ化ビニリデンPVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体(ECTFE)などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのフッ素樹脂は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。これらのフッ素樹脂のなかでは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は、成形性および加工性に優れていることから好ましい。

0014

充填材は、無機充填材有機充填材とに大別することができる。無機充填材および有機充填材は、それぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。

0015

無機充填材としては、例えば、黒鉛粒子膨張黒鉛粒子カーボンブラック粒子活性炭粒子などの炭素系粒子タルククレーマイカ粒子炭酸マグネシウム粒子炭酸カルシウム粒子酸化マグネシウム粒子シリカ粒子アルミナ粒子炭化珪素粒子窒化硅素粒子窒化硼素粒子珪酸カルシウム粒子、珪酸アルミニウム粒子硫酸カルシウム粒子硫酸バリウム粒子ガラス粒子金属粒子などの無機粒子カーボンナノチューブガラス繊維炭素繊維ロックウールセラミック繊維ジルコニア繊維などの無機繊維などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの無機充填材は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。

0016

有機充填材としては、例えば、ポリエステル系樹脂粒子ポリアミド系樹脂粒子アクリル樹脂系樹脂粒子ポリスチレン系樹脂粒子塩化ビニル樹脂系樹脂粒子、酢酸ビニル樹脂系樹脂粒子、フェノール樹脂系樹脂粒子、エポキシ樹脂系樹脂粒子、シリコーン系樹脂粒子、ポリウレタン系樹脂粒子、ポリフェニレンサルファイド(PPS)粒子などの樹脂粒子;アラミド繊維フッ素樹脂繊維ポリエステル繊維ナイロン繊維アクリル樹脂繊維、ポリオレフィン繊維などの樹脂繊維などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの有機充填材は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。

0017

粒子状の充填材の平均粒子径は、特に限定されないが、フッ素樹脂製ガスケットの機械的強度を向上させる観点から、好ましくは1μm以上、より好ましくは2μm以上、さらに好ましくは3μm以上であり、フッ素樹脂製ガスケットの応力緩和性を向上させる観点から、好ましくは100μm以下、より好ましくは80μm以下、さらに好ましくは30μm以下である。粒子状の充填材の平均粒子径は、コールターカウンター法で測定したときの体積平均粒子径を意味する。前記コールターカウンター法は、充填材を懸濁させた電解質を細孔(アパチャ−)に通過させ、そのときに充填材の体積に比例して発生する電圧パルスの変化を読み取って粒子径を測定する方法であり、電圧パルスの高さを1つずつ計測することにより、充填材の体積分布ヒストグラムが得られる。

0018

繊維状の充填材の繊維長は、特に限定されないが、通常、フッ素樹脂製ガスケットの機械的強度および応力緩和性を向上させる観点から、好ましくは15mm以下、より好ましくは3〜15μm、さらに好ましくは3〜10mmである。

0019

フッ素樹脂製ガスケットにおける充填材の含有率は、フッ素樹脂製ガスケットの機械的強度を向上させる観点から、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上であり、フッ素樹脂製ガスケットの応力緩和性を向上させる観点から、好ましくは80質量%以下、より好ましくは75質量%以下、さらに70質量%以下である。

0020

フッ素樹脂製ガスケットには、本発明の目的が阻害されない範囲内で、例えば、テルペン樹脂テルペンフェノール樹脂クマロン樹脂クマロンインデン樹脂ロジンなどの粘着性付与剤紫外線吸収剤酸化防止剤顔料などの着色剤などが適量で含まれていてもよい。

0021

フッ素樹脂製ガスケットの原料として用いられるガスケット形成用樹脂組成物は、フッ素樹脂、充填材、必要により、加工助剤添加剤などを任意の順序で一度に、または少量ずつ複数回に分けて均一な組成を有するように混合することによって調製することができる。なお、均一な組成を有するガスケット形成用樹脂組成物を得るために、ガスケット形成用樹脂組成物に加工助剤を過剰量で添加し、十分に撹拌した後に、過剰の加工助剤を、例えば、濾過揮散などの手段によって除去してもよい。

0022

フッ素樹脂製ガスケットは、例えば、ガスケット形成用樹脂組成物を押出成形などにより、所定形状のシートに成形することによって製造することができる。得られたフッ素樹脂製ガスケットは、必要により、常温放置するか、あるいは適宜加熱することにより、当該フッ素樹脂製ガスケットに含まれている加工助剤などを揮散除去することができる。

0023

また、フッ素樹脂製ガスケットは、フッ素樹脂の融点以上の温度で加熱することによって焼成することができる。フッ素樹脂製ガスケットの加熱温度は、フッ素樹脂の種類によって異なるので一概には決定することができないが、フッ素樹脂製ガスケット全体を均一に焼成する観点およびフッ素樹脂の分解を回避する観点から、通常、340〜370℃程度であることが好ましい。

0024

以上のようにして得られるフッ素樹脂製ガスケットは、そのままの状態で用いてもよく、あるいは所望の形状に裁断した後に用いてもよい。

0025

フッ素樹脂製ガスケットの厚さは、応力緩和が小さく、シール性に優れた包みガスケットを得る観点から、好ましくは0.5〜5mm、より好ましくは1〜3mmである。

0026

本発明のフッ素樹脂製包みガスケットでは、環状の中芯としてフッ素樹脂製ガスケットが用いられ、当該フッ素樹脂製ガスケットの上面と内周面と下面とを覆うための外皮としてフッ素樹脂製外皮が用いられている。

0027

前記フッ素樹脂製外皮に用いられるフッ素樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体(ECTFE)などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのフッ素樹脂は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。これらのフッ素樹脂のなかでは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は、成形性および加工性の観点から好ましい。

0028

なお、フッ素樹脂製外皮には、応力緩和が小さく、シール性に優れた包みガスケットを得る観点から、充填材が含有されていてもよい。

0029

充填材としては、前記フッ素樹脂製ガスケットに用いられる無機充填材および有機充填材と同様のものを例示することができる。無機充填材および有機充填材は、それぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。

0030

フッ素樹脂製外皮における充填材の含有率は、フッ素樹脂製外皮の機械的強度を向上させる観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、さらに好ましくは15質量%以上であり、フッ素樹脂製外皮の応力緩和性を向上させる観点から、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下である。

0031

フッ素樹脂製外皮には、フッ素樹脂製ガスケットと同様に、本発明の目的が阻害されない範囲内で、例えば、テルペン樹脂、テルペン−フェノール樹脂、クマロン樹脂、クマロン−インデン樹脂、ロジンなどの粘着性付与剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料などの着色剤などが適量で含まれていてもよい。

0032

フッ素樹脂製外皮の厚さは、フッ素樹脂製ガスケットと当該フッ素樹脂製外皮とを一体化させ、応力緩和が小さく、シール性に優れた包みガスケットを得る観点から、好ましくは50〜600μm、より好ましくは100〜400μmである。

0033

フッ素樹脂製外皮は、例えば、所定の大きさを有するフッ素樹脂製スリーブ旋盤などで切削することによって製造することができる。より具体的には、フッ素樹脂製外皮は、例えば、所定厚さを有する円筒状のフッ素樹脂製スリーブの外周面所定位置切削バイトを当てて切削し、フッ素樹脂製ガスケットの形状に対応する溝部を形成することによって得ることができる。前記操作によって得られるフッ素樹脂製外皮は、フッ素樹脂製ガスケットの上面と内周面と下面とを覆う形状を有する。

0034

また、本発明においては、フッ素樹脂製外皮としてフッ素樹脂製シートを用いることができる。フッ素樹脂製外皮としてフッ素樹脂製シートを用いる場合、リング状のフッ素樹脂製シートでフッ素樹脂製ガスケットの上面と内周面と下面とを覆うことにより、後述する図2に示される断面形状を有するフッ素樹脂製包みガスケットを得ることができる。

0035

本発明のフッ素樹脂製包みガスケットは、例えば、フッ素樹脂製ガスケットの形状に対応する溝部を有するフッ素樹脂製外皮を用い、当該フッ素樹脂製外皮の溝部にフッ素樹脂製ガスケットを装着した後、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とを熱圧着することによって製造することができる。フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮との熱圧着の程度は、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とが強固に一体化する程度であることが好ましい。

0036

フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮との熱圧着は、例えば、2枚の加熱プレートの間にフッ素樹脂製外皮の溝部にフッ素樹脂製ガスケットを装着したものを挟み、当該加熱プレートを加熱し、押圧することによって行なうことができる。

0037

フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮との熱圧着する際の加熱温度は、フッ素樹脂製ガスケットおよびフッ素樹脂製外皮に用いられるフッ素樹脂の種類などによって異なるので一概には決定することができないが、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とを強固に一体化させるとともにフッ素樹脂の熱劣化を抑制する観点から、前記フッ素樹脂の融点〜当該フッ素樹脂の分解温度の範囲内であることが好ましく、前記フッ素樹脂の融点よりも10℃高い温度〜当該フッ素樹脂の分解温度よりも10℃低い温度の範囲内であることがより好ましく、前記フッ素樹脂の融点よりも15℃高い温度〜当該フッ素樹脂の分解温度よりも15℃低い温度の範囲内であることがさらに好ましい。例えば、フッ素樹脂としてポリテトラフルオロエチレンを用いる場合、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮との熱圧着する際の加熱温度は、327℃(ポリテトラフルオロエチレンの融点)〜370℃の分解温度)の範囲内の温度であることが好ましく、337〜370℃であることがより好ましく、350〜370℃であることがさらに好ましい。

0038

フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とを熱圧着する際の圧力は、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とを熱圧着する際の加熱温度、加熱時間などによって異なるので一概には決定することができないことから、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とが強固に一体化され、フッ素樹脂製ガスケットおよびフッ素樹脂製外皮に変形や変質が生じない範囲内で適宜調整することが好ましい。通常、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮との熱圧着する際の圧力は、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とを強固に一体化させるとともに、フッ素樹脂製ガスケットおよびフッ素樹脂製外皮に変形や変質が生じないようにする観点から、好ましくは0.03〜0.2MPa、より好ましくは0.08〜0.12MPaである。

0039

フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とを熱圧着させるとき、フッ素樹脂製外皮がフッ素樹脂製ガスケットの上面および下面で熱圧着される面積は、それぞれ、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とを強固に一体化させる観点から、フッ素樹脂製外皮がフッ素樹脂製ガスケットの上面および下面で接触している部分の面積の10〜100%であることが好ましい。

0040

フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮との熱圧着を数カ所に分けて行なう場合、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とが熱圧着される箇所は、等間隔ではなく、偏在していてもよい。しかし、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とを均一に一体化させる観点から、フッ素樹脂製ガスケットおよびフッ素樹脂製外皮の周端部で4〜8カ所にて等間隔でフッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とが熱圧着されていることが好ましい。

0041

以上のようにしてフッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とを熱圧着させることにより、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とが一体化したフッ素樹脂製包みガスケットを得ることができる。

0042

以下に、本発明のフッ素樹脂製包みガスケットの一実施態様の概略断面図を図1に示すが、本発明は、当該実施態様のみに限定されるものではない。

0043

図1に示されるフッ素樹脂製包みガスケットにおいて、中芯として充填材を含有するフッ素樹脂からなるフッ素樹脂製ガスケット1が用いられている。フッ素樹脂製ガスケット1の周囲には、フッ素樹脂製ガスケット1の上面と内周面と下面とを覆うようにフッ素樹脂製外皮2が形成されている。フッ素樹脂製ガスケット1とフッ素樹脂製外皮2とは、両者の接触面で熱圧着によって一体化されている。

0044

図1に示されるフッ素樹脂製包みガスケットでは、環状溝3が形成されている。環状溝3は、必ずしも形成されていなくてもよい。なお、環状溝3には、必要により、フッ素樹脂製ガスケット1とフッ素樹脂製外皮2とを接着するための接着剤(図示せず)が充填されていてもよく、充填材(図示せず)が充填されていてもよい。また、環状溝3内の気体液体などをフッ素樹脂製包みガスケットの外部に排出するために、環状溝3とフッ素樹脂製包みガスケットの外部とは、径方向に連通する貫通孔で接続されていてもよい。

0045

図1に示されるフッ素樹脂製包みガスケットでは、環状溝3が形成されているので、例えば、フッ素樹脂製包みガスケットをフランジ間で締付け、配管内に高圧ガス通気することによって使用したとき、当該高圧ガスは、フッ素樹脂製外皮2を透過し、環状溝3の内圧が高くなることがある。このとき、フランジの開放時に環状溝3内のガスがフッ素樹脂製ガスケット1とフッ素樹脂製外皮2との境界面を介して外部に吹き抜けるおそれがある。

0046

これに対して、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とを強固に熱圧着させ、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮との熱圧着強度を0.5N/mm以上となるように調整した場合には、フッ素樹脂製包みガスケットの環状溝3内のガスがフッ素樹脂製ガスケット1とフッ素樹脂製外皮2との境界面を介して外部に吹き抜けることを抑制することができる。なお、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮との熱圧着強度は、以下の実施例に記載の方法に準じて測定したときの値である。また、環状溝3に接着剤、充填材などをあらかじめ充填しておいた場合には、環状溝3内に高圧ガスが含浸することを防止することができるので、フランジの開放時に環状溝3内からガスがフッ素樹脂製包みガスケットの外部に吹き抜けることを防止することができる。

0047

また、環状溝3内の気体や液体などをフッ素樹脂製包みガスケットの外部に排出するために、環状溝3とフッ素樹脂製包みガスケットの外部とは、径方向に連通する貫通孔で接続されていてもよい。このように貫通孔を形成させた場合には、当該貫通孔を介し、環状溝3内に存在している気体や液体などを随時フッ素樹脂製包みガスケットの外部に排出することができる。

0048

また、環状溝3内の気体や液体などをフッ素樹脂製包みガスケットの外部に排出するために、例えば、2〜4枚程度の複数枚のガスケットを重ね合せることによってフッ素樹脂製ガスケット1を形成させてもよい。このように複数枚のガスケットを重ね合せることによってフッ素樹脂製ガスケット1を形成させた場合には、重ね合わされたガスケットの接触面を介し、環状溝3内の気体や液体などを随時フッ素樹脂製包みガスケットの外部に排出することができる。この場合、重ね合わされるガスケットの接触面には、環状溝3内の気体や液体などを効率よくフッ素樹脂製包みガスケットの外部に排出するための溝や凹凸などが設けられていてもよい。

0049

図2は、本発明のフッ素樹脂製包みガスケットの他の一実施態様を示す概略断面図である。図2に示されるフッ素樹脂製包みガスケットは、図1に示されるフッ素樹脂製包みガスケットと同様に、中芯として充填材を含有するフッ素樹脂からなるフッ素樹脂製ガスケット1が用いられており、フッ素樹脂製ガスケット1の上面と内周面と下面とを覆うようにフッ素樹脂製外皮2が形成されている。フッ素樹脂製ガスケット1とフッ素樹脂製外皮2とは、両者の接触面で熱圧着によって一体化されている。

0050

図1に示されるフッ素樹脂製包みガスケットで形成されている環状溝3の断面形状は三角形であるのに対し、図2に示されるフッ素樹脂製包みガスケットで形成されている環状溝3の断面形状は四角形である点で両者は相違しているが、図2に示されるフッ素樹脂製包みガスケットは、他の点において図1に示されるフッ素樹脂製包みガスケットと同様であればよい。また、フッ素樹脂製包みガスケットに形成されている環状溝3の断面形状は、図1に示される三角形および図2に示される四角形以外に、半円形であってもよく、本発明は、当該環状溝3の断面形状によって限定されるものではない。

0051

以上のように構成される本発明のフッ素樹脂製包みガスケットは、中芯として充填材を含有するフッ素樹脂からなるフッ素樹脂製ガスケットが用いられているので、耐久性に優れており、応力緩和が小さいという利点を有する。また、フッ素樹脂製ガスケットの樹脂成分がフッ素樹脂であることから、当該フッ素樹脂製ガスケットが劣化しがたいので、当該フッ素樹脂製ガスケットの劣化によって配管内の内容物が漏出することを防止することができる。

0052

また、本発明のフッ素樹脂製包みガスケットは、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とがいずれも実質的に同一のフッ素樹脂で形成されているので、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とが熱圧着によって強固に一体化することから、フッ素樹脂製外皮がフッ素樹脂製ガスケットから剥離することを防止することができる。

0053

さらに、本発明のフッ素樹脂製包みガスケットは、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とが熱圧着によって一体化されているので、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とが滑ることを防止することができる。また、本発明のフッ素樹脂製包みガスケットは、フッ素樹脂製ガスケットとフッ素樹脂製外皮とが熱圧着されていないフッ素樹脂製包みガスケットと対比して、配管などに対するシール性に優れており、さらにフッ素樹脂製外皮の圧壊が生じがたいという利点を有する。

0054

したがって、本発明のフッ素樹脂製包みガスケットは、従来のように多孔質のフッ素樹脂を使用する必要がなく、応力緩和が小さいので、例えば、配管同士の接続部における配管用シール材などとして好適に使用することができる。

0055

次に本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。

0056

実施例1
充填材としてクレー粉末〔昭和KDE(株)製、品番:NK−300、平均粒子径:10μm〕を用い、ガスケットにおけるクレー粉末の含有率が60質量%となるように、当該クレー粉末とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ファインパウダー〔ダイキン工業(株)製、品番:F104〕とを混合し、得られた混合物1350gと炭化水素系有機溶媒エクソンモービル(有)製、商品名:アイソパーG〕250gとをニーダーで5分間混合した後、ダイの開口部のサイズが300mm×20mmの押出機押し出すことにより、プリフォームを作製した。

0057

次に、ロール速度が6m/minに、ロールの温度が40℃に調整された二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:20mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:10mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:5mm)および二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:3mm)に、前記で得られたプリフォームを順次通過させることにより、厚さ3mmのシートを作製した。

0058

前記で得られたシートを室温(約25℃)の雰囲気中で24時間放置することによってシートに含まれている溶媒を揮散除去した後、このシートを電気炉内に入れ、350℃で3時間焼成することにより、JIS 10K 100Aのガスケット寸法を有するフッ素樹脂製ガスケットを得た。

0059

前記で得られたフッ素樹脂製ガスケットに、図1に示される断面形状を有し、厚さが0.4mmのフッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)製外皮を装着し、当該外皮が装着されたフッ素樹脂製ガスケットを350℃に加熱した平坦な2枚の金属プレートの間に挟み、0.1MPaの圧力で10分間加熱し、フッ素樹脂製ガスケットの全面にフッ素樹脂製外皮を融着させることにより、フッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0060

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットに対し、以下の条件で熱サイクル試験を行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0061

〔熱サイクル試験〕
フッ素樹脂製包みガスケットを2つの炭素鋼(S25C)製のフランジ間に装着し、合金鋼(SNB7)製のボルトでガスケット締付け面圧が25MPaとなるように締付けることにより、供試体を作製した。前記で得られた供試体を室温から加熱し、200℃の温度で48時間保持し、室温に冷却する一連の操作を1サイクルとする熱サイクル試験を3サイクル行なった後、水没法にてフッ素樹脂製包みガスケットとフランジとの間から漏洩した空気量が1.7×10-4Pa・m3/sとなるのに要するシール可能面圧を0.5MPa刻みで上昇させて測定した。

0062

実施例2
実施例1において、フッ素樹脂製ガスケットにおけるクレー粉末の含有率が10質量%となるように調整したこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0063

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0064

実施例3
実施例1において、フッ素樹脂製ガスケットにおけるクレー粉末の含有率が20質量%となるように調整したこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0065

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0066

実施例4
実施例1において、フッ素樹脂製ガスケットにおけるクレー粉末の含有率が40質量%となるように調整したこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0067

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0068

実施例5
実施例1において、フッ素樹脂製ガスケットにおけるクレー粉末の含有率が50質量%となるように調整したこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0069

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0070

実施例6
実施例1において、充填材としてガラス粒子(平均粒子径:30μm)を用い、フッ素樹脂製ガスケットにおける充填材(ガラス粒子)の含有率が20質量%となるように調整したこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0071

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0072

実施例7
実施例1において、充填材としてガラス粒子(平均粒子径:100μm)を用い、フッ素樹脂製ガスケットにおける充填材(ガラス粒子)の含有率が20質量%となるように調整したこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0073

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0074

実施例8
実施例1において、充填材としてガラス粒子の代わりに炭化ケイ素粒子(平均粒子径:50μm)を用い、フッ素樹脂製ガスケットにおける充填材(炭化ケイ素粒子)の含有率を10質量%に調整したこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0075

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0076

実施例9
実施例1において、充填材としてガラス粒子の代わりにアルミナ粒子(平均粒子径:50μm)を用い、フッ素樹脂製ガスケットにおける充填材(アルミナ粒子)の含有率を10質量%に調整したこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0077

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0078

実施例10
実施例1において、充填材としてガラス粒子の代わりにシリカ粒子(平均粒子径:50μm)を用い、フッ素樹脂製ガスケットにおける充填材(シリカ粒子)の含有率を10質量%に調整したこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0079

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0080

実施例11
実施例1において、フッ素樹脂製ガスケットの面積の10%(融着率:10%)にフッ素樹脂製外皮を融着させたこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0081

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0082

実施例12
実施例1において、フッ素樹脂製ガスケットの面積の5%(融着率:5%)にフッ素樹脂製外皮を融着させたこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0083

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は1.5MPaであったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0084

実施例13
実施例1において、フッ素樹脂製外皮として、図1に示される断面形状を有し、厚さが0.4mmのフッ素樹脂製外皮〔ガラス繊維(繊維長:5μm)の含有率:20質量%〕を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0085

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0086

実施例14
実施例1において、フッ素樹脂製外皮として、図1に示される断面形状を有し、厚さが0.4mmのフッ素樹脂製外皮〔炭素繊維(繊維長:5μm)の含有率:30質量%〕を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0087

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0088

実施例15
実施例1において、フッ素樹脂製外皮として、図1に示される断面形状を有し、厚さが0.4mmのフッ素樹脂製外皮〔ガラス繊維(繊維長:5μm)と炭素繊維(繊維長:5μm)との混合繊維の含有率:15質量%〕を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0089

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0090

実施例16
実施例1において、フッ素樹脂製外皮として、図1に示される断面形状を有し、厚さが0.4mmのフッ素樹脂製外皮〔銅−錫合金粒子(平均粒子径:10μm)の含有率:30質量%)〕を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0091

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0092

実施例17
実施例1において、フッ素樹脂製外皮として、図1に示される断面形状を有し、厚さが0.4mmのフッ素樹脂製外皮〔炭素繊維(繊維長:5μm)の含有率:10質量%〕を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0093

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は2.5MPa以上であったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に優れていることが確認された。

0094

比較例1
実施例1において、フッ素樹脂製ガスケットに充填材を使用しなかったこと以外は、実施例1と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。

0095

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの熱サイクル試験を実施例1と同様にして行なったところ、シール可能内圧は1MPaであったことから、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、シール性に劣っていることが確認された。

0096

以上の結果から、各実施例で得られたフッ素樹脂製包みガスケットは、充填材を含有するフッ素樹脂製ガスケットが用いられているので、応力緩和が小さいことから、優れたシール性が維持されることがわかる。

0097

実施例18
充填材としてクレー粉末〔昭和KDE(株)製、品番:NK−300、平均粒子径:10μm〕を用い、ガスケットにおけるクレー粉末の含有率が60質量%となるように、当該クレー粉末とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ファインパウダー〔ダイキン工業(株)製、品番:F104〕とを混合し、得られた混合物1350gと炭化水素系有機溶媒〔エクソンモービル(有)製、商品名:アイソパーG〕250gとをニーダーで5分間混合した後、ダイの開口部のサイズが300mm×20mmの押出機で押し出すことにより、プリフォームを作製した。

0098

次に、ロール速度が6m/minに、ロールの温度が40℃に調整された二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:20mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:10mm)、二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:5mm)および二軸ロール(ロールの直径:700mm、ロールの間隔:3mm)に、前記で得られたプリフォームを順次通過させることにより、厚さ2mmのシートを作製した。

0099

前記で得られたシートを室温(約25℃)の雰囲気中で24時間放置することによってシートに含まれている溶媒を揮散除去した後、このシートを電気炉内に入れ、350℃で3時間焼成することにより、JIS 10K 25Aのガスケット寸法を有するフッ素樹脂製ガスケットを得た。

0100

前記で得られたフッ素樹脂製ガスケットに図1に示される断面形状を有し、厚さが0.2mmのフッ素樹脂製外皮を装着し、当該外皮が装着されたフッ素樹脂製ガスケットを350℃に加熱した平坦な2枚の金属プレートの間に挟んで加熱することによってフッ素樹脂製ガスケットの全面にフッ素樹脂製外皮を融着させ、表1に示す熱圧着強度を有するフッ素樹脂製包みガスケットを作製した。なお、熱圧着強度は、以下の方法に基づいて測定した。

0101

〔熱圧着強度の測定方法
熱圧着強度の測定には、精密万能試験機〔(株)島津製作所製、商品名:オートグラフAG−50KNX型〕を用いた。

0102

フッ素樹脂製包みガスケットのフッ素樹脂製外皮の一部(長さ:約10mm)を剥がし、剥がしたフッ素樹脂製外皮を精密万能試験機の上チャック掴持し、ガスケットの剥がした面をしたチャックに掴持し、30mm/minの引張速度で引張試験を行ない、10〜20mmのチャック間の移動距離における最大荷重(N)を求め、当該最大荷重(N)を、フッ素樹脂製外皮を引き剥がした距離(mm)で除することにより、熱圧着強度(N/mm)を求めた。

0103

次に、前記で得られたフッ素樹脂製包みガスケットの環状溝からのガスの漏出の有無を以下の方法に基づいて評価した。その結果を表1に示す。

0104

〔ガスの漏出の有無の評価〕
フッ素樹脂製包みガスケットを試験用プラテン規格:JIS B2490)に装着し、面圧が20MPaとなるように圧縮荷重負荷した後、内圧が2.0MPaとなるようにヘリウムガスを負荷し、1時間静置した後、内圧および圧縮荷重を除去した。試験用プラテンからガスケットを取り出し、フッ素樹脂製包みガスケットのフッ素樹脂製外皮とガスケットとの間に環状溝から外部に至る剥がれがあるかどうかを目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。

0105

なお、フッ素樹脂製包みガスケットのフッ素樹脂製外皮とガスケットとの間に環状溝から外部に至る剥がれが認められたとき、ガスの漏出があると評価した。
(評価基準)
◎:前記剥がれが認められない。
×:前記剥がれが認められる。

0106

0107

実施例19
実施例18において、フッ素樹脂製ガスケットのガスケット寸法をJIS 10K 25AからJIS 10K 50Aに変更したことを除き、実施例18と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製し、熱圧着強度を調べ、ガスの漏出の有無の評価を行なった。その結果を表2に示す。

0108

0109

実施例20
実施例18において、フッ素樹脂製ガスケットのガスケット寸法をJIS 10K 25AからJIS 10K 100Aに変更したことを除き、実施例18と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製し、熱圧着強度を調べ、ガスの漏出の有無の評価を行なった。その結果を表3に示す。

0110

0111

実施例21
実施例18において、フッ素樹脂製ガスケットのガスケット寸法をJIS 10K 25AからJIS 10K 150Aに変更したことを除き、実施例18と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製し、熱圧着強度を調べ、ガスの漏出の有無の評価を行なった。その結果を表4に示す。

0112

0113

実施例22
実施例18において、フッ素樹脂製ガスケットのガスケット寸法をJIS 10K 25AからJIS 10K 175Aに変更したことを除き、実施例18と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製し、熱圧着強度を調べ、ガスの漏出の有無の評価を行なった。その結果を表5に示す。

0114

0115

実施例23
実施例18において、フッ素樹脂製ガスケットのガスケット寸法をJIS 10K 25AからJIS 10K 200Aに変更したことを除き、実施例18と同様にしてフッ素樹脂製包みガスケットを作製し、熱圧着強度を調べ、ガスの漏出の有無の評価を行なった。その結果を表6に示す。

0116

実施例

0117

実施例18〜23の結果から、図1に示される断面形状を有し、環状溝が形成されているフッ素樹脂製包みガスケットを用いる場合には、フッ素樹脂製外皮とガスケットとの熱接着強度が0.5N/mm以上となるように調整することにより、フッ素樹脂製包みガスケットの環状溝からのガスの漏出を抑制することができることがわかる。

0118

1フッ素樹脂製ガスケット
2 フッ素樹脂製外皮
3 環状溝

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