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技術 口腔内付着フィルム製剤

出願人 大正製薬株式会社
発明者 内海達唐木美由紀及川和
出願日 2015年6月2日 (6年0ヶ月経過) 出願番号 2015-111919
公開日 2016年1月21日 (5年4ヶ月経過) 公開番号 2016-011293
状態 特許登録済
技術分野 医薬品製剤
主要キーワード 付着フィルム 攪拌システム カルバゾクロム 膨潤溶解 フィルム溶液 アクリル系コポリマー 架橋型ポリアクリル酸 フィルム基剤
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年1月21日)のものです。
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課題

口腔粘膜の炎症部の保護及び治療の促進などを目的として貼付剤が製造されている。口腔粘膜表面は唾液により濡れており、使用する貼付剤は、親水性と良好な付着性を有することが必要である。また、従来の口腔内付着フィルムは、使用前に患部を拭く必要があり、著しく患者の貼薬コンプライアンスを低下させるという課題があった。本発明は、貼付する口腔内表面が湿潤した条件にも拘わらず、速やかに貼付することが可能な口腔内付着フィルム製剤を提供する。

解決手段

カルボキシビニルポリマー並びにトラガントガムキサンタンガムジェランガムカラギーナン及びアルギン酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする口腔内付着フィルム製剤。

概要

背景

口腔粘膜の炎症部の保護及び治療の促進などを目的として貼付剤が製造されている。口腔粘膜表面は唾液により濡れており、使用する貼付剤は、親水性と良好な付着性を有することが必要である。また、従来の口腔内付着フィルムは、使用前に患部を拭く必要があり、著しく患者の貼薬コンプライアンスを低下させるという課題があった。

よって、唾液存在下においても貼付可能な口腔内フィルム製剤技術の開発が希求されていた。

概要

口腔粘膜の炎症部の保護及び治療の促進などを目的として貼付剤が製造されている。口腔粘膜表面は唾液により濡れており、使用する貼付剤は、親水性と良好な付着性を有することが必要である。また、従来の口腔内付着フィルムは、使用前に患部を拭く必要があり、著しく患者の貼薬コンプライアンスを低下させるという課題があった。本発明は、貼付する口腔内表面が湿潤した条件にも拘わらず、速やかに貼付することが可能な口腔内付着フィルム製剤を提供する。カルボキシビニルポリマー並びにトラガントガムキサンタンガムジェランガムカラギーナン及びアルギン酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする口腔内付着フィルム製剤。なし

目的

本発明の課題は、患部の唾液を拭き取ることなく口腔内粘膜へ貼付することの可能な口腔内粘膜貼付製剤を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

請求項2

α化デンプンを含有することを特徴とする請求項1に記載の口腔内付着フィルム製剤。

請求項3

口腔内で溶解する消耗性フィルムである請求項1又は2に記載の口腔内付着フィルム製剤。

技術分野

0001

本発明は、唾液存在下においても貼付可能な付着性に優れた口腔内付着フィルム製剤に関する。

背景技術

0002

口腔粘膜の炎症部の保護及び治療の促進などを目的として貼付剤が製造されている。口腔粘膜表面は唾液により濡れており、使用する貼付剤は、親水性と良好な付着性を有することが必要である。また、従来の口腔内付着フィルムは、使用前に患部を拭く必要があり、著しく患者の貼薬コンプライアンスを低下させるという課題があった。

0003

よって、唾液存在下においても貼付可能な口腔内フィルム製剤技術の開発が希求されていた。

先行技術

0004

第一三共ヘルスケアトラフルダイレクト」添付文書

発明が解決しようとする課題

0005

したがって、本発明の課題は、患部の唾液を拭き取ることなく口腔内粘膜へ貼付することの可能な口腔内粘膜貼付製剤を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、意外にも、増粘剤としてカルボキシビニルポリマー並びにトラガントガムキサンタンガムジェランガムカラギーナン及びアルギン酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種を配合したフィルム状製剤とすることにより、貼付する口腔内表面が湿潤した条件においても速やかに貼付することが可能な製剤が得られること、さらに、α化デンプンを配合することにより、口腔粘膜への付着性がより向上することを見出し、本発明を完成するに至った。即ち本発明は、
(1)カルボキシビニルポリマー並びにトラガントガム、キサンタンガム、ジェランガム、カラギーナン及びアルギン酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする口腔内付着フィルム製剤、
(2)α化デンプンを含有することを特徴とする前記(1)に記載の口腔内付着フィルム製剤、
(3)口腔内で溶解する消耗性フィルムである前記(1)又は(2)に記載の口腔内付着フィルム製剤である。

発明の効果

0007

本発明により、患部の唾液を拭き取ることなく口腔内粘膜へ貼付することの可能な口腔内付着フィルム製剤を提供することが可能となった。

0008

本発明で増粘剤として用いるカルボキシビニルポリマーとは、架橋型ポリアクリル酸であり、増粘、不溶性成分の懸濁、エマルションの安定化などの目的で使用される。本発明において、カルボキシビニルポリマーの配合量は、フィルム製剤中20〜50質量%であることが好ましく、さらに好ましくは25〜30質量%である。

0009

本発明のトラガントガムとは、植物ゴム質の一種であり、アラビノースキシロースフコースガラクトースガラクツロン酸などからなる酸性多糖類である。トラガントガムの配合量は、カルボキシビニルポリマー1質量部に対して0.6〜1.0質量部が好ましい。

0010

キサンタンガムとは、微生物が体外に産出する酸性多糖類であり、マンノースグルコースグルクロン酸から構成される。キサンタンガムの配合量は、カルボキシビニルポリマー1質量部に対して0.6〜1.0質量部が好ましい。

0011

ジェランガムとは、微生物が体外に産出する酸性多糖類であり、グルコース、グルクロン酸、ラムノースから構成される。構成糖の結合により、脱アシル型とネイティブ型に分類される。ジェランガムの配合量は、カルボキシビニルポリマー1質量部に対して0.6〜1.0質量部が好ましい。

0012

カラギーナンとは、主として紅藻類海藻から抽出され、ガラクトースを主構成糖とする多糖類である。硫酸基結合部位と構成糖の相違により、κ・ι・λの3種類に分類される。カラギーナンの配合量は、カルボキシビニルポリマー1質量部に対して0.6〜1.0質量部が好ましい。

0013

アルギン酸ナトリウムとは、褐藻類から抽出し、精製した炭水化物であり、主としてアルギン酸ナトリウム塩からなる。アルギン酸ナトリウムの配合量は、カルボキシビニルポリマー1質量部に対して0.6〜1.0質量部が好ましい。

0014

本発明のα化デンプンとは、通常のβデンプンの水懸濁液加熱処理またはアルカリ処理塩類添加し、α化したデンプン糊液を直ちに乾燥させ得た粉末デンプンである。冷水に容易に膨潤溶解し、加熱なしで均一な糊液となる。α化デンプンの配合量は、カルボキシビニルポリマー1質量部に対して0.1〜0.3質量部が好ましく、さらに好ましくは0.15〜0.18質量部である。

0015

本発明の口腔内付着フィルム製剤とは、口腔粘膜に貼付して使用するフィルムの形態である。また、不溶性のフィルムの場合は、剥離時の傷みや誤飲などのおそれがある点から、好ましくは口腔内で溶解する消耗性フィルムである。単層設計でも良いが、同じ層又は異なる機能を有する層を重ねた多層設計でもよい。多層設計とする際は、本発明のフィルム層を口腔粘膜に付着させるため、例えば、着色剤などで層を区別し、識別性を持たせることが望ましい。

0016

本発明の口腔内付着フィルム製剤には、カルボキシビニルポリマー並びにトラガントガム、キサンタンガム、ジェランガム、カラギーナン及びアルギン酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種を配合する他、他の公知の有効成分及び添加剤賦形剤などを本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。

0017

フィルム基剤としては、水溶性セルロース誘導体ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロースCMC)及びその塩]、ポリビニルアルコール及びポリエチレンオキシドなどが好適に用いられ、これらの1種又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。フィルム基剤の配合量は口腔内付着フィルム全体に対して10〜60質量%、好ましくは15〜55質量%である。

0018

可塑剤としては、ポリエチレングリコールマクロゴール商標)、プロピレングリコールグリセリン中鎖脂肪酸トリグリセリド酸化エチレン酸化プロピレン共重合体トリアセチンポリソルベートクエン酸トリエチルラウリル酸ショ糖ソルビトールフタール酸エステルなどが好適に用いられ、これらの1種又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。可塑剤が少ないと製剤強度が低くなり、脆く取り扱いにくい製剤となるが、多すぎると製剤にコシがなくなり、PETフィルムから剥がしにくくなる傾向がある。可塑剤の配合量は口腔内付着フィルム全体に対して5〜50質量%、好ましくは10〜30質量%である。

0019

不溶性基剤としては、エチルセルロース酢酸セルロースなどのセルロース誘導体セラックステアリン酸パルミチン酸などの高級脂肪酸メタアクリル酸ジメチルアミノエチルメタアクリル酸メチルコポリマーオイドラギットE)などのアクリル系コポリマー及びその他の合成高分子が好適に用いられ、これらの1種又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。不溶性基剤の配合量は不溶性基剤が多すぎると製剤が不溶性となるため、口腔内付着フィルム全体に対して0.1〜15質量%、好ましくは4〜10質量%である。

0020

本発明の口腔内付着フィルムは、例えば、口腔粘膜の炎症部の治療や口腔粘膜を介して薬物を吸収させることを目的として薬物を含有してもよく、また、炎症部の保護などを目的として、薬物を含有しないものであってもよい。薬物としては局所麻酔剤消炎ステロイド剤止血剤抗真菌剤抗生物質及び合成抗菌剤などが挙げられる。局所麻酔剤としてはテトラカインパラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチルオキシブプロカインリドカインジブカインプロピトカインなどが使用される。鎮痛消炎剤としてはアスピリンアセトアミノフェンアセメタシンイブプロフェンインドメタシンケトプロフェン、フルルピプロフェングリチルレチン酸フルフェナム酸フェニルブタゾンナプロキセンオキシフェンブタゾンジクロフェナックナトリウムベンジダミン、メピリゾール、塩酸イソチペンジルブフェキサマックベンダザックアズレンピロキシカムジフルニサルなどが使用される。消炎ステロイド剤としては、トリアムシノロンアセトニドデキサメタゾン酢酸ヒドロコルチゾンフルオシノロンアセトニド酢酸デキサメタゾンプレドニゾロン吉草酸ベタメタゾン吉草酸プレドニゾロン、プロピオン酸ベクロメタゾンなどが使用される。止血剤としては、カルバゾクロムトロンビントラネキサム酸などが使用される。抗真菌剤としては、アムホテリシンBナイスタチングリセオフルビンミコナゾールなどが使用される。抗ウィルス剤としては、アシクロビルビダラビンなどが使用される。抗生物質としては、ペニシリンゲンタマイシンフラジオマイシンセファレキシンホスホマイシンエリスロマイシンクロラムフェニコールテトラサイクリンなどが使用される。合成抗菌剤としては、シプロフロキサシンフレロキサシンチアンフェニコールなどが使用される。これらの薬物は単独で、又は二種類以上を適切に配合して使用することができる。薬物は口腔内付着フィルム全体に対して最高40質量%程度配合することができる。

0021

本発明の口腔内付着フィルム製剤の製造方法は特に限定されないが、例えば以下の方法が挙げられる。

0022

少なくとも1つのフィルム基剤、カルボキシビニルポリマー及びトラガントガムを水に溶解し、別にアルコールに溶解した不溶性基剤と混合、乳化したフィルム溶液を調製する。得られたフィルム溶液は、好適な支持体上に成型し、乾燥する。乾燥後、フィルム製剤は支持体から剥がして使用する。

0023

以下に、実施例、比較例及び試験例を挙げ、本発明を更に詳細に説明する。

0024

実施例1
適量の加温した水に、表1−1の処方の増粘剤を量、溶解し、均一な溶液とした。先の溶液にフィルム基剤及び可塑剤を均一に分散させ、溶液を冷却し、溶解した。別に、不溶性基剤を秤量、アルコール95に溶解し、均一な溶液を得た。この溶液を先の溶液と混和し、乳化機超高速マルチ攪拌システムロボミックス:PRIMIX社製)を用いて乳化、脱泡してフィルム溶液を得た。フィルム溶液をPETフィルム上に展延し、室温で12時間乾燥させてフィルムを形成した。このフィルムをPETフィルムから剥がしたのちφ9.5mmに打ち抜き、消耗性フィルム製剤を得た。

0025

実施例2〜6、比較例1〜11
表1−1〜表1−3の処方で実施例1と同様にしてフィルム製剤を得た(表1−1〜表1−3中の%は、質量%を意味する)。

0026

試験例1
[方法]
実施例1〜6及び比較例1〜11で得られたフィルム製剤それぞれを、唾液を拭き取らずに口腔内(内)に付着した。付着直後のフィルム製剤の付着力パネル3名にて評価した。
結果を表2に示した。

0027

なお、評価基準は表3のとおりである。

0028

0029

0030

0031

0032

実施例

0033

評価スコアが3.5以上であるサンプルを許容とした。
[結果]
表2より、カルボキシビニルポリマー及びトラガントガムをそれぞれ単独で用いた比較例1、2では唾液存在下での付着力が低いことが確認された。また、カルボキシビニルポリマーにフィルム基剤として汎用される他の増粘剤を組み合わせた比較例3〜11では、カルボキシビニルポリマー単独の場合と比較して付着力は大きく変化しなかった。これに対して、カルボキシビニルポリマーにトラガントガム、キサンタンガム、ジェランガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウムを組み合わせた実施例1〜6では唾液存在下での口腔内付着力が向上することが確認された。さらに実施例2より、α化デンプンを加えることで付着力がより向上することが明らかになった。
以上により、カルボキシビニルポリマー並びにトラガントガム、キサンタンガム、ジェランガム、カラギーナン及びアルギン酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種を配合することにより、患部の唾液を拭き取ることなく口腔内粘膜への貼付性が十分改善された口腔内付着フィルム製剤を得られることがわかった。

0034

本発明により、カルボキシビニルポリマー並びにトラガントガム、キサンタンガム、ジェランガム、カラギーナン及びアルギン酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種を配合したフィルム状製剤とすることで、貼付する口腔内表面が湿潤した条件においても速やかに貼付することが可能な製剤を提供することが可能となった。よって、より商品価値の高い口腔内フィルム製剤の市販を通じて医薬産業などの発展が期待される。

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