図面 (/)

技術 二日酔いの程度を測定する方法、被検動物の二日酔いを誘発する方法、二日酔い症状抑制効果の測定方法、二日酔い抑制剤のスクリーニング方法、並びに二日酔いしにくい酒の選別方法

出願人 ハウスウェルネスフーズ株式会社
発明者 東洋平内尾隆正室山幸太郎室崎伸二川崎健吾
出願日 2014年6月23日 (5年2ヶ月経過) 出願番号 2014-127886
公開日 2016年1月18日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 2016-008824
状態 特許登録済
技術分野 生物学的材料の調査,分析 特有な方法による材料の調査、分析
主要キーワード 回転車 プリンティングパターン 酒酔い イグルー 低下度合 テキーラ フクロウ 血中エタノール濃度
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年1月18日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

二日酔いの程度を定量的(客観的)に測定する方法を提供することを課題とする。また、被検動物の二日酔いを誘発する方法、二日酔い抑制剤力価を測定する方法、二日酔い抑制剤のスクリーニング方法を提供すること、並びに、二日酔いしにくい酒の選別方法提供方法することを提供することをも課題とする。

解決手段

(A)被検動物に対してエタノール投与後、活動期被験動物血中アルコール濃度を実質的にゼロにする工程、ついで(B)前記エタノール投与後、活動期の被験動物の行動量及び/又は自発運動量を実質的に低下させて被検動物の二日酔い状態を誘発する工程、及び(C)活動期開始からの被験動物の行動量及び/又は自発運動量を測定する工程を含有することを特徴とする二日酔いの程度を測定する方法。

概要

背景

飲酒による弊害である二日酔いの不快な症状を予防又は軽減する方法として、アルコール代謝促進剤等の二日酔い抑制剤の研究がなされてきた。
しかしながら、二日酔い抑制剤の効果を評価するための試験方法として、二日酔い症状の予防又は軽減効果を定量的に測定できる方法や、被検動物の二日酔いを誘発する方法は、これまでに十分に確立されていない。

特許文献1には、酒酔い又は二日酔い防止又は軽減用組成物効能評価方法として、SDラットに該組成物エタノール投与してから5〜10分後の自発運動状態を目視で確認することによって「酒酔い」を評価する方法、ヒトに該組成物を摂取後又は未摂取後に飲酒した際の自覚症状について回答してもらうことによって「二日酔い」を評価する方法が開示されている。しかしながら、これらの評価は、評価を行う者の主観に基づいたものであるため客観的な評価ではなく、客観的で定量的な評価方法が求められている。

また、特許文献2には、「二日酔い」を含む飲酒による不快症状の抑制及び防止効果をうたう剤が開示されており、該剤の効能評価方法として、ICRマウスにエタノールを経口投与してから30分〜240分後の直線歩行距離(斜め45度に設置した棒上を歩行させ10分間に歩いた距離)を測定する方法が開示されている。しかしながら、この評価方法は、試験者が意図的に動物を「棒上」に乗せる系であるため、動物の「自発」的な活動を評価しているものではない。また、この評価方法は、エタノールを投与してから30分〜240分後に評価していること、さらに、斜めに設置された棒上を歩行する際のふらつきを見ていることから、「酔い」の評価であり「二日酔い」とは言いきれないと考えられる。

さらに、非特許文献1には、スイス系マウスにエタノールを腹腔内投与してから6時間後にオープンフィールドテストタイトロープテストフットプリンティングパターンハンギングワイヤーテスト、T字型迷路、Hole−board試験で「二日酔い」を評価する方法が開示されている。しかしながら、この方法は、試験者の熟練を要するため、簡便な方法とは言えず、また試験者が意図的に動物を行動させる系であるため、動物の「日常」的な活動を評価しているものではない。

非特許文献2にはマウスのエタノール経口摂取に伴う「酔い」の評価方法として、C57BL/6Nマウスにエタノールを試験開始1時間前、又は2時間前と1時間前に経口投与後高架式十字迷路試験を行う方法、C57BL/6Nマウスにエタノールを試験開始直前の1回、又は試験開始1時間前と試験開始直前の2回経口投与後、赤外線センサーを用いた自発運動量を12時間又は48時間測定する方法が開示されている。しかしながら、これらの方法は、エタノール投与後すぐに測定しているため単なる「酔い」の評価であると考えられ、「二日酔い」のみの評価ではなく、「二日酔い」の評価方法としては十分なものではないと考えられる。

概要

二日酔いの程度を定量的(客観的)に測定する方法を提供することを課題とする。また、被検動物の二日酔いを誘発する方法、二日酔い抑制剤の力価を測定する方法、二日酔い抑制剤のスクリーニング方法を提供すること、並びに、二日酔いしにくい酒の選別方法提供方法することを提供することをも課題とする。(A)被検動物に対してエタノール投与後、活動期被験動物血中アルコール濃度を実質的にゼロにする工程、ついで(B)前記エタノール投与後、活動期の被験動物の行動量及び/又は自発運動量を実質的に低下させて被検動物の二日酔い状態を誘発する工程、及び(C)活動期開始からの被験動物の行動量及び/又は自発運動量を測定する工程を含有することを特徴とする二日酔いの程度を測定する方法。なし

目的

本発明は、上記現状に鑑み、二日酔いの程度を定量的(客観的)に測定する方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

(A)被検動物に対してエタノール投与後、活動期被験動物血中アルコール濃度を実質的にゼロにする工程、ついで(B)前記エタノール投与後、活動期の被験動物の行動量及び/又は自発運動量を実質的に低下させて被検動物の二日酔い状態を誘発する工程、及び(C)活動期開始からの被験動物の行動量及び/又は自発運動量を測定する工程を含有することを特徴とする二日酔いの程度を測定する方法。

請求項2

(A)被検動物に対してエタノール投与後、活動期の被験動物の血中アルコール濃度を実質的にゼロにする工程、ついで(B)前記エタノール投与後、活動期の被験動物の行動量及び/又は自発運動量を実質的に低下させて被検動物の二日酔い状態を誘発する工程を含有することを特徴とする被検動物の二日酔いを誘発する方法。

請求項3

前記被験動物が、げっ歯類であることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。

請求項4

前記工程(B)及び(C)における行動量及び/又は自発運動量が、赤外線センサーを用いて測定した行動量及び/又は回転車を用いて測定した自発運動量であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。

請求項5

前記工程(A)において、エタノールを特定の時間に1回又は2回以上投与することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。

請求項6

前記工程(A)において、投与するエタノールの濃度が1〜100%(w/v)であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。

請求項7

請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法を含有することを特徴とする二日酔い症状抑制効果測定方法

請求項8

請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法を含有することを特徴とする二日酔い抑制剤スクリーニング方法

請求項9

請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法を含有することを特徴とする二日酔いしにくい酒の選別方法

技術分野

0001

本発明は、二日酔いの程度を測定する方法、被検動物の二日酔いを誘発する方法、二日酔い症状抑制効果測定方法、二日酔い抑制剤スクリーニング方法、並びに二日酔いしにくい酒の選別方法に関する。

背景技術

0002

飲酒による弊害である二日酔いの不快な症状を予防又は軽減する方法として、アルコール代謝促進剤等の二日酔い抑制剤の研究がなされてきた。
しかしながら、二日酔い抑制剤の効果を評価するための試験方法として、二日酔い症状の予防又は軽減効果を定量的に測定できる方法や、被検動物の二日酔いを誘発する方法は、これまでに十分に確立されていない。

0003

特許文献1には、酒酔い又は二日酔い防止又は軽減用組成物効能評価方法として、SDラットに該組成物エタノール投与してから5〜10分後の自発運動状態を目視で確認することによって「酒酔い」を評価する方法、ヒトに該組成物を摂取後又は未摂取後に飲酒した際の自覚症状について回答してもらうことによって「二日酔い」を評価する方法が開示されている。しかしながら、これらの評価は、評価を行う者の主観に基づいたものであるため客観的な評価ではなく、客観的で定量的な評価方法が求められている。

0004

また、特許文献2には、「二日酔い」を含む飲酒による不快症状の抑制及び防止効果をうたう剤が開示されており、該剤の効能評価方法として、ICRマウスにエタノールを経口投与してから30分〜240分後の直線歩行距離(斜め45度に設置した棒上を歩行させ10分間に歩いた距離)を測定する方法が開示されている。しかしながら、この評価方法は、試験者が意図的に動物を「棒上」に乗せる系であるため、動物の「自発」的な活動を評価しているものではない。また、この評価方法は、エタノールを投与してから30分〜240分後に評価していること、さらに、斜めに設置された棒上を歩行する際のふらつきを見ていることから、「酔い」の評価であり「二日酔い」とは言いきれないと考えられる。

0005

さらに、非特許文献1には、スイス系マウスにエタノールを腹腔内投与してから6時間後にオープンフィールドテストタイトロープテストフットプリンティングパターンハンギングワイヤーテスト、T字型迷路、Hole−board試験で「二日酔い」を評価する方法が開示されている。しかしながら、この方法は、試験者の熟練を要するため、簡便な方法とは言えず、また試験者が意図的に動物を行動させる系であるため、動物の「日常」的な活動を評価しているものではない。

0006

非特許文献2にはマウスのエタノール経口摂取に伴う「酔い」の評価方法として、C57BL/6Nマウスにエタノールを試験開始1時間前、又は2時間前と1時間前に経口投与後高架式十字迷路試験を行う方法、C57BL/6Nマウスにエタノールを試験開始直前の1回、又は試験開始1時間前と試験開始直前の2回経口投与後、赤外線センサーを用いた自発運動量を12時間又は48時間測定する方法が開示されている。しかしながら、これらの方法は、エタノール投与後すぐに測定しているため単なる「酔い」の評価であると考えられ、「二日酔い」のみの評価ではなく、「二日酔い」の評価方法としては十分なものではないと考えられる。

0007

特開2011−001348号公報
特開2003−137788号公報

先行技術

0008

Behavioural Brain Research 247,165-173(2013)
The Japanese Journal of Animal Psychology, 58, 1,1-13(2008)

発明が解決しようとする課題

0009

本発明は、上記現状に鑑み、二日酔いの程度を定量的(客観的)に測定する方法を提供することを課題とする。また、本発明は、被検動物の二日酔いを誘発する方法、二日酔い抑制剤の力価を測定する方法、二日酔い抑制剤のスクリーニング方法、並びに、二日酔いしにくい酒の選別方法を提供することをも課題とする。

課題を解決するための手段

0010

本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、驚くべきことに、(A)被検動物に対してエタノール投与後、活動期被験動物血中アルコール濃度を実質的にゼロにする工程、ついで(B)前記エタノール投与後、活動期の被験動物の行動量及び/又は自発運動量を実質的に低下させて被検動物の二日酔い状態を誘発する工程、及び(C)活動期開始からの被験動物の行動量及び/又は自発運動量を測定する工程を含有する測定方法を用いると、二日酔いの程度を定量的(客観的)に測定できることを見出した。
本発明者らは、上記以外にも下記するように種々の思いがけない新知見を得て、さらに鋭意検討を重ねて本発明を完成するに至った。

0011

即ち、本発明は、以下の二日酔いの程度を測定する方法等に関する。
[1](A)被検動物に対してエタノール投与後、活動期の被験動物の血中アルコール濃度を実質的にゼロにする工程、ついで
(B)前記エタノール投与後、活動期の被験動物の行動量及び/又は自発運動量を実質的に低下させて被検動物の二日酔い状態を誘発する工程、及び
(C)活動期開始からの被験動物の行動量及び/又は自発運動量を測定する工程
を含有することを特徴とする二日酔いの程度を測定する方法。
[2](A)被検動物に対してエタノール投与後、活動期の被験動物の血中アルコール濃度を実質的にゼロにする工程、ついで
(B)前記エタノール投与後、活動期の被験動物の行動量及び/又は自発運動量を実質的に低下させて被検動物の二日酔い状態を誘発する工程
を含有することを特徴とする被検動物の二日酔いを誘発する方法。
[3]前記被験動物が、げっ歯類であることを特徴とする前記[1]又は[2]に記載の方法。
[4]前記工程(B)及び(C)における行動量及び/又は自発運動量が、赤外線センサーを用いて測定した行動量及び/又は回転車を用いて測定した自発運動量であることを特徴とする前記[1]〜[3]のいずれか一項に記載の方法。
[5]前記工程(A)において、エタノールを特定の時間に1回又は2回以上投与することを特徴とする前記[1]〜[4]のいずれか一項に記載の方法。
[6]前記工程(A)において、投与するエタノールの濃度が1〜100%(w/v)であることを特徴とする前記[1]〜[5]のいずれか一項に記載の方法。
[7]前記[1]〜[6]のいずれか一項に記載の方法を含有することを特徴とする二日酔い症状抑制効果の測定方法。
[8]前記[1]〜[6]のいずれか一項に記載の方法を含有することを特徴とする二日酔い抑制剤のスクリーニング方法。
[9]前記[1]〜[6]のいずれか一項に記載の方法を含有することを特徴とする二日酔いしにくい酒の選別方法。

発明の効果

0012

本発明によれば、二日酔いの程度を定量的(客観的)に測定することができ、二日酔い抑制剤の力価を測定することができる。また、本発明によれば、酔いではなく二日酔い症状抑制効果を測定することができ、二日酔い抑制剤のスクリーニングを行うことができる。さらに、本発明によれば、被検動物が完全に又は部分的に「酔い」から分離された、又は「酔い」とは異なる「二日酔い」を誘発することができる。
さらに、本発明によれば、二日酔いしにくい酒を選別することができる。

図面の簡単な説明

0013

試験例1のエタノール経口投与における、マウス血中エタノール量経時変化である。
試験例2のエタノール経口投与における、ラット血中エタノール量の経時変化である。
実施例1のエタノール1回投与試験における、飼育13日目のスケジュールである。
実施例2のエタノール2回投与試験(1週間間隔投与)における、マウスの試験開始から試験終了(1日目から21日目)までのスケジュールである。
実施例3のエタノール2回投与試験(4時間間隔投与)における、飼育13日目のスケジュールである。
実施例3のエタノール2回投与試験(4時間間隔投与)における、飼育12日目の赤外線センサーを用いて測定した行動量の経時変化のデータである。
実施例3のエタノール2回投与試験(4時間間隔投与)における、飼育12日目の回転車を用いて測定した自発運動量の経時変化のデータである。
実施例3のエタノール2回投与試験(4時間間隔投与)の、エタノールの2回目投与量が2.5g/kg b.w.の場合における、飼育13日目の赤外線センサーを用いて測定した行動量の経時変化のデータである。
実施例3のエタノール2回投与試験(4時間間隔投与)の、エタノールの2回目投与量が2.5g/kg b.w.の場合における、飼育13日目の回転車を用いて測定した自発運動量の経時変化のデータである。

0014

以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の二日酔いの程度を測定する方法は、(A)被検動物に対してエタノール投与後、活動期の被験動物の血中アルコール濃度を実質的にゼロにする工程、ついで(B)前記エタノール投与後、活動期の被験動物の行動量及び/又は自発運動量を実質的に低下させて被検動物の二日酔い状態を誘発する工程、及び(C)活動期開始からの被験動物の行動量及び/又は自発運動量を測定する工程を必須の構成要件とすることを特徴とする。
本発明の測定方法は、通常は、前記(A)から(C)の順序に従って行われ、該(A)〜(C)の工程以外の工程を含んでも良い。

0015

本発明において、「二日酔い」とは、被検動物がアルコール摂取後に、血中アルコール濃度が実質的にゼロになった状態で、かつアルコール摂取による行動への影響が生じている状態をいう。

0016

二日酔いの程度を測定する方法
工程(A)
本発明において使用される被検動物としては、特に限定されないが、例えば、げっ歯類等が挙げられ、好ましくは、近交系又はミュータント系又はハイブリッド系又はクローズドコロニー又は糖尿病モデル又は免疫不全モデルマウス(AKR、BALB/cA、BALB/cB、CBA、C3H/HeN、C57BL、C57BL/cd、C57L、C58、DBA、KK、NZW、RF、SJL、SWR、FVB/N、129+Ter/Sv、C57BL/6−FvS、DDD−FvS、CDF1、BDF1、B6C3F2、CD2F1、B6D2F1、B6C3F1、dd、ICR、CFW、CF#1、スイスマウス、kk/Ta、KK/AyBKS.Cg−m+/+Leprdb/、GK、SDT、NOD/Shi、BALB/cAJcl−mu/mu、F344/NJcl−mu/mu、C.B−17/Icr−scid/scid、NOD/ShiJic−scid、ALY/NscJcl−aly/aly)、近交系又はクローズドコロニー又は糖尿病モデルラット(ACI、BN、F344、LEW、M520、SHR、WAG、SD、Wister、Long—Evans、Danryu、GK,SDT)等であり、より好ましくは、近交系マウス(A、AKR、BALB/cA、BALB/cB、CBA、C3H/HeN、C57BL、C57BL/cd、C57L、C58、DBA、KK、NZW、RF、SJL、SWR、FVB/N、129+Ter/Sv)、近交系ラット(ACI、BN、F344、LEW、M520、SHR、WAG)等であり、さらに好ましくは、マウス(BALB/cA、C3H/HeN、C57BL)である。

0017

本発明において、「活動期」とは、生物起床してから就寝するまでの日常的な活動を行う時間帯のことであり、例えば、夜行性動物の場合は暗期の期間中のことをいう。

0018

本発明において、「暗期」とは、通常は、照明のない環境のことをいい、夜行性動物の活動期にあたる。「明期」とは、通常は、照明のある環境のことをいい、夜行性動物の休眠期にあたる。暗期に該当する時間及び明期に該当する時間は、本発明の測定方法を実施する設備に応じて、適宜変更することができる。例えば、被検動物としてマウスを使用する場合の第一の実施態様として、暗期を19時〜7時の期間とし、明期を7時〜19時の期間とすることができるし、第二の実施態様として、暗期を7時〜19時の期間とし、明期を19時〜7時の期間とすることもできる。なお、「夜行性動物」とは、主に夜間に採食生殖などの活動をする動物のこと、又は夜間あるいは明暗サイクルの暗期に活動性が高まる動物のことをいい、例えば、げっ歯類全般、コウモリフクロウ等である。

0019

本発明において使用されるエタノールは、特に限定されず、市販品を使用することができるし、市販品を常法により精製したものを使用することもできる。エタノールは、単独で使用してもよいし、エタノールと水の混合物水溶液)、エタノールを含有する飲料等を使用してもよい。これらの水溶液及び飲料は、従来公知の方法を用いて調整したものを使用することができ、エタノール以外の物質を含有してもよい。また、エタノールを含有する飲料(エタノール含有飲料)は、アルコール飲料であってもよい。

0020

前記アルコール飲料としては、特に限定されないが、例えば、ワインビール日本酒ウイスキーブランデー焼酎ジンラムウォッカテキーラ等が挙げられる。

0021

前記エタノール水溶液及びエタノール含有飲料におけるエタノールの濃度は、特に限定されないが、該水溶液又は飲料全量に対して、通常は、約1〜100%(w/v)であり、好ましくは約3%〜50%(w/v)であり、より好ましくは、約10〜40%(w/v)である。

0022

本発明において、エタノールを被検動物に投与する方法は、特に限定されないが、例えば、被検動物の又は水にエタノールを含有させて被検動物に摂取させる方法、人為的に投与する方法等が挙げられる。
エタノールの投与量は、特に限定されないが、例えば、1回の投与当たり、通常は、約0.5〜50g/kg b.w.、好ましくは、約2〜30g/kg b.w.となるように、被検動物に投与する。

0023

餌又は水にエタノールを含有させて被検動物に摂取させる方法としては、例えば、エタノールを含有する餌又は水を、被検動物に一定時間自由摂取させる方法を用いることができる。該餌又は水を摂取させる時間としては、特に限定されないが、活動期の被験動物の血中アルコール濃度を実質的にゼロにする必要があり、該餌又は水のエタノール濃度によって摂取終了時刻を決定する。

0024

エタノールを人為的に投与する方法としては、特に限定されないが、好ましくは、胃内経口投与、腹腔内投与、静脈内投与経腸投与等であり、より好ましくは腸からエタノールを吸収する胃内経口投与、経腸投与等であり、さらに好ましくは、胃内経口投与である。

0025

また、エタノールを投与するタイミングは、特に限定されないが、特定の時間に投与することが好ましい。該特定の時間としては、特に限定されないが、活動期の被験動物の血中アルコール濃度を実質的にゼロにする必要があり、例えばエタノール3g/kg b.w.を経口投与する場合は、被検動物の活動期から4時間前、8時間前等が好ましい。
さらに、エタノールの投与回数は、特に限定されず、餌又は水のエタノール濃度によって1回又は2回以上投与することができ、例えばエタノール3g/kg b.w.を経口投与する場合は、好ましくは、2回である。

0026

本発明において、二日酔い抑制剤を被検動物に摂取させてもよい。
本発明において、二日酔い抑制剤を被検動物に摂取させるタイミングは、特に限定されないが、該剤の作用機序によって、エタノール投与前又は投与と同時又は投与後に摂取させることができる。例えば、工程(A)において、エタノール投与前に二日酔い抑制剤を被検動物に摂取させてもよい。該摂取方法は特に限定されないが、例えば、被検動物の餌又は水に二日酔い抑制剤を含有させて被検動物に摂取させる方法、人為的に投与する方法等が挙げられる。
二日酔い抑制剤の摂取量は、特に限定されず、該剤の種類等に応じて適宜変更することができる。

0027

餌又は水に二日酔い抑制剤を含有させて該剤を被検動物に摂取させる方法としては、例えば、二日酔い抑制剤を含有する餌又は水を、被検動物に一定時間自由摂取させる方法を用いることができる。

0028

被検動物に二日酔い抑制剤を人為的に投与する方法としては、特に限定されないが、好ましくは、胃内経口投与、腹腔内投与、静脈内投与、経腸投与等である。

0029

本発明において、被検動物に摂取させる二日酔い抑制剤は、特に限定されないが、例えば、アルコール代謝促進剤又はアセトアルデヒド分解促進剤又は二日酔い抑制成分メチルセルロース水溶液、水、餌等に溶解あるいは分散させたもの等が好ましい。これらの溶解、分散方法は、常法を用いることができる。また、二日酔い抑制剤としては、例えば、特開2012−31080号公報に記載の二日酔いの症状の回復剤等を使用することができる。

0030

前記二日酔い抑制成分としては、特に限定されないが、二日酔い抑制成分として一般的な任意の食品医薬品、化合物もしくは組成物等であり、例えば、ウコンエキス等が挙げられる。

0031

エタノール摂取後に血中アルコール濃度が実質的にゼロになった状態の被験動物において、エタノール摂取による行動への影響が生じる場合は、単なる「酔い」ではなく「二日酔い」を示す。尚、被験動物の血中アルコール濃度の測定方法は、特に限定されず、従来公知の方法を使用することができ、後述の実施例に記載の方法を用いることができる。
すなわち、本発明は、前記エタノール投与後、活動期の被験動物の行動量及び/又は自発運動量を実質的に低下させて被検動物の二日酔い状態を誘発する工程(B)と、活動期開始からの被験動物の行動量及び/又は自発運動量を測定する工程(C)の前に、活動期の被験動物の血中アルコール濃度が実質的にゼロになっていることを確認する。

0032

被験動物の血中アルコール濃度は、動物の種類や餌及び水の摂取状況(飽食又は絶食等)、アルコールの投与量及び濃度等によって決まる。被験動物の血中アルコール濃度を実質的にゼロにする方法としては、例えば、マウスに約10〜40%(w/v)エタノール3g/kg b.w.を最後に投与してから活動期開始まで、好ましくは約4時間以上、より好ましくは約6時間以上の時間をあけることにより、実質的にゼロにすることができる。

0033

工程(B)
本発明の測定方法は、前記工程(A)についで、活動期の被験動物の行動量及び/又は自発運動量を実質的に低下させることにより、被験動物の二日酔い状態を誘発する工程(B)を含有する。該行動量及び/又は自発運動量の測定方法は、後述の工程(C)に記載の方法を用いることができる。
工程(B)において、活動期の被検動物の行動量及び/又は自発運動量の低下度合は、特に限定されないが、具体的には、二日酔い抑制剤を摂取していない被検動物において、エタノール投与前日に対するエタノール投与当日の赤外線センサーを用いた行動量が、好ましくは、約0〜90%、より好ましくは、約20〜90%、さらに好ましくは、約20〜70%となった状態、及び/又は、エタノール投与前日に対するエタノール投与当日の回転車を用いた自発運動量が、好ましくは、約0〜90%、より好ましくは、約10〜90%、さらに好ましくは、約10〜70%となった状態をいう。

0034

工程(C)
本発明の測定方法は、前記工程(A)及び(B)に加えて、活動期開始からの被験動物の行動量及び/又は自発運動量を測定する工程(C)を含有する。
本発明において、被検動物の行動量及び/又は自発運動量は、赤外線センサーを用いて測定した行動量及び/又は回転車を用いて測定した自発運動量が好ましい。

0035

前記赤外線センサーを用いて測定した行動量は、後述の実施例に記載のように、赤外線センサーを用いたカウント数により求めることができる。
また、前記回転車を用いて測定した自発運動量は、後述の実施例に記載のように、回転車を用いた回転数(カウント数)により求めることができる。

0036

工程(C)において行動量及び/又は自発運動量を測定する時間は、特に限定されないが、被験動物の活動期開始からの一定時間が好ましく、例えば、げっ歯類等の夜行性動物においては、暗期開始後すぐに行動量及び自発運動量が増加することから、暗期開始から3又は4時間がより好ましい。

0037

前記工程(A)〜(C)を実施する前日(すなわち、被検動物にエタノールを摂取させる前日)の被検動物の行動量及び/又は自発運動量を、前記工程(C)において行動量及び/又は自発運動量を測定する時間と同じ時間に測定しておき、該前日の被検動物の行動量及び/又は自発運動量と、該工程(C)において測定した行動量及び/又は自発運動量とを比較することにより、二日酔いの程度を測定することができる。

0038

被検動物の二日酔いを誘発する方法
前記工程(A)においてエタノールを投与された後、血中アルコール濃度が実質的にゼロとなり、さらに前記工程(B)において行動量及び/又は自発運動量が実質的に低下した被検動物は、二日酔い状態である。すなわち、本発明は、前記工程(A)及び(B)を含有する、被検動物の二日酔いを誘発する方法も含む。本発明の被検動物の二日酔いを誘発する方法において、工程(A)及び(B)の態様は、上述した本発明の二日酔いの程度を測定する方法における工程(A)及び(B)の態様と同一である。

0039

二日酔い症状抑制効果の測定方法、二日酔い抑制剤のスクリーニング方法
上述した本発明の二日酔いの程度を測定する方法において、被検動物として、エタノール投与前又は投与と同時又は投与後に二日酔い抑制剤を投与した動物と該剤非投与の動物とを使用し、両者間で、工程(C)で測定される活動期開始からの被験動物の行動量及び/又は自発運動量を比較することによって、二日酔い抑制剤の二日酔い症状抑制効果を測定して評価することができる。また、種類の異なる二日酔い抑制剤を投与した被検動物を使用することにより、強い該剤を選別することができる。また、種類の異なる任意の食品、医薬品、化合物もしくは組成物等などを投与した被検動物を使用することにより、二日酔い抑制剤のスクリーニングを行うこともできる。二日酔い抑制剤非投与の被検動物には、比較対象とする二日酔い抑制剤投与の被検動物に該剤を投与するタイミングと同じタイミングに、溶媒分散媒)のみを投与すればよい。該溶媒としては、比較対象とする二日酔い抑制剤作製に使用された溶媒と同じものが好ましい。

0040

また、二日酔い抑制剤の投与は、上記段落[0026]〜[0030]に記載した態様と同様の態様が好ましい。

0041

二日酔いしにくい酒の選別方法
本発明は、前記工程(A)においてエタノールとして投与する種類の異なるアルコール飲料(酒)を使用し、前記工程(A)〜(C)を含有する方法を実施することにより、酒の種類による二日酔いの程度を測定することができ、二日酔いしにくい酒を選別することができる。

0042

本発明を以下の実施例及び比較例によって具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。

0043

<赤外線センサーを用いた行動量の測定>
赤外線センサーを用いた行動量測定装置(室機械社製、スーパーメックスPYS−001)下にマウスを設置し、該装置を用いて、該装置が有するレンズによってマウスの体温遠赤外線)を感知して1時間毎回数カウントし、そのカウント数を行動量とした。また、測定した行動量を1時間単位で積算した値を、積算行動量とした。

0044

<回転車を用いた自発運動量の測定>
回転車(マウス回転式運動量測定装置、室町機械社製、イグルーファストトラックFT−713)をマウスの飼育環境内に設置し、マウスが回転車を回す1時間毎の回数をカウントし、そのカウント数を自発運動量とした。また、測定した自発運動量を1時間単位で積算した値を、積算自発運動量とした。

0045

<血中アルコール濃度の測定>
被験動物から採血し、血中アルコール濃度の測定にはF−キットエタノール、(J.K.インターナシナル社製、176290)を使用した。

0046

<エタノール経口投与マウスの血中エタノール消失時間>
(試験例1)
マウス飼育条件として、マウスの飼育室内を12時間の明暗サイクル(明期:7:00〜19:00)に設定した。
ICRマウスに30%(w/v)エタノール水溶液を3g/kg b.w.又は40%(w/v)エタノール水溶液を4g/kg b.w.となるように経口投与した。エタノール投与前(0時間目)及び、エタノール投与後0.5、2、4、6時間目の血中エタノール量を測定した。測定結果図1に示す。図1は、N=4の、Mean±SD(平均値±標準偏差)の値を示す。
図1の結果から、30%(w/v)エタノール水溶液をマウスに3g/kg b.w.投与する際は約4時間で、また40%(w/v)エタノール水溶液をマウスに4g/kg b.w.投与する際は約6時間で、血中エタノール濃度が実質的にゼロになる。
すなわち、30%(w/v)エタノール水溶液をマウスに3g/kg b.w.投与する際は、好ましくは、マウスの活動期(19:00〜7:00)に血中エタノール濃度が実質的にゼロになるように、該活動期の4時間前に投与し、さらに好ましくは、暗期開始時に血中エタノール濃度が実質的にゼロになるように、暗期開始の4時間前に投与する。また、40%(w/v)エタノール水溶液をマウスに4g/kg b.w.投与する際は、好ましくは、マウスの該活動期の6時間前に投与し、さらに好ましくは、暗期開始の6時間前に投与する。

0047

<エタノール経口投与ラットの血中エタノール消失時間>
(試験例2)
SDラットに40%(w/v)エタノール水溶液を2g/kg b.w.となるように経口投与した。エタノール投与前(0時間目)及び、エタノール投与後1、2、3、4時間目の血中エタノール量を測定した。
測定結果を図2に示す。図2は、N=5の、Mean±SD(平均値±標準偏差)の値を示す。
図2の結果から、40%(w/v)エタノール水溶液をラットに2g/kg b.w.投与する際は約4時間で、血中エタノール濃度が実質的にゼロになる。
すなわち、40%(w/v)エタノール水溶液をラットに2g/kg b.w.投与する際は、好ましくは、ラットの活動期(19:00〜7:00)に血中エタノール濃度が実質的にゼロになるように、該活動期の4時間前に投与し、さらに好ましくは、暗期開始時に血中エタノール濃度が実質的にゼロになるように、暗期開始の4時間前に投与する。

0048

<測定に使用するマウスの選択>
(試験例3)
下記種類のマウスを、回転車の入ったプラスチックケージにいれ14日間飼育した。飼育開始から12日目までは、マウスに餌及び水を自由摂取させた。飼育13日目に下記スケジュールに沿って処置した。
試験動物:マウス(近交系:C57BL/6N(B6N)、BALB/cA(BALB/c)、C3H/HeN(C3H)、クローズドコロニー:ICR)を用いた。
スケジュール:12:30から15:00までマウスを絶食及び絶水させ、15:00に30%(w/v)エタノール水溶液をマウスに3g/kg b.w.となるように経口投与した。
飼育12、13、14日目の行動量及び自発運動量を測定した。

0049

飼育12日目(エタノール投与前日)の、暗期開始から3時間(19:00〜22:00)の積算行動量及び積算自発運動量の結果を表1に示す。 表1の結果から、B6N、BALB/c、C3Hの近交系マウスがCVが少なく、本発明の方法に適している。

0050

0051

また、飼育13日目(エタノール投与当日)の、暗期開始から3時間(19:00〜22:00)の積算行動量及び積算自発運動量について、上記表1の12日目の積算行動量、積算自発運動量に対する該13日目の積算行動量、積算自発運動量の割合(%)を算出した値を表2に示す。表1及び表2において、Meanとは平均値を示し、SDとは標準偏差を示し、CVとは変動係数を示し、A.U.とは任意単位を示す。
表2の結果から、B6Nマウスの行動量と自発運動量が最も低下しており、ばらつきも少ないため、本発明の方法に使用するマウスとしてB6Nマウスが最適である。

0052

0053

(実施例1:1回投与)
B6Nマウスを3日間金網ケージで馴化させた後、回転車の入ったプラスチックケージに移して14日間飼育した。飼育13日目に下記スケジュールに沿って処置した。図3に、本実施例1の飼育13日目のスケジュールを示す。図3において「測定」とは、行動量及び/又は自発運動量の測定を示す。
スケジュール:12:30から15:00までマウスを絶食及び絶水させ、14:30に、二日酔い抑制成分としてウコンエキスを20mg/kg b.w.になるように経口投与した。尚、投与液は0.2%(w/v)ウコンエキス分散液を使用した。対照群のマウスには、溶媒(0.5w/v%メチルセルロース400溶液)のみを経口投与した。暗期開始の4時間前である15:00に、15%(w/v)エタノール溶液を、マウスに3g/kg b.w.となるように経口投与した。飼育12日目と13日目の行動量及び自発運動量を測定した。

0054

(実施例2:2回投与、1週間間隔)
実施例1と同様にしてB6Nマウスを14日間飼育した後、さらにそのまま1週間飼育した。飼育13日目及び20日目に下記スケジュールに沿って処置した。飼育13日目及び20日目以外は、マウスに餌及び水を自由摂取させた。図4に、本実施例2のマウスのスケジュールを示す。図4において「測定」とは、行動量及び/又は自発運動量の測定を示す。
スケジュール:飼育13日目の12:30から15:30までマウスを絶食及び絶水させ、15:00に、二日酔い抑制成分としてウコンエキスを20mg/kg b.w.になるように経口投与した。尚、投与液は0.2%(w/v)ウコンエキス分散液を使用した。対照群のマウスには、溶媒(0.5w/v%メチルセルロース400溶液)のみを経口投与した。その後、15:30に、30%(w/v)エタノール溶液を、マウスに2g/kg b.w.となるように経口投与した(1回目投与)。
さらに、飼育20日目の12:30から16:00までマウスを絶食及び絶水させ、15:30に、二日酔い抑制成分としてウコンエキスを20mg/kg b.w.になるように経口投与した。尚、投与液は0.2%(w/v)ウコンエキス分散液を使用した。対照群のマウスには、溶媒のみを経口投与した。16:00に、30%(w/v)エタノール溶液を、マウスに3g/kg b.w.となるように経口投与した(2回目投与)。飼育12日目と13日目の行動量及び自発運動量及び、19日目と20日目の行動量及び自発運動量を測定した。

0055

(実施例3:2回投与、4時間間隔)
実施例1と同様にしてB6Nマウスを14日間飼育した。飼育13日目に下記スケジュールに沿って処置した。図5に、本実施例3の飼育13日目のスケジュールを示す。図5において「測定」とは、行動量及び/又は自発運動量の測定を示す。
スケジュール:8:30から11:00まで絶水、及び15:00まで絶食させ、10:30に、ウコンエキスを20mg/kg b.w.になるように経口投与した。尚、投与液は0.2%(w/v)ウコンエキス分散液を使用した。対照群のマウスには、溶媒のみを経口投与した。11:00に(1回目投与)と15:00(2回目投与)に、15%(w/v)エタノール溶液を、マウスに2.5g/kg b.w.、あるいは3g/kg b.w.となるように経口投与した。飼育12日目と13日目の行動量及び自発運動量を測定した。

0056

上記実施例1〜3について、暗期開始から3時間(19:00〜22:00)の積算行動量及び積算自発運動量について、エタノール投与前日に対するエタノール投与当日の積算行動量、積算自発運動量の割合(%)を算出した値及び、ウコンエキス投与群(ウコンエキス有り)と対照群(ウコンエキス無し)の比較をt検定で行った結果を表3及び表4に示す。
尚、実施例1及び3については、エタノール投与前日として12日目の値を、エタノール投与当日として13日目の値を使用し、実施例2については、エタノール投与前日として飼育19日目の値を、エタノール投与当日として飼育20日目の値を使用した。また、表3及び表4において、P値とは、有意確率を示す。

0057

0058

0059

表3及び表4の結果から明らかなように、エタノール投与前日に比べて投与当日の積算行動量及び積算自発運動量が低下していたことから、エタノール投与によってマウスの行動量及び/又は自発運動量が実質的に低下したことがわかる。該行動量及び自発運動量は、2回投与のうち4時間間隔の投与(実施例3)によってさらに低下していた。また、試験例1の結果から、マウスにエタノール3g/kg b.w.を投与すると約4時間で血中エタノール濃度が実質的にゼロになることから、実施例3の暗期開始時点において血中エタノール量が実質的にゼロなっていることがわかる。従って、本発明の方法は、被検動物の二日酔いを誘発することができる。

0060

また、表3及び表4において、ウコンエキス有りの場合と無しの場合とを比較することにより、エタノール投与前日に対する投与当日の積算行動量及び積算自発運動量の低下は、ウコンエキスの投与により抑制されることがわかった。従って、本発明の方法は、二日酔いの程度を測定することができ、二日酔い症状抑制効果を測定することができる。また、本発明の方法は、種類の異なる二日酔い抑制剤を投与した被検動物を使用することにより、強い該剤を選別することができ、また、種類の異なる任意の食品、医薬品、化合物もしくは組成物等などを投与した被検動物を使用することにより、二日酔い抑制剤のスクリーニングを行うこともできる。

0061

特に、実施例3の2回投与(4時間間隔)のうち、エタノールの2回目投与量が2.5g/kg b.w.の場合に、積算行動量及び積算自発運動量が、ウコンエキス無しに比べて、ウコンエキス有りで有意に高値を示しており、本発明の方法として適している。
また、当該条件における行動量及び自発運動量の経時変化を図6〜9に示す。図6〜9の値は、N=7の、Mean(平均値)の値を示す。図6及び7は、飼育12日目の行動量及び自発運動量の経時変化を示し、図8及び9は、飼育13日目の行動量及び自発運動量の経時変化をそれぞれ示す。これらの結果からも、図6及び図8の行動量、及び/又は図7及び図9の自発運動量を比較することにより、二日酔い抑制剤の効果を測定することができる。

実施例

0062

さらに、表3及び表4の結果から、二日酔い抑制剤の評価は、ウコンエキス無し(二日酔い抑制剤非投与)のエタノール投与前日に対するエタノール投与当日の積算行動量及び自発運動量の割合(%)が、積算行動量で25〜62%、積算自発運動量で13〜33%の範囲で、特に好適に行うことができる。

0063

本発明の方法は、被検動物の二日酔いを誘発することができ、二日酔いの程度を定量的(客観的)に測定することができ、二日酔い抑制剤の力価を測定することができる。また、本発明の方法は、二日酔い抑制剤のスクリーニングを行うことができる。さらに、本発明の方法は、二日酔いしにくい酒を選別することができる。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ